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JP2006288090A - キャパシタ装置とその充電方法及び画像形成装置 - Google Patents

キャパシタ装置とその充電方法及び画像形成装置 Download PDF

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JP2006288090A JP2005105457A JP2005105457A JP2006288090A JP 2006288090 A JP2006288090 A JP 2006288090A JP 2005105457 A JP2005105457 A JP 2005105457A JP 2005105457 A JP2005105457 A JP 2005105457A JP 2006288090 A JP2006288090 A JP 2006288090A
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Abstract

【目的】 直列に接続されたキャパシタセルの過充電を防止してセルの劣化を防ぎ、均等に充電してセル容量を最大限利用し、電力的に十分効率よく充電する。
【構成】 電気二重層コンデンサセルからなる複数のキャパシタセルC1〜C16を直列に接続したキャパシタバンク60に対して、充電用電源部52と充電制御部64等によって、キャパシタバンク60の充電電圧が所定値に達するまでは定電流充電し、キャパシタバンク60の充電電圧が所定値に達してからキャパシタセルC1〜C16のいずれか1つでも充電が完了するまでは定電力充電し、何れかのキャパシタセルの充電が完了すると、そのキャパシタセルに対するパイパス回路61を作動させて充電電流をバイパスさせるとともに定電流充電する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、複数のキャパシタセルを直列に接続したキャパシタ装置とその充電方法、及びそのキャパシヤ装置の電力を使用する複写機、プリンタ、ファクシミリ、又はそれらの機能を複合した複合機等の画像形成装置に関する。
近年開発が進んでいる電気二重層コンデンサは、大容量を有し、充放電サイクル特性にも優れることから、電子機器のバックアップ電源や、画像形成装置の補助電源、自動車をはじめとした各種輸送機のバッテリとして用いられている他、エネルギーの有効利用の観点からは、夜間電力の貯蔵といった用途での使用も検討されている。
これらの用途のうち、大容量の電流を必要とする用途においては、複数の電気二重層キャパシタセルを直列に接続して使用する。この直列に接続されたモジュールによって充放電を行うと、各キャパシタセルの間に静電容量や漏れ抵抗等の特性にばらつきがあるため、各セルの端子間電圧に差が生じ、セル電圧が耐電圧以上に上昇することによって寿命劣化するセルが発生する。
そこで、直列に接続された電気二重層コンデンサそれぞれに対し、耐電圧以上となる過充電を防止してセルの劣化を防ぎ、全てのセルにおいて均等に充電してセル容量を最大限に利用するための技術が種々提案されている。
例えば特許文献1には、電気二重層コンデンサセル毎に充電電圧を検出し、それぞれ充電電圧が設定値に達すると直流電流をバイパスする均等化手段と、均等化手段の作動をOR回路で検出し、電気二重層コンデンサセルへの充電電流を制御する手段が開示されている。
また特許文献2には、複数の電気二重層キャパシタを直列接続して蓄電装置を構成したキャパシタ蓄電装置において、キャパシタセル毎に、充電電圧を所定値に制限する電圧制限手段と、各キャパシタセルの充電電圧を基準電圧と比較して監視するコンパレータとを設け、キャパシタセルの充電電圧が電圧制御手段によって制限される所定値に達するまで定電流充電を行い、キャパシタセルのいずれかの充電電圧がコンパレータによって監視される基準電圧に達すると、定電圧充電に切り換えることが開示されている。
特開2001−268786号公報 特開2000−78765号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2のいずれに記載の充電方法でも、まだ全てのキャパシタセルに対して電力的に十分効率よく充電できるものではなかった。
この発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、直列に接続された電気二重層コンデンサからなるキャパシタセルそれぞれに対し、耐電圧以上となる過充電を防止してセルの劣化を防ぎ、全てのセルに均等に充電してセル容量を最大限利用できるようにし、さらに電力的に十分効率よく充電できるキャパシタ装置とその充電方法を提供することを目的とする。
また、画像形成装置における定着ヒータの補助電力を効率よく供給できるようにすることも目的とする。
この発明によるキャパシタ装置は、上記の目的を達成するため、それぞれ電気二重層コンデンサセルからなる複数のキャパシタセルを直列に接続したキャパシタバンクと、そのキャパシタバンクに定電流及び定電力で充電可能な充電手段と、上記キャパシタバンクの充電電流を検出する充電電流検出手段と、上記キャパシタバンクの充電電圧を検出するバンク充電電圧検出手段と、上記複数のキャパシタセルのそれぞれの充電電圧を個別に検出するセル充電電圧検出手段と、上記複数のキャパシタセルのそれぞれの充電電流を個別にバイパスさせるセルバイパス手段と、上記充電手段と上記セルバイパス手段を制御する制御手段とを有する。
そして、上記制御手段は、上記バンク充電電圧検出手段の検出値が所定値に達するまでは、上記充電電流検出手段の検出値を参照して上記充電手段に定電流充電を行わせ、上記バンク充電電圧検出手段の検出値が上記所定値に達してから、上記セル充電電圧検出手段の検出値に基づいて上記複数のキャパシタセルのいずれかの充電が完了するまでは、上記充電電流検出手段と上記バンク充電電圧検出手段の各検出値を参照して上記充電手段に定電力充電を行わせ、上記セル充電電圧検出手段の検出値に基づいて上記複数のキャパシタセルのいずれかの充電が完了した後は、充電が完了したキャパシタセルに対して充電電流を上記セルバイパス手段で個別にバイパスさせるとともに、上記充電電流検出手段の検出値を参照して上記充電手段に定電流充電を行わせるように制御するものである。
また、上記制御手段は、全ての上記キャパシタセルの充電が完了した際には上記充電手段の充電を停止させるよう制御するとよい。
さらに、上記セル電圧検出手段の出力信号を選択するスイッチ手段を有し、上記制御手段はそのスイッチ手段を制御するようにしてもよい。
この発明のキャパシタ装置は、それぞれ電気二重層コンデンサセルからなる複数のキャパシタセルを直列に接続したキャパシタバンクと、平滑入力された電圧をPWM制御のスイッチング回路を有するDC−DCコンバータによって直流出力に変換する直流出力変換手段と、上記直流出力を上記キャパシタバンクに供給して充電する充電手段と、上記直流出力変換手段のPWMスイッチ信号を発生するPWM信号発生手段と、上記キャパシタバンクの充電電流を検出する充電電流検出手段と、上記キャパシタバンクの充電電圧を検出するバンク充電電圧検出手段と、上記複数のキャパシタセルのそれぞれの充電電圧を個別に検出するセル充電電圧検出手段と、上記複数のキャパシタセルのそれぞれの充電電流を個別にバイパスさせるセルバイパス手段と、上記セル充電電圧検出手段の検出値に基づいて、充電が完了したキャパシタセルに対して充電電流を個別にバイパスさせるよう上記セルバイパス手段を制御する制御手段とを有するように構成してもよい。
そのPWM信号発生手段は、上記セルバイパス手段の動作、または上記充電電流検出手段の検出値及び上記バンク充電電圧検出手段の検出値の少なくとも1つに基づいて、上記PWMスイッチ信号のデューティ比を制御するものである。
この発明による画像形成装置は、上記いずれかのキャパシタ装置を設け、上記キャパシタセルに蓄電された電力を定着ヒータの補助電力として用いるものである。
上記定着ヒータは、定着ベルトを駆動させる駆動ローラ、上記定着ベルトに従動される従動ローラ及び上記定着ベルトを加圧する加圧ローラの少なくとも1つを加熱する加熱ヒータであるとよい。
さらに、上記駆動ローラ、上記従動ローラ及び上記加圧ローラの少なくとも1つに温度を検出する温度検出手段を有し、上記温度検出手段の検出値に基づいて上記補助電力の使用を制御するようにするとなおよい。
また、この発明によるキャパシタ装置の充電方法は、それぞれ電気二重層コンデンサセルからなる複数のキャパシタセルを直列に接続したキャパシタバンクと、そのキャパシタバンクに定電流または定電力で充電する充電手段と、上記キャパシタバンクの充電電流を検出する充電電流検出手段と、上記キャパシタバンクの充電電圧を検出するバンク充電電圧検出手段と、上記複数のキャパシタセルのそれぞれの充電電圧を個別に検出するセル充電電圧検出手段と、上記複数のキャパシタセルのそれぞれの充電電流を個別にバイパスさせるよう上記キャパシタバンクに設けられたセルバイパス手段とを備えたキャパシタ装置の充電方法に関するものである。
そして、上記バンク充電電圧検出手段の検出値が所定値に達するまで上記充電電流検出手段の検出値を参照して上記充電手段によって定電流充電を行い、上記バンク充電電圧検出手段の検出値が上記所定値に達してから、上記セル充電電圧検出手段の検出値に基づいて上記複数のキャパシタセルのいずれか1つでも充電が完了するまで、上記充電電流検出手段と上記バンク充電電圧検出手段の各検出値を参照して上記充電手段によって定電力充電を行い、上記セル充電電圧検出手段の検出値に基づいて上記複数のキャパシタセルのいずれかの充電が完了した後は、充電が完了したキャパシタセルに対して充電電流を上記セルバイパス手段で個別にバイパスさせるとともに、上記充電電流検出手段の検出値を参照して上記充電手段によって定電流充電を行う。
なお、上記の充電方法における最初の定電流充電を行わないようにしてもよい。
さらに、全ての上記キャパシタセルの充電が完了した際には上記充電手段による充電を停止させるとよい。
この発明によれば、電気二重層コンデンサによるキャパシタを用いたキャパシタ装置において、直列に接続されたキャパシタセルそれぞれに対し、耐電圧以上となる過充電を防止してセルの劣化を防ぎ、全てのセルを均等に充電してセル容量を最大限に利用できるようにし、さらに電力的に十分効率よく充電できる。また、画像形成装置における定着ヒータの補助電力を効率よく供給できる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔画像形成装置の実施例〕
まず、この発明による蓄電装置を備えた画像形成装置の構成例について説明する。ここで一例として示す画像形成装置は、色分解に対応した色の画像を形成可能な感光体を複数備え、各感光体上で形成されたトナー像を中間転写体に重ねて転写し、その中間転写体に転写された画像を記録用紙などの用紙に対して一括転写することによってカラー画像を形成可能なものであり、プリンタ、複写機及びファクシミリ装置の機能を備えたカラー複合機である。図2はこの実施例のカラー複合機の機構部全体の概略構成図である。
図2に示すカラー複合機1は、画像形成部1Aが縦方向の中央部に位置し、その下方には給紙部1Bが、上方にはコンタクトガラス(原稿載置台)1C1を備えた画像読取部1C及び自動原稿給送装置(ADF)1Dがそれぞれ配置されている。
画像形成部1Aには、ローラ2A、2B間に水平方向に張架面を有する中間転写ベルト2が張架されており、その中間転写ベルト2の上部には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための作像部が設けられている。
その作像部は、それぞれ補色関係にある色(イエロー、マゼンタ、シアン)とブラックの各トナーによる画像を担持可能な4個の感光体3Y、3M、3C、3Bが中間転写ベルト2の張架面に沿って順に配設されている。各感光体3Y、3M、3C、3Bはそれぞれ同じ方向(図2では反時計方向)に回転可能なドラムで構成されており、その周辺には、その回転過程において作像処理を実行するための帯電装置4、書き込み装置5、現像装置6、1次転写装置7、およびクリーニング装置8が配置されている。なお、図2においては、書込み装置5以外の各装置は、便宜上感光体3Yの周囲に設けられたものにのみ符号と引き出し線を示しているが、他の感光体3M、3C、3Bの周囲にも同様に各装置が設けられている。
中間転写ベルト2は、複数のローラ2A〜2Cに掛け回されて、感光体3Y、3M、3C、3Bとの対峙位置においては同方向に移動可能であり、ローラ2Cは中間転写ベルト2を挟んで2次転写装置9と対峙している。10は中間転写ベルト2に対するクリーニング装置である。
2次転写装置9は、帯電駆動ローラ9Aおよび従動ローラ9Bに掛け回され、2次転写位置において中間転写ベルト2と同方向に移動可能な転写ベルト9Cを備えており、転写ベルト9Cを帯電駆動ローラ9Aにより帯電させることによって、中間転写ベルト2に重ねて転写された多色画像あるいは担持されている単一色の画像を用紙に転写することができる。
この2次転写位置には、給紙部1Bから用紙が給送されるようになっている。給紙部1Bには、複数の給紙カセット1B1と、そのいずれかの給紙カセット1B1から繰り出される用紙の搬送路と、その搬送路に配置された複数の搬送ローラ1B2と、2次転写位置の手前の位置に配設されたレジストローラ1B3とを備えている。
この実施例では、給紙部1Bには、給紙カセット1B1から繰り出される用紙の搬送路に加えて、給紙カセット1B1内に収容されていない種類の用紙も2次転写位置に向けて給送できるようにしている。そのため、画像形成部1Aの壁面の一部に起倒可能に設けた手差しトレイ1A1と、その上にセットされた用紙を繰り出す繰り出しコロ1A2とを備えている。
給紙カセット1B1からレジストローラ1B3に向けた用紙の搬送路途中には、手差しトレイ1A1から繰り出された用紙の搬送路が合流し、いずれの搬送路から給送される用紙もレジストローラ1B3によって、所要のレジストタイミングで2次転写位置へ搬送されるようになっている。
書込み装置5は、画像読取部1Cのコンタクトガラス1C1上にセットされた原稿を走査することにより得られる画像情報、あるいは図示しないコンピュータから出力される画像情報により書き込み光が制御されて、各感光体3Y、3M、3C、3Bに対して画像情報に応じた書き込み光を出射して静電潜像を形成するようになっている。
画像読取部1Cには、コンタクトガラス1C1上の原稿を露光走査するスキャナ1C2を備えており、さらにそのコンタクトガラス1C1の上部には、自動原稿給送装置1Dが配置されている。自動原稿給送装置1Dは、原稿台1D1上にセットされた原稿を一枚ずつコンタクトガラス1C1上の所定位置へ送り出し、さらにその原稿を表裏を反転して再度コンタクトガラス1C1上に送り出し可能な構成を備えている。したがって、画像読取部1Cは、各原稿の表裏両面の画像を読み取ることができる。
書込み装置5により形成された各感光体3Y、3M、3C、3B上の静電潜像は、それそれ現像装置6によって各色のトナーで現像それて可視像化され、中間転写ベルト2の表面に順次1次転写される。中間転写ベルト2に対して各色毎のトナー像が順次重ねて転写されると、レジストローラ1B3から所要のタイミングで搬送される用紙に対して、2次転写装置9の作用によって一括して2次転写される。カラートナー像が2次転写された用紙は、その表面に担持している未定着のトナー画像を定着装置11によって定着される。
定着装置11を通過した用紙は、定着装置11の後方に配置されている搬送路切り換え爪12によって搬送方向が切り換えられ、排紙トレイ13に向けた搬送路と、反転搬送路RPのいずれかに搬送方向が選択される。反転搬送路RPが選択された場合は、そこで用紙の表裏が反転された後、再度レジストローラ1B3に向けて給送される。
図3は、定着装置11の概略構成を示す縦断側面図である。この定着装置11は、定着部材である定着ローラ21、加圧部材である加圧ローラ22、及び加圧ローラ22を一定の加圧力で定着ローラ21に押し当てるスプリング等の加圧手段(図示せず)を備えている。定着ローラ21及び加圧ローラ22は、図示していない駆動機構により回転駆動される。
また、定着ローラ21の内部には、2本のACヒータ23,24と、1本のDCヒータ25、表面には一対の温度検出用サーミスタ26,27が設けられている。3本の定着ヒータ23,24,25は定着ローラ21を内部から加熱して定着ローラ21に定着熱を供給する。また、一対のサーミスタ26,27は、定着ローラ21の表面の軸方向に間隔を置いた位置に当接され、定着ローラ21の表面温度すなわち定着温度を検出する。なお、サーミスタ26はACヒータ23,24に対応する測定領域に配置され、サーミスタ27はDCヒータ25に対応する測定領域に配置されている。
このような定着装置11では、トナー画像を担持した用紙Pが定着ローラ21と加圧ローラ22とのニップ部を矢示方向に通過する際に、定着ローラ21と加圧ローラ22によって加圧及び加熱される。それによって、用紙Pにトナー画像が定着される。
ACヒータ23,24は、定着ローラ21の温度がトナー像を加熱定着させるのに必要な目標温度に達していないときに、電力が供給されて定着ローラ21を加熱する主たるヒータである。また、DCヒータ25は、カラー複合機1の主電源投入の時や省エネモード時から加熱定着可能になるまでの立ち上げ時等、すなわち定着ローラ21の温度を急速に上昇させる必要があるウォームアップ時、あるいは画像形成時に2本のACヒータ23,24だけでは定着ローラ21の温度を目標温度に達することができないときに電力が供給されて、定着ローラ21を補助的に加熱する補助ヒータである。
そして、このような補助ヒータは、上述したように主な2本のACヒータ23,24と同時に加熱作動させるものであるが、そのように3本のヒータを同時に加熱作動させるためは多大な電力の供給が必要である。しかし、通常の画像形成装置に設けられる電源装置では、3本のヒータへ同時に十分な電力を供給できる容量はなく、特に画像形成装置内の各部が一斉に立ち上がる主電源投入時には、3本のヒータへ供給する電力が不足してしまい、定着ローラの立ち上げ加熱が遅れる原因となる。
そこで、この実施例の画像形成装置では、2本のACヒータ23,24に電力を供給する主電源とは別に、補助ヒータであるDCヒータ25に電力を供給する補助電源として、後述するキャパシタ装置を設けている。
なお、定着装置については、上記のように一対のローラで用紙を挟持する構成のローラ定着装置の他に、一対のローラに張架したエンドレスベルトと一つのローラで用紙を挟圧する構成のベルト定着装置もある。
図4は、そのベルト定着装置の概略構成を示す縦断側面図である。このベルト定着装31は、駆動ローラと従動ローラであるベルトローラ32とヒートローラ33により定着ベルト34を張架して駆動させ、ヒートローラ33はハロゲンヒータ35を内蔵し、表面付近に表面温度を検出するサーミスタ36を配設している。
さらに、定着ベルト34を駆動させるベルトローラ32とヒートローラ33との間で定着ベルト34を押圧する加圧ローラ37を備えている。そして、この加圧ローラー37もハロゲンヒータ38を内蔵し、表面付近に表面温度を検出するサーミスタ39を配設している。このサーミスタ36,39が温度検出手段に相当する。
トナー画像を担持した用紙Pがこの定着装置31の定着ベルト34と加圧ローラ37との間を通過する際に、定着ベルト34と加圧ローラ37によって加熱及び加圧され、用紙Pにトナー画像が定着される。このようなベルト定着装置31においては、通常は、ヒートローラ33の内部のハロゲンヒータ35と加圧ローラ37の内部のハロゲンヒータ38に主電源から同じ電力を供給する。
〔キャパシタ装置の第1実施例〕
以下、この発明によるキャパシタ装置の第1実施例について図1を参照て詳細に説明する。図1は、そのキャパシタ装置およびそれから電力を供給される画像形成装置の一部示す回路図である。
図1において、キャパシタ装置は、主に充電用電源部52、電源制御部であるスイッチング・レギュレータIC63、充電制御部64、およびキャパシタバンク65を有している。
まず、充電用電源部62について説明する。この充電用電源部62は、交流電力を整流・平滑し、直流出力変換手段であるDC−DCコンバータ53によって電圧を変換して直流電力を供給する回路部である。すなわち、交流電源(AC)71から入力する交流電力をフィルタ72を介して全波整流回路73によって全波整流し、平滑コンデンサC21によって平滑してリップル成分を除去する。その直流電力をDC−DCコンバータ53の高周波トランス74の一次コイル74aに印加する。この一次コイル74aには、スイッチング素子であるFET75を含むスイッチング回路76が直列に接続されている。
そのFET75は、電源制御部であるスイッチング・レギュレータIC63からのPWM信号によりスイッチング(ON/OFF)動作して、一次コイル74aに流れる電流を断続させる。それによって、高周波トランス74の二次コイル74bにパルス電圧が誘起される。このPWM信号のデューティ比を変えることによって、二次出力電圧を制御することができる。
この高周波トランス74の二次コイル74bに誘起された電圧を整流回路77を構成するダイオードD21,D22によって整流し、チュークコイル78及び平滑コンデンサC22により平滑して直流出力に変換する。この直流出力をダイオードD23を介してキャパシタバンク60に供給することによって、キャパシタバンク60を充電する。
次に、このキャパシタバンク60について説明する。
この第1実施例のキャパシタ装置におけるキャパシタバンク60には、満充電時に2.5Vになる電気二重層コンデンサであるキャパシタセルC1〜C16が16個、直列に接続されて構成されている。したがって、その16個のキャパシタセルC1〜C16が全て満充電になると、キャパシタバンク60全体が満充電状態となって、その端子間に最大40Vの電圧が蓄電される。
また、これら16個のキャパシタセルC1〜C16が直列に接続された回路の端が接地されており、他端(正極側の端子)に外部出力端子Tが接続されている。そして、全てのキャパシタセルC1〜C16には、それぞれ充電電流を個別にバイパスさせるためのセルバイパス手段であるバイパス回路61が並列に接続されている。
また、各キャパシタセルC1〜C16の正極側の端子と接地間に、抵抗R1と抵抗R2の直列回路からなる分圧回路62が接続されている。この分圧回路62は全ての各キャパシタセルC1〜C16に対してそれぞれ接続されているが、図1では一部省略しており、符号はキャパシタセルC1に接続されている分圧回路にのみ付しているが、全て同じ分圧回路が接続されている。
その各分圧回路62による分圧点の電圧は、アナログスイッチ部41の接点SW1〜SW16の何れかを介して充電制御部64に入力される。アナログスイッチ部41の各接点SW1〜SW16は、SW1とSW2、SW3とSW4のように2接点ずつ組になって、図1における正極側から隣り合うキャパシタセルに接続された分圧回路62の分圧電圧を入力し、交互に切り替えて充電制御部64のA/D変換端子に接続される。
ここで、各分圧回路62の分圧電圧は、接地から正極側が接続されているキャパシタセルまでの各キャパシタセルの充電電圧の加算値に比例した値になる。
例として、各分圧回路62を構成する抵抗R1の抵抗値を100KΩ、抵抗R2の抵抗値を11.2KΩとすると、図1におけるキャパシタバンク60全体の充電電圧が35Vになった場合に、キャパシタセルC1に接続された分圧回路62の抵抗R1と抵抗R2による分圧電圧は、35V×11.2KΩ/(100KΩ+11.2KΩ)≒3.52Vの計算から約3.52Vの分圧電圧が検出され、この検出電圧信号がアナログスイッチ部41の接点SW1を介して充電制御部64に入力される。
一方、このキャパシタセルC1と接地側に隣り合うキャパシタセルC2までの充電電圧が33Vの場合、そのキャパシタセルC2に接続された分圧回路の分圧電圧は、33V×11.2KΩ/(100KΩ+11.2KΩ)≒3.32Vとなる。この検出電圧信号がアナログスイッチ部41の接点SW2を介して充電制御部64に入力される。
そこで、この検出電圧値の差、すなわち3.52V−3.32V=0.2Vを算出することによって、キャパシタセルC1の充電電圧が、0.2×(100KΩ+11.2KΩ)/11.2KΩ≒2.0Vであることが判る。この上記検出電圧値の差が0.25Vのとき、そのキャパシタセルC1の充電電圧が2.5Vで満充電であることを検知できる。
このようにして、隣り合うキャパシタセルに接続された分圧回路62の分圧電圧の差を検出することによって、各キャパシタセルC1〜C15の個別の充電電圧および満充電を検知することができる。但し、最も接地側のキャパシタセルC16の充電電圧だけは、それに接続された分圧回路62による分圧電圧だけから検知できる。
したがって、この各各キャパシタセルC1〜C16に接続された分圧回路62と、アナログスイッチ部41、および充電制御部64の上記演算機能によって、各キャパシタセルC1〜C16の充電電圧を個別に検出するセル充電検出手段の機能を果たす。
また、キャパシタセルC1に接続された分圧回路62による分圧電圧は、キャパシタバンク60全体の充電電圧に比例する(上述の例では約1/10の電圧)ので、バンク充電電圧検出手段としての機能も兼ねている。この実施例では、キャパシタバンク60全体の満充電のときの端子間電圧が40Vであるから、分圧回路62から検出される電圧は4Vになる。
一方、セルバイパス手段であるバイパス回路61は、それぞれ抵抗R3〜R5と、トランジスタQ1、およびダイオードD1からなる回路であり、充電制御部64のポート1〜16からそれぞれバッファ回路65を介して作動信号が入力されると、トランジスタQ1に抵抗R3を通してベース電流が流れ、トランジスタQ1のエミッタ・コレクタ間が導通状態となる。すると、抵抗R5によって決まる電流でキャパシタセルC1〜C16の各充電電流が個別にバイパスされ、キャパシタセルC1〜C16の過充電が回避される。
また、トランジスタQ1のエミッタ・コレクタ間には、コレクタにアノードを接続するように、ダイオードD1をバイパス電流に対して逆方向に接続されている。これは、接地側に隣接するキャパシタセルの方の充電電圧が高くなった場合に生じる逆流電流をバイパスするためである。
このバイパス回路61は全ての各キャパシタセルC1〜C16に対してそれぞれ並列に接続されているが、図1では一部省略している。符号はキャパシタセルC1に接続されているバイパス回路にのみ付しているが、全て同じバイパス回路61が接続されている。
こられの各バイパス回路61が協働して作動することにより、各キャパシタセルC1〜C16の過充電が回避され、また各キャパシタセルC1〜C16間の充電電圧が均等化される。そして、このキャパシタバンク60全体の充電電圧の電力を、外部出力端子Tと接地間から取り出して、画像形成装置の定着ヒータである図3のDCヒータ25の補助電力として供給する。
次に、制御手段である充電制御部64について説明する。
充電制御部64は、主にCPU、ROM、RAM、タイマ、割り込み制御回路などからなるマイクロコンピュータで構成し、またA/Dコンバータ、シリアルコントローラ(UART)、D/Aコンバーター及び入出力ポート等を備えている。
そして、この充電制御部64は、前述のように各分圧回路62による分圧電圧を監視することによって各キャパシタセルC1〜C16の充電状態を検出し、満充電(前述の例では2.5V)になったキャパシタセルに対しては対応するバイパス回路61を作動させて充電電流をバイパスさせるように制御する。
また、キャパシタバンク60全体に対してはその充電電圧及び充電電流を検出して、それら検出状態に基づいて後述する電源制御部のスイッチング・レギュレータIC63に対して適切な定電流充電又は定電力充電及び充電停止動作を行うよう制御するものである。キャパシタバンク60の充電電流は、充電電流検出回路81によって検出する。
また、このアナログスイッチ部41は、16の接点SW1〜SW16と1つのデコーダ回路42を備えている。各接点SW1〜SW16はそれぞれ2個ずつの接点が組になって出力端子を共通にしている。デコーダ回路42は、充電制御部64のポート24,25からの指示信号に従って、各接点SW1〜SW16のうちの各組のいずれか一方を選択して出力端子に接続し、他方の接点を出力端子から切り離すように交互に切り換える。
充電制御部64は、ポート24,25から出力する指示によりデコーダ回路42を切り換え制御させることによって、16個のキャパシタセルC1〜C16に接続された各分圧回路62による分圧電圧を8つのA/D変換用入力端子A/D1〜A/D8に入力して検出する。これにより、複雑で高価なA/D変換回路の設置数を削減できるため、製造コストを低減できる利点がある。
このようにして充電制御部64が各キャパシタセルC1〜C16の正極端子と接地間の電圧に比例する分圧電圧を検出し、隣り合う2つのキャパシタセルのそれぞれの検出電圧の差が0.25Vであることを検知した際には、そのうちの正極側のキャパシタセルが満充電状態になったと判断して対応するバイパス回路61を動作させて、そのキャパシタセルバイの充電電流をバイパスさせる。
例えば、充電制御部64が全てのキャパシタセルの正極側の電圧を検出し、キャパシタセルC1の電圧とキャパシタセルC2の電圧の差が0.25Vになったことを検知したら、ポート1よりバッファ65を介してキャパシタセルC2に接続されているバイパス回路61に作動信号を出力する。それによりそのバイパス回路61のトランジスタQ1が導通状態になり、キャパシタセルC1の充電電流がトランジスタQ1にバイパスされるため、キャパシタセルC1はそれ以上充電されず、過充電が回避される。
また、キャパシタバンク60には抵抗R6が直列に接続されており、充電電流検出手段である充電電流検出回路81がこの抵抗R6の端子間電圧を検出し、それによって充電制御部64がキャパシタバンク60に流れる充電電流を検出する。キャパシタバンク60全体の充電電圧は、前述したようにキャパシタセルC1に接続された分圧回路62による分圧電圧から検出できる。
そして、充電制御部64は、これらのキャパシタバンク60の充電電圧および充電電流を逐次検出し、それに基づいてスイッチング・レギュレータIC63をフィードバック制御することにより、キャパシタバンク60に対する定電流充電または定電力充電を行う。充電制御部64からスイッチング・レギュレータIC63へのフィードバック制御は、フィードバック変換回路82およびフィードバック検出回路83を介して行われる。
ここで、この充電制御部64からスイッチング・レギュレータIC63へのフィードバック制御について説明する。
まず、充電制御部64が定電流充電または定電力充電を行うために充電用電源部62に対する制御値を決定した後、それに応じたアナログ電圧のフィードバック電圧を端子D/Aより出力する。このフィードバック電圧は、キャパシタバンク60の充電電流と充電電圧、または充電用電源部62に対する制御値などとの関係を予め記憶したテーブルを使用して導いてもよいし、演算により算出してもよい。
そして、出力されたフィードバック電圧は、フィードバック変換回路82中のオペアンプ92に入力し、トランジスタ93のベース電流を変えることによってそのエミッタに接続されたフォトカプラPC1の発光部(LED)94の発光量を制御する。フィードバック検出回路83には同じフォトカプラPC1の受光部(フォトトランジスタ)95が接続されており、その受光量に応じたフィードバック電圧が電源制御部であるスイッチング・レギュレータIC63に入力されてフィードバック制御が行われる。
次に、このスイッチング・レギュレータIC63について説明する。まずこのスイッチング・レギュレータIC63が作動を開始する際には、全波整流回路73の直流出力から抵抗RS1とコンデンサC23およびツェナダイオードZD1で構成される回路より電力を得て作動を開始する。その後は、PWM信号を出力してスイッチング回路76のFET75をスイッチング駆動させることによって、高周波トランス74の1次コイル74aに流れる電流をスイッチングした際に、補助巻線74cに誘起される交流を、ダイオードD24とコンデンサC23によって整流・平滑して補助電力を得て動作を継続する。
また、出力するPWM信号の周波数は、周波数設定回路84を構成する抵抗R8の抵抗値とコンデンサC8の容量で設定される。そして、そのPWM信号の各パルス幅(デューティ比)は、フィードバック検出回路83のフォトカプラPC1の受光部95と抵抗R10によって得られるフィードバック電圧により決定される。このフィードバック電圧に応じてパルス幅を変調されたPWM信号が、充電用電源部52のFET75のゲートに入力され、高周波トランス74の一次コイル74aに流れる電流をスイッチングすることにより、高周波トランス74の二次コイル74bに誘起される電圧及びそれを整流・平滑した出力電圧が制御される。
このようにして、充電制御部64は、キャパシタバンク60の充電電流および充電電圧の検出値に基づいて、定電流充電又は定電力充電を制御する。また、充電制御部64は、キャパシタバンク60の充電完了を検知した際にはポート19からバッファ回路66を介してスイッチング・レギュレータIC63に停止信号を出力する。またスイッチング・レギュレータIC63には、ウォッチ・ドッグ回路51からも停止信号が入力可能に接続されている。スイッチング・レギュレータIC63は、充電制御部64とウォッチ・ドッグ回路51の少なくとも一方から停止信号が入力されるとPWM信号の出力を停止し、充電用電源部52の作動を停止させる。
ここで、ウォッチ・ドッグ回路51は、充電制御部64を構成するCPUが暴走した時に、充電用電源部52を停止させるための非常用の保護手段である。ウォッチ・ドッグ回路51は、通常は専用のICで構成され、主電源投入時に充電制御部64をリセットすなわちイニシャライズする機能も備えている。主電源投入時のリセット信号RTの時間及び、ウォッチドッグタイマ監視時間は、外部に接続されたコンデンサC24の容量により決定される。充電制御部64は、ポート23よりクロック信号(CLK)をウォッチドッグ回路51のCK端子に出力する。このクロック信号は、充電制御部64が正常に動作している場合は途絶えることは無い。
ウォッチ・ドッグタイマ監視時間内に、クロック信号をウォッチドッグ回路51のCK端子に出力すれば、ウォッチ・ドッグ回路51のRT端子からリセット信号は出力されないが、クロックが途絶えるとリセット信号RTを発生する。充電制御部64が暴走して、クロックが途絶えるとウォッチドッグ回路51が動作し、RT端子から充電制御部64のRST端子にリセット信号を出力し、またバッファ回路67を介して停止信号をスイッチング・レギュレーターIC63に出力する。これらの信号により充電制御部64は初期設定され、スイッチング・レギュレーターIC63は充電動作を停止する。
上述したように、充電用電源部62、スイッチング・レギュレーターIC63及び充電制御部64が充電手段として作動する。そして、画像形成装置の全体を制御する装置制御部50は、シリアル通信手段であるUARTを介して充電制御部64に制御指示の送信と各種情報を受信することにより、キャパシタ装置の作動を制御することができる。
そして、この第1実施例のキャパシタ装置で充電制御部64が行う充電動作の制御手順は、以下の3つの段階に分けて行われる。
まず、第1段階として、充電を開始してからキャパシタバンク60の端子間電圧が予め設定された電圧値に達するまでは、キャパシタバンク60の充電電流を参照して、予め設定された充電電流で定電流充電するよう制御する。
次に、第2段階として、キャパシタバンク60の端子間電圧が予め設定された電圧値に達してから、キャパシタセルC1〜C16のいずれか1つでも満充電状態になったことが検知されるまでは、キャパシタバンク65の充電電圧と充電電流を参照して、予め設定された充電電力で定電力充電するよう制御する。
最後に、第3段階として、キャパシタセルC1〜C16のいずれかが満充電状態になったことを検知してからは、満充電になったキャパシタセルに対しそれに接続されているバイパス回路61を作動させてその充電電流をバイパスさせるとともに、キャパシタバンク60の充電電流を参照して予め設定された充電電流で定電流充電するよう制御する。
そして、全てのキャパシタセルC1〜C16が満充電状態になったことを検知したときには、充電動作を停止させる。
この第1実施例のキャパシタ装置において、充電制御部64が上記手順で充電動作を行うことにより、直列に接続された電気二重層コンデンサセルであるキャパシタセルC1〜C16それぞれに対し、耐電圧以上となる過充電を防止してセルの劣化を防ぎ、全てのセルに均等に充電してセル容量を最大限利用できるようにし、さらに電力的に十分効率よく充電することができる。
次に、外部出力端子Tからローラ定着装置11の定着ヒータのうちのDCヒータ25へ補助電力を供給する構成について説明する。
直流電源電圧+Vを図3にも示したサーミスタ27と抵抗R11によって分圧した電圧を、抵抗R12とコンデンサC25によって平滑化して、サーミスタ27の温度に応じた電圧を装置制御部50に入力する。装置制御部50は、その電圧によって定着ローラ21のDCヒータ25に対応する測定領域の表面温度を検出し、設定温度より低く補助加熱が必要であると判断した場合には、充電制御部64に対してUART(シリアル通信手段)をによる通信(図1のC−C間)により、DCヒータ25への補助電力の供給を要求する。
それによって、充電制御部64はキャパシタバンク60が放電可能であるかどうかを確認し、放電可能であることを確認できた場合には、ポート20よりバッファ回路94を介して信号を出力し、放電回路86のリレー95をONにして、外部出力端子Tと接地間にDCヒータ25をFET88を介してに直列接続する。さらに、充電制御部64がポート21よりバッファ回路96を介して信号を出力してFET88をON状態にして、キャパシタバンク60の電力を外部出力端子TからDCヒータ25に供給し、それを加熱させることができる。キャパシタバンク60が放電によりその充電電圧が低下して放電可能でなくなったとき、あるいは定着ローラ21の表面の温度が上昇してDCヒータ25への給電が不要になったときには、FET88をOFF状態にして補助電力の供給を断つ。
なお、装置制御部50は、図3に示したローラ定着装置11のサーミスタ26と抵抗との分圧回路の電圧によって、定着ローラ21のACヒータ23,24に対応する測定領域の表面温度も検出しながら、商用電源71からのAC電力を2個のACヒータ23,24に給電するための制御も行う。しかし、それは従来の定着装置の温度制御と同じであるから、そのサーミスタ26による温度検出回路及びACヒータ23,24への給電制御回路等は図1では図示を省略している。
なおこの第1実施例では、CPUなどのデジタル回路で構成された充電制御部64がフィードバック電圧をアナログ電圧で出力するために、D/Aコンバータで構成するD/A端子を使用したが、その他にも通常のデジタル出力ポートよりPWM信号として出力し、抵抗およびコンデンサからなる平滑回路で平滑してアナログ電圧を出力するようにしてもよい。
ここで、この図1に示したキャパシタ装置の充電制御部によるキャパシタセル充電検知及びキャパシタバンク充電制御の処理手順を図5及び図6によって説明する。
図5は充電制御部64によるキャパシタセル充電検知の処理手順を示すフローチャートであり、図6は同じくキャパシタバンク充電制御の処理手順を示すフローチャートある。
なお、これらのフローチャートに示す処理は、充電制御部64のCPUがROMなどに記載されたプログラムに従って実行する。また、これらのフローチャートでは、各処理のステップをSと略記している。以後のフローチャートにおいても同様である。
充電制御部64がキャパシタバンク60の充電動作を開始してから、定期的な時間割り込みあるいは何らかのイベント発生時の割り込みによって、図5のフローチャートに示す処理を開始する。
まず、ステップ101で、アナログスイッチ部41に、奇数番目(図1の上から数えて)に位置するキャパシタセルC1,C3,C5,…,C15に接続された分圧回路62の電圧を選択させて順次検出する。すなわち、アナログスイッチ部41のSW1,SW3,SW5,…,SW15をONにし、SW2,SW4,SW6,…,SW16をOFFにして、入力ポートA/D1〜A/D8に入力する電圧を順次検出する。
次いで、ステップ102で、アナログスイッチ部41に、偶数番目(図1の上から数えて)に位置するキャパシタセルC2,C4,C6,…,C16に接続された分圧回路62の電圧を選択させて順次検出する。すなわち、アナログスイッチ部41のSW2,SW4,SW6,…,SW16をONにし、SW1,SW3,SW5,…,SW15をOFFにして、入力ポートA/D1〜A/D8に入力する電圧を順次検出する。
次に、ステップ103で、n番目をカウントする内部カウンタのカウント値nを1に初期化し、ステップ104でn番目とn+1番目のキャパシタセル(最初はC1とC2)それぞれに対応する検出電圧の差が0.25V以上(通常は0.25Vで満充電)か否かをチェックする。なお、このステップ104においてn=16の場合、つまり最後のキャパシタセルC16についてチェックする場合には、n+1番目のキャパシタセルに対応する検出電圧を接地電位とする。すなわち、キャパシタセルC16の端子間電圧を分圧回路62で分圧した電圧が0.25V以上にあるか否かをチェックする。
このステップ104のチェックで0.25V未満であると判断した場合にはそのままステップ106へ進み、検出電圧の差が0.25V以上あると判断した場合には、ステップ105へ進んで、n番目のバイパス回路61を作動させてn番目のキャパシタセルの充電電流をバイパスさせてから、次のステップ106へ進む。
ステップ106では、その時点でのカウンタのカウント値nが16であるか否か、つまり最後のキャパシタセルC16について処理したか否かをチェックする。まだ、n=16になっていない場合は、ステップ107でカウント値nを+1(1を加算)した後ステップ104へ戻り、その後は最後のキャパシタセルC16について処理するまでステップ104〜ステップ107のループで処理を繰り返す。
ステップ106でn=16になり、最後のキャパシタセルC16についての処理を終えたと判断すると、ステップ108に進んで全てのバイパス回路61が作動しているか否かをチェックする。
そして、まだ作動していないバイパス回路がある場合は、そのままこの処理を終了して図示していないメインルーチンへリターンする。全てのバイパス回路61が作動ししている場合には、キャパシタバンク65を構成する全てのキャパシタセルC1〜C16の充電が完了したと判断し、スイッチング・レギュレータIC63へ停止信号を出力した後、この処理を終了してメインルーチンへリターンする。
以上の処理により、充電制御部64は全てのキャパシタセルC1〜C16において過充電を回避し、均等に充電させることができる。
次に、充電制御について説明する。充電制御部64が、装置制御部50からキャパシタバンク60の充電動作を開始するように指示を受けると、タイマによる定期的な割り込みなどによって、図6に示す充電制御の処理を開始する。
まず、ステップ201で全てのバイパス回路61が作動しているが否かを判断し、作動していると判断すると何もせずにメインルーチンへリターンする。まだ作動していないバイパス回路61がある場合は、ステップ202へ進む。
ステップ202では、1番目のキャパシタセルC1に接続された分圧回路62の電圧をA/D1ポートから入力して、キャパシタバンク60の充電電圧を検出する。
そして、ステップ203でそのキャパシタバンク60の充電電圧が所定値(この例では28.5V)以下であるか否かをチェックする。28.5V以下の場合には、ステップ204へ進んで充電電流検出回路81からキャパシタバンク60の充電電流を検出する。
次にステップ215へ進み、検出した充電電流を参照して、定電流充電を行うためのフィードバック電圧を図1に示す端子D/Aからフィードバック変換回路82へ出力した後、メインルーチンへリターンする。
それによって、フィードバック変換回路82とフィードバック検出回路83がフォトカプラPC1を介してスイッチング・レギュレータIC63にフィードバック信号を送り、スイッチング・レギュレータIC63が定電流充電を行うためのPWM信号のデューティ比を算出してPWM信号をスイッチング回路76のFET75へ出力し、定電流充電を行う。このステップ204,215の処理が、前述した充電動作における第1段階の定電流充電の制御に相当する。
ステップ203で、キャパシタバンク65の充電電圧が所定値である28.5Vを超えている場合には、ステップ207へ進んで、いずれかのバイパス回路61が作動しているか否かをチェックする。まだいずれのパイパス回路61も作動していない場合には、ステップ208へ進んで、ステップ202と同様にしてキャパシタバンク60の充電電圧を検出し、次のステップ209で充電電流検出回路81からキャパシタバンク60の充電電流を検出する。
そして、ステップ220でその充電電圧と充電電流を参照して定電力充電を行うためのフィードバック電圧を図1に示す端子D/Aからフィードバック変換回路82へ出力した後、メインルーチンへリターンする。
それによって、フィードバック変換回路82とフィードバック検出回路83がフォトカプラPC1を介してスイッチング・レギュレータIC63にフィードバック信号を送り、スイッチング・レギュレータIC63が定電力充電を行うためのPWM信号のデューティ比を算出してWM信号をスイッチング回路76のFET75へ出力し、定電力充電を行う。このステップ208,209,及び220の処理が、前述した充電動作における第2段階の定電力充電の制御に相当する。
ステップ207でいずれかのバイパス回路が作動している場合には、ステップ212で充電電流検出回路81からキャパシタバンク60の充電電流を検出し、ステップ223に進んで、その充電電流を参照して再び定電流充電を行うためのフィードバック電圧を図1に示す端子D/Aからフィードバック変換回路82へ出力した後、メインルーチンへリターンする。
それによって、フィードバック変換回路82とフィードバック検出回路83がフォトカプラPC1を介してスイッチング・レギュレータIC63にフィードバック信号を送り、スイッチング・レギュレータIC63が定電流充電を行うためのPWM信号のデューティ比を算出してPWM信号をスイッチング回路76のFET75へ出力し、定電流充電を行う。このステップ212,223の処理が、前述した充電動作における第3段階の定電流充電の制御に相当する。
この実施例によれば、上記のように機能的な充電動作を簡易な構成で行えるため、キャパシタ装置全体の小型化と低コスト化を図ることができる。
また、充電制御部64が行う充電動作の制御手順のうち、第1段階の定電流充電は、主に工場での製品出荷前に行うので、工場出荷後には通常の場合は第2段階の定電力充電からを始めるようにしてもよい。すなわち、充電開始からキャパシタバンク60を構成する複数のキャパシタセルのいずれも充電完了していない間は定電力充電を行い、いずれかのキャパシタセルが充電完了した後は定電流充電を行なうようにしてもよい。
〔キャパシタ装置の第2実施例〕
次に、この発明によるキャパシタ装置の第2実施例について説明する。
図7は、この発明によるキャパシタ装置の第2実施例およびそのキャパシタ装置から電力を供給する画像形成装置の構成部分を示す回路図である。この図6において、図1と対応する部分には同一の符号を付してあり、それらの説明は省略する。
この実施例のキャパシタ装置は、第1実施例におれる充電制御部64に代わる充電制御部164が、図1におけるDC−DCコンバータ53のスイッチング・レギュレータIC63、およびフィードバック変換回路82及びフィードバック検出回路83を兼ねている。また、画像形成装置の定着装置として、図4に示したベルト定着装置31を使用する例を示している。
この第2実施例の充電制御部164はマイクロコンピュータを備えており、第1実施例の充電制御部64が果たす機能に加え、PWM信号発生手段としてPWMスイッチ信号であるPWM信号を内部で生成し、バッファ回路68を介してDC−DVコンバータを構成するスイッチング回路76のFET75に出力し、そのON/OFFを制御する。そして、内部のタイマにより一定周期で割り込み処理を行い、その定期的な割り込み処理でその時点の状況に応じたPWM信号のデューティ比を決定し、FET75のON/OFFを制御し続ける。なお、充電電圧の時間的変化の精度を高くするには、タイマの割り込み周期を短くすればよい。
また、キャパシタバンク65の充電完了を検知した際には、PWM信号の生成を停止し、充電用電源部62の作動を停止させる。これにより、図1におけるスイッチング・レギュレータIC63が不要となり、それに伴ってフィードバック手段であるフィードバック変換回路82及びフィードバック検出回路83も設ける必要がないため、第1実施例のキャパシタ装置61と比較して大幅に簡素化した構成となっている。そして、この第2実施例の充電制御部164においても、前述した第1実施例と同様に定電流充電、定電力充電、定電流充電の3つの段階の制御手順で充電動作を行う。
この実施例では、定着装置として図4に示したベルト定着装置31を使用しており、そのサーミスタ36と抵抗R13との直列回路によって直流電圧+Vを分圧した電圧を抵抗R14とコンデンサC26によって平滑した電圧と、サーミスタ39と抵抗R15との直列回路によって直流電圧+Vを分圧した電圧をR16とコンデンサC27によって平滑した電圧とを、それぞれ充電制御部164のポートA/D11、A/D10に入力させている。
また、キャパシタバンク60の正極側に接続された外部出力端子Tからの補助電力を、放電回路86の制御のもとにハロゲンヒータ35に供給するようにし、商用電源71からの交流電力をフォトトライアック・ドライブ回路98の制御のもとにハロゲンヒータ38に供給するようにしている。その放電回路86はバッファ回路94,96を介して、フォトトライアック・ドライブ回路98はバッファ回路97を介して、いずれも充電制御部164によってそのON/OFF状態が制御される。
この充電制御部164による2つのハロゲンヒータ35,38へ電力を供給する機能について説明する。図6において、2つのサーミスタ36,39はそれぞれヒートローラ33と加圧ローラ37の温度に反応して抵抗値が変化する。充電制御部164は、各サーミスタ36,39と抵抗R13,R15よって分圧された電圧値からヒートローラ33と加圧ローラ37の温度を検出する。
そして、サーミスタ39による加圧ローラ37の検出温度が設定温度より低い場合は加熱が必要であるため、バッファ回路97を介してフォトトライアック・ドライブ回路98をON状態にして、ハロゲンヒータ38に交流電力を供給する。検出温度が設定温度より高くなると、フォトトライアック・ドライブ回路98をOFF状態にして、ハロゲンヒータ38への交流電力の供給を断つ。
一方、サーミスタ36によるヒートローラ33の検出温度が設定温度より低い場合は補助加熱が必要であるため、バッファ回路94を介して放電回路86のリレー95をONにするとともに、パッファ回路96を介してFET88をONにして、キャパシタバンク60の充電電圧を外部出力端子Tからハロゲンヒータ35を通して放電させて直流電力を供給する。キャパシタバンク60が満充電になって放電可能になるとリレー95をONにし、その後、ハロゲンヒータ35に補助電力の供給が必要なときだけ、FET88をONにすればよい。
このようにして、充電制御部164は、ヒートローラ33と加圧ローラ37の温度がいずれも設定温度の許容範囲内になるよう制御する。
以下、この第2実施例における充電制御部164による充電制御の処理手順について、図8のフローチャートによって説明する。
図7は、装置制御部50から充電動作を開始するよう指示がなされてから、充電制御部164のCPUが行う割り込み処理を示すフローチャートである。この図において、前述した第1実施例における図6のフローチャートと同じ判断又は処理ステップには同じステップ番号を付してあり、それらの説明は省略する。
図7のフローチャートに示す処理を開始すると、図6のフローチャートのステッブ201〜204、207〜209、及び212と同じ判断又は処理を実行する。
しかし、ステップ204に進んだ場合は、次にステップ215の代りにステップ205,206の処理を実行する。すなわち、ステップ205で充電電流を参照して定電流充電を行うためのPWM信号のデューティ比を算出する。この算出方法としては、充電電流とそれに対応して設定すべきデューティ比を予め記載したテーブルを用いてもよいし、各種パラメータを考慮した演算式により算出してもよい。
ステップ206では、その算出したデューティ比で生成したPWM信号をスイッチング回路76のFET75へ出力する。そして、メインルーチンへリターンするが、充電制御部164内のPWM信号生成部は同じデューティ比でPWM信号を生成してFET75へ出力し続ける。それによって、キャパシタバンク60に対する定電流充電が行われる。なお、このステップ204〜206の処理が、前述した充電動作における第1段階の定電流充電の制御に相当する。
また、ステップ209に進んだ場合は、次にステップ220に代えてステップ210,211を実行する。すなわち、ステップ210で充電電圧と充電電流を参照して定電力充電を行うためのPWM信号のデューティ比を算出する。この算出方法としては、充電電圧と充電電流に対応して設定すべきデューティ比を予め記載したテーブルを用いてもよいし、各種パラメータを考慮した演算式により算出してもよい。
次にステップ211では、算出したデューティ比で生成したPWM信号をスイッチング回路76のFE75へ出力する。そして、メインルーチンへリターンするが、充電制御部164内のPWM信号生成部は同じデューティ比でPWM信号を生成してFET75へ出力し続ける。それによって、キャパシタバンク60に対する定電力充電が行われる。なお、このステップ208〜211の処理が、前述した充電動作における第2段階の定電力充電の制御に相当する。
さらに、ステップ212へ進んだ場合には、次にステップ223に代えてステップ213,214を実行する。このステップ213,214の処理は、前述したステップ205,206の処理と同じであり、定電流充電を行うためのPWM信号のデューティ比を算出して、そのデューティ比で生成したPWM信号をスイッチング回路76のFE75へ出力する。これによって、キャパシタバンク60に対する定電流充電が行われる。なお、このステップ212〜214の処理が、前述した充電動作における第3段階の定電流充電の制御に相当する。
以上のように、この第2実施例における充電制御部164も、定電流充電、定電力充電、定電流充電の3つの段階の制御手順で充電動作を行うことにより、第1実施例のキャパシタ装置61と同等に機能的な充電動作を行うことができる。
また、この第2実施例の充電制御部164によるキャパシタセル充電検知処理は、第1実施例の図5によって説明した処理と同じである。
なお、ハロゲンヒータ35に交流電力を供給し、ハロゲンヒータ38にキャパシタバンク60から直流電力を供給するようにしてもよい。
さらに、第1実施例のキャパシタ装置によって、ベルト定着装置に補助電力を供給するようにしてもよいし、第2実施例のキャパシタ装置によって、ローラ定着装置に補助電力を供給するようにしてもよい。
以上で各実施例の説明を終了するが、上述の各実施例に共通して、各部の仕様や構成は上述したものに限定されることはなく、この発明の主旨に沿う範囲内で種々の変更をすることが可能である。
この発明は、複数の電気二重層コンデンサセル(キャパシタセル)を直列に接続したキャパシタ装置に適用でき、各キャパシタセルに対して耐電圧以上となるような過充電を防止してセルの劣化を防ぎ、全てのセルにおいて均等に充電してセル容量を最大限利用できるようにし、さらに電力的に十分効率よく充電できる。
またこの発明による画像形成装置は、モノクロ及びカラーの複写機、プリンタ、ファクシミリ装置及びそれらの機能を複合した複合機等の各種の画像形成装置に適用でき、上記キャパシタ装置から定着ヒータの補助電力を効率よく供給できる。
この発明によるキャパシタ装置の第1実施例およびそれから電力を供給される画像形成装置の一部を示す回路図である。 この発明による画像形成装置の一実施例であるカラー複合機の機構部全体の概略構成図である。 図1に示したローラ定着装置の概略構成を示す縦断側面図である。 定着装置の他の例の概略構成を示す縦断側面図である。
図1における充電制御部によるキャパシタセル充電検知の処理手順を示すフローチャートである。 同じくキャパシタバンクの充電制御の処理手順を示すフローチャートである。 この発明によるキャパシタ装置の第2実施例およびそれから電力を供給される画像形成装置の一部を示す回路図である。 図7における充電制御部によるキャパシタバンクの充電制御の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1:カラー複合機(画像形成装置)
11:ローラ定着装置 21:定着ローラ 22:加圧ローラ22
23,24:ACヒータ 25:DCヒータ 31:ベルト定着装置
32:ベルトローラ32 33:ヒートローラ 34:定着ベルト
35,38:ハロゲンヒータ 36,39:サーミスタ 37:加圧ローラ
41:アナログスイッチ部 50:装置制御部
51:ウォッチ・ドッグ回路 52:充電用電源部
60:キャパシタバンク 61:バイパス回路(セルバイパス手段)
62:分圧回路(セル充電電圧検出手段、バンク充電電圧検出手段)
63:スイッチング・レギュレータIC(電源制御部)
64,164:充電制御部(充電手段、制御手段)
71:商用電源(AC) 81:充電電圧検出回路(充電電流検出手段)
82:フィードバック変換回路 83:フィードバック検出回路
86:放電回路 95:リレー 98:フォトトライアック・ドライブ回路
C1〜C16:キャパシタセル(電気二重層コンデンサセル)
R1,R2:分圧抵抗 T:外部出力端子

Claims (10)

  1. それぞれ電気二重層コンデンサセルからなる複数のキャパシタセルを直列に接続したキャパシタバンクと、
    該キャパシタバンクに定電流及び定電力で充電可能な充電手段と、
    前記キャパシタバンクの充電電流を検出する充電電流検出手段と、
    前記キャパシタバンクの充電電圧を検出するバンク充電電圧検出手段と、
    前記複数のキャパシタセルのそれぞれの充電電圧を個別に検出するセル充電電圧検出手段と、
    前記複数のキャパシタセルのそれぞれの充電電流を個別にバイパスさせるセルバイパス手段と、
    前記充電手段と前記セルバイパス手段を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、
    前記バンク充電電圧検出手段の検出値が所定値に達するまでは前記充電電流検出手段の検出値を参照して前記充電手段に定電流充電を行わせ、
    前記バンク充電電圧検出手段の検出値が前記所定値に達してから、前記セル充電電圧検出手段の検出値に基づいて前記複数のキャパシタセルのいずれかの充電が完了するまでは、前記充電電流検出手段と前記バンク充電電圧検出手段の各検出値を参照して前記充電手段に定電力充電を行わせ、
    前記セル充電電圧検出手段の検出値に基づいて前記複数のキャパシタセルのいずれか1つでも充電が完了した後は、充電が完了したキャパシタセルに対して充電電流を前記セルバイパス手段で個別にバイパスさせるとともに、前記充電電流検出手段の検出値を参照して前記充電手段に定電流充電を行わせるように制御することを特徴とするキャパシタ装置。
  2. 請求項1記載のキャパシタ装置において、前記制御手段は、全ての前記キャパシタセルの充電が完了した際には前記充電手段の充電を停止させるよう制御することを特徴とするキャパシタ装置。
  3. 請求項1又は2記載のキャパシタ装置において、前記セル充電電電圧検出手段の検出信号を選択するスイッチ手段を有し、前記制御手段は該スイッチ手段を制御することを特徴とするキャパシタ装置。
  4. それぞれ電気二重層コンデンサセルからなる複数のキャパシタセルを直列に接続したキャパシタバンクと、
    平滑入力された電圧をPWM制御のスイッチング回路を有するDC−DCコンバータによって直流出力に変換する直流出力変換手段と、
    前記直流出力を前記キャパシタバンクに供給して充電する充電手段と、
    前記直流出力変換手段のPWMスイッチ信号を発生するPWM信号発生手段と、
    前記キャパシタバンクの充電電流を検出する充電電流検出手段と、
    前記キャパシタバンクの充電電圧を検出するバンク充電電圧検出手段と、
    前記複数のキャパシタセルのそれぞれの充電電圧を個別に検出するセル充電電圧検出手段と、
    前記複数のキャパシタセルのそれぞれの充電電流を個別にバイパスさせるセルバイパス手段と、
    前記セル充電電圧検出手段の検出値に基づいて、充電が完了したキャパシタセルに対して充電電流を個別にバイパスさせるよう前記セルバイパス手段を制御する制御手段とを有し、
    前記PWM信号発生手段は、前記セルバイパス手段の動作、または前記充電電流検出手段の検出値及び前記バンク充電電圧検出手段の検出値の少なくとも1つに基づいて、前記PWMスイッチ信号のデューティ比を制御することを特徴とするキャパシタ装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のキャパシタ装置を有し、前記キャパシタセルに蓄電された電力を定着ヒータの補助電力として用いることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5記載の画像形成装置において、前記定着ヒータは、定着ベルトを駆動させる駆動ローラ、前記定着ベルトに従動される従動ローラ及び前記定着ベルトを加圧する加圧ローラの少なくとも1つを加熱する加熱ヒータであることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6記載の画像形成装置において、前記駆動ローラ、前記従動ローラ及び前記加圧ローラの少なくとも1つに対して温度を検出する温度検出手段を有し、前記温度検出手段の検出値に基づいて前記補助電力の使用を制御することを特徴とする画像形成装置。
  8. それぞれ電気二重層コンデンサセルからなる複数のキャパシタセルを直列に接続したキャパシタバンクと、
    該キャパシタバンクに定電流または定電力で充電する充電手段と、
    前記キャパシタバンクの充電電流を検出する充電電流検出手段と、
    前記キャパシタバンクの充電電圧を検出するバンク充電電圧検出手段と、
    前記複数のキャパシタセルのそれぞれの充電電圧を個別に検出するセル充電電圧検出手段と、
    前記複数のキャパシタセルのそれぞれの充電電流を個別にバイパスさせるセルバイパス手段とを備えたキャパシタ装置の充電方法であって、
    前記バンク充電電圧検出手段の検出値が所定値に達するまでは前記充電電流検出手段の検出値を参照して前記充電手段によって定電流充電を行い、
    前記バンク充電電圧検出手段の検出値が前記所定値に達してから、前記セル充電電圧検出手段の検出値に基づいて前記複数のキャパシタセルのいずれかの充電が完了するまでは、前記充電電流検出手段と前記バンク充電電圧検出手段の各検出値を参照して前記充電手段によって定電力充電を行い、
    前記セル充電電圧検出手段の検出値に基づいて前記複数のキャパシタセルのいずれかの充電が完了した後は、充電が完了したキャパシタセルに対して充電電流を前記セルバイパス手段で個別にバイパスさせるとともに、前記充電電流検出手段の検出値を参照して前記充電手段によって定電流充電を行うことを特徴とするキャパシタ装置の充電方法。
  9. それぞれ電気二重層コンデンサセルからなる複数のキャパシタセルを直列に接続したキャパシタバンクと、
    該キャパシタバンクに定電流及び定電力で充電可能な充電手段と、
    前記キャパシタバンクの充電電流を検出する充電電流検出手段と、
    前記キャパシタバンクの充電電圧を検出するバンク充電電圧検出手段と、
    前記複数のキャパシタセルのそれぞれの充電電圧を個別に検出するセル充電電圧検出手段と、
    前記複数のキャパシタセルのそれぞれの充電電流を個別にバイパスさせるセルバイパス手段とを備えたキャパシタ装置の充電方法において、
    前記セル充電電圧検出手段の検出値に基づいて前記複数のキャパシタセルのいずれかの充電が完了するまでは、前記充電電流検出手段と前記バンク充電電圧検出手段の各検出値を参照して前記充電手段によって定電力充電を行い、
    前記セル充電電圧検出手段の検出値に基づいて前記複数のキャパシタセルのいずれかの充電が完了した後は、充電が完了したキャパシタセルに対して充電電流を前記セルバイパス手段で個別にバイパスさせるとともに、前記充電電流検出手段の検出値を参照して前記充電手段によって定電流充電を行うことを特徴とするキャパシタ装置の充電方法。
  10. 請求項8又は9記載のキャパシタ装置の充電方法において、全ての前記キャパシタセルの充電が完了した際には前記充電手段による充電を停止させることを特徴とするキャパシタ装置の充電方法。

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