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JP2740320B2 - 胚幹細胞のインビトロ増殖 - Google Patents

胚幹細胞のインビトロ増殖

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Publication number
JP2740320B2
JP2740320B2 JP1508674A JP50867489A JP2740320B2 JP 2740320 B2 JP2740320 B2 JP 2740320B2 JP 1508674 A JP1508674 A JP 1508674A JP 50867489 A JP50867489 A JP 50867489A JP 2740320 B2 JP2740320 B2 JP 2740320B2
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cells
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animal
recombinant
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JP1508674A
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ウイリアムス、ロバート・リンジ
ゴウ、ニコラス・マーチン
ヒルトン、ダグラス・ジェイムズ
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アムラド・コーポレイション・リミテッド
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、以前に発見され、確認された分子である、
白血病抑制因子(LIF)の、インビトロの胚幹細胞の分
離および増殖における用途に関するものである。
胚幹(ES)細胞、すなわち胞胚の多能性外植は、イン
ビトロで培養され操作され、次いで生殖細胞系を含む全
組織に正常に寄与するように胚環境に戻され得る[総説
として、ロバートソン・イー・ジェイ(1986年)トレエ
ズ・イン・ジェネティクス第2巻、9−13頁参照]。イ
ンビトロで増殖されるES細胞は、生殖細胞系キメラを含
むキメラを形成するのに効果的に寄与し得るのみなら
ず、またさらにこれらの細胞はそれらの能力を失うこと
なくインビトロで操作でき、生殖細胞系キメラを生成し
得る[ロバートソン,イー・ジェイら(1986)年、ネー
チャー第323巻、445−447頁]。
ES細胞は、すなわちトランスジェニックマウスのよう
なトランスジェニックの動物の発生のための経路を提供
するもので、その経路は上記の動物に新規の遺伝子の物
質を導入するための接合体注入およびウイルス感染のよ
うな、既知の技術と比較してより多くの重要な利益を有
している[ワグナーおよびステワート(1986)年エクス
ペリメンタルアプローチス・ツー・エンプリヨニック・
デベロップメント。ロサントおよびペダセン編集、ケン
ブリッジ、ケンブリッジ・ユニバーシティプレス。先
ず。関心のある遺伝子を導入し、その挿入および発現は
インビトロで確認し得る。次に、ES細胞生育への導入さ
れる遺伝子の効果はインビトロで研究され得る。第3番
目に、新規の導入された遺伝子を持っている確認したES
細胞は、胞胚注入または胚凝集により胚に効果的に導入
され得、産生するトランスジェニックのキメラの発育で
の導入された遺伝子の結果は、出生の前後の間モニター
し得る。第4番目に、導入された遺伝子を統合するES細
胞ゲノムの部位は、遺伝子標的および遺伝子置換への道
を用いたままで操作し得る[トーマス,ケイ・アール・
およびカペキイ,エム・アール(1987年)セル第51巻、
503−512頁]。
しかし、ES細胞および或るEC(胎生期癌)細胞系は、
線維芽細胞のフィーダー層上で培養した場合[ネズミST
O細胞のような、たとえば、マーチン,ジー・アールお
よびエバンス、エム・ジェイ(1975年)プロンシディン
グ・オブ・ナショナル・アカデミィ・オブ・サイエンス
・ユーエスエイ第72巻、1441−1445頁]またはある細胞
により調整された培地で培養した場合(たとえば、クー
プマン,ピーおよびコトン,アール・ジィー・エッチ
(1984年)エキスペアリメンタル・セル・リサーチー第
154巻、233−242頁;スミス,エイ・ジィー・およびフ
ーパー,エム・エル・(1987年)デベロプメンタル・バ
イオロジー第121巻、1−91頁]、インビトロで幹細胞
表現型をわずかに保ち得ることが知られている。フィー
ダー細胞または調整培地が存在しないと、ES細胞は、自
然的に広くいろいろな細胞型に分化し、胚形成の間およ
び成熟した動物に見い出されものと類似したものにな
る。しかし、ES細胞の分化多能性の維持に関与する因子
は、ほとんど特性がわかっていない。
本発明に至る研究において、LIFは、インビトロで分
化多能性ES細胞の維持において、フィーダー層(または
調整培地)と置換しうるかまたはこれに添加しうること
が見い出された。
LIFは、既にエシェリヒア・コリおよび酵母細胞の両
方から精製組み換え体の形で精製され、クーロン化さ
れ、多量に生成された蛋白質である(国際特許出願、第
PCT/AU88/00093号、1988年3月31日出願)。LIFは、そ
の性質が下記を含み因子として定義された。
1.それは、白血病細胞の分化を伴なって、M1細胞のよう
な骨髄性白血病の増殖を抑制する能力を持っている、そ
して 2.それは、M1細胞上またはネズミまたはヒトのマクロフ
ァージ上の特異的細胞レセプターとの結合においてネズ
ミLIFまたはヒトLIFの特定配列(国際特許出願、第PCT/
AU88/00093号により定義される)を有する分子と競合す
る。ネズミおよびヒトLIFについて以前に開示された生
物学的特性以外に、LIFは現在以下に示す特性を持って
いることが見い出された: (a)それは、フィーダー細胞の不存在下でES細胞のイ
ンビトロ分化多能性表現型の誘導および維持を可能にす
る。
(b)それは、前述のES細胞がLIFの存在下でインビト
ロ継代後、胚環境に再導入した場合、マウスのようなキ
メラ動物の体細胞および生殖細胞系組織に寄与すること
を可能にする。
(c)それは、ネズミES(EKcs−1(CS1として既知)
およびD3)およびEC(PCC3−3AおよびF9)細胞の高親和
性レセプターとの選択的結合を示す: そして、 (d)125I−LIFの高親和性レセプターへの特異的結合
は、インシュリン、IGF−I、IGF−II、酸性および塩基
性FGE、TGFβ、TNFα、TNFβ、NGF、PDGF、EGF、IL−
1、IL−2、IL−4、GM−CSF、G−CSF、Multi−CSFと
競合せず、またエリスロポイエチンとも競合しないが、
ネズミおよびヒトLIFと競合する。
したがって、本発明の第1の特徴は、インビトロでの
動物胚からの胚幹(ES)細胞の分離方法に関するもので
あり、その方法は、該ES細胞の発育に充分である時間お
よび条件下、有効量の白血病抑制因子(LIF)を含んで
いる培地中で該胚からES細胞を誘導することよりなる。
用いた胚は、ヒトおよび鳥類(たとえば、チキン)、マ
ウス、ヒツジ、ブタ、ウシ、ヤギおよび魚のような多く
の他の動物種を含む、しかしこれらに限定されない、動
物から分離され得る。
本発明の第2の特徴は、それらの多能性表現型を保ち
つつ間、インビトロで動物胚幹(ES)細胞を維持する方
法を意図するものであり、その方法は、該細胞を維持す
るのに充分である条件下、有効量の白血病抑制因子(LI
F)を含んでいる培地で該細胞を培養することよりな
る。本発明のこの特徴によるES細胞は、ヒト、マウス、
鳥類(たとえば、チキン)、ヒツジ、ブタ、ウシ、ヤギ
および魚からの細胞を含む。培地を用いるLIFは、国際
特許出願、例えば第PCT/AU88/00093号に記載された方法
により、生成された組み換えLIFであることが好まし
い。本発明によると、組み換えLIFおよび特に組み換え
ヒトおよびネズミLIFは、インビトロでのES細胞を維持
する際に、フィーダー層または調整培地の有効な置換物
または付加物であることが明らかにされた。本明細書に
おいて、組み換えLIFは、国際特許出願、第PCT/AU88/00
093号に記載の方法を用いてイー・コリおよび酵母で生
成されるが、しかし哺乳動物および昆虫細胞を含む他の
宿主で生成される組み換えLIFおよび合成LIFも本発明の
範囲内にある。
他の特徴では、本発明は、LIFを含んでいる培地での
通過により動物胚から誘導されるES細胞、挿入された付
加的遺伝物質をもっているかかるES細胞およびキメラマ
ウスのようなキメラ動物およびLIF含有培地でインビト
ロで維持されたES細胞を用いて既知の技術により産生さ
れる該動物のトランスジェニックの子孫に及ぶ。
すなわち、本発明は、ヒト、マウス、鳥類(たとえ
ば、チキン)、ヒツジ、ブタ、ウシ、ヤギおよび魚から
のES細胞の生成および維持、およびマウス、鳥類(たと
えば、チキン)、ヒツジ、ブタ、ウシ、ヤギおよび魚の
ような動物種から分離したES細胞を用いるトランスジェ
ニックのキメラ動物およびそれらのキメラ遺伝子の子孫
の生成に拡大する。本発明は、またたとえばインビトロ
受精および他の手法で用いるために、ヒトおよびウシの
生殖細胞ならびに胚細胞のような他の動物種の生存およ
び生長を調節するための培地でのLIFの使用を含む。
本発明は、また下記の図に基づいて記述され得る: 第1図は、異なる濃度のLIFのES細胞に対する効果を
示しているグラフである。
第2図は、LIFの存在下および不存在下でのES細胞形
態学を示す図である。
第3図は、ES細胞(EKcs−1)およびEC細胞(F9およ
びPCC3−A)への125I−LIFの結合を示しているグラフ
(AおよびC)と図(B)である。
本発明は、インビトロの動物胚からの胚幹(ES)細胞
の分離および維持方法に関するものであり、その方法
は、上記のES細胞の誘導および/または維持に充分な時
間および条件下で、有効量の白血病抑制因子(LIF)含
有培地中の上記胚から該ES細胞を誘導および/または維
持することよりなる。動物胚は、ヒト、マウス、鳥類
(たとえば、チキン)、ヒツジ、ブタ、ウシ、ヤギおよ
び魚のような多くの動物種から分離され得る。本明細書
での“動物胚”の表現は、“動物胚盤胞”の意味を含
む。さらに本発明は、ネズミES細胞とヒトLIF(異種
系)およびネズミES細胞とネズミLIF(同種系)を用い
て例証される。これは、本発明がヒト、マウス、鳥類
(たとえば、チキン)、ヒツジ、ブタ、ウシ、ヤギおよ
び魚のような動物種からの動物胚により異種系および同
種系の全ての動物種からのLIFを考慮しているというこ
とである。ある状態では、異種系は効果的に働くが、同
種系を用いることが好ましい。本明細書での教示が得ら
れれば、同種系または異種系が特殊な動物ES細胞を分離
または維持するために必要であるかどうかを確認するこ
とは熟練者にとって日常的作業である。
“培地”は、ES細胞の生育を支持することができる適
当な培地を意味する。本発明の実施に有用な適当な例
は、イグール培地またはその修飾あるいは同効培地、例
えば5容量%−30容量%胎児の子牛血清、必要な場合、
0.01−1.0mMβ−メルカプトエタノール、好ましくは約
0.1mmβ−メルカプトエタノールのような補足物を加え
たダルベコ(Dulbecco)またはグラスゴウズ(Glasgow
s)修飾イーグル(Eagle)培地である。培地は、フィー
ダー細胞を含んでも含まなくてもよく、LIFは、上記の
フィーダー細胞に代えて、またはさらに添加して用いら
れ得る。所望の場合、LIFまたはさらに詳細には合成ま
たは組み換えLIFは、約100−1000000単位/ml、好ましく
は約100−100000単位/ml、さらに好ましくは500−10000
単位/mlの濃度で培地に添加され、ここに50単位は、1
ミリリットル中でネズミM骨髄性細胞によるクーロン形
成を50%減少させLIF量として定義される。“組み換えL
IF"は、たとえば国際特許出願第PCT/AU88/00093号に従
って、たとえば細菌[たとえば、イー・コリ]または酵
母細胞のような多くの宿主が用いられ得る遺伝子操作方
法により製造されるLIFを意味する。本発明によると、
効果的誘導時間は1日−20週間、詳細には1−8週間で
ある。
本発明の他の特徴は、分化多能性表現型を保って、イ
ンビトロで動物ES細胞を維持する方法を意図しており、
その方法は上記細胞を維持するのに充分な条件下で有効
量のLIFを含んでいる培地で上記細胞を培養することよ
りなる。本発明のこの特徴とするES細胞は、ヒト、マウ
ス、鳥類(たとえば、チキン)、ヒツジ、ブタ、ウシ、
ヤギおよび魚から誘導される細胞を含む。動物胚からの
ES細胞の分離による場合、前述の方法で用いられるLIF
は好ましくは組み換えLIFである。培地はフィーダー細
胞を含んでも含まなくてもよい。
本発明によると、“分化多能性細胞”および“胚幹細
胞”は、全ての体細胞および生殖細胞直系へ分化する発
育能を保つ細胞である。
幹細胞表現型ES細胞を維持する組み換えLIFの能力
は、精製酵母誘導組み換えヒトLIF(rY−HLIF)または
イー・コリ誘導組み換えマウスLIF(rE−MLIF)のさま
ざまな濃度の存在下、通常の細胞培地にES細胞D3および
HD5を移植することによる示される。rY−MLIFまたはrE
−MLIFの1000−5000単位/mlの濃度で、90%以上のD3お
よびHD5 ES細胞はそれらの幹細胞表現型を保つ。対照
的に、通常の培地に維持されるES細胞は3−6日の期間
以上で分化した。幹細胞表現型をもっているコロニーの
割合は培地中のLIFの濃度に関連している。樹立したES
細胞系の維持に加えて、6つの新規ES細胞系(MBL−
1、2、3、4、5および6)が、培地に1000単位/mlr
E−HLIFが補足された場合、フィーダー細胞が欠除した
胚盤胞から分離された、22継代までの間LIF中でES細胞
系D3、HD5およびMBL−1〜6を長期維持(約100細胞世
代または10週)したが、これらのES細胞の生育特性また
はLIFに対するこれらの用量依存性の著しい変化はなか
った。ES細胞の全ての体細胞および生殖細胞直系への分
化能力は、胚盤胞へのD3およびMBL−1細胞の再導入に
より確認された。分析した約50%の子孫は、個々のマウ
スに90%と同じ高い明白なキメリズムのレベルで注入し
たES細胞から誘導される組織を含む。ES誘導細胞の生殖
細胞系伝達テストのため、雄キメラをC57BL/6Jマウスと
支配した。
3つのD3および2つのMBL−1 C57BL/6Jキメラは、こ
れらのES細胞が生殖細胞の生成に寄与し得ることを確認
しているアグーチ子孫を発生させた。
本発明は、また本明細書で考察したES細胞を用いる既
知の技術により生成されるキメラ動物に関するものであ
る。これらのES細胞は動物胚から分離および/または主
題の発明によるインビトロで維持され得る。さらに、遺
伝学的に操作されたES細胞は、LIF中で継代され、キメ
ラ動物を作るのに用いられ得る。たとえば、ネオマイシ
ン耐性およびc−src527に遺伝子をプログラムしている
レトロウイルス・ベクター[N−TK527;pXT1から誘導;
シー・エイ・ブルターおよびイー・エフ・ワグナー(19
87年)ヌクレイック・アシズ・リサーチ、第15巻、7194
頁]を含んでいる遺伝学的に操作したES細胞は、LIFの
存在下ではあるがフィーダー細胞の不存在下20以上の継
代により、増殖された。これらの細胞は、正常キメラの
生成:さらに胚盤胞注入による着床前胚へのこれらの細
胞の導入により判定されるように分化能力を保った。
本発明のLIFの用途のより詳細は下記の実施例から認
められ得る。
実施例1 本実施例は、LIFでインビトロのES細胞を維持し、継
代したES細胞を用いてキメラマウスを生成するのに用い
た段階を詳しく述べる。
第1段階 インビトロ増殖 用いたES細胞は、129SVHe胚盤胞から分離したD3[ド
ェチシマン,ティー・シィーら(1985年)ジャーナル・
オブ・エムブリオロジー・アンド・エキスペリメンタル
・モルフォロジー第87巻、27〜45頁]、EKcs−1(CS1
として既知)[ワグナー,イー・エフら(1985年)コー
ルド・スプリング・ハーバー・シンポジウム・クォンテ
ィテュティブ・バイオケミストリィ第50巻、691−700
頁]およびHD5[シィー・ステワート(発表せず)ES細
胞系およびC57BL/6J胚盤胞から分離したCBL63[アール
・ケムラー(出版せず)ES細胞であった。LIFでの培養
の前に、D3およびCBL63細胞を、第一次胚線維芽細胞の
フィーダー層で15容量%の胎児の子牛血清を加えたダル
ベコ修飾イーグル培地に維持し、EKcs−1およびHD5 E
S細胞を襄癌細胞系5637(ATCC第HTB9号]により調整さ
れた培地の存在で、15容量%の胎児の子牛血清および0.
1mMβ−メルカプトエタノールを加えたイーグル培地で
維持した。
組み換えLIF ES細胞の幹細胞表現型維持能力を、精
製酵母誘導組み換えヒトLIF(以下rY−HLIFと称する)
またはイー・コリ誘導組み換えマウスLIF(rY−MLIF)
(国際特許出願第PCT/AU88/00093号により開示)のいろ
いろな濃度の存在で、正常細胞培地に系D3およびHD5のE
S細胞を転移することにより示した。結果を第1および
第2図に示す。第1A図で80%の5637調整培地中、8継代
あらかじめ維持したHDS細胞を0−5000単位ml-1の精製
組み換え酵母誘導ヒトLIF(H−LIF、以下参照)(■−
■)または精製組み換えエシエヒア・コリ(E.Coli)誘
導マウスLIF(M−LIF、以下参照)(○−○)を含んで
いる培地に転移した。さらに1000単位ml-1H−LIFを含ん
でいる培地で13継代維持したHD5細胞を、次に0−1000
単位ml-1M−LIF(●−●)に転移した。第1B図で、10通
過でマウス胚線維芽細胞で10継代維持したD3細胞を、10
00−5000単位ml-1H−LIFを含んでいる培地に転移し、さ
らに7または15継代後、この細胞を0−5000単位ml-1H
−LIF(■−■)または0−1000単位ml-1M−LIF(●−
●)をそれぞれ含んでいる培地に転移した。第2図は組
み換えLIFの存在でES細胞形態学を示す。80%5637調整
培地の存在で培養したHD5 E5細胞を1000単位ml-1M−LI
Fを含んでいる培地(A)または通常培地(B)に転移
することにより、精製組み換えLIFの幹細胞表現型維持
能力を検定した。7日後、コロリーをギームサで染色し
た。コンパクトな幹細胞コロニーを散漫な分化したコロ
ニーと区別することができた。H−LIF中15継代に維持
したD3細胞を1000単位ml-1M−LIFを含んでいる培地
(C)または通常培地(D)に転移することにより、分
化能力を検定した。2つのD3コロニー型細胞の免疫蛍光
を、幹細胞−特異的細胞−表面抗原を認識するECMA−7
モノクローナル抗体を用いて実施した。細胞−表面−特
異的免疫蛍光を1000単位ml-1組み換えLIFを含んでいる
培地に維持した細胞90%以上で(E)、しかし通常の培
地に維持した細胞1%以下で(F)検定した。(F)で
示した図の範囲は21細胞を含む。第1図および第2図か
ら、1000−5000単位/mlrY−HLIFまたはrE−MLIFに維持
した90%以上のES細胞がそれらの幹細胞を保つことが示
される。対照的に、通常培地に維持したES細胞は、3−
6日の期間を越えると分化した。用いたrY−HLIFまたは
rE−MLIFの種々の濃度は、培養6日後細胞数に著しい変
化を示さず、LIFで生育し得る特異的サブポピュレーシ
ョンに対する選択性がないことを指示した。同じ結果は
酵母誘導rMLIFをを用いて得られ、また国際特許出願第P
CT/AU88/00093号に開示した。第I図のデータは、M1骨
髄性白血病細胞に対するヒトLIFの作用について既に記
述された[グー,エヌ・エム(1988年)プロシディング
・オブ・ナショナル・アカデミイ・オブ・サイエンス・
ユーエスエイ第85巻、2623−2627頁]ように、ヒトLIF
がマウスES細胞に作用することを指示する。第I図のデ
ータは、また、M1骨髄性白血病細胞に対するLIFの作用
について以前に記述された通り、ES細胞に対するLIFの
作用が、グリコシル化と無関係であることを指示する。
4つのES細胞系、D3、EKcs−1、CBL63およびHD5を、
1000−5000単位/ml rY−HLIFを含んでいる培地に22継代
維持した(10週または約100世代)。rY−HLIF中ES細胞
を長期維持しても、細胞の生育特性の著しい変化はなか
った。さらに、培地からLIFの減少または除去の結果、
膀胱癌5637条調整培地またはマウス線維芽細胞のフィー
ダー層から直接に外部移植したものと同じキネティクス
でES細胞が分化した(たとえば、第1図および第2図参
照)。LIFの存在で、多数の継代の間培養した幹細胞表
現型ES細胞を、細胞−表面−幹細胞−特異的抗原を認識
するECMA−7抗体での免疫蛍光により確認した[ケムラ
ー,アール,プログレスインデベロップメンタル・バイ
オロジィ第26巻、ソィラー,エッチ・ダブリュ編集 17
5頁:フィシャー(Fisher)、スットガート(Stuttgar
t)、1980年];LIFの存在下で培養したES細胞は、幹細
胞マーカーを発現したが、LIFの不存在では1%以下し
か発現しなかった(第2回)。
第2段階 ES細胞系の分離 ネズミ胚盤胞は、15容量%の胎児の子牛血清、0.1mM
β−メルカプトエタノールおよび1000単位/ml精製rE−H
LIFを加えたズルベコ培地またはグラスゴ修飾イーグル
培地のいずれかでの4日の発育で(1日=プラグの日)
129SV Heマウスから分離した。ES細胞系を次に2つの
異なる方法論により分離した。
最初の方法において、胚盤胞を培養皿に付着させてお
き、約7日の発芽後成長している内部細胞塊をはぐし、
トリプシン処理し、同じ培地での他の培地皿に移した。
ES細胞コロニーは、外部移植各内部細胞塊から発生する
5−7の間の個々のコロニーを共に2−3週後出現し
た。次いでES細胞系を別の分析用に膨張させた。EC細胞
系を分離する2番目の方法は、内部細胞塊を外部移植す
る前に抗マウス抗体を用いて栄養外胚葉細胞を破壊する
免疫蛍光[マーチン,ジィー・アール(1981年)プロシ
ディング・オブ・ナショナル・アカデミィ・オブ・サイ
エンス・ユーエスエイ第78巻、7634−7638頁]を用い
た。ES細胞系分離の効果を第1表で示す。
第3段階 キメラマウスの生成 フィーダー細胞の不存在下、LIFの存在下で培養され
た(第1段階に示した)か、または、LIFを含有する培
養培地の助けをかりて直接分離された(第2段階に示し
た)、すべてのES細胞系はLIFの除去後も多細胞系に分
化し得る能力を持ち続け、これらの細胞がそれらの分化
多能性表現型を保持し続けることを示している。それら
の発育能を確認するために、LIF中維持されたD3 ES細
胞および7−22継代、14−17継代維持させたMBL−1 E
S細胞を、胚盤胞注入により胚環境に再導入した[ウイ
リアムスら(1988年)セラ第52巻、121−131頁に記載さ
れるように]。胚盤能を、非近交系ICRマウス系または
近交系C57BL/6Jマウスから分離した。膨張した胚盤胞を
培養の前に4℃で10分間油滴培養に維持した。ES細胞を
個々のコロニーを採集することにより調製し、それは次
にりん酸緩衝食塩液、0.5mMEGTAで5分間培養した;単
細胞懸濁液を1容量%のヒヨコ血清を含んでいるトリプ
シン−EDTA溶液中、4℃でさらに5分間インキュベーシ
ョンして調製した。5−20のES細胞[10容量%胎児子牛
血清および20mM HEPES[pH8]で緩衝した3000単位/mlD
NAアーゼで1を有するズルベコ修飾イーグル培地で]を
各胚盤胞に注入した。胚盤胞を偽妊娠の受容細胞に転移
し、正常に発育させた。キメラマウスを被覆マーカーに
より同定した[ホーガンら(1986年)(マクプレテング
・ザ・マウス・エムブリオ・コールド・スプリング・ハ
ーバー・ニューヨーク。続くキメラマウスの分析から、
約5%に達している子孫が、個々のマウス中90%と同じ
程度に高い明白なキメリズムのレベルで、注入した細胞
から誘導される組織(第2表)を含有することが明らか
にされた。さらに、4つのD3−キメラの器官を分析した
ところ、LIFに維持したES細胞は全ての体細胞の発育に
広範囲に寄与し得たことが確認された。
雄キメラを、ICRまたはC57BL/6J雌との交配によりES
誘導細胞の生殖細胞系伝達についてテストした。4つ中
3のD3−C57BL/6Jキメラおよび6の中2のMBL−1−C57
BL/6Jキメラが、LIFで培養したES細胞から誘導されたア
グーチ子孫を生じた(第4表)。
遺伝学的に変化したES細胞をLIFを含んでいる培地に
維持し得たかをテストするのに、D3ES細胞をネオマイシ
ン耐性遺伝子およびc−src遺伝子変異体(c−sr
c527)発現するレトロウイルスベクター(N−TK527)
によって感染させた[感染についてのプロトコールは、
ウイリアムズら(1988年)セラ第52巻、121−131頁に記
載される]。分離したES細胞クーロンを、LIFを含んで
いる培地中、20継代以上維持した。これらの遺伝学的に
修飾したES細胞は、キメラマウス生成能力を保持し、そ
れによって胚盤胞注入により胚環境に再導入する。
ネズミ胚盤胞を、15容量%胎児の子牛血清、0.1mM β
−メルカプトエタノールおよび1000単位/ml精製rE−HLI
Fを加えたズルベコ培地またはグラスゴ修飾イーグル培
地のいずれかに、発生の4日で(1日=プラグの日)12
9 Sv Heマウスから分離した。胚盤胞を次に同一培地に
外部移植し、培養皿に付着させておき、採集した内部細
胞塊はりん酸−緩衝食塩液、0.5mM EGTAに5分間解離し
た:単細胞懸濁液を1容量%ヒヨコ血清を含んでいるト
リプシン−EDTA溶液中でインキュベーションすることに
より調製し、細胞は上記の細胞培地に再び塗布した。特
徴のあるES細胞コロニーは1−3週以内に出現した。
他の胚盤胞を免疫蛍光[マーチン,ジィー・アール、
(1981年)プロシディング・オブ・ナショナル・アカデ
ミイ・オブ・サイエンス・ユーエスエイ第78巻、7634−
7638頁に記載されるように]により処理した。胚盤胞
は、卵の透明帯からふ化し、次いで抗−マウス抗体で処
理し、そして補体の添加により破壊した。露出した内部
細胞塊を次に組織培養皿に付着させておき、再び抗−マ
ウス抗体および補体で処理した。数日以内に、分化多能
性幹細胞は出現し、上記のように解離し、トリプシン処
理した。
以下に示すものは第2,3および4表に関するものであ
る: D3およびMB1−1 ES細胞を129Sv Heマウスから誘導す
る(同系交配、アグーチ、グルコースリン酸イソメラー
ゼ1a対立遺伝子にホモ接合性)。D3 ES細胞を最初に第
一次胚線維細胞で10継代、培養し、次に1000−5000単位
/ml組み換えLIFに7−22継代で転移した。MB1−1 ES細
胞を、フィーダー細胞の不存在、しかしrE−HLIFの存在
下で分離し、これらの細胞を14−17継代、培養した。ES
細胞をICR(異種交配、白子)またはC57BL/6J(同種交
配、黒人種)胚盤胞に注入し、次いでこれらは偽妊娠の
里子の母親に転移した。ICRおよびC57BL/6Jマウスの両
方は、グルコースリン酸イソメラーゼ1b対立遺伝子にホ
モ接合性である。キメラ子犬は、外膜の色素沈着により
同定した(妊娠した里子の母親のみを、子孫の数と判定
し計算した。)組織キメラ化をグルコースリン酸イソメ
ラーゼ株相違点を用いて判定した。組織キメラ産生の程
度を、2つのD3P−ICR(番号1および2)および2つの
D3−C57BL/6Jキメラ(番号3および4)で測定した。分
析した組織:C、外膜;Bl、血液;Sp、脾臓;P、パンクレア
ーゼ;Li、肝臓;T、胸腺;H、心臓;Lu、肺臓;G、生殖腺;
K、腎臓;M、筋肉;B、脳;Sa、唾液腺。雄キメラは、ICR
またはC57BL/6Jマウスと交配し、子孫を外膜色素沈着に
より同定した。
実施例2 本実施例は、ESおよびEC細胞の特異的高親和性レセプ
ターを記録するのに用いた段階を詳述する。添付の第3
図は、EC細胞EKcs−1およびEC細胞F9およびPCC3−Aへ
125I−LIFの結合を示す[ジャコブ,ジェイら(1973
年)アナルス・デュ・マイクロバイオロジー・ル・イン
スティテュト・パスツール第124巻、269−282頁]。第
3図に関して、(A)、F9(□)、EKcs−1(●)、PC
C3A−1(■)およびM1(○)細胞と125I−標識LIFとの
結合のスカチァード分析。結合についての飽和曲線は、
特異的に結合したLIFの量(過剰の非標識LIFの有無で観
察される結合間の巻として同定)対遊離のLIFとの結合
の割合をプロットするスカチァードの方法により分析し
た。遊離のLIF値は、特異的にLIFレセプターと結合しう
125I−標識LIFのパーセントで決定し、本実験では、7
5%と測定された。LIFとそのレセプターとの相互作用の
見掛け解離定数は、曲線の勾配および縦座標の切片から
のレセプター数から同定した。(A)の結果を点当り5
×106細胞に標準化し、2つの点の平均を示し、曲線を
リガンド・プログラムを用いてあてはめた。(B)、F9
EC細胞のオートラジオグラフィーは125I−標識LIFで標
識した。(C)、125I−標識LIFの結合後、E9 EC細胞の
シルバーグレンの定量。
精製組み換え(酵母誘導)ヒトLIF(rH−HLIF)は、
既に記述されているように[ヒルオン,ディー,ジェイ
ら(1988年)プロシディング・オブ・ナショナル・アカ
デミイ・オブ・サイエンス・ユーエスエイ、第85巻、59
71−5975頁]チロシン基を放射性に標識し、約1.2×107
cpm/pモルの特異的放射能をもった125I−LIFを生成し
た。125I−LIF(2×103−5×105cpm)を、少なくとも
100倍モル過剰の非標識LIFと共にまたは無しで1−4×
106標的細胞と全量100μで氷中4時間インキュベート
した。細胞内および遊離の125I−LIFを、胎児の子牛血
清による遠心分離により分離した[ニコラ,エヌ,エイ
およびメトカルフ,ディー(1986年)ジャーナル・オブ
・セルラル・フィジオロジー第128巻、160−188頁]。
特異的細胞内125I−LIFを寒冷競合により測定した。
第3図は、ES細胞EKcs−1およびEC細胞PCC3−Aおよ
びF9と125I−LIFとの特異的飽和可能な高親和性結合を
示す。スカチァードプロットから出された細胞当りのLI
Fレセプター数は、それぞれ295、190および330で、4℃
での見掛け解離定数は約90pMであった。これは、M1細胞
系、LIF−反応性の単球性白血病と比較し、それは見掛
け解離定数50−150pMで、50−200LIFレセプター/細胞
を示す。テストした全ての他のESおよびおよびEC細胞−
D3、NG2、PC13およびP19−は、同じレベルのLIFを結合
した(データは提示せず)。
M1細胞、EKcs−1およびPCC3−Aと125I−LIFとの結
合は、また非標識組み換えおよび自生のネズミおよびヒ
トLIFと競合するが、一連のホルモンおよび因子(胚細
胞で作用するいくつかを含む):インシュリン、IGF−
I、IGF−II、酸性および塩基性FGF、TGFβ、TNFα、TN
Fβ、NGF、PDGF、EGF、IL−1、IL−4、GM−CSF、G−
CSF、Multi−CSFおよびエリスロポイエチン、と競合し
ないことが見い出された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヒルトン、ダグラス・ジェイムズ オーストラリア連邦3133 ビクトリア、 ワランダイト、ウエスト・エンド・ロー ド 8番 (56)参考文献 Developmental Bio logy,Vol.121(1987)p.1 −9 Cold Spring Harbo ur Symp.Quant.Bio l.,Vol.50(1985)p.707−711 Nature,Vol.309(1984) p.255−256 Nature,Vol.292(1981) p.154−156 Proc.Natl.Acad.Sc i.USA.Vol.78(1981)p. 7634−7638 Nature,Vol.326(1987) p.292−295 Proc.Natl.Acad.Sc i.USA,Vol.83(1986)p. 9065−9069 Nature,Vol.326(1987) p.295−298 Developmental Bio logy,Vol.127(1988 May) p.224−227 Wilhelm Roux’s Ar ch.Dev Biol,Vol.196, No.3(1987)p.185−190 Nature,Vol.323(1986) p.445−448

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インビトロで動物(ひとを除く)胚から胚
    幹(ES)細胞の分離方法であって、有効量の白血病抑制
    因子(LIF)を含んでいる培地で上記のES細胞の発育に
    充分な時間および条件下上記の胚を誘導し、維持するこ
    とを含む方法。
  2. 【請求項2】培地が、フィーダー細胞を欠いている請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】動物胚が、マウス、鳥類、ヒツジ、ブタ、
    ウシ、ヤギまたは魚から誘導される請求項1または2記
    載の方法。
  4. 【請求項4】動物胚が、マウスから誘導される請求項3
    記載の方法。
  5. 【請求項5】培地がイーグル培地またはその修飾培地ま
    たはそれと同等のものである請求項1または2項記載の
    方法。
  6. 【請求項6】LIFが、組み換えLIFである請求項1−5の
    何れか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】LIFが組み換えヒトまたはネズミLIFである
    請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】LIFが、10−1000000単位/mlの濃度で培地
    に添加される請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】LIFが、100−100000単位/mlの濃度で培地
    に添加される請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】LIFが、500−10000単位/mlの濃度で培地
    に添加される請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】有効な時間が、1日−20週である請求項
    1−10の何れか1項記載の方法。
  12. 【請求項12】有効な時間が、1日から8週間である請
    求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】分化多能性表現型を保ちながらインビト
    ロで動物(ひとを除く)胚幹(ES)細胞を維持する方法
    であって、有効量の白血病抑制因子(LIF)を含んでい
    る培地で上記の細胞を維持するのに充分である条件下上
    記の細胞を培養することを含む方法。
  14. 【請求項14】培地が、フィーダー細胞を欠いている請
    求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】動物ES細胞が、マウス、鳥類、ヒツジ、
    ブタ、ウシ、ヤギまたは魚から誘導される請求項13また
    は14項記載の方法。
  16. 【請求項16】動物ES細胞が、マウスから誘導される請
    求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】培地がイーグル培地またはその修飾培地
    またはそれと同等のものよりなる請求項13または14項記
    載の方法。
  18. 【請求項18】LIFが組み換えLIFである請求項13−17項
    の何れか1項記載の方法。
  19. 【請求項19】LIFが組み換えネズミまたはヒトLIFであ
    る請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】組み換えLIFが10−1000000単位/mlの濃
    度で培地に添加される請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】組み換えLIFが100−100000単位/mlの濃
    度で培地に添加される請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】LIFが500−10000単位/mlの濃度で培地に
    添加される請求項21記載の方法。
  23. 【請求項23】有効量の白血病抑制因子(LIF)を含む
    培養培地中で動物(ひとを除く)胚を誘導し維持するこ
    とによってインビトロの動物(ひとを除く)胚から、分
    化多能性表現型の維持可能な胚幹(ES)細胞を誘導し、
    上記ES細胞からキメラ動物(ひとを除く)を産生する前
    に上記ES細胞を遺伝学的に修飾することを含む、キメラ
    動物(ひとを除く)の産生方法。
  24. 【請求項24】上記ES細胞が有効量のLIFの存在下で維
    持される、請求項23記載の方法。
  25. 【請求項25】上記動物(ひとを除く)がマウスであ
    る、請求項23または24記載の方法。
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