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JP2022121096A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転効率が悪いまま長時間運転が継続されることを阻止する冷凍サイクル装置を提供する。【解決手段】吐出温度センサ17で所定の第1温度である100℃よりも高く所定の第2温度である115℃よりも低い所定の第3温度である105℃以上を検知し、かつ膨張弁の開度が所定開度である500pps以上となった時間をカウントし、カウントした時間が所定時間である20分以上になったと判断したら、室内ランプ5の点滅やリモコン30のディスプレイ34に所定の記号等を表示することでエラー報知するので、運転効率が悪いまま長時間運転が継続されることを未然に阻止することができる。【選択図】図3

Description

この発明は、例えば空気調和機などの冷凍サイクル装置に関するものである。
従来、この種のものでは、冷媒回路途中に配置された圧縮機から吐出される冷媒の温度を吐出温度センサで検知するものがあり、異常が発生して圧縮機の吐出温度が異常上昇した場合、吐出温度が予め定めた所定の第1温度以上だと判断したら圧縮機の回転数を所定値だけ低下させ、吐出温度が所定の第1温度よりも高い所定の第2温度以上だと判断したら圧縮機を停止させるものがあった。(例えば、特許文献1)
特開2020-153600号公報
しかし、この従来のものでは、春先や秋口等で低負荷での運転がされる場合に吐出温度の異常上昇が発生し、吐出温度が所定の第1温度以上だと判断して圧縮機の回転数を所定値だけ低下させると、冷媒のスローリーク等で冷媒回路に封入された冷媒量が減少していた場合は、吐出温度が正常値まで低下しない一方で、低負荷であることから圧縮機の回転数が比較的低い状態において更に回転数を低下させるので吐出温度も所定の第2温度まで上がらないため、運転が停止せずに継続することがある。
通常運転時の吐出温度と比較して高温な吐出温度で運転されることから、運転効率が悪い状態が長時間継続してしまうため、改善の余地があった。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1では、圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器を配管で接続し冷媒が循環する冷媒回路と、
前記圧縮機から吐出される冷媒の吐出温度を検知する吐出温度センサと、
前記圧縮機の回転数、及び前記膨張弁の開度を可変させ、前記吐出温度センサで検知された吐出温度が所定の第1温度以上だと判断したら前記圧縮機の回転数を制限して前記膨張弁の開度を大きくし、前記所定の第1温度よりも高い所定の第2温度以上だと判断したら前記圧縮機を強制停止させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記吐出温度センサで検知する温度が、前記所定の第1温度以上かつ前記所定の第2温度よりも低い所定の第3温度以上で、かつ前記膨張弁の開度が所定開度以上となっている時間をカウントし、カウントした時間が所定時間以上になったと判断したらエラー報知することを特徴とした。
また、請求項2では、前記制御部は、前記カウントした時間が前記所定時間以上になったと判断したら前記圧縮機を強制停止させることを特徴とした。
また、請求項3では、前記制御部は、前記カウントした時間が前記所定時間に達する前に前記吐出温度センサで検知した温度が前記所定の第3温度を下回ったと判断したら、前記カウントした時間をリセットすることを特徴とした。
この発明によれば、吐出温度センサで所定の第1温度よりも高く所定の第2温度よりも低い所定の第3温度以上を検知し、かつ膨張弁の開度が所定開度以上となった時間をカウントし、カウントした時間が所定時間以上になったと判断したらエラー報知するので、運転効率が悪いまま長時間運転が継続されることを未然に阻止することができる。
この発明の実施形態を示す概略構成図 同実施形態の制御ブロック図 同実施形態の吐出温度上昇時の動作を説明するフローチャート 同実施形態の吐出温度と膨張弁開度の関係を説明する図 同発明の別実施形態の概略構成図
次にこの発明を適用した冷凍サイクル装置の一種である空気調和機の一実施形態を図に基づいて説明する。
図1を参照する。1は室内に設置された室内機、10は室外に設置された室外機であり、室内機1と室外機10とを配管で接続した冷媒回路20内を冷媒が流動することで、冷房運転や暖房運転等の通常運転が可能な空気調和機を構成している。
図1を参照する。室内機1には、複数のパイプ内を冷媒が流動する室内熱交換器2と、室内熱交換器2に室内の空気を供給する室内ファンとしてのクロスフローファン3と、室内の温度を検出するための室温センサ4と、室内機1を構成する筐体の外表面に位置しLEDで構成された室内ランプ5と、が備えられている。
図1を参照する。室外機10には、冷媒を圧縮して高温高圧にする圧縮機11と、冷媒の流動方向を変化する四方弁12と、冷媒を膨張させて低温低圧にする膨張弁13と、内部に備えられた複数のパイプ内を冷媒が流動する室外熱交換器14と、室外熱交換器14に向けて外気を供給する室外ファンとしての送風ファン15と、前記室外熱交換器14の温度を検出する室外熱交センサ16と、圧縮機11から吐出される冷媒の温度を検知する吐出温度センサ17と、が備えられている。
図1を参照する。30は室内機1による運転モードや設定温度を設定するリモコンであり、リモコン30には、運転の開始及び停止を指示する運転ボタン31と、暖房運転や冷房運転等の各運転モードの切替を行う運転切替ボタン32と、各運転モードにおける設定温度を変更する温度設定ボタン33と、室温や設定温度、現在時刻等を表示するディスプレイ34と、が備えられている。
図1、及び図2を参照する。40はマイコンで構成された制御部であり、室内機1、及び室外機10の各部に設置されたセンサでの検知値に応じて、各機能部品に所定の指示を与える。
次に、本実施形態における基本的な動作について説明する。
図1を参照する。リモコン30に設置された運転切替ボタン32で暖房運転が選択されると、制御部40は、実線の向きに冷媒回路20内を冷媒が流れるよう四方弁12を動作させると共に、圧縮機11が所定の回転数で駆動するよう指示する。これにより、室内熱交換器2内に高温高圧のガス冷媒が流入し、室内熱交換器2が凝縮器として機能する。クロスフローファン3で供給された室内空気が凝縮器としての室内熱交換器2により加熱され、図示しない送風口から室内に温風が送風される。
室内熱交換器2から流出した冷媒は膨張弁13で減圧され、低温低圧の液冷媒となって室外熱交換器14に流入する。蒸発器として機能する室外熱交換器14に流入した液冷媒は、送風ファン15で供給された室外空気によって加熱されることで蒸発し、ガス冷媒となって圧縮機11に流入する。このように、冷媒回路20内を冷媒が流動することで暖房運転が可能となる。
また、リモコン30に設置された運転切替ボタン32で冷房運転が選択されると、破線の向きに冷媒回路20内を冷媒が流れるよう四方弁12を動作させると共に、圧縮機11が所定の回転数で駆動するよう指示する。これにより、圧縮機11から吐出したガス冷媒が破線の矢印方向に流動して室外熱交換器14内に流入し、室外熱交換器14が凝縮器として機能する。室外熱交換器14内の冷媒が送風ファン15で供給された室外空気と熱交換することで凝縮する。
室外熱交換器14から膨張弁13に流入した冷媒は減圧されることで低温低圧の液冷媒になり、蒸発器として機能する室内熱交換器2に流入する。室内熱交換器2内の冷媒がクロスフローファン3で供給された室内空気と熱交換することで冷却され、冷風が図示しない送風口から送風される。このように、冷媒回路20内を冷媒が流動することで冷房運転、あるいは室内の湿度を低下させる除湿運転が可能となる。
暖房運転、冷房運転等の通常運転を実施する場合、制御部40は、吐出温度センサ17で検知される吐出温度が目標吐出温度となるよう、圧縮機11の回転数、及び膨張弁13の開度を制御する。設定室温と室温との差が大きければ、目標吐出温度を高くして高負荷での運転を実施し、設定室温と室温との差が小さければ、目標吐出温度を低くして低負荷での運転を実施する。
なお、一般的に室外温度が高温の夏時期、及び室外温度が低温の冬時期に通常運転を実施すると、設定温度と室温との差が大きいため高負荷での運転になりやすく、春先や秋口等に通常運転を実施すると、設定温度と室温との差が小さいため低負荷での運転になりやすい。
次に、圧縮機11から吐出される冷媒の温度が異常上昇したときの詳細な制御内容を説明する。
図3を参照する。暖房運転、または冷房運転等の通常運転が実施されているとき、制御部40は、吐出温度センサ17で検知された吐出温度が所定の第1温度である100℃以上か判断する(ステップS101)。
前記ステップS101で判断した結果、吐出温度が100℃未満(ステップS101でNo)であれば、圧縮機11から吐出される冷媒温度の異常上昇はないとして、制御部40は、吐出温度センサ17の検知温度を目標吐出温度に近づける通常運転を継続する(ステップS102)。
また、前記ステップS101で判断した結果、吐出温度が100℃以上(ステップS101でYes)であれば、制御部40は、圧縮機11の回転数が(現在値-Xrps)となるように制限すると共に、膨張弁13の開度が所定時間毎に所定値だけアップする制御を開始する(ステップS102)。これにより、吐出温度の上昇を抑えることができる。
なお、圧縮機11の回転数制限は、予め定めた所定の低回転数値まで圧縮機11の回転数を低下させる方式でもよい。
前記ステップS102の処理を実施したら、制御部40は、吐出温度センサ17で検知された吐出温度が所定の第3温度である105℃以上か判断し(ステップS104)、吐出温度が105℃以上であると判断(ステップS104でYes)したら、膨張弁13の現在の開度が全開、または全開に近い所定開度である500pps以上か判断し(ステップS105)、膨張弁13の開度が500pps以上であると判断(ステップS105でYes)したら、吐出温度が105℃以上、かつ膨張弁13の開度が500pps以上の状態が継続した時間のカウントを開始し、時間カウント値を記憶する(ステップS106)。
前記ステップS105で膨張弁13の現在の開度が500pps未満であると判断(ステップS105でNo)したか、または、前記ステップS106の処理を実施したら、制御部40は、吐出温度センサ17で検知された吐出温度が所定の第2温度である115℃未満か判断し(ステップS107)、吐出温度が115℃未満であると判断(ステップS107でYes)したら、吐出温度が105℃以上で115℃未満、かつ膨張弁13の開度が500pps以上の状態が継続した時間カウント値が所定時間である20分以上か判断する(ステップS108)。
前記ステップS108で時間カウント値が20分以上であると判断(ステップS108でYes)したら、制御部40は、圧縮機11を停止すると共に室内ランプ5を点滅させ、リモコン30のディスプレイ34にエラー発生を示す記号等を表示することでエラーを報知し(ステップS109)、制御を終了する。
前記ステップS107で吐出温度センサ17で検知された吐出温度が115℃以上であると判断(ステップS107でNo)したら、制御部40は、圧縮機11を直ちに停止させると共に室内ランプ5を点滅させ、リモコン30のディスプレイ34にエラー発生を示す記号等を表示することでエラーを報知する強制停止動作を実施する(ステップS110)。
前記ステップS108で吐出温度が105℃以上で115℃未満、かつ膨張弁13の開度が500pps以上の状態が継続した時間カウント値が20分未満、または時間カウント値が存在しないと判断したら、制御部40は、前記ステップS104の判断を実施する。
前記ステップS104で吐出温度センサ17で検知された吐出温度が105℃未満であると判断したら、制御部40は、吐出温度が105℃以上で115℃未満、かつ膨張弁13の開度が500pps以上の状態が継続した時間カウント値が記憶されているか判断し(ステップS111)、時間カウント値が記憶されていると判断(ステップS111でYes)したら、記憶された時間カウント値をリセットする(ステップS112)。
前記ステップS111で吐出温度が105℃以上で115℃未満、かつ膨張弁13の開度が500pps以上の状態が継続した時間カウント値が記憶されていないと判断(ステップS111でNo)したか、あるいはステップS112で記憶された時間カウント値をリセットしたら、制御部40は、前記ステップS101の判断を実施する。
図4を参照する。暖房運転、または冷房運転等の通常運転が実施されているときにスローリーク等で冷媒回路20内の冷媒が漏れると、冷媒回路20内を循環する冷媒量が減少し、圧縮機11から吐出する冷媒の吐出温度が上昇する。
そして、吐出温度センサ17で所定の第1温度である100℃以上が検知されると、圧縮機11の回転数を低下させると共に、膨張弁13の開度を所定時間毎に開いて大きくすることで、吐出温度が低下するよう制御する。
冬季における暖房運転や夏季における冷房運転等、高負荷での運転を実施する時期においては、目標吐出温度が高く圧縮機11を比較的高い回転数で駆動させており、この場合に冷媒回路20内に封入されている冷媒が大量に漏れ出ると、圧縮機11の回転数を低下させると共に、膨張弁13の開度を大きくしても吐出温度が上昇し続け、図4の破線で示すように運転を強制停止する所定の第2温度である115℃に吐出温度が達し、運転を強制停止させエラー報知することで、運転効率が低い状態で運転が継続することを未然に阻止可能となっている。
しかし、春先における暖房運転や秋口における冷房運転等、室外の外気温と室内の設定温度との差が小さく、比較的小さな負荷で室内を設定温度付近に保持することが可能で、目標吐出温度が低く圧縮機11を比較的低い回転数で駆動させており、この場合にスローリーク等で冷媒回路20に封入されている冷媒が少量漏れ出ると、圧縮機11の回転数を低下させると共に、膨張弁13の開度を大きくしても、図4の実線で示すように吐出温度センサ17で検知される温度が所定の第1温度である100℃と所定の第2温度である115℃との間に留まってしまい、通常運転を継続し続けることになる。
通常運転時と比較し、圧縮機11の回転数を低下させ、かつ膨張弁13の開度が大きく開いた状態で運転を継続すると、運転効率が悪い状態が長時間継続することから好ましくない。
そこで、吐出温度センサ17で検知された吐出温度が第1の所定温度である100℃よりも高く、かつ第2の所定温度である115℃よりも低い所定の第3温度である105℃以上であり、かつ膨張弁13の開度が所定開度である500pps以上の状態が所定時間である20分以上継続していると判断したら、圧縮機11を停止しエラーを報知するので、運転効率が悪い状態が長時間継続することを未然に阻止することができる。
次に、本発明の効果を説明する。
吐出温度センサ17で所定の第1温度である100℃よりも高く所定の第2温度である115℃よりも低い所定の第3温度である105℃以上を検知し、かつ膨張弁13の開度が所定開度である500pps以上となった時間をカウントし、カウントした時間が所定時間である20分以上になったと判断したら、室内ランプ5の点滅やリモコン30のディスプレイ34に所定の記号等を表示することでエラー報知するので、運転効率が悪いまま長時間運転が継続されることを未然に阻止することができる。
また、吐出温度センサ17により105℃以上で115℃未満、かつ膨張弁13の開度が500pps以上となってカウントした時間が所定時間である20分以上になったと判断したら圧縮機11を強制停止させるので、運転効率が悪く圧縮機11に大きな負荷が係り続ける状態を未然に阻止することができる。
また、吐出温度センサ17により105℃以上で115℃未満、かつ膨張弁13の開度が500pps以上となってカウントした時間が所定時間である20分に達する前に、吐出温度センサ17で検知した温度が所定の第3温度である105℃を下回ったと判断したら、カウントした時間をリセットするので、運転効率が然程悪くない状態で頻繁にエラー報知や圧縮機11の強制停止がされ、ユーザーの使い勝手が低下することを未然に阻止することができる。
なお、本実施形態では吐出温度センサ17で検知された温度が105℃以上で115℃未満、かつ膨張弁13の開度が500pps以上の状態が20分以上継続したかにより、エラー報知、及び圧縮機11の停止判断を実施しているが、断続した状態を積算した時間カウントによる制御であってもよい。
即ち、吐出温度センサ17で検知された温度が105℃以上で115℃未満、かつ膨張弁13の開度が500pps以上の状態から一時的に脱したとしても、再度同じ状態になったら時間カウントを開始し、積算した時間カウント値が所定時間である20分以上になったかでエラー報知、及び圧縮機11の停止判断を実施してもよい。
また、本実施形態で説明した所定の第1温度から第3温度、及び膨張弁13の開度は一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であり、所定の第1温度と所定の第3温度とは同一値であってもよい。
なお、本実施形態では冷凍サイクル装置として冷媒回路20内の冷媒が直接室内機1内の室内熱交換器2内に循環する空気調和機にて説明したが、これに限られるものではない。
別実施形態として、室外機10内に水回路50を有した冷凍サイクル装置について説明する。
図5を参照する。室外機10内には、冷媒が循環する冷媒回路20とは別に、水が循環する水回路50を有している。
水回路50には、水と冷媒との熱交換が可能な水-冷媒熱交換器51と、当該水-冷媒熱交換器51で熱交換後の水を加熱する補助ヒータ52と、所定量の水を貯める水タンク53と、水回路50内の水を矢印方向に循環させる循環ポンプ54と、水-冷媒熱交換器51を通過した後の水の温度を検知する水温度センサ55と、が設置されている。
なお、その他の符号については既に説明した実施形態と同一内容であることから、説明を省略する。
冷媒回路20に設置された四方弁12の一端と、膨張弁13の一端とが水-冷媒熱交換器51と接続し、水-冷媒熱交換器51内で熱交換される。水-冷媒熱交換器51内で熱交換され水温度センサ55で検知される水の温度が目標温度となるよう、圧縮機11の回転数、及び膨張弁13の開度を制御することで、室内機1内の室内熱交換器2内に目標温度の水を流入し、冷房運転や暖房運転等の通常運転が実施可能となる。
暖房運転の実施時、外気温が低く水-冷媒熱交換器51での熱交換だけでは十分に水回路50内の水を加熱することができないとき、補助ヒータ52を駆動する。補助ヒータ52により水-冷媒熱交換器51で熱交換後の水を再加熱することで、暖房感の不足を阻止することができる。
補助ヒータ52が駆動すると、室内熱交換器2で熱交換し水-冷媒熱交換器51へ戻る水温が高くなる。よって、水-冷媒熱交換器51内へ流入する冷媒温度を高めなくても目標温水温度に到達可能であることから、冷媒回路20側の負荷は低くなり圧縮機11の目標吐出温度が比較的低くなる。
このとき、冷媒回路20で冷媒漏れが発生すると、圧縮機11から吐出される冷媒の吐出温度が高まることで、圧縮機11の回転数制限、及び膨張弁13の開度を大きくする制御が実施されるが、吐出温度センサ17で検知される温度が所定の第2温度である115℃まで到達せず、運転効率の悪い運転が継続する虞がある。
そこで、吐出温度センサ17で所定の第1温度である100℃よりも高く所定の第2温度である115℃よりも低い所定の第3温度である105℃以上を検知し、かつ膨張弁13の開度が所定開度である500pps以上となった時間をカウントし、カウントした時間が所定時間である20分以上になったと判断したら、圧縮機11を停止すると共に室内ランプ5の点滅させ、リモコン30のディスプレイ34に所定の記号等を表示することでエラー報知するので、水回路50側に補助ヒータ52等の熱源を使用したものにおいて、運転効率が悪いまま長時間運転が継続されることを未然に阻止することができる。
このように、水-冷媒熱交換器51等により冷媒回路20内の冷媒と熱交換して室内温度を所定値にする構成の冷凍サイクル装置において、本発明の制御を実施することで運転効率が悪い状態が継続することを阻止可能である。
2 室内熱交換器
11 圧縮機
13 膨張弁
14 室外熱交換器
17 吐出温度センサ
20 冷媒回路
40 制御部

Claims (3)

  1. 圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器を配管で接続し冷媒が循環する冷媒回路と、
    前記圧縮機から吐出される冷媒の吐出温度を検知する吐出温度センサと、
    前記圧縮機の回転数、及び前記膨張弁の開度を可変させ、前記吐出温度センサで検知された吐出温度が所定の第1温度以上だと判断したら前記圧縮機の回転数を制限して前記膨張弁の開度を大きくし、前記所定の第1温度よりも高い所定の第2温度以上だと判断したら前記圧縮機を強制停止させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記吐出温度センサで検知する温度が、前記所定の第1温度以上かつ前記所定の第2温度よりも低い所定の第3温度以上で、かつ前記膨張弁の開度が所定開度以上となっている時間をカウントし、カウントした時間が所定時間以上になったと判断したらエラー報知することを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記制御部は、前記カウントした時間が前記所定時間以上になったと判断したら前記圧縮機を強制停止させることを特徴とする請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記制御部は、前記カウントした時間が前記所定時間に達する前に前記吐出温度センサで検知した温度が前記所定の第3温度を下回ったと判断したら、前記カウントした時間をリセットすることを特徴とする請求項1または2記載の冷凍サイクル装置。
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