JP2591682B2

JP2591682B2 - ブリーフ形使い捨ておむつの製造方法

Info

Publication number: JP2591682B2
Application number: JP1337315A
Authority: JP
Inventors: 隆男和田
Original assignee: Zuiko Corp
Current assignee: Zuiko Corp
Priority date: 1989-12-25
Filing date: 1989-12-25
Publication date: 1997-03-19
Anticipated expiration: 2012-03-19
Also published as: JPH03195555A

Description

【発明の詳細な説明】 ○産業上の利用分野本発明は、ブリーフ形使い捨ておむつの製造方法に関
するものである。

○従来技術この種のブリーフ形使い捨ておむつの製造方法に関
し、特開昭57−77304号「おしめブリーフおよびその製
造方法」の公知技術が存在する。

○発明が解決すべき課題上記の従来技術においては、着用にあたり着用者の足
を挿入するための開口部を形成するための切欠部分が存
在するので、切欠部分を形成するための工程を付加する
必要があり、製造コストが増大する問題点がある。

○上記課題を解決するための手段本発明は、おむつ本体を形成する工程と、胴回り部を
形成する工程と、胴回り部に対し直交方向におむつ本体
を載置し接着する工程とにより、自動化大量生産方式に
よりブリーフ形使い捨ておむつを製作し、従来技術の上
記問題点を解決するものである。

○実施例以下図面に示す実施例にもとづいて、本発明を説明す
る。

第１図乃至第３図は本発明により製造されたブリーフ
形使い捨ておむつの一例を示し、１はおむつ本体で、外
被シート（例えば、非透水性シートであるP.E.シート）
11と内被シート12（例えば、透水性シートである不織
布）とで、吸収体13を挟み込んで形成されている。

２は胴回り部であり、該胴回り部２は、おむつ本体１
とは独立して任意の素材を選択できる。

例えば、おむつ本体１と同様の素材を使用し、外側を
P.E.シート，内側を不織布とする二層構造とし、その一
部に弾性部材シート（例えば、ポリウレタンシート）を
挟み込み、少なくとも上端部においては伸縮性のある構
造とする。なお、弾性部材シートの単層構造とし全面的
に伸縮性のある構造としてもよいことは勿論である。な
お、胴回り部２は、通気性のある素材が望ましいので、
P.E.シートを除いて不織布と弾性部材シートとするか、
P.E.シートを用いる場合には多数の小孔を貫通させるこ
とが望ましい。また、適宜の素材のシートに、ゴム糸，
ゴムテープ等の弾性部材を貼付けて弾性シートとするこ
ともできる。

上述の胴回り部２は、前面側を開口した状態に両側部
を折曲げて、背面部2Bと左右一対の前面部2Fとを重ねた
状態とし、おむつ本体１は、前後方向に折曲げて背面対
向させ、おむつ本体の背面領域1Bの外面側を胴回り部の
背面部2Bの内面側に接着して、おむつ本体１と胴回り部
２とは一体化されている。また、おむつ本体の前面領域
1Bと胴回り部の前面部2F・2Fとの間には前面的または部
分的に接着層が形成され、該接着層３を介して剥離自在
に定着されている。

第４図乃至第７図を参照して、おむつ本体の背面領域
1Bを胴回り部の背面部2Bに接着するにあたり、中央部分
のみを全面的に、または条ないし帯状に部分的に接着Ｍ
し、両側部分を非接着状態とするとともに、胴回り部の
背面部2Bの上半部分に下向き開口のポケットＰを形成
し、該ポケットＰにおむつ本体１の背面側を挿入する。

ポケットＰの形成にあたっては、胴回り部の延長部分
を内方へ折曲げて二層構造とし両側端部を互いに接着す
る。なお、延長部分に代えて、二層に重ねたシートの上
端端と両側端部とを接着してもポケットＰを構成できる
ことは勿論である。

着用にあたり着用者の足を挿入するための開口部Ｈ
は、おむつ本体１の巾および形状の選択と、胴回り部２
の巾および形状の選択により決定され、一般的に前面側
に向け開口する形状とする。

次に、第７図乃至第９図を参照して、本発明によるブ
リーフ形使い捨ておむつの製造方法を説明する。

ａ図は、おむつ本体１の製造工程を示し、外被シート
ロール11aより供給される外被シート（バックシート）1
1上に、吸収体１を載置し、その上に、内被シートロー
ル12aより供給される内被シート（トップシート）12を
供給して、サンドイッチ状に吸収体１を外被シート11と
内被シート12との間に挟み込んだ後、接着切断装置15に
向け第１搬送装置４により移送し、接着切断装置15によ
り周辺部を熱接着、または接着剤で接着して所定形状に
切断する。なお、公知のおむつの製造工程と同様であ
り、従来の使い捨ておむつの製造ラインを適用すること
ができる。

なお、接着切断装置15を、第１ユニット15aと第２ユ
ニット15bとの２段構成とし、第１ユニット15aでは接着
とともに切除部分Ｑの切断のみを行なって、連続状にお
むつ本体１を形成して、おむつ本体帯状体1aを次工程に
送り込み、胴回り部帯状体２との接着工程の近傍におい
て、第２ユニット15bにより横断方向に所定寸法毎に切
断してもよい。

また、おむつ本体１の形状を長方形状とする場合は、
切除部分Ｑが存在しないので、第１ユニット15bでは接
着のみを行ない、第２ユニット15bで切断することによ
り目的を達成することができる。

また、切除部分Ｑの形状は、胴回り部帯状体2aの形状
および所望する開口部Ｈの形状等により種々のものが選
択されるものである（第８図参照）また、第８図（ｄ）に示すごとく、隅部分Ｑ′を除去
し、曲線形状とすると、着用に際し身体におむつ本体の
隅部分があたることがなくて、好都合である（第８図参
照）。

また、第８図（ｄ）に示すごとく、隅部分Ｑ′を除去
し、曲線形状とすると、着用に際し身体におむつ本体の
隅部分があたることがなくて、好都合である。

第７図のｂ図は、胴回り部帯状体2aの製造ラインを示
し、素材供給ロール21aより供給された素材シート（例
えば、不織布シート）21に、弾性部材供給ロール22aよ
り供給され接着剤塗布装置22bにより接着剤が塗布され
ているゴム糸，ゴム紐等22を接着したのち、折返し装置
23で折返して二層構造としたのち、切断装置24により切
除個所Ｒを除去して、胴回り帯状体2aを完成する。

なお、第８図（ｂ）に示すごとく、外被シート（P.E.
シート）と弾性部材シート，内被シート（不織布）と弾
性部材シート，または外被シートと弾性部材シート内被
シートとの多層構造とする場合には、弾性部材シート2
2′を21の一部にのみ接着すると、弾性部材シートを効
果的に切除部分を生じることなく）使用ができ、且つ胴
回り部２の形状を任意に選択し、所望の形状の開口部を
形成することができて好都合である。

第７図のｃ図は、ａ図のおむつ本体１と、ｂ図の胴回
り部帯状体2aとを、一体化して、ブリーフ形使い捨てお
むつとする工程を示し、ｂ図の胴回り部帯状体2aの第２
搬送装置５を延長して第３搬送装置６とする。

第１搬送装置４の終端部に、所定寸法に切断されたお
むつ本体１を搬送するための吸引搬送装置7Aを設け、そ
の後方の転向移送装置7Bにおむつ本体１を引継ぎ、転向
移送装置7Bでおむつ本体１を90度転向させ胴回り部帯状
体2aに直交状対で且つおむつ本体の背面領域を載置する
状態でおむつ本体１を供給して、おむつ本体供給手段７
を構成する。

なお、転向移送装置7Bは吸引搬送装置7Aの搬送面上の
おむつ本体１を受け取り、吸引しつつ1/4回転しておむ
つ本体１を90度転向させて供給するものであるが、吸引
搬送装置7Aに連続して吸引転向ドラムを設けてドラムの
回転に伴っておむつ本体の吸着面を回動させて90度転向
させたのち吸引移動ベルトに引継ぎ吸引移送ベルとで各
搬送装置と直交方向に移送しても、本体おむつ１を胴回
り部帯状体２と直交状態で供給できるものであり、おむ
つ本体供給手段７は適宜の搬送手段により目的を達成す
ることができる。

次に接着手段８へ搬送した後、ヒートシール，接着剤
等の適宜の接着手段により、本体おむつ１を胴回り部帯
状体2aと接着して一体化する。

なお、本願第２発明の実施にあたっては、上記本体お
むつ１と胴回り部帯状体２との接着にあたっては、本体
おむつ１の中央部分のみで接着し、両側部分は非接着状
態とする。更に、折曲げ装置14により、胴回り帯状体2a
の延長部分2bを折返して、本体おむつ１に重ね、ポケッ
トＰを形成する。

つぎに、切断・接着剤供給装置９により、胴回り帯状
体2aより不要個所Ｒを除去して所定形状とするとともに
帯状体より分離し、側端部に接着層３を形成する。

第１折畳み手段10Aにより、おむつ本体１を二折状に
折曲げ、おむつ本体１の背面領域1Fと前面領域1Bを重ね
た状態とし、第２折畳み手段10Bにより、胴回り部２の
両側部分をおむつ本体の前面領域1Fの上方へ重ねるとと
もに、接着層３を介して胴回り部２の折返し部分をおむ
つ本体１に接着して、ブリーフ形使い捨ておむつＡを完
成する。

○発明の効果本発明は、胴回り部帯状体と、おむつ本体とを、接着
一体化し、所定寸法に切断することにより、ブリーフ形
使い捨ておむつを完成するものであるから、おむつ本体
は従来のおむつ製造ラインを利用することができ、また
胴回り部は帯状体で供給されることで、ベルト搬送装置
による大量自動製造方式とすることができて、きわめて
低コストでブリーフ形使い捨ておむつを提供できる効果
を有するものである。

本願第２発明は、第１発明の上記効果に加えて、胴回
り部の伸縮作用面積を増大させ且つ着用を容易とする効
果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は、本発明により製造されたブリーフ
形使い捨ておむつを示し、第１図は斜視図、第２図は平
面図、第３図は第１図S1−S1線による断面図である。第４図乃至第６図は、本願第２発明により製造されたブ
リーフ形使い捨ておむつの要部の示し、第４図は斜視
図、第５図は第４図S2−S2線による断面図、第６図は縦
断面図である。第７図は本発明によるブリーフ形使い捨ておむつの製造
方法を示す説明図であり、ａ図はおむつ本体の製造工
程、ｂ図は胴回り部の製造工程、ｃ図はおむつ本体と胴
回り部とを一体化し本発明によるブリーフ形使い捨てお
むつを完成する工程を、それぞれ示すものである。第８図は、おむつ本体の種々の実施例を示す略図、第９
図は胴回り部の種々の実施例を示す略図である。１……おむつ本体２……胴回り部７……おむつ本体供給手段８……接着手段９……折畳み手段 10……切断手段

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】外被シートと内被シートとの間に吸水体を
挟み込んでおむつ本体を形成する工程と、少なくとも側縁部に弾性部材を有する連続状の胴回り部
帯状体を形成する工程と、胴回り部帯状体と直交方向におむつ本体を載置する工程
と、胴回り部帯状体に載置したおむつ本体の背面領域側を胴
回り部帯状体に接着する工程と、おむつ本体を二折状に折り曲げる工程と、胴回り部帯状体の巾方向切断先近傍の胴回り部側端部
に、接着層を形成する工程と、胴回り部帯状体を所定形状に切断する工程と、胴回り部の両側端部を内方へ折り曲げるとともに両側端
部をおむつ本体の前面領域に接着する工程と、を含み、おむつ本体と、胴回り部帯状体により、ブリー
フ形使い捨ておむつを製造することを特徴とする、ブリ
ーフ形使い捨ておむつの製造方法。
【請求項２】外被シートと内被シートとの間に吸水体を
挟み込んでおむつ本体を形成する工程と、少なくとも側縁部に弾性部材を有する連続状の胴回り部
帯状体を形成する工程と、胴回り部帯状体と直交方向におむつ本体を載置する工程
と、胴回り部帯状体に載置したおむつ本体の背面領域側を、
両側部分を非接着とした状態で、胴回り部帯状体に接着
する工程と、おむつ本体を二折体に折り曲げる工程と、胴回り部帯状体の上方延長部分を内方へ折曲げ、胴回り
帯状体に接着したおむつ本体の背面領域部分の上方に重
ねた工程と、胴回り部帯状体の巾方向切断線近傍の胴回り部側端部
に、接着層を形成する工程と、胴回り部帯状体を所定形状に切断する工程と、胴回り部の両側端部を内方へ折り曲げるとともに両側端
部をおむつ本体の前面領域に接着する工程と、を含み、おむつ本体と、胴回り部帯状体により、ブリー
フ形使い捨ておむつを製造することを特徴とする、ブリ
ーフ形使い捨ておむつの製造方法。