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JP2017158836A - 眼科装置および撮像方法 - Google Patents

眼科装置および撮像方法 Download PDF

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Abstract

【課題】撮影モード毎に、トラッキング動作における走査位置の補正を適切なタイミングで行う、眼科装置を提供する【解決手段】被検眼の眼底に対して測定光を走査する走査手段(53,56)と、第1撮影モードおよび前記第1撮影モードとは異なる第2撮影モードのうち1の撮影モードを選択する選択手段(43)と、第1撮影モードが選択された場合には各走査間で測定光の走査位置を補正し、第2撮影モードが選択された場合には各走査間で測定光の走査位置を補正することなく複数回の走査を含む走査群間で前記測定光の走査位置を補正する補正手段(46)とを備える、眼科装置。【選択図】 図8

Description

本発明は、眼科装置および撮像方法に関する。
生体などの測定対象の断層像を非破壊、且つ非侵襲で取得する方法として、光干渉断層撮像法(Optical Coherence Tomography、以下、OCTという。)が実用化されている。OCTは、特に眼科領域で被検眼の眼底における網膜の断層像に関する情報を取得することができ、網膜の眼科診断等において広く利用されている。
OCTは、測定対象から反射した光と参照光を干渉させ、その干渉した光強度の時間依存性または波数依存性を解析することにより断層像に関する情報を得ることができる。このようなOCTを用いた光干渉断層撮像装置(以下、OCT装置という。)として、参照鏡の位置を変えることで測定対象の深さ情報を得るタイムドメインOCT装置が知られている。また、広帯域光源を使用したスペクトラルドメインOCT(SD−OCT:Spectral Domain Optical Coherence Tomography)装置も知られている。さらに、発振波長を変えることができる波長可変光源装置を光源として使用した波長掃引OCT(SS−OCT:Swept Source Optical Coherence Tomography)装置も知られている。なお、SD−OCTとSS−OCTは総称してフーリエドメインOCT(FD−OCT:Fourier Domain Optical Coherence Tomography)と呼ばれる。
近年、このFD−OCTを用いた血管造影法が提案されており、OCT Angiography(以下、OCTAという。)と呼ばれている。
現代の臨床医療で一般的な血管造影法である蛍光造影は、体内に蛍光色素(例えばフルオレセインまたはインドシアニングリーン)の注入を必要とし、蛍光色素の通り道となる血管を2次元的に表示する。しかし、造影剤に対する副作用が出ることがあり、吐き気、発疹、咳が出ることや、まれにショック症状を起こすケースもあり、蛍光造影にはリスクを伴う。一方で、OCTAは非侵襲で血管造影を可能にし、血管ネットワークを3次元的に表示することが可能である。さらに、OCTAは、眼科診断等で用いられる場合に眼底の微小血管を描出することができるため注目を集めている。
ここで、OCTAは、測定対象の同一部位を繰り返し(複数回)スキャンし、各スキャンで取得される信号間の差異を抽出することで血管領域を特定する技術である。なお、本明細書では、同一走査線に対応する測定対象の同一部位を複数回スキャンすることをクラスタ(群)走査と呼び、クラスタ走査に含まれる複数の走査の集合を走査群という。これに対し、同一走査線に対応する測定対象の同一部位を一回のみスキャンすることをシングル(単)走査と呼ぶ。
OCTAや一般的なOCTでは、測定対象の表面を2次元走査する際に、測定対象の移動をトラッキング(追尾)し走査位置を補正すること(以下、トラッキング動作という。)が望まれる。これに関し、OCT分野では、測定対象である被検眼の固視不良などに基づく測定対象の移動に対し、2次元走査における主走査(Bスキャン)毎にトラッキング動作を行うことが知られている(特許文献1)。
しかしながら、OCTAでは、一クラスタ走査に要される時間に制限があり、一般的なOCTにおける上述の主走査毎のトラッキング動作をそのまま適用することが適切でない場合がある。すなわち、OCT装置においては、OCTAを用いた撮影モード(OCTAモード)や一般的なOCTを用いた撮影モード(OCTモード)などの撮影モードによって、トラッキング動作における走査位置の補正を行うべきタイミングが異なる場合がある。
特開2013−154189号公報
上記問題に鑑み、本発明は、撮影モード毎に、トラッキング動作における走査位置の補正を適切なタイミングで行う、眼科装置および撮像方法を提供する。
本発明の一実施態様によれば、被検眼の眼底に対して測定光を走査する走査手段と、第1撮影モードおよび前記第1撮影モードとは異なる第2撮影モードのうち1の撮影モードを選択する選択手段と、前記第1撮影モードが選択された場合には各走査間で前記測定光の走査位置を補正し、前記第2撮影モードが選択された場合には各走査間で前記測定光の走査位置を補正することなく複数回の走査を含む走査群間で前記測定光の走査位置を補正する補正手段とを備える、眼科装置が提供される。
本発明の別の実施態様によれば、走査手段によって、被検眼の眼底に対して測定光を走査する走査ステップと、撮影モード選択手段によって、第1撮影モードおよび前記第1撮影モードとは異なる第2撮影モードのうち1の撮影モードを選択する選択ステップと、補正手段によって、前記第1撮影モードが選択された場合には各走査間で前記測定光の走査位置を補正し、前記第2撮影モードが選択された場合には各走査間で前記測定光の走査位置を補正することなく複数回の走査を含む走査群間で前記測定光の走査位置を補正する補正ステップとを含む、前記被検眼の眼底を撮影する撮像方法が提供される。
本発明によれば、撮影モード毎に、トラッキング動作における走査位置の補正を適切なタイミングで行う、光断層撮像装置および撮影方法を提供することができる。
本発明の一実施形態における撮像装置の全体構成の概略図である。 一実施形態における撮影画面の説明図である。 一実施形態におけるスキャンの説明図である。 一実施形態における干渉信号処理手順の説明図である。 一実施形態における眼底移動量算出手順の説明図である。 一実施形態における走査位置補正の説明図である。 一実施形態における再走査の説明図である。 一実施形態における眼底トラッキング制御の説明図である。
以下、本発明を実施するための例示的な実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の実施形態で説明する寸法、材料、形状、および構成要素の相対的な位置等は任意であり、本発明が適用される装置の構成又は様々な条件に応じて変更できる。また、図面において、同一であるか又は機能的に類似している要素を示すために図面間で同じ参照符号を用いる。なお、本明細書において、同じ場所や同じ走査位置、同じ走査線とは、厳密に一致する場所等を意図しておらず、撮影が所望される場所に対して所定の範囲内のずれを許容する場所を指す。また、当該許容されるずれには、装置の動作による誤差や測定対象による微動により生じるずれの他に、断層画像におけるノイズ低減のためにクラスタ走査を行う場合などにおいて意図的に生じさせたずれも含む。
[撮像装置全体の構成]
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態による眼科装置について詳しく説明する。図1は、本実施形態による眼科装置の例である、光干渉断層法を用いた撮像装置(OCT装置)100の構成例を概略的に示す。OCT装置100は、例えば、SD−OCTやSS−OCTを用いた撮像系を含む。本実施形態ではOCT装置100がSS−OCTを用いた撮像系を含む場合の構成を示す。なお、本実施形態では被検体120(測定対象)を人眼としているが本発明はこれに限るものではない。
OCT装置100には、射出される光周波数が掃引される波長掃引光源11、干渉光を生成するOCT干渉部20、干渉光を検出する検出部30、および干渉光に基づいて被検体120(被検眼)の眼底Erの情報を取得するコンピュータ40が設けられている。さらに、OCT装置100には、測定アーム50、参照アーム60および表示部70が設けられている。また、OCT装置100には、走査型検眼鏡(Scanning Laser Ophthalmoscope:以下、SLOという。)用のSLO光源12、眼底Erからの反射光を得るためのSLO光学系80、および前眼部撮影光学系90が設けられている。なお、表示部70はOCT装置100に備え付けられたディスプレイであってもよいし、OCT装置100に接続された別個のディスプレイであってもよい。
<OCT測定系の構成>
測定光の眼底からの戻り光と参照光とに基づいて被検体120の眼底Erの断層像に関する情報を取得するOCT測定系について説明する。OCT測定系には、波長掃引光源11、OCT干渉部20、測定アーム50、参照アーム60、および検出部30が含まれる。
OCT干渉部20には、カプラ21,22が設けられている。まず、カプラ21は、波長掃引光源11から射出された光を眼底Erへ照射する測定光と参照光とに分割する。本実施形態において、カプラ21による光の分割比は2:8程度であり、測定光:参照光=2:8とする。
測定光は、測定アーム50を経由して被検体120の眼底Erに照射される。より具体的には、測定アーム50に入射した照射光は、偏光コントローラ51で偏光状態を整えられた後、コリメータ52から空間光として射出される。その後、照射光は、X走査スキャナー53、レンズ54,55、Y走査スキャナー56、ダイクロイックミラー103、レンズ57、フォーカスステージ59に固定されたフォーカスレンズ58、ダイクロイックミラー105、および対物レンズ106を通る。コリメータ52から空間光として射出された照射光は、当該光学経路を通って被検体120の眼底Erに照射される。
なお、X走査スキャナー53およびY走査スキャナー56は、例えばガルバノミラーなどを用いて構成される。X走査スキャナー53およびY走査スキャナー56は、眼底Erを照射光で走査する機能を有する走査部(走査手段)を構成する。走査部は、測定光の眼底Erへの照射位置を変えることができる。フォーカスステージ59は図示された矢印に沿って光軸方向に移動することができ、フォーカスレンズ58を移動させて、測定光の焦点を眼底Erに合わせることができる。また、ダイクロイックミラー103は、波長1000nm〜1100nmの光を反射し、それ以外の光を透過する特性を有する。さらに、ダイクロイックミラー105は、波長820nm〜920nmの光を反射し、それ以外の光を透過する特性を有する。
そして、眼底Erからの後方散乱光(反射光)は、再び上述の光学経路をたどり測定アーム50から射出される。そして、カプラ21を経由してカプラ22に入射する。カプラ21では、前述の分割比に従い、眼底Erからの戻り光(反射光)の8割がカプラ22に導かれる。
一方、参照光は参照アーム60を経由し、カプラ22に入射する。より具体的には、参照アーム60に入射した参照光は、偏光コントローラ61で偏光状態を整えられた後、コリメータ62から空間光として射出される。その後、参照光は分散補償ガラス63、光路長調整光学系64、分散調整プリズムペア65を通り、コリメータ66を介して光ファイバーに入射され、参照アーム60から射出されてカプラ22に入射する。
ここで、分散補償ガラス63および分散調整プリズムペア65は、参照光の分散を調整することができる。そのため、分散補償ガラス63および分散調整プリズムペア65を用いることで、測定アーム50を経由する反射光の分散に対応するように参照光の分散を調整することができる。また、光路長調整光学系64は、コリメータ62,66に対し近づく又は遠ざかる方向に移動することができ、参照アーム60の光路長を調整することができる。そのため、光路長調整光学系64によって、照射光が経由する被検体120の眼底Erまでの光路長に応じて、参照アーム60の光路長を調整することができる。
測定アーム50を経由した被検体120の反射光と参照アーム60を通った光はカプラ22で干渉する。カプラ22から、分波された2つの干渉光が2つの光ファイバー内に出射され、検出部30に入射する。そして、検出部30には、入射した干渉光を検出する。検出部30には、差動検出器31とA/D変換器32が設けられている。まず、検出部30では、差動検出器31がカプラ22で干渉光を発生させた後すぐに分波された2つの干渉光を差動検出器31で検出する。ここで、差動検出器31に入射する2つの干渉光は、互いに干渉信号成分の位相が反転するように調整されており、差動検出器31で2つの干渉光の差動検出することにより良好なSN比で干渉信号成分を検出できる。
そして、差動検出器31は電気信号に変換した干渉信号(OCT干渉信号)をA/D変換器32に送り、A/D変換器32は受け取ったOCT干渉信号をデジタル信号に変換する。ここで、図1のOCT装置において、A/D変換器32は、波長掃引光源11の中に組み込まれた不図示のkクロック発生部が発信するkクロック信号に基づいて、等光周波数(等波数)間隔でOCT干渉信号をサンプリングし、デジタル信号に変換する。A/D変換器32はデジタル信号に変換したOCT干渉信号をコンピュータ40に送る。
以上は、被検体120のある1点における断層に関する情報の取得のプロセスであり、このように被検体の奥行き方向の断層に関する情報を取得することをAスキャンと呼ぶ。また、Aスキャンと直交する方向における被検体120の断層に関する情報、すなわち2次元画像の情報を取得するための走査方向に被検体120を走査することをBスキャンと呼ぶ。さらに、AスキャンおよびBスキャンのいずれの走査方向とも直交する方向に被検体120を走査することをCスキャンと呼ぶ。特に、3次元の断層像の情報を取得する際に被検体120の眼底面内に2次元ラスター走査する場合、高速に走査が行われる方向(主走査方向)をBスキャン方向と呼ぶ。また、Bスキャンをその直交方向に並べて走査する低速な走査方向(副走査方向)をCスキャン方向と呼ぶ。
OCT測定系では、AスキャンおよびBスキャンを行うことで2次元の断層像に関する情報が得られ、Aスキャン、BスキャンおよびCスキャンを行うことで、3次元の断層像に関する情報を得ることができる。BスキャンおよびCスキャンは、上述したX走査スキャナー53およびY走査スキャナー56により行われる。
なお、X走査スキャナー53およびY走査スキャナー56は、それぞれ回転軸が互いに直交するよう配置されたミラーで構成されている。X走査スキャナー53はX軸方向の走査を行い、Y走査スキャナー56はY軸方向の走査を行う。X軸方向およびY軸方向の各方向は、眼球の眼軸方向に対して垂直な方向で、互いに垂直な方向である。また、BスキャンおよびCスキャンのようなライン走査方向と、X軸方向またはY軸方向とは、一致していなくてもよい。このため、BスキャンおよびCスキャンのライン走査方向は、撮像したい2次元の断層像あるいは3次元の断層像に応じて、適宜決めることができる。
<SLO測定系の構成>
SLO光源12から出射された光を被検体120の眼底Erに照射し、眼底Erからの反射光から眼底表面の像に関する情報を取得するSLO測定系について説明する。SLO測定系には、SLO光源12およびSLO光学系80、並びに測定アーム50の一部が含まれる。
SLO光源12から出射された光はSLO光学系80を介して眼底Erへ照射される。より具体的にはSLO光学系80に入射した光は、コリメータ81から平行光として空間へ射出される。その後、穴あきミラー101の穴あき部を通過し、レンズ82、X走査スキャナー83、レンズ84,85、およびY走査スキャナー86を介し、ダイクロイックミラー102に到達する。ここで、X走査スキャナー83およびY走査スキャナー86は、例えばガルバノミラーなどを用いて構成され、SLO測定系用の走査部(走査手段)を構成する。なお、X走査スキャナー83およびY走査スキャナー86は、SLO測定系用の走査部の一例であり、OCT測定系とSLO測定系の共通のXY走査スキャナーとしてOCT用のX走査スキャナー53およびY走査スキャナー56を用いる構成としても良い。ダイクロイックミラー102は、波長760nm〜800nmの光を反射し、それ以外の光を透過する特性を有する。
ダイクロイックミラー102にて反射された光は、OCT測定系と同様の光路、すなわち、ダイクロイックミラー103、レンズ57、フォーカスステージ59に固定されたフォーカスレンズ58、ダイクロイックミラー105、および対物レンズ106を通る。ダイクロイックミラー102で反射されたSLO光源12からの光はこれらの光路を経由し、被検体120の眼底Erに到達する。
眼底Erを照射したSLO光源12からの測定光は、眼底Erで反射・散乱され、上述の光学経路をたどり穴あきミラー101に達する。穴あきミラー101で反射された光が、レンズ87を介し、アバランシェフォトダイオード(以下、APDという。)88に入射する。APD88は入射した光を受光し、電気信号に変換して、コンピュータ40に送る。
ここで、穴あきミラー101の位置は、被検体120である被検眼の瞳孔位置と共役となっており、眼底Erに照射された測定光が反射・散乱された光のうち、瞳孔周辺部を通った光が、穴あきミラー101によって反射される。
<前眼部測定系の構成>
被検体120の前眼部を撮影するための前眼部測定系の構成について説明する。前眼部測定系は、照明光源95および前眼部撮影光学系90を含む。
前眼部撮影光学系90は、波長860nmの照明光を発するLEDから成る照明光源95により被検体120の前眼部を照射する。前眼部で反射された光は、対物レンズ106を介してダイクロイックミラー105に達する。ダイクロイックミラー105は、上述のように、波長820nm〜920nmの光を反射し、それ以外の光を透過する特性を有する。ダイクロイックミラー105で反射された光は、レンズ91,92,93を介し、前眼部カメラ94に入射する。前眼部カメラ94は入射した光を受光し、電気信号に変換して、コンピュータ40に送る。
<内部固視灯110>
被検体120である被検眼の固視を促すための固視標を示すための内部固視灯110について説明する。
内部固視灯110には、内部固視灯用表示部111およびレンズ112が設けられる。内部固視灯用表示部111としては、複数の発光ダイオード(LD)がマトリックス状に配置されたものを用いる。発光ダイオードの点灯位置は、不図示の入力手段やコンピュータ40によって、撮影したい部位に合わせて変更することができる。内部固視灯用表示部111からの光は、レンズ112を介し、被検眼に導かれる。内部固視灯用表示部111から出射される光は波長520nmで、設定した所望のパターンで表示される。
<コンピュータ40>
コンピュータ40はデジタル信号に変換した干渉信号などを信号処理し、光干渉断層画像や、血流情報断面画像、SLO眼底画像、前眼画像などを生成したり、眼底移動量などを計算する。コンピュータ40には、制御部41、記憶部42、撮影モード選択部43、変更部44、取得部45、および補正部46が設けられている。
制御部41(記憶制御手段)は、OCT測定系やSLO測定系の走査部の制御や、取得された画像の画像処理、記憶部42に記憶させる情報の制御などを行う。記憶部42(記憶手段)は、メモリや光学ディスクなどの任意の記憶手段を用いて構成され、各種情報を記憶・保存することができる。撮影モード選択部43(撮影モード選択手段)は、検者の入力や過去の検査等に基づいて撮影モードを選択することができる。変更部44(変更手段)は、検者の入力や過去の検査等に基づいて、OCT測定系などによる測定光の走査範囲、走査群における走査回数および測定光の走査解像度を変更することができる。取得部45(取得手段)は、SLO測定系などからの情報に基づいて眼底Erの移動量を取得することができる。補正部46(補正手段)は、眼底Erの移動量に基づいて、X走査スキャナー53およびY走査スキャナー56によって測定光を照射する位置を補正することができる。
これらコンピュータ40に含まれる構成要素で行われる具体的な処理内容は後述する。コンピュータ40は、計算によって得られた眼底Erおよび前眼部の情報を表示部70に送り、表示部70はこれらの情報を表示する。
コンピュータ40は一般的なコンピュータによって構成されることができ、コンピュータに設けられる上記各構成要素はコンピュータのCPUやMPUなどのプロセッサーによってプログラムを実行することで実現されることができる。また、コンピュータ40は専用化されたコンピュータであってもよいし、上記各構成要素は1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)を用いて構成されてもよい。
なお、コンピュータ40は、OCT測定系において差動検出器31で検出した、干渉信号成分の位相が反転した2つの干渉光に基づく干渉信号の差を取ることで、干渉信号の干渉成分を検出し、干渉信号の非干渉成分に基づくノイズを低減することができる。そのため、コンピュータ40は、当該差動検出を行うことで、干渉信号に基づく眼底の情報の信号対雑音比(S/N比)を改善することができる。
ここで、OCT測定系およびコンピュータ40は、測定光の眼底からの戻り光と参照光とに基づいて眼底の断層画像を生成するOCT撮像系(第1生成手段)に含まれる。さらに、SLO測定系およびコンピュータ40は、断層画像とは異なる眼底の正面画像を生成するSLO撮像系(第2生成手段)に含まれる。なお、OCT撮像系とSLO撮像系がそれぞれ別個の演算手段(プロセッサー)を備える構成としてもよい。
なお、本実施形態におけるOCT装置100では、測定アーム50内において、レンズ57とフォーカスステージ59との間に、シャッター104を挿入することができるように構成されている。シャッター104を図示の矢印の方向に移動させ、レンズ57とフォーカスステージ59との間において光軸上に挿入して撮像を行うことで、OCT撮像系およびSLO撮像系に関するバックグラウンドデータを取得することができる。ここで、バックグラウンドデータとは、各撮像系の構成に固有のノイズを含むものである。そのため、被検体120を撮像して得た情報から当該バックグラウンドデータの差分を取ることで、被検体120の情報に対する撮像系の構成に基づくノイズを低減することができる。
[スキャンエリアの設定]
図2は、撮影時に表示部70に表示される撮影画面200の一例を示している。表示領域の一例である表示領域201にはコンピュータ40が計算して得た前眼画像202、SLO眼底画像203、および光干渉断層画像206が表示される。
まず、検者はスキャンモードを選択する。具体的には、OCTAスキャンアイコン208、ボリュームスキャンアイコン209およびクロススキャンアイコン210のいずれかを選択する。これらのスキャンモードについては後述する。スキャンモードは他にも、ラジアルスキャン、サークルスキャン、マルチクロススキャン、シングルスキャンなど様々なものがあってよい。この中で、OCTAスキャンアイコン208が選択された場合の撮影モードをOCTAモード、それ以外のアイコンが選択された場合の撮影モードをOCTモードと定義する。コンピュータ40の撮影モード選択部43は、検者によって選択されたスキャンモードに基づいて、撮影モードを選択することができる。例えば、OCTAスキャンアイコンが選択された場合にはOCTAモードを選択し、それ以外のアイコンが選択された場合にはOCTモードを選択することができる。これに対し、撮影モード選択部43は、過去の検査等から被検体120についての撮影モードを選択してもよい。例えば、被検体120について過去にOCTAモードによる撮影を行っている場合には、撮影モード選択部43は自動でOCTAモードを選択してもよい。
次に、検者またはコンピュータ40は前眼画像202に基づいて、被検体120に対してOCT装置100の各光学系を測定光の光軸方向にアライメントする。
次に、検者はSLO眼底画像203が最適になるように、フォーカス調整バー205を用いてフォーカスステージ59を移動させ、フォーカス調整を行う。あるいは、コンピュータ40が、SLO眼底画像203に基づいて自動でフォーカスステージ59を移動させてフォーカス調整を行ってもよい。
次に、検者はスキャンエリアを設定する。検者はSLO眼底画像203上に表示されるガイド204によりスキャンエリアを指定し、設定することができる。ガイドは任意のサイズ・形状・位置に設定可能である。ガイド204により指定されたスキャンエリアの任意の断層画像をコンピュータ40が光干渉断層画像206として表示する。ここで、コンピュータ40の変更部44は、検者による設定に基づいて、スキャンエリア(測定光の走査範囲)を変更することができる。スキャンエリアの設定は、予め設定されたスキャンエリア、および被検体120の病変部位や過去の検査対象部位など、任意の情報に基づいてコンピュータ40の変更部44が自動で行ってもよい。
最後に、検者はゲート調整バー207を用いて光干渉断層画像206が最適となるように、ゲート調整を行う。ここで、ゲート調整とは光路長調整光学系64を用いて参照アーム60における光路長を調整することをいい、これによって、OCT測定系による被検体120の奥行き方向の撮像位置を調整することができる。なお、コンピュータ40が光干渉断層画像206に基づいて自動でゲート調整を行ってもよい。
[OCTAモードのスキャンパターン]
次に、図3を用いてスキャンモードの説明を行う。図3(a)はOCTAスキャンアイコン208が選択された場合、すなわちOCTAモードのスキャンパターンの例である。ここで、OCTAモードとはOCTAを用いて被検体120の血流情報を取得する撮影モードであり、OCTAモードでは取得した血流情報に基づいて被検体120の血流領域を特定するためのOCTA画像を撮影することができる。OCTAモードでは、走査群に含まれる複数回の走査によって得られた測定光の眼底Erからの戻り光と参照光との複数の干渉信号に基づいて、OCTA画像を生成することができる。なお、以下において、X位置とはBスキャン方向における位置を示し、Y位置とはCスキャン方向における位置を示す。
OCTAでは血流によるOCT干渉信号の時間変化を計測するため、被検体120の同じ場所(同じ走査位置)で複数回の計測が必要となる。本実施形態ではOCT装置100は同じ場所でのBスキャンをm回(m≧2)繰り返し、n箇所のY位置(走査位置)に移動するCスキャンを行う。具体的には、眼底平面上でy1〜ynのn箇所のY位置について、それぞれBスキャンを繰り返しm回ずつ実施する。
mが大きいと同じ場所での計測回数が増えるため、血流の検出精度が向上する。その一方でスキャンに要される時間(スキャン時間)が長くなるため、スキャン中の眼の動き(固視微動)により画像にモーションアーチファクトが発生する問題と被検者の負担が増える問題が生じる。本実施形態では両者のバランスを考慮してm=3とする。なお、OCT装置100のAスキャン速度や被検体120の眼の動き量に応じて、mを自由に変更してもよい。なお、mは、検者の入力等に基づいてコンピュータ40の変更部44を介して変更することができる。
図3(a)において、pは1つのBスキャンにおけるAスキャンのサンプリング数を示している。すなわち、p×nにより平面画像サイズが決定される。p×nが大きいと、広範囲をスキャンできるが、同じ計測ピッチであればスキャン時間が長くなるため、上述のモーションアーチファクトおよび患者負担の問題が生じる。
図3(a)におけるΔxは隣り合うX位置の間隔(xピッチ)であり、Δyは隣り合うY位置の間隔(yピッチ)である。本実施形態ではxピッチは眼底Erにおける照射光のビームスポット径の1/2として決定し、10μmとする。またΔyもΔxと同様に10μmとする。なお、それぞれのピッチを眼底ビームスポット径の1/2より小さくしても生成する画像の精細度を高くする効果は小さい。また、スキャン時間短縮のため、Δyを10μmより大きくしても良いが、ビームスポット径である20μmを超えない範囲にするとよい。xピッチおよびyピッチに関しては、眼底ビームスポット径を大きくすると精細度は低下するが、小さなデータ容量で広い範囲の画像を取得することができる。臨床上の要求に応じてxピッチおよびyピッチを自由に変更してもよい。計測ピッチに基づく測定光の走査解像度は、コンピュータ40の変更部44を介して、検者の入力等に基づいて変更することができる。
[OCTモードのスキャンパターン]
図3(b)はボリュームスキャンアイコン209が選択された場合、すなわちOCTモードのボリュームスキャンのスキャンパターンの一例である。OCTモードは、OCTA画像以外の、被検体120の断層像に関する情報を取得する撮影モードであり、OCTモードでは取得した情報に基づいて被検体120の断層画像を撮影することができる。
ボリュームスキャンは眼底Erの3次元データを取得するスキャンである。ボリュームスキャンのスキャンパターンはOCTAスキャンのスキャンパターンに似ているが、各yiにおけるBスキャンの回数が1回、すなわちm=1でもよい。図3(b)は、m=1の場合のボリュームスキャンのスキャンパターンを示している。また、xピッチおよびyピッチが大きく異なっていてもよい。特に、X方向のBスキャンによって得られる光干渉断層像を観察することが目的の場合は、xピッチを小さくすること、およびyピッチを大きくすることが望ましい。それにより、Bスキャン方向に精細な光干渉断層画像を短時間で取得することができる。各走査位置yiにおけるBスキャンを2回以上行う場合、各走査位置yiにおいて得られた光干渉断層画像に対して後述するIntensity平均化処理を行うことで、ノイズの影響を低減した高精細な光干渉断層画像を得ることができる。
図3(c)はクロススキャンアイコン210が選択された場合、すなわちOCTモードのクロススキャンのスキャンパターンの一例である。
クロススキャンは、眼底Er上でX方向とY方向に1ヶ所ずつの光干渉断層像を取得するスキャンである。クロススキャンでは、X方向に同じ部位のBスキャンをm回、Y方向に同じ部位のBスキャンをm回行う。ここで、X方向及びY方向とは、Bスキャン方向及びCスキャン方向を意味するものではなく、単にX軸方向およびY軸方向を意味する。また、mは1以上の任意の整数である。ボリュームスキャンの場合と同様に、mが2以上の場合はIntensity平均化処理によって高精細な光干渉断層画像が得られる。クロススキャンは撮影する部位がy1及びy2の2ヶ所のみであるため、mを増やしても撮影時間に与える影響が小さい。具体的にはmを50程度にすると被検者に負担の少ない撮影時間で非常に高精細な画像が得られる。なお、本実施形態では、X方向におけるBスキャンに含まれるAスキャンのサンプリング数およびY方向におけるBスキャンに含まれるAスキャンのサンプリング数を同じpとしているが、それぞれ異なるサンプリング数であってもよい。
前述したとおり、スキャンパターンは他にも様々なものがあり、OCTAモード及びOCTモードのスキャンパターンはこれらに限定されるものではない。
[信号処理手順]
以下、OCT撮像系における干渉信号の処理手順について説明する。これは、OCTモードでは網膜像に関する情報を得るための手順であり、OCTAモードでは血流情報を得るための手順である。OCTAによる3次元の血流情報生成には、モーションコントラスト特徴量の計算を行う。ここでモーションコントラストとは、被検体組織のうち流れのある組織(例えば血液)と流れのない組織の間の対比と定義する。また、モーションコントラストを表現する特徴量をモーションコントラスト特徴量と定義する。モーションコントラスト特徴量は、同一Y位置での複数のBスキャンによって得られた断層画像間の各ピクセルの輝度値の変化を表す指標であればよい。これに関連して、モーションコントラスト特徴量の求め方は種々あり、対象となる特徴量に応じて任意の求め方を用いることができる。本実施形態では、m回のBスキャンによって得られたm個のフレームの画像間において、同じ位置のピクセルごとに分散値を計算し、その分散値をモーションコントラスト特徴量とする。
以下に、図4を用いて本実施形態の信号処理の具体的な処理の手順を説明する。図4は、干渉信号が入力されているコンピュータ40が信号処理をした結果として、網膜の断層画像または3次元血流情報を出力するまでのフローである。
ステップS401において、コンピュータ40の制御部41は、走査位置yiにおける干渉信号の信号処理を開始する。初めてステップS401を行う際は、走査位置のインデックスであるiは1である。ステップS401において、制御部41は、ステップS402からステップS411までの動作を行うたびに、iとnを比較し、iが所定数(n)に到達したかを判断する。すなわち、Bスキャンによって得られた干渉信号に基づくデータの抜き出しがY位置における所定のn箇所に対し行われた否かを判断する。
具体的にはステップS401において、制御部41は、iとnを比較し、iがnよりも小さければ、iを1増やす。iを増やした後、制御部41は、ステップS402からステップS411までの動作を実行し、その後に処理をステップS401に戻して再度iとnを比較する。すなわち、iが所定数(n)に満たない場合は、処理はステップS402に進み、走査位置yiにおけるBスキャンによって得られた干渉信号に基づくデータの抜き出しを行う。制御部41は、ステップS401においてiがn以上となった場合には、処理をステップS412に移し、走査位置y1から走査位置ynにおける干渉信号の信号処理を終了する。すなわち、制御部41は、ステップS412において、走査位置y1から走査位置ynにおける干渉信号に基づくデータの抜き出しを終了する。
ステップS402において、制御部41は、走査位置yiにおけるj回目のBスキャンによる干渉信号の信号処理を開始する。各走査位置yiにおいて初めてステップS402を行う際は、Bスキャンのインデックスであるjは1である。ステップS402では、制御部41は、ステップS403からステップS404までの動作を行うたびに、jとmを比較し、jが、所定数(m)に到達したかを判断する。すなわち、走査位置yiでのBスキャンによって取得された干渉信号のIntensity計算がm回繰り返されたか否かを判断する。
具体的には、制御部41は、ステップS402においてjとmを比較し、jがmよりも小さければ、jを1増やす。jを増やした後、制御部41は、ステップS403からステップS404までの動作を実行し、その後に処理をステップS402に戻して再度jとmを比較する。すなわち、jが所定数(m)に満たない場合はステップS403に進み、同一Y位置でのBスキャンによって取得された干渉信号のIntensity計算を繰り返す。制御部41は、ステップS402においてjがm以上となった場合には、処理をステップS405に移し、走査位置yiにおける1回目のBスキャンからm回目のBスキャンによるそれぞれの干渉信号の信号処理を終了する。すなわち、制御部41は、ステップS405において、走査位置yiにおけるm回の走査分の干渉信号に基づくデータの抜き出しを終了する。
ステップS403において、制御部41は、j回目のBスキャンによって取得した干渉信号を記憶部42から読出し、読み出した干渉信号に対しフーリエ変換を行う。本実施形態では、制御部41は読み出した干渉信号に対し高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を適用する。ステップS404において、制御部41は、ステップS403にて実行したフーリエ変換によって得られる複素信号の絶対値を計算する。この値をIntensityと定義する。
ステップS405において、走査位置yiにおけるm回の走査分の干渉信号に基づくデータの抜き出しを終了すると、処理はステップS406に進む。
ステップS406において、制御部41は、mが1より大きい値であるか否かを判断する。mが1より大きければ処理はステップS407に進む。ここで、mは自然数であり、mが1以下、すなわち1である場合には、処理はステップS407からステップS411までをスキップする。なお、変形例として、制御部41は、ステップS406において、撮影モードがOCTAモードなどのクラスタ走査を行うモードかどうかを判断してもよい。この場合、撮影モードがクラスタ走査を行うモードである場合には処理はステップS407に進み、クラスタ走査を行わないモードでない場合には、処理はステップS407からステップS411までをスキップする。
ステップS407において、制御部41は、走査位置yiにおけるBスキャンによって得られた干渉信号に基づくmフレームのIntensity画像(以下、mフレームのBスキャン画像という。)の間で、画像の類似度を計算する。具体的には、制御部41はmフレームのBスキャン画像の内、任意の一枚をテンプレートとして選択し、残りのm−1フレームの画像との相関値を算出する。
ステップS408において、制御部41は走査位置yiにおけるmフレームのBスキャン画像間で各フレームの位置合わせを行う。
具体的には、まず制御部41は、mフレームの画像のうち任意の1枚をテンプレートとして選択する。制御部41は、テンプレートとして選択するフレームの画像として、mフレームの画像において互いに全ての組み合わせで相関を計算し、フレーム別に相関係数の和を求め、その和が最大となるフレームの画像を選択してもよい。
次に、制御部41は、フレーム毎にテンプレートと照合し、フレーム毎に位置ずれ量(δX、δY、δθ)を求める。具体的には、制御部41は、テンプレート画像の位置と角度を変えながら各フレームとの類似度を表す指標であるNormalized Cross−Correlation(NCC)を計算する。制御部41は、計算したNCCの値が最大となるときの、照合されるフレームの画像とテンプレート画像との位置の差を位置ずれ量として求める。なお、本実施形態では、画像間の類似度を表す指標は、照合されるフレームの画像とテンプレート画像の内の特徴の類似性を表す尺度であればよく、そのような尺度を示す任意の指標に種々変更が可能である。
制御部41は、求めた位置ずれ量(δX、δY、δθ)に応じて位置補正をテンプレート以外のm−1フレームに適用することで、フレームの位置合わせを行う。
ステップS409において、制御部41は、mフレームのIntensity画像を平均化し、Intensity平均化画像を生成する。ここで、制御部41は、走査群に含まれる複数回の走査によって得られた測定光の眼底Erからの戻り光と参照光との複数の干渉信号を加算平均することで、Intensity平均化画像(眼底の断層画像)を生成してもよい。
ステップS410において、制御部41は、撮影モードがOCTAモードであるか否かを判断する。撮影モードがOCTAモードである場合には処理はステップS411に進む。撮影モードがOCTAモードでない、すなわちOCTモードである場合には、処理はステップS411をスキップする。
撮影モードがOCTAモードである場合、ステップS410において制御部41はモーションコントラスト特徴量を計算する。本実施形態では、上述のように、mフレームのIntensity画像間において、同じ位置のピクセルごとに分散値を計算し、その分散値をモーションコントラスト特徴量とする。
ステップS412において、走査位置y1から走査位置ynまでのデータの抜き出しを終了すると、制御部41は信号処理フローを終了する。ステップS412を終了した時点で、すべてのY位置でのBスキャン画像におけるIntensity画像が得られる。特に、m>1である場合には、すべてのY位置でのBスキャン画像におけるIntensity平均画像が得られる。ここで、撮影モードがOCTモードである場合、このIntensity平均画像が所望の網膜の断層画像となる。また、撮影モードがOCTAモードである場合、さらにすべてのY位置でのBスキャン像におけるモーションコントラスト特徴量の3次元ボリュームデータが得られる。これが所望の3次元血流情報となる。なお、撮影モードがOCTAモードである場合、ステップS409をスキップし、3次元血流情報のみを取得するようにしてもよい。
[眼底移動量算出]
次に、被検眼の状態を観察するために測定光を被検眼の眼底部に照射する際、被検眼の動きに伴って生じる測定光照射位置のずれを算出する方法(眼底トラッキング)について図5に示すフローチャートを用いて説明する。図5は眼底トラッキングにおける眼底移動量算出のフローを示す。なお、眼底トラッキングにおける眼底移動量の算出フローは、OCT測定系とは別個のSLO測定系等を用いて眼底Erの移動量(眼底移動量)を得ることができる。そのため、眼底移動量の算出フローは、後述するOCT測定系を用いたトラッキング制御のフローとは非同期に処理することができる。
ステップS501において、コンピュータ40の制御部41はSLO測定系によって被検体120の眼底Erの二次元観察画像を取得する。具体的には、制御部41は、APD88から入力される眼底Erからの反射光に対応する信号を取得する。被検眼の眼底Erからの反射光はX走査スキャナー83およびY走査スキャナー86によって眼底上を継続して二次元的に走査されている。そのため、APD88から入力される反射光に対応する信号を合成することで、眼底の観察画像(以下、眼底画像という。)を得ることができる。
ステップS502において、コンピュータ40の取得部45(取得手段)は、記憶部42(記憶手段)に保存された以前の眼底画像と現在の眼底画像の2つの眼底画像を用い、眼底の移動量を示す情報を求める。具体的には、取得部45は、眼底画像上の着目領域の二次元(X、Y)方向の変位量(位置ずれ量)を検出することによって、眼底Erの二次元(X、Y)方向の移動量を算出し取得する。さらに、(X,Y)方向の変位のみでなく、回転方向の角度の変化量を算出し、移動量に含めてもよい。
ステップS503において、取得部45は、取得した眼底移動量を制御部41(記憶制御手段)に送り、制御部41は受け取った眼底移動量を記憶部42へ保存する。これは、後述するOCT測定系における走査位置の補正や再走査の際に眼底移動量を制御部41によって使用するためである。なお、制御部41は、既に以前の眼底移動量が記憶部42に保存されている場合には、保存されている眼底移動量を新たに求めた眼底移動量で更新する。この場合、記憶部42は順次新たな眼底移動量だけを保存すればよいため、眼底移動量の保存に要する記憶容量を少なくすることができる。なお、記憶部42は、所定数の過去の眼底移動量を保存してもよい。
ステップS504において、制御部41は、取得した眼底画像を次の移動量算出で用いるために記憶部42へ保存する。なお、制御部41は、既に以前の眼底画像が記憶部42に格納されている場合には、当該眼底画像を新たに取得した眼底画像で更新する。この場合、記憶部42は順次新たな眼底画像だけを保存すればよいため、眼底画像の保存に要する記憶容量を少なくすることができる。なお、記憶部42は、所定数の過去の眼底画像を保存してもよい。
取得部45は、X走査スキャナー83およびY走査スキャナー86によって眼底の2次元走査が行われる度に上記のフローによって眼底移動量を算出し、取得できる。これに関連し、制御部41は取得部45により眼底移動量が取得される度に、記憶部42に記憶された眼底移動量を更新することができる。
なお、本実施形態では点走査型SLOによる眼底画像を用いて眼底移動量算出を行っているが、他の手法を用いて、眼底移動量算出を実施しても良い。例えば、眼底を広範囲に照射可能な赤外光と赤外線CCDを組み合わせた二次元眼底画像を用いて眼底移動量算出を行ってもよい。また、光源から形成される任意のパターンを眼底に投影し、その反射光を用いて眼底移動量算出を行うことも可能である。
[走査位置の補正]
次に、眼底トラッキングにおける走査位置の補正について図6(a)および(b)を用いて説明する。補正部46は、眼底移動量が算出されている場合、算出された移動量だけそれまでの走査位置をオフセットした位置へ、照射光を照射するようにX走査スキャナー53およびY走査スキャナー56を移動させる。さらに、補正部46は、眼底移動量に回転方向の角度も含まれる場合、走査方向の補正も行う。それにより、OCT測定系では、X走査スキャナー53およびY走査スキャナー56を用いて、眼底Erが移動する前に走査された眼底Er上の部位と同じ部位を走査することができる。この走査位置の補正を行うタイミングについて、OCTモードとOCTAモードのそれぞれについて説明する。
図6(a)および(b)は眼底Er上の同一箇所のBスキャンを3回ずつ行う場合、すなわちmが3の場合における走査群601,602,603,611,612,613の走査軌跡の例を示したものである。2回目と3回目のBスキャンは理解しやすさのため、1回目のBスキャンからやや位置をずらして示されている。そのため、例えば走査群601における一本目のBスキャンと、その下の2本のBスキャンはいずれも同一部位である走査位置y1のBスキャンを表現したものである。なお、OCTモードでは、走査位置に起因するノイズなどを低減するために、意図的に走査位置をわずかにずらしてクラスタ走査してもよい。上述のように、このようなわずかにずらした走査位置であっても、本明細書においては「同じ走査位置」に含まれるものとする。なお、OCTモードおよびOCTAモードのいずれであっても、走査群に含まれる複数回の走査の走査間隔は、或る走査群(第1走査群)の最後の走査と当該走査群に時間的に連続する走査群(第2走査群)の最初の走査との走査間隔よりも短くすることができる。
図6(a)を参照して、OCTモードにおけるOCT測定系による走査位置の補正の例について説明する。図6(a)には、任意のBスキャンとBスキャンの間で走査位置の補正を行う場合の走査軌跡の例が示されている。この場合、補正部46は、走査群602における2回目のBスキャンと3回目のBスキャンの間で、眼底移動量に基づいてX走査スキャナー53およびY走査スキャナー56を移動させ、走査位置の補正を行っている。これにより、撮影中に眼底Erが移動した場合であっても、眼底Er上の同一部位を走査することができる。
一方、OCTAの撮影においては、図6(a)に示したような走査位置の補正では問題が生じる。OCTAでは、m回の走査(Bスキャン)を含む一走査群の走査(一クラスタ走査)にかけられる時間Δtは固定である必要がある。なぜなら、時間Δtが大きくなると、その間に発生する血流や眼底Erの移動が大きくなり、m回の走査によって得られた干渉信号間の相関の計算結果に悪影響を及ぼしてしまうからである。
例えば、時間Δtが大きくなると眼底Erの移動によりフォーカスの状態の変化が起こりやすくなる。OCTモードであれば、フォーカス状態の異なる複数の干渉信号であっても、Intensity平均化処理によってフォーカス状態が平均化された1枚の高精細な断層画像を得ることができる。しかし、OCTAモードでフォーカス状態の異なる複数の干渉信号を用いる場合、フォーカス状態の相違が干渉信号間の相関の低下として算出され、血管を明瞭に抽出できずOCTA画像の画質に悪影響を及ぼしてしまう。フォーカス状態の変化以外にも、瞳孔や睫毛による光束のけられ、角膜、水晶体、硝子体の混濁による干渉信号の損失など、様々な影響により相関は低下する。したがって、OCTAでは時間Δtはできる限り短く、また固定時間である必要がある。
しかしながら、眼底Erのトラッキング動作において走査位置の補正を行う際には、X走査スキャナー53およびY走査スキャナー56の移動に一定時間を要する。すなわち、m回の走査を含む一走査群について走査を行う間に眼底Erのトラッキング動作を行うと、一クラスタ走査を行うための時間Δtが一定とならない。したがって、OCTAモードでは、m回の走査を含む一走査群のうちで走査位置の補正を行うべきではない。
図6(b)を参照して、OCTAモードにおけるOCT測定系による走査位置の補正の例について説明する。図6(b)には、或る走査群(Bスキャン3回)と次の走査群(Bスキャン3回)の間でのみ、走査位置の補正を行う場合の走査軌跡の例が示されている。図6(b)に示されている例では、走査群612の3回目のBスキャンと、走査群613の1回目のBスキャンの間で走査位置が補正されている。眼底Erの移動を走査群612の2回目のBスキャンの間に検出した場合であっても、3回目のBスキャンが終了するまでは走査位置の補正を行わず、次の走査群613の1回目のBスキャンの前に走査位置の補正を行う。これにより、走査群611,612,613いずれのBスキャンにおいても、3回分のBスキャンに要する時間が一定となり、OCTAの画質に悪影響を及ぼすことなく走査位置の補正を行うことができる。
このように走査位置の補正を行うと、OCTAモードでは眼底Erの移動を検出してから走査位置を補正するまでの時間がOCTモードよりも長くなる。しかし、その間に発生する眼底Erの移動は多くの場合充分小さいため、前述した干渉信号処理の図4のステップS408の画像の位置合せによって少なくともBスキャン方向については眼底Erの移動を補正することができる。
なお、OCTAモードにおいて、クロススキャンのスキャンパターンを用いる場合でも、上記と同様に、クラスタ走査中は走査位置の補正を行わず、後続のクラスタ走査を行う際に走査位置の補正を行う。すなわち、この場合には、クロススキャンの一方の走査位置における走査群の間では走査位置の補正を行わず、他方の走査位置における走査群の最初のBスキャンの前に走査位置の補正を行う。これにより、時間Δtを一定に保つことができ、OCTAの画質に悪影響を及ぼすことなく眼底Erの移動に応じた走査位置の補正を行うことができる。
[再走査]
以上で説明したように、眼底Erの移動があった場合でも走査位置の補正によって眼底Erの同一部位の走査を継続することができる。しかし、撮影中に眼底Erが急激に大きく移動した場合、走査位置の補正のみでは不充分である場合がある。なぜなら、走査位置の補正は眼底Erが移動した後に行われるため、眼底Erが移動している最中は走査位置が補正されないからである。これに対し、本実施形態では、眼底Erの移動が急激で大きい場合は、コンピュータ40の補正部46によって、眼底Erの移動が生じた際に走査していた走査位置を再走査するようにX走査スキャナー53およびY走査スキャナー56を制御する。
再走査を行う妥当な範囲は、眼底Erの移動量算出レートと、OCT測定系の走査部によるBスキャンレートから計算される。SLO測定系の眼底画像のフレームレートはX走査スキャナー83およびY走査スキャナー86の駆動速度に依存する。本実施形態における眼底画像の1フレームはおよそ50ミリ秒である。眼底Erの移動量の算出に要する計算時間は50ミリ秒に比べて充分短いため、眼底Erの移動量の算出は50ミリ秒ごとに行われると考えてよい。一方、Bスキャンの所要時間はAスキャンあたりの所要時間とAスキャンの数に依存する。本実施形態では、Aスキャンは1回あたりおよそ10マイクロ秒であり、Bスキャンは1000Aスキャンから成る。よって、Bスキャンの所要時間はおよそ10ミリ秒である。したがって、本実施形態ではSLOの観察画像から眼底Erの移動量を1回算出する間にBスキャンがおよそ5回実行される。
OCTモードとOCTAモードの再走査について図7を用いて説明する。図7(a)および(b)はmを3としたときの走査群701,702,703,711,712,713を示したものである。この中で、再走査を行うBスキャンが点線で表現されている。
図7(a)を参照して、OCTモードでOCT測定系における再走査を行う場合の例について説明する。図7(a)に示す例では、走査群701の2回目から走査群702の3回目の間で眼底Erの移動が発生したため、その間の5回のBスキャンが再走査の対象となる。
しかし、OCTAモードにおいては、この再走査では問題が発生する。なぜなら、OCTAモードでは前述したように固定された時間Δtの間にm回のBスキャンを行う必要があるからである。OCTAモードで図7(a)に示されるような再走査を行うと、走査群701の1回目のBスキャンの走査時刻と、2回目および3回目のBスキャンの走査時刻が大きく異なるため、一走査群を走査するための時間Δtが大幅に長くなってしまう。
ここで、例えば、走査群701の1回目のBスキャンの走査時刻と2回目および3回目のBスキャンの走査時刻の間で被検眼のフォーカス状態が変化する場合を考える。この場合には、1回目のBスキャンによって取得した干渉信号と、2回目および3回目のBスキャンによって取得した干渉信号は大きく異なるものとなり、干渉信号間の相関に悪影響を及ぼす。
図7(b)を参照して、OCTAモードでOCT測定系における再走査を行う場合の例について説明する。眼底Erの移動が走査群701の2回目のBスキャンから走査群702の3回目のBスキャン間で発生した場合であっても、再走査の対象は走査群701の1回目のBスキャンからとなる。このようにOCTAモードでは、一走査群におけるm回のBスキャンのうち一部が再走査の対象となった場合、m回全てのBスキャンについて再走査する。
再走査を行うと撮影時間が長くなるが、再走査を行うかどうかを判断する眼底Erの移動量の閾値を適切に設定することで、撮影の長時間化を防ぐことができる。
[トラッキング制御の流れ]
以上で説明したOCT測定系における眼底Erのトラッキング制御による走査位置の補正および再走査の流れについて図8に示すフローチャートを用いて説明する。図8は、トラッキング制御の流れを示すフローチャートである。
ステップS801において、検者はコンピュータ40上の図示しないスイッチを操作してOCT測定系による撮影を開始する。
ステップS802において、コンピュータ40の制御部41は、OCT装置100の選択されている現在の撮影モードがOCTAモードであるかどうかを判断する。
撮影モードがOCTAモードである場合、ステップS803において制御部41はX走査スキャナー53およびY走査スキャナー56の駆動を制御し、Bスキャンをm回実行する。その後、処理はステップS805に進む。
OCTAモードでない場合、すなわちOCTモードである場合はステップS804において、コンピュータ40はX走査スキャナー53およびY走査スキャナー56の駆動を制御し、Bスキャンを1回実行する。その後、処理はステップS805に進む。
次に、ステップS805において、制御部41は走査中に眼底Erの移動が発生したかどうかを判定する。ここで、制御部41は、図5のS503において保存された眼底移動量を記憶部42から読み出し、値が0であるかどうかを判定する。あるいは、一定の閾値を設けて、記憶部42に格納された眼底移動量が閾値以上だった場合に、制御部41によって眼底Erの移動ありと判断してもよい。眼底Erの移動なしと判定した場合、処理はステップS809に遷移する。なお、図8に示す眼底Erのトラッキング制御と図5に示す眼底移動量の算出は、上述したように非同期に行われる。そのため、ステップS805において、制御部41は、取得部45によって取得され制御部41によって更新された、記憶部42に記憶されている最新の眼底移動量を読み出し、眼底Erの移動が発生したかどうかを判定することができる。
眼底Erの移動ありと判定した場合、制御部41はステップS806において、その眼底移動量が閾値以上かどうかを判定する。この閾値は再走査を行うかどうかを判断するための閾値である。眼底移動量が閾値未満だった場合、処理はステップS808に遷移する。
眼底移動量が閾値以上だった場合、ステップS807において、制御部41は走査していた走査位置を後で再走査するために、再走査すべき走査を示すインデックスkを記憶部42へ保存する。ここで、再走査すべき走査を示すインデックスkは、OCTモードでは任意のBスキャンを示すインデックス、OCTAモードではm回のBスキャンを1単位とした走査群を示すインデックスである。
ステップS808において、補正部46は眼底Erの移動量に応じてX走査スキャナー53およびY走査スキャナー56の走査位置を補正する。この際、補正部46は、ステップS805において制御部41が読み出した眼底移動量を用いて走査位置を補正する。なお、補正部46が用いるデータは眼底移動量に限られず、制御部41等で眼底移動量に基づいて予め求めたX走査スキャナー53およびY走査スキャナー56による走査位置の補正値等、トラッキングに関する他のデータでもよい。
ステップS809において、制御部41はX走査スキャナー53およびY走査スキャナー56を次の走査位置へ移動させる。
ステップS810において、制御部41は撮影処理に要される全てのBスキャンが終了したかどうかを判定する。まだ終了していないBスキャンがある場合、処理はステップS802に戻る。
全てのBスキャンが終了すると、ステップS811において、制御部41は再走査すべき走査のインデックスkが記憶部42に保存されているかどうかを確認する。なお、再走査が何度も繰り返されると撮影時間が長くなり被検者の負担が増えるため、再走査の回数に上限を設けてもよい。その場合、再走査の回数が上限に達した場合は再走査すべき走査のインデックスkが記憶部42に保存されていても、処理はステップS813へ遷移する。
インデックスkが記憶部42に保存されている場合には、ステップS812において、制御部41はインデックスkに基づいて再走査すべき走査を設定し、ステップS802に戻る。インデックスkが記憶部42に保存されていない場合には、ステップS813において、制御部41は前述した干渉信号の処理を行う。なお、制御部41は、記憶部42に複数のインデックスkが保存されている場合には、保存されている全てのインデックスkに対応する走査を再捜査すべき走査として設定することができる。
最後に制御部41はステップS814において、ステップS813で作成したOCT断層画像またはOCTA画像を表示部70の画面に表示させる。
このような制御を行うことにより、OCT装置100は、撮影中に被検眼の移動があった場合であっても、撮影モード毎に適切なタイミングでトラッキング動作を行うことができる。そのため、OCT装置100では、上記トラッキング制御における走査位置の補正や再走査を行うことで、所望の部位の高精細な断層画像やOCTA画像を得ることができる。さらに、OCT装置100では、走査位置の補正を的確に行うことで、必要な再走査の回数を最小限に抑え、撮影の長時間化を防ぐことができる。
上記のように、本実施形態によるOCT装置100は、被検眼の眼底Erに対して測定光を走査するX走査スキャナー53およびY走査スキャナー56と、OCTモードおよびOCTAモードのうち1の撮影モードを選択する撮影モード選択部43とを備える。また、OCT装置100は、測定光の走査位置を補正する補正部46を備える。補正部46は、OCTモードが選択された場合には各走査間で測定光の走査位置を補正し、OCTAモードが選択された場合には各走査間で測定光の走査位置を補正することなく複数回の走査を含む走査群間で測定光の走査位置を補正する。OCT装置100は、当該構成により、撮影モード毎に、トラッキング動作における走査位置の補正を適切なタイミングに行うことができる。
さらに、OCT装置100は、測定光の眼底Erからの戻り光と参照光とに基づいて眼底Erの断層画像を生成するOCT撮像系と、眼底Erの正面画像を生成するSLO撮像系と備える。また、OCT装置100は、SLO撮像系によって生成された複数の正面画像に基づいて被検眼の移動量を示す情報を取得する取得部45と、移動量を示す情報を記憶する記憶部42を備える。さらに、OCT装置100は取得部45により移動量を示す情報が取得される度に記憶部42に記憶された移動量を示す情報を更新する制御部41を備える。ここで、補正部46は、OCTAモードが選択された場合には、走査群における最後の走査が終了した段階で記憶部42に記憶されている移動量を示す情報に基づいて走査群間で測定光の走査位置を補正する。これにより、OCT装置100では、補正部46による測定光の走査位置の補正を取得部45による移動量の取得と非同期に行うことができる。従って、OCT装置100では、走査位置の補正と眼底移動量の取得を同期して行うための煩雑な処理を必要とせずに、撮影モード毎に、トラッキング動作における走査位置の補正を適切なタイミングに行うことができる。
また、OCT装置100は、OCTAモードにおいて、測定光の走査範囲、走査群における走査回数および測定光の走査解像度の少なくとも1つを変更する変更部44を更に備える。このため、OCT装置100では、OCTAモードにおいて、検者が望むように、測定光の走査範囲、走査群における走査回数および測定光の走査解像度を変更することができる。
なお、本実施形態ではOCTモードとOCTAモードで走査位置の補正や再走査の制御を切り替えているが、これに限定されるものではない。例えば、OCTモードであってもスキャンパターンによっては同一部位の走査時間や相関を重視し、その間の走査位置の補正を行わない制御を行ってもよい。また、走査位置の補正と再走査に加えて、さらにフォーカス制御、ゲート制御、画面操作など様々な制御をモードによって切り替えてもよい。
さらに、本実施形態では、光分割手段としてカプラを使用したファイバー光学系を用いているが、コリメータとビームスプリッタを使用した空間光学系を用いてもよい。また、走査部として、ガルバノミラーから構成されたX走査スキャナーおよびY走査スキャナーを用いたが、例えばポリゴンミラーや共振ミラーなどを用いて走査部の各スキャナーを構成してもよい。
また、本実施形態においては、撮影モードをOCTモード(第1撮影モード)とOCTAモード(第2撮影モード)で分けたが撮影モードはこれらに限られない。例えば、撮影モードを、シングル走査を行うシングル撮影モード(第1撮影モード)とクラスタ走査を行うクラスタ撮影モード(第2撮影モード)に分けてもよい。この場合、クラスタ撮影モードには、OCTA画像の撮影を行うモードの他に、クラスタ走査を行ってIntensity平均化画像の撮影を行うモードも含まれる。Intensity平均化画像の撮影を行うモードでは、走査群に含まれる複数回の走査によって得られた測定光の眼底Erからの戻り光と参照光との複数の干渉信号を加算平均することで、眼底Erの断層画像が生成することができる。この場合においても、上記と同様に、シングル撮影モードではBスキャン間でトラッキングを行い、クラスタ撮影モードでは走査群間でトラッキング動作を行う。これにより、撮影モード毎にトラッキング動作における走査位置の補正を適切なタイミングで行うことができる。なお、クラスタ撮影モードにおいて、クロススキャンのスキャンパターンを用いる場合には、前述したOCTAモードのクロススキャンに関する走査位置の補正処理を行うことで、同様の効果を奏することができる。
以上、実施形態を参照して本発明について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の趣旨に反しない範囲で変更された発明、および本発明と均等な発明も本発明に含まれる。また、上述の各実施形態および変形例は、本発明の趣旨に反しない範囲で適宜組み合わせることができる。
53,56:走査部(走査手段)、43:撮影モード選択部(選択手段)、46:補正部(補正手段)、100:OCT装置(眼科装置)

Claims (8)

  1. 被検眼の眼底に対して測定光を走査する走査手段と、
    第1撮影モードおよび前記第1撮影モードとは異なる第2撮影モードのうち1の撮影モードを選択する選択手段と、
    前記第1撮影モードが選択された場合には各走査間で前記測定光の走査位置を補正し、前記第2撮影モードが選択された場合には各走査間で前記測定光の走査位置を補正することなく複数回の走査を含む走査群間で前記測定光の走査位置を補正する補正手段と、
    を備える、眼科装置。
  2. 前記測定光の前記眼底からの戻り光と参照光とに基づいて前記眼底の断層画像を生成する第1生成手段と、
    前記断層画像とは異なる前記眼底の正面画像を生成する第2生成手段と、
    前記第2生成手段によって生成された複数の正面画像に基づいて前記被検眼の移動量を示す情報を取得する取得手段と、
    前記情報を記憶する記憶手段と、
    前記取得手段により前記情報が取得される度に前記記憶手段に記憶された前記情報を更新する記憶制御手段と、
    を更に備え、
    前記補正手段は、前記第2撮影モードが選択された場合には、前記走査群における最後の走査が終了した段階で前記記憶手段に記憶されている前記情報に基づいて前記走査群間で前記測定光の走査位置を補正する、請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記第2撮影モードにおいて、前記測定光の走査範囲、前記走査群における走査回数および前記測定光の走査解像度の少なくとも1つを変更する変更手段を更に備える、請求項1または請求項2に記載の眼科装置。
  4. 前記第2撮影モードはOCTA画像を撮影するモードであり、前記第1撮影モードはOCTA画像以外の画像を撮影するモードである、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の眼科装置。
  5. 前記第2撮影モードにおいて、前記走査群に含まれる複数回の走査によって得られた前記測定光の前記眼底からの戻り光と参照光との複数の干渉信号に基づいて、前記OCTA画像が生成される、請求項4に記載の眼科装置。
  6. 前記第2撮影モードにおいて、前記走査群に含まれる複数回の走査によって得られた前記測定光の前記眼底からの戻り光と参照光との複数の干渉信号を加算平均することで、前記眼底の断層画像が生成される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の眼科装置。
  7. 前記走査群に含まれる複数回の走査の走査間隔は、第1走査群の最後の走査と第1走査群に時間的に連続する第2走査群の最初の走査との走査間隔よりも短い、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の眼科装置。
  8. 走査手段によって、被検眼の眼底に対して測定光を走査する走査ステップと、
    撮影モード選択手段によって、第1撮影モードおよび前記第1撮影モードとは異なる第2撮影モードのうち1の撮影モードを選択する選択ステップと、
    補正手段によって、前記第1撮影モードが選択された場合には各走査間で前記測定光の走査位置を補正し、前記第2撮影モードが選択された場合には各走査間で前記測定光の走査位置を補正することなく複数回の走査を含む走査群間で前記測定光の走査位置を補正する補正ステップと、
    を含む、前記被検眼の眼底を撮影する撮像方法。
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