JP2024000254A - 固体撮像素子、撮像装置、およびad変換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】フレームレートを維持しながら大規模画素によるデジタル画像の高画質化を実現する。【解決手段】固体撮像素子は、バッファ回路17と、AD変換回路13とを備える。バッファ回路17は、複数の画素PIXに含まれる第1画素および第2画素に接続されている。AD変換回路13は、バッファ回路17からの電圧信号をデジタル信号に変換する。バッファ回路17は、第1画素に接続された電圧保持回路160と、第2画素に接続された電圧保持回路170と、スイッチ回路180とを含む。スイッチ回路180は、AD変換回路17に電圧信号を出力する電圧保持回路を、電圧保持回路160と170との間で選択的に切り替える。バッファ回路17は、電圧保持回路160に第1画素の電圧信号を保持する動作および電圧保持回路170に第2画素の電圧信号を保持する動作を並行して行う。【選択図】図8
Description
本開示は、固体撮像素子、撮像装置、およびAD変換器に関し、たとえば、積分型ADC(Analog-to-Digital Converter)を含むイメージセンサ、ならびに当該イメージセンサを含む一眼レフデジタルカメラおよび監視カメラに好適に利用できるものである。
従来、複数の画素の電圧を変換してデジタル画像を出力する固体撮像素子が知られている。たとえば、特開2008-92091号公報(特許文献1)には、縦横に配列された受光素子の垂直方向の配列ごとに積分型ADCを設けて受光信号をデジタル値で出力する撮像装置が開示されている。
上記撮像装置によれば、クロックパルスを発生させる位相ロックループ回路におけるリング発振器のタップ信号を併せて利用し、トリガパルスによりタップ信号をラッチし、ラッチされた位相状態を変換値の一部とすることによって、クロックパルス周波数を上げることなく高分解能化を図ることができる。
固体撮像素子に含まれる画素数を増加させることにより、固体撮像素子から出力されるデジタル画像の画質を向上させることができる。しかし、画素数が増加するほど、画素からの電圧信号の整定に要する時間(整定時間)が長くなる。したがって、フレームレートを維持しながら大規模画素によるデジタル画像の高画質化を実現するためには、大規模画素の整定時間を短縮する必要がある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施形態による固体撮像素子は、第1画素の電圧信号を保持する動作および第2画素の電圧信号を保持する動作を並行して行い、第1画素の電圧信号および第2画素の電圧信号を順次デジタル信号に変換する。
上記一実施形態によれば、フレームレートを維持しながら大規模画素によるデジタル画像の高画質化を実現することができる。
以下、各実施形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、以下の説明において、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰り返さない場合がある。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る固体撮像素子1を備える撮像装置の一例であるデジタル一眼レフカメラ500の外観および構成を併せて示す図である。当該撮像装置は、たとえば、監視カメラであってもよい。
図1は、第1の実施形態に係る固体撮像素子1を備える撮像装置の一例であるデジタル一眼レフカメラ500の外観および構成を併せて示す図である。当該撮像装置は、たとえば、監視カメラであってもよい。
図1に示されるように、デジタル一眼レフカメラ500は、レンズモジュール510と、固体撮像素子1と、信号処理LSI(Large-Scale Integrated circuit)521と、制御マイコン524と、モニタ522と、記憶装置523とを備える。
制御マイコン524は、レンズモジュール510、信号処理LSI521、固体撮像素子1を制御する。
レンズモジュール510は、ズームレンズ511と、固定レンズ512と、フォーカスレンズ513と、アクチュエータ514,515とを含む。
アクチュエータ514は、制御マイコン524からの制御指示を受けて、ズームレンズ511を駆動する。アクチュエータ515は、制御マイコン524からの制御指示を受けて、フォーカスレンズ513を駆動する。
レンズモジュール510への入射光は、ズームレンズ511、固定レンズ512、およびフォーカスレンズ513を通過して、固体撮像素子1に入力される。
固体撮像素子1は、レンズモジュール510から出射される光からデジタル画像を生成する。
ズームレンズ511は、その位置が変更されることによって、固体撮像素子1で生成されるデジタル画像のズーム倍率が変更される。フォーカスレンズ513は、その位置が変更されることによって、固体撮像素子1で生成されるデジタル画像のフォーカスを変更させる。
信号処理LSI521は、固体撮像素子1で生成されたデジタル画像に対して、画像処理を実行する。モニタ522は、信号処理LSI521から出力される画像を表示する。記憶装置523は、信号処理LSI521から出力される画像を記憶する。
図2は、図1の固体撮像素子1の構成の一例を示すブロック図である。固体撮像素子1は、たとえばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサであって、単一の半導体チップで構成される。
図2に示されるように、固体撮像素子1は、画素アレイ101と、垂直走査回路102と、カラムAD変換器(ADC)10[1]~10[N](Nは2以上の自然数)と、水平走査回路103と、論理部104と、入出力部105と、タイミング生成回路106とを含む。
画素アレイ101は、行列状に配列された複数の画素PIXを含む。画素アレイ101は、M行(Mは2以上の自然数)、およびN列を有する。以下の説明では、第i行かつ第j列の画素をPIX[i,j](i,jの各々は自然数)と記載する。画素アレイ101の行方向を水平方向とも称し、画素アレイ101の列方向を垂直方向とも称する。第j列に含まれる複数の画素は、垂直信号線VEL1[j]またはVEL2[j]のいずれかに接続されている。
垂直走査回路102は、垂直方向に画素を走査する。垂直走査回路102は、図2の後に参照される図3に示される水平信号線TX,RST,SELの電圧を制御する。
カラムADC10[1]~10[N]は、画素アレイ101の複数の列にそれぞれ対応してN個設けられ、画素アレイ101の下辺に沿って行方向に配列されている。カラムADC10[j]は、垂直信号線VEL1[j]およびVEL2[j]に接続されている。カラムADC10は、対応する列の垂直信号線とそれぞれ接続され、対応する列の画素PIXから出力された電圧信号を受ける。カラムADC10は、電圧信号を増幅するとともに、増幅した電圧信号をAD変換して、当該電圧信号に対応するデジタル信号を出力する。カラムADC10は、たとえば、積分型のADCであって、より具体的には、シングルスロープ型のADCである。
水平走査回路103は、カラムADC10[1]~10[N]からそれぞれ出力されたN個のデジタル信号を水平方向にパラレル転送する。タイミング生成回路106は、画素アレイ101およびカラムADC10[1]~10[N]の各々における回路の動作タイミングを制御するタイミング信号を画素アレイ101および各カラムADC10へ出力する。
論理部104は、外部から与えられたコマンドに従って固体撮像素子1の各構成の動作を制御する。
入出力部105は、水平走査回路103によって転送されたN個のデジタル信号をパラレル・シリアル変換によってシリアル信号に変換してから固体撮像素子1の外部に出力する。入出力部105は、さらに、コマンド等を外部から受信する。
図3は、図2の画素PIXの構成の一例を示す等価回路図である。図3に示されるように、画素PIXは、フォトダイオード(光電変換素子)PDと、転送トランジスタTR1と、リセットトランジスタTR2と、増幅トランジスタTR3と、選択トランジスタTR4とを含む。固体撮像素子1がCMOSイメージセンサの場合、トランジスタTR1~TR4の各々は、NMOS(N-channel MOS)トランジスタを含む。
フォトダイオードPDは、光電変換によって入射光の光量に応じた電荷を蓄積する。フォトダイオードPDのアノードは、接地電位に接続されている。フォトダイオードPDのカソードは、転送トランジスタTR1のソースに接続されている。
転送トランジスタTR1のゲートは、水平信号線TXに接続されている。転送トランジスタTR1のドレインは、フローティングディフュージョンFDに接続されている。転送トランジスタTR1は、フォトダイオードPDに蓄積された電荷をフローティングディフュージョンFDに転送する。
リセットトランジスタTR2のドレインは、電源電位VDDに接続されている。リセットトランジスタTR2のゲートは、水平信号線RSTに接続されている。リセットトランジスタTR2のソースは、フローティングディフュージョンFDに接続されている。リセットトランジスタTR2は、フローティングディフュージョンFDの電荷を所定の電圧レベル(電源電位VDDのレベル)にリセットする。
増幅トランジスタTR3のゲートは、フローティングディフュージョンFDに接続されている。増幅トランジスタTR3のドレインは、電源電位VDDに接続されている。増幅トランジスタTR3のソースは、選択トランジスタTR4のドレインに接続されている。増幅トランジスタTR3は、フローティングディフュージョンFDの電圧をソースフォロアモードで増幅する。
選択トランジスタTR4のゲートは、水平信号線SELに接続されている。選択トランジスタTR4のソースは、垂直信号線VELに接続されている。選択トランジスタTR4は、増幅トランジスタTR3により伝達された電圧信号を垂直信号線VELに出力する。
画素PIXのフォトダイオードPDに蓄積されたデータの読出しは行ごとに順次行われる。たとえば、第p行(pは自然数)の各画素PIXのデータ読出しが行われる場合、まず、水平信号線TX[p]の電圧がロー(L)レベル(転送トランジスタTR1がオフ)の状態で、水平信号線SEL[p]の電圧がハイ(H)レベル(選択トランジスタTR4がオン)とされる。
水平信号線RST[p]がHレベル(リセットトランジスタTR2がオン)とされることによってフローティングディフュージョンFDの電荷がリセットされる。フローティングディフュージョンFDにフォトダイオードPDからの電荷が転送されていない状態(暗状態)のフローティングディフュージョンFDの電圧信号(Dark信号)が、垂直信号線VELを介してカラムADC10に出力される。水平信号線RST[p]がLレベル(リセットトランジスタTR2がオフ)とされる。
水平信号線TX[p]の電圧がHレベル(転送トランジスタTR1がオン)とされることによって、フォトダイオードPDに蓄積された電荷が転送トランジスタTR1によってフローティングディフュージョンFDに転送される。その結果、フローティングディフュージョンFDから入射光の光量に応じた電圧信号(Sig信号)が垂直信号線VELを介してカラムADC10に出力される。
なお、図3においては、1つの画素PIXに1個のフォトダイオードPDと1個の転送トランジスタTR1とが設けられている構成が示されているが、1つの画素PIXに複数のフォトダイオードPDおよび複数の転送トランジスタTR1が設けられていてもよい。
以下では、第1の実施形態に係る固体撮像素子1の効果を明確に示すために、カラムADC10の説明よりも先に、比較例に係る固体撮像素子9について説明する。
図4は、比較例に係る固体撮像素子9の構成の一例を示すブロック図である。固体撮像素子9の構成は、図2の固体撮像素子1のカラムADC10がカラムADC90に置き換えられているとともに、画素アレイ101の第j列に含まれる複数の画素が1つの垂直信号線VEL[j]に接続されている点である。これら以外の固体撮像素子9の構成は、固体撮像素子1の構成と同様であるため、説明を繰り返さない。
図5は、図4の画素アレイ101およびカラムADC90各々の具体的な構成を示すブロック図である。図5に示されるように、第i行の複数の画素の各々には、水平信号線TX[i],RST[i],SEL[i]に接続されている。垂直信号線VEL[j]と接地電位との間には、電流源11[j]が接続されている。
カラムADC90[j]は、AD変換回路13[j]と、ラッチ(フリップフロップ)回路15[j]とを含む。垂直信号線VEL[j]は、AD変換回路13[j]の入力端子P1に接続されている。AD変換回路13[j]の入力端子P2は、DAC(Digital-to-Analog Converter)18に接続されている。AD変換回路13[j]の出力端子P3は、ラッチ回路15[j]に接続されている。ラッチ回路15[j]には、カウンタ35からnビット(nは、たとえば、10あるいは12)のカウント信号CODEが入力される。
DAC18は、参照信号としてのランプ信号RAMPを出力する。ランプ信号RAMPは、水平信号線TX[j]がHレベルからLレベルへ変化したタイミングから一定の勾配で掃引される電圧信号である。また、カウンタ35は、当該タイミングからカウント信号CODEの0からのカウントアップを開始する。
AD変換回路13[j]は、ランプ信号RAMPが垂直信号線VEL[j]から入力されるアナログ信号に達したタイミングにおいて出力信号のレベルをLレベルからHレベルへ変化させる。
ラッチ回路15[j]は、当該タイミングにおけるカウント信号CODEの値を、当該アナログ信号に対応するデジタル信号として保持する。ラッチ回路15に保持されたデジタル信号は、図4の水平走査回路103によって順次読み出される。
図6は、図5のカラムADC90の回路構成の一例を示す等価回路図である。図6に示されるように、ADC変換回路13は、入力端子P1と、入力端子P2と、出力端子P3と、全差動増幅器131と、容量素子132,133と、スイッチ134,135,136と、制御増幅器137と、二値化回路138とを含む。
容量素子132は、入力端子P1と全差動増幅器131の非反転入力端子との間に接続されている。容量素子133は、入力端子P2と全差動増幅器131の反転入力端子との間に接続されている。スイッチ134は、全差動増幅器131の非反転入力端子と反転出力端子との間に接続されている。スイッチ135は、全差動増幅器131の反転入力端子と非反転出力端子との間に接続されている。
全差動増幅器131の反転出力端子は、制御増幅器137の制御端子に接続されている。スイッチ136は、制御増幅器137の入力端子と出力端子との間に接続されている。
二値化回路138は、制御増幅器137の出力端子と出力端子P3との間に接続されている。二値化回路138は、たとえば、CMOSインバータである。ランプ信号RAMPの信号レベルが入力端子P1の信号レベルに達したタイミングにおいて、二値化回路138の論理レベルが反転する。当該タイミングのカウント信号CODEの値がラッチ回路15に保持される。
図7は、図6のカラムADC90が1つの画素PIXからの電圧信号をデジタル信号に変換するまでに行われる複数の動作の順序の一例を示すタイムチャートである。
図3、図6、および図7を併せて参照しながら、画素PIXにおいては、動作Op11,Op12,Op13,Op14がこの順序で行われる。カラムADC90においては、動作Op21,Op22,Op23,Op24,Op25がこの順序で行われる。
画素PIXにおいて、時刻t1~t2の間、動作Op11が行われる。動作Op11は、リセットトランジスタTR2によるフローティングディフュージョンFDのリセット動作を含む。時刻t2~t3の間、動作Op12が行われる。動作Op12は、フローティングディフュージョンFDの整定のための待機動作を含む。
カラムADC90においては、画素PIXにおける動作Op12と並行して、動作Op21が行われる。動作Op21は、AZ(Auto Zero)1動作を含む。AZ1動作においては、図6のスイッチ134がオン(導通)とされて全差動増幅器131の非反転入力端子と反転出力端子とが短絡されるとともに、スイッチ135がオンとされて全差動増幅器131の反転入力端子と非反転出力端子とが短絡される。
時刻t3~t4の間、動作Op22が行われる。動作Op22は、AZ2動作およびOVR(Over Range)動作を含む。AZ2動作においては、図6のスイッチ136がオンとされて制御増幅器137の制御端子と出力端子とが短絡される。OVR動作においては、ランプ信号RAMPの電圧レベルが0レベルから引き上げられる。時刻t4~t5の間、動作Op23が行われる。動作Op23は、Dark信号とランプ信号RAMPとの比較により全差動増幅器131のオフセットを除去するための比較動作(Dark比較動作)を含む。
画素PIXにおいて、時刻t5~t6の間、動作Op13が行われる。動作Op13は、転送トランジスタTR1によるフォトダイオードPDからフローティングディフュージョンFDへの電荷の転送動作を含む。時刻t6~t7の間、動作Op14が行われる。動作Op14は、フローティングディフュージョンFDの整定のための待機動作を含む。
カラムADC90においては、画素PIXにおける動作Op14と並行して、動作Op24が行われる。動作Op24は、OVR動作を含む。時刻t7~t8の間、動作Op25が行われる。動作Op25は、Sig信号とランプ信号RAMPとの比較によりSig信号をデジタル信号に変換するための比較動作(Sig比較動作)を含む。
固体撮像素子9に含まれる画素数を増加させることにより、固体撮像素子9から出力されるデジタル画像の画質を向上させることができる。しかし、画素数が増加するほど、画素の整定時間(図7の動作Op12,Op14)が長くなる。プロセスの微細化によってカラムADC90を高速化させても、画素PIX側の動作時間が固体撮像素子9の変換速度を律速する。したがって、フレームレートを維持しながら大規模画素によるデジタル画像の高画質化を実現するためには、大規模画素の画素整定時間を短縮する必要がある。
そこで、固体撮像素子1においては2つの画素の電圧信号を保持する動作を並行して行う。固体撮像素子1によれば、2つの画素の整定動作をオーバーラップさせることができるため、2つの画素の整定動作が順次行われる固体撮像素子9よりも、複数の画素PIXからの電圧信号をデジタル信号に変換するまでに必要な時間を短縮することができる。その結果、フレームレートを維持しながら大規模画素によるデジタル画像の高画質化を実現することができる。
図8は、図1のカラムADC10の回路構成の一例を示す等価回路図である。カラムADC10の回路構成は、図6に示されるカラムADC90の回路構成にパイプラインバッファ回路17が追加された構成である。これら以外のカラムADC10の回路構成は、カラムADC90の回路構成と同様であるため、同様の構成についての説明を繰り返さない。
図8に示されるように、パイプラインバッファ回路17は、入力端子P11,P12と、出力端子P13と、電圧保持回路160,170と、スイッチ回路180とを含む。入力端子P11は、垂直信号線VEL1に接続されている。垂直信号線VEL1と接地電位との間には、電流源11が接続されている。入力端子P11と接地電位との間に接続されている容量素子C1は、垂直信号線VEL1の寄生容量を表す。
入力端子P12は、垂直信号線VEL2に接続されている。垂直信号線VEL2と接地電位との間には、電流源12が接続されている。入力端子P12と接地電位との間に接続されている容量素子C2は、垂直信号線VEL2の寄生容量を表す。出力端子P13は、AD変換回路13の入力端子P1に接続されている。
電圧保持回路160は、入力端子P11とスイッチ回路180との間に接続されている。電圧保持回路160は、垂直信号線VEL1に接続された画素PIXの電圧を保持する。電圧保持回路160は、スイッチ161,162と、容量素子163,164とを含む。
電圧保持回路170は、入力端子P12とスイッチ回路180との間に接続されている。電圧保持回路170は、垂直信号線VEL2に接続された画素PIXの電圧を保持する。電圧保持回路170は、スイッチ171,172と、容量素子173,174とを含む。
スイッチ回路180は、出力端子P13に接続されている。スイッチ回路180は、スイッチ181,182,183,184,185と、ボルテージフォロワ回路186とを含む。
スイッチ161,181は、入力端子P11とボルテージフォロワ回路186の非反転入力端子との間でこの順に直列に接続されている。スイッチ162,182は、入力端子P11とボルテージフォロワ回路186の非反転入力端子との間でこの順に直列に接続されている。直列に接続されたスイッチ161,181と直列に接続された162,182とは、入力端子P11とボルテージフォロワ回路186の非反転入力端子との間で並列に接続されている。
容量素子163は、スイッチ161,181の接続点と接地電位との間に接続されている。容量素子164は、スイッチ162,182の接続点と接地電位との間に接続されている。
スイッチ171,183は、入力端子P12とボルテージフォロワ回路186の非反転入力端子との間でこの順に直列に接続されている。スイッチ172,184は、入力端子P12とボルテージフォロワ回路186の非反転入力端子との間でこの順に直列に接続されている。直列に接続されたスイッチ171,183と直列に接続された172,184とは、入力端子P12とボルテージフォロワ回路186の非反転入力端子との間で並列に接続されている。
容量素子173は、スイッチ171,183の接続点と接地電位との間に接続されている。容量素子174は、スイッチ172,184の接続点と接地電位との間に接続されている。
スイッチ185は、ボルテージフォロワ回路186の非反転入力端子と接地電位との間に接続されている。ボルテージフォロワ回路186の出力端子は、出力端子P13に接続されているとともに、ボルテージフォロワ回路186の反転入力端子に短絡されている。
図9は、Dark信号およびSig信号のAD変換における図8のパイプラインバッファ回路17の動作を示す図である。
図8および図9を併せて参照しながら、Dark信号のサンプリング動作においては、スイッチ161,171,182,184,185がオンとされるとともに、スイッチ162,172,181,183がオフ(非導通)とされる。すなわち、垂直信号線VEL1に接続された画素PIXの電圧および垂直信号線VEL2に接続された画素PIXの電圧のサンプリング動作が並行して行われる。
Dark信号のサンプリング動作によって、垂直信号線VEL1に接続された画素PIXの電圧が、容量素子163に保持される。垂直信号線VEL2に接続された画素PIXの電圧が、容量素子173に保持される。
Dark信号のサンプリングに続いて、垂直信号線VEL1に接続された画素PIXの電圧をAC変換回路13へ出力する動作(Hold1)および垂直信号線VEL2に接続された画素PIXの電圧をAC変換回路13へ出力する動作(Hold2)がこの順に行われる。
Hold1においては、スイッチ161,171,182,184,185がオフとされるとともに、スイッチ181がオンとされる。容量素子163の電圧がボルテージフォロワ回路186を介してAD変換回路13に出力される。
Hold2においては、スイッチ181がオフとされるとともに、スイッチ183がオンとされて、容量素子173の電圧がボルテージフォロワ回路186を介してAD変換回路13に出力される。
Dark信号のHold2の後にSig信号のサンプリング動作が行われる。Sig信号のサンプリング動作においては、スイッチ162,172,181,185がオンとされる。
Sig信号のサンプリング動作によって、垂直信号線VEL1に接続された画素PIXの電圧が、容量素子164に保持される。垂直信号線VEL2に接続された画素PIXの電圧が、容量素子174に保持される。
Hold1においては、スイッチ162,172,181,183,185がオフとされるとともに、スイッチ182がオンとされる。容量素子164の電圧がボルテージフォロワ回路186を介してAD変換回路13に出力される。
Hold2においては、スイッチ182がオフとされるとともに、スイッチ184がオンとされて、容量素子174の電圧がボルテージフォロワ回路186を介してAD変換回路13に出力される。
図10は、図8のカラムADC10が2つの画素PIX1,PIX2からの電圧信号をデジタル信号に変換するまでに行われる複数の動作の順序の一例を示すタイムチャートである。
図10においては、垂直信号線VEL1,VEL2に接続された画素が、それぞれ画素PIX1,PIX2と示されている。また、図10の動作Op11~Op14、および動作Op22,Op23,Op25は、図7に示される参照符号が同じ動作に対応する。
図10に示されるように、時刻t11~t15の間、画素PIX1の電圧信号の整定動作および画素PIX2の電圧信号の整定動作は並行して行われる。両者は互いに全時間帯においてオーバーラップしている。1つの画素の電圧信号の整定動作においては、動作Op11~Op14が連続して行われる。
動作Op12が終了する時刻t12以降の時刻t13からカラムADC10において画素PIX1,PIX2のAD変換動作が連続して行われる。画素PIX1のAD変換動作は時刻t13~t16の間行われる。画素PIX2のAD変換動作は時刻t16~t19の間行われる。
1つの画素のAD変換動作においては、動作Op31,Op22,Op23,Op34,Op25がこの順に連続して行われる。動作Op31においては、Dark信号のサンプリング動作およびAZ1動作が行われる。動作Op34においては、Sig信号のサンプリング動作およびOVR動作が行われる。
画素PIX1のAD変換動作において、動作Op22は、画素PIX1のリセット後の整定動作である動作Op12が終了する時刻t12以降の時刻t14から開始される。画素PIX1に関するSig比較動作である動作Op25は、画素PIX1の電圧信号の整定が終了する時刻t15から開始される。動作Op31,Op22,Op23,Op34が行われる時間間隔は、動作Op13の一部および動作Op14とオーバーラップしている。
画素PIX2のAD変換動作において、動作Op22は、画素PIX2のリセット後の整定動作である動作Op12が終了する時刻t12以降の時刻t17から開始される。画素PIX2に関するSig比較動作である動作Op25は、画素PIX2の電圧信号の整定が終了する時刻t15以降の時刻t18から開始される。
画素PIX2のAD変換動作における動作Op31が行われている間に、次の画素PIX1,PIX2の電圧信号の整定動作が開始される。画素PIX1,PIX2の各々のリセット後の整定動作である動作Op12は、現在の画素PIX2のAD変換動作におけるDark比較動作である動作Op23が終了する時刻t18から開始される。
図7および図10を併せて参照しながら、2つの画素PIXからの電圧信号をデジタル信号に変換するのに必要な変換時間は、図7においては、時刻t1~t8までの時間間隔の2倍である。一方、図10において当該変換時間は、時刻t11~t19までの時間間隔である。図10の時刻t11~t19までの時間間隔は、図7の時刻t1~t8までの時間間隔の2倍よりも短い。その結果、固体撮像素子1は、固体撮像素子9よりも高速なAD変換を実現することができる。
以上、第1の実施形態に係る固体撮像素子によれば、フレームレートを維持しながら大規模画素によるデジタル画像の高画質化を実現することができる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態に係る固体撮像素子は、容量素子およびスイッチを含むパイプラインバッファ回路を備える。容量素子が固体撮像素子のサイズに与える影響は、スイッチよりも大きい。そこで、第2の実施形態においては、kT/Cノイズ低減用の回路構成を用いて、ノイズ電力を維持しながら容量素子の容量を低減し、固体撮像素子を小型化する構成について説明する。
第1の実施形態に係る固体撮像素子は、容量素子およびスイッチを含むパイプラインバッファ回路を備える。容量素子が固体撮像素子のサイズに与える影響は、スイッチよりも大きい。そこで、第2の実施形態においては、kT/Cノイズ低減用の回路構成を用いて、ノイズ電力を維持しながら容量素子の容量を低減し、固体撮像素子を小型化する構成について説明する。
図11は、第2の実施形態に係る固体撮像素子に含まれるパイプラインバッファ回路27の回路構成の一例を示す等価回路図である。パイプラインバッファ回路27の回路構成は、図8の電圧保持回路160,170,スイッチ回路180が電圧保持回路260,270,スイッチ回路280にそれぞれ置き換えられた構成である。これら以外のパイプラインバッファ回路27の構成はパイプラインバッファ回路17と同様であるため、同様の構成についての説明を繰り返さない。
図11に示されるように、電圧保持回路260は、スイッチ261,262,263,264,265と、容量素子266,267,268と、抵抗素子R12,R11と、オペアンプ311,312とを含む。電圧保持回路270は、スイッチ271,272,273,274,275と、容量素子276,277,278と、抵抗素子R22,R21と、オペアンプ321,322とを含む。
スイッチ261,容量素子266は、入力端子P11とオペアンプ311の反転入力端子との間においてこの順に直列に接続されている。スイッチ262は、スイッチ261および容量素子266の接続点と接地電位との間に接続されている。
スイッチ263,容量素子267は、入力端子P11とオペアンプ311の反転入力端子との間において直列に接続されている。スイッチ264は、スイッチ263および容量素子267の接続点と接地電位との間に接続されている。
直列に接続されたスイッチ261,容量素子266と、直列に接続されたスイッチ263,容量素子267とは、入力端子P11とオペアンプ311の反転入力端子との間において並列に接続されている。
容量素子268,スイッチ281は、容量素子266と接地電位との間においてこの順に直列に接続されている。スイッチ282,283は、容量素子268およびスイッチ281の接続点と出力端子P13との間においてこの順に直列に接続されている。
オペアンプ311の非反転入力端子は、接地電位に接続されている。スイッチ265,抵抗素子R12,R11は、オペアンプ311の反転入力端子と接地電位との間においてこの順に接続されている。
オペアンプ311の出力端子は、抵抗素子R12およびR11の接続点に接続されている。当該接続点は、オペアンプ312の反転入力端子に接続されている。オペアンプ312の非反転入力端子は、接地電位に接続されている。オペアンプ312の出力端子は、スイッチ282および283の接続点に接続されている。
スイッチ271,容量素子276は、入力端子P12とオペアンプ321の反転入力端子との間においてこの順に直列に接続されている。スイッチ272は、スイッチ271および容量素子276の接続点と接地電位との間に接続されている。
スイッチ273,容量素子277は、入力端子P12とオペアンプ321の反転入力端子との間において直列に接続されている。スイッチ274は、スイッチ273および容量素子277の接続点と接地電位との間に接続されている。
直列に接続されたスイッチ271,容量素子276と、直列に接続されたスイッチ273,容量素子277とは、入力端子P12とオペアンプ321の反転入力端子との間において並列に接続されている。
容量素子278,スイッチ284は、容量素子276と接地電位との間においてこの順に直列に接続されている。スイッチ285,286は、容量素子278およびスイッチ284の接続点と出力端子P13との間においてこの順に直列に接続されている。
オペアンプ321の非反転入力端子は、接地電位に接続されている。スイッチ275,抵抗素子R22,R21は、オペアンプ321の反転入力端子と接地電位との間においてこの順に接続されている。
オペアンプ321の出力端子は、抵抗素子R22およびR21の接続点に接続されている。当該接続点は、オペアンプ322の反転入力端子に接続されている。オペアンプ322の非反転入力端子は、接地電位に接続されている。オペアンプ322の出力端子は、スイッチ285および286の接続点に接続されている。
図12は、Dark信号のAD変換における図11のパイプラインバッファ回路27の動作を示す図である。
図11および図12を併せて参照しながら、Dark信号のサンプリング動作においては、スイッチ261,265,281,271,275,284がオンとされるとともに、スイッチ262~264,282,283,272~274,285,286がオフとされる。
Dark信号のサンプリング動作によって、垂直信号線VEL1に接続された画素PIXの電圧が、容量素子266に保持される。垂直信号線VEL2に接続された画素PIXの電圧が、容量素子276に保持される。
Dark信号のサンプリングに続いて、スイッチ265,275がオフとされる。このとき、スイッチ265および容量素子266の接続点およびスイッチ275および容量素子276の接続点の各々においてkT/Cノイズ(熱雑音)であるノイズ電力Pnが発生する。
ボルツマン係数(J/K)をkとし、絶対温度をT(K)とし、容量素子266,276の各々の容量値をC(F)とし、抵抗素子R11,R21の各々の抵抗値をR1(Ω)とし、抵抗素子R12,R22の各々の抵抗値をR2(Ω)とすると、ノイズ電力Pnは、以下の式(1)のように表される。
式(1)に示されるように、抵抗値R2に対する抵抗値R1の比率が小さいほど、ノイズ電力Pnは小さい。一方で、容量値Cが小さいほど、ノイズ電力は大きい。そのため、抵抗値R2に対する抵抗値R1の比率を小さくすることによってノイズ電力Pnの増加を抑制しながら、容量値Cを小さくすることができる。
スイッチ265,275がオフとされた後、垂直信号線VEL1に接続された画素PIXの電圧を出力端子P13から出力する動作(Hold1)および垂直信号線VEL2に接続された画素PIXの電圧を出力端子P13から出力する動作(Hold2)がこの順に行われる。
Hold1においては、スイッチ261,281,271,284がオフとされるとともに、スイッチ262,272,282,283,285がオンとされる。容量素子266,276が接地電位に接続されるため、電荷保存則により容量素子266,276に保持された電圧が容量素子268,278にそれぞれ発生する。容量素子268,278は、容量素子266,276に保持されていた電圧を保持するために必要な容量値を有すればよい。そのため、容量素子268,278の容量値は、容量素子266,276と同様に小さくすることができる。スイッチ283がオンとされることにより、出力端子P13に容量素子268の電圧が発生する。
Hold2においては、スイッチ283がオフとされるとともにスイッチ286がオンとされることにより、出力端子P13に容量素子278の電圧が発生する。Dark信号のHold2の後にSig信号のサンプリング動作が行われる。
図13は、Sig信号のAD変換における図11のパイプラインバッファ回路27の動作を示す図である。
図11および図13を併せて参照しながら、Sig信号のサンプリング動作においては、スイッチ263,265,281,273,275,284がオンとされるとともに、スイッチ262,264,282,285がオフとされる。垂直信号線VEL1に接続された画素PIXの電圧が、容量素子267に保持される。垂直信号線VEL2に接続された画素PIXの電圧が、容量素子277に保持される。
Sig信号のサンプリングに続いて、スイッチ265,275がオフとされる。このとき、スイッチ265および容量素子267の接続点およびスイッチ275および容量素子277の接続点の各々においてノイズ電力Pnが発生する。容量素子266,276と同様の理由で、容量素子267,277の容量値を小さくすることができる。
スイッチ265,275がオフとされた後、垂直信号線VEL1に接続された画素PIXの電圧を出力端子P13から出力する動作(Hold1)および垂直信号線VEL2に接続された画素PIXの電圧を出力端子P13から出力する動作(Hold2)がこの順に行われる。
Hold1においては、スイッチ263,281,273,284がオフとされるとともに、スイッチ264,274,282,283,285がオンとされる。容量素子267,277が接地電位に接続されるため、電荷保存則により容量素子267,277に保持された電圧が容量素子268,278にそれぞれ発生する。Hold2においては、スイッチ283がオフとされるとともにスイッチ286がオンとされる。
以上、第2の実施形態に係る固体撮像素子によれば、フレームレートを維持しながら大規模画素によるデジタル画像の高画質化を実現することができる。さらに、第2の実施形態に係る固体撮像素子によれば、パイプラインバッファ回路に含まれる容量素子の容量値を小さくすることができるため、固体撮像素子を小型化することができる。
[第3の実施形態]
第1および第2の実施形態においては、画素アレイの列毎に2つの垂直信号線が設けられ、当該2つの垂直信号線が1つのカラムADCに接続される固体撮像素子について説明した。第3の実施形態においては、画素アレイの列毎に1つの垂直信号線が設けられ、1つのカラムADCに異なる列の2つの垂直信号線が接続される構成について説明する。
第1および第2の実施形態においては、画素アレイの列毎に2つの垂直信号線が設けられ、当該2つの垂直信号線が1つのカラムADCに接続される固体撮像素子について説明した。第3の実施形態においては、画素アレイの列毎に1つの垂直信号線が設けられ、1つのカラムADCに異なる列の2つの垂直信号線が接続される構成について説明する。
図14は、第3の実施形態に係る固体撮像素子3の構成の一例を示すブロック図である。固体撮像素子3の構成は、図4の固体撮像素子4のカラムADCの数を半数にした点である。それ以外の固体撮像素子4の構成は固体撮像素子9と同様であるため、同様の構成についての説明を繰り返さない。
図15は、図14のカラムADC10と2つの垂直信号線VEL[j],VEL[j+1]との接続態様について説明するためのブロック図である。なお、図15において、jは奇数である。
図15に示されるように、画素アレイ101の第j列の垂直信号線VEL[j]は、パイプラインバッファ回路17(または27)の入力端子P11に接続されている。画素アレイ101の第(j+1)列の垂直信号線VEL[j+1]は、パイプラインバッファ回路17(または27)の入力端子P12に接続されている。固体撮像素子3のカラムADC10においては、画素アレイ101の第i行の画素PIX[i,j],PIX[i,j+1]の電圧信号のサンプリング動作が並行して行われる。
以上、第3の実施形態に係る固体撮像素子によれば、フレームレートを維持しながら大規模画素によるデジタル画像の高画質化を実現することができる。また、第3の実施形態に係る固体撮像素子によれば、カラムADCの数を半数にすることができるため、固体撮像素子の製造コストを低減することができる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態においては、第1または第2の実施形態において説明されたパイプラインバッファ回路を用いて、ベイヤ画素からAD変換されたデジタル画像の画質を向上させる固体撮像素子について説明する。
第4の実施形態においては、第1または第2の実施形態において説明されたパイプラインバッファ回路を用いて、ベイヤ画素からAD変換されたデジタル画像の画質を向上させる固体撮像素子について説明する。
図16は、ベイヤ画素の一例を示す図である。図16に示されるように、4つの画素PIX[i,j],PIX[i+1,j],PIX[i,j+1],PIX[i+1,j+1]から形成される。画素PIX[i,j],PIX[i+1,j+1]は、赤色光に対応する電荷および青色光に対応する電荷をそれぞれ記憶する。画素PIX[i+1,j],PIX[i,j+1]の各々は、緑色光に対応する電荷を記憶する。
図17は、第1または第2の実施形態に係る固体撮像素子における、ベイヤ画素を構成する4つの画素PIX[i,j],[i+1,j],[i,j+1],[i+1,j+1]と2つのカラムADC[j],[j+1]との接続構成を示す図である。
図17に示されるように、赤色光に対応する画素PIX[i,j]および緑色光に対応する画素PIX[i+1,j]からの電圧信号は、垂直信号線VEL1[j],VEL2[j]をそれぞれ介して、カラムADC10[j]に入力される。
緑色光に対応する画素PIX[i,j+1]および青色光に対応する画素PIX[i+1,j+1]からの電圧信号は、垂直信号線VEL1[j+1],VEL2[j+1]をそれぞれ介して、カラムADC10[j+1]に入力される。
図18は、図17の2つのカラムADC10[j],[j+1]の変換結果の一方に誤差が生じる場合の図16のベイヤ画素のAD変換の結果の一例を示す図である。図18においては、カラムADC10[j+1]の変換結果が通常よりも明るくなる場合が示されている。
図18に示されているように、PIX[i+1,j],PIX[i,j+1]の変換結果を比較すると、カラムADC10[j+1]によって変換されたPIX[i,j+1]の変換結果の方が、カラムADC10[j]によって変換されたPIX[i+1,j]の変換結果の方が明るい。その結果、ベイヤ画素の変換結果に対してベイヤ補間処理を行うと、第(j+1)列の方が第j列よりも明るくなる。
このように、ベイヤ画素の列毎に当該列に含まれる2つの画素の電圧信号を同じカラムADC10によって変換すると、一方のカラムADC10に誤差がある場合に、第1または第2の実施形態に係る固体撮像素子から出力されるデジタル画像中に他の列と異なる明るさの列が生じる。
そこで、第4の実施形態に係る固体撮像素子においては、列毎ではなく、画素の色毎に当該画素からの電圧信号が入力されるカラムADC10を異ならせる。
図19は、第4の実施形態に係る固体撮像素子における、ベイヤ画素を構成する4つの画素PIX[i,j],[i+1,j],[i,j+1],[i+1,j+1]と2つのカラムADC[j],[j+1]との接続構成を示す図である。
図19に示されるように、赤色光に対応する画素PIX[i,j]からの電圧信号および青色光に対応する画素PIX[i+1,j+1]からの電圧信号が、垂直信号線VEL1[j],VEL2[j]をそれぞれ介して、カラムADC10[j]に入力される。
緑色光に対応する画素PIX[i+1,j]からの電圧信号および画素PIX[i+1,j]からの電圧信号が、垂直信号線VEL1[j+1],VEL2[j+1]をそれぞれ介して、カラムADC10[j+1]に入力される。
図20は、図19の2つのカラムADC10[j],[j+1]の変換結果の一方に誤差が生じる場合の図16のベイヤ画素のAD変換の結果の一例を示す図である。
図20に示されるように、緑色光に対応する画素PIX[i+1,j]からの電圧信号および画素PIX[i+1,j]からの電圧信号は、同じカラムADC10[j+1]によって変換されるため、両者の変換結果の明るさは同じである。そのため、第4の実施形態に係る固体撮像素子から出力されるデジタル画像中に他の列と異なる明るさの列が生じない。
以上、第4の実施形態に係る固体撮像素子によれば、フレームレートを維持しながら大規模画素によるデジタル画像の高画質化を実現することができる。また、第4の実施形態に係る固体撮像素子によれば、ベイヤ画素からAD変換されたデジタル画像の画質を向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1,3,4,9 固体撮像素子、10 カラムADC、11,12 電流源、13 AD変換回路、15 ラッチ回路、17,27 パイプラインバッファ回路、35 カウンタ、514,515 アクチュエータ、101 画素アレイ、102 垂直走査回路、103 水平走査回路、104 論理部、105 入出力部、106 タイミング生成回路、131 全差動増幅器、132,133,163,164,173,174,266,267,268,276~278,C1,C2 容量素子、134~136,161,162,171,172,181~185,261~265,271~275,281~286 スイッチ、137 制御増幅器、138 二値化回路、160,170,260,270 電圧保持回路、180,280 スイッチ回路、186 ボルテージフォロワ回路、311,312,321,322 オペアンプ、500 デジタル一眼レフカメラ、510 レンズモジュール、511 ズームレンズ、512 固定レンズ、513 フォーカスレンズ、522 モニタ、523 記憶装置、524 制御マイコン、C 容量値、CODE カウント信号、FD フローティングディフュージョン、521 信号処理LSI、Op11~14,Op21~Op25,Op31,Op34 動作、RAMP ランプ信号、P1,P2,P11,P12 入力端子、P3,P13 出力端子、PD フォトダイオード、PIX,PIX1,PIX2 画素、Pn ノイズ電力、R1,R2 抵抗値、R11,R12,R21,R22 抵抗素子、RST,SEL,TX 水平信号線、TR1 転送トランジスタ、TR2 リセットトランジスタ、TR3 増幅トランジスタ、VDD 電源電位、VEL,VEL1,VEL2 垂直信号線、t1~t8,t11~t19 時刻。
Claims (12)
- 光電変換によって入射光の光量に応じた電荷を記憶する複数の画素の電圧を変換してデジタル画像を出力する固体撮像素子であって、
前記複数の画素に含まれる第1画素および第2画素に接続された第1バッファ回路と、
前記第1バッファ回路からの電圧信号をデジタル信号に変換する第1AD変換回路とを備え、
前記第1バッファ回路は、
前記第1画素に接続された第1電圧保持回路と、
前記第2画素に接続された第2電圧保持回路と、
前記第1AD変換回路に電圧信号を出力する電圧保持回路を、前記第1電圧保持回路と前記第2電圧保持回路との間で選択的に切り替える第1スイッチ回路とを含み、
前記第1バッファ回路は、前記第1電圧保持回路に前記第1画素の電圧信号を保持する動作および前記第2電圧保持回路に前記第2画素の電圧信号を保持する動作を並行して行う、固体撮像素子。 - 前記第1電圧保持回路および前記第2電圧保持回路の各々は、
当該電圧保持回路に接続された画素の電圧信号が入力される容量素子と、
第1抵抗素子と、
第2抵抗素子と、
スイッチとを含み、
前記スイッチ、前記第2抵抗素子、および前記第1抵抗素子は、前記容量素子と接地電位との間においてこの順に直列に接続され、
前記第1電圧保持回路および前記第2電圧保持回路の各々は、当該電圧保持回路に接続された画素からの電圧信号を前記容量素子に保持する第1動作と、前記第1動作によって前記容量素子に保持された電圧を前記第1AD変換回路に出力する第2動作とを行い、
前記第1動作において前記スイッチは、前記容量素子と前記第2抵抗素子とを導通させ、
前記第1動作の後であって前記第2動作の開始前に前記スイッチは、前記容量素子と前記第2抵抗素子とを非導通とする、請求項1に記載の固体撮像素子。 - 前記複数の画素は、複数の行および複数の列を有する画素アレイを形成し、
前記第1画素および前記第2画素は、前記複数の列のうちの同じ列に含まれ、
前記同じ列に含まれる複数の画素の各々は、前記第1電圧保持回路または前記第2電圧保持回路に接続されている、請求項1に記載の固体撮像素子。 - 前記複数の画素は、複数の行および複数の列を有する画素アレイを形成し、
前記第1画素および前記第2画素は、前記複数の行のうち同じ行に含まれるとともに、前記複数の列のうちの第1列および第2列にそれぞれ含まれ、
前記第1列に含まれる画素は、前記第1電圧保持回路に接続され、
前記第2列に含まれる画素は、前記第2電圧保持回路に接続されている、請求項1に記載の固体撮像素子。 - 前記複数の画素は、複数の行および複数の列を有する画素アレイを形成するとともに、第3画素および第4画素をさらに含み、
前記第1画素および前記第3画素は、前記複数の列のうちの第1列に含まれ、
前記第2画素および前記第4画素は、前記複数の列のうちの第2列に含まれ、
前記第1画素および前記第4画素は、前記複数の行のうちの第1行に含まれ、
前記第2画素および前記第3画素は、前記複数の行のうちの第2行に含まれ、
前記第1列および前記第2列は、互いに隣接し、
前記第1行および前記第2行は、互いに隣接し、
前記第1画素、前記第2画素、前記第3画素、および前記第4画素は、ベイヤ画素を形成し、
前記第1画素および前記第2画素は、赤色光に対応する電荷および青色光に対応する電荷をそれぞれ記憶し、
前記第3画素および前記第4画素の各々は、緑色光に対応する電荷を記憶し、
前記固体撮像素子は、
前記第3画素および前記第4画素に接続された第2バッファ回路と、
前記第2バッファ回路からの電圧信号をデジタル信号に変換する第2AD変換回路とをさらに備え、
前記第2バッファ回路は、
前記第3画素に接続された第3電圧保持回路と、
前記第4画素に接続された第4電圧保持回路と、
前記第2AD変換回路に電圧信号を出力する電圧保持回路を、前記第3電圧保持回路と前記第4電圧保持回路との間で選択的に切り替える第2スイッチ回路とを含み、
前記第2バッファ回路は、前記第3電圧保持回路に前記第3画素の電圧信号を保持する動作および前記第4電圧保持回路に前記第4画素の電圧信号を保持する動作を並行して行う、請求項1に記載の固体撮像素子。 - 入射光を通過させるレンズモジュールと、
光電変換によって、前記入射光の光量に応じた電荷を記憶する複数の画素の電圧を変換してデジタル画像を出力する固体撮像素子とを備え、
前記固体撮像素子は、
前記複数の画素に含まれる第1画素および第2画素に接続された第1バッファ回路と、
前記第1バッファ回路からの電圧信号をデジタル信号に変換する第1AD変換回路とを備え、
前記第1バッファ回路は、
前記第1画素に接続された第1電圧保持回路と、
前記第2画素に接続された第2電圧保持回路と、
前記第1AD変換回路に電圧信号を出力する電圧保持回路を、前記第1電圧保持回路と前記第2電圧保持回路との間で選択的に切り替える第1スイッチ回路とを含み、
前記第1バッファ回路は、前記第1電圧保持回路に前記第1画素の電圧信号を保持する動作および前記第2電圧保持回路に前記第2画素の電圧信号を保持する動作を並行して行う、撮像装置。 - 前記第1電圧保持回路および前記第2電圧保持回路の各々は、
当該電圧保持回路に接続された画素の電圧信号が入力される容量素子と、
第1抵抗素子と、
第2抵抗素子と、
スイッチとを含み、
前記スイッチ、前記第2抵抗素子、および前記第1抵抗素子は、前記容量素子と接地電位との間においてこの順に直列に接続され、
前記第1電圧保持回路および前記第2電圧保持回路の各々は、当該電圧保持回路に接続された画素からの電圧信号を前記容量素子に保持する第1動作と、前記第1動作によって前記容量素子に保持された電圧を前記第1AD変換回路に出力する第2動作とを行い、
前記第1動作において前記スイッチは、前記容量素子と前記第2抵抗素子とを導通させ、
前記第1動作の後であって前記第2動作の開始前に前記スイッチは、前記容量素子と前記第2抵抗素子とを非導通とする、請求項6に記載の撮像装置。 - 前記複数の画素は、複数の行および複数の列を有する画素アレイを形成し、
前記第1画素および前記第2画素は、前記複数の列のうちの同じ列に含まれ、
前記同じ列に含まれる複数の画素の各々は、前記第1電圧保持回路または前記第2電圧保持回路に接続されている、請求項6に記載の撮像装置。 - 前記複数の画素は、複数の行および複数の列を有する画素アレイを形成し、
前記第1画素および前記第2画素は、前記複数の行のうち同じ行に含まれるとともに、前記複数の列のうちの第1列および第2列にそれぞれ含まれ、
前記第1列に含まれる画素は、前記第1電圧保持回路に接続され、
前記第2列に含まれる画素は、前記第2電圧保持回路に接続されている、請求項6に記載の撮像装置。 - 前記複数の画素は、複数の行および複数の列を有する画素アレイを形成するとともに、第3画素および第4画素をさらに含み、
前記第1画素および前記第3画素は、前記複数の列のうちの第1列に含まれ、
前記第2画素および前記第4画素は、前記複数の列のうちの第2列に含まれ、
前記第1画素および前記第4画素は、前記複数の行のうちの第1行に含まれ、
前記第2画素および前記第3画素は、前記複数の行のうちの第2行に含まれ、
前記第1列および前記第2列は、互いに隣接し、
前記第1行および前記第2行は、互いに隣接し、
前記第1画素、前記第2画素、前記第3画素、および前記第4画素は、ベイヤ画素を形成し、
前記第1画素および前記第2画素は、赤色光に対応する電荷および青色光に対応する電荷をそれぞれ記憶し、
前記第3画素および前記第4画素の各々は、緑色光に対応する電荷を記憶し、
前記固体撮像素子は、
前記第3画素および前記第4画素に接続された第2バッファ回路と、
前記第2バッファ回路からの電圧信号をデジタル信号に変換する第2AD変換回路とをさらに備え、
前記第2バッファ回路は、
前記第3画素に接続された第3電圧保持回路と、
前記第4画素に接続された第4電圧保持回路と、
前記第2AD変換回路に電圧信号を出力する電圧保持回路を、前記第3電圧保持回路と前記第4電圧保持回路との間で選択的に切り替える第2スイッチ回路とを含み、
前記第2バッファ回路は、前記第3電圧保持回路に前記第3画素の電圧信号を保持する動作および前記第4電圧保持回路に前記第4画素の電圧信号を保持する動作を並行して行う、請求項6に記載の撮像装置。 - 電圧信号を変換してデジタル信号を出力するAD変換器であって、
第1電圧信号および第2電圧信号が入力されるバッファ回路と、
前記バッファ回路からの電圧信号をデジタル信号に変換するAD変換回路とを備え、
前記バッファ回路は、
前記第1電圧信号が入力される第1端子と、
前記第2電圧信号が入力される第2端子と、
前記第1端子に接続された第1電圧保持回路と、
前記第2端子に接続された第2電圧保持回路と、
前記AD変換回路に電圧信号を出力する電圧保持回路を、前記第1電圧保持回路と前記第2電圧保持回路との間で選択的に切り替える第1スイッチ回路とを含み、
前記バッファ回路は、前記第1電圧保持回路に前記第1電圧信号を保持する動作および前記第2電圧保持回路に前記第2電圧信号を保持する動作を並行して行う、AD変換器。 - 前記第1電圧保持回路および前記第2電圧保持回路の各々は、
前記第1端子および前記第2端子のうち、当該電圧保持回路に接続された端子からの電圧信号が入力される容量素子と、
第1抵抗素子と、
第2抵抗素子と、
スイッチとを含み、
前記スイッチ、前記第2抵抗素子、および前記第1抵抗素子は、前記容量素子と接地電位との間においてこの順に直列に接続され、
前記第1電圧保持回路および前記第2電圧保持回路の各々は、当該電圧保持回路に接続された画素からの電圧信号を前記容量素子に保持する第1動作と、前記第1動作によって前記容量素子に保持された電圧を前記AD変換回路に出力する第2動作とを行い、
前記第1動作において前記スイッチは、前記容量素子と前記第2抵抗素子とを導通させ、
前記第1動作の後であって、前記第2動作の開始前に前記スイッチは、前記容量素子と前記第2抵抗素子とを非導通とする、請求項11に記載のAD変換器。
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JP2022098938A JP2024000254A (ja) | 2022-06-20 | 2022-06-20 | 固体撮像素子、撮像装置、およびad変換器 |
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