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JP2019535693A - カルボン酸またはカルボン酸誘導体を製造する方法 - Google Patents

カルボン酸またはカルボン酸誘導体を製造する方法 Download PDF

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JP2019535693A JP2019523607A JP2019523607A JP2019535693A JP 2019535693 A JP2019535693 A JP 2019535693A JP 2019523607 A JP2019523607 A JP 2019523607A JP 2019523607 A JP2019523607 A JP 2019523607A JP 2019535693 A JP2019535693 A JP 2019535693A
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ヤニシュ ヤンゼンス,
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Abstract

本発明は、カルボン酸またはカルボン酸誘導体を製造する方法と、カルボン酸またはその誘導体を製造する方法を含む、農薬または医薬活性化合物を製造する方法とに関する。カルボン酸またはカルボン酸誘導体を製造する方法は、a)式(I):R1−C(O)−CHX2の化合物をハロゲン化して、式(II):R1−C(O)−CX2X’の化合物を得る工程と、b)化合物Aの存在下で式(II)の化合物を式(III):R1C(O)Z(式中、Zは、−OH、−O−、−NR’R’からなる群から選択される残基である)の化合物に変換する工程b)とを含む。方法は、任意選択的に、さらなる工程を含み得る。【選択図】なし

Description

本発明は、カルボン酸またはカルボン酸誘導体を製造する方法と、カルボン酸またはその誘導体を製造する方法を含む、農薬または医薬活性化合物を製造する方法とに関する。
カルボン酸およびその誘導体、特に3−ハロメチルピラゾール−4−イルカルボン酸およびエステルは、農薬および医薬活性成分の合成における有用な中間体である。3−ハロメチルピラゾール−4−イルビルディングブロックを含有する農薬活性成分は、例えば、国際公開第2006015866号パンフレットに記載されているような例えば2’−[1,1’−ビシクロプロパ−2−イル]−3−(ジフルオロメチル)−1−メチルピラゾール−4−カルボキサニリド(セダキサン(Sedaxane))、例えば国際公開第2006087343号パンフレットに記載されているような3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[2−(3’,4’,5’−トリフルオロフェニル)フェニル]ピラゾール−4−カルボキサミド(フルキサピロキサド(Fluxapyroxad))、例えば国際公開第2003070705号パンフレットに記載されているようなN−(3’,4’−ジクロロ−5−フルオロビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル)−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド(ビキサフェン(Bixafen))、例えば国際公開第2004035589号パンフレットに記載されているような3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[1,2,3,4−テトラヒドロ−9−(1−メチルエチル)−1,4−メタノナフタレン−5−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(イソピラザム(Isopyrazam))、例えば国際公開第07048556号パンフレットに記載されているような(RS)−N−[9−(ジクロロメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−メタノナフタリン−5−イル]−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(ベンゾビンジフルピル(Benzovindiflupyr))である。一般に、それらのエステルの加水分解によって得られることが多い3−ハロメチルピラゾール−4−イルカルボン酸は、例えば、3−ハロメチルピラゾール−4−イルカルボン酸ハロゲン化物への変換後にカルボキサミドに変換される。カルボキサミドがエステルまたは酸から直接生成される他の変換も国際公開第2012055864号パンフレットおよび同第2007/031323号パンフレットなどに記載されている。すべての前述の引用される特許出願は、あらゆる目的のために本明細書によって援用される。
カルボン酸は、例えば、中国特許第105541716号明細書に記載されているように、活性化メチル基の酸化によって得ることができる。次亜ハロゲン酸塩を活性化メチル基の酸化に使用する場合、活性化メチル基をカルボン酸塩に変換するために、大量の、少なくとも3当量の次亜ハロゲン酸塩が必要である。これにより、生成されるカルボキシレート1モル当たりで大量の塩廃棄物がもたらされ、それは、その有機不純物のために処理することが困難でもあることが多い。次亜ハロゲン酸塩溶液は、安定性の懸念によってその上限濃度が制限されることが多く、廃棄物の量は、生成されるカルボキシレート1モル当たりでさらに多い。
本発明による方法は、大量の塩廃棄物を避けながらカルボン酸またはその誘導体の製造を可能にすることが見出された。この方法は、良好な収率、より少ない廃棄物を示し、大規模に処理することができる。
したがって、本発明は、式(III)RC(O)Zのカルボン酸またはカルボン酸誘導体を製造する方法であって、
a)式(I)R−C(O)−CHX(式中、Xは、F、Cl、BrおよびIからなる群から選択される)の化合物であって、式(I)の化合物の各Xは、独立して選択される、化合物をハロゲン化して、式(II)R−C(O)−CXX’
(式中、X’は、F、Cl、BrおよびIからなる群から選択され、X’は、式(I)の化合物のXの各々と同一であるかまたは異なり、
は、任意選択的に置換される複素環基である)の化合物を得る工程と、
b)化合物Aの存在下で式(II)の化合物を式(III)RC(O)Z(式中、Zは、−OH、−O、−NR’R’(式中、R’は、独立して、それぞれ任意選択的に置換される水素またはC〜C12アルキル基、C〜Cアルケニル、アリール、シクロアルキル、アラルキル、ヘテロアリールからなる群から選択される)からなる群から選択される残基である)の化合物に変換する工程と
を含み、式(III)の化合物が酸での処理によって式(IV)RCOOHの化合物に変換される工程c)を任意選択的にさらに含む方法に関する。
本発明は、工程a)、b)および任意選択的にc)を含む方法であって、式(V)RC(O)CHの化合物をハロゲン化剤でハロゲン化して、式(I)の化合物を得る工程をさらに含む方法にさらに関する。
本発明は、工程a)、b)および任意選択的にc)を含む、農薬または医薬活性化合物を製造する方法であって、式(V)RC(O)CHの化合物をハロゲン化剤でハロゲン化して、式(I)の化合物を得る工程を任意選択的にさらに含む方法にも関する。
本発明において、単数形での呼称は複数形を含むことが意図され、例えば、「溶媒」は、「2種以上の溶媒」または「複数の溶媒」も意味することが意図される。
本発明に関連して、用語「含む」は、「からなる」の意味を含むことが意図される。
本発明の第1の実施形態において、本発明は、式(III)RC(O)Zのカルボン酸またはカルボン酸誘導体を製造する方法であって、
a)式(I)R−C(O)−CHX(式中、Xは、F、Cl、BrおよびIからなる群から選択される)の化合物であって、式(I)の化合物の各Xは、独立して選択される、化合物をハロゲン化して、式(II)R−C(O)−CXX’
(式中、X’は、F、Cl、BrおよびIからなる群から選択され、X’は、式(I)の化合物のXの各々と同一であるかまたは異なり、
は、任意選択的に置換される複素環基である)の化合物を得る工程と、
b)化合物Aの存在下で式(II)の化合物を式(III)RC(O)Z(式中、Zは、−OH、−O、−NR’R’(式中、R’は、独立して、それぞれ任意選択的に置換される水素またはC〜C12アルキル基、C〜Cアルケニル、アリール、シクロアルキル、アラルキル、ヘテロアリールからなる群から選択される)からなる群から選択される残基である)の化合物に変換する工程と
を含む方法に関する。
定義「C〜C12アルキル」基またはこれらの部分範囲、例えばC〜CもしくはC〜Cアルキル基などは、C1〜12アルキル基について本明細書で定義される最大範囲を含む。具体的には、この定義は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチルおよびt−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、1,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、n−ヘプチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシルおよびn−ドデシルの意味を含む。多くの場合、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチルおよびt−ブチルは、C〜C12アルキル基から選択される最も好ましい残基である。用語「シクロアルキル」は、一般に、C〜C10シクロアルキル基またはC〜Cシクロアルキル基を意味することを意図し、3〜10個または3〜8個の炭素原子、とりわけ3〜6個の炭素原子を含む単環式、二環式または三環式炭化水素基を意味する。単環式基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチルが挙げられる。二環式基の例としては、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[3.1.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチルおよびビシクロ[3.2.1]オクチルが挙げられる。三環式基の例は、アダマンチルおよびホモアダマンチルである。本発明によれば、炭素環式芳香族基は、芳香族系中におけるまたはそれに結合された1つ以上の環を有し得る。炭素環式芳香族基の例は、ベンゼン、ナフタリン、アントラセン、フェナントレン、インデンおよびピレンである。用語「芳香族炭素環」もこの基に使用される。本発明によれば、用語「複素環基」は、芳香族または非芳香族であり得る。非芳香族複素環は、系中に1つ以上の環を有し得る。非芳香族複素環は、例えば、アジリジン、アジリン、オキシラン、チイラン、アゼチジン、ジヒドロアゼート、ジアゼチジン、オキセタン、チエタン、ピロリジン、ピロリン、ピラゾリジン、イミダゾリジン、ピラゾリン、イミダゾリン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、テトラヒドロチオフェン、オキサチオラン、スルホラン、ピペリジン、ピペラジン、テトラヒドロピラン、ピラン、ジオキサン、チアン、チアジンおよびピロリジンである。芳香族複素環は、1つ以上の環を有し得る。芳香族複素環は、例えば、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、フラン、チオフェン、オキサゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、トリアジン、インドリジン、ベンゾチオフェンまたはベンゾフランである。Rは、任意選択的に置換される複素環基、好ましくは芳香族複素環である。より好ましくは、Rは、好ましくは、ピラゾール、ピロール、フラン、チオフェン、オキサゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジンおよびトリアジンからなる群から選択される。さらにより好ましくは、Rは、ピラゾール基またはピリジン基である。ピラゾールは、最も好ましいR基である。
基の各々は、任意選択的に、H、X’’、COOR’’、OR’’、SR’’、C(O)NR’’(式中、R’’は、それぞれ任意選択的に置換される水素、C〜C12アルキル基、CN、C〜Cアルケニル、アリール、シクロアルキル、アラルキル、ヘテロアリールからなる群から選択されるか、または窒素保護基であり、ただし、C(O)NR’’の両方のR’’は、同一であるかまたは異なり得、およびX’’は、F、Br、ClおよびIからなる群から選択される)からなる群の1つ以上の置換基によって置換され得る。
本発明による1つの好ましい実施形態において、式(I)の化合物は、式(I
Figure 2019535693
(式中、Rは、F、ClおよびBrからなる群から選択される1個、2個もしくは3個のハロゲン原子またはCF基によって置換され得るC〜Cアルキル基からなる群から選択される)の化合物である。好ましくは、Rは、CFCl、CFH、CFCl、CFClH、CFBr、CFCFおよびCFからなる群から選択され;
は、H、X’’、COOR’’、OR’’、SR’’、C(O)NR’’(式中、R’’は、それぞれ任意選択的に置換される水素、C〜C12アルキル基、CN、C〜Cアルケニル、アリール、シクロアルキル、アラルキル、ヘテロアリールからなる群から選択され、ただし、C(O)NR’の両方のR’’は、同一であるかまたは異なり得、X’’およびR’’は、上記に定義されるとおりである)からなる群から選択される。好ましくは、Rは、HまたはX’’であり、ここで、Hが好ましく;
は、それぞれ任意選択的に置換されるH、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルからなる群から選択されるか、またはRは、窒素保護基である。好ましくは、Rは、C〜C12アルキル基であり、およびRは、メチル基であることが最も好ましい。用語「窒素保護基」は、本発明の製造方法における反応の各々によって開裂せず、他の化学的方法(例えば、有機合成化学において一般的に使用されるような水素化分解、加水分解、電気分解、光分解などの化学的方法)によってN−Hへ開裂される基を意味することを意図する。このような保護基は、アミノ保護基として知られている、一般的に既知のまたはさらに周知の保護基から選択することができる。例としては、「Protective Groups in Organic Synthesis」(T.W.Greene et.al,John Wiley&Sons,inc)などの合成化学参照書籍に従って当業者に一般的に知られている、tert−ブチルジフェニルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル(Boc)基などのアルキルカルバメート系の保護基、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)などのアリールアルキルカルバメート系の保護基、ベンゼンスルホニル基、p−トルエンスルホニル(Ts)基などのアリールスルホンアミド系の保護基、カルボキシアミド、アセトアミド、トリフルオロアセトアミド(TFA)などのアミド系の保護基が挙げられる。
工程a)の式(I)の化合物をハロゲン化するためのハロゲン化剤は、好ましくは、次亜ハロゲン酸塩、塩基Bおよびハロゲン化物、F、Cl、BrおよびIなどのハロゲン化物、BrCl、ClF3、ClF、ICl、N−ハロスクシンイミド(例えば、N−フルオロスクシンイミド、N−ブロモスクシンイミド、N−クロロスクシンイミドおよびN−ヨードスクシンイミドなど)などの混合(ハロゲン間)ハロゲン化物、フッ化チオニル、臭化チオニル、塩化チオニルおよびヨウ化チオニルなどのチオニルハロゲン化物、PCl、PBr、PIなどのリントリハロゲン化物、PCl、PBrなどのリンペンタハロゲン化物、EtN.3HF(TREAT−HF)、(HF).Pyr(オラー試薬)、EtNSF(DAST)、(MeN)S(Me)SiF(TASF)、PhIF、BF、XeF、CHCOOF、CFCOOF、CFOF、FOClO、N−フルオロベンゼンスルホンイミドクロリドならびに塩化スルフリルからなる群から選択される。用語「次亜ハロゲン酸塩」は、次亜ハロゲン酸HOXまたはその塩を意味することを意図し、ここで、アニオンは、BrO、FO、IOおよびClOから選択され、カチオンは、アルカリまたはアルカリ土類カチオンである。好ましくは、工程a)で使用される次亜ハロゲン酸塩は、NaOBrまたはNaOClである。組み合わせ「塩基Bおよびハロゲン化物」は、F、Cl、BrおよびIと、アルカリ水酸化物もしくはアルカリ土類水酸化物などの水性無機塩基BまたはNEtなどの有機塩基Bとの組み合わせを意味することを意図する。工程a)において、次亜ハロゲン酸塩または塩基Bおよびハロゲン化物は、ハロゲン化剤であることが好ましく、NaOCl、Ca(OBr)、NaOBrおよびCa(ClO)などの次亜塩素酸塩の水溶液が最も好ましい。
本発明による方法の工程b)において、式(II)の化合物は、化合物Aの存在下で式(III)RC(O)Z(式中、Zは、−OR’、−O、−NR’R’(式中、R’は、独立して、水素、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、アリール、シクロアルキル、アラルキル、ヘテロアリールからなる群から選択され、それらの各々は、任意選択的にH、X’’、COOR’’、OR’’、SR’’、C(O)NR’’(式中、R’’は、それぞれ任意選択的に置換される水素、C〜C12アルキル基、CN、C〜Cアルケニル、アリール、シクロアルキル、アラルキル、ヘテロアリールからなる群から選択され、ただし、(O)NR’’の両方のR’’は、同一であるかまたは異なり得、およびX’’は、F、Br、ClおよびIからなる群から選択される)からなる群の1つ以上の置換基によって置換される)からなる群から選択される残基である)の化合物に変換される。一般に、化合物Aは、式R’OH(式中、R’は、上記に定義されるとおりである)を有するアルコール、アルカリ塩またはアルカリ土類塩の水溶液、式R’Oまたは(R’O2+(式中、Mは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属である)のアルコレート化合物およびHNR’R’(式中、R’は、同一であるかまたは異なり得、R’は、上記に定義されるとおりである)からなる群から選択される。一態様において、化合物Aは、式R’OH(式中、R’は、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、アリール、シクロアルキル、アラルキルおよびヘテロアリールからなる群から選択される)を有するアルコールであり、化合物(III)は、式(IIIa)RC(O)OR’(式中、R’は、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、アリール、シクロアルキル、アラルキルおよびヘテロアリールからなる群から選択される)の化合物である。化合物Aが、式R’OHを有するアルコールである場合、(II)と化合物Aとの反応におけるKCOなどの塩基の存在が有利であり得る。別の態様において、化合物Aは、アルカリまたはアルカリ土類の塩、例えばアルカリまたはアルカリ土類の炭酸塩、水酸化物または重炭酸塩などの水溶液である。NaOH、Ca(OH)、LiOHまたはKOHなどのアルカリまたはアルカリ土類水酸化物化合物の水溶液が好ましい。Aがアルカリまたはアルカリ土類塩の溶液である場合、式RC(O)Oのカルボン酸塩化合物(IIIb)が得られ、ここで、(IIIb)の対カチオンは、アルカリまたはアルカリ土類水酸化物化合物に含有されるカチオンである。一態様において、化合物Aは、式R’Oまたは(R’O2+(式中、Mは、アルカリまたはアルカリ土類金属であり、およびR’は、上記に定義されるとおりである)のアルコレート化合物である。水の非存在下において、式(III)RC(O)ZのZは、−OR’(式中、R’は、使用されるアルコレートの残基である)であり得る。さらなる別の態様において、化合物Aは、式HNR’R’(式中、R’は、同一であるかまたは異なり得、R’は、上記に定義されるとおりである)の化合物である。一態様において、R’の少なくとも1つは、水素原子である。別の好ましい態様において、化合物HNR’R’の一方のR’は、水素であり、および他方のR’は、すべて二環式または三環式であり得る任意選択的に置換された芳香族炭素環、非芳香族または芳香族複素環基であるQ基として定義され、ここで、芳香族炭素環または複素環基に結合している1つ以上の環は、非芳香族であり得る。一般に、Qは、それぞれ任意選択的に置換されるフェニル、ナフタレン、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン、2,3−ジヒドロ−1H−インデン、1,3−ジヒドロイソベンゾフラン、1,3−ジヒドロベンゾ[c]チオフェン、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン、チオフェン、フラン、チオアゾール、チアジアゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、ピリジン、ピリミジン、トリアジン、テトラジン、チアジン、アゼピンおよびジアゼピンからなる群から選択される。一態様において、Qは、式Q1
Figure 2019535693
(式中、各Rは、独立して、水素およびハロゲンからなる群から選択され、前記ハロゲンは、特に塩素またはフッ素である)の基である。
別の態様において、Qは、式Q2
Figure 2019535693
の基である。
別の態様において、Qは、式Q3
Figure 2019535693
の基である。
さらに別の態様において、Qは、式Q4
Figure 2019535693
の基である。
本発明による一実施形態では、式(III)の化合物が酸での処理によって式(IV)RCOOHの化合物に変換される工程c)をさらに含む、請求項1に記載の方法である。好ましくは、工程c)において、酸での処理によって式(IV)RCOOHの化合物に変換される化合物(III)は、式(IIIa)または(IIIb)、好ましくは(IIIb)の化合物である。最も好ましい態様において、工程の化合物Aは、NaOH、Ca(OH)、LiOHまたはKOHなどの水性アルカリまたはアルカリ土類水酸化物化合物であり、式RC(O)Oのカルボン酸塩化合物(IIIb)が得られ、ここで、(IIIb)の対カチオンは、アルカリまたはアルカリ土類水酸化物化合物に含有されるカチオンであり、および化合物(IIIb)は、酸での処理によって化合物(IV)RCOOHに変換される。工程c)で使用される酸は、好ましくは、HSO、HNO、HCl、HBr、HF、HI、HPO、HBO、HClOなどの無機酸およびクエン酸、酢酸、プロピオン酸、マロン酸などのカルボン酸からなる群から選択される。HClおよびHSOは、工程c)で最も好ましい酸である。
本発明による1つの好ましい態様において、XおよびX’は、式(II)の化合物中の同じ原子種である。
カルボン酸またはカルボン酸誘導体を製造する方法の一実施形態において、方法は、式(V)RC(O)CHの化合物をハロゲン化剤でハロゲン化して、式(I)の化合物を得る工程d)を含む。
本発明による一実施形態において、工程d)の式(V)の化合物をハロゲン化するためのハロゲン化剤は、F、Cl、BrおよびIなどのハロゲン化物、N−フルオロスクシンイミド、N−ブロモスクシンイミド、N−クロロスクシンイミドおよびN−ヨードスクシンイミドなどのN−ハロスクシンイミド、フッ化チオニル、臭化チオニル、塩化チオニルおよびヨウ化チオニルなどのチオニルハロゲン化物、PCl、PBr、PIなどのリントリハロゲン化物、PCl、PBrなどのリンペンタハロゲン化物、EtN.3HF(TREAT−HF)、(HF).Pyr(オラー試薬)、EtNSF(DAST)、(MeN)S(Me)SiF(TASF)、PhIF、BF、XeF、CHCOOF、CFCOOF、CFOF、FOClO、N−フルオロベンゼンスルホンイミドクロリドならびに塩化スルフリルからなる群から選択される。工程d)のハロゲン化剤は、好ましくは、次亜ハロゲン酸塩ではなく、これは、工程d)、a)、b)および任意選択的にc)を含む方法にわたって大量の塩廃棄物の形成を回避するためである。
1つの好ましい実施形態において、式(III)RC(O)Zのカルボン酸またはカルボン酸誘導体を製造する方法は、以下の工程:
第1に、式(V)RC(O)CHの化合物をハロゲン化剤でハロゲン化して、式(I)の化合物を得る工程d)と;
第2に、式(I)R−C(O)−CHX(式中、Xは、F、Cl、BrおよびIからなる群から選択され、式(I)の化合物の各Xは、独立して選択される)の化合物をハロゲン化して、式(II)R−C(O)−CXX’
(式中、X’は、F、Cl、BrおよびIからなる群から選択され、X’は、式(I)の化合物のXの各々と同一であるかまたは異なり、
は、それぞれ任意選択的に置換される脂肪族、炭素環式芳香族または複素環基からなる群から選択される)の化合物を得る工程a)と;
第3に、化合物Aの存在下で式(II)の化合物を式(III)RC(O)Z(式中、Zは、−OH、−O、−NR’R’(式中、R’は、独立して、それぞれ任意選択的に置換される水素またはC〜C12アルキル基、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、アリール、シクロアルキル、アラルキル、ヘテロアリールからなる群から選択される)からなる群から選択される残基である)の化合物に変換する工程b)と
を順番に含む方法Aである。
上記の好ましい実施形態において、Rは、好ましくは、ピラゾール基である。ハロゲン化剤は、好ましくは、塩素化剤である。化合物Aは、好ましくは、NaOH、Ca(OH)、LiOHまたはKOHなどのアルカリまたはアルカリ土類水酸化物化合物の水溶液である。
別の好ましい実施形態において、第1の工程d)、第2の工程a)および第3の工程b)の方法Aは、式(III)の化合物が酸での処理によって式(IV)RCOOHの化合物に変換される第4の工程c)を含む。
方法Aの1つの好ましい態様において、工程a)のハロゲン化剤は、F、Cl、BrおよびIなどのハロゲン化物、N−フルオロスクシンイミド、N−ブロモスクシンイミド、N−クロロスクシンイミドおよびN−ヨードスクシンイミドなどのN−ハロスクシンイミド、フッ化チオニル、臭化チオニル、塩化チオニルおよびヨウ化チオニルなどのチオニルハロゲン化物、PCl、PBr、PIなどのリントリハロゲン化物、PCl、PBrなどのリンペンタハロゲン化物、EtN.3HF(TREAT−HF)、(HF).Pyr(オラー試薬)、EtNSF(DAST)、(MeN)S(Me)SiF(TASF)、PhIF、BF、XeF、CHCOOF、CFCOOF、CFOF、FOClO、N−フルオロベンゼンスルホンイミドクロリドならびに塩化スルフリルからなる群から選択される。方法Aの工程d)のハロゲン化剤は、好ましくは、次亜ハロゲン酸塩ではない。
が式Rのフラグメントである場合、RC(O)CHの化合物の製造は、中国特許第105541716号明細書に記載されている。
Figure 2019535693
本発明による一実施形態において、工程d)によって得られる化合物(I)の両方のXは、Clであるか、または工程d)によって得られる化合物(I)の両方のXは、Brである。
1つの好ましい実施形態において、式(III)RC(O)Zのカルボン酸またはカルボン酸誘導体を製造する方法は、以下の工程:
第1に、式(V)RC(O)CH(式中、Rは、Rである)の化合物をハロゲン化剤でハロゲン化して、式(I
Figure 2019535693
の化合物を得る工程d)と;
第2に、式(I)の化合物をハロゲン化して、式(II)の化合物
Figure 2019535693
を得る工程a)であって、工程a)の好ましいハロゲン化剤は、次亜ハロゲン酸塩、好ましくはNaOClまたはNaOBrである、工程a)と;
第3に、化合物Aの存在下で式(II)の化合物を式(III)の化合物に変換する工程b)であって、化合物Aは、NaOH、Ca(OH)、LiOHまたはKOHなどの水性アルカリまたはアルカリ土類水酸化物化合物からなる群から選択され、NaOHが好ましい、工程b)と
を順番に含む方法Aである。
Figure 2019535693
別の好ましい実施形態において、化合物(III)を得るための、式(V)での第1の工程d)、式(I)での第2の工程a)および化合物(II)での第3の工程b)の上記の方法Aは、第4の工程c)を含み、ここで、式(III)の化合物は、酸での処理によって式(IV)の化合物
Figure 2019535693
に変換される。酸は、好ましくは、HCl、HBr、HNOおよびHSOからなる群から選択され、HClが最も好ましい。
工程d)、工程a)、工程b)および工程c)を連続して含む方法Aのさらにより好ましい態様において、例えばNaOH/NaOCl水溶液が工程a)で使用される場合、化合物Aは、工程a)および工程b)が直接連続して行われるように工程a)に存在する。
本発明は、カルボン酸またはカルボン酸誘導体を製造する方法を含む、農薬または医薬活性化合物を製造する方法であって、工程a)およびb)と、任意選択的にc)と、さらに任意選択的に工程d)とを含む方法にさらに関する。農薬または医薬活性化合物は、例えば、本発明による方法によって得られる式(IV)の化合物をカルボン酸ハロゲン化物または無水物に変換し、カルボン酸ハロゲン化物または無水物を一級または二級アミンと反応させて、農薬または医薬活性化合物であるカルボキサミドを得ることによって得られ得る。このような反応は、例えば、国際公開第2003070705号パンフレットから知られている。農薬化合物を製造するこのような方法において、例えばN−(3’,4’−ジクロル−5−フルオルビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオルメチル)−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[2−(3’,4’,5’−トリフルオロフェニル)フェニル]ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(2−ビシクロプロピル−2−イルフェニル)−3−ジフルオロメチル−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸アミド、3−(ジフルオルメチル)−1−メチル−N−[1,2,3,4−テトラヒドロ−9−(1−メチルエチル)−1,4−メタノナフタレン−5−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドまたはN−[(1RS,4SR)−9−(ジクロロメチリデン)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−メタノナフタレン−5−イル]−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(および異性体)などの化合物が得られる。
本発明による新規の方法は、例えば、農薬および医薬化合物のための有用な中間体であるカルボン酸またはカルボン酸誘導体の効率的な合成を可能にする。メチルケトンなどの容易に入手可能な出発物質から出発すると、有機不純物のために廃棄および/またはリサイクルすることが困難であることも多い大量の塩廃棄物を回避しながら、カルボン酸またはカルボン酸誘導体を得ることができる。
本発明は、式(I)R−C(O)−CHX(式中、Xは、F、Cl、BrおよびIからなる群から選択され、両方のXは、互いに同一であるかまたは異なり、Rは、任意選択的に置換される複素環基である)の化合物にさらに関する。Rは、好ましくは、ピラゾール、ピロール、フラン、チオフェン、オキサゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジンおよびトリアジンからなる群から選択される。さらにより好ましくは、Rは、ピラゾール基またはピリジン基である。ピラゾールは、最も好ましいR基である。Rは、任意選択的に、H、X’’、COOR’’、OR’’、SR’’、C(O)NR’’(式中、R’’は、それぞれ任意選択的に置換される水素、C〜C12アルキル基、CN、C〜Cアルケニル、アリール、シクロアルキル、アラルキル、ヘテロアリールからなる群から選択されるか、または窒素保護基であり、ただし、C(O)NR’’の両方のR’’は、同一であるかまたは異なり得、およびX’’は、F、Br、ClおよびIからなる群から選択される)からなる群の1つ以上の置換基によって置換され得る。好ましい態様において、(I)の両方のXは、Clである。別の好ましい態様において、(I)の両方のXは、Brである。最も好ましい式(I)の化合物は、上記の式(I)の化合物である。式(I)の化合物は、医薬もしくは農薬活性成分である式(II)および/もしくは(III)の化合物の製造における中間体として、または医薬もしくは農薬活性成分を製造する方法における中間体として有用である。
参照により本明細書に組み込まれる任意の特許、特許出願および刊行物の開示が用語を不明瞭にさせ得る程度まで本出願の記載と矛盾する場合、本記載が優先するものとする。
以下の実施例は、本発明をさらに説明するように意図されているが、それを限定する意図はない。
実施例1
2,2−ジクロロ−1−(3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エタノンを得るための1−(3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エタノンの塩素化
Figure 2019535693
3当量のSOClをジクロロメタン(DCM)と混合し、0℃まで冷却する。DCM中の1当量の1−(3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エタノンを添加し、混合物を20℃まで2時間にわたってゆっくりと温める。次いで、反応物を50℃まで4時間温め、氷水でクエンチし、酢酸エチルを添加する。有機相を分離し、水およびブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させる。揮発物を除去した後、2,2−ジクロロ−1−(3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エタノンを得る。
実施例2
3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
Figure 2019535693
実施例1から得られる2,2−ジクロロ−1−(3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エタノンを22℃で2当量のNaOH(水中10%)および1.1.当量の8%次亜塩素酸ナトリウム水溶液と混合し、次いで70℃で2時間攪拌する。反応溶液を氷水でクエンチし、次いで飽和亜硫酸ナトリウム水溶液を添加する。3.3当量の10%HClの添加後、水相を酢酸イソプロピルで2回抽出する。溶媒を除去し、3−ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を得る。

Claims (15)

  1. 式(III)RC(O)Zのカルボン酸またはカルボン酸誘導体を製造する方法であって、
    a)式(I)R−C(O)−CHX(式中、Xは、F、Cl、BrおよびIからなる群から選択される)の化合物であって、式(I)の化合物の各Xは、独立して選択される、化合物をハロゲン化して、式(II)R−C(O)−CXX’
    (式中、X’は、F、Cl、BrおよびIからなる群から選択され、X’は、式(I)の化合物のXの各々と同一であるかまたは異なり、
    は、任意選択的に置換される複素環基である)の化合物を得る工程と;
    b)化合物Aの存在下で式(II)の化合物を式(III)RC(O)Z(式中、Zは、−OH、−O、−NR’R’(式中、R’は、独立して、それぞれ任意選択的に置換される水素またはC〜C12アルキル基、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、アリール、シクロアルキル、アラルキル、ヘテロアリールからなる群から選択される)からなる群から選択される残基である)の化合物に変換する工程であって、化合物Aは、式R’OH(式中、R’は、上記に定義されるとおりである)を有するアルコール、アルカリ塩またはアルカリ土類塩の水溶液、式R’Oまたは(R’O2+(式中、Mは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属である)のアルコレート化合物およびHNR’R’(式中、R’は、同一であるかまたは異なり得、R’は、上記に定義されるとおりである)からなる群から選択される、工程と
    を含む方法。
  2. 式(III)の化合物が酸での処理によって式(IV)RCOOHの化合物に変換される工程c)をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 式(I)の化合物は、次亜ハロゲン酸塩;有機または無機塩基である塩基Bならびにハロゲン化物;ハロゲン化物、塩化チオニルおよび塩化スルフリルからなる群から選択されるハロゲン化剤でハロゲン化される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 次亜ハロゲン酸塩は、NaOCl、Ca(ClO)、Ca(BrO)およびNaOBrから選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 塩基Bは、水性アルカリまたはアルカリ土類水酸化物から選択され、およびハロゲン化物は、臭素または塩素から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. は、それぞれ任意選択的に置換されるピラゾール、ピロール、フラン、チオフェン、オキサゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジンおよびトリアジンからなる群から選択される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 式(I)の化合物は、式(I
    Figure 2019535693
    (式中、Rは、F、ClおよびBrからなる群から選択される1個、2個もしくは3個のハロゲン原子またはCF基によって置換され得るC〜Cアルキル基からなる群から選択され、
    は、H、X’’、COOR’’、OR’’、SR’’、C(O)NR’’(式中、R’’は、それぞれ任意選択的に置換される水素、C〜C12アルキル基、CN、C〜Cアルケニル、アリール、シクロアルキル、アラルキル、ヘテロアリールからなる群から選択され、ただし、C(O)NR’の両方のR’’は、同一であるかまたは異なり得、X’’およびR’’は、上記に定義されるとおりである)からなる群から選択され、
    は、それぞれ任意選択的に置換されるH、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルからなる群から選択されるか、またはRは、窒素保護基である)の化合物である、請求項6に記載の方法。
  8. 式(I)の化合物は、式(I)(式中、Rは、CFCl、CFH、CFCl、CFClH、CFBr、CFCFおよびCFからなる群から選択される)の化合物である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. は、H、X’’、C〜C12アルキル基またはCNからなる群から選択され、およびRは、C〜C12アルキル基、好ましくはメチル基である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 式(V)RC(O)CHの化合物をハロゲン化剤でハロゲン化して、式(I)の化合物を得る工程d)をさらに含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 式(V)は、式(V)RC(O)CH(式中、Rは、R
    Figure 2019535693
    である)の化合物である、請求項10に記載の方法。
  12. 工程d)によって得られる化合物(I)の両方のXは、Clであるか、または工程d)によって得られる化合物(I)の両方のXは、Brである、請求項10または11に記載の方法。
  13. 式(I)の化合物を得るために使用されるハロゲン化剤は、ハロゲン化物、塩化チオニルおよび塩化スルフリルからなる群から選択される、請求項10〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法を含む、農薬または医薬活性化合物を製造する方法。
  15. 式(I)R−C(O)−CHX(式中、Xは、F、Cl、BrおよびIからなる群から選択され、両方のXは、互いに同一であるかまたは異なり、Rは、任意選択的に置換される複素環基である)の化合物。
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