JP2020136470A - 半導体モジュール用部品およびその製造方法ならびに半導体モジュール - Google Patents
半導体モジュール用部品およびその製造方法ならびに半導体モジュール Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020136470A JP2020136470A JP2019027573A JP2019027573A JP2020136470A JP 2020136470 A JP2020136470 A JP 2020136470A JP 2019027573 A JP2019027573 A JP 2019027573A JP 2019027573 A JP2019027573 A JP 2019027573A JP 2020136470 A JP2020136470 A JP 2020136470A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- semiconductor module
- base material
- thin film
- metal base
- insulating thin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
- Insulated Metal Substrates For Printed Circuits (AREA)
- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
Description
図1に示されている本発明の一実施形態としての半導体モジュールは、一対の主面として第1主面11および第2主面12を有する略平板状の金属基材10と、金属基材10の一方の主面としての第1主面11を覆う絶縁性薄膜20と、絶縁性薄膜20の上方に搭載されている半導体回路要素30と、半導体回路要素30を封止する封止部材40と、を備えている。金属基材10の内部には、水などの冷却媒体を流すための冷却媒体通路14が形成されている。金属基材10および絶縁性薄膜20により、本発明の一実施形態としての半導体モジュール用部品が構成されている。
本発明の一実施形態としての半導体モジュールの製造方法は、前処理工程(図2/STEP02)、溶射工程(図2/STEP04)、搭載工程(図2/STEP06)および封止工程(図2/STEP08)を含んでいる。
前処理工程としてサンドブラスト加工を行う場合は、砥粒の種類としてアルミナまたはSiC等の炭化物を用いる。砥粒の粒度が大きいほど加工後の第1主面11の表面粗さは大きくなり、砥粒の吹き付け圧力が大きいほど第1主面11の表面粗さは大きくなる。また、加工条件をサンドブラスト加工の途中で変更し、最終的に得られる第1主面11の表面粗さを調節してもよい。サンドブラスト加工に代えてエッチング加工を行うことにより金属基材10の第1主面11の表面粗さを調節してもよい。エッチング加工を行う手法としての湿式エッチングまたはドライエッチングは、金属基材10の第1主面11の表面粗さRaを0.1〜1μmの範囲に調節する際に好適である。
スラリー溶射の製法について
溶射材料は、例えば、Y2O3からなる。溶射材料は、Y2O3にYOF、Y5O4F7、Y7O6F9等が任意の割合で混合されているものであってもよい。溶射材料は、平均粒子径が3〜8μmの一次粒子からなる。例えば、溶射材料は、単一の一次粒子もしくは多数の一次粒子が凝集した大径の顆粒(溶射顆粒)またはこれらの混合物が採用されてもよい。一方、溶射顆粒を用いて粉末形式で溶射する乾式溶射に用いる溶射材料は、平均顆粒径(D50)が10〜60μmであり、例えば、25μmである。
溶射材料は、平均子径が3〜8μmのイットリウムのフッ化物(YF3)からなる一次粒子を含んでいてもよい。イットリウムのフッ化物からなる一次粒子が全体の一次粒子に占める割合は任意に設定される。
Y2O3溶射膜を作製するための溶射装置は、アーク溶射法またはプラズマ溶射法などの方法で溶射する市販の溶射装置であればよく、特に限定されない。プラズマガスとしては、Arガス、ArおよびN2の混合ガス、ArおよびH2の混合ガス、ArおよびCO2の混合ガスまたはArおよびO2の混合ガスなどが用いられる。
金属基材10としてCu製の基材が採用された。金属基材10の第1主面11が、粒度#220(中央粒径53〜45μm)の砥粒が用いられ、圧力0.2MPaでサンドブラスト加工された。これにより、第1主面11の表面粗さRaが2μmに調節された。溶射材料として、前記のように作製された平均粒径3μmのY2O3の原料粉末が用いられ、湿式溶射によって厚さ120μmのイットリア溶射膜からなる絶縁性薄膜20が金属基材10の第1主面11の上に形成された。これにより、実施例1の半導体モジュール用部品が作製された。
金属基材10の第1主面11が、圧力0.25MPaでサンドブラスト加工された。これにより、第1主面11の表面粗さRaが3μmに調節された。これ以外は実施例1と同様の条件にしたがって実施例2の半導体モジュール用部品が作製された。
金属基材10の第1主面11が、圧力0.1MPaでサンドブラスト加工された。これにより、第1主面11の表面粗さRaが1μmに調節された。これ以外は実施例1と同様の条件にしたがって実施例3の半導体モジュール用部品が作製された。
湿式溶射によって厚さ240μmのイットリア溶射膜からなる絶縁性薄膜20が金属基材10の第1主面11の上に形成された。これ以外は実施例1と同様の条件にしたがって実施例4の半導体モジュール用部品が作製された。
湿式溶射によって厚さ60μmのイットリア溶射膜からなる絶縁性薄膜20が金属基材10の第1主面11の上に形成された。これ以外は実施例1と同様の条件にしたがって実施例5の半導体モジュール用部品が作製された。
金属基材10の第1主面11が塩化第2鉄溶液で湿式エッチングされた。これにより、第1主面11の表面粗さRaが0.1μmに調節された。また湿式溶射によって厚さ50μmのイットリア溶射膜からなる絶縁性薄膜20が金属基材10の第1主面11の上に形成された。これ以外は実施例1と同様の条件にしたがって実施例6の半導体モジュール用部品が作製された。
溶射材料として、顆粒径(D25)が25μmのY2O3の原料粉末を使用し、乾式の溶射によって厚さ50μmのイットリア溶射膜からなる絶縁性薄膜20が金属基材10の第1主面11の上に形成された。これ以外は実施例1と同様の条件にしたがって実施例7の半導体モジュール用部品が作製された。
溶射材料として、X線回折によって確認されるYOF相を含むY2O3からなる顆粒径(D25)が25μmの原料粉末を使用し、乾式の溶射によって厚さ120μmのイットリアを主成分とするイットリア溶射膜からなる絶縁性薄膜20が金属基材10の第1主面11の上に形成された。これ以外は実施例1と同様の条件にしたがって実施例7の半導体モジュール用部品が作製された。
金属基材10の第1主面11が塩化第2鉄溶液で湿式エッチングされた。これにより、第1主面11の表面粗さRaが0.4μmに調節された。また、溶射材料として、顆粒径(D25)が25μmのY2O3の原料粉末を使用し、乾式の溶射によって厚さ120μmのイットリア溶射膜からなる絶縁性薄膜20が金属基材10の第1主面11の上に形成された。これにより実施例9の半導体モジュール用部品が作製された。
金属基材10の第1主面11が、粒度#100の砥粒が用いられ、圧力0.4MPaでサンドブラスト加工された。これにより、第1主面11の表面粗さRaが5μmに調節された。また、溶射材料として、顆粒径(D25)が25μmのY2O3の原料粉末を使用し、乾式の溶射によって厚さ120μmのイットリア溶射膜からなる絶縁性薄膜20が金属基材10の第1主面11の上に形成された。これにより実施例9の半導体モジュール用部品が作製された。
前記のように作製された平均粒径3μmのアルミナの原料粉末が用いられ、湿式溶射によって厚さ120μmのアルミナ溶射膜からなる絶縁性薄膜20が金属基材10の第1主面11の上に形成された。これ以外は実施例1と同様の条件にしたがって比較例1の半導体モジュール用部品が作製された。
前記のように作製された平均粒径3μmのY2O3の原料粉末が用いられ、湿式溶射によって厚さ40μmのイットリア溶射膜からなる絶縁性薄膜20が金属基材10の第1主面11の上に形成された。これ以外は実施例1と同様の条件にしたがって比較例2の半導体モジュール用部品が作製された。
前記のように作製された平均粒径3μmのY2O3の原料粉末が用いられ、湿式溶射によって厚さ300μmのイットリア溶射膜からなる絶縁性薄膜20が金属基材10の第1主面11の上に形成された。これ以外は実施例1と同様の条件にしたがって比較例3の半導体モジュール用部品が作製された。
Claims (4)
- 一対の主面を有する金属基材と、前記金属基材の一方の主面を覆う絶縁性薄膜と、を備え、前記絶縁性薄膜の上方に半導体回路要素が搭載される半導体モジュール用部品であって、
前記絶縁性薄膜が50〜250μmの範囲に含まれる厚さのY2O3溶射膜により構成されていることを特徴とする半導体モジュール用部品。 - 前記金属基材の前記一方の主面の表面粗さRaが1μm〜3μmの範囲に含まれることを特徴とする請求項1に記載の半導体モジュール用部品。
- 請求項1または2記載の半導体モジュール用部品の製造方法において、
Y2O3を主成分とする原料粉のスラリーを作製する工程と、
前記スラリーを前記金属基材の前記一方の主面に溶射することにより前記Y2O3溶射膜を形成する溶射工程と、を含んでいることを特徴とする半導体モジュール用部品の製造方法。 - 一対の主面を有する金属基材と、前記金属基材の一方の主面を覆う絶縁性薄膜と、を備え、前記絶縁性薄膜の上方に搭載されている半導体回路要素と、を備えている半導体モジュールであって、
前記絶縁性薄膜が50〜250μmの範囲に含まれる厚さのY2O3溶射膜により構成されていることを特徴とする半導体モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019027573A JP7240196B2 (ja) | 2019-02-19 | 2019-02-19 | 半導体モジュール用部品およびその製造方法ならびに半導体モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019027573A JP7240196B2 (ja) | 2019-02-19 | 2019-02-19 | 半導体モジュール用部品およびその製造方法ならびに半導体モジュール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020136470A true JP2020136470A (ja) | 2020-08-31 |
JP7240196B2 JP7240196B2 (ja) | 2023-03-15 |
Family
ID=72263543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019027573A Active JP7240196B2 (ja) | 2019-02-19 | 2019-02-19 | 半導体モジュール用部品およびその製造方法ならびに半導体モジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7240196B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007317701A (ja) * | 2006-05-23 | 2007-12-06 | Koha Co Ltd | 光源用基板及びこれを用いた照明装置 |
WO2010021089A1 (ja) * | 2008-08-21 | 2010-02-25 | パナソニック株式会社 | 照明用光源 |
JP2014156651A (ja) * | 2013-01-18 | 2014-08-28 | Fujimi Inc | 溶射皮膜と皮膜付金属部材 |
JP2015227512A (ja) * | 2015-09-07 | 2015-12-17 | 株式会社フジミインコーポレーテッド | 溶射皮膜 |
-
2019
- 2019-02-19 JP JP2019027573A patent/JP7240196B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007317701A (ja) * | 2006-05-23 | 2007-12-06 | Koha Co Ltd | 光源用基板及びこれを用いた照明装置 |
WO2010021089A1 (ja) * | 2008-08-21 | 2010-02-25 | パナソニック株式会社 | 照明用光源 |
JP2014156651A (ja) * | 2013-01-18 | 2014-08-28 | Fujimi Inc | 溶射皮膜と皮膜付金属部材 |
JP2015227512A (ja) * | 2015-09-07 | 2015-12-17 | 株式会社フジミインコーポレーテッド | 溶射皮膜 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7240196B2 (ja) | 2023-03-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Bai | Low-temperature sintering of nanoscale silver paste for semiconductor device interconnection | |
US20160211195A1 (en) | Electronic part mounting substrate and method for producing same | |
CN110168719A (zh) | 传热构件及包含其的散热结构体 | |
RU2216602C2 (ru) | Композиционный материал | |
KR20180050714A (ko) | 접합용 구리 페이스트, 접합체의 제조 방법 및 반도체 장치의 제조 방법 | |
JP5691901B2 (ja) | パワーモジュールの製造方法 | |
JP7132868B2 (ja) | 複合基材および半導体モジュールならびにこれらの製造方法 | |
WO2017150096A1 (ja) | 半導体装置 | |
JP4382547B2 (ja) | 半導体装置用基板と半導体装置 | |
JP2020136470A (ja) | 半導体モジュール用部品およびその製造方法ならびに半導体モジュール | |
EP3203514B1 (en) | Substrate for power module with silver underlayer and power module | |
TW202126404A (zh) | 低溫燒結性接合用膏及接合結構體 | |
JP2011097049A (ja) | 窒化珪素回路基板およびその製造方法 | |
EP3056303B1 (en) | Method for bonding metal bodies and bonding structure for metal bodies | |
WO2015025347A1 (ja) | 電子回路基板、それを用いた半導体装置及びその製造方法 | |
JP6428121B2 (ja) | 溶射用複合粉体材料及び溶射絶縁基板 | |
JP7317397B2 (ja) | 酸化銅ペースト及び電子部品の製造方法 | |
JP2014187072A (ja) | パワーデバイス用ヒートシンクおよびその製造方法 | |
JP2000022289A (ja) | 回路基板用樹脂組成物とそれを用いた回路基板 | |
TW202206280A (zh) | 絕緣膜、金屬基材基板及金屬基材基板之製造方法 | |
JP4630799B2 (ja) | 溶射用粉末及び溶射皮膜の形成方法 | |
RU90728U1 (ru) | Теплоотводящий элемент | |
JP2004003023A (ja) | 複合材料とその製造方法及び用途 | |
JP2018142569A (ja) | 放熱基板 | |
EP3944303A1 (en) | Joined structure |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211014 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220825 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220830 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221025 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230228 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230303 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7240196 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |