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JP2017536813A - Rnaウイルスを検出するための組成物及び方法 - Google Patents

Rnaウイルスを検出するための組成物及び方法 Download PDF

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JP2017536813A JP2017521095A JP2017521095A JP2017536813A JP 2017536813 A JP2017536813 A JP 2017536813A JP 2017521095 A JP2017521095 A JP 2017521095A JP 2017521095 A JP2017521095 A JP 2017521095A JP 2017536813 A JP2017536813 A JP 2017536813A
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Abstract

本発明は、粗生体試料において抽出したRNAで実施できる等温核酸増幅反応を使用する、RNAウイルス感染を迅速に同定する方法を提供する。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2014年10月20日に出願された米国仮特許出願第62/066,277号及び2015年1月15日に出願された米国仮特許出願62/104,008号の優先権並びに利益を主張する。これらの出願のそれぞれの全内容はここで本明細書に参照により組み込まれる。
エボラウイルスは出血熱を引き起こし、死亡率が感染したヒトの50%〜90%に達する。エボラウイルス(EBOV)は、4つの種、ザイールEBOV、スーダンEBOV、コートジボアールEBOV、レストンEBOVを含む。エボラウイルスによるヒトへの感染は典型的には、エボラウイルスに感染した動物又は患者の汚染血液、組織、及び/又は排泄物との接触によって生じる。患者は、典型的にはエボラ感染の4〜10日後に症状を示す。この長い潜伏期間は、保有者が疾病の任意の兆候を表す前に、ウイルスが新しい地域へと運ばれる機会を与える。エボラの症状は、発熱、悪寒、吐き気、及び筋肉痛を含む。そのような症状は、様々な疾病で現れるため、初期ではエボラ感染が誤診され、それにより疾患の蔓延が助長され得る重大なリスクがある。後期では、エボラ−感染対象は、典型的には嘔吐、下痢、咳、血管症状、頭痛、錯乱、昏睡、粘膜出血、血性下痢、及び最終的には多臓器不全を発症して死亡する。エボラ患者の体液は感染性が高く、エボラ患者の死体も同様である。
西アフリカにおける2014年後半のエボラ感染が、1週間当たり10,000人に上ると予想されるように、エボラ感染の公衆衛生上の懸念が高まっている。医療従事者は、エボラ患者の体液に曝露されるため、感染した患者からエボラがうつるリスクがある。接触の程度及び頻度が増加すると、感染のリスクが高まる。1976年のスーダンエボラ大流行では、エボラ患者を看護する医療従事者の81%がウイルスに感染した。医療スタッフ及び医療従事者の不必要な感染を避けるために、適切な感染対策を設け、伝染のリスクを最小限にするようなエボラの早期の検出が重要である。
西アフリカでも国際的にもエボラの蔓延を止めるために、感染した対象はすぐに隔離され、適切な保護具がこれらの対象をケアする医療従事者に使用され得るような迅速な診断が必須である。高力価の感染性フィロウイルスが、疾病の初期に血液及び組織に存在する。現在、エボラは、ウイルス単離、リアルタイム定量的RT−PCRを含む逆転写−PCR(RT−PCR)、抗原捕捉酵素結合免疫吸着法(ELISA)、免疫染色による抗原検出、及び真性ウイルス抗原を使用するIgG−及びIgM−ELISAによって同定される。残念ながら、これらの試験は、精製及び単離されたRNAにしか実施することができず、エボラが風土病である多くの地域では不足している実験道具及び熟練の技術者の利用を必要とするため、時間がかかる。
したがって、エボラウイルスに感染した患者を迅速に同定する改善された方法が緊急に必要である。
本発明は、粗生体試料において抽出したRNAで実施できる等温核酸増幅反応を使用する、エボラ感染を迅速に同定する方法を提供する。
一態様では、本発明は、逆転写とカップリングされた等温増幅反応において特定の標的ポリヌクレオチド(例えばRNA)を検出する方法であって、
(a)cDNA合成に許容的な条件下で、逆転写酵素及びdNTPの存在下、試料中の標的ポリヌクレオチド分子をプライマーと接触させ、それによりcDNAを生成するステップ;
(b)cDNAを、cDNAの等温増幅に許容的な条件下で、ニッキング酵素、dNTP、検出可能なオリゴヌクレオチドプローブ、及び鎖置換ポリメラーゼの存在下、フォワード及びリバースプライマーと接触させるステップであって、フォワード及びリバースプライマーはそれぞれ、それらのそれぞれの5’末端領域内に少なくとも1つのニッキング酵素認識配列を持ち、cDNAにそれらのそれぞれの3’末端領域で特異的に結合する、ステップ;及び
(c)アンプリコンへの検出可能なオリゴヌクレオチドプローブハイブリダイゼーションに特異的なシグナルを検出するステップであって、シグナルの検出が試料中に存在する標的ポリヌクレオチドの存在又は量を示し、シグナルを検出できないことが試料中の標的ポリヌクレオチドの非存在を示す、ステップ;
を含む、方法を提供する。
別の態様では、本発明は、試料中のRNAウイルスを検出する方法であって、
(a)cDNA合成に許容的な条件下で、逆転写酵素及びdNTPの存在下、生体試料中のRNAウイルスポリヌクレオチド分子をプライマーと接触させ、それによりcDNAを生成するステップ;
(b)cDNAを、cDNAの等温増幅に許容的な条件下で、ニッキング酵素、dNTP、検出可能なオリゴヌクレオチドプローブ、及び鎖置換ポリメラーゼの存在下、フォワード及びリバースプライマーと接触させるステップであって、フォワード及びリバースプライマーはそれぞれ、それらのそれぞれの5’末端領域内に少なくとも1つのニッキング酵素認識配列を持ち、cDNAにそれらのそれぞれの3’末端領域で特異的に結合する、ステップ;及び、
(c)アンプリコンへの検出可能なオリゴヌクレオチドプローブハイブリダイゼーションに特異的なシグナルを検出するステップであって、シグナルの検出が試料中に存在するRNAウイルスポリヌクレオチド分子の存在又は量を示し、アンプリコンを検出できないことがRNAウイルスの非存在を示す、ステップ
を含む、方法を提供する。
関連する態様では、本発明は、試料中のエボラウイルスを検出する方法であって、
(a)cDNA合成に許容的な条件下で、逆転写酵素及びdNTPの存在下、生体試料中のエボラポリヌクレオチド分子をプライマーと接触させ、それによりcDNAを生成するステップ;
(b)cDNAを、cDNAの等温増幅に許容的な条件下で、ニッキング酵素、dNTP、検出可能なオリゴヌクレオチドプローブ、及び鎖置換ポリメラーゼの存在下、フォワード及びリバースプライマーと接触させるステップであって、フォワード及びリバースプライマーはそれぞれ、それらのそれぞれの5’末端領域内に少なくとも1つのニッキング酵素認識配列を持ち、cDNAにそれらのそれぞれの3’末端領域で特異的に結合する、ステップ;及び、
(c)アンプリコンへの検出可能なオリゴヌクレオチドプローブハイブリダイゼーションに特異的なシグナルを検出するステップであって、シグナルの検出が試料中に存在するエボラポリヌクレオチドの存在又は量を示し、シグナルを検出できないことが試料中に存在するエボラポリヌクレオチドの非存在を示す、ステップ
を含む、方法を提供する。
上記の態様の様々な実施形態又は本明細書に記述する本発明の任意の他の態様では、エボラポリヌクレオチドは、生体試料を試料中に存在するRNA分子を抽出することができる薬剤及びRNA分子を分解に対して安定化することができる薬剤と接触させるステップにより得られる。
さらに別の態様では、本発明は、試料中のエボラウイルスを検出する方法であって、
(a)生体試料を、試料中に存在するポリヌクレオチド分子を抽出することができる薬剤及びポリヌクレオチド分子を分解に対して安定化することができる薬剤と接触させるステップ;
(b)cDNA合成に許容的な条件下で、逆転写酵素及びdNTPの存在下、抽出した及び安定化したエボラRNAをプライマーと接触させ、それによりエボラcDNAを生成するステップ;
(c)エボラcDNAを、cDNAの等温増幅に許容的な条件下で、ニッキング酵素、dNTP、及び鎖置換ポリメラーゼの存在下、フォワード及びリバースプライマーと接触させ、それによりアンプリコンを生成するステップであって、フォワード及びリバースプライマーはそれぞれ、それらのそれぞれの5’末端領域内に少なくとも1つのニッキング酵素認識配列を持ち、エボラcDNAにそれらのそれぞれの3’末端領域で特異的に結合する、ステップ;及び、
(d)アンプリコンを検出するステップであって、エボラアンプリコンの存在が試料中のエボラポリヌクレオチドを検出し、アンプリコンを検出できないことが試料中のエボラポリヌクレオチドの非存在を示す、ステップ
を含む、方法を提供する。
さらに別の態様では、本発明は、RNAウイルス配列に特異的に結合するプライマー、ウイルス(例えば、エボラ)アンプリコンに特異的に結合する検出可能なプローブ、逆転写酵素、ニッキング酵素、及び鎖置換ポリメラーゼを含むRNAウイルスポリヌクレオチド分子を検出するキットを提供する。一実施形態では、プライマーは、以下の配列:
フォワードプライマー:
GACTCGATATCGAGTCGCTTCCA[MeOC]AGTTATC[MeOU][MeOA][MeOC][MeOC][MeOG]
リバースプライマー:
GACTCGATATCGAGTCGAAATGC[MeOA]ACGA[MeOC][MeOA][MeOC][MeOC][MeOU]
を含有し、プローブは、以下の配列:gctacACGACTTTYGCTGAAGgtagcを含有する。
別の実施形態では、プローブは、5’末端に蛍光色素及び3’末端にクエンチャー、又はその逆を有する。一実施形態では、プローブは、
5’-CALRed610nm- gctacACGACTTTYGCTGAAGgtagc BHQ2- 3’又は
5’-FAM又はFITC - gctacACGACTTTYGCTGAAGgtagc-BHQ1-3’
である。一実施形態では、3’クエンチャーはDABsylによって置き換えられる。
別の態様では、本発明は、
以下のプライマー:
フォワードプライマー:
GACTCGATATCGAGTCGCTTCCA[MeOC]AGTTATC[MeOU][MeOA][MeOC][MeOC][MeOG]
リバースプライマー:
GACTCGATATCGAGTCGAAATGC[MeOA]ACGA[MeOC][MeOA][MeOC][MeOC][MeOU];
以下のプローブ:
gctacACGACTTTYGCTGAAGgtagc;
逆転写酵素、ニッキング酵素、鎖置換ポリメラーゼ、及びエボラポリヌクレオチド分子を検出するための上記プライマー、プローブ、及び酵素の使用のための指示書を含有する、逆転写酵素ニッキング増幅反応においてエボラポリヌクレオチド分子を増幅するためのキットを提供する。
一実施形態では、キットは、ウイルスのポリヌクレオチド抽出のための凍結乾燥溶解又はRNA安定化試薬を含有しても含有しなくてもよいキャピラリーチューブをさらに含有する。別の実施形態では、キットは、逆転写酵素及び/又は増幅反応を実施するのに好適な緩衝液を含有する1つ又は複数の器をさらに含有する。別の実施形態では、キットは、逆転写酵素、ニッキング酵素、及び鎖置換ポリメラーゼを凍結乾燥形態で含有する器をさらに含有する。
さらに別の態様では、本発明は、RNAウイルスを有するヒト又は動物対象を診断する方法であって、
(a)対象の試料を、試料中に存在するRNAウイルスを抽出することができる薬剤及び抽出したポリヌクレオチド分子を分解に対して安定化することができる薬剤と接触させるステップ;
(b)cDNA合成に許容的な条件下で、逆転写酵素及びdNTPの存在下、ポリヌクレオチド分子を逆転写酵素プライマーと接触させ、それによりポリヌクレオチド分子のcDNAコピーを生成するステップ;
(c)cDNAを、cDNAの等温増幅に許容的な条件下で、ニッキング酵素、dNTP、及び鎖置換ポリメラーゼの存在下、フォワード及びリバースプライマーと接触させ、それによりアンプリコンを生成するステップであって、フォワード及びリバースプライマーは、それらのそれぞれの5’末端領域内に少なくとも1つのニッキング酵素認識配列を持ち、cDNAにそれらのそれぞれの3’末端領域で特異的に結合する、ステップ;及び、
(d)アンプリコンを検出するステップであって、RNAウイルスのアンプリコンの存在が対象のRNAウイルス感染を診断し、アンプリコンを検出できないことが対象のRNAウイルス感染の非存在を診断する、ステップ
を含む、を提供する。
本明細書に記述の任意の態様の様々な実施形態では、アッセイの開始の7分後、10分後、及び/又は15分後に標的ポリヌクレオチドを欠く対照のアッセイにおいて検出可能なシグナルが存在しない。本明細書に記述の任意の態様の他の実施形態では、ステップ(a)で使用したプライマーは、ステップ(b)で使用したプライマーと同じ配列又は異なる配列を有する。上記の任意の他の実施形態では、ステップ(a)〜(c)は単一の反応で実施される。上記の態様のさらに他の実施形態では、逆転写酵素及び鎖置換DNAポリメラーゼは同じ又は異なる酵素である。さらに他の実施形態では、ステップ(a)のcDNAは第一の反応器で生成され、次いでステップ(b)が実施される第二の反応器に移される。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、ポリヌクレオチド分子はエボラポリヌクレオチドである。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、試料は体液(例えば唾液、汗、涙、体腔に蓄積した液、尿、精液、膣分泌物、脳脊髄液、リンパ液、排泄物、痰、分解液、嘔吐物、汗、母乳、血液、血清、及び血漿)である。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、体腔は腹膜腔又は囲心腔である。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、検出の限界は1反応当たり10又は20コピーである。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、本方法は、約5、7、10、15、20、25又は30分間実施される。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、ステップa〜dは生体試料において実施される。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、エボラ又は他のウイルスRNAは生体試料(例えば、粗製)から精製も単離もされない。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、本方法は、ポイントオブケア又は診断において携帯電池式装置で実施される。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、別々の逆転写酵素プライマーは必要ではないが、フォワード及び/又はリバースプライマーが使用される。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、試料は生体試料又は環境試料である。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、生体試料は、対象、コウモリ、ブッシュミート、又は家畜から得られる。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、生体試料は、頬、鼻、目、直腸、及び膣のいずれか1つ又は複数である粘膜のスワブ又は皮膚である。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、生体試料は、対象、剖検、又は培養培地から得られる組織試料である。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、剖検はヒト、霊長動物、コウモリ、又は他の哺乳動物のものである。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、環境試料は、エボラウイルス感染を有する、又は発症する傾向を有する対象の生体液により汚染され得る材料である。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、環境試料は、ベッド、シートクッション、ラグ、空調フィルター、又は他の材料である。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、ポリメラーゼは、BstDNAポリメラーゼI、GstDNAポリメラーゼI、GkaDNAポリメラーゼI、GcaDNAポリメラーゼI、GanDNAポリメラーゼI、GboDNAポリメラーゼI、Gsp70DNAポリメラーゼI、GspT3DNAポリメラーゼI、Gsp52DNAポリメラーゼI、及び/又はそれらの断片の5’−エキソ誘導体である。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、ニッキング酵素は、Nt.BstNBI、Nt.BspD6I、Nt.BspQI、Nt.BsmAI、Nt.AlwI、N.Bst9I、又はN.BstSEIの1つ又は複数である。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、逆転写酵素は、M−MLV RT、AMV RT、RSV RT、及び/又はそれらの変異体/誘導体である。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、検出可能なプローブは分子ビーコンを含有する。本明細書に記述の任意の態様の様々な実施形態では、増幅プライマー(例えば、フォワード及び/又はリバースプライマー)は、3’末端領域又は認識領域に1つ又は複数の2’修飾ヌクレオチド(例えば、2’−O−メチルリボヌクレオチド)を含む。特定の実施形態では、増幅プライマーは、3’末端に、例えば2’−O−メチル、2’−メトキシエトキシ、2’−フルオロ、2’−ヒドロキシル、2’−アルキル、2’−アリル、2’−O−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル]、4’−チオ、4’−CH−O−2’−ブリッジ、4’−(CH−O−2’−ブリッジ、2’−LNA、及び2’−O−(N−メチルカルバメート)を含む、1つ又は複数の2’−O−メチル修飾ヌクレオチドを含む。
本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、エボラウイルスの検出のためのフォワード及びリバースプライマーはそれぞれ以下の配列:
フォワードプライマー:
GACTCGATATCGAGTCGCTTCCA[MeOC]AGTTATC[MeOU][MeOA][MeOC][MeOC][MeOG]
リバースプライマー:
GACTCGATATCGAGTCGAAATGC[MeOA]ACGA[MeOC][MeOA][MeOC][MeOC][MeOU]
を含有する。
本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、増幅は、以下の配列:gctacACGACTTTYGCTGAAGgtagcを有するプローブを使用して検出される。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、プローブは、5’末端に蛍光色素及び3’末端にクエンチャー、又はその逆を有する。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、プローブは、
5‘-CALRed610nm- gctacACGACTTTYGCTGAAGgtagc BHQ2- 3’又は
5’-FAM又はFITC - gctacACGACTTTYGCTGAAGgtagc-BHQ1-3”
である。
本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、3’クエンチャーはDABsylによって置き換えられる。
本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、HIVウイルスの検出のためのフォワード及びリバースプライマーは、それぞれ以下の配列:
フォワードプライマー:
GACTCGATATCGAGTCTGACTAGmCGGAGGmCmTmAmGmAmAmG、
GACTCGATATCGAGTCTGACTAGmCAGAGGmCmTmAmGmAmAmG;及び
リバースプライマー:
GACTCGATATCGAGTCTATTGACmGCTCmTmCmGmCmAmC、
GACTCGATATCGAGTCTACTGACmGCTCmTmCmGmCmAmC
の1つ又は複数を含有する。
本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、増幅は、以下の配列:cgcaagGGAGAGAGATGGGTGcttgcgを有するプローブを使用して検出される。
本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、デングウイルスの検出のためのフォワード及びリバースプライマーは、それぞれ以下の配列:
フォワードプライマー:
GACTCGATATCGAGTCCAAAAACmAGCATATTmGmAmCmGmC;及び
リバースプライマー:
GACTCGATATCGAGTCAGACAGCmAGGATCmTmCmTmGmG、
GACTCGATATCGAGTCAGACAGCmAGGATCmTmGmTmGmG
の1つ又は複数を含有する。
本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、増幅は、以下の配列:cgcatcTGGTCTTTCCCAGCgatgcgを有するプローブを使用して検出される。
本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、B型インフルエンザウイルスの検出のためのフォワード及びリバースプライマーは、それぞれ以下の配列:
フォワードプライマー:
GACTCGATATCGAGTCAAATGCAmGATGGTCTCmAmGmCmTmA、
GACTCGATATCGAGTCAAATGCAmAATGGTCTCmAmGmCmTmA、
GACTCGATATCGAGTCAAATGCAmGATGGTTTCmAmGmCmTmA;及び
リバースプライマー:
GACTCGATATCGAGTCCTCCTTTmTCCCATTCCATmTmCmAmTmT、
GACTCGATATCGAGTCCTCCCTTmTCCCATTCCATmTmCmAmTmT、
GACTCGATATCGAGTCCTCCTTTmCCCCATTCCATmTmCmAmTmT
の1つ又は複数を含有する。
本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、増幅は、以下の配列:gccaaGCTATGAACACAGCAAActtggcを有するプローブを使用して検出される。
本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、BVDV1ウイルスの検出のためのフォワード及びリバースプライマーは、それぞれ以下の配列:
フォワードプライマー:
GACTCGATATCGAGTCGGCCCACmTGTATTGCTmAmCmTmGmAmAmA、
GACTCGATATCGAGTCGGCCCACmTGCACTGCTmAmCmTmAmAmAmA;及び
リバースプライマー:
GACTCGATATCGAGTCTGTGATCmAACTCCmAmTmGmTmGmCmC
の1つ又は複数を含有する。
本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、増幅は、以下の配列:cgctacATCTCTGCTGTACATGgtagcgを有するプローブを使用して検出される。
本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、プローブは、5’末端に蛍光色素及び3’末端にクエンチャー、又は3’末端に蛍光色素及び5’末端にクエンチャーを有する。特定の実施形態では、蛍光色素はCALRed610mmであり、クエンチャーはBHQ2又はDABsylである。特定の実施形態では、蛍光色素はFAM又はFITCであり、クエンチャーはBHQ1又はDABsylである。
本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、RNAウイルスは、エボラウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、デングウイルス、インフルエンザウイルス(例えば、B型インフルエンザ)、ウシウイルス性下痢ウイルス(例えば、BVDV遺伝子型I)、黄熱ウイルス、西ナイルウイルス、C型肝炎、ラッサウイルス、フラビウイルス、アレナウイルス、又は一本鎖RNAウイルスである。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、ウイルスを抽出することができる薬剤は、ドデシル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、チオシアン酸グアニジン、及び/又は塩酸グアニジンの1つ又は組合せである。様々な実施形態では、チオシアン酸グアニジン又はウイルスを抽出することができる他の薬剤は、約0.1、0.5、1.0、2.5、5.0、7.5、10、15、20、25、50、100、250、500mM又はそれ以上の濃度で使用される。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、本方法は、医療従事者の毎日のスクリーニングに使用される。本明細書に記述の任意の態様のさらに他の実施形態では、試料がプールされ、ヒト又は動物集団においてスクリーニングが実施される。
定義
「エボラウイルス(EBOV)」は、エボラウイルスと少なくとも約85%のアミノ酸配列同一性を有するフィロウイルス科ウイルスを意味する。エボラウイルスの例としては、限定はされないが、ヒトで疾患を引き起こすエボラ−ザイールウイルス、エボラ−スーダンウイルス、エボラ−コートジボアールウイルス、及びエボラ−ブンディブギョウイルス、又は非ヒト霊長動物に影響を及ぼすエボラ−レストンウイルスが挙げられる。
例示的なエボラザイールゲノムの配列は、NCBI受託番号KC242800.1で提供され、以下に再現される。
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本発明は、この配列と少なくとも約85、90、95、96、97、98、99、又は100%の同一性を有するポリヌクレオチドをさらに提供する。他のエボラザイールゲノムは当技術分野で公知であり、例えば、参照により本明細書に組み込まれるBaize et al.、N Engl J Med 2014;371:1418〜25に記載される。
「リボヌクレアーゼP RNA成分H1(RPPH1)」は、tRNA前駆体分子を切断し、それらのtRNA配列の成熟5’プライム末端を形成するRNasePリボ核タンパク質のRNA成分、エンドヌクレアーゼを意味する。例示的な核酸配列は、NCBI受託番号NR_002312で提供される。
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「アンプリコン」は、目的のポリヌクレオチドの増幅の間に生成されるポリヌクレオチドを意味する。一例では、アンプリコンは、ポリメラーゼ連鎖反応の間に生成される。
「増幅率モディファイヤー」は、ポリメラーゼの伸長率に影響を及ぼすことができる薬剤を意味する。
「塩基置換」は、相補的なヌクレオチド鎖間のハイブリダイゼーションの重大な破壊を引き起こさないヌクレオ塩基ポリマーの置換を意味する。
本開示では、「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含有する(containing)」及び「有する(having)」等は、米国特許法のそれらに帰する意味を有することができ、「含む(includes)」、「含む(including)」等を意味することができ;「から本質的になる(consisting essentially of)」又は「本質的になる(consists essentially)」は同様に米国特許法に帰する意味を有し、用語はオープンエンド型であり、列挙したよりも多くの存在により、列挙したその基本的な又は新規の特徴が変更されない限り、列挙したよりも多くの存在を可能にするが、先行技術の実施形態を除外する。
「相補的」又は「相補性」は、伝統的なワトソン・クリック型又はフーグスティーン型塩基対のいずれかによって、別の核酸配列と水素結合(複数可)を形成することができる核酸を意味する。相補的な塩基対はG−C及びA−T塩基対だけでなく、イノシンなどユニバーサル塩基を含む塩基対も含む。パーセント相補性は、第二の核酸配列と水素結合(例えば、ワトソン・クリック型塩基対)を形成することができる、核酸分子中の連続した残基のパーセンテージを示す(例えば、第一のオリゴヌクレオチドにおいて合計10ヌクレオチドのうち5、6、7、8、9、又は10ヌクレオチドが10ヌクレオチドを有する第二の核酸配列と塩基対を形成すると、それぞれ50%、60%、70%、80%、90%、及び100%相補的であること表す)。少なくとも特定のパーセンテージのパーセント相補性を決定するため、第二の核酸配列と水素結合(例えば、ワトソン・クリック型塩基対)を形成することができる核酸分子の連続する残基のパーセンテージを算出し、四捨五入した(例えば、23ヌクレオチドを有する第二の核酸配列と塩基対を形成する第一のオリゴヌクレオチドの全部で23ヌクレオチドのうち、12、13、14、15、16、又は17ヌクレオチドは、それぞれ52%、57%、61%、65%、70%、及び74%を表し、それぞれ少なくとも50%、50%、60%、60%、70%、及び70%の相補性を有する)。本明細書で使用する場合、「実質的に相補的」は、生物学的条件下でハイブリダイズすることができるような鎖間の相補性を指す。実質的に相補的な配列は、60%、70%、80%、90%、95%、又は100%もの相補性を有する。さらに、それらのヌクレオチド配列を調べることにより、2本の鎖が生物学的条件下でハイブリダイズすることができるか調べる技術は当技術分野で周知である。
本明細書で使用する場合、「二重鎖」は、2つの一本鎖核酸の相互作用によって形成される二重らせん構造を指す。二重鎖は、典型的には、互いに逆平行の2つの一本鎖核酸の間で塩基の対の水素結合、すなわち「塩基対形成」によって形成される。二重鎖の塩基対形成は、通常ワトソン・クリック型塩基対形成によって起こり、例えばグアニン(G)はDNA及びRNAでシトシン(C)と塩基対を形成し、アデニン(A)はDNAでチミン(T)と塩基対を形成し、アデニン(A)はRNAでウラシル(U)と塩基対を形成する。塩基対を形成することができる条件は、生理学的及び生物学的に適当な条件を含む(例えば、細胞内pH7.2、140mMカリウムイオン;細胞外pH7.4、145mMナトリウムイオン)。さらに、二重鎖は、隣接するヌクレオチド間の相互作用をスタッキングすることにより安定化される。本明細書で使用されるように、二重鎖は、塩基対形成により又はスタッキング相互作用により確立又は維持することができる。二重鎖は、実質的に相補的又は完全に相補的であり得る2つの相補的核酸鎖によって形成される。いくつかの塩基に渡って塩基対を形成する一本鎖核酸は「ハイブリダイズ」と呼ぶ。
「検出する」は、検出される分析物の存在、不在、又は量を同定することを指す。一実施形態では、分析物はエボラポリヌクレオチド又は他のRNAウイルスポリヌクレオチドである。
「検出可能な部分」は、目的の分子に結合した場合、分光学的、光化学的、生化学的、免疫化学的又は化学的手段によってその分子を検出可能にする組成物を意味する。例えば、有用な標識は、放射性同位元素、磁気ビーズ、金属ビーズ、コロイド粒子、蛍光色素、電子密度試薬、酵素(例えば、ELISAで一般的に使用されるように)、ビオチン、ジゴキシゲニン、又はハプテンを含む。
「断片」は、核酸分子の部分を意味する。この部分は、好ましくは、参照の核酸分子又はポリペプチドの全長の少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、又は90%を含有する。断片は、5、10、15、20、30、40、50、60、70、80、90、又は100ヌクレオチドを含有し得る。一実施形態では、断片は、エボラポリヌクレオチド又は他のRNAウイルスポリヌクレオチドの少なくとも約50、75、80、85、89、90、又は100ヌクレオチドを含む。
「自由エネルギー(ΔG)」は、式:ΔG=ΔH−TΔSによって記載される一定温度及び圧力で系とその環境の間の正味のエネルギー交換を意味する。自由エネルギーは、熱力学的に安定な(すなわち、低いΔGを有する構造は、高いΔGを有するものよりも安定である)ネガティブΔG(例えば、kcal/moleで表される)を有する構造の形成により、構造がどの程度熱力学的に安定かを表す。一定の圧力及び温度で系が平衡に達する場合、熱力学ポテンシャルは最小限である。
「ハイブリダイズ」は、ストリンジェンシーの様々な条件下で相補的なポリヌクレオチド配列(例えば、本明細書に記載の遺伝子)、又はその部分間の二本鎖分子を形成することを意味する。(例えば、Wahl,G.M.及びS.L.Berger(1987)Methods Enzymol.152:399;Kimmel,A.R.(1987)Methods Enzymol.152:507を参照)。ハイブリダイゼーションは水素結合によって生じ、相補的なヌクレオ塩基間のワトソン・クリック型、フーグスティーン型、又は逆フーグスティーン水素結合であってよい。例えば、アデニン及びチミンは、水素結合の形成によって対をなす相補的なヌクレオ塩基である。
「単離したポリヌクレオチド」は、本発明の核酸分子が由来する生物体の天然のゲノムにおいて、遺伝子に隣接する遺伝子がない核酸(例えば、DNA、RNA)を意味する。したがって、用語は、例えば、ベクター;自律複製プラスミド又はウイルス;又は原核生物若しくは真核生物のゲノムDNAに組み込まれる又は他の配列に非依存的な別々の分子(例えば、PCR又は制限エンドヌクレアーゼ消化によって産生されるcDNA又はゲノム若しくはcDNA断片)として存在する組換えDNAを含む。さらに、用語は、DNA分子並びにさらなるポリペプチド配列をコードするハイブリッド遺伝子の一部である組換えDNAから転写されるRNA分子を含む。
用語「単離した」、「精製した」、又は「生物学的に純粋な」は、材料が、その天然の状態で見出されるような通常それに付随する成分を様々な程度で含まないことを指す。「単離する」は、供給源又は周囲からの分離の程度を示す。「精製する」は、単離よりも高い分離の程度を示す。「精製した」又は「生物学的に純粋な」タンパク質は、任意の不純物がタンパク質の生物学的特性に実質的に影響を及ぼさない、又は他の有害な結果を引き起こさないように、他の材料をそれほど含まない。すなわち、本発明の核酸又はペプチドは、組換えDNA技術によって製造される場合は細胞物質、ウイルス性物質、若しくは培養培地、又は化学的に合成される場合は化学前駆体若しくは他の化学物質を実質的に含まなければ、精製されている。純度及び均一性は、典型的には、分析化学技術、例えば、ポリアクリルアミドゲル電気泳動又は高速液体クロマトグラフィーを使用して決定される。用語「精製した」は、核酸又はタンパク質が電気泳動ゲルでほぼ1つのバンドを生じることを意味することができる。例えばリン酸化又はグリコシル化などの修飾にさらされるタンパク質については、様々な修飾が様々な単離したタンパク質を生じ、それらのタンパク質は別々に精製することができる。
「融解温度(Tm)」は、分子集団の50%がある状態であり、その集団の50%が別の状態である平衡な系の温度を意味する。本発明の核酸に関して、Tmは集団の50%が一本鎖であり、50%が二本鎖(例えば、分子内又は分子間)である温度である。
「反応のモニタリング」は、反応の進行を検出することを意味する。一実施形態では、反応の進行のモニタリングは、ポリメラーゼ伸長の検出及び/又は増幅反応の完了の検出を含む。
本明細書で使用する場合、「薬剤を得る」のように「得る」は、薬剤の合成、購入、又はその他の獲得を含む。
本明細書で使用する場合、用語「核酸」は、デオキシリボヌクレオチド、リボヌクレオチド、又は修飾ヌクレオチド、及び一本鎖又は二本鎖形態のそのポリマーを指す。この用語は、既知のヌクレオチド類似体又は修飾された主鎖残基又は連結を含有し、合成、天然、及び非天然であり、参照核酸と類似の結合特性を有し、参照ヌクレオチドと類似の形で代謝される核酸を包含する。そのような類似体の例としては、限定することなく、2’修飾ヌクレオチド(例えば、2’−O−メチルリボヌクレオチド、2’−Fヌクレオチド)が挙げられる。
本明細書で使用する場合、「修飾ヌクレオチド」は、ヌクレオシド、ヌクレオ塩基、ペントース環、又はリン酸基に対して1つ又は複数の修飾を有するヌクレオチドを指す。例えば、修飾ヌクレオチドは、アデノシン一リン酸、グアノシン一リン酸、ウリジン一リン酸、及びシチジン一リン酸を含有するリボヌクレオチド、並びにデオキシアデノシン一リン酸、デオキシグアノシン一リン酸、デオキシチミジン一リン酸、及びデオキシシチジン一リン酸を含有するデオキシリボヌクレオチドを除く。修飾は、メチル基転移酵素などヌクレオチドを修飾する酵素による修飾によって生じる天然のものを含む。修飾ヌクレオチドはまた、合成又は非天然のヌクレオチドも含む。ヌクレオチドの合成又は非天然の修飾は、2’修飾、例えば2’−O−メチル、2’−メトキシエトキシ、2’−フルオロ、2’−ヒドロキシル(RNA)、2’−アリル、2’−O−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル]、4’チオ、4’−CH−O−2’−ブリッジ、4’−(CH−O−2’−ブリッジ、及び2’−O−(N−メチルカルバメート)を有するもの又は塩基類似体を含むものを含む。
「ヌクレオチド付加物」は、標準的なヌクレオチド塩基に共有結合によって結合される又はそうでなければ固定される部分を意味する。
「ニッキング剤」は、二本鎖核酸分子の特定の構造を認識してそれに結合し、その認識される特定の構造に結合すると一本鎖上の隣接するヌクレオチド間のリン酸ジエステル結合を切断し、それにより、ニック部位に先行する末端ヌクレオチドに遊離3’−ヒドロキシル基を作ることができる化学実体を意味する。好ましい実施形態では、3’末端はエキソヌクレアーゼ欠損ポリメラーゼによって伸長することができる。例示的なニッキング剤は、ニッキング酵素、RNAザイム、DNAザイム、及び遷移金属キレート剤を含む。
「パリンドローム」は、1つの鎖で5’から3’、又は相補鎖で5’から3’へと読んだ場合、互いに同一又は実質的に同一である核酸配列を意味する。完全なパリンドロームは、1つのサブ配列が5’から3’方向へ読まれる場合、それが3’から5’方向へと読まれる他のサブ配列と同一であるような2つの隣接するサブ配列を有する配列を指す。
「ポリメラーゼ休止分子」は、ポリヌクレオチド鋳型上のポリメラーゼの進行を防ぐ又は著しく減少するポリヌクレオチド鋳型/プライマーと関連する部分を意味する。好ましくは、その部分はポリヌクレオチドに組み込まれる。好ましい一実施形態では、その部分はポリメラーゼの鋳型上の進行を防ぐ。
「ポリメラーゼ伸長」は、鋳型ポリヌクレオチド上のポリメラーゼの結合パートナーと次に来るモノマーをマッチさせるポリメラーゼの前方向の進行を意味する。
本明細書で使用する場合、「プライマーダイマー」は、2つのモノマーオリゴヌクレオチドプライマーのダイマーを意味する。本発明のオリゴヌクレオチドプライマーでは、モノマープライマーの5’テール領域がダイマー化する。
「半定量的」は、内部標準に基づく相対量の見積もりを提供することを意味する。
「特異的産物」は、プライマーオリゴヌクレオチドが相補的な標的配列にハイブリダイズした後、標的配列がポリメラーゼを介して伸長することによって生じるポリヌクレオチド産物を意味する。
「実質的に等温条件」は、単一の温度であるか、又は大きく変わらない温度の狭い範囲内にあることを意味する。一実施形態では、反応は、約1〜5℃のみ変わる(例えば、1、2、3、4、又は5℃変わる)温度で実施される実質的に等温条件下で実施される。別の実施形態では、反応は、利用する機器の操作パラメーター内の単一温度で実施される。
「量閾値方法」は、比較標準を量で超えるかまたは超えないかに基づく量の見積もりを提供することを意味する。
「参照」は、標準又は対照条件を意味する。当業者には明らかなように、適切な参照は要素の効果を決定するために要素が変更される。
「逆転写酵素」は、デオキシリボヌクレオチド並びに限定はされないが、緩衝液(pH7.0〜9.0)、ナトリウム及び/又はカリウムイオン、並びにマグネシウムイオンを含む許容的な反応媒体の存在下で、プライマーが作用した(primed)一本鎖RNA鋳型鎖を相補的なDNA鎖へと複製する酵素を意味する。当業者には明らかなように、許容的な反応媒体の濃度及びpH範囲は、特定の逆転写酵素に関して変わり得る。当業者に周知の好適な「逆転写酵素」の例は、限定はされないが、MmLV逆転写酵素及びその市販の誘導体「SuperscriptI、II、及びIII」(Life Technologies)、「MaxiScript」(Fermentas)、RSV逆転写酵素及びその市販の誘導体「OmniScript」(Qiagen)、AMV逆転写酵素及びその市販の誘導体「Thermoscript」(Sigma−Aldrich)である。
「対象」は、限定はされないが、ヒト又はウシ、ウマ、イヌ、ヒツジ、又はネコなどの非ヒト哺乳動物を含む哺乳動物を意味する。
「標的核酸分子」は、分析されるポリヌクレオチドを意味する。そのようなポリヌクレオチドは、標的配列のセンス又はアンチセンス鎖であり得る。用語「標的核酸分子」は、元々の標的配列のアンプリコンも指す。
本明細書に提供される範囲は、範囲内の全ての値の簡略表記法であると理解される。例えば、1〜50の範囲は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、又は50からなる群の任意の数、数の組合せ、又は部分範囲を含むと理解される。
具体的に述べない限り又は文脈から明らかでない限り、本明細書で使用する場合、用語「又は」は、包括的であると理解される。具体的に述べない限り又は文脈から明らかでない限り、本明細書で使用する場合、用語「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」は、単数又は複数であると理解される。
具体的に述べない限り又は文脈から明らかでない限り、本明細書で使用する場合、用語「約」は、当技術分野の一般公差の範囲内、例えば平均の2標準偏差内であると理解される。約は、述べた値の10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、0.1%、0.05%、又は0.01%以内であると理解され得る。文脈から明らかでない限り、本明細書で提供される全ての数値は、用語約によって修飾される。
本明細書の変数の任意の定義における化学基の列挙の記載は、その変数が任意の単一の基又は列挙した基の組合せである定義を含む。本明細書の変数の実施形態又は態様の記載は、実施形態が任意の単一の実施形態又は任意の他の実施形態との組合せ又はそれらの一部であることを含む。
本明細書で提供される任意の組成物又は方法は、本明細書で提供される1つ又は複数の任意の他の組成物及び方法と組み合わせることができる。
エボラウイルス(EBOV)の候補アッセイの設計を例示する模式図である。 試験した様々なプローブ及びプライマー、並びにアッセイ開発において使用したエボラgBlock配列を示す図である。gBlockは、インビトロで合成一本鎖オリゴヌクレオチドと完全にアセンブルされる100bp〜1000bpの範囲のサイズのDNAの合成二本鎖断片であり、ゲノムDNAの配列確認済みの合成ブロックを表す。具体的に述べない限り又は文脈から明らかでない限り、本明細書で使用する場合、「gBlock(登録商標)」は、天然の標的配列又は標的ゲノムが入手できない及び/又は有用でない場合には合成標的核酸として使用される。任意の標的配列のゲノムDNAの配列を確認したブロックは、IDT Technologies Inc.からカスタム注文サービスで入手でき(1710 Commercial Park、Coralville、Iowa 52241、USA)、用語「gBlock(登録商標)」はその会社の登録商標である。 アッセイ1及びアッセイ2で得た増幅結果を示す図である。 ワンステップアッセイにおける全ヒトRNAバックグラウンドでのエボラウイルスの検出を示す図である。 ワンステップアッセイにおける全ヒトRNAバックグラウンドでの合成エボラウイルスRNAの検出を示す図である。 例えば、ハンドヘルド装置を含む増幅及び検出機器における使用のための試料の処理を例示するフローチャートを示す図である。図6Aは、安定化/溶解試薬(例えば、グアニジンイソチオシアネート(GITC))がキャピラリーチューブ内で凍結乾燥されることを示す。図6Bは、凍結乾燥GITC及び緩衝液を含浸させた紙(例えば、Whatmantm(商標) FTAtm(商標) Eluteカード)の使用を例示する。図6Cは、多重の(例えば、8ウェルストリップ)又は単一のチューブでの凍結乾燥アッセイ手順を示す。 試料調製方法を示す図である。図7Aは、スワブ試料からの試料調製を示す。図7Bは、血液試料からの試料調製を示す。 逆転写酵素及びポリメラーゼが単一の反応に含まれる、ワンステップ反応工程で得られた結果を示すグラフである。 逆転写酵素反応が室温又は56℃で実施され、cDNAを、増幅反応が56℃で実施される2番目のチューブに移すツーステップ反応工程で得られた結果を示すグラフである。 1×10eコピーの、56℃でのRT、56℃でのDNAbleを示すグラフである。 全細胞RNAを含有する試料の標的RNAの検出を示すグラフである。図11Aは、2−ステップ反応でRPPH1(RNase P RNA成分)の検出を示すグラフである。図11Bは、1−ステップ反応でRPPH1の検出を示すグラフである。 1−ステップ反応で粗血液調製物におけるザイールエボラの検出を示すグラフである。 スーダンエボラボニファス株ではなく、ザイールエボラメインガ株を特異的に検出するザイールエボラアッセイを示すグラフである。 ザイールエボラウイルスメインガ株の様々な希釈の検出のための機器比較を示すグラフである。 エボラウイルスアッセイの検出の限界を示すグラフである。図15Aは、100コピーのエボラウイルス標的RNAを含有する試料における検出を示すグラフである。図15Bは、50コピーのエボラウイルス標的RNAを含有する試料における検出を示すグラフである。図15Cは、25コピーのエボラウイルス標的RNAを含有する試料における検出を示すグラフである。図15Dは、12コピーのエボラウイルス標的RNAを含有する試料における検出を示すグラフである。 ワンステップアッセイでのヒト免疫不全ウイルス(HIV)の検出を示す図である。図16Aは、アッセイプライマー及びプローブの設計に使用される配列を示すアンプリコンマップである。フォワード及びリバースプライマーの集団の配列変異を示す。外側プライマー配列は、HIVサブタイプC(使用した精製RNA試料に関して)に特異的である。図16Bは、ワンステップアッセイでのHIVのリアルタイム標的特異的な増幅を示す。Cp値は、各コピー数に関して5つの技術的な複製物に渡って示す(10μL反応物)。COBAS TaqMan HIV−1 v2.0試験で定量した場合、精製HIV RNA(サブタイプC)(SeraCare)のコピーを示す。 ワンステップアッセイでのデングウイルス4型(DENV−4)の検出を示す図である。図17Aは、アッセイプライマー及びプローブの設計に使用される配列を示すアンプリコンマップである。リバースプライマーの集団の配列変異を示す。図17Bは、ワンステップアッセイでのDENV−4のリアルタイム標的特異的増幅を示す。Cp値は4つの技術的な複製物に渡って示す(10μL反応物)。細胞培養から単離した全RNA(20pg)は、ウイルスと宿主細胞RNAの両方を含み、ウイルスRNAの全コピー数は未知である。 ワンステップアッセイでのB型インフルエンザの検出を示す。図18Aは、アッセイプライマー及びプローブの設計に使用される配列を示すアンプリコンマップである。フォワード及びリバースプライマー並びに外側プライマーの集団の配列変異を示す。図18Bは、ワンステップアッセイのB型インフルエンザのリアルタイム標的特異的増幅を示す。Cp値は4つの技術的な複製物に渡って示す(10μL反応物)。細胞培養から単離した全RNA(20pg)は、ウイルスと宿主細胞RNAの両方を含み、ウイルスRNAの全コピー数は未知である。試料1及び2は、異なるウイルス単離体である。 ワンステップアッセイでのウシウイルス性下痢ウイルス遺伝子型1(BVDV1)の検出を示す。図19Aは、アッセイプライマー及びプローブの設計に使用される配列を示すアンプリコンマップである。フォワードプライマーの集団の配列変異を示す。図19Bは、ワンステップアッセイでのウシウイルス性下痢ウイルス遺伝子型1(BVDV1)のリアルタイム標的特異的増幅を示す。技術的な複製物(10μL反応物)を示す。細胞培養から単離した全RNA(20pg)は、ウイルスと宿主細胞RNAの両方を含み、ウイルスRNAの全コピー数は未知である。細胞培養粗溶解物を希釈せずに及び1:100希釈で使用した。
本発明は、粗生体試料において抽出したRNAで実施できる等温核酸増幅反応を使用する、RNAウイルス感染(例えば、エボラウイルス)を迅速に同定する方法を提供する。
エボラは、診断及び区別が臨床的に難しい。エボラが疑われる症例では、迅速及び確かな検査診断が必要である。本発明は、そのようなアッセイを提供する。本発明は、エボラウイルスポリヌクレオチドのワンステップ又はツーステップリアルタイム逆転写−等温増幅アッセイで、エボラウイルスのポリヌクレオチド(例えば、RNA)が検出できる発見に少なくとも部分的に基づく。
エボラウイルス
エボラウイルスは、ネガティブセンスRNAゲノムを有する糸状ウイルスである。ウイルス粒子は、ウイルスエンベロープ、マトリックス、及びヌクレオキャプシド成分を含有し、およそ直径80nm及び長さ800〜1000nmの、円柱状/管状である。エボラは、バイオセイフティーレベル4に分類される。エボラウイルス出血熱の潜伏期間は、通常5〜18日であるが、罹患したウイルス株及び感染した個体の状態によって2〜21日に延長する場合がある。エボラウイルスは、素早く作用する。エボラの初期症状は、マラリア、インフルエンザ、又は様々な細菌感染の症状に似ている。したがって、エボラが診断される前に数日又は数週間経過する場合がある。続発症状は、下痢、赤目、吐血、鼻、口、又は直腸からの出血、及び脳での出血さえも含む。ウイルスが感染した個体の約50〜90%が全身性多臓器不全及び死へと進行する。
患者の診断及びモニタリング
生体試料におけるエボラウイルスポリヌクレオチドを検出するステップ及びこの検出をエボラ感染の存在と関連付けるステップにより、エボラを有する又は有さない患者の状態を診断することができる。一実施形態では、エボラウイルスを有する患者の疾患状態は、患者の生体試料においてエボラウイルスを検出する本発明の方法及び組成物を使用して検出することができる。例示的な生体試料は、体液(例えば、唾液、汗、涙、体腔に蓄積した液、尿、精液、膣分泌物、脳脊髄液、リンパ液、排泄物、痰、分解液、嘔吐物、汗、母乳、血液、血清、及び血漿)、組織抽出物、培養培地(例えば、病原性細胞など細胞が成長する液体)又は例えば対象の生体液に汚染されている可能性がある材料から得られる環境試料を含む。
一実施形態では、本発明は、逆転写酵素及びニッキング増幅反応において標的ポリヌクレオチドを増幅する方法であって、
(a)cDNA合成に許容的な条件下で、逆転写酵素及びdNTPの存在下、標的RNA分子(例えば、エボラウイルスゲノム)を逆転写酵素(RT)プライマーと接触させ、それによりcDNAを生成するステップ;及び
(b)cDNAを、cDNAの等温増幅に許容的な条件下で、ニッキング酵素、dNTP、及び鎖置換ポリメラーゼの存在下、フォワード及びリバースプライマーと接触させ、それによりアンプリコンを生成するステップであって、フォワード及びリバースプライマーは、それらのそれぞれの5’末端領域内に少なくとも1つのニッキング酵素認識配列を持ち、cDNAにそれらのそれぞれの3’末端領域で特異的に結合する、ステップ;
を含む、方法を提供する。
特定の一実施形態では、本発明は、生体試料中のエボラウイルスを検出する方法であって、
(a)試料を、試料中に存在するエボラRNAを抽出することができる薬剤(例えば、SDS、ラウリル硫酸ナトリウム、イソチオシアン酸グアニジン、塩酸グアニジン)及びエボラRNAを分解に対して安定化することができる薬剤(例えば、SDS、RNAase阻害剤、RNAseに対する抗体、競合RNAse阻害剤、又はインサイチュでRNAを可逆的に化学的修飾することができる薬剤(例えば、無水酢酸))と接触させるステップ;
(b)cDNA合成に許容的な条件下で、逆転写酵素及びdNTPの存在下、エボラRNAをRTプライマーと接触させ、それによりエボラRNAのcDNAコピーを生成するステップ;
(c)エボラcDNAを、cDNAの等温増幅に許容的な条件下で、ニッキング酵素、dNTP、及び鎖置換ポリメラーゼの存在下、フォワード及びリバースプライマーと接触させ、それによりアンプリコンを生成するステップであって、フォワード及びリバースプライマーは、それらのそれぞれの5’末端領域内に少なくとも1つのニッキング酵素認識配列を持ち、エボラcDNAにそれらのそれぞれの3’末端領域で特異的に結合する、ステップ;及び、
(d)アンプリコンを検出するステップであって、エボラウイルスアンプリコンの存在が試料中のエボラウイルス感染を検出し、アンプリコンを検出できないことがエボラウイルス感染の非存在を示す、ステップ
を含む、方法を提供する。
一実施形態では、本明細書に記載の本発明の方法は、5、7、10、15、20、25又は30分間以内に結果を提供する。有利には、本発明の方法は、粗生体試料(例えば、唾液、汗、涙、体腔に蓄積した液、尿、精液、膣分泌物、脳脊髄液、リンパ液、排泄物、痰、分解液、嘔吐物、汗、母乳、血液、血清、及び血漿)から抽出されたが、精製も単離もされていないRNAに適用できる。試験は現地(例えば、病院、診療所、医師のオフィス、外来治療施設、自宅、コミュニティーセンター、空港、船(例えば、クルーズ船、又はヒト若しくは動物を輸送するために使用される他の船)、電車若しくは駅、又は国へ入る地点(例えば、入国))で実施されるためである。有利には、一実施形態では、試験は携帯電池式装置(例えば、増幅器)で実施される。
一実施形態では、カオトロピック塩(例えば、GITC、GHCL)又は界面活性剤(例えば、SDS、Tween及びトリトン)を使用して、RNAは生体試料から抽出される。所望であれば、RNAse阻害剤が、抽出ステップの前、間、又は後に添加される。
別の実施形態では、逆転写酵素及び鎖置換DNAポリメラーゼは全く同一のものである。
別の実施形態では、別のプライマーは必要ではなく、RTプライマーはフォワード及び/又はリバースプライマーと同じである。
別の実施形態では、本発明は、mRNA検出のためのDual FRET分子ビーコン(例えば、Santagelo、Nucleic Acids Res.2004;32(6):e57によって記載されるように)、dNTPからのピロリン酸の濁度放出、及びマグネシウム又はカルシウムによる沈殿を使用する、EBOV又は他のウイルスアンプリコンの検出を提供する。
別の実施形態では、本発明は、エボラウイルスアンプリコンが対の結合パートナー(例えば、ビオチン及びストレプトアビジン)の1つのメンバーを含む横流れ型装置を使用し、横流れ型装置が対の他のメンバーを含み、アンプリコンの検出の手段(例えば、比色分析)を提供する、エボラウイルスアンプリコンの検出を提供する。
本発明の方法において使用する逆転写酵素は、限定はされないが、モロニー(Maloney)マウス白血病ウイルス逆転写酵素(MMLV RT)及び野生型MMLV−RTに対して変異を含むその誘導体又は変異体;トリ骨髄芽球症ウイルス(AMV RT)及びそれに対して熱安定性を付与する変異を含むその誘導体又は変異体、ラウス肉腫ウイルス(RSV)RT(例えば、OmniScript、Qiagen)及びその誘導体又は変異体、並びにパイロ逆転写酵素(例えば、PyroScript、Lucigen)及びその誘導体又は変異体、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第7,094,539号に記載のRT、又は市販のRT PCR及びトランスクリプトーム解析(例えば、Lucigen)用のハイフィデリティ熱安定性逆転写酵素を含む。
一実施形態では、56℃でプライマー及びRNA又はアンプリコンは安定な複合体を形成する。一実施形態では、プライマー配列の50%より多くが標的核酸分子と相補的でなければならない。一実施形態では、RTプライマーは長さが約18塩基である。一実施形態では、逆転写酵素(RT)プライマーは、ランダムプライマー(例えば、各配列位置において、4つの塩基のいずれか1つが可能であり、これらのプライマーのいずれかが標的とハイブリダイズする)である。一実施形態では、RTプライマーは、ヘキサマー、ヘプタマー、オクタマー、又はノナマーである。
一実施形態では、RTは、ゲオバチルス・ステアロサーモフィルス(Geobacillus stearothermophilus)由来、MMLV RT(すなわち、Superscript/LifeTech、Maxima/Thermo−Fisher)及び/又はその変異体/誘導体、AMV RT(すなわち、Thermoscript/LifeTech)及び/又はその変異体/誘導体、RSV RT(すなわち、OmniScript/Qiagen)及び/又はその変異体/誘導体である。
本発明の方法は、高度な感受性を提供する。一実施形態では、EBOVは、血液中1ml当たり1×10、1×10、1×10、1×10、1×10、又は1×10コピーのEBOV RNAが検出される。別の実施形態では、本発明は、1反応当たり約1〜10(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10)コピーの間のRNAの検出を提供する。
EBOV(又は他のウイルス)は、EBOV感染を有する又は有する疑いのある対象から試料(例えば生体試料)を得ることによって、又はエボラウイルス又はEBOV含有生体液に汚染されている又は汚染されている疑いのある家、病室、輸送手段からの環境試料を得ることによって検出される。一実施形態では、生体試料は、血液試料、粘液試料、排泄物を得ることによって、又は患部組織を拭き取ることによって得られる。スワブは鼻、喉、目、又は他の粘膜から採取することができる。剖検では、試料は死者の血液又は組織から集めることができる。
有利には、本発明の診断方法は、事実上いずれの設定での使用にも好適である。EBOVは、リベリア、ナイジェリア、ギニア、及びシエラレオネを含む西アフリカのほとんどで風土病である。西アフリカの多くの地域で、基礎医学設備及び診断施設が利用できない。本発明は、電気が利用できない地域での生体試料の試験によく適している電池式ハンドヘルド装置で使用することができる。さらに、本方法は、十分に簡単であり、診断技術の使用の訓練が制限される医療従事者によって容易に実施することができる。
本発明は、粗生体試料において抽出したRNAで実施できる等温核酸増幅反応を使用する、EBOV又は他のウイルス感染を迅速に同定する方法を提供する。
疾患過程の初期には、対象の生体試料、例えば血液試料には低レベルのウイルスのみが存在する。所望であれば、例えば、PEG及びNaClの添加により試料からウイルス粒子を沈殿し、次いでナノポアフィルターを使用して試料からウイルス粒子を濾過し、それによりウイルスポリヌクレオチドの早期の検出を提供することによって、試料中に存在するウイルス粒子は当技術分野で公知の方法を使用して増やされる。
エボラウイルス(又は他のウイルス)に曝露された可能性のある対象の疾患状態又は治療は、本発明の方法及び組成物を使用してモニターすることができる。一実施形態では、体液、例えば唾液、汗、涙、体腔に蓄積した液、尿、精液、膣分泌物、脳脊髄液、リンパ液、排泄物、痰、分解液、嘔吐物、汗、母乳、血液、血清、及び血漿に存在するエボラウイルスポリヌクレオチド(又は他のウイルスのポリヌクレオチド)の検出をモニターする。そのようなモニタリングは、例えば、対象がエボラ(又は他のウイルス)を有すると診断する、又は対象における特定の薬物の効果を決定する、又は疾患の進行を評価するのに有用であり得る。
核酸増幅方法
核酸増幅技術は、EBOV又は他のRNAウイルスなどの病原菌の複雑な生物学的工程を理解し、それを検出、同定、及び定量する手段を提供する。本発明は、逆転写酵素を使用してRNAゲノムからEBOV DNA分子を合成し、次いで等温ニッキング増幅反応においてDNAを増幅することにより生体試料のEBOVネガティブセンスRNAゲノムの検出を提供する。
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)は、DNA融解及びDNAポリメラーゼを使用するDNAの酵素的な複製反応の加熱及び冷却の繰り返しのサイクルからなるDNAを増幅するために使用する、一般的な熱サイクル依存性核酸増幅技術である。リアルタイム定量的PCR(qPCR)は、生体試料の所与の核酸配列のコピー数を定量するために使用する技術である。現在、qPCRはリアルタイムの反応全体の反応産物の検出を利用し、増幅プロファイルを各反応の開始時に公知の量の核酸を含有する対照の増幅と比較する(又は未知の試験した核酸に対する公知の核酸の相対比)。対照の結果を使用して標準曲線を構築し、典型的には標準的な反応増幅曲線の対数部分に基づく。標準的な対照の量と比較したそれらの増幅曲線に基づいて、これらの値を使用して未知の量を補間する。
PCRに加えて、限定されないが、ニッキング増幅反応、ローリングサークル増幅(RCA)、ヘリカーゼ依存性増幅(HDA)、ループ介在増幅(LAMP)、鎖置換増幅(SDA)、転写媒介増幅(TMA)、自家持続配列複製法(3SR)、核酸配列ベース増幅(NASBA)、単一プライマー等温増幅(SPIA)、Q−βレプリカーゼシステム、及びリコンビナーゼポリメラーゼ増幅(RPA)を含む熱サイクル非依存性増幅システム又は等温核酸増幅技術が存在する。
等温ニッキング増幅反応はPCR熱サイクルと類似点を有する。PCRのように、ニッキング増幅反応は、プライマーと呼ばれる標的配列に相補的なオリゴヌクレオチド配列を用いる。さらに、標的配列のニッキング増幅反応は、標準のPCRでもそうであるように標的配列の対数増加をもたらす。標準のPCRとは違い、ニッキング増幅反応は等温で進行する。標準のPCRでは、温度を上げてDNAの2つの鎖を分離する。ニッキング増幅反応では、標的核酸配列は試験試料に存在する特異的なニッキング部位にニックを入れる。ポリメラーゼはニック部位に浸潤し、既存の相補的なDNA鎖の置換とともにニックを入れた標的ヌクレオチド配列(添加した外来性DNA)の相補的な鎖の合成を開始する。鎖置換複製工程は、温度上昇を必要としない。この時点で、プライマー分子は、添加した外来性DNAから置換した相補的な配列とアニールする。ここで、ポリメラーゼは鋳型の3’末端から伸長し、事前に置換した鎖と相補的な鎖を作る。第二のオリゴヌクレオチドプライマーは、次いで、新しく合成された相補的な鎖とアニールし、伸長してニッキング酵素認識配列を含むDNAの二重鎖を作製する。この鎖は、次いで、ポリメラーゼによる続く鎖置換伸長によりニックを入れやすく、本来の標的DNAのいずれかの部位にニック部位を有するDNAの二重鎖の産生をもたらす。これが合成されると、分子は、新しい鋳型分子で置換された鎖の複製により指数関数的に増幅され続ける。さらに、増幅はまた、ニック部位を導入した鋳型でのニック翻訳合成の繰り返し作用により、各生成物分子から直線的に進行する。結果は、標的シグナル増幅の非常に速い増加であり、PCR熱サイクルよりもずっと早く、増幅は10分未満で生じる。
ニッキング増幅アッセイ
本発明は、等温ニッキング増幅アッセイで増幅したEBOV標的核酸分子の検出を提供する。
本明細書に記載の方法に有用なポリメラーゼは、ヌクレオチドの取り込みを触媒し、鎖置換活性を伴い、標的核酸分子に結合するオリゴヌクレオチド(例えば、プライマー)の3’ヒドロキシル末端及び/又は二本鎖DNA分子のニック部位の3’ヒドロキシル末端を伸長することができる。そのようなポリメラーゼはまた、5’−3’エキソヌクレアーゼ活性を欠損又は実質的に減少し、好熱性のものを含み得る。6つの3’−末端ヌクレオチドを含むプライマー領域の2’−修飾ヌクレオチドを有するプライマーを含む方法に有用なDNAポリメラーゼは、ゲオバチルス・ステアロサーモフィルスとしても分類されるバチルス・ステアロサーモフィルス(Bacillus stearothermophilus)から、並びに5’−3’エキソヌクレアーゼ活性を欠損又は実質的に減少し、鎖置換活性を有するゲオバチルス属を含む密接に関連した細菌株、単離体、及び種から単離されたDNAポリメラーゼIの誘導体及び変異体を含む。例示的なポリメラーゼは、限定はされないが、Bst DNAポリメラーゼI、Gst DNAポリメラーゼI、及びGka DNAポリメラーゼIの大きな断片を含む。
本明細書に記載の方法に有用なニッキング剤は、二本鎖核酸分子の特定の構造を認識及び結合し、その認識した特定の構造への結合時にボトム鎖上に隣接するヌクレオチド間のリン酸ジエステル結合の切断よりも実質的に高い率で、トップ鎖上に隣接するヌクレオチド間のリン酸ジエステル結合を切断し、それにより5’−3’−エキソヌクレアーゼ欠損鎖置換ポリメラーゼによって伸長することができるニック部位に先行する末端ヌクレオチド上に遊離の3’−ヒドロキシル基を作ることができる化学実体である。本明細書に開示の方法の好ましい実施形態では、「ニッキング剤」のトップ鎖のリン酸ジエステル結合切断率は100%に達し、ボトム鎖のリン酸ジエステル結合切断率は0%である。本明細書に記載の方法に有用なニッキング剤は、等モル比様式で、酵素、すなわち複数の基質分子を代謝回転する自己再生触媒、又は単一の基質分子だけを代謝回転する非再生触媒のいずれかであり得る。
ニッキング酵素は二本鎖DNAに結合し、二本鎖の1つの鎖を切断する。本発明の方法では、ニッキング酵素はトップ鎖(ニッキング剤認識部位の5’−3’配列を含む鎖)を切断する。本明細書に開示の本発明の特定の実施形態では、ニッキング酵素はトップ鎖のみ及び認識部位の3’下流を切断する。例示的な実施形態では、反応は、生成物の配列がニッキング部位を含有しないように結合部位の下流を切断又はニックを入れるニッキング酵素の使用を含む。結合部位の下流を切断する酵素の使用によりニッキング酵素を置換することなくポリメラーゼがより容易に伸長する。理想的には、ニッキング酵素は、ポリメラーゼと同じ反応条件下で機能的である。例示的なニッキング酵素は、限定はされないが、N.Bst9I、N.BstSEI、Nb.BbvCI(NEB)、Nb.Bpu10I(Fermantas)、Nb.BsmI(NEB)、Nb.BsrDI(NEB)、Nb.BtsI(NEB)、Nt.AlwI(NEB)、Nt.BbvCI(NEB)、Nt.Bpu10I(Fermentas)、Nt.BsmAI、Nt.BspD6I、Nt.BspQI(NEB)、Nt.BstNBI(NEB)、及びNt.CviPII(NEB)を含む。ニッキング酵素認識部位の配列は表1に提供する。
Figure 2017536813
ニッキング酵素は、制限エンドヌクレアーゼの切断活性を改変して作られた、操作したニッキング酵素も含む(NEB expressions July 2006、vol 1.2)。制限エンドヌクレアーゼがDNAのそれらの認識配列と結合する場合、各鎖を加水分解する各酵素内の2つの触媒部位が並行して進行する2つの非依存的な加水分解反応を誘導する。変更した制限酵素は操作することができ、二重鎖の1つの鎖のみを加水分解し、切断ではなく、「ニックを入れた」(3’−ヒドロキシル、5’−リン酸)DNA分子を産生する。ニッキング酵素は、修飾CRISPR/Casタンパク質、転写活性化因子様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)、及びニッカーゼ活性を有するZnフィンガーヌクレアーゼも含み得る。
ニッキング増幅反応は、典型的には、例えばジデオキシリボヌクレオシド三リン酸(dNTP)などのヌクレオチドを含む。反応は、限定はされないが、放射線標識(例えば、32P、33P、125I、35S)酵素(例えば、アルカリフォスファターゼ)、蛍光標識(例えば、蛍光イソチオシアネート(FITC))、ビオチン、アビジン、ジオキシゲニン、抗原、ハプテン、又は蛍光色素を含む検出可能な部分を含むdNTPの存在下でも実施され得る。反応は、ニッキング酵素及びポリメラーゼの活性を提供する特定の塩及び緩衝液をさらに含む。
有利には、ニッキング増幅反応は、増幅反応の経過の間、反応の温度が大体一定である実質的に等温条件下で実施される。温度は、高温と低温の間でサイクルされる必要がないため、ニッキング増幅反応は、従来のPCRを実施するのが難しい条件下で実施することができる。典型的には、反応は約35℃と90℃の間(例えば、約35、37、42、55、60、65、70、75、80、又は85℃)で実施される。有利には、温度をより精密に維持することは必須ではない。温度のある程度の変動は許容される。
増幅反応のプライマーセットは、ΔΔG’s≦−15、−16、−17、−18、−19、−20、−25、−30kcal/mole又はそれ以上を有するものが選択される。増幅反応の性能特性は、1つ又は複数のオリゴヌクレオチド(例えば、1つ又は複数のプライマー及び/若しくはプローブ)の濃度並びに/又はそれらの比を増加させることによって変更することができる。高濃度のプライマーもプライマーダイマー形成を好む。様々な実施形態では、プライマーの濃度は100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000nM又はそれ以上である。融解温度(Tm)及び反応率モディファイヤーは、(限定はされないが)エチレングリコール及びグリセロールなど、オリゴヌクレオチドの融解温度を下げるためにも使用され得る。さらに、DNAポリメラーゼ反応率モディファイヤー(dNTP及びマグネシウム濃度など)は、反応率を変更し、より定量精度を上げるために使用され得る。特定の実施形態では、フォワード及びリバースプライマーの5’テール配列は同じ核酸配列を有する。
本発明は、例えば本明細書に記載の増幅戦略の利用を含む、リアルタイムでのニッキング増幅反応をモニタリングする方法を提供する。一実施形態では、定量的核酸増幅は、公知の量の対照の増幅とともに標的核酸増幅を利用する。標的核酸の量は、対照(外因性又は内因性対照)の供給源に基づいて絶対定量又は相対定量(半定量的)として算出することができる。
未知のヌクレオチド配列の定量は、反応の別々のセット若しくは同じ反応のいずれかにおいて未知の対数閾値増幅と一連の公知の標的配列の比較によって、又は閾値を産み出し、陽性結果(未知が閾値を超える場合)又は陰性結果(未知が閾値を超えない場合)のいずれかを示す、体内の内在性又は外在性の同時増幅産物として達成することができる。
本発明は、候補フォワードプライマー及び/又は候補リバースプライマーの多くの組合せを実験的にスクリーニングすることなく、ニッキング剤依存性等温鎖置換増幅アッセイを設計する方法も提供する。標的配列内の35〜70bpの長い領域は、Tm≧アッセイ温度(例えば、〜55℃)での中心部分に12〜20bp配列を有することが同定される。上記の基準に従って、中心領域の15〜20bp長のすぐ下流及び上流の隣接する配列12〜20bp長が同定される。選択した二本鎖の隣接する配列の下流及び上流のTmは、互いに±3℃未満外れる。フォワード及びリバースプライマーの標的特異的対は、安定なダイマー形成プライマーの5’テール領域を、隣接する配列の12〜20塩基上流の5’末端、及び隣接する配列の12〜20塩基下流の相補的な鎖の5’末端に結合することにより作られる。フォワードプライマー、リバースプライマー、及びプローブを組み合わせる場合、プローブに相補的な鎖の合成を誘導するプライマーは、モル比約1.1:1〜10:1で他のプライマーを超過する。アッセイにおいてプライマーの合わせた濃度は、1000nM以下である。アッセイ設計方法は、≦70bpのアンプリコンの事前に検証されたPCRアッセイをニッキング剤依存性等温鎖置換増幅アッセイに変えるために使用することもできる。
プライマー設計
プライマー設計の従来の方法は、プライマー融解温度、プライマーアニーリング温度、GC(グアニン及びシトシン)含量、プライマー長、及びプライマーの標的核酸以外全てとの相互作用を最小限にすることに注目されてきた(例えば、www.premierbiosoft.com/tech_notes/PCR_Primer_Design.htmlを参照)。これらの方法に反して、安定なプライマー/ダイマーを形成し、形成の自由エネルギー(ΔG)で表されるプライマーは、核酸増幅反応において予想通りに機能することが見出されてきた。自由エネルギー(ΔG)及び融解温度(Tm)は、主成分のエンタルピー(ΔH)及びエントロピー(ΔS)を共有するが、ΔG及びTm値は別々に由来し、相関する関係がなく、所与のΔGと所与のTm値を関係させる唯一の方法は、それらが由来するΔH及びΔSの値をはっきりと知ることである(Manthey、「mFold,Delta G,and Melting Temperature」(著作権)2005及び2011 Integrated DNA Technologies)。図1〜11は、最適なプライマーの設計に関する。
分子間のプライマー構造の形成の自由エネルギー(ΔG)は、当技術分野で公知の式を使用して算出され得る。様々な分子内及び分子間プライマー構造の形成の決定、及びそれらのΔGの算出にいくつかのプログラムが利用可能であり、例えば、m倍及びUNA倍の予測アルゴリズムを含む(例えば、Markham及びZuker.UNAFold:Software for Nucleic Acid Folding and Hybridization. Bioinformatics:Volume2、Chapter1、pp3〜31、Humana Press Inc.、2008;Zuker et al.Algorithms and Thermodynamics for RNA Secondary Structure Prediction:A Practical Guide In RNA Biochemistry and Biotechnology,11〜43,NATO ASI Series、Kluwer Academic Publishers、1999;M. Zuker.Prediction of RNA Secondary Structure by Energy Minimization. Methods in Molecular Biology、267〜294、1994;Jaeger et al.Predicting Optimal and Suboptimal Secondary Structure for RNA.In Molecular Evolution:Computer Analysis of Protein and Nucleic Acid Sequences、Methods in Enzymology 183、281〜306、1990;Zuker.On Finding All Suboptimal Foldings of an RNA Molecule.Science 244、48〜52、1989を参照)。OligoAnalyzer 3.1は、m倍のプライマー設計を実施するものである(www.idtdna.com/analyzer/ Applications/OligoAnalyzer/)。例えば、OligoAnalyzer 3.1を参照すると、ΔGの算出は以下のパラメーター:標的型:DNA;オリゴ濃度0.25μM;Na濃度:60mM;Mg++濃度:15mM;及びdNTP濃度;0.3mMを使用して実施され得る。
3’認識領域
本発明は、プライマー−標的形成が安定であり(ΔG≦約−20kcal/mol又はそれ以上)、核酸増幅反応の実施を増強する能力を有する、3’認識配列を有するプライマーを提供する。3’認識領域は核酸分子、例えば核酸分子の相補的な配列に特異的に結合する。特定の実施形態では、3’認識領域は、核酸配列の12、13、14、15、16、17、18、19、又は20塩基又はそれ以上に相補的な配列を有する。特定の実施形態では、3’認識領域は、1つ又は複数のイノシン塩基を含む。特定の実施形態では、3’認識領域は2/12以下のイノシンを含む。様々な実施形態では、プライマー−標的融解温度は、アッセイの反応又は伸長温度より8℃又は6℃低い温度以上である(Tm≧アッセイ温度−8℃)。特定の実施形態では、3’認識配列は12〜20、12〜17、又は12〜14塩基含む。特定の実施形態では、プライマー−標的形成は、自己ダイマー形成よりもより安定である(例えば、ΔΔG≦約−15、−16、−17、−18、−19、−20kcal/mol又はそれ以上)。好ましくは、3’認識配列は、プライマー−標的アニーリングに干渉する能力を有する、自己相補的な配列、短い逆方向反復(例えば、>4塩基/反復)、又はそうでなければ分子内相互作用を促進する配列を含有しない。
一実施形態では、プライマーは、アニーリングに寄与しないプライマーの端に4つの配列特異的な塩基を有し、Tmが56℃になるように設計する。一実施形態では、プライマーは16、17、18、19、20、又は21塩基長である。
特に、3’認識配列を有する本発明のプライマーは、ニッキング増幅アッセイに有用である。さらに、EBOV又は他のウイルス標的特異的3’認識領域は1つ又は複数の2’修飾ヌクレオチドを含む(例えば、2’−O−メチル、2’−メトキシエトキシ、2’−フルオロ、2’−アルキル、2’−アリル、2’−O−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル]、2’−ヒドロキシル(RNA)、4’−チオ、4’−CH−O−2’−ブリッジ、4’−(CH−O−2’−ブリッジ、及び2’−O−(N−メチルカルバメート))。理論に縛られることなく、1つ又は複数の2’修飾ヌクレオチドの認識領域への組込みは、プライマー/鋳型の分子間及び/若しくは分子内相互作用を減少させる又は除き(例えば、プライマー−ダイマー形成)、それにより等温増幅の背景シグナルを減少させる又は除くと仮定される。2’修飾ヌクレオチドは、好ましくは標的配列と塩基対を形成する塩基を有する。特定の実施形態では、EBOV又は他のウイルス標的特異的認識領域の2つ又はそれ以上の2’修飾ヌクレオチド(例えば、2つ、3つ、4つ、5つ又はそれ以上の2’修飾ヌクレオチド)は近接している(例えば、修飾ヌクレオチドのブロック)。いくつかの実施形態では、2’修飾ヌクレオチドのブロックは標的特異的認識領域の3’末端に位置する。他の実施形態では、2’修飾ヌクレオチドのブロックは、EBOV又は他のウイルス標的特異的認識領域の5’末端に位置する。2’修飾ヌクレオチドのブロックが標的特異的認識領域の5’末端に位置する場合、2’修飾ヌクレオチドは、1つ又は複数の非修飾ヌクレオチド(例えば、2つ、3つ、4つ、5つ又はそれ以上の2’非修飾ヌクレオチド)によるニック部位から分けられ得る。出願人らは、1つ又は複数の2’修飾ヌクレオチド又は2’修飾ヌクレオチドのブロックの位置により増幅の速度論が変更することを見出した。1つ又は複数の2’修飾ヌクレオチド又は2’修飾ヌクレオチドのブロックが、認識領域の5’末端若しくはその近く、又はニック部位の近位に位置する場合、リアルタイム増幅反応は検出時間の減少を示した。さらに、シグナル曲線は縮小され、曲線の傾斜が変わる。
関連する実施形態では、1つ又は複数の2’修飾ヌクレオチドを有するプライマーの比を使用し、検出時間及び/又は反応の「調整」のための反応の効率を変更し、反応速度論の予測可能な調節をもたらすことができる。認識配列の3’末端に1つ又は複数の2’修飾ヌクレオチドを有するプライマーと認識配列の5’末端に1つ又は複数の2’修飾ヌクレオチドを有するプライマーの比が増加すると、シグナル曲線を縮小し、曲線の傾斜が変わる。検出時間並びに反応の効率の両方を操作する手段を提供する反応を「調整」できることは有利である。内部対照を使用する相対定量は、2つの重要な条件が合うことが必要である。まず、非競合反応条件を作り出す反応の検出時間を改変できることは有利である。したがって、後半の時点で検出可能な対照の反応に影響を及ぼすことにより(目的の標的に対して)、目的の標的が少ない初期存在量である場合でさえ、対照の反応は目的の特異的標的を打ち負かさない。第二に、真の相対存在量の算出を確実にするため、対照及び特異的標的反応は効率が釣り合う必要がある。「調整」条件を使用して各反応の効率を調節することによって、反応を釣り合わせることができ、十分な相対定量算出を可能にする。反応の調整は、定量的PCR(qPCR)において、標的核酸増幅と参照核酸増幅(例えば、内部標準)の効率を釣り合わせるために使用できる。さらに、標的核酸及び内部標準の増幅曲線は変更することができ、それらの増幅産物の検出時間が分けられ、一方標的核酸増幅及び内部標準増幅に同じ効率を提供する。反応におけるオリゴヌクレオチド構造の特定の組合せ及び比の使用によって、調整した反応の実施を可能にする条件を作り出すことが可能である。
5’テールダイマー化領域
本発明は、EBOV又は他のウイルス核酸増幅反応性能を増強する自己ダイマー化可能な5’テール領域を有するプライマーを提供する。理論に縛られることなく、核酸増幅反応において、プライマーはプライマー−ダイマーとして標的核酸にアニールする。例えば、ニッキング増幅プライマーは、標的認識配列へのプライマーの結合特異性と関連しない5’末端に存在するニッキング剤認識部位を有する。非特異的なプライマー相互作用による非特異的なバックグラウンド産物は、そうでなければ特異的な産物の増幅に利用される隔絶反応成分の可能性がある。様々な実施形態では、ホモダイマー形成は安定である(例えば、ΔG≦約−30、−35、−40、−45、−50、−55、−60kcal/mol又はそれ以上)。様々な実施形態では、ホモダイマーは伸長反応温度よりも高い融解温度を有する。特定の実施形態では、5’テール領域はパリンドロームである配列を有する。さらなる実施形態では、5’テール領域は少なくとも長さが12塩基(例えば、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24塩基)である。さらなる実施形態では、5’テール領域は80〜90%のGC含量を有する。特定の実施形態では、ホモダイマー形成は、他のより不安定なプライマーダイマー形態形成の形成よりも安定である(例えば、ΔΔG≦約−12、−13、−14、−15、−16、−17、−18、−19、−20、−25、−30、−35、−40kcal/mol又はそれ以上)。
特に、5’テール配列を有する本発明のプライマーは、ニッキング増幅反応に有用である。ニッキング増幅反応に使用するため、1つ又は複数のニッキング剤認識部位及び5’テール領域を含む5’テール領域は、対称的に反転した配列を有する。特定の実施形態では、5’テール領域は偶数個のヌクレオチドを含有する(例えば、22、24ヌクレオチド)。ニック部位は5’テール領域の3’末端のヌクレオチドと3’認識領域の5’末端のヌクレオチドの間に位置するように設計される。理論に縛られることなく、ニッキング酵素は3’認識領域が一本鎖である場合、ニック部位で切断しない。しかし、3’認識領域が二本鎖である場合、ニック部位での切断が起こる(例えば、核酸増幅反応の経過の間に二本鎖標的核酸分子へとプライマーが組み込まれる場合)。
様々な実施形態では、5’テール配列は、ニッキング酵素認識配列に動作可能に連結したパリンドローム配列(又は、自己相補的な配列)に動作可能に連結した、5’から3’への反転したニッキング酵素認識配列を含む。特定の実施形態では、スペーサー領域は偶数個のヌクレオチドである(例えば、2、4、6個など)。2、4、及び6個のヌクレオチドスペーサーを有するNt.BstNBIニッキング酵素認識配列(5’−GAGTC−3’)に基づく例示的な5’テールは、以下の式:
Figure 2017536813
(式中、「N」は任意のヌクレオチド(例えば、アデニン(A)、チミン(T)、シトシン(C)、又はグアニン(G)ヌクレオ塩基を有する)であり、NはN1’と相補的であり、NはN2’と相補的であり、NはN3’と相補的であるなど)による核酸配列を含む。
例示的な5’テール領域は、以下の鋳型5’−NNNNGACTCNNNNNNGAGTCNNNN−3’に基づいて生成することができるNt.BstNBI認識配列を有する長さ24ヌクレオチドを配列する。この鋳型に基づいて、以下の特性:ΔG=−48Kcal/mole〜−62kcal/mole;ΔΔG<−40kcal/mole;及びGC含量68%〜84%を有する537,824個の5’テール配列がある。これらのうち、1050個の選択された配列が提供され、全体の配列空間(248,832)の0.2%を表す。例示的な5’テール領域は、Nt.BstNBI認識配列を有する長さ22ヌクレオチドを配列し、以下の鋳型5’−NNNNGACTCNNNNGAGTCNNNN−3’に基づく。この鋳型に基づいて、以下の特性:ΔG=−47Kcal/mole〜−55kcal/mole;ΔΔG<−40kcal/mole;及びGC含量72%〜82%を有する248,832個の5’テール配列がある。これらのうち、200個の選択された配列が提供され、全体の配列空間(248,832)の0.08%を表す。
標的核酸分子
本発明の方法及び組成物は、試験試料中のEBOV又は他のウイルス核酸分子の増幅及び/又は同定に有用である。標的配列は、EBOV核酸分子を含むウイルス核酸分子を含む事実上任意の試料から増幅される。特に、本発明の方法及び組成物は、RNAウイルスの増幅及び/又は同定に有用である。EBOVに加えて、本発明の方法及び組成物を使用して検出できる例示的なRNAウイルスは、限定はされないが、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、デングウイルス、インフルエンザウイルス(例えば、B型インフルエンザ)、ウシウイルス性下痢ウイルス(例えば、BVDV遺伝子型I)、黄熱ウイルス、西ナイルウイルス、C型肝炎、ラッサウイルス、フラビウイルス、アレナウイルス、及び一本鎖RNAウイルスを含む。
例示的な試験試料は、体液(例えば、唾液、汗、涙、体腔に蓄積した液、尿、精液、膣分泌物、脳脊髄液、リンパ液、排泄物、痰、分解液、嘔吐物、汗、母乳、血液、血清、及び血漿)、組織抽出物、培養培地(例えば、病原性細胞など細胞が成長する液体)、環境試料、農産物、又は他の食料品、及びそれらの抽出物、並びにDNA同定タグを含む。所望であれば、試料は、生体試料から核酸分子を単離するために典型的に使用される任意の標準の方法を使用するニッキング増幅反応に包含される前に精製される。
一実施形態では、プライマーは病原体の標的核酸を増幅し、試料中のEBOV又は他のウイルスの存在を検出する。環境への適用のため、試験試料は、EBOVに感染した対象、環境スワブ、又は任意の他の試料に曝露されてきた水、建築材料(例えば、乾式壁、天井タイル、壁材、織物、壁紙、及び床材)の液体抽出物を含み得る。
本発明の方法は、血液中1ml当たり1×10、1×10、1×10、1×10、1×10、又は1×10コピーのEBOV RNAの検出を提供する。
適用
本発明のプライマーを使用する標的核酸増幅は、ウイルス(例えば、EBOV)核酸分子の迅速な検出に有用な特徴を有する。本発明の組成物及び方法はヒトの診断に有用であり、迅速な診断回答が望まれる(例えば、20、15、10、9、8、7、6、5分又はそれ以下で検出可能な増幅)。特定の実施形態では、本発明は、臨床背景若しくは野外でのヒト又は獣医診断におけるEBOVニッキング増幅反応アッセイの使用を提供する。他の実施形態では、本発明は、熱サイクル装置が入手できない又は極めて高価な野外作業での診断における、ニッキング増幅反応アッセイの使用を提供する。さらに他の実施形態では、本発明は、迅速な定量的回答が望まれる臨床背景でのニッキング増幅反応アッセイの使用を提供する。
検出可能なオリゴヌクレオチドプローブ
本発明は、少なくとも1つのポリメラーゼ休止分子を含む増幅できない検出可能なポリヌクレオチドプローブを使用するニッキング増幅反応における、標的核酸分子又はそれらのアンプリコンの検出を提供する(例えば、オリゴヌクレオチドを標的核酸分子に結合できるようにするが、標的として検出可能なオリゴヌクレオチドプローブを利用するポリメラーゼ伸長を支持することができないようにするヌクレオチド修飾又は他の部分)。理論に縛られることを望まないが、ポリメラーゼを進行させない1つ又は複数の部分の存在は、オリゴヌクレオチドに加えて又は複製ポリメラーゼの失速によって、非核酸主鎖におけるポリメラーゼの休止を引き起こす(すなわち、C3−スペーサー、損傷したDNA塩基、他のスペーサー部分、O−2−Me塩基)。したがって、これらの構築物は、ニッキング増幅反応の経過の間にプローブの異常な増幅を防ぐ又は減少する。これは、それらを従来の検出プローブから区別し、ニッキング増幅反応の最後に添加し、それらの増幅を防ぐ。
従来の検出プローブは、リアルタイムでのニッキング増幅反応を検出するためには非実用的であることが分かっている。従来の検出プローブがニッキング増幅反応に組み込まれる場合、これらの従来の検出プローブは標的と同時に増幅される。これらの検出分子の増幅は、反応の開始時の検出プローブの開始分子の数により正当な標的アンプリコンの検出をマスクする。
本発明は、少なくとも1つのポリメラーゼ休止分子を含む増幅できない検出可能なポリヌクレオチドプローブを提供する。本発明のポリメラーゼ休止分子は、限定はされないが、複製のDNAポリメラーゼによる伸長を遮断し、それにより検出分子の増幅を防ぐが、標的分子若しくは増幅した標的分子のコピーへの正確なハイブリダイゼーション又はヌクレオチドスペーシングを可能にするヌクレオチド修飾又は他の部分を含む。一実施形態では、本発明の検出可能なオリゴヌクレオチドプローブは、検出分子の異常な増幅を防ぐ又は減少する3個の炭素スペーサー(3C−スペーサー)を含む。
一実施形態では、検出可能なオリゴヌクレオチドプローブは、相補的なヌクレオチドへの増強した結合親和性を有する1つ又は複数の修飾ヌクレオチド塩基を含む。修飾塩基の例は、限定はされないが、2’フルオロアミダイト、及び2’OMe RNAアミダイト(ポリメラーゼ休止分子としても機能する)を含む。本発明の検出可能なオリゴヌクレオチドプローブは、異なる蛍光色素で合成することができ、事実上任意の標的配列とハイブリダイズするように設計され得る。それらの顕著な特異性のため、本発明の増幅できない検出可能なポリヌクレオチドプローブは試料中の単一の標的核酸分子を検出するために使用され、又はそれぞれが異なる標的核酸分子に結合する検出可能なオリゴヌクレオチドプローブと組み合わせて使用される。したがって、本発明の増幅できない検出可能なポリヌクレオチドプローブは、同じ反応で1つ又は複数の標的核酸分子を検出するために使用し、これらの標的を同時に検出するようにし得る。本発明は、本明細書に記載の検出可能なオリゴヌクレオチドプローブと併せてそのような蛍光の使用を包含する。
ハードウェア及び/又はソフトウェアの実行
本明細書に記載の方法は、多目的の又は特別にプログラムしたハードウェア若しくはソフトウェアで実行することができる。例えば、本方法は、コンピューター可読媒体によって実行することができる。したがって、本発明は、本発明の任意の実施形態によるアルゴリズム及び/又は方法を実施するように構成されたソフトウェア及び/又はコンピュータープログラム製品も提供する。本発明において提供するアルゴリズム及び/又は方法を実施できるソフトウェアを構成する方法は、当業者に周知である。コンピューター可読媒体は、非一時的及び/又は有形であり得る。例えば、コンピューター可読媒体は揮発性メモリー(例えば、ランダムアクセスメモリなど)又は非揮発性メモリー(例えば、読み出し専用メモリー、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気テープ、光ディスク、紙テープ(paper table)、パンチカードなど)であり得る。コンピューター実行可能な命令は、好適なコンピューター言語又はいくつかの言語の組合せで記述され得る。基本的な計算生物学の方法は、例えば、Setubal及びMeidanis et al.、Introduction to Computational Biology Methods(PWS Publishing Company、Boston、1997);Salzberg、Searles、Kasif、(Ed.)、Computational Methods in Molecular Biology、(Elsevier、Amsterdam、1998);Rashidi及びBuehler、Bioinformatics Basics:Application in Biological Science and Medicine(CRC Press、London、2000)並びにOuelette及びBzevanis Bioinformatics:A Practical Guide for Analysis of Gene and Proteins(Wiley&Sons、Inc.、2nd ed.、2001)に記載されている。
本発明は、プローブ設計、データの管理、分析、及び機器操作など、様々な目的のために様々なコンピュータープログラム製品及びソフトウェアも使用する。(米国特許第5,593,839号、5,795,716号、5,733,729号、5,974,164号、6,066,454号、6,090,555号、6,185,561号、6,188,783号、6,223,127号、6,229,911号及び6,308,170号を参照)さらに、本発明は、US Ser Nos 10/197,621、10/063,559(US Pub No 20020183936)、10/065,856、10/065,868、10/328,818、10/328,872、10/423,403、及び60/482,389に示すように、インターネットなどネットワーク上で遺伝情報を提供するための方法を含む好ましい実施形態を有し得る。
キット
本発明はEBOV又は他のRNAウイルス核酸分子の増幅のためのキットも提供する。そのようなキットは、対象から得た生体試料のEBOV又は他のRNA核酸の検出又は定量に有用である。本発明のキットは、本明細書に記載のように、例えば、1つ又は複数の逆転写酵素、DNAポリメラーゼ、フォワード及びリバースプライマー、及び1つ又は複数のニッキング酵素、並びに検出可能なプローブを含み得る。EBOV又は他のRNAが増幅される場合、1つ又は2つのニッキング酵素がキットに含まれ得る。複数の病原体配列が増幅される場合、それらの標的配列のために設計された鋳型が同じニッキング酵素のためのニッキング酵素部位を含み、次いで1つ又は2つのニッキング酵素が含まれ得る。鋳型が異なるニッキング酵素によって認識される場合、例えば3つ又はそれ以上など、より多くのニッキング酵素がキットに含まれ得る。
一態様では、本発明は、逆転写酵素、DNAポリメラーゼ、一次プライマー、二次プライマー、プライマー内のニッキング酵素結合部位に特異性を有するニッキング酵素、及びデオキシヌクレオチド三リン酸(dNTP)を含む核酸増幅のためのキットを提供する(例えば、増幅に十分な成分を含有する緩衝溶液中)。様々な実施形態では、一次プライマー及び二次プライマーは、それぞれ、標的配列に相補的又は実質的に相補的な3’末端特異的認識領域配列を有し、末端特異的認識領域は1つ又は複数の2’修飾ヌクレオチド;それ自身でダイマー化できる(例えば、自己相補的)3’末端特異的認識領域配列の上流のニッキング酵素結合部位を含有する5’末端テール領域を含む。特定の実施形態では、1つ又は複数のプライマーは、プライマー−ダイマー形状である(例えば、約Tmに加熱し、ゆっくりと冷却することにより産生される)。
本発明のキットは、任意の数の別々の容器、パケット、チューブ(例えば、<0.2ml、0.2ml、0.6ml、1.5ml、5.0ml、>5.0ml)、バイアル、マイクロタイタープレート(例えば、<96ウェル、96ウェル、384ウェル、1536ウェル、>1536ウェル)、ArrayTapeなど1つ又は複数の成分、又はそのような容器内で様々な組合せで合わせることができる成分も含み得る。様々な実施形態では、キットは、参照配列を結合及び増幅することができるプライマー対をさらに含む。特定の実施形態では、キットは、プライマーダイマー形状中に1つ又は複数のプライマーを含む(例えば、約Tmに加熱し、ゆっくりと冷却することにより産生される)。さらに他の実施形態では、キットはプライマーを含有する無菌容器を含み;そのような容器は箱、アンプル、ビン、バイアル、チューブ、バッグ、パウチ、プラスチックの包み、又は当技術分野で公知の他の好適な容器形態を含み得る。そのような容器はプラスチック、ガラス、ラミネート紙、金属箔、又は核酸の保持に好適な他の材料から作製され得る。
キットの成分は、例えば、1つ又は複数の容器に存在してもよく、例えば成分の全てが1つの容器内にあってもよく、例えば酵素がプライマーとは別々の容器にあってもよい。成分は、例えば乾燥(例えば、粉末)又は安定な緩衝液中(例えば。化学的に安定、熱安定)であってもよい。乾燥成分は、例えば、凍結乾燥、真空及び遠心分離による乾燥、及び/又は周囲環境下での乾燥によって調製され得る。様々な実施形態では、ポリメラーゼ及びニッキング酵素は単一の容器内で凍結乾燥形態であり、プライマーは異なる容器内で、凍結乾燥、フリーズドライ、又は緩衝液中のいずれかである。いくつかの実施形態では、ポリメラーゼ、ニッキング酵素、及びプライマーは単一の容器内で凍結乾燥形態である。他の実施形態では、ポリメラーゼ及びニッキング酵素は異なる容器に分けられてもよい。
キットは、例えば、反応に使用されるdNTP、又は修飾ヌクレオチド、反応に使用されるキュベット若しくは他の容器、又は再水和する凍結乾燥成分のための水若しくは緩衝液のバイアルをさらに含み得る。使用する緩衝液は、例えば、ポリメラーゼとニッキング酵素活性の両方に適切であり得る。
本発明のキットは、本明細書に記載の1つ又は複数の方法を実施するための使用説明書及び/又は本明細書に記載の1つ若しくは複数の組成物又は試薬の指示書も含み得る。使用説明書及び/又は指示書は印刷形態であってもよく、キットの中に含まれてもよい。キットは、そのような使用説明書又は指示書を提供するインターネットに記載された指示書も含み得る。
本発明の実践は、特に指示しない限り、当業者の範囲内で周知の分子生物学(組換え技術を含む)、微生物学、細胞生物学、生化学、及び免疫学の従来の技術を用いる。そのような技術は、“Molecular Cloning:A Laboratory Manual”、second edition(Sambrook、1989);“Oligonucleotide Synthesis”(Gait、1984);“Animal Cell Culture”(Freshney、1987);“Methods in Enzymology”“Handbook of Experimental Immunology”(Weir、1996);“Gene Transfer Vectors for Mammalian Cells”(Miller及びCalos、1987);“Current Protocols in Molecular Biology”(Ausubel、1987);“PCR:The Polymerase Chain Reaction”、(Mullis、1994);“Current Protocols in Immunology”(Coligan、1991)など、文献で完全に説明されている。これらの技術は、本発明のポリヌクレオチド及びポリペプチドの産生に適用可能であり、そのように、本発明の作製及び実践において考えられ得る。特定の実施形態に特に有用な技術は、以下の節で記載する。
以下の例は、当業者にアッセイ、スクリーニング、及び本発明の治療方法の作製及び使用方法の完全な開示及び記載を提供するように記載され、本発明者らが彼らの発明と認識する範囲を制限することを意図しない。
実施例1.EBOVのワンステップ及びツーステップリアルタイム逆転写−等温増幅アッセイ
ワンステップ反応は、単一の反応プロトコールで逆転写と増幅が起こる逆転写(RT)反応を指す。ツーステップ反応は、第一に逆転写が起こり、続いて第二の増幅反応に移る逆転写反応を指す。
アッセイ1及びアッセイ2は、EBOVポリヌクレオチドを検出するそれらの能力を試験した(図1)。これらのアッセイのためのプライマーは図2に示す。
図3A〜3Xは、アッセイ1及びアッセイ2で得られた増幅結果を示す。アッセイは、ヒトcDNAのバックグラウンドにおけるEBOV gBlockのコピーを検出するために使用した。反応条件を特定した。
図4は、ワンステップアッセイでの全ヒトRNAのバックグラウンドでのEBOVの検出を示す。
図5は、ワンステップアッセイでの全ヒトRNAのバックグラウンドでの合成EBOV RNAの検出を示す。
図6A〜6Cは、増幅及び検出機器に使用するための試料の処理を例示するフローチャートを提供する。
図7A及び7Bは、それぞれスワブ及び血液から試料を調製する方法を示す。
一実施例では、エボラウイルスは以下のプライマー及びプローブ配列:
Figure 2017536813
を使用して検出した。
上記の配列では、GAGTCはニッキング酵素認識部位である。ピリミジンは、ザイールを含むエボラ株の縮重検出を提供する。
合成DNA標的:
Figure 2017536813
合成RNA標的:
Figure 2017536813
1ステップ及び2ステップ反応の両方とも、最終濃度166.7nMのフォワードプライマー及び最終濃度833.3nMのリバースプライマーと、200nMの濃度のプローブ及び0.1×SYBRgreen(最終濃度)を含有した。1及び2ステップ反応両方に加えて、Tris pH8.0、NH 、Na、及びMg2+;dNTP;0.4U/ul BSTポリメラーゼ;及び0.3U/ul Nt.BSTnbiニッキング酵素を含む、最終濃度1×抽出緩衝液2を含有した。これらの成分に加えて;1ステップ反応は10U/ulのMaxima逆転写酵素;1.0U/ulのRNAse阻害剤(life technologiesのSUBERase IN)を含有した。合成RNAは分解を防ぐために1.0U/ulのRNAse阻害剤も同様に加えた。使用した全ての水は購入した核酸フリーのものであった。
反応物は氷上で混合し、Roche LC480を実行するまで冷たく維持した。Roche LC480は、calfluor red610ビーコンシグナル(Abs590nm/Em610nm)及びSYBRgreenシグナル(Abs495nm/Em520nm)を検出する2色検出下で実行した。1ステップ反応は56℃で20分間実施した。結果は図8に示す。
2ステップ反応は、New England Biolabs(https://www.neb.com/protocols/2012/10/03/first-strand-cdna-synthesis-kit-using-protoscript-ii-reverse-transcriptase-m0368)に概説されている設定条件に従って、56℃で5分間(ヒートブロック中)又は室温で5分間の逆転写酵素ステップで実施した(図9)。これらのRT温度は両方、1反応当たり1×10コピーの標的のシグナルを産生した。逆転写酵素ステップは、LC480上56℃で15分間の増幅ステップへと続いた。このアッセイの結果は図10に示す。1反応当たり示したコピー数は、製造業者の算出を使用して決定した。
実施例2.複合のRNA混合物における標的RNAの検出
1ステップ及び2ステップ反応が、RNA分子の複合混合物において標的RNAを検出できるかどうか決定するため、アッセイは、全ヒトRNAのRPPH1(RNaseP RNA成分)の検出のために設計した。一実施例では、RPPH1は、以下のプライマー及びプローブ配列:
Figure 2017536813
を使用して検出した。
2ステップ反応では、ヒトRNA(10ng)は、ランダムヘキサマープライマーによってcDNAに変換し、RPPH1は、標的特異的配列の増幅によって検出した(図11A)。1ステップ反応では、特異的な逆転写プライマーを使用する標的特異的配列の増幅によってヒトRNA(20ng)を検出した(図11B)。
実施例3.生体試料におけるエボラウイルスの検出。
別の実施例では、合成エボラウイルスRNA標的は、1ステップアッセイを使用する粗血液調製物と混合した場合に検出された。粗血液調製物は、全血液(20μl)と硫酸ドデシルナトリウム(0.5% SDS;20μl)を混合し、室温で混合物をインキュベートする(3分間)ことによって調製した。インキュベーション後、ウシ血清アルブミン(2% BSA;20μl)を添加し、得られた混合物を室温でインキュベートした(1分間)。粗血液調製物(1μl)は、合成エボラウイルスRNA標的(1000コピー)をスパイクした。反応は、RocheLC480で56℃で3回実行した。結果は図12に示す。
さらなる実験では、1ステップアッセイは、ザイールエボラウイルスラメインガ株とスーダンエボラボニファス株RNA分子を区別できた。Vero E6細胞に、ザイールエボラウイルスラメインガ株又はスーダンエボラボニファス株ウイルスを感染させ、ウイルスRNAを精製した。反応のセットは、精製RNAザイールエボラウイルスメインガ株(683コピー)又はスーダンエボラウイルスボニファス株ウイルス(650コピー)を使用して実行した。各セットに関して、4回の反応(10μl)をRocheLC480で実行した。アッセイによりザイールエボラウルメインガ株RNAを検出したが(図13;Aで表す曲線のセット)、スーダンエボラウイルスボニファス株RNAは検出しなかった(図13;Bで表す曲線のセット)。したがって、ザイールエボラアッセイは、ザイールエボラウイルスメインガ株の検出に特異的であった。
機器の比較は、非標的対照(NTC)試料を含む、約10〜10コピーの標的RNAからザイールエボラウイルスメインガ株RNAの様々な希釈を使用して実行した。試験した機器は、Roche Lightcycler 480 II、Axxin Detector、及びDouglas Scientific Amplifire amplification and detection instrumentを含む。いくつかの機器では変動が観察されたが、全ての機器が広範に渡ってEBOV RNAのコピーを検出できた(図14)。
1ステップEBOVアッセイの検出の下限を決定するため、100、50、25、及び12コピーのザイールエボラウイルスメインガ株RNAを含有する段階希釈した試料を試験した。1ステップ反応(10μl)は、各希釈に関して少なくとも10個の技術的複製物を使用して、Roche Lightcycler 480で実行した。20個(20)の技術的複製物を、100及び50コピーの反応に実行した。40個(40)の技術的複製物を、25コピーの反応に実行した。1反応当たり、100及び50コピーの検出に関して、100%(20/20)の検出率が観察された(図15A及び15B)。1反応当たり25コピーの検出に関して、95%(38/40)の検出率が観察された(図15C)。したがって、これらの結果は、1ステップアッセイとして実施した場合でさえも、EBOVアッセイの感受性及び特異性を示す。
実施例4:生体試料におけるヒト免疫不全ウイルス(HIV)の検出。
一実施例では、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、ギャップタンパク質配列を標的とする1ステップRNAble(登録商標)アッセイで検出された。精製HIV RNA(サブタイプC)が得られ(SeraCare)、COBAS TaqMan HIV−1 v2.0試験によって定量したように、HIV RNAの公知の量を、1ステップHIV RNAble(登録商標)アッセイで試験した。以下のプライマー及びプローブ配列:
Figure 2017536813
を使用した。
図16Aは使用した配列の位置を示すアンプリコンのマップである。外側プライマーの配列はHIVサブタイプCに特異的であった(使用した精製RNA試料に関して)。1ステップHIVRNAble(登録商標)アッセイは、フォワード及びリバースプライマーの2つのセットで設計し、集団の配列変異を説明する。上記の配列において、GAGTCはニッキング酵素認識部位である。
1ステップ反応は、約1:10のフォワード対リバースプライマーのプライマー比で、最終濃度9nMのフォワードプライマー(Hgag.F2a+Hgag.F2bの1:1混合)及び最終濃度91nMのリバースプライマー(Hgag.R1a+Hgag.R1bの1:1混合)を含有した。最終濃度200nMのプローブ及び100nMの外側プライマーを使用した。さらに、1ステップ反応は、Tris、K、及びMg2+;グアニジニウムチオシアネート(GITC);dNTP;0.4U/ul BSTポリメラーゼ;及び0.3U/ul Nt.BSTnbiニッキング酵素を含む、最終濃度1×ラン緩衝液を含有した。これらの成分に加えて、1ステップ反応は、0.2U/ulのAMV Reverse Transcriptase High Spec Activity XL(Life Sciences Advanced Technologies)及び0.5U/ulのRNAse阻害剤(Superasin;Thermo Fisher)を含有した。使用した全ての水は核酸フリーであった。
反応は、calfluor red 610ビーコンシグナル(Abs590nm/Em610nm)のリアルタイム検出を使用して実行した。1ステップ反応は、HIV RNAの125、250、500、及び1000コピーを使用して56℃で20分間実施した。全てのコピー数でのHIV RNAの特異的な検出は、1ステップHIV RNAble(登録商標)アッセイで実証した(図16B)。
実施例5:生体試料におけるデングウイルス4型(DENV−4)の検出
一実施例では、デングウイルス4型(DENV−4)は、3’UTR配列を標的とする1ステップRNAble(登録商標)アッセイで検出された。ウイルスと宿主細胞RNAの両方を含む細胞培養物から全RNAを単離し、1ステップDENV−4 RNAble(登録商標)アッセイに使用した。したがって、全コピー数は未知であった。以下のプライマー及びプローブ配列:
Figure 2017536813
を使用した。
図17Aは、使用した配列の位置を示すアンプリコンのマップである。1ステップDENV−4 RNAble(登録商標)アッセイは、リバースプライマーの2つのセットで設計し、集団の配列変異を説明する。上記の配列において、GAGTCはニッキング酵素認識部位である。
1ステップ反応は、約5:1のフォワード対リバースプライマーのプライマー比で、最終濃度83nMのフォワードプライマー及び最終濃度17nMのリバースプライマー(Den4.R1a+Den4.R1bの1:1混合)を含有した。最終濃度200nMのプローブ及び100nMの外側プライマーを使用した。さらに、1ステップ反応は、Tris、K、及びMg2+;dNTP;0.4U/ul BSTポリメラーゼ;及び0.3U/ul Nt.BSTnbiニッキング酵素を含む、最終濃度1×ラン緩衝液を含有した。これらの成分に加えて、1ステップ反応は、0.2U/ulのAMV Reverse Transcriptase High Spec Activity XL(Life Sciences Advanced Technologies)及び0.5U/ulのRNAse阻害剤(Superasin;Thermo Fisher)を含有した。使用した全ての水は核酸フリーであった。
反応は、calfluor red 610ビーコンシグナル(Abs590nm/Em610nm)のリアルタイム検出を使用して実行した。1ステップ反応は、20pgの全RNAを使用して56℃で20分間実施した。デング4RNAの特異的な検出は、1ステップDENV−4 RNAble(登録商標)アッセイで実証した(図17B)。
実施例6:生体試料におけるB型インフルエンザの検出
一実施例において、B型インフルエンザは、インフルエンザセグメント7配列を標的とする1ステップRNAble(登録商標)アッセイで検出された。ウイルスと宿主細胞RNAの両方を含む細胞培養物から全RNAを単離し、1ステップB型インフルエンザRNAble(登録商標)アッセイに使用した。したがって、全コピー数は未知であった。以下のプライマー及びプローブ配列:
Figure 2017536813
を使用した。
図18Aは使用した配列の位置を示すアンプリコンのマップである。1ステップB型インフルエンザRNAble(登録商標)アッセイは、フォワード及びリバースプライマー並びに2つの外側プライマーの3つのセットで設計し、集団の配列変異を説明する。上記の配列において、GAGTCはニッキング酵素認識部位である。
1ステップ反応は、約1:10のフォワード対リバースプライマーのプライマー比で、最終濃度9nMのフォワードプライマー(FluB.F2a+FluB.F2b+FluB.F2cの1:1:1混合)及び最終濃度91nMのリバースプライマー(FluB.R3a+FluB.R3b+FluB.R3cの1:1:1混合)を含有した。最終濃度200nMのプローブ及び100nMの外側プライマーを使用した。さらに、1ステップ反応は、Tris、K、及びMg2+;dNTP;0.4U/ul BSTポリメラーゼ;及び0.3U/ul Nt.BSTnbiニッキング酵素を含む、最終濃度1×ラン緩衝液を含有した。これらの成分に加えて、1ステップ反応は、0.2U/ulのAMV Reverse Transcriptase High Spec Activity XL(Life Sciences Advanced Technologies)及び0.5U/ulのRNAse阻害剤(Superasin;Thermo Fisher)を含有した。使用した全ての水は核酸フリーであった。
反応は、calfluor red 610ビーコンシグナル(Abs590nm/Em610nm)のリアルタイム検出を使用して実行した。1ステップ反応は、異なる単離体からの全RNAを使用して56℃で20分間実施した。全ての単離体におけるB型インフルエンザの特異的な検出は、1ステップB型インフルエンザRNAble(登録商標)アッセイで実証した(図18B)。
実施例7:生体試料におけるウシウイルス性下痢ウイルス遺伝子型1(BVDV1)の検出。
一実施例において、ウシウイルス性下痢ウイルス遺伝子型1(BVDV1)は、インフルエンザセグメント7配列を標的とする1ステップRNAble(登録商標)アッセイで検出された。ウイルスと宿主細胞RNAの両方を含む細胞培養物から全RNAを単離し、1ステップBVDV1RNAble(登録商標)アッセイに使用した。したがって、全コピー数は未知であった。以下のプライマー及びプローブ配列:
Figure 2017536813
を使用した。
図19Aは使用した配列の位置を示すアンプリコンのマップである。1ステップBVDV1RNAble(登録商標)アッセイは、フォワードプライマーの2つのセットで設計し、集団の配列変異を説明する。上記の配列において、GAGTCはニッキング酵素認識部位である。
1ステップ反応は、約1:10のフォワード対リバースプライマーのプライマー比で、最終濃度9nMのフォワードプライマー(BVDV1.F1a+BVDV1.F1bの1:1混合)及び最終濃度91nMのリバースプライマーを含有した。最終濃度200nMのプローブ及び100nMの外側プライマーを使用した。さらに、1ステップ反応は、Tris、K、及びMg2+;dNTP;0.4U/ul BSTポリメラーゼ;及び0.3U/ul Nt.BSTnbiニッキング酵素を含む、最終濃度1×ラン緩衝液を含有した。これらの成分に加えて、1ステップ反応は、0.2U/ulのAMV Reverse Transcriptase High Spec Activity XL(Life Sciences Advanced Technologies)及び0.5U/ulのRNAse阻害剤(Superasin;Thermo Fisher)を含有した。使用した全ての水は核酸フリーであった。
反応は、calfluor red 610ビーコンシグナル(Abs590nm/Em610nm)のリアルタイム検出を使用して実行した。1ステップ反応は、BVDV1ウイルス培養物(混合したウシ宿主細胞RNA及びウイルス)及び細胞培養粗溶解物(未希釈及び1:100希釈)からの精製RNA(20pg/技術的複製物)を使用して56℃で20分間実施した。全ての試料におけるBVDV1ウイルスの特異的な検出は、1ステップBVDV1RNAble(登録商標)アッセイで実証した(図19B)。
実施例8:エボラ株の分子ビーコン認識
例示的なビーコンBLASTアライメント出力及び株リスト
Figure 2017536813
ビーコン単独株リスト:
ザイールエボラウイルス単離体H.sapiens−tc/COD/1976/Yambuku−Ecran、全ゲノム
29.4 89.2 100% 0.017 94% KM655246.1
ザイールエボラウイルス単離体H.sapiens−wt/GIN/2014/Gueckedou−C05、全ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KJ660348.2
ザイールエボラウイルス単離体H.sapiens−wt/GIN/2014/Gueckedou−C07、全ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KJ660347.2
ザイールエボラウイルス単離体H.sapiens−wt/GIN/2014/Kissidougou−C15、全ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KJ660346.2
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−NM042.3、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233118.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−NM042.2、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233117.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−NM042.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233116.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3857、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233115.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3856.3、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233114.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3856.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233113.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3851、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233112.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3850、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233111.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3848、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233110.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3846、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233109.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3841、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233107.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3840、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233106.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3838、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233105.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3834、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233104.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3831、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233103.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3829、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233102.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3827、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233101.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3826、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233100.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3825.2、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233099.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3825.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233098.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3823、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233097.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3822、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233096.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3821、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233095.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3819、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233093.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3818、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233092.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3817、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233091.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3816、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233090.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3814、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233089.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3810.2、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233088.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3810.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233087.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3809、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233086.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3808、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233085.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3807、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233084.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3805.2、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233083.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3805.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233082.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3800、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233081.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3799、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233080.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3798、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233079.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3795、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233077.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3789.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233076.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3788、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233075.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3787、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233074.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3786、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233073.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3782、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233072.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3771、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233071.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3770.2、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233070.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3770.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233069.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3769.3、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233067.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3769.2、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233066.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3769.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233065.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3765.2、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233064.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3764、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233063.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3758、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233062.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3752、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233061.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3750.3、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233060.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3750.2、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233059.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3750.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233058.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3735.2、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233057.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3735.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233056.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3734.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233055.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3729、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233054.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3724、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233053.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3713.4、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233052.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3713.3、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233051.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3713.2、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233050.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3707、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233049.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM124.4、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233048.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM124.3、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233047.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM124.2、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233046.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM124.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233045.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM121、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233044.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM120、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233043.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM119、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233042.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM115、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233041.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM113、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233040.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM112、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233039.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM111、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233038.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM110、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233037.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM106、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233036.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM104、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM233035.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3687.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM034563.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3686.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM031562.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3683.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM034561.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3682.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM034560.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3680.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM034559.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3679.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM034558.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3677.2、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM034557.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3677.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM034556.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3676.2、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM034555.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3676.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM034554.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3670.1、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM034553.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM098、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM034552.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM096、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM034551.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM095、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM034550.1
ザイールエボラウイルス単離体H.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM095B、部分ゲノム
29.4 104 100% 0.017 94% KM034549.1
変異ザイールエボラウイルス、全ゲノム
29.4 89.2 100% 0.017 94% KF827427.1。
エボラ株間のアンプリコン類似性分析
例示的なBLASTアライメント出力及び株リスト
Figure 2017536813
株リスト:
ザイールエボラウイルス単離体H.sapiens−tc/COD/1976/Yambuku−Ecran、全ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM655246.1
ザイールエボラウイルス単離体H.sapiens−wt/GIN/2014/Gueckedou−C05、全ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KJ660348.2
ザイールエボラウイルス単離体H.sapiens−wt/GIN/2014/Gueckedou−C07、全ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KJ660347.2
ザイールエボラウイルス単離体H.sapiens−wt/GIN/2014/Kissidougou−C15、全ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KJ660346.2
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−NM042.3、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233118.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−NM042.2、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233117.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−NM042.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233116.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3857、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233115.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3856.3、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233114.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3856.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233113.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3851、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233112.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3850、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233111.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3848、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233110.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3846、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233109.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3841、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233107.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3840、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233106.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3838、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233105.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3834、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233104.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3831、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233103.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3829、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233102.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3827、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233101.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3826、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233100.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3825.2、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233099.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3825.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233098.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3823、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233097.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3822、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233096.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3821、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233095.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3819、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233093.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3818、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233092.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3817、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233091.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3816、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233090.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3814、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233089.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3810.2、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233088.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3810.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233087.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3809、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233086.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3808、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233085.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3807、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233084.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3805.2、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233083.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3805.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233082.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3800、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233081.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3799、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233080.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3798、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233079.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3795、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233077.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3789.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233076.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3788、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233075.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3787、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233074.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3786、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233073.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3782、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233072.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3771、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233071.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3770.2、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233070.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3770.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233069.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3769.3、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233067.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3769.2、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233066.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3769.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233065.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3765.2、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233064.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3764、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233063.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3758、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233062.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3752、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233061.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3750.3、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233060.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3750.2、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233059.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3750.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233058.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3735.2、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233057.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3735.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233056.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3734.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233055.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3729、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233054.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3724、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233053.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3713.4、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233052.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3713.3、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233051.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3713.2、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233050.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3707、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233049.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM124.4、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233048.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM124.3、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233047.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM124.2、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233046.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM124.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233045.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM121、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233044.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM120、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233043.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM119、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233042.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM115、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233041.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM113、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233040.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM112、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233039.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM111、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233038.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM110、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233037.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM106、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233036.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM104、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM233035.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3687.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM034563.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3686.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM034562.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3683.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM034561.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3682.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM034560.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3680.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM034559.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3679.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM034558.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3677.2、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM034557.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3677.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM034556.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3676.2、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM034555.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3676.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM034554.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−G3670.1、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM034553.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM098、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM034552.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM096、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM034551.1
ザイールエボラウイルス単離体エボラウイルスH.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM095、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM034550.1
ザイールエボラウイルス単離体H.sapiens−wt/SLE/2014/ManoRiver−EM095B、部分ゲノム
102 102 100% 1e−23 100% KM034549.1
変異体ザイールエボラウイルス、全配列
102 102 100% 1e−23 100%。
他の実施形態
先の記述により、変異及び修飾が本明細書に記載の本発明になされ、様々な利用及び条件に採用し得ることが明らかである。そのような実施形態は以下の特許請求の範囲内でもある。
本明細書の変数の任意の定義における要素の列挙の引用は、その変数が任意の単一の要素又は列挙した要素の組合せ(又は部分的組合せ)である定義を含む。本明細書の実施形態の引用は、実施形態が任意の単一の実施形態又は任意の他の実施形態若しくはその部分との組合せであることを含む。
本出願は、その全内容が参照により本明細書に組み込まれる2012年4月9日に出願した米国仮特許出願第61/621,975号の利益を主張する、2013年4月9日に出願した国際特許出願PCT/US2013/035750号に関し得る。
本出願は、その全内容が参照により本明細書に組み込まれる2010年8月13日に出願した米国仮特許出願第61/373,695号の利益を主張する、2011年8月9日に出願した国際特許出願PCT/US2011/047049に関し得る。
本明細書に述べた全ての特許及び刊行物は、それぞれの特許及び刊行物が特異的に及び個々に参照に組み込まれると示されるのと同じ程度まで参照により本明細書に組み込まれる。

Claims (79)

  1. 逆転写とカップリングされた等温増幅反応において特定の標的ポリヌクレオチドを検出する方法であって、
    (a)cDNA合成に許容的な条件下で、逆転写酵素及びdNTPの存在下、試料中の標的ポリヌクレオチド分子をプライマーと接触させ、それによりcDNAを生成するステップ;
    (b)cDNAを、cDNAの等温増幅に許容的な条件下で、ニッキング酵素、dNTP、検出可能なオリゴヌクレオチドプローブ、及び鎖置換ポリメラーゼの存在下、フォワードプライマー及びリバースプライマーと接触させるステップであって、フォワードプライマー及びリバースプライマーはそれぞれ、それらのそれぞれの5’末端領域内に少なくとも1つのニッキング酵素認識配列を有し、cDNAにそれらのそれぞれの3’末端領域で特異的に結合する、ステップ;及び
    (c)アンプリコンへの検出可能なオリゴヌクレオチドプローブハイブリダイゼーションに特異的なシグナルを検出するステップであって、シグナルの検出が試料中に存在する標的ポリヌクレオチドの存在又は量を示し、シグナルを検出できないことが試料中の標的ポリヌクレオチドの非存在を示す、ステップ;
    を含む、方法。
  2. 試料中のRNAウイルスを検出する方法であって、
    (a)cDNA合成に許容的な条件下で、逆転写酵素及びdNTPの存在下、試料中のRNAウイルスポリヌクレオチド分子をプライマーと接触させ、それによりcDNAを生成するステップ;
    (b)cDNAを、cDNAの等温増幅に許容的な条件下で、ニッキング酵素、dNTP、検出可能なオリゴヌクレオチドプローブ、及び鎖置換ポリメラーゼの存在下、フォワードプライマー及びリバースプライマーと接触させるステップであって、フォワードプライマー及びリバースプライマーはそれぞれ、それらのそれぞれの5’末端領域内に少なくとも1つのニッキング酵素認識配列を有し、cDNAにそれらのそれぞれの3’末端領域で特異的に結合する、ステップ;及び、
    (c)アンプリコンへの検出可能なオリゴヌクレオチドプローブハイブリダイゼーションに特異的なシグナルを検出するステップであって、シグナルの検出が試料中に存在するRNAウイルスポリヌクレオチド分子の存在又は量を示し、アンプリコンを検出できないことがRNAウイルスの非存在を示す、ステップ
    を含む、方法。
  3. ポリヌクレオチド分子が、エボラウイルス、HIV、デングウイルス、インフルエンザウイルス、ウシウイルス性下痢ウイルス、黄熱ウイルス、西ナイルウイルス、C型肝炎、ラッサウイルス、フラビウイルス、又はアレナウイルスのポリヌクレオチドである、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 試料中のエボラウイルスを検出する方法であって、
    (a)cDNA合成に許容的な条件下で、逆転写酵素及びdNTPの存在下、試料中のエボラポリヌクレオチドをプライマーと接触させ、それによりcDNAを生成するステップ;
    (b)cDNAを、cDNAの等温増幅に許容的な条件下で、ニッキング酵素、dNTP、検出可能なオリゴヌクレオチドプローブ、及び鎖置換ポリメラーゼの存在下、フォワードプライマー及びリバースプライマーと接触させるステップであって、フォワードプライマー及びリバースプライマーはそれぞれ、それらのそれぞれの5’末端領域内に少なくとも1つのニッキング酵素認識配列を有し、cDNAにそれらのそれぞれの3’末端領域で特異的に結合する、ステップ;及び、
    (c)アンプリコンへの検出可能なオリゴヌクレオチドプローブハイブリダイゼーションに特異的なシグナルを検出するステップであって、シグナルの検出が試料中に存在するエボラポリヌクレオチドの存在又は量を示し、シグナルを検出できないことが試料中に存在するエボラポリヌクレオチドの非存在を示す、ステップ
    を含む、方法。
  5. 試料中のエボラウイルスを検出する方法であって、
    (a)生体試料を、試料中に存在するポリヌクレオチド分子を抽出することができる薬剤及びポリヌクレオチド分子を分解に対して安定化することができる薬剤と接触させるステップ;
    (b)cDNA合成に許容的な条件下で、逆転写酵素及びdNTPの存在下、抽出した及び安定化したエボラRNAをプライマーと接触させ、それによりエボラcDNAを生成するステップ;
    (c)エボラcDNAを、cDNAの等温増幅に許容的な条件下で、ニッキング酵素、dNTP、及び鎖置換ポリメラーゼの存在下、フォワードプライマー及びリバースプライマーと接触させ、それによりアンプリコンを生成するステップであって、フォワードプライマー及びリバースプライマーはそれぞれ、それらのそれぞれの5’末端領域内に少なくとも1つのニッキング酵素認識配列を有し、エボラcDNAにそれらのそれぞれの3’末端領域で特異的に結合する、ステップ;及び、
    (d)アンプリコンを検出するステップであって、エボラアンプリコンの存在が試料中のエボラポリヌクレオチド分子を検出し、アンプリコンを検出できないことが試料中のエボラポリヌクレオチドの非存在を示す、ステップ
    を含む、方法。
  6. ポリヌクレオチド分子が、試料を、試料中に存在するRNA分子を抽出することができる薬剤及びRNA分子を分解に対して安定化することができる薬剤の1つ又は複数と接触させるステップによって得られる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. アッセイの開始の7分後、10分後、及び/又は15分後に標的ポリヌクレオチドを欠く対照のアッセイにおいて検出可能なシグナルが存在しない、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. ステップ(a)で使用したプライマーが、ステップ(b)で使用したプライマーと同じ配列又は異なる配列を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. ステップ(a)〜(c)が単一の反応で実施される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 逆転写酵素及び鎖置換DNAポリメラーゼが同じ又は異なる酵素である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. ステップ(a)のcDNAが第一の反応器で生成され、次いでステップ(b)が実施される第二の反応器に移される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  12. 試料が体液である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 体液が、唾液、汗、涙、体腔に蓄積した液、尿、精液、膣分泌物、脳脊髄液、リンパ液、排泄物、痰、分解液、嘔吐物、汗、母乳、血液、血清、及び血漿からなる群から選択される、請求項12に記載の方法。
  14. 体腔が腹膜腔又は囲心腔である、請求項13に記載の方法。
  15. 検出の限界が1反応当たり10又は20コピーである、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 約5、7、10、15、20、25又は30分間で実施される、請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. ステップ(a)〜(d)が生体試料において実施される、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. エボラRNAが生体試料から精製も単離もされていない、請求項3〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. ポイントオブケア又は診断において携帯電池式装置で実施される、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 別々の逆転写酵素プライマーは必要ではないが、フォワードプライマー及び/又はリバースプライマーが使用される、請求項1〜19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 試料が生体試料又は環境試料である、請求項1〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 生体試料が、対象、コウモリ、ブッシュミート、又は家畜から得られる、請求項21に記載の方法。
  23. 生体試料が、頬、鼻、目、直腸、及び膣からなる群から選択される粘膜のスワブ、又は皮膚である、請求項21に記載の方法。
  24. 生体試料が、対象、剖検、又は培養培地から得られる組織試料である、請求項21に記載の方法。
  25. 剖検が、ヒト、霊長動物、コウモリ、又は他の哺乳動物のものである、請求項24に記載の方法。
  26. 環境試料が、エボラウイルス感染を有するか、又は発症する傾向を有する、対象の生体液により汚染され得る材料である、請求項21に記載の方法。
  27. 環境試料が、ベッド、シートクッション、ラグ、空調フィルター、又は他の材料である、請求項26に記載の方法。
  28. ポリメラーゼが、Bst DNAポリメラーゼI、Gst DNAポリメラーゼI、Gka DNAポリメラーゼI、Gca DNAポリメラーゼI、Gan DNAポリメラーゼI、Gbo DNAポリメラーゼI、Gsp70 DNAポリメラーゼI、GspT3 DNAポリメラーゼI、Gsp52 DNAポリメラーゼI、及び/又はそれらの断片の5’−エキソ誘導体である、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
  29. ニッキング酵素が、Nt.BstNBI、Nt.BspD6I、Nt.BspQI、Nt.BsmAI、Nt.AlwI、N.Bst9I、又はN.BstSEIの1つ又は複数である、請求項1〜28のいずれか一項に記載の方法。
  30. 逆転写酵素が、M−MLV RT、AMV RT、RSV RT、及び/又はそれらの変異体/誘導体である、請求項1〜29のいずれか一項に記載の方法。
  31. 検出可能なプローブが分子ビーコンを含む、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法。
  32. EBOVの検出のためのフォワードプライマー及びリバースプライマーが、それぞれ以下の配列:
    フォワードプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCGCTTCCA[MeOC]AGTTATC[MeOU][MeOA][MeOC][MeOC][MeOG]
    リバースプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCGAAATGC[MeOA]ACGA[MeOC][MeOA][MeOC][MeOC][MeOU]
    を含む、請求項3〜31のいずれか一項に記載の方法。
  33. EBOVの増幅が、以下の配列:gctacACGACTTTYGCTGAAGgtagcを有するプローブを使用して検出される、請求項3〜32のいずれか一項に記載の方法。
  34. プローブが、5’末端に蛍光色素及び3’末端にクエンチャー、又は3’末端に蛍光色素及び5’末端にクエンチャーを有する、請求項33に記載の方法。
  35. プローブが、
    5‘-CALRed610nm- gctacACGACTTTYGCTGAAGgtagc-BHQ2- 3’又は
    5’-FAM又はFITC - gctacACGACTTTYGCTGAAGgtagc-BHQ1-3’
    である、請求項34に記載の方法。
  36. 3’クエンチャーがDABsylによって置き換えられる、請求項35に記載の方法。
  37. HIVの検出のためのフォワードプライマー及びリバースプライマーが、それぞれ以下の配列:
    フォワードプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCTGACTAGmCGGAGGmCmTmAmGmAmAmG、
    GACTCGATATCGAGTCTGACTAGmCAGAGGmCmTmAmGmAmAmG;及び
    リバースプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCTATTGACmGCTCmTmCmGmCmAmC、
    GACTCGATATCGAGTCTACTGACmGCTCmTmCmGmCmAmC
    の1つ又は複数を含む、請求項3〜31のいずれか一項に記載の方法。
  38. HIVの増幅が、以下の配列:cgcaagGGAGAGAGATGGGTGcttgcgを有するプローブを使用して検出される、請求項3〜31、及び37のいずれか一項に記載の方法。
  39. デングウイルスの検出のためのフォワードプライマー及びリバースプライマーが、それぞれ以下の配列:
    フォワードプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCCAAAAACmAGCATATTmGmAmCmGmC;及び
    リバースプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCAGACAGCmAGGATCmTmCmTmGmG、
    GACTCGATATCGAGTCAGACAGCmAGGATCmTmGmTmGmG
    の1つ又は複数を含む、請求項3〜31のいずれか一項に記載の方法。
  40. デングウイルスの増幅が、以下の配列:cgcatcTGGTCTTTCCCAGCgatgcgを有するプローブを使用して検出される、請求項3〜31、及び39のいずれか一項に記載の方法。
  41. B型インフルエンザウイルスの検出のためのフォワードプライマー及びリバースプライマーが、それぞれ以下の配列:
    フォワードプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCAAATGCAmGATGGTCTCmAmGmCmTmA、
    GACTCGATATCGAGTCAAATGCAmAATGGTCTCmAmGmCmTmA、
    GACTCGATATCGAGTCAAATGCAmGATGGTTTCmAmGmCmTmA;及び
    リバースプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCCTCCTTTmTCCCATTCCATmTmCmAmTmT、
    GACTCGATATCGAGTCCTCCCTTmTCCCATTCCATmTmCmAmTmT、
    GACTCGATATCGAGTCCTCCTTTmCCCCATTCCATmTmCmAmTmT
    の1つ又は複数を含む、請求項3〜31のいずれか一項に記載の方法。
  42. B型インフルエンザウイルスの増幅が、以下の配列:gccaaGCTATGAACACAGCAAActtggcを有するプローブを使用して検出される、請求項3〜31、及び41のいずれか一項に記載の方法。
  43. BVDV1の検出のためのフォワードプライマー及びリバースプライマーが、それぞれ以下の配列:
    フォワードプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCGGCCCACmTGTATTGCTmAmCmTmGmAmAmA、
    GACTCGATATCGAGTCGGCCCACmTGCACTGCTmAmCmTmAmAmAmA;及び
    リバースプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCTGTGATCmAACTCCmAmTmGmTmGmCmC
    の1つ又は複数を含む、請求項3〜31のいずれか一項に記載の方法。
  44. BVDV1の増幅が、以下の配列:cgctacATCTCTGCTGTACATGgtagcgを有するプローブを使用して検出される、請求項3〜31、及び43のいずれか一項に記載の方法。
  45. プローブが、5’末端に蛍光色素及び3’末端にクエンチャー、又は3’末端に蛍光色素及び5’末端にクエンチャーを有する、請求項1〜44のいずれか一項に記載の方法。
  46. 蛍光色素がCALRed610mmであり、クエンチャーがBHQ2又はDABsylである、請求項45に記載の方法。
  47. 蛍光色素がFAM又はFITCであり、クエンチャーがBHQ1又はDABsylである、請求項45に記載の方法。
  48. フォワードプライマー又はリバースプライマーが、3’末端に1つ又は複数の2’修飾ヌクレオチドを含む、請求項1〜47のいずれか一項に記載の方法。
  49. 1つ又は複数の2’修飾ヌクレオチドが、2’−O−メチル、2’−メトキシエトキシ、2’−フルオロ、2’−ヒドロキシル、2’−アルキル、2’−アリル、2’−O−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル]、4’−チオ、4’−CH−O−2’−ブリッジ、4’−(CH−O−2’−ブリッジ、2’−LNA、及び2’−O−(N−メチルカルバメート)の1つ又は複数である、請求項48に記載の方法。
  50. RNAウイルス配列に特異的に結合するプライマー、RNAウイルスアンプリコンに特異的に結合する検出可能なプローブ、逆転写酵素、ニッキング酵素、及び鎖置換ポリメラーゼを含む、RNAウイルスポリヌクレオチド分子を検出するためのキット。
  51. プライマーが、以下の配列:
    フォワードプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCGCTTCCA[MeOC]AGTTATC[MeOU][MeOA][MeOC][MeOC][MeOG]
    リバースプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCGAAATGC[MeOA]ACGA[MeOC][MeOA][MeOC][MeOC][MeOU]
    を含む、EBOVの検出のための、請求項50に記載のキット。
  52. プローブが、以下の配列:gctacACGACTTTYGCTGAAGgtagcを含む、請求項50に記載のキット。
  53. プローブが、5’末端に蛍光色素及び3’末端にクエンチャー、又は3’末端に蛍光色素及び5’末端にクエンチャーを有する、請求項52に記載のキット。
  54. プローブが、
    5’-CALRed610nm- gctacACGACTTTYGCTGAAGgtagc BHQ2- 3’又は
    5’-FAM又はFITC - gctacACGACTTTYGCTGAAGgtagc-BHQ1-3’
    である、請求項53に記載のキット。
  55. 3’クエンチャーがDABsylによって置き換えられる、請求項54に記載のキット。
  56. プライマーが、それぞれ以下の配列:
    フォワードプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCTGACTAGmCGGAGGmCmTmAmGmAmAmG、
    GACTCGATATCGAGTCTGACTAGmCAGAGGmCmTmAmGmAmAmG;及び
    リバースプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCTATTGACmGCTCmTmCmGmCmAmC、
    GACTCGATATCGAGTCTACTGACmGCTCmTmCmGmCmAmC
    の1つ又は複数を含む、HIVの検出のための、請求項50に記載のキット。
  57. プローブが、以下の配列:cgcaagGGAGAGAGATGGGTGcttgcgを含む、請求項50に記載のキット。
  58. プライマーが、それぞれ以下の配列:
    フォワードプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCCAAAAACmAGCATATTmGmAmCmGmC;及び
    リバースプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCAGACAGCmAGGATCmTmCmTmGmG、
    GACTCGATATCGAGTCAGACAGCmAGGATCmTmGmTmGmG
    の1つ又は複数を含む、デングウイルスの検出のための、請求項50に記載のキット。
  59. プローブが以下の配列:cgcatcTGGTCTTTCCCAGCgatgcgを含む、デングウイルスの検出のための、請求項50に記載のキット。
  60. プライマーが、それぞれ以下の配列:
    フォワードプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCAAATGCAmGATGGTCTCmAmGmCmTmA、
    GACTCGATATCGAGTCAAATGCAmAATGGTCTCmAmGmCmTmA、
    GACTCGATATCGAGTCAAATGCAmGATGGTTTCmAmGmCmTmA;及び
    リバースプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCCTCCTTTmTCCCATTCCATmTmCmAmTmT、
    GACTCGATATCGAGTCCTCCCTTmTCCCATTCCATmTmCmAmTmT、
    GACTCGATATCGAGTCCTCCTTTmCCCCATTCCATmTmCmAmTmT
    の1つ又は複数を含む、B型インフルエンザウイルスの検出のための、請求項50に記載のキット。
  61. プローブが、以下の配列:gccaaGCTATGAACACAGCAAActtggcを含む、B型インフルエンザウイルスの検出のための、請求項50に記載のキット。
  62. プライマーが、それぞれ以下の配列:
    フォワードプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCGGCCCACmTGTATTGCTmAmCmTmGmAmAmA、
    GACTCGATATCGAGTCGGCCCACmTGCACTGCTmAmCmTmAmAmAmA;及び
    リバースプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCTGTGATCmAACTCCmAmTmGmTmGmCmC
    の1つ又は複数を含む、BVDV1の検出のための、請求項50に記載のキット。
  63. プローブが、以下の配列:cgctacATCTCTGCTGTACATGgtagcgを含む、BVDV1の検出のための、請求項50に記載のキット。
  64. プローブが、5’末端に蛍光色素及び3’末端にクエンチャー、又は3’末端に蛍光色素及び5’末端にクエンチャーを有する、請求項50、57、59、61、及び63のいずれか一項に記載のキット。
  65. 蛍光色素がCALRed610mmであり、クエンチャーがBHQ2又はDABsylである、請求項64に記載のキット。
  66. 蛍光色素がFAM又はFITCであり、クエンチャーがBHQ1又はDABsylである、請求項65に記載のキット。
  67. 以下のプライマー:
    フォワードプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCGCTTCCA[MeOC]AGTTATC[MeOU][MeOA][MeOC][MeOC][MeOG]
    リバースプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCGAAATGC[MeOA]ACGA[MeOC][MeOA][MeOC][MeOC][MeOU];
    以下のプローブ:
    gctacACGACTTTYGCTGAAGgtagc;
    逆転写酵素、ニッキング酵素、鎖置換ポリメラーゼ、並びにエボラポリヌクレオチド分子を検出するための上記プライマー、プローブ、及び酵素の使用のための指示書を含む、逆転写酵素ニッキング増幅反応においてエボラポリヌクレオチド分子を増幅するためのキット。
  68. 以下のプライマー:
    フォワードプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCTGACTAGmCGGAGGmCmTmAmGmAmAmG、
    GACTCGATATCGAGTCTGACTAGmCAGAGGmCmTmAmGmAmAmG;及び
    リバースプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCTATTGACmGCTCmTmCmGmCmAmC、
    GACTCGATATCGAGTCTACTGACmGCTCmTmCmGmCmAmC
    の1つ又は複数、
    以下のプローブ:
    cgcaagGGAGAGAGATGGGTGcttgcg;
    逆転写酵素、ニッキング酵素、鎖置換ポリメラーゼ、並びにHIVポリヌクレオチド分子を検出するための上記プライマー、プローブ、及び酵素の使用のための指示書を含む、逆転写酵素ニッキング増幅反応においてHIVポリヌクレオチド分子を増幅するためのキット。
  69. 以下のプライマー:
    フォワードプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCCAAAAACmAGCATATTmGmAmCmGmC;及び
    リバースプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCAGACAGCmAGGATCmTmCmTmGmG、
    GACTCGATATCGAGTCAGACAGCmAGGATCmTmGmTmGmG
    の1つ又は複数、
    以下のプローブ:
    cgcatcTGGTCTTTCCCAGCgatgcg;
    逆転写酵素、ニッキング酵素、鎖置換ポリメラーゼ、並びにデングウイルスポリヌクレオチド分子を検出するための上記プライマー、プローブ、及び酵素の使用のための指示書を含む、逆転写酵素ニッキング増幅反応においてデングウイルスポリヌクレオチド分子を増幅するためのキット。
  70. 以下のプライマー:
    フォワードプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCAAATGCAmGATGGTCTCmAmGmCmTmA、
    GACTCGATATCGAGTCAAATGCAmAATGGTCTCmAmGmCmTmA、
    GACTCGATATCGAGTCAAATGCAmGATGGTTTCmAmGmCmTmA;及び
    リバースプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCCTCCTTTmTCCCATTCCATmTmCmAmTmT、
    GACTCGATATCGAGTCCTCCCTTmTCCCATTCCATmTmCmAmTmT、
    GACTCGATATCGAGTCCTCCTTTmCCCCATTCCATmTmCmAmTmT;
    の1つ又は複数、
    以下のプローブ:
    gccaaGCTATGAACACAGCAAActtggc;
    逆転写酵素、ニッキング酵素、鎖置換ポリメラーゼ、並びにB型インフルエンザウイルスポリヌクレオチド分子を検出するための上記プライマー、プローブ、及び酵素の使用のための指示書を含む、逆転写酵素ニッキング増幅反応においてB型インフルエンザウイルスポリヌクレオチド分子を増幅するためのキット。
  71. 以下のプライマー:
    フォワードプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCGGCCCACmTGTATTGCTmAmCmTmGmAmAmA、
    GACTCGATATCGAGTCGGCCCACmTGCACTGCTmAmCmTmAmAmAmA;及び
    リバースプライマー:
    GACTCGATATCGAGTCTGTGATCmAACTCCmAmTmGmTmGmCmC
    の1つ又は複数、
    以下のプローブ:
    gctacACGACTTTYGCTGAAGgtagc;
    逆転写酵素、ニッキング酵素、鎖置換ポリメラーゼ、並びにBVDV1ポリヌクレオチド分子を検出するための上記プライマー、プローブ、及び酵素の使用のための指示書を含む、逆転写酵素ニッキング増幅反応においてBVDV1ポリヌクレオチド分子を増幅するためのキット。
  72. ウイルスのポリヌクレオチド抽出のための凍結乾燥溶解試薬又はRNA安定化試薬を含み得るか又は含み得ないキャピラリーチューブをさらに含む、請求項50〜71のいずれか一項に記載のキット。
  73. 逆転写酵素及び/又は増幅反応を実施するのに好適な緩衝液を含む1つ又は複数の器をさらに含む、請求項50〜72のいずれか一項に記載のキット。
  74. 逆転写酵素、ニッキング酵素、及び凍結乾燥形態の鎖置換ポリメラーゼを含む器をさらに含む、請求項50〜73のいずれか一項に記載のキット。
  75. RNAウイルスを有するヒト又は動物の対象を診断する方法であって、
    (a)対象の試料を、試料中に存在するRNAウイルスを抽出することができる薬剤及び抽出したポリヌクレオチド分子を分解に対して安定化することができる薬剤と接触させるステップ;
    (b)cDNA合成に許容的な条件下で、逆転写酵素及びdNTPの存在下、ポリヌクレオチド分子を逆転写酵素プライマーと接触させ、それによりポリヌクレオチド分子のcDNAコピーを生成するステップ;
    (c)cDNAを、cDNAの等温増幅に許容的な条件下で、ニッキング酵素、dNTP、及び鎖置換ポリメラーゼの存在下、フォワードプライマー及びリバースプライマーと接触させ、それによりアンプリコンを生成するステップであって、フォワードプライマー及びリバースプライマーは、それらのそれぞれの5’末端領域内に少なくとも1つのニッキング酵素認識配列を有し、cDNAにそれらのそれぞれの3’末端領域で特異的に結合する、ステップ;及び、
    (d)アンプリコンを検出するステップであって、RNAウイルスのアンプリコンの存在が対象のRNAウイルス感染を診断し、アンプリコンを検出できないことが対象のRNAウイルス感染の非存在を診断する、ステップ
    を含む、方法。
  76. RNAウイルスが、エボラウイルス、HIV、デングウイルス、インフルエンザウイルス、ウシウイルス性下痢ウイルス、黄熱ウイルス、西ナイルウイルス、C型肝炎ウイルス、ラッサウイルス、フラビウイルス、アレナウイルス、又は一本鎖RNAウイルスである、請求項75に記載の方法。
  77. ウイルスを抽出することができる薬剤が、ドデシル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、チオシアン酸グアニジン、及び/又は塩酸グアニジンの1つ又は組合せである、請求項75又は76に記載の方法。
  78. 医療従事者の毎日のスクリーニングに使用される、請求項75〜77のいずれか一項に記載の方法。
  79. 試料がプールされ、ヒト又は動物の集団においてスクリーニングが実施される、請求項77〜78のいずれか一項に記載の方法。
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