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JP2023030247A - 読取装置および画像形成装置 - Google Patents

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JP2023030247A
JP2023030247A JP2021135282A JP2021135282A JP2023030247A JP 2023030247 A JP2023030247 A JP 2023030247A JP 2021135282 A JP2021135282 A JP 2021135282A JP 2021135282 A JP2021135282 A JP 2021135282A JP 2023030247 A JP2023030247 A JP 2023030247A
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泰輔 遠藤
Taisuke Endo
啓吾 篠遠
Keigo Shinoto
真帆 佐谷
MAHO Satani
啓 小田切
Kei OTAGIRI
渓 小林
Kei Kobayashi
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fujifilm Business Innovation Corp
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Abstract

Figure 2023030247000001
【課題】読取対象物を載せて置く台よりも上方に配置される操作機器を接触して操作したときに読取対象物を読み取る読取機器が揺れることを、読取機器を取り付ける第1取付けフレームと操作機器を取り付ける第2取付けフレームの双方を支持フレームの同じ面部に固定する場合に比べて抑制できる読取装置等を提供する。
【解決手段】読取装置は、読取対象物を載せて置く台と、台に置かれる読取対象物を読み取る読取機器と、読取機器を台よりも上方に配置するよう取り付ける第1取付けフレームと、接触して装置の操作をする操作機器と、操作機器を台よりも上方に配置するよう取り付ける第2取付けフレームと、第1面部と第1面部よりも外力を受けたときに撓みやすい第2面部を有する支持フレームと、を備え、第1取付けフレームが支持フレームの第1面部に固定され、第2取付けフレームが支持フレームの第2面部に固定されている。
【選択図】図6

Description

この発明は、読取装置および画像形成装置に関するものである。
下記特許文献1には、撮像対象物である原稿を置く原稿台ユニットと、原稿台ユニットに置かれる原稿を撮像する書画カメラ等の撮像ユニットと、撮像ユニットを保持して原稿台ユニットよりも上方に配置するよう原稿台ユニットの上面の後端部に取り付けられた可動保持部材と、原稿台ユニットの上面の前端部に配置された操作パネル等を有する撮像装置が記載されている。
下記特許文献2には、読取対象物を置くステージと、ステージに置かれる読取対象物を光学的に読み取る書画カメラ等の読取ヘッドと、読取対象物の上方で読取対象物に接近および離間する方向に位置調整可能に読取ヘッドを支持する多関節ブーム等を有する読取装置が記載されている。
特開2003-157432号公報(段落0038、図1) 特開2013-214917号公報(図1)
この発明は、読取対象物を載せて置く台よりも上方に配置される操作機器を接触して操作したときに読取対象物を読み取る読取機器が揺れることを、読取機器を取り付ける第1取付けフレームと操作機器を取り付ける第2取付けフレームの双方を支持フレームの同じ面部に固定する場合に比べて抑制できる読取装置および画像形成装置を提供するものである。
この発明(1)は、
読取対象物を載せて置く台と、
前記台に置かれる読取対象物を読み取る読取機器と、
前記読取機器を前記台よりも上方に配置するよう取り付ける第1取付けフレームと、
接触して装置の操作をする操作機器と、
前記操作機器を前記台よりも上方に配置するよう取り付ける第2取付けフレームと、
第1面部と前記第1面部よりも外力を受けたときに撓みやすい第2面部を有する支持フレームと、
を備え、
前記第1取付けフレームが前記支持フレームの第1面部に固定され、
前記第2取付けフレームが前記支持フレームの第2面部に固定されている読取装置である。
また、この発明(2)は、
読取対象物を載せて置く台と、
前記台に置かれる読取対象物を読み取る読取機器と、
前記読取機器を前記台よりも上方に配置するよう取り付ける第1取付けフレームと、
接触して装置の操作をする操作機器と、
前記操作機器を前記台よりも上方に配置するよう取り付ける第2取付けフレームと、
第1面部と前記第1面部よりも小さい第2面部を有する支持フレームと、
を備え、
前記第1取付けフレームが前記支持フレームの第1面部に固定され、
前記第2取付けフレームが前記支持フレームの第2面部に固定されている読取装置である。
この発明(3)は、上記発明(1)又は(2)の読取装置において、前記第1取付けフレームと前記第2取付けフレームは、互いに接触しない状態で配置される読取装置である。
この発明(4)は、上記発明(1)又は(2)の読取装置において、前記支持フレームは、前記第1面部が上下の方向に延びる縦面部からなり、前記第2面部が前記縦面部の端部で交わって横方向に延びる横面部からなるフレームである読取装置である。
この発明(5)は、上記発明(3)の読取装置において、前記操作機器は、前記第1取付けフレームよりも装置の正面側に向く前方に配置されており、前記第2取付けフレームは、装置の正面側から見たときに前記第1取付けフレームの左右側方の一方又は双方に当該第1取付けフレームから間隔をあけて配置される読取装置である。
この発明(6)は、上記発明(4)の読取装置において、前記支持フレームの前記第2面部である横面部は、前記第1面部である縦面部の端部で装置の背面側に向く後方に曲げられた後方曲げ部に続く最初の曲げ面部であり、前記第1取付けフレームは、その下部が前記支持フレームの縦面部の装置の正面側の面に固定され、その上部が前記横面部になる前記最初の曲げ面部に接触せずに当該最初の曲げ面部の上方に立ち上がる形状になっており、前記第2取付けフレームは、前記最初の曲げ面部に固定されている読取装置である。
この発明(7)は、上記発明(4)の読取装置において、前記支持フレームの前記第2面部である横面部は、前記第1面部である縦面部を構成する部材の端部で接続されて固定された横面部を構成する部材の面部であり、前記第1取付けフレームは、その下部が前記支持フレームの縦面部の装置の正面側の面に固定され、その上部が前記横面部を構成する部材の面部に接触せずに当該横面部の上方に立ち上がる形状になっており、前記第2取付けフレームは、前記横面部を構成する部材の面部に固定されている読取装置である。
この発明(8)は、上記発明(6)の読取装置において、前記第1取付けフレームは、前記上方に立ち上がる部分と前記最初の曲げ面部との間を連結する連結フレームを含む読取装置である。
この発明(9)は、上記発明(7)の読取装置において、前記第1取付けフレームは、前記上方に立ち上がる部分と前記横面部を構成する部材の面部との間を連結する連結フレームを含む読取装置である。
この発明(10)は、台に置かれた読取対象物を前記台の上方から読み取る読取部と、前記読取部で読み取られる情報が含まれることもある画像情報に対応する画像を記録媒体に形成する画像形成部と、を備え、前記読取部が上記発明(1)から(9)のいずれかの読取装置で構成されている画像形成装置である。
上記発明(1)および(2)によれば、読取対象物を載せて置く台よりも上方に配置される操作機器を接触して操作したときに読取対象物を読み取る読取機器が揺れることを、読取機器を取り付ける第1取付けフレームと操作機器を取り付ける第2取付けフレームの双方を支持フレームの同じ面部に固定する場合に比べて抑制できる。
上記発明(3)によれば、第1取付けフレームと第2取付けフレームが互いに接触した状態で配置されている場合に比べて、操作機器を接触して操作したときに生じる振動が第2取付けフレームから第1取付けフレームに伝播することを防ぐことができる。
上記発明(4)によれば、取付け対象フレームの第1面部が縦面部でなく、その第2面部が縦面部の端部で交わって横方向に延びる横面部でない場合に比べて、操作機器を接触して操作したときに生じる振動を第2面部である横面部の下方向または上方向への撓みにより吸収できる。
上記発明(5)によれば、操作機器が第1取付けフレームよりも装置の正面側になる前方に配置された場合でも、操作機器を接触して操作したときに生じる振動が第1取付けフレームから第2取付けフレームに伝播することを防ぐことができる。
上記発明(6)によれば、第1取付けフレームの上部が装置の後方に曲げられた最初の曲げ面部に接触せずに当該最初の曲げ面部の上方に立ち上がる形状になっていない場合に比べて、第1取付けフレームと第2取付けフレームを最初の曲げ面部に集めるよう配置して装置の前後方向における配置スペースを少なくしたうえで、操作機器を接触して操作したときに生じる振動を最初の曲げ面部により吸収できる。
上記発明(7)によれば、第1取付けフレームの上部が横面部を構成する部材の面部に接触せずに当該横面部の上方に立ち上がる形状になっていない場合に比べて、第1取付けフレームと第2取付けフレームを横面部が構成される部材の面部に集めるよう配置して装置の前後方向における配置スペースを少なくしたうえで、操作機器を接触して操作したときに生じる振動を横面部が構成される部材の面部により吸収できる。
上記発明(8)によれば、第1取付けフレームが連結フレームを含んでいない場合に比べて、最初の曲げ面部が撓みにくくなって操作機器を接触して操作したときに振動が生じにくくなる。
上記発明(9)によれば、第1取付けフレームが連結フレームを含んでいない場合に比べて、横面部を構成する部材の面部が撓みにくくなって操作機器を接触して操作したときに振動が生じにくくなる。
上記発明(10)によれば、読取部の読取装置において読取対象物を載せて置く台よりも上方に配置される操作機器を接触して操作したときに読取対象物を読み取る読取機器が揺れることを、読取機器を配置する第1取付けフレームと操作機器を配置する第2取付けフレームの双方を支持フレームの同じ面部に固定する場合に比べて抑制でき、その読取装置で読み取られる画像情報に対応する画像を記録媒体に形成するときの上記読取機器の揺れに起因した画質の低下が誘発されることが抑制される。
第1の実施形態に係る画像形成装置の斜視図である。 図1の画像形成装置1の正面概要図である。 図1の画像形成装置の読取部の斜視図である。 読取部における第2カバーを外した状態の正面側の斜視図である。 読取部における第1カバーを外した状態の背面側の斜視図である。 画像形成装置の読取部等の一部における骨組み部分の斜視図である。 図6の読取部等の一部を上から見たときの概要図である。 第1取付けフレームと第2取付けフレームの配置状態の斜視図である。 図6の読取部の一部断面概要図である。 第2の実施形態に係る読取部の一部断面概要図である。 第3の実施形態に係る読取部の背面側の斜視図である。 図11の読取部の一部断面で示す概要図である。 第4の実施形態に係る読取装置の斜視図である。 読取装置の第2カバーを外した状態の正面側の斜視図である。 読取装置の第1カバーを外した状態の背面側の斜視図である。 読取装置における骨組み部分、取付けフレーム等の一部の斜視図である。
以下、この発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態.
図1は、この発明の第1の実施形態に係る画像形成装置1の外観が概略的に示された図面である。図2は、画像形成装置1の正面概要図である。図1等の各図面において矢印を付して示す上下、左右および前後の各方向は、画像形成装置1を使用するときに使用者が立って向き合うことを想定した画像形成装置1の正面10Fを基準にして表した方向になる。
<画像形成装置>
第1の実施形態に係る画像形成装置1は、図1と図2のいずれかに示されるように、内部の骨組み部分と外部の外装部分からなる筐体10と、筐体10の上端部分を除く下方の内側部分に存在するよう配置される画像形成部20と、筐体10の上端部分に存在するよう配置される読取部50とを備えている。
筐体10は、複数のフレーム、外装カバー等の材料で所要の構造および形状からなる構造体である。
第1の実施形態における筐体10は、図1に示されるように、その外観が上下方向に長い直方体状の形状からなる構造体として形成されている。
また、この筐体10は、図5,図6等に示されるように、その内部の骨組み部分が、例えば背面フレーム12、正面フレーム13,上部フレーム14,左側部フレーム15,右側部フレーム16,複数の仕切りフレーム17,18等のフレームで形成されている。さらに、この筐体10は、図1,図3等に示されるように、その外装部分が、例えば正面カバー11a,側面カバー11d,図示しない背面カバー等の外装カバーで形成されている。外装カバーは、その少なくとも一部が開閉可能な構造の開閉カバーとして構成されている。
画像形成部20は、画像情報に対応する画像を記録媒体9に形成するための構成部分である。
第1の実施形態における画像形成部20は、画像を作成して記録媒体9に形成する作像部2と、作像部2で使用される記録媒体9を収容して作像部2に供給する媒体供給部3と、作像部2で画像が形成された記録媒体9が排出される媒体排出部4とを有している。記録媒体9としては、所定のサイズからなるシート状の普通紙、コート紙、厚紙等が使用される。
画像形成部20における作像部2は、現像剤からなる画像を最終的に記録媒体9に形成する電子写真方式の作像装置を用いて構成されている。
電子写真方式の作像装置からなる作像部2は、いずれも図示しない、感光体等の像保持体と、その像保持体の周囲に配置される帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置等の機器と、像保持体から離れた位置に配置される定着装置を備えている。また、この作像部2は、現像剤補給装置、画像処理装置、制御装置等の機器も備えている。このうち転写装置としては、像保持体に形成する現像剤からなる画像を記録媒体9に直接転写する直接転写方式の装置や、その画像を像保持体から中間転写体を中継して記録媒体9に転写する中間転写方式の装置が採用される。
また、この作像部2は、画像形成装置1と接続される情報端末機等の外部機器から入力される画像情報に対応した画像を形成する機能と、読取部50で読み取られる情報を画像情報として用いてその画像情報に対応した画像を形成する機能を備えている。
このため、作像部2では、上記作像装置において像保持体を中心にした帯電動作、画像情報に対応した露光動作、現像動作、転写動作がこの順に行われる。これにより、作像部2では、像保持体に現像剤からなる画像が作成され、しかる後、その画像が像保持体から記録媒体9に転写される。また、作像部2では、画像が転写された記録媒体9に対して定着動作が行われ、これにより、その画像が記録媒体9に定着される。
画像形成部20における媒体供給部3は、作像部2の下方に配置されている。この媒体供給部3は、いずれも図示しない、記録媒体9を収容するトレイ等の収容体と、その収容体から記録媒体9を送り出す送出装置等を備えている。
収容体は、筐体10の内側から外側に引き出して記録媒体9の収容作業等が可能に取り付けられている。この収容体は、単数に限らず、複数であってよい。また送出装置は、収容体の数と同数のものが配置される。
この媒体供給部3では、作像部2における転写動作に合わせて所要の記録媒体9が作像部2にむけて送り出される。図2における符号37は、媒体供給部3から作像部2の一部(記録媒体9に画像の転写を行う部分)を通過して排出口41に至るように記録媒体9が搬送される主な媒体搬送路である。
画像形成部20における媒体排出部4は、作像部2の上方に配置されている。この媒体排出部4は、筐体10の正面10Fの上部の一部に排出空間40を有している。排出空間40は、右側に片寄って開口する正面開口40aと、右の側面に正面10Fから連続して開口する側面開口40dとで外側に向けて開放された空間になっている。
また、媒体排出部4は、排出空間40の左側の内壁面に記録媒体9の排出口41が設けられており、排出空間40の底面に排出口41から排出された記録媒体9を積載して収容する積載面部42が設けられている。積載面部42は、例えば、排出口41から右方向に離れるにつれて上方に盛り上がるよう傾く面、いわゆる右肩上がりの斜面として形成されている。
媒体排出部4では、作像部2において画像が作成および定着された記録媒体9が媒体搬送路37を通して排出口41から排出されて収容される。
<読取部、読取装置>
次に、読取部50は、図1、図3等に示されるように、台6に置かれた読取対象物90を台6の上方から読み取る構成部分である。
この読取部50は、読取対象物90を載せて置く台6と、台6に置かれる読取対象物90を読み取る読取機器7と、接触して装置の操作をする操作機器8等を備えた読取装置5で構成されている。操作機器8における装置の操作は、読取装置5を含む画像形成装置1の操作になる。
台6は、読取対象物90を載せて静止させた状態で置くことが可能な平らな上面部61を有する板状の部材で構成されている。この台6は、その上面部61が最上面になるよう筐体10の上端部に配置されるよう取り付けられる。
読取対象物90は、台6に置いて読取機器7で台6の上方から読み取ることが可能な物であればよい。この読取対象物90は、例えば、画像の情報が記録されたシート状の原稿の他に、本、雑誌、食品、植物等の立体的な物が含まれる。
読取機器7は、台6に置かれる読取対象物90を光学的に読み取ることが可能な機器である。この読取機器7としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子やレンズ等の光学素子を組み合わせて構成されるカメラが使用される。この読取機器7としてのカメラは、書画カメラと称されることもある。読取機器7は、読み取りの際に読取対象物90を照明する照明機器を備えていてもよい。
この読取機器7は、図4,図5等に示されるように、第1取付けフレーム75によって台6よりも上方の位置に配置されるよう取り付けられている。第1取付けフレーム75は、操作機器8の後方において画像形成装置1の高さ方向に延びるフレームとして配置されている。
第1取付けフレーム75の詳細については後述する。
また、読取機器7は、その読み取った情報が、画像形成部20に送られて画像を形成するもとになる画像情報として使用される他に、操作機器8の表示部に表示する画像情報として使用されるように構成されている。
読取装置5は、読取機器7で読み取った情報を画像形成部20における画像処理装置に送信して処理されるよう構成されている。なお、読取装置5は、読取機器7で読み取った情報を画像処理する画像処理装置を備えていてもよい。
操作機器8は、接触して画像形成装置1の操作をする操作部81を少なくとも有する板状の構造体である。操作機器8は、操作部81に加えて、各種の情報(画像、映像など)を表示する表示部82を有していてもよい。
操作部81は、操作機器8が表示部82を有している場合、その表示部82に表示される部分を指やペンで触れることにより通電、位置の検出等が行われる抵抗膜方式、静電容量方式等による操作が可能なタッチパネル等の非機械式部品で構成される部分になる。操作部81は、画像形成装置1の使用者が指で触れて物理的に動かすことで操作が可能な物理ボタン、物理スイッチ等の機械式部品で構成される部分である。なお、操作部81は、上記非機械式部品で構成される部分と上記機械式部品で構成される部分が混在する構成のものであってもよい。
表示部82は、液晶表示パネル等の表示機器で構成される部分である。表示部82は、操作部81が上記非機械式部品で構成される場合、その操作部81で用いる操作用の画面の表示も行うよう構成されている。
第1の実施形態における操作機器8は、非機械式部品で構成される操作部81が表示部82のなかに含まれる構成になっている。このため、操作機器8は、図3等に示されるように、操作部81を兼ねる表示部82が板状の支持本体83の正面83aに配置された構造になっている。このような操作機器8は、例えばタッチパネル、タッチディスプレイ等とも称される。
また、操作機器8は、図5等に示されるように、支持本体83の背面83bに、操作機器8を回動可能に取り付けるための取付け軸83dが固定板83eにより固定されている。取付け軸83dは、例えば、左右の方向に延びる円筒状の軸が使用される。さらに、操作機器8は、取付け軸83dの左右の端部を回動可能に支持するとともに操作機器8を最終的に後述する第2取付けフレーム(85)に取り付ける左右の取付け治具84L,84Rを備えている。操作機器8は、取付け治具84L,84Rにより、取付け軸83dを中心にして回動して操作面の傾き角度を調整することが可能になるよう支持される。
なお、操作機器8は、表示部82の外側の支持本体83に、非機械式部品で構成される操作部81と機械式部品で構成される操作部81の一方または双方が併存するよう設けられていてもよい。
また、操作機器8は、図4,図5等に示されるように、第2取付けフレーム85によって台6よりも上方の位置に配置されるよう取り付けられている。さらに、操作機器8は、図5から図7等に示されるように、読取機器7を支持する第1取付けフレーム75のうち操作機器8と同じ高さ領域に相当する部分よりも、装置の正面10F側に向く前方になるよう配置されている。第2取付けフレーム85は、操作機器8をその背面側において支持している。
第2取付けフレーム85の詳細については後述する。
読取部50を構成する読取装置5では、図1から図5等に示されるように、読取機器7を支持する第1取付けフレーム75が第1カバー76によって覆われており、また操作機器8を支持する第2取付けフレーム85が第2カバー86によって覆われている。
第1カバー76は、図4,図5等に示されるように、3つに分割した上端カバー部76a,上前面カバー部76bおよび背面カバー部76cを組み合わせて使用するカバーになっている。
上前面カバー部76bは、図5に示されるように、その上部の前端側に、読取機器7を通過させて下方に向けて露出させる開口部76dが設けられている。また、上前面カバー部76bは、その上部の後端側に、第1取付けフレーム75の前面の上部を覆う部分76eが垂下するよう設けられている。
また、第2カバー86は、図3、図4等に示されるように、3つに分割した正面カバー部87と左右の背面カバー部88L,88Rとを組み合わせて使用するカバーになっている。
正面カバー部87は、台6と操作機器8の間における正面側の領域と、操作機器8と第1取付けフレーム75との間における左右側面側の領域および上面側の領域とを覆うよう構成されている。また、正面カバー部87は、操作機器8の背面側に位置する第2取付けフレーム85等の一部分を通過させるよう開口する開口部87eが設けられている。
また、この画像形成装置1では、上記背面フレーム12として、図5,図6,図8等に示されるように、第1面部12aと第1面部12aよりも外力を受けたときに撓みやすい第2面部12bを有する支持フレームを採用している。
ここで、第2面部12bは、第1面部12aに比べると、同じレベルの外力を局所的に受けたときに、その外力を受けた部分を中心にした局部で例えば1ミリから数ミリ程度弾性変形するよう撓みやすい関係にある。
また、第2面部12bについては、第1面部12aよりも小さい面部であると言い換えることもできる。第1面部12aよりも小さいとは、例えば、厚さが同じ場合であれば面積が小さい(狭い)こと、補強構造や材質等の要素を異ならせることによって剛性が小さい(弱い)こと等をいう。補強構造は、例えば、リブを設けることや、梁を設けることを含む。
第1の実施形態における上記支持フレームの一例である背面フレーム12は、図6,図8,図9等に示されるように、第1面部12aが上下の方向に延びる縦面部からなり、また第2面部12bが第1面部12aである縦面部の端部で交わって横方向に延びる横面部からなるフレームとして構成されている。
縦面部の端部は、例えば、最上の上端であるが、第1取付けフレーム75の後述する下部75aが取り付けられる部分よりも端にある部位であれば最上の上端でなくとも差し支えない。
背面フレーム12は、筐体10の読取部50から画像形成部20までの背面のほぼ全域に配置するフレームである他、次のようなフレームであってもよい。すなわち、背面フレーム12は、読取部50から画像形成部20の途中まで(例えば媒体排出部4と作像部2まで)の背面領域に配置されるフレームや、読取部50の背面領域(画像形成部20の背面領域を除く)に配置されるフレームでもよい。
また、背面フレーム12は、図4から図6等に示されるように、正面フレーム13,上部フレーム14,左側部フレーム15,右側部フレーム16,複数の仕切りフレーム17,18等のフレームと接合しており、これにより箱状の骨組み構造またはラーメン構造にて支持されている。このことによっても、背面フレーム12は、その機械的強度が高められている。
この横面部からなる第2面部12bは、図9等に示されるように、第1面部12aである縦面部の端部(本例では上端)で装置の背面側に向く後方に曲げられた後方曲げ部12hに続いて最初に存在する最初の曲げ部になっている。
この第2面部12bは、第1面部12aに対して片持ち梁になる。このため、第2面部12bは、第1面部12aよりも機械的強度が弱い関係にある。
また、第2面部12bは、第1面部12aとほぼ同じ厚さであり、その面積が第1面部12aの面積よりも小さい関係になっている。
具体的には、第1面部12aは、その表面形状が上下方向に長い長方形からなる広い面部である。これに対して第2面部12bは、その表面形状が、第1面部12aの端部で第1面部12aの左右の幅と同じ幅でもって後方に所要の角度(例えば、ほぼ直角)および長さで曲げられた、左右の方向に細長い長方形状からなる相対的に狭い面部である。
また、第1の実施形態における背面フレーム12は、図5,図8等に示されるように、縦面部からなる第1面部12aの左右の端部でそれぞれ後方に曲げられた左右の側面部12c,12dを有するフレームになっている。
左右の側面部12c,12dは、その後方に曲げられた長さが第2面部12bの後方に曲げられた長さとほぼ同じである。この背面フレーム12における第2面部12bの左右端部は、左右の側面部12c,12dの各上端部にそれぞれ接触し合う状態になるよう形成されている。ただし、第2面部12bの左右端部は、左右の側面部12c,12dの各上端部とは離れた状態になるよう形成されていてもよい。
そして、この画像形成装置1においては、図5,図6,図8等に示されるように、読取機器7を取り付ける第1取付けフレーム75が背面フレーム12の第1面部12aに固定されており、また操作機器8を取り付ける第2取付けフレーム85が背面フレーム12の第2面部12bに固定されている。
この場合、第1の実施形態における第1取付けフレーム75は、図5,図8等に示されるように、下部75aと、上部75bと、取付け部75dとで構成されている。
下部75aは、上下方向に直線状に延びる板状の部分である。上部75bは、下部75aの上端で後方にむけて上り傾斜のように曲がって接続する後方曲げ接続部75cを介して上下方向に直線状に延びる板状の部分である。取付け部75dは、上部75bの上端で斜め前方に突出するよう設けられる読取機器7の板状の部分である。
この第1取付けフレーム75は、図6,図8,図9等に示されるように、その下部75aが背面フレーム12の縦面部からなる第1面部12aの正面10F側の面に固定されており、また、その上部75bが最初の曲げ面部からなる第2面部12bに接触せずに曲げ接続部75cを介して第2面部12bの上方に立ち上がる形状になっている。
また、この第1取付けフレーム75は、図8に示されるように、その下部75aが、背面フレーム12の第1面部12aの上部で左右方向のほぼ中央に設けたフレーム保持枠77に差し込まれて固定されるとともに、フレーム保持枠77から取り外し可能になっている。
フレーム保持枠77は、背面フレーム12の第1面部12aとの間に第1取付けフレーム75の下部75aが嵌め入れられて保持される保持空間を有する枠体である。
また、フレーム保持枠77は、その上部および下部に、下方にずれるほど次第に狭くなる溝形状で開口する上固定孔77bおよび下固定孔77cを備えている。フレーム保持枠77は、その下部において第1取付けフレーム75の下部75aを嵌め入れた状態で保持する形状になっている。
さらに、フレーム保持枠77は、背面フレーム12の第1面部12aに溶接、ネジ止め等の固定手段で固定されている。
第1取付けフレーム75は、その下部75aの上部および下部に、フレーム保持枠77の上固定孔77bおよび下固定孔77cに上方からそれぞれ嵌め入れて固定される円柱状の上固定突起75gおよび下固定突起75fが設けられている。
上固定突起75gおよび下固定突起75fには、上固定孔77bおよび下固定孔77cに嵌め入れたときに上固定孔77bおよび下固定孔77cの縁が食い込んで、上固定突起75gおよび下固定突起75fが前後方向に移動すること(ガタつくこと)が阻止されるように機能する溝が設けられている。
ちなみに、第1取付けフレーム75は、フレーム保持枠77を使用せず、背面フレーム12の第1面部12aに溶接、ネジ止め等の固定手段で直接固定されるよう構成してもよい。
一方、第1の実施形態における第2取付けフレーム85は、図5,図8等に示されるように、装置の正面10F側から見たときに、第1取付けフレーム75の左右側方の双方に第1取付けフレーム75から間隔をあけて配置される左右の第2取付けフレーム85L,85Rで構成されている。
左右の第2取付けフレーム85L,85Rは、操作機器8における左右の取付け治具84L,84Rを取り付ける取付け面85aを有する形状になっている。第1の実施形態における左右の第2取付けフレーム85L,85Rは、外観が上下の方向に長い直方体状の形状になっており、また上面部が平らな取付け面85aとして形成されている。
この左右の第2取付けフレーム85L,85Rは、その一方の下端部と他方の下端部で左または右の方向に折り曲げた曲げ部85cとを、背面フレーム12の第2面部12bにネジ止め、一部差し込み等の固定手段により固定されている。
また、この画像形成装置1においては、図5,図7等に示されるように、第1取付けフレーム75と左右の第2取付けフレーム85L,85Rが互いに接触しない非接触の状態で配置されている。具体的には、左右の第2取付けフレーム85L,85Rが、第1取付けフレーム75の上部75bおよび曲げ接続部75cの左右側方に所要の間隔をあけた状態で配置されている。
さらに、この画像形成装置1においては、図5,図8,図9等に示されるように、第1取付けフレーム75が、前述したように背面フレーム12の第2面部12bにも接触しない状態で配置されている。一方、第2取付けフレーム85は、背面フレーム12の第2面部12bにおける中央寄りの部分に第1取付けフレーム75の左右の側方に離れた状態で存在するよう配置されている。
<画像形成装置および読取装置の使用と動作>
以上の構成からなる画像形成装置1は、その画像形成部20において、接続された外部機器から入力される画像情報に対応した画像を記録媒体9に形成することが可能である。この場合、画像が形成された記録媒体9は、媒体排出部4に排出されて出力される。
また、画像形成装置1は、その読取部50において、台6に載せて置いた読取対象物90を読取機器7で読み取り、その読取情報を操作機器8の表示部82に読取画像として表示させることが可能である。
さらに、画像形成装置1では、読取部50で読み取った読取対象物90の読取情報を画像形成部20に画像情報として取り込み、その画像情報に対応した画像を記録媒体9に形成することも可能である。これにより、画像形成装置1では、読取対象物90を読み取った画像を記録媒体9に記録して出力することもできる。
そして、画像形成装置1では、例えば、読取部50における読取対象物90の読取動作を行う場合、使用者が操作機器8で装置の操作をすることにより読取動作が開始される。
この場合、使用者が操作機器8において読取動作を開始させるための操作を行うと、読取機器7が台6に置かれた読取対象物90を読み取るよう作動する。
しかし、この読取動作を開始するときには、操作機器8では使用者が手で触れて操作するので振動が生じ、その振動が操作機器8を取り付ける第2取付けフレーム85から読取機器7を取り付ける第1取付けフレーム75まで伝わり、最終的に読取機器7が揺れるおそれがある。
そのような読取機器7の揺れが発生した場合は、揺れている読取機器7で読み取った読取情報が乱れてしまう。この結果、その読取情報を表示部82に表示する場合には、その表示される画像が乱れることになる。また、その読取情報を画像形成部20で画像情報として用いて画像を形成する場合には、その形成される画像が乱れることになる。
これに対して、この画像形成装置1では、読取部50ひいては読取装置5において読取機器7が取り付けられる第1取付けフレーム75を背面フレーム12の第1面部12aに固定し、また操作機器8が取り付けられる第2取付けフレーム85を背面フレーム12の第2面部12bに固定している。
このため、画像形成装置1では、その第1取付けフレーム75と第2取付けフレーム85の双方を背面フレーム12の同じ面部、例えば第1面部12aに固定するよう構成した場合に比べると、操作機器8を接触して操作したときに読取機器7が揺れることが抑制される。
この読取機器7の揺れが抑制されるのは、以下の理由によるものと推測される。
すなわち、操作機器8が操作されると、図9に示されるように、その操作したときに発生する押圧力等に起因した力Fsが操作機器8に対して後方の斜め下方に向く外力として加わり、その力Fsが左右の取付け治具84L,84Rを介して左右の第2取付けフレーム85L,85Rを後方に倒すような力として伝わることになる。このとき左右の第2取付けフレーム85L,85Rが固定されている背面フレーム12の第2面部12bには、後方曲げ部12hを起点として下方に向く曲げモーメント(応力)Mが発生する。
この際、その第2面部12bは、左右の第2取付けフレーム85L,85Rが固定されている部分を中心にした局部で、図9に二点鎖線で例示されるように下方に所要の量だけ弾性変形するように撓むようになる。これに対して、背面フレーム12の第1取付けフレーム75が固定されている第1面部12aは、撓むことや変動することが殆んどない。
これにより、操作機器8の操作で左右の第2取付けフレーム85L,85Rに伝わった力が、背面フレーム12の第2面部12bの撓みにより吸収される。その一方で、背面フレーム12の第1面部12aが、撓むことや変動することがない。このことによって、その第1面部12aに固定された第1取付けフレーム75が揺れることが抑えられ、ひいては第1取付けフレーム75に取り付けられている読取機器7が揺れることも抑えられるものと考えられる。
また、この画像形成装置1では、第1取付けフレーム75と左右の第2取付けフレーム85L,85Rが非接触の状態で配置されている。このため、第1取付けフレーム75と第2取付けフレーム85が互いに接触した状態で配置されている場合に比べると、操作機器8を接触して操作したときに生じる振動が第2取付けフレーム85から第1取付けフレーム75に直接的に伝播することが防止され、その結果として読取機器7が揺れることが抑えられる。
第2の実施の形態.
図10は、この発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の一部(読取部50または読取装置5と背面フレーム12B等)が一部断面として示された図面である。
第2の実施形態に係る読取部50または読取装置5は、第1の実施形態に係る読取部50または読取装置5と対比した場合、背面フレーム12を構成の一部が異なる背面フレーム12Bに変更した点で異なり、それ以外については同じ構成になっている。
このため、以下では、共通する構成部分については図面等に第1の実施形態で用いた符号を同様に付して、その説明を必要な場合を除いて省略する。
第2の実施形態における背面フレーム12Bは、縦面部の第1面部12aと横面部の第2面部12bが連続したものではなく、図10に示されるように、第2面部12bが、第1面部12aになる縦面部を構成する部材121の端部121aで接続されて固定された横面部を構成する部材122の面部として形成されている。
詳しくは、第2面部12bは、縦面部を構成する上下方向に縦長の長方形状からなる板状の部材121の端部121aで後方に曲げた曲げ部に、横面部を構成する左右方向に細長い長方形状からなる板状の部材122における前側の端部を接合して、ボルトナット締結123、溶接等の固定手段で固定した面部として設けられている。この場合、第1面部12aを構成する部材121の端部121aと第2面部12bを構成する部材122と接触して固定される部分は、固定接続部12gとなる。本例における部材121の端部121aは、最上の上端であるが、これに限定されない。
そして、この背面フレーム12Bも、第1の実施形態における背面フレーム12の場合と同様に、第1面部12aと第1面部12aよりも小さくかつ外力を受けたときに撓みやすい第2面部12bを有する支持フレームになっている。
ちなみに、縦面部を構成する部材121と横面部を構成する部材122は、同じ材質で同じ厚さのものであることが好ましいが、異なっていてもよい。ただし、異なる場合は、第2面部12bが第1面部12aより撓みやすい関係になるよう構成される。
また、この背面フレーム12Bを採用する画像形成装置1の読取部50または読取装置5においても、図10に示されるように、読取機器7を支持する第1取付けフレーム75を背面フレーム12Bの第1面部12aに固定し、また操作機器8を支持する第2取付けフレーム85を背面フレーム12Bの第2面部12bに固定している。
この第1取付けフレーム75と第2取付けフレーム85は、第1の実施形態における第1取付けフレーム75と第2取付けフレーム85と同じ構成になっている。
このため、この読取部50または読取装置5を備えた画像形成装置1においても、その第1取付けフレーム75と第2取付けフレーム85の双方を背面フレーム12Bの同じ面部、例えば第1面部12aに固定するように構成した場合に比べると、操作機器8を接触して操作したときに読取機器7が揺れることが抑制される。
このときの読取機器7の揺れが抑制される理由も、第1の実施形態における画像形成装置1の場合とほぼ同様になるものと推測される。
すなわち、操作機器8が操作されると、図10に示されるように、その操作したときに発生する力Fsが操作機器8に後方の斜め下方に向く外力として加わり、その力Fsが左右の第2取付けフレーム85L,85Rを後方に倒すような力として伝わることになる。これにより、このとき左右の第2取付けフレーム85L,85Rが固定されている背面フレーム12Bの第2面部12bに、固定接続部12gを起点として下方に向く曲げモーメント(応力)Mが発生する。
この際、背面フレーム12Bの第2面部12bは、左右の第2取付けフレーム85L,85Rが固定されている部分を中心にした局部で、図10に二点鎖線で例示されるように下方に所要の量だけ弾性変形するように撓む。その一方で、背面フレーム12Bの第1面部12aは、撓むことや変動することが殆んどない。
これにより、操作機器8の操作で左右の第2取付けフレーム85L,85Rに伝わった力が背面フレーム12Bの第2面部12bの撓みにより吸収される。その一方で、背面フレーム12Bの第1面部12aは、撓むことや変動することがない。このことによって、その第1面部12aに固定された第1取付けフレーム75が揺れることが抑えられ、ひいては第1取付けフレーム75に取り付けられている読取機器7が揺れることも抑えられるものと考えられる。
第3の実施の形態.
図11は、この発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の一部(読取部50または読取装置5等)の背面側が示された図面である。
第3の実施形態に係る読取部50または読取装置5は、第1の実施形態に係る読取部50または読取装置5と対比した場合、第1取付けフレーム75に構成を付加して変更した点で異なり、それ以外については同じ構成になっている。
このため、以下では、共通する構成部分については図面等に第1の実施形態で用いた符号を同様に付して、その説明を必要な場合を除いて省略する。
第1取付けフレーム75は、図11および図12に示されるように、背面フレーム12の第2面部12bの上方に立ち上がる部分である上部75bと背面フレーム12の最初の曲げ面部となる第2面部12bとの間を連結する左右の連結フレーム78L,78Rが設けられている。
左右の連結フレーム78L,78Rは、板状のフレームであり、その上端部78aが第1取付けフレーム75の上部75bの下端部(後方曲げ接続部75cの上端部を含む)に取り付けられ、その下端部78bが背面フレーム12の第2面部12bに取り付けられている。
また、左右の連結フレーム78L,78Rは、第1取付けフレーム75の後方曲げ接続部75cの左右の端部に配置されて、主に第1取付けフレーム75が左右方向に沿う横方向への揺れることを抑えるように補助的に機能するものである。このため、連結フレーム78L,78Rは、第1取付けフレーム75に比べると、薄いフレームや幅の狭いフレームとして構成することが可能になる。
さらに、左右の連結フレーム78L,78Rの上端部および下端部の取り付けは、ねじ止め、溶接、嵌め込み等の固定手段で行われている。
この左右の連結フレーム78L,78Rが設けられた場合は、第1取付けフレーム75が背面フレーム12に更に強固に取り付けられた状態になる。また、背面フレーム12の第2面部12bは、その剛性が、左右の連結フレーム78L,78Rを設けない場合に比べて向上する。
そして、この左右の連結フレーム78L,78Rを含む背面フレーム12を備えた画像形成装置1においては、その左右の連結フレーム78L,78Rを含まない背面フレーム12を採用した場合に比べると、次の作用効果がある。
つまり、操作機器8を接触して操作したときに第1取付けフレーム75が背面フレーム12の縦面部である第1面部12aに固定されていることで揺れが抑えられることに加えて、その横方向への揺れも抑えられる。また、背面フレーム12の第2面部12bである最初の曲げ面部が撓みにくくなり、操作機器8を接触して操作したときに振動が生じにくくなる。
したがって、この画像形成装置1においても、操作機器8を接触して操作したときに第1取付けフレーム75の揺れの抑制が補助されて読取機器7が揺れることがより一層抑制される。
このときの読取機器7の揺れが抑制されるのは、以下の理由によるものと推測される。
すなわち、操作機器8が操作されると、図12に示されるように、その操作したときに発生する力Fsが操作機器8に後方の斜め下方に向く外力として加わり、その力Fsが左右の第2取付けフレーム85L,85Rを後方に倒すような力として伝わることになる。これにより、このとき左右の第2取付けフレーム85L,85Rが固定されている背面フレーム12の第2面部12bに、後方曲げ部12hを起点として下方に向く曲げモーメント(応力)Mが形式上は発生する。
しかしこの際、第1取付けフレーム75は、その横方向への揺れが左右の連結フレーム78L,78Rにより抑制される。
また、背面フレーム12の第2面部12bは、左右の第2取付けフレーム85L,85Rが固定されている部分を中心にした局部で、下方に所要の量だけ弾性変形するように撓もうとする。その一方で、第2面部12bは、第1取付けフレーム75の左右の連結フレーム78L,78Rにより剛性が向上していて撓みにくくなっている。またこの際、背面フレーム12の第1面部12aは、第2面部12bの撓みの有無に関係なく撓むことや変動することが殆んどない。
これにより、操作機器8の操作をしたときの振動自体が発生しにくくなり、背面フレーム12の第1面部12aのみならず第2面部12bもほぼ撓むことがない。この結果、その第1面部12aに固定された第1取付けフレーム75が前後の方向に揺れることが抑えられることに加えて左右の方向に揺れることも抑えられ、ひいては第1取付けフレーム75に取り付けられている読取機器7が揺れることも抑えられると考えられる。
第4の実施の形態.
図13は、この発明の第4の実施形態に係る読取装置5が示された図面である。
第4の実施形態に係る読取装置5は、第1の実施形態に係る画像形成装置1における筐体10および画像形成部20を除いた読取部50または読取装置5と同じ構成になっている。
このため、以下では、共通する構成部分については図面等に第1の実施形態で用いた符号を同様に付して、その説明を必要な場合を除いて省略する。
読取装置5は、図13から図15等に示されるように、台6と、読取機器7と、操作機器8と、第1取付けフレーム75と、第2取付けフレーム85と、背面フレーム12等を備えている。
ここで、台6は、読取対象物90を載せて置く部分である。読取機器7は、台6に置かれる読取対象物90を読み取る機器である。操作機器8は、接触して装置の操作をする機器である。第1取付けフレーム75は、読取機器7を台6よりも上方に配置するよう取り付けるためのフレームである。第2取付けフレーム85は、操作機器8を台6よりも上方に配置するように取り付けるためのフレームである。背面フレーム12は、第1面部12aと第2面部12bを有する支持フレームの一例である。
図13等における符号51は読取装置5の筐体、符号51Fは装置の正面、符号76は第1取付けフレーム75を覆う第1カバー、符号86は第2取付けフレーム85を覆う第2カバーを、それぞれ示している。
筐体51は、複数のフレーム、外装カバー等の材料で所要の構造および形状からなる構造体である。第4の実施形態における筐体51は、図13等に示されるように、その外観が、上下方向の寸法が比較的短い、いわば高さが比較的低い直方体状の形状からなる構造体として形成されている。
また、この筐体51は、図15,図16等に示されるように、その内部の骨組み部分が、例えば背面フレーム12、正面フレーム13,上部フレーム14,上下の左側部フレーム15,右側部フレーム16等のフレームで形成されている。
そして、この読取装置5においては、背面フレーム12として、第1の実施形態における読取部50または読取装置5の場合と同様に、第1面部12aと第1面部12aよりも外力を受けたときに撓みやすいまたは第1面部12aよりも小さい第2面部12bを有する支持フレームを採用している。第4の実施形態における背面フレーム12は、第1の実施形態における筐体10の背面フレーム12よりも上下方向の寸法が(画像形成部20がない分)短いフレームになっている。
また、この読取装置5においても、第1の実施形態における読取部50または読取装置5の場合と同様に、図15,図16等に示されるように、読取機器7を取り付ける第1取付けフレーム75が背面フレーム12の第1面部12aに固定され、また操作機器8を取り付ける第2取付けフレーム85が背面フレーム12の第2面部12bに固定されている。この第1取付けフレーム75や第2取付けフレーム85等に関する構成の詳細は、第1の実施形態等における各読取部50または読取装置5の場合と同様である。
次に、読取装置5は、台6に載せて置いた読取対象物90を読取機器7で読み取り、その読取情報を操作機器8の表示部82に読取画像として表示させることが可能である。
また、読取装置5では、読み取った読取対象物90の読取情報を、例えば読取装置5と無線または有線で接続する画像形成装置等の出力装置に画像情報として取り込んだ後、その画像情報に対応した画像を記録媒体9に形成するように使用することも可能である。これにより、読取装置5は、画像形成装置の画像読取装置として利用することができる。
そして、読取装置5では、読取対象物90の読取動作を行う場合、使用者が操作機器8で装置の操作をすることにより読取動作が開始される。
この場合、使用者が操作機器8において読取動作を開始させるための操作を行うと、読取機器7が台6に置かれた読取対象物90を読み取るよう作動する。
しかし、この読取装置5においても、その読取動作を開始するときには、操作機器8で使用者が手で触れて操作するので振動が生じる。このため、この読取装置5においても、その振動が操作機器8を取り付ける第2取付けフレーム85から読取機器7を取り付ける第1取付けフレーム75まで伝わり、最終的に読取機器7が揺れるおそれがある。
これに対して、この読取装置5では、読取機器7が取り付けられる第1取付けフレーム75を背面フレーム12の第1面部12aに固定し、また操作機器8が取り付けられる第2取付けフレーム85を背面フレーム12の第2面部12bに固定している。
このため、読取装置5では、その第1取付けフレーム75と第2取付けフレーム85の双方を背面フレーム12の同じ面部、例えば第1面部12aに固定するよう構成した場合に比べると、操作機器8を接触して操作したときに読取機器7が揺れることが抑制される。この読取機器7の揺れが抑制される理由は、第1の実施形態等において説明した理由とほぼ同じである。
なお、この読取装置5においても、第2および第3の実施形態で採用した異なる構成を同様に適用することが可能である。
変形例.
この発明は、第1から第4の実施形態で例示した内容に何ら限定されるものではなく、例えば、以下に挙げるような変形例も含むものである。
支持フレームの一例である背面フレーム12は、その全体の形状等について第1の実施形態等で例示した形状に限定されない。
例えば、背面フレーム12は、第2取付けフレーム85を固定する対象の第2面部12bが、最初の曲げ面部でなく、2回以上曲げられた曲げ面部がある場合、2番目以降の曲げ面部で構成してもよい。また、第2面部12bは、第2取付けフレーム85を固定する取付け面85a(図9等を参照)が、水平な面でなく、傾斜した面であっても差し支えない。
また、背面フレーム12は、図10に二点鎖線で例示するように、第2の実施形態における背面フレーム12Bのように連結フレーム78(左右の連結フレーム78L,78R)を含む構成の支持フレームにしてもよい。
この他、第1面部および第2面部を有する支持フレームは、背面フレーム12に限らず、他のフレームであってもよい。その支持フレームは、例えば、左右のいずれか一方の側面フレームとしても構わない。
操作機器8を取り付ける第2取付けフレーム85は、第1取付けフレーム75の左右側方の一方に第1取付けフレーム75から間隔をあけて配置される1つの取付けフレームであってもよい。
ただし、第2取付けフレーム85については、操作機器8を操作したときに発生する衝撃や振動を抑制する観点からすると、第1の実施形態等において例示したような第1取付けフレーム75の左右側方の双方に第1取付けフレーム75から間隔をあけて配置される左右の第2取付けフレーム85L,85Rで構成することが好ましい。
読取機器7を取り付ける第1取付けフレーム75は、その全体の形状等について第1の実施形態等で例示した形状に限定されない。
この第1取付けフレーム75は、例えば、背面フレーム12の第1面部12aに固定する下部75aを除く部分が、読取機器7の位置や姿勢を調整するために回動する等の可動型の構造になっていてもよい。
ちなみに、操作機器8は、接触して操作したときに発生する振動が読取機器7の第1取付けフレーム75に伝播して上記した読取機器7の読取動作に関する不具合を誘発させてしまう性質を有する。このため、操作機器8は、例えば、指紋認証機器、認証用カードリーダ等の第3機器も概念上含まれる。
しかし、その第3機器は、上記タッチパネルや物理ボタン等を含む操作機器に比べると、手で押すように接触して操作する要素が少ないので発生する振動が少なく、また、その操作をしてから読取機器7での読取動作の開始まで時間的余裕があるという性質を有する。
このことから、上記第3機器は、読取機器7の近くに配置する場合であっても、本発明のような第1取付フレーム75や第2取付けフレーム85等に関する構成を採用しなくてもよい。
1 …画像形成装置
5 …読取装置
6 …台
7 …読取機器
8 …操作機器
9 …記録媒体
10F,51F…装置の正面
12…背面フレーム(支持フレームの一例)
12a…第1面部(縦面部の一例)
12b…第2面部(横面部または最初の曲げ面部の一例)
20…画像形成部
50…読取部
75…第1取付けフレーム
85…第2取付けフレーム
90…読取対象物

Claims (10)

  1. 読取対象物を載せて置く台と、
    前記台に置かれる読取対象物を読み取る読取機器と、
    前記読取機器を前記台よりも上方に配置するよう取り付ける第1取付けフレームと、
    接触して装置の操作をする操作機器と、
    前記操作機器を前記台よりも上方に配置するよう取り付ける第2取付けフレームと、
    第1面部と前記第1面部よりも外力を受けたときに撓みやすい第2面部を有する支持フレームと、
    を備え、
    前記第1取付けフレームが前記支持フレームの第1面部に固定され、
    前記第2取付けフレームが前記支持フレームの第2面部に固定されている読取装置。
  2. 読取対象物を載せて置く台と、
    前記台に置かれる読取対象物を読み取る読取機器と、
    前記読取機器を前記台よりも上方に配置するよう取り付ける第1取付けフレームと、
    接触して装置の操作をする操作機器と、
    前記操作機器を前記台よりも上方に配置するよう取り付ける第2取付けフレームと、
    第1面部と前記第1面部よりも小さい第2面部を有する支持フレームと、
    を備え、
    前記第1取付けフレームが前記支持フレームの第1面部に固定され、
    前記第2取付けフレームが前記支持フレームの第2面部に固定されている読取装置。
  3. 前記第1取付けフレームと前記第2取付けフレームが、互いに接触しない状態で配置される請求項1又は2に記載の読取装置。
  4. 前記支持フレームは、前記第1面部が上下の方向に延びる縦面部からなり、前記第2面部が前記縦面部の端部で交わって横方向に延びる横面部からなるフレームである請求項1又は2に記載の読取装置。
  5. 前記操作機器は、前記第1取付けフレームよりも装置の正面側に向く前方に配置されており、
    前記第2取付けフレームは、装置の正面側から見たときに前記第1取付けフレームの左右側方の一方又は双方に当該第1取付けフレームから間隔をあけて配置される請求項3に記載の読取装置。
  6. 前記支持フレームの前記第2面部である横面部は、前記第1面部である縦面部の端部で装置の背面側に向く後方に曲げられた後方曲げ部に続く最初の曲げ面部であり、
    前記第1取付けフレームは、その下部が前記支持フレームの縦面部の装置の正面側の面に固定され、その上部が前記横面部になる前記最初の曲げ面部に接触せずに当該最初の曲げ面部の上方に立ち上がる形状になっており、
    前記第2取付けフレームは、前記最初の曲げ面部に固定されている請求項4に記載の読取装置。
  7. 前記支持フレームの前記第2面部である横面部は、前記第1面部である縦面部を構成する部材の端部で接続されて固定された横面部を構成する部材の面部であり、
    前記第1取付けフレームは、その下部が前記支持フレームの縦面部の装置の正面側の面に固定され、その上部が前記横面部を構成する部材の面部に接触せずに当該横面部の上方に立ち上がる形状になっており、
    前記第2取付けフレームは、前記横面部を構成する部材の面部に固定されている請求項4に記載の読取装置。
  8. 前記第1取付けフレームは、前記上方に立ち上がる部分と前記最初の曲げ面部との間を連結する連結フレームを含む請求項6に記載の読取装置。
  9. 前記第1取付けフレームは、前記上方に立ち上がる部分と前記横面部を構成する部材の面部との間を連結する連結フレームを含む請求項7に記載の読取装置。
  10. 台に置かれた読取対象物を前記台の上方から読み取る読取部と、
    前記読取部で読み取られる情報が含まれることもある画像情報に対応する画像を記録媒体に形成する画像形成部と、
    を備え、
    前記読取部が請求項1乃至9のいずれかに記載の読取装置で構成されている画像形成装置。
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