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JP2021180642A - 薬剤散布機 - Google Patents

薬剤散布機 Download PDF

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JP2021180642A
JP2021180642A JP2020087873A JP2020087873A JP2021180642A JP 2021180642 A JP2021180642 A JP 2021180642A JP 2020087873 A JP2020087873 A JP 2020087873A JP 2020087873 A JP2020087873 A JP 2020087873A JP 2021180642 A JP2021180642 A JP 2021180642A
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喬士 尼崎
Takashi Amagasaki
浩二 西村
Koji Nishimura
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Kubota Corp
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Abstract

【課題】操作性の向上した薬剤散布機を提供する。【解決手段】走行しながら薬剤散布ユニットから薬剤を散布する防除作業および装着された着脱可能な作業装置を用いて行われる1または複数の別作業のうちから選択された作業を行う薬剤散布機であって、情報を表示する表示部21と、表示部21に表示される表示内容を制御する表示制御部とを備え、表示制御部は、選択された作業に応じて表示内容を作業に必要な情報に最適化する。【選択図】図4

Description

本発明は、走行しながら薬剤の散布を行う薬剤散布機に関する。
特許文献1に示すように、薬剤散布作業車両(薬剤散布機)は、センターブームとサイドブームからなる散布ブーム(ブーム)を備え、走行しながら圃場に植え付けられた苗等に散布ブームから薬剤を散布する。また、薬剤散布機は、種々の作業装置を着脱することができ、例えば、作業装置として耕耘装置を装着することにより、中耕作業を行うことができる。
また、薬剤散布作業車両(薬剤散布機)は、薬剤の散布に関する情報が表示されるディスプレイ(表示部)と、自動スイッチ、散布設定スイッチ、増減ボタンスイッチ、累計リセットスイッチ、開閉用レバー等の各種操作具が設けられる。
一般的に、薬剤散布機は、このような薬剤の散布に関する情報の他に、車速や回転数、その他の情報をモニタパネル(表示部)に表示する。また、薬剤散布機は、作業装置が装着される場合、その操作に用いられる操作具が設けられる。
特開2014−42484号公報
しかしながら、従来の薬剤散布機は、作業走行状態にかかわらず、全ての情報が常に表示部に表示され、複数の表示部が必要になったり、表示領域の広い表示部が必要になったりして、作業状態や設定状態の確認が容易ではなく、操作が煩雑になる場合があった。また、作業走行の操作や設定に伴う多くの操作具が必要となり、操作が煩雑になる場合があった。
本発明は、上記問題点を解決するために、操作性を向上することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る薬剤散布機は、走行しながら薬剤散布ユニットから薬剤を散布する防除作業および装着された着脱可能な作業装置を用いて行われる1または複数の別作業のうちから選択された作業を行う薬剤散布機であって、情報を表示する表示部と、前記表示部に表示される表示内容を制御する表示制御部とを備え、前記表示制御部は、選択された前記作業に応じて前記表示内容を前記作業に必要な情報に最適化する。
薬剤散布機は、走行や作業に係る情報を表示部に表示する。また、薬剤散布機は、防除作業の他、装着された作業装置に応じた別作業を行うことができる。表示部に表示される情報は、行われる作業によって様々であり、作業によって表示されるべき情報と不要な情報とがある。さらに、薬剤散布機に搭乗する作業者が表示された情報を確認しやすい領域に限りがあり、各作業に必要な表示のすべてを常に表示すると、作業者が情報を適確に確認することが困難となり、薬剤散布機の操作性が好適な状態に維持できない場合がある。
上記構成によると、表示部は表示内容を変更することができ、行われる作業に応じて表示内容を切り替えることが可能になる。そのため、表示部を増やしたり表示部の大きさを大きくしたりすることなく、作業に応じた最適な表示内容が表示されるため、薬剤散布機の操作性が良好となる。
また、前記表示部はタッチパネルであり、前記表示部の操作、前記走行に関する操作、および前記作業に関する操作のうちの少なくともいずれかの操作を受け付けても良い。
薬剤散布機は様々な操作具を備え、走行や作業、表示部の表示内容等を操作具によって制御する。上記構成により、操作具の機能の一部を表示部に設けることができ、情報の表示領域と操作領域とを近接させることができる。その結果、表示内容を確認しながら薬剤散布機の操作を行うことが容易となり、薬剤散布機の操作性が良好となる。
また、前記表示制御部は、前記作業として前記防除作業が選択された場合、前記表示部に、前記表示内容として、前記薬剤の散布圧力、作業地の単位面積当たりの前記薬剤の散布量、走行速度、前記散布量に応じた推奨走行速度範囲、および前記薬剤の散布に用いられる動噴ポンプの入切を表示させても良い。
このような構成により、防除作業の際に必要な情報が表示され、かつ防除作業の際に必要性が低い情報が表示されないようにすることができ、防除作業の際に表示される情報が最適化されるため、防除作業における情報の確認と操作性が良好となる。
また、前記表示部はタッチパネルであり、前記表示部で操作を受け付け、前記表示制御部は、前記表示部での操作に応じて、前記散布圧力、前記散布量、前記走行速度、前記推奨走行速度範囲、および前記動噴ポンプの入切の少なくとも一部に代えて、エンジン回転数を前記表示部に表示させても良い。
防除作業の際に表示される情報として、エンジン回転数は必須ではないが、作業状態によっては確認したい場合がある。上記構成により、作業者の操作に応じてエンジン回転数を表示させることができるため、防除作業に必須な情報を表示しながら、必要に応じてエンジン回転数も表示することができ、状況に応じた適切な情報を表示することができる。また、表示の切り替えを表示部上で操作することができるため、表示内容の確認と表示内容の切り替えを容易に行うことができる。以上のことから、適確な情報を確認しながら、防除作業における操作性が良好となる。
また、前記表示制御部は、前記作業として前記別作業が選択された場合、前記表示部に、前記表示内容として、エンジン回転数、前記作業装置の高さ情報、および走行速度を表示させることが好ましい。
このような構成により、別作業の際に必要な情報が表示され、かつ別作業の際に必要性が低い情報が表示されないようにすることができ、別作業の際に表示される情報が最適化されるため、別作業における情報の確認と操作性が良好となる。
また、前記作業装置が装着されているか否かを判定する装着判定部と、前記装着判定部によって前記作業装置が装着されていると判定された場合には前記別作業を自動的に選択し、前記装着判定部によって前記作業装置が装着されていないと判定された場合には前記防除作業を自動的に選択する作業選択部とをさらに備え、前記表示制御部は、前記作業選択部が選択した前記作業に応じた前記表示内容を前記表示部に表示させても良い。
このような構成により、自動的に作業内容を判断し、判断された作業内容に適した情報を表示することができる。その結果、適確な情報が確認できると共に、薬剤散布機の操作性が良好となる。
また、前記作業を入力する入力部と、前記作業装置が装着されているか否かを判定する装着判定部と、前記装着判定部によって前記作業装置が装着されていると判定された場合には前記別作業を自動的に選択し、前記装着判定部によって前記作業装置が装着されていないと判定された場合には前記防除作業を自動的に選択する作業選択部と、警告を報知する報知部とをさらに備え、前記表示制御部は、前記入力部から入力された前記作業に応じた前記表示内容を前記表示部に表示させると共に、前記作業選択部が選択した前記作業と、前記入力部から入力された前記作業とが一致しない場合、前記報知部にその旨を報知させても良い。
表示操作によって表示される表示内容に対応する作業と、作業装置の装着の有無により判断された作業とが一致しない場合、表示内容が作業に対応していないことになる。上記構成により、表示内容が作業に対応していない場合に報知を行うことにより、作業者にそのような状態を通知し、適切な表示を行うための操作を行う契機とすることができる。その結果、適切な情報を表示することができるようになり、薬剤散布機の操作性が良好となる。
また、前記表示制御部は、前記報知部に、さらに、不一致を解消するために行うべき操作を報知させても良い。
このような構成により、表示内容が作業に対応していない場合に、適切な情報を表示するための操作を提示することができ、作業者は提示された操作に基づいて適切な情報を表示させることができる。その結果、薬剤散布機の操作性が良好となる。
また、前記表示制御部は、前記表示内容で用いられる言語および単位を、使用される国の言語および前記国で用いられる単位に対応して変更させても良い。
薬剤散布機は国外で使用される場合もあり、外国人が使用する場合もある。表示部に表示され、表示内容に用いられる単語の言語や単位は国ごとに異なる。表示内容が固定されていると、国ごとの仕様に対応した薬剤散布機を国ごとに製造する必要があった。
上記構成により、表示される単語の言語や単位を切り替えることができるため、個別に薬剤散布機を製造することなく、簡便に使用国や使用者に適した表示を行うことができる。その結果、薬剤散布機の表示の確認と操作性が良好となる。
また、前記走行における操舵種別を、前輪操舵、後輪操舵、および全輪操舵のいずれかに設定可能であり、前記表示内容として、設定されている前記操舵種別が含まれても良い。
このような構成により、現在の操舵状況を把握しながら、より適切な作業走行の制御を行うことができる。
また、前記表示部の操作を受けつける1または複数の表示スイッチ、前記走行に関する操作を受けつける1または複数の走行スイッチ、および前記作業に関する操作を受けつける1または複数の作業スイッチのうちの少なくとも一部のスイッチが配置されるスイッチパネルをさらに備えても良い。
上述のように、薬剤散布機は多くの操作具を備え、運転部に任意の場所に配置される。上記構成により、操作具の少なくとも一部をまとめてスイッチパネルに配置することにより、薬剤散布機の操作を効率的に行うことができる。
また、前記スイッチの少なくとも1つがファンクションスイッチであっても良い。
このような構成により、ファンクションスイッチはファンクションスイッチを回転させて操作を選択し、ファンクションスイッチを押下することにより操作を決定することができるため、各種操作を操作性良く行うことができる。
また、前記表示部はタッチパネルであり、前記表示部の操作を受けつける1または複数の表示スイッチ、前記走行に関する操作を受けつける1または複数の走行スイッチ、および前記作業に関する操作を受けつける1または複数の作業スイッチのうちの少なくとも一部のスイッチが前記表示部に設けられ、前記表示部は前記スイッチに対する操作を受け付けても良い。
このような構成により、操作具のうちの少なくとも一部を表示部に設けることができ、操作具をまとめて配置することができると共に、表示部で情報を確認しながら操作を行うことが容易となり、薬剤散布機の操作性が良好となる。
また、前記スイッチとして、前記作業装置のポジションレバーが含まれても良い。
このような構成により、作業装置の高さ調整を、表示部の表示を確認しながら容易に行うことができる。
また、前記作業装置は昇降操作が行われ、前記別作業の際に、操作範囲として、前記作業装置の前記操作範囲の下限を設定可能であっても良い。
このような構成により、容易に作業装置による作業高さを操作することができる。
また、前記作業装置は昇降操作が行われ、前記別作業の際に、操作範囲として、前記作業装置の前記操作範囲の上限を設定可能であっても良い。
作業装置によっては、作業装置の位置を高くしすぎると、キャビン等と接触してしまうことがある。上記構成により、作業装置の上限の高さを機体との接触を考慮して決定することができ、容易に作業装置による作業高さを操作しながら、作業装置と機体との接触を抑制することができる。
また、前記操作範囲は、段階的に設定され、または所定の長さごとに設定され、または前記操作範囲の全長に対する割合で設定されても良い。
このような構成により、適切な操作範囲の設定が容易となる。
また、装着されている前記作業装置を検知する装着検知部をさらに備え、装着された前記作業装置に応じて前記操作範囲が自動的に設定されても良い。
このような構成により、装着された作業装置に応じた適切な操作範囲を容易に設定することができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る薬剤散布機は、旋回経路を挟んで直線経路を走行することにより作業地を往復走行しながら薬剤を散布する薬剤散布機であって、薬剤を散布する複数の散布ノズルを有する薬剤散布ユニットを構成し、機体に対して昇降するセンターブームと、前記薬剤散布ユニットを構成し、前記機体に対して昇降すると共に、前記機体から横方向に展開される展開位置と上方に屈曲または前記機体の方向にスライドされる収納位置との間で変位するサイドブームと、前記機体の位置を自車位置として算出する自車位置算出部と、前記作業地において最初に前記直線経路を走行した際の第1開始点の前記自車位置と第1終了点の前記自車位置を取得する直線経路位置取得部と、前記旋回経路の終点を第2開始点とし、前記第1開始点と前記第1終了点とを結ぶ直線と平行な前記直線経路を生成する直線経路生成部と、走行中に算出された前記自車位置が生成された前記直線経路上に位置するように前記走行を制御する自動走行制御部とを備える。
このような構成により、一度直線経路を走行すると、その直線経路と平行な直線経路を自動走行できるため、作業走行が容易となる。これに加えて、自動走行中は走行に関する操作をする必要がなく、作業に関する操作に集中することができるため、作業に関する操作の操作性を向上させることができる。
また、走行中に前記機体前方の障害物を検知する障害検知装置をさらに備え、前記障害検知装置により、前記障害物が現在の前記センターブームの高さより高く前記センターブームの上昇上限位置より低いことが検知された場合は前記薬剤散布ユニットを上昇させ、前記障害物が前記センターブームの上昇上限位置以上の高さであることが検知された場合は前記サイドブームを前記収納位置に変位させ、前記障害物が前記センターブームの上昇上限位置以上の高さであり前記センターブームの前方の走行軌跡内にあることが検知された場合は前記機体を停止させても良い。
このような構成により、検知された障害物の高さに応じてブームを動作させ、あるいは機体を停止させることにより、ブームと障害物とが衝突することを抑制することができる。その結果、良好な防除作業を継続することができる。
薬剤散布機の構成を例示する左側面図である。 薬剤散布機の構成を例示する平面図である。 運転パネルの構成を例示する図である。 モニタパネルの表示例を示す図である。 スイッチパネルの構成を例示する図である。 モニタパネルの表示制御を行う機能ブロックの構成を例示する図である。 作業走行を例示する図である。 自動走行の制御を行う機能ブロックの構成を例示する図である。 ブームの自動昇降制御を行うフローを例示する図である。
〔薬剤散布機の全体〕
まず、薬剤散布機の構成例について、図1,図2を用いて説明する。なお、以下の説明では、薬剤散布機に関し、図1,図2に示される矢印Fの方向を「機体前方」、矢印Bの方向を「機体後方」、矢印Uの方向を「機体上方」、矢印Dの方向を「機体下方」、矢印Lの方向を「機体左方」、矢印Rの方向を「機体右方」とする。
図1,図2に示すように、薬剤散布機は、機体のフレーム10に支持される左右一対の前輪1と左右一対の後輪2とを備える。前輪1および後輪2は、それぞれ操向可能かつ駆動可能に装着される。機体の前側領域にエンジン3が設けられ、機体の前後方向における中間領域に運転座席4を有する運転部20が設けられる。機体のエンジン3よりも前側に薬剤を散布する防除作業に用いられる薬剤散布ユニット6が設けられる。機体の後部領域には、薬剤散布ユニット6に薬剤を供給する薬剤タンク7が設けられる。薬剤散布機は、機体の後部領域に種々の作業装置31(以下、いずれも図6参照)を着脱することができる。作業装置31は機体のフレーム10に支持される作業フレーム11の装着部11aに作業フレーム11に沿って昇降可能に支持される。作業装置31は運転部20等から操作を行うことができ、機体が走行しながら、あるいは機体が停止した状態で、装着された作業機に対応する作業を行う。図1,図2では、作業装置31としてブロードキャスタ8が装着された構成が例示される。
薬剤散布ユニット6は、センターブーム6aとサイドブーム6bとを有する。センターブーム6aは機体の前端部に機体の左右方向にわたって配置され、フレーム10に支持される。サイドブーム6bは、センターブーム6aの左右両端部のそれぞれに連結され、油圧シリンダ6cにより、センターブーム6aに対して展開位置と収納位置とに変位することができる。展開位置において、それぞれのサイドブーム6bは、機体から横方向に広がるように展開され、センターブーム6aとサイドブーム6bとは略直線状に並ぶ。収納位置において、それぞれのサイドブーム6bは、センターブーム6aとの連結点を支点として、機体に近づく方向かつ先端部分が上方に向くように屈曲され、機体の前後方向に沿って、基端部から先端部に向かうほど高くなるように配置される。センターブーム6aおよびサイドブーム6bの少なくともサイドブーム6bは、薬剤を散布する複数の散布ノズル6dを備える。薬剤タンク7に貯留された薬剤は、動噴ポンプ9により散布ノズル6dに供給され、散布ノズル6dから散布される。
図1から図3に示すように、運転部20の運転座席4の前方には、運転パネル26が設けられる。運転パネル26には、表示部である液晶パネル21、スイッチパネル22、各種の操作具23、ステアリングホイール25等が配置される。
液晶パネル21は、走行速度やエンジンの回転数(エンジン回転数)、薬剤散布ユニット6が行う防除作業に伴う各種情報、ブロードキャスタ8等の作業装置31が行う作業(以下、「別作業」とも称す)に伴う各種情報、その他、機体の各装置の設定情報や動作情報、走行情報等の各種の情報が表示される。
スイッチパネル22は、後述のように、液晶パネル21の操作・設定を行うスイッチ、薬剤散布ユニット6の操作・設定を行うスイッチ、作業装置31の設定を行うスイッチ、走行の操作・設定を行うスイッチ等が設けられる。
操作具23は、例えば、機体の前進および後進を制御するメインシフトレバー23aやエンジンの回転数を制御するアクセルレバー23b等が含まれる。操作具23は、運転パネル26以外に設けられても良く、操作具23の一つであるレンジシフトレバー23cは、運転座席4に隣接する位置に配置される。
〔実施形態1〕
次に、実施形態1として、薬剤散布機が備える液晶パネル21およびスイッチパネル22について、図1〜図3を参照しながら図4〜図6を用いて説明する。
〔液晶パネル〕
図3,図4に示すように、液晶パネル21には各種の情報が表示され、機体が行う作業等に応じて表示内容を変更することができる。
例えば、薬剤を散布する防除作業の際には、液晶パネル21は、図4(a)に示すように、表示内容として、防除作業に必要な表示内容を最適化して表示する。具体例として、表示内容は、薬剤の散布圧力21a、作業地の単位面積当たりの薬剤の散布量21b、走行速度21c、散布量に応じた推奨走行速度範囲21d、および薬剤の散布に用いられる動噴ポンプの入切の表示21e等が表示される。
薬剤の散布圧力21aは、散布ノズル6dから散布される薬剤の圧力であり、動噴ポンプ9により制御される。薬剤の散布量21bは、作業地において所定の単位面積あたりに散布される薬剤の散布量である。走行速度21cは機体が走行する速度である。推奨走行速度範囲21dは、適切な薬剤の散布量確保するために必要な走行速度の上限と下限とを示す表示である。単位面積あたりに散布する薬剤の散布量は、動噴ポンプ9で調整される薬剤の散布量と走行速度とで決まる。しかし、動噴ポンプ9の性能により、散布量の調整には限界がある。そのため、動噴ポンプ9の能力に応じて、設定された単位面積当たりの薬剤を散布するための、走行速度の範囲が決まる。この範囲が推奨走行速度範囲21dとなる。動噴ポンプの入切の表示21eは、動噴ポンプ9が動作している際に点灯する表示であり、動噴ポンプ9が動作中であれば薬剤を散布していることを示す。
また、作業装置31として中耕装置が装着され、防除作業以外の別作業として中耕作業が行われる際には、液晶パネル21は、図4(b)に示すように、表示内容として、中耕作業に必要な表示内容を最適化して表示する。具体例として、表示内容は、エンジンの回転数21f、作業装置31である中耕装置の高さ21g、走行速度21c等が表示される。
エンジンの回転数21fは、エンジン3の出力回転数である。中耕装置の高さ21gは、作業装置31である中耕装置が昇降された結果として位置する、作業地からの高さや昇降可能範囲における高さ位置等を示す情報である。
さらに、防除作業および別作業の少なくともいずれかにおける、液晶パネル21の表示内容は、薬剤散布機が使用される国、あるいは使用者の使用する言語等に応じて変更されても良い。防除作業または別作業において、作業中に表示されることが要求される表示内容が、作業環境等に応じて異なる場合がある。また、液晶パネル21に表示される言語や単位も国等ごとにその国の言語や単位に変更することが適切である。しかし、薬剤散布機ごとに表示内容や使用する言語・単位を固定すると、国ごとに別途薬剤散布機を製造する必要が生じ効率的でない。
そこで、本実施形態における薬剤散布機は、防除作業および別作業の少なくともいずれかにおいて、液晶パネル21の表示内容、使用言語または使用単位の少なくともいずれかを変更することができる。
従来の薬剤散布機における表示部は、表示内容等を変更することができず、防除作業に係る情報の表示領域や、別作業に係る情報の表示領域が固定されて、同時に配置されていた。また、従来の薬剤散布機における表示部は、1つの言語および単位に固定されていた。そのため、行っている作業内容にとって不要な多くの情報が表示されたり、表示内容を理解することが困難であったりする場合があり、適切に作業状況を把握することが困難な場合があった。
本実施形態における薬剤散布機によると、表示内容を作業内容に応じて最適化することができるため、同時に表示される情報が作業内容に応じて必要な内容に限定されて少なくなり、必要な情報を精度良く確認することができる。そのため、適切な作業・操作を行うことができ、操作性が向上し、作業効率が向上する。さらに、使用言語・使用単位等を、使用国等に応じて変更することが可能な構成とすることにより、使用者に分かりやすい表示が行われるため、作業者が必要な情報を精度良く確認することができ、操作性が向上し、作業効率が向上する。また、薬剤散布機を国ごと等に個別に製造する必要がなくなり、効率的な薬剤散布機の製造を行うことができる。
なお、防除作業における表示内容は、さらに変更可能とすることができ、薬剤の散布圧力21a、作業地の単位面積当たりの薬剤の散布量21b、走行速度21c、および推奨走行速度範囲21dの少なくとも一部に代わり、またはこれらと共に、エンジンの回転数21fが表示されても良い。また、防除作業における表示内容として、車速連動していることを示す車速連動情報21hが表示されても良い。上述のように、薬剤は作業地において単位面積あたりに一定量散布されることがある。車速連動は、単位面積当たりの散布量を一定に保つために、走行車速に応じて散布ノズル6dから散布される薬剤の量を自動的に調整する作業走行のことである。
また、上述の表示内容の変更は、表示内容を切り替えるための操作具23またはスイッチが別途設けられ、これらを操作することにより変更されても良く、後述のように自動的に変更されても良い。
また、薬剤散布機は、前輪1および後輪2の全ての車輪を操舵する4WS(「全輪操舵」に相当)と、前輪1のみを操舵するFWS(「前輪操舵」に相当)と、後輪2のみを操舵するRWS(「後輪操舵」に相当)とに、操舵種別を切り替えることができる場合がある、この場合、防除作業および別作業の少なくともいずれかにおいて、液晶パネル21に、操舵種別21iを表示しても良い。さらに、液晶パネル21は、その他の各種の情報を表示しても良く、例えば、水温の異常警報、燃料残量の減少警報等を表示することができる。
〔スイッチパネル〕
図3,図5に示すように、スイッチパネル22は、運転パネル26のステアリングホイール25の近傍に設けられる。スイッチパネル22には各種のスイッチ24が配置され、液晶パネル21の表示に関する操作・設定、走行に関する操作・設定、作業装置31による作業に関する操作・設定等が行われる。
例えば、スイッチ24は、作業モードの切り替えを行う作業スイッチ24a、操舵種別を切り替える操舵スイッチ24b、液晶パネル21の表示内容を切り替える表示スイッチ24c、車速連動を入り切りする車速連動スイッチ24d、機体のモンローを操作するモンロースイッチ24e等が設けられる。
このように、スイッチパネル22を運転パネル26のステアリングホイール25の近傍に配置することにより、作業走行中の各種の操作の操作性が向上する。また、種々の操作に係るスイッチ24をまとめて配置することにより、さらに操作性が向上する。
また、各スイッチ24の少なくとも一部は、ファンクションスイッチとすることができる。例えば、表示スイッチ24cをファンクションスイッチとすることにより、ファンクションスイッチを回転させることにより表示内容を選択し、ファンクションスイッチを押下することにより表示内容を決定することができる。このように、スイッチ24としてファンクションスイッチを用いることにより、各種の操作が簡単になり、操作性が向上する。
〔表示制御構成〕
次に、図1〜図3を参照しながら、図6を用いて、液晶パネル21の表示内容の変更(切り替え)を制御する構成について説明する。
図6に示すように、薬剤散布機は、薬剤散布ユニット6、作業装置31、表示部である液晶パネル21、操作部32、表示制御部33、情報受信部34、記憶部35を備える。
薬剤散布ユニット6は、上述されたように、センターブーム6aと一対のサイドブーム6bと複数の散布ノズル6dを備え、薬剤を散布する。作業装置31は、上述されたように、ブロードキャスタ8や中耕装置等の各種装置であり、薬剤散布機に装着して使用される。液晶パネル21は、上述のように、各種情報を表示する。
操作部32は、上述の各種の操作具23を含む、薬剤散布機の各種操作を行うスイッチ等の操作受付器具である。具体的には、操作部32は、液晶パネル21の操作を受け付ける1または複数の表示スイッチ32a、エンジン3や前輪1、後輪2等が行う走行に関する操作を受けつける1または複数の走行スイッチ32b、薬剤散布ユニット6や作業装置31が行う作業に関する操作を受けつける1または複数の作業スイッチ32cを含む。
また、操作部32は、上述されたスイッチパネル22が含まれても良い。スイッチパネル22に設けられる作業スイッチ24a、車速連動スイッチ24dは、作業スイッチ32cの一部である。スイッチパネル22に設けられる、操舵スイッチ24b、モンロースイッチ24eは、走行スイッチ32bの一部である。スイッチパネル22に設けられる表示スイッチ24cは、表示スイッチ32aの一部である。
また、液晶パネル21はタッチパネルであっても良く、この場合、液晶パネル21に各種スイッチを表示し、液晶パネル21に表示されるスイッチをタッチすることにより、各操作を受け付ける構成とすることもできる。液晶パネル21に表示されるスイッチは、操作部32の一部とすることができる。例えば、液晶パネル21に表示されるスイッチとして、作業装置31の昇降を制御するポジションレバーが設けられても良い。
また、操作部32は、装着された作業装置31の昇降操作の操作範囲を設定しても良い。例えば、作業装置31の昇降の下限を設定することができる。下限を設定することにより、作業装置31を下限まで下降させた状態で作業が行われ、作業を伴わない走行の際には、作業装置31を上昇させる等の制御を行うことができる。また、作業装置31の昇降の上限を設定することができる。装着された作業装置31を上昇させすぎると、作業装置31がキャビン等の機体の一部と干渉する場合には、キャビン等と干渉しない上限を設定することにより、作業装置31とキャビン等とが干渉することを防止することができる。
情報受信部34は、薬剤散布ユニット6や作業装置31から、薬剤散布ユニット6や作業装置31の作業状態や動作状態等の各種の情報を取得する。情報受信部34は、他にも、エンジン3等の薬剤散布機の各機器からも各種の情報を取得する。取得した情報は表示制御部33や記憶部35等に送信される。
記憶部35は、操作部32が受け付けた各種の操作情報、情報受信部34が受信した各種の情報、さらに、液晶パネル21に表示すべき情報等を記憶する。液晶パネル21に表示すべき情報は、作業に応じた表示内容、国ごとの表示内容、各表示内容におけるグラフィック情報等である。作業に応じた表示内容は、上述されるように、防除作業または別作業の際に表示される表示内容の項目である。国ごとの表示内容は、国ごとに表示が変更される単語の言語や単位について、どの国の場合はどのような文字を表示するか、どのようは単位を表示するかを示す情報である。グラフィック情報は、液晶パネル21に表示される変数以外のアニメーション等の情報である。
表示制御部33は、液晶パネル21の表示を制御する。例えば、表示制御部33は、操作部32から、どの作業に関する表示内容を表示するのか、どの国の言語や単位を用いて表示するのかといった操作を受け付け、受け付けた操作の内容に応じた表示内容を記憶部35に記憶された表示内容から選択して液晶パネル21に表示させる。
このように、液晶パネル21は、表示制御部33の制御に応じて、防除作業の際に表示する表示内容、中耕作業等のその他の別作業それぞれに応じた表示内容を切り替えて表示することができる。これにより、防除作業の際には防除作業に必要な表示が行われると共に、防除作業の際には表示する必要性が低い表示が行われないようにすることができ、防除作業に最適化された表示が行われる。また、別作業の際には、別作業に必要な表示が行われると共に、別作業の際には表示する必要性が低い表示が行われないようにすることができ、別作業に最適化された表示が行われる。その結果、液晶パネル21は、作業の内容に応じて最適化された表示のみを行い、余計な表示を行わないため、必要な情報を精度良く確認することができるようになり、操作性が良好となって作業効率が向上される。
また、液晶パネル21は、防除作業の際に表示される表示内容および別作業の際に表示される表示内容の少なくともいずれかにおいて、薬剤散布機が使用される国または薬剤散布機の使用者に応じて、表示内容で使用される単語の言語や、表示内容で使用される単位を変更することにより、使用国あるいは使用者が最も理解できる表示とすることができる。また、あらかじめ、記憶部35に、各国に応じた言語や単位に対応する表示内容を記憶することにより、国に応じて薬剤散布機を製造することなく、簡単な操作で言語や単位を最適化することができる。その結果、薬剤散布機をより効率的に使用することができ、操作性が良好となり作業効率が向上する。
なお、上記説明では、操作部32の操作に応じて作業に対応した表示内容に切り替えたが、薬剤散布機が行っている作業に応じて自動的に表示内容を切り替えることもできる。この場合、薬剤散布機は、装着判定部39と、作業選択部36とをさらに備える。
装着判定部39は、薬剤散布機の装着部11aに作業装置31が装着されているか否かを判定する。判定結果は作業選択部36に送信される。
作業選択部36は、作業装置31が装着されていないと装着判定部39が判定した場合、防除作業が行われていると判断する。また、作業選択部36は、作業装置31が装着されていると装着判定部39が判定した場合、別作業が行われていると判断する。判断された結果は表示制御部33に送信される。
表示制御部33は、作業選択部36から受信した判断結果に応じて表示内容を決定する。そのため、表示制御部33は、作業選択部36が防除作業であると判断した場合は、防除作業に対応する表示内容を液晶パネル21に表示させ、作業選択部36が別作業であると判断した場合は、別作業に対応する表示内容を液晶パネル21に表示させる。
このように、作業装置31の装着の有無により自動的に表示内容を切り替えることにより、より容易に作業内容に応じた表示内容を表示することができ、操作性が良好となって作業効率がより向上する。
さらに、装着された作業装置31に応じて別作業の具体的な内容が判別できる場合、別作業に係る表示内容のうち、作業内容により特化した表示内容を表示することもできる。この際、作業選択部36が装着された作業装置31を識別できる構成としても良いが、薬剤散布機は装着検知部37をさらに備えても良い。装着検知部37は装着された作業装置31を識別でき、識別結果を表示制御部33に送信する。表示制御部33は、装着判定部39により作業装置31が装着されていると判定された場合、装着検知部37により識別された作業装置31に応じた作業内容に対応する表示内容を液晶パネル21に表示させる。このような構成により、作業内容に応じたより適確な表示内容が容易に表示される。
また、このように装着された作業装置31が識別できる構成において、表示内容を自動的に選択せず、操作部32の操作に応じて表示内容が切り替えられる構成とされても良い。この際、操作部32である入力部から作業が入力され、入力された作業に応じた表示内容が表示される。そして、操作部32の操作に応じて表示された表示内容が、装着検知部37等で識別された作業装置31に対応する表示内容と一致しない場合、表示内容の切り替え操作が誤っている可能性がある。そのため、薬剤散布機は、報知部38をさらに備えても良く、操作部32の操作に応じて表示された表示内容が、装着検知部37等で識別された作業装置31に対応する表示内容と一致しない場合、報知部38は警報を報知する。報知部38が行う報知の内容は、単に表示内容が一致しない旨の報知でもよいし、操作部32の操作を促し、不一致を解消させるための報知等の、適切な表示内容を表示させるための報知であっても良い。
〔実施形態2〕
次に、実施形態2として、薬剤散布機の自動走行について、図1,図2を参照しながら図7〜図9を用いて説明する。実施形態2における自動走行は、実施形態1における薬剤散布機において実施されても良いが、液晶パネル21の表示内容が変更されない薬剤散布機において実施されても良い。
〔自動走行〕
まず、図7を用いて薬剤散布機が行う自動走行の概略について説明する。以下の説明では、苗42が条植えされた圃場40に薬剤散布機で薬剤を散布する構成を例に説明するが、苗に限らず、圃場に植えられた作物に薬剤を散布する構成であっても良い。
図7に示すように、畦41で区切られた圃場40には、苗42が複数条にわたって植え付けられている。薬剤散布機は、このような圃場40に薬剤を散布する。圃場40は、苗42が植え付けられた作業領域40aと、苗42が植え付けられない薬剤散布機の旋回領域となる枕地領域40bとに区分けされる。
薬剤散布機は、作業領域40aを苗42の条に沿って略直線状の複数の作業経路43を往復走行しながら薬剤を散布する。薬剤散布機は、隣り合う2つの作業経路43をつなぐ枕地領域40bの旋回経路44を走行する。これにより、薬剤散布機は、旋回経路44をはさんで作業経路43を往復走行しながら薬剤を散布する。
薬剤散布機は、手動走行で、ある作業経路43aを走行する際に、作業経路43aの開始点S1(「第1開始点」に相当)における機体の位置と、作業経路43の終了点E1(「第1終了点」に相当)における機体の位置とを記録し、開始点S1と終了点E1とを結ぶ直線を生成する。ある作業経路43aを走行した後、薬剤散布機は、手動走行で、旋回経路44を旋回し開始点S2(「第2開始点」に相当)に到着する。薬剤散布機は、開始点S2に到達すると、開始点S2から始まり、開始点S1と終了点E1とを結ぶ直線に平行な次の作業経路43bを生成する。そして、薬剤散布機は、生成された作業経路43bに沿って自動走行を行う。作業経路43bを作業領域40aの端部まで走行すると、薬剤散布機は旋回経路44に沿って手動走行で走行する。旋回が終了すると、同様の方法で次の作業経路43を生成して自動走行を行う。このような動作を繰り返して、薬剤散布機は、作業領域40aの防除作業を行う。
〔自動走行の制御構成〕
次に、図1,図7を参照しながら、図8を用いて自動走行の制御構成について説明する。
図8に示すように、薬剤散布機は、自車位置検出モジュール51、自車位置算出部52、直線経路位置取得部53、直線経路生成部54、自動走行制御部55、および記憶部56を備える。
自車位置検出モジュール51は、人工衛星から送信されるGNSS(global navigation satellite system)信号(GPS信号を含む)を受信して、自車位置を算出するための測位データを出力し、瞬時の走行方向を示す位置ベクトルを出力する。例えば、自車位置検出モジュール51は、図示しない、衛星航法モジュールや慣性航法モジュール等を有する。自車位置検出モジュール51は、人工衛星との通信が可能な、機体の任意の位置に設けられる。
自車位置算出部52は、自車位置検出モジュール51が出力する測位データから自車位置を算出する。直線経路位置取得部53は、薬剤散布機が作業経路43を走行した際の、開始点S1および終了点E1の自車位置を自車位置検出モジュール51から取得する。例えば、作業経路43aの走行開始時に、作業者が行う所定の操作に伴い、直線経路位置取得部53は、その位置における自車位置を開始点S1として取得し、記憶部56に記憶させる。同様に、直線経路位置取得部53は、作業経路43aの走行終了時に行われる所定の操作に伴い、その位置における自車位置を終了点E1として取得し、記憶部56に記憶させる。
直線経路生成部54は、記憶部56に記憶される開始点S1と終了点E1とを結ぶ直線経路を算出する。そして、直線経路生成部54は、開始点S2から始まり、算出された直線経路と平行な経路を作業経路43bとして生成する。ここで、開始点S2は、2つの作業経路43間を走行する旋回経路44の終了点であり、各作業経路43の開始点である。
自動走行制御部55は、作業経路43bとして生成された直線経路を自動走行する際に、自動走行を制御する。自動走行制御部55は、走行中に、直線経路である作業経路43b上に機体が位置するように走行装置5を自動制御する。走行装置5は、前輪1および後輪2を含み、自動走行制御部55は、走行装置5の前輪1および後輪2の駆動および操舵を制御することにより、機体を直線経路である作業経路43bに沿って走行させる。なお、自動走行中、薬剤散布ユニット6を含む作業装置31は手動操作されても良いが、自動走行制御部55は作業装置31の制御を自動的に行っても良い。例えば、自動走行制御部55は、作業経路43bの走行開始時にサイドブーム6bを展開位置に変位させて薬剤の散布を開始し、作業経路43bの走行終了時にサイドブーム6bを収納位置に変位させて薬剤の散布を終了させる制御を行っても良い。このような制御は、作業経路43aにおいて行われる手動操作に倣って行われても良い。
このように、手動走行により走行された作業経路43aと略平行な直線経路である作業経路43bを自動走行することにより、圃場40の作業領域40aを自動走行で走行することができ、走行時の操作が簡便となり、操作性が向上して効率的な作業走行を行うことができる。
〔苗を回避する走行抑制〕
なお、防除作業中、前輪1および後輪2が圃場40に植え付けられた苗42を踏まないことが適切である。そのため、薬剤散布機は、間隔検知部57をさらに備えても良い。苗42は条植えされており、間隔検知部57は苗42の条間を検知する。そして、自動走行制御部55は、自動走行に際し、間隔検知部57が検知した条間に前輪1および後輪2が位置するように、操舵制御したり、直線経路を補正したりする。これにより、自動走行中、前輪1および後輪2が自動的に条間を走行するように制御され、適切な防除作業が効率的に行われる。なお、間隔検知部57は、カメラを備え、撮像された画像を画像認識することにより条間を検知しても良い。また、間隔検知部57は、ソナーやレーザ式距離センサ等であっても良く、条植えされた苗42を検知して、条間を把握することができる構成であれば良い。
苗42は、田植機や直播機によって植え付けられる。田植機や直播機が位置情報を取得可能な場合、田植機や直播機は、植付作業の際に走行した走行経路を記憶することができる。そのため、走行経路に沿って植付作業を行った結果として、条植えされた苗42の位置、つまり条間を、田植機や直播機は記憶することができる。薬剤散布機は、田植機や直播機が記憶した圃場40における苗42の位置や条間の位置と圃場40とを紐づけて生成されたマップ60を用いて条間を把握することができる。具体的には、薬剤散布機は、マップ60を記憶部56に記憶しておき、自動走行制御部55は、記憶部56に記憶されたマップ60から条間を把握し、前輪1および後輪2が自動的に条間を走行するように制御する。
さらに、マップ60等により、苗42の株間や播種間隔が把握できる場合、自動走行制御部55は、薬剤散布ユニット6を制御して、苗42の株間や播種間隔に応じて薬剤の散布量を自動調整しても良い。
これにより、より精度良く薬剤の散布を制御し、適切な薬剤の散布を行い、効率的な防除作業を行うことができる。薬剤の散布量の自動調整は、自動走行制御部55が行っても良いが、後述の作業制御部58が行っても良い。
〔サイドブームの収納〕
作業経路43において、薬剤散布機はサイドブーム6bを展開するため、サイドブーム6bを含めた機体の幅は広くなる。そのままの状態で旋回経路44を走行すると、旋回の外側、つまり旋回方向の反対側のサイドブーム6bは畦41等と衝突する場合がある。そのため、旋回経路44を走行する際に、薬剤散布機は旋回方向の反対側のサイドブーム6bを収納位置に変位させる。薬剤散布機は、機体の旋回を検知するセンサ59をさらに備え、センサ59が機体の旋回を検知すると、自動制御で旋回方向の反対側のサイドブーム6bを収納位置に変位させても良い。センサ59は、自車位置算出部52を流用して走行軌跡から機体が旋回することを検知しても良いし、慣性航法モジュールで機体の進行方位の変化から機体が旋回することを検知しても良い。また、センサ59は、前輪1および後輪2の回転数差から機体が旋回することを検知する構成としても良いし、前輪1および後輪2のいずれかの操舵方向から機体が旋回することを検知する構成としても良い。また、自動制御によるサイドブーム6bの収納制御は、自動走行制御部55が行っても良いし、後述の作業制御部58が行っても良い。また、このような制御を行う場合と行わない場合を作業者が選択できる構成としても良い。
なお、以上の説明では畦41と作業領域40aとの間に枕地領域40bを設け、枕地領域40bに旋回経路44を設ける場合を例示したが、枕地領域40bが設けられない構成としても良い。この場合、旋回経路44の少なくとも一部は作業領域40aに形成される。そして、旋回経路44におけるサイドブーム6bの収納と薬剤の散布の制御が、枕地領域40bの有無や幅、畦41の高さ等の形状、旋回経路44と畦41との距離等に応じて行われても良い。
例えば、旋回中は薬剤の散布を中止し、最後に旋回経路44が設けられた旋回領域を周回走行しながら薬剤を散布しても良い。この場合は、旋回時に、サイドブーム6bの両方を収納位置に変位させても良いし、上述のように旋回方向の反対側のサイドブーム6bを自動的に収納位置に変位させても良い。また、サイドブーム6bの少なくとも一方を展開位置に展開したまま旋回させる場合、展開されたサイドブーム6bとセンターブーム6aから薬剤の散布が継続されても良い。ただし、この場合、旋回領域に薬剤が散布されない領域が生じ、必要に応じて周回走行を別途行って、未散布領域に薬剤を散布する。
このように、機体が旋回することを検知して、旋回方向の反対側のサイドブーム6bを自動的に収納位置に変位することにより、サイドブーム6bと畦41との衝突を自動的に回避し、操作性を向上させながら効率的な旋回走行を行うことができる。
〔障害物の回避〕
圃場40には障害物がある場合がある。走行中の薬剤散布機が障害物と衝突すると薬剤散布機が破損する場合がある。例えば、障害物が薬剤散布ユニット6と衝突すると、ブーム(センターブーム6a、サイドブーム6b)が曲がったり、散布ノズル6dに損傷が生じたりする。ブームが曲がると適切な位置に薬剤が散布できなくなる等の異常が生じ、散布ノズル6dが損傷すると薬剤の散布ができなくなる等の異常が生じる。
そのため、薬剤散布機は、障害物の存在やその高さを検知する障害検知装置61と、ブームの動作を制御する作業制御部58とをさらに備え、障害物の検知状態に応じてブームを移動または変位させても良い。障害検知装置61は、ソナーやカメラ等を用いることができ、カメラを用いる場合は、作業制御部58や他の制御部等が撮像画像を画像解析して、障害物の存在や位置、高さ等を検知する。
以下、図8,図9を用いて、障害物の検知結果に応じたブームの動作制御について説明する。
まず、障害検知装置61が障害物を検知すると(ステップ#1)、作業制御部58は、障害物の高さと現状のブームの高さとを比較する(ステップ#2)。ブームの高さは、薬剤散布ユニット6に設けられた位置センサやブームの高さを操作する操作具23の操作位置等から検出する。
障害物の高さが現状のブームの高さより低い場合(ステップ#2 No)、作業制御部58は現状のブームの高さを維持する制御を行う(ステップ#3)。
障害物の高さが現状のブームの高さ以上の場合(ステップ#2 Yes)、作業制御部58は、障害物の高さとブームの上限高さとを比較する(ステップ#4)。ブームは所定の範囲で昇降される。ブームの上限高さは、ブームを上昇させることのできる上限の高さである。障害物の高さがブームの上限高さより低い場合(ステップ#4 No)、作業制御部58はブーム(薬剤散布ユニット6)を上昇させる制御を行う(ステップ#5)。この際、ブームは障害物の高さより高い位置まで上昇される。
障害物の高さがブームの上限高さ以上の場合(ステップ#4 Yes)、作業制御部58は、障害物の位置がセンターブーム6aより内側であるか否かを判定する(ステップ#6)。具体的には、このまま薬剤散布機が走行した場合、センターブーム6aが障害物の存在位置を通過するか否か、つまり、このまま薬剤散布機が走行した場合のセンターブーム6aの前方の移動軌跡(走行軌跡)内に障害物が存在するか否かを判定する。
センターブーム6aの前方の移動軌跡(走行軌跡)内に障害物が存在しない場合(ステップ#6 No)、機体の前方にある障害物はセンターブーム6aとは衝突せず、サイドブーム6bと接触する可能性がある。そのため、作業制御部58は、障害物が存在する側のサイドブーム6bを収納位置に変位させ、サイドブーム6bと障害物とが衝突することを回避する(ステップ#7)。
センターブーム6aの前方の移動軌跡(走行軌跡)内に障害物が存在する場合(ステップ#6 Yes)、このままでは、センターブーム6aは機体の前方にある障害物との衝突を回避することができない。そのため、作業制御部58は、機体を停止する制御、または、障害物を迂回する経路で機体を走行させる制御を行う(ステップ#8)。この場合、作業制御部58は、自動走行制御部55を介して機体を停止または迂回させる制御を行っても良い。
このように、障害物の検知結果に応じたブームの動作を制御することにより、障害物がブームと衝突して防除作業に支障をきたすことを回避でき、効率的に作業を継続させることができる。
なお、以上の説明において、サイドブーム6bは、センターブーム6aとの連結部で折り曲げられて収納位置に変位されたが、収納位置に収納される態様は、サイドブーム6bが機体から左右方向に突出しない収納位置に移動されれば良く、サイドブーム6bは任意の態様で収納されても良い。例えば、サイドブーム6bは、展開位置から機体の内側に向かってスライドできる構成とされ、サイドブーム6bの収納位置は、サイドブーム6bの略全長が機体の内部、またはセンターブーム6aの幅方向の内側に収納される位置としても良い。
〔別実施形態〕
(1)上記各実施形態において、薬剤散布機に装着される作業装置31として中耕装置が装着され、別作業として中耕作業が行われる際の表示内容を例に説明したが、他の作業装置31が装着されても良く、表示内容は装着された作業装置31に対応する別作業を行う際に必要な表示内容が表示されても良い。表示内容は、推奨走行速度範囲21dを含んでも良い。
(2)上記各実施形態において、表示内容を切り替える制御に用いられる構成、および、自動走行に係る構成は、適宜CPU等のプロセッサを備え、それぞれの機能ブロックは、ハードウェアで構成されても良いが、少なくとも一部の機能がソフトウェアで構成されても良い。この場合、ソフトウェアは記憶部35または記憶部56に記憶され、プロセッサによって動作する。また、機能ブロックの構成も上記構成に限らず、それぞれの機能ブロックが適宜集約され、あるいは細分化された構成であっても良い。
本発明は、薬剤散布機等の農作業機を始め、作業を行う各種の作業機に適宜に適用することができる。
6 薬剤散布ユニット
6a センターブーム
6b サイドブーム
9 動噴ポンプ
21 液晶パネル(表示部)
21a 散布圧力
21b 散布量
21c 走行速度
21d 推奨走行速度範囲
21e 動噴ポンプの入切の表示
21f エンジンの回転数
21g 中耕装置の高さ
21h 車速連動情報
21i 操舵種別
22 スイッチパネル
24 スイッチ
24a 作業スイッチ
24b 操舵スイッチ
24c 表示スイッチ
31 作業装置
32 操作部(入力部)
32a 表示スイッチ
32b 走行スイッチ
32c 作業スイッチ
33 表示制御部
34 情報受信部
35 記憶部
36 作業選択部
37 装着検知部
38 報知部
39 装着判定部
43 作業経路(直線経路)
43a 作業経路(直線経路)
43b 作業経路(直線経路)
44 旋回経路
51 自車位置検出モジュール
52 自車位置算出部
53 直線経路位置取得部
54 直線経路生成部
55 自動走行制御部
56 記憶部
57 間隔検知部
58 作業制御部
59 センサ
60 マップ
61 障害検知装置
E1 終了点(第1終了点)
S1 開始点(第1開始点)
S2 開始点(第2開始点)

Claims (20)

  1. 走行しながら薬剤散布ユニットから薬剤を散布する防除作業および装着された着脱可能な作業装置を用いて行われる1または複数の別作業のうちから選択された作業を行う薬剤散布機であって、
    情報を表示する表示部と、
    前記表示部に表示される表示内容を制御する表示制御部とを備え、
    前記表示制御部は、選択された前記作業に応じて前記表示内容を前記作業に必要な情報に最適化する薬剤散布機。
  2. 前記表示部はタッチパネルであり、前記表示部の操作、前記走行に関する操作、および前記作業に関する操作のうちの少なくともいずれかの操作を受け付ける請求項1に記載の薬剤散布機。
  3. 前記表示制御部は、前記作業として前記防除作業が選択された場合、前記表示部に、前記表示内容として、前記薬剤の散布圧力、作業地の単位面積当たりの前記薬剤の散布量、走行速度、前記散布量に応じた推奨走行速度範囲、および前記薬剤の散布に用いられる動噴ポンプの入切を表示させる請求項1または2に記載の薬剤散布機。
  4. 前記表示部はタッチパネルであり、前記表示部で操作を受け付け、
    前記表示制御部は、前記表示部での操作に応じて、前記散布圧力、前記散布量、前記走行速度、前記推奨走行速度範囲、および前記動噴ポンプの入切の少なくとも一部に代えて、エンジン回転数を前記表示部に表示させる請求項3に記載の薬剤散布機。
  5. 前記表示制御部は、前記作業として前記別作業が選択された場合、前記表示部に、前記表示内容として、エンジン回転数、前記作業装置の高さ情報、および走行速度を表示させる請求項1から4のいずれか一項に記載の薬剤散布機。
  6. 前記作業装置が装着されているか否かを判定する装着判定部と、
    前記装着判定部によって前記作業装置が装着されていると判定された場合には前記別作業を自動的に選択し、前記装着判定部によって前記作業装置が装着されていないと判定された場合には前記防除作業を自動的に選択する作業選択部とをさらに備え、
    前記表示制御部は、前記作業選択部が選択した前記作業に応じた前記表示内容を前記表示部に表示させる請求項1から5のいずれか一項に記載の薬剤散布機。
  7. 前記作業を入力する入力部と、
    前記作業装置が装着されているか否かを判定する装着判定部と、
    前記装着判定部によって前記作業装置が装着されていると判定された場合には前記別作業を自動的に選択し、前記装着判定部によって前記作業装置が装着されていないと判定された場合には前記防除作業を自動的に選択する作業選択部と、
    警告を報知する報知部とをさらに備え、
    前記表示制御部は、前記入力部から入力された前記作業に応じた前記表示内容を前記表示部に表示させると共に、
    前記作業選択部が選択した前記作業と、前記入力部から入力された前記作業とが一致しない場合、前記報知部にその旨を報知させる請求項1から5のいずれか一項に記載の薬剤散布機。
  8. 前記表示制御部は、前記報知部に、さらに、不一致を解消するために行うべき操作を報知させる請求項7に記載の薬剤散布機。
  9. 前記表示制御部は、前記表示内容で用いられる言語および単位を、使用される国の言語および前記国で用いられる単位に対応して変更させる請求項1から8のいずれか一項に記載の薬剤散布機。
  10. 前記走行における操舵種別を、前輪操舵、後輪操舵、および全輪操舵のいずれかに設定可能であり、
    前記表示内容として、設定されている前記操舵種別が含まれる請求項1から9のいずれか一項に記載の薬剤散布機。
  11. 前記表示部の操作を受けつける1または複数の表示スイッチ、前記走行に関する操作を受けつける1または複数の走行スイッチ、および前記作業に関する操作を受けつける1または複数の作業スイッチのうちの少なくとも一部のスイッチが配置されるスイッチパネルをさらに備える請求項1から10のいずれか一項に記載の薬剤散布機。
  12. 前記スイッチの少なくとも1つがファンクションスイッチである請求項11に記載の薬剤散布機。
  13. 前記表示部はタッチパネルであり、
    前記表示部の操作を受けつける1または複数の表示スイッチ、前記走行に関する操作を受けつける1または複数の走行スイッチ、および前記作業に関する操作を受けつける1または複数の作業スイッチのうちの少なくとも一部のスイッチが前記表示部に設けられ、
    前記表示部は前記スイッチに対する操作を受け付ける請求項1から12のいずれか一項に記載の薬剤散布機。
  14. 前記スイッチとして、前記作業装置のポジションレバーが含まれる請求項11から13のいずれか一項に記載の薬剤散布機。
  15. 前記作業装置は昇降操作が行われ、
    前記別作業の際に、操作範囲として、前記作業装置の前記操作範囲の下限を設定可能である請求項1から14のいずれか一項に記載の薬剤散布機。
  16. 前記作業装置は昇降操作が行われ、
    前記別作業の際に、操作範囲として、前記作業装置の前記操作範囲の上限を設定可能である請求項1から15のいずれか一項に記載の薬剤散布機。
  17. 前記操作範囲は、段階的に設定され、または所定の長さごとに設定され、または前記操作範囲の全長に対する割合で設定される請求項15または16に記載の薬剤散布機。
  18. 装着されている前記作業装置を検知する装着検知部をさらに備え、
    装着された前記作業装置に応じて前記操作範囲が自動的に設定される請求項15から17のいずれか一項に記載の薬剤散布機。
  19. 旋回経路を挟んで直線経路を走行することにより作業地を往復走行しながら薬剤を散布する薬剤散布機であって、
    前記薬剤を散布する複数の散布ノズルを有する薬剤散布ユニットを構成し、機体に対して昇降するセンターブームと、
    前記薬剤散布ユニットを構成し、前記機体に対して昇降すると共に、前記機体から横方向に展開される展開位置と上方に屈曲または前記機体の方向にスライドされる収納位置との間で変位するサイドブームと、
    前記機体の位置を自車位置として算出する自車位置算出部と、
    前記作業地において最初に前記直線経路を走行した際の第1開始点の前記自車位置と第1終了点の前記自車位置を取得する直線経路位置取得部と、
    前記旋回経路の終点を第2開始点とし、前記第1開始点と前記第1終了点とを結ぶ直線と平行な前記直線経路を生成する直線経路生成部と、
    走行中に算出された前記自車位置が生成された前記直線経路上に位置するように前記走行を制御する自動走行制御部とを備える薬剤散布機。
  20. 走行中に前記機体前方の障害物を検知する障害検知装置をさらに備え、
    前記障害検知装置により、前記障害物が現在の前記センターブームの高さより高く前記センターブームの上昇上限位置より低いことが検知された場合は前記薬剤散布ユニットを上昇させ、前記障害物が前記センターブームの上昇上限位置以上の高さであることが検知された場合は前記サイドブームを前記収納位置に変位させ、前記障害物が前記センターブームの上昇上限位置以上の高さであり前記センターブームの前方の走行軌跡内にあることが検知された場合は前記機体を停止させる請求項19に記載の薬剤散布機。
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