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JP2024011866A - 吸収性物品 - Google Patents

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JP2024011866A
JP2024011866A JP2022114162A JP2022114162A JP2024011866A JP 2024011866 A JP2024011866 A JP 2024011866A JP 2022114162 A JP2022114162 A JP 2022114162A JP 2022114162 A JP2022114162 A JP 2022114162A JP 2024011866 A JP2024011866 A JP 2024011866A
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rubber
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diaper
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英聡 吉田
Hideaki Yoshida
嵩礼 笹津
Takanori Sasatsu
葵子 木下
Noriko Kinoshita
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Oji Holdings Corp
Original Assignee
Oji Holdings Corp
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Abstract

【課題】本発明は、着用感の低下を抑制可能な吸収性物品を提供することを目的とする。【解決手段】吸収性物品は、吸収体と、外装面を形成する外側シートと、外側シートの肌面側に配置された内側シートとを有し、吸収体よりも非肌面側に配置された外装体と、外側シートと内側シートとの間に幅方向に伸張状態で長手方向の端部側から互いに離間して設けられた第1収縮部材、第2収縮部材、第3収縮部材であって、外装体を幅方向に収縮させる第1収縮部材、第2収縮部材、第3収縮部材と、前身頃領域および後身頃領域において、内側シートよりも肌面側に配置された肌面側シートであって、厚み方向に視て第1収縮部材と重ならずに第2収縮部材と重なって配置された肌面側シートと、を備え、第1収縮部材は、胴回り開口部の縁に沿って延在しており、第1収縮部材、第2収縮部材および第3収縮部材は、収縮力が同じである。【選択図】図5

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
従来、使い捨てのおむつや生理用品などの吸収性物品が知られている。例えば、特許文献1には、パンツ型の使い捨ておむつが開示されている。
パンツ型の使い捨ておむつでは、胴回り開口部に沿って設けられる糸ゴムなどの収縮部材が設けられている。パンツ型の使い捨ておむつでは、この収縮部材が収縮することによって着用者の胴回りからずれ落ちるのが抑制されている。
特開2016-214405号公報
胴回り開口部に沿って設けられる収縮部材が、胴回り開口部の縁から離れすぎていると、当該縁が着用者に密着しないため、おむつが着用者の胴回りからずれ落ち、着用感の低下を招く虞がある。また、胴回り開口部の縁に収縮部材を設けると、当該縁が着用者の肌に食い込み、着用感の低下を招く虞がある。
本発明は、着用感の低下を抑制可能な吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る吸収性物品は、長手方向に沿った長さと、前記長手方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有し、着用状態において着用者の腹部側の胴回りに位置する前身頃領域、股下に位置する股下領域、及び背部側の胴回りに位置する後身頃領域が前記長手方向にこの順に設けられた吸収性物品であって、吸収体と、着用者の胴回りが挿通される胴回り開口部を形成する外装体であって、外装面を形成する外側シートと、前記外側シートの肌面側に配置された内側シートとを有し、前記吸収体よりも非肌面側に配置された外装体と、前記外側シートと前記内側シートとの間に前記幅方向に伸張状態で前記長手方向の端部側から互いに離間して設けられた第1収縮部材、第2収縮部材、第3収縮部材であって、前記外装体を前記幅方向に収縮させる第1収縮部材、第2収縮部材、第3収縮部材と、前記前身頃領域および前記後身頃領域において、前記内側シートよりも肌面側に配置された肌面側シートであって、厚み方向に視て前記第1収縮部材と重ならずに前記第2収縮部材と重なって配置された肌面側シートと、を備え、前記第1収縮部材は、前記胴回り開口部の縁に沿って延在しており、前記第1収縮部材、前記第2収縮部材および前記第3収縮部材は、収縮力が同じである。
本発明によれば、吸収性物品の着用感の低下を抑制可能である。
図1は、実施形態に係るおむつの外観斜視図である。 図2は、実施形態に係るおむつの分解斜視図である。 図3は、実施形態に係るおむつを展開し、伸長した状態を模式的に示した図である。 図4は、本実施形態に係るおむつに外力等を加えないで自然状態で載置した状態を示している。 図5は、本実施形態に係るおむつの前身頃領域側の端部を拡大して示す拡大図である。 図6は、本実施形態に係るおむつの前身頃領域側の端部の一部を拡大して示す拡大図である。 図7は、本実施形態に係るおむつの前身頃領域側の端部の一部の断面図である。 図8は、本実施形態に係るおむつの前身頃領域側の端部の一部を拡大して示す拡大図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態に係るおむつについて説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本発明はこれらの実施の形態の構成に限定されるものではない。
<実施形態>
図1は、実施形態に係る大人用のパンツ型使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」という)の外観斜視図である。おむつにおいて、着用者の腹部に対向して配置される前身頃と背部に対向して配置される後身頃とを結ぶ方向を長手方向とする。これらの前身頃(長手方向の一側)と後身頃(長手方向の他側)との間(長手方向の中央)には、着用者の股下に配置(股間に対向して配置)される股下部が位置する。また、おむつが着用者に着用された状態において、着用者の肌に向かう側を肌面側とし、肌面側の反対側を非肌面側とする。さらに、肌面側と非肌面側とを結ぶ方向を厚み方向とし、長手方向と厚み方向の何れにも直交する方向を幅方向とする。そのほか、厚み方向から視ることを平面視とする。おむつ1は、長手方向に沿った長さと、長手方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有し、着用者の股下に装着される。また、本願で用いる方向に関する用語は、おむつ1が着用者に着用された状態において該着用者の前後左右に一致する方向を意味するものとする。例えば、本願で左右方向という場合、おむつ1が着用者に着用された状態において該着用者の左右に一致する方向を意味する。
本実施形態では、吸収性物品の一例として、着用者の胴回りが挿通される胴開口部と、着用者の左下肢及び右下肢が挿通される左右一対の脚開口部とを有する筒状構造のパンツ型使い捨ておむつを例示するが、本願でいう「吸収性物品」は、大人用のパンツ型使い捨ておむつに限定されるものでない。本願でいう「吸収性物品」には、子供用のパンツ型使い捨ておむつが含まれる。
おむつ1は、着用状態において着用者の陰部(股下)を覆う股下領域に対応する部位である股下領域1Bと、着用者の胴回りにおける前身頃に対応する部位であって着用者の腹部側を覆うための前身頃領域1Fと、着用者の胴回りにおける後身頃に対応する部位であって着用者の背部側を覆うための後身頃領域1Rとを有する。ここで、前身頃領域1Fは股下領域1Bの前側に位置し、後身頃領域1Rは股下領域1Bの後側に位置する。本実施形態におけるおむつ1は、パンツ型の使い捨ておむつであるため、前身頃領域1Fの左側の縁と後身頃領域1Rの左側の縁は互いに接合され、前身頃領域1Fの右側の縁と後身頃領域1Rの右側の縁は互いに接合されている。よって、おむつ1には、前身頃領域1Fの上側の縁と後身頃領域1Rの上側の縁とによって胴開口部2T(本願でいう「胴回り開口部」の一例)が形成されている。また、おむつ1には、上記接合が施されない股下領域1Bの左側の部位に左下肢開口部2Lが形成され、股下領域1Bの右側の部位に右下肢開口部2Rが形成されている。そして、おむつ1は、着用者の左下肢が左下肢開口部2Lに挿
通され、着用者の右下肢が右下肢開口部2Rに挿通され、着用者の胴部が胴開口部2Tに挿通されるようにして着用されると、前身頃領域1Fが着用者の腹部側に配置され、後身頃領域1Rが着用者の背部側に配置され、左下肢開口部2Lと右下肢開口部2Rが着用者の大腿部を取り巻く状態で着用者の身体に固定される。おむつ1がこのような形態で着用者の身体に固定されるので、着用者はおむつ1を着用した状態で自由に行動することができる。
おむつ1には、液体を吸収して保持することができる吸収体が主に股下領域1B付近を中心に配置されている。また、おむつ1には、おむつ1と着用者の肌との間に液体の流出経路となる隙間が形成されるのを抑制するべく、着用者の左下肢の大腿部を取り巻く左下肢開口部2Lに立体ギャザー3BLが設けられ、着用者の右下肢の大腿部を取り巻く右下肢開口部2Rに立体ギャザー3BRが設けられ、着用者の腹囲を取り巻く部位にウェストギャザー3Rが設けられている。また、着用者の脚の付け根を取り巻く位置には、レグギャザー3LL,3LRが設けられている。立体ギャザー3BL,3BRとウェストギャザー3Rは、糸ゴムの弾性力で着用者の肌に密着する。また、レグギャザー3LL,3LRは、着用者の脚の付け根とおむつ1との間に隙間が生まれるのを防ぐ。よって、着用者の陰部から排出される排出液は、おむつ1から殆ど漏出することなくおむつ1の吸収体に吸収される。
おむつ1は、図示しないインナーパッドと組み合わせて使用することができる。インナーパッドは、吸収体を備える略長方形の吸収性物品であり、排出液を吸収する。おむつ1とインナーパッドとを組み合わせて使用する場合、おむつ1の肌面側にインナーパッドを置く。着用者が排出した排出液は、まずインナーパッドに吸収され、インナーパッドで吸収できなかった排出液のみがおむつ1の吸収体に到達し、更に吸収される。このため、排出液の量が多い場合でも、排出液がおむつ1から漏出するのを防ぐことができる。また、排出液の量が少なく、インナーパッドで全て吸収できる場合には、排出液が発生してもインナーパッドのみを交換すればよいので、介助コストを軽減できる。また、おむつ1を長時間使用できる。
図2は、実施形態に係るおむつ1の分解斜視図である。おむつ1は、カバーシート4とインナーカバーシート5F,5Rとを有する。カバーシート4は、おむつ1の非肌面側表面を形成する略砂時計形状(瓢箪形状)のシートである。インナーカバーシート5F,5Rは、前身頃領域1Fと後身頃領域1Rのそれぞれにおいてカバーシート4に貼り合わされるシートであって、前身頃領域1Fと後身頃領域1Rにおいてカバーシート4を補強する。着用者が着用している状態において、カバーシート4は着用者の非肌面側、インナーカバーシート5F,5Rは着用者側の肌面側に積層されている。カバーシート4とインナーカバーシート5F,5Rの間には、ウェストギャザー3Rとレグギャザー3LL,3LRを形成するための糸ゴムが設けられている。なお、糸ゴムに代えて帯状のゴム等の伸縮部材を適宜選択できる。
カバーシート4とインナーカバーシート5F,5Rは、例えば、排泄物の漏れを抑制するために、液不透過性の熱可塑性樹脂からなる不織布をその材料として用いることができる。ここで、液不透過性の熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等が例示できる。以下、吸収体8および吸収体8にバックシート6、トップシート9、サイドシート10L,10Rを組み合わせたものに対応する概念として、前身頃領域1Fから後身頃領域1Rに亘って延在するカバーシート4と、インナーカバーシート5F,5Rとを合わせて外装体という場合がある。外装体のカバーシート4は、前身頃領域1F、股下領域1Bおよび後身頃領域1Rの外装面を形成している。
なお、カバーシート4は股下領域1Bに設けなくてもよい。例えば、前身頃領域1Fと
後身頃領域1Rにおいて、インナーカバーシート5F,5Rとほぼ重畳する前身頃領域1F側のカバーシートと、後身頃領域1R側のカバーシートとを別体として設けてよい。そして、吸収体8等の延在領域の非肌面側を保護するパッドカバーシートを別途設け、カバーシートが存在しない股下領域1Bにおいては、当該パッドカバーシートにより外装面が形成されてもよい。おむつの非肌面側は、このような構成によっても、別体の2枚のカバーシートおよびパッドカバーシートによって保護されるため、吸収体8の外的要因による損傷を避けることができる。
おむつ1は、カバーシート4とインナーカバーシート5F,5Rの着用者側の面において順に積層されるバックシート6と、吸収体8と、トップシート9とを有する。バックシート6は、着用者の前身頃から股下を経由して後身頃へ届く長さを長手方向に有し、当該長手方向に対し直交する幅方向に所定の横幅を有する略直方体のシートである。吸収体8、トップシート9は、何れもバックシート6と同様に略長方形の外観を有するシート状の部材であり、長手方向がバックシート6の長手方向と一致する状態で、バックシート6に対して順に積層されている。バックシート6は、排泄物の漏れを抑制するために液不透過性の熱可塑性樹脂を材料として形成されたシートである。また、トップシート9は、吸収体8の吸水面を被覆するように着用者の肌面側に配置される、シート状の部材である。このトップシート9は、その一部又は全部において液透過性を有する。そのため、おむつ1が着用された状態において、着用者から排泄された液体は、着用者の肌に接触し得るトップシート9を通って吸収体8に浸入し、そこで吸収される。液透過性のシートとしては、例えば、織布、不織布、多孔質フィルムが挙げられる。また、トップシート9は親水性を有していてもよい。
吸収体8は、1又は複数のマットからなる吸収コア8c(図3参照)と、吸収コア8cを包み込むコアラップシート7とを有する。吸収コア8cは、パルプ繊維、レーヨン繊維、またはコットン繊維のようなセルロース系繊維の短繊維や、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリエチレンテレフタレート等の合成繊維に親水化処理を施した短繊維の隙間に、水を吸収し保持することのできる架橋構造を持つ親水性ポリマーであるあるSAP(高吸収性重合体:Super Absorbent Polymer)等の粒状の吸収性樹脂(高分子吸水材)を保持させた構造を有する。吸収コア8cは、着用者から排泄された液体を吸収すると、短繊維内の隙間に保持された吸収性樹脂を膨潤させて該液体を短繊維内に保持する。吸収コア8cは、適宜の形状を取ることができ、例えば、矩形状、楕円形状、その他各種の形状を取ることができる。本実施形態では、吸収コア8cは中央部付近が括れた砂時計型である。また、本実施形態では、吸収体8は、後身頃領域1R側の端部が長手方向端部により接近するように、後身頃領域1R側にやや偏って配置されている。
本実施形態に係る吸収コア8cには、股下領域1Bの幅方向中央部に、長手方向に延在する、溝8Hが設けられている。溝8Hは、吸収コア8cの肌面側と非肌面側とを貫通する貫通溝であってよい。溝8Hの延在範囲には、尿道口に対応する位置が含まれている。このため、着用者から発生した尿は、溝8Hに流れ込んで長手方向に広がり、吸収コア8cの広範囲で効率的に吸収される。なお、溝8Hは必須ではなく、これを設けない構成としてもよい。
コアラップシート7は、薄い液透過性のシートであり、吸収コア8cをコアラップシート7で包むことにより、上述の吸収コア8cのSAPが他の構造に混入しにくくなる。また、吸収コア8cの型崩れが抑制される。コアラップシート7は、パルプ繊維で形成することができ、一例としてはティッシュペーパーを用いることができる。コアラップシート7は、1枚のシートでもよいが、着用者の肌側に配置された上側シートと、着用者の非肌面側に配置され、吸収コアの側面と肌面側に回り込む下側シートの2枚のシートで構成さ
れていてもよい。コアラップシート7が2枚のシートで構成されている場合、上側シートの幅方向端部が他のシート(例えば、後述するサイドシート10L,10R、バックシート6、トップシート9)に包まれる構造になっていてもよい。なお、吸収体8はバックシート6とトップシート9に包まれており、これらのシートによっても型崩れを抑制できるため、コアラップシート7を設けないこともできる。本実施形態では、コアラップシート7は矩形状に形成されている。
バックシート6、吸収体8、トップシート9は、何れも前身頃領域1Fから後身頃領域1Rにまで延在する。よって、バックシート6、吸収体8、トップシート9を積層して着用者の陰部(股下)を覆うと、バックシート6、吸収体8、トップシート9の各長手方向の両端部は、着用者の腹側と背側に位置する状態となる。すなわち、着用者の陰部は、着用者の腹側から背側まで吸収体8に覆われる状態となる。したがって、着用者が腹を下へ向けた姿勢と背を下へ向けた姿勢の何れの姿勢で液体を体外へ排出しても、排出された液体はトップシート9を介して吸収体8に接触することになる。
また、おむつ1は、上述した立体ギャザー3BL,3BRを形成するための細長い帯状のサイドシート10L,10Rを有する。サイドシート10L,10Rは、トップシート9の長辺の部分に沿って設けられる。そして、サイドシート10L,10Rには糸ゴム10L1,10R1が長手方向に沿って接着されている。よって、カバーシート4の、前身頃領域1Fの左側の縁となる縁4F4と、後身頃領域1Rの左側の縁となる縁4R4とが互いに接合され、且つ、カバーシート4の、前身頃領域1Fの右側の縁となる縁4F5と、後身頃領域1Rの右側の縁となる縁4R5とが互いに接合されることにより、図1に示したような完成状態のおむつ1になると、サイドシート10L,10Rは、糸ゴム10L1,10R1の収縮力で長手方向に引き寄せられて折り返し線10L2,10R2に沿ってトップシート9から立ち上がる。その結果、左下肢開口部2L及び右下肢開口部2Rからの液体の流出を防ぐ立体ギャザー3BL,3BRが形成される。なお、縁4F4及び縁4R4、縁4F5及び縁4R5の接合方法は特に限定されないが、例えば、ヒートシール、高周波シール、超音波シール等によって行うことができる。
バックシート6、コアラップシート7、トップシート9、サイドシート10L,10Rは、前身頃領域1Fおよび後身頃領域1Rにおいて、吸収コア8cよりも長手方向により長く形成されている。このため、これらのシートよりも剛性の高い吸収コア8cよりも長手方向端部側の領域には、上述のシートが積層されることで形成された、中程度の剛性を持つ積層部分が形成されている。当該積層部分には、ウェストギャザー3Rを構成する糸ゴム4F2,4R2の一部が重畳し、幅方向内側に付勢されている。
更に、おむつ1は、バックシート6、吸収体8、トップシート9、サイドシート10L,10Rを挟んで、カバーシート4の前身頃領域1Fにおいて着用者側の面に積層されるエンドシート11F(本願でいう「肌面側シート」の一例)と、カバーシート4の後身頃領域1Rにおいて着用者側の面に積層されるエンドシート11R(本願でいう「肌面側シート」の一例)とを有する。エンドシート11F,11Rは、トップシート9の長手方向における一端側においてカバーシート4、インナーカバーシート5F,5Rに重ねられる短冊状のシートである。エンドシート11F,11Rは非透水性の不織布であり、主におむつ1の胴回り当接部分においてカバーシート4とインナーカバーシート5F,5Rを補強する。また、エンドシート11F,11Rには接着剤が塗布されており、当該接着剤によりトップシート9、インナーカバーシート5F,5Rと接着している。エンドシート11F,11Rは、バックシート6、吸収体8、トップシート9、サイドシート10L,10Rにより形成される積層体より肌面側に配置され、積層体の長手方向端部が肌面に直接触れて着用者に違和感を与えるのを防ぐ。
図3は、実施形態に係るおむつ1を展開し、伸長した状態を模式的に示した図である。図3(A)は、展開及び伸長した状態のおむつ1を左側から見た場合の内部構造を模式的に示している。図3(B)は、展開及び伸長した状態のおむつ1の平面図を模式的に示している。なお、図3(B)では、サイドシート10L,10Rの図示は省略する。カバーシート4は、図2に記載の折り返し線4FF、4RFにおいて一端側が折り返されている。上述したウェストギャザー3Rは、カバーシート4の前身頃領域に糸ゴム(糸状のゴム)4F1,4F2が伸張状態で接着され、カバーシート4の後身頃領域に糸ゴム(糸状のゴム)4R1,4R2が伸張状態で接着されることで形成される。糸ゴム4F1,4F2は、折り返されると前身頃領域1Fの上側の縁を形成することになる折り返し線4FF沿いに、折り返し線4FF側から糸ゴム4F1、糸ゴム4F2の順に設けられている。糸ゴム4R1,4R2も、糸ゴム4F1,4F2と同様、折り返されると後身頃領域1Rの上側の縁を形成することになる折り返し線4RF沿いに、折り返し線4RF側から糸ゴム4R1、糸ゴム4R2の順に設けられている。
このため、糸ゴム4F1,4F2は、伸縮方向となる長手方向がおむつ1の左右方向となる向きでカバーシート4に設けられることになる。また、糸ゴム4R1,4R2は、伸縮方向となる長手方向がおむつ1の左右方向となる向きでカバーシート4に設けられることになる。よって、縁4F4と縁4R4が互いに接合され、縁4F5と縁4R5が互いに接合されると、糸ゴム4F1,4F2と糸ゴム4R1,4R2は、着用者の胴回りを挿通可能な胴回り開口部である胴開口部2Tに沿って周回する実質的に環状の伸縮部材を形成し、当該胴開口部2Tを胴回り方向に収縮させる機能を発揮する。すなわち、糸ゴム4F1,4F2と糸ゴム4R1,4R2は、収縮力を発揮しておむつ1を着用者に密着させ、おむつ1と着用者の腹囲との間に隙間が形成されるのを防ぐ。糸ゴム4F2,糸ゴム4R2は、その股下領域1B側の一部において、吸収体8のコアラップシート7と重畳する。糸ゴム4F1と糸ゴム4F2、および糸ゴム4R1と糸ゴム4R2の1本あたりの収縮力は、幅方向に一定であってよい。
糸ゴム4F1,4R1は、図1に示した前身頃領域1F,後身頃領域1Rの上側の縁となる部分に沿って、一定の間隔を空けて離間して平行に、幅方向に延在するように設けられている。糸ゴム4F2,4R2は、所定の間隔を空けて離間して平行に、幅方向に延在するように設けられている。糸ゴム4F1,4R1の間隔は狭くなっており、糸ゴム4F1,4R1は、おむつ1が着用された状態において、着用者の腹囲を糸ゴム4F2,4R2よりも上側で比較的強く締め付ける。糸ゴム4F1,4R1は、おむつ1を着用者に密着させて着用位置がずれるのを防止し、腹部や背部から排出液が漏出するのを防ぐ機能を担う。
糸ゴム4F2,4R2の間隔は、糸ゴム4F1,4F2よりも広く、糸ゴム4F1,4R1の収縮力に起因する着用者への圧迫感を緩和する。また、インナーパッドを用いる場合には、インナーパッドのずれを抑制する。すなわち、糸ゴム4F1,4R1による収縮力は、糸ゴム4F2,4R2の収縮力よりも大きい。
更に、カバーシート4には糸ゴム4F3と糸ゴム4R3が伸張状態で接着されている。糸ゴム4F3,糸ゴム4R3は、カバーシート4のうち糸ゴム4F2,4R2よりも股下領域1B側の領域に設けられる伸縮部材である。ただし、糸ゴム4F3,4R3は、カバーシート4の左端から右端まで途切れることなく接着される他の糸ゴムとは異なり、股下領域1Bの方向に湾曲して配置され、砂時計型の吸収コアの括れ部分で、コアラップシート7の一部と重畳している。このように構成することで、糸ゴム4F3,4R3の配置領域をレグギャザー3LL,3LRとして機能させることができる。
カバーシート4は、折り返し線4FF、4RFで折り返されて糸ゴム4F1,糸ゴム4
R1の配置領域まで延在し、その折り返された部分で糸ゴム4F1、糸ゴム4R1の配置領域を補強している。エンドシート11F,11Rは、折り返し線4FF、4RFで折り返されたカバーシート4が延在していない糸ゴム4F2、糸ゴム4R2の配置領域に設けられ、糸ゴム4F2、糸ゴム4R2の配置領域を補強している。糸ゴム4F2,4R2およびエンドシート11F,11Rは、股下領域1B側の一部が吸収体8と重畳しているが、吸収コア8cの延在領域には重畳していない。
本実施形態に係るおむつ1は、非着用状態において、長手方向端部側に設けられた糸ゴム4F1,4R1の収縮力により、胴開口部2T付近において強く収縮し、幅方向に短くなる。また、長手方向股下側に設けられた糸ゴム4F2,4R2の配置間隔が広いことにより、前身頃領域および後身頃領域の股下部側では、胴開口部2T付近と比較すると、幅方向に広がっている。糸ゴム4F3,4R3が設けられた領域では、糸ゴム4F2,4R2と糸ゴム4F3,4R3との延在領域が重畳することにより、再び幅方向に短くなっている。このため、本開示におけるおむつ1の糸ゴム4F1,4F2,4F3,4R1,4R2,4R3の延在領域の外装体は、非着用状態において糸ゴム4F2および4R2の延在領域が、4F1,4R1,4F3,4R3の延在領域よりも幅方向に膨らんだ外観を有することになる。
換言すれば、外装体の前身頃領域1Fと後身頃領域1Rには、幅方向に延在する伸張状態の伸縮部材である糸ゴム4F1,4F2,4R1,4R2が長手方向に離間して接着されている。糸ゴム4F1,4F2,4R1,4R2の1本あたりの収縮力は略同一であって幅方向に一定であるが、糸ゴム4F1,4R1の長手方向の配置間隔が、糸ゴム4F2,4R2よりも密であることにより、糸ゴム4F1,4R1延在領域の収縮力は、糸ゴム4F2,4R2の延在領域よりも大きい状態になっている。また、股下領域1B側の幅方向両端部において、糸ゴム4F2,4R2は、レグギャザー3LL,3LRを構成する糸ゴム4F3,4R3とその一部が重畳していることにより、糸ゴム4F2,4R2と糸ゴム4F3,4R3の収縮力が一部で重畳した状態となる。
完成状態のおむつ1において、前身頃領域1Fにおける糸ゴム4F1,4F2,4F3の各配置領域と、後身頃領域1Rにおける糸ゴム4R1,4R2,4R3の各配置領域の長手方向の長さは同じである。一方、本実施形態では、吸収体8は、後身頃領域1R側の端部が長手方向端部により接近するように、やや偏って配置されている。このため、前身頃領域1F側に設けられる糸ゴム4F2は、吸収コア8cとは重畳しないものの、一方後身頃領域1R側に設けられる糸ゴム4R2は、その股下領域1B側の数本が吸収コア8cと重畳することになる。すなわち、本実施形態における吸収コア8cは、後身頃領域1Rにおいてのみ、ウェストギャザー3Rを構成する糸ゴム4R2の一部によって、幅方向に収縮するように付勢される。このことから、前身頃領域1Fと、後身頃領域1Rにおいて、吸収コア8cが幅方向に受ける付勢力の度合いは異なると言える。
なお、本願においてシートが重なる状態とは、重ね合わされるシート同士が互いに全面的に接触する状態で重なる形態に限定されるものでなく、シートの一部分同士が重なる形態を含む概念である。例えば、エンドシート11Fは、バックシート6の長手方向における一端側の一部分が、カバーシート4の一部分に触れる状態で重ねられる。おむつ1は、吸収体8を間に挟んだバックシート6及びトップシート9の他、カバーシート4、エンドシート11F,11R、インナーカバーシート5F,5R、サイドシート10L,10Rが積み重なって形成されているため、これら複数のシートを積み重ねた積層体を有していると言える。
図4は、本実施形態に係るおむつに外力等を加えないで自然状態で載置した状態を示している。図4では、おむつ1の前身頃領域1F側から視た状態を示している。カバーシー
ト4の前身頃領域1Fの左側の縁(図2の縁4F4参照)と、カバーシート4の後身頃領域1Rの左側の縁(図2の縁4R4参照)とが互いに接合されてサイドシール部12Lが形成され、カバーシート4の前身頃領域1Fの右側の縁(図2の縁4F5参照)と、後身頃領域1Rの右側の縁(図2の縁4R5参照)とが互いに接合されてサイドシール部12Rが形成されている。このように、着用者の胴回りが挿通される胴開口部2Tが外装体によって形成されている。なお、図2に示されるように外装体であるカバーシート4は、吸収体8よりも非肌面側に配置されている。
次に、胴開口部2Tに沿って胴開口部2T側に設けられる糸ゴム4F1についてより詳細に説明する。なお、後身頃領域1R側の糸ゴム4R1についても糸ゴム4F1と同様であるので、糸ゴム4R1についての説明は省略する。
図4に示されるように、本実施形態に係るおむつ1では、5本の糸ゴム4F1が設けられている。5本の糸ゴム4F1のうち、最も胴開口部2Tに近い位置、すなわち、おむつ1の長手方向の端部側に配置された糸ゴムを糸ゴム40A(本願でいう「第1収縮部材」の一例)とし、糸ゴム40Aの隣に配置され、おむつ1の長手方向の端部側から2本目の糸ゴムを糸ゴム40B(本願でいう「第2収縮部材の一例)とし、おむつ1の長手方向の端部側から3本目から5本目の糸ゴムを糸ゴム40C(本願でいう「第3収縮部材」の一例)とする。糸ゴム40A,40B,40Cは、おむつ1の幅方向に伸張状態でおむつ1の長手方向の端部側からこの順で互いに離間して設けられ、外装体を当該幅方向に収縮させる収縮部材である。糸ゴム40A,40B,40Cは、収縮力が同じである。糸ゴム40A,40B,40Cは、同じ糸ゴムが採用され、さらに各糸ゴムのドラフト率が同じである。なお、ドラフト率は、糸ゴムの自然長からの伸長率である。同じ糸ゴムが同じドラフト率で配置された場合に、自然長方向に収縮する場合の収縮力は同じである。
図5(A)は、図3の点線で囲んだ領域Aを拡大して示す拡大図である。図5(B)は、図5(A)のBB線でおむつ1を切断した場合の断面図である。図5(A)では、おむつの肌面側から糸ゴム40A,40B,40Cが配置された領域を図示しており、図5(B)は、糸ゴム40A,40B,40Cを含む断面を示している。なお、以降では、カバーシート4の折り返し線4FFよりも非肌面側(外側)の部分を外側シート4Aと称し、カバーシート4の折り返し線4FFよりも肌面側(内側)の部分を内側シート4Bと称する。外側シート4Aは、外装面を形成する。内側シート4Bは、外側シート4Aの肌面側に配置されている。
前身頃領域1Fにおいて、エンドシート11Fは、厚み方向に視て糸ゴム40Aと重ならずに糸ゴム40Bと重なって股下領域側に延在している。つまり、エンドシート11Fの前身頃領域側の長手方向の端部は、糸ゴム40Aと重ならずに糸ゴム40Bと重なる位置に配置されている。本実施形態では、エンドシート11Fの前身頃領域側の長手方向の端部は、厚み方向に視て、糸ゴム40Aと糸ゴム40Bの間に配置されているが、糸ゴム40Cに沿って配置されていてもよい。なお、後身頃領域1Rのエンドシート11Rも同様である。
糸ゴム40Bよりも股下領域においては、糸ゴム40B、40Cと着用者の肌との間に内側シート4Bとエンドシート11Fが配置されることになるが、前身頃領域の端部側(折り返し線4FF側)では、糸ゴム40Aと着用者の肌との間にエンドシート11Fが配置されておらず、糸ゴム40Aと重なる部位の内側シート4Bよりもエンドシート11Fの方が着用者の肌面に密着する。このため、前身頃領域の端部側でカバーシート4が着用者の肌に食い込みにくくなる。すなわち、本実施形態に係るおむつ1では、胴開口部に沿って設けられる糸ゴム40Aは、胴開口部の縁(折り返し線4FF)近傍に配置されいるため、胴開口部の縁を着用者の肌に適度に密着させることができ、着用者の胴回りからず
れ落ちるのを抑制している。さらに、糸ゴム40Aと重なる部位の内側シート4Bよりも着用者の肌面に密着するエンドシート11Fを設けたことで、前身頃領域の端部側で内側シート4Bが着用者の肌に食い込みにくくなる。よって、本実施形態に係るおむつ1は、着用感の低下を抑制可能である。すなわち、本実施形態に係るおむつ1は、外装体端部がめくれにくく、且つ、着用者に肌に食い込むことが防止される。
また、エンドシート11Fは、おむつ1の長手方向の端部側から厚み方向に視て糸ゴム40Bと重なる位置までの範囲においては内側シート4Bと非接着であり、糸ゴム40Cと重なる位置から股下領域側においては内側シート4Bと接着されている。カバーシート4およびエンドシート11Fは、糸ゴム40A,40B,40C,4F2によっておむつ1の幅方向に収縮して厚み方向に凸部と凹部が交互に形成される襞が形成される。
ここで、カバーシート4およびエンドシート11Fに形成される襞について説明する。図6(A)は、図4の点線で囲まれた領域Cを拡大して示す拡大図である。図6(A)は、おむつ1を非肌面側(外側シート4A側)から視た図である。図6(A)に示されるようにカバーシート4の外側シート4Aには、複数の襞41,42,43が形成されている。襞41は、糸ゴム40A,40B,40Cの間に形成される比較的小さな襞である。なお、糸ゴム40Aと糸ゴム40B、糸ゴム40Bと糸ゴム40Bの隣の糸ゴム40C(図中、紙面上の最も上側の糸ゴム40C)、複数の糸ゴム40C同士の各間隔は実質的に同じであるため、複数の襞41は実質的に同じ大きさとなる。襞42は、糸ゴム40C(図中、紙面上の最も下側の糸ゴム40C)と、糸ゴム4F2との間に形成される襞であり、その大きさは襞41より大きい。襞43は、複数の糸ゴム4F2同士の間に形成される襞であり、その大きさは襞41、42より大きい。
図6(B)は、本実施形態に係るおむつ1の図6(A)に示す部位を非肌面側(内側シート4B側)から視た拡大図である。図6(B)に示されるようにカバーシート4の内側シート4Bとエンドシート11Fには、複数の襞45,46,47が形成されている。襞45は、糸ゴム40A,40B,40Cの間に形成される比較的小さな襞であって、図6(A)に示す襞41の肌面側に形成される襞である。襞46は、糸ゴム40C(図中、紙面上の最も下側の糸ゴム40C)と、糸ゴム4F2との間に形成される襞であって、図6(A)に示す襞42の肌面側に形成される襞であり、その大きさは襞45より大きい。襞47は、複数の糸ゴム4F2同士の間に形成される襞であって、図6(A)に示す襞43の肌面側に形成される襞であり、その大きさは襞45,46より大きい。
おむつ1の前身頃領域の端部側では、糸ゴム40Bの肌面側に内側シート4Bとエンドシート11Fとが非接着の領域が設けられているため、非接着部分のエンドシート11Fは、外側シート4Aの襞41から独立しており、肌面側に凸となる部分が外側シート4Aから離れた位置となる(後述の図7参照)。なお、非接着部分のエンドシート11Fにも襞が形成される。おむつ1は、糸ゴム40A,40Bの肌面側よりも糸ゴム40Cの肌面側の方がより着用者に密着し、エンドシート11Fの端部よりもおむつ1の長手方向の端部側(折り返し線4FF側)において、非接着部分のエンドシート11Fによって内側シート4Bと着用者の肌との間に隙間を形成することができる。したがって、糸ゴム40Aが着用者の肌に食い込む力を弱めることができる。図5(B)に示されるように、糸ゴム40Cの配置位置において、糸ゴム40C、外側シート4A、およびエンドシート11Fは、各層間で接着されており、糸ゴム40Bの配置位置においてエンドシート11Fと内側シート4Bとの間は非接着であるため、エンドシート11Fは、糸ゴム40Bの配置位置が糸ゴム40Cの配置位置よりも着用者の肌面から離れやすくなる。よって、本実施形態に係るおむつ1は、非接着部分のエンドシート11Fによって内側シート4Bと着用者の肌との間に隙間が形成されるため、前身頃領域の端部側でカバーシート4が着用者の肌により食い込みにくくし、着用感の低下を抑制可能である。
次に、糸ゴム40Aと糸ゴム40Bの配置間隔と着用感の変化について説明する。本実施形態では、図5(A)に示されるように、糸ゴム40Aと糸ゴム40Bの配置間隔S1を2mm以上8mm以下とした。糸ゴムの配置間隔や収縮力によって外装体やエンドシート11Fに形成される襞の大きさを設定することができる。なお、糸ゴム40A,40B,40Cの各間隔は全て実質的に同じ配置間隔S1である。
図7は、図6(A)のDD線でおむつ1を切断した場合の断面図である。図7では、糸ゴム40A,40B,40Cを含む断面を示している。厚み方向に視た場合に、糸ゴム40Aと糸ゴム40Bの間に形成される襞41(本願でいう「第1襞」の一例)と、糸ゴム40Aと糸ゴム40Bの間に形成される襞45(本願でいう「第2襞」の一例)と、の各頂部の距離Lは、1mm以上16mm以下である。
ここで、距離Lの長さを決定する糸ゴム40Aと糸ゴム40Bの配置間隔S1と、着用感との関係を官能試験によって評価した。本官能試験では、被験者を4名とし、配置間隔S1を、1mm、2mm、3mm、5mm、7mm、8mm、9mmに設定した7種類のおむつを作成し、着用感を評価した。以下に示す表1は、官能試験の結果を示す表である。
Figure 2024011866000002
表1では、着用感の欄に「×」、「△」、「〇」を表記している。「×」は着用感が悪い結果を表し、「△」は着用感がまあ良い結果を表し、「〇」は着用感が良い結果を表している。表1に示すように、配置間隔S1が1mmである場合には、糸ゴム40Aと糸ゴム40Bの配置間隔が狭すぎてきつく感じ、着用感が悪いという結果になった。また、配置間隔S1が9mmである場合には、糸ゴム40Aと糸ゴム40Bの配置間隔が広すぎて緩く感じ、着用感が悪いという結果になった。配置間隔S1が2mm以上、8mm以下である場合には、着用感がまあ良い以上の結果になった。このため、配置間隔S1は2mm以上、8mm以下であることが好ましい。また、配置間隔S1が3mm以上、7mm以下である場合には、着用感が良いの結果になった。このため、配置間隔S1は3mm以上、7mm以下であることがより好ましい。
次に、図8に基づいて、各糸ゴムの間隔についてより詳細に説明する。図8に示すように糸ゴム40A,40B,40Cの各間隔は全て実質的に同じ配置間隔S1である。複数の糸ゴム4F2(本願でいう「線状収縮部材」の一例)の各間隔は配置間隔S1,S2よりも大きい配置間隔S3ある。ここで、配置間隔S1,S2,S3は、胴回り方向での糸ゴムの各間隔間隔を平均した値である。配置間隔S2,S3は、配置間隔S1の2倍以上6倍以下である。すなわち、糸ゴム40Cと糸ゴム4F2との配置間隔S2、および複数の糸ゴム4F2の配置間隔S3は、S1の2倍以上である。これにより、図6(A)に示されるように、襞42,43を襞41の2倍以上大きくすることができ、図6(B)に示されるように、襞46,47を襞45の2倍以上大きくすることができるので、襞46,47が襞45よりも肌に食い込みにくくすることができる。本実施形態に係るおむつ1は、襞46,47を肌に食い込みにくくすることで、着用感の低下を抑制可能である。
<その他の実施形態>
以上、本実施形態について説明したが、本発明の内容は上記実施の形態に限られるもの
ではない。例えば、上記実施形態では、糸ゴム40Cは3本設けられているが、これに限られず、糸ゴム40Cは、2本設けられていてもよいし、1本のみ設けられていてもよいし、4本以上設けられていてもよい。
以上で開示した各実施形態やその変形例に含まれる特徴は、それぞれ組み合わせることができる。
1・・おむつ
1F・・前身頃領域
1B・・股下領域
1R・・後身頃領域
2R・・右下肢開口部
2L・・左下肢開口部
2T・・胴開口部
3BL,3BR・・立体ギャザー
3R・・ウェストギャザー
3LL,3LR・・レグギャザー
4・・カバーシート
4F1,4F2,4F3,4R1,4R2,4R3・・糸ゴム
4F4,4R4,4F5,4R5・・縁
4FF,4RF・・折り返し線
5F,5R・・インナーカバーシート
6・・バックシート
7・・コアラップシート
8・・吸収体
8H・・導流溝
9・・トップシート
10L,10R・・サイドシート
10L1,10R1・・糸ゴム
10L2,10R2・・折り返し線
11F,11R・・エンドシート
12L,12R・・サイドシール部
40A,40B,40C・・糸ゴム
41,42,43,44,45,46,47・・襞

Claims (3)

  1. 長手方向に沿った長さと、前記長手方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有し、
    着用状態において着用者の腹部側の胴回りに位置する前身頃領域、股下に位置する股下領域、及び背部側の胴回りに位置する後身頃領域が前記長手方向にこの順に設けられた吸収性物品であって、
    吸収体と、
    着用者の胴回りが挿通される胴回り開口部を形成する外装体であって、外装面を形成する外側シートと、前記外側シートの肌面側に配置された内側シートとを有し、前記吸収体よりも非肌面側に配置された外装体と、
    前記外側シートと前記内側シートとの間に前記幅方向に伸張状態で前記長手方向の端部側から互いに離間して設けられた第1収縮部材、第2収縮部材、第3収縮部材であって、前記外装体を前記幅方向に収縮させる第1収縮部材、第2収縮部材、第3収縮部材と、
    前記前身頃領域および前記後身頃領域において、前記内側シートよりも肌面側に配置された肌面側シートであって、厚み方向に視て前記第1収縮部材と重ならずに前記第2収縮部材と重なって配置された肌面側シートと、
    を備え、
    前記第1収縮部材は、前記胴回り開口部の縁に沿って延在しており、
    前記第1収縮部材、前記第2収縮部材および前記第3収縮部材は、収縮力が同じである、
    吸収性物品。
  2. 前記肌面側シートは、厚み方向に視て、前記長手方向の端部から前記第2収縮部材と重なる位置までの範囲においては前記内側シートと非接着であり、前記第3収縮部材と重なる位置から前記股下領域側においては前記内側シートと接着されている、
    請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記第3収縮部材よりも前記股下領域側で、前記外側シートと前記内側シートとの間に前記幅方向に伸張状態で設けられた複数の線状収縮部材を備え、
    前記第3収縮部材と前記線状収縮部材との間隔、および複数の前記線状収縮部材の間隔は、前記第1収縮部材、前記第2収縮部材、および前記第3収縮部材の各収縮部材間の前記長手方向の平均距離の2倍以上である、
    請求項1または2に記載の吸収性物品。
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