JP2594429Y2 - 熱成形用積層シート - Google Patents
熱成形用積層シートInfo
- Publication number
- JP2594429Y2 JP2594429Y2 JP1992007268U JP726892U JP2594429Y2 JP 2594429 Y2 JP2594429 Y2 JP 2594429Y2 JP 1992007268 U JP1992007268 U JP 1992007268U JP 726892 U JP726892 U JP 726892U JP 2594429 Y2 JP2594429 Y2 JP 2594429Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- sheet
- thermoforming
- skin
- laminated sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は熱成形用積層シートに関
し、詳しくは成形性,保型性,意匠性等に優れており、
鞄,ケース,トレー等の素材として好適な熱成形用積層
シートに関する。
し、詳しくは成形性,保型性,意匠性等に優れており、
鞄,ケース,トレー等の素材として好適な熱成形用積層
シートに関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】従来、
発泡シートを芯材として用い、表皮材として合成皮革を
用い、かつ、内装材として織布を用いた積層シートを、
熱成形してなる鞄,袋物が知られている。
発泡シートを芯材として用い、表皮材として合成皮革を
用い、かつ、内装材として織布を用いた積層シートを、
熱成形してなる鞄,袋物が知られている。
【0003】このものは加工工程、特に縫製工程を省力
化することができ、しかも意匠性に優れるという利点を
有しているものの、表皮材の基布と内装材に用いる織布
は、共に熱成形性に問題があるため、特に内装材は片
面のみの積層によりコーナー部分で発泡シートとの剥離
が生じて、製品が得られない、賦形性が低下する、
積層界面が剥離しやすく深絞りができない、芯材と内
装材との積層加工を要する等の欠点があった。
化することができ、しかも意匠性に優れるという利点を
有しているものの、表皮材の基布と内装材に用いる織布
は、共に熱成形性に問題があるため、特に内装材は片
面のみの積層によりコーナー部分で発泡シートとの剥離
が生じて、製品が得られない、賦形性が低下する、
積層界面が剥離しやすく深絞りができない、芯材と内
装材との積層加工を要する等の欠点があった。
【0004】このため、熱成形性を改良するものとし
て、織布の伸び率を規定することが提案されている(実
公平3−37944号公報)。すなわち、表皮材として
合成皮革(伸び率が縦,横方向共に100%以上の織布
を用いた基布を使用)を用い、かつ、内装材として織布
(伸び率が縦,横方向共に100%以上の織布)を用い
ることにより、熱成形性を改良する技術が提案されてい
る。しかしながら、上記の如き性能を有する織布及びそ
の積層加工費は高価であり、また、ノーテンション(無
張力)に近い状態で積層しなければ、成形時に伸び率が
低下して成形性も低下してしまうという欠点がある。ま
た、積層する際にシワが入りやすく、しかも均一になり
にくいという欠点がある。
て、織布の伸び率を規定することが提案されている(実
公平3−37944号公報)。すなわち、表皮材として
合成皮革(伸び率が縦,横方向共に100%以上の織布
を用いた基布を使用)を用い、かつ、内装材として織布
(伸び率が縦,横方向共に100%以上の織布)を用い
ることにより、熱成形性を改良する技術が提案されてい
る。しかしながら、上記の如き性能を有する織布及びそ
の積層加工費は高価であり、また、ノーテンション(無
張力)に近い状態で積層しなければ、成形時に伸び率が
低下して成形性も低下してしまうという欠点がある。ま
た、積層する際にシワが入りやすく、しかも均一になり
にくいという欠点がある。
【0005】本考案は、このような従来品の欠点を解消
し、クッション性を有しながらも、熱成形性,保型性,
意匠性等に優れており、しかも安価に得ることができ、
鞄,ケース,トレー等の素材として好適な熱成形用積層
シートを提供することを目的とするものである。
し、クッション性を有しながらも、熱成形性,保型性,
意匠性等に優れており、しかも安価に得ることができ、
鞄,ケース,トレー等の素材として好適な熱成形用積層
シートを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決しようとする手段】すなわち、本考案は、
芯材兼内装材としての不織布層(但し、アクリロニトリ
ル0〜65重量%、塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデ
ン35〜100重量%を含む共重合体の繊維からなるも
のを除く)の外側に、表皮材としての表皮層を積層して
なる熱成形用積層シートを提供するものである。
芯材兼内装材としての不織布層(但し、アクリロニトリ
ル0〜65重量%、塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデ
ン35〜100重量%を含む共重合体の繊維からなるも
のを除く)の外側に、表皮材としての表皮層を積層して
なる熱成形用積層シートを提供するものである。
【0007】以下、本考案を図面により説明する。図1
は、本考案の熱成形用積層シートの一態様を示す説明図
である。図中、符号1は表皮材としての表皮層であり、
符号2は芯材兼内装材としての不織布層である。表皮材
としての表皮層1としては、熱可塑性樹脂フィルム又は
シート、前記熱可塑性樹脂フィルム又はシートの積層
品、さらには合成皮革,人工皮革のような擬革を用いる
ことができ、特に熱可塑性樹脂フィルム又はシート、或
いは合成皮革又は人工皮革が好ましい。ここで熱可塑性
樹脂フィルム又はシートとしては、例えばポリウレタ
ン,ポリ塩化ビニル(PVC),ポリプロピレン(P
P),ポリエチレン(PE),アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン樹脂(ABS),ポリアミド等の熱可
塑性樹脂からなるフィルム又はシートを挙げることがで
きる。この熱可塑性樹脂フィルム又はシートとしては、
離型紙,エンボスロール等により、表面に皮革調シボ
(絞)を施した合成皮革調フィルムが、外観も良好で傷
が目立ちにくいため特に好ましい。また、前記熱可塑性
樹脂フィルム又はシートの積層品としては、前記の如き
熱可塑性樹脂フィルム又はシートに、ポリウレタン樹脂
等のエラストマーフィルムを積層したものが好ましい。
さらに、合成皮革を用いる場合には、基布としては、伸
び率が高い織布又は熱成形に適した不織布が好適であ
る。この表皮層1の厚みは、20〜100μmが好まし
い。
は、本考案の熱成形用積層シートの一態様を示す説明図
である。図中、符号1は表皮材としての表皮層であり、
符号2は芯材兼内装材としての不織布層である。表皮材
としての表皮層1としては、熱可塑性樹脂フィルム又は
シート、前記熱可塑性樹脂フィルム又はシートの積層
品、さらには合成皮革,人工皮革のような擬革を用いる
ことができ、特に熱可塑性樹脂フィルム又はシート、或
いは合成皮革又は人工皮革が好ましい。ここで熱可塑性
樹脂フィルム又はシートとしては、例えばポリウレタ
ン,ポリ塩化ビニル(PVC),ポリプロピレン(P
P),ポリエチレン(PE),アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン樹脂(ABS),ポリアミド等の熱可
塑性樹脂からなるフィルム又はシートを挙げることがで
きる。この熱可塑性樹脂フィルム又はシートとしては、
離型紙,エンボスロール等により、表面に皮革調シボ
(絞)を施した合成皮革調フィルムが、外観も良好で傷
が目立ちにくいため特に好ましい。また、前記熱可塑性
樹脂フィルム又はシートの積層品としては、前記の如き
熱可塑性樹脂フィルム又はシートに、ポリウレタン樹脂
等のエラストマーフィルムを積層したものが好ましい。
さらに、合成皮革を用いる場合には、基布としては、伸
び率が高い織布又は熱成形に適した不織布が好適であ
る。この表皮層1の厚みは、20〜100μmが好まし
い。
【0008】次に、芯材兼内装材としての不織布層2と
しては、例えばポリプロピレン(PP),ポリエチレン
(PE),ポリエステル,ポリアミド等の熱可塑性樹脂
からなる不織布であって、熱成形可能なものが用いられ
る。但し、アクリロニトリル0〜65重量%、塩化ビニ
ル及び/又は塩化ビニリデン35〜100重量%を含む
共重合体の繊維からなるものを除く。特に、成形性、保
型性、内装材としての意匠性、毛羽立ち防止の観点か
ら、強度比(MD/TD)が1〜2であり、しかも破断
強度が縦,横方向いずれも80%以上の不織布シートを
熱圧着したものが好ましい。なお、この不織布層として
は、除電性,難帯電性,導電性を有するものを用いるこ
とが好ましい。また、成形時に不織布層側の加熱温度を
適宜選定することにより、成形品の保型性、クッション
性を調整することができる。すなわち、高温側では保型
性が向上し、低温側ではクッション性が高まる。また、
この不織布層の厚みは内容物により異なるが、不織布層
としては、通常、目付け100〜1000g/m2のも
のが用いられる。このような不織布としては、例えば、
出光石油化学株式会社製の熱成形用不織布(商品名:ス
トラサーモ)を挙げることができる。図3〜6に示すよ
うに、この芯材兼内装材としての不織布層2の外側に、
前記表皮材としての表皮層1が積層されている。
しては、例えばポリプロピレン(PP),ポリエチレン
(PE),ポリエステル,ポリアミド等の熱可塑性樹脂
からなる不織布であって、熱成形可能なものが用いられ
る。但し、アクリロニトリル0〜65重量%、塩化ビニ
ル及び/又は塩化ビニリデン35〜100重量%を含む
共重合体の繊維からなるものを除く。特に、成形性、保
型性、内装材としての意匠性、毛羽立ち防止の観点か
ら、強度比(MD/TD)が1〜2であり、しかも破断
強度が縦,横方向いずれも80%以上の不織布シートを
熱圧着したものが好ましい。なお、この不織布層として
は、除電性,難帯電性,導電性を有するものを用いるこ
とが好ましい。また、成形時に不織布層側の加熱温度を
適宜選定することにより、成形品の保型性、クッション
性を調整することができる。すなわち、高温側では保型
性が向上し、低温側ではクッション性が高まる。また、
この不織布層の厚みは内容物により異なるが、不織布層
としては、通常、目付け100〜1000g/m2のも
のが用いられる。このような不織布としては、例えば、
出光石油化学株式会社製の熱成形用不織布(商品名:ス
トラサーモ)を挙げることができる。図3〜6に示すよ
うに、この芯材兼内装材としての不織布層2の外側に、
前記表皮材としての表皮層1が積層されている。
【0009】次に、図2は本考案の熱成形用積層シート
の他の態様を示す説明図であり、図1の態様のものに、
さらに熱可塑性合成樹脂発泡層3を設けたものである。
すなわち、不織布の厚み、樹脂の物性等から、保型性,
クッション性等を補うために、前記表皮層1と前記不織
布層2との間に、熱可塑性合成樹脂発泡シートを積層す
ることにより、熱可塑性合成樹脂発泡層3を設けたもの
である。換言すれば、この態様のものは、芯材兼内装材
としての不織布層2の外側に、熱可塑性合成樹脂発泡層
3を介して表皮材としての表皮層1を積層してなるもの
である。ここで用いられる熱可塑性合成樹脂発泡シート
としては、例えばポリエチレン(PE),ポリプロピレ
ン(PP),ポリスチレン(PS)等の熱可塑性合成樹
脂からなる発泡シートを用いることができる。なお、発
泡倍率は5〜40倍とし、厚みは1〜5mmとすること
が好ましい。
の他の態様を示す説明図であり、図1の態様のものに、
さらに熱可塑性合成樹脂発泡層3を設けたものである。
すなわち、不織布の厚み、樹脂の物性等から、保型性,
クッション性等を補うために、前記表皮層1と前記不織
布層2との間に、熱可塑性合成樹脂発泡シートを積層す
ることにより、熱可塑性合成樹脂発泡層3を設けたもの
である。換言すれば、この態様のものは、芯材兼内装材
としての不織布層2の外側に、熱可塑性合成樹脂発泡層
3を介して表皮材としての表皮層1を積層してなるもの
である。ここで用いられる熱可塑性合成樹脂発泡シート
としては、例えばポリエチレン(PE),ポリプロピレ
ン(PP),ポリスチレン(PS)等の熱可塑性合成樹
脂からなる発泡シートを用いることができる。なお、発
泡倍率は5〜40倍とし、厚みは1〜5mmとすること
が好ましい。
【0010】以上の如き本考案の熱成形用積層シート
は、著しく熱成形性が改良されており、真空成形,圧空
成形,プラグアシスト成形,熱プレス成形等の熱成形に
より、容易に所望の形状に成形されて、鞄,ケース,ト
レー等の最終製品とされる。
は、著しく熱成形性が改良されており、真空成形,圧空
成形,プラグアシスト成形,熱プレス成形等の熱成形に
より、容易に所望の形状に成形されて、鞄,ケース,ト
レー等の最終製品とされる。
【0011】
【実施例】次に本考案を実施例により詳しく説明する。
【0012】実施例1 表皮層1として、皮革調のポリ塩化ビニル(PVC)フ
ィルム(厚み30μm)を用い、不織布層2として、ポ
リプロピレン系熱成形用不織布(出光石油化学(株)
製,目付けは250g/m2 )を用い、これらを接着剤
でラミネートして、図1に示す如き2層積層シートを得
た。次に、この積層シートAをクランプ4で保持し、小
型熱成形機に、幅165mm、奥行き100mm、絞り
深さ30mmの凹型金型5を取付けて図3に示すように
して、真空成形した。この結果、図4に示す如き成形品
を得た。この成形品は賦形性,外観共に良好なものであ
り、層間剥離などは全く見られず、保型性にも優れたも
のであった。
ィルム(厚み30μm)を用い、不織布層2として、ポ
リプロピレン系熱成形用不織布(出光石油化学(株)
製,目付けは250g/m2 )を用い、これらを接着剤
でラミネートして、図1に示す如き2層積層シートを得
た。次に、この積層シートAをクランプ4で保持し、小
型熱成形機に、幅165mm、奥行き100mm、絞り
深さ30mmの凹型金型5を取付けて図3に示すように
して、真空成形した。この結果、図4に示す如き成形品
を得た。この成形品は賦形性,外観共に良好なものであ
り、層間剥離などは全く見られず、保型性にも優れたも
のであった。
【0013】実施例2 表皮層1として、皮革調のPVCフィルム(厚み20μ
m)を用い、不織布層2として、ポリプロピレン系熱成
形用不織布(出光石油化学(株)製,目付けは250g
/m2 )を用い、熱可塑性合成樹脂発泡層3として低密
度ポリエチレン発泡シート(発泡倍率10倍,厚み1m
m)を用い、表皮層1としての皮革調PVCフィルム
と、不織布層2としてのポリプロピレン系熱成形用不織
布との間に、前記熱可塑性合成樹脂発泡層3としての熱
可塑性合成樹脂発泡シートを接着剤でラミネートして、
図2に示す如き3層積層シートを得た。次に、この積層
シートBをクランプ4で保持し、小型熱成形機に、幅1
65mm、奥行き100mm、絞り深さ30mmの凹型
金型5及びプラグ6を取付けて図5に示すようにして、
プラグアシスト成形した。この結果、図6に示す如き成
形品を得た。この成形品は、賦形性,外観共に良好なも
のであり、層間剥離などは全く見られず、保形性にも優
れたものであった。 比較例1 表皮材として、実施例2で用いたと同じ皮革調のPVC
フィルム(厚み20μm)を用い、芯材として低密度ポ
リエチレン発泡シート(発泡倍率10倍,厚み4mm)
を用い、内装材としてナイロン編布(伸び率:縦160
%,横130%)を用い、かつ、表皮材と内装材との間
に芯材を接着剤でラミネートしたこと以外は、実施例2
と同様にして、3層積層シートを得、次いで実施例2と
同様にして成形品を得た。この成形品は、コーナー部分
で層間剥離が生じて、製品にならなかった。
m)を用い、不織布層2として、ポリプロピレン系熱成
形用不織布(出光石油化学(株)製,目付けは250g
/m2 )を用い、熱可塑性合成樹脂発泡層3として低密
度ポリエチレン発泡シート(発泡倍率10倍,厚み1m
m)を用い、表皮層1としての皮革調PVCフィルム
と、不織布層2としてのポリプロピレン系熱成形用不織
布との間に、前記熱可塑性合成樹脂発泡層3としての熱
可塑性合成樹脂発泡シートを接着剤でラミネートして、
図2に示す如き3層積層シートを得た。次に、この積層
シートBをクランプ4で保持し、小型熱成形機に、幅1
65mm、奥行き100mm、絞り深さ30mmの凹型
金型5及びプラグ6を取付けて図5に示すようにして、
プラグアシスト成形した。この結果、図6に示す如き成
形品を得た。この成形品は、賦形性,外観共に良好なも
のであり、層間剥離などは全く見られず、保形性にも優
れたものであった。 比較例1 表皮材として、実施例2で用いたと同じ皮革調のPVC
フィルム(厚み20μm)を用い、芯材として低密度ポ
リエチレン発泡シート(発泡倍率10倍,厚み4mm)
を用い、内装材としてナイロン編布(伸び率:縦160
%,横130%)を用い、かつ、表皮材と内装材との間
に芯材を接着剤でラミネートしたこと以外は、実施例2
と同様にして、3層積層シートを得、次いで実施例2と
同様にして成形品を得た。この成形品は、コーナー部分
で層間剥離が生じて、製品にならなかった。
【0014】応用例1 実施例2で得られた成形品を2個用いて、図7に示す如
きジップ付の収納ケースを製作したところ、層間剥離な
どは全く見られず、保型性や意匠性にも優れたものであ
った。なお、図中、符号7がジップである。
きジップ付の収納ケースを製作したところ、層間剥離な
どは全く見られず、保型性や意匠性にも優れたものであ
った。なお、図中、符号7がジップである。
【0015】
【考案の効果】本考案の熱成形用積層シートは、クッシ
ョン性を有しながらも、熱成形性,保型性,意匠性に優
れたものである。また、本考案の熱成形用積層シートに
おいては、不織布層が従来の製品における芯材(熱可塑
性発泡シート)と内装材(織・編布)とを兼ねているの
で、深絞り性に優れると共に、コストを低減することが
できる。さらに、このように本考案の熱成形用積層シー
トにおいては、織・編布を使用していないため、コーナ
ー部の層間剥離がなく、外観に優れたものである。それ
故、本考案の熱成形用積層シートは、鞄,ケース,トレ
ー等の素材として有効に利用することができる。
ョン性を有しながらも、熱成形性,保型性,意匠性に優
れたものである。また、本考案の熱成形用積層シートに
おいては、不織布層が従来の製品における芯材(熱可塑
性発泡シート)と内装材(織・編布)とを兼ねているの
で、深絞り性に優れると共に、コストを低減することが
できる。さらに、このように本考案の熱成形用積層シー
トにおいては、織・編布を使用していないため、コーナ
ー部の層間剥離がなく、外観に優れたものである。それ
故、本考案の熱成形用積層シートは、鞄,ケース,トレ
ー等の素材として有効に利用することができる。
【図1】本考案の熱成形用積層シートの一態様を示す説
明図である。
明図である。
【図2】本考案の熱成形用積層シートの他の態様を示す
説明図である。
説明図である。
【図3】実施例1における真空成形の模様を示す説明図
である。
である。
【図4】実施例1において得られた2層積層シートの成
形品を示す説明図である。
形品を示す説明図である。
【図5】実施例2におけるプラグアシスト成形の模様を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図6】実施例2において得られた3層積層シートの成
形品を示す説明図である。
形品を示す説明図である。
【図7】応用例1で得られたジップ付の収納ケースを示
す斜視図である。
す斜視図である。
1 表皮層 2 不織布層 3 熱可塑性合成樹脂発泡層 4 クランプ 5 凹型金型 6 プラグ 7 ジップ A 積層シート B 積層シート
Claims (5)
- 【請求項1】 芯材兼内装材としての不織布層(但し、
アクリロニトリル0〜65重量%、塩化ビニル及び/又
は塩化ビニリデン35〜100重量%を含む共重合体の
繊維からなるものを除く)の外側に、表皮材としての表
皮層を積層してなる熱成形用積層シート。 - 【請求項2】 表皮層が、熱可塑性樹脂フィルム又はシ
ートである請求項1記載のシート。 - 【請求項3】 表皮層が、合成皮革又は人工皮革である
請求項1記載のシート。 - 【請求項4】 不織布層として、除電性,難帯電性,導
電性を有するものを用いる請求項1記載のシート。 - 【請求項5】 芯材兼内装材としての不織布層(但し、
アクリロニトリル0〜65重量%、塩化ビニル及び/又
は塩化ビニリデン35〜100重量%を含む共重合体の
繊維からなるものを除く)の外側に、熱可塑性合成樹脂
発泡層を介して表皮材としての表皮層を積層してなる熱
成形用積層シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992007268U JP2594429Y2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 熱成形用積層シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992007268U JP2594429Y2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 熱成形用積層シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0558275U JPH0558275U (ja) | 1993-08-03 |
JP2594429Y2 true JP2594429Y2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=11661286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992007268U Expired - Lifetime JP2594429Y2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 熱成形用積層シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2594429Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4067283B2 (ja) * | 2001-04-10 | 2008-03-26 | 株式会社シンデン | 成形品の製造方法及び成形品 |
JP5462668B2 (ja) * | 2009-03-12 | 2014-04-02 | パナソニック株式会社 | 入力装置 |
FI127508B (fi) * | 2017-01-12 | 2018-08-15 | Ko Ho Ind Design Oy | Menetelmä nahkapäällysteisen kolmiulotteisen kappaleen valmistamiseksi ja nahkapäällysteinen kolmiulotteinen kappale |
CN114174075A (zh) * | 2019-08-07 | 2022-03-11 | 提爱思科技股份有限公司 | 装饰部件制造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2514193B2 (ja) * | 1986-12-26 | 1996-07-10 | 旭化成工業株式会社 | 成型性積層シ−ト |
JP2846412B2 (ja) * | 1990-06-13 | 1999-01-13 | 日産自動車株式会社 | 自動車内装用擬革 |
-
1992
- 1992-01-27 JP JP1992007268U patent/JP2594429Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0558275U (ja) | 1993-08-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5514458A (en) | Large-size panel of thermoplastic synthetic resin for automotive vehicle interior, and process for the production thereof | |
JP2594429Y2 (ja) | 熱成形用積層シート | |
CA2074425C (en) | Multi-layered sheet | |
JP4638634B2 (ja) | 表皮材及び一体発泡成形品 | |
JPH01105723A (ja) | 表皮材付き樹脂成形品の成形方法 | |
JPH0976403A (ja) | 熱成形用シートと熱成形品 | |
JP2733821B2 (ja) | 成形品の製造方法 | |
JPH07216756A (ja) | 皮革様シート状積層体およびその成形体 | |
JPH0474472B2 (ja) | ||
JP3085548B2 (ja) | 皮革様シート状物積層体およびその成型体 | |
JPH01275020A (ja) | 積層内装材の製造方法 | |
WO1995003173A1 (en) | Multi-layer formable material | |
JPH0538934Y2 (ja) | ||
JPH09309124A (ja) | 表皮材と発泡性ポリスチレン系樹脂との一体成形品 | |
JPH05131550A (ja) | クツシヨン体の製造方法 | |
JPH0524834B2 (ja) | ||
JP2611775B2 (ja) | 表皮付き成形体およびその製造方法 | |
JP2833316B2 (ja) | 複合体及びその製造方法 | |
JPH02182428A (ja) | 複層構造トレイの製造方法 | |
JPS621816B2 (ja) | ||
JP2013248325A (ja) | 縫製素材 | |
JPH06114990A (ja) | 自動車用内装材 | |
JPH0578532U (ja) | 車輛用内装材 | |
JPH0411780Y2 (ja) | ||
JP2005066940A (ja) | 汎用シート材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970819 |