JP2020090239A - ワイパ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】噴射口の数や洗浄液の消費量を増やすことなく、所定エリアに必要十分な洗浄液を噴射可能なワイパ装置を実現する。【解決手段】ワイパ装置1は、アームヘッド10と、アームヘッド10の先端に連結されるシャンク20と、シャンク20に装着され、払拭面を払拭するワイパブレードと、シャンク20の長手方向に沿って設けられ、洗浄液が流通する流路40と、流路40の一端に設けられ、洗浄液をシャンク20の先端側に向けて噴射する噴射口43a,44aと、シャンク20の内側に設けられ、当該シャンク20の短手方向に延在するリブ50と、を有する。リブ50は、噴射口43a,44aから噴射された洗浄液が当たる位置に配置され、噴射口43a,44aから噴射された洗浄液の向きを払拭面に向かう方向に変更する。【選択図】図4
Description
本発明は、自動車等の車両に搭載されるワイパ装置に関するものである。
自動車等の車両には、フロントガラスやリアガラス等に付着した汚れを洗い流すための洗浄液が噴射される噴射口や噴射孔が設けられる。洗浄液は「ウォッシャ液」と呼ばれ、噴射口や噴射孔は「ウォッシャノズル」と呼ばれることがある。そこで、本明細書においても、「ウォッシャ液」や「ウォッシャノズル」という呼称を適宜用いる。
従来、フロントガラス用のウォッシャノズルは、エンジンフード(ボンネット)に設けられており、ウォッシャノズルとフロントガラス上の着水点との間には数十センチの距離が存在した。また、リアガラス用のウォッシャノズルは、リアガラスの直上や直下に設けられており、ウォッシャノズルとリアガラス上の着水点との間にも数十センチの距離が存在した。このため、走行中にウォッシャノズルからウォッシャ液を噴射させると、噴射されたウォッシャ液が走行風によって飛ばされてしまい、フロントガラスやリアガラスに十分な量のウォッシャ液が到達しないことがあった。また、走行中であるか否かを問わず、ウォッシャ液がフロントガラス上やリアガラス上の所定エリアの外側にまで噴射されることがあった。この場合、ワイパ装置を作動させても、フロントガラス上やリアガラス上にウォッシャ液の一部が残存することがあった。
そこで近年では、ウォッシャノズルが設けられたワイパブレードや、当該ワイパブレードを備えるワイパ装置が提案されている。例えば、特許文献1に記載されているワイパブレードは、ブレードラバーと、当該ブレードラバーを保持するラバーホルダと、を有する。ラバーホルダには、その長手方向に沿って延びる水路と、水路の内外に連通する複数の噴射口と、が形成されている。水路内に洗浄液が供給されると、その水圧によって噴射口が開口し、洗浄液がフロントガラスやリアガラス等の払拭面に向けて噴射される。
特許文献1に記載されているワイパブレードを用いた場合、フロントガラスやリアガラスに対して極めて近距離からウォッシャ液が噴射されるので、噴射されたウォッシャ液はフロントガラス上やリアガラス上の所定エリア内に高確率で到達する。
一方、ウォッシャ液を所定エリア内に均一に行き渡らせるためには噴射点を多くする必要がある。そして、特許文献1に記載されているワイパブレードにおいて噴射点を多くするためには、噴射口の数を増やす必要がある。しかし、噴射口の増設は生産コストの上昇を招く。また、ワイパブレードの先端付近に設けられている噴射口から十分な量のウォッシャ液を噴射させるためには、水路に多くのウォッシャ液を供給する必要があり、ウォッシャ液の消費量が増える虞がある。
本発明の目的は、噴射口の数や洗浄液の消費量を増やすことなく、所定エリアに必要十分な洗浄液を噴射可能なワイパ装置を実現することである。
本発明のワイパ装置は、アームヘッドと、前記アームヘッドの先端に連結されるシャンクと、前記シャンクに装着され、払拭面を払拭するワイパブレードと、前記シャンクの長手方向に沿って設けられ、洗浄液が流通する流路と、前記流路の一端に設けられ、洗浄液を前記シャンクの先端側に向けて噴射する噴射口と、前記シャンクの内側に設けられ、当該シャンクの短手方向に延在するリブと、を有する。前記リブは、前記噴射口から噴射された洗浄液が当たる位置に配置され、前記噴射口から噴射された洗浄液の向きを前記払拭面に向かう方向に変更する。
本発明の一態様では、複数の前記リブが、前記シャンクの長手方向に沿って所定間隔で設けられる。
本発明の他の一態様では、前記シャンクの内側に設けられ、当該シャンクの長手方向に延在する仕切り壁が設けられる。また、前記流路には、前記仕切り壁の一側に設けられた第1流路と、前記仕切り壁の他側に設けられた第2流路と、が含まれる。
本発明の他の一態様では、前記シャンクの短手方向において、複数の前記リブの少なくとも1つと前記仕切り壁との間に隙間が設けられる。
本発明の他の一態様では、複数の前記リブのうち、前記シャンクの先端に最も近接しているリブを除く他のリブと、前記シャンクの内面との間に、前記噴射口から噴射された洗浄液が通過可能な隙間が設けられる。
本発明によれば、噴射口の数や洗浄液の消費量を増やすことなく、所定エリアに必要十分な洗浄液を噴射可能なワイパ装置が実現される。
以下、本発明のワイパ装置の実施形態の一例について図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態に係るワイパ装置は、自動車等の車両に搭載され、当該車両のフロントガラスを払拭するワイパ装置である。
図1,図2に示されるように、本実施形態に係るワイパ装置1は、アームヘッド10と、シャンク20と、ワイパブレード30と、を有する。アームヘッド10は金属材料によって形成されており、シャンク20はアームヘッド10の材料よりも軟質な材料(例えば、エラストマ)によって形成されている。もっとも、金属製の補強部材をシャンク20の長手方向一部にインサートすることもできる。
図1に示されるように、アームヘッド10の基端はピボット軸100に連結される。一方、アームヘッド10の先端には、シャンク20の後端が回動可能に連結される。言い換えれば、アームヘッド10の両端のうち、ピボット軸100に連結される一端が「基端」であり、シャンク20が連結される他の一端が「先端」である。また、シャンク20の両端のうち、アームヘッド10に連結される一端が「後端」であり、後端と反対側の他の一端が「先端」である。
図2に示されるワイパブレード30は、細長に成形されたゴム部材である。図示は省略するが、ワイパブレード30には、その略全長に亘って一対の金属板(バーティブラ)が内蔵されている。また、ワイパブレード30の下部にはリップ部31が一体成形されている。ワイパブレード30の長手方向中央または略中央には、シャンク20に設けられているフック状の連結部21に連結可能な取付部32が設けられている。ワイパブレード30の取付部32がシャンク20の連結部21に連結されることにより、ワイパブレード30がシャンク20に装着される。取付部32は、連結部21に対して連結および連結解除が可能であり、必要に応じてワイパブレード30を交換することができる。また、図示されているワイパブレード30は直線状であるが、実際のワイパブレード30は湾曲している。具体的には、ワイパブレード30は、長手方向両端がシャンク20から最も離間し、長手方向中央(取付部32)がシャンク20に最も近接するように湾曲している。
再び図1を参照する。図示されているピボット軸100は、車両に搭載されているワイパモータとリンク機構を介して接続されており、中心軸Xを回転中心として往復回転する。言い換えれば、ピボット軸100は、中心軸Xを回転中心として時計回りと反時計回りとに回転する。ピボット軸100が往復回転すると、図3に示されるように、アームヘッド10およびシャンク20が払拭面であるフロントガラス101上で矢印a方向(往路方向)および矢印b方向(復路方向)に往復動し、シャンク20に装着されているワイパブレード30のリップ部31(図2)によってフロントガラス101が払拭される。つまり、ワイパブレード30がフロントガラス101上で揺動し、リップ部31によってフロントガラス101が払拭される。
図3に示されるアームヘッド10とシャンク20との間にはスプリング11(図4)が設けられている。スプリング11の一端はアームヘッド10に係止され、スプリング11の他端はシャンク20に係止されている。図3に示されているシャンク20は、スプリング11(図4)の弾性復元力によってフロントガラス101側に引き寄せられており、シャンク20に装着されているワイパブレード30のリップ部31(図2)がフロントガラス101に押し付けられている。
図4示されるように、車両搭載時にフロントガラス101(図3)と対向するシャンク20の内側(裏側)には、洗浄液が流通する流路40が当該シャンク20の長手方向に沿って設けられている。本実施形態では、シャンク20の一側に沿って第1流路41が設けられ、シャンク20の他側に沿って第2流路42が設けられている。つまり、流路40には、第1流路および第2流路の2つが含まれる。もっとも、以下の説明では、第1流路41と第2流路42とを特に区別しない場合、これらを「流路40」と総称する場合がある。
流路40は、シャンク20に内面に沿って配策されたチューブによって形成されている。第1流路41を形成しているチューブの一端(先端)にはウォッシャノズル43が装着されており、第2流路42を形成しているチューブの一端(先端)にはウォッシャノズル44が装着されている。ウォッシャノズル43,44は、それらが配置されるシャンク20の内面形状に応じた外形を有しており、互いの外形は若干異なる。もっとも、両者の外形の違いは本質的な違いではなく、両者は実質的に同一のウォッシャノズルである。
第1流路41および第2流路42を形成している各チューブの他端(基端)は車両に搭載されているウォッシャポンプに接続されている。所定の操作に伴ってウォッシャポンプが作動すると、ウォッシャタンク内の洗浄液(ウォッシャ液)が第1流路41および第2流路42に供給される。それぞれのウォッシャノズル43,44は噴射口43a,44aを備えており、これら噴射口43a,44aはシャンク20の先端側に向けられている。よって、ウォッシャポンプの作動に伴って流路40にウォッシャ液が供給されると(圧送されると)、それぞれのウォッシャノズル43,44の噴射口43a,44aからシャンク20の先端に向けてウォッシャ液が噴射される。もっとも、2つの噴射口43a,44aから同時にウォッシャ液を噴射させることも、2つの噴射口43a,44aのいずれか一方からのみウォッシャ液を噴射させることもできる。
図4に示されるように、シャンク20の内側であって、噴射口43a,44aよりも先端側には、当該シャンク20の短手方向に延在する複数のリブ50と、当該シャンク20の長手方向に延在する仕切り壁60と、が形成されている。以下の説明では、シャンク20の長手方向を「長さ方向」、短手方向を「幅方向」と呼ぶ場合がある。シャンク20の長さ方向に延在する仕切り壁60は、シャンク20の幅方向に延在するそれぞれのリブ50と直交または略直交している。また、それぞれのリブ50は、噴射口43a,44aからシャンク20の先端に向けて噴射されたウォッシャ液が当たる位置に配置されている。さらに、それぞれのリブ50は、噴射口43a,44aから噴射されてシャンク20の先端側に向かうウォッシャ液の進路に対して傾斜している。よって、噴射口43a,44aからシャンク20の先端に向けて噴射されたウォッシャ液は、それぞれのリブ50に当たり、その向きがフロントガラス101(図3)に向かう方向に変更される。つまり、それぞれのリブ50は、噴射口43a,44aから噴射されたウォッシャ液の向きをフロントガラス101(図3)に向かう方向に変更する。尚、リブ50によるウォッシャ液の向きの変更については後に詳述する。
図5に示されるように、仕切り壁60はシャンク20の幅方向中央または略中央に形成されており、当該仕切り壁60の一側に3つのリブ51,53,55が設けられており、当該仕切り壁60の他側に他の3つのリブ52,54,56が設けられている。また、仕切り壁60の前方にはリブ57が設けられており、仕切り壁60の先端はリブ57に突き当たっている。
ここで、リブ51,53,55が設けられている仕切り壁60の一側は、図3に示されている矢印a方向側(払拭方向往路側)に対応し、リブ52,54,56が設けられている仕切り壁60の他側は、図3に示されている矢印b方向側(払拭方向復路側)に対応する。つまり、仕切り壁60を基準としたとき、リブ51,53,55は、払拭方向往路側に設けられており、リブ52,54,56は、払拭方向復路側に設けられている。そこで、以下の説明では、リブ51,53,55を「往路側リブ群50A」と総称し、リブ52,54,56を「復路側リブ群50B」と総称する場合がある。また、シャンク20の先端に最も近接しているリブ57を「先端リブ57」と呼ぶ場合がある。
往路側リブ群50Aに含まれる3つのリブ51,53,55は、シャンク20の長さ方向に沿って所定間隔で配置されている。同じく、復路側リブ群50Bに含まれる3つのリブ52,54,56は、シャンク20の長さ方向に沿って所定間隔で配置されている。本実施形態では、リブ51,53,55の配置間隔とリブ52,54,56の配置間隔とは同一である。この結果、リブ51とリブ52とは仕切り壁60を挟んで隣接している。同様に、リブ53とリブ54とは仕切り壁60を挟んで隣接しており、リブ55とリブ56とは仕切り壁60を挟んで隣接している。もっとも、往路側リブ群50Aと仕切り壁60との間には隙間58が設けられており、復路側リブ群50Bと仕切り壁60との間には隙間59が設けられている。つまり、先端リブ57は仕切り壁60に連接している一方、先端リブ57を除く他のリブ51,52,53,54,55,56は、仕切り壁60に連接していない。
また、図6に示されるように、往路側リブ群50Aとシャンク20との間にも隙間70が設けられている。具体的には、それぞれのリブ51,53,55の上面51a,53a,55aと、シャンク20の内面(天井面20a)との間に、ウォッシャノズル43の噴射口43a(図4)から噴射されたウォッシャ液が通過可能な隙間70が設けられている。図示は省略するが、図5に示されている復路側リブ群50Bに含まれるそれぞれのリブ52,54,56の上面とシャンク20の内面(天井面20a)との間にも同様の隙間が設けられている。
次に、複数のリブ50によるウォッシャ液の向きの変更について説明する。図7は、往路側リブ群50Aによってウォッシャ液の向きが変更される様子を示す模式図である。往路側リブ群50Aに含まれるリブ51,53,55および先端リブ57は、ウォッシャポンプの作動に伴ってウォッシャノズル43から噴射されるウォッシャ液が当たる位置に配置されている。もっとも、ウォッシャノズル43から噴射されるウォッシャ液の勢い(水圧)は、ウォッシャポンプの起動と同時に最大になるわけではなく、次第に上昇する。また、それぞれのリブ51,53,55の上面51a,53a,55aとシャンク20の天井面20aとの間には、ウォッシャノズル43から噴射されたウォッシャ液が通過可能な隙間70が設けられている。
よって、ウォッシャポンプが起動されると、ウォッシャノズル43から噴射されたウォッシャ液は、ウォッシャノズル43に最も近いリブ51に当たる。次いで、水圧が上昇したウォッシャ液は、リブ51の上面51aとシャンク20の天井面20aとの間の隙間70を通過して次のリブ53に到達する。つまり、ウォッシャ液がリブ51の上を通過してリブ53に当たる。その後、ウォッシャ液は、リブ53の上を通過して次のリブ55に当たった後、リブ55の上を通過して先端リブ57に当たる。このように、ウォッシャポンプが起動されると、ウォッシャ液がリブ51,53,55,57に順次当たる。
また、ウォッシャノズル43から噴射されるウォッシャ液の勢い(水圧)は、ウォッシャポンプの停止と同時に最小になるわけではなく、次第に低下する。よって、ウォッシャポンプが停止されると、それまで先端リブ57に当たっていたウォッシャ液がリブ55,53,51に順次当たる。
上記のように、ウォッシャポンプの起動と停止が一回行われると、ウォッシャ液は、リブ51,53,55,57にこの順で当たった後、リブ55,53,51にこの順で当たる。この間、各リブ51,53,55,57に当たったウォッシャ液は、それぞれのリブ51,53,55,57によってフロントガラス101の方向に跳ね返される。つまり、ウォッシャノズル43からシャンク20の先端に向けて噴射されたウォッシャ液の向きがフロントガラス101に向かう方向に変更される。
ここでは、往路側リブ群50Aによるウォッシャ液の向きの変更について説明したが、復路側リブ群50Bも往路側リブ群50Aと同様の作用を奏する。つまり、図4に示されるウォッシャノズル44からシャンク20の先端に向けて噴射されたウォッシャ液の向きが、復路側リブ群50Bに含まれるリブ52,54,56および先端リブ57により、フロントガラス101(図3)に向かう方向に変更される。
尚、図6,7に示されるように、先端リブ57とシャンク20の天井面20aとの間には、隙間70に相当する隙間は設けられていない。つまり、先端リブ57を除く他のリブ51,52,53,54,55,56と、シャンク20の内面(天井面20a)との間には、ウォッシャ液が通過可能な隙間70が設けられている一方、先端リブ57とシャンク20の内面(天井面20a)との間には、隙間が設けられていない。よって、上記のようにして先端リブ57に到達したウォッシャ液が先端リブ57を越えることはなく、シャンク20の先端からウォッシャ液が飛び出すことはない。
以上のように、本実施形態に係るワイパ装置1には、噴射口43a,44aからシャンク20の先端に向けて噴射されたウォッシャ液の向きをフロントガラス101に向かう方向に変更する複数のリブ50が設けられている。よって、1つの噴射口(噴射口43aまたは噴射口44a)から一方向(シャンク20の先端方向)に向かって噴射されたウォッシャ液が、シャンク20の長手方向における複数箇所においてフロントガラス101に向けて拡散される。したがって、噴射口の数やウォッシャ液の消費量を増やすことなく、フロントガラス101上の所定エリアに必要十分なウォッシャ液を拡散させることができる。特に、本実施形態に係るワイパ装置1では、上記複数のリブ50がシャンク20の長手方向に沿って並んでいる。つまり、上記複数のリブ50は、ワイパブレード30の長手方向に沿って配置されている。よって、ワイパブレード30の長手方向全域または略全域において、ウォッシャ液を効率よく拡散させることができる。
また、本実施形態に係るワイパ装置1には、第1流路41および第2流路42が設けられており、これら2つの流路を適宜使い分けることができる。例えば、払拭方向に応じて第1流路41と第2流路42とを使い分けることができる。具体的には、ワイパブレード30が往路方向に動く際には、仕切り壁60よりも払拭方向往路側に設けられている第1流路41を使用し、ワイパブレード30が復路方向に動く際には、仕切り壁60よりも払拭方向復路側に設けられている第2流路42を使用することができる。そして、第1流路41の使用時には往路側リブ群50Aによってウォッシャ液が拡散され、第2流路42の使用時には復路側リブ群50Bによってウォッシャ液が拡散される。また、往路側リブ群50Aと復路側リブ群50Bとの間には仕切り壁60が設けられているので、第1流路41の使用時に往路側リブ群50Aによって拡散されるウォッシャ液が復路側に流出することが防止され、第2流路42の使用時に復路側リブ群50Bによって拡散されるウォッシャ液が往路側に流出することが防止される。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。特に、リブ50や仕切り壁60の数,配置,形状,傾斜角度などは、払拭面の大きさや形状などに応じて適宜変更することができる。また、複数のリブ50の配置間隔(ピッチ)をシャンク20(ワイパブレード30)の長手方向において異ならせることにより、同一払拭面上に、ウォッシャ液の噴射量が多い領域と少ない領域とを形成することができる。例えば、フロントガラスの上部内側にカメラやセンサが設置されている場合、フロントガラスの上部に対するウォッシャ液の噴射量を他の領域よりも多くすることが好ましい。
図8〜図10に、リブ50や仕切り壁60の数,配置,形状などの変形例を示す。図8に示されている変形例では、図5に示されている先端リブ57および仕切り壁60が存置され、リブ51〜56が省略されている。また、図9に示されている変形例では、図5に示されている先端リブ57が存置され、リブ51〜56および仕切り壁60が省略されている。さらに、図10に示されている変形例では、図5に示されている先端リブ57およびリブ51,53,55が存置され、リブ52,54,56が省略されている。さらに、存置されたリブ51,53,55がシャンク20の幅方向に拡張され、シャンク20の幅方向両側に連接されている。もっとも、図10に示されているリブ51,53,55とシャンク20の天井面20aとの間には隙間70が存在している。尚、図5に示されているリブ52,54,56を存置させ、これらをシャンク20の幅方向に拡張させてもよいことは当然である。
また、シャンク20に設けられる流路40は、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。さらに、流路40をシャンク20に内蔵させてもよい。
本明細書では、フロントガラスを払拭するワイパ装置を例にとって本発明の実施形態の幾つかについて説明した。しかし、本発明は、フロントガラス以外の払拭面(例えば、リアガラスやヘッドライトカバーなど)を払拭するワイパ装置にも適用することができる。
1 ワイパ装置
10 アームヘッド
11 スプリング
20 シャンク
20a 天井面
21 連結部
30 ワイパブレード
31 リップ部
32 取付部
40 流路
41 第1流路
42 第2流路
43,44 ウォッシャノズル
43a,44a 噴射口
50 リブ
50A 往路側リブ群
50B 復路側リブ群
51,52,53,54,55,56 リブ
51a,53a,55a 上面
57 リブ(先端リブ)
58,59,70 隙間
60 仕切り壁
100 ピボット軸
101 フロントガラス
10 アームヘッド
11 スプリング
20 シャンク
20a 天井面
21 連結部
30 ワイパブレード
31 リップ部
32 取付部
40 流路
41 第1流路
42 第2流路
43,44 ウォッシャノズル
43a,44a 噴射口
50 リブ
50A 往路側リブ群
50B 復路側リブ群
51,52,53,54,55,56 リブ
51a,53a,55a 上面
57 リブ(先端リブ)
58,59,70 隙間
60 仕切り壁
100 ピボット軸
101 フロントガラス
Claims (5)
- アームヘッドと、
前記アームヘッドの先端に連結されるシャンクと、
前記シャンクに装着され、払拭面を払拭するワイパブレードと、
前記シャンクの長手方向に沿って設けられ、洗浄液が流通する流路と、
前記流路の一端に設けられ、洗浄液を前記シャンクの先端側に向けて噴射する噴射口と、
前記シャンクの内側に設けられ、当該シャンクの短手方向に延在するリブと、を有し、
前記リブは、前記噴射口から噴射された洗浄液が当たる位置に配置され、前記噴射口から噴射された洗浄液の向きを前記払拭面に向かう方向に変更する、
ワイパ装置。 - 請求項1に記載のワイパ装置であって、
複数の前記リブが、前記シャンクの長手方向に沿って所定間隔で設けられている、
ワイパ装置。 - 請求項1または2に記載のワイパ装置であって、
前記シャンクの内側に設けられ、当該シャンクの長手方向に延在する仕切り壁を有し、
前記流路には、前記仕切り壁の一側に設けられた第1流路と、前記仕切り壁の他側に設けられた第2流路と、が含まれる、
ワイパ装置。 - 請求項3に記載のワイパ装置において、
前記シャンクの短手方向において、複数の前記リブの少なくとも1つと前記仕切り壁との間に隙間が設けられている、
ワイパ装置。 - 請求項2〜4のいずれか一項に記載のワイパ装置であって、
複数の前記リブのうち、前記シャンクの先端に最も近接しているリブを除く他のリブと、前記シャンクの内面との間に、前記噴射口から噴射された洗浄液が通過可能な隙間が設けられている、
ワイパ装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018229877A JP2020090239A (ja) | 2018-12-07 | 2018-12-07 | ワイパ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018229877A JP2020090239A (ja) | 2018-12-07 | 2018-12-07 | ワイパ装置 |
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JP2020090239A true JP2020090239A (ja) | 2020-06-11 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018229877A Pending JP2020090239A (ja) | 2018-12-07 | 2018-12-07 | ワイパ装置 |
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Country | Link |
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2018
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