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JP2684255B2 - 電子デバイス用誘電体磁器組成物 - Google Patents

電子デバイス用誘電体磁器組成物

Info

Publication number
JP2684255B2
JP2684255B2 JP3074474A JP7447491A JP2684255B2 JP 2684255 B2 JP2684255 B2 JP 2684255B2 JP 3074474 A JP3074474 A JP 3074474A JP 7447491 A JP7447491 A JP 7447491A JP 2684255 B2 JP2684255 B2 JP 2684255B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic devices
composition
dielectric
dielectric porcelain
present
Prior art date
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Application number
JP3074474A
Other languages
English (en)
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JPH04285049A (ja
Inventor
恵介 景山
Original Assignee
住友特殊金属株式会社
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Filing date
Publication date
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Inorganic Insulating Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子デバイス用誘電
体磁器組成物、特に、SHF帯で利用する複合ペロブス
カイト型化合物からなる誘電体磁器組成物の改良に係
り、Sr(1/2Ga・1/2Ta)O3系でSrをB
aに置換することにより、すぐれた磁器となした電子デ
バイス用誘電体磁器組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】磁器組成物の特性が低損失で、温度特性
の良好なることを利用する各種電子デバイス用誘電体磁
器組成物には、温度補償用コンデンサを初め、SHF帯
で低損失であることを利用する衛星放送直接受信用、ダ
ウンコンバーター用等の誘電体共振器、マイクロ波スト
リップライン基板等に用いられる種々の誘電体磁器組成
物がある。
【0003】一般に、SHF帯用として用いられる誘電
体磁器組成物としては、従来、ペロブスカイ型化合物中
でも、特に、下記組成物の複合ペロブスカイト型化合物
が広く利用されている。 Ba(1/3B’2+・2/3B”5+)O3 但し、B’2+;2価金属イオン(Znまたはさらに、M
g、Ni、Co、Mn等の1種または2種以上)、B”
5+;Ta,Nb。
【0004】例えば、従来Ba(1/3Zn・2/3T
a)O3系材(以下、BZT系材という)があるが、難
焼結材として知られ、高Q、すなわち10GHzで10
000以上のQ値を得るためには、1500℃で、12
0時間程度の焼結が必要であった。また、長時間の焼結
の際に、ZnOが蒸発(昇華)することで焼結体の表面
層にZnO不足相が生成することが知られており、該相
は誘電損失が大きく同部を研削する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、全面研摩加工
が不可欠で複雑な形状のセラミックスの作成が困難であ
り、高いQ値のまま量産することが困難であった。ま
た、用途によって、所定の共振周波数温度係数τfを調
整する必要があるが、BZT系材は、+1ppm/℃近
傍のτfを有することが知られており、単一化合物のた
めτfを調整することは困難であった。
【0006】この発明は、従来の複合ペロブスカイト型
化合物のかかる現状に鑑み、従来の誘電体磁器組成物と
同等またはそれ以上のQ、τf、εr特性を有し、内質
均一のセラミックスを通常の焼結により安定的に得るこ
とができる電子デバイス用誘電体磁器組成物の提供を目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者は、前記複合ペロ
ブスカイト型化合物の欠点を解消することを目的に、A
(1/2B’3+・1/2B”5+)O3 3 型ペロブスカ
イト化合物に着目し3価金属イオンとしてGa、5価金
属イオンとしてTaを選ぶことにより、内質的に均一で
特性がすぐれかつ焼結性のすぐれた磁器が得られること
を知見し、XSr(1/2Ga・1/2Ta)O3−Y
Ba(1/2Ga・1/2Ta)O3系が高Qであり、
共振周波数温度係数τfを任意に選択できることを知見
し、この発明を完成した。
【0008】この発明は、基本組成を XSr(1/2Ga・1/2Ta)O3−YBa(1/2Ga・1/2Ta)O3 と表し、組成範囲を限定するX、Yが下記値を満足する
組成からなることを特徴とする電子デバイス用誘電体磁
器組成物である。 X+Y=1 0.3≦X1 0.7≧Y
【0009】
【作用】この発明は、Sr(1/2Ga・1/2Ta)
3−Ba(1/2Ga・1/2Ta)O3系において、
複合プロプスカイト型化合物のA,Bサイト のSrと
Baの比率、すなわち基本組成式のX値が0.3未満、
Y値が0.7を越えると、得られる誘電体磁器組成物は
Q値の劣化が著しく、また温度係数の劣化も大きくなる
ので、0.3≦X1、0.7≧Y0の範囲とする。
【0010】この発明の誘電体磁器組成物は、10GH
zにおけるQは3000程度から11500まで大きく
とれ、τf −50〜+10ppm/℃、εr 26〜
29となり、従来の誘電体磁器組成物と同等またはそれ
以上の特性のものが得られ、焼成時においても、内質均
一なセラミックスを安定的に得ることができる。
【0011】なお、この発明においては、GaをAl3+
などの3価金属イオンで約20mol%まで置換しても
ほぼ同等の効果が得られる。
【0012】
【実施例】原料を表1に示した組成になるように秤量
し、ボールミルにて混式混合し、1200℃に2時間仮
焼した後、再度ボールミルにて平均粒径1μm程度に粉
砕した。この粉砕粉を加圧成形し、1500℃〜160
0℃に焼成して、寸法9mmφ×20mmの焼結体を得
た。
【0013】得られた焼結体について、25℃、10G
Hzにおける比誘電率εr、Q、共振周波数の温度係数
τf(ppm/℃)を測定し、その結果を表1に示す。
【0014】なお、表1における比誘電率とQは、Ha
kki と Celemanらによる誘電体共振器法
により測定したもので、共振周波数の温度係数τf、誘
電率、誘電率の温度係数τ εとは、磁器の線熱膨張係
数αとの間に下記式の如き関係がある。 τf=−◆τε−α
【0015】表1の結果より明らかなように、この発明
による誘電体磁器組成物は、共振周波数の温度係数は、
−50近傍から+10ppm/ ℃付近まで広く、低損
失、高誘電率材料であることが分る。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】この発明による誘電体磁器組成物は、1
0GHzにおけるQは3000〜11500、τf −
50〜+10ppm/℃、εr 26〜29となり、
従来の誘電体磁器組成物と同等またはそれ以上の特性の
ものが得られ、焼成時においても、内質均一なセラミッ
クスを安定的に得ることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本組成を XSr(1/2Ga・1/2Ta)O3−YBa(1/2Ga・1/2Ta)O3 と表し、組成範囲を限定するX、Yが下記値を満足する
    組成からなることを特徴とする電子デバイス用誘電体磁
    器組成物。 X+Y=1 0.3≦X1 0.7≧Y
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