JP2020019377A - ブレーキ制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の目的の一つは、車両搭載時の設置安定性の低下を抑制できるブレーキ制御装置を提供することにある。
実施形態1のブレーキ制御装置1の構成を説明する。
図1は実施形態1のブレーキ制御装置1の右側面図、図2は実施形態1のブレーキ制御装置1の縦断面図である。
ブレーキ制御装置1は、電動車両に適用されている。電動車両は、車輪を駆動する原動機としてエンジンおよびモータ・ジェネレータを備えたハイブリッド車、原動機としてモータ・ジェネレータのみを備えた電気自動車等である。電動車両では、モータ・ジェネレータを含む回生制動装置により、車両の運動エネルギを発電により電気エネルギに変換することで車両を制動する回生制動を実行可能である。ブレーキ制御装置1は、車両の運動エネルギを摩擦により熱エネルギに変換することで制動力を発生させる。各車輪には、ブレーキ作動ユニットが取り付けられている。ブレーキ作動ユニットは、ホイルシリンダを含む液圧発生部である。ブレーキ作動ユニットは、例えばディスク式であり、液圧式のブレーキキャリパを有する。
ストロークシミュレータ4は、スプリングで支持されたプランジャを内蔵する。プランジャの移動により、マスタシリンダから排出されたブレーキ液の移動を吸収すると同時に、ブレーキペダルに反力を発生させる。ストロークシミュレータ4は、ハウジング2の左側面にスクリュを用いて締結されている。
実施形態1のブレーキ制御装置1は、ハウジング2の正面21に配置されたモータ3と、ハウジング2の背面22に配置された第1コントロールユニット5と、第1コントロールユニット5とワイヤハーネス63を介して電気的に接続され、X軸方向(回転軸線O1に沿う方向)で背面22に対してモータ3を挟んで対向して配置された第2コントロールユニット6と、を備える。つまり、モータ3の先端部に第2コントロールユニット6を配置したことにより、ハウジング2とモータ3との間に第2コントロールユニット6が配置された従来のブレーキ制御装置と比べて、X軸方向におけるモータ3の重心がハウジング2に近づく。この結果、図1に示すように、装置全体の重心を、マウントブラケット101の範囲内に収められるため、車両搭載時の設置安定性の低下を抑制できる。
第2コントロールユニット6は、モータ3の回転速度を検出するホールIC62bを有する。これにより、ホールIC62bを第2制御基板62上に直接取り付けられるため、ホールIC62bと第1制御基板52とを電気的に接続するための電線を省略でき、コスト低減を図れる。
モータ3は、3相ブラシレスモータである。これにより、モータ3をブラシ付きモータとした場合と比べて、小型軽量化、モータ効率の向上、速度制御範囲の拡大、メンテナンス性および耐久性の向上、等のメリットが得られる。
ワイヤハーネス63は電力供給線を有する。これにより、第2制御基板62のモータ駆動回路62aに対し、ワイヤハーネス63を介してモータ3を駆動するための電力を供給できる。
実施形態1のハウジング2は、マウントブラケット101を介して車体に固定されている。ハウジング2の底面24とマウントブラケット101との間には、制振用のインシュレータ100aが設置されている。このため、底面24とマウントブラケット101との間であって、インシュレータ100aの周囲の空間はデッドスペースとなる。そこで、実施形態1のブレーキ制御装置1では、ワイヤハーネス63は、底面24とマウントブラケット101との間を経由して第1コントロールユニット5と接続する。これにより、底面24とマウントブラケット101との間のデッドスペースを有効利用でき、車両搭載時のレイアウト性を向上できる。
第1コントロールユニット5は、底面24とマウントブラケット101の一部との間に延出した延出部511bを有し、ワイヤハーネス63の第2コネクタ64は、延出部511bに設けられた第1コネクタ514と接続する。これにより、ワイヤハーネス63と第1コントロールユニット5との接続が容易となる。
実施形態2の基本的な構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と相違する部分のみ説明する。
図4は実施形態2のブレーキ制御装置1Aの縦断面図、図5は実施形態2の第2コントロールユニット6の分解斜視図である。
実施形態2のブレーキ制御装置1Aは、第1コントロールユニット5と第2コントロールユニット6とがバスバー(接続部)65を介して電気的に接続されている点で実施形態1と相違する。バスバー65は、バスバー611eからモータケース31の円筒部31aの内部をX軸正方向側への延び、モータケース31のX軸正方向端付近から円筒部31aの径方向外側へ突出し、さらにハウジング2とマウントブラケット101との間をX軸正方向側へ延びて第1コネクタ514と接続する。モータケース31の外部のバスバー65は、合成樹脂のカバー65aで覆われている。
バスバー65は、モータ3の内部を経由して第1コントロールユニット5と接続する。つまり、バスバー65の一部がモータケース31の内部に配置されているため、バスバー65の耐久性を向上できる。
実施形態3の基本的な構成は実施形態2と同じであるため、実施形態2と相違する部分のみ説明する。
図6は実施形態3のブレーキ制御装置1Bの縦断面図、図7は実施形態3の第2コントロールユニット6の分解斜視図である。
実施形態3のブレーキ制御装置1Bは、バスバー65がハウジング2の内部を経由して第1コントロールユニット5と接続する点で実施形態2と相違する。ハウジング2は、正面21からX軸正方向側へ延び、背面22に達する貫通孔27を有する。バスバー65は、貫通孔27を通り、第1制御基板52と電気的に接続されている。貫通孔27内におけるバスバー65の大部分は合成樹脂で覆われている。
〔実施形態4〕
実施形態4の基本的な構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と相違する部分のみ説明する。
図8は、実施形態4のブレーキ制御装置1Cの右側面図である。
実施形態4のブレーキ制御装置1Cは、電力供給線63aがワイヤハーネス63から分岐している点で実施形態1と相違する。電力供給線63aの先端には、コネクタ63bが取り付けられている。コネクタ63bは、車両側のコネクタと接続されている。車両側のコネクタは、車両側の電力供給線と接続されている。
実施形態4のブレーキ制御装置1Cは、電力供給線63aがワイヤハーネス63から分岐して車両側と接続する。車両側の電力供給線から第1コントロールユニット5を介すことなく直接第2コントロールユニット6へ電源を供給することにより、第1コントロールユニット5の内部を簡素化でき、コストダウンを図れると共に、ケース51内の温度上昇を抑制できる。
以上、本発明を実施するための実施形態を説明したが、本発明の具体的な構成は実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、ステータ32の3相コイルはスター結線でもよい。
ブレーキ制御装置1のブレーキ配管形式は前後配管でもよい。
ブレーキ制御装置は、その一つの態様において、モータと、前記モータを制御する第1コントロールユニットと、前記モータが配置される第1の面と、前記第1の面から前記モータの回転軸線の方向に所定距離離間し、前記第1コントロールユニットが配置される第2の面と、を有するハウジングと、前記第1コントロールユニットと接続部を介して電気的に接続され、前記回転軸線の方向で前記第2の面に対して前記モータを挟んで対向して配置された第2コントロールユニットと、を備える。
より好ましい態様では、上記態様において、前記第2コントロールユニットは、前記モータを駆動するモータ駆動回路を有する。
別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記第2コントロールユニットは、前記モータの回転状態を検出する回転状態検出部を有する。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記モータは、ブラシレスモータである。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記電力供給線は、前記接続部から分岐して車両側と接続する。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記モータは、ブラシレスモータである。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記接続部は、前記ハウジングの外部を経由して前記第1コントロールユニットと接続する。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記ハウジングを車体に固定するためのブラケットを備え、前記ハウジングは、前記第1の面および前記第2の面と連続する第3の面を有し、前記ブラケットは、前記第3の面の側に配置され、前記接続部は、前記第3の面と前記ブラケットの一部との間を経由して前記第1コントロールユニットと接続する。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記第1コントロールユニットは、前記第3の面と前記ブラケットの一部との間に延出した延出部を有し、前記接続部は、前記延出部と接続する。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記接続部は、前記モータの外部を経由して前記第1コントロールユニットと接続する。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記接続部は、前記モータの内部を経由して前記第1コントロールユニットと接続する。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記接続部は、前記ハウジングの内部を経由して前記第1コントロールユニットと接続する。
1 ブレーキ制御装置
2 ハウジング
3 モータ
5 第1コントロールユニット
6 第2コントロールユニット
21 正面(第1の面)
22 背面(第2の面)
24 底面(第3の面)
62a モータ駆動回路
62b ホールIC(回転状態検出部)
63 ワイヤハーネス(接続部)
101 マウントブラケット(ブラケット)
511b 延出部
Claims (14)
- モータと、
前記モータを制御する第1コントロールユニットと、
前記モータが配置される第1の面と、前記第1の面から前記モータの回転軸線の方向に所定距離離間し、前記第1コントロールユニットが配置される第2の面と、を有するハウジングと、
前記第1コントロールユニットと接続部を介して電気的に接続され、前記回転軸線の方向で前記第2の面に対して前記モータを挟んで対向して配置された第2コントロールユニットと、
を備えるブレーキ制御装置。 - 請求項1に記載のブレーキ制御装置において、
前記第2コントロールユニットは、前記モータを駆動するモータ駆動回路を有するブレーキ制御装置。 - 請求項2に記載のブレーキ制御装置において、
前記第2コントロールユニットは、前記モータの回転状態を検出する回転状態検出部を有するブレーキ制御装置。 - 請求項3に記載のブレーキ制御装置において、
前記モータは、ブラシレスモータであるブレーキ制御装置。 - 請求項4に記載のブレーキ制御装置において、
前記接続部は、電力供給線を有するブレーキ制御装置。 - 請求項4に記載のブレーキ制御装置において、
前記電力供給線は、前記接続部から分岐して車両側と接続するブレーキ制御装置。 - 請求項1に記載のブレーキ制御装置において、
前記モータは、ブラシレスモータであるブレーキ制御装置。 - 請求項7に記載のブレーキ制御装置において、
前記接続部は、前記ハウジングの外部を経由して前記第1コントロールユニットと接続するブレーキ制御装置。 - 請求項8に記載のブレーキ制御装置において、
前記ハウジングを車体に固定するためのブラケットを備え、
前記ハウジングは、前記第1の面および前記第2の面と連続する第3の面を有し、
前記ブラケットは、前記第3の面の側に配置され、
前記接続部は、前記第3の面と前記ブラケットの一部との間を経由して前記第1コントロールユニットと接続するブレーキ制御装置。 - 請求項9に記載のブレーキ制御装置において、
前記第3の面は、前記ハウジングが前記車体に固定された状態で鉛直方向下側となるブレーキ制御装置。 - 請求項10に記載のブレーキ制御装置において、
前記第1コントロールユニットは、前記第3の面と前記ブラケットの一部との間に延出した延出部を有し、
前記接続部は、前記延出部と接続するブレーキ制御装置。 - 請求項8に記載のブレーキ制御装置において、
前記接続部は、前記モータの外部を経由して前記第1コントロールユニットと接続するブレーキ制御装置。 - 請求項8に記載のブレーキ制御装置において、
前記接続部は、前記モータの内部を経由して前記第1コントロールユニットと接続するブレーキ制御装置。 - 請求項7に記載のブレーキ制御装置において、
前記接続部は、前記ハウジングの内部を経由して前記第1コントロールユニットと接続するブレーキ制御装置。
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