JP2020071320A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電源回路の故障と負荷の異常とを切り分けること。【解決手段】制御回路は、定電流制御を実行することで電圧検出回路により検出される電圧が適正範囲の上限値を超え、かつ、定電圧制御において目標電圧として適正範囲の上限値を設定したところ電圧検出回路により検出される電圧が当該上限値よりも大きな閾値電圧を超えている場合に、電源回路に故障が生じていると判定する。制御回路は、定電流制御を実行することで電圧検出回路により検出される電圧が適正範囲の上限値を超え、かつ、定電圧制御において目標電圧として適正範囲の上限値を設定したところ電圧検出回路により検出される電圧が当該上限値よりも大きな閾値電圧を超えていない場合に、負荷に問題が生じていると判定する。【選択図】 図4
Description
本発明は画像形成装置における異常の原因の切り分けに関する。
電子写真方式の画像形成装置は、一次転写ローラに一次転写電圧を印加することで、感光ドラム上に形成された画像を中間転写ベルト上に転写する。一般に一次転写電圧は直流の電圧であり、適正範囲内となるように制御される。そこで、画像形成装置は、画像形成の開始時に、所定電流値を目標値として定電流制御を実施する。次に、画像形成装置は、画像形成時に、先の定電流制御により発生した電圧値を目標値として定電圧制御を実行する。ここで、定電流制御で発生する電圧が適正範囲外である場合には、回転系の異常と電源回路との異常とが切り分けられなければならない。特許文献1によれば、回転系の異常の有無を判定した後で一次転写電圧の異常の有無を判定することで、回転系の異常と一次転写電圧の異常とを切り分けることが提案されている。
特許文献1は、回転系に異常が無い状態で一次転写電圧が適正範囲を超えた場合、電圧異常と判断する。しかし、一次転写電圧が適正範囲外となる原因としては、電源回路の故障と、負荷としての転写帯電器の異常とが考えられる、電源回路の故障の場合は、画像形成は停止されるべきである。負荷の異常の場合は、画像形成を継続可能である。よって、電源回路の故障と、負荷の異常とを切り分けることが必要とされる。そこで、本発明は、電源回路の故障と負荷の異常とを切り分けることを目的とする。
本発明は、たとえば、
画像形成に使用される負荷に電圧を供給する電源回路と、
前記負荷に流れる電流を検出する電流検出回路と、
前記負荷に印加される電圧を検出する電圧検出回路と、
前記電流検出回路により検出される前記負荷に流れる電流を目標電流に制御する定電流制御と、前記電圧検出回路により検出される前記負荷に印加される電圧を目標電圧に制御する定電圧制御とを実行する制御回路と、を有し、
前記制御回路は、
前記定電流制御を実行することで前記電圧検出回路により検出される電圧が適正範囲の上限値を超え、かつ、前記定電圧制御において前記目標電圧として前記適正範囲の上限値を設定したところ前記電圧検出回路により検出される電圧が当該上限値よりも大きな閾値電圧を超えている場合に、前記電源回路に故障が生じていると判定し、
前記定電流制御を実行することで前記電圧検出回路により検出される電圧が前記適正範囲の上限値を超え、かつ、前記定電圧制御において前記目標電圧として前記適正範囲の上限値を設定したところ前記電圧検出回路により検出される電圧が当該上限値よりも大きな閾値電圧を超えていない場合に、前記負荷に異常が生じていると判定するように構成されていることを特徴とする画像形成装置を提供する。
画像形成に使用される負荷に電圧を供給する電源回路と、
前記負荷に流れる電流を検出する電流検出回路と、
前記負荷に印加される電圧を検出する電圧検出回路と、
前記電流検出回路により検出される前記負荷に流れる電流を目標電流に制御する定電流制御と、前記電圧検出回路により検出される前記負荷に印加される電圧を目標電圧に制御する定電圧制御とを実行する制御回路と、を有し、
前記制御回路は、
前記定電流制御を実行することで前記電圧検出回路により検出される電圧が適正範囲の上限値を超え、かつ、前記定電圧制御において前記目標電圧として前記適正範囲の上限値を設定したところ前記電圧検出回路により検出される電圧が当該上限値よりも大きな閾値電圧を超えている場合に、前記電源回路に故障が生じていると判定し、
前記定電流制御を実行することで前記電圧検出回路により検出される電圧が前記適正範囲の上限値を超え、かつ、前記定電圧制御において前記目標電圧として前記適正範囲の上限値を設定したところ前記電圧検出回路により検出される電圧が当該上限値よりも大きな閾値電圧を超えていない場合に、前記負荷に異常が生じていると判定するように構成されていることを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明によれば、電源回路の故障と負荷の異常とを切り分けることが可能となる。
<画像形成装置>
図1は画像形成装置10の前面側から見た画像形成装置10の模式的な断面図である。図1によれば、画像形成装置10は、原稿を読み取る読取部16と画像形成エンジン15とを有している。画像形成エンジン15はイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)といった4色のトナーを重畳して多色画像を形成する4つの像形成ステーション(画像形成部)を有している。参照符号の末尾に付与されたymckの文字はトナーの色を示しているが、四色に共通する事項が説明されるときはymckの文字が省略される。感光体1は静電潜像やトナー画像を担持するドラム状の像担持体である。帯電装置の帯電ローラ2は感光体1に対して帯電電圧を印加し、感光体1の表面を一様に帯電させる。帯電電圧は、直流電圧に交流電圧を重畳させて生成される。光学走査装置3はレーザー光源と回転多面鏡を有する走査光学装置である。光学走査装置3は、画像データに応じてレーザー光を変調して出力し、回転多面鏡でレーザー光を偏向する。これにより、レーザー光が感光体1の表面を走査し、画像データに対応した静電潜像が形成される。このように、光学走査装置3は静電潜像を形成するために一様に帯電した感光体の表面を露光する露光手段として機能する。現像器4はトナーを収容しており、現像スリーブを介して静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を形成する。一次転写ローラ6は感光体1と協働して中間転写ベルト5を挟持しており、感光体1に担持されているトナー画像を中間転写ベルト5に転写する。4色それぞれのトナー画像が順番に中間転写ベルト5に転写されることで多色画像が形成される。中間転写ベルト5はトナー画像を二次転写部に搬送する。二次転写部では二次転写ローラ7が中間転写ベルト5と、カセット9から給送されたシートPとを挟持しながら搬送する。これにより、中間転写ベルト5に担持されている多色のトナー画像がシートPに転写される。定着装置8は、シートPとトナー画像に熱と圧力を加えることで、トナー画像をシートPに定着させる。
図1は画像形成装置10の前面側から見た画像形成装置10の模式的な断面図である。図1によれば、画像形成装置10は、原稿を読み取る読取部16と画像形成エンジン15とを有している。画像形成エンジン15はイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)といった4色のトナーを重畳して多色画像を形成する4つの像形成ステーション(画像形成部)を有している。参照符号の末尾に付与されたymckの文字はトナーの色を示しているが、四色に共通する事項が説明されるときはymckの文字が省略される。感光体1は静電潜像やトナー画像を担持するドラム状の像担持体である。帯電装置の帯電ローラ2は感光体1に対して帯電電圧を印加し、感光体1の表面を一様に帯電させる。帯電電圧は、直流電圧に交流電圧を重畳させて生成される。光学走査装置3はレーザー光源と回転多面鏡を有する走査光学装置である。光学走査装置3は、画像データに応じてレーザー光を変調して出力し、回転多面鏡でレーザー光を偏向する。これにより、レーザー光が感光体1の表面を走査し、画像データに対応した静電潜像が形成される。このように、光学走査装置3は静電潜像を形成するために一様に帯電した感光体の表面を露光する露光手段として機能する。現像器4はトナーを収容しており、現像スリーブを介して静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を形成する。一次転写ローラ6は感光体1と協働して中間転写ベルト5を挟持しており、感光体1に担持されているトナー画像を中間転写ベルト5に転写する。4色それぞれのトナー画像が順番に中間転写ベルト5に転写されることで多色画像が形成される。中間転写ベルト5はトナー画像を二次転写部に搬送する。二次転写部では二次転写ローラ7が中間転写ベルト5と、カセット9から給送されたシートPとを挟持しながら搬送する。これにより、中間転写ベルト5に担持されている多色のトナー画像がシートPに転写される。定着装置8は、シートPとトナー画像に熱と圧力を加えることで、トナー画像をシートPに定着させる。
<制御基板と電源基板>
図2は制御基板201と電源基板202y、202m、202c、202k、202sとを示している。電源基板202yは一次転写ローラ6yに電圧Vout_yを印加する。電源基板202mは一次転写ローラ6mに電圧Vout_mを印加する。電源基板202cは一次転写ローラ6cに電圧Vout_cを印加する。電源基板202sは二次転写ローラ7に電圧Vout_sを印加する。電源基板202y、202m、202c、202k、202sの基本的な動作は共通しているため、ここではこれらを代表して電源基板202yが詳細に説明される。以下では、説明の簡明化のために、ymcksの文字は省略される。
図2は制御基板201と電源基板202y、202m、202c、202k、202sとを示している。電源基板202yは一次転写ローラ6yに電圧Vout_yを印加する。電源基板202mは一次転写ローラ6mに電圧Vout_mを印加する。電源基板202cは一次転写ローラ6cに電圧Vout_cを印加する。電源基板202sは二次転写ローラ7に電圧Vout_sを印加する。電源基板202y、202m、202c、202k、202sの基本的な動作は共通しているため、ここではこれらを代表して電源基板202yが詳細に説明される。以下では、説明の簡明化のために、ymcksの文字は省略される。
電源基板202は電圧Voutを生成する電源回路221を有している。制御基板201に搭載されているCPU211はCLK信号(例:3.4V、50kHz、25%デューティ)とPWM信号(例:3.4V、50kHz、可変デューティ)とを生成し、電源回路221に供給する。CLKはクロックの略称である。PWMはパルス幅変調の略称である。電源回路221は、CLK信号とPWM信号とに基づき電圧Voutを生成して負荷に出力する。負荷は、一次転写ローラ6または二次転写ローラ7である。よって、電圧Voutは、一次転写電圧または二次転写電圧と呼ばれてもよい。電源回路221は、負荷(一次転写ローラ6または二次転写ローラ7)に流れる電流Ioutに比例した電流検出値V_isnsと、電圧Voutに比例した電圧検出値V_vsnsをCPU211へフィードバックする。CPU211は、電圧検出値V_vsnsおよび電流検出値V_isnsを、所定のサンプリング周期(例:10kHz)でサンプリングする。メモリ212はRAM領域とROM領域とを有している。メモリ212は、電圧検出値V_vsnsについての目標値と、電流検出値V_isnsについての目標値とを記憶している。電圧検出値V_vsnsについての目標値は、電圧Voutを目標電圧Vtargetに制御するために使用される。電流検出値V_isnsについての目標値は、電流Ioutを目標電流Itargetに制御するために使用される。CPU211は、定電流制御と定電圧制御を実行する。CPU211は、定電流制御において、電流検出値V_isnsが目標値V_isns_targetとなるようにPWM信号のデューティ比を調整する。CPU211は、定電圧制御において、電圧検出値V_vsnsが目標値V_vsns_targetとなるようにPWM信号のデューティ比を調整する。負荷はトナー画像を中間転写体に転写する一次転写部材(例:一次転写ローラ6)であってもよい。負荷はトナー画像を中間転写体(例:中間転写ベルト5)からシートPに転写する二次転写部材(例:二次転写ローラ7)であってもよい。なお、一次転写電圧や二次転写電圧はトナー画像の転写を促進する電圧である。
CPU211は、環境条件(例:温度や湿度)や耐久条件(例:通算での画像形成枚数)に基づき目標値V_isns_targetを決定し、電源基板202を定電流制御する。目標値V_isns_targetが達成されたときの電圧Voutが目標電圧に決定される。さらに、CPU211は、画像形成時において電圧Voutが目標電圧Vtargetとなるように、電源基板202を定電圧制御する。
<電源回路>
図3が示すように、電源回路221は、PWM平滑部301、増幅部302、トランス駆動部303、トランスT1、高圧整流部304、電流検出部305、電圧検出部306を有している。
図3が示すように、電源回路221は、PWM平滑部301、増幅部302、トランス駆動部303、トランスT1、高圧整流部304、電流検出部305、電圧検出部306を有している。
<PWM平滑部301>
PWM平滑部301は、抵抗R1とコンデンサC1から構成されるローパスフィルタを有している。PWM平滑部301は、入力されたPWM信号を所定のカットオフ周波数にてDC電圧に変換する。入力されるPWM信号のデューティ比に応じて、PWM平滑部301から出力される電圧レベルが所定範囲(例:0V〜3.4V)で変化する。
PWM平滑部301は、抵抗R1とコンデンサC1から構成されるローパスフィルタを有している。PWM平滑部301は、入力されたPWM信号を所定のカットオフ周波数にてDC電圧に変換する。入力されるPWM信号のデューティ比に応じて、PWM平滑部301から出力される電圧レベルが所定範囲(例:0V〜3.4V)で変化する。
<増幅部302>
増幅部302は、オペアンプIC1、抵抗R2、R3、トランジスタQ1、および電解コンデンサC3から構成される増幅回路を有する。増幅部302は、PWM平滑部301から出力された電圧をオペアンプIC1、R2、R3により所定の倍率で増幅する。トランジスタQ1は電流を増幅する。これにより、電解コンデンサC3の電圧であるトランスT1の一次側の電圧が、所定範囲(例:0V〜20V)で可変となる。たとえば、0V〜3.4Vの入力電圧が、0V〜20Vの出力電圧へ増幅される。
増幅部302は、オペアンプIC1、抵抗R2、R3、トランジスタQ1、および電解コンデンサC3から構成される増幅回路を有する。増幅部302は、PWM平滑部301から出力された電圧をオペアンプIC1、R2、R3により所定の倍率で増幅する。トランジスタQ1は電流を増幅する。これにより、電解コンデンサC3の電圧であるトランスT1の一次側の電圧が、所定範囲(例:0V〜20V)で可変となる。たとえば、0V〜3.4Vの入力電圧が、0V〜20Vの出力電圧へ増幅される。
<トランス駆動部303>
トランス駆動部303は、プルダウン抵抗R4、ダンピング抵抗R5、FET Q2から構成され、トランスT1を駆動する回路である。トランスT1は電解コンデンサC3の電圧を昇圧する。トランス駆動部303は、CLK信号に従ってFETQ2のオン、オフを繰り返す。たとえば、CLK信号の周波数は50kHzであり、CLK信号のデューティ比は25%デューティである。これによりトランスT1の動作開始と停止とが制御される。
トランス駆動部303は、プルダウン抵抗R4、ダンピング抵抗R5、FET Q2から構成され、トランスT1を駆動する回路である。トランスT1は電解コンデンサC3の電圧を昇圧する。トランス駆動部303は、CLK信号に従ってFETQ2のオン、オフを繰り返す。たとえば、CLK信号の周波数は50kHzであり、CLK信号のデューティ比は25%デューティである。これによりトランスT1の動作開始と停止とが制御される。
<高圧整流部304>
高圧整流部304は、高圧ダイオードD1と高圧セラミックコンデンサC4から構成された整流平滑回路である。高圧整流部304は、トランスT1から出力された交流電圧を整流および平滑化して直流の電圧Voutを生成する。
高圧整流部304は、高圧ダイオードD1と高圧セラミックコンデンサC4から構成された整流平滑回路である。高圧整流部304は、トランスT1から出力された交流電圧を整流および平滑化して直流の電圧Voutを生成する。
<電流検出部305>
電流検出部305はオペアンプIC2、抵抗R6、抵抗R7、および抵抗R8から構成される。オペアンプIC2の+端子には、基準電圧(例:3.4V)を抵抗R6(例:24kΩ)と抵抗R7(例:10kΩ)で分圧された電圧(例:1.0V)が入力される。オペアンプIC2の出力は抵抗R8(例:33kΩ)を介して、オペアンプIC2の−端子にフィードバックされる。よって、オペアンプIC2の−端子の電圧は+端子の電圧と同じであり、それぞれ1.0Vとなる。一次転写ローラ6に流れる電流Ioutと同じ電流が抵抗R8にも流れる。電流検出値V_isnsは電流Ioutと比例する。
電流検出部305はオペアンプIC2、抵抗R6、抵抗R7、および抵抗R8から構成される。オペアンプIC2の+端子には、基準電圧(例:3.4V)を抵抗R6(例:24kΩ)と抵抗R7(例:10kΩ)で分圧された電圧(例:1.0V)が入力される。オペアンプIC2の出力は抵抗R8(例:33kΩ)を介して、オペアンプIC2の−端子にフィードバックされる。よって、オペアンプIC2の−端子の電圧は+端子の電圧と同じであり、それぞれ1.0Vとなる。一次転写ローラ6に流れる電流Ioutと同じ電流が抵抗R8にも流れる。電流検出値V_isnsは電流Ioutと比例する。
V_isns[V] = 1.0[V] + Iout[uA] × 33[kΩ]・・・(1)
たとえば、電流Ioutが0uAであるときに、電流検出値V_isnsは1.0Vとなる。電流Ioutが30uAであるときに、電流検出値V_isnsは1.99Vとなる。電流Ioutが60uAであるときに、電流検出値V_isnsは2.98Vとなる。
たとえば、電流Ioutが0uAであるときに、電流検出値V_isnsは1.0Vとなる。電流Ioutが30uAであるときに、電流検出値V_isnsは1.99Vとなる。電流Ioutが60uAであるときに、電流検出値V_isnsは2.98Vとなる。
<電圧検出部306>
電圧検出部306は、オペアンプIC3、抵抗R9、および抵抗R10から構成される。抵抗R9(例:18kΩ)の一端はオペアンプIC2の−端子に接続されている。抵抗R10(例:30MΩ)の一端は高圧整流部304に接続されている。抵抗R9と抵抗R10との中点の電圧はオペアンプIC3によってボルテージフォロワされ、電圧検出値V_vsnsとなる。電圧Voutと電圧検出値V_vsnsとの関係は以下の式により求められる。
電圧検出部306は、オペアンプIC3、抵抗R9、および抵抗R10から構成される。抵抗R9(例:18kΩ)の一端はオペアンプIC2の−端子に接続されている。抵抗R10(例:30MΩ)の一端は高圧整流部304に接続されている。抵抗R9と抵抗R10との中点の電圧はオペアンプIC3によってボルテージフォロワされ、電圧検出値V_vsnsとなる。電圧Voutと電圧検出値V_vsnsとの関係は以下の式により求められる。
V_vsns[V] = (Vout[V] - 1.0[V]) × 18[kΩ] / (30[MΩ] + 18[kΩ]) + 1.0[V]・・・(2)
たとえば、電圧Voutが0Vであるときに、電圧検出値V_vsnsは1.00Vとなる。電圧Voutが2000Vであるときに、電圧検出値V_vsnsは2.20Vとなる。電圧Voutが3500Vであるときに、電圧検出値V_vsnsは3.10Vとなる。
たとえば、電圧Voutが0Vであるときに、電圧検出値V_vsnsは1.00Vとなる。電圧Voutが2000Vであるときに、電圧検出値V_vsnsは2.20Vとなる。電圧Voutが3500Vであるときに、電圧検出値V_vsnsは3.10Vとなる。
CPU211は電圧検出値V_vsnsが目標値V_vsns_targetとなるようにPWM信号を調整するか、電流検出値V_isnsが目標値V_isns_targetとなるようにPWM信号を調整する。これにより同一の制御回路で定電圧制御および定電流制御が実施される。
<フローチャート>
図4はCPU211が実行する制御方法を示している。図5は画像形成時における電圧Voutの変化を示している。ユーザが操作部610(図6)に設けられたコピーボタンを押下することで、CPU211は以下の制御方法を実行する。
図4はCPU211が実行する制御方法を示している。図5は画像形成時における電圧Voutの変化を示している。ユーザが操作部610(図6)に設けられたコピーボタンを押下することで、CPU211は以下の制御方法を実行する。
S1でCPU211は定電流制御を開始する。たとえば、CPU211はCLK信号の出力を開始するとともに、メモリ212の所定アドレスに電流Ioutの目標電流を設定する。CPU211は環境条件や耐久条件に応じて10uA〜30uAの範囲で目標電流を設定してもよい。図5(A)によれば、目標電流は30uAに設定されている。なお、厳密には、電流検出値V_isnsと比較される、目標値V_isns_targetが設定される。定電流制御はフィードバック制御を含む。これにより、電流Ioutが目標電流Itargetと一致するまで(電流検出値V_isnsが目標値V_isns_targetと一致するまで)、電圧Voutが上昇する。定電流制御を実施した際に発生する電圧Voutは負荷(一次転写ローラ6や二次転写ローラ7)のインピーダンスに依存して変化する。画像形成装置10に異常が無ければ、電圧Voutの適正範囲は100V以上で、かつ、3500V以下である。この場合、適正範囲の下限値Vloは100Vであり、適正範囲の上限値Vupは3500Vである。なお、実施例で採用されている数値を例示に過ぎない。ところで、CPU211が定電流制御を開始してから、電圧Voutが安定するまでには、ある程度の時間が必要となる。CPU211は、この時間より十分長い待機時間(例:200ms)が経過すると、処理をS2に進める。
S2でCPU211は、電圧Voutが適正範囲の上限値Vup(例:3500V)より大きいかどうかを判定する。より厳密には、電圧検出値V_vsnsと、上限値Vupに対応する値V_vsns_upとが比較される。電圧Voutが上限値Vupよりも大きい場合、CPU211は電圧Voutに異常があると判定し、処理をS3に進める。電圧Voutの異常の原因の一つは、負荷のインピーダンスが異常に高いことである。この場合の電圧Voutの変化は、図5(A)において実線により示されている。電圧Voutの異常の原因の他の一つは、電源回路221の故障である。この場合、電源回路221は出力可能な最大電圧を出力してしまう。これは、図5(A)において破線により示されている。図5(A)が示すように、いずれの原因についても電圧Voutは3500Vを超えてしまう。この時点では、CPU211は、電源回路221の異常と負荷の異常とを区別できない。
S3でCPU211はメモリ212の所定アドレスに電圧Voutの目標電圧として上限値Vupを設定し、定電圧制御を開始する。上限値Vupは定電流制御の制御結果として採用されている。なお、厳密には、電圧検出値V_vsnsと比較される、目標値V_vsns_targetが設定される。所定の待機時間(例:200ms)が経過すると、CPU211は処理をS4に進める。
S4でCPU211は、電圧Voutが電圧閾値Vthを超えているかどうかを判定する。厳密には、電圧検出値V_vsnsと、電圧閾値Vthに対応する値V_vsns_thとが比較される。電圧閾値Vthは上限値Vupよりも大きく、たとえば、3700Vである。電圧閾値Vthは、画像形成エンジン15が画像形成を継続できる上限の電圧である。電圧閾値Vthは、電圧Voutのばらつきや電圧検出値V_vsnsのばらつきを考慮して決定され、メモリ212に記憶されている。たとえば、電圧Voutが3500Vであれば、電圧閾値Vthは3700Vに設定される。電圧Voutが電圧閾値Vthを超えている場合、CPU211は、電源回路221に故障が有ると判定し、処理をS5に進める。
S5でCPU211は、画像形成エンジン15による画像形成を停止する。S6でCPU211は操作部610の表示装置に電源基板の故障を示すメッセージを出力する。
一方、S2で電圧Voutが上限値Vupより大きく、かつ、S4で電圧Voutが電圧閾値Vth以下である場合、CPU211は負荷のインピーダンスが高いと判定し、処理をS7に進める。S7でCPU211は操作部610の表示装置に電圧が上限値を超えたことを示す警告を出力する。負荷のインピーダンスが高いことは、電源回路221の故障ではないからである。S13でCPU211は画像形成を継続する。
このように負荷抵抗が大きい場合、定電流制御中の電圧Voutが適正範囲を超えてしまうことがある。しかし、電源回路221に故障が無い限り、定電圧制御は正常に機能する。よって、電圧Voutが電圧閾値Vth以下であれば、CPU211は、定電圧制御を正常に実行可能と判定し、電源回路221に故障は無いと判定する。逆に、電圧Voutが電圧閾値Vthを超えた場合、CPU211は、定電流制御も定電圧制御も正常に実行できないと判定し、電源回路221に故障があると判定する。図3に示したように、定電圧制御時も定電流制御時も同じ駆動回路が動作する。よって、電源回路221が故障すると、定電圧制御と定電流制御との両方が実行不可能となる。
一方、電圧Voutが上限値Vup以下である場合、CPU211は、処理をS8に進める。S8でCPU211は定電流制御時の電圧Voutが適正範囲の下限値Vlo(例:100V)未満であるかどうかを判定する。より厳密には、電圧検出値V_vsnsと、下限値Vloに対応する値V_vsns_loとが比較される。電圧Voutが適正範囲の下限値Vlo未満であれば、CPU211は電圧Voutの異常と判定し、処理をS9に進める。このような電圧Voutの異常の原因の一つは、結露等により負荷(一次転写ローラ6や二次転写ローラ7)のインピーダンスが異常に小さくなることである。これは、図5(B)において実線により示されている。他の原因は、電源回路221のトランスT1が断線し、電圧Voutが出力されないこと(電源回路221の故障)である。これは、図5(B)において破線により示されている。負荷抵抗が小さい場合、PWM信号のデューティが微小に変化するだけで大きな電流が流れてしまう。よって、定電流制御における電流Ioutは大きく変化するため、電流Ioutの正確な値が得られなくなる。とりわけ、電流Ioutが、実際の値より小さい値として検出されてしまうこともある。この場合、電源回路221が故障したときと同様の検出結果が得られてしまう。よって、CPU211は、電圧Voutが異常であることを認識できるものの、その原因が電源回路221の故障であるのか、それとも負荷の異常であるのかを区別できない。電圧Voutが下限値Vlo未満であれば、CPU211は処理をS9に進める。
S9でCPU211は電圧Voutの目標電圧を下限値Vloに設定し、定電圧制御を開始する。下限値Vloは定電流制御の制御結果として採用されている。所定の待機時間が過ぎると、CPU211は処理をS10に進める。
S10でCPU211は電流Ioutが電流閾値Ith(例:5uA)未満であるかどうかを判定する。厳密には、電流検出値V_isnsと、電流閾値Ithに対応する値V_isns_thとが比較される。電流閾値Ithは電流Ioutに対して設定可能な最小の目標電流である。電流Ioutが電流閾値Ithよりも小さい場合、CPU211は、電源回路221の故障により電流Ioutが少ないと判定し、処理をS5に進める。CPU211はすでに説明されたS5およびS6を実行する。一方、定電流制御時の電圧Voutが下限値Vloより小さく、かつ、下限値Vloを目標電圧として定電圧制御を実行した際の電流Ioutが電流閾値Ith以上となることがある(S10でYES)。この場合、CPU211は、負荷抵抗が小さいと判定し、電源回路221に故障は生じていないと判定し、処理をS11に進める。
S11でCPU211は操作部610の表示装置に電圧が下限値を下回っていることを示すメッセージを出力する。S13でCPU211は画像形成を継続する。負荷抵抗が小さい場合、定電流制御における電圧Voutが適正範囲の下限値Vloよりも小さくなってしまうことがある。このような場合でも、電源回路221に故障が無い限り、定電圧制御は正常に動作する。ただし、負荷抵抗が小さいことにより大きな電流Ioutが流れ、電圧Voutが目標電圧に到達しない可能性がある。よって、電圧Voutに代えて電流Ioutに基づき電源回路221の故障の有無が判定される。CPU211は、電流閾値Ithを目標電流とした定電流制御により電圧Voutが下限値Vloより小さくなった場合に、下限値Vloを目標電圧とした定電圧制御に切換える。電源回路221が正常であれば、定電圧制御中の電流Ioutは電流閾値Ith以上となる。逆に、電源回路221が故障している場合、定電圧制御中の電流Ioutは0uAとなり(図5(B)の破線)、電流Ioutは電流閾値Ith未満となる。よって、CPU211は、定電圧制御中の電流Ioutに着目することで、電源回路221の故障と負荷の異常とを区別できる。
定電流制御中の電圧Voutが適正範囲内である場合(S2でNoかつS8でNo)、CPU211は、電源回路221と負荷がともに正常であると判定し、処理をS12に進める。S12でCPU211は、定電流制御中に検出された電圧Voutを目標電圧Vtargetに設定し、定電流制御から定電圧制御に切り替え、定電圧制御を開始する。S13で、CPU211は画像形成を継続する。
このように、CPU211は定電流制御時の電圧Voutに基づき電圧Voutの異常を判定する。電圧Voutが上限値Vupを超える場合、上限値Vupを目標電圧とした定電圧制御が実行される。これにより得られる電圧Voutが電圧閾値Vthを超えるか否かに基づき、電源基板202の故障と負荷の異常とが区別される。定電流制御時の電圧Voutが下限値Vlo未満の場合、下限値Vloを目標電圧とした定電圧制御が実行される。これにより得られる電流Ioutが電流閾値Ithを超えるか否かに基づき、電源基板202の故障と負荷の異常とが区別される。
本実施例では定電流制御時の電圧が適正範囲を超えた場合に適正範囲の上限値での定電圧制御が実行されている。しかし。上限値に近い値が目標電圧として採用されれば十分であろう。同様に本実施例では定電流制御時の電圧が適正範囲未満だった場合に適正範囲の下限値での定電圧制御が実行されている。しかし、目標電圧は下限値に近い値が設定されれば十分であろう。
図4の処理は、コピーボタンが押されたことにより実行されるものとして説明したが、故障の有無を判断するために、画像形成装置の電源オン後の初期化動作で実行されてもよい。但し、この場合は、画像形成が実行されないので、S5,S13の処理は不要である。
<まとめ>
以下では実施例から導き出される技術思想が説明される。CPU211は定電流制御を実行することで第一制御結果を取得する。CPU211は、当該第一制御結果に応じて設定された定電圧制御を実行することで第二制御結果を取得する。さらに、CPU211は、第一制御結果と第二制御結果とに基づき、電源回路221に故障が生じているのか、負荷に異常が生じているのかを区別する。
以下では実施例から導き出される技術思想が説明される。CPU211は定電流制御を実行することで第一制御結果を取得する。CPU211は、当該第一制御結果に応じて設定された定電圧制御を実行することで第二制御結果を取得する。さらに、CPU211は、第一制御結果と第二制御結果とに基づき、電源回路221に故障が生じているのか、負荷に異常が生じているのかを区別する。
図2が示すように、一次転写ローラ6や二次転写ローラ7は画像形成に使用される負荷の一例である。電源基板202および電源回路221は負荷に電圧を供給する電源回路の一例である。図3が示すように、電流検出部305は負荷に流れる電流を検出する電流検出回路の一例である。電圧検出部306は負荷に印加される電圧を検出する電圧検出回路の一例である。制御基板201およびCPU211は定電流制御と定電圧制御とを実行する制御回路の一例である。定電流制御とは、電流検出回路により検出される負荷に流れる電流を目標電流に制御することである。定電圧制御とは、電圧検出回路により検出される負荷に印加される電圧を目標電圧に制御することである。制御回路は第一故障条件が満たされると、電源回路に故障が生じていると判定する。第一故障条件は、二つのサブ条件を含む。一つ目のサブ条件は、定電流制御を実行することで電圧検出回路により検出される電圧が適正範囲の上限値を超えることである。二つ目のサブ条件は、定電圧制御において目標電圧として適正範囲の上限値を設定したところ電圧検出回路により検出される電圧が当該上限値よりも大きな閾値電圧を超えていることである。制御回路は、第一異常条件が満たされると、負荷に異常が生じていると判定する。第一異常条件は、二つのサブ条件を含む。一つ目のサブ条件は、定電流制御を実行することで電圧検出回路により検出される電圧が適正範囲の上限値を超えることである。二つ目のサブ条件は、定電圧制御において目標電圧として適正範囲の上限値を設定したところ電圧検出回路により検出される電圧が当該上限値よりも大きな閾値電圧を超えていないことである。制御回路は、両方のサブ条件が満たされている場合、負荷に異常が生じていると判定する。これにより、電源回路の故障と負荷の異常とを切り分けることが可能となる。
制御回路は、第二故障条件について判定を実行してもよい。第二故障条件も二つのサブ条件を含む。一つ目のサブ条件は、定電流制御を実行することで電圧検出回路により検出される電圧が適正範囲の下限値未満となることである。二つ目のサブ条件は、定電圧制御において目標電圧として適正範囲の下限値を設定したところ電流検出回路により検出される電流が電流閾値未満となっていることである。制御回路は、両方のサブ条件が満たされると電源回路に故障が生じていると判定する。
制御回路は、第二異常条件について判定を実行してもよい。第二異常条件も二つのサブ条件を含む。一つ目のサブ条件は、定電流制御を実行することで電圧検出回路により検出される電圧が適正範囲の下限値未満となることである。二つ目のサブ条件は、定電圧制御において目標電圧として適正範囲の下限値を設定したところ電流検出回路により検出される電流が電流閾値未満となっていないことである。制御回路は、両方のサブ条件が満たされると、負荷に異常が生じていると判定する。
図6はCPU211がメモリ212に記憶されている制御プログラムを実行することで実現する機能を示している。定電流制御部601は上述された定電流制御を実行する。定電圧制御部602は上述された定電圧制御を実行する。PWM部603は、定電流制御部601または定電圧制御部602により設定されたデューティ比のPWM信号を生成して出力する。CLK部604はCLK信号を生成して出力する。ADC605aは電圧検出値V_vsnsをサンプリングすることで電圧検出値V_vsnsをアナログ−デジタル変換するコンバータである。ADC605bは電流検出値V_isnsをサンプリングすることで、電流検出値V_isnsをアナログ−デジタル変換するコンバータである。
第一判定部606aは、定電流制御を実行することで電圧検出回路により検出される電圧が適正範囲の上限値を超えているかどうかを判定する。第二判定部606bは定電圧制御において目標電圧として適正範囲の上限値を設定したところ電圧検出回路により検出される電圧が閾値電圧を超えているかどうかを判定する。総合判定部606eは第一判定部606aの判定結果と第二判定部606bの判定結果とに基づき電源回路の故障の有無と負荷の異常の有無とを判定する。総合判定部606eは故障判定部と呼ばれてもよい。
第三判定部606cは定電流制御を実行することで電圧検出回路により検出される電圧が適正範囲の下限値未満かどうかを判定する。第四判定部606dは定電圧制御において目標電圧として適正範囲の下限値を設定したところ電流検出回路により検出される電流が電流閾値未満となるかどうかを判定する。総合判定部606eは第三判定部606cの判定結果と第四判定部606dの判定結果とに基づき電源回路の故障の有無と負荷の異常の有無とを判定する。
画像形成制御部607は、総合判定部606eの判定結果に基づき、画像形成エンジン15を制御する。画像形成制御部607は、電源回路に故障が生じると、画像形成装置10の画像形成エンジン15による画像形成を停止させる。電源回路に故障が生じていなければ、画像形成制御部607は、画像形成エンジン15による画像形成を継続させる。たとえば、一次転写ローラ6や二次転写ローラ7に異物が付着する等で一時的に負荷異常が生じている場合は、画像形成が継続可能となる。これによりユーザは不意に画像形成を中断されないようになろう。
S7が示すように、警告部808や操作部610の表示装置は、第一異常条件が満たされると、負荷に印加される電圧が上限値を超えていることを示す警告を出力する出力手段として機能する。これによりユーザはどのような異常が発生しているかを認識でいるようになろう。
画像形成制御部607は、第一故障条件が満たされておらず、かつ、第一異常条件が満たされている場合、画像形成装置10による画像形成を継続させてもよい。負荷抵抗が大きくても、画像形成は継続可能だからである。これによりユーザは不意に画像形成を中断されないようになろう。
異物付着で転写ローラの負荷抵抗が大きくなった場合でも、転写ローラが回転を続けることで異物が除去されることがある。従って、CPU211が画像形成動作を一定時間中断し、転写ローラを回転させるように制御してもよいし、画像形成装置のリブートさせるように制御してもよい。
S11が示すように、警告部808や操作部610の表示装置は、第二異常条件が満たされている場合、負荷に印加される電圧が下限値未満となっていることを示す警告を出力する出力手段として機能する。これによりユーザはどのような異常が発生しているかを認識でいるようになろう。
第二異常条件が満たされている場合、画像形成制御部607は、画像形成装置10による画像形成を継続させてもよい。第二異常条件が満たされる典型的な原因は、結露である。小規模の結露は画像形成に影響しないため、画像形成が継続されてもよい。これによりユーザは不意に画像形成を中断されないようになろう。
10...画像形成装置、202...電源回路、305...電流検出部、306...電圧検出部、201...制御基板
Claims (13)
- 画像形成に使用される負荷に電圧を供給する電源回路と、
前記負荷に流れる電流を検出する電流検出回路と、
前記負荷に印加される電圧を検出する電圧検出回路と、
前記電流検出回路により検出される前記負荷に流れる電流を目標電流に制御する定電流制御と、前記電圧検出回路により検出される前記負荷に印加される電圧を目標電圧に制御する定電圧制御とを実行する制御回路と、を有し、
前記制御回路は、
前記定電流制御を実行することで前記電圧検出回路により検出される電圧が適正範囲の上限値を超え、かつ、前記定電圧制御において前記目標電圧として前記適正範囲の上限値を設定したところ前記電圧検出回路により検出される電圧が当該上限値よりも大きな閾値電圧を超えている場合に、前記電源回路に故障が生じていると判定し、
前記定電流制御を実行することで前記電圧検出回路により検出される電圧が前記適正範囲の上限値を超え、かつ、前記定電圧制御において前記目標電圧として前記適正範囲の上限値を設定したところ前記電圧検出回路により検出される電圧が当該上限値よりも大きな閾値電圧を超えていない場合に、前記負荷に異常が生じていると判定するように構成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御回路は、
前記定電流制御を実行することで前記電圧検出回路により検出される電圧が前記適正範囲の下限値未満となり、かつ、前記定電圧制御において前記目標電圧として前記適正範囲の下限値を設定したところ前記電流検出回路により検出される電流が電流閾値未満となっている場合に、前記電源回路に故障が生じていると判定し、
前記定電流制御を実行することで前記電圧検出回路により検出される電圧が前記適正範囲の下限値未満となり、かつ、前記定電圧制御において前記目標電圧として前記適正範囲の下限値を設定したところ前記電流検出回路により検出される電流が前記電流閾値未満となっていない場合に、前記負荷に異常が生じていると判定するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御回路は、
前記定電流制御を実行することで前記電圧検出回路により検出される電圧が前記適正範囲の上限値を超えているかどうかを判定する第一判定手段と、
前記定電圧制御において前記目標電圧として前記適正範囲の上限値を設定したところ前記電圧検出回路により検出される電圧が前記閾値電圧を超えているかどうかを判定する第二判定手段と、
前記第一判定手段の判定結果と前記第二判定手段の判定結果とに基づき前記電源回路の故障の有無と前記負荷の異常の有無とを判定する故障判定手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御回路は、
前記定電流制御を実行することで前記電圧検出回路により検出される電圧が前記適正範囲の下限値未満かどうかを判定する第三判定手段と、
前記定電圧制御において前記目標電圧として前記適正範囲の下限値を設定したところ前記電流検出回路により検出される電流が前記電流閾値未満となるかどうかを判定する第四判定手段と、
前記第三判定手段の判定結果と前記第四判定手段の判定結果とに基づき前記電源回路の故障の有無と前記負荷の異常の有無とを判定する故障判定手段と、を有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記制御回路は、前記電源回路に故障が生じると、前記画像形成装置による画像形成を停止させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記定電流制御を実行することで前記電圧検出回路により検出される電圧が前記適正範囲の上限値を超え、かつ、前記定電圧制御において前記目標電圧として前記適正範囲の上限値を設定したところ前記電圧検出回路により検出される電圧が前記閾値電圧を超えていない場合に、前記負荷に印加される電圧が前記上限値を超えていることを示す警告を出力する出力手段をさらに有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記制御回路は、前記定電流制御を実行することで前記電圧検出回路により検出される電圧が前記適正範囲の上限値を超え、かつ、前記定電圧制御において前記目標電圧として前記適正範囲の上限値を設定したところ前記電圧検出回路により検出される電圧が前記閾値電圧を超えていない場合に、前記画像形成装置による画像形成を継続させることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記定電流制御を実行することで前記電圧検出回路により検出される電圧が前記適正範囲の下限値未満となり、かつ、前記定電圧制御において前記目標電圧として前記適正範囲の下限値を設定したところ前記電流検出回路により検出される電流が前記電流閾値未満となっていない場合に、前記負荷に印加される電圧が前記下限値未満となっていることを示す警告を出力する出力手段をさらに有することを特徴とする請求項2または4に記載の画像形成装置。
- 前記定電流制御を実行することで前記電圧検出回路により検出される電圧が前記適正範囲の下限値未満となり、かつ、前記定電圧制御において前記目標電圧として前記適正範囲の下限値を設定したところ前記電流検出回路により検出される電流が前記電流閾値未満となっていない場合に、前記画像形成装置による画像形成を継続させることを特徴とする請求項2、4および8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記負荷はトナー画像を中間転写体に転写する一次転写部材であることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記負荷はトナー画像を中間転写体からシートに転写する二次転写部材であることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 感光体と、
前記感光体にトナー画像を形成する画像形成部と、
前記トナー画像を中間転写体に転写する一次転写部材と、
前記中間転写体に担持されているトナー画像をシートに転写する二次転写部材と、
前記一次転写部材または前記二次転写部材である負荷にトナー画像の転写を促進する転写電圧を供給する電源基板と、
前記電源基板を制御する制御基板と、を有し、
前記電源基板は、
前記負荷に前記転写電圧を供給する電源回路と、
前記負荷に流れる電流を検出する電流検出回路と、
前記負荷に印加される電圧を検出する電圧検出回路と、を有し、
前記制御基板は、
前記電流検出回路により検出される前記負荷に流れる電流を目標電流に制御する定電流制御と、前記電圧検出回路により検出される前記負荷に印加される電圧を目標電圧に制御する定電圧制御とを実行する制御回路を有し、
前記制御回路は、
前記定電流制御を実行することで前記電圧検出回路により検出される電圧が適正範囲の上限値を超え、かつ、前記定電圧制御において前記目標電圧として前記適正範囲の上限値を設定したところ前記電圧検出回路により検出される電圧が当該上限値よりも大きな閾値電圧を超えている場合に、前記電源回路に故障が生じていると判定し、
前記定電流制御を実行することで前記電圧検出回路により検出される電圧が前記適正範囲の上限値を超え、かつ、前記定電圧制御において前記目標電圧として前記適正範囲の上限値を設定したところ前記電圧検出回路により検出される電圧が当該上限値よりも大きな閾値電圧を超えていない場合に、前記負荷に異常が生じていると判定するように構成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 画像形成に使用される負荷に電圧を供給する電源回路と、
前記負荷に流れる電流を検出する電流検出回路と、
前記負荷に印加される電圧を検出する電圧検出回路と、
前記電流検出回路により検出される前記負荷に流れる電流を目標電流に制御する定電流制御と、前記電圧検出回路により検出される前記負荷に印加される電圧を目標電圧に制御する定電圧制御とを実行する制御回路と、を有し、
前記制御回路は、前記定電流制御を実行することで得られた制御結果と、前記定電流制御を実行することで得られた制御結果に応じて設定された前記定電圧制御を実行することで得られた制御結果とに基づき、前記電源回路に故障が生じているのか、それとも前記負荷に異常が生じているのかを区別することを特徴とする画像形成装置。
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