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JP2522238Y2 - 4点接触玉軸受 - Google Patents

4点接触玉軸受

Info

Publication number
JP2522238Y2
JP2522238Y2 JP1989130849U JP13084989U JP2522238Y2 JP 2522238 Y2 JP2522238 Y2 JP 2522238Y2 JP 1989130849 U JP1989130849 U JP 1989130849U JP 13084989 U JP13084989 U JP 13084989U JP 2522238 Y2 JP2522238 Y2 JP 2522238Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
raceway
ball bearing
ball
radius
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1989130849U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0368621U (ja
Inventor
清 谷本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP1989130849U priority Critical patent/JP2522238Y2/ja
Publication of JPH0368621U publication Critical patent/JPH0368621U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2522238Y2 publication Critical patent/JP2522238Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、4点接触玉軸受に関する。
従来の技術および考案の課題 金属製の4点接触玉軸受として、外輪が一体に形成さ
れ、内輪が軸方向に2つの環体に分割されたものが知ら
れている。外輪には、玉の半径より大きな半径の2つの
軌道面よりなる軌道みぞが形成され、内輪の各環体に
は、玉の半径より大きな半径の軌道面がそれぞれ形成さ
れている。そして、これら4つの軌道面に玉が1点ずつ
接触して、ラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重を受
けるようになっている。
このような4点接触玉軸受の外輪の軌道みぞの2つの
軌道面は、1つの砥石によって同時に研削される。この
砥石は、一方の軌道面に対応する研削面と他方の軌道面
に対応する研削面を有するが、これら2つの研削面の境
界には角がついており、この角部が偏摩耗しやすくなっ
ている。このため、外輪の2つの軌道面の間に方形の逃
げみぞを形成して、砥石の角部が偏摩耗しないようにし
ている。なお、この逃げみぞには、低速時用の潤滑油溜
りという2次的効果もある。
ところで、このような4点接触玉軸受の外輪をセラミ
ックで作った場合、逃げみぞの底面と側面との境界部に
切欠き効果をもたらす鋭い角がついており、また、逃げ
みぞと両側の軌道面との境界部にも角がついていること
から、これらの境界部に応力集中が生じ、これが外輪の
亀裂発生の原因となり、そのままではセラミック軸受に
適用できなかった。
この考案の目的は、上記の問題を解決した4点接触玉
軸受を提供することにある。
課題を解決するための手段 この考案による4点接触玉軸受は、 一方の軌道輪がセラミックで一体に形成され、他方の
軌道輪が軸方向に2つの環体に分割されており、一体の
軌道輪に、玉の半径より大きな半径の2つの軌道面より
なる軌道みぞが形成され、分割された軌道輪の各環体
に、玉の半径より大きな半径の軌道面がそれぞれ形成さ
れ、これら4つの軌道面に玉が1点ずつ接触する4点接
触玉軸受において、 一体の軌道輪の2つの軌道面の間に略円弧状の逃げみ
ぞが形成され、逃げみぞと両軌道面との境界部に角がつ
かないようになされていることを特徴とするものであ
る。
なお、略円弧状とは、円弧、円弧に近い曲線、複数の
直線で構成された円弧に近い形、複数の曲線で構成され
た円弧に近い形、直線と曲線で構成された円弧に近い形
を全て含むものとする。
作用 一体の軌道輪の2つの軌道面の間に逃げみぞが形成さ
れているので、これらの軌道面を研削するときに砥石の
角部が偏摩耗することがない。また、逃げみぞが角のな
い略円弧状をなし、しかも逃げみぞと両軌道面との境界
部にも角がないので、応力集中が生じることがなく、し
たがって、軌道輪に亀裂が発生しにくい。
実施例 以下、図面を参照して、この考案の実施例を説明す
る。
図面は内輪分割型の4点接触玉軸受を示し、この軸受
は、外輪(1)、内輪(2)、これらの間に配置された
保持器(3)および複数の玉(4)より構成されてい
る。なお、以下の説明において、図面の左右を単に左右
ということにする。
外輪(1)は、たとえばホットプレス法により成形さ
れた窒化ケイ素などのセラミックで一体に形成されてい
る。外輪(1)の内面に軌道みぞ(5)が形成され、そ
の左右両側に肩部(6)(7)が形成されている。軌道
みぞ(5)は玉(4)の半径より大きな半径の左右2つ
の軌道面(8)(9)よりなり、これらの軌道面(8)
(9)の間に略円弧状の逃げみぞ(10)が形成されてい
る。好ましくは、逃げみぞ(10)は1つの円弧より構成
されている。さらに好ましくは、逃げみぞ(10)の曲率
半径は、軌道面(8)(9)の曲率半径の約半分であ
る。また、逃げみぞ(10)と軌道面(8)(9)の境界
部に角がつかないように、この部分にラップ加工が施さ
れるのが好ましい。
内輪(2)は軸方向(左右方向)に2つの環体(11)
(12)に分割され、各環体(11)(12)はセラミックま
たは金属などの公知の材料で作られている。第1環体
(11)の外面の左側に玉(4)の半径より大きな半径の
軌道面(13)が形成され、その右側に肩部(14)が形成
されている。第2環体(12)の外面の右側に玉(4)の
半径より大きな半径の軌道面(15)が形成され、その左
側に肩部(16)が形成されている。2つの環体(11)
(12)は、端面(11a)(12a)同志を接触させた状態に
組立てられて、内輪(2)を構成している。
保持器(3)は合成樹脂または金属などの公知の材料
で作られ、外輪(1)と内輪(2)の間に配置されてい
る。
玉(4)はセラミックまたは金属などの公知の材料で
作られ、保持器(3)のポケット(17)に収容されて、
外輪(1)と内輪(2)の間に配置されている。そし
て、玉(4)は、外輪(1)の第1軌道面(8)と点P1
で、同第2軌道面(9)と点P2で、内輪(2)の第1環
体(11)の軌道面(13)と点P3で、同第2環体(12)の
軌道面(15)と点P4でそれぞれ接触し、このように4つ
の軌道面(8)(9)(13)(15)と1点ずつ接触する
ことにより、ラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重が
受けられる。
第1環体(11)の左右幅は第2環体(12)のそれより
大きく、第1環体(11)の左端面(11a)外周に、引っ
かかり部(18)が形成されている。この引っかり部(1
8)は、組立状態の玉(4)の半径方向最も内側の点を
結ぶ円よりわずかに大きな直径を有し、玉(4)の中心
より左側に張出している。このため、第2環体(12)を
第1環体(11)から取外しても、引っかかり部(18)が
玉(4)に引っかかり、玉(4)が外輪(1)と第1環
体(11)の間から分離することがない。なお、第1環体
(11)に引っかかり部(18)が形成されているので、外
輪(1)を加熱して、焼きばめにより、玉(4)を外輪
(1)と第1環体(11)の間に組み込む。
上記の軸受では、一体に形成された外輪(1)の2つ
の軌道面(8)(9)の間に逃げみぞ(10)が形成され
ているので、これらの軌道面(8)(9)を研削すると
きに砥石の各部が偏摩耗することがない。また、逃げみ
ぞ(10)が角のない略円弧状をなし、しかも逃げみぞ
(10)と両軌道面(8)(9)との境界部にも角がない
ので、応力集中が生じることがなく、したがって、セラ
ミック製の外輪(1)でも亀裂が発生しにくい。
上記実施例には、内輪分割型の4点接触玉軸受を示し
たが、この考案は、内輪が一体に形成されて外輪が2つ
に分割された外輪分割型の4点接触玉軸受にも適用でき
る。
考案の効果 この考案の4点接触玉軸受によれば、上述のように、
一体の軌道輪の2つの軌道面の間に逃げみぞが形成され
ているので、これらの軌道面を研削することに砥石の角
部が偏摩耗することがない。また、逃げみぞが角のない
略円弧状をなし、しかも逃げみぞと両軌道面との境界部
にも角がないので、応力集中が生じることがなく、セラ
ミック製の軌道輪の亀裂発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は、この考案の実施例を示す4点接触玉軸受の主要
部の縦断面図である。 (1)……外輪、(2)……内輪、(4)……玉、
(5)……軌道みぞ、(8)(9)……軌道面、(10)
……逃げみぞ、(11)(12)……環体、(13)(15)…
…軌道面。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の軌道輪がセラミックで一体に形成さ
    れ、他方の軌道輪が軸方向に2つの環体に分割されてお
    り、一体の軌道輪に、玉の半径より大きな半径の2つの
    軌道面よりなる軌道みぞが形成され、分割された軌道輪
    の各環体に、玉の半径より大きな半径の軌道面がそれぞ
    れ形成され、これら4つの軌道面に玉が1点ずつ接触す
    る4点接触玉軸受において、 一体の軌道輪の2つの軌道面の間に略円弧状の逃げみぞ
    が形成され、逃げみぞと両軌道面との境界部に角がつか
    ないようになされていることを特徴とする4点接触玉軸
    受。
JP1989130849U 1989-11-09 1989-11-09 4点接触玉軸受 Expired - Fee Related JP2522238Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1010922A1 (en) * 1998-07-07 2000-06-21 Hitachi Metals, Ltd. Differential device and method of manufacturing the device
JP6413337B2 (ja) * 2014-05-15 2018-10-31 日本精工株式会社 4点接触玉軸受
JP6561539B2 (ja) * 2015-04-01 2019-08-21 日本精工株式会社 単列玉軸受

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5740117A (en) * 1980-08-19 1982-03-05 Ntn Toyo Bearing Co Ltd Rotary ring

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