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JP2019219105A - 加熱調理器および加熱調理器の調理システム - Google Patents

加熱調理器および加熱調理器の調理システム Download PDF

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Abstract

【課題】自分好みの焼き具合を実現可能な加熱調理器を提供する。【解決手段】被加熱物を加熱する加熱手段201乃至204と、加熱手段への通電を制御する制御回路205乃至208と、被加熱物の調理内容を入力する入力手段からの入力信号に基づいて制御回路の制御を行う制御手段212と、を備えた加熱調理器において、調理パラメータを格納するレシピ情報格納手段222と、追加加熱の情報に基づいて調理パラメータを変更する追加加熱手段220と、調理終了後に入力された被加熱物の評価情報に基づいて調理パラメータを変更する評価情報処理手段212と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、加熱調理器および加熱調理器の調理システムに関するものである。
特許文献1に示す加熱調理器では、オーブンで加熱した後、実際の調理物の出来具合(焼き色等)を見て加熱不足(焼き色不足)であると判断したとき、更にオーブン加熱で焼き色つけるように、設定温度を高くして加熱できる加熱調理器が開示されている。
特許文献2には、自動メニュー調理器に搭載された評価入力手段で炊飯後に食して出来上がりの評価を入力することで、記憶手段に記憶されたパラメータを変更して、評価した以後の炊飯の出来上がりをユーザが満足するように調整する技術が開示されている。
特開平10−339444号公報 特開2000−342444号公報
特許文献1に記載された加熱調理器においては、調理物をオーブン加熱した後に、調理物の表面の出来具合(焼き色)を見て加熱状態の不足の場合のみに追加加熱で設定温度を高く設定し加熱を行い、使用者の好みに応じた仕上がりにする加熱調理器である。
特許文献2に記載された技術においては、食すことで出来上がりの評価行い、その評価結果を入力することで、記憶手段に記憶されたパラメータを変更して、評価した以後の炊飯の出来上がりをユーザが満足するように調整する技術である。
一般に、オーブンで加熱した調理物を美味しく食べるためには、見た目と、中身の焼け具合の両方が大事である。
例えば、秋刀魚を焼いたときに、中まで火が通っていたとしても、表面に焦げ目が無い状態では、見た目は美味しく見えなく、食べる気さえ無くなるものである。また、焼き上がったアップルパイなど見た目は良く見えても、パイ生地にふくらみが足りず目が詰まっているような状態では食感が良くないものである。
見た目の表面の焼き具合の調整には主に火力の調整が必要になり、中身の焼き具合の調整には主に加熱時間の調整が必要となる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、被加熱物を加熱する加熱手段と、前記加熱手段への通電を制御する制御回路と、前記被加熱物の調理内容を入力する入力手段からの入力信号に基づいて前記制御回路の制御を行う制御手段と、を備えた加熱調理器において、調理パラメータを格納するレシピ情報格納手段と、追加加熱の情報に基づいて前記調理パラメータを変更する追加加熱手段と、調理終了後に入力された前記被加熱物の評価情報に基づいて前記調理パラメータを変更する評価情報処理手段と、を備えたものである。
本発明によれば、自分好みの焼き具合を実現可能である。上記した以外の課題、構成及び効果は以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例に係る加熱調理を通信端末で操作するシステムの外観斜視図である。 本発明の実施例に係る加熱調理と通信端末とのシステムに係る制御ブロック図である。 本発明の実施例に係る使用者、通信端末、加熱調理器の関係を示すシーケンス図である。 本発明の実施例に係る加熱調理器の調理パラメータを変更する動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例に係る加熱調理の調理パラメータの共有を示すシステム構成図である。
以下、図面等を用いて、本発明の実施例について説明する。以下の説明は本発明の内容の具体例を示すものであり、本発明がこれらの説明に限定されるものではない。本明細書に開示される技術的思想の範囲内において当業者による様々な変更および修正が可能であり、下記の実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。また、本発明を説明するための全図において、同一の機能を有するものは、同一の符号を付け、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
図1は本発明の実施例に係る加熱調理を通信端末で操作するシステムの外観斜視図である。図2は、本発明の実施例に係る加熱調理と通信端末とのシステムに係る制御ブロック図である。
なお、本実施例では、加熱調理器の一例として誘導加熱調理器のオーブン加熱手段107を例に説明する。またオーブン加熱手段の他に、グリル加熱手段、トースター加熱手段でも良く、加熱源もヒータに限らずガスでも適用できる。
図1において、誘導加熱調理器100の本体101をシステムキッチン115に組み込んだ状態を示す。
本体101の上面には、耐熱性の高い素材、例えば、結晶化ガラス等のトッププレート102が載置されている。トッププレート102の周囲の端部は、トッププレート枠103で覆われている。
また、トッププレート枠103は本体101にも固定されていて、本体101をシステムキッチン115に組み込むときには、トッププレート枠103で本体101を吊り下げて設置する。
トッププレート102の上面には、鍋位置表示部104、105および106が設けられており、鍋等の被加熱物の載置場所を表示している。
鍋位置表示部104、105および106の下部の本体101内には、加熱コイル201、202、203(図2)が設けられている。加熱手段としての加熱コイル201、202、203には、高周波電流を印加して高周波磁界を発生させ、トッププレート102に載置された鍋等の被加熱物を誘導加熱する。
オーブン加熱手段107は、加熱コイル201、202、203の下方であって本体101の左側または右側(本実施例では左側)の前面部に設けられている。オーブン加熱手段107は、矩形状の箱体で構成されており、オーブン加熱手段107の内部に置かれた被加熱物を加熱するヒータ204等の加熱手段を有している。
トッププレート枠103の後枠部には開口した吸気部108が設けられており、インバータ回路205、206、207、ヒータ制御回路208、加熱コイル201、202、203等を冷却する空気を吸気する。
また、トッププレート枠103の後枠部には開口した排気部109が設けられており、インバータ回路205、206、207、ヒータ制御回路208や加熱コイル201、202、203等を冷却した空気やオーブン加熱手段107からの排煙を排気する。そして、吸気部108及び排気部109は、トッププレート102上にこぼした液体が開口部から吸気部108や排気部109内に落下しても本体101内部のインバータ回路205等に浸入しない構成となっている。
本体101の左側または右側(本実施例では右側)の本体101前面部には、開閉収納式の前面操作部110が設けられている。この前面操作部110は主にオーブン加熱手段107を操作するものであり、オーブン加熱手段107の隣に位置するように設けられている。
また、前面操作部110は、閉じているときに上部を本体101側に押すことによりロック装置(図示せず)が解除され、前面操作部110の上部がバネにより前面側にゆっくりと回動して飛び飛出し、逆に閉じるときは上部を本体101側に向かって押し込むことにより本体101に収納され、ロック装置により保持される構成となっている。なお、図1は前面操作部110が開いている状態を示す。
前面操作部110には入力手段となる前面操作キー110aが設けられ、オーブン加熱手段107のヒータ204への電力の入切や、調理物の調理方法をメニュー等から入力するものである。前面操作キー110aで入力した入力情報は表示手段である前面表示部110bで使用者に判り易く表示される。
前面操作部110の上方には、誘導加熱調理器の本体101の主電源の入切を行う電源切/入スイッチ111と、後述する通信手段114が設けられている。
本体10の上面の手前側には、上面操作部112が設けられており、夫々の加熱コイル201、202、203の出力の設定や調理物の調理方法をメニュー等から入力する上面操作キー112aから構成されている。また、上面操作部112の後方には、上面操作キー112aで入力した入力情報を表示する表示手段である上面表示部113が設けられている。
本実施例の誘導加熱調理器の本体101は、スマートフォン、タブレットといった通信端末120と無線通信を行う通信手段114を備えている。通信端末120との通信は、ブルートゥース(登録商標)等、数mから数十m程度の距離で無線通信を行う近距離無線通信規格を利用する。通信端末120は、無線ルータ130との間でWiFi(登録商標)等の無線LANによる無線通信を行う。なお、通信手段114と通信端末120間の通信はWiFi(登録商標)等の無線LANによる無線通信でも良い。
無線LANはインターネット等のネットワーク140に接続されている。そして通信端末120は、無線LAN、ネットワーク140を介して、サーバ150にアクセスし、誘導加熱調理器100の調理に関係するアプリケーションソフトウェアをサーバ150からダウンロードしてインストールする。
図2に示すように、本体101には、商用電源210のラインにはフィルタ回路を搭載したフィルタ手段211が設けられ、インバータ回路(205,206,207)より生じる雑音ノイズを抑制し、雑音ノイズが商用電源210に漏洩することを防ぐ。
マイクロコンピュータで構成された制御手段212は、前面操作部110に設けた前面操作キー110a、上面操作部112に設けた上面操作キー112aなどの入力手段から入力した入力情報を受け、表示手段である前面表示部110b、上面表示部113に表示信号を出力する。
また、制御手段212は、前記入力情報に従い、ヒータ制御回路208に制御信号を出力して加熱源であるヒータ204の通電を制御したり、インバータ回路205、206、207に制御信号を出力して加熱コイル201、202、203に供給する電力を制御したりする。
また、制御手段212には、後述する追加加熱手段220と評価情報処理手段221を備えている。
さらに、制御手段212には通信端末120と通信を行う通信手段114と、機器の使い方や調理の終了等を音楽や音声で使用者に知らせる報知部213が接続されている。
入力手段と表示手段を持ち合わせた通信端末120には、無線ルータ130との無線通信を行う通信手段121と、加熱調理器の本体101の通信手段114と無線通信を行う通信手段122と、表示画面上で入力操作を行う操作・表示部123と、機器の使い方や調理の終了等を音楽や音声で使用者に知らせる報知部124と、アプリケーションソフトウェア等を記憶する記録手段125とを備えている。
次に図3〜図5を用いて、実施例の動作について説明する。
図3は本発明の実施例に係る使用者、通信端末、加熱調理器の関係を示すシーケンス図である。図4は本発明の実施例に係る加熱調理器の調理パラメータを変更する動作を示すフローチャートである。図5は本発明の実施例に係る加熱調理の調理パラメータの共有を示すシステム構成図である。
本実施例の通信端末120には、サーバ150からダウンロードしたアプリケーションソフトウェア(以下アプリと称する)がインストールされている。
図3において、使用者は入力手段である通信端末120を操作し、インストールしたアプリを起動(ステップ301:アプリを起動させるステップ)する。そして、レシピを検索・閲覧し、通信端末120にレシピを表示する(ステップ302:レシピを表示させるステップ)。そして、操作と前後して調理物(図示無し)をオーブン加熱手段107に入れる。
使用者は通信端末120に表示されたレシピを選択することで、通信端末の通信手段122と本体101の通信手段114を介して、調理物を調理するのに必要なレシピ情報(調理手順、火加減、調理時間など)が加熱調理器の本体101に送信される(ステップ303:レシピ情報を本体101に送信するステップ)。
制御手段212がレシピ情報を受信すると、レシピ情報に含まれる火加減・調理時間等が設定される(ステップ304:レシピ情報を設定するステップ)。火加減等が設定されると、制御手段212は通信端末120にスタンバイ状態となった情報を送信する(ステップ305:スタンバイ状態を通信端末120に送信するステップ)。レシピ情報や後述する調理パラメータは、制御手段212に含まれるレシピ情報格納手段222に格納される。
使用者は、加熱調理器の本体101から送信されたスタンバイ状態となった情報を通信端末120で確認した後、オーブン加熱手段107の調理を開始するスタートボタンを押下する。スタートボタンが押下されると、オーブン加熱手段107に通電され調理が開始される(ステップ306:調理を開始するステップ)。なお、オーブン加熱手段107の調理を開始するスタートボタンは、本体101に設けられているボタンでも、アプリによって通信端末120に表示されたボタンでもよい。
予定していた調理が終了すると、報知部213が音声や音楽で調理が終了した旨を使用者に知らせると共に、オーブン加熱手段107の通電を中止することで調理を終了する(ステップ307:調理を終了させるステップ)。制御手段212は、調理が終了したことを示す情報を通信端末120に送信する(ステップ308:調理終了を通信端末120に送信するステップ)。
通信端末120は、報知部124が音声や音楽で調理が終了した旨を使用者に知らせると共に、調理終了の状態が表示される(ステップ309:調理終了状態を表示するステップ)。なお、本実施例では報知部213および報知部124で調理が終了した旨のお知らせを報知していたが、一方の報知部のみで報知してもよい。どの報知機にて報知するかはアプリ上で設定可能である。報知部に関しては以下同様である。
これを受けて、使用者はオーブン加熱手段107の庫内の調理物の焼き上がりを目視で確認し、加熱が不十分と判断したときは、追加加熱を行うための指示を入力手段より入力する。一方、加熱し過ぎと判断したときは、焼き加減を減らすように入力手段により入力する。入力手段は、例えば本体101の上面操作部112に設けた上面操作キー112aでも良いし、アプリによって通信端末120に表示されるボタンでも良い。この入力された追加加熱の入力情報を基に、追加加熱手段220を有した制御手段212によって追加加熱が制御される。本体101と通信端末120のどちら側からでも入力できるようにしても良い。
そして、追加加熱の入力を行った時は、この入力情報に従って、制御手段212は調理物の表面に焼き色を付けるような火力で追加加熱を開始する(ステップ310:追加加熱を開始するステップ)。
設定した追加の追加加熱が終了すると、報知部124が音声や音楽で終了した旨を知らせると共に、オーブン加熱手段107の加熱手段への通電を中止し調理を終了する(ステップ311:追加加熱を終了させるステップ)。加熱調理器の本体101は、追加加熱が終了したことを示す情報を通信端末120に送信する(ステップ312:追加加熱の終了を通信端末120に送信するステップ)。
通信端末120には、報知部124が音声や音楽で終了した旨を知らせると共に、追加加熱の終了の状態が表示される(ステップ313:追加加熱の終了を表示するステップ)。
調理終了後、制御手段212の追加加熱手段220は追加加熱の入力情報に応じて、レシピ情報格納手段222に格納されている今回実施したレシピ情報の調理パラメータ(調理する火力、調理時間)を自動で変更する(ステップ314:追加加熱の火力や時間に応じて調理パラメータを変更するステップ)。例えば、加熱が不十分で、追加加熱の度合い(調理時の火力や調理時間)を強く(または長く)設定する程、今回調理したレシピを次回調理する場合に、主に設定火力を強くしたり調理時間を長くしたりする。また、加熱し過ぎと判断して焼き加減を減らす設定をされた時は、次回調理時には主に設定火力を弱くしたり調理時間を短くしたりする。
また、各使用者の調理パラメータの変更情報をサーバ150などに集計し、集計した変更情報に基づいて各レシピ情報の調理パラメータの初期値を変更してもよい。例えば、秋刀魚を焼くレシピにおいて、多くの使用者が追加加熱の度合いを強くしているという情報が集計された時は、秋刀魚を焼くレシピの調理パラメータの初期値の設定火力を強くしたり調理時間を長くしたりするように変更する。これにより、各使用者の使用状況データを活用して、加熱調理器の性能に合わせた調理パラメータや、各使用者の嗜好の総意に合わせた調理パラメータに修正することができ、より適切に被加熱物を加熱することができる。なお、各使用者の変更情報の集計結果をもとに変更された調理パラメータは、初期値とは別に格納し、調理をする際に使用者が選択できるようにしてもよい。
本実施例では通信端末120で選択したレシピに基づいて加熱調理器100を制御しているため、追加加熱手段220は選択されたレシピのレシピ情報に含まれる火力情報や調理時間情報などを変更する。しかし、例えば秋刀魚を焼くレシピが選択された場合において魚を焼く工程の設定火力を強くするような設定が追加加熱によってされた場合は、魚を焼くという工程においては設定火力を強くするという情報をレシピ情報格納手段222に格納し、魚を焼く他のレシピが選択された場合に、レシピ情報に含まれる設定火力を自動的に強くしても良い。また、例えば秋刀魚を焼くレシピと鯖を焼くレシピといった魚を焼く工程が含まれているという点で共通するレシピにおいて、両方のレシピで設定火力を強くするような設定をされた場合は、魚を焼くという工程においてはどのようなレシピであっても設定火力を強くするという設定をレシピ情報格納手段222に格納してもよい。また、これらの情報はレシピ情報格納手段222に格納せず、サーバ150に格納してもよい。
なお、図4に示すように、使用者が料理の仕上がりを確認し、加熱が十分と判断した場合、追加加熱の設定は行わず、調理パラメータも変更しない。
次に、使用者が調理物を食して調理の評価を入力する場合は、通信端末120に表示された評価を入力するボタンを押下すると、通信端末120には今調理した調理メニューの評価を送信するための画面が表示される(ステップ315:評価画面を表示するステップ)。
使用者は、調理物の仕上がりについての評価を通信端末120に入力する。入力を受け付けると、評価情報を加熱調理器の本体101に送信する(ステップ316:評価情報を送信するステップ)。
制御手段212は評価情報を受信すると、評価情報処理手段221によって評価情報に応じて調理メニューの調理パラメータを変更する(ステップ317:仕上がりの評価に応じて調理パラメータを変更するステップ)。この評価によって変更する調理パラメータは、調理物の表面の焼き加減に影響が出ないように変更するもので、例えば、食して焼きが足りないという評価の場合は、次回の調理時には設定火力を弱くして調理時間を長くして調理中の加熱量を大きくして調理物の中まで火を通すように調整する。また、焼きすぎという評価であった場合は、次回の調理時には設定火力を強くして調理時間を短くして調理中の加熱量を小さくするものである。
本実施例によれば、調理物を見た目による表面の焼き加減は追加焼きで調整し、追加加熱が必要な場合は追加加熱を実行し次回の調理に反映すべく調理パラメータを自動で変更する。また、調理物を食した後に調理物の中の加熱状況を評価することで調理パラメータを変更して次回の調理に反映することで、使用者の満足の行く仕上がりの調理を行うことができるようになる。また調理の回数を多く行い、評価回数が多くなるにつれて、使用者の満足の行く仕上がりの調理を行うことができるようになる。
また、調理物の温度を検出できる温度検出手段、調理物の重さを量ることができる重量検出手段を設ける事で、調理時の調理物の初期温度、初期温度からの温度変化、調理物の重さを検出し、各々の調理物の状況と、その時の調理を行った後の追加加熱の入力情報と評価の評価情報とを関連付けして調理パラメータを管理することで、調理物の初期状態(温度と重さ)の違いに関係なく、適切にレシピ情報を変更し、使用者の満足の行く仕上がりの調理を行うことができるようになる。本実施例では調理パラメータを変更する際に考慮する情報として追加焼き情報や評価情報を用いている。しかし、被調理物の商品名の情報といった商品情報も調理パラメータを変更する際に用いてもよい。例えばパスタにおいては、商品によって茹でる時間が変わることから、同一のレシピであっても茹で時間は異なる。ここで、通信端末120に入力されたパスタの商品名を本体101に送信し、制御手段212にてパスタの商品名から抽出された素材情報に基づいて、調理パラメータを変更してもよい。
本実施例では、調理パラメータの変更及び保管を加熱調理器の本体101に備える制御手段212にて実施するとして説明したが、通信端末120や、サーバ150で実施しても良い。つまり、追加加熱手段220、評価情報処理手段221およびレシピ情報格納手段222はそれぞれ、制御手段212に含まれていてもよいし、通信端末120やサーバ150に含まれていてもよい。
また、本実施例では通信端末120を用いた説明を行ったが、加熱調理器の本体101に、追加加熱を指示するボタンと評価入力手段を設けても良い。
また、図3に示すシーケンス図に示す通り、通信端末120には追加焼きボタンによって追加焼き終了表示313が表示され、評価入力ボタンによって評価画面表示315が表示される。しかし、例えば追加焼きボタンは押下せずに調理を進めて評価入力ボタンを押下した場合は、通信端末120には調理終了表示309の次に評価画面表示315が表示され、追加焼き終了表示313は表示されない。このように、図3に示すシーケンス図に記載されていること全てが通信端末120に表示されたり加熱調理器によって実施されるわけではなく、使用者の選択次第では通信端末120に表示されない画面があり、加熱調理器によって実施されない動作がある。
また、図3のフローチャートでは、調理を終了させるステップ(ステップ307)のあとに追加加熱を開始し、その後調理パラメータを変更している(ステップ314)が、追加加熱は調理終了後の加熱に限られない。つまり、調理開始(ステップ307)から調理終了(ステップ306)の間に使用者はオーブン加熱手段107の庫内の調理物の焼き上がりを目視で確認し、加熱調理の残り時間を長くしたり短くしたり、火力を強くしたり弱くしたりする場合がある。この場合は、調理開始から調理終了の間までに入力された追加加熱の情報も含めて、調理パラメータを変更する。
また、本実施例ではオーブン加熱手段107を用いた調理について説明したが、これに限られない。例えば加熱コイル203を用いた調理であっても、本発明を適用可能である。
図5は、本発明の実施例に係る加熱調理の調理パラメータの共有を示すシステム構成図である。各メニューの調理パラメータやレシピ情報をサーバ150で管理し、この調理パラメータを複数の使用者間で共有しても良い。
一例を説明すると、情報通信端末120Aを有するAさんがあるメニューを調理し、無線ルータ130Aを経由して調理パラメータ、追加加熱の入力情報と評価の評価情報がサーバ150に保有されているとする。Aさんの入力情報と評価情報(実際の調理した調理物の写真でも良い)はレシピに関連付けられてネット上で紹介されており、他の人であるBさんがレシピの紹介情報を気に入れば、このメニューの調理パラメータをサーバ150からダウンロードして加熱調理器の本体101にある制御手段212に送ることで、他人の満足度の高い状態の調理を簡単に再現できるものである。また、他人が紹介してくれる新しく開発したメニューも簡単に再現できるようになる。
以上説明したように本発明によれば、通信端末と送受信を行う加熱調理器の使い勝手を向上させた加熱調理システムを提供することができる。
101 本体
107 オーブン加熱手段
110 前面操作部
110a 前面操作キー
110b 前面表示部
111 電源切/入スイッチ
112 上面操作部
112a 上面操作キー
113 上面表示部
114 通信手段
115 システムキッチン
120 通信端末
121 通信手段
122 通信手段
123 操作・表示部
123a レシピ送信
124 報知部
125 記憶手段
130 無線ルータ
140 ネットワーク
150 サーバ
204 ヒータ
208 ヒータ制御回路
210 商用電源
211 フィルタ手段
212 制御手段
213 報知部
220 追加加熱手段
221 評価情報処理手段
222 レシピ情報格納手段

Claims (5)

  1. 被加熱物を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段への通電を制御する制御回路と、
    前記被加熱物の調理内容を入力する入力手段からの入力信号に基づいて前記制御回路の制御を行う制御手段と、を備えた加熱調理器において、
    調理パラメータを格納するレシピ情報格納手段と、
    追加加熱の情報に基づいて前記調理パラメータを変更する追加加熱手段と、
    調理終了後に入力された前記被加熱物の評価情報に基づいて前記調理パラメータを変更する評価情報処理手段と、を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記加熱調理器の外部と通信するための通信手段を備え、
    前記評価情報処理手段は、前記通信手段と接続可能な通信端末から入力された前記評価情報に基づいて前記調理パラメータを変更する、ことを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理器において、
    前記調理パラメータは、前記調理パラメータが変更される前に行われた調理のレシピとは別のレシピを調理する際に適用可能であり、
    前記レシピと前記別のレシピとは、共通の調理工程を含む、ことを特徴とする加熱調理器。
  4. 被加熱物を加熱する加熱手段と、前記加熱手段への通電を制御する制御回路と、前記被加熱物の調理内容を入力する入力手段からの入力信号に基づいて前記制御回路の制御を行う制御手段と、を備えた加熱調理器と、
    調理パラメータを格納するレシピ情報格納手段と、
    追加加熱の情報に基づいて前記調理パラメータを変更する追加加熱手段と、
    調理終了後に入力された前記被加熱物の評価情報に基づいて前記調理パラメータを変更する評価情報処理手段と、を備えたことを特徴とする加熱調理器の調理システム。
  5. 請求項4に記載の加熱調理器の調理システムにおいて、
    一の調理のレシピに関する複数の前記調理パラメータが格納されたサーバを備え、
    前記複数の調理パラメータは、前記一の調理レシピに基づいて複数のユーザが加熱調理器を動作させることによって変更された調理パラメータであって、
    複数の前記調理パラメータから選択された一の調理パラメータに基づいて、前記加熱手段への通電を制御する、ことを特徴とする加熱調理器の調理システム。
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