JP2022151891A - ノンフライ麺の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、高さのある乾燥麺塊であってもほぐれが改善されたノンフライ麺を製造できる技術を提供することを課題とする。【解決手段】α化した麺線をリテーナに充填し、熱風乾燥し、高さが30~60mmの乾燥麺塊を作製するノンフライ麺の製造方法であって、α化した麺線の一部を第一乾燥麺塊高さが5~22mmとなるようにリテーナに充填し、水分が15~35重量%となるまで乾燥する第一乾燥工程を行い、次いでα化した麺線の残りをリテーナに充填し、乾燥麺塊の水分が14重量%以下となるように乾燥する第二乾燥工程行うことで、麺線の自重による麺線の結着をふせぎ、ほぐれが改善されたノンフライ麺を作製できる。【選択図】図2
Description
本発明は、即席麺用の熱風乾燥したノンフライの製造方法に関する。
従来、即席麺の製造方法としては、フライ(油揚げ)麺とノンフライ麺に大別することができる。フライ麺は、α化処理した麺を150℃前後の油で1~5分程度フライ処理して乾燥させた麺である。一方、ノンフライ麺とは、α化した麺を、油で揚げる以外の乾燥方法により乾燥させた麺であり、幾つか方法があるが、70~100℃程度で風速5m/s以下程度の熱風を当てて30分から90分程度乾燥させる熱風乾燥方法が一般的である。
熱風乾燥によるノンフライ麺は、フライ麺よりも麺線が緻密であり、より生麺的な食感を有する。しかしながら、熱風乾燥によるノンフライ麺は、α化した麺線を乾燥容器(リテーナ)に入れて長時間、空気中で乾燥するので、麺線の自重により麺塊の底面は麺線が密集し、リテーナからの伝熱により麺線が結着しやすいため、調理時、喫食時のほぐれが悪くなる傾向がある。また、結着した部分は調理時に湯が入りにくく、充分に水が入らないとその部分は湯戻りせずに食感が悪くなるという課題がある。したがって、ノンフライ麺においては、自重による麺塊の底面の麺線密度の上昇を抑え、出来るだけ早く乾燥するために、図1で示すように乾燥麺塊4の高さが低く、平坦になるようなリテーナ2にα化した麺線1を入れて乾燥しており、容器5aのようなどんぶり型や皿型の容器に入れて喫食するのが一般的である。
ところで、どんぶり型や皿型の容器は、売り場のスペースを大きく取るため、縦型と呼ばれるカップ型の容器に入れた商品や、縦型商品の大盛化を求めるニーズがある。しかしながら、カップ型の容器に乾燥麺塊を収める場合、どんぶり型や皿型の容器と異なり、乾燥麺塊の高さが高くなって、麺線のほぐれや復元性が悪くなるといった課題がある。よって、乾燥麺塊の高さがあってもほぐれや食感のよいノンフライ麺を製造する技術が求められている。
従来、ノンフライ麺のほぐれを改善する方法としてほぐれ剤を添加する方法が知られている(特許文献1、2)。しかしながら、これらの方法は、ほぐれ剤の麺への練りこみやほぐれ剤を麺線表面に付着させる方法であり、麺の自重による麺塊底面の麺線密度の増加から乾燥中の麺線同士の結着が起こってしまい、ほぐれ改善として満足のいく効果は得られなかった。
また、自重による麺塊底面の麺密度の増加を抑えながら、ノンフライ麺を嵩高く乾燥させ、ほぐれや食感の悪化を抑える技術として特許文献3の技術が開示されている。この技術は、素晴らしい技術であるが、縦型のカップ型容器に合わせた高さのある乾燥麺塊を作製するリテーナでは、麺をほぐしながら乾燥するには強い風速が必要となる。
本発明は、高さのある乾燥麺塊であってもほぐれが改善されたノンフライ麺を製造できる技術を提供することを目的とする。
発明者は、乾燥麺塊の高さが必要となる縦型カップに用いるノンフライ麺の製造方法を検討するにおいて、麺の自重による麺塊底面の結着を防ぐ方法を鋭意研究した結果、水分が高く、密度が高く、伝熱性が良い状態で乾燥されることにより、麺塊底面で結着が発生することを発見した。そこで本発明を見出し本発明に至った。
すなわち、α化した麺線をリテーナに充填し、熱風乾燥し、高さが30~60mmの乾燥麺塊を作製するノンフライ麺の製造方法であって、前記α化した麺線の一部を前記リテーナに充填し、水分が15~35重量%となるまで乾燥する第一乾燥工程と、前記第一乾燥工程の後、前記α化した麺線の残りを前記リテーナに充填し、前記乾燥麺塊の水分が14重量%以下となるように乾燥する第二乾燥工程と、を含み、前記第一乾燥工程で充填された前記α化した麺線部分の第一乾燥麺塊高さが5~22mmであることを特徴とするノンフライ麺の製造方法である。
また、本発明に係る第一乾燥工程は、麺線の水分を15~25重量%まで乾燥する工程であることが好ましい。
また、本発明に係る第一乾燥工程において、リテーナに充填するα化した麺線の量としては、第一乾燥工程で充填された麺線部分の第一乾燥麺塊高さが10~20mmとなるように充填することが好ましい。
また、本発明に係る乾燥麺塊の高さは、30~55mmとなるように充填することが好ましい。
本発明により、高さのある乾燥麺塊であってもほぐれが改善されたノンフライ麺を製造できる技術を提供することができる。
1 麺線
1a (第一乾燥工程で充填する)麺線
1b (第二乾燥工程で充填する)麺線
2 リテーナ
2a (第一乾燥工程で充填する麺線を入れる)リテーナ
2b (第二乾燥工程で充填する麺線を入れる)リテーナ
3 乾燥機
3a (第一乾燥工程の)乾燥機
3b (第二乾燥工程の)乾燥機
4 乾燥麺塊
4a (第一乾燥工程で充填されたα化した麺線部分の)乾燥麺塊
4b (第二乾燥工程で充填されたα化した麺線部分の)乾燥麺塊
5a どんぶり型容器
5b カップ型容器
A (乾燥麺塊の)両端
B (乾燥麺塊の)中心
C (乾燥麺塊の)中点
h (乾燥麺塊の)高さ
1a (第一乾燥工程で充填する)麺線
1b (第二乾燥工程で充填する)麺線
2 リテーナ
2a (第一乾燥工程で充填する麺線を入れる)リテーナ
2b (第二乾燥工程で充填する麺線を入れる)リテーナ
3 乾燥機
3a (第一乾燥工程の)乾燥機
3b (第二乾燥工程の)乾燥機
4 乾燥麺塊
4a (第一乾燥工程で充填されたα化した麺線部分の)乾燥麺塊
4b (第二乾燥工程で充填されたα化した麺線部分の)乾燥麺塊
5a どんぶり型容器
5b カップ型容器
A (乾燥麺塊の)両端
B (乾燥麺塊の)中心
C (乾燥麺塊の)中点
h (乾燥麺塊の)高さ
以下、本発明について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の記載に限定されるものではない。
1.麺原料配合
本発明に係るノンフライ麺の製造方法においては、通常の即席麺の原料が使用できる。すなわち、主原料粉としては、小麦粉、大麦粉及び米粉等の穀粉、並びに馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、小麦澱粉及びコーンスターチ等の各種澱粉が挙げられ、単独で使用しても、または混合して使用してもよい。前記澱粉として、生澱粉、α化澱粉、並びにアセチル化澱粉、エーテル化澱粉、及び架橋澱粉等の加工澱粉を使用することもできる。
本発明に係るノンフライ麺の製造方法においては、通常の即席麺の原料が使用できる。すなわち、主原料粉としては、小麦粉、大麦粉及び米粉等の穀粉、並びに馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、小麦澱粉及びコーンスターチ等の各種澱粉が挙げられ、単独で使用しても、または混合して使用してもよい。前記澱粉として、生澱粉、α化澱粉、並びにアセチル化澱粉、エーテル化澱粉、及び架橋澱粉等の加工澱粉を使用することもできる。
また、本発明では、これら主原料粉に対して即席麺の製造において一般に使用されている食塩、かんすいなどのアルカリ剤、各種増粘剤、グルテン、卵白、乳化剤などの麺質改良剤、食用油脂、カロチン色素等の各種色素及び保存料等を添加することができる。これらは、主原料粉と一緒に粉体で添加しても、練り水に溶かすか懸濁させて添加してもよい。
2.混捏工程
本発明に係る麺生地(ドウ)の作製方法は、常法に従って行えばよい。すなわち、バッチミキサー、フロージェットミキサー、真空ミキサー等で、主原料粉と練り水とが均一に混ざるように混捏すればよく、そぼろ状のドウを作製すればよい。
本発明に係る麺生地(ドウ)の作製方法は、常法に従って行えばよい。すなわち、バッチミキサー、フロージェットミキサー、真空ミキサー等で、主原料粉と練り水とが均一に混ざるように混捏すればよく、そぼろ状のドウを作製すればよい。
3.製麺工程
次いで作製したドウから麺線を作製する。作製方法としては、常法に従って行えばよく、エクストルーダ等を用いてドウを押し出して麺線を作製する方法や、ドウをロールにより粗麺帯とした後、複合等により麺帯化し、さらにロールにより複数回圧延し、所定の麺帯厚とした後、切刃と呼ばれる切出しロールにより麺帯を切出し、麺線を作製する方法が挙げられる。麺帯を作製してから麺線を作製する場合、エクストルーダを用いて麺帯を作製した後、圧延、切出しを行ってもよく、また、複数の麺帯を合わせて多層構造を持つ麺帯を作製した後、圧延、切出しを行ってもよい。エクストルーダ等を用いて押出し麺帯又は押出し麺線を作製する場合は、減圧下で行うことが好ましい。
次いで作製したドウから麺線を作製する。作製方法としては、常法に従って行えばよく、エクストルーダ等を用いてドウを押し出して麺線を作製する方法や、ドウをロールにより粗麺帯とした後、複合等により麺帯化し、さらにロールにより複数回圧延し、所定の麺帯厚とした後、切刃と呼ばれる切出しロールにより麺帯を切出し、麺線を作製する方法が挙げられる。麺帯を作製してから麺線を作製する場合、エクストルーダを用いて麺帯を作製した後、圧延、切出しを行ってもよく、また、複数の麺帯を合わせて多層構造を持つ麺帯を作製した後、圧延、切出しを行ってもよい。エクストルーダ等を用いて押出し麺帯又は押出し麺線を作製する場合は、減圧下で行うことが好ましい。
4.蒸煮工程
製麺工程で得られた麺線を、常法により蒸煮し麺線をα化する。蒸煮条件は、麺の種類、麺の太さにより好ましい条件が異なるため、目的とする食感に合わせて、好ましい条件を適宜設定すればよい。蒸煮の方法としては、ボイルや飽和水蒸気による加熱だけでなく、過熱水蒸気により加熱することもでき、シャワーや浸漬などの水分補給工程を組み合わせることもできる。調理された麺は必要により、調味液浸漬やほぐれ剤の添加を行うこともできる。
製麺工程で得られた麺線を、常法により蒸煮し麺線をα化する。蒸煮条件は、麺の種類、麺の太さにより好ましい条件が異なるため、目的とする食感に合わせて、好ましい条件を適宜設定すればよい。蒸煮の方法としては、ボイルや飽和水蒸気による加熱だけでなく、過熱水蒸気により加熱することもでき、シャワーや浸漬などの水分補給工程を組み合わせることもできる。調理された麺は必要により、調味液浸漬やほぐれ剤の添加を行うこともできる。
5.第一乾燥工程
図2で示すように、α化した麺線1をカットし、1食分の一部の麺線1aを、乾燥用のリテーナ2aに充填し、第一乾燥工程の乾燥機3aに入れ、熱風乾燥する。乾燥方法は、60~150℃、1~70m/sの熱風を用いて水分が15~35重量%となるように乾燥すればよい。35重量%よりも水分が高いと後述する第二乾燥工程で充填された残りの麺線1bの重さで麺線1aが潰れ、麺塊底面の麺密度が高くなり、ほぐれや復元性が悪くなる。15重量%以下となると第一乾燥工程に時間がかかり、全体の乾燥時間が長くなる。より好ましくは、15~25重量%の範囲である。水分の測定方法としては、麺塊の外側と内部で水分が異なるので、リテーナに充填時に測定した麺線1aの水分と充填量から、第一乾燥工程後の麺塊の重量を測定し、算出するか、フードミキサーで均質に破砕した後に水分値を測定する。水分の分析方法は、乾燥減量法で行えばよい。
図2で示すように、α化した麺線1をカットし、1食分の一部の麺線1aを、乾燥用のリテーナ2aに充填し、第一乾燥工程の乾燥機3aに入れ、熱風乾燥する。乾燥方法は、60~150℃、1~70m/sの熱風を用いて水分が15~35重量%となるように乾燥すればよい。35重量%よりも水分が高いと後述する第二乾燥工程で充填された残りの麺線1bの重さで麺線1aが潰れ、麺塊底面の麺密度が高くなり、ほぐれや復元性が悪くなる。15重量%以下となると第一乾燥工程に時間がかかり、全体の乾燥時間が長くなる。より好ましくは、15~25重量%の範囲である。水分の測定方法としては、麺塊の外側と内部で水分が異なるので、リテーナに充填時に測定した麺線1aの水分と充填量から、第一乾燥工程後の麺塊の重量を測定し、算出するか、フードミキサーで均質に破砕した後に水分値を測定する。水分の分析方法は、乾燥減量法で行えばよい。
また、第一乾燥においてリテーナ2aに充填する麺線1aの量としては、第一乾燥麺塊高さが5~22mmとなる量入れることが好ましい。ここでいう第一乾燥麺塊高さとは、第一工程で充填した重量分の麺線1aを残りの麺線1bを充填せずにそのまま乾燥させた時の乾燥麺塊の高さを指し、後述する第二乾燥工程で残りの麺線1bを充填し、乾燥した後の第一工程で充填された麺線1a部分の乾燥麺塊4aの高さではない。理由としては、後述する第二乾燥工程で充填する麺線1bにより、第一乾燥工程で充填した麺線1a部分の乾燥麺塊4aと、第二乾燥工程で充填した麺線1b部分の乾燥麺塊4bとの境界線がわかりにくく、測定しづらいためである。しかしながら、図5で示すように、第一乾燥工程により乾燥した乾燥麺塊4a部分は、第二乾燥工程により乾燥した乾燥麺4b部分よりも径が小さくなっているので、おおよその第一乾燥工程で充填した麺線1a部分の乾燥麺塊4aの高さは計測することは可能である。
乾燥麺塊の高さの測定は、具体的には図3で示すように乾燥麺塊上面の中心Bを通る任意の直線上の乾燥麺塊の両端A、中心B及び両端Aと中心Bの中点Cにおける高さhを測定し、平均値を乾燥麺塊の高さとする。第一乾燥麺塊高さが5mm未満となると第一乾燥工程で充填する麺線1aがほとんどなく、第二乾燥工程において、リテーナ2aから第二乾燥工程で充填する麺線1bの距離が近く、第二乾燥工程で充填した麺線1bへの伝熱性が高なり、また、充填する麺線1bの充填量が増え、下の方の部分が自重により密度が高くなるため、結着が発生し、ほぐれが悪くなる。逆に第一乾燥麺塊高さが22mmよりも高くなると、第一乾燥工程で充填する麺線1aの充填量が多くなり、第一乾燥工程で充填した麺線1aの底の部分が自重により密度が高くなり、結着するため、ほぐれが悪くなる。より好ましい第一乾燥工程においてリテーナ2aに充填する麺線1aの量としては、第一乾燥麺塊高さが10~20mmとなる量充填することが好ましい。
また、このとき、残りの麺線1bは、図2で示すように別のリテーナ2bに入れて後述する第二乾燥工程に移送してもよく、麺線1を全て切断せずに、第二乾燥工程の直前で切断して、リテーナ2aに充填してもよい。
6.第二乾燥工程
図2で示すように、第一乾燥工程の後、一食分の残りの麺線1bをリテーナ2aに充填し、第二乾燥工程の乾燥機3bに入れ、熱風乾燥する。乾燥方法は、60~150℃、1~70m/sの熱風を用いて麺線の水分が14.5重量%以下、好ましくは、3~12重量%となるように乾燥すればよい。第二乾燥工程における水分量については、第二乾燥工程後の麺塊の重量と、一食分のα化した麺線(1a+1b)の充填量と水分から計算で算出してもよく、一食分の麺塊をフードミキサーで粉砕してから測定してもよい。水分の測定方法としては、第一乾燥工程と同様に乾燥減量法で行えばよい。
図2で示すように、第一乾燥工程の後、一食分の残りの麺線1bをリテーナ2aに充填し、第二乾燥工程の乾燥機3bに入れ、熱風乾燥する。乾燥方法は、60~150℃、1~70m/sの熱風を用いて麺線の水分が14.5重量%以下、好ましくは、3~12重量%となるように乾燥すればよい。第二乾燥工程における水分量については、第二乾燥工程後の麺塊の重量と、一食分のα化した麺線(1a+1b)の充填量と水分から計算で算出してもよく、一食分の麺塊をフードミキサーで粉砕してから測定してもよい。水分の測定方法としては、第一乾燥工程と同様に乾燥減量法で行えばよい。
カップ型容器5bにどんぶり型容器5aと同量以上の重量の乾燥麺塊4を搭載するためには、高さのある乾燥麺塊4が必要であり、本発明においては、通常の乾燥後の麺塊の高さは30mm以上のものが好ましい。30mm未満であれは、麺線の自重による麺塊底面の麺密度上昇が低く、麺線がほぐれるため、あえて二回に分けて乾燥する必要はない。
また、第二乾燥工程においてリテーナ2aに充填する麺線1bの量としては、乾燥麺塊の高さが60mm以下となるように充填することが好ましい。ここでいう乾燥麺塊の高さは、第一乾燥工程で記載した麺塊の高さの測定方法と同様で、乾燥麺塊上面の中心Bを通る任意の直線上の乾燥麺塊上面の両端A、中心B及び両端Aと中心Bの中点Cと底面との高さhを測定し、平均値を乾燥麺塊の高さとする。
乾燥麺塊の高さが60mmよりも高くなると、第二乾燥工程でリテーナ2aに充填した麺線1bが第一乾燥工程でリテーナ2aに充填した麺線1aの上で自重により麺線密度が高くなり、ほぐれが悪くなる。第二乾燥においてリテーナ2aに充填する麺線1bの量としては、より好ましくは乾燥麺塊の高さが55mm以下となる量充填することが好ましい。
6.その他
乾燥した麺塊4は、必要により、さらに105~160℃の熱風や過熱蒸気で処理して麺線を膨化させてもよい。また、乾燥麺塊4は、冷却後、スープや具材と共に蓋の径よりも高さが高いカップ型容器5bに入れ、即席カップめんとすることが好ましい。
乾燥した麺塊4は、必要により、さらに105~160℃の熱風や過熱蒸気で処理して麺線を膨化させてもよい。また、乾燥麺塊4は、冷却後、スープや具材と共に蓋の径よりも高さが高いカップ型容器5bに入れ、即席カップめんとすることが好ましい。
以下に実施例を挙げて本実施形態をさらに詳細に説明する。
<実験1>乾燥麺塊の高さとほぐれの関係
(試験例1-1)
中力粉850g、アセチル化タピオカ澱粉150gからなる主原料粉1Kgに、食塩15g、かんすい製剤(炭酸ナトリウム6:炭酸カリウム4)6g、重合リン酸塩3g、マリーゴールド色素1gを溶解した練り水360mlを加え、常圧ミキサーで15分混捏し、そぼろ状のドウを作製した。
(試験例1-1)
中力粉850g、アセチル化タピオカ澱粉150gからなる主原料粉1Kgに、食塩15g、かんすい製剤(炭酸ナトリウム6:炭酸カリウム4)6g、重合リン酸塩3g、マリーゴールド色素1gを溶解した練り水360mlを加え、常圧ミキサーで15分混捏し、そぼろ状のドウを作製した。
作製したドウを複合して麺帯を作製し、15分熟成した後、ロール圧延にて1.3mmまで麺帯を圧延し、18番のロール切刃にて麺帯を切断し、麺線とした。
次いで作製した麺線を飽和蒸気の流量が240kg/hとなるように調整した蒸気庫内で35秒蒸煮した後、60℃のお湯で8秒浸漬し、再び飽和蒸気の流量が240kg/hとなるように調整した蒸気庫内で35秒蒸煮した後、麺線(水分55重量%)を30cmに切断し、10gの麺をカップ型のステンレス製のリテーナ(上径φ110mm、下径80mm、高さ70mm)に充填した。
リテーナに充填した麺線を85℃で風速4m/sの熱風で麺重が5.1g(水分11重量%)となるまで乾燥し、ノンフライ麺サンプルとした。
(試験例1-2)
リテーナに充填する麺線の重量を15gとし、乾燥後の重量を12.6g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-1の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
リテーナに充填する麺線の重量を15gとし、乾燥後の重量を12.6g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-1の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例1-3)
リテーナに充填する麺線の重量を25gとし、乾燥後の重量を12.6g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-1の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
リテーナに充填する麺線の重量を25gとし、乾燥後の重量を12.6g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-1の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例1-4)
リテーナに充填する麺線の重量を35gとし、乾燥後の重量を17.7g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-1の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
リテーナに充填する麺線の重量を35gとし、乾燥後の重量を17.7g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-1の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例1-5)
リテーナに充填する麺線の重量を40gとし、乾燥後の重量を20.2g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-1の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
リテーナに充填する麺線の重量を40gとし、乾燥後の重量を20.2g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-1の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例1-6)
リテーナに充填する麺線の重量を60gとし、乾燥後の重量を30.3g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-1の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
リテーナに充填する麺線の重量を60gとし、乾燥後の重量を30.3g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-1の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例1-7)
リテーナに充填する麺線の重量を80gとし、乾燥後の重量を40.4g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-1の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
リテーナに充填する麺線の重量を80gとし、乾燥後の重量を40.4g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-1の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例1-8)
リテーナに充填する麺線の重量を100gとし、乾燥後の重量を50.6g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-1の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
リテーナに充填する麺線の重量を100gとし、乾燥後の重量を50.6g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-1の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例1-9)
リテーナに充填する麺線の重量を110gとし、乾燥後の重量を55.6g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-1の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
リテーナに充填する麺線の重量を110gとし、乾燥後の重量を55.6g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-1の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例1-10)
リテーナに充填する麺線の重量を165gとし、乾燥後の重量を83.4g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-1の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
リテーナに充填する麺線の重量を165gとし、乾燥後の重量を83.4g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-1の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
実験1の各試験区で作製した乾燥麺塊の高さを測定した。高さの測定は上述した通り行った。
また、作製した試験サンプルを調理し、ほぐれについて評価を行った。調理は、カップ状容器(上径φ96mm、下径φ70mm、高さ105mm)に試験サンプルを入れ、510mlの熱湯を入れ、蓋をして5分間調理し、箸で1分間混ぜ、評価を行った。評価は、基準は下記の通り行った。
(評価基準)
5:麺線が容易にほぐれるもの
4:多少抵抗があるが概ね良好にほぐれるもの
3:一部麺線の結着があるが箸でほぐせるもの
2:多数の結着や部分的に複数の麺線が結着することによる底塊りが発生し、ほぐ
れが悪いもの
1:大規模な底塊りが発生しほぐれないもの
5:麺線が容易にほぐれるもの
4:多少抵抗があるが概ね良好にほぐれるもの
3:一部麺線の結着があるが箸でほぐせるもの
2:多数の結着や部分的に複数の麺線が結着することによる底塊りが発生し、ほぐ
れが悪いもの
1:大規模な底塊りが発生しほぐれないもの
麺塊高さの評価結果を下記表1に示す。
図6は、実験1の麺線の充填量と乾燥麺塊の高さとの関係を示したグラフである。図6で示すように、麺線の充填量が40g程度までは比較的直線状に乾燥麺塊の高さが高くなるが、40~80gまでは麺線の充填量が増加しても乾燥麺塊の高さが増えず、80gを超えると再び麺線の充填量によって乾燥麺塊の高さが高くなっていった。これは、40g程度までは、麺線の自重で潰れることなく、40gを超えると充填した麺の自重により、リテーナの底の方の麺線が潰れていくため、充填量が増えても乾燥麺塊の高さが増えず、ある程度自重により麺が潰れ終わると再び充填量の増加により乾燥麺塊の高さが増えていくようになると考える。
ほぐれについては、麺線の充填量が80gまでは、良好にほぐれた。麺線の重量が100gとなると乾燥麺塊の底面の結着が多くなり、麺線の充填量が110gとなると底面の大規模な結着(底塊り)が発生し、ほぐれが悪くなった。特に図4で示すように、試験例1-10の麺線の充填量が165gとなる通常のどんぶり型容器と同重量の乾燥麺塊を作製するための重量を充填すると、乾燥麺塊底面付近の麺密度が高くなり、ほぐれなくなった。よって通常通りの乾燥では、乾燥麺塊の高さが30mm以上となるとほぐれが悪化することから、本発明は、乾燥麺塊の高さが30mm以上の乾燥麺塊を作製する場合であってもほぐれが良好なものを作製することを目的とすることとした。
<実験2>二段階乾燥の検討
(試験例2-1)
リテーナに充填した麺を85℃で風速4m/sの熱風で麺重が5.6g(水分20重量%)となるまで乾燥した後(第一乾燥)、再びカットした麺線155gをリテーナに充填し、85℃で風速4m/sの熱風で再び乾燥し(第二乾燥)、乾燥後の重量を83.4g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-1の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例2-1)
リテーナに充填した麺を85℃で風速4m/sの熱風で麺重が5.6g(水分20重量%)となるまで乾燥した後(第一乾燥)、再びカットした麺線155gをリテーナに充填し、85℃で風速4m/sの熱風で再び乾燥し(第二乾燥)、乾燥後の重量を83.4g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-1の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例2-2)
リテーナに充填した麺を85℃で風速4m/sの熱風で麺重が8.4g(水分20重量%)となるまで乾燥した後(第一乾燥)、再びカットした麺線150gをリテーナに充填し、85℃で風速4m/sの熱風で再び乾燥し(第二乾燥)、乾燥後の重量を83.4g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-2の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
リテーナに充填した麺を85℃で風速4m/sの熱風で麺重が8.4g(水分20重量%)となるまで乾燥した後(第一乾燥)、再びカットした麺線150gをリテーナに充填し、85℃で風速4m/sの熱風で再び乾燥し(第二乾燥)、乾燥後の重量を83.4g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-2の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例2-3)
リテーナに充填した麺を85℃で風速4m/sの熱風で麺重が14.1g(水分20重量%)となるまで乾燥した後(第一乾燥)、再びカットした麺線140gをリテーナに充填し、85℃で風速4m/sの熱風で再び乾燥し(第二乾燥)、乾燥後の重量を83.4g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-3の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
リテーナに充填した麺を85℃で風速4m/sの熱風で麺重が14.1g(水分20重量%)となるまで乾燥した後(第一乾燥)、再びカットした麺線140gをリテーナに充填し、85℃で風速4m/sの熱風で再び乾燥し(第二乾燥)、乾燥後の重量を83.4g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-3の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例2-4)
リテーナに充填した麺を85℃で風速4m/sの熱風で麺重が19.7g(水分20重量%)となるまで乾燥した後(第一乾燥)、再びカットした麺線130gをリテーナに充填し、85℃で風速4m/sの熱風で再び乾燥し(第二乾燥)、乾燥後の重量を83.4g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-4の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
リテーナに充填した麺を85℃で風速4m/sの熱風で麺重が19.7g(水分20重量%)となるまで乾燥した後(第一乾燥)、再びカットした麺線130gをリテーナに充填し、85℃で風速4m/sの熱風で再び乾燥し(第二乾燥)、乾燥後の重量を83.4g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-4の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例2-5)
リテーナに充填した麺を85℃で風速4m/sの熱風で麺重が33.8g(水分20重量%)となるまで乾燥した後(第一乾燥)、再びカットした麺線105gをリテーナに充填し、85℃で風速4m/sの熱風で再び乾燥し(第二乾燥)、乾燥後の重量を83.4g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-6の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
リテーナに充填した麺を85℃で風速4m/sの熱風で麺重が33.8g(水分20重量%)となるまで乾燥した後(第一乾燥)、再びカットした麺線105gをリテーナに充填し、85℃で風速4m/sの熱風で再び乾燥し(第二乾燥)、乾燥後の重量を83.4g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-6の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例2-6)
リテーナに充填した麺を85℃で風速4m/sの熱風で麺重が45g(水分20重量%)となるまで乾燥した後(第一乾燥)、再びカットした麺線85gをリテーナに充填し、85℃で風速4m/sの熱風で再び乾燥し(第二乾燥)、乾燥後の重量を83.4g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-7の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
リテーナに充填した麺を85℃で風速4m/sの熱風で麺重が45g(水分20重量%)となるまで乾燥した後(第一乾燥)、再びカットした麺線85gをリテーナに充填し、85℃で風速4m/sの熱風で再び乾燥し(第二乾燥)、乾燥後の重量を83.4g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-7の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例2-7)
リテーナに充填した麺を85℃で風速4m/sの熱風で麺重が56.3g(水分20重量%)となるまで乾燥した後(第一乾燥)、再びカットした麺線65gをリテーナに充填し、85℃で風速4m/sの熱風で再び乾燥し(第二乾燥)、乾燥後の重量を83.4g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-8の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
リテーナに充填した麺を85℃で風速4m/sの熱風で麺重が56.3g(水分20重量%)となるまで乾燥した後(第一乾燥)、再びカットした麺線65gをリテーナに充填し、85℃で風速4m/sの熱風で再び乾燥し(第二乾燥)、乾燥後の重量を83.4g(水分11重量%)とする以外は、試験例1-8の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
実験2で作製した各試験区の乾燥麺塊の高さについて上述した通り測定を行った。また、各試験区のサンプルは、実験1同様にほぐれについて評価を行った。実験2の結果を表2に記載する。
図5の試験例2-4で示すように、第一乾燥工程で麺線の一部を乾燥した後、残りの麺線を充填して第二乾燥工程を行うことにより、乾燥麺塊の高さが第二乾燥工程を行わない図4の試験例1-10と比較して若干高くなり、写真ではわかりづらいが、乾燥麺塊の底面付近の麺密度が試験例1-10よりも低くなり、ほぐれが著しく改善した。
実験2で示すように、第一乾燥充填量が少なすぎると、第二乾燥で充填した麺線への伝熱が高くなり、第二乾燥で充填した麺線が自重により結着してほぐれが悪くなった。逆に第一乾燥の充填量が多くなると、第一乾燥工程で充填した麺線が自重により結着し、ほぐれが悪くなった。第一乾燥工程での充填量としては、第一乾燥工程で充填した第一乾燥麺塊高さが5~22mmとなる量、より好ましくは、10~20mmとなる量添加することが好ましい。
<実験3>第一乾燥工程の水分について
(試験例3-1)
第一乾燥工程後の麺塊重量を18.5g(水分15重量%)とする以外は、試験例2-4の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例3-1)
第一乾燥工程後の麺塊重量を18.5g(水分15重量%)とする以外は、試験例2-4の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例3-2)
第一乾燥工程後の麺塊重量を21.0g(水分25重量%)とする以外は、試験例2-4の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
第一乾燥工程後の麺塊重量を21.0g(水分25重量%)とする以外は、試験例2-4の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例3-3)
第一乾燥工程後の麺塊重量を22.5g(水分30重量%)とする以外は、試験例2-4の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
第一乾燥工程後の麺塊重量を22.5g(水分30重量%)とする以外は、試験例2-4の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例3-4)
第一乾燥工程後の麺塊重量を24.2g(水分35重量%)とする以外は、試験例2-4の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例3-5)
第一乾燥工程後の麺塊重量を31.8g(水分15重量%)とする以外は、試験例2-5の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
第一乾燥工程後の麺塊重量を24.2g(水分35重量%)とする以外は、試験例2-4の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例3-5)
第一乾燥工程後の麺塊重量を31.8g(水分15重量%)とする以外は、試験例2-5の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例3-6)
第一乾燥工程後の麺塊重量を36.0g(水分25重量%)とする以外は、試験例2-5の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
第一乾燥工程後の麺塊重量を36.0g(水分25重量%)とする以外は、試験例2-5の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例3-7)
第一乾燥工程後の麺塊重量を38.6g(水分30重量%)とする以外は、試験例2-5の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
第一乾燥工程後の麺塊重量を38.6g(水分30重量%)とする以外は、試験例2-5の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例3-8)
第一乾燥工程後の麺塊重量を41.5g(水分35重量%)とする以外は、試験例2-5の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
第一乾燥工程後の麺塊重量を41.5g(水分35重量%)とする以外は、試験例2-5の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
実験3で作製した各試験区の乾燥麺塊の高さについて上述した通り測定を行った。また、各試験区のサンプルは、実験1同様にほぐれについて評価を行った。実験3の結果を表3に記載する。
実験3で示すように、第一乾燥工程後の麺塊の水分が高くなるほど、ほぐれが悪くなる傾向が認められた。よって、第一乾燥工程後の水分としては、35重量%以下、より好ましくは25重量%以下が好ましいと考える。ただし、第一乾燥工程で水分を低くすると乾燥時間が長くなるため、好ましくは、15重量%くらいまでの範囲が好ましいと考える。
<実験4>第二乾燥工程の充填量について
(試験例4-1)
第二乾燥工程で充填する麺線の重量を145gとする以外は、試験例2-4の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例4-1)
第二乾燥工程で充填する麺線の重量を145gとする以外は、試験例2-4の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例4-2)
第二乾燥工程で充填する麺線の重量を160gとする以外は、試験例2-4の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
第二乾燥工程で充填する麺線の重量を160gとする以外は、試験例2-4の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(試験例4-3)
第二乾燥工程で充填する麺線の重量を185gとする以外は、試験例2-4の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
第二乾燥工程で充填する麺線の重量を185gとする以外は、試験例2-4の方法に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
実験4で作製した各試験区の麺塊について上述した通り測定を行った。また、各試験区のサンプルは、実験1同様にほぐれについて評価を行った。実験4の結果を表4に記載する。
実験4で示すように、二次乾燥の麺線の充填量を増やすにつれてほぐれが悪くなった。これは、一次乾燥で充填した麺線のほぐれの悪化というようよりかは、二次乾燥で充填した麺線が、一次乾燥で充填した麺線の上で自重による結着が発生し、ほぐれが悪くなったものと考える。
Claims (4)
- α化した麺線をリテーナに充填し、熱風乾燥し、高さが30~60mmの乾燥麺塊を作製するノンフライ麺の製造方法であって、
前記α化した麺線の一部を前記リテーナに充填し、水分が15~35重量%となるまで乾燥する第一乾燥工程と、
前記第一乾燥工程の後、前記α化した麺線の残りを前記リテーナに充填し、前記乾燥麺塊の水分が14重量%以下となるように乾燥する第二乾燥工程と、を含み、
前記第一乾燥工程で充填された前記α化した麺線部分の第一乾燥麺塊高さが5~22mmであることと特徴とするノンフライ麺の製造方法。 - 前記第一乾燥工程は、水分が15~25重量%まで乾燥する工程であることを特徴とする請求項1記載のノンフライ麺の製造方法。
- 前記第一乾燥工程で充填された前記α化した麺線部分の前記第一乾燥麺塊高さが10~20mmであることを特徴とする請求項1または2記載のノンフライ麺の製造方法。
- 前記乾燥麺塊の高さが30~55mmであることを特徴とする請求項1~3何れか一項記載のノンフライ麺の製造方法。
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