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JP2023096241A - 遊技機 本発明は、遊技価値に関与する情報が伝達されるケーブルを保護するケーブルガードを備えた遊技機に関する。 - Google Patents

遊技機 本発明は、遊技価値に関与する情報が伝達されるケーブルを保護するケーブルガードを備えた遊技機に関する。 Download PDF

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JP2023096241A JP2021211855A JP2021211855A JP2023096241A JP 2023096241 A JP2023096241 A JP 2023096241A JP 2021211855 A JP2021211855 A JP 2021211855A JP 2021211855 A JP2021211855 A JP 2021211855A JP 2023096241 A JP2023096241 A JP 2023096241A
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Application number
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詳一 佐野
Shoichi Sano
八州夫 西原
Yasuo Nishihara
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Yamasa Next Co Ltd
Original Assignee
Yamasa Next Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】ケーブルの接続先同士が移動可能に配置された場合であっても、ケーブルに断線が発生することを防止するとともに、不正行為から適切にケーブルを保護可能なケーブルガードを備えた遊技機を提供する。【解決手段】貸出装置接続基板ユニット53は、主制御基板ユニット51が図6の保持位置から図7の展開位置に移動する際に、ケーブル59の側壁部87側への移動を規制する規制壁部89を備え、側壁部87は、図6の保持位置では、規制壁部89の突出方向と交差する方向で重なる。【選択図】図15

Description

遊技機は、様々な不正行為の対象となりうる。例えば、遊技機の筺体の内部には、主制御基板が収容されており、この主制御基板には遊技価値としてのメダルに関与する情報が伝達されるケーブルが接続される。不正行為を未然に防止するためには、前記のような遊技価値に関与する情報が伝達されるケーブルは、適切に保護されることが望ましい。
このようなケーブルの保護に関して、例えば特許文献1の配線カバー141を用いることが考えられるが、ケーブルの接続先同士が移動可能に配置された場合、例えば主基板に対して、ケーブルの接続先の基板が移動可能に接続された場合、ケーブルには曲率の変化が伴うこととなる。この場合において、特許文献1の配線カバー141のような撓みにくい部材では、上記ケーブルの曲率の変化に対応できず、ケーブルに断線等が発生する虞がある。上記ケーブルの曲率の変化に対応するためには、例えば特許文献2の被覆部材60のような可撓性を有する部材で保護することが考えられる。
特開平6-47159号公報 特開2018-75139号公報
しかしながら、特許文献2の被覆部材60は、被覆部材単独でケーブルの曲率の変化に対応するため、可撓性の高い材質を選択せざるを得ない。このような可撓性の高い材質で被覆部材を構成した場合、可撓性の高さを利用した不正を行われる虞がある。例えば、被覆部材の撓みを利用して、被覆部材を一時的に広げてケーブルを露出させ、露出したケーブルに不正行為をし、被覆部材の撓みを元に戻されてしまう虞がある。このような場合、不正の痕跡の発見は困難となる。
本発明は上記課題に鑑みて案出されたものであり、ケーブルの接続先同士が移動可能に配置された場合であっても、ケーブルに断線が発生することを防止するとともに、不正行為から適切にケーブルを保護可能なケーブルガードを備えた遊技機を提供することを目的とする。
本発明にかかる遊技機は、第一部材と、前記第一部材に対して第1位置と第2位置との間で移動可能に配置された第二部材と、前記第一部材と、前記第二部材とを電気的に接続するとともに、遊技価値に関与する情報が伝達されるケーブルと、を備える遊技機であって、前記第二部材は、前記ケーブルを保護するケーブルガードを備え、前記ケーブルガードは、上壁部と、側壁部とを備え、前記第2位置では、前記ケーブルを露出させ、前記第1位置では、前記第一部材に、前記ケーブルガードを被せることにより、前記ケーブルを、前記上壁部と、前記側壁部と、前記第一部材によって形成される内部空間に収容し、前記第一部材は、前記第二部材が前記第1位置から前記第2位置に移動する際に、前記ケーブルの前記側壁部側への移動を規制する規制壁部を備え、前記側壁部は、前記第1位置では、前記規制壁部の突出方向と交差する方向で重なるように形成されることを特徴とする遊技機である。
かかる構成にあっては、ケーブルは、第1位置では、上壁部と、側壁部と、第一部材によって形成される内部空間に収容されることから、ケーブルに対する不正行為を防止できる。また、ケーブルは、第2位置では、ケーブルを露出させることから、ケーブルに対する不正行為を発見しやすくなる。そして、ケーブルは、側壁部によって側への移動を規制されることから、前述のように、第1位置では、上壁部と、側壁部と、第一部材によって形成される内部空間に収容される際に、側壁部と、第一部材とによって挟み込まれることが防止でき、ケーブルに断線が発生することを防止できる。さらに、側壁部は、第1位置では、規制壁部の突出方向と交差する方向で重なるように形成されることから、外部から不正器具をケーブルに外部から不正器具が侵入することを困難にすることができ、不正行為から適切にケーブルを保護可能となる。
本発明の第1実施形態にかかる遊技機の一例であるスロットマシンとカードユニットの正面図である。 スロットマシンの通信システムを示すブロック図である。 カードユニットの装置構成とユニット制御基板の機能を示すブロック図である。 スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。 図2の主制御基板、サブ制御基板およびメダル数制御基板の機能を示す機能ブロック図である。 図1の筐体の内部に配置された主制御基板ユニットと貸出装置接続基板ユニットの正面図である。 図6に示す主制御基板ユニットが展開位置にある状態を示す斜視図である。 図7に示す主制御基板ユニットからメインガード部材を外した状態を示す図である。 図8に示す貸出装置接続基板ユニットの分解図である。 図8に示す貸出装置接続基板ユニットをホルダに装着する際の挙動を示す図である。 図6のA-A断面図である。 図7に示すケーブルの長手方向に対しての垂直断面図である。 図8に示すメインガード部材を主制御基板ケース側から見た図である。 図11に示す主制御基板ユニットが展開位置にある状態を示す要部Qの拡大図である。 図14に示す主制御基板ユニットが保持位置にある状態を示す図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態について、図1~図15を参照して説明する。なお、本件明細書では、記載の容易化のため、遊技メダルの代わりに遊技に用いる遊技用価値に当たるデータを、適宜、「疑似メダル」と記載する。
また、以下に示す本発明に係る実施形態の説明に用いる図面においてx軸、y軸及びz軸を示している場合がある。これらの図面において、x軸は遊技機における左右方向を示し、y軸は遊技機における上下方向を示し、z軸は遊技機における前後方向を示している。具体的には、x軸方向正側を遊技機の正面に向かって「右」側、x軸方向負側を遊技機の正面に向かって「左」側、y軸方向正側を遊技機の「上」側、y軸方向負側を遊技機の「下」側、z軸方向正側を遊技機の「手前(表)」側、z軸方向負側を遊技機の「奥(裏)」側とする。
(スロットマシンシステム)
まず、スロットマシンシステムについて図1および図2を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態にかかるスロットマシンSMとカードユニットCUの正面図、図2がスロットマシンシステムを示すブロック図である。
図2に示すように、スロットマシンシステムは、遊技用価値を基に遊技を行うスロットマシンSMと、ホールコンピュータと、管理コンピュータと、スロットマシンSMに隣接して設置され、当該スロットマシンSMと接続されて遊技用価値の貸出及び返却をデータ形式で行うとともに、ホールコンピュータおよび管理コンピュータに各種情報を送信可能に構成されたカードユニットCUと、センタとで構成されている。この実施形態では、カードユニットCUからホールコンピュータへはボーナスの入賞回数やボーナス間のゲーム数などを特定可能な情報等が送信される。また、カードユニットCUから管理コンピュータへは、役物比率等スロットマシンSMの性能に関わる情報等が送信される。スロットマシンSMでは、疑似メダルの枚数がカードユニットCUから枚数データの形式でメダル数制御基板300に送られ、メダル数制御基板300による枚数データ管理により、遊技が実行される。
また、本実施の形態では、スロットマシンシステムにおいて、遊技者が投入した現金の残高に関する残高データ及びスロットマシンSMに貸出可能な遊技者が所持する疑似メダルの枚数(以下、適宜、「持ちメダル数」と記載する。)を示す枚数データ(以下、適宜、「持ちメダル数データ」と記載する。)がカードユニットCUのユニット制御基板500の記憶手段502a(図3参照)に記憶される。また、スロットマシンSMでの遊技に使用可能な遊技者が所持する疑似メダルの枚数(以下、適宜、「遊技メダル数」と記載する。)を示す枚数データ(以下、適宜、「遊技メダル数データ」と記載する。)がスロットマシンSMのメダル数制御基板300の記憶手段302a(図5参照)に記憶される。なお、記憶手段502aはメモリ502のRAM部(揮発性メモリ)に形成され、記憶手段302aはメモリ302のRAM部(揮発性メモリ)に形成されており、記憶手段502a及び記憶手段302aは電源供給が行われている場合にだけ記憶内容を保持することが可能であり、電源供給が行われなくなると記憶内容が消去される。
そして、カードユニットCUの貸出スイッチ503aに対する操作により、カードユニットCUからスロットマシンSMに所定の貸出枚数分の疑似メダルの貸出が行われる。この貸出では、カードユニットCUの記憶手段502aに記憶されている残高データまたは貸出可能枚数データが、所定の貸出枚数に相当する金額分減算された残高データまたは所定の貸出枚数分減算された貸出可能枚数データに書き換えられる。また、スロットマシンSMの記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データが、所定の貸出枚数分増加された遊技メダル数データに書き換えられる。
また、スロットマシンSMのベットスイッチ7または最大ベットスイッチ8に対する操作により、所定の賭け枚数(投入枚数)分の疑似メダルの賭け(投入)が行われる。この賭けでは、スロットマシンSMの記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データが、所定の賭け枚数分減算された遊技メダル数データに書き換えられる。
また、疑似メダルの払出のある役の入賞により、スロットマシンSMから遊技者に対して所定の払出数の疑似メダルの払出が行われる。この払出では、スロットマシンSMの記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データが、所定の払出数分増加された遊技メダル数データに書き換えられる。この実施形態では、主制御CPU101とメダル数制御CPU301との信号のやり取りにより、疑似メダルの投入、疑似メダルの払い出し、遊技メダル数データの書き換えが行われるが詳しくは後述する。
また、メダル数制御基板300(後述の主制御基板ユニット51の一部に相当)とI/F基板90(後述の貸出装置接続基板ユニット53の一部に相当)とは後述のケーブル59によって接続され(図2参照)、I/F基板90とカードユニットCUに設けられているI/F基板550は後述のカードユニット通信ケーブル146によって接続され、ケーブル59によりメダル数制御基板300とI/F基板90、カードユニット通信ケーブル146によりI/F基板90とI/F基板550間の双方向で情報(遊技価値の一例である疑似メダルに関する情報など)のやり取りが行われる。また、I/F基板90,550を介してカードユニットCUからスロットマシンSMに内部電源(カードユニットCUの内部電源)を基にした電源(電圧)が供給される。なお、ここで言う疑似メダルに関する情報は、上述のカードユニットCUからスロットマシンSMに送信される所定の貸出枚数分の疑似メダルの貸出についての情報や、後述するスロットマシンSMからカードユニットCUに送信する情報である、疑似メダルの返却枚数(計数分の枚数データ)や、使用可能枚数(記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データが示す疑似メダルの枚数)、疑似メダルの投入枚数に関する情報、疑似メダルの払出枚数に関する情報が一例として該当する。
以下では、まず、スロットマシンSMとカードユニットCUの機能について詳細に説明した後に、スロットマシンSMとカードユニットCUに関する電源供給とスロットマシンSMとカードユニットCUとの接続関係について詳細に説明する。
(カードユニット)
図1や図3に示すように、カードユニットCUは、ユニット情報表示装置505、現金投入装置506、カード挿入排出装置504、貸出スイッチ503a、ユニット制御基板500、I/F基板550を備えている。また、カードユニットCUは、電源基板(図示省略)や補助電源(図示省略)や返却スイッチ(図示省略)も備えている。
ユニット情報表示装置505は、ユニット制御基板500の記憶手段502aに記憶されている残高データや持ちメダル数データに基づく遊技者の現金残高(度数)や遊技者の所持する疑似メダル数などを表示するものである。ユニット情報表示装置505は、例えば、複数の7セグメントLEDにより構成されたり、液晶表示器等により構成されたりする。
現金投入装置506は、カードユニットCUから疑似メダルを借り受けるために紙幣等の現金が投入されるものであり、遊技者により投入された現金を検出する。
カード挿入排出装置504は、挿入/排出口504aからメダルカードが挿入された場合は、当該メダルカードを収納するとともに、返却スイッチが操作された場合は、収容しているメダルカードを挿入/排出口504aから排出するものである。
ユニット制御基板500には、図3に示すように、カードユニットCU全体の制御を行うユニットCPU501が実装されており、ユニットCPU501はメモリ502を有するとともに、受付処理手段501a、貸出処理手段501b、第2計数処理手段501c、返却処理手段501d、送受信手段501eとして機能する。
(1)記憶手段502a
メモリ502は、各種データを一時的に記憶するRAM部と、各種プログラムなどを記憶するROM部とを備えており、RAM部(揮発性メモリ)に記憶手段502aが形成されている。記憶手段502aは、残高データや持ちメダル数データ、メダル数制御基板300から受け取った記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データ、メダルカードに書き込まれたID情報などを保持するものである。
(2)受付処理手段501a
受付処理手段501aは、メダルカードがカード挿入排出装置504の挿入/排出口504aに挿入されると、記憶手段502aに記憶されている残高データ及び持ちメダル数データを、メダルカードに記憶されている金額(金額が「0」の場合もある)分増加した残高データまたは疑似メダルの枚数(枚数が「0」の場合もある)分増加した持ちメダル数データに書き換えて、メダルカードに記憶されている金額または疑似メダルの枚数を「0」にするものである。また、受付処理手段501aは、現金が現金投入装置506に投入されると、記憶手段502aに記憶されている残高データを、投入された金額分増加した残高データに書き換えるものである。
(3)貸出処理手段501b
貸出スイッチ503aが操作された場合、スロットマシンSMへ所定の貸出枚数分の枚数データに基づく信号が送受信手段501eによって送信される。貸出処理手段501bは、この信号の送信に基づいて、記憶手段502aに記憶されている残高データまたは持ちメダル数データを、所定の貸出枚数に相当する金額分減算した残高データまたは所定の貸出枚数分減算した持ちメダル数データに書き換えるものである。なお、貸出処理手段501bは、所定の貸出枚数分の枚数データに基づく信号がスロットマシンSMに送信された場合に記憶手段502aの記憶内容を更新する代わりに、例えば、所定の貸出枚数分の枚数データに基づく信号がスロットマシンSMへ送信され、これに対する応答信号がスロットマシンSMから受信された場合に記憶手段502aの記憶内容を更新するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、記憶手段502aに記憶されている貸出可能枚数データに基づく疑似メダルの貸出では、貸出スイッチ503aの操作ごとに所定の貸出枚数分の疑似メダルを貸し出すようにしているが、例えば、貸出スイッチ503aが操作されると、一度に記憶手段502aに記憶されている疑似メダルの全てを貸し出すようにしてもよい。
(4)第2計数処理手段501c
第2計数処理手段501cは、メダル数制御CPU301の第1計数処理手段301b2と協働して、記憶手段302aに記憶されている使用可能枚数データの一部または全部をカードユニットCUの記憶手段502aに移す計数処理を行うものである。
具体的には、スロットマシンSMの計数スイッチ31が操作された場合、スロットマシンSMからカードユニットCUに所定の計数分の枚数データに基づく信号がユニット間送受信手段301eを介して送信される。この信号を送受信手段501eが受信した場合、第2計数処理手段501cは、記憶手段502aに記憶されている持ちメダル数データを、所定の計数分加算した持ちメダル数データに書き換える。なお、この実施形態では、計数スイッチ31の押下時間が所定時間に満たない通常押下の場合は疑似メダル1枚の枚数データがカードユニットCU側に送信される。一方、計数スイッチ31の押下時間が所定時間以上の長押しの場合は、疑似メダル50枚の枚数データが所定の間隔(例えば、300ms)でカードユニットCU側に送信される。
(5)返却処理手段501d
返却処理手段501dは、返却スイッチが操作された場合に、記憶手段502aに記憶されている残高データ及び持ちメダル数データをカード挿入排出装置504に収容されているメダルカードに記憶させた上で、当該メダルカードを遊技者に返却するものである。
具体的には、メダル数制御基板300から送信される遊技メダル数(記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データが示す疑似メダルの枚数)に関する情報、および、主制御基板100とメダル数制御基板300との間で投入処理が行われた疑似メダルの枚数に関する情報が共に「0」を示す状態で返却スイッチが操作された場合、返却処理手段501dは、記憶手段502aに記憶されている残高データ及び持ちメダル数データをカード挿入排出装置504に収容されているメダルカードに記憶して当該メダルカードをカード挿入排出装置504の挿入/排出口504aから排出するとともに、記憶手段502aに記憶されている残高データ及び持ちメダル数データを、残高「0」を示す残高データ及び枚数「0」を示す持ちメダル数データに書き換える。なお、投入処理が行われた疑似メダルの枚数に関する情報、および、メダル数制御基板300から送信される遊技メダル数に関する情報が共に「0」でない場合に返却スイッチが操作された場合は、液晶表示器14やスピーカ15,16などにより、計数(計数スイッチ31)や精算(精算スイッチ33)を促す報知が行われる。
なお、送受信手段501eでは、所定周期(例えば300ms)で遊技メダル数(記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データが示す疑似メダルの枚数)に関するデータを受信している。
(6)送受信手段501e
送受信手段501eは、メダル数制御基板300からの各種情報に基づく信号を受信するとともに、メダル数制御基板300に各種情報に基づく信号を送信するものである。メダル数制御基板300から受信する情報としては、疑似メダルの返却枚数(計数分の枚数データ)や、使用可能枚数(記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データが示す疑似メダルの枚数)、疑似メダルの総投入枚数、総払出枚数、役物比率等の役比モニタ47に表示される各種比率、エラー関連情報などである。また、メダル数制御基板300に送信する情報としては、疑似メダルの貸出枚数に関する情報などである。なお、送受信手段501eから受け取った遊技メダル数を示す遊技メダル数データ(記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データ)は記憶手段502aに記憶され、これにより、カードユニットCUとメダル数制御基板300の双方で記憶されることになり、両者を利用することにより不正行為に対応することが可能になる。
なお、カードユニットCUからホールコンピュータへは、各種遊技情報が送信される。各種遊技情報は、例えば、前面パネル2の開放状態、疑似メダルの投入枚数に関する情報、疑似メダルの払出枚数に関する情報、エラー発生情報、設定変更中である旨の情報、設定確認状態である旨の情報、ボーナス状態中である旨の情報、入賞・再遊技役・ボーナス役に入賞した旨の情報、各回転リール6L,6M,6Rが停止した旨の情報などである。
(スロットマシン)
続いて、スロットマシンSMの構成の概略について、図1、図4、図5を参照して説明する。
本実施形態におけるスロットマシンSMでは、ベットスイッチ7または最大ベットスイッチ8の操作により、遊技を開始させるための所定条件を成立させるために疑似メダルの投入が行われる。また、疑似メダルの投入により所定枚数分の賭け数が設定されて所定条件が成立したことを条件として、遊技者によりスタートスイッチ9が操作されると、各々複数個の図柄が配列された複数の回転リール6L,6M,6Rが回転を開始する。また、各ストップスイッチ10L,10M,10Rの操作により各回転リール6L,6M,6Rが停止する。このときの停止図柄表示結果が所定の入賞態様であれば、予め定められた所定の払出枚数分の疑似メダルの払出が行われることにより1回の遊技が終了する。ここで、疑似メダルの投入とは、メダル数制御基板300の記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データを、当該遊技の賭け数に応じたメダル数が減じられた遊技メダル数データに書き換えることをいう。また、疑似メダルの払出とは、当該遊技で入賞した場合に、メダル数制御基板300の記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データを、入賞役に応じて設定されたメダル数が加算された遊技メダル数データに書き換えることをいう。
なお、疑似メダルの投入が行われ、遊技メダル数データが減じられた場合であってもスタートスイッチ9の操作が行われるまでは、設定された賭け数を変更することができ、これに応じて賭け数が適宜更新され、スタートスイッチ9を操作すると賭け数として設定された分が遊技に供されることとなる。例えば、規定数として「3」または「1」が設定されている遊技状態において賭け数を設定する場合、最大ベットスイッチ8を操作することで賭け数として「3」が設定されるとともに、遊技メダル数データからは「3」が減じられる。その後、賭け数を「1」に変更する場合、ベットスイッチ7を操作することで賭け数として「1」が設定されるとともに、遊技メダル数データには「2」が戻る(加算される)こととなる。
スロットマシンSMは、例えば、図1に示すように構成されている。すなわち、このスロットマシンSMでは、前面が開放された箱型の筐体KYの前面が前面パネル2により開閉自在に閉塞され、この前面パネル2のほぼ中央高さの位置に操作板3が配設されると共に、この操作板3の上方に正面板4が配設されている。そして、この正面板4には横長矩形の表示窓5が設けられている。また、表示窓5の内側には、複数種類の図柄を予め定められた順序で可変表示する左・中・右回転リール6L,6M,6Rが配置されている。
左・中・右回転リール6L,6M,6Rそれぞれの周面には、所定の個数の図柄が所定の配列で設けられている。また、左・中・右回転リール6L,6M,6Rそれぞれの周面に設けられた複数の図柄には、種類が異なる複数種類の図柄が含まれている。なお、各回転リール6L,6M,6Rは、複数種類の図柄が印刷されたリールテープが回転リールの周面に貼り付けられて形成されている。また、各回転リール6L,6M,6Rが回転すると、各回転リール6L,6M,6Rそれぞれの周面に設けられた複数種類の図柄が所定の順序でそれぞれ表示窓5に変動表示される。また、各回転リール6L,6M,6Rの回転が停止すると、各回転リール6L,6M,6Rのそれぞれについて、表示窓5の上段、中段および下段のそれぞれに1個ずつの合計3個の図柄が表示されるように設定されている。すなわち、全ての回転リール6L,6M,6Rが停止すると、縦3列横3行に配列された合計9個の図柄が表示窓5に停止表示される。
また、各回転リール6L,6M,6Rをそれぞれ独立して回転駆動できるように、各回転リール6L,6M,6Rには、それぞれステッピングモータにより構成される左、中、右リールモータ27L,27M,27R(図4参照)が連結されている。また、各回転リール6L,6M,6Rを支持する支持枠体が筐体KY内の後壁に固定されて設けられており、各回転リール6L,6M,6Rは支持枠体に支持されて筐体KY内に配設されている。
また、操作板3には、ベットスイッチ7、最大ベットスイッチ8、レバー状のスタートスイッチ9、左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10R、計数スイッチ31、精算スイッチ33が設けられている。ベットスイッチ7は、遊技者が後述するメダル数制御基板300の記憶手段302aに記憶されている使用可能枚数データから1枚分ずつの疑似メダルの投入を指示する操作を行うためのものである。最大ベットスイッチ8は、遊技者がメダル数制御基板300の記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データから1ゲーム(遊技)あたりの最大投入数(規定数:3枚に設定されている)の疑似メダルの投入を指示する操作を行うためのものである。なお、ベットスイッチ7および最大ベットスイッチ8は、メダル数制御基板300の記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データにより示されるメダル数が1枚以上である場合に有効化されるように設定されている。また、最大ベットスイッチ8が操作されたときに、メダル数制御基板300の記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データが示す遊技メダル数が規定数(例えば3枚)よりも少ない場合には、疑似メダルの貸し出しを遊技者に促す報知を行うようにしてもよいし、規定数(例えば3枚)より少ない所定数で遊技できるようにしてもよい。また、そもそもそのような場合には、最大ベットスイッチ8の操作を受付けないようにしてもよい。
計数スイッチ31は、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データをカードユニットCU側に送信する際の指示ボタンとして機能するものである。この実施形態では、通常の押下では1枚分の枚数データの送信の指示となり、長押しでは定期的に50枚分の枚数データの送信の指示となる。長押しの場合は押下されている間、所定時間ごとに50枚分の枚数データがカードユニットCUに送信される。なお、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データが50枚未満となったときに送信の指示(長押しに基づく送信の指示)となった場合は、残りの全ての枚数データがカードユニットCUに送信される。精算スイッチ33は、疑似メダルの賭け数が設定されているときに、その賭け数を0にリセットするためのものである。
スタートスイッチ9は、遊技者が各回転リール6L,6M,6Rを回転させて各図柄の可変表示を開始させる操作を行うためのものである。左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rは、遊技者が左・中・右回転リール6L,6M,6Rの回転をそれぞれ停止させて各図柄の可変表示を停止させる操作を行うためのものである。なお、スタートスイッチ9は、メダル数制御基板300の記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データから所定数が減算された遊技メダル数データへの書き換え(所定数分の疑似メダルの投入)が行われた後、有効化されるように設定されている。また、左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rは、スタートスイッチ9の操作により回転開始した各回転リール6L,6M,6Rが所定の加速期間が経過して定速回転するようになった後に有効化されるように設定されている。
本実施の形態では、1ゲーム(1回の遊技)に必要な賭け数(所定数)は、1枚、2枚、3枚の3種類が設定されている。また、各回転リール6L,6M,6Rそれぞれにより複数種類の図柄を可変表示する可変表示列が形成されており、各ストップスイッチ10L,10M,10Rは、各回転リール6L,6M,6Rのそれぞれに対応して設けられている。
また、正面板4の上方のほぼ中央には、動画などを表示して遊技者に当選や入賞などを告知したり、各ストップスイッチ10L,10M,10Rの操作態様を報知する演出を行ったりするための液晶表示器14が設けられている。
また、正面板4の上方の左右には、音楽や音声などによる演出を行うための上部スピーカ15が設けられている。また、操作板3の下方には、装飾画などが表示された下部パネル18が設けられ、この下部パネル18の左右には、音楽や音声などによる演出を行うための下部スピーカ16が設けられている。
また、前面パネル2の上側の周縁部分に上部ランプ部21が設けられ、前面パネル2の下部パネル18の左右に下部ランプ部22が設けられている。各ランプ部21,22それぞれは、発光ダイオードや有機EL等の発光素子、一般的な電球などの発光手段を備え、遊技者に当選や入賞を告知するなどの演出を行う。
また、表示窓5の右下方には、遊技者が所有する疑似メダルの枚数を表示するための遊技メダル数表示器26が配設されている。この遊技メダル数表示器26は、例えば、5個の7セグメントLEDで構成され、5桁の疑似メダルの所持枚数が表示可能になっている。
また、遊技メダル数表示器26の隣には、メダル投入数を示すためのベットランプ部30が配設されており、ベットランプ部30は3つのベットランプから構成されている。
また、表示窓5の左下方には、疑似メダルの払出枚数を表示する払出表示器46が配設されている。この払出表示器46は、例えば、2個の7セグメントLEDで構成され、2桁の疑似メダルの払出枚数が表示可能になっている。
(スロットマシンの電気的な構成の概略)
スロットマシンSMの電気的な構成の概略について、図1も参照しつつ図4を参照して説明する。図4はスロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。
左・中・右位置センサ55L,55M,55Rは、左・中・右回転リール6L,6M,6Rの回転位置をそれぞれ検出するためのもので、例えば左・中・右回転リール6L,6M,6Rにそれぞれ設けられた突起部を検出するフォトインタラプタからなり、左・中・右回転リール6L,6M,6Rが回転すると、一周ごとに突起部を検出してその検出信号を主制御基板100に出力する。このスロットマシンSMでは、例えば左・中・右位置センサ55L,55M,55Rが上記突起部を検出したときに、各回転リール6L,6M,6Rそれぞれに設定された0~20番の図柄のコマ番号のうち、それぞれコマ番号20番の図柄が表示窓5の中段に位置するように構成されている。
設定キースイッチ56は、主制御基板100に設けられており、設定変更キーを設定変更キーシリンダ収容部K100に配置されたキーシリンダに挿入して回転することによりON、OFFが切り換えられる。リセットスイッチ52は、操作スイッチ基板600に設けられ、設定変更中は1回押す度に1つ上位の設定値に仮設定される。なお、リセットスイッチ52は、エラーが発生した際のエラーを解除するためのスイッチとしても用いられる。
また、このスロットマシンSMでは、遊技の進行に関する制御を行う主制御CPU101が実装された主制御基板100と、主制御基板100から送信された情報に基づき遊技の進行に合わせた演出の制御を行うサブ制御CPU201が実装されたサブ制御基板200と、遊技者が所持する疑似メダルの枚数の管理に関わる制御を行うメダル数制御CPU301が実装されたメダル数制御基板300と、遊技の進行に必要な操作手段(例えば、スタートスイッチ9)からの信号が入力される操作スイッチ基板600と、払出表示器46および遊技メダル数表示器26が設けられた表示基板700と、図2に示すように、外部機器と通信を行うためのI/F基板90が別々に設けられている。ここで、主制御基板100からサブ制御基板200に対して各種の遊技情報が一方向で送信される。また、主制御基板100とメダル数制御基板300とは各種の情報が双方向で送信される。また、メダル数制御基板300からサブ制御基板200に対して所定の情報が一方向で送信される。ここでいう所定の情報とは、例えば、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データに関する情報や、計数スイッチ31が押下されたときにその旨を通知する情報などである。したがって、サブ制御基板200では、メダル数制御基板300から直接受信した情報(所定の情報)に基づいて、液晶表示器14で遊技者が所持する疑似メダルの枚数を表示したり、計数スイッチ31が押下されたときにスピーカ15,16から押下通知音を鳴らしたりする制御を行う。
また、主制御基板100とメダル数制御基板300とはBtoB(Board tо Board)接続されている。また、表示基板700と操作スイッチ基板600、操作スイッチ基板600とメダル数制御基板300、主制御基板100とサブ制御基板200とは、いずれもハーネスを介して接続されている。
遊技の進行に必要な操作手段であるスタートスイッチ9、ベットスイッチ7、最大ベットスイッチ8、ストップスイッチ10L,10M,10Rからの信号ならびに精算スイッチ33、リセットスイッチ52からの信号は、まず操作スイッチ基板600に入力され、ハーネスを介してメダル数制御基板300に入力される。そして、メダル数制御基板300内の配線と、コネクタ接続(BtоB接続)を介して主制御基板100に入力される。計数スイッチ31からの信号は、操作スイッチ基板600に入力され、ハーネスを介してメダル数制御基板300に入力され、さらにメダル数制御CPU301に入力される。
なお、スタートスイッチ9やストップスイッチ10L,10M,10Rからの信号が、メダル数制御基板300を介さずに主制御基板100に直接入力されるようにしてもよい。さらに、操作手段(スタートスイッチ9、ベットスイッチ7、最大ベットスイッチ8、ストップスイッチ10L,10M,10R)、精算スイッチ33、リセットスイッチ52、計数スイッチ31からの信号が、ハーネスを介して主制御基板100に入力され、主制御基板100内の配線と、コネクタ-コネクタ接続(Board to Board接続)を介してメダル数制御基板300に入力されるようにしてもよい。
払出表示器46の表示に用いられる制御信号(表示データを含む)は、主制御基板100から送信される。このとき、主制御基板100→メダル数制御基板300→操作スイッチ基板600→表示基板700の伝送経路となる。遊技メダル数表示器26の表示に用いられる制御信号(表示データを含む)は、メダル数制御基板300から送信される。このとき、メダル数制御基板300→操作スイッチ基板600→表示基板700の伝送経路となる。
役比モニタ47は、各種比率を表示するものであり主制御基板100に設けられる。この実施形態において役比モニタ47は、4個の7セグメントLEDで構成されている。各種比率としては、役物比率、連続役物比率、有利区間比率などがある。役物比率は、疑似メダルの総払出数に対する役物(例えば、ビックボーナス(BB)、チャンスボーナス(CB)、シングルボーナス(SB)など)による払出数の総数が占める割合である。連続役物比率は、疑似メダルの総払出数に対する連続役物(例えば、ビックボーナス(BB)など)による払出数の総数が占める割合である。有利区間比率は、押し順によって疑似メダルの払出数が異なる役(AT役)に当選したときに有利な押し順の報知が許容される有利区間が有る場合に、総遊技数に対する当該有利区間が占める割合である。なお、役比モニタ47は、メダル数制御基板300に設けられていてもよい。また、役比モニタ47を設けずに、各種比率を特定可能な情報をカードユニットCU側に送信するようにしてもよい。
設定表示器48は、後述する設定値設定手段101bにより設定される設定値を表示するものであり主制御基板100に設けられる。この実施形態において設定表示器48は、1個の7セグメントLEDで構成されている。
主制御基板100のメモリ102は、各種データを一時的に記憶するRAM部と、遊技の進行に必要なデータやプログラムなどを記憶するROM部とを備えている。主制御基板100のRAM部は例えば各種フラグ、役抽選結果などを記憶する。また、主制御基板100のROM部は予め設定されたデータ(図5の抽選テーブル102aなど)や遊技機用プログラム(スロットマシンSM用のプログラム)を記憶するものである。
また、主制御基板100の主制御CPU101は、タイマ割込などの割込機能を有し、ROM部に記憶された遊技機用プログラムを実行することにより、遊技の進行に関する処理を行う。また、主制御CPU101は、抽選手段101e(図5参照)による役抽選結果に関する情報、各ストップスイッチ10L,10M,10R、スタートスイッチ9等の遊技者により操作される操作器具の操作に関する情報などの種々の遊技情報をコマンド形式でサブ制御基板200(サブ制御CPU201)に送信する。
また、サブ制御基板200のメモリ202は、各種データを一時的に記憶するRAM部と、演出用の各種プログラムなどを記憶するROM部とを備えている。また、サブ制御基板200のサブ制御CPU201は、タイマ割込などの割込機能を有し、サブ制御CPU201は、主制御CPU101から送信されるスロットマシンSMに関する各種の遊技情報に基づいてメモリ202に格納されたプログラムを実行することで、遊技者に対する遊技に関連する演出の内容を決定する。また、サブ制御基板200のサブ制御CPU201は、決定された演出の内容に基づいて、サブ制御基板200が有するI/Oポートを介して、液晶表示器14やスピーカ15,16などの演出機器の制御を行う。
また、メダル数制御基板300のメモリ302は、各種データを一時的に記憶するRAM部と、各種プログラムなどを記憶するROM部とを備えている。また、メダル数制御基板300のメダル数制御CPU301は、タイマ割込などの割込機能を有し、遊技者が所持する疑似メダルの枚数を、メモリ302のRAM部(揮発性メモリ)に形成された記憶手段302aに記憶される遊技メダル数データを用いて管理したり、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データに応じた疑似メダルの枚数を遊技メダル数表示器26に表示したりするなどの各種制御を行う。
主制御基板100、サブ制御基板200、メダル数制御基板300、I/F基板90それぞれは、外部から容易にアクセスできないように、カシメ機構を有する個別の基板ケース内に封印されている。不正行為を防止するための各基板の接続方法としては、それぞれに実装されたコネクタにより、直接基板間接続(BtoB接続)する方法、物理的アクセスの他に、電磁波ノイズの影響を抑えるワイヤカバーで被覆された信号線を用いて接続する方法、信号線を遊技者から視認し難い場所から引き回す方法、基板間の通信信号を暗号化する方法、各基板に設けたID情報を、定期的またはエラー発生時にやり取りする方法などがある。なお、基板それぞれに実装されたコネクタにより両基板を接続する場合は、基板の視認性が低下する積層接続ではなく、横並びに接続し、接続箇所を含めた基板ユニットとしてカバーすることでアクセスを困難にするとよい。また、主制御基板100とメダル数制御基板300で個々の基板ケースに収容せず、まとめて一つの基板ケースに収納して封印するようにしてもよい。また、主制御基板100とメダル数制御基板300で機能を集約した主制御基板100としてもよい。後述の図6~図15を用いて本願発明を説明する本実施の形態においては、主制御基板100とメダル数制御基板300は機能が集約された主制御基板100となっており、まとめて一つの主制御基板ケース60に収納して封印されている。そして、後述の図6~図15を用いて本願発明を説明する本実施の形態においては、上記の主制御基板100と主制御基板ケース60と後述のメインガード部材57を備えたものを主制御基板ユニット51としている。また、I/F基板90と後述の貸出装置基板ケース91を備えたものを貸出装置接続基板ユニット53としている。
(主制御基板)
主制御基板100の機能について図5を参照して説明する。
(1)遊技制御手段101a
遊技制御手段101aは、メダルレスのスロットマシンSMにおいて実行される遊技を制御するためのものである。
このスロットマシンSMの遊技では、ベットスイッチ7または最大ベットスイッチ8が操作されて疑似メダルの投入の指示があると、その旨を特定可能な情報に基づく信号がメダル管理送受信手段101nによりメダル数制御基板300に送信される。この信号を受信したメダル数制御基板300では、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データが、疑似メダルの投入枚数分減算された遊技メダル数データに書き換えられる。このとき、書き換えたことを特定可能な情報に基づく信号が、メダル数制御基板300から主制御基板100に送信され、この信号がメダル管理送受信手段101nにより受信されることにより賭け数が設定される。また、スタートスイッチ9の操作がされるまでは賭け数の変更が可能であって、これに応じて記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データも更新されることとなる。そして、所定の賭け数が設定された後にスタートスイッチ9が操作されると、まず、当選か否かを決定する抽選手段101eによる乱数抽選が行われ、ほぼ同時に、3個すべての回転リール6L,6M,6Rの回転が開始する。
その後に、3個のストップスイッチ10L,10M,10Rのうちの1個が操作されると、左・中・右回転リール6L,6M,6Rのうちの当該操作されたストップスイッチ10L,10M,10Rに対応した回転リールの回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ10L,10M,10Rに対する操作が終了すると、3個すべての回転リール6L,6M,6Rの回転が停止する。このとき、所定の図柄が所定の位置に停止すると入賞になり、所定枚数の疑似メダルの払出、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データの減算を行うことなく次回の遊技を実行可能なリプレイ、などの所定の利益が遊技者に対して付与される。
また、遊技制御手段101aは、スロットマシンSMにおいて実行される遊技状態を複数の遊技状態の中から一つの遊技状態に制御するためのものである。
この実施形態では、遊技状態として、通常遊技状態、ボーナス内部当選状態、ボーナス遊技状態がある。通常遊技状態は、設定変更時やボーナス遊技状態の終了条件(例えば、ボーナス遊技状態での所定回の遊技や払出のある役の所定回の入賞)の成立により設定される遊技状態である。また、ボーナス内部当選状態は、通常遊技状態や有利遊技状態で、ボーナス役を含む当選役グループに当選したが、当該当選した遊技で当該ボーナス役に入賞しなかった場合に設定される遊技状態である。また、ボーナス遊技状態は、ボーナス役を含む当選役グループに当選して当該当選した遊技で当該ボーナス役に入賞した場合、ボーナス内部当選状態で持ち越しているボーナス役に入賞した場合に設定される遊技状態である。なお、スロットマシンSMに用意された遊技状態は上記のものに限定されない。
また、遊技制御手段101aは、スロットマシンSMにおいて実行される遊技区間を複数の遊技区間の中から一つの遊技区間に制御するためのものである。
この実施形態では、遊技区間として非有利区間と有利区間とがあり、有利区間には非出玉区間と出玉区間とがある。非有利区間は、疑似メダルの払出メダル数の異なる複数の小役から構成される当選役グループ(以下、「押し順当選役グループ」と記載する。)に当選した場合に最大の疑似メダルの払出メダル数が得られる小役に入賞する左・中・右ストップスイッチ10L,10M、10Rの正解の押し順を報知する報知演出を許容しない遊技区間であり、遊技者にとって不利な遊技区間である。有利区間は、押し順当選役グループに当選した場合に最大の疑似メダルの払出メダル数が得られる小役に入賞する左・中・右ストップスイッチ10L,10M、10Rの正解の押し順を報知する報知演出を許容する遊技区間であり、遊技者にとって有利な遊技区間である(非有利区間よりも遊技者にとって有利な遊技区間である)。有利区間中の非出玉区間は報知演出が許容されているものの実際には報知演出が行われない遊技区間であり(なお、非出玉区間の内容はこれに限定されるものではなく、例えば出玉区間と比べて報知演出が行われる割合が低い区間であってもよい)、有利区間中の出玉区間は報知演出が許容されていて実際に報知演出が行われる遊技区間である。非有利区間は、設定変更時や有利区間の終了条件(例えば、有利区間での所定回の遊技や所定メダル数の疑似メダルの増加、出玉区間での遊技数セットの消化)の成立により設定される。有利区間内の非出玉区間は、非有利区間で予め定められた当選役グループ(以下、「有利区間移行抽選当選役グループ」と記載する。)の当選を契機として行われる非有利区間から有利区間への移行抽選に当選した場合に設定され、非出玉区間では、出玉区間で遊技する権利がある所定の遊技数からなる遊技数セットの付与抽選(以下、「遊技数セット上乗せ抽選」と記載する。)が行われる。有利区間内の出玉区間は、非出玉区間で、出玉区間への移行条件を満たした後に設定され、出玉区間では遊技数セット上乗せ抽選が行われる。有利区間内の非出玉区間や出玉区間での遊技数セット上乗せ抽選は例えば所定の当選役グループ(以下、「上乗せ抽選当選役グループ」と記載する。)に当選した場合に行われ、選択肢として遊技数セット「0」、「1」がある。なお、選択肢は、「0」、「1」、「2」などであってもよい。なお、スロットマシンSMに用意された有利区間内の区間は上記のものに限定されない。なお、ここでは、左・中・右ストップスイッチ10L,10M、10Rに対する操作態様により有利量の異なる役として、疑似メダルの払出メダル数の異なる役を例に挙げているが、操作態様により次遊技からの遊技状態の移行先が異なる役や、有利区間の上乗せ量(例えば、遊技数セットの付与数)が異なる役等も有利量の異なる役として挙げられる。一例として、次遊技からの遊技状態の行き先が異なる複数の再遊技役から構成され、操作態様によらず必ず当該複数の再遊技役のいずれかの図柄組み合わせが揃うが、操作態様によって図柄組み合わせが揃う再遊技役が異なって次遊技からの遊技状態の行き先が異なることになる当選役グループがある。
(2)設定値設定手段101b
図5の設定値設定手段101bは、所定の設定変更操作に基づいて、出玉率(総払出枚数÷総メダル投入数×100[%])の調整をするための設定(設定1~設定6)を変更するものである。
ここで、設定値を変更するための設定変更操作の一例について説明する。例えば、スロットマシンSMの電源が投入される前に設定キースイッチ56(設定キー)をON状態にし、電源を投入すると、設定変更処理が開始される。このとき、リセットスイッチ52を1回押すと、電源投入前に設定された設定値から1つ上位の設定値に仮設定される(例えば、設定3から設定4に仮設定)。その後は、リセットスイッチ52を押す度に1つ上位の設定値に仮設定される。但し、仮設定値が6の場合にリセットスイッチ52を押すと、設定値が1に戻って仮設定される。そして、最後に、スタートスイッチ9のON操作により設定値が確定し、その時の仮設定値がスロットマシンSMの設定値になる。なお、設定値設定手段101bは、設定変更を行った場合は、設定値記憶領域102cに記憶されている設定値を変更後の設定値に書き換える。
(3)テーブル選択手段101c
図5のテーブル選択手段101cは、遊技制御手段101aにより制御される遊技の種類(例えば、一般遊技状態、ボーナス遊技状態)、および、設定値設定手段101bにより設定された設定値(設定1から設定6)に基づき、複数の抽選テーブル102aから1つの抽選テーブルを選択するものである。例えば、一般遊技状態の遊技では、テーブル選択手段101cは、抽選テーブルとして、入賞確率の設定値(設定1~設定6)に応じて抽選テーブル102a(一般遊技用抽選テーブル)を選択する。
(4)第1投入処理手段101d
第1投入処理手段101dは、ベットスイッチ7または最大ベットスイッチ8が操作された場合に、後述するメダル数制御CPU301の第2投入処理手段301b3と協働して、疑似メダルの投入を行うことにより賭け数を設定して、遊技を開始するための所定条件を成立させるものである。また、第2投入処理手段103は、精算スイッチ33が操作された場合は、メダル数制御CPU301の第2投入処理手段301b3と協働して一度設定した賭け数のキャンセルを行う。
ベットスイッチ7または最大ベットスイッチ8が操作された場合に、第1投入処理手段101dは、メモリ102に設けられた暫定投入数の記憶領域の値を+1加算するとともに、投入処理要求信号をメダル管理送受信手段101nによりメダル数制御基板300に送信する。投入処理要求信号を受信したメダル数制御基板300では記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数を-1減算する処理を行った上で、当該処理の完了信号を主制御基板100に送信し、これにより1枚分の投入処理が完了する。最大ベットスイッチ8が操作された場合は、当該処理を3回繰り返す。そして、第1投入処理手段101dは、投入処理の結果、暫定投入数が1回の遊技に必要な値(例えば3枚)になれば、スタートスイッチ9の操作を有効化する。なお、投入処理の詳細については、図24を参照して後述する。
この実施形態では、最大ベットスイッチ8により例えば3枚の疑似メダルの投入が指示された場合であっても、第1投入処理手段101dと第2投入処理手段301b3との間では1枚ずつ投入処理が行われる。なお、第1投入処理手段101dと第2投入処理手段301b3とが協働して行われる疑似メダルの投入処理については後述する。
また、精算スイッチ33が操作された場合に、その旨を特定可能な情報に基づく信号がメダル管理送受信手段101nによりメダル数制御基板300に送信される。当該情報に基づく信号を受信したメダル数制御基板300は、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データを、ベット数に応じた枚数分加算した遊技メダル数データに書き換え、その旨を特定可能な情報に基づく信号を主制御基板100に送信する。なお、3枚の疑似メダルの投入処理が完了している状態で精算スイッチ33が操作された場合であっても、第1投入処理手段101dと第2投入処理手段301b3との間では1枚ずつ精算処理(返却処理)が行われる。
(5)抽選手段101e
抽選手段101eは、本実施の形態では、スタートスイッチ9の操作を契機に、所定の範囲内(本実施の形態では、例えば、10進数で0~65535)で乱数を発生させて抽出し、抽出した乱数と抽選テーブル102aとを基に、小役、再遊技役、ボーナス役を含む複数の役のいずれかに当選かまたはハズレかの抽選を行うためのものである。
抽選テーブル102aは、抽選手段101eが発生させる所定の範囲内の各乱数について、予め設定されている抽選結果のいずれかに該当するか否かが予め定められたものである。
(6)リール回転制御手段101f
リール回転制御手段101fは、遊技者によるストップスイッチ10L,10M,10Rに対する操作態様と抽選手段101eの抽選結果とに基づき、回転リール6L,6M,6Rの停止制御を行うものである。具体的には、リール回転制御手段101fは、左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのそれぞれに対する操作に基づき、停止テーブル102bを用いて左・中・右リール6L,6M,6Rのそれぞれに対する停止制御を行い、左・中・右リール6L,6M,6Rのそれぞれにより可変表示される図柄を抽選手段101eの役抽選結果に対応した表示態様で停止させる。
(7)判定手段101g
判定手段101gは、各ストップスイッチ10L,10M,10Rの操作により全ての回転リール6L,6M,6Rが停止したときの停止図柄の表示態様を判定するものである。本実施の形態では、各回転リール6L,6M,6Rが停止したときの図柄の表示結果が所定の入賞態様であるかどうかが判定手段101gにより判定される。なお、入賞と判定される表示態様は、当選役毎に異なる表示態様が予め定められている。
(8)第1払出処理手段101h
第1払出処理手段101hは、判定手段101gの判定結果が疑似メダルの払い出しがある役のいずれかの入賞態様であった場合に、後述するメダル数制御CPU301の第2払出処理手段301b4と協働して、当該役に応じた疑似メダルを払い出すことにより、遊技者に利益を付与するものである。判定手段101gの判定結果が疑似メダルの払い出しにかかる表示態様であった場合は、第1払出処理手段101hは、メモリ102に設けられた払出残数の記憶領域に当選役に応じた払出枚数を記憶させた後、当該払出残数の値を-1減算した上で、払出処理要求信号をメダル管理送受信手段101nによりメダル数制御基板300に送信する。払出処理要求信号を受信したメダル数制御基板300では記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数を+1加算する処理を行った上で、当該処理の完了信号を主制御基板100に送信し、これにより1枚分の払出処理が完了する。当該払出処理を払出残数の値が「0」になるまで繰り返し、当該遊技での払出処理が完了する。
この実施形態では、入賞した役の疑似メダルの払出数が2枚以上であっても、第1払出処理手段101hと第2払出処理手段301b4との間では1枚ずつ払出処理が行われる。なお、第1払出処理手段101hと第2払出処理手段301b4とが協働して行われる疑似メダルの払出入処理については後述する。
(9)エラー検知手段101i
エラー検知手段101iは、通常の状態とは異なる異常な状態が発生している状態、いわゆるエラーが発生したか否かを検知するものである。ただし、この実施形態では、カードユニットCUから電圧VLが供給されていない場合であっても、当該事由のみではエラーとして検知しない。
(10)払出表示器制御手段101j
払出表示器制御手段101jは、払出表示器46の表示を制御するものである。具体的には、払出表示器制御手段101jは、当選役に入賞した際、払出表示器46に当該入賞役に設定された疑似メダルの払出数が表示されるように払出表示器46を制御する。また、払出表示器制御手段101jは、エラー検知手段101iによりエラーの発生が検知された場合、払出表示器46に検知したエラーに対して予め定められた識別番号が表示されるように払出表示器46を制御する。
(11)コマンド作成手段101k
コマンド作成手段101kは、抽選手段101eの役抽選結果に関する情報、一般遊技状態やボーナス遊技状態などの遊技状態の種類に関する情報、各回転リール6L,6M,6Rの回転・停止状態、第1払出処理手段101hによる疑似メダルの払出状態などの種々の情報をサブ制御基板200(サブ制御CPU201)に送信するためのコマンドを生成するものである。そして、コマンド作成手段101kにより生成されたコマンドは、後述するコマンド送信手段101mによりサブ制御基板200に送信される。サブ制御基板200では、主制御基板100から送られてきたコマンドに基づき、実行する演出を選択する。換言すれば、サブ制御基板200において実行される演出内容を指示するコマンドがコマンド作成手段101kにより作成される。
(12)コマンド送信手段101m
コマンド送信手段101mは、主制御基板100からサブ制御基板200へ、コマンド作成手段101kにより作成された種々の情報を含むコマンドを一方通行で送信するものである。
(13)メダル管理送受信手段101n
メダル管理送受信手段101nは、メダル数制御基板300に各種情報に基づく信号を送信するとともに、メダル数制御基板300からの各種情報に基づく信号を受信するものである。メダル数制御基板300に送信する情報としては、例えば、入賞役に関する情報やベットスイッチ7、最大ベットスイッチ8の操作に関する情報、疑似メダルの投入に関する情報(投入処理要求信号)、疑似メダルの払い出しに関する情報(払出処理要求信号)、主制御CPU101のID番号、役物比率などの各種比率を含む遊技機情報などである。また、メダル数制御基板300から受信する情報としては、例えば、疑似メダルの投入に関する情報(投入処理応答信号)、疑似メダルの払出に関する情報(払出処理応答信号)などである。
(14)操作等管理手段101p
操作等管理手段101pは、遊技の進行に関わる操作手段の操作を有効化するか、あるいは非有効化するかを管理するものである。
後述するように、この実施形態ではカードユニットCUからスロットマシンSMに電圧(VL)が供給される。カードユニットCUに電源が投入されていない場合は、メダル数制御基板300との間の相互通信が不能な状態となるため、このような場合、操作等管理手段101pは、操作手段の操作を非有効化することにより、以降の遊技を進行できないようにする。
具体的には、操作等管理手段101pは、メダル管理送受信手段101nがカードユニットCUから電圧(VL)が供給されていないことを特定可能な情報を受信している状況では、通常、操作手段の操作が許容される状況であっても、当該操作を非有効化する。一方、メダル管理送受信手段101nがカードユニットCUから電圧(VL)が供給されていないことを特定可能な情報を受信していない状況では、操作手段が操作された場合は、当該操作を有効化する。したがって、カードユニットCUから電圧(VL)が供給されない状況が発生したときは、以降の疑似メダルの投入や払出がなくなり、メダル数制御基板300からカードユニットCUに送信される疑似メダルの投入や払出に関する情報と、カードユニットCU側で把握する当該情報との間の齟齬を減らすことができる。
この実施形態では、対象の操作手段として、ベットスイッチ7、最大ベットスイッチ8、スタートスイッチ9、各ストップスイッチ10L,10M,10R,計数スイッチ31、精算スイッチ33が設定されている。
また、操作等管理手段101pは、メダル管理送受信手段101nがカードユニットCUから電圧(VL)が供給されていないことを特定可能な情報を受信している状況では、遊技メダル数表示器26の各7セグメントの電源を供給しないように制御し、カードユニットCUから電圧(VL)が供給されていない状況で、遊技メダル数が表示されないようにする。なお、カードユニットCUから電圧(VL)が供給されていない状況であっても、払出表示器46、役比モニタ47等の表示は維持される。
なお、この実施形態では、メダル管理送受信手段101nがカードユニットCUから電圧(VL)が供給されていないことを特定可能な情報を受信していることに基づいて、操作等管理手段101pが各操作手段の操作を非有効化するようにしたが、操作等管理手段101pが各操作手段の有効/非有効を管理せずとも、カードユニットCUからの電圧VLが供給されていない状況では各操作手段の操作が非有効化される回路を形成してもよい。
例えば、図33に示すように、ベットスイッチ7、最大ベットスイッチ8、計数スイッチ31、スタートスイッチ9、ストップスイッチ10L,10M,10Rそれぞれに対して、スロットマシンSM側の電圧VLと、カードユニットCU側の電圧VLの両方が供給されなければ用いることができない回路(アンド回路)を形成してもよい。また、遊技メダル数表示器26も同様に、スロットマシンSM側の電圧VLと、カードユニットCU側の電圧VLの両方が供給されなければ、各セグメントに電源が供給されない回路(アンド回路)を形成してもよい。
なお、この実施形態では、各操作手段(ベットスイッチ7、最大ベットスイッチ8、スタートスイッチ9、各ストップスイッチ10L,10M,10R,計数スイッチ31、精算スイッチ33)の全てについて、カードユニットCUからの電圧(VL)の供給の有無による操作の有効/非有効化の判定を主制御CPU101(操作等管理手段101p)で行っているが、各操作手段の全てについての当該判定をメダル数制御CPU301(VL供給判定手段301f)で行うようにしてもよい。
また、例えば、電圧(VL)の供給の有無による計数スイッチ31の操作の有効/非有効化の判定は、メダル数制御CPU301で行い、その他の操作手段の操作の有効/非有効化の判定は主制御CPU101で行うなど、操作手段の種類に応じて当該判定を行う制御CPUが異なるようにしてもよい。この場合、当該操作手段の操作に特に大きく関わる方の制御CPUで、有効/非有効化の判定を行うなど、必要に応じて当該判定を行う制御CPUを変えることができる。
さらに、制御CPUのようなソフト的な判定手段と、図33を参照して説明した回路(アンド回路)のようなハード的な判定手段とを組み合わせてもよい。例えば、計数スイッチ31の操作の有効/非有効化の判定はメダル数制御CPU301で行い、ストップスイッチ10L,10M,10Rの操作の有効/非有効化の判定は図33に示した回路で行い、その他の操作手段の操作の有効/非有効化の判定は主制御CPU101で行うなど、操作手段の種類に応じてこれらの判定手段を組み合わせて使用してもよい。
(15)遊技履歴情報管理手段101q
図5の遊技履歴情報管理手段101qは、遊技の進行に応じて遊技履歴情報を集計するものである。例えば、遊技履歴情報として、総投入数(電源ONから再遊技を含まずに累積した投入数)、総払出数(電源ONから再遊技を含まずに累積した払出数)、MY(電源ON以降算出される最大MY)、役物払出数(電源ONから累積した役物の作動による払出数)、連続役物払出数(電源ONから累積した第一種特別役物の差動による払出数)、役物比率(役物払出数÷総払出数×100[%])、連続役物比率(連続役物払出数÷総払出数×100[%])、有利区間比率、指示込役物比率、役物等状態比率などがある。
(サブ制御基板)
次に、サブ制御基板200の機能について図5を参照して説明する。
(1)コマンド受信手段201a
コマンド受信手段201aは、主制御基板100のコマンド送信手段101mにより送信された種々の情報を含むコマンドを受信するものである。コマンド受信手段201aは、主制御基板100から送信されるコマンドを受信すれば、コマンドの種類に応じてサブ制御基板200が備える各機能に通知を行う。
(2)演出内容決定手段201b
演出内容決定手段201bは、コマンド受信手段201aにより受信されたコマンドに応じて、演出の内容を決定するためのものである。具体的には、遊技の進行や、抽選手段101eの役抽選結果などに対応して予め設定された演出パターンから、液晶表示器14に表示される動画を決定したり、スピーカ15,16から流れる音楽や音声を決定したり、上部ランプ部21や下部ランプ部22の光源を一斉にあるいは個別に点滅したりするなどの演出を決定する。
そして、演出内容決定手段201bは、決定した演出内容に関するデータを含む信号を液晶表示制御手段201cおよび音声制御手段201dに送信する。
(3)液晶表示制御手段201c
液晶表示制御手段201cは、演出内容決定手段201bから送信された信号に含まれるデータに基づいて、液晶表示器14に動画(画像)を表示したり、上部ランプ部21や下部ランプ部22などの光源を一斉にあるいは個別に点滅したりするなどの制御を行うものである。例えば、液晶表示制御手段201cは演出内容決定手段201bから送信されるデータに基づいて上部ランプ部21や下部ランプ部22などの光源を一斉にあるいは個別にフラッシュさせる。
(4)音声制御手段201d
音声制御手段201dは、演出内容決定手段201bから送信された信号に含まれるデータに基づいて、スピーカ15,16から音楽を流したり、音声を出力したりするなど制御を行うものである。例えば、音声制御手段201dは、演出内容決定手段201bから送信されるデータに基づいてスピーカ15から再遊技役の入賞音を鳴らしたり、スピーカ16からメダルの投入音を鳴らしたりする。
(メダル数制御基板)
次に、メダル数制御基板300の機能について図5を参照して説明する。
(1)記憶手段302a
記憶手段302aは、メモリ302のRAM部(揮発性メモリ)に形成され、遊技者が所持する疑似メダルの使用可能枚数データを記憶するものである。
(2)フラグ格納手段302b
フラグ格納手段302bは、スタートスイッチ9が操作されて遊技が開始した旨を特定可能な情報を主基板間送受信手段301aが受信した場合にオン設定され、スタートスイッチ9が操作された後に当該遊技の投入メダル数を示す情報(「ホールコン・不正監視情報」の「遊技情報」:図13(b-1)参照)がカードユニットCUに送信されたとき、または送信されたと想定される時間が経過したときにオフに設定される、投入完了フラグを格納するものである。
(3)主基板間送受信手段301a
主基板間送受信手段301aは、主制御基板100から送信される、疑似メダルの投入の指示や、入賞役にかかる疑似メダルの払出数に関する情報などの各種情報に基づく信号や、主制御CPU101のID番号、役物比率などの各種比率を含む遊技機情報などを受信するとともに、主制御基板100からの疑似メダルの投入指示や払出枚数に関する情報に対する応答信号を主制御基板100に送信するものである。主基板間送受信手段301aは、主制御基板100から送信される情報に基づく信号や、カードユニットCUから送信される情報に基づく信号を受信すると、情報の種類に応じてメダル数制御基板300が備える各機能に通知を行う。なお、主基板間送受信手段301aについては、主制御基板100からの信号を受信する手段と、カードユニットCUからの信号を受信する受信手段とが別々の手段であってもよい。
(4)遊技メダル数管理手段301b
遊技メダル数管理手段301bは、記憶手段302aに記憶されている使用可能枚数データの管理を行うものであり、借受処理手段301b1と、第1計数処理手段301b2と、第2投入処理手段301b3と、第2払出処理手段301b4とを備える。
a)借受処理手段301b1
借受処理手段301b1は、カードユニットCUとの間で疑似メダルの借受処理を行うものである。具体的には、カードユニットCUの貸出スイッチ503aが操作された場合、カードユニットCUからスロットマシンSMに所定の貸出枚数分の枚数データに基づく信号が送信され、この信号が後述するユニット間送受信手段301eにより受信される。この信号がユニット間送受信手段301eにより受信された場合、借受処理手段301b1は、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データを、所定の貸出枚数分増加した遊技メダル数データに書き換える。また、借受処理手段301b1は、所定の貸出枚数分増加した遊技メダル数データに書き換えたときは、貸出受領結果応答信号をユニット間送受信手段301eを介してカードユニットCUに送信する。
b)第1計数処理手段301b2
第1計数処理手段301b2は、カードユニットCUの第2計数処理手段501cと協働して、記憶手段302aに記憶されている使用可能枚数データの一部または全部をカードユニットCU側に移す計数処理を行うものである。具体的には、スロットマシンSMの計数スイッチ31が操作された場合、スロットマシンSMからカードユニットCUに所定の計数分の枚数データに基づく信号がユニット間送受信手段301eを介して送信される。この信号がユニット間送受信手段301eにより送信された場合、第1計数処理手段301b2は、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データを、所定の計数分減算した遊技メダル数データに書き換える。
この実施形態では、所定の計数分としては、計数スイッチ31の押下時間が所定時間に満たない通常押下の場合は疑似メダル1枚の枚数データ、計数スイッチ31の押下時間が所定時間以上の長押しの場合は疑似メダル50枚の枚数データとなっている。なお、長押しの場合は、計数スイッチ31の押下中、所定の間隔(例えば、300ms)で疑似メダル50枚の枚数データがカードユニットCUに送信される。これに伴い、第1計数処理手段301b2は、所定の間隔(例えば、300ms)のごとに記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データを、疑似メダル50枚分を減算した遊技メダル数データに書き換える。
c)第2投入処理手段301b3
第2投入処理手段301b3は、主制御CPU101の第1投入処理手段101dと協働して、疑似メダルの投入を行うことにより賭け数を設定して、遊技を開始するための所定条件を成立させるものである。
ベットスイッチ7が操作された場合、その旨を特定可能な情報に基づく信号がメダル管理送受信手段101nによりメダル数制御基板300に送信される。当該情報に基づく信号を主基板間送受信手段301aが受信した場合、第2投入処理手段301b3は、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数を、ベット数に応じた枚数分(1枚)減算した遊技メダル数データに書き換え、その旨を特定可能な情報に基づく信号を主基板間送受信手段301aを介して主制御基板100に送信する。
最大ベットスイッチ8が操作された場合、その旨を特定可能な情報に基づく信号がメダル管理送受信手段101nによりメダル数制御基板300に送信される。当該情報に基づく信号を主基板間送受信手段301aが受信した場合、第2投入処理手段301b3は、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データを、ベット数に応じた枚数分(3枚)減算した遊技メダル数データに書き換え、その旨を特定可能な情報に基づく信号を主基板間送受信手段301aを介して主制御基板100に送信する。ただし、この実施形態では、疑似メダルを3枚投入する場合であっても、第1投入処理手段101dと第2投入処理手段301b3とのやり取りは1枚ずつ行われる。すなわち、ベットスイッチ7が操作された場合の第1投入処理手段101dと第2投入処理手段301b3とのやり取りを3回繰り返すことにより、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データを、ベット数に応じた枚数分(3枚)減算した遊技メダル数データに書き換える。投入処理のフローについては後述する。
d)第2払出処理手段301b4
第2払出処理手段301b4は、判定手段101gの判定結果が疑似メダルの払い出しがある役のいずれかの入賞態様であった場合に、主制御CPU101の第1払出処理手段101hと協働して、当該役に応じた疑似メダルを払い出すことにより、遊技者に利益を付与するものである。
判定手段101gの判定結果が疑似メダルの払い出しにかかる表示態様(小役等の払い出しがある役の入賞態様)であった場合は、第1払出処理手段101hにより遊技者に払い出しにかかる疑似メダルの払出枚数分の枚数データに基づく信号がメダル管理送受信手段101nによりメダル数制御基板300に送信される。当該情報に基づく信号を主基板間送受信手段301aが受信した場合、第2払出処理手段301b4は、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データを、払出枚数分増加した遊技メダル数データに書き換え、その旨を特定可能な情報に基づく信号を主制御基板100に送信する。ただし、この実施形態では、入賞した役の疑似メダルの払出枚数が2枚以上であっても、第1払出処理手段101hと第2払出処理手段301b4との間では1枚ずつ払出処理が行われる。一方、第2払出処理手段301b4は、再遊技役に入賞しても、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データの書き換えを行わない。なお、第1払出処理手段101hと第2払出処理手段301b4とが協働して行われる疑似メダルの払出入処理のフローについては後述する。
(5)遊技メダル数表示器制御手段301c
遊技メダル数表示器制御手段301cは、記憶手段302aに記憶されている遊技メダル数データを基に、当該遊技メダル数データが示す疑似メダルの枚数が遊技メダル数表示器26に表示されるように、遊技メダル数表示器26の制御を行うものである。
(7)ユニット間送受信手段301e
ユニット間送受信手段301eは、疑似メダルの投入枚数や払出枚数に関する情報、スロットマシンSMで発生しているエラーに関する情報、役比モニタ47の表示される各種比率に関する情報、計数スイッチ31の操作に基づく計数分の枚数データを特定可能な情報、スロットマシンSMの固有の情報などの種々の情報をカードユニットCUに送信するとともに、貸出スイッチ503aの操作に基づいてカードユニットCUから送信される貸出枚数分の枚数データを特定可能な情報を受信するものである。
(8)VL供給判定手段301f
スロットマシンSMは、コネクタを介してカードユニットCUから電圧VLが供給されている。カードユニットCUに電源が投入されていない場合や、スロットマシンSMとカードユニットCUとが正常に接続されていない場合はカードユニットCUから供給される電圧VLが途絶えることになる。VL供給判定手段301fは、メダル数制御基板300においてカードユニットCUから電圧VLが供給される配線ラインの電圧を検出することにより、カードユニットCUから電圧VLが供給されているか否かを判定するものである。
(9)送信項目制御手段301g
ユニット間送受信手段301eによりカードユニットCUに送信される情報として、遊技機情報、計数情報、貸出受領結果応答に関する情報がある。送信項目制御手段301gは、これらの情報における送信内容または送信項目を制御するものであり、各情報とその送信については後述する。
上記したスロットマシンSMのメダル数制御CPU301とカードユニットCUのユニットCPU501間の通信はシリアル通信により実施され、上記したスロットマシンSMの主制御CPU101とスロットマシンSMのメダル数制御CPU301間の通信はパラレル通信により実施される。なお、スロットマシンSMのメダル数制御CPU301とカードユニットCUのユニットCPU501間の通信はシリアル通信に限定されるものではなく、また、スロットマシンSMの主制御CPU101とスロットマシンSMのメダル数制御CPU301間の通信はパラレル通信に限定されるものではない。
続いて、本実施の形態における要部について図6~図13を用いて説明する。
図6は、図1の筐体の内部に配置された主制御基板ユニット51と貸出装置接続基板ユニット53の正面図であって、主制御基板ユニット51が保持位置にある状態を示す図である。図7は、図6に示す主制御基板ユニット51が展開位置にある状態を示す斜視図である。図8は、図7に示す主制御基板ユニット51からメインガード部材57を外した状態を示す図である。図9は、図8に示す貸出装置接続基板ユニット53の分解図である。
また、図10は、図8に示す貸出装置接続基板ユニット53をホルダ58に装着する際の挙動を示す図であって、主制御基板ユニット51の図示を省略している。
また、図11は、図6のA-A断面図である。図12は、図7に示すケーブル59の長手方向に対しての垂直断面図である。図13は、図8に示すメインガード部材57を主制御基板ケース60側から見た図である。なお、図11では、各部材の位置関係をわかりやすくするため、ケーブル59を省略している。一方、後述の図14及び図15では、ケーブル59を図示している。
図1に示す筐体KYの内部にはその背板部分に、図6に示すように、ホルダ58を介して主制御基板ユニット51(本発明の第二部材)と、貸出装置接続基板ユニット53(本発明の第一部材)とが並んで配置されている。
主制御基板ユニット51は、PC(ポリカーボネート)やABS(アクリロニトリル ブタジエン スチレン)に代表される透明な熱可塑性樹脂を原材料として形成された主制御基板ケース60と、主制御基板ケース60の内部に収容された主制御基板100と、PC(ポリカーボネート)やABS(アクリロニトリル ブタジエン スチレン)に代表される透明な熱可塑性樹脂を原材料として形成され、主制御基板ケース60の前側に配置されたメインガード部材57とを備える。
主制御基板ケース60は、図1の筐体KYの内部に、図6で示すように、図示外のネジで取り付けられた板状のホルダ58の前面に取り付けられているとともに、四角箱側に形成されており、下方の両端から左右方向外側にそれぞれ突出する一対の軸部61L,61Rを備える。
また、主制御基板ケース60は、図8に示すように、ケーブル59を案内するケーブル案内部62を備える。
ケーブル59は、図12に示すように、複数の配線63(本実施形態では5本)によって構成されており、それぞれの配線63は、錫メッキ軟銅線などの導体64と、この導体64を被覆する樹脂(例えばPVC塩化ビニル)などの絶縁体65と、で構成され、外力を受けると長手方向の形状が湾曲可能になっている。なお、図8に示すように、ケーブル59の長手方向の両端には、貸出装置接続基板ユニット53側に接続される貸出側コネクタヘッド66と、主制御基板ユニット51側に接続されるメイン側コネクタヘッド67がそれぞれ装着されている。
ホルダ58には、図6に示すように、軸部61L,61Rを左右の外側から挟むように、一対の軸受け68L,68Rが形成されており、これらの軸受け68L,68Rが、軸部61L,61Rを回転可能に支持する一方、軸部61L,61Rのホルダ58からの離脱を規制している。なお、ホルダ58に形成された規制解除部69のボス70を切断することで、ホルダ58と規制解除部69とを接続するネジ(図示外)を操作可能となる。そして、規制解除部69をホルダ58から取り外すことで軸部61L,61Rの軸受け68L,68Rから取り外し可能となり、主制御基板ケース60のホルダ58からの離脱が可能となる。そして、その離脱可能となった痕跡が規制解除部69のボス70切除というかたちで塑性変形を伴って残ることとなる。
また、ホルダ58には、貸出装置接続基板ユニット53を装着するユニット装着部71を備える。
ユニット装着部71は、図10に示すように、貸出装置接続基板ユニット53を外側から包囲するように四角枠状に立設された外壁部72と、貸出装置接続基板ユニット53を弾性力をもって支持するとともに、後述のケーブルガード73を被せる方向(図14の矢印Rの方向)に対して弾性変形する弾性部78と、貸出装置接続基板ユニット53の第1係合部143と係合する第1被係合部75と、第2係合部144と係合する第2被係合部76とを備える。第1被係合部75は、外壁部72の上部に一か所形成され、第2被係合部76は、外壁部72の下部に二か所形成されている。弾性部78は、外壁部72の内側に三か所形成されており、外壁部72に包囲された面に逆U字状のスリットによって形成された板状片79と、板状片79の上部に形成され、手前側(貸出装置接続基板ユニット53側)に向かって突出した突出部80によって構成されている。
メインガード部材57は、図6及び図13に示すように、主制御基板ケース60と前後方向で重なるように配置された矩形板状のメインガード本体部81と、主制御基板ユニット51が保持位置にある状態(図6の状態)において、貸出装置接続基板ユニット53と前後方向で重なるように配置されるとともに、貸出装置接続基板ユニット53側(奥側)が開口した箱状のケーブルガード73を備える。
メインガード本体部81には、図8に示すように、主制御基板ケース60側に向かって窪んだ凹部82が形成されており、この凹部82の最深部に形成された貫通孔(図示外)を挿通するネジ83が、主制御基板ケース60側のネジ穴84に螺合して、メインガード部材57が主制御基板ケース60に装着される。そして、封印キャップ85を凹部82に、いわゆる嵌め殺しのかたちで嵌めこむことにより、封印キャップ85を破壊しない限り、ネジ83にアクセスできず、メインガード部材57を主制御基板ケース60から取り外せないこととなる。
ケーブルガード73は、矩形板状の上壁部86(本発明の上壁部)と、上壁部86から貸出装置接続基板ユニット53側に向かって立設された側壁部87(本発明の側壁部)とを備える。
上壁部86は、図13に示すように、メインガード本体部81と連結部88を介して接続されており、図8を基準として、メインガード本体部81よりも手前側に位置している。
また、上壁部86は、主制御基板ユニット51が保持位置(図6の位置)にあるときには、貸出側コネクタヘッド66や、貸出装置接続基板ユニット53におけるケーブル59と前後方向で前側から重なる位置にあり、貸出側コネクタヘッド66や、貸出装置接続基板ユニット53におけるケーブル59は、上壁部86によって、前後方向前側で保護されるとともに、貸出側コネクタヘッド66や、貸出装置接続基板ユニット53におけるケーブル59は、上壁部86を介して視認可能となっている。一方、上壁部86は、主制御基板ユニット51が展開位置(図7の位置)にあるときには、貸出側コネクタヘッド66や、貸出装置接続基板ユニット53におけるケーブル59と前後方向で重ならない位置にあり、貸出側コネクタヘッド66や、貸出装置接続基板ユニット53におけるケーブル59は、上壁部86を介さず、手前側から直接視認可能となっている。
側壁部87は、図13に示すように、メインガード本体部81側が開放されたコ字状を呈しており、主制御基板ユニット51が保持位置(図6の位置)にあるときには、図15で示すように、貸出装置接続基板ユニット53側の規制壁部89(本発明の規制壁)と、規制壁部89の突出方向と交差する(具体的には直交する)方向(図15の矢印Yで示す方向)で重なるとともに、規制壁部89を内側に収容するように配置される。
これにより、貸出側コネクタヘッド66や、貸出装置接続基板ユニット53におけるケーブル59は、主制御基板ユニット51が保持位置(図6の位置)にあるときには、図15に示すように、ケーブルガード73の上壁部86と、側壁部87と、貸出装置接続基板ユニット53によって形成される内部空間Kに収容される(ケーブルガード73によって覆われる)一方で、主制御基板ユニット51が展開位置(図7の位置)にあるときには、図14に示すように、ケーブルガード73によって覆われず、露出することとなる。
貸出装置接続基板ユニット53は、図6に示すように、ホルダ58に、主制御基板ユニット51と並んで配置される。また、貸出装置接続基板ユニット53は、図9に示すように、PC(ポリカーボネート)やABS(アクリロニトリル ブタジエン スチレン)に代表される透明な熱可塑性樹脂を原材料として形成された貸出装置基板ケース91と、I/F基板90を備える。
貸出装置基板ケース91は、手前側が開放された箱側の貸出基部材92と、貸出基部材92の開放を塞ぐ貸出蓋部材93とを備えており、これらの部材の間にI/F基板90が配置される。
貸出基部材92は、四角形状を呈した板状の貸出底板94と、貸出底板94の外縁から貸出蓋部材93側に立設された貸出基側壁95とを備え、これら貸出底板94と貸出基側壁95の内側に貸出基板収容部96が形成されている。
貸出基側壁95には、ユニット装着部71の第2被係合部76(図10参照)に対応する位置に第2係合部144が形成されている。
貸出底板94には、図9に示すように、I/F基板90側に突出形成された支持部97が4つ形成されており、この支持部97の先端がI/F基板90の貫通孔98に挿通され、その後、貫通孔98から露出した支持部97の先端を貫通孔98よりも大きくなるように熱処理して潰すことで、貫通孔98から支持部97の先端を抜けなくし、I/F基板90は貸出基板収容部96に収容・保持される。また、貸出底板94には、逆U字状のスリットによって形成された貸出板状片99と、貸出板状片99の上部に形成され、手前側(貸出装置接続基板ユニット53側)に向かって突出した貸出突出部121によって構成された貸出弾性部122を二か所備え、この貸出弾性部122が、I/F基板90に向かって反発力(復元力)を発揮することで、支持部97はI/F基板90をがたつき無く支持する。なお、支持部97の先端をI/F基板90の貫通孔98に挿通させることで、I/F基板90を貸出基部材92に仮保持し、その後貸出基部材92に貸出蓋部材93を組み付けることで、I/F基板90を貸出基板収容部96に収容・保持するようにしても良い。
I/F基板90は、表面に電子部品が実装された四角形状の基板であり、その四隅に貫通孔98が形成されている。I/F基板90のうち、四隅の貫通孔98の内側であって、上側の領域には、図示外のカードユニット通信ケーブルが接続されるカードユニットコネクタ123を備える。カードユニットコネクタ123は、ブロック状のコネクタベース124に配置されており、このコネクタべース124には、その長手方向両端側から手前側に逆U字形状を成す掛け金125が設けられており、この掛け金125が図9のaで示す位置から、bで示す位置に旋回することで、カードユニット通信ケーブル146(図2参照)に設けられた図示外の溝に引っかけられる。なお、本実施形態の図中においては作図の都合上、掛け金125は、図9のa位置からb位置までの挙動を実線で示しているが、実際には、図9のa位置からb位置までのいずれかの位置にあるものである。
I/F基板90のうち、四隅の貫通孔98の内側であって、下側の領域には、主制御基板ユニット51と接続されたケーブル59の貸出側コネクタヘッド66が接続されるメイン制御コネクタ126を備える。
貸出蓋部材93は、四角形状の貸出蓋天板128と、貸出蓋天板128の外縁から貸出基部材92側に向かって略垂直に形成された貸出蓋側壁129とを備える。
貸出蓋側壁129と貸出蓋天板128とに跨る部位には、ユニット装着部71の第1被係合部75に対応する位置にJ字状の第1係合部143が形成されている。
貸出蓋天板128には、カードユニットコネクタ123と対向する位置に第1開口130が形成され、メイン側制御コネクタ126と対向する位置に第2開口131が形成されており、これらの第1開口130や第2開口131によって、カードユニットコネクタ123や、メイン側制御コネクタ126は、貸出蓋部材93を貸出基部材92に組付けた状態においては、貸出蓋部材93から露出する。そして、主制御基板ユニット51が保持位置(図6の位置)にあるときには、メイン側制御コネクタ126は、ケーブルガード73に覆われて、保護されることとなる。
また、貸出蓋天板128には、第2開口131の一部を包囲するように立設された規制壁部89と、規制壁部89の内側に形成された第1フック部74と、第2フック部77とが形成されている。
第1フック部74は、図7に示すように、貸出側コネクタヘッド66からのケーブル59を貸出側コネクタヘッド66の操作部132に正面視(前後方向)で重ならないように案内する。
第2フック部77は、ケーブル59の貸出装置接続基板ユニット53と主制御基板ユニット51との接続経路上において、主制御基板ユニット51と、第1フック部74との間に配置されるとともに、第1フック部74からのケーブル59を、主制御基板ケース60側に折り返すようにして規制壁部89の内側に保持する。これにより、規制壁部89を過剰に高く形成しなくても、ケーブル59が規制壁部89を超えることを防止している。
図9に示すように、規制壁部89は、図8のケーブルガード73における側壁部87と対応するように、主制御基板ケース60側が開放されたコ字状を呈している。また、規制壁部89の主制御基板ケース60側の開放を一部塞ぐように接続壁133が形成されており、この接続壁133に上述の第1フック部74と、第2フック部77とが形成されている。
また、貸出蓋天板128には、貸出底板94側に向かって窪んだ凹部134が形成されており、この凹部134の最深部に形成された貫通孔135を挿通するネジ136が、貸出底板94側のネジ穴137に螺合して、貸出底板94がI/F基板90を収容した状態で貸出蓋天板128に装着され、貸出装置接続基板ユニット53となる。そして、封印キャップ138を凹部134に、いわゆる嵌め殺しのかたちで嵌めこむことにより、封印キャップ138を破壊しない限り、ネジ136にアクセスできず、I/F基板90を貸出装置基板ケース91から取り外せないこととなる。なお、実際の貸出装置接続基板ユニット53の組立手順としては、上述のネジ136を、貸出底板94側のネジ穴137に螺合させる前に、貸出蓋側壁129に形成された突出片139を、貸出基側壁95に形成されたスリット140に差し込む。
続いて、貸出装置接続基板ユニット53をユニット装着部71に装着する際の挙動について図10と図11を用いて説明する。
まず、図10に示す貸出装置接続基板ユニット53の第2係合部144とユニット装着部71の第2被係合部76とを係合させる。続いて、貸出装置接続基板ユニット53をユニット装着部71の弾性部78に押し付けながら、第1係合部143と第1被係合部75とを係合させる。
この場合において、図11に示すように、弾性部78は、前述のように突出部80を備えており、突出部80の高さt1相当分、奥側(貸出装置接続基板ユニット53と反対側)に弾性変形可能となる。同時に、弾性部78は、手前側(貸出装置接続基板ユニット53側)に向かって反発力(復元力)を発揮することとなる。
そのため、貸出装置接続基板ユニット53、は弾性部78によって手前側(貸出装置接続基板ユニット53側)に向かって付勢され、第1係合部143の上面143aが第1被係合部75の下面75aに突き当たり、図示外の第2係合部144の上面が第2被係合部76の下面に突き当たる。
この状態で弾性部78は、図11のCで示す原点位置まで復帰しないように構成されている。言い換えると、弾性部78は、手前側(貸出装置接続基板ユニット53側)に向かって反発力(復元力)を発揮し続けた状態となっている。これにより、弾性部78は、第1係合部143と第1被係合部75との係合や、第2係合部144と第2被係合部76との係合(図10参照)における寸法誤差を吸収して、がたつきの発生を防止できる。
また、貸出装置接続基板ユニット53をユニット装着部71に装着した状態(図11の状態)において、弾性部78は、手前側(貸出装置接続基板ユニット53側)に向かって反発力(復元力)を発揮し続けることから、貸出底板94は、(貸出装置接続基板ユニット53側)に押し上げられ、ホルダ58と貸出底板94との間に、隙間Sが形成されている。
そのため、弾性部78は、図11の隙間Sの高さt2相当分貸出装置接続基板ユニット53と反対側(奥側)に弾性変形可能であり、貸出装置接続基板ユニット53は、隙間Sの高さt2相当分、ホルダ58側に移動可能になっている。
続いて、主制御基板ユニット51が保持位置(図6の位置)にあるときと展開位置(図7の位置)にあるときとの間を移動する際における各部の挙動について、図6及び図7のほか、図14及び図15を用いて説明する。
図14は、図11に示す主制御基板ユニット51が展開位置にある状態を示す要部Qの拡大図である。図15は、図14に示す主制御基板ユニット51が保持位置にある状態を示す図である。
図6及び図7に示すように、主制御基板ユニット51には旋回操作部141、ホルダ58には旋回保持部142がそれぞれ設けられていて、主制御基板ユニット51が図6に示された姿勢にあるときには旋回操作部141と旋回保持部142とは係合していて、主制御基板ユニット51は保持位置となる。そして、旋回操作部141と旋回保持部142とが係合している状態から、主制御基板ユニット51の旋回操作部141を手前側に引くと、旋回操作部141と旋回保持部142との係合が解除される。
旋回操作部141と、旋回保持部142との係合が解除されることに伴って、主制御基板ユニット51は、ホルダ58の軸受け68L,68R内に収容された軸部61L,61Rを回転軸として、手前側に旋回可能となり、図7で示すように、主制御基板ユニット51は展開位置となる。その結果、図7に示す展開位置では、主制御基板100の裏面側が容易に視認可能となる。
展開位置となった主制御基板ユニット51を保持位置に戻す際には、軸部61L,61Rを回転軸として、奥側に旋回させ、旋回操作部141と旋回保持部142とを係合させる。このようにして、主制御基板ユニット51は、貸出装置接続基板ユニット53に対して、筐体KYへの設置状態を維持したまま旋回移動が可能となっている。
この主制御基板ユニット51を保持位置に戻す際において、ケーブルガード73の側壁部87は図14の矢印Rで示す軌道となり、図15に示すように、ケーブルガード73の側壁部87は、その先端部87aを貸出天板128の上面128aに密着させるように配置される。
また、図14に示す展開位置となった主制御基板ユニット51を図15に示す保持位置に戻す際において、ケーブル59は、その形状を不規則に変化させることとなる。
この場合において、ケーブル59が、側壁部87の先端部87aと貸出天板128の上面128aとの間に挟み込まれてしまった場合には、ケーブル59の導体64が断線する虞がある。
しかしながら、本実施の形態においては、規制壁部89を備えることで、ケーブル59の形状が不規則に変化し、側壁部87の先端部87aと貸出天板128の上面128aとの間へ撓もうとした場合であっても、ケーブル59が規制壁部89に当接することにより、ケーブル59の、側壁部87の先端部87aと貸出天板128の上面128aとの間への移動、具体的には、図14の矢印Rで示す円弧状の軌跡側への移動を規制し、ケーブル59が側壁部87の先端部87aと貸出天板128の上面128aとの間に挟み込まれてしまうことを防止している。これにより、ケーブル59の導体64が断線することを未然に防止している。
また、側壁部87は、貸出装置接続基板ユニット53側の規制壁部89と、規制壁部89の突出方向と交差(具体的には直交する)する方向(図15の矢印Yで示す方向)で重なることから、側壁部87の先端部87aと貸出天板128の上面128aとの間に、マイナスドライバや、針金のような不正な器具を外部から挿し込んだとしても、ケーブル59や、メイン側制御コネクタ126や、貸出側コネクタヘッド66までの経路が曲線状(S字状)となり、上記のような不正器具を、ケーブル59や、メイン側制御コネクタ126や、貸出側コネクタヘッド66まで侵入させることが困難となる。その結果、上記のような不正器具による不正行為を防止できる。なお、貸出蓋天板128において、規制壁部89とともに側壁部87を挟むように防御壁145を設けることで、上記経路がより複雑化し、不正器具の侵入防止効果が向上する。
また、図11に示すように、貸出装置接続基板ユニット53を収容するホルダ58は、弾性部78を備え、弾性部78は、隙間Sの高さt2相当分貸出装置接続基板ユニット53と反対側に弾性変形可能であり、貸出装置接続基板ユニット53は隙間Sの高さt2相当分、ホルダ58側に移動可能になっていることで、ケーブルガード73を貸出装置接続基板ユニット53に被せる際に、側壁部87の先端部87aと貸出天板128の上面128aとの間にケーブル59を挟み込んだ場合であっても、弾性部78が、奥側(筐体背板側)に弾性変形するため、貸出装置接続基板ユニット53も、奥側(筐体背板側)に移動可能となり、ケーブル59に強い力が加わることを防止でき、ケーブル59の導体64の断線を防止できる。
この場合において、断線防止効果を向上させるためには、図11の隙間Sの高さt2を、図12の導体64の幅t3(図12参照)よりも大きく形成することが望ましく、ケーブル59の幅t4(図12参照)よりも大きくすることがより望ましい。
また、貸出装置接続基板ユニット53が、奥側(筐体背板側)に移動した場合であっても、側壁部87の先端部87aと貸出天板128の上面128aとの間から、ケーブル59や、メイン側制御コネクタ126や、貸出側コネクタヘッド66までの経路を曲線状(S字状)とし、上述の不正器具による不正行為を防止するうえでは、図11に示す隙間Sの高さt2を、図14に示す規制壁部89の高さt5及び後述の規制低壁部89aの高さt6よりも小さくすることが望ましい。
なお、規制壁部89のうち、貸出側コネクタヘッド66を基準として第2フック部77と反対側に位置する規制低壁部89aが、他の規制壁89と比較して低く形成されている。これは、第2フック部77により、ケーブル59は、第2フック部77から主制御基板ユニット51にかけての経路上で撓みやすくなり、それと反対側に位置する規制低壁部89aには、ケーブル59が撓みにくくなることから、規制低壁部89aを他の規制壁部89よりも低くしても上記ケーブル59の挟み込みに対しての影響は他の規制壁部89よりも少ない。一方、規制低壁部89aは、他の規制壁部89よりもメイン側制御コネクタ126に近く配置されているため、貸出側コネクタヘッド66のメイン側制御コネクタ126への組付け作業の作業性を鑑みると低い方が望ましいことから、上記ケーブル59の挟み込みリスクと上記組付け作業の作業性のバランスを取ったものである。
以上のように構成された遊技機によれば、以下の効果を奏する。
本実施の形態にかかるスロットマシンSM(本発明の遊技機)は、貸出装置接続基板ユニット53(本発明の第一部材)と、貸出装置接続基板ユニット53に対して図6の保持位置(本発明の第1位置)と図7の展開位置(本発明の第2位置)との間で移動可能に配置された主制御基板ユニット51(本発明の第二部材)と、貸出装置接続基板ユニット53と、前記第二部材とを電気的に接続するとともに、遊技価値に関与する情報が伝達されるケーブル59とを備える。
主制御基板ユニット51は、ケーブル59を保護するケーブルガード73を備え、ケーブルガード73は、上壁部86と、側壁部87とを備え、図7の展開位置では、ケーブル59を露出させ、図6の保持位置では、貸出装置接続基板ユニット53に、ケーブルガード73を被せることにより、ケーブル59を、上壁部86と、側壁部87と、貸出装置接続基板ユニット53によって形成される内部空間Kに収容する。
そして、貸出装置接続基板ユニット53は、主制御基板ユニット51が図6の保持位置から図7の展開位置に移動する際に、ケーブル59の側壁部87側への移動を規制する規制壁部89を備え、側壁部87は、図6の保持位置では、規制壁部89の突出方向と交差する方向で重なるように形成される。
かかる構成にあっては、ケーブル59は、図6の保持位置では、上壁部86と、側壁部87と、貸出装置接続基板ユニット53によって形成される内部空間Kに収容されることから、ケーブル59に対する不正行為を防止できる。また、ケーブルガード73は、図7の展開位置では、ケーブル59を露出させることから、ケーブル59に対する不正行為を発見しやすくなる。
そして、ケーブル59は、規制壁部89によって側壁部87側への移動を規制されることから、前述のように、図6の保持位置では、上壁部86と、側壁部87と、貸出装置接続基板ユニット53によって形成される内部空間Kに収容される際に、側壁部87と、貸出装置接続基板ユニット53とによって挟み込まれることが防止でき、ケーブル59に断線が発生することを防止できる。
さらに、側壁部87は、図6の保持位置では、規制壁部89の突出方向と交差する方向で重なるように形成されることから、外部から不正器具をケーブル59に外部から不正器具が侵入することを困難にすることができ、不正行為から適切にケーブル59を保護可能となる。
なお、本実施の形態において、ケーブルガード73は、図6の保持位置において、貸出装置接続基板ユニット53側のケーブル59を全て覆い、図7の展開位置では、貸出装置接続基板ユニット53側のケーブル59を全て露出させているが、これに限定されず、図6の保持位置において、少なくとも貸出側コネクタヘッド66を露出させていれば貸出装置接続基板ユニット53側のケーブル59の一部が露出されるものであっても本願発明に含まれる。また、図7の展開位置において、少なくとも貸出側コネクタヘッド66を覆っていれば貸出装置接続基板ユニット53側のケーブル59の一部が覆われているものも本願発明に含まれる。
また、なお、本実施の形態において、弾性部78は、ホルダ58の一部に設けられた板状片79に突出部80を形成することで弾性力を発揮させるものであるが、これに限定されず、圧縮コイルばねや、スポンジ等、それ自体が弾性力を発揮するものであっても良い。
なお、本実施の形態において、ケーブル59の接続先は、貸出装置接続基板ユニット53と主制御基板ユニット51であるが、これに限定されず、例えば、主制御基板ユニット51とサブ制御基ユニット等、二つの部材間を電気的に接続し、遊技価値に関与する情報が伝達されるケーブルを備え、いわゆる、ゴト行為の対象となり得るものであれば適用可能である。
遊技価値に関与する情報についても、本実施形態においては疑似メダルの数に関する情報であるが、これに限定されず、いわゆるAT(アシストタイム)における押し順の情報や、役抽選に関する情報等、遊技価値の増減に関与し得る情報も含まれる。
また、上記した各実施形態では、疑似メダルを使用した、いわゆるメダルレス機タイプのスロットマシンを対象として説明したが、これに限定されるものではなく、実体メダルを使用するスロットマシンにも適用できる。また、パチンコ機などの他の遊技機にも適用することができる。
SM・・・スロットマシン(本発明の遊技機)
KY・・・筐体(本発明の筐体)
51・・・主制御基板ユニット(本発明の第二部材)
53・・・貸出装置接続基板ユニット(本発明の第一部材)
59・・・ケーブル(本発明のケーブル)
73・・・ケーブルガード(本発明のケーブルガード)
78・・・弾性部(本発明の弾性部)
86・・・上壁部(本発明の上壁部)
87・・・側壁部(本発明の側壁部)
89・・・規制壁部(本発明の規制壁)

Claims (2)

  1. 第一部材と、前記第一部材に対して第1位置と第2位置との間で移動可能に配置された第二部材と、前記第一部材と、前記第二部材とを電気的に接続するとともに、遊技価値に関与する情報が伝達されるケーブルと、を備える遊技機であって、
    前記第二部材は、前記ケーブルを保護するケーブルガードを備え、
    前記ケーブルガードは、上壁部と、側壁部とを備え、
    前記第2位置では、前記ケーブルを露出させ、
    前記第1位置では、前記第一部材に、前記ケーブルガードを被せることにより、前記ケーブルを、前記上壁部と、前記側壁部と、前記第一部材によって形成される内部空間に収容し、
    前記第一部材は、前記第二部材が前記第1位置から前記第2位置に移動する際に、前記ケーブルの前記側壁部側への移動を規制する規制壁部を備え、
    前記側壁部は、前記第1位置では、前記規制壁部の突出方向と交差する方向で重なるように形成されることを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技機は、前面が開放された箱状の筐体を備え、
    前記第一部材は、前記ケーブルガードを被せる方向に対して弾性変形する弾性部を介して前記筐体に装着されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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