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JP2017130152A - ネットワークシステム、印刷装置、及び、印刷装置の制御方法 - Google Patents

ネットワークシステム、印刷装置、及び、印刷装置の制御方法 Download PDF

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JP2017130152A JP2016010964A JP2016010964A JP2017130152A JP 2017130152 A JP2017130152 A JP 2017130152A JP 2016010964 A JP2016010964 A JP 2016010964A JP 2016010964 A JP2016010964 A JP 2016010964A JP 2017130152 A JP2017130152 A JP 2017130152A
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Abstract

【課題】複数の監視装置が複数の印刷装置の状態を監視する場合に、同一の印刷装置に対する監視が重複しないように簡易に設定可能とするネットワークシステム、印刷装置、及び、印刷装置の制御方法を提供する。【解決手段】印刷装置9と、印刷装置の状態を監視可能な複数のエージェント端末6と、エージェント端末と通信可能なメンテナンスサーバーとを備えるネットワークシステム1において、エージェント端末は、監視する対象の印刷装置について、間隔をあけて印刷装置の状態に関する印刷装置状態情報の応答を要求し、要求に応じて受信した印刷装置状態情報をメンテナンスサーバーに送信する。メンテナンスサーバーは、受信した印刷装置状態情報に基づいて印刷装置の状態を管理する。印刷装置は、異なるエージェント端末から印刷装置状態情報の応答の要求があった場合、所定のエージェント端末以外のエージェント端末による応答の要求を停止させる。【選択図】図2

Description

本発明は、ネットワークシステム、印刷装置、及び、印刷装置の制御方法に関する。
従来、印刷装置(非監視デバイス)と、印刷装置の状態を監視する監視装置とを備えるネットワークシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1のネットワークシステムにおいて、監視装置は、情報処理装置(サーバー)に印刷装置の状態に関する情報を送信し、また、情報処理装置は、受信した印刷装置の状態に関する情報に基づいて、印刷装置の状態を管理する。
特開2007−293470号公報
上述した特許文献1のネットワークシステムのように、監視装置が印刷装置の状態を監視するシステムでは、監視装置が複数の印刷装置の状態を監視する機能を有する場合がある。この場合、ネットワークシステムにおいて、複数の監視装置が複数の印刷装置の状態を監視する場合に、同一の印刷装置に対する監視が重複しないように設定する必要があるが、その設定は、煩雑である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、監視装置が印刷装置の状態を監視し、情報処理装置に対して印刷装置の状態に関する情報を送信するネットワークシステム、及び、当該ネットワークシステムの印刷装置について、複数の監視装置が複数の印刷装置の状態を監視する場合に、同一の印刷装置に対する監視が重複しないように簡易に設定可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、印刷装置と、前記印刷装置の状態を監視可能な複数の監視装置と、前記監視装置と通信可能な情報処理装置とを備えるネットワークシステムにおいて、前記監視装置は、複数の前記印刷装置と通信して複数の前記印刷装置の状態を監視する機能を有し、監視する対象の1又は複数の前記印刷装置について、間隔をあけて前記印刷装置の状態に関する印刷装置状態情報の応答を要求し、要求に応じて前記印刷装置状態情報を受信し、受信した前記印刷装置状態情報を前記情報処理装置に送信し、前記情報処理装置は、前記監視装置から受信した前記印刷装置状態情報に基づいて前記印刷装置の状態を管理し、前記印刷装置は、異なる前記監視装置から前記印刷装置状態情報の応答の要求があった場合、所定の前記監視装置以外の前記監視装置による前記印刷装置状態情報の応答の要求を停止させることを特徴とする。
本発明の構成によれば、異なる複数の監視装置から印刷装置に対して印刷装置状態情報の応答の要求があった場合、印刷装置の機能により、自動で、所定の監視装置以外の監視装置による印刷装置状態情報の応答の要求が停止する。このため、同一の印刷装置に対する監視が重複しないように設定するために作業が必要なく、簡易にこのような設定をできる。
また、本発明は、前記印刷装置は、異なる前記監視装置のうち、前記印刷装置状態情報の応答の要求を停止させる前記監視装置を所定の優先度に従って決定することを特徴とする。
本発明の構成によれば、印刷装置は、優先度を利用して、印刷装置状態情報の応答の要求を停止させる監視装置を適切に決定できる。
また、本発明は、前記監視装置は、ネットワークを介して前記印刷装置と通信して前記印刷装置の状態を監視する機能、又は、前記ネットワークを介さずに前記印刷装置と直接通信して前記印刷装置の状態を監視する機能を有し、前記印刷装置は、異なる複数の前記監視装置のうち、前記ネットワークを介さずに直接通信して前記印刷装置状態情報の応答の要求を行う前記監視装置を、前記ネットワークを介して通信して前記印刷装置状態情報の応答の要求を行う前記監視装置よりも、高い優先度で、前記印刷装置状態情報の応答の要求を停止させることを特徴とする。
本発明の構成によれば、ネットワークを介して、効率的に印刷装置の監視を行うことができる。
また、本発明は、前記印刷装置は、異なる前記監視装置のうち、通信に使用する通信プロトコルの種類によって優先順位が定められた優先度に従って、前記印刷装置状態情報の応答の要求を停止させる前記監視装置を決定することを特徴とする。
本発明の構成によれば、印刷装置は、通信に使用する通信プロトコルの種類によって優先順位が定められた優先度を利用して、印刷装置状態情報の応答の要求を停止させる監視装置を適切に決定できる。
また、本発明は、前記印刷装置は、異なる前記監視装置のうち、通信に使用する通信インターフェースの種類によって優先順位が定められた優先度に従って、前記印刷装置状態情報の応答の要求を停止させる前記監視装置を決定することを特徴とする。
本発明の構成によれば、印刷装置は、通信に使用する通信インターフェースの種類によって優先順位が定められた優先度を利用して、印刷装置状態情報の応答の要求を停止させる監視装置を適切に決定できる。
また、本発明は、前記印刷装置は、有線通信する前記通信インターフェースに係る前記監視装置よりも、無線通信する前記通信インターフェースに係る前記監視装置を、高い優先度で、前記印刷装置状態情報の応答の要求を停止させることを特徴とする。
本発明の構成によれば、印刷装置は、安定性の低い通信を行う監視装置を優先的に送信停止装置として決定することができる。
また、本発明は、前記印刷装置は、異なる前記監視装置のうち、状態を監視する対象の前記印刷装置の個数が多い前記監視装置ほど高い優先度で、前記印刷装置状態情報の応答の要求を停止させることを特徴とする。
本発明の構成によれば、監視装置が監視対象とする印刷装置の個数の平準化を図ることができる。また、特定の監視装置の処理負荷が偏って大きくなることを防止できる。また、監視装置が情報処理装置に対して送信する印刷装置状態情報に係るデータのデータ量の平準化を図ることができる。
また、本発明は、前記印刷装置は、いずれの前記監視装置からも前記印刷装置状態情報の応答の要求が無い場合、前記情報処理装置に前記印刷装置状態情報を送信することを特徴とする。
本発明の構成によれば、印刷装置がいずれの監視装置からも印刷装置状態情報の応答の要求を受信しない状態の場合であっても、印刷装置が印刷装置状態情報を情報処理装置に送信し、情報処理装置において、印刷装置の状態が継続して管理される。
また、上記目的を達成するために、本発明は、監視装置と通信可能な印刷装置であって、記録媒体に印刷する印刷部と、異なる前記監視装置から、前記印刷部の状態に関する印刷装置状態情報の応答の要求があった場合、所定の前記監視装置以外の前記監視装置による前記印刷装置状態情報の応答の要求を停止させる制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、同一の印刷装置に対する監視装置の監視が重複しないように簡易に設定可能である。
また、上記目的を達成するために、本発明は、監視装置と通信可能な印刷装置の制御方法であって、異なる前記監視装置から、前記印刷部の状態に関する印刷装置状態情報の応答の要求があった場合、所定の前記監視装置以外の前記監視装置による前記印刷装置状態情報の応答の要求を停止させることを特徴とする。
本発明の構成によれば、同一の印刷装置に対する監視装置の監視が重複しないように簡易に設定可能である。
本実施形態に係るネットワークシステムの構成を示す図。 店舗システムの構成を示す図。 管理システムが備える各装置の機能的構成を示すブロック図。 店舗システムが備える各装置の機能的構成を示すブロック図。 ネットワークシステムの各装置間のデータの流れを示す図。 ネットワークシステムの各装置の動作を示すフローチャート。 印刷装置状態情報データに含まれる情報を示す図。 ステータスデータを示す図。 ステータスデータベースのデータ構造を示す図。 ネットワークシステムの各装置間のデータの流れを示す図。 ネットワークシステムの各装置の動作を示すフローチャート。 ステータスデータを示す図。 印刷装置識別情報入力画面を示す図。 情報提供画面を示す図。 POS端末、印刷装置の動作を示すフローチャート。 印刷装置の動作を示すフローチャート。 印刷装置の動作を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るネットワークシステム1の構成を示す図である。ネットワークシステム1は、スーパーマーケットや、コンビニエンスストア、デパート、飲食店等の商品や、サービス等を提供し、当該提供に応じて会計が行われる店舗を運営する企業が利用するシステムである。
図1に示すように、ネットワークシステム1は、管理システム2と、複数の店舗システム3とを備える。管理システム2と、店舗システム3のそれぞれとは、インターネット、その他のネットワークを含んで構成されたグローバルネットワークGNを介して通信可能に接続される。
管理システム2は、ネットワークシステム1を利用する企業の本社に設けられたシステムである。図1に示すように、管理システム2は、ローカルネットワークである本社側ローカルネットワークHLNを備える。本社側ローカルネットワークHLNを介して行われる通信の通信プロトコルは何でもよく、また、当該ローカルネットワークを介して行われる通信は有線通信でも無線通信でもよい。
本社側ローカルネットワークHLNには、1又は複数の本社端末5と、メンテナンスサーバー7(情報処理装置)と、通信装置12とが接続される。
本社端末5は、本社において、企業の社員、その他の企業の関係者が利用するコンピューターである。
メンテナンスサーバー7は、後述するエージェント端末6(監視装置)と通信し、所定の処理を実行するサーバーである。
メンテナンスサーバー7の構成、機能、及び、機能に基づく処理の詳細については後述する。
通信装置12は、本社側ローカルネットワークHLNや、後述する店舗側ローカルネットワークTLN等のローカルネットワークと、グローバルネットワークGNとを接続するインターフェース装置である。通信装置12は、モデム(又は、ONU(Optical Network Unit))としての機能、ルーター機能、NAT(Network Address Translation)機能、及び、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバー機能等を有する。通信装置12は、ローカルネットワークに接続された機器と、グローバルネットワークGNに接続された機器との間で行われる通信に際し、機器間で送受信されるデータを転送する。なお、図1では、通信装置12を1つのブロックで表現するが、通信装置12は、機能に応じた複数の装置を有する構成でもよい。
管理システム2のメンテナンスサーバー7は、通信装置12の機能を利用して、本社側ローカルネットワークHLN、グローバルネットワークGN、及び、後述する店舗側ローカルネットワークTLNを介して、印刷装置9、及び、エージェント端末6と通信可能である。
なお、図1では、メンテナンスサーバー7を1つのブロックによって表現するが、これは、メンテナンスサーバー7が単一のサーバー装置により構成されることを意味するものではない。例えば、メンテナンスサーバー7は、複数のサーバー装置を含んで構成されたものでもよい。
図2は、店舗システム3の構成を示す図である。
図2に示すように、店舗システム3は、ローカルネットワークである店舗側ローカルネットワークTLNを備える。店舗側ローカルネットワークTLNを介して行われる通信の通信プロトコルは何でもよく、また、当該ローカルネットワークを介して行われる通信は有線通信でも無線通信でもよい。
店舗側ローカルネットワークTLNには、1又は複数の印刷装置9が接続される。
店舗には、顧客が会計を行うレジカウンターが設けられ、レジカウンターには、印刷装置9と、印刷装置9に接続され、印刷装置9を制御するPOS端末8が設けられる。
印刷装置9は、印刷する機能を有する装置である。後述するように、印刷装置9は、所定の場合に、印刷装置9の状態に関する情報をメンテナンスサーバー7に送信する機能を備える。
POS端末8は、POSアプリケーション、及び、プリンタードライバーがインストールされた端末である。POS端末8は、レジカウンターで行われる会計に応じて会計処理を実行し、会計処理に基づいて、印刷装置9にレシートを発行させる。印刷装置9により発行されたレシートは、レジ担当者によって顧客に引き渡される。
印刷装置9、及び、POS端末8の構成、機能、及び、機能に基づく処理の詳細については後述する。
また、店舗側ローカルネットワークTLNには、1又は複数のエージェント端末6が接続される。
エージェント端末6は、監視する対象の1又は複数の印刷装置9と通信し、印刷装置9から、印刷装置9の状態に関する情報を受信して、印刷装置9の状態を監視し、印刷装置9の状態に関する情報をメンテナンスサーバー7に送信する機能を備える。
エージェント端末6は、店舗側ローカルネットワークTLNを介して印刷装置9と通信して、印刷装置9から、印刷装置9の状態に関する情報を受信することが可能である。また、エージェント端末6は、店舗側ローカルネットワークTLNを介さずに印刷装置9と直接通信して、印刷装置9から、印刷装置9の状態に関する情報を受信することが可能である。
詳細な説明は省略するが、メンテナンスサーバー7と、エージェント端末6及び印刷装置9との間では、VPN(Virtual Private Network)等の、暗号化に係る技術や、仮想専用線(物理的な専用線であってもよい。)に係る技術によりセキュアな通信が行われる。
図3は、管理システム2が備えるメンテナンスサーバー7、及び、本社端末5の機能的構成を示すブロック図である。
図3に示すように、メンテナンスサーバー7は、メンテナンスサーバー制御部20と、メンテナンスサーバー記憶部21と、メンテナンスサーバー通信部22とを備える。
メンテナンスサーバー制御部20は、図示しないCPUや、ROM、RAM、その他周辺回路等を備え、メンテナンスサーバー7を制御する。
メンテナンスサーバー制御部20は、ステータスデータ受信部201、応答部202、分析部203、及び、情報提供部204を備える。これら機能ブロックは、CPUが、対応するプログラム(例えば、OS(Operating System)や所定のサーバーソフトウェア上で動作する専用のプログラム)を読み出して実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの連携により処理を実行する。これら機能ブロックの機能、及び、機能に基づく処理については後述する。
メンテナンスサーバー記憶部21は、不揮発性メモリーを備え、各種データ(ステータスデータベース211を含む。)を記憶する。
メンテナンスサーバー通信部22は、メンテナンスサーバー制御部20の制御で、グローバルネットワークGNにアクセスし、当該ネットワークと接続する機器(エージェント端末6、及び、印刷装置9を含む。)と通信する。
図3に示すように、本社端末5は、本社端末制御部30と、本社端末記憶部31と、本社端末通信部32と、本社端末表示部33とを備える。本社端末制御部30は、本社端末5を制御する。本社端末記憶部31は、各種データを記憶する。本社端末通信部32は、本社端末制御部30の制御で通信する。本社端末表示部33は、液晶パネル等の表示パネルを備え、本社端末制御部30の制御で、各種情報を表示する。
本社端末5には、所定のブラウザーがインストールされる。
図4は、店舗システム3が備えるPOS端末8、印刷装置9、及び、エージェント端末6の機能的構成を示すブロック図である。
POS端末8は、印刷装置9を制御するホストコンピューターである。特に、POS端末8は、レジカウンターにおいて行われる会計に基づいて会計処理を実行し、会計処理に基づいて印刷装置9を制御して、印刷装置9にレシートを発行させる。
図4に示すように、POS端末制御部40と、POS端末記憶部41と、POS端末デバイス通信部42と、を備える。
POS端末制御部40は、図示しないCPUや、ROM、RAM、その他周辺回路等を備え、POS端末8の各部を制御する。POS端末8には、POSアプリケーション、及び、プリンタードライバーがインストールされる。POS端末制御部40は、POSアプリケーション、及び、プリンタードライバーの機能により、印刷装置9を制御する制御コマンドを生成して印刷装置9に送信し、印刷装置9を制御する。
POS端末記憶部41は、不揮発性メモリーを備え、各種データを記憶する。
POS端末デバイス通信部42は、USBの規格に従ったポートや、USB以外のシリアル通信プロトコル(RS232C等)に従ったポート、所定のパラレル通信プロトコル(IEEE1284等)に従ったポート、その他の通信プロトコルに従ったポートを有するインターフェースボードを備える。POS端末デバイス通信部42は、POS端末制御部40の制御で、ポートに接続されたデバイス(印刷装置9を含む。)と、接続されたポートに対応する通信プロトコルに従って通信する。なお、POS端末デバイス通信部42が無線通信機能を備え、デバイスと無線通信する構成でもよい。
図3の例では、POS端末8に、デバイスとして、印刷装置9、バーコードスキャナーBS、カスタマーディスプレーCD、キャッシュドロアーKS、ディスプレーDPが接続される。
本実施形態において、印刷装置9と、POS端末8とは、USBケーブルKBを介して接続される。POS端末デバイス通信部42は、POS端末制御部40の制御で、USBに従って、印刷装置9と通信する。
バーコードスキャナーBSは、商品や、商品の包装等に付されたバーコードを読み取り、読取結果を示すデータをPOS端末デバイス通信部42に出力する。POS端末デバイス通信部42は、バーコードスキャナーBSから入力されたデータを、POS端末制御部40に出力する。
カスタマーディスプレーCDは、液晶ディスプレー等の表示装置であり、POS端末制御部40の制御で、各種情報を表示する。カスタマーディスプレーCDは、カスタマーディスプレーCDに表示された情報が、レジカウンターで会計を行う顧客により視認できる位置に設けられる。
キャッシュドロアーKSは、現金を収容するトレイや、トレイをロックし、ロックを解除する機構、トレイを引き出す機構等を備え、POS端末制御部40の制御で、ロックを解除し、トレイを引き出す。
ディスプレーDPは、液晶表示パネル等の表示パネルを備え、POS端末制御部40の制御で、各種情報を表示する。ディスプレーDPは、ディスプレーDPに表示された情報が、レジカウンターで会計を担当するレジ担当者により視認できる位置に設けられる。
印刷装置9は、ロール紙を収容し、ロール紙にライン型のサーマルヘッドによってドットを形成することにより画像を印刷するラインサーマルプリンターである。
図4に示すように、印刷装置9は、印刷装置制御部60(制御部)と、印刷部61と、印刷装置記憶部62と、印刷装置ネットワーク通信部63と、印刷装置デバイス通信部64と、を備える。
印刷装置制御部60は、図示しないCPUや、ROM、RAM、その他周辺回路等を備え、印刷装置9の各部を制御する。
印刷装置制御部60は、ログ書込部601と、印刷装置状態管理部602と、印刷装置ステータスデータ生成部603と、印刷装置対応処理実行部604と、印刷制御部605とを備える。これら機能ブロックは、CPUが、対応するプログラム(例えば、ファームウェア)を読み出して実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの連携により処理を実行する。これら機能ブロックの機能、及び、機能に基づく処理については後述する。
印刷部61は、印刷装置9の筐体に収容されたロール紙を搬送する搬送機構や、サーマルヘッドによりロール紙に印刷する印刷機構、カッターによりロール紙を切断する切断機構等を備える。印刷部61は、印刷装置制御部60の制御で、搬送機構によりロール紙を搬送しつつ、サーマルヘッドによりロール紙にレシートに係る情報を印刷し、カッターにより所定の位置でロール紙を切断して、レシートを発行することができる。
印刷装置記憶部62は、不揮発性メモリーを備え、各種データを記憶する。印刷装置記憶部62は、少なくとも、ログファイル621、及び、印刷装置送信間隔設定ファイル622を記憶する。
印刷装置ネットワーク通信部63は、印刷装置制御部60の制御で、店舗側ローカルネットワークTLNを介して、店舗側ローカルネットワークTLNに接続された機器(エージェント端末6を含む。)と通信する。
また、印刷装置ネットワーク通信部63は、印刷装置制御部60の制御で、グローバルネットワークGNを介して、グローバルネットワークGNに接続された機器(メンテナンスサーバー7を含む。)と通信する。
印刷装置デバイス通信部64は、通信インターフェースとして、シリアルインターフェースと、パラレルインターフェースと、USBインターフェースと、ブルートゥースインターフェースと、を備える。
シリアルインターフェースは、RS232等の所定のシリアル通信プロトコルに係るポートを有するインターフェースボード、その他の所定のシリアル通信プロトコルに従った通信に関する構成を備え、印刷装置制御部60の制御で、対応するポートにケーブルを介して有線接続された外部装置との間で、所定のシリアル通信プロトコルに従って通信する。
パラレルインターフェースは、IEEE1284等の所定のパラレル通信プロトコルに係るポートを有するインターフェースボード、その他の所定のパラレル通信プロトコルに従った通信に関する構成を備え、印刷装置制御部60の制御で、対応するポートにケーブルを介して有線接続された外部装置との間で、当該パラレル通信に従って通信する。
USBインターフェースは、USBに係るUSBポートを有するインターフェースボード、その他のUSB通信に従った通信に関する構成を備え、印刷装置制御部60の制御で、USBポートにUSBケーブルを介して有線接続された外部装置との間で、USBに従って通信する。
ブルートゥースインターフェースは、ブルートゥース(登録商標)に係る無線通信モジュール、その他のブルートゥースに従った通信に関する構成を備え、印刷装置制御部60の制御で、外部装置との間で、ブルートゥースに従って無線通信する。
以下の説明では、エージェント端末6が、印刷装置9に、店舗側ローカルネットワークTLNを介さずに、USB、その他の通信プロトコルに従って接続されることを「エージェント端末6と印刷装置9とが直接接続される」という。また、エージェント端末6と、印刷装置9とが、店舗側ローカルネットワークTLNを介さずに通信することを「エージェント端末6と、印刷装置9とが直接通信する」という。
印刷装置デバイス通信部64は、エージェント端末6が直接接続された状態の場合、印刷装置制御部60の制御で、エージェント端末6と通信する。
エージェント端末6は、監視する対象の1又は複数の印刷装置9と通信して1又は複数の印刷装置9の状態を監視し、1又は複数の印刷装置9の状態に関する情報をメンテナンスサーバー7に送信する機能を備える装置である。
エージェント端末6は、店舗側ローカルネットワークTLNを介して印刷装置9と通信することも可能であり、店舗側ローカルネットワークTLNを介さずに印刷装置9と直接通信することも可能である。
図4に示すように、エージェント端末6は、エージェント端末制御部80(制御装置制御部)と、エージェント端末記憶部81と、エージェント端末ネットワーク通信部82と、エージェント端末デバイス通信部83と、を備える。
エージェント端末制御部80は、図示しないCPUや、ROM、RAM、その他周辺回路等を備え、エージェント端末6の各部を制御する。
エージェント端末制御部80は、ステータスデータ生成部801と、対応処理実行部802とを備える。これら機能ブロックは、CPUが、対応するプログラム(例えば、メンテナンスサーバー7のサーバーソフトウェアに対応するクライアントソフトウェア)を読み出して実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの連携により処理を実行する。これら機能ブロックの機能、及び、機能に基づく処理については後述する。
エージェント端末記憶部81は、不揮発性メモリーを備え、各種データを記憶する。エージェント端末記憶部81は、少なくとも、送信間隔設定ファイル811と、監視対象印刷装置管理ファイル812とを記憶する。
エージェント端末ネットワーク通信部82は、エージェント端末制御部80の制御で、店舗側ローカルネットワークTLNを介して、店舗側ローカルネットワークTLNに接続された機器(印刷装置9を含む。)と通信する。
また、エージェント端末ネットワーク通信部82は、エージェント端末制御部80の制御で、グローバルネットワークGNを介して、グローバルネットワークGNに接続された機器(メンテナンスサーバー7を含む。)と通信する。
エージェント端末デバイス通信部83は、USBの規格に従ったポートや、USB以外のシリアル通信プロトコル(RS232C等)に従ったポート、所定のパラレル通信プロトコル(IEEE1284等)に従ったポート、その他の通信プロトコルに従ったポートを有するインターフェースボードを備える。エージェント端末デバイス通信部83は、エージェント端末制御部80の制御で、ポートに接続されたデバイス(印刷装置9を含む。)と、接続されたポートに対応する通信プロトコルに従って通信する。
さて、ネットワークシステム1は、メンテナンスサーバー7を備える。メンテナンスサーバー7は、店舗システム3が備える印刷装置9の状態を管理する機能を有する。また、メンテナンスサーバー7は、店舗システム3の印刷装置9の保守を担当する者(以下、「保守担当者」という。)に対して、印刷装置9の保守に利用可能な情報を提供する。
以下、印刷装置9の状態を管理する際のネットワークシステム1の各装置の動作について説明する。
ここで、エージェント端末6と、メンテナンスサーバー7とは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)に従って、基本的に、以下の態様で通信を行う。すなわち、エージェント端末6は、クライアントサーバーシステムにおける「クライアント」に相当し、メンテナンスサーバー7は、クライアントサーバーシステムにおける「サーバー」に相当する。そして、エージェント端末6は、HTTPリクエスト(応答要求)を、メンテナンスサーバー7に送信する。後述するように、エージェント端末6は、HTTPリクエストを所定の間隔でメンテナンスサーバー7に送信する。メンテナンスサーバー7は、HTTPリクエストの受信に応じて、HTTPレスポンス(応答)をエージェント端末6に送信する。
このように、エージェント端末6と、メンテナンスサーバー7とは、エージェント端末6による応答要求の送信、及び、メンテナンスサーバー7による応答要求に応じた応答の送信により、これら装置間でデータを送受信する。従って、メンテナンスサーバー7から特定のエージェント端末6に対して非同期でデータを送信することはできず、メンテナンスサーバー7から特定のエージェント端末6に対してデータを送信する場合は、当該特定のエージェント端末6からの応答要求に対する応答という形でデータの送信が行われる。
以上のことは、後述するように、印刷装置9がメンテナンスサーバー7に対して、印刷装置9の状態に関する情報を送信する場合に、印刷装置9とメンテナンスサーバー7との間で行われる通信についても同様である。
以下、印刷装置9の状態をメンテナンスサーバー7が管理する場合の、印刷装置9、エージェント端末6、及び、メンテナンスサーバー7の処理について説明する。
ここで、メンテナンスサーバー7による印刷装置9の状態の管理に際し、エージェント端末6は、監視する対象の印刷装置9の状態に関する情報をメンテナンスサーバー7に送信する機能(以下、「エージェント端末送信機能」という。)を有する。また、印刷装置9は、自身の状態に関する情報をメンテナンスサーバー7に送信する機能(以下、「印刷装置送信機能」という。)を有し、後述する所定の場合には、印刷装置送信機能により、自身の状態に関する情報をメンテナンスサーバー7に送信する。
以下、エージェント端末6のエージェント端末送信機能に基づいてメンテナンスサーバー7が印刷装置9の状態を管理する場合の各装置の処理と、印刷装置9の印刷装置送信機能に基づいてメンテナンスサーバー7が印刷装置9の状態を管理する場合の各装置の処理とを、順に、説明する。
<エージェント端末6のエージェント端末送信機能に基づいてメンテナンスサーバー7が印刷装置9の状態を管理する場合の各装置の処理>
図5は、印刷装置9の印刷装置制御部60が備える機能ブロック、エージェント端末6のエージェント端末制御部80が備える機能ブロック、及び、メンテナンスサーバー7のメンテナンスサーバー制御部20が備える機能ブロックを、関連するデータと共に示す図である。
以下、図5を用いて、メンテナンスサーバー7が印刷装置9の状態を管理する際に、印刷装置9、エージェント端末6、及び、メンテナンスサーバー7の各機能ブロック間で送受信されるデータの基本的な流れについて説明する。
なお、図5を用いた説明では、機能ブロックの処理の詳細、及び、機能ブロック間で送受信されるデータの内容の詳細については後に説明するため省略する。
図5に示すように、印刷装置9のログ書込部601は、所定のタイミングでログファイル621にログ情報を書き込む。
ログファイル621とは、ログ情報が記録されたファイルである。
ログ情報とは、複数の監視項目のログである。
監視項目とは、印刷部61の状態について、状態を監視し、ログを取る対象とすることが事前に定められた項目のことである。本実施形態では、監視項目として、監視項目:プリンターエラー、監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数、及び、監視項目:カッター使用累計数が少なくとも存在する。なお、本実施形態で説明する監視項目は一例であり、例示した監視項目に加えて、又は、例示した監視項目の少なくとも一部に代えて、他の監視項目が存在してもよい。すなわち、監視項目は、印刷部61の状態に関する項目であれば何でもよい。
監視項目:プリンターエラーのログとして、ログファイル621には、プリンターエラーが発生したことを示す情報、及び、発生したプリンターエラーが解消したことを示す情報が、日時を示す情報と共に、時系列で記録される。プリンターエラーとは、ロール紙の紙切れや、ロール紙の紙詰まり、印刷ヘッドの異常発熱等、正常に印刷を行うことができない状態をいう。
ログ書込部601は、プリンターエラーが発生したか否か、及び、プリンターエラーが解消したか否かを監視し(監視項目:プリンターエラーの状態を監視し)、監視結果に基づいて、ログファイル621に監視項目:プリンターエラーのログを記録する。
監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数のログとして、ログファイル621には、印刷ヘッド形成ライン累計数を示す情報が、日時を示す情報と共に、時系列で記録される。
印刷ヘッド形成ライン累計数とは、サーマルヘッドにより形成したラインの累計数のことである。本実施形態に係る印刷装置9の印刷部61は、サーマルヘッドによる1ライン分のドットの形成、及び、搬送機構による1ライン分のロール紙の搬送を交互に繰り返し行って、ロール紙に情報を印刷する。
ログ書込部601は、所定の間隔で印刷ヘッドライン累計数を取得し(監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数を監視し)、ログファイル621に監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数のログを記録する。
監視項目:カッター使用累計数のログとして、ログファイル621には、カッター使用累計数を示す情報が、日時を示す情報と共に、時系列で記録される。
カッター使用累計数とは、カッターが行ったロール紙の切断の累計数のことである。
ログ書込部601は、所定の間隔でカッター使用累計数を取得し(監視項目:カッター使用累計数を監視し)、ログファイル621に監視項目:カッター使用累計数のログを記録する。
図5に示すように、印刷装置状態管理部602は、エージェント端末6からの応答要求に応じて、ログファイル621に書き込まれたログ情報に基づいて印刷装置状態情報データJDを生成し、エージェント端末6に送信する(矢印Y1)。
エージェント端末6のステータスデータ生成部801は、監視対象の印刷装置9のそれぞれと通信し、監視対象の印刷装置9のそれぞれから、印刷装置状態情報データJDを受信する。上述したように、エージェント端末6は、印刷装置9と店舗側ローカルネットワークTLNを介して通信する場合と、印刷装置9と店舗側ローカルネットワークTLNを介さずに直接通信する場合とがある。
ステータスデータ生成部801は、送信間隔設定ファイル811を参照し、当該ファイルが示す間隔で、受信した印刷装置状態情報データJDに基づいてステータスデータSTを生成する。
ステータスデータ生成部801は、生成したステータスデータSTを、メンテナンスサーバー7に送信する(矢印Y2)。つまり、ステータスデータ生成部801は、送信間隔設定ファイル811が示す間隔で、ステータスデータSTの生成、及び、メンテナンスサーバー7への送信を実行する。
ステータスデータ生成部801によるステータスデータSTのメンテナンスサーバー7への送信は、HTTPに従って、HTTPリクエストとして行われる。
メンテナンスサーバー7のステータスデータ受信部201は、ステータスデータSTを受信する。ステータスデータ受信部201は、ステータスデータSTを応答部202に出力する(矢印Y3)。また、ステータスデータ受信部201は、受信したステータスデータSTを、分析部203に出力する(矢印Y4)。
応答部202は、応答データTDを生成し、生成した応答データTDをエージェント端末6に送信する(矢印Y5)。応答部202による応答データTDの送信は、HTTPに従って、HTTPレスポンスとして行われる。
分析部203は、ステータスデータ受信部201から入力されたステータスデータSTに基づいて、ステータスデータベース211を更新する。
また、情報提供部204は、分析部203により更新されるステータスデータベース211に基づいて、保守担当者の指示に基づく本社端末5からの要求に応じて、保守担当者に印刷装置9の保守に関する情報を提供する。
エージェント端末6の対応処理実行部802は、応答データTDを受信する。対応処理実行部802は、受信した応答データTDに基づく処理を実行する。
その後、ステータスデータ生成部801は、送信間隔設定ファイル811を参照し、当該ファイルが示す間隔で、ステータスデータSTを生成して、メンテナンスサーバー7に送信する。
以上のように、エージェント端末6が間隔をあけてステータスデータSTをメンテナンスサーバー7に送信し、メンテナンスサーバー7が応答データTDをエージェント端末6に送信するというサイクルで、エージェント端末6とメンテナンスサーバー7との間でのデータの送受信が行われる。
次に、印刷装置9の状態を管理する際の印刷装置9、エージェント端末6、及び、メンテナンスサーバー7の動作について詳細に説明する。
図6は、印刷装置9、エージェント端末6、及び、メンテナンスサーバー7の動作を示すフローチャートである。
図6の(A)は印刷装置9の印刷装置状態管理部602の動作を示す。図6の(B)はエージェント端末6のステータスデータ生成部801の動作を示し、(C)はエージェント端末6の対応処理実行部802の動作を示す。図6の(D)はメンテナンスサーバー7のステータスデータ受信部201を示し、(E)はメンテナンスサーバー7の応答部202を示し、(F)はメンテナンスサーバー7の分析部203の動作を示す。
図6の(B)に示すように、エージェント端末6のステータスデータ生成部801は、送信間隔設定ファイル811を参照し、ステータスデータSTを生成するタイミングが到来したか否かを判別する(ステップSB1)。
送信間隔設定ファイル811は、ステータスデータSTを生成し、送信する間隔を示す情報が記録されたファイルである。ステップSB1において、ステータスデータ生成部801は、送信間隔設定ファイル811を参照し、前回、ステータスデータSTを生成して送信した後、送信間隔設定ファイル811が示す間隔が経過した場合、ステータスデータSTを生成するタイミングが到来したと判別する。
ステータスデータSTを生成するタイミングが到来した場合(ステップSB1:YES)、ステータスデータ生成部801は、監視対象印刷装置管理ファイル812を参照する(ステップSB2)。
監視対象印刷装置管理ファイル812は、エージェント端末6が監視対象とする印刷装置9に関する情報を管理するファイルである。監視対象印刷装置管理ファイル812には、監視対象の印刷装置9のそれぞれについて、印刷装置9の印刷装置識別情報と対応付けて、印刷装置9に関する情報が記録される。印刷装置9に関する情報は、少なくとも、印刷装置9の店舗側ローカルネットワークTLNにおけるアドレス等、後述する応答要求データDDを監視対象の印刷装置9に送信するために必要な情報を含む。
印刷装置識別情報とは、印刷装置9を一意に識別する識別情報であり、例えば、印刷装置9のシリアル番号(印刷装置9の製造時に、印刷装置9に一意に割り振られる番号)を印刷装置識別情報として用いることができる。
監視対象印刷装置管理ファイル812を参照した後、ステータスデータ生成部801は、監視対象印刷装置管理ファイル812の内容に基づいて、エージェント端末ネットワーク通信部82を制御して、監視対象の印刷装置9のそれぞれに、印刷装置状態情報の応答要求データDDを送信する(ステップSB3)。
印刷装置状態情報の応答要求データDDは、印刷装置9に対して、後述する印刷装置状態情報データJDの応答を要求するデータである。
なお、図6の(A)のフローチャートの処理の主体は、図6の(B)の処理の主体のエージェント端末6による監視対象の印刷装置9のうちの1つの印刷装置9である。
図6の(A)に示すように、印刷装置9の印刷装置状態管理部602は、印刷装置ネットワーク通信部63を制御して、エージェント端末6が送信した印刷装置状態情報の応答要求データDDを受信する(ステップSA1)。
次いで、印刷装置状態管理部602は、ログファイル621を参照し、印刷装置状態情報データJDを生成する(ステップSA2)。
図7は、印刷装置状態情報データJDに含まれる情報を模式的に示す図である。
図7に示すように、印刷装置状態情報データJDは、印刷装置識別情報を含む。
また、印刷装置状態情報データJDは、印刷装置状態情報を含む。
印刷装置状態情報は、監視項目ごとに、ログ関連情報を備える。すなわち、印刷装置状態情報は、監視項目:プリンターエラーのログ関連情報、監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数のログ関連情報、及び、監視項目:カッター使用累計数のログ関連情報を備える。
ログ関連情報は、対応する監視項目を識別する識別情報である監視項目識別情報と、対応する監視項目のログである監視項目ログ情報とを備える。すなわち、監視項目:プリンターエラーのログ関連情報は、監視項目:プリンターエラーを識別する監視項目識別情報(以下、「プリンターエラー識別情報」という。)と、監視項目:プリンターエラーの監視項目ログ情報(以下、「プリンターエラーログ情報」という。)とを備える。監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数のログ関連情報は、監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数を識別する監視項目識別情報(以下、「印刷ヘッド形成ライン累計数識別情報」という。)と、監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数の監視項目ログ情報(以下、「印刷ヘッド形成ライン累計数ログ情報」という。)とを備える。監視項目:カッター使用累計数のログ関連情報は、監視項目:カッター使用累計数を識別する監視項目識別情報(以下、「カッター使用累計数識別情報」という。)と、監視項目:カッター使用累計数の監視項目ログ情報(以下、「カッター使用累計数ログ情報」という。)とを備える。
以上のように、印刷装置状態情報データJDは、印刷装置状態情報(印刷装置9の状態に関する情報、印刷部61の状態に関する情報。)を含む。
印刷装置状態情報データJDを生成した後、印刷装置状態管理部602は、印刷装置ネットワーク通信部63を制御して、生成した印刷装置状態情報データJDを、エージェント端末6に送信する(ステップSA3)。
なお、エージェント端末6から印刷装置状態情報の応答要求データDDを受信し、当該データに対する応答として印刷装置状態情報データJDを送信するまでの印刷装置9の処理の詳細については後述する。
図6の(B)に示すように、エージェント端末6のステータスデータ生成部801は、エージェント端末ネットワーク通信部82を制御して、印刷装置状態情報データJDを受信する(ステップSB4)。ステップSB4において、ステータスデータ生成部801は、監視対象の印刷装置9のそれぞれから、印刷装置状態情報データJDを受信する。
次いで、ステータスデータ生成部801は、監視対象の印刷装置9から受信した印刷装置状態情報データJDのそれぞれに基づいて、ステータスデータSTを生成する(ステップSB5)。
ステータスデータSTは、階層化されたキー(項目)と値との組み合わせによって、情報を階層化して記録可能なテキストデータ(例えば、XML(Extensible Markup Language)形式や、JSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)形式のデータ)であり、メンテナンスサーバー7にリクエストとして送信可能なデータである。
図8は、ステータスデータSTの内容を説明に適した態様で模式的に示す図である。
ステータスデータSTは、ステータスデータSTを生成したエージェント端末6が設けられた店舗を示す店舗識別情報を含む。エージェント端末6のそれぞれには、エージェント端末6が設けられた店舗を示す店舗識別情報が登録される。図8で例示するステータスデータSTでは、領域A81に、店舗識別情報が記録される。
ステータスデータSTは、ステータスデータSTを生成したエージェント端末6のエージェント端末識別情報を含む。エージェント端末識別情報とは、エージェント端末6に一意に割り振られた識別情報である。エージェント端末6のそれぞれには、エージェント端末6を示すエージェント端末識別情報が登録される。図8で例示するステータスデータSTでは、領域A82に、エージェント端末識別情報が記録される。
ステータスデータSTは、監視対象の印刷装置9のそれぞれ(=印刷装置状態情報データJDの送信元の印刷装置9のそれぞれ)の印刷装置ステータス情報を含む。図8で例示するステータスデータSTでは、領域A83に、印刷装置9ごとの印刷装置ステータス情報が記録される。
印刷装置ステータス情報は、対応する印刷装置9の印刷装置識別情報と、対応する印刷装置9の印刷装置状態情報とを含む。
印刷装置状態情報は、上述したように、監視項目のそれぞれのログ関連情報(監視項目識別情報と監視項目ログ情報との組み合わせ)を含む。
図8で例示するステータスデータSTは、領域A831に、1の印刷装置9に係る印刷装置ステータス情報が記録される。領域A831に記録された印刷装置ステータス情報において、領域A8311には、当該1の印刷装置9の印刷装置識別情報が記録される。また、領域A831に記録された印刷装置ステータス情報において、領域A8312には、当該1の印刷装置9の印刷装置状態情報(監視項目のそれぞれのログ関連情報(監視項目識別情報と監視項目ログ情報との組み合わせ))が記録される。領域A8312において、領域A83121には監視項目:プリンターエラーに係るログ関連情報が記録され、領域A83122には監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数に係るログ関連情報が記録され、領域A83123には監視項目:カッター使用累計数に係るログ関連情報が記録される。
以上のように、エージェント端末6に係るステータスデータSTには、店舗識別情報と、エージェント端末識別情報とが含まれる。また、エージェント端末6に係るステータスデータSTには、監視対象の印刷装置9のそれぞれの印刷装置ステータス情報(印刷装置識別情報と、印刷装置状態情報との組み合わせ)が含まれる。
図6の(B)に示すように、ステップSB4でステータスデータSTを生成した後、ステータスデータ生成部801は、エージェント端末ネットワーク通信部82を制御して、生成したステータスデータSTをメンテナンスサーバー7に送信する(ステップSB5)。
ステップSB5において、ステータスデータ生成部801は、リクエストボディーにステータスデータSTが記録されたHTTPリクエストを、HTTPに従って、メンテナンスサーバー7に送信する。なお、ステータスデータSTを送信するメンテナンスサーバー7のURLや、使用するプロトコル等の、ステータスデータSTを応答要求としてメンテナンスサーバー7に送信するために必要な情報は、エージェント端末6に登録される。ステップSB6の処理後、ステータスデータ生成部801は、処理手順をステップSB1に戻す。
図6の(D)に示すように、メンテナンスサーバー7のステータスデータ受信部201は、メンテナンスサーバー通信部22を制御して、ステータスデータSTを受信する(ステップSD1)。
次いで、ステータスデータ受信部201は、受信したステータスデータSTを、応答部202に出力し(ステップSD2)、分析部203に出力する(ステップSD3)。
図6の(E)に示すように、応答部202は、ステータスデータ受信部201が出力したステータスデータSTを取得する(ステップSE1)。
次いで、応答部202は、ステップSE1で取得したステータスデータSTに基づいて応答データTDを生成する(ステップSE2)。
応答データTDは、少なくともステータスデータSTの受信が正常に完了したことを示す情報を含むデータである。応答データTDに含まれる情報は、ステータスデータSTの受信が正常に完了したことを示す情報に限らない。例えば、応答データTDに、応答データTDに基づいて印刷装置9に実行させる処理に関する情報や、ステータスデータSTを送信する間隔の変更を指示する情報が含まれる構成でもよい。
次いで、応答部202は、メンテナンスサーバー通信部22を制御して、生成した応答データTDを、応答として、エージェント端末6に送信する(ステップSE3)。
例えば、応答部202は、レスポンスボディーに応答データTDが記録されたHTTPレスポンスを、HTTPに従って、エージェント端末6に送信する。
図6の(B)に示すように、エージェント端末6の対応処理実行部802は、エージェント端末ネットワーク通信部82を制御して、応答データTDを受信する(ステップSC1)。
次いで、対応処理実行部802は、応答データTDに基づいて、対応する処理を実行する(ステップSC2)。
一方、図6の(F)に示すように、分析部203は、ステータスデータ受信部201が出力したステータスデータSTを取得する(ステップSF1)。
次いで、分析部203は、取得したステータスデータSTに基づいて、ステータスデータベース211を更新する(ステップSF2)。以下、ステップSF2の処理について詳述する。
図9は、ステータスデータベース211のデータ構造を模式的に示す図である。
ステータスデータベース211は、印刷装置9ごとにレコードを有する。図9に示すように、ステータスデータベース211の1件のレコードは、少なくとも、印刷装置識別情報と、プリンターエラー有無情報と、印刷ヘッドエラー有無情報と、カッターエラー有無情報とを備える。
プリンターエラー有無情報とは、プリンターエラーが発生しているか否かを示す情報であり、発生していることを示す値(図9では「有」と表現。)、又は、発生していないことを示す値(図9では「無」と表現。)のいずれかの値を有する。
印刷ヘッドエラー有無情報とは、印刷ヘッドエラーが発生しているか否かを示す情報であり、発生していることを示す値(図9では「有」と表現。)、又は、発生していないことを示す値(図9では「無」と表現。)のいずれかの値を有する。印刷ヘッドエラーとは、サーマルヘッドによる印刷ヘッド形成ライン累計数が、サーマルヘッドの寿命を判定する基準となる所定の閾値を上回っている状態のことである。
カッターエラー有無情報とは、カッターエラーが発生しているか否かを示す情報であり、発生していることを示す値(図9では「有」と表現。)、又は、発生していないことを示す値(図9では「無」と表現。)の何れかの値を有する。カッターエラーとは、カッターによるカッター使用累計数が、カッターの寿命を判定する基準となる所定の閾値を上回っている状態のことである。
ステップSF2において、分析部203は、ステータスデータSTに記録された印刷装置ステータス情報のそれぞれを取得する。上述したように、印刷装置ステータス情報は、印刷装置識別情報、及び、印刷装置状態情報を含む。
次いで、分析部203は、未処理の印刷装置ステータス情報のうち、1つの印刷装置ステータス情報を処理対象として決定する。次いで、分析部203は、ステータスデータベース211のレコードのうち、処理対象の印刷装置ステータス情報に含まれる印刷装置識別情報の値と同一の値の印刷装置識別情報を有するレコードを特定する。次いで、分析部203は、特定したレコードのプリンターエラー有無情報、印刷ヘッドエラー有無情報、及び、カッターエラー有無情報の各情報の値を、処理対象の印刷装置ステータス情報に含まれる印刷装置状態情報に基づいて更新する。
ステップSA2において、分析部203は、ステータスデータSTに含まれる印刷装置ステータス情報のそれぞれを処理対象とし、処理対象とした印刷装置ステータス情報に基づいて、ステータスデータベース211における対応するレコードを更新する。
<印刷装置9の印刷装置送信機能に基づいてメンテナンスサーバー7が印刷装置9の状態を管理する場合の各装置の処理>
次に、印刷装置9の印刷装置送信機能に基づいてメンテナンスサーバー7が印刷装置9の状態を管理する場合の各装置の処理について説明する。
なお、後述するように、印刷装置9は、後述する所定の場合に、印刷装置送信機能に基づいて以下の処理を行って、メンテナンスサーバー7に対して、印刷装置9の状態に関する情報を送信する。
図10は、印刷装置9の印刷装置制御部60が備える機能ブロック、及び、メンテナンスサーバー7のメンテナンスサーバー制御部20が備える機能ブロックを、関連するデータと共に示す図である。
以下、図10を用いて、メンテナンスサーバー7が印刷装置9の状態を管理する際に、印刷装置9、及び、メンテナンスサーバー7の各機能ブロック間で送受信されるデータの基本的な流れについて説明する。
なお、図10を用いた説明では、機能ブロックの処理の詳細、及び、機能ブロック間で送受信されるデータの内容の詳細については省略する。
図10に示すように、印刷装置9のログ書込部601は、所定のタイミングでログファイル621にログ情報を書き込む。
図10に示すように、印刷装置9の印刷装置ステータスデータ生成部603は、印刷装置送信間隔設定ファイル622を参照し、当該ファイルが示す間隔で、ログファイル621に基づいてステータスデータSTを生成する。印刷装置ステータスデータ生成部603は、生成したステータスデータSTを、メンテナンスサーバー7に送信する(矢印Y6)。つまり、印刷装置ステータスデータ生成部603は、印刷装置送信間隔設定ファイル622が示す間隔で、ステータスデータSTの生成、及び、メンテナンスサーバー7への送信を実行する。
メンテナンスサーバー7のステータスデータ受信部201は、ステータスデータSTを受信する。
ステータスデータ受信部201は、ステータスデータSTを応答部202に出力する(矢印Y7)。また、ステータスデータ受信部201は、受信したステータスデータSTを、分析部203に出力する(矢印Y8)。
応答部202は、応答データTDを生成し、生成した応答データTDを印刷装置9に送信する(矢印Y9)。応答部202による応答データTDの送信は、HTTPに従って、HTTPレスポンスとして行われる。
分析部203は、ステータスデータ受信部201から入力されたステータスデータSTに基づいて、ステータスデータベース211を更新する。
また、情報提供部204は、分析部203により更新されるステータスデータベース211に基づいて、保守担当者からの要求に応じて、保守担当者に印刷装置9の保守に関する情報を提供する。
印刷装置9の印刷装置対応処理実行部604は、応答データTDを受信する。印刷装置対応処理実行部604は、受信した応答データTDに基づく処理を実行する。
その後、印刷装置ステータスデータ生成部603は、印刷装置送信間隔設定ファイル622を参照し、当該ファイルが示す間隔で、ステータスデータSTを生成して、メンテナンスサーバー7に送信する。
以上のように、印刷装置9が間隔をあけてステータスデータSTをメンテナンスサーバー7に送信し、メンテナンスサーバー7が応答データTDを印刷装置9に送信するというサイクルで、印刷装置9とメンテナンスサーバー7との間でのデータの送受信が行われる。
次に、印刷装置9の状態を管理する際の印刷装置9、及び、メンテナンスサーバー7の動作について詳細に説明する。
図11は、印刷装置9、及び、メンテナンスサーバー7の動作を示すフローチャートである。
図11の(A)は印刷装置9の印刷装置ステータスデータ生成部603の動作を示し、(B)は印刷装置9の印刷装置対応処理実行部604の動作を示す。図11の(C)はメンテナンスサーバー7のステータスデータ受信部201の動作を示し、(D)はメンテナンスサーバー7の応答部202の動作を示し、(E)はメンテナンスサーバー7の分析部203の動作を示す。
図11の(A)に示すように、印刷装置9の印刷装置ステータスデータ生成部603は、印刷装置送信間隔設定ファイル622を参照し、ステータスデータSTを生成するタイミングが到来したか否かを監視する(ステップSG1)。
印刷装置送信間隔設定ファイル622は、ステータスデータSTを生成し、送信する間隔を示す情報が記録されたファイルである。ステップSG1において、印刷装置ステータスデータ生成部603は、印刷装置送信間隔設定ファイル622を参照し、前回、ステータスデータSTを生成して送信した後、印刷装置送信間隔設定ファイル622が示す間隔が経過した場合、ステータスデータSTを生成するタイミングが到来したと判別する。
ステータスデータSTを生成するタイミングが到来した場合(ステップSG1:YES)、印刷装置ステータスデータ生成部603は、ログファイル621に基づいて、印刷装置状態情報データJDを生成し、生成した印刷装置状態情報データJDに基づいてステータスデータSTを生成する(ステップSG2)。
図12は、ステータスデータSTの内容を説明に適した態様で模式的に示す図である。
ステータスデータSTは、ステータスデータSTを生成する印刷装置9が設けられた店舗を示す店舗識別情報を含む。店舗識別情報とは、店舗に一意に割り振られた識別情報である。印刷装置9のそれぞれには、印刷装置9が設けられた店舗を示す店舗識別情報が登録される。図12で例示するステータスデータSTでは、領域A81に、店舗識別情報が記録される。
ステータスデータSTは、ステータスデータSTを生成した印刷装置9を示す印刷装置識別情報を含む。図12で例示するステータスデータSTでは、領域A82に、印刷装置識別情報が記録される。
ステータスデータSTは、印刷装置状態情報を含む。
図12で例示するステータスデータSTでは、領域A83に印刷装置状態情報が記録される。また、領域A831に監視項目:プリンターエラーに係るログ関連情報が記録され、領域A832に監視項目:印刷ヘッド形成ライン累計数に係るログ関連情報が記録され、領域A833に監視項目:カッター使用累計数に係るログ関連情報が記録される。
以上のように、印刷装置9が生成するステータスデータSTには、店舗識別情報と、印刷装置識別情報とが含まれる。また、印刷装置9が生成するステータスデータSTには、印刷装置9に係る印刷装置状態情報(監視項目のそれぞれのログ関連情報)が記録される。
ステップSG2でステータスデータSTを生成した後、印刷装置ステータスデータ生成部603は、印刷装置ネットワーク通信部63を制御して、生成したステータスデータSTをメンテナンスサーバー7に送信する(ステップSG3)。
ステップSG3において、印刷装置ステータスデータ生成部603は、リクエストボディーにステータスデータSTが記録されたHTTPリクエストを、HTTPに従って、メンテナンスサーバー7に送信する。なお、ステータスデータSTを送信するメンテナンスサーバー7のURLや、使用するプロトコル等の、ステータスデータSTを応答要求としてメンテナンスサーバー7に送信するために必要な情報は、印刷装置9に登録される。ステップSG3の処理後、印刷装置ステータスデータ生成部603は、処理手順をステップSG1に戻す。
図11の(C)に示すように、メンテナンスサーバー7のステータスデータ受信部201は、メンテナンスサーバー通信部22を制御して、ステータスデータSTを受信する(ステップSI1)。
次いで、ステータスデータ受信部201は、受信したステータスデータSTを、応答部202に出力し(ステップSI2)、分析部203に出力する(ステップSI3)。
図11の(D)に示すように、応答部202は、ステータスデータ受信部201が出力したステータスデータSTを取得する(ステップSJ1)。
次いで、応答部202は、応答データTDを生成する(ステップSJ2)。
次いで、応答部202は、メンテナンスサーバー通信部22を制御して、生成した応答データTDを、応答として、印刷装置9に送信する(ステップSJ3)。例えば、応答部202は、レスポンスボディーに応答データTDが記録されたHTTPレスポンスを、HTTPに従って、印刷装置9に送信する。
図11の(B)に示すように、印刷装置9の印刷装置対応処理実行部604は、印刷装置ネットワーク通信部63を制御して、応答データTDを受信する(ステップSH1)。
次いで、印刷装置対応処理実行部604は、応答データTDに基づいて、対応する処理を実行する(ステップSH2)。例えば、印刷装置9は、1のステータスデータSTを送信した後、当該1のステータスデータSTに対する応答として応答データTDを受信した場合に、当該1のステータスデータSTの次のステータスデータSTの送信が可能な状態となる構成とされる。そして、ステップSH2において、印刷装置対応処理実行部604は、応答データTDの受信に応じて、次にステータスデータSTの送信を可能な状態とする。
一方、図11の(E)に示すように、分析部203は、ステータスデータ受信部201が出力したステータスデータSTを取得する(ステップSK1)。
次いで、分析部203は、取得したステータスデータSTに基づいて、ステータスデータベース211を更新する(ステップSK2)。
次に、保守担当者(上述したように、店舗システム3の印刷装置9の保守を担当する者を意味する。)に対して、印刷装置9の保守のために有益な情報を提供するときのメンテナンスサーバー7の動作について説明する。
なお、以下の説明では、保守担当者は、本社に勤務し、本社端末5を利用するものとする。
まず、特定の印刷装置9に関する情報を取得することを望む保守担当者は、本社端末5のブラウザーを立ち上げ、予め定められたメンテナンスサーバー7の所定のURLにアクセスさせる。
メンテナンスサーバー7の情報提供部204は、所定のURLへのアクセスに応じて、印刷装置識別情報入力画面G131(図13)を表示させるHTMLファイルを生成し、本社端末5に送信する。
本社端末5の本社端末制御部30は、ブラウザーの機能により、HTMLファイルを受信し、受信したHTMLファイルに基づいて本社端末表示部33を制御して、表示パネルに印刷装置識別情報入力画面G131を表示させる。
図13は、印刷装置識別情報入力画面G131を示す図である。
図13に示すように、印刷装置識別情報入力画面G131は、印刷装置識別情報を入力可能な印刷装置識別情報入力欄R131を備える。保守担当者は、印刷装置識別情報入力欄R131に、情報を取得することを望む印刷装置9の印刷装置識別情報を入力し、確定ボタンB131を操作することにより、入力を確定する。入力の確定に応じて、HTMLファイルに実装されたスクリプトの機能により、入力された印刷装置識別情報が、メンテナンスサーバー7に送信される。
メンテナンスサーバー7の情報提供部204は、印刷装置識別情報を受信する。次いで、情報提供部204は、受信した印刷装置識別情報に基づいて、ステータスデータベース211の対応するレコードを特定する。対応するレコードとは、受信した印刷装置識別情報の値と同一の値の印刷装置識別情報を有するレコードのことである。次いで、情報提供部204は、特定したレコードに基づいて、情報提供画面G141(図14)を表示させるHTMLファイルを生成し、本社端末5に送信する。
本社端末5の本社端末制御部30は、ブラウザーの機能により、HTMLファイルを受信し、受信したHTMLファイルに基づいて本社端末表示部33を制御して、表示パネルに情報提供画面G141を表示させる。
図14は、情報提供画面G141を示す図である。
図14に示すように、情報提供画面G141は、領域A141と、領域A112とを有する。
領域A141には、保守担当者が入力した印刷装置識別情報の印刷装置9に関する基礎的な情報が表示される。図14の例では、印刷装置9に関する基礎的な情報は、印刷装置9の型番を示す情報、印刷装置9にインストールされたファームウェアのバージョンを示す情報、印刷装置9が設けられた店舗の名称を示す情報、当該店舗の住所を示す情報、当該店舗の電話番号を示す情報、及び、印刷装置9が設けられたレジカウンターのレーンの番号を示す情報である。印刷装置9に関する基礎的な情報は例示した情報に限らない。
ここで、メンテナンスサーバー7のメンテナンスサーバー記憶部21には、印刷装置9について、印刷装置識別情報と、印刷装置9に関する基礎的な情報とを対応付けて記憶するデータベースが記憶される。情報提供部204は、当該データベースに基づいて、印刷装置9に関する基礎的な情報を取得する。
保守担当者は、情報提供画面G141の領域A141に表示された情報を参照することにより、印刷装置9に関する基礎的な情報を取得することができ、必要に応じて、店舗への電話等の作業を行うことができる。
図14に示すように、領域A142には、プリンターエラーの発生の有無を示す情報、印刷ヘッドエラーの発生の有無を示す情報、及び、カッターエラーの発生の有無を示す情報が表示される。
保守担当者は、領域A142に表示された情報を参照することにより、プリンターエラー、印刷ヘッドエラー、及び、カッターエラーのそれぞれについて、発生しているか否かを認識でき、当該認識に基づいて対応する作業を行うことができる。対応する作業とは、例えば、エラーが発生している場合に、店舗の責任者に、エラーが発生していること、及び、エラーに対応して行うべき作業を連絡することである。
次に、店舗のレジカウンターにおいて、会計が行われた場合のPOS端末8、及び、印刷装置9の動作について説明する。
図15は、会計が行われた場合のPOS端末8、及び、印刷装置9の動作を示すフローチャートであり、(A)はPOS端末8の動作を示し、(B)は印刷装置9の動作を示す。
図15の(A)に示すように、POS端末8のPOS端末制御部40は、顧客の会計に応じて、会計処理を実行する(ステップSL1)。
会計処理において、レジ担当者は、顧客が購入した商品に付されたバーコードをバーコードスキャナーBSにより読み取る。POS端末制御部40は、バーコードスキャナーBSの読み取り結果に基づいて、商品の商品コードを取得し、適宜、図示しないPOSサーバーの商品マスターを参照して、商品の単価等の会計処理に必要な商品に関する情報を取得する。POS端末制御部40は、取得した商品に関する情報に基づいて、カスタマーディスプレーCDや、ディスプレーDPに商品に関する情報を表示する。また、POS端末制御部40は、取得した商品に関する情報に基づいて、合計金額の計算や、釣銭の計算を行って会計を確定し、カスタマーディスプレーCDや、ディスプレーDPに計算結果を示す情報を表示し、また、キャッシュドロアーKSを制御する。
ステップSL1の会計処理を実行した後、POS端末制御部40は、会計処理に基づいて、印刷装置9に会計に関する情報(商品に関する情報や、合計金額に関する情報、釣銭に関する情報等)が印刷されたレシートを発行させる制御コマンドを生成する(ステップSL2)。POS端末8には、POSアプリケーション、及び、プリンタードライバーがインストールされており、POS端末制御部40は、これらプログラムの機能により、制御コマンドを生成する。
次いで、POS端末制御部40は、POS端末デバイス通信部42を制御して、生成した制御コマンドを印刷装置9に送信する(ステップSL3)。
図15の(B)に示すように、印刷装置9の印刷装置制御部60の印刷制御部605は、印刷装置ネットワーク通信部63を制御して、制御コマンドを受信する(ステップSM1)。
次いで、印刷制御部605は、受信した制御コマンドに基づいて、印刷部61を制御して、レシートを発行する(ステップSM2)。発行されたレシートは、レジ担当者によって、顧客に引き渡される。
ところで、上述のとおり、エージェント端末6は、複数の印刷装置9を監視対象とする機能(複数の印刷装置9の状態を監視する機能)を有する。
このように、エージェント端末6が複数の印刷装置9を監視対象とする機能を有することに起因して、以下の事態が生じ得る。
なお、上述したように、監視対象印刷装置管理ファイル812には、監視対象の印刷装置9ごとに、印刷装置9の印刷装置識別情報と、印刷装置9に関する情報(印刷装置9に印刷装置状態情報の応答要求データDDを送信するために必要な情報を含む。)と、が記録される。以下、監視対象印刷装置管理ファイル812に記録される1つの印刷装置9の印刷装置識別情報と、印刷装置9に関する情報との組み合わせを、「監視対象印刷装置情報」という。
すなわち、上述したように、エージェント端末6は、監視対象印刷装置管理ファイル812により監視対象の印刷装置9として管理される印刷装置9を、監視対象とする。この監視対象印刷装置管理ファイル812には、所定の手段により、監視対象の印刷装置9のそれぞれについて、監視対象印刷装置情報が記録される。
そして、異なるエージェント端末6の異なる監視対象印刷装置管理ファイル812に、同一の印刷装置9に係る監視対象印刷装置情報が記録される可能性がある。例えば、監視対象印刷装置管理ファイル812への監視対象印刷装置情報の記録が、人為的な手段によって行われる場合に、誤って、異なるエージェント端末6の異なる監視対象印刷装置管理ファイル812に、同一の印刷装置9に係る監視対象印刷装置情報が記録される場合がある。
このように、異なるエージェント端末6の異なる監視対象印刷装置管理ファイル812に、同一の1の印刷装置9に係る監視対象印刷装置情報が記録された場合、当該1の印刷装置9に係る印刷装置状態情報が、異なるエージェント端末6から重複してメンテナンスサーバー7に送信される事態が生じる。この場合、メンテナンスサーバー7は、同一の印刷装置9の同一の内容の印刷装置状態情報に基づく処理(ステータスデータベース211の対応するレコードの更新)を、複数回、実行することになり、メンテナンスサーバー7の処理負荷の増大につながる可能性がある。また、エージェント端末6と、メンテナンスサーバー7との間で送受信されるデータのデータ量の増大、及び、データ量の増大に伴う通信負荷の増大につながる可能性がある。
以上を踏まえ、印刷装置9は、以下の処理を実行する。
図16は、印刷装置9の動作を示すフローチャートである。
図16に示すように、印刷装置9の印刷装置状態管理部602は、所定の期間内に、異なるエージェント端末6から、印刷装置状態情報の応答要求データDDを受信したか否かを監視する(ステップSN1)。
所定の期間は、エージェント端末6がステータスデータSTをメンテナンスサーバー7に送信する間隔(=エージェント端末6が印刷装置状態情報の応答要求データDDを印刷装置9に送信する間隔)に対応する期間である。例えば、エージェント端末6のそれぞれについて、メンテナンスサーバー7にステータスデータSTを送信する間隔が同一の場合、所定の期間は、メンテナンスサーバー7にステータスデータSTを送信する間隔に所定のマージンを反映させた期間である。また、所定の期間は、メンテナンスサーバー7にステータスデータSTを送信する間隔がエージェント端末6によって異なる場合、異なるエージェント端末6が、同一の印刷装置9を監視対象としているか否かを判別するという観点の下、事前のテストやシミュレーションによって適切に定められる。
以下の説明では、印刷装置9が異なるエージェント端末6から印刷装置状態情報の応答要求データDDを所定の期間内に受信した場合において、印刷装置状態情報の応答要求データDDの送信元の異なるエージェント端末6のそれぞれを「対象エージェント端末」という。
ステップSN1において、異なるエージェント端末6から印刷装置状態情報の応答要求データDDを受信したと判別した場合(ステップSN1:YES)、印刷装置状態管理部602は、送信停止装置決定処理を実行する。以下、ステップSN4の送信停止装置決定処理について詳述する。
ステップSN4の送信停止装置決定処理は、対象エージェント端末の中から、印刷装置状態情報の応答要求データDDの送信を停止させるエージェント端末6を決定し、印刷装置状態情報の応答要求データDDを送信するエージェント端末6を「1つ」にする処理である。
以下の説明では、印刷装置状態情報の応答要求データDDの送信を停止させる対象エージェント端末を「送信停止装置」という。
送信停止装置決定処理において、印刷装置状態管理部602は、以下の優先度に従って、対象処理装置の中から、送信停止装置を決定する。
すなわち、店舗側ローカルネットワークTLNを介して通信するエージェント端末6と、店舗側ローカルネットワークTLNを介さずに直接通信するエージェント端末6とから印刷装置状態情報の応答要求データDDを受信した場合、印刷装置状態管理部602は、以下の優先度に従って、対象処理装置の中から、送信停止装置を決定する。印刷装置状態管理部602は、店舗側ローカルネットワークTLNを介して通信して印刷装置状態情報応の応答要求データDDを送信するエージェント端末6よりも、店舗側ローカルネットワークTLNを介さずに直接通信して印刷装置状態情報の応答要求データDDを送信するエージェント端末6を、を、高い優先度で、送信停止装置として決定する。
これは、以下の理由による。
すなわち、上述したように、エージェント端末6は、ネットワーク(本例では、店舗側ローカルネットワークTLN)を介して、複数の印刷装置9の状態を監視することも、ネットワークを介さずに印刷装置9と直接通信して複数の印刷装置9の状態を監視することも可能である。そして、ネットワークを介した通信と、ネットワークを介さない直接通信とでは、通信の特性上、ネットワークを介した通信の方が、ネットワークを介さずに直接通信する場合と比較して、効率よく、複数の印刷装置9と通信して複数の印刷装置9の状態を監視できる。従って、上述した優先度で送信停止装置を決定することによって、ネットワークを介さずに直接通信して印刷装置9の状態を監視するエージェント端末6は、優先的に、送信停止装置として決定され、より多くのエージェント端末6がネットワークを介して効率的に印刷装置9を監視する状態を確立できる。
また、店舗側ローカルネットワークTLNを介して通信する複数のエージェント端末6から印刷装置状態情報の応答要求データDDを受信した場合、印刷装置状態管理部602は、通信に使用する通信プロトコルの種類によって優先順位が定められた優先度に従って、送信停止装置を決定する。
優先順位は、通信プロトコルの通信に関する信頼性や、エージェント端末6が行う通信と通信プロトコルとの親和性、エージェント端末6が通信プロトコルで通信を行った場合の処理効率の良さ等が反映されて適切に事前に設定される。
また、店舗側ローカルネットワークTLNを介さずに直接通信する複数のエージェント端末6から印刷装置状態情報の応答要求データDDを受信した場合、印刷装置状態管理部602は、通信に使用する通信インターフェースの種類によって優先順位が定められた優先度に従って、送信停止装置を決定する。
特に、通信に使用する通信インターフェースの種類によって優先順位が定められた優先度は、有線通信する通信インターフェースよりも、無線通信する通信インターフェースの方が、優先度が高く設定される。
本実施形態では、ブルートゥースインターフェース→USBインターフェース→パラレルインターフェース→シリアルインターフェースの順番で、優先度が高い。
これは、以下の理由による。
すなわち、無線通信は、他の電子機器の電波、電磁波による電波干渉や、障害物等に起因した電波障害、送信元及び送信先の各アンテナの位置、方向の関係により生じる受信強度の低下等が発生し得るため、有線通信と比較して通信の安定性が低い。以上を踏まえ、上述した優先度で送信停止装置を決定することによって、安定性の低い通信を行うエージェント端末6を優先的に送信停止装置として決定することができる。
また、印刷装置状態管理部602は、監視対象の印刷装置9の個数が多いエージェント端末6ほど、高い優先度で、送信停止装置として決定する。例えば、対象エージェント端末に1のエージェント端末6と、他のエージェント端末6とが含まれる場合において、当該1のエージェント端末6の監視対象の印刷装置9の個数が「10個」であり、当該他のエージェント端末6の監視対象の印刷装置9の個数が「5個」の場合、印刷装置状態管理部602は、当該1のエージェント端末6を、送信停止装置として決定する。印刷装置状態管理部602は、所定の手段で、印刷装置状態情報の応答要求データDDの送信元のエージェント端末6が監視対象とする印刷装置9の個数を取得可能である。例えば、印刷装置状態管理部602は、適宜、エージェント端末6に対して、監視対象の印刷装置9の個数の応答を要求し、当該個数を取得する。
このように、監視対象の印刷装置9の個数が多いエージェント端末6ほど、高い優先度で、送信停止装置とする理由は以下である。
すなわち、監視対象の印刷装置9の個数が多いエージェント端末6ほど、高い優先度で、送信停止装置とすることにより、エージェント端末6が監視対象とする印刷装置9の個数の平準化を図ることができる。これにより、特定のエージェント端末6の処理負荷が偏って大きくなることを防止できる。また、監視対象の印刷装置9の個数が多いエージェント端末6ほど、高い優先度で、送信停止装置とすることにより、エージェント端末6が送信するステータスデータSTのデータ量の平準化を図ることができる。
ステップSN2の送信停止装置決定処理において、印刷装置状態管理部602は、上述した優先度に従って、優先度の高い順に送信停止装置として決定し、最も優先度の低い対象エージェント端末を印刷装置状態情報の応答要求データDDの送信を停止しない装置として決定する。
ステップSN2の送信停止装置決定処理を実行した後、印刷装置状態管理部602は、送信停止装置と決定したエージェント端末6について、印刷装置状態情報の応答要求データDDの送信を停止させる(ステップSN3)。
ステップSN3において、印刷装置状態管理部602は、印刷装置状態情報の応答要求データDDの送信の停止を指示する制御コマンドを生成し、送信停止装置と決定したエージェント端末6のそれぞれに送信する。当該制御コマンドを受信したエージェント端末6は、監視対象印刷装置管理ファイル812を更新して、当該ファイルから、対応する印刷装置9の監視対象印刷装置情報を削除する。
以上の処理が行われる結果、印刷装置9に対して、印刷装置状態情報の応答要求データDDを送信するエージェント端末6は「1つ」となる。これにより、1つの印刷装置9に係る印刷装置状態情報が、異なるエージェント端末6から重複してメンテナンスサーバー7に送信される事態が防止される。これにより、メンテナンスサーバー7の処理負荷の増大の抑制、エージェント端末6とメンテナンスサーバー7との間で送受信されるデータのデータ量の増大の抑制、及び、データ量の増大に伴う通信負荷の増大の抑制を実現できる。
次に、印刷装置9の別の処理について説明する。
図17は、印刷装置9の動作を示すフローチャートである。
図17に示すように、印刷装置9の印刷装置状態管理部602は、所定の期間を超えて、いずれのエージェント端末6からも印刷装置状態情報の応答要求データDDを受信しなかったか否かを監視する(ステップSO1)。
所定の期間は、エージェント端末6がステータスデータSTをメンテナンスサーバー7に送信する間隔(=エージェント端末6が印刷装置状態情報の応答要求データDDを印刷装置9に送信する間隔)に対応する期間である。例えば、エージェント端末6のそれぞれについて、メンテナンスサーバー7にステータスデータSTを送信する間隔が同一の場合、所定の期間は、メンテナンスサーバー7にステータスデータSTを送信する間隔に所定のマージンを反映させた期間である。また、所定の期間は、メンテナンスサーバー7にステータスデータSTを送信する間隔がエージェント端末6によって異なる場合、異なるエージェント端末6が、同一の印刷装置9を監視対象としているか否かを判別するという観点の下、事前のテストやシミュレーションによって適切に定められる。
なお、例えば、1の印刷装置9について、いずれのエージェント端末6の監視対象印刷装置管理ファイル812にも当該1の印刷装置9の監視対象印刷装置情報が記録されてない場合、当該1の印刷装置9は、いずれのエージェント端末6からも、所定の期間を超えて、印刷装置状態情報の応答要求データDDを受信しない。
また例えば、通信障害、エージェント端末6の故障等によって、エージェント端末6から監視対象の印刷装置9に対して、所定の期間を超えて、印刷装置状態情報の応答要求データDDの送信が行われず、これに伴って、印刷装置9が、いずれのエージェント端末6からも、所定の期間を超えて、印刷装置状態情報の応答要求データDDを受信しない場合もある。
ステップSO1において、所定の期間を超えて、いずれのエージェント端末6からも印刷装置状態情報の応答要求データDDを受信しなかったと判別した場合(ステップSO1:YES)、印刷装置状態管理部602は、上述した印刷装置送信機能をオンにする。
印刷装置送信機能がオンの場合、図10〜図12を用いて説明した処理が行われて、印刷装置9が、自ら、印刷装置状態情報が記録されたステータスデータSTを、メンテナンスサーバー7に送信する。
以上の処理が行われる結果、印刷装置9が、いずれのエージェント端末6からも印刷装置状態情報の応答要求データDDを受信しない状態の場合であっても、印刷装置9は印刷装置状態情報が記録されたステータスデータSTをメンテナンスサーバー7に送信し、メンテナンスサーバー7において、印刷装置9の状態が継続して管理される。
以上説明したように、本実施形態に係るネットワークシステム1は、印刷装置9と、印刷装置9の状態を監視可能なエージェント端末6(監視装置)と、エージェント端末6と通信可能なメンテナンスサーバー7(情報処理装置)とを備える。エージェント端末6は、複数の印刷装置9と通信して複数の印刷装置9の状態を監視する機能を有し、監視する対象の1又は複数の印刷装置9について、間隔をあけて印刷装置9の状態に関する印刷装置状態情報の応答を要求し、要求に応じて印刷装置状態情報を受信し、受信した印刷装置状態情報をメンテナンスサーバー7に送信する。メンテナンスサーバー7は、エージェント端末6から受信した印刷装置状態情報に基づいて印刷装置9の状態を管理する。印刷装置9は、異なる複数のエージェント端末6から印刷装置状態情報の応答の要求があった場合、所定のエージェント端末6以外のエージェント端末6による印刷装置状態情報の応答の要求を停止させる。
この構成によれば、異なる複数のエージェント端末6から印刷装置9に対して印刷装置状態情報の応答の要求があった場合、印刷装置9の機能により、自動で、所定のエージェント端末6以外のエージェント端末6による印刷装置状態情報の応答の要求が停止する。このため、同一の印刷装置9に対する監視が重複しないように設定するために作業が必要なく、簡易にこのような設定をできる。また、同一の印刷装置9の印刷装置状態情報が重複してメンテナンスサーバー7に送信されることを防止でき、メンテナンスサーバー7の処理負荷の増大の抑制、エージェント端末6とメンテナンスサーバー7との間で送受信されるデータのデータ量の増大の抑制、及び、データ量の増大に伴う通信負荷の増大の抑制を実現できる。すなわち、上記構成によれば、エージェント端末6が印刷装置9の状態を監視し、メンテナンスサーバー7に対して印刷装置9の状態に関する情報を送信するネットワークシステム1について、エージェント端末6が複数の印刷装置9の状態を監視する機能を有することに対応する処理を実行できる。
また、本実施形態では、印刷装置9は、異なる複数のエージェント端末6のうち、印刷装置状態情報の応答の要求を停止させるエージェント端末6を所定の優先度に従って決定する。
この構成によれば、印刷装置9は、優先度を利用して、印刷装置状態情報の応答の要求を停止させるエージェント端末6を適切に決定できる。
また、本実施形態では、エージェント端末6は、店舗側ローカルネットワークTLN(ネットワーク)を介して印刷装置9と通信して印刷装置9の状態を監視する機能、又は、店舗側ローカルネットワークTLNを介さずに印刷装置9と直接通信して印刷装置9の状態を監視する機能を有する。印刷装置9は、異なる複数のエージェント端末6のうち、店舗側ローカルネットワークTLNを介して通信して印刷装置状態情報の応答の要求を行うエージェント端末6よりも、店舗側ローカルネットワークTLNを介さずに直接通信して印刷装置状態情報の応答の要求を行うエージェント端末6を、高い優先度で、印刷装置状態情報の応答の要求を停止させる。
この構成によれば、店舗側ローカルネットワークTLNを介して、効率的に印刷装置の監視を行うことができる。
また、本実施形態では、印刷装置9は、異なる複数のエージェント端末6のうち、通信に使用する通信プロトコルの種類によって優先順位が定められた優先度に従って、印刷装置状態情報の応答の要求を停止させるエージェント端末6を決定する。
この構成によれば、印刷装置9は、通信に使用する通信プロトコルの種類によって優先順位が定められた優先度を利用して、印刷装置状態情報の応答の要求を停止させるエージェント端末6を適切に決定できる。
また、本実施形態では、印刷装置9は、異なる複数のエージェント端末6のうち、通信に使用する通信インターフェースの種類によって優先順位が定められた優先度に従って、印刷装置状態情報の応答の要求を停止させるエージェント端末6を決定する。
この構成によれば、印刷装置9は、通信に使用する通信インターフェースの種類によって優先順位が定められた優先度を利用して、印刷装置状態情報の応答の要求を停止させるエージェント端末6を適切に決定できる。
また、本実施形態では、印刷装置9は、有線通信する通信インターフェースに係るエージェント端末6よりも、無線通信する通信インターフェースに係るエージェント端末6を、高い優先度で、印刷装置状態情報の応答の要求を停止させる。
この構成によれば、印刷装置9は、安定性の低い通信を行うエージェント端末6を優先的に送信停止装置として決定することができる。
また、本実施形態では、印刷装置9は、異なる複数のエージェント端末6のうち、状態を監視する対象の印刷装置9の個数が多いエージェント端末6ほど高い優先度で、印刷装置状態情報の応答の要求を停止させる。
この構成によれば、エージェント端末6が監視対象とする印刷装置9の個数の平準化を図ることができる。また、特定のエージェント端末6の処理負荷が偏って大きくなることを防止できる。また、エージェント端末6が送信するステータスデータSTのデータ量の平準化を図ることができる。
また、本実施形態では、印刷装置9は、いずれのエージェント端末6からも印刷装置状態情報の応答の要求が無い場合、メンテナンスサーバー7に印刷装置状態情報を送信する。
この構成によれば、印刷装置9がいずれのエージェント端末6からも印刷装置状態情報の応答の要求を受信しない状態の場合であっても、印刷装置9が印刷装置状態情報をメンテナンスサーバー7に送信し、メンテナンスサーバー7において、印刷装置9の状態が継続して管理される。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上述した印刷装置9の制御方法(制御装置の制御方法)が、印刷装置9が備えるコンピューター、又は、印刷装置9に接続される外部装置を用いて実現される場合、本発明を、印刷装置9の制御方法を実現するためにコンピューターが実行するプログラム、このプログラムをコンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体、或いは、このプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。上記記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD(Hard Disk Drive)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu−ray(登録商標)Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型の、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、上記記録媒体は、印刷装置9が備えるコンピューターや、印刷装置9に接続された外部装置が備える内部記憶装置であるRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。
また例えば、上述した実施形態では、店舗システム3が、店舗に適用される場合を例示して発明を説明したが、店舗システム3が適用される施設は、店舗に限らない。
また例えば、ネットワークシステム1を構成する各装置の通信方法はどのような方法でもよい。
また例えば、上述した実施形態では、印刷装置9の記録方式は、サーマル式としたが、記録方式は何でもよい。
また例えば、上述した実施形態における各機能ブロックはハードウェアとソフトウェアにより任意に実現可能であり、特定のハードウェア構成を示唆するものではない。
1…ネットワークシステム、3…店舗システム、6…エージェント端末(監視装置)、7…メンテナンスサーバー(情報処理装置)、8…POS端末、9…印刷装置、12…通信装置、60…印刷装置制御部(制御部)、61…印刷部、GN…グローバルネットワーク、TLN…店舗側ローカルネットワーク。

Claims (10)

  1. 印刷装置と、前記印刷装置の状態を監視可能な複数の監視装置と、前記監視装置と通信可能な情報処理装置とを備えるネットワークシステムにおいて、
    前記監視装置は、
    複数の前記印刷装置と通信して複数の前記印刷装置の状態を監視する機能を有し、監視する対象の1又は複数の前記印刷装置について、間隔をあけて前記印刷装置の状態に関する印刷装置状態情報の応答を要求し、要求に応じて前記印刷装置状態情報を受信し、受信した前記印刷装置状態情報を前記情報処理装置に送信し、
    前記情報処理装置は、
    前記監視装置から受信した前記印刷装置状態情報に基づいて前記印刷装置の状態を管理し、
    前記印刷装置は、
    異なる前記監視装置から前記印刷装置状態情報の応答の要求があった場合、所定の前記監視装置以外の前記監視装置による前記印刷装置状態情報の応答の要求を停止させる
    ことを特徴とするネットワークシステム。
  2. 前記印刷装置は、
    異なる前記監視装置のうち、前記印刷装置状態情報の応答の要求を停止させる前記監視装置を所定の優先度に従って決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のネットワークシステム。
  3. 前記監視装置は、
    ネットワークを介して前記印刷装置と通信して前記印刷装置の状態を監視する機能、又は、前記ネットワークを介さずに前記印刷装置と直接通信して前記印刷装置の状態を監視する機能を有し、
    前記印刷装置は、
    異なる前記監視装置のうち、前記ネットワークを介さずに直接通信して前記印刷装置状態情報の応答の要求を行う前記監視装置を、前記ネットワークを介して通信して前記印刷装置状態情報の応答の要求を行う前記監視装置よりも、高い優先度で、前記印刷装置状態情報の応答の要求を停止させる
    ことを特徴とする請求項2に記載のネットワークシステム。
  4. 前記印刷装置は、
    異なる前記監視装置のうち、通信に使用する通信プロトコルの種類によって優先順位が定められた優先度に従って、前記印刷装置状態情報の応答の要求を停止させる前記監視装置を決定する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のネットワークシステム。
  5. 前記印刷装置は、
    異なる複数の前記監視装置のうち、通信に使用する通信インターフェースの種類によって優先順位が定められた優先度に従って、前記印刷装置状態情報の応答の要求を停止させる前記監視装置を決定する
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
  6. 前記印刷装置は、
    有線通信する前記通信インターフェースに係る前記監視装置よりも、無線通信する前記通信インターフェースに係る前記監視装置を、高い優先度で、前記印刷装置状態情報の応答の要求を停止させる
    ことを特徴とする請求項5に記載のネットワークシステム。
  7. 前記印刷装置は、
    異なる前記監視装置のうち、状態を監視する対象の前記印刷装置の個数が多い前記監視装置ほど高い優先度で、前記印刷装置状態情報の応答の要求を停止させる
    ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
  8. 前記印刷装置は、
    いずれの前記監視装置からも前記印刷装置状態情報の応答の要求が無い場合、前記情報処理装置に前記印刷装置状態情報を送信する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
  9. 複数の監視装置と通信可能な印刷装置であって、
    記録媒体に印刷する印刷部と、
    異なる前記監視装置から、前記印刷部の状態に関する印刷装置状態情報の応答の要求があった場合、所定の前記監視装置以外の前記監視装置による前記印刷装置状態情報の応答の要求を停止させる制御部と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  10. 監視装置と通信可能な印刷装置の制御方法であって、
    異なる前記監視装置から、前記印刷部の状態に関する印刷装置状態情報の応答の要求があった場合、所定の前記監視装置以外の前記監視装置による前記印刷装置状態情報の応答の要求を停止させることを特徴とする印刷装置の制御方法。
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