JP2680878B2 - ベンゾオキサジノン誘導体およびその製造方法 - Google Patents
ベンゾオキサジノン誘導体およびその製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規なベンゾオキサジノン誘導体に関する。
更に詳しくは、本発明は一般式 [式中、R1は水素原子またはアルキル基を表わし、R2は
水素原子、アルキル基、シアノアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基またはアラルキル基を表わす。]で示
されるベンゾオキサジノン誘導体の製造方法に関する。
更に詳しくは、本発明は一般式 [式中、R1は水素原子またはアルキル基を表わし、R2は
水素原子、アルキル基、シアノアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基またはアラルキル基を表わす。]で示
されるベンゾオキサジノン誘導体の製造方法に関する。
従来、オキサゾリジンジオン環の5位に置換基を持つ
種々の誘導体が知られているが、5位に置換メチリデン
基を有するオキサゾリジンジオン誘導体はその合成が困
難であることとも関連してこれまでほとんど報告されて
いない。さらに現在までに殺草活性を有するヘテロ環化
合物は数多く合成され、実用化されているものもあるに
もかかわらず、実用的な殺草活性を有するオキサゾリジ
ンジオン類はこれまで知られていない。
種々の誘導体が知られているが、5位に置換メチリデン
基を有するオキサゾリジンジオン誘導体はその合成が困
難であることとも関連してこれまでほとんど報告されて
いない。さらに現在までに殺草活性を有するヘテロ環化
合物は数多く合成され、実用化されているものもあるに
もかかわらず、実用的な殺草活性を有するオキサゾリジ
ンジオン類はこれまで知られていない。
[発明が解決しようとする課題] 従来知られているオキサゾリジンジオン誘導体の中
で、3位の窒素原子上に置換又は無置換フェニル基を有
し、5位にアルキルデン基を有する誘導体が各種雑草に
対して殺草活性を有するという記載はあるが(特開昭62
−174065号公報参照)、ベンゾオキサジノン環のような
二環性の置換フェニル基を有する化合物およびそれらの
化合物の有する生物活性についての記載はない。
で、3位の窒素原子上に置換又は無置換フェニル基を有
し、5位にアルキルデン基を有する誘導体が各種雑草に
対して殺草活性を有するという記載はあるが(特開昭62
−174065号公報参照)、ベンゾオキサジノン環のような
二環性の置換フェニル基を有する化合物およびそれらの
化合物の有する生物活性についての記載はない。
本発明は、各種強害雑草に対して高い選択性と強力な
殺草活性とを併せもつ新規化合物を提供し、更にこれら
の化合物の工業的な製造法を提供するものである。
殺草活性とを併せもつ新規化合物を提供し、更にこれら
の化合物の工業的な製造法を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、種々のオキサゾリジンジオン誘導体に
ついて鋭意検討した結果、一般式(I)で示されるよう
に、5位にイソプロピリデン基を有し、3位窒素原子上
に置換ベンゾオキサジノン環を有する新規なオキサゾリ
ジンジオン、即ち新規ベンゾオキサジノン誘導体が低薬
量で強力な殺草活性を示し、充分実用的な除草剤になり
得ることを見い出し本発明を完成した。
ついて鋭意検討した結果、一般式(I)で示されるよう
に、5位にイソプロピリデン基を有し、3位窒素原子上
に置換ベンゾオキサジノン環を有する新規なオキサゾリ
ジンジオン、即ち新規ベンゾオキサジノン誘導体が低薬
量で強力な殺草活性を示し、充分実用的な除草剤になり
得ることを見い出し本発明を完成した。
本発明の新規ベンゾオキサジノン誘導体は、水田にお
いて使用する場合、ヒエ、コナギ、ヒメミソハギ等の一
年生雑草並びにミズカヤツリグサ、ホタルイ、ウリカ
ワ、マツバイなどの多年生雑草に対しても強力な雑草効
果を示す。また畑地においてもイヌビエ、メヒシバ、エ
ノコログサ、シロザ、タデ、アオビユ、スベリヒユ、オ
オバコ等の畑地雑草を選択的に枯殺することができる。
いて使用する場合、ヒエ、コナギ、ヒメミソハギ等の一
年生雑草並びにミズカヤツリグサ、ホタルイ、ウリカ
ワ、マツバイなどの多年生雑草に対しても強力な雑草効
果を示す。また畑地においてもイヌビエ、メヒシバ、エ
ノコログサ、シロザ、タデ、アオビユ、スベリヒユ、オ
オバコ等の畑地雑草を選択的に枯殺することができる。
さらに本発明化合物は殺雑草活性が強く、少量で初期
の効果が得られるばかりでなく、有用栽培植物に対する
薬害は極めて低い。すなわち、本発明化合物はイネ科雑
草であるヒエ、メヒシバ、エノコログサ等を枯殺するの
に対して、イネ科の作物である移植水稲、小麦、トウモ
ロコシ等に対してほとんど薬害を与えない。イネ科以外
の作物である大豆、綿等に対しても同様にほとんど薬害
が認められない。
の効果が得られるばかりでなく、有用栽培植物に対する
薬害は極めて低い。すなわち、本発明化合物はイネ科雑
草であるヒエ、メヒシバ、エノコログサ等を枯殺するの
に対して、イネ科の作物である移植水稲、小麦、トウモ
ロコシ等に対してほとんど薬害を与えない。イネ科以外
の作物である大豆、綿等に対しても同様にほとんど薬害
が認められない。
本発明化合物を有効成分とする除草剤の使用量は、施
用方法、時期、対象植物の種類等によっても異なるが、
化合物量で10アール当たり10〜500g、好ましくは、30〜
300g程度である。
用方法、時期、対象植物の種類等によっても異なるが、
化合物量で10アール当たり10〜500g、好ましくは、30〜
300g程度である。
前記一般式(I)で示される本発明の新規ベンゾオキ
サジノン誘導体は例えば下記に示す製造法−1あるいは
2によって製造することができる。
サジノン誘導体は例えば下記に示す製造法−1あるいは
2によって製造することができる。
<製造方法−1> [上記反応式中、R1は前記と同じ意味を表わす。R2′は
アルキル基、シアノアルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基またはアラルキル基を表わし、R3は水素原子また
は低級アルキル基を表わす。Yは脱離基である。] <製造方法1>をさらに詳細に説明すると、すなわ
ち、一般式(II)で示されるオキサゾリジンジオン誘導
体を、例えば還元鉄を用いて酢酸溶媒中ニトロ基を還元
し、次いでエステル基と縮合することにより、一般式
(I′)で表わされるベンゾオキサジノン誘導体を得る
ことができる。このものは前記一般式(I)においてR2
が水素原子である場合の化合物である。反応は酢酸溶媒
中で行なうことが好ましいが、他の溶媒、例えば酢酸エ
チルなどとの混合溶媒系でも実施することが可能であ
る。反応温度は、室温〜150℃の範囲から選ばれるが、
酢酸還流温度で反応を行なうのが好ましい。本反応にお
いては、反応終了後通常の後処理によって生成物を液晶
として単離することが出来るが、必要ならばシリカゲル
カラムクロマトグラフィーあるいは再結晶などにより精
製する。
アルキル基、シアノアルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基またはアラルキル基を表わし、R3は水素原子また
は低級アルキル基を表わす。Yは脱離基である。] <製造方法1>をさらに詳細に説明すると、すなわ
ち、一般式(II)で示されるオキサゾリジンジオン誘導
体を、例えば還元鉄を用いて酢酸溶媒中ニトロ基を還元
し、次いでエステル基と縮合することにより、一般式
(I′)で表わされるベンゾオキサジノン誘導体を得る
ことができる。このものは前記一般式(I)においてR2
が水素原子である場合の化合物である。反応は酢酸溶媒
中で行なうことが好ましいが、他の溶媒、例えば酢酸エ
チルなどとの混合溶媒系でも実施することが可能であ
る。反応温度は、室温〜150℃の範囲から選ばれるが、
酢酸還流温度で反応を行なうのが好ましい。本反応にお
いては、反応終了後通常の後処理によって生成物を液晶
として単離することが出来るが、必要ならばシリカゲル
カラムクロマトグラフィーあるいは再結晶などにより精
製する。
次に、一般式(I′)で示されるベンゾオキサジノン
誘導体を塩基の存在下に、一般式(III)で示される
R2′−Yと反応させ窒素原子上にR2′基を導入すること
によって一般式(I″)で示されるベンゾオキサジノン
誘導体を容易に製造することが出来る。この化合物は前
記一般式(I)においてR2が水素原子以外の場合の化合
物である。脱離基Yとしては、Cl、Br、I等のハロゲン
原子およびトリルスルホニルオキシ基、フェニルスルホ
ニルオキシ基、メチルスルホニルオキシ基等の置換スル
ホニルオキシ基等を使用できる。反応は有機溶媒中で行
なうことが好ましい。有機溶媒としては、テトラヒドロ
フラン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリ
ル、プロピオニトリル、アセトン、メチルエチルケト
ン、ベンゼン、トルエンなどの溶媒を挙げることができ
る。反応は塩基の存在下に行なうものであり、例えば、
n−ブチルリチウム、sec−ベチルリチウムおよびメチ
ルリチウム等のアルキルリチウム、水素化ナトリウムお
よび水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物および炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、酢
酸ナトリウム、酢酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化カルシウム等の塩基性無機化合物な
どを用いることができる。反応温度は、使用する塩基と
触媒によって異なるが、−78〜150℃の範囲から選ばれ
る。本反応において反応終了後通常の後処理によって生
成物を結晶として単離することができるが、必要ならば
シリカゲルカラムクロマトグラフィーあるいは再結晶な
どにより精製する。
誘導体を塩基の存在下に、一般式(III)で示される
R2′−Yと反応させ窒素原子上にR2′基を導入すること
によって一般式(I″)で示されるベンゾオキサジノン
誘導体を容易に製造することが出来る。この化合物は前
記一般式(I)においてR2が水素原子以外の場合の化合
物である。脱離基Yとしては、Cl、Br、I等のハロゲン
原子およびトリルスルホニルオキシ基、フェニルスルホ
ニルオキシ基、メチルスルホニルオキシ基等の置換スル
ホニルオキシ基等を使用できる。反応は有機溶媒中で行
なうことが好ましい。有機溶媒としては、テトラヒドロ
フラン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリ
ル、プロピオニトリル、アセトン、メチルエチルケト
ン、ベンゼン、トルエンなどの溶媒を挙げることができ
る。反応は塩基の存在下に行なうものであり、例えば、
n−ブチルリチウム、sec−ベチルリチウムおよびメチ
ルリチウム等のアルキルリチウム、水素化ナトリウムお
よび水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物および炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、酢
酸ナトリウム、酢酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化カルシウム等の塩基性無機化合物な
どを用いることができる。反応温度は、使用する塩基と
触媒によって異なるが、−78〜150℃の範囲から選ばれ
る。本反応において反応終了後通常の後処理によって生
成物を結晶として単離することができるが、必要ならば
シリカゲルカラムクロマトグラフィーあるいは再結晶な
どにより精製する。
また本発明の新規ベンゾオキサジノン誘導体製造のた
めの原料である前記一般式(II)で示されるオキサゾリ
ジンジオン誘導体は例えば以下に示す方法によって製造
することができる。
めの原料である前記一般式(II)で示されるオキサゾリ
ジンジオン誘導体は例えば以下に示す方法によって製造
することができる。
[上記反応式中、R1およびR3は前記と同じ意味を表わ
す。] すなわち、既知の方法(特開昭62−174065号公報参
照)によって製造することのできる一般式(V)で示さ
れるオキサゾリジンジオン誘導体を無溶媒あるいは有機
溶媒中塩基の存在下に、一般式(VI)で示される2−ヒ
ドロキシカルボン酸あるいはそのエステルとを反応させ
ることによって製造することができる。この反応におい
て使用される塩基としては、トリエチルアミン、トリブ
チルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、ルチジ
ンなどの第3級脂肪族および芳香族アミン化合物、ある
いは炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、
酢酸カリウムなどの無機塩基を使用することができる。
反応は無溶媒下に行なうことができるが、通常の有機溶
媒中で実施することも可能である。さらに本反応は高圧
下に実施することにより効率良く反応を進行させること
ができる。原料である一般式(VI)で示される2−ヒド
ロキシカルボン酸あるいはそのエステルは、容易に入手
できるもの、あるいは市販の原料から簡便に調製できる
ものであり、例えば、グリコール酸、乳酸、2−ヒドロ
キシ吉草酸、2−ヒドロキシ−3−メチルペンタン酸、
グリコール酸メチル、グリコール酸エチル、乳酸メチ
ル、グリコール酸ブチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、2
−ヒドロキシ吉草酸メチル、2−ヒドロキシイソ吉草酸
メチル、2−ヒドロキシ−3−メチルペンタン酸メチ
ル、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸メチル、2
−ヒドロキシヘキサン酸メチル、2−ヒドロキシ−3−
メチルヘプタン酸メチルなどを用いることができる。
す。] すなわち、既知の方法(特開昭62−174065号公報参
照)によって製造することのできる一般式(V)で示さ
れるオキサゾリジンジオン誘導体を無溶媒あるいは有機
溶媒中塩基の存在下に、一般式(VI)で示される2−ヒ
ドロキシカルボン酸あるいはそのエステルとを反応させ
ることによって製造することができる。この反応におい
て使用される塩基としては、トリエチルアミン、トリブ
チルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、ルチジ
ンなどの第3級脂肪族および芳香族アミン化合物、ある
いは炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、
酢酸カリウムなどの無機塩基を使用することができる。
反応は無溶媒下に行なうことができるが、通常の有機溶
媒中で実施することも可能である。さらに本反応は高圧
下に実施することにより効率良く反応を進行させること
ができる。原料である一般式(VI)で示される2−ヒド
ロキシカルボン酸あるいはそのエステルは、容易に入手
できるもの、あるいは市販の原料から簡便に調製できる
ものであり、例えば、グリコール酸、乳酸、2−ヒドロ
キシ吉草酸、2−ヒドロキシ−3−メチルペンタン酸、
グリコール酸メチル、グリコール酸エチル、乳酸メチ
ル、グリコール酸ブチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、2
−ヒドロキシ吉草酸メチル、2−ヒドロキシイソ吉草酸
メチル、2−ヒドロキシ−3−メチルペンタン酸メチ
ル、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸メチル、2
−ヒドロキシヘキサン酸メチル、2−ヒドロキシ−3−
メチルヘプタン酸メチルなどを用いることができる。
<製造例−2> [上記反応式中、R1およびR2は前記と同じ意味を表わ
し、R4は低級アルキル基を表わす。] <製造方法−2>をさらに詳細に説明するに、本発明
の前記一般式(I)で示されるベンゾオキサジノン誘導
体は、一般式(IV)で示されるカルバミン酸エステルを
塩基で処理することにより容易に得ることができる。反
応は通常の有機溶媒中で室温もしくは還流下に実施する
ことが好ましい。使用される塩基としては、トリエチル
アミン、トリプロピルアミン、トリプチルアミン、N−
メチルモルホリン、ジメチルアニリン等の第3級アミ
ン、ピリジン、ルチジン、ピリミジン等の芳香族アミ
ン、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カ
リウム−t−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド
や水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属
水素化物または炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムのような塩基性無機化合
物、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等のカルボン酸金属
塩類を使用することができる。塩基の使用量は特に制限
はないが一般に触媒量で充分である。
し、R4は低級アルキル基を表わす。] <製造方法−2>をさらに詳細に説明するに、本発明
の前記一般式(I)で示されるベンゾオキサジノン誘導
体は、一般式(IV)で示されるカルバミン酸エステルを
塩基で処理することにより容易に得ることができる。反
応は通常の有機溶媒中で室温もしくは還流下に実施する
ことが好ましい。使用される塩基としては、トリエチル
アミン、トリプロピルアミン、トリプチルアミン、N−
メチルモルホリン、ジメチルアニリン等の第3級アミ
ン、ピリジン、ルチジン、ピリミジン等の芳香族アミ
ン、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カ
リウム−t−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド
や水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属
水素化物または炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムのような塩基性無機化合
物、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等のカルボン酸金属
塩類を使用することができる。塩基の使用量は特に制限
はないが一般に触媒量で充分である。
また、使用される有機溶媒としては、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族系溶媒、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒、
メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコ
ール系溶媒、あるいは、酢酸エチル、アセトニトリル、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の有機
溶媒を挙げることができる。
エン、キシレン等の芳香族系溶媒、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒、
メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコ
ール系溶媒、あるいは、酢酸エチル、アセトニトリル、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の有機
溶媒を挙げることができる。
さらに原料となる一般式(IV)で示されるカルバミン
酸エステルは、例えば特開昭61−76486号記載の公知の
化合物であるアミノベンゾオキサジノン誘導体(VII)
を、ホスゲンあるいはホスゲンダイマーを用いてそのア
ミノ基をイソシアナト基あるいは塩化カルバモイル基へ
と変換し、次いで一般式(IX)で示される2−ヒドロキ
シ−3−メチル−3−ブテン酸エステルとを場合によっ
ては塩基の存在下に反応させることにより製造すること
ができる。(下記反応式参照) [上記反応式中、R1,R2およびR4は前記と同じ意味を表
わす。Zはイソシアナト基または塩化カルバモイル基を
表わす。] 本製造方法の実施に当たっては、一般式(VIII)と
(IX)との反応により得られるカルバミン酸エステル
(IV)を反応系から単離することなく、そのまま塩基で
処理することにより、目的とする前記一般式(I)で表
わされるベンゾオキサジノン誘導体を製造することがで
きる。また本反応の実施において、反応終了後得られた
反応混合物をカラムクロマトグラフィー等を用いて分離
精製することができるが、適当な溶媒、例えばメチルア
ルコール、エチルアルコール、エーテルあるいはヘキサ
ン等を加え、必要に応じて冷却することによって析出す
る液晶を別することにより、純粋なベンゾオキサジノ
ン誘導体を容易に単離することができる。
酸エステルは、例えば特開昭61−76486号記載の公知の
化合物であるアミノベンゾオキサジノン誘導体(VII)
を、ホスゲンあるいはホスゲンダイマーを用いてそのア
ミノ基をイソシアナト基あるいは塩化カルバモイル基へ
と変換し、次いで一般式(IX)で示される2−ヒドロキ
シ−3−メチル−3−ブテン酸エステルとを場合によっ
ては塩基の存在下に反応させることにより製造すること
ができる。(下記反応式参照) [上記反応式中、R1,R2およびR4は前記と同じ意味を表
わす。Zはイソシアナト基または塩化カルバモイル基を
表わす。] 本製造方法の実施に当たっては、一般式(VIII)と
(IX)との反応により得られるカルバミン酸エステル
(IV)を反応系から単離することなく、そのまま塩基で
処理することにより、目的とする前記一般式(I)で表
わされるベンゾオキサジノン誘導体を製造することがで
きる。また本反応の実施において、反応終了後得られた
反応混合物をカラムクロマトグラフィー等を用いて分離
精製することができるが、適当な溶媒、例えばメチルア
ルコール、エチルアルコール、エーテルあるいはヘキサ
ン等を加え、必要に応じて冷却することによって析出す
る液晶を別することにより、純粋なベンゾオキサジノ
ン誘導体を容易に単離することができる。
このようにして製造することのできる本発明の前記一
般式(I)で示される新規ベンゾオキサジノン誘導体に
おいてR1に示されるアルキル基としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル
基、イソペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基など
を例示することができる。R2で示される低級アルキル基
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、ペ
ンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル
基などを例示することができる。また、シアノアルキル
基のアルキル部分の炭素数は好ましくは1〜4、より好
ましくは1〜2である。シアノ基はアルキル基の末端に
置換していても末端以外に置換していてもよい。シアノ
アルキル基としては、シアノメチル基、1−シアノエチ
ル基、2−シアノエチル基、3−シアノプロピル基など
を例示することができる。アルケニル基の炭素数は好ま
しくは3〜6、より好ましくは3〜4である。アルケニ
ル基としては、アニル基、メタリル基、クロチル基、1
−メチルアリル基、プレニル基、3−メチル−3−ブテ
ニル基、3−ペンテニル基などを例示することができ
る。アルキニル基の炭素数は好ましくは3〜6、より好
ましくは3〜4である。アルキニル基としては、プロパ
ルギル基、1−メチルプロパルギル基、1−エチルプロ
パルギル基、2−ブチニル基、1−メチル−2−ブチニ
ル基、3−ペンチニル基、3−ブチニル基、2−ペンチ
ニル基などを例示することができる。また、アラルキル
基の炭素数は好ましくは7〜10、より好ましくは7〜8
である。芳香環は無置換であっても、ハロゲン、低級ア
ルキル基などで置換されていてもよい。アラルキル基と
しては、ベンジル基、フェネチル基、p−フルオロベン
ジル基、p−クロロベンジル基などを挙げることができ
る。
般式(I)で示される新規ベンゾオキサジノン誘導体に
おいてR1に示されるアルキル基としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル
基、イソペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基など
を例示することができる。R2で示される低級アルキル基
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、ペ
ンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル
基などを例示することができる。また、シアノアルキル
基のアルキル部分の炭素数は好ましくは1〜4、より好
ましくは1〜2である。シアノ基はアルキル基の末端に
置換していても末端以外に置換していてもよい。シアノ
アルキル基としては、シアノメチル基、1−シアノエチ
ル基、2−シアノエチル基、3−シアノプロピル基など
を例示することができる。アルケニル基の炭素数は好ま
しくは3〜6、より好ましくは3〜4である。アルケニ
ル基としては、アニル基、メタリル基、クロチル基、1
−メチルアリル基、プレニル基、3−メチル−3−ブテ
ニル基、3−ペンテニル基などを例示することができ
る。アルキニル基の炭素数は好ましくは3〜6、より好
ましくは3〜4である。アルキニル基としては、プロパ
ルギル基、1−メチルプロパルギル基、1−エチルプロ
パルギル基、2−ブチニル基、1−メチル−2−ブチニ
ル基、3−ペンチニル基、3−ブチニル基、2−ペンチ
ニル基などを例示することができる。また、アラルキル
基の炭素数は好ましくは7〜10、より好ましくは7〜8
である。芳香環は無置換であっても、ハロゲン、低級ア
ルキル基などで置換されていてもよい。アラルキル基と
しては、ベンジル基、フェネチル基、p−フルオロベン
ジル基、p−クロロベンジル基などを挙げることができ
る。
本発明の新規ベンゾオキサジノン誘導体の代表的なも
のを第1表に示す。
のを第1表に示す。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
又、参考例により本発明化合物の製造のための中間体の
いくつかの合成方法を説明する。さらに実施例に基づき
合成した化合物については、融点、元素分析値、各スペ
クトルデータ等を第2表及び第3表にまとめて示した。
又、参考例により本発明化合物の製造のための中間体の
いくつかの合成方法を説明する。さらに実施例に基づき
合成した化合物については、融点、元素分析値、各スペ
クトルデータ等を第2表及び第3表にまとめて示した。
実施例1 撹拌器、滴下ロートおよびジムロートを具備した300c
cの三ツ口フラスコに還元鉄(6.8g)を入れ、ついで酢
酸(20ml)を加え白色懸濁液になるまで加熱還流した。
3−(2−フルオロ−4−エトキシカルボニルメチルオ
キシ−5−ニトロフェニル)−5−イソプロピリデン−
1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(2.76g,7.2mmol)
の酢酸エチル(10ml)溶液を還流下に滴下した。滴下終
了後さらに還流下1時間撹拌し、冷却後系内の不溶物を
去した。得られた溶液に1N塩酸(50ml)を加え酢酸エ
チル(50ml×3)を用いて抽出した。有機層を水(10ml
×3)で洗浄した後無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
した。乾燥剤を除去後溶媒を減圧下に除去して、淡褐色
固体(2.1g)を得た。このものは1H−NMR,IRスペクトル
等の分析の結果より3−(7−フルオロ−2H−1,4−ベ
ンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−5−イ
ソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン
(化合物1)であることを確認した。
cの三ツ口フラスコに還元鉄(6.8g)を入れ、ついで酢
酸(20ml)を加え白色懸濁液になるまで加熱還流した。
3−(2−フルオロ−4−エトキシカルボニルメチルオ
キシ−5−ニトロフェニル)−5−イソプロピリデン−
1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(2.76g,7.2mmol)
の酢酸エチル(10ml)溶液を還流下に滴下した。滴下終
了後さらに還流下1時間撹拌し、冷却後系内の不溶物を
去した。得られた溶液に1N塩酸(50ml)を加え酢酸エ
チル(50ml×3)を用いて抽出した。有機層を水(10ml
×3)で洗浄した後無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
した。乾燥剤を除去後溶媒を減圧下に除去して、淡褐色
固体(2.1g)を得た。このものは1H−NMR,IRスペクトル
等の分析の結果より3−(7−フルオロ−2H−1,4−ベ
ンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−5−イ
ソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン
(化合物1)であることを確認した。
実施例2 撹拌器、滴下ロートおよびジムロートを具備した300c
cの三ツ口フラスコに還元鉄(3.8g)を入れ、ついで酢
酸(30ml)を加え白色懸濁液になるまで加熱還流した。
(+)−3−{2−フルオロ−4−(エトキシカルボニ
ル)エチルオキシ−5−ニトロフェニル}−5−イソプ
ロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(1.1
g,2.8mmol)の酢酸エチル(20ml)溶液を還流下に滴下
した。滴下終了後さらに還流下1時間撹拌し、冷却後系
内の不溶物を去した。得られた溶液に1N塩酸(50ml)
を加え酢酸エチル(50ml×3)を用いて抽出した。有機
層を水(10ml×3)で洗浄した後無水硫酸マグネシウム
を用いて乾燥した。溶媒を減圧下に除去して、淡褐色固
体(0.91g)を得た。このものは1H−NMR,IRスペクトル
等の分析の結果より(+)3−(7−フルオロ−2−メ
チル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−
6−イル)−5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリ
ジン−2,4−ジオン(化合物2)であることを確認し
た。
cの三ツ口フラスコに還元鉄(3.8g)を入れ、ついで酢
酸(30ml)を加え白色懸濁液になるまで加熱還流した。
(+)−3−{2−フルオロ−4−(エトキシカルボニ
ル)エチルオキシ−5−ニトロフェニル}−5−イソプ
ロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(1.1
g,2.8mmol)の酢酸エチル(20ml)溶液を還流下に滴下
した。滴下終了後さらに還流下1時間撹拌し、冷却後系
内の不溶物を去した。得られた溶液に1N塩酸(50ml)
を加え酢酸エチル(50ml×3)を用いて抽出した。有機
層を水(10ml×3)で洗浄した後無水硫酸マグネシウム
を用いて乾燥した。溶媒を減圧下に除去して、淡褐色固
体(0.91g)を得た。このものは1H−NMR,IRスペクトル
等の分析の結果より(+)3−(7−フルオロ−2−メ
チル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−
6−イル)−5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリ
ジン−2,4−ジオン(化合物2)であることを確認し
た。
実施例3 25mlのナス型フラスコに3−(7−フルオロ−2H−1,
4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−
5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジ
オン(130mg,0.42mmol)および炭酸カリウム(130mg)
を入れ、N,N−ジメチルホルムアミド(5ml)に溶解させ
た。溶液を室温下に撹拌しながらメチルヨージド(500
μ)を滴下した。さらにこの混合物を室温で3時間撹
拌した。反応終了後1N塩酸をこれに加え、酢酸エチル
(2ml×3)で抽出した。有機層を水(1ml×3)で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を去
し、得られた溶液を減圧下に濃縮して、褐色の油状物を
得た(250mg)。これをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーを用いて単離精製し白色固体(123mg)を得た。
このものは1H−NMR,IRスペクトル等の分析の結果より3
−(7−フルオロ−4−メチル−2H−1,4−ベンゾオキ
サジン−3(4H)−オン−6−イル)−5−イソプロピ
リデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(化合物
3)であることを確認した。
4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−
5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジ
オン(130mg,0.42mmol)および炭酸カリウム(130mg)
を入れ、N,N−ジメチルホルムアミド(5ml)に溶解させ
た。溶液を室温下に撹拌しながらメチルヨージド(500
μ)を滴下した。さらにこの混合物を室温で3時間撹
拌した。反応終了後1N塩酸をこれに加え、酢酸エチル
(2ml×3)で抽出した。有機層を水(1ml×3)で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を去
し、得られた溶液を減圧下に濃縮して、褐色の油状物を
得た(250mg)。これをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーを用いて単離精製し白色固体(123mg)を得た。
このものは1H−NMR,IRスペクトル等の分析の結果より3
−(7−フルオロ−4−メチル−2H−1,4−ベンゾオキ
サジン−3(4H)−オン−6−イル)−5−イソプロピ
リデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(化合物
3)であることを確認した。
実施例4 25mlのナス型フラスコに3−(7−フルオロ−2H−1,
4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−
5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジ
オン(200mg,0.65mmol)および炭酸カリウム(200mg)
を入れ、N,N−ジメチルホルムアミド(2ml)に溶解させ
た。溶液を室温下に撹拌しながらヘキシルヨージド(50
0μ)を滴下した。さらにこの混合物を室温で3時間
撹拌した。反応終了後1N塩酸をこれに加え、酢酸エチル
(2ml×3)で抽出した。有機層を水(1ml×3)で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を去
し、得られた溶液を減圧下に濃縮して、褐色の油状物を
得た(102mg)。これをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーを用いて単離精製し白色固体(79mg)を得た。こ
のものは1H−NMR,IRスペクトル等の分析の結果より3−
(7−フルオロ−4−ヘキシル−2H−1,4−ベンゾオキ
サジン−3(4H)−オン−6−イル)−5−イソプロピ
リデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(化合物
4)であることを確認した。
4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−
5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジ
オン(200mg,0.65mmol)および炭酸カリウム(200mg)
を入れ、N,N−ジメチルホルムアミド(2ml)に溶解させ
た。溶液を室温下に撹拌しながらヘキシルヨージド(50
0μ)を滴下した。さらにこの混合物を室温で3時間
撹拌した。反応終了後1N塩酸をこれに加え、酢酸エチル
(2ml×3)で抽出した。有機層を水(1ml×3)で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を去
し、得られた溶液を減圧下に濃縮して、褐色の油状物を
得た(102mg)。これをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーを用いて単離精製し白色固体(79mg)を得た。こ
のものは1H−NMR,IRスペクトル等の分析の結果より3−
(7−フルオロ−4−ヘキシル−2H−1,4−ベンゾオキ
サジン−3(4H)−オン−6−イル)−5−イソプロピ
リデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(化合物
4)であることを確認した。
実施例5 25mlのナス型フラスコに3−(7−フルオロ−2H−1,
4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−
5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジ
オン(200mg,0.64mmol)および炭酸カリウム(200mg)
を入れ、N,N−ジメチルホルムアミド(5ml)に溶解させ
た。溶液を室温下に撹拌しながらアリルブロミド(500
μ)を滴下した。さらにこの溶液を室温で4時間撹拌
し、反応終了後1N塩酸を加え、酢酸エチル(2ml×3)
で抽出した。有機層を水(1ml×3)で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を去し、得られた
溶液を減圧下に濃縮して褐色の油状物を得た(138m
g)。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用
いて単離精製し白色固体(97mg)を得た。このものは1H
−NMR,IRスペクトル等の分析の結果より3−(4−アリ
ル−7−フルオロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4
H)−オン−6−イル)−5−イソプロピリデン−1,3−
オキサゾリジン−2,4−ジオン(化合物5)であること
を確認した。
4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−
5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジ
オン(200mg,0.64mmol)および炭酸カリウム(200mg)
を入れ、N,N−ジメチルホルムアミド(5ml)に溶解させ
た。溶液を室温下に撹拌しながらアリルブロミド(500
μ)を滴下した。さらにこの溶液を室温で4時間撹拌
し、反応終了後1N塩酸を加え、酢酸エチル(2ml×3)
で抽出した。有機層を水(1ml×3)で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を去し、得られた
溶液を減圧下に濃縮して褐色の油状物を得た(138m
g)。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用
いて単離精製し白色固体(97mg)を得た。このものは1H
−NMR,IRスペクトル等の分析の結果より3−(4−アリ
ル−7−フルオロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4
H)−オン−6−イル)−5−イソプロピリデン−1,3−
オキサゾリジン−2,4−ジオン(化合物5)であること
を確認した。
実施例6 25mlのナス型フラスコに3−(7−フルオロ−2H−1,
4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−
5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジ
オン(200mg,0.64mmol)及び炭酸カリウム(200mg)を
入れ、N,N−ジメチルホルムアミド(2ml)に溶解させ
た。溶液を室温下に撹拌しながらベンジルブロミド(50
0μ)を滴下した。さらにこの混合物を室温で6時間
撹拌し、反応終了後1N塩酸を加え、酢酸エチル(2ml×
3)で抽出した。有機層を水(1ml×3)で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を去し、得ら
れた溶液を減圧下に濃縮して、褐色の油状物(240mg)
を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーを
用いて単離精製し白色固体(153mg)を得た。このもの
は1H−NMR,IRスペクトル等の分析の結果より3−(4−
ベンジル−7−フルオロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン
−3(4H)−オン−6−イル)−5−イソプロピリデン
−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(化合物6)であ
ることを確認した。
4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−
5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジ
オン(200mg,0.64mmol)及び炭酸カリウム(200mg)を
入れ、N,N−ジメチルホルムアミド(2ml)に溶解させ
た。溶液を室温下に撹拌しながらベンジルブロミド(50
0μ)を滴下した。さらにこの混合物を室温で6時間
撹拌し、反応終了後1N塩酸を加え、酢酸エチル(2ml×
3)で抽出した。有機層を水(1ml×3)で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を去し、得ら
れた溶液を減圧下に濃縮して、褐色の油状物(240mg)
を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーを
用いて単離精製し白色固体(153mg)を得た。このもの
は1H−NMR,IRスペクトル等の分析の結果より3−(4−
ベンジル−7−フルオロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン
−3(4H)−オン−6−イル)−5−イソプロピリデン
−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(化合物6)であ
ることを確認した。
実施例7 25mlのナス型フラスコに3−(7−フルオロ−2H−1,
4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−
5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジ
オン(200mg,0.64mmol)及び炭酸カリウム(200mg)を
入れ、N,N−ジメチルホルムアミド(2ml)に溶解させ
た。溶液を室温下に撹拌しながら2−クロロブテン(60
0μ)を滴下した。さらにこの混合物を室温で12時間
撹拌した。反応終了後1N塩酸を加え、酢酸エチル(2ml
×3)で抽出した。有機層を水(1ml×3)で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を去し、得
られた溶液を減圧下に濃縮して、褐色の油状物(105m
g)を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーを用いて単離精製し白色固体(74mg)を得た。このも
のは1H−NMR,IRスペクトル等の分析の結果より3−{4
−(E)−クロチル−7−フルオロ−2H−1,4−ベンゾ
オキサジン−3(4H)−オン−6−イル}−5−イソプ
ロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(化合
物7)であることを確認した。
4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−
5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジ
オン(200mg,0.64mmol)及び炭酸カリウム(200mg)を
入れ、N,N−ジメチルホルムアミド(2ml)に溶解させ
た。溶液を室温下に撹拌しながら2−クロロブテン(60
0μ)を滴下した。さらにこの混合物を室温で12時間
撹拌した。反応終了後1N塩酸を加え、酢酸エチル(2ml
×3)で抽出した。有機層を水(1ml×3)で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を去し、得
られた溶液を減圧下に濃縮して、褐色の油状物(105m
g)を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーを用いて単離精製し白色固体(74mg)を得た。このも
のは1H−NMR,IRスペクトル等の分析の結果より3−{4
−(E)−クロチル−7−フルオロ−2H−1,4−ベンゾ
オキサジン−3(4H)−オン−6−イル}−5−イソプ
ロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(化合
物7)であることを確認した。
実施例8 25mlのナス型フラスコに3−(7−フルオロ−2H−1,
4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−
5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジ
オン(347mg,1.13mmol)及び炭酸カリウム(100mg)を
入れ、N,N−ジメチルホルムアミド(30ml)に溶解させ
た。溶液を室温下に撹拌しながらプロパルギルブロミド
(200μ)を滴下した。さらにこの混合物を室温で5
時間撹拌した。反応終了後1N塩酸をこれに加え、室温下
に放置し析出した結晶(345mg)を過により単離し
た。このものは1H−NMR、IRスペクトル等の分析の結果
より3−(7−フルオロ−4−プロパルギル−2H−1,4
−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−5
−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオ
ン(化合物8)であることを確認した。
4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−
5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジ
オン(347mg,1.13mmol)及び炭酸カリウム(100mg)を
入れ、N,N−ジメチルホルムアミド(30ml)に溶解させ
た。溶液を室温下に撹拌しながらプロパルギルブロミド
(200μ)を滴下した。さらにこの混合物を室温で5
時間撹拌した。反応終了後1N塩酸をこれに加え、室温下
に放置し析出した結晶(345mg)を過により単離し
た。このものは1H−NMR、IRスペクトル等の分析の結果
より3−(7−フルオロ−4−プロパルギル−2H−1,4
−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−5
−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオ
ン(化合物8)であることを確認した。
実施例9 25mlのナス型フラスコに(+)−3−(7−フルオロ
−2−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)
−オン−6−イル)−5−イソプロピリデン−1,3−オ
キサゾリジン−2,4−ジオン(200mg,0.62mmol)及び炭
酸カリウム(200mg)を入れ、N,N−ジメチルホルムアミ
ド(2ml)に溶解させた。溶液を室温下に撹拌しながら
ヘキルヨージド(500μ)を滴下した。さらにこの混
合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後1N塩酸をこれ
に加え、室温下に放置し析出した結晶(184mg)を過
により単離した。このものは1H−NMR,IRスペクトル等の
分析の結果より(+)−3−(7−フルオロ−2,4−ジ
メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
−6−イル)−5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾ
リジン−2,4−ジオン(化合物9)であることを確認し
た。
−2−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)
−オン−6−イル)−5−イソプロピリデン−1,3−オ
キサゾリジン−2,4−ジオン(200mg,0.62mmol)及び炭
酸カリウム(200mg)を入れ、N,N−ジメチルホルムアミ
ド(2ml)に溶解させた。溶液を室温下に撹拌しながら
ヘキルヨージド(500μ)を滴下した。さらにこの混
合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後1N塩酸をこれ
に加え、室温下に放置し析出した結晶(184mg)を過
により単離した。このものは1H−NMR,IRスペクトル等の
分析の結果より(+)−3−(7−フルオロ−2,4−ジ
メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
−6−イル)−5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾ
リジン−2,4−ジオン(化合物9)であることを確認し
た。
実施例10 25mlのナス型フラスコに(+)−3−(7−フルオロ
−2−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)
−オン−6−イル)−5−イソプロピリデン−1,3−オ
キサゾリジン−2,4−ジオン(123mg,0.4mmol)及び炭酸
カリウム(130mg)を入れ、N,N−ジメチルホルムアミド
(4ml)に溶解させた。溶液を室温下に撹拌しながらメ
チルヨージド(500μ)を滴下した。さらにこの混合
物を室温で3時間撹拌した。反応終了後1N塩酸をこれに
加え、酢酸エチル(3ml×3)で抽出した。有機層を水
(2ml×3)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。乾燥剤を去し、得られた溶液を減圧下に濃縮し
て、褐色の油状物(108mg)を得た。これをシリカゲル
カラムクロマトグラフィーを用いて単離精製し白色固体
(81mg)を得た。このものは1H−NMR,IRスペクトル等の
分析の結果より(+)−3−(7−フルオロ−4−ヘキ
シル−2−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4
H)−オン−6−イル)−5−イソプロピリデン−1,3−
オキサゾリジン−2,4−ジオン(化合物10)であること
を確認した。
−2−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)
−オン−6−イル)−5−イソプロピリデン−1,3−オ
キサゾリジン−2,4−ジオン(123mg,0.4mmol)及び炭酸
カリウム(130mg)を入れ、N,N−ジメチルホルムアミド
(4ml)に溶解させた。溶液を室温下に撹拌しながらメ
チルヨージド(500μ)を滴下した。さらにこの混合
物を室温で3時間撹拌した。反応終了後1N塩酸をこれに
加え、酢酸エチル(3ml×3)で抽出した。有機層を水
(2ml×3)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。乾燥剤を去し、得られた溶液を減圧下に濃縮し
て、褐色の油状物(108mg)を得た。これをシリカゲル
カラムクロマトグラフィーを用いて単離精製し白色固体
(81mg)を得た。このものは1H−NMR,IRスペクトル等の
分析の結果より(+)−3−(7−フルオロ−4−ヘキ
シル−2−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4
H)−オン−6−イル)−5−イソプロピリデン−1,3−
オキサゾリジン−2,4−ジオン(化合物10)であること
を確認した。
実施例11 25mlのナス型フラスコに(+)−3−(7−フルオロ
−2−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)
−オン−6−イル)−5−イソプロピリデン−1,3−オ
キサゾリジン−2,4−ジオン(200mg,0.62mmol)及び炭
酸カリウム(200mg)を入れ、N,N−ジメチルホルムアミ
ド(2ml)に溶解させた。溶液を室温下に撹拌しながら
アリルブロミド(500μ)を滴下した。さらにこの混
合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後1N塩酸をこれ
に加え、酢酸エチル(3ml×3)で抽出した。有機層を
水(2ml×3)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。乾燥剤を去し、得られた溶液を減圧下に濃縮し
て、褐色の油状物(252mg)を得た。これをシリカゲル
カラムクロマトグラフィーを用いて単離精製し白色固体
(173mg)を得た。このものは1H−NMR,IRスペクトル等
の分析の結果より(+)−3−(4−アリル−7−フル
オロ−2−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4
H)−オン−6−イル)−5−イソプロピリデン−1,3−
オキサゾリジン−2,4−ジオン(化合物11)であること
を確認した。
−2−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)
−オン−6−イル)−5−イソプロピリデン−1,3−オ
キサゾリジン−2,4−ジオン(200mg,0.62mmol)及び炭
酸カリウム(200mg)を入れ、N,N−ジメチルホルムアミ
ド(2ml)に溶解させた。溶液を室温下に撹拌しながら
アリルブロミド(500μ)を滴下した。さらにこの混
合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後1N塩酸をこれ
に加え、酢酸エチル(3ml×3)で抽出した。有機層を
水(2ml×3)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。乾燥剤を去し、得られた溶液を減圧下に濃縮し
て、褐色の油状物(252mg)を得た。これをシリカゲル
カラムクロマトグラフィーを用いて単離精製し白色固体
(173mg)を得た。このものは1H−NMR,IRスペクトル等
の分析の結果より(+)−3−(4−アリル−7−フル
オロ−2−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4
H)−オン−6−イル)−5−イソプロピリデン−1,3−
オキサゾリジン−2,4−ジオン(化合物11)であること
を確認した。
実施例12 25mlのナス型フラスコに(+)−3−(7−フルオロ
−2−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)
−オン−6−イル)−5−イソプロピリデン−1,3−オ
キサゾリジン−2,4−ジオン(163mg,0.51mmol)及び炭
酸カリウム(140mg)を入れ、N,N−ジメチルホルムアミ
ド(5ml)に溶解させた。溶液を室温下に撹拌しながら
プロパルギルブロミド(300μ)を滴下した。さらに
この混合物を室温で5時間撹拌した。反応終了後1N塩酸
をこれに加え、室温下に放置して、析出した結晶(167m
g)を過により単離した。このものは1H−NMR,IRスペ
クトル等の分析の結果より(+)−3−(7−フルオロ
−2−メチル−4−プロパルギル−2H−1,4−ベンゾオ
キサジン−3(4H)−オン−6−イル)−5−イソプロ
ピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(化合物
12)であることを確認した。
−2−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)
−オン−6−イル)−5−イソプロピリデン−1,3−オ
キサゾリジン−2,4−ジオン(163mg,0.51mmol)及び炭
酸カリウム(140mg)を入れ、N,N−ジメチルホルムアミ
ド(5ml)に溶解させた。溶液を室温下に撹拌しながら
プロパルギルブロミド(300μ)を滴下した。さらに
この混合物を室温で5時間撹拌した。反応終了後1N塩酸
をこれに加え、室温下に放置して、析出した結晶(167m
g)を過により単離した。このものは1H−NMR,IRスペ
クトル等の分析の結果より(+)−3−(7−フルオロ
−2−メチル−4−プロパルギル−2H−1,4−ベンゾオ
キサジン−3(4H)−オン−6−イル)−5−イソプロ
ピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(化合物
12)であることを確認した。
実施例13 100mlのナス型フラスコに2−{N−(7−フルオロ
−4−イソプロピル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3
(4H)−オン−6−イル)カルバモイロキシ}−3−メ
チル−3−ブテン酸メチル(1.48mg,3.89mmol)及び炭
酸カリウム(537mg,3.89mmol)を入れアセトニトリル
(45ml)に溶解させた。溶液を室温下に12時間に撹拌し
たのち1N塩酸を加え、酢酸エチル(15ml×3)で抽出し
た。有機層を水(7ml×3)で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。乾燥剤を去し、得られた溶液を減
圧下に濃縮して淡黄色の油状物を得た。これをメタノー
ルより再結晶し、白色固体(923mg)を得た。このもの
は1H−NMR,IRスペクトル等の分析の結果より3−(7−
フルオロ−4−イソプロピル−2H−1,4−ベンゾオキサ
ジン−3(4H)−オン−6−イル)−5−イソプロピリ
デン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(化合物13)
であることを確認した。
−4−イソプロピル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3
(4H)−オン−6−イル)カルバモイロキシ}−3−メ
チル−3−ブテン酸メチル(1.48mg,3.89mmol)及び炭
酸カリウム(537mg,3.89mmol)を入れアセトニトリル
(45ml)に溶解させた。溶液を室温下に12時間に撹拌し
たのち1N塩酸を加え、酢酸エチル(15ml×3)で抽出し
た。有機層を水(7ml×3)で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。乾燥剤を去し、得られた溶液を減
圧下に濃縮して淡黄色の油状物を得た。これをメタノー
ルより再結晶し、白色固体(923mg)を得た。このもの
は1H−NMR,IRスペクトル等の分析の結果より3−(7−
フルオロ−4−イソプロピル−2H−1,4−ベンゾオキサ
ジン−3(4H)−オン−6−イル)−5−イソプロピリ
デン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(化合物13)
であることを確認した。
実施例14 25mlのナス型フラスコに3−(7−フルオロ−2H−1,
4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−
5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジ
オン(500mg,1.63mmol)及び炭酸カリウム(500mg)を
入れ、N,N−ジメチルホルムアミド(5ml)に溶解させ
た。溶液を室温下に撹拌しながらクロロアセトニトリル
(135mg)を滴下した。さらにこの溶液を室温で3時間
撹拌し、反応終了後1N塩酸を加え、酢酸エチル(15ml×
3)で抽出した。有機層を水(7ml×3)で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を去し、得ら
れた溶液を減圧下に濃縮して淡黄色の油状物(511mg)
を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーを
用いて単離精製し白色固体(353mg)を得た。このもの
は1H−NMR,IRスペクトル等の分析の結果より3−(4−
シアノメチル−7−フルオロ−2H−1,4−ベンゾオキサ
ジン−3(4H)−オン−6−イル)−5−イソプロピリ
デン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(化合物14)
であることを確認した。
4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−
5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジ
オン(500mg,1.63mmol)及び炭酸カリウム(500mg)を
入れ、N,N−ジメチルホルムアミド(5ml)に溶解させ
た。溶液を室温下に撹拌しながらクロロアセトニトリル
(135mg)を滴下した。さらにこの溶液を室温で3時間
撹拌し、反応終了後1N塩酸を加え、酢酸エチル(15ml×
3)で抽出した。有機層を水(7ml×3)で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を去し、得ら
れた溶液を減圧下に濃縮して淡黄色の油状物(511mg)
を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーを
用いて単離精製し白色固体(353mg)を得た。このもの
は1H−NMR,IRスペクトル等の分析の結果より3−(4−
シアノメチル−7−フルオロ−2H−1,4−ベンゾオキサ
ジン−3(4H)−オン−6−イル)−5−イソプロピリ
デン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(化合物14)
であることを確認した。
実施例15 25mlのナス型フラスコに3−(7−フルオロ−2H−1,
4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−
5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジ
オン(400mg,1.31mmol)及び炭酸カリウム(400mg)を
入れ、N,N−ジメチルホルムアミド(4ml)に溶解させ
た。溶液を室温下に撹拌しながら2−ブロモプロピオニ
トリル(350mg)を滴下した。さらにこの溶液を室温で2
4時間撹拌し、反応終了後1N塩酸を加え、酢酸エチル(4
ml×3)で抽出した。有機層を水(2ml×3)で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を去
し、得られた溶液を減圧下に濃縮して淡黄色の油状物を
得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用
いて単離精製し白色固体(170mg)を得た。このものは1
H−NMR,IRスペクトル等の分析の結果より3−{4−
(1−シアノエチル)−7−フルオロ−2H−1,4−ベン
ゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル}−5−イソ
プロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(化
合物15)であることを確認した。
4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−
5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジ
オン(400mg,1.31mmol)及び炭酸カリウム(400mg)を
入れ、N,N−ジメチルホルムアミド(4ml)に溶解させ
た。溶液を室温下に撹拌しながら2−ブロモプロピオニ
トリル(350mg)を滴下した。さらにこの溶液を室温で2
4時間撹拌し、反応終了後1N塩酸を加え、酢酸エチル(4
ml×3)で抽出した。有機層を水(2ml×3)で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を去
し、得られた溶液を減圧下に濃縮して淡黄色の油状物を
得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用
いて単離精製し白色固体(170mg)を得た。このものは1
H−NMR,IRスペクトル等の分析の結果より3−{4−
(1−シアノエチル)−7−フルオロ−2H−1,4−ベン
ゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル}−5−イソ
プロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(化
合物15)であることを確認した。
実施例16 撹拌器、滴下ロートおよびジムロートを具備した50ml
の三ツ口フラスコに還元鉄(1.4g)を入れ、酢酸(10m
l)を加え白色懸濁液になるまで加熱還流した。次いで
3−(2−フルオロ−4−ヒドロキシカルボニルメチル
オキシ−5−ニトロフェニル)−5−イソプロピリデン
−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(168mg)の酢酸
(10ml)溶液を滴下した。滴下終了後80℃で3時間撹拌
し、冷却後系内の不溶物を去した。液に水(50ml)
を加え酢酸エチル(20ml×4回)を用いて抽出した。有
機層を水(20ml)で洗浄した後無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。乾燥剤を除去後溶媒を減圧下に除去し
て淡褐色固体(80mg)を得た。このものは1H−NMR,IRス
ペクトル等の分析の結果より3−(7−フルオロ−2H−
1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)
−5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−
ジオン(化合物1)であることを確認した。
の三ツ口フラスコに還元鉄(1.4g)を入れ、酢酸(10m
l)を加え白色懸濁液になるまで加熱還流した。次いで
3−(2−フルオロ−4−ヒドロキシカルボニルメチル
オキシ−5−ニトロフェニル)−5−イソプロピリデン
−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(168mg)の酢酸
(10ml)溶液を滴下した。滴下終了後80℃で3時間撹拌
し、冷却後系内の不溶物を去した。液に水(50ml)
を加え酢酸エチル(20ml×4回)を用いて抽出した。有
機層を水(20ml)で洗浄した後無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。乾燥剤を除去後溶媒を減圧下に除去し
て淡褐色固体(80mg)を得た。このものは1H−NMR,IRス
ペクトル等の分析の結果より3−(7−フルオロ−2H−
1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)
−5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−
ジオン(化合物1)であることを確認した。
実施例17 撹拌器、滴下ロートおよびジムロートを具備した50ml
の三ツ口フラスコに還元鉄(1.4g,20mmol)を入れ、酢
酸(10ml)を加え白色懸濁液になるまで加熱還流した。
3−{2−フルオロ−4−(1−メトキシカルボニル)
イソブチルオキシ−5−ニトロフェニル}−5−イソプ
ロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(253m
g,0.62mmol)の酢酸(10ml)溶液を還流下に滴下した。
滴下終了後さらに還流下1時間撹拌し、冷却後系内の不
溶物を去した。得られた溶液に1N塩酸(25ml)を加え
酢酸エチル(25ml×3)を用いて抽出した。有機層を水
(10ml×3)で洗浄した後無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。溶媒を減圧下に除去して、淡褐色固体を
得、さらにヘキサン中より再沈殿させ淡褐色固体を得
た。このものは1H−NMR,IRスペクトル等の分析の結果よ
り3−(7−フルオロ−2−イソプロピル−2H−1,4−
ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−5−
イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン
(化合物16)であることを確認した。
の三ツ口フラスコに還元鉄(1.4g,20mmol)を入れ、酢
酸(10ml)を加え白色懸濁液になるまで加熱還流した。
3−{2−フルオロ−4−(1−メトキシカルボニル)
イソブチルオキシ−5−ニトロフェニル}−5−イソプ
ロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(253m
g,0.62mmol)の酢酸(10ml)溶液を還流下に滴下した。
滴下終了後さらに還流下1時間撹拌し、冷却後系内の不
溶物を去した。得られた溶液に1N塩酸(25ml)を加え
酢酸エチル(25ml×3)を用いて抽出した。有機層を水
(10ml×3)で洗浄した後無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。溶媒を減圧下に除去して、淡褐色固体を
得、さらにヘキサン中より再沈殿させ淡褐色固体を得
た。このものは1H−NMR,IRスペクトル等の分析の結果よ
り3−(7−フルオロ−2−イソプロピル−2H−1,4−
ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−6−イル)−5−
イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン
(化合物16)であることを確認した。
参考例1 100mlのナス型フラスコに3−(2,4−ジフルオロ−5
−ニトロフェニル)−5−イソプロピリデン−1,3−オ
キサゾリジン−2,4−ジオン(4.1g,13.6mmol)およびグ
リコール酸エチル(20ml)を入れ室温で撹拌しながらト
リエチルアミン(4ml)を滴下した。さらに室温で一晩
撹拌した後、反応混合物に1N塩酸を加えた。これを塩酸
エチル(20ml×3)で抽出し有機層を水(10ml×3)で
洗浄した。得られた酢酸エチル溶液を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。乾燥剤を去し溶媒を減圧下に留去し
て黄色油状物(6.5g)を得た。これをシリカゲルカラム
クロマトグラフィーを用いて単離精製し白色固体(3.68
g)を得た。このものは1H−NMR,IRスペクトル等の分析
の結果より3−(2−フルオロ−4−エトキシカルボニ
ルメチルオキシ−5−ニトロフェニル)−5−イソプロ
ピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンであるこ
とを確認した。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.28(3H,t,J=7.5Hz),2.03(3
H,s),2.26(3H,s),4.25(2H,q,J=7.5Hz),4.78(2H,
z),6.88(1H,d,JHF=11.1Hz),8.00(1H,d,JHF=7.5H
z),ppm. 参考例2 100mlのナス型フラスコに3−(2,4−ジフルオロ−5
−ニトロフェニル)−5−イソプロピリデン−1,3−オ
キサゾリジン−2,4−ジオン(3.0mg,10mmol)および
(−)−乳酸エチル(15ml)を入れ室温で撹拌しながら
トリエチルアミン(4ml)を滴下した。さらに室温で一
晩撹拌した後、反応混合物に1N塩酸を加えた。これを塩
酸エチル(10ml×3)で抽出し有機層を水(5ml×3)
で洗浄した。得られた酢酸エチル溶液を無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。乾燥剤を去し溶媒を減圧下
に留去して黄色油状物(6.5g)を得た。これを酢酸エチ
ル−ヘキサンより再結晶して黄色透明固体(1.16g)と
して得た。更に母液から再結晶して黄色固体(752mg)
を得た。このものは1H−NMR,IRスペクトル等の分析の結
果より(+)3−{2−フルオロ−4−(1−エトキシ
カルボニル)エチルオキシ−5−ニトロフェニル}−5
−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオ
ンであることを確認した。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.27(3H,t,J=6.6Hz),1.71(3
H,d,J=6.3Hz),2.06(3H,s),2.28(3H,s),4.23(2H,
q,J=6.6Hz),4.82(1H,q,J=6.3Hz),6.82(1H,d,JHF
=11.1Hz),8.31(1H,d,JHF=8.1Hz),ppm. 参考例3 100ccのナス型フラスコに6−アミノ−7−フルオロ
−4−イソプロピル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3
(4H)−オン(3.24g,14.0mmol)を入れ、酢酸エチル
(100ml)に溶解させた。ホスゲンダイマー(クロルギ
酸トルクロロメチル)(5.0ml)を加え加熱下に反応さ
せながら溶液が10ml程度まで酢酸エチルを留去した。冷
却後四塩化炭素(30ml)を加えわずかに析出した固体を
別し、液から溶媒を減圧下に留去した。得られた淡
褐色固体はほぼ純品の7−フルオロ−6−イソシアナト
−4−イソプロピル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3
(4H)−オンであることを1H−NMRスペクトルより確認
した。次にこのようにして得られたイソシアネート(3.
4g,13.6mmol)と2−ヒドロキシ−3−メチル−3−ブ
テン酸メチル(2.3g,17.7mmol)を200ccのナス型フラス
コに入れ、ジエチルエーテル(70ml)とテトラヒドロフ
ラン(25ml)の混合溶液に溶解させた。ついでトリエチ
ルアミン(2.5ml)を加え室温で2時間撹拌した。反応
終了後、溶液を1N塩酸で洗浄したのち有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を別後、溶液を減圧
下に濃縮し淡黄色油状物を得た。このものをシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにより単離精製し無色油状物
(2.99g)を得た。このものは1H−NMR,IRスペクトル等
の分析の結果より2−{N−(7−フルオロ−4−イソ
プロピル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オ
ン−6−イル)カルバモイロキシ}−3−メチル−3−
ブテン酸メチルであることを確認した。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.51(6H,d,J=6.9Hz),1.82(3
H,s),3.68(3H,s),4.45(3H,s),4.75(1H,sep,J=6.
9Hz),5.14(1H,brs),5.52(1H,brs),5.51(1H,s),
6.76(1H,d,JHF=10.8Hz),7.03(1H,br),7.97(1H,d,
JHF=8.1Hz),ppm. 参考例4 50ccのナス型フラスコに3−(2,4−ジフルオロ−5
−ニトロフェニル)−5−イソプロピリデン−1,3−オ
キサゾリジン−2,4−ジオン(304mg,1.02mmol)および
グリコール酸(203mg,2.67mmol)を入れ、100℃の油浴
上で加熱融解した。次いでトリエチルアミン(0.5ml)
を滴下し、さらに100℃で1時間撹拌した。反応後混合
物に1N塩酸(25ml)および水(25ml)を加え酢酸エチル
(25ml×3)で抽出した。有機層を水(25ml×3)で洗
浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を去し
溶媒を減圧下に留去し黄色油状物(168mg)を得た。こ
のものは1H−NMR,IRスペクトル等の分析の結果より3−
(2−フルオロ−4−ヒドロキシカルボニルメチルオキ
シ−5−ニトロフェニル)−5−イソプロピリデン−1,
3−オキサゾリジン−2,4−ジオンであることを確認し
た。1 H−NMR(CDCl3):δ 2.08(3H,s),2.30(3H,s),4.8
8(2H,s),7.07(1H,d,J=10.0Hz),8.21(1H,d,J=7.0
Hz),10.9(1H,br s),ppm. IR(neat):1810,1730,1685cm-1. 参考例5 50ccのナス型フラスコに3−(2,4−ジフルオロ−5
−ニトロフェニル)−5−イソプロピリデン−1,3−オ
キサゾリジン−2,4−ジオン(308mg,1.03mmol)および
グリコール酸(81mg,1.01mmol)を入れ、N,N−ジメチル
ホルムアミド(10ml)に溶解した。さらにトリエチルア
ミン(0.3ml)を加え、100℃で7時間撹拌した後反応混
合物に1N塩酸(25ml)および水(25ml)を加え酢酸エチ
ル(25ml×4)で抽出した。有機層を飽和食塩水(25m
l)で洗浄後硫酸マグネシムで乾燥した。無水乾燥剤を
去し、溶媒を減圧下に留去することにより黄色油状物
(80mg)を得た。このものは1H−NMR,IRスペクトル等の
分析の結果より3−(2−フルオロ−4−ヒドロキシカ
ルボニルメチルオキシ−5−ニトロフェニル)−5−イ
ソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンで
あることを確認した。
−ニトロフェニル)−5−イソプロピリデン−1,3−オ
キサゾリジン−2,4−ジオン(4.1g,13.6mmol)およびグ
リコール酸エチル(20ml)を入れ室温で撹拌しながらト
リエチルアミン(4ml)を滴下した。さらに室温で一晩
撹拌した後、反応混合物に1N塩酸を加えた。これを塩酸
エチル(20ml×3)で抽出し有機層を水(10ml×3)で
洗浄した。得られた酢酸エチル溶液を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。乾燥剤を去し溶媒を減圧下に留去し
て黄色油状物(6.5g)を得た。これをシリカゲルカラム
クロマトグラフィーを用いて単離精製し白色固体(3.68
g)を得た。このものは1H−NMR,IRスペクトル等の分析
の結果より3−(2−フルオロ−4−エトキシカルボニ
ルメチルオキシ−5−ニトロフェニル)−5−イソプロ
ピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンであるこ
とを確認した。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.28(3H,t,J=7.5Hz),2.03(3
H,s),2.26(3H,s),4.25(2H,q,J=7.5Hz),4.78(2H,
z),6.88(1H,d,JHF=11.1Hz),8.00(1H,d,JHF=7.5H
z),ppm. 参考例2 100mlのナス型フラスコに3−(2,4−ジフルオロ−5
−ニトロフェニル)−5−イソプロピリデン−1,3−オ
キサゾリジン−2,4−ジオン(3.0mg,10mmol)および
(−)−乳酸エチル(15ml)を入れ室温で撹拌しながら
トリエチルアミン(4ml)を滴下した。さらに室温で一
晩撹拌した後、反応混合物に1N塩酸を加えた。これを塩
酸エチル(10ml×3)で抽出し有機層を水(5ml×3)
で洗浄した。得られた酢酸エチル溶液を無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。乾燥剤を去し溶媒を減圧下
に留去して黄色油状物(6.5g)を得た。これを酢酸エチ
ル−ヘキサンより再結晶して黄色透明固体(1.16g)と
して得た。更に母液から再結晶して黄色固体(752mg)
を得た。このものは1H−NMR,IRスペクトル等の分析の結
果より(+)3−{2−フルオロ−4−(1−エトキシ
カルボニル)エチルオキシ−5−ニトロフェニル}−5
−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオ
ンであることを確認した。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.27(3H,t,J=6.6Hz),1.71(3
H,d,J=6.3Hz),2.06(3H,s),2.28(3H,s),4.23(2H,
q,J=6.6Hz),4.82(1H,q,J=6.3Hz),6.82(1H,d,JHF
=11.1Hz),8.31(1H,d,JHF=8.1Hz),ppm. 参考例3 100ccのナス型フラスコに6−アミノ−7−フルオロ
−4−イソプロピル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3
(4H)−オン(3.24g,14.0mmol)を入れ、酢酸エチル
(100ml)に溶解させた。ホスゲンダイマー(クロルギ
酸トルクロロメチル)(5.0ml)を加え加熱下に反応さ
せながら溶液が10ml程度まで酢酸エチルを留去した。冷
却後四塩化炭素(30ml)を加えわずかに析出した固体を
別し、液から溶媒を減圧下に留去した。得られた淡
褐色固体はほぼ純品の7−フルオロ−6−イソシアナト
−4−イソプロピル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3
(4H)−オンであることを1H−NMRスペクトルより確認
した。次にこのようにして得られたイソシアネート(3.
4g,13.6mmol)と2−ヒドロキシ−3−メチル−3−ブ
テン酸メチル(2.3g,17.7mmol)を200ccのナス型フラス
コに入れ、ジエチルエーテル(70ml)とテトラヒドロフ
ラン(25ml)の混合溶液に溶解させた。ついでトリエチ
ルアミン(2.5ml)を加え室温で2時間撹拌した。反応
終了後、溶液を1N塩酸で洗浄したのち有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を別後、溶液を減圧
下に濃縮し淡黄色油状物を得た。このものをシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにより単離精製し無色油状物
(2.99g)を得た。このものは1H−NMR,IRスペクトル等
の分析の結果より2−{N−(7−フルオロ−4−イソ
プロピル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オ
ン−6−イル)カルバモイロキシ}−3−メチル−3−
ブテン酸メチルであることを確認した。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.51(6H,d,J=6.9Hz),1.82(3
H,s),3.68(3H,s),4.45(3H,s),4.75(1H,sep,J=6.
9Hz),5.14(1H,brs),5.52(1H,brs),5.51(1H,s),
6.76(1H,d,JHF=10.8Hz),7.03(1H,br),7.97(1H,d,
JHF=8.1Hz),ppm. 参考例4 50ccのナス型フラスコに3−(2,4−ジフルオロ−5
−ニトロフェニル)−5−イソプロピリデン−1,3−オ
キサゾリジン−2,4−ジオン(304mg,1.02mmol)および
グリコール酸(203mg,2.67mmol)を入れ、100℃の油浴
上で加熱融解した。次いでトリエチルアミン(0.5ml)
を滴下し、さらに100℃で1時間撹拌した。反応後混合
物に1N塩酸(25ml)および水(25ml)を加え酢酸エチル
(25ml×3)で抽出した。有機層を水(25ml×3)で洗
浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を去し
溶媒を減圧下に留去し黄色油状物(168mg)を得た。こ
のものは1H−NMR,IRスペクトル等の分析の結果より3−
(2−フルオロ−4−ヒドロキシカルボニルメチルオキ
シ−5−ニトロフェニル)−5−イソプロピリデン−1,
3−オキサゾリジン−2,4−ジオンであることを確認し
た。1 H−NMR(CDCl3):δ 2.08(3H,s),2.30(3H,s),4.8
8(2H,s),7.07(1H,d,J=10.0Hz),8.21(1H,d,J=7.0
Hz),10.9(1H,br s),ppm. IR(neat):1810,1730,1685cm-1. 参考例5 50ccのナス型フラスコに3−(2,4−ジフルオロ−5
−ニトロフェニル)−5−イソプロピリデン−1,3−オ
キサゾリジン−2,4−ジオン(308mg,1.03mmol)および
グリコール酸(81mg,1.01mmol)を入れ、N,N−ジメチル
ホルムアミド(10ml)に溶解した。さらにトリエチルア
ミン(0.3ml)を加え、100℃で7時間撹拌した後反応混
合物に1N塩酸(25ml)および水(25ml)を加え酢酸エチ
ル(25ml×4)で抽出した。有機層を飽和食塩水(25m
l)で洗浄後硫酸マグネシムで乾燥した。無水乾燥剤を
去し、溶媒を減圧下に留去することにより黄色油状物
(80mg)を得た。このものは1H−NMR,IRスペクトル等の
分析の結果より3−(2−フルオロ−4−ヒドロキシカ
ルボニルメチルオキシ−5−ニトロフェニル)−5−イ
ソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンで
あることを確認した。
参考例6 3−(2,4−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5
−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオ
ン(298mg,1.0mmol)、2−ヒドロキシノソ吉草酸メチ
ル(1.0g,7.6mmol)およびトリエチルアミン(0.3ml)
の混合物を高圧反応装置を用い、2500気圧、室温で一晩
反応させた。反応終了後混合物に0.1N塩酸(50ml)を加
え酢酸エチル(25ml×2)で抽出した。有機層を水(20
ml×5)で洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾
燥剤を去し、溶媒を減圧下に留去することにより淡黄
色油状物を得た。このものをシリカゲルクロマトグラフ
ィーを用いて単離精製して白色固体(319mg)を得た。
このものは1H−NMR,IRスペクトル等の分析の結果より、
3−{2−フルオロ−4−(1−メトキシカルボニル)
イソブチルオキシ−5−ニトロフェニル}−5−イソプ
ロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンである
ことを確認した。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.03(6H,d,J=6.0Hz),1.98(3
H,s),2.20(3H,s),2.30(1H,m),3.70(3H,s),4.47
(1H,d,J=5.0Hz),6.68(1H,d,JHF=11.0Hz),7.98(1
H,d,JHF=8.0Hz),ppm. IR(neat):2980,1820,1760,1745cm-1. かくして得られる本発明化合物は、前述のように除草
剤として優れた性能を有している。
−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオ
ン(298mg,1.0mmol)、2−ヒドロキシノソ吉草酸メチ
ル(1.0g,7.6mmol)およびトリエチルアミン(0.3ml)
の混合物を高圧反応装置を用い、2500気圧、室温で一晩
反応させた。反応終了後混合物に0.1N塩酸(50ml)を加
え酢酸エチル(25ml×2)で抽出した。有機層を水(20
ml×5)で洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾
燥剤を去し、溶媒を減圧下に留去することにより淡黄
色油状物を得た。このものをシリカゲルクロマトグラフ
ィーを用いて単離精製して白色固体(319mg)を得た。
このものは1H−NMR,IRスペクトル等の分析の結果より、
3−{2−フルオロ−4−(1−メトキシカルボニル)
イソブチルオキシ−5−ニトロフェニル}−5−イソプ
ロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンである
ことを確認した。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.03(6H,d,J=6.0Hz),1.98(3
H,s),2.20(3H,s),2.30(1H,m),3.70(3H,s),4.47
(1H,d,J=5.0Hz),6.68(1H,d,JHF=11.0Hz),7.98(1
H,d,JHF=8.0Hz),ppm. IR(neat):2980,1820,1760,1745cm-1. かくして得られる本発明化合物は、前述のように除草
剤として優れた性能を有している。
本発明化合物を除草剤として使用するにあたっては、
そのままでも使用できるが、一般には一種又は数種の補
助剤を混合して除草剤として用いることができる。通
常、補助剤としては各種担体、増量剤、溶剤、界面活性
剤、安定剤などを配合して常法により例えば水和剤、乳
剤、粉剤、粒剤などの形態に製剤化して使用することが
好ましい。
そのままでも使用できるが、一般には一種又は数種の補
助剤を混合して除草剤として用いることができる。通
常、補助剤としては各種担体、増量剤、溶剤、界面活性
剤、安定剤などを配合して常法により例えば水和剤、乳
剤、粉剤、粒剤などの形態に製剤化して使用することが
好ましい。
本発明化合物を有効成分とする除草剤における補助剤
の一つである溶媒としては、例えば水、アルコール類、
ケトン類、エーテル類、脂肪族および芳香族炭化水素
類、ハロゲン化炭化水素類、酸アミド類、エステル類、
ニトリル類などが適当であり、これらの一種又は二種以
上の混合物が使用される。
の一つである溶媒としては、例えば水、アルコール類、
ケトン類、エーテル類、脂肪族および芳香族炭化水素
類、ハロゲン化炭化水素類、酸アミド類、エステル類、
ニトリル類などが適当であり、これらの一種又は二種以
上の混合物が使用される。
増量剤としては、カオリン、ベントナイトなどの粘土
類、タンク、葉ろう石などのタルク類、珪藻土、ホワイ
トカーボンなどの酸化物等の鉱物性粉末とダイズ粉、CM
Cなどの植物性粉末等が使用される。又、界面活性剤を
展着剤、分散剤、乳化剤、浸透剤として使用してもよ
い。その界面活性剤としては、例えば非イオン系界面活
性剤、カチオン界面活性剤、両生系界面活性剤などが挙
げられる。これらの界面活性剤は、用途に応じて一種又
は二種以上の混合物として活用される。
類、タンク、葉ろう石などのタルク類、珪藻土、ホワイ
トカーボンなどの酸化物等の鉱物性粉末とダイズ粉、CM
Cなどの植物性粉末等が使用される。又、界面活性剤を
展着剤、分散剤、乳化剤、浸透剤として使用してもよ
い。その界面活性剤としては、例えば非イオン系界面活
性剤、カチオン界面活性剤、両生系界面活性剤などが挙
げられる。これらの界面活性剤は、用途に応じて一種又
は二種以上の混合物として活用される。
本発明化合物を有効成分とする除草剤の好ましい使用
方法としては、土壌処理、水面処理、茎葉部処理等が挙
げられ、防除雑草の発芽前から幼芽時の施用により特に
優れた効果をあげることができる。
方法としては、土壌処理、水面処理、茎葉部処理等が挙
げられ、防除雑草の発芽前から幼芽時の施用により特に
優れた効果をあげることができる。
又、本発明化合物を有効成分とする除草剤は、本有効
成分の殺草活性を阻害することのない他の活性成分、例
えば他の除草剤、殺虫剤、殺菌剤、植物成長調節剤等の
混合使用又は併用することも可能である。
成分の殺草活性を阻害することのない他の活性成分、例
えば他の除草剤、殺虫剤、殺菌剤、植物成長調節剤等の
混合使用又は併用することも可能である。
次に本発明化合物を有効成分とする除草剤の製剤例、
および本除草剤による除草効果を検討した試験例を挙げ
て、本発明を更に詳細に説明する。なお部は重量部を示
す。
および本除草剤による除草効果を検討した試験例を挙げ
て、本発明を更に詳細に説明する。なお部は重量部を示
す。
製剤例1(乳剤) 本発明の化合物を1を20部、キシレン35部、シクロヘ
キサノン40部、ソルボール900A(東邦化学製)5部を均
一に混合し乳剤を得た。本発明の他の化合物についても
上記と同様に処理し、乳剤を得た。
キサノン40部、ソルボール900A(東邦化学製)5部を均
一に混合し乳剤を得た。本発明の他の化合物についても
上記と同様に処理し、乳剤を得た。
製剤例2(水和剤) 本発明の化合物1を50部、珪藻土25部、クレー22部、
ルノックスR100C(東邦化学製)3部の混合物を均等に
混合粉砕した後所定量の水を加えて水和剤を得た。本発
明の他の化合物についても上記と同様に処理し、水和剤
を得た。
ルノックスR100C(東邦化学製)3部の混合物を均等に
混合粉砕した後所定量の水を加えて水和剤を得た。本発
明の他の化合物についても上記と同様に処理し、水和剤
を得た。
製剤例3(粒剤) 本発明の化合物1を5部、ベントナイト35部、タルク
55部、リグニンスルホン酸ソーダ5部の混合物を均一に
混合粉砕した後、水を加えて混練し、押出し造粒器で粒
剤化した後、乾燥、整粒して粒剤を得た。本発明の他の
化合物についても上記と同様に処理し、粒剤を得た。
55部、リグニンスルホン酸ソーダ5部の混合物を均一に
混合粉砕した後、水を加えて混練し、押出し造粒器で粒
剤化した後、乾燥、整粒して粒剤を得た。本発明の他の
化合物についても上記と同様に処理し、粒剤を得た。
試験例1(水田雑草に対する効果) 5,000分の1アールのワグネルポットに水田土壌を詰
め、これにヒエ、コナギ、ヒメミソハギの種子、及び2
〜3葉期の稲苗(品種:日本晴)を播種又は移植して湿
潤状態に保った。5日後に水深4cmまで入水した。その
後、製剤例に従って水和剤又は乳剤とした本発明化合物
をアール当たり20、10、5gとなるように希釈液の所定量
を水面処理した。
め、これにヒエ、コナギ、ヒメミソハギの種子、及び2
〜3葉期の稲苗(品種:日本晴)を播種又は移植して湿
潤状態に保った。5日後に水深4cmまで入水した。その
後、製剤例に従って水和剤又は乳剤とした本発明化合物
をアール当たり20、10、5gとなるように希釈液の所定量
を水面処理した。
処理後20日目に供試植物に対する殺草効果、および稲
に対する薬害について下記の判定基準で調査を行ない、
第4表の結果を得た。
に対する薬害について下記の判定基準で調査を行ない、
第4表の結果を得た。
試験例2(畑雑草に対する効果) 面積16×11cm2、深さ7cmのバットに畑土壌を詰め、こ
れにメヒシバ、シロザ、イヌビユ、及び大豆の種子を播
種し、その上に1cmの覆土をした。翌日、製剤例に従っ
て水和剤または乳剤にした本発明化合物をアール当たり
20,15,5グラムとなるように希釈液の所定量を覆土上に
均一に散布した。処理後20日目に供試雑草に対する殺草
効果、及び大豆に対する薬害について試験例1と同様に
して調査した。その結果を第5表に示す。
れにメヒシバ、シロザ、イヌビユ、及び大豆の種子を播
種し、その上に1cmの覆土をした。翌日、製剤例に従っ
て水和剤または乳剤にした本発明化合物をアール当たり
20,15,5グラムとなるように希釈液の所定量を覆土上に
均一に散布した。処理後20日目に供試雑草に対する殺草
効果、及び大豆に対する薬害について試験例1と同様に
して調査した。その結果を第5表に示す。
試験例3(茎葉処理による効果) 面積16×11cm2、深さ7cmのバットに畑土壌を詰め、こ
れにイヌタデ、シロザ、イヌビユ、及びトウモロコシの
種子を播種し、15日後に成育した植物の茎葉部分へ、製
剤例に従って水和剤、又は乳剤とした本発明化合物の希
釈液の所定濃度を、アール当たり10リットルの水量で噴
霧処理した。処理後20日目に供試雑草に対する殺草効
果、及びトウモロコシに対する薬害について試験例1と
同様にして調査した。その結果を第6表に示す。
れにイヌタデ、シロザ、イヌビユ、及びトウモロコシの
種子を播種し、15日後に成育した植物の茎葉部分へ、製
剤例に従って水和剤、又は乳剤とした本発明化合物の希
釈液の所定濃度を、アール当たり10リットルの水量で噴
霧処理した。処理後20日目に供試雑草に対する殺草効
果、及びトウモロコシに対する薬害について試験例1と
同様にして調査した。その結果を第6表に示す。
フロントページの続き (72)発明者 横多 正浩 千葉県市原市辰己台東2―17 A―204 (72)発明者 長戸 松陰 東京都足立区鹿浜3―13―13―106 (56)参考文献 特開 昭62−51685(JP,A) 特開 昭61−76486(JP,A) 特開 昭61−30586(JP,A) 特開 平1−308211(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】一般式 [式中、R1は水素原子またはアルキル基を表わし、R2は
水素原子、アルキル基、シアノアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基またはアラルキル基を表わす。]で示
されるベンゾオキサジノン誘導体。 - 【請求項2】一般式 [式中、R1は水素原子またはアルキル基を表わし、R3は
水素原子または低級アルキル基を表わす。]で表わされ
るオキサゾリジンジオン誘導体をニトロ基の還元次いで
エステル基との縮合反応に付して、一般式 [式中、R1は水素原子またはアルキル基を表わす。]で
示されるベンゾオキサジノン誘導体を得、次いで一般式 R2′−Y (III) [式中、R2′はアルキル基、シアノアルキル基、アルケ
ニル基、アルキニル基またはアラルキル基を表わし、Y
は脱離基である。]で示される化合物と塩基の存在下に
反応させることを特徴とする一般式 [式中、R1は水素原子またはアルキル基を表わし、R2′
はアルキル基、シアノアルキル基、アルケニル基、アル
キニル基またはアラルキル基を表わす。]で示されるベ
ンゾオキサジノン誘導体の製造方法。 - 【請求項3】一般式 [式中、R1は水素原子またはアルキル基を表わし、R2は
水素原子、アルキル基、シアノアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基またはアラルキル基を表わす。R4は低
級アルキル基を表わす。]で示されるカルバミン酸エス
テル塩基の存在下に反応させることを特徴とする一般式 [式中、R1は水素原子またはアルキル基を表わし、R2は
水素原子、アルキル基、シアノアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基またはアラルキル基を表わす。]で示
されるベンゾオキサジノン誘導体の製造方法。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP794289A JP2680878B2 (ja) | 1988-02-05 | 1989-01-17 | ベンゾオキサジノン誘導体およびその製造方法 |
US07/301,419 US5198013A (en) | 1988-02-05 | 1989-01-25 | Benzoxazinone compounds and herbicidal composition containing the same |
CA000589962A CA1313663C (en) | 1988-02-05 | 1989-02-02 | Benzoxazinone compounds and herbicidal composition containing the same |
ES89101942T ES2059582T3 (es) | 1988-02-05 | 1989-02-03 | Un procedimiento para preparar un compuesto de benzoxazinona. |
AT89101942T ATE92925T1 (de) | 1988-02-05 | 1989-02-03 | Benzoxazinon-verbindungen und diese enthaltendes schaedlingsbekaempfungsmittel. |
EP89101942A EP0328001B1 (en) | 1988-02-05 | 1989-02-03 | Benzoxazinone compounds and herbicidal composition containing the same |
DE89101942T DE68908200T2 (de) | 1988-02-05 | 1989-02-03 | Benzoxazinon-Verbindungen und diese enthaltendes Schädlingsbekämpfungsmittel. |
CN89101733A CN1036571A (zh) | 1988-02-05 | 1989-02-04 | 苯并恶嗪酮化合物和含有这种化合物的除草组合物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2549288 | 1988-02-05 | ||
JP63-25492 | 1988-02-05 | ||
JP794289A JP2680878B2 (ja) | 1988-02-05 | 1989-01-17 | ベンゾオキサジノン誘導体およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01308278A JPH01308278A (ja) | 1989-12-12 |
JP2680878B2 true JP2680878B2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=26342347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP794289A Expired - Lifetime JP2680878B2 (ja) | 1988-02-05 | 1989-01-17 | ベンゾオキサジノン誘導体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2680878B2 (ja) |
-
1989
- 1989-01-17 JP JP794289A patent/JP2680878B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01308278A (ja) | 1989-12-12 |
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