JP2005066940A - 汎用シート材 - Google Patents
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Abstract
【課題】手触り感に優れると共に外観、及び質感に優れ、各種の家庭用の製品への適用が可能な合成樹脂製の汎用シート材を提供する。
【解決手段】不織布又は織布で形成された表面シート状部材と、上記表面シート状部材の裏面側に貼合された合成樹脂フィルム製の裏面シート状部材とを有する。また、上記合成樹脂フィルム製裏面シート状部材は、上記表面シート状部材に接合する第1の合成樹脂フィルム材と、その外側に加熱圧着により貼合されると共に、上記第1の合成樹脂フィルム材よりも大きな厚さ寸法を有する第2の合成樹脂フィルム材により構成することができる。また、上記裏面シート状部材における第1の合成樹脂フィルム材と第2の合成樹脂フィルム材との間に装飾部材を挟入することができる。
【選択図】図6
【解決手段】不織布又は織布で形成された表面シート状部材と、上記表面シート状部材の裏面側に貼合された合成樹脂フィルム製の裏面シート状部材とを有する。また、上記合成樹脂フィルム製裏面シート状部材は、上記表面シート状部材に接合する第1の合成樹脂フィルム材と、その外側に加熱圧着により貼合されると共に、上記第1の合成樹脂フィルム材よりも大きな厚さ寸法を有する第2の合成樹脂フィルム材により構成することができる。また、上記裏面シート状部材における第1の合成樹脂フィルム材と第2の合成樹脂フィルム材との間に装飾部材を挟入することができる。
【選択図】図6
Description
本発明は、台所用品、インテリア製品又はバッグ用などの素材として使用可能な汎用シート材に関する。
従来、コップを上面に載置するコースターは、例えば、布素材により形成されているものが多いが、耐水性の観点から合成樹脂によるコースターが望ましい。しかしながら、現在、このような合成樹脂製のコースターにあっては、ポリプロピレン等の合成樹脂を素材とするため、質感に乏しく、家庭用品又は嗜好品としての魅力に欠け、消費者の購買意欲を増進できない、という問題点があった。
また、各種のバッグにあっては、一般に、皮が表地素材として使用されているが、皮は原価が高いと共に耐水性が良好ではない。合成皮革や、普及品のバッグに使用されるビニル、ポリプロピレン等の合成樹脂は、耐水性には優れるが表面が平滑であって質感及び新鮮味に欠け、バッグの商品としての魅力を向上させることはできない、という欠点があった。
そこで、耐水性のある素材であって、かつ、ポリプロピレン等の合成樹脂ではなく、良好な質感を有するバッグの布地があれば便利である。
さらに、また、家屋の様々な内装材や、カーテン生地等にあっては、繊維による織り布地や、様々な合成樹脂が使用されてはいるが、織り布地は質感、外観には優れるが耐水性は良好ではなく、また、合成樹脂にあっては耐水性は良好であるが、表面が平滑であって質感は良好ではなく、室内装飾品としての魅力に欠ける、という問題点があった。
なお、本件特許出願人は、平成9年にヒートシール性を有する2枚の合成樹脂製フィルムを加熱ローラーにより溶着して、合成樹脂製フィルム内に木の葉等の自然物を挟んだ状態で内装用その他の用途のシート材を作成する裁断、縫製加工用素材及びその製造方法について出願している(特許文献1参照)。
しかしながら、この技術にあっては、上記ヒートシール性合成樹脂としてポリオレフィン系透明フィルムを採用していることから、でき上がった素材は表面の手触り等が良好ではなく質感に乏しく、上記のような各種製品への適用には限界があった。
特開平10−309898号公報
そこで、本願発明の課題は、手触り感に優れると共に外観、及び質感に優れ、各種の家庭用の製品への適用が可能な合成樹脂製の汎用シート材を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の汎用シート材は、不織布又は織布で形成された表面シート状部材と、上記表面シート状部材の裏面側に貼合された合成樹脂フィルム製の裏面シート状部材とを有することを特徴とするものである。
これにより、本発明の汎用シート材は、上記表面シート状部材が不織布又は織布の風合いを有することにより良好な質感が得られる。
また、上記表面シート状部材の裏面側に合成樹脂フィルム製の裏面シート状部材が貼合されることによって、上記表面シート状部材が補強される。
これにより、本発明の汎用シート材は、上記表面シート状部材が不織布又は織布の風合いを有することにより良好な質感が得られる。
また、上記表面シート状部材の裏面側に合成樹脂フィルム製の裏面シート状部材が貼合されることによって、上記表面シート状部材が補強される。
また、本発明の汎用シート材は、上記合成樹脂フィルム製裏面シート状部材が、上記表面シート状部材に接合する第1の合成樹脂フィルム材と、その外側に加熱圧着により貼合されると共に、上記第1の合成樹脂フィルム材よりも大きな厚さ寸法を有する第2の合成樹脂フィルム材により構成されているものとすることができる。
これにより、本発明の汎用シート材は、第1の合成樹脂フィルム材に第2の合成樹脂フィルム材を貼合することにより全体的に腰が強くなる。
これにより、本発明の汎用シート材は、第1の合成樹脂フィルム材に第2の合成樹脂フィルム材を貼合することにより全体的に腰が強くなる。
また、本発明の汎用シート材は、上記裏面シート状部材における第1の合成樹脂フィルム材と第2の合成樹脂フィルム材との間に装飾部材が挟入されたものとすることができる。
これにより、本発明の汎用シート材は、上記表面シート状部材の表面に絵などをプリントするなど煩雑な装飾工程を採用することなく装飾性を付加することができる。
また、上記装飾部材が第1の合成樹脂フィルム材と第2の合成樹脂フィルム材とでカバーされて保護される。
これにより、本発明の汎用シート材は、上記表面シート状部材の表面に絵などをプリントするなど煩雑な装飾工程を採用することなく装飾性を付加することができる。
また、上記装飾部材が第1の合成樹脂フィルム材と第2の合成樹脂フィルム材とでカバーされて保護される。
また、本発明の汎用シート材は、上記装飾部材が自然物であって、接着剤により表面をコーティングされた状態で上記第1の合成樹脂フィルム材と第2の合成樹脂フィルム材との間に挟着されたものとすることができる。
これにより、本発明の汎用シート材は、人工的には創出できない自然の造形美をそのまま装飾に採用することができる。
また、自然物は外圧で破損しやすいという不具合があるが、その上にコーティングされる接着剤が自然物を保護することになる。
これにより、本発明の汎用シート材は、人工的には創出できない自然の造形美をそのまま装飾に採用することができる。
また、自然物は外圧で破損しやすいという不具合があるが、その上にコーティングされる接着剤が自然物を保護することになる。
また、本発明の汎用シート材は、上記不織布がポリエステルであると共に、上記織布はオーガンジーであり、上記裏面シート状部材はPVCであるものとすることができる。
これにより、本発明の汎用シート材は、表面シート状部材の質感が、カーテンやバッグ等の素材として好適となる。
また、上記表面シート状部材に対し、上記合成樹脂フィルム製の裏面シート状部材を、加熱圧着により容易に貼合することができる。
これにより、本発明の汎用シート材は、表面シート状部材の質感が、カーテンやバッグ等の素材として好適となる。
また、上記表面シート状部材に対し、上記合成樹脂フィルム製の裏面シート状部材を、加熱圧着により容易に貼合することができる。
また、本発明の汎用シート材は、上記第1の合成樹脂フィルム材の厚さ寸法が0.05mmであるものとすることができる。
これにより、本発明の汎用シート材は、上記裏面シート状部材を上記第1の合成樹脂フィルム材だけで構成する場合に適度な柔軟性を有することとなる。
また、上記第1の合成樹脂フィルム材の外側に第2の合成樹脂フィルム材を貼合する場合に、上記裏面シート状部材全体の厚さ寸法が過大にならず、腰も強くなり過ぎない。
これにより、本発明の汎用シート材は、上記裏面シート状部材を上記第1の合成樹脂フィルム材だけで構成する場合に適度な柔軟性を有することとなる。
また、上記第1の合成樹脂フィルム材の外側に第2の合成樹脂フィルム材を貼合する場合に、上記裏面シート状部材全体の厚さ寸法が過大にならず、腰も強くなり過ぎない。
請求項1記載の本発明の汎用シート材は、不織布又は織布で形成された表面シート状部材と、上記表面シート状部材の裏面側に貼合された合成樹脂フィルム製の裏面シート状部材とを有し、上記表面シート状部材が不織布又は織布の風合いを有して趣があるので、カーテン等のインテリア用素材、コースターやランチョンマットなどのテーブルの敷物用素材、バッグ等の素材などとして相応しく、汎用性が拡大する。
また、上記表面シート状部材の裏面側に合成樹脂フィルム製の裏面シート状部材が貼合されて、上記表面シー状部材が補強されることにより上記表面シー状部材が破損しにくくなる。
また、上記表面シート状部材の裏面側に合成樹脂フィルム製の裏面シート状部材が貼合されて、上記表面シー状部材が補強されることにより上記表面シー状部材が破損しにくくなる。
請求項2記載の本発明の汎用シート材は、上記合成樹脂フィルム製裏面シート状部材が、上記表面シート状部材に接合する第1の合成樹脂フィルム材と、その外側に加熱圧着により貼合されると共に、上記第1の合成樹脂フィルム材よりも大きな厚さ寸法を有する第2の合成樹脂フィルム材により構成されていることにより、全体的に腰が強くなるので、保形性が要求されるコースターや、バッグ等の素材として好適となり、さらに汎用性が拡大する。
請求項3記載の本発明の汎用シート材は、上記裏面シート状部材における第1の合成樹脂フィルム材と第2の合成樹脂フィルム材との間に装飾部材が挟入されることにより、上記装飾部材が第1の合成樹脂フィルム材と第2の合成樹脂フィルム材とでカバーされて保護されるので、表面が擦られて装飾が消失するような弊害がない。
また、上記表面シート状部材の表面に絵などをプリントするなど煩雑な装飾工程を採用することなく装飾性を付加することができるので、装飾コストを低減することができる。
また、上記表面シート状部材の表面に絵などをプリントするなど煩雑な装飾工程を採用することなく装飾性を付加することができるので、装飾コストを低減することができる。
請求項4記載の本発明の汎用シート材は、上記装飾部材が自然物であって、接着剤により表面をコーティングされた状態で上記第1の合成樹脂フィルム材と第2の合成樹脂フィルム材との間に挟着されたことにより、人工的ではない自然の造形美をそのまま装飾に採用できるので、趣に富んだ装飾美を生じさせることができる。
また、装飾部材としての自然物の上にコーティングされる接着剤が自然物を保護することにより、自然物が外圧を受けて破損すること、例えば、上記第1の合成樹脂フィルム材と第2の合成樹脂フィルム材とが圧着により貼合される際に、その圧力が自然物に作用しても破損することを防止できる。
また、自然物を装飾部材として使用する場合、その自然物の有する凹凸により、表面シート状部材の表面に皺などができやすいが、その自然物を接着剤でコーティングすることにより自然物の表面の凹凸を無くすことができるので、表面シート状部材の表面も滑らかに仕上がり見栄えが良くなる。
また、装飾部材としての自然物の上にコーティングされる接着剤が自然物を保護することにより、自然物が外圧を受けて破損すること、例えば、上記第1の合成樹脂フィルム材と第2の合成樹脂フィルム材とが圧着により貼合される際に、その圧力が自然物に作用しても破損することを防止できる。
また、自然物を装飾部材として使用する場合、その自然物の有する凹凸により、表面シート状部材の表面に皺などができやすいが、その自然物を接着剤でコーティングすることにより自然物の表面の凹凸を無くすことができるので、表面シート状部材の表面も滑らかに仕上がり見栄えが良くなる。
請求項5記載の本発明の汎用シート材は、上記不織布がポリエステルであると共に、上記織布はオーガンジーであり、上記裏面シート状部材はPVCであることにより、表面シート状部材の質感がカーテンやバッグ等の素材として好適となるので、需要の増大が期待できる。
また、上記表面シート状部材に対し、上記合成樹脂フィルム製の裏面シート状部材を、加熱圧着により容易に貼合することができるので、製造が容易で、製造コストを下げることができる。
また、上記表面シート状部材に対し、上記合成樹脂フィルム製の裏面シート状部材を、加熱圧着により容易に貼合することができるので、製造が容易で、製造コストを下げることができる。
請求項6記載の本発明の汎用シート材は、上記第1の合成樹脂フィルム材の厚さ寸法が0.05mmであることにより、上記裏面シート状部材を上記第1の合成樹脂フィルム材だけで構成する場合に適度な柔軟性を有することになるので、柔軟性を要求されるインテリア製品やバッグ用の素材として好適で、需要の増大が期待できる。
また、上記第1の合成樹脂フィルム材の外側に第2の合成樹脂フィルム材を貼合する場合に、上記裏面シート状部材全体の厚さ寸法が過大にならず、腰も強くなり過ぎないので、使い易く、需要の増大が期待できる。
また、上記第1の合成樹脂フィルム材の外側に第2の合成樹脂フィルム材を貼合する場合に、上記裏面シート状部材全体の厚さ寸法が過大にならず、腰も強くなり過ぎないので、使い易く、需要の増大が期待できる。
以下、添付した図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
まず、本発明の実施形態に係る汎用シート材1,6,8は、図2、図4又は図6に示すように、不織布2又は織布で形成された表面シート状部材3と、上記表面シート状部材3の裏面側に貼合された合成樹脂フィルム製の裏面シート状部材5とを有している。
そして、図1及び図2に示す実施形態では、上記合成樹脂フィルム製裏面シート状部材5は第1の合成樹脂フィルム材4のみで構成されている。また、図3及び図4に示す実施形態と、図5及び図6に示す実施形態では、上記合成樹脂フィルム製裏面シート状部材5は、上記表面シート状部材3に接合する第1の合成樹脂フィルム材4と、その外側に加熱圧着により貼合されると共に、上記第1の合成樹脂フィルム材4よりも大きな厚さ寸法を有する第2の合成樹脂フィルム材7により構成されている。
また、図5及び図6に示す実施形態では、上記裏面シート状部材5における第1の合成樹脂フィルム材4と第2の合成樹脂フィルム材7との間には装飾部材9が挟入されている。
同じく、図5及び図6に示す実施形態では、上記装飾部材9として自然物が使用され、その自然物は接着剤11により表面をコーティングされた状態で上記第1の合成樹脂フィルム材4と第2の合成樹脂フィルム材7との間に挟着されている。
また、図1及び図2に示す実施形態、図3及び図4に示す実施形態、図5及び図6に示す実施形態では、いずれも、上記不織布2はポリエステルにより、又、上記織布はオーガンジーにより、さらに、上記裏面シート状部材5はPVCにより形成されている。
また、図1及び図2に示す実施形態、図3及び図4に示す実施形態、図5及び図6に示す実施形態では、上記第1の合成樹脂フィルム材4の厚さ寸法は0.05mmに設定されている。
まず、本発明の実施形態に係る汎用シート材1,6,8は、図2、図4又は図6に示すように、不織布2又は織布で形成された表面シート状部材3と、上記表面シート状部材3の裏面側に貼合された合成樹脂フィルム製の裏面シート状部材5とを有している。
そして、図1及び図2に示す実施形態では、上記合成樹脂フィルム製裏面シート状部材5は第1の合成樹脂フィルム材4のみで構成されている。また、図3及び図4に示す実施形態と、図5及び図6に示す実施形態では、上記合成樹脂フィルム製裏面シート状部材5は、上記表面シート状部材3に接合する第1の合成樹脂フィルム材4と、その外側に加熱圧着により貼合されると共に、上記第1の合成樹脂フィルム材4よりも大きな厚さ寸法を有する第2の合成樹脂フィルム材7により構成されている。
また、図5及び図6に示す実施形態では、上記裏面シート状部材5における第1の合成樹脂フィルム材4と第2の合成樹脂フィルム材7との間には装飾部材9が挟入されている。
同じく、図5及び図6に示す実施形態では、上記装飾部材9として自然物が使用され、その自然物は接着剤11により表面をコーティングされた状態で上記第1の合成樹脂フィルム材4と第2の合成樹脂フィルム材7との間に挟着されている。
また、図1及び図2に示す実施形態、図3及び図4に示す実施形態、図5及び図6に示す実施形態では、いずれも、上記不織布2はポリエステルにより、又、上記織布はオーガンジーにより、さらに、上記裏面シート状部材5はPVCにより形成されている。
また、図1及び図2に示す実施形態、図3及び図4に示す実施形態、図5及び図6に示す実施形態では、上記第1の合成樹脂フィルム材4の厚さ寸法は0.05mmに設定されている。
図1及び図2は実施例1に係る汎用シート材1を示したものである。
本実施例1の汎用シート材1は、図2に示すように、素材がポリエステルである不織布2で形成された表面シート状部材3の裏面側に、厚さ0.05mmで素材がPVCである合成樹脂フィルム材4により形成された裏面シート状部材5が貼合されて構成されている。
本実施例1の汎用シート材1は、図2に示すように、素材がポリエステルである不織布2で形成された表面シート状部材3の裏面側に、厚さ0.05mmで素材がPVCである合成樹脂フィルム材4により形成された裏面シート状部材5が貼合されて構成されている。
なお、上記実施例1に係る表面シート状部材3にはポリエステル素材の不織布2が使用されているが、上記表面シート状部材3として、図は省略するが、オーガンジー等の薄い布地を使用することも可能である。また、上記裏面シート状部材5の素材としてPVCが使用されているが、ポリエチレンやポリプロプレン等のポリオレフィン系素材を用いることも可能である。
上記汎用シート材1における上記表面シート状部材3と上記裏面シート状部材5は接着剤を用いて接合することもできるが、本実施例1では上記不織布2の素材として熱可塑性のポリエステルが用いられ、上記裏面シート状部材5が加熱圧着されて上記表面シート状部材3に接合されている。
上記実施例1に係るシート材1は、全体としての厚さ寸法が小さく形成されており、比較的柔軟性に富むことから、コースター、ランチョンマット等のテーブル用敷物、カーテン等のインテリア製品用素材、又はバッグ用の布地素材などとして使用可能であり、用途に応じた形状に裁断することができる。
次に、図3及び図4は実施例2に係る汎用シート材6を示したものである。
本実施例2の汎用シート材6は、図4に示すように、素材がポリエステルである不織布2で形成された表面シート状部材3の裏面側に、裏面シート状部材5が貼合されて構成されているが、その裏面シート状部材5は1層ではなく、上記表面シート状部材3に接合される素材がPVCで厚さが0.05mmの第1の合成樹脂フィルム材4と、さらに、その外側に加熱圧着により貼合される素材がPVCで厚さが0.4mmの第2の合成樹脂フィルム材7とにより構成されている。
本実施例2の汎用シート材6は、図4に示すように、素材がポリエステルである不織布2で形成された表面シート状部材3の裏面側に、裏面シート状部材5が貼合されて構成されているが、その裏面シート状部材5は1層ではなく、上記表面シート状部材3に接合される素材がPVCで厚さが0.05mmの第1の合成樹脂フィルム材4と、さらに、その外側に加熱圧着により貼合される素材がPVCで厚さが0.4mmの第2の合成樹脂フィルム材7とにより構成されている。
なお、上記実施例2に係る表面シート状部材3にはポリエステル素材の不織布2が使用されているが、上記表面シート状部材3として、図は省略するが、オーガンジー等の薄い布地を使用することも可能である。また、上記裏面シート状部材5の素材としてPVCが使用されているが、ポリエチレンやポリプロプレン等のポリオレフィン系素材を用いることも可能である。
上記実施例2の裏面シート状部材5における第1の合成樹脂フィルム材4は上記表面シート状部材3に対し接着剤を用いて貼合することもできるが、本実施例2では上記不織布2の素材として熱可塑性のポリエステルが用いられ、上記第1の合成樹脂フィルム材4は加熱圧着されて上記表面シート状部材3に接合されている。
上記実施例2に係る汎用シート材6は、コースター、ランチョンマット等のテーブル用敷物、インテリア製品用素材、又はバッグ用素材などとして使用可能であり、用途に応じた形状に裁断することができるが、上記第2の合成樹脂フィルム材7が付加されていることから、上記実施例1の汎用シート材1が使用される製品よりも厚さ寸法が大きく腰の強さが要求される製品用として好適である。
次に、図5及び図6は実施例3に係る汎用シート材8を示したものである。この実施例3に係る汎用シート材8も、図6に示すように、素材がポリエステルの不織布2で形成された半透明の表面シート状部材3の裏面側に、裏面シート状部材5が貼合されて構成されているが、その裏面シート状部材5は1層ではなく、上記表面シート状部材3に接合される素材がPVCで厚さが0.05mmの第1の合成樹脂フィルム材4と、さらに、その外側に加熱圧着により貼合される素材がPVCで厚さが0.4mmの第2の合成樹脂フィルム材7とにより構成されている。
また、この実施例3に係る汎用シート材8には装飾が施されている。その装飾方法は、表面シート状部材3の表面に絵や模様等をプリントするような方法ではなく、図6に示すように、上記第1の合成樹脂フィルム材4と、上記第2の合成樹脂フィルム材7との間に装飾部材9を挟入するという方法が採用されている。
そして、上記装飾部材9として自然物、例えば押し花10等が使用されている。このような自然物を装飾部材9として採用することにより、人工的ではない自然の造形美をそのまま利用した趣のある装飾美を創出することができる。
ところで、上記のように押し花10等の自然物を装飾部材9として使用する場合は、その自然物が外圧により破損する可能性もありうるが、本実施例3に係る汎用シート材8では、その押し花10が接着剤11により保護されている。すなわち、上記押し花10は接着剤11によりコーティングされた状態で、上記第1の合成樹脂フィルム材4と、上記第2の合成樹脂フィルム材7との間に挟着されている。
なお、上記接着剤11は装飾部材9である押し花10等をコーティングして保護するだけではなく、その押し花10等の表面の凹凸を覆って平らにするという作用も有する。これにより、上記表面シート状部材3の表面には皺などが生じることがなく、表面が滑らかに仕上がって見栄えが良くなる。
なお、上記実施例3に係る表面シート状部材3にはポリエステル素材の不織布2が使用されているが、上記表面シート状部材3として、図は省略するが、オーガンジー等の薄い布地を使用することも可能である。また、上記裏面シート状部材5の素材としてとしてPVCが使用されているが、ポリエチレンやポリプロプレン等のポリオレフィン系素材を用いることも可能である。
上記実施例3の裏面シート状部材5における第1の合成樹脂フィルム材4は上記表面シート状部材3に対し接着剤を用いて貼合することもできるが、本実施例3では上記不織布2の素材として熱可塑性のポリエステルが用いられ、上記第1の合成樹脂フィルム材4は加熱圧着されて上記表面シート状部材3に接合されている。
上記実施例3に係る汎用シート材8の用途は、コップなどを置くコースターやランチョンマット等のテーブル敷物用部材、各種インテリア用部材、バッグ用部材などとして使用可能である。
上記実施例3に係る汎用シート材8は、図7に示す方法で製造される。すなわち、まず、上記裏面シート状部材5における第2の合成樹脂フィルム材7が、そのロール体12から台13の上面に引き出されて、その上に所要間隔で上記装飾部材9である押し花10が載置される。
次に、上記押し花10の上に接着剤11がコーティングされる。
次に、上記裏面シート状部材5における第1の合成樹脂フィルム材4が、そのロール体14から引き出されて、上記第2の合成樹脂フィルム材7の上にラミネート層として重ね合わされる。
さらに、上記表面シート状部材3である不織布2が、そのロール体15から引き出されて上記第1の合成樹脂フィルム材4の上に重ね合わされる。
そして、上記のように重ね合わされた状態で、上記第2の合成樹脂フィルム材7、第1の合成樹脂フィルム材4及び不織布2が一対の加熱ローラー16a,16b間に100℃〜110℃の環境下で通されて圧着により接合される。その後、所要形状に切断されて、上記汎用シート材8が完成する。
この場合、上記不織布2の上方に配置される加熱ローラー16aは下方に配置される加熱ローラー16bよりもクッション性に富んで形成されており、上記押し花10が載置されることにより形成される凸状態を有効に吸収し、押し花10を破砕することなく熱熔着できるように構成されている。
この場合、上記不織布2の上方に配置される加熱ローラー16aは下方に配置される加熱ローラー16bよりもクッション性に富んで形成されており、上記押し花10が載置されることにより形成される凸状態を有効に吸収し、押し花10を破砕することなく熱熔着できるように構成されている。
なお、上記実施例2の汎用シート材6を製造する場合は、上記実施例3の汎用シート材8を製造する工程中、第2の合成樹脂フィルム材7の上に押し花10を載置して、その上に接着剤11をコーティングする工程を省けばよい。
また、上記実施例1の汎用シート材1を製造する場合は、上記実施例3の汎用シート材8を製造する工程中、第1の合成樹脂フィルム材4と不織布2とを重ね合わせて、それらを一対の加熱ローラー16,16間に通して圧着する工程だけ行なえばよい。
本発明の汎用シート材は、家庭用や産業用として使用される全てのシート状部材に適用可能である。
1 汎用シート材
2 不織布
3 表面シート状部材
4 合成樹脂フィルム材
5 裏面シート状部材
6 汎用シート材
7 合成樹脂フィルム材
8 汎用シート材
9 装飾部材
10 押し花
11 接着剤
12 ロール体
13 台
14 ロール体
15 ロール体
16a,16b 加熱ローラー
2 不織布
3 表面シート状部材
4 合成樹脂フィルム材
5 裏面シート状部材
6 汎用シート材
7 合成樹脂フィルム材
8 汎用シート材
9 装飾部材
10 押し花
11 接着剤
12 ロール体
13 台
14 ロール体
15 ロール体
16a,16b 加熱ローラー
Claims (6)
- 不織布又は織布で形成された表面シート状部材と、上記表面シート状部材の裏面側に貼合された合成樹脂フィルム製の裏面シート状部材とを有することを特徴とする汎用シート材。
- 上記合成樹脂フィルム製裏面シート状部材は、上記表面シート状部材に接合する第1の合成樹脂フィルム材と、その外側に加熱圧着により貼合されると共に、上記第1の合成樹脂フィルム材よりも大きな厚さ寸法を有する第2の合成樹脂フィルム材により構成されていることを特徴とする請求項1記載の汎用シート材。
- 上記裏面シート状部材における第1の合成樹脂フィルム材と第2の合成樹脂フィルム材との間に装飾部材が挟入されたことを特徴とする請求項2記載の汎用シート材。
- 上記装飾部材は自然物であって、接着剤により表面をコーティングされた状態で上記第1の合成樹脂フィルム材と第2の合成樹脂フィルム材との間に挟着されたことを特徴とする請求項3記載の汎用シート材。
- 上記不織布はポリエステルであると共に、上記織布はオーガンジーであり、上記裏面シート状部材はPVCであることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の汎用シート材。
- 上記第1の合成樹脂フィルム材の厚さ寸法は0.05mmであることを特徴とする請求項2、3、4又は5記載の汎用シート材。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010100881A1 (ja) | 2009-03-06 | 2010-09-10 | パナソニック株式会社 | 光学的情報記録媒体、情報記録装置、情報再生装置、情報記録方法、情報再生方法、および、光学的情報記録媒体の製造方法 |
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2003
- 2003-08-21 JP JP2003297476A patent/JP2005066940A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010100881A1 (ja) | 2009-03-06 | 2010-09-10 | パナソニック株式会社 | 光学的情報記録媒体、情報記録装置、情報再生装置、情報記録方法、情報再生方法、および、光学的情報記録媒体の製造方法 |
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