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JP2022106923A - 画像生成装置、方法、及び、プログラム、並びに、仮想試着システム - Google Patents

画像生成装置、方法、及び、プログラム、並びに、仮想試着システム Download PDF

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Abstract

Figure 2022106923000001
【課題】 身長の異なるユーザがさまざまなデザインやサイズの衣服を着た場合のそれぞれの「着丈感」を表示することに関する技術を提供する。
【解決手段】 人体画像データに重ね合せる衣服画像データを設定する設定部と、ユーザの身長情報又は体型情報と前記人体画像データを比較した結果に基づいて、前記人体画像データ又は前記衣服画像データを画像変形する画像変形部と、前記衣服画像データの衣服の種類に応じた基準位置に基づいて、前記人体画像データに前記衣服画像データをオブジェクト単位で重ね合せ、仮想試着画像データを生成する画像生成部と、を備える画像生成装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、身長又は体型の異なるモデルに衣服を仮想的に試着させた画像を生成する技術に関する。
人間が衣服を着用した状態を仮想的にシミュレーションする画像表示装置として、2次元モデルや3次元モデルを用いた装置が開発されている。
特許文献1には、2次元モデルを用いた仮想試着表示装置が開示されている。この装置は、人体画像の上に仮想的に試着される第1の衣服画像と、その上に仮想的に試着される第2の衣服画像を重ね合わせても、第2の衣服画像から第1の衣服画像をはみ出すことなく画像を合成することができる。
特許文献2には、3次元モデルを用いた仮想試着表示装置が開示されている。この装置は、人体及び衣服の3次元モデルを構成する複数のポリゴンの各頂点を質点として設定する。また、衣服モデルを構成する複数のポリゴンの質点の中から、重力の影響を受けることがない点を固定点として設定する。固定点は、人体モデルと衣服モデルとが接触する質点である。
この装置は、衣服モデルの各質点に作用する重力の影響を固定点に基づいて計算する。計算された重力の影響による質点の移動が制約処理により逐次修正されることによって、衣服モデルは人体モデルの形状に沿って表示されることになる。
しかしながら、特許文献1及び2に開示されている技術では、身長又は体型の異なる人間がさまざまなデザインやサイズの衣服を着た場合のそれぞれの「着丈感」を仮想的にシミュレーションすることはできない。
特許第3742394号公報 特開2005-122558号公報
本発明は、このような課題に着目して鋭意研究され完成されたものであり、その目的は、身長又は体型の異なるユーザがさまざまなデザインやサイズの衣服を着た場合のそれぞれの「着丈感」を表示することに関する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、人体画像データに重ね合せる衣服画像データを設定する設定部と、ユーザの身長情報又は体型情報と前記人体画像データを比較した結果に基づいて、前記人体画像データ又は前記衣服画像データを画像変形する画像変形部と、前記衣服画像データの衣服の種類に応じた基準位置に基づいて、前記人体画像データに前記衣服画像データをオブジェクト単位で重ね合せ、仮想試着画像データを生成する画像生成部と、を備える画像生成装置である。
他の本発明は、人体画像データに重ね合せる衣服画像データを設定し、ユーザの身長情報又は体型情報と前記人体画像データを比較した結果に基づいて、前記人体画像データ又は前記衣服画像データを画像変形し、前記衣服画像データの衣服の種類に応じた基準位置に基づいて、前記人体画像データに前記衣服画像データをオブジェクト単位で重ね合せ、仮想試着画像データを生成するコンピュータによる画像生成方法である。
他の本発明は、人体画像データに重ね合せる衣服画像データを設定する設定ステップと、ユーザの身長情報又は体型情報と前記人体画像データを比較した結果に基づいて、前記人体画像データ又は前記衣服画像データを画像変形する画像変形ステップと、前記衣服画像データの衣服の種類に応じた基準位置に基づいて、前記人体画像データに前記衣服画像データをオブジェクト単位で重ね合せ、仮想試着画像データを生成する画像生成ステップと、をコンピュータに実行させる画像生成プログラムである。
他の本発明は、人体画像データに重ね合せる衣服画像データを設定する設定部と、ユーザの身長情報又は体型情報と前記人体画像データを比較した結果に基づいて、前記人体画像データ又は前記衣服画像データを画像変形する画像変形部と、前記衣服画像データの衣服の種類に応じた基準位置に基づいて、前記人体画像データに前記衣服画像データをオブジェクト単位で重ね合せ、仮想試着画像データを生成する画像生成部と、前記仮想試着画像データを表示する表示部と、を備える仮想試着システムである。
本発明によれば、身長又は体型の異なるユーザがさまざまなデザインやサイズの衣服を着た場合のそれぞれの「着丈感」を表示することに関する技術を提供することができる。
本発明の実施形態に係る仮想試着システムの機能ブロック図である。 各画像を説明するための図である。 ユーザの身長及び体型、並びに、衣服のサイズの選択画面の一例を示す図である。 基準人体画像に衣服画像を重ね合せた仮想試着画像を拡大又は縮小する方法についての説明図である。 基準人体画像と衣服画像を拡大又は縮小して重ね合わせて仮想試着画像を作成する際の、衣服画像を配置する目安となる基準位置を説明するための図である。 本発明の実施例1に係る仮想試着システムの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係る仮想試着システムの処理の結果を示す図である。 本発明の実施例2に係る仮想試着システムの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る仮想試着システムの処理の結果を示す図である。 本発明の実施例3に係る仮想試着システムの処理の結果を示す図(その1:スライダーによる身長の選択)である。 本発明の実施例3に係る仮想試着システムの処理の結果を示す図(その2:PC画面)である。 本発明の実施例3に係る仮想試着システムの処理の結果を示す図(その3:スマートフォン画面)である。 本発明の実施例4に係る仮想試着システムの処理の結果を示す図である。
図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
(構成)
図1は、本発明の実施形態に係る仮想試着システムの機能ブロック図である。仮想試着システム100は、ユーザが試着を希望する衣服などの情報を入力し、仮想試着画像を表示するユーザ端末200と、ユーザ端末200からの入力情報に基づいて仮想試着画像を生成し、生成された仮想試着画像をユーザ端末に送信する画像生成装置300と、画像生成装置が仮想試着画像を生成する際に必要なデータを格納する画像データベース400を備える。
ユーザ端末200は、複数の人体画像データ(以下「人体画像」という)又は衣服画像データ(以下「衣服画像」という)が選択可能な状態で表示され、ユーザが仮想試着を希望する人体画像又は衣服画像の選択を受付ける画像選択部210と、ユーザがユーザの身長又は体型及び衣服のサイズを入力した情報を受付けるデータ受付部220と、衣服画像を重ね合せる基準となる人体画像(以下「基準人体画像」という)がユーザの身長や体型などに応じて拡大又は縮小され、選択された衣服画像も拡大又は縮小され、これらを重ね合された仮想試着画像データ(以下「仮想試着画像」という)を表示する表示部230を備える。
このようなユーザ端末200は、ウェブブラウザを起動しているパーソナルコンピュータであって、本実施形態に係る仮想試着システムに関するウェブサイト画面を表示し、仮想試着に関する情報を入力し、生成された仮想試着画像をウェブサイト画面に表示することによって実現可能である。また、本実施形態に係る仮想試着システムに関するアプリケーションソフトウェアをスマートフォンなどの携帯情報端末にダウンロードし、インストールすることによっても実現可能である。また、本実施形態に係る仮想試着システム専用の端末であってもよい。
画像生成装置300は、複数の衣服画像、及び、衣服を重ね合せる前の基準人体画像に関する情報をユーザ端末200に送信し、ユーザ端末200が選択した衣服画像に関する情報及び基準人体画像に関する情報を受信する設定部310と、選択された衣服画像及び基準人体画像を設定部310から受け取り、衣服画像の種類に応じた基準位置を設定し、ユーザ端末から受け付けたユーザの身長や体型などの情報に基づいて、基準人体画像及び衣服画像を変形する画像変形部320と、変形後の人体画像及び衣服画像を重ね合せて、仮想試着画像を生成する画像生成部330を備える。
画像生成装置300はソフトウェアとしてコンピュータに実装されていてもよく、その実装形態は限定されない。例えば、ユーザ端末と有線又は無線の通信回線(インターネット回線など)に接続された専用サーバにインストールされた画像生成プログラムとして実装されていてもよいし、いわゆるクラウドサービスを利用して実装されていてもよい。
画像データベース400は、複数の衣服画像を格納する衣服画像DB410と、複数の基準人体画像を格納する人体画像DB420を備える。
衣服画像DB410は、衣服識別情報(衣服ID)を用いて、衣服画像、衣服の種類情報、衣服のサイズ情報、及び、衣服画像と基準人体画像が重ね合された仮想試着画像を拡大又は縮小する際の基準位置を管理している。
衣服の種類情報は、スカートやブラウスなどの衣服の種類をいう。衣服のサイズ情報は、その衣服のサイズ、サイズ変更を計算するために必要な数値情報等を表す。このように、各衣服画像はMサイズの一種類だけを用意しておけばよく、SサイズやLサイズの衣服画像は用意しなくてもよい。本実施形態の初期設定(デフォルトともいう)は、衣服のサイズがMサイズである。また、サイズ変更を計算するために必要な数値情報は、S、M、Lサイズそれぞれの総丈である。
以下では「衣服画像に関する情報」は衣服ID、衣服画像、衣服の種類情報、衣服のサイズ情報、及び、基準位置を含む。なお、衣服画像DB410に格納されているデータの具体例については、後述の基準位置を説明する際に述べる。
人体画像DB420は、人体識別情報(人体ID)を用いて、基準人体画像の種類情報、基準人体画像、基準人体の身長情報、及び、基準人体の体型情報を管理している。基準人体画像の種類情報とは、マネキン画像なのか、実際の人間画像(例えば女性のモデル画像)なのか、輪郭線のみの表示なのか等を表す。このように、基準人体画像は、身長が予め分かっている実際の人間画像(例えば160cmの女性のモデル画像)を一種類だけを用意しておけばよい。また、この身長160cmの女性のモデルの体型情報は「標準型」である。
基準人体画像としてマネキン画像や輪郭線を用意しておく場合、身長及び体型が予め分かっている一種類(例えば160cmかつ「標準型」)だけを用意しておけばよく、「やせ型」や「ふとり型」のマネキン画像や輪郭線は用意しなくてもよい。
また、人体画像DB420は、スケール画像データ(以下「スケール画像」という)も管理している。人体画像は既知の身長の画像を一種類、衣服画像も既知のサイズの画像を一種類用意しておけばよいのに対し、スケール画像は数種類の身長に応じた画像を用意しておく必要がある。本実施形態では、身長150cm、155cm、160cm、165cm、170cmの5種類のスケール画像を予め作成し、人体画像DBに格納しておく。
図2は、各画像を説明するための図である。同図(a)は輪郭線のみの基準人体画像を表し、同図(b)は衣服画像(袖無しワンピース)を表し、同図(c)はスケール画像を表し、同図(d)は各画像を重ね合せた後の仮想試着画像(「表示画像」ともいう)を表す。図2は初期設定(身長160cmにMサイズの服を着用)の場合を説明しており、人体画像(身長160cm)に衣服画像(Mサイズ)を重ね合せ、すなわち仮想試着し、さらに、スケール画像(身長が160cmの場合)も重ね合せている場合を表している。
同図(c)のスケール画像には10cm毎の目盛り情報が記録されている。身長160cmの場合のスケール情報としては、頭の位置を0cm、足の位置を160cmとして、10cm毎の目盛り情報が記録されている(点線(c)-1を参照)。また、肩の位置を基準位置と設定し、基準位置を0cmとして、10cm毎の目盛り情報を記録されている(点線(c)-2を参照)。このような表示画像(同図(d))をユーザはウェブサイト画面上で閲覧することができる。
本実施形態では、人体画像及び衣服画像のスケール情報を同図(c)のスケール画像のように画像化しているが、必ずしも画像である必要はなく、画像生成部330がスケール情報の目盛り線を引き、その数値を変更する方法を用いてもよい。
画像生成部330は、身長の数値情報を用いて、同図(C)-1の身長の数値及び目盛り線の間隔を変更することができる。また、同図(C)-2の肩から下の目盛り線の間隔の変更は「身長×係数」で算出することによって可能である。このように、スケール情報を画像ファイル(JPEGなど)にするのではなく、身長の数値及び目盛り線の間隔を変更することによってスケール(目盛り線及びその数値)を生成することが可能である。
例えば、身長の値を1cm単位で入力、または、スライダーで値をスムーズに増減させる場合、スケールを画像化していると、身長の値の変更毎に新たにスケール画像を読み込む必要があり、データ通信量が大きくなり、ユーザ端末200での表示速度が低下してしまう。一方、スケール画像を用いずに、スケール情報の目盛り線及び数値を変更する方法であれば、表示速度の低下を回避することができる。
また、同図(a)基準人体画像と同図(c)スケール画像が分かれているため、ユーザのウエストに合せて基準人体のウエストを増減させる際に、人体画像の横方向の幅を変えても、スケール画像の目盛りを表す文字のレイアウトが崩れることを防ぐことができる。さらに、衣服画像とスケール画像が分かれているため、衣服のサイズを変更(MからSへ、MからLへ)することに伴う画像変形は衣服画像のみに行えばよい。
人体の体型情報は「やせ型」、「標準型」、「ふとり型」の3種類に設定してもよいし、「やせ型」、「やややせ型」、「標準型」、「ややふとり型」、「ふとり型」の5種類に設定してもよいし、BMI(Body Mass Index)を入力してもよい。以下では「基準人体画像に関する情報」は人体ID、基準人体画像の種類情報、基準人体画像、基準人体の身長情報、及び、基準人体の体型情報を含む。なお、基準人体の身長情報は必須であるとは限らない。後述する実施例1では、基準人体の身長情報が160cmであることが必要である。しかし、実施例2では、基準人体の身長情報は不要である。
画像データベース400は、画像生成装置300と同様、専用サーバに本実施形態に係る仮想試着システムに関するデータベースとして実装されていても良いし、いわゆるクラウドサービスを利用して実装されていてもよい。
(ユーザ端末での操作例)
次に、ユーザ端末200での操作例を説明する。ユーザは、表示部230に表示された様々な衣服画像を選択する画面から衣服を選択することが可能である。ここでは、女性の袖無しワンピースを選択した場合について説明する。
図3は、ユーザ端末200における、人体画像の身長及び体型、並びに、衣服のサイズを選択する画面の一例を示す。この図では、5種類の体型を選択する例として、5種類のウエストが選択可能である場合を説明する。
ウィンドウ画面231は、表示部230のウィンドウ画面であり、仮想試着画像を表示することが可能である。当初のウィンドウ画面231には、基準人体画像のデフォルトとして、女性の郭線が表示されている。また、図面を簡略化するため、衣服画像も輪郭線を表示している。
ユーザがワンピースを選択すると、画像生成装置300にて、女性の輪郭線画像にワンピースの画像が重ね合せられ、仮想試着画像が生成される。ウィンドウ画面231は、この仮想試着画像を表示している。
ウィンドウ画面231には、基準人体画像に衣服画像を重ね合せた仮想試着画像に、スケール画像がさらに重ね合せて表示されている。ここでのスケール情報は、身長の目盛り情報及び着丈の目盛り情報である。
女性モデルの身長が160cmの場合、身長の目盛り情報は0cmから160cmの間を10cm毎に水平線が引かれている。Mサイズのワンピースの場合、着丈の目盛り情報は肩の位置を0cmとして、画面下まで10cm毎に水平線が引かれている。
女性の輪郭線画像に、ワンピースの画像及びスケール画像を重ね合せることによって、スケール情報付きの仮想試着画像は生成される。なお、基準人体画像に衣服画像を配置する目安となる基準位置については後ほど説明する。
このように、各画像データを重ね合せるためには、各画像データを透過性の有るファイル形式、例えばピング(Portable Network Graphics;PNG)形式で保存しておけばよい。
なお、衣服がズボンの場合、ズボンの画像に付いているスケール情報は股下の目盛り情報になる。そして、股下の目盛りは例えば0cmから80cmの間を10cm毎に付いている。
ウィンドウ画面221はデータ受付部220のウィンドウ画面である。ウィンドウ画面221には、「モデルを選択する」ボタン222、「身長を選択する」ボタン223、「ウエストを選択する」ボタン224、「カラーを選択する」ボタン225、及び、「サイズを選択する」ボタン226が表示されている。
ここでは、一例として、ユーザが女性の場合、「モデルを選択する」ボタン222は、「マネキン」、「女性モデル」、「輪郭線」が選択可能である。初期設定では「輪郭線」が選択されている。
また、「身長を選択する」ボタン223は、身長が150cmから170cmまで5cm単位で選択可能である。初期設定では「160cm」が選択されている。
また、「ウエストを選択する」ボタン224は、身長に対応した5種類のウエストが選択可能である。ここで、身長の初期設定が「160cm」であるため、ウエストの5種類としては「55.9cm」、「58.4cm」、「60.8cm」、「63.2cm」、「65.7cm」が選択可能であり、左から「やせ型」、「やややせ型」、「標準型」、「ややふとり型」、「ふとり型」に相当する。ここでは、真ん中のボタン(「標準型」に相当)である「60.8cm」が体型の初期設定として選択されている。
ウエストの計算方法について説明する。基準のウエストは身長に係数0.38を掛けた値である(身長160cmの場合、60.8cm)。そして、各ボタンの数値は、基準のウエストに対し、左から、0.92、0.96、1.00、1.04、1.08を掛けた値である。すなわち、左から1番目のボタン(「やせ型」に相当)は「55.9cm」、同2番目のボタン(「やややせ型」に相当)は「58.4cm」、同3番目のボタン(「標準型」に相当)は「60.8cm」、同4番目のボタン(「ややふとり型」に相当)は「63.2cm」、同5番目のボタン(「ふとり型」に相当)は「65.7cm」になる。初期設定では、基準のウエスト、すなわち、「標準型」に相当する「60.8cm」が選択されている。
「ウエストを選択する」ボタン224の数値は、ユーザが「身長を選択する」ボタン223を選択する毎に計算され、新たな値が表示される。ユーザは新たな値を選択することも可能である。例えば、「ウエストを選択する」ボタン224の一番左のボタン(図3では55.9cmと表示)をユーザが選択した場合、ウィンドウ画面231の女性の輪郭線画像と衣服画像の横幅を92%に変更する。その後さらに「身長を選択する」ボタン223のいずれかが押され、身長が変更すると、「ウエストを選択する」ボタン224の全てのボタンは新たな値を表示する。しかしながら、「ウエストを選択する」ボタン224の一番左のボタンが選択された状態であるため、ウィンドウ画面231の女性の輪郭線画像の横幅の比率は維持される。
さらに、「カラーを選択する」ボタン225は、「グリーン」、「ブルー」又は「レッド」が選択可能である。ここでは、「ブルー」が選択されている。
また、「サイズを選択する」ボタン226は、「S」、「M」、「L」が衣服のサイズとして選択可能である。ここでは、「M」サイズが選択されている。
ウィンドウ画面232は、表示部230のウィンドウ画面であり、ユーザが選択した体型232-1、及び、服の実寸サイズ232-2が表示される。ここでは、体型は「身長:160cm」及び「ウエスト:60.8cm」、服の実寸サイズは、服がワンピースの場合「着丈:110cm」及び「ウエスト:64.0cm」であることが表示されている。服の実寸サイズは、Mサイズなどの抽象的な服のサイズ表記ではなく、服を実際に測った寸法であり、着丈やウエスト等の具体的な数値である。ここで、実際に測った寸法とは、服を平置きにした状態で測ってもよいし、服を着用した状態(体の厚みを考慮した状態)で測ってもよい。
ユーザがウィンドウ画面221の各ボタンを選択すると、受付部220はユーザの身長及び体型、並びに、洋服のカラー及びサイズに関する情報を受付け、これらの情報を画像生成装置300に送信する。画像生成装置300は、基準人体画像をユーザの身長や体型に応じて拡大又は縮小し、また、衣服画像も洋服のカラーに応じて変化し、及び、洋服のサイズに応じて拡大又は縮小する。その後、これらの画像を重ね合せ、仮想試着画像を生成する。ウィンドウ画面231はこの仮想試着画像を表示している。
図3のように、ユーザは、ユーザが選択した体型232-1と、服の実寸サイズ232-2を比較し、さらに、仮想試着画像231も見ることによって、ユーザの体型(身長及びウエスト)と、服の体型(着丈及びウエスト)を比較することが可能になる。
なお、服の実寸サイズ232-2だけが表示されることは従来の電子商取引でも行われていた。しかし、服のデザインによって丈の測り方が異なり、ユーザにとってわかりにくく、ユーザはその測定基準を説明しているWebページを参照し、その測定基準に合わせてユーザ自身の体型を測定し直す必要があった。本実施形態によれば、ユーザは測定し直さなくても、服の実寸サイズ232-2が自分に合うかどうかの比較検証が可能になる。
図4は、基準人体画像に衣服画像を重ね合せた仮想試着画像を拡大又は縮小する方法についての説明図である。同図(a)は、衣服(ここではワンピース)が伸縮する方向、及び、伸縮しない方向を示している。すなわち、縦方向は、ユーザの身長に合せて衣服が伸縮しない。一方、横方向は、ユーザの体型に合わせて衣服は伸縮する。
同図(b)は、人体画像が縦方向に伸縮しても衣服画像は伸縮していないことを表している。中央の基準人体画像に対し、右側の人体画像の身長は高いが、その衣服画像の着丈は伸びていないことがわかる。また、中央の基準人体画像に対し、左側の人体画像の身長は低いが、その衣服画像の着丈が縮んでいないことがわかる。このため、ワンピースの裾の位置が、中央(基準の身長)の仮想試着画像に比べ、右側(身長が高い)の仮想試着画像では高くなり、一方、左側(身長が低い)の仮想試着画像では低くなっていることがわかる。このように、仮想試着画像は、少なくとも図2(a)基準人体画像と同図(b)衣服画像がオブジェクト単位で重ね合せられていればよく、同図(c)スケール画像が重ね合せられていなくても、ユーザはワンピースの裾の位置を確認することができる。
同図(c)は、人体画像が横方向に伸縮するのに応じて(すなわち体型が太り型又はやせ型に応じて)衣服画像も横方向に伸縮することを表している。中央の基準人体画像に対し、右側の人体画像は太っており、その衣服画像の横幅は伸びていることがわかる。また、中央の基準人体画像に対し、左側の人体画像はやせており、その衣服画像の横幅は縮んでいることがわかる。
図5は、基準人体画像と衣服画像を拡大又は縮小して重ね合わせて仮想試着画像を作成する際の、衣服画像を配置する目安となる基準位置を説明するための図である。同図(a)は、衣服の種類によって基準位置が異なることを示している。本実施形態では、基準位置を頭、肩、腰、股下、及び、足裏の5カ所に設定している。
同図(a)によれば、例えば、ブラウスの場合、肩が基準位置になる。スカートの場合、腰が基準位置になる。図1の衣服画像DB410には、衣服ID「A」、製品「ショートスカート」、種類「スカート」、サイズ「M」、基準位置「腰」、及び、ショートスカートの画像データという行形式で、また、衣服ID「B」、製品「ブラウス」、種類「ブラウス」、サイズ「M」、基準位置「肩」、及び、ブラウスの画像データという行形式でデータが格納されている。
図5(b)は、基準人体画像の縦方向への拡大又は縮小に伴う基準位置の変動を表している。中央の基準人体画像(身長160cm)に対し、右側の人体画像の身長は高く(身長170cm)、肩及び腰の位置も高くなっている。また、中央の基準人体画像に対し、左側の人体画像の身長は低く(身長150cm)、肩及び腰の位置も低くなっている。このように、肩や腰などの各基準位置は基準人体画像に連動している。
足裏は身長の基準になるため、同図(b)でも高さを変えていない。「基準位置の変動」とは、足裏を0cmの基準にした場合の変動(高さの変化)である。
同図(b)では、身長の伸縮に伴い、ウエストを伸縮させてもよい。例えば、図3の「ウエストを選択する」224の「ウエストの計算方法」で説明した通り、体型が同じであっても、身長が伸びるのに応じてウエストも伸び、一方、身長が縮むのに応じてウエストも縮む。このようにウエストの伸縮に応じて、衣服の横方向だけ拡大縮小してもよい。なお、衣服の縦方向の長さは固定することが必要である。
(処理フロー1)
図6は、本発明の実施例1に係る仮想試着システムの処理の流れを示すフローチャートである。実施例1は、衣服のサイズについてユーザから変更選択が無い限り、衣服画像の縦方向のサイズを維持した場合の仮想試着画像を生成する処理について説明する。
まず、ユーザは、実施例1に係る仮想試着システムのWebサイトにアクセスし、着てみたい衣服の商品ページ(不図示)の「サイズを見るボタン」を選択する(S110)。ワンピースを選択することによって、仮想試着画像を生成する処理が開始する。
画像生成装置300では、設定部310が、図3で述べた通り、基準人体画像のデフォルトとして、女性の輪郭線画像が設定されている場合について説明する。設定部310は、人体画像DB420から、女性の輪郭線画像の場合の「基準人体画像に関する情報」を取得する。実施例1の場合、後述する実施例2とは異なり、基準人体の身長情報が160cmであることが必要である。
設定部310はデフォルトとして設定した人体画像、スケール画像、及び衣服画像を画像生成部330へ送る。画像生成部330は、人体画像、スケール画像、及び衣服画像をオブジェクト単位で重ねて、仮想試着画像を生成する。この仮想試着画像は、オブジェクト単位の画像を単純に重ねて表示するだけであり、不可逆的な合成画像とは異なる。
ここで、画像生成部330が行う仮想試着画像の生成とは、画像生成部330自体が人体画像、スケール画像、及び衣服画像をオブジェクト単位で重ね合せるのではなく、外部装置であるユーザ端末200の表示部230上のWebブラウザ上で、人体画像、スケール画像、及び衣服画像をオブジェクト単位で重ね合せるように指示する情報を生成することも含む。
また、画像生成部330は、設定部310がデフォルトとして設定したユーザの身長情報と体型情報、及び、衣服のサイズ情報を表示する情報も生成する。画像生成部330は、仮想試着画像と、デフォルトのユーザ及び衣服のサイズ情報とを表示する情報を、ユーザ端末200へ送信する。ユーザ端末200では、表示部230が、仮想試着画像と、デフォルトのユーザの身長情報と体型情報、及び、衣服のサイズ情報を表示する(S120)。
デフォルトの人体画像、スケール画像、及び衣服画像を重ねた仮想試着画像は、女性の輪郭線画像に、ワンピースの画像及び、ワンピースの場合の着丈の目盛り情報を含むスケール画像が重ねられている。また、デフォルトのユーザの身長情報と体型情報、及び、衣服のサイズ情報とは、初期設定の身長(160cm)及び体型(標準型)の身長及びウエスト(図3の232-1)と、初期設定の衣服のサイズ(Mサイズ)の着丈及びウエスト(図3の232-2)をいう。
次に、ユーザは、デフォルトで設定された画像やデータ等を更新する一つ又は複数の処理を、画像選択部210及びデータ受付部220を用いて選択する。S130番台(S130からS131)は、ユーザが人体の画像を選択した場合の更新処理である。S140番台(S140からS141)は、ユーザが衣服の画像を選択した場合の更新処理である。S150番台(S150からS153)は、ユーザが衣服のサイズを選択した場合の更新処理である。S160番台(S160からS166)は、ユーザがユーザ自身の身長を選択した場合の更新処理である。S170番台(S170からS173)は、ユーザがユーザ自身の体型を選択した場合の更新処理である。
画像選択部210及びデータ受付部220を用いて選択された情報は、画像生成装置300に送られ、画像生成装置300はそれぞれの更新処理が行う。そして、更新後の人体画像、衣服画像、スケール画像を重ねて表示する情報、及び、更新後のユーザの身長情報と体型情報、及び、衣服のサイズ情報がユーザ端末200に送信される。表示部230は、更新後の人体画像、衣服画像、スケール画像を重ねて表示し、更新後のユーザの身長情報と体型情報、及び、衣服のサイズ情報も表示する(S180)。
ユーザは、更新後の情報を確認し、さらに再選択する必要がある場合(S190のYes)、再び、一つ又は複数の選択(S130、S140、S150、S160又はS170)を行う。一方、再選択する必要が無い場合(S190のNo)、仮想試着画像を生成する処理は終了する。
次に、各更新処理について説明する。S130番台(S130からS131)は、ユーザが人体の画像を選択した場合の更新処理である。まず、設定部310は、人体画像DB420から、複数の基準人体画像に関する情報を取得し、これらをユーザ端末200に送信する。ユーザ端末200の画像選択部210は、仮想試着システムに関するユーザ画面(例えばウェブサイト画面)に複数の人体画像を表示させ、ユーザが、仮想試着させたい基準人体画像を選ぶように促す。
ユーザが、図3の「モデルを選択する」ボタン222を用いて、デフォルトの女性の輪郭線画像以外の人体の画像を選択する(S130)。ユーザが選択した人体画像の情報は、データ受付部220から設定部310へ送信される。設定部310はデータ受付部220からの情報に基づいて、人体画像DB420から他の人体画像を取得し、女性の輪郭線画像と交換する(S131)。
S140番台(S140からS141)は、ユーザが衣服の画像を選択した場合の更新処理である。ユーザが、図3の「カラーを選択する」ボタン225を用いて、デフォルトのブルー以外の色のワンピース画像を選択する場合(S140)、設定部310はデータ受付部220からの情報に基づいて、衣服画像DB410から他のカラーのワンピース画像を取得し、ブルーのワンピース画像と交換する(S141)。
S150番台(S150からS153)は、ユーザが衣服のサイズを選択した場合の更新処理である。ユーザが、図3の「サイズを選択する」ボタン226を用いて、デフォルトのM以外のサイズを選択する場合(S150)、設定部310はデータ受付部220からの情報を画像変形部320へ転送する。画像変形部320は、選択されたサイズ情報に基づいて、衣服画像を縦方向に変形する(S151)。そして、変形後の衣服画像の縦位置を調整し、基準人体画像の肩の位置に衣服画像の肩の位置が合うようにする(S152)。また、設定部310は衣服画像DB410の衣服のサイズ情報を用いて、図3の「服の実寸サイズ」232-2を更新する(S153)。なお、S151による変形後の衣服画像と、S153による更新後の衣服のサイズ情報は、S180の表示処理によって同時に表示される。このため、S153の処理をS151の処理の前に実行してもよい。
S160番台(S160からS166)は、ユーザがユーザ自身の身長を選択した場合の更新処理である。ユーザが、図3の「身長を選択する」ボタン223を用いて、デフォルトの160cm以外の身長を選択する場合(S160)、設定部310はデータ受付部220からの情報を画像変形部320へ転送する。
画像変形部320は、選択された身長情報に基づいて、基準人体画像を縦方向に変形する(S161)。身長情報が変わると、上述したウエストの計算方法により、ウエストを再計算してもよい。ウエストを再計算した場合、再計算したウエスト情報に基づいて、縦方向に変形した後の人体画像を横方向に変形してもよい。
画像変形部320は、変形後の人体画像の位置を調整し、足裏が変形前の位置と同じになるように合せる(S162)。次に、再計算したウエスト情報に基づいて、衣服画像を横方向に変形させる(S163)。さらに、変形後の衣服画像の位置を調整し、変形後の人体画像の肩の位置に変形後の衣服画像の肩の位置が合うようにする(S164)。
設定部310は、選択された身長情報に基づいて、人体画像DB420から新たなスケール画像を取得し、デフォルトのスケール画像と交換する(S165)。また、選択された身長情報に基づいて、図3の「身長と体型」232-1を更新する(S166)。なお、再計算されたウエスト情報も用いて、「身長と体型」232-1を更新してもよい。
S170番台(S170からS173)は、ユーザがユーザ自身の体型を選択した場合の更新処理である。ユーザが、ユーザの体型として、図3の「ウエストを選択する」ボタン224を用いて、デフォルトの60.8cm以外のウエストを選択する場合(S170)、設定部310はデータ受付部220からの情報を画像変形部320へ転送する。
画像変形部320は、選択されたウエスト情報に基づいて、基準人体画像を横方向に変形する(S171)。次に、選択されたウエスト情報に基づいて、衣服画像を横方向に変形させる(S172)。また、図3の「身長と体型」232-1のウエストも更新する(S173)。
また、着用時に縦方向に伸縮する衣服(例えばストッキング、レギンス、靴下などのレッグウェア、及び、体にフィットするトップスなど)は、拡大又は縮小された人体画像に合わせて縦方向及び横方向に拡大又は縮尺するように変形してもよい。
(効果1)
図7は、本発明の実施例1に係る仮想試着システムの処理の結果を示す図である。ここでは、ユーザの選択した衣服がワンピースであり、そのサイズがMサイズであり、着丈が110cmであると仮定する。
同図(b)の基準人体画像の身長が160cmの場合、ワンピースの裾は脛の真ん中あたりである。これに対し、同図(a)のユーザの身長が150cmの場合、スカートの裾は足首近くまで下がることが表示される。このように、人体画像のモデルやマネキンと同じサイズの衣服(ワンピースなど)を着た場合の「着丈感」を表示することができる。身長の低いユーザはこの画像を見ることによって、小さいサイズの衣服を選択し直すことが可能になる。
ここで、衣服の「着丈感」とは、身長の異なる人間がサイズの同じ衣服を着た場合に、衣服の丈(例えば、スカートの丈)の位置が異なることにより着用者が感じる「丈感」をいう。さらに、「着丈感」は、ウエストの位置やボタンの位置、スリットの位置なども異なることにより着用者が感じる「サイズ感」も含めてもよい。また、衣服の「サイズ」感は、例えば、衣服のサイズよりも体型の大きいユーザの場合、胸などのボタンの位置及びウエストの位置が高くなること等を含む。すなわち、衣服のボタンやスリットの配置などのデザインが自分の身長や体型に似合うかの衣服の「着丈感」を調べることができる。
同図(c)のユーザの身長が170cmの場合、ワンピースの裾は膝近くまで上がることが表示される。このように、人体画像のモデルやマネキンと同じサイズの衣服(ワンピースなど)を着た場合の「着丈感」を表示することができる。身長の高いユーザはこの画像を見ることによって、大きいサイズの衣服を選択し直すことが可能になる。
このように本実施形態の仮想試着システムによれば、図3のウィンドウ画面231がユーザの身長に応じて図7の仮想試着画像が変形する。これによって、ユーザは、自分が選択したサイズの衣服が自分の身長に似合うかを調べることが可能になる。また、衣服のデザインも自分の身長に似合うかを調べることが可能になる。
これに加えて、ほとんどの衣服が縦方向には変形し難い(ユーザの身長が違っても、着ている衣服の縦の長さはほとんど変わらない)のに対し、横方向には変形しやすい(ユーザの体型(横幅など)が変わると、衣服も体型に合わせて横に広がる)という性質を仮想試着画像の変形に反映することができるという効果も有する。
本実施例に係る仮想試着システムを導入した電子商取引(企業がインターネット・ネットワークを通じて消費者に商品やサービスを販売する。インターネットショッピングともいう)をユーザが利用すると、ユーザにとっては衣服の「着丈感」を誤解しにくくなるというメリットがある。
また、電子商取引を運営する会社にとっては、以下の3つのメリットがある。1つ目は、ユーザが体に合う衣服のサイズがわからずに衣服販売サイトから離脱してしまうことを防ぐことができ、ユーザの購入率を高めることができる。2つ目は、実際に試着することができない電子商取引ではなかなか手を伸ばしにくい高価格な衣服を購入してもらうことができ、ユーザ1人当たりの購買単価を上げることができる。3つ目は、ユーザが購入した衣服が、サイズを間違ったために返品されることを低減し、衣服の返品率を下げることができる。
(処理フロー2)
図8は、本発明の実施例2に係る仮想試着システムの処理の流れを示すフローチャートである。実施例2は、実施例1と異なり、基準人体の身長情報を用いずに、衣服画像を変形させる場合の仮想試着画像を生成する処理について説明する。また、実施例2では、基準人体の身長情報を変更しても、基準人体画像は縦方向に変形させない。
まず、ユーザは、実施例2に係る仮想試着システムのWebサイトにアクセスし、着てみたい衣服の商品ページ(不図示)の「サイズを見るボタン」を選択する(S210)。実施例1と同様、ワンピースを選択することによって、仮想試着画像を生成する処理が開始する。
画像生成装置300では、設定部310が、図3で述べた通り、基準人体画像のデフォルトとして、女性の輪郭線画像が設定されている場合について説明する。設定部310は、人体画像DB420から、女性の輪郭線画像の場合の「基準人体画像に関する情報」を取得する。ここで、実施例2は、実施例1と異なり、基準人体の身長情報が160cmであることが不要である。
設定部310はデフォルトとして設定した人体画像、スケール画像、及び衣服画像を画像生成部330へ送る。画像生成部330は、人体画像、スケール画像、及び衣服画像をオブジェクト単位で重ねて、仮想試着画像を生成する。この仮想試着画像は、オブジェクト単位の画像を単純に重ねて表示するだけであり、不可逆的な合成画像とは異なる。
また、画像生成部330は、設定部310がデフォルトとして設定したユーザ及び衣服のサイズ情報を表示する情報も生成する。画像生成部330は、仮想試着画像と、デフォルトのユーザ及び衣服のサイズ情報とを表示する情報を、ユーザ端末200へ送信する。ユーザ端末200では、表示部230が、仮想試着画像と、デフォルトのユーザ及び衣服のサイズ情報とをユーザに表示する(S220)。
デフォルトの人体画像、スケール画像、及び衣服画像を重ねた仮想試着画像は、女性の輪郭線画像に、ワンピースの画像及び、ワンピースの場合の着丈の目盛り情報を含むスケール画像が重ねられている。また、デフォルトのユーザ及び衣服のサイズ情報とは、初期設定の身長(160cm)及び体型(標準型)の身長及びウエスト(図3の232-1)と、初期設定の衣服のサイズ(Mサイズ)の着丈及びウエスト(図3の232-2)をいう。
次に、ユーザは、デフォルトで設定された画像やデータ等を更新する一つ又は複数の処理を、画像選択部210及びデータ受付部220を用いて選択する。S230番台(S230からS231)は、ユーザが人体の画像を選択した場合の更新処理である。S240番台(S240からS241)は、ユーザが衣服の画像を選択した場合の更新処理である。S250番台(S250からS253)は、ユーザが衣服のサイズを選択した場合の更新処理である。S260番台(S260からS266)は、ユーザがユーザ自身の身長を選択した場合の更新処理である。S270番台(S270からS273)は、ユーザがユーザ自身の体型を選択した場合の更新処理である。
画像選択部210及びデータ受付部220を用いて選択された情報は、画像生成装置300に送られ、画像生成装置300はそれぞれの更新処理が行う。そして、更新後の人体画像、衣服画像、スケール画像を重ねて表示する情報、及び、更新後のユーザと衣服のサイズ情報がユーザ端末200に送信される。表示部230は、更新後の人体画像、衣服画像、スケール画像を重ねて表示し、更新後のユーザと衣服のサイズ情報も表示する(S280)。
ユーザは、更新後の情報を確認し、さらに再選択する必要がある場合(S290のYes)、再び、一つ又は複数の選択(S230、S240、S250、S260又はS270)を行う。一方、再選択する必要が無い場合(S290のNo)、仮想試着画像を生成する処理は終了する。
次に、各更新処理について説明する。S230番台(S230からS231)は、ユーザが人体の画像を選択した場合の更新処理である。まず、設定部310は、人体画像DB420から、複数の基準人体画像に関する情報を取得し、これらをユーザ端末200に送信する。ユーザ端末200の画像選択部210は、仮想試着システムに関するユーザ画面(例えばウェブサイト画面)に複数の人体画像を表示させ、ユーザが、仮想試着させたい基準人体画像を選ぶように促す。
ユーザが、図3の「モデルを選択する」ボタン222を用いて、デフォルトの女性の輪郭線画像以外の人体の画像を選択する(S230)。ユーザが選択した人体画像の情報は、データ受付部220から設定部310へ送信される。設定部310はデータ受付部220からの情報に基づいて、人体画像DB420から他の人体画像を取得し、女性の輪郭線画像と交換する(S231)。
S240番台(S240からS241)は、ユーザが衣服の画像を選択した場合の更新処理である。ユーザが、図3の「カラーを選択する」ボタン225を用いて、デフォルトのブルー以外の色のワンピース画像を選択する場合(S240)、設定部310はデータ受付部220からの情報に基づいて、衣服画像DB410から他のカラーのワンピース画像を取得し、ブルーのワンピース画像と交換する(S241)。
S150番台(S250からS253)は、ユーザが衣服のサイズを選択した場合の更新処理である。ユーザが、図3の「サイズを選択する」ボタン226を用いて、デフォルトのM以外のサイズを選択する場合(S250)、設定部310はデータ受付部220からの情報を画像変形部320へ転送する。画像変形部320は、選択されたサイズ情報に基づいて、衣服画像を縦方向に変形する(S251)。そして、変形後の衣服画像の縦位置を調整し、基準人体画像の肩の位置に衣服画像の肩の位置が合うようにする(S252)。また、設定部310は衣服画像DB410の衣服のサイズ情報を用いて、図3の「服の実寸サイズ」232-2を更新する(S253)。
S260番台(S260からS264)は、ユーザがユーザ自身の身長を選択した場合の更新処理である。ユーザが、図3の「身長を選択する」ボタン223を用いて、デフォルトの160cm以外の身長を選択する場合(S260)、設定部310はデータ受付部220からの情報を画像変形部320へ転送する。
画像変形部320は、選択された身長情報とデフォルトのユーザの身長情報との差に基づいて、衣服画像を縦方向に変形する(S261)。このため、ユーザが選択した身長がデフォルトのユーザの身長よりも高い場合、基準人体画像は縮小される。一方、ユーザが選択した身長がデフォルトのユーザの身長よりも低い場合、基準人体画像は拡大される。
一例として、ユーザがユーザ自身の身長を150cmに選択した場合を説明する。ユーザが図3の「身長を選択する」222で「150cm」を選択した場合、ユーザは、デフォルトのユーザの身長情報(身長160cm)よりも10cm低い身長150cmを選んだことになる。
初期設定(Mサイズ)の衣服画像を縦方向に変形する。衣服画像の高さを160/150=1.06667倍にする。これは図3のウィンドウ画面231の目盛り情報の間隔が身長160cmの場合は10(cm)/160(cm)であるのに対し、身長150cmの場合は10(cm)/150(cm)になるため、衣服画像の高さも160/150倍にする必要があるからである。
身長情報が変わると、上述したウエストの計算方法により、ウエストを再計算してもよい。ウエストを再計算した場合、再計算したウエスト情報に基づいて、人体画像を横方向に変形してもよい。
変形後の衣服画像の位置を調整し、基準人体画像の肩の位置に変形後の衣服画像の肩の位置が合うようにする(S262)。
設定部310は、選択された身長情報(ここでは150cm)に基づいて、人体画像DB420から新たなスケール画像(150cm用)を取得し、デフォルトのスケール画像と交換する(S263)。
また、選択された身長情報に基づいて、図3の「身長と体型」232-1を更新する(S264)。なお、再計算されたウエスト情報も用いて、「身長と体型」232-1を更新してもよい。
S270番台(S270からS273)は、ユーザがユーザ自身の体型を選択した場合の更新処理である。ユーザが、ユーザの体型として、図3の「ウエストを選択する」ボタン224を用いて、デフォルトの60.8cm以外のウエストを選択する場合(S270)、設定部310はデータ受付部220からの情報を画像変形部320へ転送する。
画像変形部320は、選択されたウエスト情報に基づいて、基準人体画像を横方向に変形する(S271)。次に、選択されたウエスト情報に基づいて、衣服画像を横方向に変形させる(S272)。また、図3の「身長と体型」232-1のウエストも更新する(S273)。
また、着用時に縦方向に伸縮する衣服(例えばストッキング、レギンス、靴下などのレッグウェア、及び、体にフィットするトップスなど)は、拡大又は縮小された人体画像に合わせて縦方向及び横方向に拡大又は縮尺するように変形してもよい。
(効果2)
図9は、本発明の実施例2に係る仮想試着システムの処理の結果を示す図である。ここでは、ユーザの選択した衣服がワンピースであり、そのサイズがMサイズであり、着丈が110cmであると仮定する。
同図(b)の基準人体画像の身長が160cmの場合、ワンピースの裾は脛の真ん中あたりである。これに対し、同図(a)のユーザの身長が150cmの場合、スカートの裾は足首近くまで下がることが表示される。実施例1と同様、人体画像のモデルやマネキンと同じサイズの衣服(ワンピースなど)を着た場合の「着丈感」を表示することができる。身長の低いユーザはこの画像を見ることによって、小さいサイズの衣服を選択し直すことが可能になる。
さらに、同図(a)で表示される人体画像の大きさは、同図(b)で表示される人体画像の大きさと変わらない。これは、スケール情報の間隔を同図(b)より広めることによって可能になる。すなわち、身長の目盛り情報及び着丈の目盛り情報の間隔は10cm毎である。同図(a)のこれらの間隔を同図(b)よりも広めている。
このため、実施例1と異なり、身長の低いユーザであっても、図3のウィンドウ画面231に表示される仮想試着画像(人体画像及び衣服画像)が縮小されることがない。これによって、身長の低いユーザであっても、実施例1よりも大きな仮想試着画像を見て、自分が選択したサイズの衣服が自分の身長に似合うかを調べることが可能になる。
同図(c)のユーザの身長が170cmの場合、ワンピースの裾は膝近くまで上がることが表示される。このように、人体画像のモデルやマネキンと同じサイズの衣服(ワンピースなど)を着た場合の「着丈感」を表示することができる。身長の高いユーザはこの画像を見ることによって、大きいサイズの衣服を選択し直すことが可能になる。
また、同図(c)で表示される人体画像の大きさは、同図(b)で表示される人体画像の大きさと変わらない。これは、スケール情報の間隔を同図(b)より狭めることによって可能になる。すなわち、身長の目盛り情報及び着丈の目盛り情報の間隔は10cm毎である。同図(a)のこれらの間隔を同図(b)よりも狭めている。
このように実施例2の仮想試着システムによれば、実施例1と同様、図3のウィンドウ画面231がユーザの身長に応じて図9の仮想試着画像が変形する。これによって、ユーザは、自分が選択したサイズの衣服が自分の身長に似合うかを調べることが可能になる。また、衣服の丈のデザインも自分の身長に似合うかを調べることが可能になる。
また、実施例2は、実施例1と異なり、人体画像の大きさは変わらず、スケール情報が変化する。実施例2の場合、身長の低いユーザであっても、その仮想試着画像は画面に小さく表示されず、身長の高いユーザの仮想試着画像と同じ大きさで画面に表示される。このため、身長の低いユーザが、自分が選択したサイズの衣服が自分の身長に似合うかを調べる際に有効である。
また、身長が非常に高いユーザ(例えば、180cmや190cmなど)がこの仮想試着システムを利用することを想定すると、実施例1の場合、そのような高い身長の仮想試着画像が画面全体に入るように、システムの画面を設計する必要がある。そうすると、標準的な身長(例えば160cm)の仮想試着画像が小さくなってしまうという不都合が生じる。しかしながら、実施例2によれば、このような不都合は生じなくなる。
これに加えて、ほとんどの衣服が縦方向には変形し難い(ユーザの身長が違っても、着ている衣服の縦の長さはほとんど変わらない)のに対し、横方向には変形しやすい(ユーザの体型(横幅など)が変わると、衣服も体型に合わせて横に広がる)という性質を仮想試着画像の変形に反映することができるという効果も有する。
図10は、本発明の実施例3に係る仮想試着システムの処理の結果を示す図である。実施例3では、図3の「身長を選択するボタン」223の代りに、スライダー510を用いて基準人体画像の身長を選択している。
図10の(a)、(b)、(c)はそれぞれ、スマートフォン画面に相当する。各スマートフォンの画面は、現在位置を表す丸型の印であるスライダー510と、スライダー510が左右に移動できる棒状の領域であるスライダーバー520と、ユーザがスライダーバー520上のスライダー510を移動して、選択した身長の値を示す身長ウィンドウ画面530と、選択した身長の値に基づいて基準人体画像を拡大又は縮小し、衣服画像を重ね合せ、仮想試着画像を表示する仮想試着画像ウィンドウ画面540を備えている。
図10(b)はスライダー510がスライダーバー520の中央にあり、身長:160cmであることを示し、その身長での仮想試着画像が表示されている。これに対し、図10(a)は、スライダー510がスライダーバー520の左側にあり、身長:150cmを選択し、その身長に縮小された仮想試着画像が表示されている。また、図10(c)は、スライダー510がスライダーバー520の右側にあり、身長:170cmを選択し、その身長に拡大された仮想試着画像が表示されている。
図10では、図3で説明したウエストの計算方法を用いて、身長に応じてウエストを変動させている。ここでは、初期設定通り、基準のウエスト、すなわち「標準型」に設定している。
図11は、本発明の実施例3に係る仮想試着システムの処理の結果を示す図である。図10と異なる点は、PC(パーソナルコンピュータ)画面であり、例えばWebブラウザ上で表示されたウィンドウ画面である。
図11(a)は身長が150cmの場合を、同図(b)は身長が170cmの場合を表示している。図11も、図10と同様に、スライダーバー520上のスライダー510を移動し、身長を選択する。身長ウィンドウ画面530には選択した身長が表示される。仮想試着画像ウィンドウ画面640には、選択した身長に基づいて拡大又は縮小された仮想試着画像が表示される。図10と異なる点は、仮想試着画像ウィンドウ画面640に複数の仮想試着画像が表示される点である。図11では、(a)、(b)それぞれ2つの仮想試着画像を表示している(図11(a)の場合、651と652が仮想試着画面に相当)が、これは図面の制約によるものである。画面の大きさによっては、2以上の仮想試着画像を表示してもよい。
衣服の販売を取り扱う電子商取引サイトでは、商品一覧リスト(衣服画像データの一覧リスト)を画面上に表示することが一般的である。商品画像一覧リスト画面(不図示)では、複数の衣服が一覧表示されており、その画面の例えば右上に設けた「試着画像をみる」ボタン(不図示)を押すと、図11のように、スライダー510等と、商品一覧表示のレイアウトが変わらない仮想試着画像ウィンドウ画面640に切換え表示される。
そして、右上に設けた「商品画像に戻る」ボタン660を押すと、商品画像一覧リスト画面(不図示)に戻る。このような画面遷移をすることによって、電子商取引サイト既存の商品画像一覧リストの画面デザインをそのまま利用しながら、仮想試着システムを導入することが可能になる。同様のことはスマートフォン画面でも行うことができる。
図12は、本発明の実施例3に係る仮想試着システムの処理の結果を示す図である。図11と異なる点は、スマートフォン画面のWebブラウザ上で仮想試着画像ウィンドウ画面640を上下にスクロールできる点である。
仮想試着画像ウィンドウ画面640の上には固定ウィンドウ画面670が設けられている。固定ウィンドウ画面670の中に、スライダー510、スライダーバー520、身長ウィンドウ画面530、及び「商品画像に戻る」ボタン660が設けられている。一方、仮想試着画像ウィンドウ画面640には、現在位置を表す長方形の印であるスライダー641と、スライダー641が上下に移動できる棒状の領域であるスライダーバー642が設けられている。仮想試着画像ウィンドウ画面640は、仮想試着画像651と、仮想試着画像652の上側を表示している。
スライダー641及びスライダーバー642は、スマートフォン画面に常に表示されている必要は無い。ユーザがスマートフォン画面を指で触り、画面を上下に移動させる動作をすると、Webブラウザは、その動作に応じてスライダー641及びスライダーバー642を自動的に表示する。
そして、図12では表示していない仮想試着画像652の下側も表示させたい場合、ユーザはスライダー641を下に移動すればよい。
(効果3)
従来の商品画像一覧リスト画面での商品選びは、商品画像一覧リスト画面で、ユーザとは違う身長のモデルが着た画像を見ながら、気に入ったデザインや色、丈の商品を選ぶ。それから、商品詳細ページに移動して、その商品詳細ページで商品のサイズや詳細を調べて、購入していた。このため、モデルとユーザの身長が違う場合、モデルが着たときは希望の丈でも、自分の身長に合ったサイズだと希望の丈にならない場合も多く、商品が選び難いという問題があった。
これに対し、商品画像一覧リスト画面に仮想試着システムを導入すると、ユーザが着たときの着丈感をチェックしながら商品選びができるようになるという効果を有する。
図13は、本発明の実施例4に係る仮想試着システムの処理の結果を示す図である。図11と同様に、PC画面であり、例えばWebブラウザ上で表示されたウィンドウ画面である。
図13(a)は身長が150cmの場合を、同図(b)は身長が170cmの場合を表示している。図13も、図11と同様に、スライダーバー520上のスライダー510を移動し、身長を選択する。身長ウィンドウ画面530には選択した身長が表示される。仮想試着画像ウィンドウ画面740には、選択した身長に基づいて拡大又は縮小された仮想試着画像が表示される。図11と異なる点は、仮想試着画像ウィンドウ画面740に複数の仮想試着画像751、752が表示され、さらに、それらの商品画像761、762も表示されている点である。すなわち、仮想試着画像とその商品画像の組が2組(751と761の組と、752と762の組)表示される。
実施例4は、スマートフォン画面にも適用可能である(不図示)。スマートフォン画面の場合、PC画面よりも小さいため、図13の仮想試着画像ウィンドウ画面740に表示可能な仮想試着画像とその商品画像の組は1つになる(例えば、図13の751と761)。
(効果4)
実施例4によれば、衣服の販売を取り扱う電子商取引サイトが、ユーザに対し、試着画像と商品画像を同時に見ながら商品を選べる画面ユーザインターフェースを提供することが可能である。
本発明は、上記発明の実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
例えば、洋服のサイズ(S、M、L)の違いを反映することが可能である。また、正面から撮影した2次元画像だけでなく、後ろや横方向から撮影した画像にも適用できる。さらに、3次元画像にも適用でき、加えて、バーチャル・リアリティや拡張現実(AR)などにも適用できる。
また、仮想試着画像はオブジェクト単位で重ね合せられているが、本実施形態に係る画像変形をユーザが確定し、仮想試着画像を生成した後は、この仮想試着画像を一つの画像に合成し、一つの画像ファイルを透過性の無いファイル形式、例えばジェイペグ(Joint Photographic Experts Group;JPEG)形式で保存しておけばよい。このようにすれば、複数の仮想試着画像を一覧表示(スタイル一覧又はコーディネート一覧)する際に、素早く表示することができる。ユーザは一覧表示を見ることによって、どの仮想試着画像が自分に似合っているかを素早く確認することが可能になる。
また、携帯情報端末の一例として、スマートフォンについての実施例を説明したが、本実施形態はスマートフォンに限られるものではなく、タブレット端末などの他の携帯情報端末にも適用可能である。
100 仮想試着画像生成システム
200 ユーザ端末
300 画像生成装置
400 画像データベース

Claims (17)

  1. 人体画像、前記人体画像の身長情報及び体型情報、並びに、衣服画像を前記人体画像に配置する目安となる、前記身長情報の変化に応じて縦方向に変動する複数の基準位置を有する人体画像データに重ね合せる、前記衣服画像、並びに、前記衣服画像のサイズ情報及び種類情報を有する衣服画像データを設定する設定部と、
    ユーザの身長情報又は体型情報と前記人体画像データの身長情報又は体型情報を比較した結果に基づいて、前記人体画像データ又は前記衣服画像データを画像変形する画像変形部と、
    前記種類情報に応じた前記複数の基準位置の一つに基づいて、前記人体画像データに前記衣服画像データをオブジェクト単位で重ね合せ、仮想試着画像データを生成する画像生成部と、
    を備え、
    前記画像変形部が前記結果に基づいて前記人体画像データを縦方向に変形する場合、前記複数の基準位置は縦方向に連動するが、前記衣服画像は縦方向に変形しない画像生成装置。
  2. 人体画像、前記人体画像の身長情報及び体型情報、並びに、衣服画像を前記人体画像に配置する目安となる複数の基準位置を有する人体画像データに重ね合せる、前記衣服画像、並びに、前記衣服画像のサイズ情報及び種類情報を有する衣服画像データを設定する設定部と、
    ユーザの身長情報又は体型情報と前記人体画像データの身長情報又は体型情報を比較した結果に基づいて、前記人体画像データ又は前記衣服画像データを画像変形する画像変形部と、
    前記種類情報に応じた前記複数の基準位置の一つに基づいて、前記人体画像データに前記衣服画像データをオブジェクト単位で重ね合せ、仮想試着画像データを生成する画像生成部と、
    を備え、
    前記画像変形部が前記結果に基づいて前記衣服画像を縦方向に変形する場合、前記人体画像は縦方向に変形しない画像生成装置。
  3. 前記画像生成部は、前記人体画像データ及び前記衣服画像データのスケール情報の数値及び所定の間隔の目盛り線を表示するスケール画像をさらにオブジェクト単位で重ね合せ、前記仮想試着画像データを生成する請求項1又は2に記載の画像生成装置。
  4. 前記画像生成部は、前記人体画像データ及び前記衣服画像データのスケール情報の数値及び所定の間隔の目盛り情報に基づいて、前記数値及び前記所定の間隔の目盛り線を前記仮想試着画像データに追加する請求項1又は2に記載の画像生成装置。
  5. 前記画像生成部は、前記人体画像データに前記衣服画像データをオブジェクト単位で重ね合せ、前記仮想試着画像を生成する旨を外部装置に指示する情報を生成する請求項1又は2に記載の画像生成装置。
  6. 前記複数の基準位置は、頭、肩、腰、股下、及び、足裏の5カ所である請求項1又は2に記載の画像生成装置。
  7. 前記画像変形部は、前記衣服画像データのサイズ情報と前記人体画像データの身長情報又は体型情報を比較した結果に基づいて、前記衣服画像データを画像変形する請求項1又は2に記載の画像生成装置。
  8. 前記人体画像は、2次元画像又は3次元画像である請求項1又は2に記載の画像生成装置。
  9. 前記衣服画像は、2次元画像又は3次元画像である請求項1又は2に記載の画像生成装置。
  10. 人体画像、前記人体画像の身長情報及び体型情報、並びに、衣服画像を前記人体画像に配置する目安となる、前記身長情報の変化に応じて縦方向に変動する複数の基準位置を有する人体画像データに重ね合せる、前記衣服画像、並びに、前記衣服画像のサイズ情報及び種類情報を有する衣服画像データを設定し、
    ユーザの身長情報又は体型情報と前記人体画像データの身長情報又は体型情報を比較した結果に基づいて、前記人体画像データ又は前記衣服画像データを画像変形し、
    前記種類情報に応じた前記複数の基準位置の一つに基づいて、前記人体画像データに前記衣服画像データをオブジェクト単位で重ね合せ、仮想試着画像データを生成するコンピュータによる画像生成方法であって、
    前記結果に基づいて前記人体画像データが縦方向に変形する場合、前記複数の基準位置は縦方向に連動するが、前記衣服画像は縦方向に変形しない画像生成方法。
  11. 人体画像、前記人体画像の身長情報及び体型情報、並びに、衣服画像を前記人体画像に配置する目安となる複数の基準位置を有する人体画像データに重ね合せる、前記衣服画像、並びに、前記衣服画像のサイズ情報及び種類情報を有する衣服画像データを設定し、
    ユーザの身長情報又は体型情報と前記人体画像データの身長情報又は体型情報を比較した結果に基づいて、前記人体画像データ又は前記衣服画像データを画像変形し、
    前記種類情報に応じた前記複数の基準位置の一つに基づいて、前記人体画像データに前記衣服画像データをオブジェクト単位で重ね合せ、仮想試着画像データを生成するコンピュータによる画像生成方法であって、
    前記結果に基づいて前記衣服画像が縦方向に変形する場合、前記人体画像は縦方向に変形しない画像生成方法。
  12. 人体画像、前記人体画像の身長情報及び体型情報、並びに、衣服画像を前記人体画像に配置する目安となる、前記身長情報の変化に応じて縦方向に変動する複数の基準位置を有する人体画像データに重ね合せる、前記衣服画像、並びに、前記衣服画像のサイズ情報及び種類情報を有する衣服画像データを設定する設定ステップと、
    ユーザの身長情報又は体型情報と前記人体画像データの身長情報又は体型情報を比較した結果に基づいて、前記人体画像データ又は前記衣服画像データを画像変形する画像変形ステップと、
    前記種類情報に応じた前記複数の基準位置の一つに基づいて、前記人体画像データに前記衣服画像データをオブジェクト単位で重ね合せ、仮想試着画像データを生成する画像生成ステップと、
    をコンピュータに実行させる画像生成プログラムであって、
    前記画像変形ステップが前記結果に基づいて前記人体画像データを縦方向に変形する場合、前記複数の基準位置は縦方向に連動するが、前記衣服画像は縦方向に変形しない画像生成プログラム。
  13. 人体画像、前記人体画像の身長情報及び体型情報、並びに、衣服画像を前記人体画像に配置する目安となる複数の基準位置を有する人体画像データに重ね合せる、前記衣服画像、並びに、前記衣服画像のサイズ情報及び種類情報を有する衣服画像データを設定する設定ステップと、
    ユーザの身長情報又は体型情報と前記人体画像データの身長情報又は体型情報を比較した結果に基づいて、前記人体画像データ又は前記衣服画像データを画像変形する画像変形ステップと、
    前記種類情報に応じた前記複数の基準位置の一つに基づいて、前記人体画像データに前記衣服画像データをオブジェクト単位で重ね合せ、仮想試着画像データを生成する画像生成ステップと、
    をコンピュータに実行させる画像生成プログラムであって、
    前記画像変形ステップが前記結果に基づいて前記衣服画像を縦方向に変形する場合、前記人体画像は縦方向に変形しない画像生成プログラム。
  14. 人体画像、前記人体画像の身長情報及び体型情報、並びに、衣服画像を前記人体画像に配置する目安となる、前記身長情報の変化に応じて縦方向に変動する複数の基準位置を有する人体画像データに重ね合せる、前記衣服画像、並びに、前記衣服画像のサイズ情報及び種類情報を有する衣服画像データを設定する設定部と、
    ユーザの身長情報又は体型情報と前記人体画像データの身長情報又は体型情報を比較した結果に基づいて、前記人体画像データ又は前記衣服画像データを画像変形する画像変形部と、
    前記種類情報に応じた前記複数の基準位置の一つに基づいて、前記人体画像データに前記衣服画像データをオブジェクト単位で重ね合せ、仮想試着画像データを生成する画像生成部と、
    前記仮想試着画像データを表示する表示部と、
    を備え、
    前記画像変形部が前記結果に基づいて前記人体画像データを縦方向に変形する場合、前記複数の基準位置は縦方向に連動するが、前記衣服画像は縦方向に変形しない仮想試着システム。
  15. 人体画像、前記人体画像の身長情報及び体型情報、並びに、衣服画像を前記人体画像に配置する目安となる複数の基準位置を有する人体画像データに重ね合せる、前記衣服画像、並びに、前記衣服画像のサイズ情報及び種類情報を有する衣服画像データを設定する設定部と、
    ユーザの身長情報又は体型情報と前記人体画像データの身長情報又は体型情報を比較した結果に基づいて、前記人体画像データ又は前記衣服画像データを画像変形する画像変形部と、
    前記種類情報に応じた前記複数の基準位置の一つに基づいて、前記人体画像データに前記衣服画像データをオブジェクト単位で重ね合せ、仮想試着画像データを生成する画像生成部と、
    前記仮想試着画像データを表示する表示部と、
    を備え、
    前記画像変形部が前記結果に基づいて前記衣服画像を縦方向に変形する場合、前記人体画像は縦方向に変形しない仮想試着システム。
  16. 前記表示部は、前記衣服画像データと前記仮想試着画像データを切換えて表示する請求項14又は15に記載の仮想試着システム。
  17. 前記表示部は、前記衣服画像データと前記仮想試着画像データの組を表示する請求項14又は15に記載の仮想試着システム。

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