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JP2020092895A - 吸収性物品 - Google Patents

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JP2020092895A JP2018233494A JP2018233494A JP2020092895A JP 2020092895 A JP2020092895 A JP 2020092895A JP 2018233494 A JP2018233494 A JP 2018233494A JP 2018233494 A JP2018233494 A JP 2018233494A JP 2020092895 A JP2020092895 A JP 2020092895A
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Abstract

【課題】本発明は、漏れを抑制できる吸収性物品を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、吸収性物品であって、吸収体と、吸収体の肌面側を覆う液透過性のシート部材と、を備え、シート部材は、肌面側に配置された上側シートと、上側シートに重ねられて吸収体側に配置された下側シートと、を有し、上側シートを厚さ方向に貫通した曲線状の切り込みで画定され、切り込みの両端部を結ぶ切り残しによって上側シートに繋がる弁部と、弁部が下側シートに接合されることで形成され、上側シートの肌面側と、上側シートと下側シートの間に形成される空間と、を連通する孔と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、紙おむつやパッド、生理用ナプキンといった吸収性物品に関する。
従来、吸収性物品には、例えば、特許文献1に開示されているように、着用者の腹部側と背部側とを結ぶ長手方向に延びる吸収体が設けられている。この吸収体によって、排泄される尿や経血といった液体が吸収される。吸収性物品は、この吸収体を液透過性のシートと液不透過性のシートとの間に配置することにより、液透過性のシートに排泄される尿を吸収体で吸収し、吸収体で吸収された尿の漏出を液不透過性のシートで防ぐ。
国際公開第2016/114209号
液透過性のシートには、例えば、不織布が用いられる。不織布は、柔らかい肌触りを実現可能なため、着用者の肌に触れるシートの素材として好適である。また、着用者から排泄されるものとしては、尿や経血の他に、例えば、水様便がある。水様便は、固形物と液体との混合物であって流動性を有している。吸収性物品では、水様便の液体を吸収体で吸収できずに流動性のある水様便が液透過性のシート上に存在してしまうと、水様便が外部に漏れてしまう虞がある。
そこで、本発明は、漏れを抑制できる吸収性物品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では、吸収体の肌面側を覆う液透過性のシート部材は、肌面側に配置された上側シートと、上側シートに重ねられて吸収体側に配置された下側シートと、を有している。そして、上側シートを厚さ方向に貫通した曲線状の切り込みで画定され、前記切り込みの両端部を結ぶ切り残しによって上側シートに繋がる弁部が下側シートに接合されている。
詳細には、本発明は、吸収性物品であって、吸収体と、前記吸収体の肌面側を覆う液透過性のシート部材と、を備え、前記シート部材は、前記肌面側に配置された上側シートと、前記上側シートに重ねられて前記吸収体側に配置された下側シートと、を有し、前記上側シートを厚さ方向に貫通した曲線状の切り込みで画定され、前記切り込みの両端部を結ぶ切り残しによって前記上側シートに繋がる弁部と、前記弁部が前記下側シートに接合されることで形成され、前記上側シートの前記肌面側と、前記上側シートと前記下側シートの間に形成される空間と、を連通する孔と、を備える。
上記吸収性物品では、着用者の腹部を覆う前身頃領域、着用者の背部を覆う後身頃領域、及び前記前身頃領域と前記後身頃領域の間に位置し、着用者の股下を覆う股下領域を備え、前記シート部材は、前記前身頃領域と前記後身頃領域に跨って配置されており、前記弁部は、前記上側シートにおける前記股下領域内に位置して着用者の肛門が当接する肛門当接位置よりも前記前身頃領域側の第1領域と、前記上側シートにおける前記肛門当接位置よりも前記後身頃領域側の第2領域とに、複数形成されており、前記第1領域における前記弁部は、前記後身頃領域側に前記切り残しが向くように形成されており、前記第2領
域における前記弁部は、前記前身頃領域側に前記切り残しが向くように形成されていてもよい。
上記吸収性物品では、前記前身頃領域と前記後身頃領域を結ぶ方向に伸長した状態で、前記第1領域と前記第2領域との間を中心として伸縮するように前記上側シートに配置された伸縮部材を備え、前記上側シートは、前記伸縮部材が収縮することで、前記第1領域では前記後身頃領域の方向に収縮し、前記第2領域では前記前身頃領域方向に収縮してもよい。
上記吸収性物品では、前記前身頃領域と前記後身頃領域を結ぶ方向に伸長した状態で、前記第1領域と前記第2領域との間に対応する位置を中心として伸縮するように前記下側シートに配置された伸縮部材を備え、前記下側シートは、前記伸縮部材が収縮することで、前記第1領域に対応する領域では前記後身頃領域方向に収縮し、前記第2領域に対応する領域では前記前身頃領域の方向に収縮してもよい。
上記吸収性物品では、前記切り込みは、略C字状であってもよい。
上記の本発明によれば、漏れを抑制できる。
図1は、実施形態に係るパンツ型使い捨ておむつの斜視図である。 図2は、実施形態に係るおむつの分解斜視図である。 図3は、実施形態に係るおむつを展開し、伸長した状態を模式的に示した図である。 図4は、糸ゴム同士の間隔とウェストギャザーに現れる通気路との関係を示した図である。 図5は、実施形態に係るおむつのセンターシートを示す図である。 図6は、実施形態に係るおむつのセンターシートに形成された弁部を示す図である。 図7は、実施形態に係るおむつのセンターシートを示す図である。 図8は、実施形態に係るおむつのセンターシートを示す図である。 図9は、実施形態に係るおむつのセンターシートの下側シートを示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であり、本発明の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
<実施形態>
図1は、実施形態に係るパンツ型使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」という)の斜視図である。本願で用いる方向に関する用語は、おむつ1が着用者に着用された状態において該着用者の前後左右に一致する方向を意味するものとする。例えば、本願で左右方向という場合、おむつ1の着用者に着用された状態において該着用者の左右に一致する方向を意味する。
本実施形態では、吸収性物品の一例として、着用者の腹囲が入る開口部と、着用者の左下肢及び右下肢が挿通される左右一対の開口部とを有する筒状構造のパンツ型使い捨ておむつを例示するが、本願でいう「吸収性物品」は、パンツ型使い捨ておむつに限定されるものでない。本願でいう「吸収性物品」には、例えば、着用者の股下(陰部)を前身頃か
ら後身頃にかけて覆うシート状の部材の一端部付近に固定されたテープを、該シート状の部材の他端部付近に貼り付けることで筒状構造を形成するテープ型使い捨ておむつ等、腹囲と股下を包み得る各種形態の吸収性物品が含まれる。
おむつ1は、着用状態において着用者の陰部(股下)を覆う股下領域に対応する部位である股下領域1Bと、着用者の胴周りにおける前身頃に対応する部位であって着用者の腹部側を覆うための前身頃領域1Fと、着用者の胴周りにおける後身頃に対応する部位であって着用者の背部側を覆うための後身頃領域1Rとを有する。ここで、前身頃領域1Fは股下領域1Bの前側に位置し、後身頃領域1Rは股下領域1Bの後側に位置する。本実施形態におけるおむつ1は、パンツ型の使い捨ておむつであるため、前身頃領域1Fの左側の縁と後身頃領域1Rの左側の縁は互いに接合され、前身頃領域1Fの右側の縁と後身頃領域1Rの右側の縁は互いに接合されている。よって、おむつ1には、前身頃領域1Fの上側の縁と後身頃領域1Rの上側の縁とによって胴開口部2Tが形成されている。また、おむつ1には、上記接合が施されない股下領域1Bの左側の部位に左下肢開口部2Lが形成され、股下領域1Bの右側の部位に右下肢開口部2Rが形成されている。そして、おむつ1は、着用者の左下肢が左下肢開口部2Lに挿通され、着用者の右下肢が右下肢開口部2Rに挿通され、着用者の胴部が胴開口部2Tに入るように装着されると、前身頃領域1Fが着用者の腹部側に配置され、後身頃領域1Rが着用者の背部側に配置され、左下肢開口部2Lと右下肢開口部2Rが着用者の大腿部を取り巻く状態で着用者の身体に固定される。おむつ1がこのような形態で着用者の身体に固定されるので、着用者はおむつ1を着用した状態で立ち歩き可能である。
おむつ1には、液体を吸収して保持することができる吸収体が主に股下領域1B付近を中心に配置されている。また、おむつ1には、おむつ1と着用者の肌との間に液体の流出経路となる隙間が形成されるのを抑制するべく、着用者の左下肢の大腿部を取り巻く左下肢開口部2Lに立体ギャザー3BLが設けられ、着用者の右下肢の大腿部を取り巻く右下肢開口部2Rに立体ギャザー3BRが設けられ、着用者の腹囲を取り巻く部位にウェストギャザー3Rが設けられている。立体ギャザー3BL,3BRとウェストギャザー3Rは、糸ゴムの弾性力で着用者の肌に密着する。よって、着用者の陰部から排出される排泄液は、おむつ1から殆ど漏出することなくおむつ1の吸収体に吸収される。
図2は、実施形態に係るおむつ1の分解斜視図である。また、図3は、実施形態に係るおむつ1を展開し、伸長した状態を模式的に示した図である。図3(A)は、展開及び伸長した状態のおむつ1を左側から見た場合の内部構造を模式的に示している。図3(B)は、展開及び伸長した状態のおむつ1の平面図を模式的に示している。
おむつ1は、着用者に着用された状態において外表面を形成するカバーシート4F,4Rとパッドカバーシート6とを有する。カバーシート4Fは、主におむつ1の前身頃領域1Fの外表面を形成する。また、パッドカバーシート6は、主におむつ1の股下領域1Bの外表面を形成する。また、カバーシート4Rは、主におむつ1の後身頃領域1Rの外表面を形成する。カバーシート4F,4Rとパッドカバーシート6は、おむつ1の外表面の補強や手触りの向上のために設けられ、例えば、排泄物の漏れを抑制するために、液不透過性の熱可塑性樹脂からなる不織布をその材料として用いることができる。ここで、液不透過性の熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等が例示できる。また、液不透過性のシートには、液不透過性と透湿性とが発揮されるように、0.1〜数μm程度の微細な孔が多数形成されていてもよい。
また、おむつ1は、カバーシート4Fの着用者側の面(着用者の肌側面)に積層されるインナーカバーシート5Fと、カバーシート4Fの着用者側の面に積層されるインナーカバーシート5Rとを有する。インナーカバーシート5Fは、カバーシート4Fのうち後述
する折り返し線4F6よりも股下領域1B側の部分に一致する形状を有するシート状の部材である。インナーカバーシート5Rもインナーカバーシート5Fと同様、カバーシート4Rのうち後述する折り返し線4R6よりも股下領域1B側の部分に一致する形状を有するシート状の部材である。
また、おむつ1は、パッドカバーシート6の着用者側の面において順に積層されるバックシート7、吸収体8、センターシート9を有する。パッドカバーシート6は、着用者の前身頃から股下を経由して後身頃へ届く長さを長手方向に有し、当該長手方向に対し直交する幅方向に所定の横幅を有する略直方体のシートである。また、バックシート7、吸収体8、センターシート9は、何れもパッドカバーシート6と同様に略長方形の外観を有するシート状の部材であり、長手方向がパッドカバーシート6の長手方向と一致する状態でパッドカバーシート6に対して順に積層されている。バックシート7は、排泄物の漏れを抑制するために液不透過性の熱可塑性樹脂を材料として形成されたシートである。また、センターシート9は、吸収体8の吸水面を被覆するように着用者の肌面側に配置される、シート状の部材である。このセンターシート9は、その一部又は全部において液透過性を有する。そのため、おむつ1が装着された状態において、着用者から排泄された液体は、着用者の肌に接触し得るセンターシート9を通って吸収体8に浸入し、そこで吸収される。センターシート9に用いられる液透過性のシートとしては、例えば、織布、不織布、多孔質フィルムが挙げられる。実施形態では、センターシート9には不織布が用いられる。また、センターシート9は親水性を有していてもよい。
吸収体8は、パルプ繊維、レーヨン繊維、またはコットン繊維のようなセルロース系繊維の短繊維や、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリエチレンテレフタレート等の合成繊維に親水化処理を施した短繊維の隙間に、水を吸収し保持することのできる架橋構造を持つ親水性の高吸収性重合体等の粒状の吸収性樹脂を保持させた構造を有する。よって、吸収体8は、着用者から排泄された液体を吸収すると、短繊維内の隙間に保持された吸収性樹脂を膨潤させて該液体を短繊維内に保持する。吸収体8は、1枚のマットからなる単層構造であってもよいし、複数枚のマットを重ね合わせた積層構造であってもよい。また、吸収体8は、目的に応じた適宜の形状を採ることができる。吸収体8の形状としては、例えば、矩形状、中央部付近が括れた砂時計型、その他各種の形状が挙げられる。
バックシート7、吸収体8、センターシート9は、何れも前身頃領域1Fから後身頃領域1Rにまで延在する。よって、バックシート7、吸収体8、センターシート9が積層されているパッドカバーシート6で着用者の陰部(股下)を覆うと、バックシート7、吸収体8、センターシート9の各長手方向の両端部は、着用者の腹側と背側に位置する状態となる。すなわち、着用者の陰部は、着用者の腹側から背側まで吸収体8に覆われる状態となる。したがって、着用者が腹を下へ向けた姿勢と背を下へ向けた姿勢の何れの姿勢で液体を体外へ排出しても、排出された液体はセンターシート9を介して吸収体8に接触することになる。
また、おむつ1は、上述した立体ギャザー3BL,3BRを形成するための細長い帯状のサイドシート10L,10Rを有する。サイドシート10L,10Rは、センターシート9の長辺の部分に設けられる。そして、サイドシート10L,10Rには糸ゴム10L1,10R1が長手方向に沿って接着されている。よって、サイドシート10L,10Rは、前身頃領域1Fの左側の縁となるカバーシート4Fの縁4F7と、後身頃領域1Rの左側の縁となるカバーシート4Rの縁4R7とが互いに接合され、且つ、前身頃領域1Fの右側の縁となるカバーシート4Fの縁4F8と、後身頃領域1Rの右側の縁となるカバーシート4Rの縁4R8とが互いに接合されることにより、図1に示したような完成状態のおむつ1になると、糸ゴム10L1,10R1の収縮力で長手方向に引き寄せられて折り返し線10L2,10R2に沿ってセンターシート9から立ち上がる。その結果、左下
肢開口部2L及び右下肢開口部2Rからの液体の流出を防ぐ立体ギャザー3BL,3BRが形成される。なお、カバーシート4Fにおける縁4F7及びカバーシート4Rにおける縁4R7、カバーシート4Fにおける縁4F8及びカバーシート4Rにおける縁4R8の接合方法は特に限定されないが、例えば、ヒートシール、高周波シール、超音波シール等によって行うことができる。
また、おむつ1は、パッドカバーシート6、バックシート7、吸収体8、センターシート9、サイドシート10L,10Rを挟んでカバーシート4Fの着用者側の面に積層される通気路形成シート11Fと、カバーシート4Rの着用者側の面に積層される通気路形成シート11Rとを有する。通気路形成シート11Fは、センターシート9の長手方向における一端側においてカバーシート4Fに重ねられる。また、通気路形成シート11Rは、センターシート9の長手方向における他端側においてカバーシート4Rに重ねられる。なお、本願においてシートが重なる状態とは、重ね合わされるシート同士が互いに全面的に接触する状態で重なる形態に限定されるものでなく、シートの一部分同士が重なる形態を含む概念である。例えば、通気路形成シート11Fは、パッドカバーシート6の長手方向における一端側の一部分が、カバーシート4Fの一部分に触れる状態で重ねられる。
通気路形成シート11Fには、前身頃領域1Fの上側の縁に沿う左右方向に延在する領域に通気用の微細な通気孔11F1が多数配列されている。通気路形成シート11Rにも通気路形成シート11Fと同様、通気孔11R1が多数配列されている。ここで、通気孔とは、シートの一方の面の側の空間と他方の面の側の空間とを連通させる開口部を意味し、その形状は特に限定されない。よって、通気孔11F1,11R1としては、例えば、円形、楕円形、多角形(三角形、四角形等)等の形状の開口部を適用することができる。通気路形成シート11F,11Rへの通気孔11F1,11R1の形成は、該通気路形成シート11F,11Rが通気性を有しない素材であることを意味するものでは無く、該通気路形成シート11F,11Rは通気性を有する素材と通気性を有しない素材の何れであってもよい。通気路形成シート11F,11Rは、通気性や液透過性を有する素材であることが好ましいが、例えば、非通気性の素材であってもよい。通気孔11F1,11R1の大きさや個数は特に限定されないが、例えば、開口面積が0.5〜10mmの孔であれば5〜200個程度形成されることが好ましい。
上記のように、おむつ1は、吸収体8を間に挟んだバックシート7及びセンターシート9の他、カバーシート4F,4R、通気路形成シート11F,11R、パッドカバーシート6、サイドシート10L,10Rが積み重なって形成されているため、これら複数のシートを積み重ねた積層体を有していると言える。
ここで、図3に示すように、カバーシート4Fは、折り返し線4F6において一端側が折り返されている。上述したウェストギャザー3Rは、カバーシート4Fに対して糸ゴム(糸状のゴム)4F2,4F3が接着され、カバーシート4Rに対して糸ゴム(糸状のゴム)4R2,4R3が接着されることで形成される。カバーシート4Fに接着される糸ゴム4F2,4F3は、折り返されると前身頃領域1Fの上側の縁を形成することになる折り返し線4F6沿いに、折り返し線4F6側から糸ゴム4F2、糸ゴム4F3の順に設けられている。また、カバーシート4Rに接着される糸ゴム4R2,4R3も、糸ゴム4F2,4F3と同様、折り返されると後身頃領域1Rの上側の縁を形成することになる折り返し線4R6沿いに、折り返し線4R6側から糸ゴム4R2、糸ゴム4R3の順に設けられている。このため、糸ゴム4F2,4F3は、伸縮方向となる胴回り方向がおむつ1の左右方向となる向きでカバーシート4Fに設けられることになる。また、糸ゴム4R2,4R3は、伸縮方向となる長手方向がおむつ1の左右方向となる向きでカバーシート4Rに設けられることになる。よって、縁4F7と縁4R7が互いに接合され、縁4F8と縁4R8が互いに接合されると、糸ゴム4F2,4F3と糸ゴム4R2,4R3は、胴開口
部2Tに沿って周回する実質的に環状の伸縮部材を形成し、胴開口部2Tを胴周り方向に収縮させる機能を発揮する。すなわち、糸ゴム4F2,4F3と糸ゴム4R2,4R3は、収縮力を発揮しておむつ1を着用者に密着させ、おむつ1と着用者の腹囲との間に隙間が形成されるのを防ぐ。
更に、カバーシート4Fには糸ゴム4F4,4F5が接着され、カバーシート4Rには糸ゴム4R4,4R5が接着されている。糸ゴム4F4,4F5は、カバーシート4Fのうち糸ゴム4F3よりも股下領域1B側の領域に設けられる伸縮部材である。ただし、糸ゴム4F4,4F5は、カバーシート4Fの左端から右端まで途切れることなく接着される糸ゴム4F2,F3とは異なり、吸収体8に対応する部位となる幅方向中央部が所定の横幅分だけカットされている。カバーシート4Fは、吸収体8に対応する部位となる幅方向中央部がカットされた糸ゴム4F4,4F5を有することにより、吸水による吸収体8の膨張を阻害することなく、着用者の下腹部に適度な密着感を付与する。カバーシート4Rについてもカバーシート4Fと同様であり、吸収体8に対応する部位となる幅方向中央部が所定の横幅分だけカットされた糸ゴム4R4,4R5がカバーシート4Rに接着されることで、着用者の下腹部に適度な密着感を付与する。
ところで、図3を見ると判るように、糸ゴム4F2は、図1に示した前身頃領域1Fの上側の縁となる部分に沿って左右方向に延在するように設けられている。糸ゴム4F2は、所定の間隔を空けて3本平行に設けられている。そして、糸ゴム4F3は、3本ある糸ゴム4F2の隣で糸ゴム4F2と同様に左右方向に延在するように複数本設けられている。糸ゴム4F3は、おむつ1が着用された状態において、着用者の骨盤の左右両端部が位置する部位の付近に位置することで、おむつ1を着用者の腰に保持させる機能を主に担う。また、糸ゴム4F2は、おむつ1が着用された状態において、着用者の腹囲を糸ゴム4F3よりも上側で包囲することにより、おむつ1から液体が漏出するのを防ぐ機能や、糸ゴム4F3の収縮力に起因する着用者への圧迫感を緩和する機能、おむつ1内の湿気を排出する機能を担う。なお、糸ゴム4F4と糸ゴム4F5は、図3に示されるように、糸ゴム4F3の隣で糸ゴム4F3と同様に左右方向に延在するように複数本設けられている。そして、上述したように、糸ゴム4F4,4F5は、吸収体8に対応する部位がカットされている。
図4は、前身頃領域1Fにおいて、糸ゴム4F2同士の間隔とウェストギャザー3Rに現れる通気路の大きさとの関係を示した図である。図4(A)で示される図は、ウェストギャザー3Rを着用者の肌が触れる方から見た場合の図である。また、図4(B)で示される図は、おむつ1の側方から見た場合のウェストギャザー3R内の内部構造を示した図である。また、図4(C)で示される図は、おむつ1の上方からウェストギャザー3Rを見た場合の様子を示した図である。また、図4(D)で示される図は、ウェストギャザー3Rが収縮した状態における、おむつ1の上方からウェストギャザー3Rを見た場合の状態を示した図である。図4では、説明の便宜上、ウェストギャザー3Rのうち前身頃領域1Fが図示されているが、ウェストギャザー3Rのうち後身頃領域1Rの部分についても同様である。
図4に示されるように、カバーシート4Fは、図2に示した折り返し線4F6で折り返され、更に通気路形成シート11Fが重ねられて接合される。接合は、各糸ゴムとシートが伸長された状態で行われる。図4(A)で示される図にある符号Sの破線は、接合された部分である。また、図4(C)および図4(D)で示される図にある符号Sの箇所は、接合された部分である。
折り返し線4F6においてカバーシート4Fが折り返された状態でカバーシート4Fと通気路形成シート11Fとを接合する接合部分Sは、図4(A)で示される図を見ると判
るように、図1に示した前身頃領域1Fの上側の縁に対し直角の方向に延在する直線状の形態となっている。接合部分Sは、平行に複数設けられており、更に各間隔が大小交互となるように設けられている。よって、接合部分Sは、図4を見ると判るように、二重線が等間隔で並ぶような形態となっている。接合部分Sによって構成される二重線が等間隔で並ぶような形態を採ることにより、図4(D)で示されるように、収縮後のウェストギャザー3Rに第1通気路12と第2通気路13が交互に形成される。これは、接合が各糸ゴムとシートを伸長した状態で行われ、その後に伸長状態が解かれてウェストギャザー3Rが糸ゴム4F2の収縮力で縮むと、二重線を構成する2つの接合部分Sの間という間隔の狭い部分でシートの撓みにより相対的に小さい第1通気路12が形成され、二重線同士の間という間隔の広い部分ではシートの撓みにより相対的に大きい第2通気路13が形成されるためである。
二重線が等間隔で並ぶような形態の接合部分Sが形成されることにより、収縮後のウェストギャザー3Rにはシートの撓みにより形成される第1通気路12と第2通気路13が大小交互に波型で形成される。図4(D)に二点鎖線で示す符号SSは、おむつ1を着用者が着用した場合に、通気路形成シート11Fに当接する肌面を仮想線として示したものである。第2通気路13は、おむつ1を着用者が装着した際に、通気路形成シート11Fの肌当接面と着用者の肌との間に形成される隙間として形成される。おむつ1と着用者の肌面との間における湿気は、ウェストギャザー3Rに形成される第2通気路13を通じて外部に排出することができる。第1通気路12は、通気路形成シート11Fの通気孔11F1を透過した湿気が通る経路である。おむつ1は、おむつ1と肌面との間で生じる湿気を通気孔11F1を介して第1通気路12に導入して外部に排出することができる。これにより、おむつ1は、着用者の蒸れ感を抑制できる。第2通気路13は、おむつ1と肌面との間の空間と、おむつ1の外部空間とを直接的に連通する経路であり、おむつ1内の湿気をより円滑に排出する。また、通気路形成シート11Rは通気孔11R1を備えているので、おむつ1は、ウェストギャザー3Rの後身頃領域1Rにおいても同様の効果を得ることができる。
次に、実施形態に係るおむつ1のセンターシート9について詳細に説明する。図3に示すように、センターシート9は、吸収体8の肌面側を覆う液透過性のシート部材である。センターシート9は、前身頃領域1Fと後身頃領域1Rを結ぶ方向が長手方向となる長方形状を有している。
図5は、センターシート9を肌面側から見た平面図である。図中、上側が前身頃領域1Fであり、下側が後身頃領域1Rである。センターシート9は、前身頃領域1Fと後身頃領域1Rに跨って配置されている。また、センターシート9は、肌面側に配置された上側シート9Aと、上側シート9Aに重ねられて吸収体8側に配置された下側シート9Bと、を有している。上側シート9A及び下側シート9Bには、不織布が用いられる。また、上側シート9Aと下側シート9Bとは、略同じ大きさの長方形状を有し、それらの長手方向及び幅方向が一致するように重ねられている。上側シート9Aと下側シート9Bとは、長手方向の各端部で接合されている。また、上側シート9Aには、複数の弁部20が形成されている。複数の弁部20は、マトリクス状に多数配列されている。なお、複数の弁部20は、千鳥状やその他の配置パターンで配置されていてもよい。
図6(A)は、図5において円形状の点線で囲んだ領域Aの拡大図である。弁部20は、上側シート9Aを厚さ方向に貫通した曲線状の切り込み21によって画定され、切り込み21の各端部21A,21Bを結ぶ切り残し22によって上側シート9Aに繋がっている。平面視において、切り込み21は、C字やU字やV字等の凸状となる曲線であって、切り残し22が直線状となり、切り残し22で弁部23が肌側シート9Aに繋がるように形成されている。実施形態において、切り込み21は、中心角θが約270度の扇型の弧
状であって、略C字形状である。なお、切り込み21は、例えば、半円状であってもよいし、U字状であってもよいし、V字状であってもよい。切り込み21は、一方向に凸となり、凸側の反対側に直線状の切り残り22を残すように形成されるとよい。
図6(B)は、図6(A)中の弁部20及び切り残し22の中心を通るB−B線で切断した断面図である。弁部20は、切り残し22を起点として、下側シート9B側に曲がっており、下側シート9Bに接合されている。図6(B)では、弁部20と下側シート9Bとの接合部S1を楕円状の点線で囲んで示している。弁部20と下側シート9Bとは、例えば、ホットメルトや超音波融着や熱融着で接合されている。
弁部20が下側シート9Bに接合されることで、上側シート9Aの肌面側と上側シート9Aと下側シート9Bとの間の空間24を連通する孔23が形成される。おむつ1は、水様便に含まれる固形物を孔23から空間24に導入する。更におむつ1は、水様便に含まれる液体を下側シート9Bより下層に配置されている吸収体8で吸収する。これにより、おむつ1は、水様便に含まれる固形物と液体とを分離することができる。おむつ1は、水様便に含まれる固形物と液体とを分離して水様便の流動性を失わせつつ、固形物を空間24内に収納し、液体を吸収体8で吸収することで、漏れを抑制できる。なお、下側シート9Bを貫通する孔や切り込み等を形成することで、下側シート9Bの下層に配置された吸収体8に液体をより導入し易くすることができる。
また、センターシート9は前身頃領域1Fから後身頃領域1Rに跨って配置されており、装着状態において、下側シート9Bは上側シート9Aよりも相対的に長手方向中央部から前身頃領域1F方向と後身頃領域1R方向に移動するので、下側シート9Bが弁部20を引っ張ることにより孔23が拡張される。このように、おむつ1では、孔23から固形物を空間24に導入し易くするために、装着状態において孔23が拡張されるのが望ましい。これにより、おむつ1は、孔23から固形物を空間24に導入し易くすることができる。
また、図7に示すように。おむつ1において、複数の弁部20は、上側シート9Aにおける着用者の肛門が当接する肛門当接位置25に切り残し22が向かうように形成されていてもよい。図7は、図5と同様にセンターシート9を肌面側から見た平面図である。上側シート9A上には、股下領域1B内に位置して着用者の肛門が当接する肛門当接位置25が規定される。弁部20は、上側シート9Aにおいて、肛門当接位置25よりも前身頃領域1F側の第1領域A1と、肛門当接位置25よりも後身頃領域1R側の第2領域A2とに、複数形成されている。第1領域A1における弁部20は、後身頃領域1R側に切り残し22が向くように形成されている。第2領域A2における弁部20は、前身頃領域1F側に切り残し22が向くように形成されている。着用者の肛門から上側シート9A上に排出された水様便は、肛門当接位置25から前身頃領域1F方向又は後身頃領域1R方向に拡散される。おむつ1は、肛門当接位置25よりも前身頃領域1F側の第1領域A1において切り残り22が後身頃領域1R側に向き、肛門当接位置25よりも後身頃領域1R側の第2領域A2において切り残り22が前身頃領域1F側に向くように各弁部20を配置することで、排出された水様便の固形物の移動方向に沿って切り残り25から弁部20を介して孔23に当該固形物を案内することができる。これにより、おむつ1は、水様便の固形物を迅速に孔23から空間24に導入することで、漏れを抑制できる。
次に、孔23を拡張できる構成例について説明する。図8は、図5と同様にセンターシート9を肌側から見た平面図である。本例では、センターシート9に伸縮部材である糸ゴム26が複数配置されている。
図8に示すように、上側シート9Aには複数の糸ゴム26が配置されている。各糸ゴム
26は、前身頃領域1Fと後身頃領域1Rを結ぶ方向(長手方向)に伸長した状態で、第1領域A1と第2領域A2との間を中心として伸縮するように上側シート9Aに接着されている。なお、各糸ゴム26は、上側シート9Aの肌面側と下側シート9B側のいずれに接着されていてもよい。また、各糸ゴム26は、マトリクス状に配列された各弁部20間に配置されている。上側シート9Aは、糸ゴム26が第1領域A1と第2領域A2との間を中心として収縮することで、第1領域A1では後身頃領域1R方向に収縮し、第2領域A2では前身頃領域1F方向に収縮する。おむつ1は、肛門当接位置25よりも前身頃領域1F側の第1領域A1において切り残り22が後身頃領域1R側に向き、肛門当接位置25よりも後身頃領域1R側の第2領域A2において切り残り22が前身頃領域1F側に向くように各弁部20が配置されており、肛門当接位置25に向かって切り残り22が移動するように上側シート9Aを下側シート9Bに対して相対的に移動させることで、移動させることで、孔23を拡張することができる。これにより、おむつ1は、孔23から空間24に水様便の固形物を導入し易くして、漏れを抑制できる。
また、伸縮部材である糸ゴム26は、下側シート9Bに配置されていてもよい。図9は、下側シート9Bを肌面側から見た平面図である。図9に示すように、下側シート9Bには複数の糸ゴム26が配置されている。図9では、説明のために、上側シート9Aにおける肛門当接位置25、第1領域A1及び第2領域A2を図示している。各糸ゴム26は、前身頃領域1Fと後身頃領域1Rを結ぶ方向(長手方向)に伸長した状態で、第1領域A1と第2領域A2との間に対応する位置を中心として伸縮するように上側シート9Aに接着されている。なお、第1領域A1と第2領域A2との間に対応する位置とは、センターシート9を厚さ方向に見て上側シート9Aの第1領域A1と第2領域A2との間の位置に重なる位置である。なお、各糸ゴム26は、下側シート9Aの上側シート9A側と吸収体8側のいずれに接着されていてもよい。
下側シート9Bは、各糸ゴム26が収縮することで、第1領域A1に対応する領域では後身頃領域1R方向に収縮し、第2領域A2に対応する領域では前身頃領域1F方向に収縮する。おむつ1は、肛門当接位置25よりも前身頃領域1F側の第1領域A1において切り残り22が後身頃領域1R側に向き、肛門当接位置25よりも後身頃領域1R側の第2領域A2において切り残り22が前身頃領域1F側に向くように各弁部20が配置されており、肛門当接位置25に向かって接合部S1と供に切り残り22が移動するように下側シート9Bを上側シート9Aに対して相対的に移動させることで、孔23を拡張することができる。これにより、おむつ1は、孔23から空間24に導入し易くして、漏れを抑制できる。
なお、図8及び図9に示す例において、糸ゴム26は、上側シート9A及び下側シート9Bのいずれか一方に少なくとも1本以上配置されていればよい。おむつ1は、上側シート9A又は下側シート9Bを収縮させることで、孔23を拡張することができる。
なお、上記実施形態では、おむつ1が例示されていたが、その他の形態の吸収性物品においても上記構成や製造方法を適用可能である。上記構成や製造方法を適用可能な吸収性物品としては、例えば、パンツ型の使い捨ておむつ、テープ型の使い捨ておむつ、尿パッド、軽失禁パッドといったギャザー付きの各種形態の吸収性物品や、ギャザーの無いフラットな吸収性物品を挙げることができる。
1・・おむつ:1B・・股下領域:1F・・前身頃領域:1R・・後身頃領域:2T・・胴開口部:2L・・左下肢開口部:2R・・右下肢開口部:3BL,3BR・・立体ギャザー:3R・・ウェストギャザー:4F,4R・・カバーシート:4F1,4R1・・開口:4F2,4F3,4F4,4F5,4R2,4R3,4R4,4R5,10L1,1
0R1・・糸ゴム:4F6,4R6,10L2,10R2・・折り返し線:4F7,4F8,4R7,4R8・・縁:5F,5R・・インナーカバーシート:6・・パッドカバーシート:7・・バックシート:8・・吸収体:9・・センターシート:9A・・上側シート:9B・・下側シート:10L,10R・・サイドシート:11F,11R・・通気路形成シート:11F1,11R1・・通気孔:S・・接合部分:12・・第1通気路:13・・第2通気路:20・・弁部:21・・切り込み:21A,21B・・切り込み端部:22・・切り残し:23・・孔:24・・空間:25・・肛門当接位置:26・・糸ゴム:S1・・接合部:A1・・第1領域:A2・・第2領域

Claims (5)

  1. 吸収体と、
    前記吸収体の肌面側を覆う液透過性のシート部材と、
    を備え、
    前記シート部材は、前記肌面側に配置された上側シートと、前記上側シートに重ねられて前記吸収体側に配置された下側シートと、を有し、
    前記上側シートを厚さ方向に貫通した曲線状の切り込みで画定され、前記切り込みの両端部を結ぶ切り残しによって前記上側シートに繋がる弁部と、
    前記弁部が前記下側シートに接合されることで形成され、前記上側シートの前記肌面側と、前記上側シートと前記下側シートの間に形成される空間と、を連通する孔と、
    を備える、吸収性物品。
  2. 着用者の腹部を覆う前身頃領域、着用者の背部を覆う後身頃領域、及び前記前身頃領域と前記後身頃領域の間に位置し、着用者の股下を覆う股下領域を備え、
    前記シート部材は、前記前身頃領域と前記後身頃領域に跨って配置されており、
    前記弁部は、前記上側シートにおける前記股下領域内に位置して着用者の肛門が当接する肛門当接位置よりも前記前身頃領域側の第1領域と、前記上側シートにおける前記肛門当接位置よりも前記後身頃領域側の第2領域とに、複数形成されており、
    前記第1領域における前記弁部は、前記後身頃領域側に前記切り残しが向くように形成されており、
    前記第2領域における前記弁部は、前記前身頃領域側に前記切り残しが向くように形成されている、
    請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記前身頃領域と前記後身頃領域を結ぶ方向に伸長した状態で、前記第1領域と前記第2領域との間を中心として伸縮するように前記上側シートに配置された伸縮部材を備え、
    前記上側シートは、前記伸縮部材が収縮することで、前記第1領域では前記後身頃領域の方向に収縮し、前記第2領域では前記前身頃領域方向に収縮する、
    請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記前身頃領域と前記後身頃領域を結ぶ方向に伸長した状態で、前記第1領域と前記第2領域との間に対応する位置を中心として伸縮するように前記下側シートに配置された伸縮部材を備え、
    前記下側シートは、前記伸縮部材が収縮することで、前記第1領域に対応する領域では前記後身頃領域方向に収縮し、前記第2領域に対応する領域では前記前身頃領域の方向に収縮する、
    請求項2に記載の吸収性物品。
  5. 前記切り込みは、略C字状である、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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