JP2020147250A - 電子制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
ことができる。
[実施形態]
[1.構成]
図1に示す実施形態の通信システム10は、車両に搭載された車載装置11と、車両の外部の装置であるスキャンツール(以下、ツール)13と、を備える。また、通信システム10は、車両の外部に設置されたサーバである、情報サーバ15と、管理サーバ17とを備える。
車載装置11は、少なくとも1つの電子制御装置(以下、ECU)50を備える。ECU50は、車両に搭載されて、該車両における予め定められた種々の制御対象の制御を行う。
記憶する。
装置診断部61は、少なくとも1つの診断項目について、故障診断を実行する。故障診断とは、診断項目について異常が生じているか否かを診断することをいう。そして、ECU50は、故障診断が完了すると、故障診断が完了したことを表す完了フラグをメモリ55に書き込み、更に故障診断により異常と判断した診断項目については、DTCをメモリ55に書き込む。DTCは、車両における故障(即ち、異常)の種別を表す故障コードである。DTCは、「Diagnostic Trouble Code」の略である。ここでいう診断項目とは、車両における故障の種別を表す項目である。
変換実行部62は、後述する車載側処理を実行することにより、装置診断部61によりメモリ55に記憶されたDTCを、共通対応情報に基づいて特定DTCに対応する共通識別コード(以下、共通ID)に変換し、共通IDを出力する。特定DTCとは、DTCのうちの少なくとも1つであって、車両において予め定められた安全基準に不合格となる故障である特定故障が生じたことを表す故障コードである。特定故障が生じているということは、OBD車検に不合格であることに相当する。
尚、装置診断部61によって故障が生じたと判断されなかった場合、装置診断部61は、DTCをメモリ55に記憶させない。この場合、装置診断部61は、DTCが生じていないことを表す情報をメモリ55に記憶させるように構成されてもよいし、メモリ55を初期状態のままとするように構成されてもよい。
ツール13は、整備工場等で整備員によって用いられる車両外部の装置(以下、車外装置)である。ツール13は、図1に示すように、ツール13の動作を司る制御部であるツール制御部30と、操作部36と、ディスプレイ37と、ツール通信部38と、を備える。ツール13は、これらを備えたハンディタイプの装置であってもよく、パーソナルコンピュータでもよい。
ディスプレイ37は、例えばECU50から受信した特定DTCやOBD車検リスト等といった種々の情報を表示するための表示装置である。
情報サーバ15は、車両メーカ毎に設けられるサーバである。情報サーバ15は、図示しないが、通信装置と記憶装置とを備える。情報サーバ15では、通信装置は、少なくともECU50と、通信を行う。
された特定DTCと、共通対応情報と、バージョン情報とが対応付けられて記憶される。バージョン情報は、例えば、共通対応情報が更新される毎に増加する数値やアルファベットや更新された年月日等によって表される。
(4)管理サーバ
管理サーバ17は、OBD車検を管理する管理機関に設けられるサーバである。管理サーバ17は、図示しないが、通信装置と記憶装置とを備える。管理サーバ17では、通信装置は、少なくともツール13のツール通信部38と、通信を行う。
[2−1.車載側処理]
次に、ECU50においてCPU52が実行する車載側処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。車載側処理は、ECU50に電力が供給されている間、予め定められた周期で実行される処理である。
CPU52は、S130では、車両通信部56を介して情報サーバ15と通信を行い、情報サーバ15に記憶されている最新の共通対応情報のバージョン情報を取得する。
尚、本実施形態では、例えばDTC1−DTC7といった複数のDTCのうちの一部であるDTC1−DTC5が特定DTCとして用いられる例を説明したが、本開示はこれに限定されるものではない。複数のDTCのうちの少なくとも1つが特定DTCとして用いられ得る。例えば複数のDTCのうちの全てが特定DTCとして用いられてもよい。
例えば図6に示すように、ある特定診断項目(以下、特定診断項目1)に対応する特定DTCとして、ECU50が搭載されたA社の車両では、車種Xにおいて「0001」が設定され、車種Yにおいて「0002」が設定されているとする。また、特定診断項目1に対応する特定DTCとして、ECU50が搭載されたB社の車両である車種Pにおいては、「0101」が設定されているとする。特定診断項目1に対応する共通IDは「10」であるものとする。
[2−2.ツール側処理]
次に、ツール制御部30におけるCPU32が実行するツール側処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。ツール側処理は、ECU50へ送信した読み出し要求に対する応答を、コネクタ19を介して該ECU50から受信したことをきっかけとして起動される。
CPU32は、S220では、ツール通信部38を介して管理サーバ17と通信を行い、管理サーバ17に記憶されている、最新のOBD車検に必要とされる全ての共通IDを取得する。
ット値で表され得る。
CPU32は、S290では、OBD車検リストを、ツール通信部38を介して管理サーバ17へ送信する。CPU32は、以上で本ツール側処理を終了する。
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(3a)ECU50において、変換実行部62は、S110では、ツール13から読み出し要求を受信したときに、故障診断を実行する装置診断部61によって故障コードとしてのDTCが書き込まれるメモリ55から、故障コードとしてのDTCを取得する。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
例えば、装置診断部61は故障診断を実行してメモリ55に複数のDTCのうちの特定DTCのみを記憶するように構成されていてもよい。変換実行部62は、S110では、メモリ55から特定DTCのみを取得するように構成されていてもよい。また変換実行部62は、S120−S160では、共通対応情報に基づいて、S110によって取得された特定DTCを共通IDに変換するように構成されていてもよい。
(4c)上記実施形態では、共通対応情報としての共通対応テーブルがメモリ55に記憶されており、該共通対応テーブルが情報サーバ15との通信によって書き換えられ更新されていたが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、共通対応テーブルに代えて、複数のDTCのうちの少なくとも1つの特定DTCと共通IDとを対応づけるプログラムが共通対応情報として用いられてもよい。
5に記憶されていてもよい。ECU50の変換実行部62は、S150では、車両の外部装置である情報サーバ15との通信によって、メモリ55に記憶されているプログラムを書き換えるように構成されてもよい。
Claims (4)
- 車両に搭載される電子制御装置であって、
当該電子制御装置に対して読み出し要求を送信する要求装置から前記読み出し要求を受信したときに、故障診断を実行する装置診断部(61)によって前記車両における故障の種別を表す故障コードが書き込まれる車載記憶装置から前記故障コードを取得するコード取得部(62、S110)と、
前記故障コードのうちの少なくとも1つであって予め定められた安全基準に不合格となる特定故障の種別を表す特定故障コードと前記特定故障毎に予め定められた共通識別コードとの対応を示す共通対応情報に基づいて、前記コード取得部によって取得された前記故障コードを前記共通識別コードに変換する変換部(62、S120−S160)と、
前記要求装置に前記共通識別コードを送信する送信部(62、S170)と、
を備える電子制御装置。 - 請求項1に記載の電子制御装置であって、
前記装置診断部は前記故障診断を実行して前記車載記憶装置に前記特定故障コードを記憶するように構成されており、
前記コード取得部は前記車載記憶装置から前記特定故障コードを取得し、
前記変換部は、前記共通対応情報に基づいて、前記コード取得部によって取得された前記特定故障コードを前記共通識別コードに変換する
電子制御装置。 - 請求項1に記載の電子制御装置であって、
前記変換部は、
前記故障コードと前記特定故障コードとの対応を表した特定対応情報に基づいて、前記コード取得部によって取得された前記故障コードから前記特定故障コードを特定する特定部(S160)と、
前記共通対応情報を取得し、前記共通対応情報に基づいて、前記特定部によって特定された前記特定故障コードを前記共通識別コードに変換する実行部(S160)と、
を備える電子制御装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子制御装置であって、
少なくとも前記共通対応情報は、車両に搭載された書き換え可能な書き換え記憶装置に記憶されており、
当該電子制御装置は、
車両の外部装置との通信によって、前記書き換え記憶装置に記憶されている前記共通対応情報を書き換える書き換え部(S150)
を備える電子制御装置。
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