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JP2021145252A - 画像読取装置、搬送装置、及び画像形成装置 - Google Patents

画像読取装置、搬送装置、及び画像形成装置 Download PDF

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JP2021145252A
JP2021145252A JP2020043277A JP2020043277A JP2021145252A JP 2021145252 A JP2021145252 A JP 2021145252A JP 2020043277 A JP2020043277 A JP 2020043277A JP 2020043277 A JP2020043277 A JP 2020043277A JP 2021145252 A JP2021145252 A JP 2021145252A
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良輔 海老沼
隆之 日吉
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隆之 日吉
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晋 三ヶ尻
英世 牧野
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英世 牧野
到 松本
Itaru Matsumoto
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公晴 山崎
Kimiharu Yamazaki
公晴 山崎
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聡 中山
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広太 青柳
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Abstract

【課題】背景部材への汚れの付着を防ぐことができる画像読取装置を提供する。印刷物における画像位置の調整を精度よく行う。【解決手段】搬送される対象物の画像を読み取る読取手段と、基準面を有する複数の対向部を有し、読取手段による所定の読取位置に複数の当該対向部を選択的に切り替えて配置可能に構成されている対向部材と、読取手段と対向部材との間に配置され、搬送される対象物の一方の面に対向する第一透光部材と、読取手段と対向部材との間に配置され、搬送される対象物の他方の面および対向部材と対向する第二透光部材と、を備える画像読取装置による。【選択図】図3

Description

本発明は、画像読取装置、搬送装置、及び画像形成装置に関する。
搬送される対象物に付されている画像を読み取る読取手段と、対象物が搬送される搬送路と読取手段との間に配置された透光部材と、透光部材の読取手段とは反対側の表面に所定の間隙で対向する基準面を有する対向部材と、を備えた画像読取装置が知られている。
画像の読み取りにおける基準として用いる「白基準」と「黒基準」を提供する曲面対向部を有する対向部材を備え、対象物に応じて対向部材を回動して曲面対向部を選択的に切り替え、かつ、切り替え時に対象物との衝突も回避可能にする技術が知られている(特許文献1を参照)。
特許文献1に開示されている画像読取装置のように、対向部材を配置する場合、その対向部材が読取位置に対応する。したがって、対向部材に汚れやホコリが付着すると画像の読み取り精度が低下する要因となる。汚れやホコリは、対象物と読取位置基準面との摩擦などで生ずることもある。
また、基準面を有する対向部材に向けて対象物を搬送する搬送路は、多様な厚みの対象物の搬送を可能にするために、所定の寸法を確保する必要がある。したがって、対象物によっては搬送路の寸法が対象物の厚みに対して相対的に大きい場合もある。これに対し、基準面を備える対向部材が配置されている搬送路部分は、画像の読取位置に相当するので、対象物が搬送によって変動することを防止する必要がある。したがって、読取位置に相当する搬送路は対象物が通過可能な程度に狭くしておく必要がある。
したがって、対象部材は広い搬送路から相対的に狭い搬送路に入って、読取位置を通過することになるので、搬送方向に対する対象物の先端部分が狭い搬送路に進入したときに対向部材との一時的な摩擦によって搬送の速度が遅くなることがある。このとき、搬送方向に対する対象物の後端部分の速度はそのままであるから、対象物が読取位置において変動することになる。
読取位置の汚れやホコリ、また、上記の変動に起因する焦点ずれなどはいずれも画像の読み取り精度の低下の要因になる。したがって、対向部材に対する汚れの防止や対向部材との相対関係における対象物の変動を防止することが、画像読取の精度向上において課題となる。
本発明は、背景部材への汚れの付着を防ぐことができる画像読取装置を提供すること目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、画像読取装置に関し、搬送される対象物の画像を読み取る読取手段と、基準面を有する複数の対向部を有し、前記読取手段による所定の読取位置に複数の当該対向部を選択的に切り替えて配置可能に構成されている対向部材と、前記読取手段と前記対向部材との間に配置され、搬送される前記対象物の一方の面に対向する第一透光部材と、前記読取手段と前記対向部材との間に配置され、搬送される前記対象物の他方の面および前記対向部材と対向する第二透光部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、背景部材への汚れの付着を防ぐことができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 本発明の実施形態に係る画像読取装置の側面説明図。 本発明の実施形態に係る画像読取装置が備える背景部材部分の拡大図。 本発明の別実施形態に係る画像読取装置が備える背景部材部分の拡大図。 本発明の別実施形態に係る画像読取装置が備える背景部材部分の拡大図。 本発明の実施形態に係る透光部材の例を示す拡大図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。本発明に係る画像形成装置は、いわゆる電子写真方式であって、その実施形態として、カラー対応の複合機500を例示する。複合機500は、本発明に係る画像読取装置及び搬送装置を備える装置であって、シート状の媒体であって対象物としての媒体Pに対して画像を形成する画像形成手段や、定着させた後に媒体Pを搬送する搬送手段、搬送手段によって搬送された対象物から画像を読み取る画像読取手段としての読取装置9を備える。
図1は、本発明に係る画像形成装置の実施形態としての複合機500の概略構成図である。また、図2は、本発明に係る画像読取装置の実施形態としての読取装置9の側面説明図である。
まず、複合機500の構成及び動作について説明する。複合機500は、図1に示すように、主に次のものから構成されている。画像形成装置本体である装置本体100、装置本体100の上部に取り付けられた原稿を読み取るスキャナー200、及びスキャナー200の後方上方に突出するように取り付けられた表示・操作部300である。
スキャナー200では、原稿照明用光源やミラーなどを搭載した第一走行体と、複数の反射ミラーを搭載した第二走行体とが往復移動するのにともなって、コンタクトガラス上に載置された原稿の読み取り走査が行われる。第二走行体から送り出される走査光は、結像レンズによってその後方に設置されている読み取りセンサの結像面に集光された後、読み取りセンサによって画像信号として読込まれる。
表示・操作部300は、感圧式のタッチパネルを有した液晶パネルとスピーカを備えており、本体制御部により制御されて、操作画面や設定画面を表示し、各画面を表示しているときに、選択(入力)された情報を本体制御部に送信する。また、本体制御部の制御により、各部の動作状況や、利用者への用紙補給や、トナー補給、及び警告等の各メッセージや情報を液晶パネルに表示したり、スピーカから音声として発したりする。
装置本体100内には、図1に示すように、画像形成手段であって画像形成ユニットとしての4つのプロセスユニット1(1Y,1C,1M,1Bk)を並べて配設したタンデム型の画像形成部を備える。プロセスユニット1(1Y,1C,1M,1Bk)は、装置本体100に着脱可能に構成され、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっている。
具体的には、プロセスユニット1(1Y,1C,1M,1Bk)は、潜像担持体としてのドラム状の感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ3と、感光体2の表面にトナー像を形成する現像手段としての現像装置4を備えている。また、感光体2の表面を清掃するクリーニング手段としてのクリーニングブレード5も備えている。なお、図1では、イエロープロセスユニット1Yが備える感光体2、帯電ローラ3、現像装置4、クリーニングブレード5のみに符号を付しており、その他のプロセスユニット1(1C,1M,1Bk)においては符号を省略している。
各プロセスユニット1(1Y,1C,1M,1Bk)の上方には、感光体2の表面を露光する露光手段としての露光装置6が配設されている。露光装置6は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、パソコン等の外部機器やスキャナー200から入力された画像データに基づいて各感光体2の表面へレーザ光を照射するようになっている。
また、各プロセスユニット1(1Y,1C,1M,1Bk)の下方には、転写装置7が配設されている。転写装置7は、転写体としての無端状のベルトから構成される中間転写ベルト10を有している。中間転写ベルト10は、複数の張架ローラ(21,22,23,24)に張架されており、これら張架ローラ(21,22,23,24)の内の1つが駆動ローラとして回転して、中間転写ベルト10は図の矢印に示す方向に周回走行(回転)するように構成されている。
4つの感光体2に対向した位置に、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ11が配設されている。各一次転写ローラ11は、それぞれの位置で中間転写ベルト10の内周面を押圧しており、中間転写ベルト10の押圧された部分と各感光体2とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。各一次転写ローラ11は、電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が一次転写ローラ11に印加されるようになっている。
また、中間転写ベルト10を張架する1つの張架ローラ24に対向した位置に、二次転写手段としての二次転写ローラ12が配設されている。この二次転写ローラ12は中間転写ベルト10の外周面を押圧しており、二次転写ローラ12と中間転写ベルト10とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。二次転写ローラ12は、一次転写ローラ11と同様に、電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ12に印加されるようになっている。
装置本体100の下部には、紙やOHP等のシート状の対象物としての媒体Pを収容した複数の媒体収容カセット13が配設されている。各媒体収容カセット13には、収容されている媒体Pを送り出す給送ローラ14が設けてある。また、装置本体100の図の左側の外面には、機外に排出された媒体Pをストックする排出トレイ20が設けてある。
装置本体100内には、媒体Pを媒体収容カセット13から二次転写ニップを通って排出トレイ20へ搬送するための搬送路Rが配設されている。この搬送路Rには、二次転写ローラ12の位置よりも記録媒体搬送方向上流側にはレジストローラ15が配設されている。また、二次転写ローラ12の位置よりも記録材搬送方向下流側には、定着装置8、読取装置9、一対の排出ローラ16が順次配設されている。
定着手段としての定着装置8は、例えば、内部にヒータを有する定着部材としての定着ローラ17と、定着ローラ17を加圧する加圧部材としての加圧ローラ18を備えている。そして、定着ローラ17と加圧ローラ18とが接触した箇所には、定着ニップが形成される。
なお、本体制御部内には、CPU(中央演算装置)、RAM(ラム)、ROM(ロム)、及び不揮発性メモリや各部のドライバー等を有している。そして、ROMや不揮発性メモリに記憶したプログラム等を、RAMにロードして、外部機器からの情報、各センサ等の検出結果、及び表示・操作部300からの入力データに基づいて演算を行い、各部の制御部や各装置と通信して、その制御を行う。
以下、複合機500が、複写機として動作する場合の基本的動作について説明する。スキャナー200のコンタクトガラス上に原稿が載置され、表示・操作部300のコピーボタン(スタートボタン)が操作されると、スキャナー200により原稿の読み取りが開始される。これと同時に、各プロセスユニット1(1Y,1C,1M,1Bk)の感光体2が図1における反時計回りに回転駆動され、帯電ローラ3によって各感光体2の表面が所定の極性に一様に帯電される。
そして、スキャナー200で読み取られた原稿の画像情報に基づいて、露光装置6から帯電された各感光体2の表面にレーザ光が照射されて、各感光体2の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体2に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体2上に形成された静電潜像に、各現像装置4によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
中間転写ベルト10を張架する張架ローラの1つが回転駆動し、中間転写ベルト10を図1中の矢印の方向に周回走行させる。また、各一次転写ローラ11に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加されることによって、各一次転写ローラ11と各感光体2との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。そして、各感光体2に形成された各色のトナー画像が、一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト10上に順次重ね合わせて転写される。このようにして中間転写ベルト10は、その表面にフルカラーのトナー画像を担持する。また、中間転写ベルト10に転写しきれなかった各感光体2上のトナーは、クリーニングブレード5によって除去される。
給送ローラ14が回転することによって、媒体収容カセット13から媒体Pが搬出される。搬出された媒体Pは、レジストローラ15によってタイミングを計られて、二次転写ローラ12と中間転写ベルト10との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ12には、中間転写ベルト10上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト10上のトナー画像が媒体P上に一括して転写される。
その後、媒体Pは定着装置8に送り込まれ、定着ローラ17と加圧ローラ18によって媒体Pが加圧及び加熱されてトナー画像が媒体P上に定着される。そして、媒体Pは、読取装置9によって形成された画像が読み取られた後、一対の排出ローラ16によって排出トレイ20に排出される。なお、二次転写ニップで媒体P上に残ったトナー像は、張架ローラ22に中間転写ベルト10を介して対向するように設けられたベルトクリーニング装置により除去されて、次の画像形成(プリント)に備える。
以上の説明は、媒体P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作である。しかし、複合機500は、4つのプロセスユニット1(1Y,1C,1M,1Bk)のいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニットを使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
[画像読取装置の実施形態]
次に、画像読取装置が備える読取手段としての読取装置9について説明する。図2は、読取装置9の側面説明図である。図3は、読取装置9が備える対向部材93を中心にした部分の拡大図である。図1において示したように、読取装置9は、定着装置8よりも媒体Pの搬送方向の下流に配置されている。この読取装置9は、媒体Pに形成された画像を光学的に読み取って、検査対象となる画像を表す画像データを生成する。この生成された画像データに基づいて、複合機500では形成する画像の補正処理を行う。このため、補正処理に応じて対向部材93の色や、対向部材93とコンタクトガラス94との間のギャップ(間隙)を変更することが望ましい。
読取装置9は、図2に示すように、照明光源91と、画像読取部92と、対向部材93と、コンタクトガラス94と、支持部材95と、第一搬送ガイド98と、第二搬送ガイド99と、を備えている。
照明光源91は、媒体Pが搬送されてきたとき、その媒体Pに画像が形成されている面(画像形成面)が対向する側に配置されている。照明光源91は、媒体Pの搬送路Rのうち、媒体Pが読取装置9を通過する部分の搬送路(部分搬送路R1)であって、媒体Pから画像を読み取るための所定の読取位置を照明する。読取位置は部分搬送路R1(図3参照)の一部に相当する。
画像読取部92は、3つの反射鏡921と、結像レンズ922と、イメージセンサ923と、を備えている。3つの反射鏡921は、読取位置を通過する媒体Pの画像形成面からの反射光を、読取位置から結像レンズ922に導く。結像レンズ922は、3つの反射鏡921により導かれた媒体Pの画像形成面からの反射光をイメージセンサ923の位置に結像する。イメージセンサ923は撮像素子を有し、媒体Pの画像形成面に形成された画像を読み取る。また、イメージセンサ923は、媒体Pが部分搬送路R1上において不存在の状態でも、対向部材93の曲面対向部として機能するローラ931のローラ外周面(931a,931b,931c,931d)を読み取る。そしてイメージセンサ923は、結像レンズ922により結像された光を受光し、その受光量に応じた画像データを生成する。
対向部材93は、媒体Pが搬送されてきたときのその媒体Pの、画像形成面に対する裏面側に配置されている。対向部材93は、図3に示すように、複数の対向部としての回転体でもある4本のローラ931が、回転保持部材としてのローラブラケット935によって回転可能に保持された構成となっている。4本のローラ931はそれぞれ、凸状に湾曲した基準面を有する複数の曲面対向部として機能する第一ローラ外周面931a,第二ローラ外周面931b,第三ローラ外周面931c,第四ローラ外周面931dを有する回転可能な回転体であって、ローラブラケット935とは独立して回転する。また、ローラブラケット935は、ローラブラケット軸936に締結されており、このローラブラケット軸936が回転することで、4本のローラ931を保持した状態で回転する。これにより4本のローラ931それぞれのローラ931の外周面(第一ローラ外周面931a,第二ローラ外周面931b,第三ローラ外周面931c,第四ローラ外周面931d)を選択的に切り替えられる。これによって、部分搬送路R1は、媒体Pが通過可能な間隙(ギャップ)でコンタクトガラス94に対向する所定の読取位置を形成するようになっている。
なお、読取位置は、例えば、複数のローラ931の外周面(第一ローラ外周面931a,第二ローラ外周面931b,第三ローラ外周面931c,第四ローラ外周面931d)のうち、コンタクトガラス94に対向して配置されるローラのローラ931の外周面(図2では第一ローラ外周面931a)のコンタクトガラス94に最も近い位置に設定される。また、読取位置は、例えば、コンタクトガラス94に対向して配置されるローラ931の外周面のコンタクトガラス94に最も近い位置から、媒体Pの厚さ分だけ、コンタクトガラス94側に寄った位置に設定されてもよい。
第一透光部材としてのコンタクトガラス94は、所定の読取位置に媒体Pが搬送されてきたときに媒体Pの画像形成面と対面することになる位置に配置された光透過部材である。すなわち、コンタクトガラス94は、読取装置9と対向部材93との間に配置されている。そして、コンタクトガラス94は、媒体Pの一方の面に対向する位置に配置されている。
支持部材95は、照明光源91および画像読取部92の双方が固定された部材である。そして、媒体Pの搬送路Rのうちの、媒体Pが画像読取部92を通過する部分搬送路R1が、部分搬送路R1よりも上流の部分および下流の部分の双方から分離されて支持部材95に支持されている。部分搬送路R1よりも上流の部分には、第一搬送ローラ96が配置され、部分搬送路R1よりも下流の部分には、第二搬送ローラ97が配置されている。
第二透光部材としての第一搬送ガイド98は、対向部材93が備えている複数のローラ931の外周面のそれぞれにおいて、読取位置側に配置された光透過部材である。第一搬送ガイド98は、部分搬送路R1の一部を構成し、読取位置を通過する媒体Pが背景部材としての対向部材93の上方を通過するときに、搬送負荷とならない程度の滑らかさである平滑面を有する。第一搬送ガイド98は、読取装置9が備える光学系に含まれるので、光学特性に影響が小さい素材(例えばガラスやアクリスなど)により形成される。すなわち、第一搬送ガイド98は、読取装置9と対向部材93との間に配置されている。そして、第一搬送ガイド98は、媒体Pの他方の面に対向する位置に配置されている。
第一搬送ガイド98は、対向部材93やローラ931の外周面と対象物が摩擦(衝突)することを防止するものであって、媒体Pの通過によって生ずる可能性がある対向部材93(ローラ931)の汚れを防止することができる。
また、第一搬送ガイド98は、部分搬送路R1を媒体Pが通過可能な程度に狭くする搬送路構成体でもある。これによって、部分搬送路R1は平滑かつ狭ギャップの搬送路となり、媒体Pの通過によって読取位置のセルフクリーニング効果の向上も期待できる。
搬送ガイド部材としての第二搬送ガイド99は、部分搬送路R1の上流側に配置されるスロープ状の部材であって、一端(部分搬送路R1側の端部)を自由端として回動可能に保持する回転軸991と有している。第二搬送ガイド99の自由端は、対向部材93が回転して読取位置に対向するローラ931の外周面を変更するときに、第一搬送ガイド98の上流側の端部や対向部材93と接触する。このとき、回転軸991を支点として回動することで、対向部材93の回転を阻害しないように逃げることができる。
第二搬送ガイド99は、搬送路Rを通過して読取位置に搬送される媒体Pの搬送方向先端部が対向部材93(ローラ931の外周面)に接触(衝突)することを防止することができる。仮に、第二搬送ガイド99が無い場合、対向部材93の上流側の搬送路Rから狭くなる部分搬送路R1に突入した媒体Pの搬送方向先端は、対向部材93(ローラ931の外周面)に接触(衝突)する。このとき、対向部材93(ローラ931の外周面)との摩擦抵抗などにより媒体Pの搬送は一時的に阻害される。このとき、上流側から媒体Pの後端側は押される状態になる。媒体Pの先端部は対向部材93の周面を滑って媒体Pは衝突位置から下流側に進行することになるが、このときの衝撃によって媒体Pは読取位置で変動する。すなわち変動している媒体Pの画像形成面を読み取ることになるので、合焦状態から焦点がずれた状態での読み取りになるので、読み取りの精度が低下することになる。これに対して、第二搬送ガイド99を対向部材93の上流側に配置すれば、媒体Pの搬送状態の平滑度を向上させることができ、結果として、読取精度を向上させることができる。
ここで媒体Pの画像形成面に形成された画像の読取工程について詳細に説明する。図3に示す状態で媒体Pの通紙(読取位置を通過させること)を行うと、画像読取部92はコンタクトガラス94の下、第一搬送ガイド98の間の読取位置を通過する。図2中の図中矢印940側から画像形成面を読み取る。対向部材93の第一ローラ外周面931aがコンタクトガラス94に対向する位置に配置されており、この第一ローラ外周面931aが基準面を構成することで、画像の読取精度を得ている。このとき、媒体Pは第一搬送ガイド98の平滑な面を滑るように移動する。したがって、第一搬送ガイド98は、媒体Pの搬送機能を有しており、媒体Pがばたつかない程度の狭いギャップを形成し、媒体紙詰まり等を防止する媒体搬送装置の一部を構成する。
対向部材93に配置されている4本のローラ931はそれぞれ、色及び直径の少なくとも一方が異なるローラである。したがって、上記にて列挙している外周面を備えるそれぞれのローラにおいて、例えば、第一ローラ外周面931aに相当するローラ931は黒色で通常径、第二ローラ外周面931bに相当するローラ931は白色で小径、第三ローラ外周面931cに相当するローラ931は白色で通常径、第四ローラ外周面931dに相当するローラ931は黒色で小径である。ローラ931の色は媒体Pの通紙モードによって変更される。通知モードは、本体制御部が備える表示・操作部300によって設定・変更される。なお、各ローラ931の直径は媒体Pの紙厚やシェーディング動作時に使用するかどうかによって決定されるものでもよい。ローラ931は、媒体Pの厚みによって、外周面が変更されるように回動するので、媒体Pの厚みに応じて部分搬送路R1におけるギャップの大きさを設定することができる。
[第一搬送ガイド98の別実施形態]
なお、第一搬送ガイド98を対向部材93に対して移動するように構成してもよい。この場合、図4に示すように、第一搬送ガイド98aは、部分搬送路R1を挟んでコンタクトガラス94と対向する位置に配置され、部分搬送路R1と構成するギャップを対向部材93のローラ931の外周面の位置に応じて変動する。すなわち、第一搬送ガイド98aは、第一透光部材としてのコンタクトガラスとの対向距離を変動させる部材である。第一搬送ガイド98aも透明の部材であって、照明光源91からの光を透過し、媒体Pからの反射光を透過する。
第一搬送ガイド98aは、駆動源となるカム981を備えている。カム981は、媒体Pの通知モードによって本体制御部により回動が制御される。カム981の回動によって、第一搬送ガイド98aの位置は変動する。
[対向部材93の別実施形態]
対向部材93は、図3等に例示したように断面が円形のものに限定されない。例えば、図5に例示するように、断面が多角形(本例では六角形)である多角形部材であってもよい。この場合、対向部材93aは、媒体Pの搬送方向に沿って回動するように構成されていて、回動によって選択的に位置が変更される外周面のそれぞれ(六ケ所)に対し、異なる厚みや色を有する別々の対向部としての背景面930(930a、930b、930c、930d、930e、930f)が配置される。また、各背景面930を保護して、部分搬送路R1に対向する第一搬送ガイド98bも、各々に対応するように配置される。
[第一搬送ガイド98の別実施形態]
第一搬送ガイド98は、図6(a)に示すように、板状の透光部材であって、例えば、ガラス、アクリルなどの透明素材で形成されるものである。また、図6(b)に示すように複数の異なる透明素材で形成されてもよい。例えば、第一搬送ガイド98cは、周囲と中央部分の素材が異なるものであって、中央部は媒体Pの通過時に摩擦などによる負荷が高くなるので、硬質の素材(例えばガラス)にし、その周囲は軽量の素材(例えばアクリル)にすることで、全体としての重量を軽減できる。
これによって、対向部材93が回動する形態、または、対向部材の回動に応じて上下動する形態のいずれにおいても駆動力を軽減することができる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、その技術的要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。上記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現することが可能である。そのような変形例も、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
1 :プロセスユニット
9 :読取装置
91 :照明光源
92 :画像読取部
93 :対向部材
94 :コンタクトガラス
95 :支持部材
96 :第一搬送ローラ
97 :第二搬送ローラ
98 :第一搬送ガイド
98a :第一搬送ガイド
98b :第一搬送ガイド
98c :第一搬送ガイド
99 :第二搬送ガイド
100 :装置本体
930 :背景面
931 :ローラ
931a :第一ローラ外周面
931b :第二ローラ外周面
931c :第三ローラ外周面
931d :第四ローラ外周面
935 :ローラブラケット
936 :ローラブラケット軸
940 :矢印
981 :カム
991 :回転軸
P :媒体
R :搬送路
R1 :部分搬送路
特開2018−11154号公報

Claims (10)

  1. 搬送される対象物の画像を読み取る読取手段と、
    基準面を有する複数の対向部を有し、前記読取手段による所定の読取位置に複数の当該対向部を選択的に切り替えて配置可能に構成されている対向部材と、
    前記読取手段と前記対向部材との間に配置され、搬送される前記対象物の一方の面に対向する第一透光部材と、
    前記読取手段と前記対向部材との間に配置され、搬送される前記対象物の他方の面および前記対向部材と対向する第二透光部材と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記第二透光部材は、前記読取位置を含む前記対象物を挟んで、前記第一透光部材に対向する位置に配置される、
    請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記第二透光部材は、前記対向部材と一体であって、前記対向部のそれぞれに対向する位置に配置されている、
    請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  4. 前記第二透光部材は、前記対向部材とは別体であって、前記対向部の切り替えに応じて前記第一透光部材との対向距離が変動する、
    請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  5. 前記対象物の搬送方向上流側から前記第二透光部材に向けて前記対象物を案内する搬送ガイド部材を備える、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  6. 前記搬送ガイド部材は、一端が回動可能な自由端であり、当該自由端が前記第二透光部材の上流側の端部に対向する位置にある、
    請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 前記対向部は、凸状に湾曲した基準面を有する曲面対向部であって、
    前記対向部材は、複数の当該曲面対向部を、前記対象物の搬送方向に沿って回転することで選択的に切り替える、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  8. 前記対向部材は、前記対象物の搬送方向に沿って回転する多角形部材であり、
    前記対向部は、当該多角形部材を構成する面に各々配置されている、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  9. 前記読取位置に前記対象物を搬送する搬送手段を備え、
    前記搬送手段によって搬送される前記対象物に応じて前記対向部を選択的に切り替える請求項1乃至8のいずれか一項の画像読取装置を備えることを特徴とする搬送装置。
  10. 画像形成手段と、
    前記画像形成手段で形成された画像を対象物に転写する転写手段と、
    前記対象物に転写された画像を定着する定着手段と、
    前記定着手段で前記対象物に転写された画像を読み取る画像読取手段と、を備える画像形成装置であって、
    前記画像読取手段として、請求項1乃至8のいずれか一項の画像読取装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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