JP2018129990A - パッケージユニット及びパッケージユニットのメンテナンス方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、乗客コンベアの制御盤の中に設けられたインバータユニットの保守点検を容易にするため、駆動電源ユニット及び冷却ファンを含む冷却アセンブリと一体となったインバータユニットを制御盤の外側に取り出し可能にすることが開示されている。
箱形ケーシングと、
前記箱形ケーシングの内部に収納された回転機械と、
前記回転機械用のインバータを含むインバータユニットとを備えるパッケージユニットであって、
前記インバータユニットが固定され、前記箱形ケーシングの1つの側面の内側で前記箱形ケーシングの内部構造物に着脱可能に固定された可動部と、
前記可動部の下方で前記内部構造物に設けられ、前記可動部をスライド可能に支持するレールと、
を備え、
前記可動部が前記レールにより前記1つの側面の外側へ引き出し可能に構成されている。
前記可動部は板状体を含み、該板状体は前記1つの側面の内側で前記1つの側面に対して直交方向に沿って配置される。
上記(2)の構成によれば、上記可動部は板状体を含むので、パッケージユニットの内部で設置スペースを取らない。また、該板状体はパッケージユニットの1つ以上の側面に対して直交方向に沿って配置されるので、該側面の外側への取り出しが容易になる。
前記レールは、前記板状体の下端が遊嵌する嵌合部を有する。
上記(3)の構成によれば、板状体を含む可動部をスライド可能に支持するレールが板状体の下端と遊嵌する嵌合部を有するため、可動部がレールから外れることなく、可動部の引き出しが可能になる。
前記インバータユニットに接続された1つ以上の第1ケーブルと、
前記回転機械に接続された1つ以上の第2ケーブルと、
前記第1ケーブルと前記第2ケーブルとを接続及び切り離し可能な端子台と、
を備える。
上記(4)の構成によれば、インバータユニットと回転機械との間に接続されるケーブルを第1ケーブルと第2ケーブルとに分離し、これらを上記端子台で接続及び切り離し可能にすることで、インバータユニットの取り出し時にインバータユニットのみを簡易に取り出すことができる。
前記可動部に固定され前記1つの側面に面して配置され、前記パッケージユニットの外側から操作可能な操作パネルを備える。
上記(5)の構成によれば、上記操作パネルを可動部に固定することで、インバータユニットと共に、操作パネルの保守点検を行うことができる。
前記箱形ケーシングの内部に収納されたヒートポンプサイクル構成機器を備え、
前記回転機械は前記ヒートポンプサイクル構成機器の一部を構成する圧縮機である。
上記(6)の構成によれば、圧縮機を含むヒートポンプサイクル構成機器を備えるパッケージユニットにおいて、圧縮機用のインバータユニットの保守点検を簡易に行うことができる。
前記1つの側面に形成された空気取込み口及び前記箱形ケーシングの上面に形成された空気流出口と、
前記箱形ケーシングの内部で前記空気取込み口の内側に設けられたパネル状熱交換器と、
前記空気取込み口から流入し前記空気流出口から流出する空気流を形成するファンと、
を備える。
上記(7)の構成によれば、空気との熱交換を行うパネル状熱交換器を備えるパッケージユニットにおいて、回転機械用のインバータユニットの保守点検を簡易に行うことができる。
箱形ケーシングと、
前記箱形ケーシングの内部に収納された回転機械と、
前記回転機械用のインバータを含むインバータユニットとを備えるパッケージユニットのメンテナンス方法であって、
前記インバータユニットが固定され前記箱形ケーシングの1つの側面の内側で前記箱形ケーシングの内部構造物に着脱可能に固定された可動部の前記箱形ケーシングに対する固定を解除する固定解除ステップと、
前記箱形ケーシングに対する固定が解除された前記可動部を、前記可動部の下方で前記内部構造物に設けられ前記可動部をスライド可能に支持するレールに対してスライドさせて前記1つの側面の外側へ引き出しメンテナンス作業を行うメンテナンスステップと、
を備える。
前記メンテナンスステップの前段で、前記インバータユニットに接続された1つ以上の第1ケーブルと前記回転機械に接続された1つ以上の第2ケーブルとを切り離すケーブル切り離しステップを備える。
上記(9)の方法によれば、インバータユニットと回転機械との間に接続されるケーブルを第1ケーブルと第2ケーブルとに分離することで、インバータユニットの取り出し時にインバータユニットのみを簡易に取り出すことができ、メンテナンス作業を効率的に実施できる。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
説明の便宜上、ヒートポンプユニットの前後方向及び左右方向を各図に示すように規定する。なお、ヒートポンプユニットの前面を正面とも呼び、後面を背面とも呼ぶ。
箱形ケーシング100は、略矩形形状のベースプレート51の上部に設けられている。すなわち、ベースプレート51の四隅には、4本の支柱101が立設されている。箱形ケーシング100の上面には、後述する空気流出口112が設けられ、空気流出口112の周囲が天板102で覆われている。
正面右側パネル板103には、開口部103aが設けられている。開口部103aは、ヒートポンプユニット50を操作するための、後述するタッチパネル式の操作パネルを操作するための開口部である。
圧縮機56で圧縮された冷媒(例えばCO2)は冷媒循環路54を介してガスクーラ58へ供給され、ガスクーラ58で冷却水路60を流れる冷却水によって冷却される。冷却水路60には冷却水をガスクーラ58に送るポンプ62が設けられる。ガスクーラ58で冷却された冷媒は内部熱交換器64でパネル状熱交換器36から送られる冷媒と熱交換して冷却された後、膨張弁66を経て減圧される、その後、冷媒はパネル状熱交換器36で空気を熱源として気化する。気化した冷媒は、内部熱交換器64でガスクーラ58から送られる冷媒と熱交換して加熱された後、再び圧縮機56に送られて圧縮される。
一実施形態のヒートポンプユニット50では、ガスクーラ58で加熱された温水を熱源として需要先に供給できる。
箱形ケーシング100の内部に、正面100a及び背面100bの空気取込み口111から流入し、一対のパネル状熱交換器36を通り抜け、空気流出口112に至る空気流a(図3参照)が形成される。
図5に示すように、可動部130の板状体131は、仕切壁120の壁面と平行に、すなわち、箱形ケーシング100の正面100aの内側で正面100aに対して直交方向に沿って配置される。
一実施の形態のヒートポンプユニット50は、第1ケーブル13と第2ケーブル14とを接続及び切り離し可能な端子台12を有する。図5に示すように、端子台12は、インバータユニット10の下方で仕切壁120に取り付けられている。第1ケーブル13の一端に設けられた端子のそれぞれを不図示のボルトで端子台12に固定し、第2ケーブル14の一端に設けられた端子のそれぞれを不図示のボルトで端子台12に固定することで、第1ケーブル13のそれぞれと第2ケーブル14のそれぞれとを接続できる。
上述したように、インバータユニット10は、箱形ケーシング100の内部の領域のうち、仕切壁120よりも右側の第1領域151に設けられている。そこで、インバータユニット10にアクセスするため、正面右側パネル板103を取り外す。これにより、図5に示すように、箱形ケーシング100の第1領域151の前面が開放される。そして、ボルト125を取り外す。すなわち、インバータユニット10が固定され箱形ケーシング100の正面100aの内側で箱形ケーシング100の内部構造物である仕切壁120に着脱可能に固定された可動部130の箱形ケーシング100に対する固定を解除する。
なお、上述したように、可動部130の板状体131の下端131aがレール140に支持され、板状体131の右側への傾きが倒れ防止部材122で規制されるので、ボルト125を取り外しても、可動部130はレール140上に留まる。
なお、上述したボルト125の取り外し作業と、第1ケーブル13と第2ケーブル14との切り離し作業とは、何れの作業を先に行ってもよいし、並行して行ってもよい。
なお、インバータユニット10のメンテナンスを終えた後、上述した作業手順とは逆の作業手順で可動部130を仕切壁120に容易に固定できる。
ヒートポンプユニット50はインバータユニット10が固定され、箱形ケーシング100の1つの側面である正面100aの内側で箱形ケーシング100の内部構造物である仕切壁120に着脱可能に固定された可動部130と、可動部130の下方で内部構造物である仕切壁120に設けられ、可動部130をスライド可能に支持するレール140と、を備え、可動部130がレール140により正面100aの外側へ引き出し可能に構成されている。
このように、可動部130は板状体131を含むので、ヒートポンプユニット50の内部で設置スペースを取らない。また、該板状体131はヒートポンプユニット50の正面100aに対して直交方向に沿って配置されるので、正面100aの外側への取り出しが簡易になる。
このように、板状体131を含む可動部130をスライド可能に支持するレール140が板状体131の下端131aと遊嵌する嵌合部141を有するため、可動部130がレール140から外れることなく、可動部130の引き出しが可能になる。
このように、インバータユニット10と圧縮機56との間に接続されるケーブルを第1ケーブル13と第2ケーブル14とに分離し、これらを端子台12で接続及び切り離し可能にすることで、インバータユニット10の取り出し時にインバータユニット10を簡易に取り出すことができる。
このように、操作パネル11を可動部130に固定することで、インバータユニット10と共に、操作パネル11の保守点検を行うことができる。
これにより、圧縮機56を含むヒートポンプサイクル構成機器52を備えるヒートポンプユニット50において、圧縮機56用のインバータユニット10の保守点検を簡易に行うことができる。
これにより、空気との熱交換を行うパネル状熱交換器36を備えるヒートポンプユニット50において、圧縮機56用のインバータユニット10の保守点検を簡易に行うことができる。
これにより、インバータユニット10と圧縮機56との間に接続されるケーブルを第1ケーブル13と第2ケーブル14とに分離することで、インバータユニット10の取り出し時にインバータユニット10等を簡易に取り出すことができ、メンテナンス作業を効率的に実施できる。
例えば、上述の実施形態では、ヒートポンプサイクルを構成する機器を備えるヒートポンプユニット50について説明したが、ヒートポンプユニット50について上述した内容は、冷凍サイクルを構成する機器を備える冷凍ユニットに適用可能である。
この場合、上述したインバータユニット10と共にファン34を駆動する電動モータ用のインバータユニットを可動部130に取り付けてもよく、ファン34を駆動する電動モータ用のインバータユニットだけを可動部130に取り付けてもよい。
また、インバータユニット10が取り付けられた可動部130の他に、ファン34を駆動する電動モータ用のインバータユニットが取り付けられた可動部を別途設けてもよい。
なお、レール140と板状体131との凹凸関係を上述した一実施形態とは逆となるようにレール140及び板状体131を構成してもよい。
11 操作パネル
12 端子台
13 第1ケーブル
14 第2ケーブル
34 ファン
36 パネル状熱交換器
50 ヒートポンプユニット
51 ベースプレート
52 ヒートポンプサイクル構成機器
54 冷媒循環路
56 圧縮機
58 ガスクーラ
64 内部熱交換器
66 膨張弁
70 冷媒タンク
100 箱形ケーシング
100a 前面(正面)
100b 後面(背面)
100c 右側面
100d 左側面
101 支柱
102 天板
103 正面右側パネル板
103a 開口部
111 空気取込み口
112 空気流出口
120 仕切壁
130 可動部
131 板状体
131a 下端
140 レール
141 嵌合部
141a 受け面
141b 折り曲げ部
151 第1領域
152 第2領域
a 空気流
M 電動モータ
Claims (9)
- 箱形ケーシングと、
前記箱形ケーシングの内部に収納された回転機械と、
前記回転機械用のインバータを含むインバータユニットとを備えるパッケージユニットであって、
前記インバータユニットが固定され、前記箱形ケーシングの1つの側面の内側で前記箱形ケーシングの内部構造物に着脱可能に固定された可動部と、
前記可動部の下方で前記内部構造物に設けられ、前記可動部をスライド可能に支持するレールと、
を備え、
前記可動部が前記レールにより前記1つの側面の外側へ引き出し可能に構成されていることを特徴とするパッケージユニット。 - 前記可動部は板状体を含み、該板状体は前記1つの側面の内側で前記1つの側面に対して直交方向に沿って配置されることを特徴とする請求項1に記載のパッケージユニット。
- 前記レールは、前記板状体の下端が遊嵌する嵌合部を有することを特徴とする請求項2に記載のパッケージユニット。
- 前記インバータユニットに接続された1つ以上の第1ケーブルと、
前記回転機械に接続された1つ以上の第2ケーブルと、
前記第1ケーブルと前記第2ケーブルとを接続及び切り離し可能な端子台と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のパッケージユニット。 - 前記可動部に固定され前記1つの側面に面して配置され、前記パッケージユニットの外側から操作可能な操作パネルを備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のパッケージユニット。
- 前記箱形ケーシングの内部に収納されたヒートポンプサイクル構成機器を備え、
前記回転機械は前記ヒートポンプサイクル構成機器の一部を構成する圧縮機であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のパッケージユニット。 - 前記1つの側面に形成された空気取込み口及び前記箱形ケーシングの上面に形成された空気流出口と、
前記箱形ケーシングの内部で前記空気取込み口の内側に設けられたパネル状熱交換器と、
前記空気取込み口から流入し前記空気流出口から流出する空気流を形成するファンと、
を備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のパッケージユニット。 - 箱形ケーシングと、
前記箱形ケーシングの内部に収納された回転機械と、
前記回転機械用のインバータを含むインバータユニットとを備えるパッケージユニットのメンテナンス方法であって、
前記インバータユニットが固定され前記箱形ケーシングの1つの側面の内側で前記箱形ケーシングの内部構造物に着脱可能に固定された可動部の前記箱形ケーシングに対する固定を解除する固定解除ステップと、
前記箱形ケーシングに対する固定が解除された前記可動部を、前記可動部の下方で前記内部構造物に設けられ前記可動部をスライド可能に支持するレールに対してスライドさせて前記1つの側面の外側へ引き出しメンテナンス作業を行うメンテナンスステップと、
を備えることを特徴とするパッケージユニットのメンテナンス方法。 - 前記メンテナンスステップの前段で、前記インバータユニットに接続された1つ以上の第1ケーブルと前記回転機械に接続された1つ以上の第2ケーブルとを切り離すケーブル切り離しステップを備えることを特徴とする請求項8に記載のパッケージユニットのメンテナンス方法。
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