JP2020168511A - パンツ型使い捨ておむつ - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1は、廃棄用テープの伸長について何ら記載されていない。
特許文献2では、テープタブを、巻き上げたおむつの外周に巻き付ける程度に長く伸長させることは想定されていない。即ち、特許文献2に記載のように伸長可能な部分に着色を施したり、伸長可能な部分を被覆する部位にデザインを施したとしても、伸長可能な部分を長く伸長させる場合では、該部分の伸長の多寡を確実に把握することは困難であり、前記テープタブを過度に伸長させる虞がある。
おむつ1は、表面シート、裏面シート、及び吸収性本体4と、吸収性本体4の非肌対向面側に配された外装体5とを備えている。外装体5は、おむつ1の非肌対向面、即ちおむつ1の外面を形成している。
おむつ1における吸収性本体4は、肌対向面側に表面シート2と、非肌対向面側に裏面シート3とを有し、これら両シート2,3間に吸収体40を有している。吸収体40は、表面シート2、裏面シート3及び吸収体40は、少なくとも股下部Cの全域に位置するとともに、股下部Cから縦方向Xに沿って腹側部A及び背側部Bの少なくとも一部にまでわたって延在している。おむつ1において吸収体40は、液保持性の吸収性コア41と該吸収性コア41を被覆するコアラップシート42とを含んで構成されているが、吸収体40はコアラップシートを含んでいなくともよい。
また、止着部18における止着部用シート片19の他端には、第2面19b側に摘まみ片21が接合されている。摘まみ片21は、止着部用シート片19とは別体のシート片である。
展開状態において廃棄用テープ10は、伸長部15の一方の端部に止着部18を、該伸長部15の他方の端部に固定部12を有し、止着部18、伸長部15及び固定部12が直線状に並んで配置されている。
伸長部15は、三つ折り状態を解除した展開状態において廃棄用テープ10の長手方向X1に伸長可能である。展開状態において、廃棄用テープ10は、人の力によって引き伸ばすことができる。例えば、止着部18を指等で把持して、廃棄用テープ10の長手方向X1に引き伸ばすことにより、伸長部15を伸長させることができる(図5参照)。
三つ折り状態の廃棄用テープについて、伸長部を固定部から剥離し、三つ折り状態を解除した展開状態にする。次いで、廃棄用テープの長手方向を引張方向に一致させ、チャック間距離を10mmとして、伸長部を引張試験機(例えば株式会社 島津製作所社製、機種「AUTOGRAPH AG-X」)のチャックに取り付ける。伸長部は、隣接する止着部又は固定部との接合箇所を避け、これら両接合箇所間の部分にチャックに取り付ける。次いで、伸長部を300mm/minの速度で引っ張り、その伸長過程における、引張距離に伴なって変化する引張強度(N)を測定する。この伸長過程において、引張強度の第一極大点を示した時点を伸長部の「伸長開始」時とする。第一極大点は、測定される引張強度(N)の曲線において、最初に現れる極大点である。第一極大点が明確に判らない場合や、観察されない場合は伸度30%から70%間の伸長時の最大荷重を第一極大点強度とみなす。また、引張距離に伴なって変化する引張強度の最大値を破断強度とし、該破断強度を示した時点を伸長部の「破断時」とし、破断時の伸度を「伸度100%」とする。
おむつ1は、幼児の保護者や介護者等のおむつ1を廃棄形態にする作業者が、止着部18等を指等で把持して、廃棄用テープ10をその長手方向X1に引っ張ることにより、伸長部15を伸長させることができ、おむつ1に容易に巻き付けることができる。伸長部15を伸長可能に構成した従来の廃棄用テープを用いた場合は、伸長部15を過度に伸長させることによって破断が生じて、廃棄形態を維持できなくなることがある。
これに対して、おむつ1においては、伸長開始後から破断するまでの過程において、伸長部15がある程度伸長した際に、伸長部15に色の変化が生じるようになされているため、例えば、伸長部15に色の変化が生じた場合にはそれ以上伸長させるべきではないことを作業者に認識させる情報を与えることで、作業者が、伸長部15を過度に伸長させて該伸長部を破断させることを防止することができる。
これにより、作業者は、伸長部15を過度に伸長させることなく、また破断の不安なく、廃棄用テープを十分に伸長させることができる。そのため、巻き上げたおむつに廃棄用テープを容易に巻き付ける作業性に優れる。
「それ以上伸長させるべきではないことを作業者に認識させる情報」は、例えば「色が変わったらそれ以上伸ばさないでください」との文章であり、文章でも記号でもそれらの組み合わせ等であっても良く、そのような情報は、例えば、おむつの構成部材やおむつのパッケージ、おむつに関する広告やホームページに表示する。
条件(1);伸長開始前の伸長部15と、伸長過程における伸長部15とのヘイズ値(JIS K7105)の差が20以上である。
条件(2);伸長開始前の伸長部15と、伸長過程における伸長部15との色差(ΔE*値)が5以上である。
〔ヘイズ値の測定方法〕
ヘイズ値は、市販のヘイズメーター、例えば日本電色工業株式会社社製、機種NDH5000を用いて、JIS K7105に準拠して測定され、下記式(1)により計算される。
H = (Td/Tt)×100・・・(2)
ここで、Hはヘイズ値(%)、Tdは拡散透過率(%)、Ttは全光線透過率(%)である。なお、測定は、伸長開始前の測定位置と伸長過程の測定位置とが重なるように行う。測定は10回行い、その平均を測定値とする。
ヘイズ値は、透明性の程度を表す指標であるが、本発明においては色の変化の大きさを示す指標の一つとして用いる。
〔色差(ΔE*値)の測定方法〕
色差計としては、日本電色工業株式会社製の簡易型分光色差計NF333(商品名)等を用いることができる。JIS Z 8729に規定する「L*a*b*表色系」では、L*は明るさを、a*、b*は色の方向を示しており、a*は略赤方向、−a*は略緑方向、b*は略黄色方向、−b*は略青方向を示している。そして、ΔE*は、下記式(2)で求められる値である。
ΔE*=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2]1/2・・・(2)
ここで、ΔL*、Δa*、Δb*は、それぞれ、2色間のL*値、a*値、b*値の差である。例えばΔL*は、ΔL*=L* 2−L* 1により計算される。
上記簡易型分光色差計NF333による計測方法においては、ステープラータイプにてφ4mmのND110センサーを取り付けておき、該センサーの先端部にはOリング(小)を用い、光源C/2、視野角2°で計測する。
測定は、展開状態の廃棄用テープを引き伸ばす際に伸長部の作業者から目視される側の面が上となるように白色の紙の上に廃棄用テープを載せ、該目視される側の面にセンサーの先端部を接触させ、該伸長部とセンサー先端部との間に隙間が生じないように押し当てて計測する。廃棄用テープが載せられる白色の紙は、L*a*b*表色系におけるL*値が
90〜100、a*値が−1〜+1、b*値が−1〜+1である。なお、測定は、伸長開始前の測定位置と伸長過程の測定位置とが重なるように行う。また、伸長部15が着色を有する着色部と、着色を有しない白色又は透明である非着色部を有する場合、着色部の位置で測定を行う。測定は10回行い、その平均を測定値とする。
図6(a)及び(b)に示すパターンは、伸長前よりも伸長過程における着色部の色味が濃くなるパターンである。図6(a)及び(b)に示すパターンでは、着色部が長手方向X1に延びており、該着色部と着色されていない非着色部とが、長手方向X1に直交する幅方向Y1に交互に並んで配されている。また、図6(a)に示す着色部は、長手方向X1に連続して延びており、図6(b)に示す着色部は、長手方向X1に間欠的に延びている。
図6(a)及び(b)に示すパターンでは、伸長部15が長手方向X1に伸長することで、幅方向Y1の長さが縮む。これにより、幅方向Y1に間欠的に並ぶ着色部どうしが寄り集まった配置となり、着色部の面積率が伸長前よりも高くなる。その結果、着色部の色味が伸長前よりも濃く知覚される。
図7(a)に示すパターンでは、伸長部15の伸長に伴い、着色部が伸展されることで、着色部の色味が、伸長前よりも薄く知覚される。図7(b)に示すパターンでは、前記伸長により非着色部が伸展されることで、着色部の面積率が伸長前よりも低くなる。その結果、着色部の色味が伸長前よりも薄く知覚される。
上記と同様の観点から、伸長部15は、伸長前と伸長過程との色差(ΔE*値)が、好ましくは5以上、より好ましくは10以上であり、また好ましくは80以下、より好ましくは50以下であり、また好ましくは5以上80以下、より好ましくは10以上50以下である。
破断が近いことを作業者により確実に知らせる観点から、伸長部15は、前述した〔伸長部を伸長させる方法〕により伸長させたときに、引張強度が該伸長部15の破断強度Peの好ましくは70%、より好ましくは60%に達するまでに色の変化が生じる。この場合、伸長部15は、引張強度が前記数値となった時点では既に色が変化している。
伸長部15が伸長を開始する引張強度Paと、伸長部15の破断強度Peは、上述した〔伸長部を伸長させる方法〕により測定される。
伸長部15の色の変化が生じる引張強度Pbは、上述した〔伸長部を伸長させる方法〕の伸長過程において、伸長部の色の変化が生じる時点の引張強度とする。伸長部の色の変化が生じる時点とは、伸長開始前の伸長部15と、伸長過程における伸長部15とのヘイズ値(JIS K7105)の差が20となる時点、又は伸長開始前の伸長部15と、伸長過程における伸長部15との色差(ΔE*値)が5となる時点である。
作業者に廃棄用テープ10を十分に伸長させ、且つ過度の伸長による破断をより抑制する観点から、伸長部15は、前述した〔伸長部を伸長させる方法〕により伸長させたときに、引張強度が13Nに達するまでに色の変化が生じることが好ましい。上記と同様の観点から、伸長部15の色の変化が生じる引張強度Pbは、好ましくは8N以上、より好ましくは12N以上であり、また好ましくは18N以下、より好ましくは15N以下であり、また好ましくは8N以上18N以下、より好ましくは12N以上15N以下である。
伸長部15の強度を確保する観点から、伸長部15の破断強度Peは、好ましくは20N以上、より好ましくは25N以上であり、また好ましくは50N以下、より好ましくは45N以下であり、また好ましくは20N以上50N以下、より好ましくは25N以上45N以下である。
また、十分に伸長されたことを作業者に知らせ、過度に伸長させることをより抑制する観点から、伸長部15が150mm以上に伸長可能である場合、伸長部15は、伸長長さが120mmに達するまでに色の変化が生じていることが好ましい。
伸長部15の伸長長さ及び色が変化する伸長長さは、以下の方法により測定される。
三つ折り状態の廃棄用テープについて、伸長部を固定部から剥離し、三つ折り状態を解除した展開状態にする。次いで、廃棄用テープの長手方向を引張方向に一致させ、引張試験機(例えば株式会社 島津製作所社製、機種「AUTOGRAPH AG-X」)のチャック端部が伸長部と固定部又は止着部それぞれとの接合箇所に位置するように取り付ける。次いで、300mm/minの速度で引っ張り、引張距離に伴なって変化する引張強度を測定する。この伸長過程において、引張強度の第一極大点を示した時点を伸長部の「伸長開始」時とする。第一極大点が明確に判らない場合や、観察されない場合は伸度30%から70%間の伸長時の最大荷重を第一極大点強度とみなす。また、引張距離に伴なって変化する引張強度の最大値を破断強度とし、該破断強度を示した時点を伸長部の「破断時」とし、破断時の伸度を「伸度100%」とする。この方法で伸長部を伸長させた過程における、伸長部の長さを伸長長さとする。また、前記過程において、伸長部15の色に変化が生じる時点の引張距離と、伸長前の伸長部15の長さとの合計を、伸長部15の色が変化する伸長長さとする。即ち、本測定方法において伸長部15の色の変化が生じる時点の、伸長部15の全長である。この伸長部の色の変化が生じる時点は、伸長開始前の伸長部15と、本測定方法で伸長される伸長部15とのヘイズ値(JIS K7105)の差が20となる時点、又は伸長開始前の伸長部15と、本測定方法で伸長される伸長部15との色差(ΔE*値)が5となる時点である。
上記と同様の観点から、色の変化量を色差(ΔE*値)で表す場合、伸長前と第2段階との色差(ΔE*値)をC2とし、伸長前と第1段階との色差(ΔE*値)をC1としたとき、C2はC1よりも大きいことが好ましい。この場合、前記C2と前記C1との差は、好ましくは3以上、より好ましくは5以上であり、また好ましくは80以下、より好ましくは50以下であり、また好ましくは3以上80以下、より好ましくは5以上50以下である。
前記色の変化量は、ヘイズ値の差及び色差(ΔE*値)の何れか一方が上記の範囲内であることが好ましい。
本明細書において「色の変化が生じない」とは、前記条件(1)及び(2)におけるヘイズ値及び色差(ΔE*値)の双方が上述した所定値未満であることを意味する。なお、色の変化が二次加工方法で着色されるパターンに起因するものであり、上述した伸長に伴って図形若しくは記号が知覚可能となるとともに着色部の色が変化するパターンを含む場合、「色の変化が生じない」とは、色差(ΔE*値)が上述した所定値未満であることを意味する。
例えば、上述の〔伸長部の色が変化する伸長長さの測定方法〕における伸長過程において、伸長部15の最大長さが150mmである場合、伸長部15が伸長開始から100mmまで伸長する段階が第1段階であり、100mmから150mmに伸長する段階が第2段階である。
上記と同様の観点から、色の変化量を色差(ΔE*値)で表す場合、3倍伸長段階と4倍伸長段階との色差(ΔE*値)をC4とし、伸長前と3倍伸長段階との色差(ΔE*値)をC3としたとき、C4はC3よりも大きいことが好ましい。この場合、前記C4と前記C3との差は、好ましくは3以上、より好ましくは5以上であり、また好ましくは80以下、より好ましくは50以下であり、また好ましくは3以上80以下、より好ましくは5以上50以下である。
前記色の変化量は、ヘイズ値の差及び色差(ΔE*値)の何れか一方が上記の範囲内であることが好ましい。
また、上記と同様の観点から、前記3倍伸長段階で、色の変化が生じないことが好ましい。
上記と同様の観点から、色の変化が生じる前の伸長部15は、おむつ1の外面における固定部12の近傍と色が同一又は類似していることが好ましく、おむつ1の外面における固定部12の幅方向Y1の両隣に位置する部分と色が同一又は類似していることがより好ましい。前記外面における固定部12の近傍とは、該外面における固定部用粘着部14を介して固定部12と接合された部分の周辺域である。
また、上記と同様の観点から、色の変化が生じた伸長部15は、固定部12、止着部18又は摘まみ片21の色と同一又は類似していることが好ましい。
なお、色が同一又は類似とは、両者のヘイズ値の差が20未満であるか、又は両者の色差が5.0未満である。
〔おむつと固定部との間の剥離強度の測定方法〕
おむつにおける三つ折り状態の廃棄用テープについて、三つ折り状態を解除した展開状態にする。次いで、廃棄用テープの長手方向を引張方向に一致させて、固定部とおむつの外面を形成するシートを、テンシロン引張試験機(例えば株式会社 島津製作所社製、機種「AUTOGRAPH AG-X」)のチャック間に取り付ける。この取り付けは、廃棄用テープ側は伸長部の接合箇所以外の部分をチャックに取り付け、おむつ側は縦方向において固定部の股下部側の端部から股下部側へ10mm離間した位置をチャックに取り付ける。チャック間距離は50mmとする。次いで、300mm/minの速度で伸長させ、おむつの外面から固定部を引き剥がし、その過程における引張強度の最大値を、おむつと固定部との間の剥離強度とする。
伸長部15や止着部18に安定して引張力がかかるようにする観点から、固定部12は、少なくともその一部が、低剛性領域よりも内側に位置する高剛性領域に配されていることが好ましい。この場合、固定部12はその全体が高剛性領域に配されていてもよい。「低剛性領域よりも内側」とは、低剛性領域に比して縦方向Xにも横方向Yにも内方に位置することを意味する。廃棄用テープ10が高剛性領域に配される態様として、例えば、固定部12の長手方向内方側が吸収性コア41と重なっている態様が挙げられる。また、図9に示すように、固定部12はその全体が吸収性コア41と重なるように配されていてもよい。
おむつ1の外面には、伸縮部の伸縮性に起因する凹凸が形成されることがあり、このような凹凸が形成された部位に廃棄用テープを配すると、意図せず剥離してしまう虞がある。廃棄用テープ10をおむつ1の外面に確実に固定する観点から、固定部12は、おむつ1の平面視において、伸縮部と重ならない位置に廃棄用テープ10の固定部12が位置していることが好ましい。このような態様として、縦方向Xにおいて、固定部12の股下部C側の端部12aが、縦方向Xに伸縮する伸縮部よりウエスト開口部1Wの開口端50側に位置していることが挙げられる(図2参照)。この場合、固定部12の股下部C側の端部12aは、背側部Bにおいて、カフ弾性部材62の背側部B側の端部及びレッグ開口部に沿って配された弾性部材52の背側部B側の端部よりも、ウエスト開口部1Wの開口端50側に配されている。即ち、縦方向Xにおいて、固定部12の股下部C側の端部12aと背側部Bのウエスト開口端50との間の長さL10は、カフ弾性部材62と該ウエスト開口端50との間の長さL12、及びレッグ開口部に配された弾性部材52と該ウエスト開口端50との間の長さL14に比して短い(図2参照)。
上記と同様の観点から、レッグ開口部1Lに配された弾性部材52と該ウエスト開口端50との間の長さをL14(図2参照)としたとき、L10に対するL14の比率(L14/L10)は、好ましくは1.1以上、より好ましくは1.2以上であり、また好ましくは2.5以下、より好ましくは2.2以下であり、また好ましくは1.1以上2.5以下、より好ましくは1.2以上2.2以下である。
また、前記実施形態では、廃棄用テープ10は、おむつ1の横方向Yにおける略中央部に設けられていたが、廃棄用テープ10を設ける部位はこれに限られず、例えばおむつ1の左右どちらかの側部域に設けられていてもよい。更に前記実施形態では、廃棄用テープ10は、その長手方向X1がおむつ1の縦方向Xに一致するように設けられていたが、廃棄用テープ10の向きはこれに限られず、例えば廃棄用テープ10を、その長手方向X1が、おむつ1の横方向Yに一致するように設けてもよい。
また、前記実施形態では、止着部用シート片19の他端に摘まみ片21が接合されていたが、廃棄用テープ10は、摘まみ片21を具備しなくてもよい。
<1>
ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有し、着用状態において着用者の腹側に配される腹側部、股間部に配される股下部及び背側に配される背側部を備えたパンツ型使い捨ておむつであって、
前記使い捨ておむつの外面に、廃棄用テープが設けられており、
前記廃棄用テープは、前記使い捨ておむつの外面に固定されている固定部と、伸長部と、止着部とが、この順で該廃棄用テープの長手方向に沿って連結されているとともに、この順で積層された三つ折り状態になっており、
三つ折り状態になっている前記廃棄用テープは、前記止着部と前記伸長部との間が剥離可能に接合されているとともに、前記伸長部と前記固定部との間も剥離可能に接合されており、
前記伸長部は、三つ折り状態を解除した展開状態において前記廃棄用テープの長手方向に伸長可能であり、
前記伸長部は伸長開始後、破断する前に色の変化が生じるようになされている、パンツ型使い捨ておむつ。
止着部用粘着部が、三つ折り状態になっている前記廃棄用テープにおける前記止着部と前記伸長部との間を剥離可能に接合している、前記<1>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<3>
前記伸長部の色の変化は、伸長開始前の該伸長部と、伸長過程における該伸長部とのヘイズ値(JIS K7105)の差が20以上である、前記<1>又は<2>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<4>
前記伸長部は、伸長前と伸長過程とのヘイズ値の差が、20以上、好ましくは35以上であり、また90以下、好ましくは80以下である、前記<3>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<5>
前記伸長部の色の変化は、伸長開始前の該伸長部と、伸長過程における該伸長部との色差(ΔE*値)が5以上である、前記<1>又は<2>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<6>
前記伸長部は、伸長前と伸長過程との色差(ΔE*値)が、5以上、好ましくは10以上であり、また80以下、好ましくは50以下である、前記<5>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<7>
前記伸長部を構成する部材として、該伸長部の伸長が刺激となって色が変化する材質を用いる、前記<1>〜<6>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<8>
前記伸長部を構成する部材として、伸長に伴って着色を有する着色部の配置や面積率が変化するパターンで着色された部材を用いる、前記<1>〜<6>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<9>
前記伸長部は、引張強度が該伸長部の破断強度の70%、好ましくは60%に達するまでに前記色の変化が生じる、前記<1>〜<8>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<10>
前記伸長部の色の変化が生じる引張強度が、前記伸長部が伸長を開始する引張強度と該伸長部の破断強度との中間強度以上である、前記<1>〜<9>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
前記伸長部が伸長を開始する引張強度が6.5N以下であり、
前記伸長部は、引張強度が13Nに達するまでに前記色の変化が生じる、前記<1>〜<10>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<12>
前記伸長部が伸長を開始する引張強度Paは、1.0N以上、好ましくは3.0N以上であり、また6.5N以下、好ましくは5.0N以下である、前記<1>〜<11>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<13>
前記伸長部の色が変化する引張強度Pbは、8N以上、好ましくは12N以上であり、また18N以下、好ましくは15N以下である、前記<1>〜<12>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<14>
前記伸長部の破断強度Peは、20N以上、好ましくは25N以上であり、また50N以下、好ましくは45N以下である、前記<1>〜<13>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<15>
前記伸長部は、150mm以上、好ましくは200mm以上、より好ましくは250mm以上に伸長可能である、前記<1>〜<14>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<16>
前記伸長部は150mm以上に伸長可能であり、
前記伸長部は、伸長長さが120mmに達するまでに前記色の変化が生じる、前記<1>〜<15>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<17>
前記伸長部が150mm以上に伸長可能であり、
前記伸長部の色が変化する伸長長さは、120mm以上、好ましくは150mm以上、さらに好ましくは180mm以上である、前記<1>〜<16>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<18>
前記伸長部の伸長過程を、伸長開始から最大長さの2/3に伸長する第1段階と、該最大長さの2/3から該最大長さに伸長する第2段階とに区分したときに、該第2段階は、前記第1段階より前記色の変化量が大きい、前記<1>〜<17>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<19>
前記伸長部は、伸長過程において、伸長開始から最大長さの2/3に伸長する第1段階で、前記色の変化が生じない、前記<18>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<20>
前記伸長部の色の変化量をヘイズ値の差で表し、伸長前と前記第2段階とのヘイズ値の差をH2とし、伸長前と前記第1段階とのヘイズ値の差をH1としたとき、該H2は該H1よりも大きく、
前記H2と前記H1との差は、10以上、好ましくは15以上であり、また90以下、好ましくは80以下である、前記<18>又は<19>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
前記伸長部の色の変化量を色差(ΔE*値)で表し、伸長前と前記第2段階との色差(ΔE*値)をC2とし、伸長前と前記第1段階との色差(ΔE*値)をC1としたとき、該C2は該C1よりも大きく、
前記C2と前記C1との差は、3以上、好ましくは5以上であり、また80以下、好ましくは50以下であり、また3以上80以下、好ましくは5以上50以下である、前記<18>又は<19>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<22>
前記伸長部は、伸長前の長さの4倍以上、好ましくは5倍以上、より好ましくは6倍以上の長さに伸長可能であり、また12倍以下、好ましくは10倍以下、より好ましくは8倍以下の長さに伸長可能である、前記<1>〜<21>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<23>
前記伸長部は、伸長前の長さの4倍以上に伸長可能であり、
前記伸長部の色が変化する伸長長さが、伸長前の長さの2倍以上、好ましくは3倍以上の長さである、前記<1>〜<22>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<24>
前記伸長部は、伸長前の長さの4倍以上の長さに伸長可能であり、
前記伸長部の色が変化する伸長長さが、伸長前の長さの3倍以上の長さである、前記<1>〜<23>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<25>
前記伸長部は、伸長前の長さの4倍以上の長さに伸長可能であり、該伸長部の伸長過程を、伸長開始から伸長前の長さの3倍の長さに伸長する3倍伸長段階と、伸長前の長さの3倍の長さから4倍の長さに伸長する4倍伸長段階とに区分したときに、該4倍伸長段階は、前記3倍伸長段階より前記色の変化量が大きい、前記<1>〜<24>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<26>
前記伸長部は、伸長前の長さの4倍以上の長さに伸長可能であり、該伸長部の伸長過程を、伸長開始から伸長前の長さの3倍の長さに伸長する3倍伸長段階と、伸長前の長さの3倍の長さから4倍の長さに伸長する4倍伸長段階とに区分したときに、前記3倍伸長段階で、前記色の変化が生じない、前記<1>〜<24>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<27>
前記伸長部は、伸長前と前記4倍伸長段階との色の差が、伸長前と前記3倍伸長段階との色の差より大きい、前記<25>又は<26>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<28>
前記色の変化が生じた前記伸長部と前記外面との色の差が、前記色の変化が生じる前の前記伸長部と前記外面との色の差より大きい、前記<1>〜<27>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<29>
前記色の変化が生じる前の前記伸長部は、前記外面における前記固定部の近傍と色が同一又は類似している、前記<1>〜<28>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<30>
前記止着部の前記伸長部が連結された側とは反対側の端部に、摘まみ片が連結しており、
前記色の変化が生じた前記伸長部は、前記固定部、前記止着部又は前記摘まみ片の色と同一又は類似している、前記<1>〜<29>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
前記伸長部が伸長を開始する引張強度は、前記使い捨ておむつと前記固定部との間の剥離強度より低い、前記<1>〜<30>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<32>
前記伸長部が伸長を開始する引張強度Paに対する前記使い捨ておむつと前記固定部との間の剥離強度Pgの比率(Pg/Pa)は、3以上、好ましくは4以上であり、また8以下、好ましくは7以下である、前記<1>〜<31>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<33>
前記固定部は、前記使い捨ておむつの周縁域に位置する低剛性領域よりも内側に位置する高剛性領域に配されている、前記<1>〜<32>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<34>
前記使い捨ておむつは、吸収性コアを備えており、
前記固定部の長手方向内方側が吸収性コアと重なっている、前記<1>〜<33>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<35>
前記腹側部から前記股下部を介して前記背側部に延びる方向を縦方向、及び該縦方向に直交する方向を横方向としたときに、前記使い捨ておむつは、前記縦方向に伸縮する伸縮部を有しており、
前記廃棄用テープは、前記背側部に設けられており、且つ前記固定部の前記股下部側の端部が、前記縦方向において、前記伸縮部より前記ウエスト開口部の開口端側に位置している、前記<1>〜<34>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<36>
肌対向面側に表面シートと、非肌対向面側に裏面シートとを有し、これら両シート間に吸収体を有する吸収性本体を備え、前記縦方向に沿う該吸収性本体の両側部それぞれに、該縦方向に沿って延びる防漏カフを備えており、
前記防漏カフは、カフ形成用シートと、前記縦方向に伸長状態で固定された1本又は複数本のカフ弾性部材とを含んで構成されており、
前記固定部の前記股下部側の端部と前記背側部の前記ウエスト開口部の開口端との間の長さをL10とし、前記カフ弾性部材と前記開口端との間の長さをL12としたとき、L10に対するL12の比率(L12/L10)は、1.05以上、好ましくは1.1以上であり、また2.0以下、好ましくは1.75以下である、前記<35>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<37>
前記固定部の前記股下部側の端部と前記背側部の前記ウエスト開口部の開口端との間の長さをL10とし、前記レッグ開口部に配された前記弾性部材と前記ウエスト開口部の開口端との間の長さをL14としたとき、L10に対するL14の比率(L14/L10)は、1.1以上、好ましくは1.2以上であり、また2.5以下、好ましくは2.2以下である、前記<35>又は<36>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
1L レッグ開口部
1W ウエスト開口部
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収性本体
10 廃棄用テープ
12 固定部
13 固定部用シート片
14 固定部用粘着部
15 伸長部
16 伸長部用シート片
17 伸長部用粘着部
18 止着部
19 止着部用シート片
20 止着部用粘着部
21 摘まみ片
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
Claims (12)
- ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有し、着用状態において着用者の腹側に配される腹側部、股間部に配される股下部及び背側に配される背側部を備えたパンツ型使い捨ておむつであって、
前記使い捨ておむつの外面に、廃棄用テープが設けられており、
前記廃棄用テープは、前記使い捨ておむつの外面に固定されている固定部と、伸長部と、止着部とが、この順で該廃棄用テープの長手方向に沿って連結されているとともに、この順で積層された三つ折り状態になっており、
三つ折り状態になっている前記廃棄用テープは、前記止着部と前記伸長部との間が剥離可能に接合されているとともに、前記伸長部と前記固定部との間も剥離可能に接合されており、
前記伸長部は、三つ折り状態を解除した展開状態において前記廃棄用テープの長手方向に伸長可能であり、
前記伸長部は伸長開始後、破断する前に色の変化が生じるようになされており、
前記伸長部は、伸長が刺激となって色が変化する材質で形成されているか、又は伸長に伴って着色を有する着色部の配置若しくは面積率が変化するパターンで着色が施されており、
前記伸長部は、引張強度が該伸長部の破断強度の70%に達するまでに前記色の変化が生じる、パンツ型使い捨ておむつ。 - 前記伸長部が伸長を開始する引張強度が6.5N以下であり、
前記伸長部は、引張強度が13Nに達するまでに前記色の変化が生じる、請求項1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。 - 前記伸長部は150mm以上に伸長可能であり、
前記伸長部は、伸長長さが120mmに達するまでに前記色の変化が生じる、請求項1又は2に記載のパンツ型使い捨ておむつ。 - 前記伸長部の伸長過程を、伸長開始から最大長さの2/3に伸長する第1段階と、該最大長さの2/3から該最大長さに伸長する第2段階とに区分したときに、該第2段階は、前記第1段階より前記色の変化量が大きい、請求項1〜3の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記伸長部は、伸長前の長さの4倍以上の長さに伸長可能であり、該伸長部の伸長過程を、伸長開始から伸長前の長さの3倍の長さに伸長する3倍伸長段階と、伸長前の長さの3倍の長さから4倍の長さに伸長する4倍伸長段階とに区分したときに、該4倍伸長段階は、前記3倍伸長段階より前記色の変化量が大きい、請求項1〜4の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記色の変化が生じた前記伸長部と前記外面との色の差が、前記色の変化が生じる前の前記伸長部と前記外面との色の差より大きい、請求項1〜5の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記色の変化が生じる前の前記伸長部は、前記外面における前記固定部の近傍と色が同一又は類似している、請求項1〜6の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記止着部の前記伸長部が連結された側とは反対側の端部に、摘まみ片が連結しており、
前記色の変化が生じた前記伸長部は、前記固定部、前記止着部又は前記摘まみ片の色と同一又は類似している、請求項1〜7の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。 - ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有し、着用状態において着用者の腹側に配される腹側部、股間部に配される股下部及び背側に配される背側部を備えたパンツ型使い捨ておむつであって、
前記使い捨ておむつの外面に、廃棄用テープが設けられており、
前記廃棄用テープは、前記使い捨ておむつの外面に固定されている固定部と、伸長部と、止着部とが、この順で該廃棄用テープの長手方向に沿って連結されているとともに、この順で積層された三つ折り状態になっており、
三つ折り状態になっている前記廃棄用テープは、前記止着部と前記伸長部との間が剥離可能に接合されているとともに、前記伸長部と前記固定部との間も剥離可能に接合されており、
前記伸長部は、三つ折り状態を解除した展開状態において前記廃棄用テープの長手方向に伸長可能であり、
前記伸長部は伸長開始後、破断する前に所定の変化が生じるようになされており、
前記所定の変化は、前記伸長部の伸長前では形状を知覚できなかった図形が、該伸長部の伸長によって所定の形状に知覚可能となるか、又は前記伸長部の伸長前では認識できなかった記号が、該伸長部の伸長によって所定の記号に認識可能となるものであり、
前記伸長部は、引張強度が該伸長部の破断強度の70%に達するまでに、前記所定の変化が生じる、パンツ型使い捨ておむつ。 - 前記伸長部が伸長を開始する引張強度は、前記使い捨ておむつと前記固定部との間の剥離強度より低い、請求項1〜9の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記固定部は、前記使い捨ておむつの周縁域に位置する低剛性領域よりも内側に位置する高剛性領域に配されている、請求項1〜10の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記腹側部から前記股下部を介して前記背側部に延びる方向を縦方向、及び該縦方向に直交する方向を横方向としたときに、前記使い捨ておむつは、前記縦方向に伸縮する伸縮部を有しており、
前記廃棄用テープは、前記背側部に設けられており、且つ前記固定部の前記股下部側の端部が、前記縦方向において、前記伸縮部より前記ウエスト開口部の開口端側に位置している、請求項1〜11の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
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