JP2017101100A - 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びコーティング剤組成物 - Google Patents
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Description
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、ガラス基材等に対する密着性、特に初期密着性と耐湿熱密着性が十分とは言い難いものであった。
従来より、硬化性樹脂組成物にシリカを配合することにより塗膜硬度が向上することは知られていたが、無機材料であるシリカは、樹脂との相溶性に劣り、樹脂液の保存安定性が低下したり、硬化塗膜とした場合に、塗膜透明性が低下する傾向があり、また、樹脂バインダーとシリカの親和力が弱い傾向にあり、硬化塗膜の基材密着性が低下するため、用い難いものであったところ、今回、特定のシリカを用いることにより、基材に対する密着性を低下させずに、透明度が高く、塗膜硬度に非常に優れた硬化塗膜を得ることができ、さらには保存安定性にも優れた活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得ることができたものである。
更に、本発明においては、前記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を用いてなるコーティング剤組成物も提供するものである。
ック基材、金属基材等の各種基材に対する密着性に優れ、かつ透明度が高く、非常に高硬度の硬化塗膜を得ることができる。したがって、この活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を用いてなるコーティング剤組成物は、各種基材、特にガラス基材に対して好適である。
なお、本明細書において、(メタ)アクリルとはアクリルあるいはメタクリルを、(メタ)アクリロイルとはアクリロイルあるいはメタクリロイルを、(メタ)アクリレートとはアクリレートあるいはメタクリレートをそれぞれ意味するものである。
本発明におけるアクリル系樹脂(A)とは、(メタ)アクリル系モノマーを含有するモノマー成分を重合してなるものであり、(メタ)アクリル系モノマーを単独で用いるか、または2種以上を併用して重合してなるものである。
アクリル系樹脂(A)は、好ましくは、重合成分として、(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(a1)を含有し、必要に応じて、官能基含有モノマー(a2)、その他の共重合性モノマー(a3)を共重合成分とすることもできる。
かかる(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、具体的には、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
かかる、脂環構造を有する(メタ)アクリル酸エステルとしては、具体的には、例えば、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
これら官能基含有モノマー(a2)は単独で用いるか、または2種以上を併用することができる。
かかる重量平均分子量が大きすぎると塗膜強度が低下する傾向があり、小さすぎるとガラス基材等の基材との密着性や塗膜外観性が低下する傾向がある。
本発明におけるエチレン性不飽和基を2個以上含有する不飽和化合物(B)(以下、「多官能不飽和化合物(B)」と記すことがある。)とは、1分子内にエチレン性不飽和基を2個以上、好ましくは2〜15個、特に好ましくは3〜6個含有し、かつ後述の(C)成分であるリン酸基含有エチレン性不飽和化合物を除くものである。
かかるエチレン性不飽和基としては、(メタ)アクリロイル基、クロトノイル基、ビニル基、アリル基等が挙げられるが、反応性に優れる点で(メタ)アクリロイル基が好ましい。
多官能不飽和化合物(B)の含有量が多すぎるとガラス基材等の基材との密着性が低下する傾向があり、少なすぎると塗膜強度が低下する傾向がある。
本発明におけるリン酸基含有エチレン性不飽和化合物(C)とは、1分子内にリン酸基を1個以上、好ましくは1〜5個含有し、かつエチレン性不飽和基を1個以上、好ましくは1〜3個含有する不飽和化合物である。リン酸基含有エチレン性不飽和化合物(C)は、単独で用いるか、または2種以上を併用することができる。
また、その他リン酸基含有エチレン性不飽和化合物(C)として、カプロラクトン変性リン酸モノ(メタ)アクリレートとカプロラクトン変性リン酸ジ(メタ)アクリレートの混合物(例えば、日本化薬社製の「KAYAMER PM−21」等)、リン酸基含有エポキシ(メタ)アクリレート(例えば、第一工業製薬社製の「ニューフロンティア S−23A)が挙げられる。
アクリル系樹脂(A)に対するリン酸基含有エチレン性不飽和化合物(C)の含有量が多すぎるとガラス基材等との基材密着性や塗膜強度が低下する傾向があり、少なすぎてもガラス基材等との基材密着性が低下する傾向がある。
エチレン性不飽和基を2個以上含有する不飽和化合物(B)に対するリン酸基含有エチレン性不飽和化合物(C)の含有量が多すぎるとガラス基材等との基材密着性や塗膜強度が低下する傾向があり、少なすぎてもガラス基材等との基材密着性が低下する傾向がある。
シランカップリング剤(D)としては、例えば、エポキシ基含有シランカップリング剤、(メタ)アクリロイル基含有シランカップリング剤、メルカプト基含有シランカップリング剤、水酸基含有シランカップリング剤、カルボキシル基含有シランカップリング剤、アミノ基含有シランカップリング剤、アミド基含有シランカップリング剤、イソシアネート基含有シランカップリング剤、ビニル基含有シランカップリング剤、アリル基含有シランカップリング剤、ウレイド基含有シランカップリング剤等を挙げることができ、中でも(メタ)アクリロイル基含有シランカップリング剤が好適である。これらは単独で用いるか、または2種以上を併用することができる。
シランカップリング剤(D)の含有量が多すぎると塗膜強度や塗膜外観性が低下する傾向があり、少なすぎるとガラス基材等との基材密着性が低下する傾向がある。
反応性シリカ(E)としては、混合する樹脂と反応し得る官能基を有する表面処理されたシリカ粒子であり、中でも活性エネルギー線硬化性の観点及びアクリル系樹脂との相溶性、樹脂組成物の保存安定性の観点からエチレン性不飽和基を有する表面処理されたシリカ粒子が好ましく挙げられる。官能基を有するシリカ粒子は、例えばシランカップリング剤のような官能基を有する化合物でシリカ粒子表面を処理することで得られる。エチレン性不飽和基を有する表面処理されたシリカ粒子は、例えば(メタ)アクリロイル基を含有するシランカップリング剤のような化合物(3−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等)を用いてシリカ粒子を表面処理することで得られる。
溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール等のアルコール類、エチルセロソルブ等のセロソルブ類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のグリコールエーテル類、アセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、エチレングリコール等の多価アルコール類及びその誘導体、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類、トルエン、キシレン等の芳香族類、ジアセトンアルコール等の有機溶剤の他、水等が挙げられる。これらの中でも、塗膜の平滑性や透明性など良好な塗膜外観が得られる点でプロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、トルエン、プロピレングリコールモノメチルエーテルが好ましい。
エチレン性不飽和基含有化合物としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリ(メタ)アクリロイルオキシエトキシトリメチロールプロパン、エトキシ化グリセリントリ(メタ)アクリレート、グリセリンポリグリシジルエーテルポリ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸エチレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、ε−カプロラクトン変性トリス−(2−アクリロキシエチル)イソシアヌレート、エチレンオキサイド変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、コハク酸変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールアクリレート等が挙げられる。これらの中でも、塗膜強度、樹脂組成物の保存安定性の点で1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートが好ましい。
反応性シリカ(E)の含有量が多すぎると、配合した際の樹脂組成物の保存安定性や、基材との密着性、塗膜透明性が低下する傾向があり、少なすぎると、十分な塗膜硬度が得られない傾向がある。
光重合開始剤(F)の含有量が少なすぎると、硬化不良となる傾向があり、多すぎると耐擦傷性、硬度等の機械的物性が低下したり、脆化や着色の問題が起こりやすい傾向がある。
ポリシロキサン構造含有(メタ)アクリレートモノマー;
ポリシロキサン構造含有ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(例えば、ビックケミー・ジャパン社製「BYK−UV3570」)、ポリエーテル変性ポリシロキサン構造含有(メタ) アクリレート化合物(例えば、ビックケミー・ジャパン社製「BYK−UV3500」、「BYK−UV3530」)、ポリエステル変性ポリシロキサン構造含有(メタ)アクリレート化合物、
ポリエーテルエステル変性ポリシロキサン構造含有(メタ) アクリレート化合物、ポリカーボネート変性ポリシロキサン構造含有(メタ)アクリレート化合物、等のポリシロキサン構造含有(メタ)アクリレート系化合物;
上記以外の不飽和基含有ポリシロキサン構造含有(メタ)アクリレート;
および、上記化合物にフッ素原子を導入した化合物等が挙げられる。
ポリエーテル変性ポリシロキサン(例えば、ビックケミー・ジャパン社製「BYK−SILCLEAN 3720」、「BYK−377」「BYK−UV3510」;上記のポリエーテル変性ポリシロキサン構造含有(メタ) アクリレート化合物を除く。);
ポリエステル変性ポリシロキサン(例えば、ビックケミー・ジャパン社製「BYK−370」;上記のポリエステル変性ポリシロキサン構造含有(メタ) アクリレート化合物を除く。);
ポリエステル変性ポリシロキサン構造含有化合物(上記のポリエステル変性ポリシロキサン構造含有(メタ) アクリレート化合物を除く。);
ポリエーテル変性ポリシロキサン構造含有化合物(上記のポリエーテル変性ポリシロキサン構造含有(メタ) アクリレート化合物を除く。);
ポリエーテルエステル変性ポリシロキサン構造含有化合物(例えば、ビックケミー・ジャパン社製「BYK−375」;上記のポリエーテルエステル変性ポリシロキサン構造含有(メタ) アクリレート化合物を除く。);
ポリカーボネート変性ポリシロキサン構造含有化合物(上記のポリカーボネート変性ポリシロキサン構造含有(メタ) アクリレート化合物を除く。)等が挙げられる。
中でも、アクリル系樹脂(A)と多官能不飽和化合物(B)を混合し、リン酸基含有エチレン性不飽和化合物(C)を追加した後、シランカップリング剤(D)を加え、次に反応性シリカ(E)、最後に光重合開始剤(F)を加える方法が好ましく用いられ、有機溶剤で希釈する場合は、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエン、メチルイソブチルケトンなどの有機溶剤にアクリル系樹脂(A)と多官能不飽和化合物(B)を溶解させた溶液を作り、そこへリン酸基含有エチレン性不飽和化合物(C)を添加し、そこにシランカップリング剤(D)、反応性シリカ(E)、光重合開始剤(F)をこの順序で添加する方法が好ましい。また、反応性シリカ(E)を添加する際は、樹脂組成物を撹拌しながら反応性シリカ(E)を滴下して添加する方法が樹脂組成物の保存安定性や塗膜透明性の点で好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、コーティング剤として使用することが好適であり、各種基材へのトップコーティング剤やアンカーコーティング剤など、塗膜形成用のコーティング剤組成物として有効に用いることができ、例えば、基材に塗工した後、活性エネルギー線を照射することにより硬化させることができる。塗工方法としては、例えば、スプレー、シャワー、ディッピング、フローコート、グラビアコート、ロール、スピン、ディスペンサー、インクジェット、スクリーン印刷等のようなウェットコーティング法が挙げられる。
紫外線照射後は、必要に応じて加熱を行って硬化の完全を図ることもできる。
また、ガラス転移温度(Tg)については、Foxの式より求めた値である。
温度計、攪拌装置、窒素導入管、滴下ロート、および還流冷却器を備えた反応装置に、酢酸エチル40部、メチルメタクリレート20部、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を適量添加した混合物を窒素気流下で攪拌しながら80℃まで昇温し重合を開始させ、AIBNを逐次追加しながら9時間重合させた。その後、酢酸エチル10部、メチルメタクリレート20部、AIBN適量を追加してさらに重合させ、酢酸エチルにて希釈してアクリル系樹脂(A−1)溶液(樹脂分濃度40%;重量平均分子量43,000;ガラス転移温度(Tg)105℃)を得た。
た。
〔多官能不飽和化合物[B−1]〕
・ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(ジペンタエリスリトールペンタアクリレ
ートとジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの混合物)(日本化薬社製、「KAY
ARAD DPHA」)
〔リン酸基含有エチレン性不飽和化合物[C−1]〕
・ビス(2−(メタクリロイロキシエチル)アシッドホスフェート(共栄社化学社製、「ライトエステルP−2M」)
〔シランカップリング剤[D−1]〕
・3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(東レ・ダウコーニング社製、「OFS−6030」)
〔反応性シリカ[E−1]〕
・エチレン性不飽和基を有する表面処理されたシリカ粒子(ビックケミー・ジャパン社製、「NANOBYK−3605」(シリカ濃度50%;分散媒1,6−ヘキサンジオールジアクリレート))
〔非反応性シリカ[E’−1]〕
・低極性シリコンで表面処理されたシリカ粒子(ビックケミー・ジャパン社製、「NANOBYK−3650」(シリカ濃度25%;分散媒メトキシプロピルアセテートとメトキシプロパノール))
〔光重合開始剤(F−1)〕
・1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(BASF製、「イルガキュア184」)
上記のアクリル系樹脂[A−1]40.0部、多官能不飽和化合物[B−1]36.5部、リン酸基含有エチレン性不飽和化合物[C−1]1.75部、シランカップリング剤[D−1]1.75部を配合(固形分換算)し、メチルイソブチルケトン(MIBK)90.0部で希釈した。得られた樹脂液の固形分80.0部に対して反応性シリカ[E−1]20.0部、および光重合開始剤[F−1]4.00部を配合(固形分換算)し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記のアクリル系樹脂[A−1]60.0部、多官能不飽和化合物[B−1]16.5部、リン酸基含有エチレン性不飽和化合物[C−1]1.75部、シランカップリング剤[D−1]1.75部を配合(固形分換算)し、MIBK60.0部で希釈した。得られた樹脂液の固形分80.0部に対して反応性シリカ[E−1]20.0部、および光重合開始剤[F−1]4.00部を配合(固形分換算)し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記のアクリル系樹脂[A−1]40.0部、多官能不飽和化合物[B−1]36.5部、リン酸基含有エチレン性不飽和化合物[C−1]1.75部、シランカップリング剤[D−1]1.75部を配合(固形分換算)し、MIBK60.0部で希釈した。得られた樹脂液の固形分100部に対して光重合開始剤[F−1]4.00部を配合(固形分換算)し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記のアクリル系樹脂[A−1]40.0部、多官能不飽和化合物[B−1]36.5部、リン酸基含有エチレン性不飽和化合物[C−1]1.75部、シランカップリング剤[D−1]1.75部を配合(固形分換算)し、MIBK45.0部で希釈した。得られた樹脂液の固形分80.0部に対して非反応性シリカ[E−2]10.0部、および光重合開始剤[F−1]3.60部を配合(固形分換算)し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
得られた活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を室温で24時間静置し、サンプル外観を目視にて観察した。
(評価)
サンプルに相分離がないかを目視にて評価し、相分離がないものを○、相分離が見られるものを×とした。
上記で得られた硬化塗膜について、JIS K 5400(1990年版)に準じて碁盤目テープ法により評価した。硬化塗膜に1mmの碁盤目を100ヶ所作り、密着試験を行い、碁盤目の剥離状態を観察し、残存したマス目の数で評価した。
上記の硬化塗膜について、荷重のみ750gへ変更した以外は、JIS K 5400 8.4に準じて鉛筆硬度を評価した。
上記の硬化塗膜について、JIS K7361−1に準拠したヘイズメーター(日本電飾社製、「NDH−2000」)にて測定した。
Claims (9)
- アクリル系樹脂(A)、
エチレン性不飽和基を2個以上含有する不飽和化合物(B)(但し、後述の(C)を除
く)、
リン酸基含有エチレン性不飽和化合物(C)、
シランカップリング剤(D)、および
反応性シリカ(E)
を含有してなることを特徴とする活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。 - リン酸基含有エチレン性不飽和化合物(C)が、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキ
シエチル)アシッドホスフェート及び2−(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドホ
スフェートから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載の活性エネ
ルギー線硬化性樹脂組成物。 - 反応性シリカ(E)が、表面にエチレン性不飽和基を有するシリカであることを特徴とする請求項1または2記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- 反応性シリカ(E)の平均粒子径が1〜300nmであることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- 反応性シリカ(E)の含有量が、アクリル系樹脂(A)100重量部に対して1〜200重量部であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- アクリル系樹脂(A)100重量部に対して、不飽和化合物(B)の含有量が10〜900重量部、リン酸基含有エチレン性不飽和化合物(C)の含有量が0.1〜30重量部、シランカップリング剤(D)の含有量が0.1〜30重量部、反応性シリカ(E)の含有量が1〜200重量部であることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- 反応性シリカ(E)が実質的に溶媒を含有しないことを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- 請求項1〜7いずれか記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を用いてなることを特徴とするコーティング剤組成物。
- ガラス基材被覆用であることを特徴とする請求項8記載のコーティング剤組成物。
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