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JP2019104561A - エレベーターの乗りかご及びエレベーター - Google Patents

エレベーターの乗りかご及びエレベーター Download PDF

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JP2019104561A JP2017236694A JP2017236694A JP2019104561A JP 2019104561 A JP2019104561 A JP 2019104561A JP 2017236694 A JP2017236694 A JP 2017236694A JP 2017236694 A JP2017236694 A JP 2017236694A JP 2019104561 A JP2019104561 A JP 2019104561A
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章 永尾
Akira Nagao
章 永尾
健二 櫻井
Kenji Sakurai
健二 櫻井
亮平 川端
Ryohei Kawabata
亮平 川端
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Abstract

【課題】簡易な構成で防音効果を得ることができる側板を備えたエレベーターの乗りかご及びエレベーターを提供する。【解決手段】かご室側に面する意匠面を有する側面部、及び、側板部の上下方向における上部及び下部において、側面部の意匠面とは反対側の裏面側に突出するように設けられた折り曲げ部を有する側板本体と、側面部の裏面側に設置された防音材と、側面部との間に防音材を挟むように配置されると共に、折り曲げ部に固定された防音材カバーとを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、防音効果を有する側板を備えるエレベーターの乗りかご及びエレベーターに関する。
従来、昇降路内を高速で移動する高速エレベーターにおいて、乗りかご周辺の気流の乱れによる流体音や、昇降路内の機器からの騒音による乗りかご内への伝搬音を低減するため、乗りかごの側板に防音効果を持たせる構造が開発されている。
特許文献1では、乗りかごの側板を、内側側板と、内側側板の裏面側に取り付けられ、内側側板とは異なる構造の外側側板とで構成することで、共振モードの発生を抑制して遮音性を高めつつ、側板の振動により生じる騒音を低減する構成が開示されている。
特許第5905096号公報
しかしながら、内側側板と外側側板とで構成される側板を用いる場合、構造の異なる側板を2重に設置することになる。このため、構造の複雑化や部品点数の増加が生じる。また、側板の基本構造を変更する必要があるため、生産性が低い。
そこで、本発明は、簡易な構成で防音効果を得ることができる側板を備えたエレベーターの乗りかご及びエレベーターを提供する。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明のエレベーターの乗りかごは、側板本体と、防音材と、防音材カバーとを備える側板を有する。側板本体は、かご室側に面する意匠面を有する側面部、及び、側面部の上下方向における上部及び下部において、側面部の意匠面とは反対側の裏面側に突出するように設けられた折り曲げ部を有する。防音材は、側面部の裏面側に設置されている。防音材カバーは、側面部との間に防音材を挟むように配置されると共に、折り曲げ部に固定されている。
また、本発明のエレベーターは、上記乗りかごを備える。
本発明によれば、簡易な構成で必要な防音性能を有する乗りかごを得ることができる。
本発明の一実施形態に係るエレベーターの乗りかごの内部の様子を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態に係るエレベーターの乗りかごの側板のうち1枚を、かご室側とは反対側の裏面側から見た場合の構成図である。 本発明の一実施形態に係るエレベーターの乗りかごの側板を構成する側板本体及び防音材をかご室側とは反対側の裏面側から見た場合の構成図である。 図2のA−A線上に沿う断面構成図である。 2つの側板を接合した場合の断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るエレベーターの乗りかごの一例を、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではない。以下で説明する各図において、共通の部材には同一の符号を付している。
〈エレベーターの乗りかごの内部の構成〉
図1に、本発明の一実施形態に係るエレベーターの乗りかごの内部の様子を示す概略構成を示す。図1に示すように、本実施形態のエレベーターの乗りかご1は、かご床2と、側板3と、扉部4と、天井5とを備え、これらに囲まれる空間が乗客等を収容できるかご室となる。
かご床2は、例えばタイルなどで構成され、かご室側の面が水平な床面を有する。天井5は、かご室を介してかご床2と対向する位置に設けられている。側板3は、かご室の側面を囲むようにかご床2の周囲に立設され、複数の側板3が互いに接合されることにより、扉部4を除く位置に設けられる。詳述すると、側板3は、扉部4が設けられる前面に対向する背面と、対向して設けられる2つの側面に設けられる。扉部4は、かご室の前面に設けられ、開閉可能に設けられている。扉部4はかご室への出入り口となる。
〈要部の構成〉
図2は、本実施形態に係る側板3のうち1枚を、かご室側とは反対側の裏面側から見た場合の構成図である。また、図3は、本実施形態に係る側板3を構成する側板本体6及び防音材8をかご室側とは反対側の裏面側から見た場合の構成図である。また、図4は、図2のA−A線上に沿う断面構成図である。
図2〜図4に示すように、本実施形態に係る側板3は、側板本体6と、防音材8と、防音材カバー7とを有する。
[側板本体]
側板本体6は、ステンレスや鉄等で構成されており、側面部18と、側面部18と一体に構成された上部折り曲げ部9、下部折り曲げ部10、及び、横折り曲げ部11、12と、側面部18の裏面18b側に設けられる補強板13とを備える。
側面部18は、かご室に面する側に意匠面18aを備える板状の部材で構成されており、上下方向の長さは、かご床側から天井までの所望の範囲を被覆する長さに構成されている。乗りかご1では、側面部18の意匠面18aがかご室側に面するように、側板本体6がかご床2の周囲に配置される。
上部折り曲げ部9は、側面部18の上下方向における上端部に設けられており、図3に示すように、それぞれ矩形状の板状部材で構成された第1曲げ部9aと第2曲げ部9bとを有する。この第1曲げ部9a及び第2曲げ部9bは、側面部18を構成する板状部材の上端部側の一部を、側面部18の裏面18b側に折り曲げることによって構成されており、側面部18と一体に構成されている。
上部折り曲げ部9の第1曲げ部9aは、側面部18の上端部の裏面18b側において、裏面18bに対して垂直方向に延在して設けられている。上部折り曲げ部9の第2曲げ部9bは、第1曲げ部9aの側面部18とは反対側の端部から側面部18の上下方向における下側に延在するように設けられ、側面部18に対して平行になるように構成されている。上部折り曲げ部9の第1曲げ部9aには、図示を省略するが、側板3を天井側に固定するためのボルト孔が設けられている。また、上部折り曲げ部9の第2曲げ部9bには、後述する防音材カバー7との固定に用いられる複数の孔14(図3では2つ)が設けられている。
下部折り曲げ部10は、側面部18の上下方向における下端部に設けられており、図3に示すように、それぞれ矩形状の板状部材で構成された第1曲げ部10aと第2曲げ部10bとを有する。この第1曲げ部10a及び第2曲げ部10bは、側面部18を構成する板状部材の下端部側の一部を、側面部18の裏面18b側に折り曲げることによって構成されており、側面部18と一体に構成されている。
下部折り曲げ部10の第1曲げ部10aは、側面部18の下端部の裏面18b側において、裏面18bに対して垂直方向に延在して設けられている。下部折り曲げ部10の第2曲げ部10bは、第1曲げ部10aの側面部18とは反対側の端部から側面部18の上下方向における上側に延在するように設けられ、側面部20に対して平行になるように構成されている。下部折り曲げ部10の第1曲げ部10aには、図示を省略するが、側板3をかご床2側に固定するためのボルト孔が設けられている。また、下部折り曲げ部10の第2曲げ部10bには、後述する防音材カバー7との固定に用いられる複数の孔15(図3では2つ)が設けられている。
一方の横折り曲げ部11は、側面部18の上下方向に直交する横方向の一方の端部に設けられ、他方の横折り曲げ部12は、側面部18の横方向における他方の端部に設けられている。図3に示すように、横折り曲げ部11、12は、それぞれ矩形状の板状部材で構成された第1曲げ部11a、12aと、第2曲げ部11b、12bとを有する。この第1曲げ部11a、12a及び第2曲げ部11b、12bは、それぞれ、側面部18を構成する板状部材の横方向における端部を、側面部18の裏面18b側に折り曲げられることによって構成されており、側面部18と一体に構成されている。
横折り曲げ部11、12の第1曲げ部11a、12aは、それぞれ、側面部18の裏面8b側において、裏面18bに対して垂直方向に延在して設けられている。横折り曲げ部11、12の第2曲げ部11b、12bは、それぞれ、第1曲げ部11a、12aの側面部18とは反対側の端部から側面部18の中央部に向けて延在し、側面部18と平行に構成されている。横折り曲げ部11、12のそれぞれの第1曲げ部11a、12aには、図示を省略するが、隣接する側板3を接合する際に用いられる複数のボルト孔が設けられている。
本実施形態では、横折り曲げ部11、12は、それぞれ、側面部18の上下方向における上端部から下端部に渡って設けられている。一方、上部折り曲げ部9及び下部折り曲げ部10は、側面部18の横方向において、横折り曲げ部11、12に接触しない所定の範囲に設けられている。
また、上部折り曲げ部9、下部折り曲げ部10における第2曲げ部9b、10bの上下方向における長さは、それぞれの第1曲げ部9a、10aにおけるボルト締結による側板3の取り付け作業を妨げない程度の長さに設定されている。同様に、横折り曲げ部11、12の第2曲げ部11b、12bの横方向における長さは、それぞれの第1曲げ部11a、12bにおけるボルト締結によって隣接する側板3同士を接合する作業を妨げない程度の長さに設定されている。
補強板13は、断面がコ字状に形成された柱状の部材であり、その長手方向が側面部18の上下方向に延在するように側面部18の裏面側の中央に固定されている。補強板13は、側面部18の撓みを抑える目的として取り付けられるものである。補強板13は、例えば溶接などによって側面部18の裏面18bに固定されている。
[防音材]
防音材8は、例えばグラスウールで構成されており、側面部18の裏面18b側に配置可能な矩形形状に形成されている。本実施形態では、図4に示すように、補強板13を挟む2つの領域のそれぞれに防音材8を配置している。
それぞれの防音材8の上下方向の長さは、上部折り曲げ部9及び下部折り曲げ部10のそれぞれの第1曲げ部9a、10aにおけるボルト締結による側板3の取り付け作業を妨げない程度に設定されている。一方、それぞれの防音材8の横方向の長さは、横折り曲げ部11、12の第1曲げ部11a、12aにおけるボルト締結による隣接する側板3同士の締結作業を妨げない程度に設定されている。本実施形態では、図4に示すように、防音材8の横方向の長さは、横折り曲げ部11、12の第2曲げ部11b、12bに達しない長さに設定されている。
また、防音材8は、乗りかご1の昇降時において乗りかご1内における防音性を確保できる程度の厚みに構成されており、必要な防音性能に応じて種々の変更が可能である。
防音材8は、後述する防音材カバー7によって側面部18の裏面18b側に固定保持される。しかしながら、防音材カバー7を固定する前に、防音材8を側面部18の裏面18b側に配置する際に、防音材8と側面部18の裏面18b側とを例えば両面テープ(図示を省略する)などの接着材によって仮止めしてもよい。
[防音材カバー]
防音材カバー7は、アルミニウムなどの軽量の板状部材で構成されており、カバー本体部7aとカバー側面部7bとを備える。カバー本体部7a及びカバー側面部7bは一体形成されている。
カバー本体部7aは、上下方向の長さが上部折り曲げ部9の第2曲げ部9bから下部折り曲げ部10の第2曲げ部10bに達する長さに構成されている。また、横方向の長さが、補強板13を挟んで配置される2つの防音材8全体を覆う長さに構成される。さらに、防音材カバー7は、カバー本体部7aの横方向における両端部と、それらに近接する横折り曲げ部11、12の第2曲げ部11b、12bとの間に、図4に示すように、所定の隙間wが空くように構成されている。
ところで、2つの側板3を隣接して配置する場合、隣接する側板3のそれぞれの横折り曲げ部11、12の第1曲げ部11a、12a同士をボルト22(図5参照)で固定することで、2つの側板3を接合する。そして、この場合のボルト締結作業は、作業者が側板3の裏面側から行う必要がある。したがって、図4に示す隙間wは、2つの側板3を接合する際の横折り曲げ部11、12におけるボルト締結作業を、作業者が側板3の裏面側から行うことができる程度に確保されていればよい。
さらに、カバー本体部7aの上下方向における上部には、上部折り曲げ部9の第2曲げ部9bに設けられた孔14に重なる位置にその孔14と同様の孔(図示を省略する)が設けられている。本実施形態では、カバー本体部7aの上下方向の上部は、上部折り曲げ部9の第2曲げ部9bに設けられた孔14及びその孔14に対応して設けられたカバー本体部7aの孔に挿通されたリベット16により、上部折り曲げ部9に固定されている。
同様に、カバー本体部7aの下部方向における下部には、下部折り曲げ部9の第2曲げ部9bに設けられた孔15に重なる位置にその孔15と同様の孔(図示を省略する)が設けられている。本実施形態では、カバー本体部7aの上下方向の下部は、下部折り曲げ部10の第2曲げ部10bに設けられた孔15及びその孔15に対応しても受けられたカバー本体部7aの孔に挿通されたリベット17により、下部折り曲げ部10に固定されている。
カバー側面部7bは、カバー本体部7aの横方向における両端部に設けられており、防音材8の厚み方向の側面を覆う第1曲げ部71aと、側面部18の裏面18b側に当接する第2曲げ部71bとを有する断面L字状の形状に構成されている。第1曲げ部71aの、防音材8の厚み方向に対する長さは、防音材8を被覆することができる程度の長さに設定されている。また、第2曲げ部71bの横方向における長さは、作業性の観点から、横折り曲げ部11、12の第2曲げ部11b、12bに重ならない程度の長さに設定されている。そして、カバー側面部7bの第2曲げ部71bの、側面部18の裏面18b側に当接する面は、両面テープなどの接着材19により側面部18の裏面18bに接着されている。
本実施形態では、防音材カバー7は、リベット16、17により側板本体6に固定する構成としたが、これに限られるものではなく、ボルト締結や溶接等の機械的締結によって防音材カバー7を側板本体6に固定する構成としてもよい。
また、本実施形態では、カバー側面部7bをリベット16、17によって側板本体6に固定する作業に先立ち、第2曲げ部71bを側面部18の裏面18b側に接着材19で貼り付けておく。こうすることにより、防音材カバー7をリベット16、17によって側板本体6に固定する際、防音材カバー7は側板本体6に接着されている状態となる。このため、防音材カバー7をリベット16、17によって側板本体6に締結する作業を安定して行うことができる。
ところで、両面テープなどの接着材19は、例えば接着面への異物の付着や、経年劣化等により接着強度が弱まる。したがって、防音材カバー7を接着材19のみで側板本体6に固定する構成では、防音材カバー7が側板本体6から剥がれる恐れがある。これに対し、本実施形態では、防音材カバー7の側板本体6への固定を、接着材19による接着と、リベット16、17による機械的締結とで2重に行う。これにより、防音材カバー7の自重は、リベット16、17によって締結された部分に支持され、接着材19が設けられた面に対して作用しないため、防音材カバー7が側板本体6側から剥がれ落ちることがない。
そして、本実施形態では、防音材カバー7によって防音材8全体が被覆され、かつ、防音材カバー7が側板本体6に固定されているため、乗りかご1が昇降移動する際に防音材8が側板本体6から離脱するのを防ぐことができる。また、本実施形態では、防音材カバー7は、カバー本体部7aとカバー側面部7bとで構成されているが、カバー本体部7aのみで構成されていてもよい。本実施形態のように、カバー側面部7bが構成されていることで、防音材8の横方向へのずれを防止することができる。さらには、カバー側面部7bが設けられることにより、防音材カバー7の剛性を高めることができる。したがって、カバー側面部7bが設けられた防音材カバー7を取り付けることにより、側板本体6を補強し、側板本体6の撓みを抑制する効果も奏する。
以上の構成を有する本実施形態の側板3では、例えば、エレベーターに必要な防音性能に合わせて防音材8の厚みを変更する場合、防音材カバー7の形状を防音材8の厚みに合わせて変更すればよく、側板本体6側の構造は変更する必要がない。すなわち、防音材8の厚みに合わせて、カバー側面部7bの第1曲げ部71aの長さや、カバー本体部7aの、上部折り曲げ部9及び下部折り曲げ部10のそれぞれの第2曲げ部9b、10bに対向する部分の形状を変更すればよい。
例えば、エレベーターの昇降速度が早く、より厚い防音材8を設置する必要が有る場合にも、防音材カバー7の厚みなどを変更するだけで対応可能であり、側板本体6側の構造に影響を与えることがない。したがって、本実施形態の側板3において、側板本体6の基本構造を、防音材8の有無によらず統一することができる。これにより、エレベーター毎に使用したい防音材8の厚みが異なる場合でも、側板本体6の基本構造を変える必要がないため、生産性の高い側板3を提供することができる。
また、本実施形態の側板3では、側板本体6に対して、防音材8を挟んで防音材カバー7を配設し、防音材カバー7を側板本体6に固定すればよいため、部品点数が大幅に増加することがなく、簡易な構成で高い防音性能を側板3に持たせることができる。そして、本実施形態では、側板3による防音効果により、乗りかごの昇降時に発生する昇降路内の騒音や、側板3の振動によって発生する騒音のかご室側への伝搬を抑制することができる。
さらに、本実施形態の側板3では、側板本体6の上部折り曲げ部9及び下部折り曲げ部10に防音材カバー7を固定するため、側板本体6の意匠面18aへの影響がない。また、乗りかご1の組みたて時において、側板3をかご室の側面に固定する際の作業手順は、防音材8や防音材カバー7が設けられていない側板3を固定する場合と同様である。このため、従来の側板の取り付け作業と、本実施形態の側板3の取り付け作業とでは、作業手順の大幅な変更がないため、作業を円滑に行うことができる。
〈2つの側板を接合する場合〉
ここで、本実施形態に係る2つの側板3A、3Bを接合する場合において、その接合部分に防音効果を持たせる構成例について説明する。図5は、2つの側板3A、3Bを接合した場合の断面図である。図5において、図4に対応する部分には同一符号を付し、重複説明を省略する。
図5に示すように、横方向に2つの側板3A、3Bを接合する場合には、図5に示した側板3A、3Bを所定の位置に並べて配置すると共に、隣接する側板本体6に設けられたそれぞれの横折り曲げ部11、12の第1曲げ部11a、12a同士をボルト22とナット23により締結する。その後、それぞれの側板本体6の横折り曲げ部11、12の第1曲げ部11a、12aとカバー側面部7bの第1曲げ部71aとの間の隙間に接合部防音材21をはめ込むと共に、隣接する側板3A、3Bの接合部分を覆うように接合部防音材24をはめ込む。
隣接する側板3A、3B間に配置した接合部防音材21、24をはめ込んだ後、それらの接合部防音材21、24を覆うように接合部カバー25を配置する。接合部カバー25は、例えば、上下方向の長さが側板本体6の上下方向の長さと同じ程度に設定され、横方向の長さが隣接する側板3A、3Bのそれぞれのカバー本体部7a、7aに跨る長さに設定された板状部材で構成されている。この接合部カバー25を隣接する側板3A、3Bのそれぞれのカバー本体部7aにボルト26等で固定することにより、側板3A、3Bの接合部分に設けられた接合部防音材21、24の離脱を防ぐことができる。
ところで、接合部防音材21、24及び接合部カバー25の取り付け作業は、現場における乗りかご1の組み立て時に行われる。このため、接合部カバー25を取り付ける場合には、予め、カバー本体部7aの所定の位置にねじ切りが設けられたタップ穴(図示を省略する)を形成しておく。また、接合部カバー25にも、カバー本体部7aに設けたタップ穴に対応する位置に、孔(図示を省略する)を設けておく。そして、接合部カバー25を取り付ける場合には、側板3A、3Bの裏面側から、接合部カバー25の孔を介して側板本体6のタップ穴に到達するボルト26を挿入し、ボルト26をタップ穴に螺合させる。これにより、接合部カバー25を、側板3の裏面側から防音材カバー7に簡単に固定することができる。
このように、本実施形態では、2つの側板3A、3Bを接合して配置する場合にも、接合部分に防音構造を設けることができる。また、2つの側板3A、3Bを接合して配置する場合にも、図4に示す側板3と比較して、カバー本体部7aにタップ穴を設けるだけで、その他の構成は変更する必要がない。このため、側板3A、3Bの生産性を保持することができる。
なお、本実施形態では、カバー本体部7aにタップ穴を設ける構成としたがポップナット等のナット部材をカバー本体部7aに設ける構成としてもよい。これにより、側板3A、3Bの裏面側からの作業のみで接合部カバー25をカバー本体部7aに取り付けることができる。
上述した実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態の構成の一部を他の構成に置き換えることが可能であり、また、上述した実施形態の構成について他の構成を加えることも可能である。また、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1・・・乗りかご、2・・・かご床、3・・・側板、4・・・扉部、5・・・天井、6・・・側板本体、7・・・防音材カバー、8・・・防音材、9・・・上部折り曲げ部、10・・・下部折り曲げ部、11、12・・・横折り曲げ部、13・・・補強板、16、17・・・リベット、18・・・側面部、19・・・接着材、21、24・・・接合部防音材、25・・・接合部カバー

Claims (5)

  1. かご室側に面する意匠面を有する側面部、及び、前記側面部の上下方向における上部及び下部において、前記側面部の前記意匠面とは反対側の裏面側に突出するように設けられた折り曲げ部を有する側板本体と、
    前記側面部の裏面側に設置された防音材と、
    前記側面部との間に防音材を挟むように配置されると共に、前記折り曲げ部に固定された防音材カバーと
    を備える側板を有する
    エレベーターの乗りかご。
  2. 前記防音材カバーは、前記上下方向に直交する横方向の端部において、前記防音材の側面を被覆する側面カバー部を備え、
    前記側面カバー部は、前記側板本体の裏面側に接着剤で固定されている
    請求項1に記載のエレベーターの乗りかご。
  3. 前記防音材は、前記側板本体の裏面に接着部材で固定されている
    請求項2に記載のエレベーターの乗りかご。
  4. 複数の前記側板が隣接して配置され、
    前記隣接して配置された前記2つの側板のうち、一方の側板の防音材カバーから他方の側板の防音材カバーに跨って配置され、前記2つの側板のそれぞれの防音材カバーに固定された接合部カバーと、
    前記接合部カバー、及び、前記2つの側板のそれぞれの側板本体の間に設けられた接合部防音材と、を備える
    請求項3に記載のエレベーターの乗りかご。
  5. かご室側に面する意匠面を有する側面部、及び、前記側面部の上下方向における上部及び下部において、前記側面部の前記意匠面とは反対側の裏面側に突出するように設けられた折り曲げ部を有する側板本体と、
    前記側面部の裏面側に設置された防音材と、
    前記側面部との間に防音材を挟むように配置されると共に、前記折り曲げ部に固定された防音材カバーとを備える側板を有する乗りかごを備える
    エレベーター。
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