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JP2013214917A - 読取装置 - Google Patents

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JP2013214917A
JP2013214917A JP2012085197A JP2012085197A JP2013214917A JP 2013214917 A JP2013214917 A JP 2013214917A JP 2012085197 A JP2012085197 A JP 2012085197A JP 2012085197 A JP2012085197 A JP 2012085197A JP 2013214917 A JP2013214917 A JP 2013214917A
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Takashi Kurumisawa
孝 胡桃澤
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Abstract

【課題】読取対象物に対する読取手段の位置調整を簡単に行うことができ、高い分解能が要求される装置にも適用可能な技術を提供する。
【解決手段】略水平面に載置された読取対象物の上方から、読取対象物を光学的に読み取る読取手段と、読取対象部の上方で、読取対象物に対して接近および離間する方向に位置調整可能に読取手段を支持する支持手段と、支持手段により読取手段と一体的に支持されて、読取対象物の載置面に向けて可視光線の光ビームを照射する照射手段と、支持手段により照射手段と一体的に支持されて、読取手段により読み取り可能な読取可能範囲の周縁に沿って照射手段からの光ビームを走査する走査手段とを備える読取装置である。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば書画カメラのように、読取対象物の上方に位置決めした読取手段で読取対象物を光学的に読み取る読取装置に関するものである。
書物や図版、美術作品などの読取対象物を高い分解能で読み取ってデータ化するための装置として、例えば書画カメラが実用化されている。このような装置においては、水平面に載置した読取対象物の上方離間位置に読取手段を設け、該読取手段により読取対象物の像を光学的に読み取っている。この構成では、原稿台に密着させた原稿をCIS(Contact Image Sensor;コンタクトイメージセンサー)により読み取るフラットベッド型のスキャナーと異なり、上下方向に凹凸のある読取対象物についてもある程度高精細に読み取り可能である。またこのことを積極的に利用し、読み取ったデータを補正して読取対象物をより立体的にデータ化する立体物スキャナー装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−270580号公報(例えば、図9)
この種の読取装置では、読取対象物に対する読取手段の位置を適宜に設定する必要があり、現在の読取手段の設定位置で読取対象物のどの部分が読み取り可能であるかを簡単に確認することができると便宜である。上記した従来技術では、CCDカメラの出力をビデオ信号として取り出しているため、例えば撮像状態を画面表示させることでリアルタイムに確認することが可能である。一方、例えば学術目的等でより高分解能の読み取りが求められる読取装置もあり、このような目的のためには読取対象物の読み取りにより多くの時間をかける必要がある。そのため、上記従来技術のようにリアルタイムで読み取り結果を確認することができない場合がある。また、読み取り結果を確認するためには読取手段や読取対象物から一時的に目を離す必要があり、精密な位置合わせを行うための手間が煩雑となる。
このように、高い分解能での読み取りが求められる読取装置において、読取対象物に対する読取手段の位置合わせを簡単に行うことができる技術が要望されるが、そのような技術はこれまで確立されるに至っていなかった。
この発明にかかるいくつかの態様は、上記課題を解決して、読取対象物に対する読取手段の位置調整を簡単に行うことができ、しかも高い分解能が要求される装置にも適用可能な技術を提供するものである。
この発明の一の態様は、略水平面に載置された読取対象物の上方から、前記読取対象物を光学的に読み取る読取手段と、前記読取対象部の上方で、前記読取対象物に対して接近および離間する方向に位置調整可能に前記読取手段を支持する支持手段と、前記支持手段により前記読取手段と一体的に支持されて、前記読取対象物の載置面に向けて可視光線の光ビームを照射する照射手段と、前記支持手段により前記照射手段と一体的に支持されて、前記読取手段により読み取り可能な読取可能範囲の周縁に沿って前記照射手段からの前記光ビームを走査する走査手段とを備えることを特徴とする読取装置である。
このように構成された発明では、走査手段により走査される可視光ビームが読取対象物の載置面に描く軌跡が、読取手段により読み取りが可能な範囲とその範囲外との境界を明示することとなる。また、照射手段および走査手段が読取手段と一体的に支持されており、読取対象物に対する読取手段の位置が変更されると、照射手段および走査手段もこれに追随して位置が変更される。特に、読取手段の高さ方向の位置が変わって読取可能範囲の大きさが変わっても、読取対象物の上方から載置面に向けて、しかも読取可能範囲の周縁に沿って光ビームが走査されているため、光ビームの軌跡により表示される範囲は読取可能範囲の拡大・縮小に応じて自動的に変化する。つまり、読取手段の高さによらず、常にその高さに応じた読取可能範囲が表示され、しかもそのために何らかの調整動作を行う必要がない。
したがってユーザーは、表示された読取可能範囲に対する読取対象物の位置を簡単に調整することができる。そして、このような範囲の表示は読取手段の作動によらず実行可能であるため、例えば読み取りに長い時間を要する高分解能の読取手段を備える読取装置にも、本発明を適用可能である。
ここで例えば、照射手段と載置面との間の任意の高さに仮想的な水平面を想定したとき、該仮想水平面における読取可能範囲の周縁と光ビームの軌跡が略一致するように、走査手段により光ビームが走査されるようにするのが好ましい。こうすることで、載置面に対する照射手段の高さを任意に設定した場合でもその高さでの読取可能範囲が載置面に示されることとなり、ユーザーは読取対象物に対する読取手段の水平方向位置および高さを簡単に調整することが可能となる。
特に、照射手段から離れるほど、仮想水平面のうち光ビームの軌跡によって囲まれる領域の面積が大きくなるようにすると、読取対象物に近づくほど読取範囲が狭くなり、離れるほど読取範囲が広がるような読取手段の高さに追随して、任意の高さでの読取可能範囲を表示させることが可能である。
これらの発明においては、例えば読取手段は、読取対象物からの光を受光してその受光量に応じた電気信号を出力する受光部と、受光部に読取対象物の像を結像させる結像光学系と、結像光学系の画角を変化させるズーム機構とを有し、走査手段は、結像光学系の画角に応じて光ビームの走査範囲を変化させるようにしてもよい。このような構成を有する読取手段では、その位置を変更しなくても結像光学系の画角を制御してズーム調整を行うことができ、これに伴って読取可能範囲も変化する。そこで、結像光学系の画角に応じて光ビームの走査範囲を変化させることで、ズーム調整が行われた場合でもそれに追随して読取可能範囲の表示サイズを変更することが可能である。
このような光ビームの走査を可能とする走査手段の具体的な構成としては、例えば、照射手段からの光ビームをラスター走査するラスター走査部と、ラスター走査部により走査される光ビームのうち読取可能範囲の内部に向かう光ビームを遮蔽するマスク部とを有するものとすることができる。こうすることで、マスク部を通過した光ビームの軌跡によって読取可能範囲とその外側の領域との境界を示すことができる。
この場合、例えばラスター走査部とマスク部との距離が変更可能であるようにしてもよい。こうすることで、マスク部を通過する光ビームの広がり角を変化させることができ、光ビームの軌跡が描く図形の大きさを変えることができる。特に、上記のように読取手段がズーム機構を有する場合、画角の変化に対応する光ビームの走査範囲の変更を、ラスター走査部とマスク部との距離調整によって実現することができる。
また走査手段の他の態様としては、例えば、所定の揺動軸周りに揺動する揺動ミラーを少なくとも1つ有し、該揺動ミラーにより光ビームの方向を変化させることで光ビームを走査するようにしてもよい。こうすることで、載置面あるいは載置面と走査手段との間の任意の水平面(以下、「載置面等」という)上において、光ビームの照射位置を水平方向に変化させることができる。この光ビームの軌跡によって読取可能範囲を示すことができる。
この場合、例えば揺動ミラーの揺動範囲が変更可能であるようにしてもよい。揺動ミラーの揺動範囲を変化させることで載置面等における光ビームの走査範囲を変化させることができるので、これを画角の変化に対応する光ビームの走査範囲の変更に利用することが可能となる。
さらにこの場合、走査手段は、第1の揺動軸周りに揺動する第1の揺動ミラーに照射手段からの光ビームを入射させ、その反射光を第1の揺動軸に直交する第2の揺動軸周りに揺動する第2の揺動ミラーに入射させ、その反射光を載置面に向けて出射するようにしてもよい。このようにすると、2つのミラーの揺動の態様を適宜に組み合わせることで、載置面等に光ビームの軌跡による種々の形状の2次元図形を描画することが可能である。したがって、読取可能範囲を適切に示すような(例えば矩形に)光ビームの軌跡を描くことができる。
また、この発明にかかる読取装置では、例えば、照射手段と、該照射手段からの光ビームを一軸方向に走査する走査手段との組を4組有し、各組のそれぞれによって1辺ずつを形成させて、載置面における前記光ビームの軌跡を矩形とするようにしてもよい。読取可能範囲は通常矩形であるから、一軸方向に光ビームを走査する機構を4組設けて光ビームの軌跡が描く図形を矩形とすることができる。光ビームを一軸方向に走査するための機構は比較的単純な構造で実現可能であるので、装置の小型化、低コスト化を図ることができる。また、例えば結像光学系の周囲を取り囲むようにこれら4組の機構を配置することで、結像光学系との位置の干渉を回避しながら、読取手段の視野の広がりと光ビームの広がりとを高い精度で一致させることが可能となる。
また走査手段のさらに別の態様は、例えば、照射手段からの光ビームを導光して先端部から出射する導光部材を有し、該動向部材の先端部の方向を変化させることで光ビームを走査するものであってもよい。このような構成によっても、読取可能範囲を示す図形を光ビームの軌跡によって表示することができる。
また、この発明にかかる読取装置では、照射手段は、読取手段による読取対象物の読み取り時には光ビームを消灯することが好ましい。こうすることで、読み取り結果に光ビームの影響が及ぶのを防止することができる。
また例えば、照射手段が、読取手段に対して着脱自在となっていてもよい。本発明の照射手段としては、例えばレーザーポインターとして市販されている光学製品を好適に適用することが可能である。言い換えれば、照射手段を読取手段に対して着脱自在とすることで、装着時には本発明の照射手段として、また取り外し時にはこれをレーザーポインターとして使用することが可能となる。
本発明にかかる読取装置の一実施形態を示す図。 読取ヘッドの第1の構成例を示す図。 読取ヘッドの高さと走査光ビームの広がりとの関係を示す図。 ズーム調整による画角と走査光ビームの広がりとの関係を示す図。 この読取装置における読み取り動作の概略を示すフローチャート。 読取ヘッドの第2の構成例を示す図。 読取ヘッドの第3の構成例を示す図。 読取ヘッドの第4の構成例を示す図。
図1は本発明にかかる読取装置の一実施形態を示す図である。この読取装置1は、上面101が略水平面となったステージ10に載置された平面原稿または立体物を読取対象物として光学的に読み取る立体物スキャナー装置として機能するものである。読取装置1は、この装置の台座としても機能するステージ10と、ステージ10の外周部から上方に向けて立設された多関節ブーム20と、該多関節ブーム20の先端に取り付けられた読取ヘッド30とを備えている。図に矢印で示すように、多関節ブーム20は幾つかの関節部分およびステージ10への取り付け部分で回動自在となっており、これにより、ステージ10に対する読取ヘッド30の位置(水平位置および高さ)を任意に設定することができる。すなわち、読取ヘッド30は、ステージ10に対して移動自在に多関節ブーム20により支持されている。
この明細書では、図1に示すように、X−Y平面を水平面とし、Z方向を鉛直上向きとするように、X、Y、Z各座標軸を設定する。
読取ヘッド30は、多関節ブーム20に支持された筐体31と、その下面に取り付けられた撮像部32と、筐体31の上面に装着されたレーザー光源ユニット33とを備えている。撮像部32は、略鉛直下向きの光軸を有し、ステージ10の上面(載置面101)に載置された読取対象物の光学像を電気信号に変換してデータ化する。レーザー光源ユニット33から出射される可視レーザー光は筐体31下部の撮像部32の周囲からステージ10に向けて照射される。より詳しくは、レーザー光源ユニット33から出射されるレーザー光はX方向およびY方向に走査されてその出射方向が周期的に変更されており、こうして走査されるレーザー光の軌跡(載置面101およびその上部に示した点線)は載置面101から読取ヘッド30までの任意の高さの水平面において矩形を描き、それによって、載置面101における撮像部32の撮像可能範囲の外縁(枠)が示される。
レーザー光が走査されることで載置面101に描かれる軌跡が、撮像部32によって撮像可能な範囲を示す枠となることから、以下ではこのレーザー光ビームを「ガイドビーム」と称することがある。
載置面101に描かれるレーザー光の軌跡よりも内部にある読取対象物が、撮像部32により読み取られる。レーザー光の軌跡が載置面101に載置された読取対象物上を通っているとき、その軌跡よりも外側の領域については読み取りが行われない。なお、走査レーザー光の軌跡により描かれる矩形の枠は、厳密に撮像可能範囲と一致している必要はなく、例えば数mm程度のずれはあっても実用上問題ない。
これにより、ユーザーは載置面101に載置した読取対象物(例えば平面原稿、開かれた書物など)のどの部分が読取ヘッド30による撮像範囲に含まれるかを、ガイドビームにより直感的に把握することができる。したがって、こうして示される撮像可能範囲の枠を確認しながら、必要な部分を読み取るために読取対象物と読取ヘッド30との位置調整を簡単に行うことが可能である。
撮像部32による撮像可能範囲(視野)はステージ10との距離が近いほど狭く、遠くなるほど広くなる。光ビームは、このような視野の広がりに応じて、つまり視野と視野外との境界に沿って下方ほど広がるように走査されている。このため、撮像部32とステージ10との間の任意の高さの水平面上に光ビームが描く軌跡は常に、当該水平面上における撮像部32の撮像可能範囲を示している。
このような光ビームの広がりにより、ステージ10に対して読取ヘッド30を接近させると光ビームの軌跡が載置面101に描く矩形の大きさは小さくなり、ステージ10から読取ヘッド30を離間させると該矩形は大きくなるが、いずれの場合でもその矩形はその時点での撮像部32の載置面101における撮像可能範囲を表している。
つまり、ステージ10に対して読取ヘッド30を上げ下げした場合、載置面101上での撮像可能範囲の拡大・縮小に応じて光ビームが描く矩形の枠も自動的に拡大・縮小される。そのため、ユーザーは読取ヘッド30を動かすことによって刻々と位置および大きさが変わる撮像可能範囲を常に確認しながら、優れた作業性で位置調整作業を行うことができる。
撮像部32が例えばビデオカメラで使用されるCCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子)のような撮像素子を用いたものである場合、その信号出力を別途設けたモニター画面に表示させることで、撮像範囲をリアルタイムに確認することは可能である。しかしながら、ユーザーは読取対象物とモニター画面とを交互に見ながら位置調整作業を行う必要があり、作業が煩雑になるという問題がある。
また、例えば貴重な文献資料や美術作品をデータ化するといった学術目的で使用される読取装置では、このようなビデオカメラ用の撮像素子ではスキャナー装置として必要十分な分解能が得られないことがあり得る。そのような目的のためには、より高い分解能を有するリニアイメージセンサーを読取対象物に対して走査移動させることで2次元画像を得る撮像方式や、単色用のイメージセンサーに色フィルター等を組み合わせてRGB各色成分を個別に読み取る撮像方式、また撮像素子の位置を変えながら複数回に分けて撮像を行う撮像方式などを適用することができる。
本実施形態の撮像部32としては上記したいずれの撮像方式も適用可能であり、使用目的に応じた方式が選択されればよい。それらの撮像方式の中には、上記したようなモニター画面での確認が原理上不可能なものも含まれるが、本実施形態のようにガイドビームの軌跡によって撮像範囲を示す方法は、撮像方式に関わらず適用可能である。
次に、上記のような走査光ビームによる撮像範囲の表示を可能とするための読取ヘッド30の構成例およびそれを用いた読取手順などについて、順次説明する。
図2は読取ヘッドの第1の構成例を示す図である。図2に示すように、読取ヘッド30は撮像部32、レーザー光源ユニット33、ビーム走査部34およびこれらを制御する制御部35を備えている。撮像部32は読取ヘッド30の下部に配置されており、受光面に入射する光量に応じた電気信号を出力することで光学像を撮像する撮像素子321と、載置面101に載置された読取対象物の光学像を撮像素子321の下向きの受光面に結像させる結像光学系322とを備えている。結像光学系322は、光軸が略鉛直下向きに合わせられており、制御部35のズーム制御機構355によりフォーカス調整および画角を増減させるズーム調整を行うことが可能となっている。
撮像素子321は制御部35の撮像制御部354と接続されており、撮像制御部354は撮像素子321を制御して撮像動作を実行したり、撮像素子321により撮像された画像データに所定の画像処理を施して、図示を省略するインターフェース部を介して外部装置に出力する。撮像素子321としては、上記した種々の撮像方式のものを適用可能である。
一方、読取ヘッド30の上部にはレーザー光源ユニット33が設けられている。レーザー光源ユニット33は内部に例えばレーザーダイオードからなるレーザー光源331を有する筒状体であり、読取ヘッド30に対して着脱自在に装着されている。レーザー光源ユニット33は、読取ヘッド30から取り外された状態では、この読取装置1とは独立に市販のレーザーポインターと同様の使い方ができるものである。レーザー光源ユニット33が読取ヘッド30に装着された状態では、レーザー光源331は制御部35の光源駆動部351によってオン・オフ駆動される。
レーザー光源ユニット33から出射される可視(例えば赤色)レーザー光ビームLは、ビーム走査部34に入射する。より詳しくは、ビーム走査部34に設けられた固定ミラー341に入射する。固定ミラー341で反射された光ビームはさらに揺動ミラー342に入射する。揺動ミラー342は、それぞれX軸、Y軸に平行な揺動軸A1,A2周りに揺動自在に支持された二軸揺動ミラーであり、制御部35のミラー揺動機構352によってこれら2つの揺動軸周りに揺動駆動される。
これにより、揺動ミラー342に入射し反射される光ビームは揺動ミラー342の揺動により、鉛直下向き、つまり(−Z)方向を中心としてX方向およびY方向にその方向を刻々と変化させる。揺動ミラー342の下方で撮像部32の上方位置には、略矩形のスリットSが設けられたマスク343が略水平に配置されている。揺動ミラー342からの反射光はこのマスク343に入射する。
すなわち、揺動ミラー342で反射された光ビームはマスク343上においてX方向およびY方向にラスター走査される。言い換えれば、そのように揺動ミラー342がミラー揺動機構352によって制御されている。また、詳しくは後述するが、マスク342は制御部35のマスク昇降機構353により、所定の範囲で昇降可能となっている。
ラスター走査される光ビームがマスク343の上面(マスク面)に入射したとき、該光はマスク343によって遮蔽される。一方、光ビームがスリットSに入射すると、マスク343を通過してさらに下方へ進み、最終的にはステージ10の上面(載置面101)に到達する。スリットSが略矩形に仕上げられているため、載置面101上ではスリットSの形状が投影された矩形がマスク343を通過した走査光ビームの軌跡として表れる。
光ビームの走査速度は任意であるが、光ビームの軌跡が残像現象により載置面101において連続した線状に見える程度の速度であることが好ましい。
光ビームは揺動ミラー342によって下方ほど広がるようにラスター走査されているため、載置面101に投影される矩形はマスク343上のスリットSの矩形より大きく、しかも読取ヘッド30と載置面101との距離によって変化する。また、揺動ミラー342とマスク343との距離を変えると、光ビームがスリットSを通過するときの光路の方向が変化するためマスク343を通過するビームの広がりが変化し、やはり載置面101に投影される矩形のサイズが変化する。このことを利用して、以下に説明するように、撮像部32の撮像範囲と走査光ビームの軌跡が描く矩形とを常に一致させておくことが可能である。
図3は読取ヘッドの高さと走査光ビームの広がりとの関係を示す図である。図3に実線で示すように、読取ヘッド30がステージ10の載置面101から比較的離れた位置にあるとき、撮像部32の視野の広がり(破線で示す)に対応する画角α内に見込む載置面101の幅をW1とする。このとき、揺動ミラー342からマスク343を通過して載置面101に到達する走査レーザー光の広がり(鎖線で示す)の角度はほぼαに近い値となっており、載置面101におけるレーザー光の走査範囲もほぼW1となっている。つまり、図において撮像部32の視野の広がりを示す破線と、走査レーザー光の広がりを示す鎖線とが概ね一致する。言い換えれば、レーザー光は、撮像部32の視野内と視野外との境界に沿って進み、かつその進行方向は撮像可能範囲の周縁に沿って走査されている。
厚みの大きい、あるいは上面に凹凸を有する読取対象物(例えば開かれた書籍)では、載置面101上では撮像可能な範囲に入っていても、より上方では撮像部32の視野の縮小に起因して端部が部分的に撮像可能範囲からはみ出してしまう場合があり得る。しかしながら、レーザー光が撮像部32の視野の広がりに沿って進むことで、このような場合にはレーザー光が読取対象物に当たって軌跡を作る一方、載置面101には軌跡が示されないため、ユーザーはそのようなはみ出しを容易に認識することが可能である。
この状態で、図に点線で示すように読取ヘッド30を載置面101に近づけた場合を考える。このとき撮像部32の画角αは変わらないので、見込まれる載置面101の幅は離れているときの値W1より小さな値W2となる。一方、走査レーザー光の広がりも変わらず、しかも撮像部32の視野の広がりと概ね一致していることから、載置面101におけるレーザー光の走査範囲もほぼW2となる。
すなわち、レーザー光が撮像部32の視野の周縁に沿って走査されることで、載置面101に対する読取ユニット30の高さによらず、常にそのときの撮像可能範囲が走査レーザー光によって示され、そのために特段の動作は必要ない。
図4はズーム調整による画角と走査光ビームの広がりとの関係を示す図である。読取ユニット30の高さを変えずにズーム調整を行った場合を考える。このとき、撮像部32の画角αがズーム調整により変化する。画角αがある値α1に設定されているときの撮像可能範囲の幅をW3とする。ズーム調整により画角がより小さな値α2に変更(つまりズームアップ)されたとき、撮像可能範囲の幅もW4(<W3)に変化する。撮像可能範囲が絞られたことで画像の倍率が高くなり、ズームアップ効果が得られる。
この場合、図に点線で示すように、マスク343を下方へ移動させることで揺動ミラー342とマスク343とを離間させる。これにより、マスク343を通過するレーザー光の方向を変化させてレーザー光の広がり範囲を絞り、レーザー光の軌跡が描く矩形を撮像可能範囲の変化に追随させて縮小することができる。すなわち、ズーム制御機構355とマスク昇降機構353とが協調して動作することで、ズーム調整によって変化する撮像可能範囲をレーザー光の軌跡によって示すことが可能である。
図5はこの読取装置における読み取り動作の概略を示すフローチャートである。この読取装置1では、制御部35が以下の動作を実行することにより、読取対象物を読み取ってその光学像に対応する画像データを作成する。最初に光源駆動部351がレーザー光源331を制御してガイドビームを点灯させ(ステップS101)、ユーザーによるステージ10への読取対象物の載置および読取ヘッド30の位置決め作業を待つ(ステップS102)。ここでいう位置決め作業は、読取ヘッド30の水平方向および鉛直方向への移動位置決めとズーム調整操作とを含むが、実際の作業ではこれらの一方のみが行われても構わない。
前記した通り、読取ヘッド30の位置が移動されてもガイドビームが示す撮像可能範囲は撮像部32に追随して移動するため、読取ヘッド30の移動に伴うガイドビームの調整は不要である。一方、ズーム機能が操作されたときには、撮像部32の画角αの変化に対応させてマスク343の上下方向位置を調整することで、ガイドビームはズーム調整により変化する撮像可能範囲をリアルタイムで示すことができる。これによりユーザーの位置決め作業が支援される。
例えば図示しない操作ボタンへのユーザーの操作入力や外部装置からの制御信号等によって位置決め作業の終了が認識されると(ステップS103)、ガイドビームを消灯させてから(ステップS104)、撮像制御部354により撮像素子321を作動させて読取対象物の読み取りを開始する(ステップS105)。読み取り開始前にガイドビームを消灯させることで、ガイドビームやその反射光、散乱光が読み取り結果に混入し画質を低下させることが未然に防止される。
撮像可能範囲全体の読み取りが終了すると(ステップS106)、読み取った画像データを図示しない記憶手段に記憶保存させる(ステップS107)。また要求に応じて画像データを外部装置へ出力する。こうして読取対象物が読み取られ画像データとしてデータ化される。
以上のように、この実施形態では、水平な載置面101に載置された読取対象物の上方に読取ヘッド30を設け、これにより読取対象物を走査してその光学像を読み取る。このとき、読取ヘッド30から載置面101に向かって撮像部32の撮像可能範囲が広がってゆくのに対応して、撮像部32の視野の境界に沿って読取ヘッド30から光ビームを出射し、これをガイドビームとして用いる。これにより、撮像部32による撮像可能範囲がユーザーに示され、ユーザーは読取対象物と読取ヘッド30との間の水平方向および鉛直方向の位置調整を効率よく簡単に行うことができる。
より具体的には、出射した光ビームを撮像可能範囲の周縁に沿って走査させることで、走査光ビームの軌跡により載置面101における撮像可能範囲を示すことができる。このような光ビームの走査については、レーザー光源331から出射されるレーザー光を二軸の揺動ミラー342によりラスター走査するとともに、不要な走査光ビームをマスク343で遮蔽することで、撮像可能範囲の周縁に向かう方向の光のみを出射させることができる。
これらにより、読取対象物およびガイドビームで示される撮像可能範囲を確認しながら位置調整を行うことができ、その作業性が大きく向上する。また、撮像部32による撮像結果を利用していないので、撮像方式に関わらず、上記効果を得ることが可能である。このことは、一般に読み取りに長時間を有する高分解能の読取装置において特に有用なものとなる。
次に、読取ヘッドの他の構成例について説明する。以下に示すいくつかの構成例では、撮像可能範囲の周縁に合わせて光ビームを走査させるための具体的構成が上記した第1の構成例のものとは異なっている。いずれの例でも、上記例と同様に、レーザー光の軌跡によって撮像可能範囲を示し、位置調整が効率よく行えるようユーザーの作業を支援することができるものである。
図6は読取ヘッドの第2の構成例を示す図である。より詳しくは、図6(a)は読取ヘッドに設けられるビーム走査部の第2の構成例を示す図である。また、図6(b)はその動作シーケンスの例を示す図である。この例では、ビーム走査部の構成が上記した第1の構成例とは異なっているが、その他の構成および動作は基本的に第1の構成例と同一であるので、同一構成については同一符号を付して説明を省略し、本構成において特徴的なビーム走査部の構成を主に説明する。
ただし、以下に示すように、この例ではマスクを設けないためマスク昇降機構が省かれており、また揺動ミラーの構成が異なっていることに対応して、ミラー揺動機構352の動作が変更されている。
図6(a)に示すように、本構成例のビーム走査部37では、ミラー揺動機構352により所定の揺動軸A3周りに揺動可能な第1揺動ミラー371が設けられており、レーザー光源33からのレーザー光Lはこの第1揺動ミラー371に入射する。第1揺動ミラーによる反射光ビームは第2揺動ミラー372に入射する。第2揺動ミラー372はミラー揺動機構352によって第1揺動ミラー371の揺動軸に直交する揺動軸A4周りに揺動可能となっており、しかも該揺動軸A4を長手方向とする細長い形状を有している。
第1揺動ミラー371が揺動軸A3周りに揺動することで、その反射光ビームは第2揺動ミラー372の表面においてその長手方向に沿って所定の範囲内で走査される。この光ビームは第2揺動ミラー372により反射されることでステージ10の載置面101に向かう方向に向きを変え、しかも光路長が長くなることで走査範囲が拡大されて載置面101に入射する。これにより、載置面101上の所定の走査範囲内で光ビームを走査させて、載置面101上に光ビームの軌跡による所定長さの線分を描画することができる。
第1揺動ミラー371をその揺動軸A3周りに、図6(a)に示す矢印方向に揺動させたとき、第2揺動ミラー372に入射する光ビームが第2揺動ミラー372の長手方向に沿って走査されながら反射されることで、載置面101には図中(1)で示す描画区間に対応する線分が描かれる。揺動軸A3をX座標軸に直交させることで、載置面101に描かれる軌跡はX方向に沿ったものとなる。
一方、第2揺動ミラー372を揺動軸A4周りに揺動させると、反射光ビームの出射方向が該揺動軸A4に直交する方向に走査される。揺動軸A4をY座標軸に直交させることで、載置面101上では光ビームの軌跡を所定の走査範囲でY方向に走査させることができる。例えば描画区間(1)の終了時点で第1揺動ミラー371の揺動を停止させ、第2揺動ミラー372を揺動軸A4周りに図6(a)に示す矢印方向に揺動させると、載置面101には図中(2)で示す描画区間に対応する線分が描かれる。
したがって、第1揺動ミラー371および第2揺動ミラー372を同期させながら揺動させることにより、載置面101に種々の2次元図形を光ビームの軌跡として描くことが可能である。撮像可能範囲を示す矩形を描くためには、例えば次のように両揺動ミラーを制御すればよい。描画区間(1)の(+X)方向への線分を描くときには、図6(b)に示すように、第1揺動ミラー371(図6(b)では「ミラー1」と記載)を正方向に揺動させる一方、第2揺動ミラー(図6(b)では「ミラー21」と記載)を停止させておく。なお、ここで第1揺動ミラー371および第2揺動ミラー372の揺動方向は、図6(a)において各揺動軸A3およびA4の近傍に付した矢印の方向をそれぞれの正方向、これと反対方向を負方向と称する。
描画区間(1)の線分の描画が終了した時点で第1揺動ミラー371を停止させ、第2揺動ミラー372を正方向に揺動させると、(+Y)方向へ延びる描画区間(2)に対応する線分を描くことができる。同様に、第2揺動ミラー372を停止させて第1揺動ミラー371を負方向に揺動させることで描画区間(3)に対応する(−X)方向の線分を、さらに第1揺動ミラー371を停止させて第2揺動ミラー372を負方向に揺動させることで描画区間(4)に対応する(−Y)方向の線分を、それぞれ光ビームの軌跡により描くことができる。これを繰り返すことで、光ビームは撮像可能範囲の外縁を取り囲むように走査され、載置面101には撮像可能範囲を示す矩形が光ビームの軌跡により示される。こうして、第1の構成例と同様に、レーザー光源331からのレーザー光をガイドビームとして載置面101に走査させて撮像可能範囲を示すことが可能となる。
この構成例では、2つの揺動ミラー371,372を設けたことで、マスクが不要となっている。この場合でも、撮像可能範囲の広がりの外縁に沿って走査光ビームが進むことで、載置面101と読取ヘッド30との距離が変わった場合でも光ビームの軌跡は常にそのときの撮像可能範囲を示すものとなる。
また、ズーム調整に伴う画角の変更による撮像可能範囲の変化に対しては、第1および第2揺動ミラーの揺動範囲を変化させることによって対応することが可能である。すなわち、これらの揺動ミラーの揺動範囲を大きくすれば光ビームの軌跡が描く矩形は大きくなる一方、揺動ミラーの揺動範囲を小さくすることで矩形を小さくすることができる。また、必要に応じて2つの揺動ミラーの揺動範囲の変化率を異ならせることで、載置面101に描かれる矩形のアスペクト比を変化させることも可能である。
図7は読取ヘッドの第3の構成例を示す図である。より詳しくは、図7(a)は読取ヘッドに設けられるビーム走査部の第3の構成例を示す図である。また、図7(b)はこの構成よる描画の原理を示す図である。この例においても、第1の構成例と同一の構成については同一符号を付して説明を省略する。
第3の構成例における読取ヘッド38は、結像光学系322を収めた鏡筒380の周囲に4つのビーム走査部381〜384を備えている。このうちビーム走査部381,383は鏡筒380を挟んでX方向に対称配置され、それぞれ下向きかつ結像光学系322の光軸から離れる方向にレーザー光を出射する。ビーム走査部381,383によるビーム走査方向はY方向のみである。一方、ビーム走査部382,384は鏡筒380を挟んでY方向に対称配置され、それぞれ下向きかつ結像光学系322の光軸から離れる方向にレーザー光を出射する。ビーム走査部382,384によるビーム走査方向はX方向のみである。
このように、それぞれ一軸方向に所定範囲で光ビームを走査する4つのビーム走査部381〜384を設けることで、載置面101に描く矩形の1辺ずつをそれぞれ個別のビーム走査部に担わせることができる。このような構成によっても、ガイドビームによる撮像可能範囲の描画が可能である。また、この構成では、走査方向が一軸であるために各ビーム走査部381〜384を小型に構成することができ、このようなビーム走査部381〜384を結像光学系322の鏡筒380を取り囲むように近接配置することが可能である。これにより、走査光ビームの光路と撮像部32とが干渉することなく、撮像部32の視野の広がりの方向と、光ビームの進行方向とをより精度よく一致させることが可能となる。このため、読取ヘッド38の位置やズーム調整状態を種々に変えた場合でも、載置面101に描かれる光ビームの軌跡と実際の撮像可能範囲との乖離を極めて小さくすることが可能である。
なお、この構成例において、光源については各ビーム走査部381〜384に個別に設けてもよく、またこれらの間で共通に設けてもよい。例えば1つの光源からの出射光をビームスプリッターや光ファイバー等により分割して各ビーム走査部381〜384に案内するように構成することができる。
図8は読取ヘッドの第4の構成例を示す図である。この例においても、第1の構成例と同一の構成については同一符号を付して説明を省略する。この例のビーム走査部39では、図示を省略するレーザー光源からのレーザー光を光ファイバー391に導くととともに、光ファイバー391の先端から該レーザー光を出射させる。また、光ファイバー391の先端を、矩形の開口が設けられたガイド枠392の開口周縁部に沿って周回移動させる。
このような構成によっても、光ビームの軌跡による矩形を載置面101に描くことができ、光ビームをガイドビームとして機能させることが可能である。ズーム調整に伴う矩形サイズの拡大・縮小については、光ファイバー391の先端の向きを変えることによって対応することが可能である。
以上説明したように、上記実施形態においては、読取ヘッド30,38が本発明の「読取手段」として機能しており、多関節ブーム20が本発明の「支持手段」として機能している。また、レーザー光源ユニット33が本発明の「照射手段」として機能する一方、ビーム走査部34,37,381〜384,39がいずれも本発明の「走査手段」として機能している。
また、上記実施形態では、撮像素子321、結像光学系322およびズーム制御機構355がそれぞれ本発明の「受光部」、「結像光学系」および「ズーム機構」として機能している。また、上記実施形態では、揺動ミラー342が本発明の「ラスター走査部」として機能する一方、マスク343が本発明の「マスク部」として機能している。また、上記実施形態における「撮像可能範囲」が、本発明の「読取可能範囲」に相当している。
また、上記実施形態では、揺動ミラー342,371,372がそれぞれ本発明の「揺動ミラー」に相当している。このうち第1揺動ミラー371が本発明の「第1の揺動ミラー」として機能し、その揺動軸A3が「第1の揺動軸」に相当している。また、第2揺動ミラー372が本発明の「第2の揺動ミラー」として機能し、その揺動軸A4が「第2の揺動軸」に相当している。また、上記実施形態における光ファイバー391が本発明の「導光部材」として機能している。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、読取ヘッド30を多関節ブーム20に装着してステージ10上で自由に位置決めすることができるようにしているが、読取ヘッド30を支持する支持手段としては少なくとも載置面101との距離を変更する機能があれば足り、読取ヘッドの移動方向は上下方向のみであってもよい。また、読取ヘッドを固定しステージを上下させる構成であってもよい。
また、上記実施形態では、読取装置1を制御する制御部35を読取ヘッド30内に設けているが、これに限定されず、例えばステージ10内に制御部を設けてもよい。なお、ステージ10は必須のものではなく、例えばデスク上に直接載置された読取対象物を読み取る場合にも本発明を適用可能である。したがって、ブーム20を倒れないように支持する支持脚があれば、ステージ10は省略しても構わない。この場合、読取対象物が載置された例えばデスクが本発明の「載置面」に相当することとなる。
また、上記実施形態ではレーザー光源ユニット33を読取ヘッド30から取り外してレーザーポインターとして利用することができるようにしているが、このような構成は必須の要件ではなく、レーザー光源が読取ヘッド内に装備されてもよい。
また、上記実施形態では撮像部32の光軸を鉛直下向きとしているが、所定の範囲で光軸の方向を変えることができるようにしても構わない。この場合においても、撮像部32およびビーム走査部34等を一体的に動かすことにより、上記した作用効果を維持することができる。
また、上記実施形態では、撮像可能範囲を示すガイドビームの軌跡を矩形としているが、これに限定されない。例えば撮像素子の撮像方式あるいは絞りの形状等で撮像可能範囲の形状が異なる場合にはそれに合わせることができる。また、撮像可能範囲の周囲全体を示す必要は必ずしもなく、例えば矩形の四隅だけを視認できるような軌跡を描くようにしてもよい。これらはマスクのスリット形状、または揺動ミラーの制御態様によって適宜に設定することが可能である。
また、上記実施形態では、ビーム走査部で走査される光ビームをそのまま載置面に向けて出射しているが、該光ビームの光路をさらにミラー等で変化させてから出射するようにしてもよい。
また、上記実施形態は読取対象物を静止画像として読み取ることを想定したものであるが、動画出力を備えた読取装置に対しても本発明を適用することが可能である。また上記実施形態は読取対象物を読み取ってデータ化し画像データを出力する読取装置であるが、例えばこれに印刷機能を付加して複写装置として機能させる場合にも、本発明を適用することが可能である。
10…ステージ、 20…多関節ブーム(支持手段)、 30,38…読取ヘッド(読取手段)、 33…レーザー光源ユニット(照射手段)、 34,37,39,381〜384…ビーム走査部(走査手段)、 101…(ステージ10の)載置面、 321…撮像素子(受光部、読取手段)、 322…結像光学系(読取手段)、 342…揺動ミラー(揺動ミラー、ラスター走査部)、 343…マスク(マスク部)、 355…ズーム制御機構(ズーム機構、読取手段)、 371…第1揺動ミラー(第1の揺動ミラー)、 372…第2揺動ミラー(第2の揺動ミラー)、 391…光ファイバー(導光部材)、 A3…第1の揺動軸、 A4…第2の揺動軸、 L…光ビーム

Claims (13)

  1. 略水平面に載置された読取対象物の上方から、前記読取対象物を光学的に読み取る読取手段と、
    前記読取対象部の上方で、前記読取対象物に対して接近および離間する方向に位置調整可能に前記読取手段を支持する支持手段と、
    前記支持手段により前記読取手段と一体的に支持されて、前記読取対象物の載置面に向けて可視光線の光ビームを照射する照射手段と、
    前記支持手段により前記照射手段と一体的に支持されて、前記読取手段により読み取り可能な読取可能範囲の周縁に沿って前記照射手段からの前記光ビームを走査する走査手段と
    を備えることを特徴とする読取装置。
  2. 前記照射手段と前記載置面との間の任意の高さに仮想的な水平面を想定したとき、該仮想水平面における前記読取可能範囲の周縁と前記光ビームの軌跡が略一致するように、前記走査手段により前記光ビームが走査される請求項1に記載の読取装置。
  3. 前記照射手段から離れるほど、前記仮想水平面のうち前記光ビームの軌跡によって囲まれる領域の面積が大きい請求項2に記載の読取装置。
  4. 前記読取手段は、前記読取対象物からの光を受光してその受光量に応じた電気信号を出力する受光部と、前記受光部に前記読取対象物の像を結像させる結像光学系と、前記結像光学系の画角を変化させるズーム機構とを有し、前記走査手段は、前記結像光学系の画角に応じて前記光ビームの走査範囲を変化させる請求項1ないし3のいずれかに記載の読取装置。
  5. 前記走査手段は、前記照射手段からの前記光ビームをラスター走査するラスター走査部と、前記ラスター走査部により走査される前記光ビームのうち前記読取可能範囲の内部に向かう光ビームを遮蔽するマスク部とを有する請求項1ないし4のいずれかに記載の読取装置。
  6. 前記ラスター走査部と前記マスク部との距離が変更可能である請求項5に記載の読取装置。
  7. 前記走査手段は、所定の揺動軸周りに揺動する揺動ミラーを少なくとも1つ有し、該揺動ミラーにより前記光ビームの方向を変化させることで前記光ビームを走査する請求項1ないし6のいずれかに記載の読取装置。
  8. 前記揺動ミラーの揺動範囲が変更可能である請求項7に記載の読取装置。
  9. 前記走査手段は、第1の揺動軸周りに揺動する第1の揺動ミラーに前記照射手段からの前記光ビームを入射させ、その反射光を前記第1の揺動軸に直交する第2の揺動軸周りに揺動する第2の揺動ミラーに入射させ、その反射光を前記載置面に向けて出射する請求項7または8に記載の読取装置。
  10. 前記照射手段と、該照射手段からの前記光ビームを一軸方向に走査する前記走査手段との組を4組有し、各組のそれぞれによって1辺ずつを形成させて、前記載置面における前記光ビームの軌跡を矩形とする請求項1ないし6のいずれかに記載の読取装置。
  11. 前記走査手段は、前記照射手段からの光ビームを導光して先端部から出射する導光部材を有し、該動向部材の先端部の方向を変化させることで前記光ビームを走査する請求項1ないし6のいずれかに記載の読取装置。
  12. 前記照射手段は、前記読取手段による前記読取対象物の読み取り時には前記光ビームを消灯する請求項1ないし11のいずれかに記載の読取装置。
  13. 前記照射手段が、前記読取手段に対して着脱自在となっている請求項1ないし12のいずれかに記載の読取装置。
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