JP2672996B2 - 排ガス浄化用白金―パラジウム―ロジウム触媒の製造方法 - Google Patents
排ガス浄化用白金―パラジウム―ロジウム触媒の製造方法Info
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Description
(HC)、一酸化炭素(CO)および窒素酸化物(NOXX)等
の有害成分を浄化するための排ガス浄化用触媒の製造方
法に関する。
を浄化する触媒として、耐熱性担体上に、活性アルミ
ナ、アルミナ−シリカ等の無機多孔性物質をコート後、
白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)等の白
金族元素、および必要に応じてセリウム(Ce)、ランタ
ン(La)、ジルコニウム(Zr)等の助触媒成分をも含む
化合物水溶液中に担体を浸漬し、該担体上に触媒成分を
担持することにより、排ガス中のHC、CO、NOXを浄化す
るための触媒を製造している。
媒としてPt−Rh触媒が使用されているが、Pt−Rh触媒は
高価であるので、コスト低減触媒として高価なPtの一部
を比較的安価なPdに代えたPt−Pd−Rh触媒が用いられる
ようになった。しかしながら、Pt−Pd−Rh触媒は、Pt−
Rh触媒にくらべ、コストは安いものの同一担持量のPt−
Rh触媒にくらべ、触媒性能が劣り、特に高温耐久時の触
媒性能の劣化が顕著である。これはPdが高温時にPtと合
金を形成するので、触媒性能が低下するためと考えられ
る。
た排ガス浄化用白金−パラジウム−ロジウム触媒を製造
する方法を提供するものである。すなわち、本発明の排
ガス浄化用白金−パラジウム−ロジウム触媒の製造方法
は、白金とパラジウムとを別々の希土類含有アルミナ又
は希土類酸化物に担持し、白金を担持した希土類含有ア
ルミナ又は希土類酸化物と、パラジウムを担持した希土
類含有アルミナ又は希土類酸化物と、バインダーと、水
とを混合撹拌してスラリー化し、該スラリーを耐熱性担
体上にコートし、さらに該担体をロジウム含有溶液中に
浸漬してロジウムを担持することを特徴とする。なお必
要に応じて、Zr、Baの酸化物を添加しても良い。
Å〜数+Åという超微粒子の状態で担持されているの
で、初期性能は良好であるが、PtとPd粒子が数Å〜数+
Åという単位オーダーで隣り合っているので、高温時、
PtとPdが合金化し、触媒性能の低下をもたらすものと考
えられる。
十μmの粒径の希土類含有アルミナ又は希土類酸化物に
担持されているので、PtとPdとの粒子間距離は、従来法
により得られた触媒におけるPtとPdとの粒子間距離の数
百倍〜数千倍となっている。したがってPtとPdとの合金
化を防止することができて、高温時の触媒性能の低下を
防止し得るものと考えられる。
に、それぞれ30重量%のセリアを含有する活性アルミナ
粉末1000gを浸漬し、それぞれのアルミナ粉末に、0.3重
量%のPtおよびPdをそれぞれ担持し、このアルミナ粉末
を120℃で2時間乾燥後、600℃で1時間焼成し、それぞ
れPtとPdとを含むアルミナ粉末を得た。次に、Ptを含む
アルミナ粉末およびPdを含むアルミナ粉末のそれぞれ10
00gと、バインダー60gと、水1400gとを混合撹拌しスラ
リー化した。このスラリー中に、コージェライト製ハニ
カム担体(直径117mm、長さ122mm、400セル)を浸漬
し、担体上にPtとPdとを含有するアルミナコート層を形
成し、120℃で1時間乾燥後、250℃で1時間焼成した。
更に、この担体を硝酸ロジウム溶液に浸漬してRhを担持
し、触媒Aを得た。触媒AのPt、PdおよびRhの担持量
は、担体1当たりそれぞれ0.5、0.5および0.2gであっ
た。Ceは、0.26モルであった。
漬しPt2.0重量%を担持した。また、硝酸パラジウム溶
液中に活性酸化ネオジム粉末を浸漬し、Pd2.0重量%を
担持した。それぞれPtとPdとを担持した粉末を120℃で
2時間乾燥後、600℃で焼成し、PtとPdとを担持した2
種類の粉末を得た。この2種類の粉末のそれぞれ300g
(白金含有粉末とパラジウム含有粉末は1:1の重量比)
とPt含有粉末量の2.3倍重量(690g)の活性アルミナと
バインダー60gと、水1400gとを混合撹拌し、スラリー化
し、実施例1と同様の方法でハニカム担体上にPtとPdと
を含むコート層を形成した。以下実施例1同様にRhを担
持し、触媒Bを得た。触媒BのPt、PdおよびRhの担持量
は、担体1当たりそれぞれ0.5、0.5および0.2gであっ
た。CeおよびNd(ネオジム)はそれぞれ0.13および0.13
モルであった。
リアとランタナ(セリア/ランタナ=10/1重量比)と
し、かつコージェライト製ハニカム担体を、金属製担体
(直径117mm、長さ122mm、400セル)に代えた以外は全
て実施例1と同様に行ない、触媒Cを得た。Pt、Pdおよ
びRhの担持量は、担体1当り、それぞれ0.5、0.5およ
び0.2gであった。CeおよびLaは、それぞれ0.23および0.
03モルであった。
ネオジムに代えた以外は、全て実施例1と同様の行ない
触媒Dを得た。Pt、PdおよびRhの担持量は、担体1当
たりそれぞれ0.5、0.5および0.2gであった。Ndは、0.26
モルであった。
リアとジルコニア(セリア/ジルコニア=4/1重量比)
に代えた以外は実施例1と同様に行ない、触媒Eを得
た。Pt、PdおよびRhの担持量は、担体1当り、それぞ
れ0.5、0.5および0.2gであった。CeおよびZrはそれぞれ
0.21および0.05モルであった。
以外は実施例5と同様に行ない、触媒Fを得た。Pt、Pd
およびRhの担持量は、担体1当り、それぞれ0.5、0.5
および0.2gであった。CeおよびBaはそれぞれ0.21および
0.05モルであった。
ーと水とを混合撹拌してスラリー化し、実施例1と同寸
法の担体をこのスラリー中に浸漬して担体上にセリアを
含むアルミナコート層を形成した。この担体を120℃で
1時間乾燥、600℃1時間焼成後、硝酸パラジウム溶
液、ジニトロジアンミン白金溶液および硝酸ロジウム溶
液に順次浸漬し、Pt、PdおよびRhを担持し、触媒Gを得
た。Pt、PdおよびRhの担持量は、担体1当りそれぞれ
0.5、0.5および0.2gであった。Ceは0.26モルであった。
担持した以外は、全て実施例1と同様の方法で行ない触
媒Hを得た。Pt、PdおよびRhの担持量は担体1当たり
それぞれ0.5、0.5および0.2gであった。セリウムは0.26
モルであった。
含有のアルミナ粉末に担持した以外は、全て実施例3と
同様の方法で行ない、触媒Iを得た。Pt、PdおよびRhの
担持量は、担体1当りそれぞれ0.5、0.5および0.2gで
あった。CeおよびLaはそれぞれ0.23および0.03モルであ
った。
含有のアルミナ粉末に担持した以外は、全て実施例5と
同様の方法で行ない、触媒Jを得た。Pt、PdおよびRhの
担持量は、担体1当りそれぞれ0.5、0.5および0.2gで
あった。CeおよびZrは、それぞれ0.21および0.05モルで
あった。
ム含有のアルミナ粉末に担持した以外は、全て実施例6
と同様の方法で行ない、触媒Kを得た。Pt、PdおよびRh
の担持量は、担体1当りそれぞれ0.5、0.5および0.2g
であった。CeおよびBaはそれぞれ0.21および0.05モルで
あった。
性能を調査するため、次のような条件で触媒の耐久試験
を行ない、耐久後の触媒の浄化性能を第1表に示した。
℃、耐久雰囲気はA/F(空燃比)=14.6〔理論空燃比(s
toich)〕、耐久時間は200時間。
評価雰囲気はA/F=14.6(stoich)で、SV(空間速度)6
0,000Hr-1で、入ガス温度を変化させて、HC、CO、NOXの
浄化率がそれぞれ50%になる温度を各触媒につき測定
し、その結果を第1表に示した。
べHCで17〜40℃、COで15〜41℃およびNOXで11〜40℃低
温で浄化できることが、第1表より明らかである。
が高温時合金化しPtおよびPdの双方の活性を抑え、全体
の活性(触媒性能)を低下させるのに対し、本発明方法
によって調製された触媒は、PtとPdとが分離されて担持
されているため合金化が起こり難く、触媒性能の低下が
少ないと考えられる。
Claims (1)
- 【請求項1】白金とパラジウムとを別々の希土類含有ア
ルミナ又は希土類酸化物に担持し、白金を担持した希土
類含有アルミナ又は希土類酸化物と、パラジウムを担持
した希土類含有アルミナ又は希土類酸化物と、バインダ
ーと、水とを混合撹拌してスラリー化し、該スラリーを
耐熱性担体上にコートし、さらに該担体をロジウム含有
溶液中に浸漬してロジウムを担持することを特徴とする
排ガス浄化用白金−パラジウム−ロジウム触媒の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1018319A JP2672996B2 (ja) | 1989-01-27 | 1989-01-27 | 排ガス浄化用白金―パラジウム―ロジウム触媒の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1018319A JP2672996B2 (ja) | 1989-01-27 | 1989-01-27 | 排ガス浄化用白金―パラジウム―ロジウム触媒の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02198636A JPH02198636A (ja) | 1990-08-07 |
JP2672996B2 true JP2672996B2 (ja) | 1997-11-05 |
Family
ID=11968291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1018319A Expired - Lifetime JP2672996B2 (ja) | 1989-01-27 | 1989-01-27 | 排ガス浄化用白金―パラジウム―ロジウム触媒の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2672996B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5014845B2 (ja) * | 2006-03-16 | 2012-08-29 | 株式会社アイシーティー | 排ガス浄化用触媒、その製造方法、およびかかる触媒を用いた排ガスの浄化方法 |
CN109802143B (zh) * | 2019-01-18 | 2021-05-18 | 三峡大学 | 一种燃料电池3D网状结构PdRh合金电催化剂的制备方法及应用 |
-
1989
- 1989-01-27 JP JP1018319A patent/JP2672996B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02198636A (ja) | 1990-08-07 |
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