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JP2017207529A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2017207529A JP2016097587A JP2016097587A JP2017207529A JP 2017207529 A JP2017207529 A JP 2017207529A JP 2016097587 A JP2016097587 A JP 2016097587A JP 2016097587 A JP2016097587 A JP 2016097587A JP 2017207529 A JP2017207529 A JP 2017207529A
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メイ・ザラゴザ ロドラ
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Abstract

【課題】本体部に装着されているトナーカートリッジを使用し続けた場合にユーザーの希望印字枚数の印字処理を行える可能性の高い画像形成装置を提供すること。【解決手段】予測印字枚数取得部71は、装着部3Aに装着されているトナーカートリッジ34内のトナー量に関する情報に基づいて、予め定められたトナー消費動作が予め定められた標準動作条件に従って実行される場合のトナーカートリッジ34の予測印字枚数を取得する。希望印字枚数取得部72は、操作表示部5からの入力に基づいてユーザーの希望印字枚数を取得する。動作条件変更部73は、前記予測印字枚数と前記希望印字枚数との比率に基づいて、トナーカートリッジ34が交換されるまでの期間において実行され得る前記トナー消費動作の動作条件を変更する。【選択図】図5

Description

本発明は、トナーカートリッジから補給されるトナーを使用して印字処理を行う画像形成装置に関する。
記録用紙の使用可能枚数の上限値をユーザー毎に設定することが可能な画像形成装置が知られている。また、そのような画像形成装置において、ユーザーの指示に基づいて複数ページの画像データを印刷する際に、記録用紙の使用可能枚数の上限値を超えることなく印刷することのできる出力設定(縮小印刷、両面印刷など)を自動的に算出する画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、前記画像形成装置では、記録用紙の使用可能枚数が残り5枚である状況において20ページの画像データの出力指示を受けた場合に、使用可能枚数の上限値を超えることなく印刷することが可能な出力設定として、1ページに2ページ分を印刷する縮小印刷が設定されるとともに、両面印刷が設定される。
特開2006−321079号公報
一般に、トナーカートリッジに収容されているトナー量は、トナーカートリッジの種類毎に決まっている。よって、標準的な印刷条件(例えば、A4普通紙、印字比率5%、片面連続印刷)における印字可能枚数も、トナーカートリッジの種類毎に決まっている。ところが、ランニングコストを抑えるために、画質が低下しても構わないので前記印字可能枚数よりも多くの枚数を印字したい場合がある。具体的には、標準的な印字条件における印字可能枚数が1万枚であるトナーカートリッジを使用して、例えば2万枚の印字処理を行いたい場合がある。
しかしながら、前記画像形成装置では、記録用紙の残り使用可能枚数(例えば、5枚)を超えるようなページ数(例えば、20ページ)の画像データの印刷指示を受け付けたときに、その残り使用可能枚数に収まるような出力設定が自動的に算出されるに過ぎない。よって、印字可能枚数が1万枚であるトナーカートリッジを使用して、例えば2万枚の印字処理を行いたい場合、ユーザーは画像の濃度を低下させる等の設定を手動で行う必要がある。また、トナーカートリッジ内のトナーは、シートに転写されることで消費されるだけでなく、メンテナンス動作でも消費されるので、画像の濃度をどれだけ低下させれば2万枚の印字処理が可能になるのか、ユーザーには分からない。
本発明の目的は、装着部に装着されているトナーカートリッジを使用し続けた場合にユーザーの希望印字枚数の印字処理を行える可能性の高い画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、装着部と、予測印字枚数取得部と、設定枚数取得部と、動作条件変更部と、動作制御部と、を備える。前記装着部には、トナーカートリッジを着脱可能である。前記予測印字枚数取得部は、前記装着部に装着されているトナーカートリッジ内のトナー量に関する情報に基づいて、予め定められたトナー消費動作が予め定められた標準動作条件に従って実行される場合の前記トナーカートリッジの予測印字枚数を取得する前記設定枚数取得部は、入力部からの入力に基づいて設定枚数を取得する。前記動作条件変更部は、前記予測印字枚数と前記設定枚数との比率に基づいて、前記トナーカートリッジが交換されるまでの期間において実行され得る前記トナー消費動作の動作条件を変更する。
本発明によれば、装着部に装着されているトナーカートリッジを使用し続けた場合にユーザーの希望印字枚数の印字処理を行える可能性の高い画像形成装置が提供される。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で用いられる希望印字枚数設定画面の一例を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で用いられる動作条件テーブルの一例を示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される動作条件変更処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図6は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で用いられるコピー設定画面の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[画像形成装置10の構成]
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の構成について説明する。
画像形成装置10は、画像データに基づいて画像を形成するプリント機能と共に、スキャン機能、ファクシミリ機能、及びコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。なお、本発明は、プリンター装置、ファクシミリ装置、及びコピー機など、トナーカートリッジ34から補給されるトナーを使用して印字処理を行う任意の画像形成装置に適用可能である。
図1及び図2に示されるように、画像形成装置10は、ADF(Auto Document Feeder)1、画像読取部2、画像形成部3、給紙部4、操作表示部5(本発明の「入力部」の一例)、記憶部6、及び制御部7を備える。
ADF1は、不図示の原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部を備え、画像読取部2によって読み取られる原稿を搬送する自動原稿搬送装置である。画像読取部2は、不図示の原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ、及びCCD(Charge Coupled Device)を備え、原稿から画像データを読み取ることが可能である。
画像形成部3は、給紙部4から供給されるシートに画像を形成する画像形成処理を実行する。画像形成部3は、画像読取部2で読み取られた画像データ、又は外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から入力された画像データに基づいて画像形成処理(印刷処理)を実行する電子写真方式の画像形成手段である。
画像形成部3は、感光体ドラム31、帯電装置32、現像装置33、トナーカートリッジ34、転写ローラー35、除電装置36、定着ローラー37、及び加圧ローラー38などを備えている。
画像形成部3による画像形成は、以下の手順で行われる。まず、帯電装置32によって感光体ドラム31が所定の電位に一様に帯電される。次に、不図示のレーザースキャナーユニットにより感光体ドラム31の表面に画像データに基づく光が照射される。これにより、感光体ドラム31の表面に静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム31上の静電潜像が、現像装置33によってトナー像として現像(可視像化)される。なお、現像装置33には、トナーカートリッジ34からトナー(現像剤)が補給される。続いて、感光体ドラム31に形成されたトナー像が、転写ローラー35によってシートに転写される。その後、シートに転写されたトナー像は、そのシートが定着ローラー37及び加圧ローラー38の間を通過して排出される際に、定着ローラー37で加熱されて溶融定着する。なお、感光体ドラム31の電位は除電装置36で除電される。
画像形成部3は、図1に示されるように、装着部3Aを備えている。装着部3Aには、トナーカートリッジ34が着脱可能になっている。
トナーカートリッジ34には不揮発性メモリー34Aが設けられている。不揮発性メモリー34Aには、例えば、トナーカートリッジ34の識別情報、品質判定情報、収容するトナーの残量などの情報が記憶されている。制御部7は、装着部3Aに設けられた不図示の接触端子等を通じて、不揮発性メモリー34Aからの情報の読み出し、及び不揮発性メモリー34Aへの情報の書き込みを行うことができる。
給紙部4は、画像形成部3にシートを供給する。例えば、前記シートは、紙、コート紙、ハガキ、封筒、及びOHPシートなどのシート材料である。
操作表示部5は、制御部7からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザー操作に応じて前記全体制御部に各種の情報を入力する操作キー又はタッチパネルなどの操作部を有する。
記憶部6は、フラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。記憶部6には、制御部7によって実行される各種の制御プログラム、及びデータなどが記憶される。
制御部7は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を備える。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性又は不揮発性の記憶部である。
具体的に、制御部7は、予測印字枚数取得部71、希望印字枚数取得部72(本発明の「設定枚数取得部」の一例)、及び動作条件変更部73を含む。なお、制御部7は、前記制御プログラムに従って各種の処理を実行することにより各処理部として機能する。また、制御部7は、各処理部の一部又は複数の処理機能を実現する電子回路を備えるものであってもよい。
ところで、一般に、トナーカートリッジ34に収容されているトナー量は、トナーカートリッジ34の種類毎に決まっている。よって、標準的な印刷条件(例えば、A4普通紙、印字比率5%、片面連続印刷)における印字可能枚数も、トナーカートリッジ34の種類毎に決まっている。ところが、ランニングコストを抑えるために、画質が低下しても構わないので前記印字可能枚数よりも多くの枚数を印字したい場合がある。具体的には、標準的な印字条件における印字可能枚数が1万枚であるトナーカートリッジ34を使用して、例えば2万枚の印字処理を行いたい場合がある。しかしながら、このような場合、一般的な画像形成装置では、ユーザーは画像の濃度を低下させる等の設定を手動で行う必要がある。また、どのように設定すれば2万枚の印字処理が可能になるのかがユーザーには分からない。これに対して、本実施形態の画像形成装置10では、以下で説明するような制御部7の動作により、装着部3Aに装着されているトナーカートリッジ34を使用し続けた場合にユーザーの希望印字枚数の印字処理を行える可能性が高まる。
[制御部7の動作]
予測印字枚数取得部71は、装着部3Aに装着されているトナーカートリッジ34内のトナー量に関する情報に基づいて、予め定められたトナー消費動作が予め定められた標準動作条件に従って実行される場合のトナーカートリッジ34の予測印字枚数を取得する。ここで、予測印字枚数とは、標準的な印刷条件(例えば、A4普通紙、印字比率5%、片面連続印刷)でトナーカートリッジ34を使用し続けた場合の残り印字可能枚数の予測値のことである。なお、前記トナー消費動作及び前記標準動作条件については後述する。
例えば、装着部3Aに装着されているトナーカートリッジ34が、装着部3Aに装着されたばかりの新品である場合には、予測印字枚数取得部71は、トナーカートリッジ34に設けられている不揮発性メモリー34Aから、トナーカートリッジ34の型番の情報(本発明の「トナー量に関する情報」の一例)を読み出す。そして、予測印字枚数取得部71は、記憶部6等に予め記憶されている、型番と予測印字枚数との対応関係を示すテーブル(本発明の「トナー量に関する情報」の一例)から、トナーカートリッジ34の型番に対応する予測印字枚数を取得することができる。なお、不揮発性メモリー34Aに予測印字枚数の情報(本発明の「トナー量に関する情報」の一例)が予め記録されている場合には、予測印字枚数取得部71は、その情報を単に読み出すことによって予測印字枚数を取得することができる。
また、例えば、装着部3Aに装着されているトナーカートリッジ34が、画像形成装置10においてすでに使用されている場合には、予測印字枚数取得部71は、トナーカートリッジ34が装着部3Aに装着されている期間における合計印字枚数(本発明の「トナー量に関する情報」の一例)に基づいて、予測印字枚数を取得することができる。例えば、予測印字枚数取得部71は、前記型番に基づいて取得される新品時の予測印字枚数から前記合計印字枚数を減算することによって、現時点における予測印字枚数を取得することができる。なお、前記合計印字枚数の情報は、例えば、記憶部6等に不揮発的に記録されており、画像形成動作が行われる毎に更新されていく。なお、予測印字枚数取得部71は、トナーカートリッジ34が装着部3Aに装着されている期間においてシートに印字された合計ドット数(本発明の「トナー量に関する情報」の一例)に基づいて予測印字枚数を取得してもよい。また、予測印字枚数取得部71は、トナーカートリッジ34内のトナー残量を検出可能な任意の方式のセンサー(光学式センサー、重量センサー、超音波センサーなど)の出力(本発明の「トナー量に関する情報」の一例)に基づいて予測印字枚数を取得してもよい。
希望印字枚数取得部72は、操作表示部5からの入力に基づいてユーザーの希望印字枚数(本発明の「設定枚数」の一例)を取得する。例えば、希望印字枚数取得部72は、新たなトナーカートリッジ34が装着部3Aに装着されたときに、図3に示されるような希望印字枚数設定画面80を操作表示部5に表示してもよい。希望印字枚数取得部72は、ユーザーによる予め定められた設定開始操作が検知されたときに、希望印字枚数設定画面80を操作表示部5に表示してもよい。希望印字枚数設定画面80には、希望印字枚数を入力するための入力欄81と、設定内容を確定するための決定ボタン82とが含まれている。希望印字枚数設定画面80には、予測印字枚数取得部71によって取得された前記予測印字枚数が「標準動作条件での残り印字可能枚数」として表示されている。また、希望印字枚数設定画面80には、ユーザーが設定可能な希望印字枚数の下限値(ここでは、10000)及び上限値(ここでは、30000)が表示されている。前記下限値は、例えば、前記予測印字枚数と同数である。前記上限値は、例えば、前記予測印字枚数に予め定められた1よりも大きな係数(ここでは、3)を乗じた枚数である。ユーザーは、前記下限値から前記上限値までの範囲の中から所望の希望印字枚数を入力することができる。なお、前記係数によって前記上限値を設定している理由は、最低限の画像品質を保つためである。
なお、希望印字枚数取得部72は、不図示の通信I/F(本発明の「入力部」の一例)からの入力、すなわち、外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置からの入力に基づいて、前記希望印字枚数を取得してもよい。
動作条件変更部73は、前記予測印字枚数と前記希望印字枚数との比率に基づいて、装着部3Aに装着されているトナーカートリッジ34が交換されるまでの期間において画像形成装置10において実行され得る前記トナー消費動作の動作条件を変更する。なお、前記トナー消費動作とは、画像形成装置10において実行される各種動作のうち、トナーの消費を伴う動作である。前記トナー消費動作には、シートに転写されることによりトナーが消費される画像形成動作と、シートに転写されることなくトナーが消費されるメンテナンス動作とが含まれている。すなわち、トナーカートリッジ34から補給されたトナーのうち、一部のトナーは前記画像形成動作によってシートに転写され、残りのトナーは前記メンテナンス動作によって消費される。前記メンテナンス動作によって消費されたトナーは、例えば、廃トナーとして廃トナー容器等に回収される。前記メンテナンス動作の例としては、例えば、現像装置33内の劣化トナーを排出する劣化トナー排出動作、感光体ドラム31の表面にテストパターンを形成して位置ずれなどを補正するキャリブレーション動作などがある。
動作条件変更部73は、前記画像形成動作及び前記メンテナンス動作の一方又は両方の動作条件を、前記予測印字枚数と前記希望印字枚数との比率に応じて変更可能である。例えば、動作条件変更部73は、前記画像形成動作においてシートに形成される画像の濃度を、前記比率に応じて変更してもよい。具体的には、動作条件変更部73は、前記予測印字枚数に対する前記希望印字枚数の比率が大きいほど、前記画像形成動作においてシートに形成される画像の濃度を薄くしてもよい。シートに形成される画像の濃度を薄くする方法としては、種々の方法が考えられる。例えば、処理対象の画像データの濃度値を変更してもよいし、現像バイアス又は転写バイアスを変更してもよいし、シートに形成される画像のドットを間引いてもよい。
また、動作条件変更部73は、前記メンテナンス動作において使用されるトナー量を、前記比率に応じて変更してもよい。具体的には、動作条件変更部73は、前記予測印字枚数に対する前記希望印字枚数の比率が大きいほど、前記メンテナンス動作において使用されるトナー量(すなわち、1回のメンテナンス動作において使用されるトナー量)を減らしてもよい。例えば、前記劣化トナー排出動作における1回当たりの排出量を減らしてもよいし、前記キャリブレーション動作において使用されるテストパターンの濃度又はサイズを小さくしてもよい。
また、動作条件変更部73は、前記メンテナンス動作の動作頻度を、前記比率に応じて変更してもよい。具体的には、動作条件変更部73は、前記予測印字枚数に対する前記希望印字枚数の比率が大きいほど、前記メンテナンス動作の動作頻度を低くしてもよい。
動作条件変更部73は、例えば、図4に示されるような動作条件テーブル90に基づいて、前記画像形成動作及び前記メンテナンス動作の動作条件を変更してもよい。動作条件テーブル90は、前記ROM又は記憶部6等に予め記録されている。動作条件テーブル90は、前記予測印字枚数に対する前記希望印字枚数の比率(以下、「比率R」と称す)と、前記画像形成動作及び前記メンテナンス動作の動作条件との対応関係を示している。例えば、比率Rが100%である場合は、前記予測印字枚数と前記希望印字枚数とが等しいため、前記画像形成動作及び前記メンテナンス動作の動作条件は、予め定められた標準動作条件(デフォルト動作条件)と同じとなる。一方、比率Rが200%である場合は、前記希望印字枚数が前記予測印字枚数の2倍であるため、トナーの消費ペースを標準動作条件時の半分以下に抑える必要がある。そこで、図4に示される動作条件テーブル90では、前記画像形成動作においてシートに形成される画像の濃度が標準動作条件時の50%に抑えられ、前記メンテンナンス動作において使用されるトナー量が標準動作条件時の50%に抑えられ、前記メンテナンス動作の動作頻度が標準動作条件時の50%に抑えられている。また、比率Rが300%である場合は、前記希望印字枚数が前記予測印字枚数の3倍であるため、トナーの消費ペースを標準動作条件時の3分の1以下に抑える必要がある。そこで、図4に示される動作条件テーブル90では、前記画像形成動作においてシートに形成される画像の濃度が標準動作条件時の30%に抑えられ、前記メンテンナンス動作において使用されるトナー量が標準動作条件時の50%に抑えられ、前記メンテナンス動作の動作頻度が標準動作条件時の30%に抑えられている。もちろん、図4に示される動作条件テーブル90は単なる一例に過ぎない。動作条件テーブル90を作成するにあたっては、例えば実験等を行って、なるべく良好な画像品質が保たれるような動作条件を比率R毎に選定すればよい。なお、画像形成装置10において行われるメンテナンス動作には、画像品質を保つ効果だけでなく、画像形成装置10に含まれている部材(クリーニングブレードなど)を保護する効果を有するものもある。よって、このような観点からは、メンテナンス動作の動作条件よりも、画像形成動作の動作条件(例えば、シートに形成される画像の濃度)が優先的に変更されるような動作条件テーブル90が好ましいと言える。
制御部7は、少なくとも装着部3Aに装着されているトナーカートリッジ34が交換されるまでの期間において、動作条件変更部73による変更後の動作条件に従って、前記画像形成動作及び前記メンテナンス動作を実行する。これにより、装着部3Aに装着されているトナーカートリッジ34を使用し続けた場合にユーザーの希望印字枚数の印字処理を行える可能性が高くなる。例えば、印字可能枚数が1万枚であるトナーカートリッジ34を使用して2万枚の印字処理を行いたい場合でも、希望印字枚数を入力するという簡単な操作だけで、2万枚の印字処理を行える可能性が高くなる。
[動作条件変更処理]
次に、図5を参照しつつ、制御部7によって実行される動作条件変更処理の手順の一例について説明する。ここで、ステップS1,S2,・・・は、制御部7により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。なお、前記動作条件変更処理は、例えば、画像形成装置10の電源がオンされたことに応じて開始され、その後、画像形成装置10の電源がオフされたことに応じて終了される。
<ステップS1>
まず、ステップS1において、制御部7は、装着部3Aに新たなトナーカートリッジ34が装着されたか否かを判断する。そして、装着部3Aに新たなトナーカートリッジ34が装着されたと判断されると(S1:Yes)、処理がステップS2に移行する。一方、装着部3Aに新たなトナーカートリッジ34が装着されていない(すなわち、画像形成装置10においてすでに使用しているトナーカートリッジ34が引き続き装着されている)と判断されると(S1:No)、処理がステップS2に移行する。なお、装着部3Aに新たなトナーカートリッジ34が装着されたか否かの判断は、例えば、装着部3Aに装着されているトナーカートリッジ34に設けられている不揮発性メモリー34Aから読み出される情報に基づいて判断される。
<ステップS2>
ステップS2において、制御部7は、ユーザーによる予め定められた設定開始操作が検知されたか否かを判断する。そして、前記設定開始操作が検知されたと判断されると(S2:Yes)、処理がステップS3に移行する。一方、前記設定開始操作が検知されていないと判断されると(S2:No)、処理がステップS1に戻る。
<ステップS3>
ステップS3において、制御部7は、前記予測印字枚数を取得する。例えば、制御部7は、装着部3Aに装着されているトナーカートリッジ34に設けられている不揮発性メモリー34Aから読み出される情報に基づいて、前記予測印字枚数を取得する。又は、制御部7は、トナーカートリッジ34が装着部3Aに装着されている期間における合計印字枚数に基づいて、予測印字枚数を取得する。
<ステップS4>
ステップS4において、制御部7は、例えば、図3に示されるような希望印字枚数設定画面80を操作表示部5に表示する。そして、制御部7は、ユーザーからの前記希望印字枚数の入力を受け付ける。
<ステップS5>
ステップS5において、制御部7は、希望印字枚数設定画面80の入力欄81に入力された数値を、前記希望印字枚数として取得する。
<ステップS6>
ステップS6において、制御部7は、前記予想枚数と前記希望印字枚数との比率を算出する。具体的には、制御部7は、前記予想枚数に対する前記希望印字枚数の比率(前記比率R)を算出する。
<ステップS7>
ステップS7において、制御部7は、前記ステップS6で算出された比率Rに応じて、装着部3Aに装着されているトナーカートリッジ34が交換されるまでの期間において画像形成装置10において実行され得る前記トナー消費動作(前記画像形成動作及び前記メンテナンス動作)の動作条件を、標準動作条件(デフォルト動作条件)から変更する。例えば、制御部7は、前記ROM又は記憶部6等に予め記録されている図4に示されるような動作条件テーブル90から、前記ステップS6で算出された比率Rに対応する動作条件を取得する。
前記ステップS7の処理が終了すると、処理がステップS1に戻る。この結果、装着部3Aに装着されているトナーカートリッジ34が別のものに交換されるか、もしくは、前記設定開始操作が次に検出されるまでの期間において、前記ステップS7における変更後の動作条件に従って、前記画像形成動作及び前記メンテナンス動作が実行される。
なお、前記ステップS3の処理は、制御部7の予測印字枚数取得部71によって実行される。前記ステップS4,S5の処理は、制御部7の希望印字枚数取得部72によって実行される。前記ステップS6,S7の処理は、制御部7の動作条件変更部73によって実行される。
[変形例]
なお、動作条件変更部73によって前記画像形成動作の動作条件(具体的には、シートに形成される画像の濃度)が変更された後であっても、ユーザーが必要に応じて画像の濃度を一時的に変更できるように構成してもよい。例えば、動作条件変更部73によって画像の濃度が標準動作条件時の50%の濃度に変更されている場合に、ユーザーがコピー機能を使用するときに、図6に示されるようなコピー設定画面100が操作表示部5に表示されてもよい。コピー設定画面100には、コピー枚数を入力するための入力欄101と、画像の濃度を基準濃度(標準動作条件時の50%の濃度)を中心とした複数段階(ここでは、5段階)のレベルから選択可能な濃度選択ボタン102と、前記基準濃度を標準動作条件時の濃度に今回のコピー処理の間だけ一時的に戻すためのボタン103と、コピー処理を開始するための開始ボタン104とが含まれている。ユーザーは、所望の濃度選択ボタン102を操作することによって、画像の濃度を前記基準濃度から一時的に変更することができる。また、ユーザーは、ボタン103を操作することによって、前記基準濃度を標準動作条件時の濃度に一時的に戻すことができる。コピー機能を使用する場合に限らず、プリント機能、ファクシミリ機能などを使用する場合についても同様である。
なお、装着部3Aに装着されているトナーカートリッジ34を使用し続けた場合にユーザーの希望印字枚数の印字処理を行える可能性をより高くするために、動作条件変更部73は、前記トナー消費動作の動作条件を必要に応じて自動的に更新してもよい。例えば、印字比率が5%を大きく上回るような印字処理が繰り返し実行された場合、1枚当たりの消費トナー量(すなわち、トナーの消費ペース)が増えるため、ユーザーの希望印字枚数の印字処理が行われるよりも先にトナーカートリッジ34が空になってしまう可能性がある。よって、動作条件変更部73は、トナーカートリッジ34が装着部3Aに装着されている期間においてシートに印字された合計ドット数などに基づいてトナーの消費ペースを定期的に監視し、当該消費ペースに応じて前記トナー消費動作の動作条件を必要に応じて自動的に更新してもよい。他の例として、トナーカートリッジ34内のトナー残量を検出可能な任意の方式のセンサー(光学式センサー、重量センサー、超音波センサーなど)の出力に基づいてトナーの消費ペースを定期的に監視し、当該消費ペースに応じて前記トナー消費動作の動作条件を必要に応じて自動的に更新してもよい。例えば、動作条件変更部73は、トナーの消費ペースから、ユーザーの希望印字枚数の印字処理が行えないと判断した場合に、より多くの枚数の印字処理が行えるように前記トナー消費動作の動作条件を自動的に更新してもよい。また、反対に、動作条件変更部73は、トナーの消費ペースから、ユーザーの希望印字枚数よりも多い枚数の印字処理が行えると判断した場合に、より高品質な印字処理が行えるように前記トナー消費動作の動作条件を自動的に更新してもよい。
なお、本実施形態では、画像形成装置10がモノクロ対応であるが、本発明はこれに限らず、カラー対応の画像形成装置にも適用できる。この場合、前記比率を色毎に算出し、前記トナー消費動作の動作条件を色毎に個別に変更してもよい。もしくは、色毎に算出された比率の中で、最も大きい比率に基づいて、前記トナー消費動作の動作条件を全ての色について一律の動作条件に変更してもよい。
なお、本実施形態では、図4に示されるように、比率Rに応じて、前記画像形成動作においてシートに形成される画像の濃度、前記メンテナンス動作において使用されるトナー量、及び前記メンテナンス動作の動作頻度を変更しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、これらの3つのうちの1つ又は2つだけを比率Rに応じて変更するように構成されてもよい。
3 画像形成部
3A 装着部
10 画像形成装置
34 トナーカートリッジ
34A 不揮発性メモリー
80 希望印字枚数設定画面
100 コピー設定画面

Claims (8)

  1. トナーカートリッジを着脱可能な装着部と、
    前記装着部に装着されているトナーカートリッジ内のトナー量に関する情報に基づいて、予め定められたトナー消費動作が予め定められた標準動作条件に従って実行される場合の前記トナーカートリッジの予測印字枚数を取得する予測印字枚数取得部と、
    入力部からの入力に基づいて設定枚数を取得する設定枚数取得部と、
    前記予測印字枚数と前記設定枚数との比率に基づいて、前記トナーカートリッジが交換されるまでの期間において実行され得る前記トナー消費動作の動作条件を変更する動作条件変更部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記トナー消費動作には、シートに転写されることによりトナーが消費される画像形成動作が含まれており、
    前記動作条件変更部は、前記画像形成動作においてシートに形成される画像の濃度を、前記比率に応じて変更する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記トナー消費動作には、シートに転写されることによりトナーが消費される画像形成動作と、シートに転写されることなくトナーが消費されるメンテナンス動作とが含まれており、
    前記動作条件変更部は、前記画像形成動作及び前記メンテナンス動作の両方の動作条件を、前記比率に応じて変更する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記動作条件変更部は、前記メンテナンス動作において使用されるトナー量を、前記比率に応じて変更する、
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記動作条件変更部は、前記メンテナンス動作の動作頻度を、前記比率に応じて変更可能である、
    請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記動作条件変更部は、前記比率に基づいて前記トナー消費動作の動作条件を変更した後、トナーの消費ペースを監視し、当該消費ペースに応じて前記トナー消費動作の動作条件を自動的に更新する、請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記設定枚数取得部は、前記予測印字枚数を下限枚数とし、前記予測印字枚数に予め定められた1よりも大きな係数を乗じた枚数を上限枚数とした範囲の中から、前記設定枚数を取得する、
    請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記設定枚数取得部は、少なくとも新たなトナーカートリッジが前記装着部に装着されたときに、前記入力部からの入力に基づいて前記設定枚数を取得する、
    請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023079983A1 (ja) * 2021-11-02 2023-05-11 ブラザー工業株式会社 画像形成装置、および、消耗品メモリの継続使用に係る判定方法

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