JP2023106948A - データ保存方法、データ保存システム及びデータ保存プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の起動時間に課せられる制約を容易に満たすことが可能なデータ保存方法、データ保存システム及びデータ保存プログラムを提供すること。【解決手段】データ保存方法は、記憶装置に対するデータの保存処理を実行中の車両においてイグニッション電源がオンにされる所定の予兆を検出する予兆検出ステップと、上記所定の予兆を検出した場合に、イグニッション電源がオンにされる前に上記保存処理を中止する中止ステップと、を含む。【選択図】図2
Description
本開示は、データ保存方法、データ保存システム及びデータ保存プログラムに関する。
近年、自動車の走行制御、自動車の運転手に対する運転支援などを行うため、自動車がさまざまな情報処理を行うようになっている。そして、このような情報処理を行うためのプログラムコードなどのデータやプログラムにより参照されるデータを記憶する記憶装置が自動車に搭載されている。
このような自動車では、データを不揮発性記憶装置に保存している最中にエンジンのスタータが起動されると、一時的に電源電圧が下がってデータを不揮発性記憶装置に正常に保存できないだけでなく、既に不揮発性記憶装置に保存されたデータまで破壊する可能性があった。
このような問題を解決するため、特許文献1には、車両の速度が所定速度未満の場合にデータを一時記憶領域に保存する処理を行い、車両の速度が所定速度以上になって運転手がエンジンのスタータを起動することがあり得ない状況となった場合に、データを一時記憶領域から既存のデータが保存されている記憶領域に保存するようにするデータ保存装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されている従来技術では、車両のイグニッションがオンにされる場合にも一時記憶領域に対するデータの保存が行われるため、車両の起動処理に負荷かかって起動時間が長くなり、起動時間に課せられる制約を満たすことが難しくなる。
本開示の非限定的な実施例は、車両の起動時間に課せられる制約を容易に満たすことが可能なデータ保存方法、データ保存システム及びデータ保存プログラムの提供に資する。
本開示の一実施例に係るデータ保存方法は、記憶装置に対するデータの保存処理を実行中の車両においてイグニッション電源がオンにされる所定の予兆を検出する予兆検出ステップと、前記所定の予兆を検出した場合に、前記イグニッション電源がオンにされる前に前記保存処理を中止する中止ステップと、を含む。
本開示の一実施例に係るデータ保存システムは、記憶装置に対するデータの保存処理を実行中の車両においてイグニッション電源がオンにされる所定の予兆を検出する予兆検出部と、前記所定の予兆を検出した場合に、前記イグニッション電源がオンにされる前に前記保存処理を中止する中止制御部と、を備える。
本開示の一実施例に係るデータ保存プログラムは、コンピュータに、記憶装置に対するデータの保存処理を実行中の車両においてイグニッション電源がオンにされる所定の予兆を検出する予兆検出手順と、前記所定の予兆を検出した場合に、前記イグニッション電源がオンにされる前に前記保存処理を中止する中止手順と、を実行させる。
本開示の一実施例によれば、車両の起動時間に課せられる制約を容易に満たすことができる。
本開示の一実施例における更なる利点及び効果は、明細書及び図面から明らかにされる。かかる利点及び/又は効果は、いくつかの実施形態並びに明細書及び図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つ又はそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態に係るデータ保存システム10の構成例を示す図である。データ保存システム10は、車両に搭載されるシステムであり、車両の走行制御、車両の運転手に対する運転支援などを行う際に、各種情報処理に用いられるプログラムコードなどのデータやプログラムにより参照されるデータを保存するシステムである。図1の例における車両とは、電気自動車、プラグインハイブリッド自動車などの充電可能な車両である。
図1は本実施の形態に係るデータ保存システム10の構成例を示す図である。データ保存システム10は、車両に搭載されるシステムであり、車両の走行制御、車両の運転手に対する運転支援などを行う際に、各種情報処理に用いられるプログラムコードなどのデータやプログラムにより参照されるデータを保存するシステムである。図1の例における車両とは、電気自動車、プラグインハイブリッド自動車などの充電可能な車両である。
データ保存システム10は、例えば、ECU(Electronic Control Unit)11~13、予兆検出部14、及び制御部15を備える。
ECU11、12は、車両の走行制御、車両の運転手に対する運転支援などを行う際に、各種情報処理を行うプロセッサを有する電子制御ユニットである。ECU11、12はメモリなどの記憶装置11a、12aを備え、記憶装置11a、12aは、各種情報処理に用いられるプログラムコードなどのデータやプログラムにより参照されるデータを記憶領域11b、12bに保存する。
図1の例では、記憶装置11aの記憶領域11bは、パーティション1、パーティション2、及びパーティション3の3つに分けられ、記憶装置12aの記憶領域12bは、パーティション4及びパーティション5の2つに分けられている。
ECU13は、記憶装置11a、12aに保存されたプログラムコードなどのデータやプログラムにより参照されるデータのバックアップデータを保存する処理などを行うプロセッサを有する電子制御ユニットである。ECU13は、メモリなどの記憶装置13aを備える。
図1の例では、記憶装置13aは5つの記憶領域13b~13fを有する。記憶領域13b~13fはそれぞれ、記憶装置11a、12aのパーティション1~5に保存されているデータのバックアップデータを保存する領域である。
ここで、記憶領域13b~13fのそれぞれは、「進行中」というフラグが設定されている領域と、「BK1」というフラグが設定されている領域と、「BK2」というフラグが設定されている領域とを有する。
「進行中」というフラグが設定されている領域は、バックアップ処理がなされている最中のデータが保存されている領域である。「BK1」というフラグが設定されている領域は、前回のバックアップ処理時にバックアップされた1世代前のデータが保存されている領域である。「BK2」というフラグが設定されている領域は、前々回のバックアップ処理時にバックアップされた2世代前のデータが保存されている領域である。
予兆検出部14は、記憶装置13aに対するバックアップデータの保存処理を実行中の車両において、イグニッション電源がオンにされる所定の予兆を検出する。
例えば、予兆検出部14は、電気自動車またはプラグインハイブリッド自動車である車両に対してなされていた充電処理が終了した場合、イグニッションスイッチがオンにされて車両が起動される可能性が高くなったものとして、充電処理の終了を上記予兆として検出する。上記予兆のその他の例については、実施の形態2~4において詳しく説明する。
制御部15は、データ保存システム10の制御を行うプロセッサなどの制御装置である。制御部15は、充電制御部15a、保存制御部15b、バックアップ制御部15c、及び中止制御部15dを備える。
充電制御部15aは、車両が外部電源に接続された場合の車両に対する充電処理を制御する。具体的には、充電制御部15aは、車両が外部電源に接続されたことの検出、電流または電圧の検出及び制御、蓄電池における充電量の検出、車両が外部電源から遮断されたことの検出などを行う。
保存制御部15bは、車両の走行制御、車両の運転手に対する運転支援などを行う際に実行される各種情報処理に用いられるプログラムコードなどのデータやプログラムにより参照されるデータの記憶装置11a、12aに対する記憶処理を制御する。
バックアップ制御部15cは、記憶装置11a、12aに記憶されたデータを記憶装置13aにバックアップする処理を制御する。
具体的には、バックアップ制御部15cは、バックアップ処理時に、記憶装置11a、12aに記憶されたデータを、「進行中」というフラグが設定されている記憶領域にバックアップする。車両が電気自動車またはプラグインハイブリッド自動車である場合、バックアップ制御部15cは、このようなバックアップ処理を、車両への充電処理中に実施する。
その後、バックアップ処理が完了した場合、バックアップ制御部15cは、「BK2」というフラグを「進行中」というフラグに変更し、「BK1」というフラグを「BK2」というフラグに変更し、「進行中」というフラグを「BK1」というフラグに変更する。
次回バックアップ処理がなされる場合には、バックアップ制御部15cは、「進行中」というフラグが設定されている記憶領域に最も新しいバックアップデータを保存することにより、2世代前のバックアップデータを最も新しいバックアップデータで上書きする。
バックアップ制御部15cは、このような処理を繰り返すことにより、最も新しいバックアップデータ、1世代前のバックアップデータ、及び2世代前のバックアップデータを管理する。
中止制御部15dは、記憶装置13aに対するデータのバックアップ処理の実行中に、電気自動車またはプラグインハイブリッド自動車に対する充電処理が終了したなど、車両のイグニッション電源がオンにされる所定の予兆を予兆検出部14が検出した場合、イグニッション電源がオンにされる前に、バックアップ制御部15cに指示してバックアップ処理を中止させる。充電処理の終了は、充電制御部15aから信号を受信することにより検出される。
ここで、イグニッション電源は、イグニッションスイッチなどが押下されたり、キーシリンダーに挿入されたイグニッションキーが回されたりすることによりオンにされる。
予兆検出部14が上記予兆を検出してから中止制御部15dがバックアップを中止するまでには1秒以下程度の短い時間しかかからないため、中止制御部15dは、イグニッション電源がオンにされる前にバックアップ処理を中止できる。
これにより、車両の起動処理にかかる負荷が低減されて車両の起動時間が短くなるため、起動時間に課せられる制約を容易に満たすことができる。
次に、図2及び図3を参照して、実施の形態1に係るデータのバックアップ制御処理について説明する。図2及び図3は、実施の形態1に係るデータのバックアップ制御処理の一例について説明するフローチャートである。
図2に示すように、まず、バックアップ制御部15cは、車両に対する充電処理が開始されたか否かを判定する(ステップS1)。車両に対する充電処理が開始されていない場合(ステップS1,NO)、充電処理が開始されるまでステップS1の処理が繰り返される。
車両に対する充電処理が開始された場合(ステップS1,YES)、バックアップ制御部15cは、データのバックアップ処理を開始する(ステップS2)。このバックアップ処理については、図4を用いて後に詳しく説明する。
その後、バックアップ制御部15cは、バックアップ処理が終了したか否かを判定する(ステップS3)。バックアップ処理が終了した場合(ステップS3,YES)、充電制御部15aは、蓄電池における充電量を検出し、充電が終了したか否かを判定する(ステップS15)。
充電が終了していない場合(ステップS15,NO)、ステップS15の処理が繰り返される。充電が終了した場合(ステップS15,YES)、データのバックアップ処理を含む一連の処理が終了する。
ステップS3において、バックアップ処理が終了していない場合(ステップS3,NO)、予兆検出部14は、充電処理が終了したか否かを判定する(ステップS4)。充電処理が終了すると、その後車両のイグニッション電源がオンにされることが予想されるため、予兆検出部14は、車両のイグニッション電源がオンにされる予兆検出の1つの手段として上記処理を行う。
充電処理が終了していない場合(ステップS4,NO)、ステップS3以降の処理が繰り返される。充電処理が終了した場合(ステップS4,YES)、中止制御部15dは、バックアップ制御部15cに指示してバックアップ処理を中止させる(ステップS5)。この処理は短時間に実行できるので、イグニッション電源がオンにされる前にバックアップ処理が中止される。そして、バックアップ制御部15cは、待機状態となる(ステップS6)。
その後、バックアップ制御部15cは、イグニッション電源がオンにされたか否かを判定する(ステップS7)。イグニッション電源がオンにされていない場合(ステップS7,NO)、バックアップ制御部15cは、充電が再び開始されたか否かを判定する(ステップS8)。
充電が開始されていない場合(ステップS8,NO)、ステップS7以降の処理が繰り返される。充電が開始された場合(ステップS8,YES)、バックアップ制御部15cは、バックアップ処理を再開する(ステップS9)。
ここでは、イグニッション電源がオンにされていない状況であるので、記憶装置11a、12aに記憶されているデータは更新されていない。そのため、バックアップ制御部15cは、ステップS5でバックアップ処理を中止したデータからバックアップ処理を再開する。
例えば、図1に示されたパーティション1に保存されたデータからパーティション5に保存されたデータまでが順に記憶装置13aにバックアップされるとする。そして、パーティション2に保存されたデータのバックアップ処理中にバックアップが中止されたとすると、バックアップ制御部15cは、当該データからバックアップ処理を再開する。
ステップS9において、データのバックアップ処理が再開された後は、ステップS3以降の処理が繰り返される。
ステップS7において、イグニッション電源がオンにされた場合(ステップS7,YES)、図3に示すように、記憶装置11a、12aに記憶されているデータは更新される可能性がある(ステップS10)。
この場合、バックアップ制御部15cは、イグニッション電源がオフにされたか否かを判定する(ステップS11)。イグニッション電源がオフにされていない場合(ステップS11,NO)、ステップS10以降の処理が繰り返される。
イグニッション電源がオフにされた場合(ステップS11,YES)、バックアップ制御部15cは、充電が再び開始されたか否かを判定する(ステップS12)。充電が再び開始された場合(ステップS12,YES)、バックアップ制御部15cは、バックアップ処理を再開する(ステップS14)。
ここでは、ステップS10において、記憶装置11a、12aに記憶されているデータが更新されている可能性があるため、バックアップ制御部15cは、ステップS5でバックアップ処理を中止したデータが保存されているパーティションの最初のデータからバックアップ処理を再開する。
なお、バックアップ制御部15cは、上記データが更新されているか否かを判定し、更新されていない場合、ステップS9の処理のように、バックアップ処理を中止したデータからバックアップ処理を再開しても構わない。
例えば、図1に示されたパーティション1に保存されたデータからパーティション5に保存されたデータまでが順に記憶装置13aにバックアップされるとする。そして、パーティション2に保存されたデータのバックアップ処理中にバックアップが中止されたとすると、バックアップ制御部15cは、パーティション2に保存されている最初のデータからバックアップ処理を再開する。その後、図1に示すステップS3以降の処理が繰り返される。
ステップS12において、充電が開始されていない場合(ステップS12,NO)、バックアップ制御部15cは、イグニッション電源がオンにされたか否かを判定する(ステップS13)。イグニッション電源がオンにされていない場合(ステップS13,NO)、ステップS12以降の処理が繰り返される。一方、イグニッション電源がオンにされた場合(ステップS13,YES)、ステップS10以降の処理が繰り返される。
次に、データのバックアップ処理の詳細について、例を挙げて説明する。図4は、データのバックアップ処理の一例について詳細に説明するフローチャートである。このバックアップ処理は、図2のステップS2で開始され、ステップS3で終了したと判定されるまでに行われる処理である。
図4に示すように、まず、バックアップ制御部15cは、1つ目のパーティション(例えば、図1におけるパーティション1)に保存されたデータを、記憶装置13aの記憶領域(例えば、図1における記憶領域13b)にバックアップする処理を開始する(ステップS20)。
そして、バックアップ制御部15cは、そのパーティションに保存されたデータのバックアップが完了したか否かを判定する(ステップS21)。当該データのバックアップが完了していない場合(ステップS21,NO)、ステップS21の処理が繰り返される。
当該データのバックアップが完了した場合(ステップS21,YES)、バックアップ制御部15cは、バックアップが完了した記憶領域(例えば、図1における記憶領域13b)に設定されているデータの世代を示すフラグを更新する(ステップS22)。
具体的に説明すると、最新のバックアップデータが保存される記憶領域に「進行中」というフラグが設定され、1世代前のバックアップデータが保存される記憶領域に「BK1」というフラグが設定され、2世代前のバックアップデータが保存される記憶領域に「BK2」というフラグが設定されているものとする。
この場合、バックアップ制御部15cは、「BK2」というフラグが設定されていた記憶領域のフラグを「進行中」に変更し、「BK1」というフラグが設定されていた記憶領域のフラグを「BK2」に変更し、「進行中」というフラグが設定されていた記憶領域のフラグを「BK1」に変更する。
次回バックアップ処理がなされる場合には、バックアップ制御部15cは、「進行中」というフラグが設定されている記憶領域に最も新しいバックアップデータを保存して、2世代前のバックアップデータを最も新しいバックアップデータで上書きする。
ステップS22の処理の後、バックアップ制御部15cは、全パーティション(例えば、図1におけるパーティション1~5)についてバックアップ処理が完了したか否かを判定する(ステップS23)。
全パーティションについてバックアップ処理が完了していない場合(ステップS23,NO)、バックアップ制御部15cは、次のパーティション(例えば、図1におけるパーティション2)に保存されたデータを、記憶装置13aの記憶領域(例えば、図1における記憶領域13c)にバックアップする処理を開始する(ステップS24)。その後、ステップS21以降の処理が繰り返される。
ステップS23において、全パーティションについてバックアップ処理が完了した場合(ステップS23,YES)、このデータバックアップ処理は終了する。
以上説明したように、本実施の形態1によれば、予兆検出部14が、記憶装置13aに対するデータのバックアップ処理を実行中の車両において、車両への充電処理が終了することをイグニッション電源がオンにされる所定の予兆として検出し、中止制御部15dが、車両への充電処理の終了を検出した場合に、イグニッション電源がオンにされる前にバックアップ処理を中止するので、車両の起動時間に課せられる制約を容易に満たすことができる。
また、バックアップ制御部15cが、充電処理が再開された場合に、上記バックアップ処理を再開するので、起動時間に課せられる制約に拘束されず、安全にデータをバックアップすることが可能となった時点で効果的にバックアップ処理を再開することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、充電処理が終了したことを車両のイグニッション電源がオンにされる予兆として検出していたが、車両の速度が規定値よりも小さくなったことを車両のイグニッション電源がオンにされる予兆として検出してもよい。本実施の形態2では、このような場合について説明する。
実施の形態1では、充電処理が終了したことを車両のイグニッション電源がオンにされる予兆として検出していたが、車両の速度が規定値よりも小さくなったことを車両のイグニッション電源がオンにされる予兆として検出してもよい。本実施の形態2では、このような場合について説明する。
データ保存システム10の構成は、図1に示したものと同様である。ただし、予兆検出部14は、車両の速度が規定値よりも小さくなったことを、イグニッション電源がオンにされる予兆として検出する。
車両の速度が規定値よりも小さくなると、その後車両が停止してイグニッション電源がオフにされ、さらにオンにされる可能性があるため、予兆検出部14は、車両のイグニッション電源がオンにされる予兆検出の1つの手段として上記処理を行う。
この場合の車両には、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車だけでなく、燃料電池自動車や内燃機関自動車なども含む。ここで、車両の速度は速度センサなどを用いて検出される。
そして、中止制御部15dは、記憶装置13aに対するデータのバックアップ処理の実行中に、車両のイグニッション電源がオンにされる上記予兆を予兆検出部14が検出した場合、イグニッション電源がオンにされる前に、バックアップ制御部15cに指示してバックアップ処理を中止させる。
これにより、実施の形態1と同様に、車両の起動処理にかかる負荷が低減され、車両を起動させる際の起動時間に課せられる制約を容易に満たすことができる。
次に、図5を参照して、実施の形態2に係るデータのバックアップ制御処理について説明する。図5は、実施の形態2に係るデータのバックアップ制御処理の一例について説明するフローチャートである。図5の例では、車両のイグニッション電源がすでにオンにされている。
図5に示すように、まず、バックアップ制御部15cは、車両の速度が規定値以上であるか否かを判定する(ステップS30)。車両の速度が規定値以上でない場合(ステップS30,NO)、車両の速度が規定値以上になるまでステップS30の処理が繰り返される。
車両の速度が規定値以上になった場合(ステップS30,YES)、バックアップ制御部15cは、データのバックアップ処理を開始する(ステップS31)。このバックアップ処理は、図4を用いて説明した処理と同様の処理である。
ここで、バックアップ制御部15cは、車両の速度が規定値以上になっただけでなく、データ保存システム10で行われている情報処理の負荷を計測し、負荷が規定値以下となったタイミングでデータのバックアップ処理を開始するようにしてもよい。
その後、バックアップ制御部15cは、バックアップ処理が終了したか否かを判定する(ステップS32)。バックアップ処理が終了した場合(ステップS32,YES)、データのバックアップ処理を含む一連の処理が終了する。最終的には、車両の速度が規定値よりも小さくなって車両が停止し、イグニッション電源がオフにされる。
ステップS32において、バックアップ処理が終了していない場合(ステップS32,NO)、予兆検出部14は、車両の速度が規定値よりも小さくなったか否かを判定する(ステップS33)。
車両の速度が規定値よりも小さくなると、その後車両が停止してイグニッション電源がオフにされ、さらにオンにされる可能性があるため、予兆検出部14は、上記判定を行う。
車両の速度が規定値よりも小さくなっていない場合(ステップS33,NO)、ステップS32以降の処理が繰り返される。
車両の速度が規定値よりも小さくなった場合(ステップS33,YES)、中止制御部15dは、バックアップ制御部15cに指示してバックアップ処理を中止させる(ステップS34)。この処理は短時間に実行できるので、イグニッション電源がオンにされる前にバックアップ処理が中止される。そして、バックアップ制御部15cは、待機状態となる(ステップS35)。
つぎに、バックアップ制御部15cは、イグニッション電源がオフにされたか否かを判定する(ステップS36)。イグニッション電源がオフにされた場合(ステップS36,YES)、バックアップ制御部15cは、イグニッション電源が再度オンにされたか否かを判定する(ステップS37)。イグニッション電源が再度オンにされていない場合(ステップS37,NO)、イグニッション電源が再度オンにされるまでステップS37の処理が繰り返される。
イグニッション電源が再度オンにされた場合(ステップS37,YES)、または、ステップS36において、イグニッション電源がオフにされていない場合(ステップS36,NO)、保存制御部15bは、記憶装置11a、12aに記憶されているデータの更新を行う(ステップS38)。イグニッション電源がオフにされていない状況は、例えば、車両が信号待ちをしている場合などに発生する。
その後、バックアップ制御部15cは、車両の速度が規定値以上になったか否かを判定する(ステップS39)。車両の速度が規定値以上になっていない場合(ステップS39,NO)、ステップS36以降の処理が繰り返される。
車両の速度が規定値以上になった場合(ステップS39,YES)、バックアップ制御部15cは、バックアップ処理を再開する(ステップS40)。
ここでは、ステップS38において、記憶装置11a、12aに記憶されているデータが更新されている可能性があるため、バックアップ制御部15cは、ステップS34でバックアップ処理を中止したデータが保存されているパーティションの最初のデータからバックアップ処理を再開する。
なお、バックアップ制御部15cは、上記データが更新されているか否かを判定し、更新されていない場合、図2に示したステップS9の処理のように、バックアップ処理を中止したデータからバックアップ処理を再開しても構わない。
また、バックアップ制御部15cは、車両の速度が規定値以上になっただけでなく、データ保存システム10で行われている情報処理の負荷を計測し、負荷が規定値以下のタイミングでデータのバックアップ処理を再開するようにしてもよい。その後、ステップS32以降の処理が繰り返される。
以上説明したように、本実施の形態2によれば、予兆検出部14が、記憶装置13aに対するデータのバックアップ処理を実行中の車両において、車両の走行速度が規定値よりも小さくなることをイグニッション電源がオンにされる所定の予兆として検出し、中止制御部15dが、車両の走行速度が規定値よりも小さくなったことを検出した場合に、イグニッション電源がオンにされる前にバックアップ処理を中止するので、車両の起動時間に課せられる制約を容易に満たすことができる。
また、バックアップ制御部15cが、車両の走行速度が所定値よりも大きくなった場合に、上記バックアップ処理を再開するので、起動時間に課せられる制約に拘束されず、安全にデータをバックアップすることが可能となった時点で効果的にバックアップ処理を再開することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3では、車両のシフトポジションがパーキングポジション(Pポジション)になったことを車両のイグニッション電源がオンにされる予兆として検出する場合について説明する。
実施の形態3では、車両のシフトポジションがパーキングポジション(Pポジション)になったことを車両のイグニッション電源がオンにされる予兆として検出する場合について説明する。
データ保存システム10の構成は、図1に示したものと同様である。ただし、予兆検出部14は、車両のシフトポジションがパーキングポジションになったことを、イグニッション電源がオンにされる予兆として検出する。
車両のシフトポジションがパーキングポジションになると、その後車両が停止してイグニッション電源がオフにされ、さらにオンにされる可能性があるため、予兆検出部14は、車両のイグニッション電源がオンにされる予兆検出の1つの手段として上記処理を行う。
この場合の車両には、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車だけでなく、燃料電池自動車や内燃機関自動車なども含む。ここで、車両のシフトポジションがパーキングポジションになったことは、シフトポジションセンサなどを用いて検出される。
そして、中止制御部15dは、記憶装置13aに対するデータのバックアップ処理の実行中に、車両のイグニッション電源がオンにされる上記予兆を予兆検出部14が検出した場合、イグニッション電源がオンにされる前に、バックアップ制御部15cに指示してバックアップ処理を中止させる。
これにより、実施の形態1及び2と同様に、車両の起動処理にかかる負荷が低減され、車両を起動させる際の起動時間に課せられる制約を容易に満たすことができる。
次に、図6を参照して、実施の形態3に係るデータのバックアップ制御処理について説明する。図6は、実施の形態3に係るデータのバックアップ制御処理の一例について説明するフローチャートである。図6の例では、車両のイグニッション電源がすでにオンにされている。
図6に示すように、まず、バックアップ制御部15cは、車両のシフトポジションがドライブポジション(Dポジション)であるか否かを判定する(ステップS50)。車両のシフトポジションがドライブポジションでない場合(ステップS50,NO)、シフトポジションがドライブポジションになるまでステップS50の処理が繰り返される。
車両のシフトポジションがドライブポジションになった場合(ステップS50,YES)、バックアップ制御部15cは、データのバックアップ処理を開始する(ステップS51)。このバックアップ処理は、図4を用いて説明した処理と同様の処理である。
ここで、バックアップ制御部15cは、車両のシフトポジションがドライブポジションになっただけでなく、データ保存システム10で行われている情報処理の負荷を計測し、負荷が規定値以下となったタイミングでデータのバックアップ処理を開始するようにしてもよい。
その後、バックアップ制御部15cは、バックアップ処理が終了したか否かを判定する(ステップS52)。バックアップ処理が終了した場合(ステップS52,YES)、データのバックアップ処理を含む一連の処理が終了する。最終的には、車両が停止してシフトポジションがパーキングポジションとなり、イグニッション電源がオフにされる。
ステップS52において、バックアップ処理が終了していない場合(ステップS52,NO)、予兆検出部14は、車両のシフトポジションがパーキングポジションになったか否かを判定する(ステップS53)。
車両のシフトポジションがパーキングポジションになると、その後車両が停止してイグニッション電源がオフにされ、さらにオンにされる可能性があるため、予兆検出部14は、上記判定を行う。
車両のシフトポジションがパーキングポジションになっていない場合(ステップS53,NO)、ステップS52以降の処理が繰り返される。
車両のシフトポジションがパーキングポジションになった場合(ステップS53,YES)、中止制御部15dは、バックアップ制御部15cに指示してバックアップ処理を中止させる(ステップS54)。この処理は短時間に実行できるので、イグニッション電源がオンにされる前にバックアップ処理が中止される。そして、バックアップ制御部15cは、待機状態となる(ステップS55)。
つぎに、バックアップ制御部15cは、イグニッション電源がオフにされたか否かを判定する(ステップS56)。イグニッション電源がオフにされた場合(ステップS56,YES)、バックアップ制御部15cは、イグニッション電源が再度オンにされたか否かを判定する(ステップS57)。イグニッション電源が再度オンにされていない場合(ステップS57,NO)、イグニッション電源が再度オンにされるまでステップS57の処理が繰り返される。
イグニッション電源が再度オンにされた場合(ステップS57,YES)、または、ステップS56において、イグニッション電源がオフにされていない場合(ステップS56,NO)、保存制御部15bは、記憶装置11a、12aに記憶されているデータの更新を行う(ステップS58)。イグニッション電源がオフにされていない状況は、例えば、車両が信号待ちをしている場合などに発生する。
その後、バックアップ制御部15cは、車両のシフトポジションがドライブポジションになったか否かを判定する(ステップS59)。シフトポジションがドライブポジションになっていない場合(ステップS59,NO)、ステップS56以降の処理が繰り返される。
シフトポジションがドライブポジションになった場合(ステップS59,YES)、バックアップ制御部15cは、バックアップ処理を再開する(ステップS60)。
ここでは、ステップS58において、記憶装置11a、12aに記憶されているデータが更新されている可能性があるため、バックアップ制御部15cは、ステップS54でバックアップ処理を中止したデータが保存されているパーティションの最初のデータからバックアップ処理を再開する。
なお、バックアップ制御部15cは、上記データが更新されているか否かを判定し、更新されていない場合、図2に示したステップS9のように、バックアップ処理を中止したデータからバックアップ処理を再開しても構わない。
また、バックアップ制御部15cは、シフトポジションがドライブポジションになっただけでなく、データ保存システム10で行われている情報処理の負荷を計測し、負荷が規定値以下のタイミングでデータのバックアップ処理を再開するようにしてもよい。その後、ステップS52以降の処理が繰り返される。
このように、本実施の形態3によれば、予兆検出部14が、記憶装置13aに対するデータのバックアップ処理を実行中の車両において、車両のシフトポジションがパーキングポジションになることをイグニッション電源がオンにされる所定の予兆として検出し、中止制御部15dが、車両のシフトポジションがパーキングポジションになったことを検出した場合に、イグニッション電源がオンにされる前にバックアップ処理を中止するので、車両の起動時間に課せられる制約を容易に満たすことができる。
また、バックアップ制御部15cが、車両のシフトポジションがドライブポジションになった場合に、上記バックアップ処理を再開するので、起動時間に課せられる制約に拘束されず、安全にデータをバックアップすることが可能となった時点で効果的にバックアップ処理を再開することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4では、車両のドアが開けられたこと、または、スマートキーによりドアロックを解錠する処理が行われたことを車両のイグニッション電源がオンにされる予兆として検出する場合について説明する。
実施の形態4では、車両のドアが開けられたこと、または、スマートキーによりドアロックを解錠する処理が行われたことを車両のイグニッション電源がオンにされる予兆として検出する場合について説明する。
データ保存システム10の構成は、図1に示したものと同様である。ただし、予兆検出部14は、車両のドアが開けられたこと、または、スマートキーによりドアロックを解錠する処理が行われたことを、イグニッション電源がオンにされる予兆として検出する。
車両のドアが開けられた場合、または、スマートキーによりドアロックを解錠する処理が行われた場合、運転手が乗車して車両のイグニッション電源がオンにされる可能性があるため、予兆検出部14は、車両のイグニッション電源がオンにされる予兆検出の1つの手段として上記処理を行う。
この場合の車両には、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車だけでなく、燃料電池自動車や内燃機関自動車なども含む。ここで、車両のドアが開けられたことは、ドアセンサなどを用いて検出され、スマートキーによりドアロックを解錠する処理が行われたことは、スマートキーからドアロックを解錠する信号を受信したか否かを判定することなどにより検出される。
そして、中止制御部15dは、記憶装置13aに対するデータのバックアップ処理の実行中に、車両のイグニッション電源がオンにされる上記予兆を予兆検出部14が検出した場合、イグニッション電源がオンにされる前に、バックアップ制御部15cに指示してバックアップ処理を中止させる。
これにより、実施の形態1~3と同様に、車両の起動処理にかかる負荷が低減され、車両を起動させる際の起動時間に課せられる制約を容易に満たすことができる。
次に、図7を参照して、実施の形態4に係るデータのバックアップ制御処理について説明する。図7は、実施の形態4に係るデータのバックアップ制御処理の一例について説明するフローチャートである。
図7に示すように、まず、バックアップ制御部15cは、車両が駐車中であるか否かを判定する(ステップS70)。車両が駐車中でない場合(ステップS70,NO)、車両が駐車するまでステップS70の処理が繰り返される。
車両が駐車中である場合(ステップS70,YES)、バックアップ制御部15cは、データのバックアップ処理を開始する(ステップS71)。このバックアップ処理は、図4を用いて説明した処理と同様の処理である。
ここで、バックアップ制御部15cは、車両が駐車中であるだけでなく、車両が一定期間以上駐車しているかどうかを判定し、一定期間以上駐車している場合にデータのバックアップ処理を開始するようにしてもよい。または、バックアップ制御部15cは、データのバックアップ処理の開始時間についてタイマー設定がなされており、設定された時間になった場合にデータのバックアップ処理を開始するようにしてもよい。
その後、バックアップ制御部15cは、バックアップ処理が終了したか否かを判定する(ステップS72)。バックアップ処理が終了した場合(ステップS72,YES)、データのバックアップ処理を含む一連の処理が終了する。
ステップS72において、バックアップ処理が終了していない場合(ステップS72,NO)、予兆検出部14は、車両のドアが開けられたか否か、または、スマートキーによりドアロックを解錠する処理が行われたか否かを判定する(ステップS73)。
車両のドアが開けられた場合、または、スマートキーによりドアロックを解錠する処理が行われた場合、運転手が乗車して車両のイグニッション電源がオンにされる可能性があるため、予兆検出部14は、上記判定を行う。
車両のドアが開けられていない場合、または、スマートキーによりドアロックを解錠する処理が行われていない場合(ステップS73,NO)、ステップS72以降の処理が繰り返される。
車両のドアが開けられた場合、または、スマートキーによりドアロックを解錠する処理が行われた場合(ステップS73,YES)、中止制御部15dは、バックアップ制御部15cに指示してバックアップ処理を中止させる(ステップS74)。この処理は短時間に実行できるので、イグニッション電源がオンにされる前にバックアップ処理が中止される。そして、バックアップ制御部15cは、待機状態となる(ステップS75)。
つぎに、バックアップ制御部15cは、イグニッション電源がオンにされたか否かを判定する(ステップS76)。イグニッション電源がオンにされた場合(ステップS76,YES)、保存制御部15bは、記憶装置11a、12aに記憶されているデータの更新を行う(ステップS77)。
その後、バックアップ制御部15cは、車両が駐車中であるか否かを判定する(ステップS78)。車両が駐車中でない場合(ステップS78,NO)、ステップS77の処理が繰り返される。
車両が駐車中である場合(ステップS78,YES)、バックアップ制御部15cは、バックアップ処理を再開する(ステップS79)。
ここでは、ステップS77において、記憶装置11a、12aに記憶されているデータが更新されている可能性があるため、バックアップ制御部15cは、ステップS74でバックアップ処理を中止したデータが保存されているパーティションの最初のデータからバックアップ処理を再開する。
なお、バックアップ制御部15cは、上記データが更新されているか否かを判定し、更新されていない場合、図2に示したステップS9の処理のように、バックアップ処理を中止したデータからバックアップ処理を再開しても構わない。
また、バックアップ制御部15cは、車両が駐車中であるだけでなく、車両が一定期間以上駐車しているかどうかを判定し、一定期間以上駐車している場合にデータのバックアップ処理を開始するようにしてもよい。または、バックアップ制御部15cは、データのバックアップ処理の開始時間についてタイマー設定がなされており、設定された時間になった場合にデータのバックアップ処理を開始するようにしてもよい。その後、ステップS72以降の処理が繰り返される。
ステップS76において、イグニッション電源がオンにされていない場合(ステップS76,NO)、ステップS79以降の処理が実行される。イグニッション電源がオンにされていない状況は、例えば、運転手が忘れ物を取りにきて、ドアを単に開閉する場合などに発生する。
このように、本実施の形態4によれば、予兆検出部14が、記憶装置13aに対するデータのバックアップ処理を実行中の車両において、車両のドアが開けられたこと、または、スマートキーによりドアロックを解錠する処理が実行されたことをイグニッション電源がオンにされる所定の予兆として検出し、中止制御部15dが、車両のドアが開けられたこと、または、スマートキーによりドアロックを解錠する処理が実行されたことを検出した場合に、イグニッション電源がオンにされる前にバックアップ処理を中止するので、車両の起動時間に課せられる制約を容易に満たすことができる。
また、バックアップ制御部15cが、車両が駐車中である場合に、上記バックアップ処理を再開するので、起動時間に課せられる制約に拘束されず、安全にデータをバックアップすることが可能となった時点で効果的にバックアップ処理を再開することができる。
なお、実施の形態1~4では、記憶装置11a、12aに記憶されているデータを、車両に搭載されている記憶装置13aにバックアップすることとしたが、ネットワーク上のクラウドサーバが備える記憶装置など、車両に搭載されていない記憶装置にバックアップすることとしてもよい。
この場合、図1に示したデータ保存システム10は、ECU13の代わりに又はECU13に加えて、車両に搭載されていない記憶装置との間でデータの授受を行う通信装置を備える。そして、バックアップ制御部15cは、実施の形態1~4で説明した方法と同様の方法で、記憶装置11a、12aに記憶されているデータを、車両に搭載されていない記憶装置にバックアップする処理を行う。
また、実施の形態1~4では、車両のイグニッション電源がオンにされる所定の予兆が検出された場合に、イグニッション電源がオンにされる前にバックアップ処理が中止されることとしたが、データのバックアップ処理だけではなく、データの保存処理が中止されることとしてもよい。
例えば、イグニッション電源がオンにされる前に、車両に関するデータが記憶装置11a、12a、13aの少なくとも1つに記憶されるように車両が構成されているものとする。
この場合、予兆検出部14が、記憶装置11a、12a、13aの少なくとも1つに対するデータの保存処理を実行中の車両において、イグニッション電源がオンにされる所定の予兆を検出し、中止制御部15dが、上記予兆を検出した場合に、イグニッション電源がオンにされる前に上記保存処理を中止する。
予兆検出部14が上記予兆を検出してから中止制御部15dがデータの保存処理を中止するまでには1秒以下程度の短い時間しかかからないため、中止制御部15dは、イグニッション電源がオンにされる前にバックアップ処理を中止できる。これにより、車両の起動処理にかかる負荷が低減されて車両の起動時間が短くなるため、起動時間に課せられる制約を容易に満たすことができる。
なお、イグニッション電源がオンにされる前にデータの保存処理を中止するため、上述した実施形態における記憶装置13aには、書き込み速度が高速な高価な記憶装置を使用してバックアップ処理に要する時間を短くしなくとも、SD規格に準じたメモリカードなどの民生品を使用することで、起動時間に課せられる制約を容易に満たすことができる。さらにこのようなメモリカードを使用することにより、製品コストを低減できるとともに、記憶装置13aの小型化もできる。
また、上述したデータ保存システム10の各部の機能は、コンピュータプログラムにより実現され得る。
この場合、上述した各部の機能をプログラムにより実現するコンピュータの読取装置が、上記各部の機能を実現するためのプログラムを記録した記録媒体からそのプログラムを読み取り、記憶装置に記憶させる。
あるいは、通信装置が、ネットワークに接続されたサーバ装置と通信を行い、サーバ装置からダウンロードした上記各部の機能を実現するためのプログラムを記憶装置に記憶させる。
そして、プロセッサが、記憶装置に記憶されたプログラムをメモリにコピーし、そのプログラムに含まれる命令をメモリから順次読み出して実行することにより、上記各部の機能が実現される。
さらに、以下のような態様も本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
(1)本開示の実施の形態に係るデータ保存方法は、記憶装置に対するデータの保存処理を実行中の車両においてイグニッション電源がオンにされる所定の予兆を検出する予兆検出ステップと、前記所定の予兆を検出した場合に、前記イグニッション電源がオンにされる前に前記保存処理を中止する中止ステップと、を含む。
(2)前記所定の予兆は、前記車両への充電処理が終了することを含む。
(3)前記充電処理が再開された場合に、前記保存処理を再開する再開ステップをさらに含む。
(4)前記所定の予兆は、前記車両の走行速度が規定値よりも小さくなることを含む。
(5)前記車両の走行速度が所定値よりも大きくなった場合に、前記保存処理を再開する再開ステップをさらに含む。
(6)前記所定の予兆は、前記車両のシフトポジションがパーキングポジションになることを含む。
(7)前記車両の起動後、前記車両のシフトポジションがドライブポジションになった場合に、前記保存処理を再開する再開ステップをさらに含む。
(8)前記所定の予兆は、前記車両のドアが開けられたことを含む。
(9)前記所定の予兆は、スマートキーによりドアロックを解錠する処理が実行されたことを含む。
(10)前記車両の起動後、前記車両が駐車中である場合に、前記保存処理を再開する再開ステップをさらに含む。
(11)前記保存処理は、バックアップ処理を含む。
(12)本開示の実施の形態に係るデータ保存システムは、記憶装置に対するデータの保存処理を実行中の車両においてイグニッション電源がオンにされる所定の予兆を検出する予兆検出部と、前記所定の予兆を検出した場合に、前記イグニッション電源がオンにされる前に前記保存処理を中止する中止制御部と、を備える。
(13)本開示の実施の形態に係るデータ保存プログラムは、コンピュータに、記憶装置に対するデータの保存処理を実行中の車両においてイグニッション電源がオンにされる所定の予兆を検出する予兆検出手順と、前記所定の予兆を検出した場合に、前記イグニッション電源がオンにされる前に前記保存処理を中止する中止手順と、を実行させる。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
以上、本開示の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
10 データ保存システム
11,12,13 ECU(Electronic Control Unit)
11a,12a,13a 記憶装置
11b,12b,13b,13c,13e,13f 記憶領域
14 予兆検出部
15 制御部
15a 充電制御部
15b 保存制御部
15c バックアップ制御部
15d 中止制御部
11,12,13 ECU(Electronic Control Unit)
11a,12a,13a 記憶装置
11b,12b,13b,13c,13e,13f 記憶領域
14 予兆検出部
15 制御部
15a 充電制御部
15b 保存制御部
15c バックアップ制御部
15d 中止制御部
Claims (13)
- 記憶装置に対するデータの保存処理を実行中の車両においてイグニッション電源がオンにされる所定の予兆を検出する予兆検出ステップと、
前記所定の予兆を検出した場合に、前記イグニッション電源がオンにされる前に前記保存処理を中止する中止ステップと、
を含むデータ保存方法。 - 前記所定の予兆は、前記車両への充電処理が終了することを含む請求項1に記載のデータ保存方法。
- 前記充電処理が再開された場合に、前記保存処理を再開する再開ステップをさらに含む請求項2に記載のデータ保存方法。
- 前記所定の予兆は、前記車両の走行速度が規定値よりも小さくなることを含む請求項1に記載のデータ保存方法。
- 前記車両の走行速度が所定値よりも大きくなった場合に、前記保存処理を再開する再開ステップをさらに含む請求項4に記載のデータ保存方法。
- 前記所定の予兆は、前記車両のシフトポジションがパーキングポジションになることを含む請求項1に記載のデータ保存方法。
- 前記車両の起動後、前記車両のシフトポジションがドライブポジションになった場合に、前記保存処理を再開する再開ステップをさらに含む請求項6に記載のデータ保存方法。
- 前記所定の予兆は、前記車両のドアが開けられたことを含む請求項1に記載のデータ保存方法。
- 前記所定の予兆は、スマートキーによりドアロックを解錠する処理が実行されたことを含む請求項1に記載のデータ保存方法。
- 前記車両の起動後、前記車両が駐車中である場合に、前記保存処理を再開する再開ステップをさらに含む請求項8または9に記載のデータ保存方法。
- 前記保存処理は、バックアップ処理を含む請求項1~10のいずれか1項に記載のデータ保存方法。
- 記憶装置に対するデータの保存処理を実行中の車両においてイグニッション電源がオンにされる所定の予兆を検出する予兆検出部と、
前記所定の予兆を検出した場合に、前記イグニッション電源がオンにされる前に前記保存処理を中止する中止制御部と、
を備えるデータ保存システム。 - コンピュータに、
記憶装置に対するデータの保存処理を実行中の車両においてイグニッション電源がオンにされる所定の予兆を検出する予兆検出手順と、
前記所定の予兆を検出した場合に、前記イグニッション電源がオンにされる前に前記保存処理を中止する中止手順と、
を実行させるデータ保存プログラム。
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