JP2018008307A - 光加工装置及び光加工物の生産方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態のレーザパターニング装置における加工対象物は、基材上にITO薄膜が形成された光透過性を有するワークである。本実施形態のワークは、実質的に透明な部材であって、その加工後に搭載される製品の使用時にユーザーに視認されるタッチパネル基板等のユーザー視認部材となるものである。本実施形態では、ワーク上のITO薄膜にレーザ光(加工光)を照射して部分的にITO薄膜を除去することにより、ITO薄膜をパターニング加工する。
本実施形態のレーザパターニング装置は、レーザ出力部1と、レーザ走査部2と、ワーク搬送部3と、制御部4とを備えている。
レーザ出力部1は、光源としてのレーザ発振器11と、レーザ発振器11から出力される加工光としてのレーザ光Lのビーム径を拡大するビームエキスパンダ12とを有する。
レーザ走査部2は、レーザ光Lを反射するX軸方向走査用とY軸方向走査用の2つのガルバノミラー21aをステッピングモータ21bで回動させてX軸方向及びY軸方向にレーザ光Lを走査させる加工箇所変更手段としての光走査手段であるガルバノスキャナ21と、ガルバノスキャナ21で走査されたレーザ光Lをワーク35の表面(被加工面)又は基材とITO膜との界面等のワーク内部(ワーク表面から所定深さだけオフセットした箇所)に集光させる集光手段としてのfθレンズ22とを有する。
ワーク搬送部3は、ワーク35を副走査方向(Y軸方向)に移動させる搬送ローラ対32を備え、搬送ローラ対32で挟持したワーク35を副走査方向(Y軸方向)へ搬送する。
本実施形態のレーザ発振器11は、MOPA(Master Oscillator Power Amplifier)と呼ばれるパルスファイバレーザである。このレーザ発振器11は、シードLD74をパルスジェネレータ73でパルス発振させてシード光を生成し、光ファイバアンプで複数段階に増幅するパルスエンジン部70と、パルスエンジン部70から出力されるレーザ光Lを導光する出力ファイバ71と、平行光束化手段としてのコリメート光学系83により略平行光束としてレーザ光Lを出射する出力ヘッド部72とから構成されている。本実施形態では、出力ヘッド部72のみがレーザ出力部1に設けられる。
本実施形態におけるワーク35は、スプール軸51上にロール状に巻かれた長尺なものであり、そこから引き出されたワーク部分が入口ガイド板52に沿って搬送ローラ対32のニップに挟持され、搬送ローラ対32の駆動によって巻き出されて加工テーブル53上にセットされる。加工テーブル53には無数の細孔が形成されており、加工テーブル53の裏面に形成された空洞部57の空気をポンプ58が吸い出すことにより、ワーク35を加工テーブル53の表面に吸着させ、加工領域36におけるワーク35の平面性を確保している。加工後のワークは、カッター54を主走査方向へ移動させることにより所定サイズごとに裁断され、トレイ55に排出される。
また、主走査方向の各停止目標位置に応じてレンズ39の位置を個別に移動調整するアクチュエータを備え、集光距離を停止目標位置ごとに可変することにより、被加工面に対するキャリッジの移動方向の平行度がわずかにずれている場合であってもfθレンズ22の結像位置を精度よく合わせることができる。
L = f × θ ・・・(1)
この式(1)に示すように、加工領域36の広さは、ガルバノスキャナ21の走査範囲(ガルバノミラー21aの最大傾斜角度)によって制限されることになる。ここで、ガルバノスキャナ21の走査範囲が広がるほど、ワーク35上での適切な集光が困難となるため、加工領域36内における加工の均一性を維持することが難しくなる。そのため、ガルバノスキャナ21の走査範囲すなわちガルバノミラー21aの最大傾斜角度θを広げるにも限界がある。したがって、ガルバノスキャナ21の走査範囲(ガルバノミラー21aの最大傾斜角度θ)を広げて加工領域36の広さを拡げることには限界がある。
σ = f × (2π/P) ・・・(2)
この式(2)に示すように、fθレンズ22の焦点距離fを長くするほど、加工分解能σが低くなる。よって、高い加工分解能σによる高精細な加工の実現と、より広い加工領域の実現とは、トレードオフの関係にある。したがって、加工分解能σを考慮すると、焦点距離fを長くして加工領域36の広さを拡げることにも限界がある。
まず、制御PC40は、ワーク35上の被加工部分を特定するための被加工部分番号Nをゼロにセットした後(S1)、副走査制御部30によりステッピングモータ31を制御して、ワーク35を副走査方向に沿ってワーク搬送方向Bへ移動させる(S2)。そして、ワーク35の表面に形成したアライメントマーク37がモニタカメラ33,34の撮像領域へ移動すると、モニタカメラ33,34の画像データからアライメントマーク37が検出される(S3)。
ワークが停止したときのアライメントマーク37の中心位置と目標位置Oとのズレ量は、モニタカメラ33,34で撮像した画像の中心位置Oと当該画像上に映し出されるアライメントマーク37の中心位置とのズレ量から算出される。本実施形態では、このワークズレ量を、X軸方向(主走査方向)におけるズレ量であるX軸方向ワークズレ量Δxwと、Y軸方向(副走査方向)におけるズレ量であるY軸方向ワークズレ量Δywと、ワーク35の主走査方向両端における副走査方向同位置に形成されている2つのアライメントマーク37を結ぶ直線とX軸方向と(主走査方向)とのなす角度である傾斜ワークズレ量Δφwとで表している。
ΔDxi = Δxw+Δxc+(d0+(i−1)×d)×(cosΔφ−1)+δxi
・・・(3−1)
ΔDyi = Δyw+(d0+(i−1)×d)×(sinΔφ−1)+δyi
・・・(3−2)
ΔDφi = Δφw+δφi ・・・(3−3)
図10は、キャリッジ停止時におけるキャリッジ25の姿勢ズレを示す説明図である。
キャリッジ25は、図10に示すように、リニアガイド29に沿って移動を可能にするため、キャリッジ25とリニアガイド29との間には必要なガタが存在する。また、リニアガイド29の真直性などの加工誤差も存在する。これらのガタや加工誤差に起因して、キャリッジ停止時におけるキャリッジ25の姿勢は、目標の姿勢に対してズレたものとなる。このズレは、キャリッジ移動方向である主走査方向(X軸方向)に平行な回動軸回りの回動誤差(ヨーイング誤差α)と、ワーク35の被加工面に対して平行な方向かつキャリッジ移動方向に対して直交する方向である副走査方向(Y軸方向)に平行な回動軸回りの回動誤差(ピッチング誤差β)と、ワーク35の被加工面の法線方向(Z軸方向)に平行な回動軸回りの回動誤差(ローリング誤差γ)とによって表すことができる。
また、キャリッジ姿勢ズレ量δxi,δyi,δφiによる加工位置ズレが許容範囲内である場合には、キャリッジ姿勢ズレ量δxi,δyi,δφiによる補正を行う必要はない。
次に、本実施形態におけるパターニング加工処理の一変形例(以下、本変形例を「変形例1」という。)について説明する。
上述した実施形態においては、アライメントマーク37を、ワーク35上の主走査方向両端領域(被加工部分36−1〜36−24よりもワーク側端部寄りの箇所)に形成した例であった。この場合、本実施形態のようにワーク35の主走査方向寸法が比較的長いものであると、ワーク35上の主走査方向中央領域(第二停止位置にキャリッジを停止させて加工される被加工部分36−2,36−5,36−8,36−11,36−14,36−17,36−20,36−23等)の副走査方向の停止位置精度を確保することが難しい。本変形例1では、アライメントマーク37を、ワーク35上の主走査方向両端領域ではなく、ワーク35上の主走査方向中央領域(各被加工部分36−1〜36−24に対して副走査方向から近接する領域)の非加工部分に形成する。
本変形例1においても、図16(a)に示すように、キャリッジ25を、第一停止位置、第二停止位置、第三停止位置に順次移動させ、各停止位置においてワーク35上の対応するITO膜の被加工部分のレーザパターニング処理を行う。ただし、本変形例1では、アライメントマーク37をワーク35上の主走査方向両端領域には形成しないため、キャリッジ25は、第一マーク形成位置や第二マーク形成位置には停止させる必要がない。よって、キャリッジ25は、ホームポジションから第一マーク形成位置で停止することなく第一停止位置へ移動し、第三停止位置から第二マーク形成位置で停止することなくホームポジションへ移動する。
次に、本実施形態におけるパターニング加工処理の他の変形例(以下、本変形例を「変形例2」という。)について説明する。
上述した実施形態や変形例1と同様に、本変形例2のワークも、実質的に透明な部材であって、その加工後に搭載される製品の使用時にユーザーに視認されるタッチパネル基板等のユーザー視認部材となるものである。このようなユーザー視認部材となるワーク35は、レーザパターニング処理により加工されたワーク上の被加工部分が製品使用時にユーザーに視認されるため、従来のようにインク等により形成される有色のアライメントマークでは、その被加工部分内にアライメントマークを形成することは、製品品質の低下につながる。
本変形例2においても、上述した変形例1と同様、図17(a)に示すように、キャリッジ25を、第一停止位置、第二停止位置、第三停止位置に順次移動させ、各停止位置においてワーク35上の対応するITO膜の被加工部分のレーザパターニング処理を行う。そして、各停止位置においてワーク35上の対応するITO膜の被加工部分のレーザパターニング処理を行う際に、それぞれの被加工部分内の所定箇所にアライメントマーク37を形成する。このアライメントマーク37の形成は、例えば、それぞれの被加工部分の加工データにアライメントマーク37を形成するためのマークデータを付加することにより、各被加工部分のレーザパターニング処理内で行うことができる。
次に、本実施形態におけるパターニング加工処理の更に他の変形例(以下、本変形例を「変形例3」という。)について説明する。
上述した実施形態や変形例1及び2のように、レーザパターニング処理に用いるレーザ光(加工光)を利用してレーザ加工によりアライメントマーク37を形成する場合、通常の撮像によって得られる撮像画像上では、加工されたマーク部分(加工箇所)と非マーク部分(非加工箇所)との間のコントラストを得ることが難しい。そのため、ワーク35上にインク等による有色マークを形成する場合と比較して、その撮像画像に基づくマーク位置の検出精度が低い。
本変形例3では、照明手段としての照明光源38aによりモニタカメラ33,34の撮像領域を照明し、照明されたアライメントマーク37をモニタカメラ33,34で撮像して得られる撮像画像に基づいてアライメントマーク37の位置検出を行う。本変形例3では、照明光源38aからの照明光をモニタカメラ33,34の撮像方向と同じ方向から照射できるようにハーフミラー38bを配置した構成を採用している。
(態様A)
ワーク35等の加工対象物の被加工面上の被加工部分をワーク搬送部3等の搬送手段による搬送によって加工領域36へ順次送り込み、該加工対象物上の被加工部分を該加工領域で停止させた状態で、レーザ出力部1及びレーザ走査部2等の光照射手段からのレーザ光L等の加工光により加工するレーザパターニング装置等の光加工装置において、加工対象物上にアライメントマーク37等の検出用マークを形成するレーザ出力部1及びレーザ走査部2等のマーク形成手段と、前記マーク形成手段により形成された検出用マークの位置を検出するモニタカメラ33,34,33’,34’,35’等の位置検出手段と、前記位置検出手段の検出結果に基づいて前記光照射手段からの加工光による加工位置を制御する加工位置制御を実行する制御PC40等の制御手段とを有することを特徴とする。
本態様によれば、マーク形成手段により加工対象物上に形成した検出用マークの位置検出結果から、搬送手段による加工対象物の停止位置ズレ(ワークズレ量Δxw,Δyw,Δφw)を把握し、その停止位置ズレに起因した加工位置ズレを補正することができる。よって、加工対象物の停止位置ズレに起因した加工位置ズレを抑制することができる。
また、本態様によれば、本光加工装置に備わったマーク形成手段により加工対象物上に検出用マークを形成することができる。そのため、本光加工装置による加工工程前の別工程で加工対象物上に検出用マークを形成しておく工程を行う必要がない。しかも、加工対象物への加工処理と並行して検出用マークの形成を行うことで、トータルの加工処理時間を短くすることが可能となる。
前記態様Aにおいて、前記制御手段が実行する加工位置制御は、前記搬送手段により加工対象物を所定の基準位置へ搬送させ、前記マーク形成手段により該加工対象物上の所定箇所に前記検出用マークを形成させた後、前記搬送手段により該加工対象物上の被加工部分を前記加工領域へ送り込む間欠搬送を行う際に前記位置検出手段により該検出用マークの位置を検出させ、その検出結果を用いて加工位置ズレを軽減させる制御であり、前記所定の基準位置は、過去の加工時に前記加工対象物上の被加工部分を前記加工領域に停止させた時の停止位置であることを特徴とする。
これによれば、過去の加工時に加工された被加工部分の位置に対して、今回の加工時に加工する被加工部分の位置を高い精度で位置合わせできる。
前記態様A又はBにおいて、前記位置検出手段は、前記搬送方向における前記加工領域よりも下流側で、前記検出用マークの位置を検出することを特徴とする。
これによれば、過去の加工時に形成された検出用マークの位置を使って、搬送手段による加工対象物の停止位置ズレを把握できる。
前記態様Cにおいて、前記マーク形成手段は、前記光照射手段からの加工光によって加工対象物上の所定箇所を加工することにより前記検出用マークを形成することを特徴とする。
これによれば、検出用マークを形成するための専用のマーク形成手段を必要とせず、構成の簡素化を図ることができる。
前記態様Dにおいて、前記位置検出手段は、照明光源38a等の照明手段により照明された検出用マークを撮像して得られる撮像画像に基づいて、該検出用マークの位置を検出するものであり、前記照明手段は、前記加工光によって加工された加工箇所と非加工箇所との間の前記撮像画像上のコントラストが白色光と比較して高い青色波長帯等の特定波長帯の照明光を照射することを特徴とする。
通常、光照射手段からの加工光によって形成される検出用マークは、インク等の有色マークと比べて撮像画像上のコントラストが得にくいため、位置検出精度が低下しやすい。本態様によれば、特定波長帯の照明光で照明した検出用マークを撮像し、その撮像画像に基づいて位置検出を行うため、高いコントラストの撮像画像が得られる。よって、光照射手段からの加工光によって形成される検出用マークの位置検出精度を高めることができる。
前記態様A〜Eのいずれかの態様において、前記マーク形成手段は、前記光照射手段からの加工光によって加工対象物上の被加工部分内の所定箇所を加工することにより前記検出用マークを形成することを特徴とする。
これによれば、加工対象物上の被加工部分の停止位置精度をより高めることができる。なお、加工対象物上の被加工部分が製品使用時にユーザーに視認されるものである場合には、その被加工部分内に検出用マークを形成すると、その検出用マークが製品使用時にユーザーに視認され、製品品質を低下させるおそれがある。このような場合でも、検出用マークを光照射手段からの加工光によって形成する場合であれば、検出用マークがインク等の有色マークと比べて視認されにくいため、その被加工部分内に検出用マークを形成しても製品品質を低下させることはない。
前記態様A〜Fのいずれかの態様において、前記制御手段は、前記搬送方向で隣り合う加工対象物上の2つの被加工部分が、互いに隣接するように、又は、互いに一部重複するように、前記加工の制御を実行することを特徴とする。
これによれば、搬送手段による加工対象物の搬送方向において加工対象物上の各被加工部分間で連続する加工を施すことが可能である。これにより、搬送手段による加工対象物の搬送方向において、加工対象物の各被加工部分が独立したものではなく、複数の被加工部分によって1つの加工対象となるような加工対象物の加工処理を行うことが可能となる。このような加工処理においては、各被加工部分間の連続性が要求され、各被加工部分において高い加工位置精度が求められる。本態様によれば、搬送手段による加工対象物の停止位置ズレに起因した加工位置ズレを抑制できるため、要求される高い加工位置精度を得ることができる。
前記態様A〜Gのいずれかの態様において、前記マーク形成手段は、前記搬送方向に対して直交する幅方向における複数箇所に前記検出用マークを形成し、前記位置検出手段は、前記複数箇所に形成された検出用マークの位置を検出し、前記制御手段は、前記位置検出手段が検出した前記複数箇所の検出用マークの位置に基づいて前記加工位置制御を実行することを特徴とする。
これによれば、搬送手段の搬送によって加工対象物の幅方向の異なる地点間で相対的な停止位置ズレが生じる加工位置ズレを抑制することができる。
前記態様A〜Hのいずれかの態様において、前記制御手段は、前記位置検出手段の検出結果に基づいて前記搬送手段により前記加工対象物を移動させることにより、前記加工位置制御を実行することを特徴とする。
これによれば、搬送手段により加工対象物の停止位置を前後させて補正することができ、簡易な制御で加工位置ズレを補正することができる。
前記態様A〜Iのいずれかの態様において、前記加工制御手段は、前記位置検出手段の検出結果に基づいて前記加工データを補正することにより、前記加工位置制御を実行することを特徴とする。
搬送手段による加工対象物の停止位置ズレに起因した加工位置ズレを補正する方法としては、搬送手段により加工対象物の停止位置を前後させて補正する方法も考えられる。しかしながら、搬送手段による加工対象物の停止位置を制御可能な最小単位(補正可能な最小のズレ量)が比較的大きいため、微小な加工位置ズレを補正することができない。また、搬送手段の搬送に必要なガタの存在等が原因で、停止状態の加工対象物を搬送手段により微小距離だけ動かすことを高精度に実現することが難しい。
本態様においては、加工データを補正する方法であるため、補正可能な最小のズレ量は、加工分解能(制御可能な加工位置の最小単位)と同等であり、微小な加工位置ズレも補正することが可能となる。
加工対象物上の被加工部分を加工領域で停止させた状態で加工光により加工するとともに、該加工対象物上に検出用マークを形成するステップと、前記加工対象物の前記被加工部分を搬送して前記加工領域へ送り込み、前記検出用マークを検出し、前記検出用マークの検出結果に基づいた加工を行うステップとを有することを特徴とする光加工物の生産方法である。
本態様によれば、加工対象物に対する加工とともに、その加工対象物上に検出用マークを形成できるため、本光加工装置による加工工程前の別工程で加工対象物上に検出用マークを形成しておく工程を行う必要がない。しかも、加工対象物への加工処理と並行して検出用マークの形成を行うことで、トータルの加工処理時間を短くすることが可能となる。
2 レーザ走査部
3 ワーク搬送部
4 制御部
20 ガルバノスキャナ制御部
21 ガルバノスキャナ
21’ 副走査直動ステージ
23 モニタカメラ
24 主走査制御部
25 キャリッジ
27’ 主走査直動ステージ
30 副走査制御部
32 搬送ローラ対
33,34,33’,34’,33’ モニタカメラ
35 ワーク
36 加工領域
36−1〜36−24 被加工部分
37 アライメントマーク
38a 照明光源
38b ハーフミラー
53 加工テーブル
91 ポリゴンスキャナ
Claims (11)
- 加工対象物の被加工面上の被加工部分を搬送手段による搬送によって加工領域へ順次送り込み、該加工対象物上の被加工部分を該加工領域で停止させた状態で、光照射手段からの加工光により加工する光加工装置において、
加工対象物上に検出用マークを形成するマーク形成手段と、
前記マーク形成手段により形成された検出用マークの位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段の検出結果に基づいて前記光照射手段からの加工光による加工位置を制御する加工位置制御を実行する制御手段とを有することを特徴とする光加工装置。 - 請求項1に記載の光加工装置において、
前記制御手段が実行する加工位置制御は、前記搬送手段により加工対象物を所定の基準位置へ搬送させ、前記マーク形成手段により該加工対象物上の所定箇所に前記検出用マークを形成させた後、前記搬送手段により該加工対象物上の被加工部分を前記加工領域へ送り込む間欠搬送を行う際に前記位置検出手段により該検出用マークの位置を検出させ、その検出結果を用いて加工位置ズレを軽減させる制御であり、
前記所定の基準位置は、過去の加工時に前記加工対象物上の被加工部分を前記加工領域に停止させた時の停止位置であることを特徴とする光加工装置。 - 請求項1又は2に記載の光加工装置において、
前記位置検出手段は、前記搬送方向における前記加工領域よりも下流側で、前記検出用マークの位置を検出することを特徴とする光加工装置。 - 請求項3に記載の光加工装置において、
前記マーク形成手段は、前記光照射手段からの加工光によって加工対象物上の所定箇所を加工することにより前記検出用マークを形成することを特徴とする光加工装置。 - 請求項4に記載の光加工装置において、
前記位置検出手段は、照明手段により照明された検出用マークを撮像して得られる撮像画像に基づいて、該検出用マークの位置を検出するものであり、
前記照明手段は、前記加工光によって加工された加工箇所と非加工箇所との間の前記撮像画像上のコントラストが白色光と比較して高い特定波長帯の照明光を照射することを特徴とする光加工装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光加工装置において、
前記マーク形成手段は、前記光照射手段からの加工光によって加工対象物上の被加工部分内の所定箇所を加工することにより前記検出用マークを形成することを特徴とする光加工装置。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光加工装置において、
前記制御手段は、前記搬送方向で隣り合う加工対象物上の2つの被加工部分が、互いに隣接するように、又は、互いに一部重複するように、前記加工の制御を実行することを特徴とする光加工装置。 - 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光加工装置において、
前記マーク形成手段は、前記搬送方向に対して直交する幅方向における複数箇所に前記検出用マークを形成し、
前記位置検出手段は、前記複数箇所に形成された検出用マークの位置を検出し、
前記制御手段は、前記位置検出手段が検出した前記複数箇所の検出用マークの位置に基づいて前記加工位置制御を実行することを特徴とする光加工装置。 - 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光加工装置において、
前記制御手段は、前記位置検出手段の検出結果に基づいて前記搬送手段により前記加工対象物を移動させることにより、前記加工位置制御を実行することを特徴とする光加工装置。 - 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の光加工装置において、
前記加工制御手段は、前記位置検出手段の検出結果に基づいて前記加工データを補正することにより、前記加工位置制御を実行することを特徴とする光加工装置。 - 加工対象物上の被加工部分を加工領域で停止させた状態で加工光により加工するとともに、該加工対象物上に検出用マークを形成するステップと、
前記加工対象物の前記被加工部分を搬送して前記加工領域へ送り込み、前記検出用マークを検出し、前記検出用マークの検出結果に基づいた加工を行うステップとを有することを特徴とする光加工物の生産方法。
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