JP2698302B2 - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents
排気ガス浄化用触媒Info
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Description
の排気ガス中に含まれる有害成分である一酸化炭素(C
O)、炭化水素(HC)及び窒素酸化物(NOx)を同
時に除去する排気ガス浄化用触媒に関するものである。
害成分を除去する排気ガス浄化用触媒に関して種々のも
のが提案されている。
いることやエンジン排気ガスの酸化雰囲気(いわゆるリ
ーン;空気/燃料(A/F)が空気側大)におけるC
O、HCの高い浄化能を有することは、一般に知られて
いた。一方問題点として、エンジン排気ガスが還元雰囲
気(いわゆるリッチ;(A/F)が燃料側大)の場合、
NOx浄化能が低いことが挙げられる。そのためリーン
側のみでの使用、例えばいわゆる酸化触媒として使用、
又は高いNOx浄化能を有するロジウムを上記パラジウ
ムと組み合せて、CO、HCおよびNOxを同時に浄化
する三元触媒として用いられている。
めに、触媒成分中の使用量の減少、または使用しないこ
とが望まれているが、高いNOx浄化能を有するという
特徴を有するために、一酸化炭素(CO)、炭化水素
(HC)及び窒素酸化物(NOx)を同時に除去する排
気ガス浄化用触媒の成分としては、必須成分として不可
欠である。
使用することなく、CO、HCおよびNOxを同時に浄
化でき、かつ従来用いていた触媒系より高い触媒性能を
発揮させる排気ガス浄化用触媒を提供することを課題と
する。
また従来より大巾にその使用量を減少してCO、HCお
よびNOxの三成分を同時に除去する排気ガス浄化用触
媒を提供することを目的とする。
を解決するために鋭意研究した結果、パラジウム、アル
カリ土類金属酸化物、耐火性無機酸化物、並びに、セリ
ウム及びランタンを含有するジルコニウム酸化物を含有
する触媒活性成分を、一体構造体に被覆した触媒によ
り、従来のロジウムを含有する三元触媒に相当する以上
の排気ガス浄化能を有することを見出し、本発明を完成
するに至ったものである。本発明に係る触媒は、特に排
気ガスがリッチ側でのNOx浄化能を向上させることが
できる。
(B)アルカリ土類金属酸化物、(C)耐火性無機酸化
物並びに(D)セリウム及びランタンを含有するジルコ
ニウム酸化物を含有する触媒活性成分を、一体構造体に
被覆した触媒であって、該セリウム及びランタンを含有
するジルコニウム酸化物(D)が(a)セリウムとジル
コニウム酸化物との重量比がCeO2 換算:ZrO2 換
算で1:8〜1:1であり、(b)ランタンとジルコニ
ウム酸化物との重量比がLa2 O3 換算:ZrO2 換算
で1:1.5〜1:60であり、(c)900℃で10
時間エージング後におけるX線回折測定によるセリウム
酸化物の結晶子径が250Å以下であり、かつ(d)5
00℃で30分間の水素還元処理後の400℃での酸素
消費能力がセリウム酸化物1g当り5×10 -5 mol−
O 2 以上であることを特徴とする内燃機関の排気ガス中
の一酸化炭素、炭化水素及び窒素酸化物を同時に浄化す
る排気ガス浄化用触媒である。
り、パラジウムが0.1〜30g、セリウムがCeO2
換算で10〜100g、ランタンがLa2O3換算で、
0.1〜50g、ジルコニウム酸化物が10〜100
g、アルカリ土類金属酸化物が0.1〜50g及び耐火
性無機酸化物が10〜300gである。
ニウム酸化物が、少なくとも、その一部において、セリ
ウム酸化物、ランタン酸化物及びジルコニウム酸化物の
複合酸化物又は固溶体として存在するものであることが
好ましい。以下に、さらに詳しく本発明を説明する。
を使用する条件によって異なるが、通常触媒1リットル
当たり0.1〜30g、好ましくは0.1〜25gであ
る。パラジウム量が0.1未満である場合は、浄化能が
低く、30gを超える場合は、添加に見合う性能の向上
が見られないものである。
量および使用条件により異なるが、少なくとも、セリウ
ム及びランタンを含有するジルコニウム酸化物に担持さ
れるものが好ましく、このように担持することによって
エンジン排気ガスの雰囲気が化学量論比近傍での浄化能
を向上させることができる。
ム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム及びバ
リウムが挙げられるが、特にカルシウム、ストロンチウ
ム及びバリウムからなる群から選ばれる少なくとも一種
が好ましい。アルカリ土類金属酸化物の使用量は触媒1
リットル当たり0.1〜50gである。0.1g以下の
場合、NOx浄化性能の向上は示されず、また50gを
超える場合は添加に見合う効果は少ないものである。ア
ルカリ土類金属は、該セリウム及びランタンを含有する
ジルコニウム酸化物若しくは耐火性無機酸化物に担持さ
れ、又はパラジウムを担持してもよいため、調製方法
は、特に限定されない。
それらの重量比(アルカリ土類金属酸化物/パラジウ
ム)で、1:100〜150:1、好ましくは、1:1
00〜100:1である。1:100よりアルカリ土類
金属の量が少なくなると、三元性能が悪くなり、特に、
NO浄化率が劣り、150:1よりアルカリ土類金属の
量が多くなると添加効果は向上するが、その他酸化物等
の担持量、触媒の強度の関係により、担持比率、担持量
を制限される。
は、酸化物のまま用いる以外に、焼成により酸化物とな
る前駆体であってもよく、例えば、バリウムにより例示
すると、酢酸バリウム、蓚酸バリウム等の有機塩および
硝酸バリウム、硫酸バリウム、水酸化バリウム、炭酸バ
リウム等の無機塩のいずれでもよく、また、その状態に
ついては、水溶液状のみならず、ゲル状、懸濁状のいず
れであってもよく、以上のことについては、特に限定さ
れるものではない。
ニウム酸化物において、(a)セリウムとジルコニウム
酸化物との重量比がCeO2換算:ZrO2換算で1:8
〜1:1であり、好ましくは、1:7〜1:1である。
セリウム量(CeO2換算)が1:8より少ない場合
は、性能が低く、セリウム量(CeO2換算)が1:1
を超える場合は、リッチ雰囲気でのNOx浄化能が低下
するものである。
ニウム酸化物において、(b)ランタンとジルコニウム
酸化物との重量比がLa2O3換算:ZrO2換算で1:
1.5〜1:60、好ましくは、1:2〜1:50であ
る。ランタン量(La2O3換算)が、1:60より少な
い場合は、性能が低く、ランタン量(La2O3換算)
が、2:3を超える場合は、ランタンの添加量に見合う
性能の向上は、得られないものである。
ニウム酸化物において使用するセリウム及びランタンの
出発原料としては、特に限定されるものではないが、硝
酸塩、硫酸塩、塩化物、酢酸塩等の水溶性の塩、または
ゲル状の懸濁物の溶液を用いることができる。
ニウム酸化物において使用するジルコニウム酸化物の出
発原料としては、酸化物自体を使用する場合は、比表面
積が20m2/g以上、好ましくは、40m2/g以上の
ものを使用することがで、一方、ジルコニウム酸化物源
として水溶性を使用する場合は、例えば、硝酸塩、硫酸
塩、酢酸塩、塩化物または炭酸塩等を使用することがで
きる。
ニウム酸化物の調製方法を以下に示すが本発明の趣旨に
反しない限り、以下に示す以外の方法を使用することも
できる。
よびランタン塩の水溶液を加え、混合し、乾燥、焼成す
る方法、(2)ジルコニウム酸化物に、セリウム塩の水溶
液を加え、混合し、乾燥、焼成した後、ランタン塩を同
様な手順で添加する方法、(3)ジルコニウム酸化物に、
ランタン塩の水溶液を加え、混合し、乾燥した後、ラン
タン塩の水溶液を加え、混合し、乾燥、焼成する方法、
(4)ジルコニウム塩、セリウム塩およびランタン塩の水
溶液を混合し、通常の方法によって共沈する、例えば、
アンモニアまたは、有機酸によってpHコントロールに
より共沈し、乾燥、焼成する方法により調製することが
できる。
ンタンを含有するジルコニウム酸化物を通常の手法によ
り、一体構造体に被覆したり、さらに貴金属等の他の触
媒活性成分を含浸または混合し一体構造体に被覆するこ
とができる。
を通常手法により被覆し、さらに、ジルコニウム塩、セ
リウム塩およびランタン塩の水溶液を混合し、または別
個に含浸し、乾燥、焼成し、該セリウム及びランタンを
含有するジルコニウム酸化物を調製することができる。
上記の方法のうち製造コスト、調製の容易さ等を考慮す
ると、(1)〜(3)の方法が好ましい。
ニウム酸化物は、少なくとも、その一部において、複合
酸化物又は固溶体として存在することが好ましい。ま
た、上記のセリウム及びランタンを含有するジルコニウ
ム酸化物を調製後、900℃で10時間エージング後に
おいて、X線回折を測定すると、セリウム酸化物の結晶
子径が250Å以下であることが好ましい。
ンを含有するジルコニウム酸化物は、500℃で30分
間の水素還元処理後、400℃での酸素消費能力(いわ
ゆるOSC:oxygen storage capacity)が、セリウム
酸化物1g当たり5×10~5mol-O2(酸素O2モル
換算量)以上であることが好ましい。
及びランタンを含有するジルコニウム酸化物中のセリウ
ム量(CeO2換算)が10〜100g、好ましくは1
0〜80g、ランタン量(La2O3換算)が0.1〜5
0g、0.5〜40g、ジルコニウム酸化物(ZrO2
換算)が10〜100g、好ましくは10〜80gであ
る。
ナ、シリカ、ジルコニア等の高表面積を有するものが挙
げられるが、特に活性アルミナが好ましい。この耐火性
無機酸化物は、一体構造体1リットル当たりに対して、
50g〜400g、好ましくは100g〜350g被覆
されているものである。50g未満である場合は、浄化
性能が低く、400gを超える場合は、一体構造体に触
媒組成物を被覆したとき、その背圧が上昇し、好ましく
ないものである。
いられる構造体をいい、好ましくはハニカム形状を有す
る構造体であり、コージェライト、ムライト等のセラミ
ック製のモノリス担体及びステンレス又はFe−Cr−
Al合金等のメタル製のモノリス担体が挙げられる。こ
れらの排気ガスを通過させるセル形状、孔径等について
は排気ガスの種類、エンジンの排気量により、種々選択
しうるものである。
ロジウムを使用することなく、また従来より大巾にその
使用量を減少してCO、HCおよびNOxの三成分を同
時に除去する排気ガス浄化用触媒を提供することができ
る。
ラジウムに直接作用し、その電荷状態を変化させること
により、反応性を高め、リッチ雰囲気でのNOx浄化能
を向上させるものである。
ニウム酸化物を用いることにより、燃料ガス組成が化学
量論比(燃料ガスを完全燃焼させるのに必要な空気量)
近傍でのCO、HC及びNOx浄化能及びリッチNOx
浄化能の大巾な向上が示される。
ム及びランタンを含有するジルコニウム酸化物に担持さ
れていることにより、上記化学量論比近傍の浄化能を大
巾に向上させることができる。
発明の趣旨に反しない限り、これらの実施例に限定され
るものではない。
するジルコニウム酸化物の調製方法。
り、比表面積は100m2/g)60gに、硝酸セリウ
ムおよび硝酸ランタンの水溶液(CeO2換算で30
g、La2O3換算で10g含有)を、混合し、乾燥後、
500℃で1時間焼成し、セリウム及びランタンを含有
するジルコニウム酸化物の粉体を調製した。
2O3であり、比表面積は155m2/g)を100g
を、パラジウム3g含有する硝酸パラジウム水溶液を加
え、混合し、乾燥後、500℃で1時間焼成した。
物換算で20g)を加え、ボールミルで湿式粉砕して、
水溶性スラリーを調製した。このスラリーに断面積1平
方インチ当たり、400個のセルを有するコージェライ
ト製のモノリス担体(内径33mm、長さ76mm)を
浸漬し、取り出し、セル内の過剰のスラリーを圧縮空気
で吹き飛ばした後、乾燥、焼成し完成触媒を得た。
ウム酸化物(ZrO2であり、比表面積は100m2/
g)を比表面積30m2/gを有するジルコニウム酸化
物に代えた以外は、実施例1と同様にして完成触媒を得
た。
硝酸ランタンの量をLa2O3換算で10gに代えて、各
々30g、1gとした以外は、実施例1と同様にして完
成触媒3および4を得た。
硝酸セリウムの量をCeO2換算で30gに代えて、各
々60g、12gとした以外は、実施例1と同様にして
完成触媒5および6を得た。
ウム酸化物を60g、硝酸セリウムの量をCeO2換算
で30gに代えて、ジルコニウム酸化物を40g、硝酸
セリウムの量をCeO2換算で20gに代えた以外は、
実施例1と同様にして完成触媒を得た。
ウム酸化物を60g、硝酸セリウムの量をCeO2換算
で30gに代えて、ジルコニウム酸化物を20g、硝酸
セリウムの量をCeO2換算で12gに代えた以外は、
実施例1と同様にして完成触媒を得た。
て、酢酸バリウムの量をBaO換算で20gに代えて、
酢酸バリウムの量をBaO換算で、各々0.25g、4
0gに代えた以外は、実施例1と同様にして完成触媒9
および10を得た。
酢酸バリウムの量をBaO換算で20gに代えて、各々
硝酸ストロンチウムをSrO換算で20g、硝酸カルシ
ウムをCaO換算で20g、硝酸マグネシウムをMgO
換算で20gとした以外は、実施例1と同様にて完成触
媒11〜13を得た。
有するジルコニウム酸化物の調製方法。
酸ジルコニウム水溶液と、硝酸セリウムおよび硝酸ラン
タンの水溶液(CeO2換算で30g、La2O3換算で
10g含有)とを混合し、この液にアンモニア水溶液を
徐々に滴下し、沈殿を形成し、これを熟成させた。その
後、該沈殿を水洗濾過し、乾燥し、500℃で1時間焼
成し、セリウム及びランタンを含有するジルコニウム酸
化物を得た。
ランタンを含有するジルコニウム酸化物に代えて、実施
例14で得たセリウム及びランタンを含有するジルコニ
ウム酸化物を使用する以外は、実施例1と同様にして完
成触媒を得た。
ウムを除いた以外は実施例1と同様にして完成触媒を得
た。
ウムおよび硝酸ランタンを、酸化セリウム(比表面積1
00m2/g)および酸化ランタン(比表面積20m2/
g)に代えた以外は実施例1と同様にして完成触媒を得
た。
タンを、酸化ランタン(比表面積20m2/g)に代え
たを除いた以外は実施例1と同様にして完成触媒を得
た。
ジニトロジアミン白金水溶液と、ロジウムを0.11g
含有する硝酸ロジウム水溶液を混合した溶液に、実施例
1で使用した活性アルミナ150gを加え、混合し、乾
燥後、500℃で1時間焼成し粉体を得た。この粉体
と、実施例15で使用したセリウム酸化物50gとを、
ボールミルで湿式粉砕し、スラリーを得た。このスラリ
ーを実施例1と同様な手順によりモノリス担体に被覆
し、完成触媒を得た。このようにして得られた実施例と
比較例の触媒1リットル当たり、各触媒成分およびその
担持量を表1に示した。
1〜4で得られた触媒を、エンジン耐久後、触媒活性を
評価した。以下にその手順を示す。
400cc)を使用し、各触媒を充填したマルチコンバ
ーターをエンジンの排気系に連設して耐久テストを行な
った。エンジンは、定常運転60秒、減速6秒(減速時
に燃料がカットされて、触媒は、高温酸化雰囲気の厳し
い条件にさらされる。)というモード運転で運転し触媒
ベッド温度が定常運転時950℃となる条件で50時間
触媒をエージングした。エージング後の触媒性能の評価
は、市販の電子制御方式のエンジン(4気筒1800c
c)を使用し、各触媒を充填したマルチコンバーター
を、エンジンの排気系に連設して行なった。触媒の三元
性能は触媒入口ガス温度400℃、空間速度90,00
0hr~1の条件で評価した。この際、外部発振器より1
Hzサイン波型シグナルをエンジンのコントロールユニ
ットに導入して、空燃比(A/F)を±1.0A/F,
1Hzで振動させながら平均空燃比を連続的に変化さ
せ、この時の触媒入口及び出口ガス組成を同時に分析し
て、平均空燃比A/Fが15.1から14.1までC
O、HC及びNOの浄化率を求めた。
Oの浄化率対入口空燃比をグラフにプロットして、三元
特性曲線を作成し、CO、NO浄化率曲線の交点(クロ
スオーバーポイントと呼ぶ)の浄化率と、その交点のA
/F値におけるHC浄化率さらに、A/Fが14.2
(エンジン排気ガスがリッチ)でのNO浄化能を表2に
示した。
を±0.5A/F(1Hz)の条件で振動させながら、
平均空燃比をA/Fに14.6に固定してエンジンを運
転し、エンジン排気系の触媒コンバーターの前に熱交換
器を取り付けて、触媒入口ガス温度を200℃〜500
℃まで連続的に変化させ、触媒入口及び出口ガス組成を
分析して、CO、HC及びNOの浄化率を求めることに
より評価した。上記の様にして求めた、CO、HC及び
NOの浄化率50%での温度(ライトオフ温度)を測定
して表2に示した。
金属として、ロジウムを含まず、パラジウムのみでC
O、HCおよびNOxの三成分を同時に高性能に除去で
きることがわかる。さらに、エンジン排気ガスがリッチ
側でのNOxの浄化率(A/Fが14.2でのNOxの
値)に優れ、かつ著しく低温でHC、CO及びNOの三
成分を同時除去(ライトオフ温度の値)できるものであ
る。
タンを含有するジルコニウム酸化物の物性についての試
験用触媒調製を示す。各々実施例1、3〜6と同様にし
て、セリウム及びランタンを含有するジルコニウム酸化
物を調製し、実施例(a)〜(e)とした。
ウム酸化物、セリウム酸化物およびランタン酸化物を比
較例2と同様な使用量比を、メノウ乳鉢で、粉砕、混合
し、空気流通下500℃で1時間焼成し、これを比較例
(f)とした。
な酸化物を空気流通下500℃で1時間焼成し、これを
比較例(g)とした。
較例(f)及び(g)の触媒を900℃で10時間焼成し、X
線回折測定を行った。このX線回折チャートの半値幅か
ら結晶径を測定し、その結果を表3に示した。
と同様な触媒を、通常使用される流通系パルス反応装置
で、500℃で30分間、水素流通下で還元処理した
後、ヘリウムガスに切り替え、15分間保持し、その
後、同雰囲気下で、400℃まで降温し、所定量の酸素
パルスを該触媒を充填した触媒床に導入し、酸素消費量
を測定した。その結果を表3に示した。
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)パラジウム、(B)アルカリ土類
金属酸化物、(C)耐火性無機酸化物並びに(D)セリ
ウム及びランタンを含有するジルコニウム酸化物を含有
する触媒活性成分を、一体構造体に被覆した触媒であっ
て、該セリウム及びランタンを含有するジルコニウム酸
化物(D)が(a)セリウムとジルコニウム酸化物との
重量比がCeO2 換算:ZrO2 換算で1:8〜1:1
であり、(b)ランタンとジルコニウム酸化物との重量
比がLa2 O3 換算:ZrO2換算で1:1.5〜1:
60であり、(c)900℃で10時間エージング後に
おけるX線回折測定によるセリウム酸化物の結晶子径が
250Å以下であり、かつ(d)500℃で30分間の
水素還元処理後の400℃での酸素消費能力がセリウム
酸化物1g当り5×10 -5 mol−O 2 以上であること
を特徴とする内燃機関の排気ガス中の一酸化炭素、炭化
水素及び窒素酸化物を同時に浄化する排気ガス浄化用触
媒。 - 【請求項2】 一体構造体1リットル当たり、パラジウ
ムが0.1〜30g、セリウムがCeO2換算で10〜
100g、ランタンがLa2O3換算で、0.1〜50
g、ジルコニウム酸化物が10〜100g、アルカリ土
類金属酸化物が0.1〜50g及び耐火性無機酸化物が
10〜300gである請求項1記載の触媒。 - 【請求項3】 パラジウムが少なくとも、セリウム及び
ランタンを含有するジルコニウム酸化物に担持されるも
のである請求項1記載の触媒。 - 【請求項4】 セリウム及びランタンを含有するジルコ
ニウム酸化物が、少なくとも、その一部において、セリ
ウム酸化物、ランタン酸化物及びジルコニウム酸化物の
複合酸化物又は固溶体として存在するものである請求項
1記載の触媒。
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US6255242B1 (en) | 1999-03-05 | 2001-07-03 | Daiichi Kigenso Kagaku Kogyo Co., Ltd. | Zirconium- and cerium-based mixed oxide and method of production thereof |
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JPH06154606A (ja) | 1994-06-03 |
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