JP2022152070A - 溶接装置および溶接装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶接箇所終端を適切に処理する。【解決手段】溶接装置100は、溶接箇所にレーザを照射するレーザ発振器20と、ワイヤ材を供給するワイヤフィーダ10と、ワイヤ材の供給量を検出するローラエンコーダ12と、溶接箇所またはワイヤ材を移動するロボット30と、コントローラ10a,30aとを備える。コントローラ10a,30aは、供給を停止するようにワイヤフィーダ10を制御するステップと、その後、照射を停止するようにレーザ発振器20を制御するステップと、その後、溶接箇所とワイヤ材とが相対的に離間するようにロボット30を制御するステップと、移動ステップで検出されるワイヤ材の供給量に基づいて母材へのワイヤ材の溶着が発生したか否かを判定する溶着判定を行うステップと、溶着判定で溶着が発生したと判定されると、レーザを照射するようにレーザ発振器20を制御するステップとを実行する。【選択図】図3
Description
本発明は、レーザブレーズ溶接を行う溶接装置および溶接装置の制御方法に関する。
母材の隙間にフィラーワイヤを連続供給してレーザ溶接を行うようにしたレーザ溶接方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の方法では、母材の隙間の大きさと、フィラーワイヤを供給するモータの負荷電圧値とに応じたフィラーワイヤの供給量を予め段階的に設定し、溶接中におけるモータの負荷電圧値を検出し、その検出値に応じてフィラーワイヤの供給量を段階的に切り換える。
上記特許文献1記載の方法では、単に溶接中のモータ負荷に応じてフィラーワイヤの供給量が調整されるため、溶接箇所終端を適切に処理できない場合がある。
本発明の一態様は、レーザにより溶融させたワイヤ材を介して母材を溶接する溶接装置である。溶接装置は、溶接箇所にレーザを照射する照射部と、溶接箇所にワイヤ材を供給する供給部と、供給部に設けられ、ワイヤ材の供給量またはワイヤ材からの反力を検出する検出部と、溶接箇所またはワイヤ材を移動する移動部と、照射部と供給部と移動部とをそれぞれ制御する制御部と、を備える。制御部は、溶接箇所へのワイヤ材の供給を停止するように供給部を制御する供給停止ステップと、供給停止ステップの後、溶接箇所へのレーザの照射を停止するように照射部を制御する照射停止ステップと、照射停止ステップの後、溶接箇所とワイヤ材とが相対的に離間するように移動部を制御する移動ステップと、移動ステップで検出部により検出されるワイヤ材の供給量またはワイヤ材からの反力に基づいて母材へのワイヤ材の溶着が発生したか否かを判定する溶着判定を行う溶着判定ステップと、溶着判定ステップでワイヤ材の溶着が発生したと判定されると、レーザを照射するように照射部を制御する照射ステップと、を実行する。
本発明の別の態様は、レーザにより溶融させたワイヤ材を介して母材を溶接する溶接装置の制御方法である。溶接装置は、溶接箇所にレーザを照射する照射部と、溶接箇所にワイヤ材を供給する供給部と、供給部に設けられ、ワイヤ材の供給量またはワイヤ材からの反力を検出する検出部と、溶接箇所またはワイヤ材を移動する移動部と、を備える。溶接装置の制御方法は、溶接箇所へのワイヤ材の供給を停止するように供給部を制御する供給停止ステップと、供給停止ステップの後、溶接箇所へのレーザの照射を停止するように照射部を制御する照射停止ステップと、照射停止ステップの後、溶接箇所とワイヤ材とが相対的に離間するように移動部を制御する移動ステップと、移動ステップで検出部により検出されるワイヤ材の供給量またはワイヤ材からの反力に基づいて母材へのワイヤ材の溶着が発生したか否かを判定する溶着判定を行う溶着判定ステップと、溶着判定ステップでワイヤ材の溶着が発生したと判定されると、レーザを照射するように照射部を制御する照射ステップと、を含む。
本発明によれば、溶接箇所終端を適切に処理することができる。
以下、図1~図11Bを参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る溶接装置100が適用される溶接工程を例示する斜視図であり、一例としてレーザにより溶融させたワイヤ材1を介して母材2である自動車のルーフパネル2aと左右のサイドパネル2bとを接合するレーザブレーズ溶接工程を示す。
レーザブレーズ溶接では、母材2よりも低融点のワイヤ材1をろう材としてレーザにより溶融させるため、母材から電極に放電することで母材自体が高温となるアーク溶接に比し、母材2に歪みを生じにくい。このため、ルーフパネルなどの薄い鋼板を母材とする溶接工程に適する。また、レーザブレーズ溶接の加工速度(100mm/秒程度)はアーク溶接の加工速度(5~10mm/秒程度)に比して速いため、自動車の量産など、順次行われる溶接加工にも適する。
図1に示すように、溶接装置100は、溶接箇所にワイヤ材1を送給するワイヤフィーダ10と、溶接箇所にレーザを照射するレーザ発振器20と、ワイヤフィーダ10およびレーザ発振器20を移動するロボット30とを有する。ワイヤフィーダ10は、内部に送給ローラ11(図2)を有し、リール状のワイヤ材1を繰り出して溶接箇所に送給する。レーザ発振器20は、照射ヘッド20aを介して溶接箇所にレーザを照射する。ロボット30は、ルーフパネル2aとサイドパネル2bとの接合部(溶接箇所)に沿ってワイヤフィーダ10およびレーザ発振器20を移動する。ワイヤフィーダ10から溶接箇所に送給されたワイヤ材1が、レーザ発振器20から溶接箇所に照射されたレーザのエネルギを受けて溶融し、その後、冷却凝固することでビード1aが形成され、これによりルーフパネル2aとサイドパネル2bとが接合される。
図2は、ワイヤフィーダ10の内部構成を例示する側面図である。図2に示すように、ワイヤフィーダ10は、ワイヤ材1を送給する送給ローラ11と、ワイヤ材1の送給速度(単位時間あたりの送給量)を検出するローラエンコーダ12とを有する。送給ローラ11は、不図示のモータにより駆動されて回転する駆動ローラ11aと、駆動ローラ11aに向けてワイヤ材1を押圧する従動ローラ11bとを有し、モータの駆動により、駆動ローラ11aと従動ローラ11bとの間に挿通されたワイヤ材1を送給する。ローラエンコーダ12は、回転面がワイヤ材1に接触するように配置され、回転速度に基づき、ワイヤ材1の送給方向への送給速度を検出する。
図3は、本発明の実施形態に係る溶接装置100の要部構成を例示するブロック図である。図3に示すように、溶接装置100は、ワイヤフィーダ10に設けられ、ワイヤフィーダ10を制御するワイヤフィーダ用コントローラ10aと、ロボット30に設けられ、ロボット30を制御するロボット用コントローラ30aとをさらに有する。ワイヤフィーダ用コントローラ10aおよびロボット用コントローラ30aは、マイクロコンピュータおよびその周辺回路などを含んで構成される。ワイヤフィーダ用コントローラ10aとロボット用コントローラ30aとは、互いに通信可能に接続されるとともに、それぞれレーザ発振器20に接続される。ワイヤフィーダ用コントローラ10aには、送給ローラ11とローラエンコーダ12とが接続される。
図4は、溶接箇所終端が正常となる場合の、ワイヤフィーダ10およびレーザ発振器20の動作を例示するタイムチャートであり、図5は、正常な溶接箇所終端1bを例示する斜視図である。図4に示すように、溶接箇所に沿って移動するロボット30が溶接箇所終端に近づくと、ロボット用コントローラ30aからワイヤフィーダ用コントローラ10aにワイヤ材1の送給停止を指令する信号が送信される(時刻t1)。また、ロボット用コントローラ30aからレーザ発振器20にレーザの照射停止を指令する信号が送信される(時刻t2)。
ロボット用コントローラ30aからワイヤ停止指令を受信したワイヤフィーダ用コントローラ10aが、送給ローラ11が停止するようにワイヤフィーダ10を制御すると、送給ローラ11が停止し、溶接箇所へのワイヤ材1の送給が停止する(時刻t3)。また、レーザ発振器20がロボット用コントローラ30aからレーザ停止指令を受信すると、レーザ発振器20から溶接箇所へのレーザの照射が停止する(時刻t4)。
溶接箇所へのワイヤ材1の送給が停止するタイミングには、通信の遅延やモータの慣性、ワイヤ材1のたわみの状態などに起因して、ばらつきが生じる。図4に示すように、ワイヤフィーダ10およびレーザ発振器20を移動するロボット30が溶接箇所終端に到達する時刻t3に溶接箇所へのワイヤ材1の送給が停止し、その後の時刻t4に溶接箇所へのレーザの照射が停止すると、溶接箇所終端が正常となる。
すなわち、図5に示すように、溶接箇所終端1bでは、レーザのエネルギを受けてワイヤ材1が溶融し、冷却凝固する前のビード1aが溶融池を形成する。このような状態で送給が停止されたワイヤ材1先端がロボット30に従動して溶接箇所から離間するように移動すると、ワイヤ材1先端がビード1a先端の溶融池から切り離され、ビード1a先端が母材2の表面になじむように冷却凝固する。
図6は、溶接箇所終端1bにワイヤ材1が溶着する場合の、ワイヤフィーダ10およびレーザ発振器20の動作を例示するタイムチャートであり、図7は、ワイヤ材1が溶着した溶接箇所終端1bを例示する斜視図である。図6の例では、時刻t5で溶接箇所へのレーザの照射が停止した後も、時刻t6まで溶接箇所にワイヤ材1が送給される。この場合、図7に示すように、溶接箇所終端1bのビード1a先端に切り離されないままのワイヤ材1先端が残った状態でビード1aが冷却凝固し、母材2へのワイヤ材1の溶着が発生する。
このようにワイヤ材1が母材2に溶着した状態でロボット30が溶接箇所から離間するように移動し続けると、時刻t7で、母材2に引っ張られたワイヤ材1がワイヤフィーダ10から繰り出される。この場合、母材やモータを損傷するおそれがある。このようなワイヤ材1の繰り出しは、ローラエンコーダ12(図2)により、あるいは送給ローラ11にかかる負荷を測定することで、検出することができる。また、溶着したワイヤ材1は、レーザを照射することで母材2から切り離すことができる。
図8は、溶接箇所終端1bで母材2が溶融する場合の、ワイヤフィーダ10およびレーザ発振器20の動作を例示するタイムチャートである。図8の例では、時刻t9でロボット30が溶接箇所終端に到達する前に、時刻t8で溶接箇所へのワイヤ材1の送給が停止する。この場合、母材2に直接レーザが照射されることで母材2が溶融し、歪みなどの不具合が発生する。このように母材2が溶融する不具合は、その後のレーザ照射などで解消することが難しいため、ワイヤの送給停止やレーザの照射停止は、図6に示すようなワイヤ溶着寄りのタイミングで指令される。
本実施形態では、溶接箇所終端1bを適切に処理できるよう、以下のように溶接装置100を構成する。図9Aおよび図9Bは、ロボット用コントローラ30aおよびワイヤフィーダ用コントローラ10aの動作を説明するブロック図である。図9Aは、溶接箇所終端1b以外を溶接するときの通常モードでの動作を示し、図9Bは、溶接箇所終端1bを溶接するときの終端モードでの動作を示す。
図9Aの通常モードでは、ワイヤフィーダ用コントローラ10aは、ロボット用コントローラ30aからの指令に応じて送給ローラ11を制御するとともに、ローラエンコーダ12からの信号に基づいてワイヤ材1の送給状態を監視する(通常モードでの溶着判定)。ワイヤ材1の送給状態に異常が発生すると、ワイヤフィーダ用コントローラ10aからロボット用コントローラ30aに異常が報知され、ロボット用コントローラ30aがロボット30などを停止させることで、溶接工程が中断される。
このような通常モードでの溶着判定は、ワイヤ材1の溶着に起因するワイヤフィーダ10の損傷を防止する目的で行われ、溶接工程の中断を伴うことから、正確を期すため、比較的長時間(例えば、100ms程度)の監視結果に基づいて判定が行われる。なお、通常モードでは、レーザ発振器20は、ロボット用コントローラ30aからの指令に応じて定格出力(例えば、4500W程度)のレーザを溶接箇所に照射する。
図9Bの終端モードでも、ワイヤフィーダ用コントローラ10aは、ロボット用コントローラ30aからの指令に応じて送給ローラ11を制御するとともに、ローラエンコーダ12からの信号に基づいてワイヤ材1の送給状態を監視する(終端モードでの溶着判定)。上記した通常モードでの溶着判定では、溶着が発生してから異常が判定されるまでに長時間を要する(例えば、100ms程度)。さらに、ワイヤフィーダ用コントローラ10aからロボット用コントローラ30aに異常が報知され、ロボット用コントローラ30aからレーザ発振器20に溶着したワイヤ材1を切り離すためのレーザの照射が指令される通信時間も要する(例えば、4ms程度)。ロボット30は、この間も移動を継続するため、切り離し用のレーザが照射されるまでに照射位置が溶接箇所終端1bから離れ、ワイヤ材1が切り離された後も、すでに冷却凝固したビード1a先端が溶接箇所終端1bから突出し、品質を損なう可能性がある。
終端モードでの溶着判定は、ワイヤ材1の溶着に起因するワイヤフィーダ10の損傷を防止するだけでなく、このような品質上の問題を防止する目的で行われ、迅速を期すため、比較的短時間(例えば、1ms程度)の監視結果に基づいて判定が行われる。より具体的には、送給停止後、ワイヤフィーダ用コントローラ10aの制御周期ごとに、ローラエンコーダ12により検出されたワイヤ材1の送給速度を閾値(例えば、"0")と比較し、閾値を超えるとワイヤ材1の溶着が発生したと判定する。
さらに、ワイヤ材1の溶着が発生したと判定されると直ちに、ワイヤフィーダ用コントローラ10aから、ロボット用コントローラ30aを介さずに直接、レーザ発振器20に溶着したワイヤ材1を切り離すためのレーザ(カットレーザ)の照射が指令される。カットレーザは、ローラエンコーダ12により検出されたワイヤ材1の送給速度が閾値を下回り、溶着したワイヤ材1が切り離されたと判定されるまで継続して照射される。なお、本実施形態のワイヤフィーダ用コントローラ10aには、ディスクリート回路などの専用演算処理回路10a1が設けられる。専用演算処理回路10a1は、ローラエンコーダ12からの信号を処理するエンコーダカウンタ、処理結果に基づきワイヤ材1の溶着判定を行うCPU、判定結果を出力するD/A変換機またはデジタルI/Oを有する。専用演算処理回路10a1により、ワイヤ材1の溶着判定およびレーザ発振器20へのカットレーザの照射指令を行うことで、ワイヤ材1の溶着判定からカットレーザの照射指令までにかかる時間を、例えば、1ms程度まで短縮することができる。
より具体的には、カットレーザは、その出力が、通常モードの定格出力(例えば、4500W程度)の半分以下の最大出力(例えば、2000W程度)まで所定時間(例えば、50ms程度)をかけて徐々に増加するように照射される。例えば、送給停止を指令した後のワイヤ材1の送給量(繰り出し量)に応じて徐々に増加するように照射される。あるいは、通常モードの定格出力(例えば、4500W程度)の半分以下の出力(例えば、2000W程度)のパルスとして照射される。このように、カットレーザの出力を通常モードの定格出力の半分以下とし、溶着箇所の単位面積あたりに入力されるレーザのエネルギを制限することで、溶接箇所終端1bの母材2に損傷を与えることを防止することができる。
終端モードでは、溶着判定が比較的短時間で行われ、カットレーザが溶接箇所終端1b付近に照射されるため、ワイヤ材1が切り離された後、ビード1a先端の溶融池が母材2の表面に沿ってなじんで冷却凝固し、品質を損なうことがない。このように、溶着したワイヤ材1が切り離され、溶着が解消したか否かは、ローラエンコーダ12により検出されるワイヤ材1の送給速度(繰り出し速度)を閾値(例えば、"0")と比較することで、確認することができる。
図10は、本発明の実施形態に係る溶接装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。図10のフローチャートに示す処理は、溶接箇所に沿って移動するロボット30が溶接箇所終端1bに近づき、例えば溶接箇所終端1bに到達すると開始される。図10に示すように、先ずステップS1で、ロボット用コントローラ30aがロボット30に移動停止を指令する。次いでステップS2で、ロボット用コントローラ30aがワイヤフィーダ用コントローラ10aにワイヤ材1の送給停止を指令する。次いでステップS3で、ロボット用コントローラ30aがレーザ発振器20に定格出力のレーザの照射停止を指令する。
次いでステップS4で、ワイヤフィーダ用コントローラ10aによる溶着判定を通常モードから終端モードに切り替える。次いでステップS5で、ロボット用コントローラ30aがロボット30に移動再開を指令する。次いでステップS6で、ワイヤフィーダ用コントローラ10aがローラエンコーダ12からの信号に基づいてワイヤ材1の溶着が発生したか否かを判定する。ステップS6で否定されるとステップS7に進み、所定時間(例えば、1s程度)が経過したか否かを判定する。ステップS7で否定されると、ステップS6に戻って終端モードでの溶着判定を継続し、肯定されると、ステップS10に進む。
一方、ステップS6で肯定されるとステップS8に進み、ワイヤフィーダ用コントローラ10aがレーザ発振器20にカットレーザの照射を指令する。次いでステップS9で、ワイヤフィーダ用コントローラ10aがローラエンコーダ12からの信号に基づいてワイヤ材1の溶着が解消したか否かを判定する。ステップS9は肯定されるまで繰り返される。次いでステップS10で、ワイヤフィーダ用コントローラ10aによる溶着判定を終端モードから通常モードに切り替え、処理を終了する。
図11Aおよび図11Bは、本発明の実施形態に係る溶接装置100の動作の一例を示すタイムチャートである。図11Aに示すように、時刻t10でロボット30が溶接箇所終端1bに到達すると、ロボット30の移動停止、ワイヤ材1の送給停止、定格出力のレーザの照射停止が順次指令される(図10のステップS1~S3)。時刻t11でロボット30の移動が停止し、時刻t12で定格出力のレーザの照射が停止した後、時刻t13でワイヤ材1の送給が停止すると、溶接箇所終端1bにワイヤ材1の溶着が発生する。
時刻t14でロボット30の移動が再開すると、ロボット30の移動に伴って溶接箇所終端1bに先端が溶着した状態のワイヤ材1が引っ張られる。その後、ワイヤ材1のたわみがなくなると、時刻t15でワイヤ材1がワイヤフィーダ10から繰り出され、ワイヤ材1の溶着が発生したと判定され、カットレーザが照射される(ステップS4~S8)。カットレーザのエネルギによりワイヤ材1先端が溶融し、時刻t16で溶接箇所終端1bから切り離されると、ワイヤフィーダ10からのワイヤ材1の繰り出しが停止し、溶着が解消したと判定され、カットレーザの照射が停止される(ステップS9~S10)。
図11Aでは、時刻t15~t16において、カットレーザは、時刻t10までの通常モードの定格出力の半分以下の最大出力まで、ワイヤ材1の繰り出し量に応じて徐々に増加するように照射される。一方、図11Bでは、時刻t15~t16において、カットレーザは、時刻t10までの通常モードの定格出力の半分以下の出力のパルスとして照射される。
このように、ワイヤ材1の送給停止後に繰り出しが生じるとワイヤ溶着が発生したと判定し、直ちにカットレーザを照射するため、溶接箇所終端1bの溶融池が冷却凝固する前に、低出力のカットレーザで溶着を解消することができる。また、ワイヤ溶着が検知されてもロボット30の移動が停止されないため、溶接サイクル全体の所要時間を短縮することができる。
本発明の実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)溶接装置100は、レーザにより溶融させたワイヤ材1を介して母材2を溶接する。溶接装置100は、溶接箇所にレーザを照射するレーザ発振器20と、溶接箇所にワイヤ材1を送給するワイヤフィーダ10と、ワイヤフィーダ10に設けられ、ワイヤ材1の送給速度を検出するローラエンコーダ12と、溶接箇所またはワイヤ材1を移動するロボット30と、レーザ発振器20およびワイヤフィーダ10とロボット30とをそれぞれ制御するコントローラ10a,30aと、を備える(図1~図3)。
(1)溶接装置100は、レーザにより溶融させたワイヤ材1を介して母材2を溶接する。溶接装置100は、溶接箇所にレーザを照射するレーザ発振器20と、溶接箇所にワイヤ材1を送給するワイヤフィーダ10と、ワイヤフィーダ10に設けられ、ワイヤ材1の送給速度を検出するローラエンコーダ12と、溶接箇所またはワイヤ材1を移動するロボット30と、レーザ発振器20およびワイヤフィーダ10とロボット30とをそれぞれ制御するコントローラ10a,30aと、を備える(図1~図3)。
コントローラ10a,30aは、溶接箇所へのワイヤ材1の送給を停止するようにワイヤフィーダ10を制御する送給停止ステップS2と、送給停止ステップS2の後、溶接箇所へのレーザの照射を停止するようにレーザ発振器20を制御する照射停止ステップS3と、照射停止ステップS3の後、溶接箇所とワイヤ材1とが相対的に離間するようにロボット30を制御する移動再開ステップS5と、移動再開ステップS5でローラエンコーダ12により検出されるワイヤ材1の送給速度に基づいて母材2へのワイヤ材1の溶着が発生したか否かを判定する終端モードでの溶着判定ステップS6と、終端モードでの溶着判定ステップS6でワイヤ材1の溶着が発生したと判定されると、カットレーザを照射するようにレーザ発振器20を制御するカットレーザ照射ステップS8とを実行する(図10)。
すなわち、ワイヤ材1の送給停止を指令した後、ローラエンコーダ12によりワイヤ材1の送給(繰り出し)を示す方向の回転が検出された場合は、溶接箇所終端1bでワイヤ材1の溶着が発生したと判定する。そして直ちに溶着したワイヤ材1を切り離すためのカットレーザを照射する。これにより、溶接箇所終端1bの溶融池が冷却凝固する前に、通常の溶接時よりも低い出力のカットレーザで溶接箇所終端1bの溶融池からワイヤ材1を切り離すことができる。このため、溶接箇所終端1bに溶着したままロボット30に従動するワイヤ材1によって母材2やワイヤフィーダ10が引っ張られ、損傷することを防止できる。
(2)終端モードでの溶着判定は、比較的短時間(例えば、1ms程度)ごとに行う。コントローラ10a,30aは、照射停止ステップS3までは、比較的長時間(例えば、100ms程度)ごとにローラエンコーダ12により検出されるワイヤ材1の送給速度に基づいて母材2へのワイヤ材1の溶着が発生したか否かを判定する通常モードでの溶着判定を行う。すなわち、終端モードでは、通常モードよりも短い周期でワイヤ材1の溶着を検知するため、溶着を早期に検知することができる。
(3)コントローラ10a,30aは、ロボット30に設けられたロボット用コントローラ30aと、ワイヤフィーダ10に設けられたワイヤフィーダ用コントローラ10aとを含む(図3)。ロボット用コントローラ30aは、送給停止ステップS2と照射停止ステップS3と移動再開ステップS5とを実行する(図9B、図10)。ワイヤフィーダ用コントローラ10aは、終端モードでの溶着判定ステップS6とカットレーザ照射ステップS8とを実行する(図9B、図10)。すなわち、ワイヤフィーダ用コントローラ10aから、ロボット用コントローラ30aを介さずに直接、レーザ発振器20にカットレーザの照射を指令するため、溶着の検知後速やかにカットレーザを照射することができる。
(4)ロボット30は、レーザ発振器20とワイヤフィーダ10とを移動する(図1)。コントローラ10a,30aは、レーザ発振器20とワイヤフィーダ10とが溶接箇所から離間するようにロボット30を制御することで移動再開ステップS5を実行するとともに、ロボット30が停止するように制御することなくカットレーザ照射ステップS8を実行する。溶着が検知されてもロボット30の移動が停止されないため、溶接サイクル全体の所要時間を短縮することができる。
(5)コントローラ10a,30aは、カットレーザ照射ステップS8を実行するとき、ローラエンコーダ12により検出されるワイヤ材1の送給速度に基づいて溶接箇所へのカットレーザの照射を停止するようにレーザ発振器20を制御する。これにより、溶接箇所の過剰な加熱を抑制し、品質悪化を防止することができる。また、溶着が誤検知された場合でも短時間でカットレーザを停止することができる。
(6)コントローラ10a,30aは、カットレーザ照射ステップS8を実行するとき、移動再開ステップS5でローラエンコーダ12により検出されるワイヤ材1の送給速度に応じた出力のレーザ、または、照射停止ステップS3で溶接箇所への照射が停止されたレーザの出力の半分以下の出力のレーザパルスを、溶接箇所に照射するようにレーザ発振器20を制御する。このように、溶着箇所の単位面積あたりに入力されるレーザのエネルギを制限することで、溶接箇所終端1bの母材2に損傷を与えることを防止することができる。
上記実施形態では、図1などで溶接装置100の具体的な構成を例示したが、溶接装置は、レーザにより溶融させたワイヤ材を介して母材を溶接するものであれば、どのようなものでもよい。例えば、母材を予熱するためのレーザ照射を行う2ビーム方式の装置などであってもよい。また、ロボット30がワイヤフィーダ10およびレーザ発振器20を移動する例を説明したが、溶接箇所またはワイヤ材を移動する移動部は、このようなものに限らない。例えば、溶接箇所を含む母材を移動するものでもよく、母材とワイヤ材の双方を移動するものでもよい。
上記実施形態では、ローラエンコーダ12により検出されたワイヤ材1の繰り出し速度(単位時間あたりの送給量)に基づいてワイヤ溶着を検出する例を説明したが、供給部に設けられ、ワイヤ材の供給量またはワイヤ材からの反力を検出する検出部は、このようなものに限らない。例えば、送給ローラ11のモータにかかる負荷を測定することでワイヤ材1が引っ張られて繰り出されたときの反力を検出し、ワイヤ溶着を検出してもよい。
以上では、本発明を溶接装置100として説明したが、本発明は、レーザにより溶融させたワイヤ材1を介して母材2を溶接する溶接装置100の制御方法として用いることもできる。すなわち、溶接装置の制御方法は、溶接箇所へのワイヤ材1の送給を停止するようにワイヤフィーダ10を制御する送給停止ステップS2と、送給停止ステップS2の後、溶接箇所へのレーザの照射を停止するようにレーザ発振器20を制御する照射停止ステップS3と、照射停止ステップS3の後、溶接箇所とワイヤ材1とが相対的に離間するようにロボット30を制御する移動再開ステップS5と、移動再開ステップS5でローラエンコーダ12により検出されるワイヤ材1の送給速度に基づいて母材2へのワイヤ材1の溶着が発生したか否かを判定する溶着判定を行う終端モードでの溶着判定ステップS6と、終端モードでの溶着判定ステップS6でワイヤ材1の溶着が発生したと判定されると、カットレーザを照射するようにレーザ発振器20を制御するカットレーザ照射ステップS8とを含む(図10)。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。
1 ワイヤ材、1a ビード、1b 溶接箇所終端、2 母材、2a ルーフパネル、2b サイドパネル、10 ワイヤフィーダ、10a ワイヤフィーダ用コントローラ、11 送給ローラ、11a 駆動ローラ、11b 従動ローラ、12 ローラエンコーダ、20 レーザ発振器、20a 照射ヘッド、30 ロボット、30a ロボット用コントローラ、100 溶接装置
Claims (7)
- レーザにより溶融させたワイヤ材を介して母材を溶接する溶接装置であって、
溶接箇所にレーザを照射する照射部と、
前記溶接箇所に前記ワイヤ材を供給する供給部と、
前記供給部に設けられ、前記ワイヤ材の供給量または前記ワイヤ材からの反力を検出する検出部と、
前記溶接箇所または前記ワイヤ材を移動する移動部と、
前記照射部と前記供給部と前記移動部とをそれぞれ制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記溶接箇所への前記ワイヤ材の供給を停止するように前記供給部を制御する供給停止ステップと、
前記供給停止ステップの後、前記溶接箇所へのレーザの照射を停止するように前記照射部を制御する照射停止ステップと、
前記照射停止ステップの後、前記溶接箇所と前記ワイヤ材とが相対的に離間するように前記移動部を制御する移動ステップと、
前記移動ステップで前記検出部により検出される前記ワイヤ材の供給量または前記ワイヤ材からの反力に基づいて前記母材への前記ワイヤ材の溶着が発生したか否かを判定する溶着判定を行う溶着判定ステップと、
前記溶着判定ステップで前記ワイヤ材の溶着が発生したと判定されると、レーザを照射するように前記照射部を制御する照射ステップと、を実行することを特徴とする溶接装置。 - 請求項1に記載の溶接装置において、
前記溶着判定は、第1周期ごとに行う第1溶着判定であり、
前記制御部は、前記照射停止ステップまでは、前記第1周期より長い第2周期ごとに前記検出部により検出される前記ワイヤ材の供給量または前記ワイヤ材からの反力に基づいて前記母材への前記ワイヤ材の溶着が発生したか否かを判定する第2判定を行うことを特徴とする溶接装置。 - 請求項1または2に記載の溶接装置において、
前記制御部は、
前記移動部に設けられた第1制御部と、
前記供給部に設けられた第2制御部と、を含み、
前記第1制御部は、前記供給停止ステップと前記照射停止ステップと前記移動ステップとを実行し、
前記第2制御部は、前記溶着判定ステップと前記照射ステップとを実行することを特徴とする溶接装置。 - 請求項1~3のいずれか1項に記載の溶接装置において、
前記移動部は、前記照射部と前記供給部とを移動するロボットであり、
前記制御部は、前記照射部と前記供給部とが前記溶接箇所から離間するように前記ロボットを制御することで前記移動ステップを実行するとともに、前記ロボットが停止するように制御することなく前記照射ステップを実行することを特徴とする溶接装置。 - 請求項4に記載の溶接装置において、
前記制御部は、前記照射ステップを実行するとき、前記検出部により検出される前記ワイヤ材の供給量または前記ワイヤ材からの反力に基づいて前記溶接箇所へのレーザの照射を停止するように前記照射部を制御することを特徴とする溶接装置。 - 請求項1~5のいずれか1項に記載の溶接装置において、
前記制御部は、前記照射ステップを実行するとき、前記移動ステップで前記検出部により検出される前記ワイヤ材の供給量または前記ワイヤ材からの反力に応じた出力のレーザ、または、前記照射停止ステップで前記溶接箇所への照射が停止されたレーザの出力の半分以下の出力のレーザパルスを、前記溶接箇所に照射するように前記照射部を制御することを特徴とする溶接装置。 - レーザにより溶融させたワイヤ材を介して母材を溶接する溶接装置の制御方法であって、
前記溶接装置は、溶接箇所にレーザを照射する照射部と、前記溶接箇所に前記ワイヤ材を供給する供給部と、前記供給部に設けられ、前記ワイヤ材の供給量または前記ワイヤ材からの反力を検出する検出部と、前記溶接箇所または前記ワイヤ材を移動する移動部と、を備え、
前記溶接箇所への前記ワイヤ材の供給を停止するように前記供給部を制御する供給停止ステップと、
前記供給停止ステップの後、前記溶接箇所へのレーザの照射を停止するように前記照射部を制御する照射停止ステップと、
前記照射停止ステップの後、前記溶接箇所と前記ワイヤ材とが相対的に離間するように前記移動部を制御する移動ステップと、
前記移動ステップで前記検出部により検出される前記ワイヤ材の供給量または前記ワイヤ材からの反力に基づいて前記母材への前記ワイヤ材の溶着が発生したか否かを判定する溶着判定を行う溶着判定ステップと、
前記溶着判定ステップで前記ワイヤ材の溶着が発生したと判定されると、レーザを照射するように前記照射部を制御する照射ステップと、を含むことを特徴とする溶接装置の制御方法。
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