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JP2017142616A - 順番管理システム、順番管理装置およびプログラム - Google Patents

順番管理システム、順番管理装置およびプログラム Download PDF

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JP2017142616A JP2016022952A JP2016022952A JP2017142616A JP 2017142616 A JP2017142616 A JP 2017142616A JP 2016022952 A JP2016022952 A JP 2016022952A JP 2016022952 A JP2016022952 A JP 2016022952A JP 2017142616 A JP2017142616 A JP 2017142616A
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Abstract

【課題】一般の顧客の順番待ちに対し、特定の顧客の順番を優先して受け付けることができる順番管理システム等を提供する。
【解決手段】新規の順番待ちの入力操作を受け付ける受付端末と、各順番待ちのステータスの変更操作を受け付ける順番管理端末と、受付端末および順番管理端末と通信ネットワークを介して接続され、受付情報およびステータス変更情報から送信される情報に基づいて順番待ちを管理する順番管理サーバとを備え、順番管理サーバは、受付端末が受け付けた順番待ちを受付時刻順に並べたテーブルを作成するテーブル作成部と、通信ネットワークを介して当該順番管理サーバと接続可能な端末装置から入力される予約情報に基づいて、受付端末とは別に新規の順番待ちを受け付ける受付処理部と、予約情報が所定の条件を満たす場合に、該予約情報に対応する順番待ちを、テーブルにおける順番待ちの並び順の所定の順位に挿入する割込み処理部とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レストラン、店舗、銀行、病院、役所等の施設における顧客の順番待ちを管理する管理技術に関する。
従来、レストラン、店舗、銀行、病院、役所等の施設においては、サービスを待つ顧客の順番を管理するための種々のシステムが採用されている。例えば、特許文献1には、順番待ち管理装置にレストランの予約者の順番待ち情報を入力し、予約者の数の席が空いたときに、順番待ち管理装置から予約者の携帯電話機に対して順番到来情報を通知する順番待ち管理システムが開示されている。
特開2004−94380号公報
例えば特許文献1のような従来のシステムにおいては、顧客が施設を訪れた順に受付を行う。そのため、施設を頻繁に利用する所謂お得意様や、車いすの利用者など特別なサポートを必要とする顧客であっても、他の一般の顧客と同様に順番待ちをしなくてはならない。しかし、施設側には、このような特定の顧客の順番を一般の顧客よりも優先して受け付け、長時間待たせることなくサービスを提供したいという要望がある。また、中には、追加の費用がかかっても良いから早く席に案内してほしいという顧客もいるため、施設側にも、そのような顧客に対応することでサービスの差別化を図りたいという要望がある。
本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、一般の顧客の順番待ちに対し、特定の顧客の順番を優先して受け付けることができる順番管理システム、順番管理装置およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
本発明の一態様である順番管理システムは、施設における顧客の順番待ちを管理する順番管理システムであって、新規の順番待ちの入力操作を受け付け、該順番待ちを受け付けた旨を表す受付情報を生成する受付端末と、各順番待ちの状況を表す順番待ちステータスの変更操作を受け付け、該順番待ちステータスを変更した旨を表すステータス変更情報を生成する順番管理端末と、前記受付端末および前記順番管理端末と通信ネットワークを介して接続され、前記受付情報および前記ステータス変更情報に基づいて順番待ちを管理する順番管理サーバと、を備え、前記順番管理サーバは、前記受付端末が受け付けた順番待ちを受付時刻順に並べたテーブルを作成するテーブル作成部と、前記通信ネットワークを介して当該順番管理サーバと接続可能な端末装置から入力される予約情報に基づいて、前記受付端末とは別に新規の順番待ちを受け付ける受付処理部と、前記予約情報が所定の条件を満たす場合に、該予約情報に対応する順番待ちを、前記テーブルにおける順番待ちの並び順の所定の順位に挿入する割込み処理部と、を有するものである。
また、順番管理システムにおいて、前記所定の条件は、前記予約情報が前記顧客に予め与えられた特典を特定するための識別情報を含むことであっても良い。
また、順番管理システムにおいて、前記割込み処理部は、前記予約情報に対応する順番待ちを前記並び順の先頭に挿入しても良い。
また、順番管理システムにおいて、前記割込み処理部は、前記予約情報が予約時間を指定する情報を含む場合、前記テーブルに並べられた各順番待ちの順番が到来する時刻を見積り、該見積もった時刻に基づいて、前記予約情報に対応する順番待ちを前記並び順に挿入する際の順位を決定しても良い。
また、順番管理システムにおいて、前記順番管理サーバは、前記特典を特定するための識別情報と、前記特典の利用状況を表す利用ステータスとを格納する特典管理データベースと、前記特典管理データベースを管理する特典管理部と、をさらに有し、前記利用ステータスは、前記特典がまだ利用されていない状態である第1ステータスと、前記特典の利用を伴う順番待ちが受け付けられている状態である第2ステータスと、前記特典が利用済みの状態である第3ステータスと、を含み、前記特典管理部は、前記特典の利用を伴う順番待ちが前記並び順に挿入された際に、当該特典の利用ステータスを前記第1ステータスから前記第2ステータスに変更し、前記特典の利用を伴う順番待ちの順番が到来した際に、当該特典の利用ステータスを前記第2ステータスから前記第3ステータスに変更しても良い。
また、順番管理システムにおいて、前記特典管理部は、前記特典の利用を伴う順番待ちが前記並び順に挿入された後でキャンセルされた場合、当該特典の利用ステータスを前記第2ステータスから前記第1ステータスに変更しても良い。
本発明の別の態様である順番管理装置は、施設における顧客の順番待ちを管理する順番管理システムにおいて用いられる順番管理装置であって、新規の順番待ちの入力操作を受け付け、該順番待ちを受け付けた旨を表す受付情報を生成する受付端末、および各順番待ちの状況を表す順番待ちステータスの変更操作を受け付け、該順番待ちステータスを変更した旨を表すステータス変更情報を生成する順番管理端末との間で通信ネットワークを介して情報の送受信を行う通信インタフェースと、前記受付端末が受け付けた順番待ちを受付時刻順に並べたテーブルを作成するテーブル作成部と、前記通信ネットワークを介して当該順番管理装置と接続可能な端末装置から入力される予約情報に基づいて、前記受付端末とは別に新規の順番待ちを受け付ける受付処理部と、前記予約情報が所定の条件を満たす場合に、該予約情報に対応する順番待ちを、前記テーブルにおける順番待ちの並び順の所定の順位に挿入する割込み処理部と、を備えるものである。
本発明のさらに別の態様であるプログラムは、施設における顧客の順番待ちを管理する順番管理システムにおいて用いられる順番管理装置に実行させるプログラムであって、前記順番管理装置は、新規の順番待ちの入力操作を受け付け、該順番待ちを受け付けた旨を表す受付情報を生成する受付端末、および各順番待ちの状況を表す順番待ちステータスの変更操作を受け付け、該順番待ちステータスを変更した旨を表すステータス変更情報を生成する順番管理端末と、通信ネットワークを介して接続され、前記受付端末が受け付けた順番待ちを受付時刻順に並べたテーブルを作成するステップ(a)と、前記通信ネットワークを介して前記順番管理装置と接続可能な端末装置から入力される予約情報に基づいて、前記受付端末とは別に新規の順番待ちを受け付けるステップ(b)と、前記予約情報が所定の条件を満たす場合に、該予約情報に対応する順番待ちを、前記テーブルにおける順番待ちの並び順の所定の順位に挿入するステップ(c)と、を実行させるものである。
本発明によれば、顧客の端末から送信された予約情報が所定の条件を満たす場合に、該予約情報に対応する順番待ちを、受付端末によって受け付けられた順番待ちの並び順の所定の順位に挿入するので、一般の顧客の順番待ちに対し、特定の顧客の順番を優先して受け付けることが可能となる。
本発明の実施形態に係る順番管理システムの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る受付端末および順番管理端末の主要構成を示すブロック図である。 モード切換ウィンドウを例示した図である。 お客様モードにおける操作画面(受付画面)を例示した図である。 店員モードにおける操作画面(ステータス操作画面)を例示した図である。 本発明の実施形態に係る順番管理サーバの主要構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る順番管理システムの動作を示すシーケンス図である。 顧客の端末装置の画面(ログイン画面)を例示した図である。 顧客の端末装置の画面(予約開始画面)を例示した図である。 顧客の端末装置の画面(予約時間入力画面)を例示した図である。 顧客の端末装置の画面(チケット番号入力画面)を例示した図である。 顧客の端末装置の画面(予約完了画面)を例示した図である。 順番待ちの割込処理がなされたステータス操作画面を例示した図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
実施の形態
本実施形態では、順番待ちを管理する施設としてレストランを例に説明するが、これに限る趣旨ではなく、本発明に係る順番管理システムは、店舗、銀行、病院、役所など、訪れた顧客に対し順番に従って応対するあらゆる施設に適用可能である。
(1)実施形態の構成
図1は、本実施形態に係る順番管理システム1の概略構成を示す図である。
順番管理システム1は、レストラン等の施設を訪れた顧客の順番待ちを管理するシステムである。同図に示すように、順番管理システム1は、順番待ちの入力操作を受け付ける受付端末100と、順番待ちの受付伝票(番号券)を印刷するプリンタ200と、順番待ち状況(ステータス)を表示すると共に順番待ちステータスの変更操作を受け付ける順番管理端末300と、順番待ちを管理する順番管理サーバ400とを備える。このうち、受付端末100と順番管理端末300と順番管理サーバ400とは、通信ネットワークNを介して接続される。また、通信ネットワークNには、顧客が自身で操作可能な端末装置である顧客端末500も接続される。顧客端末500は、例えば、顧客が携帯するスマートフォンや携帯電話等の携帯端末、タブレット端末、あるいはパーソナルコンピュータである。
ここで、図1においては、受付端末100および順番管理端末300を1台ずつ図示しているが、これに限る趣旨ではなく、これらの機器を複数台ずつ設けて通信ネットワークNに接続してもよい。例えば、1つのレストランに受付端末100および順番管理端末300を複数台ずつ設置しても良いし、同じ系列の複数の支店に、受付端末100および順番管理端末300を1台ずつまたは複数台ずつ設置しても良い。受付端末100および順番管理端末300には、各機器が設置された施設を特定するための識別情報として施設IDが与えられている。
通信ネットワークNは、受付端末100、順番管理端末300、順番管理サーバ400および顧客端末500の間で相互に情報を送受信可能な通信網を含む。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
図2は、受付端末100および順番管理端末300の主要構成を示すブロック図である。受付端末100および順番管理端末300としては、タブレット端末、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、スマートフォン、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)など、通信ネットワークを介して他の通信機器とデータの授受が可能なあらゆる端末装置を利用することができる。本実施形態においては、図2に示すタブレット端末110に専用のアプリケーションをインストールし、このアプリケーションの実行中における動作モードを切り換えることにより、タブレット端末110を受付端末100または順番管理端末300として使用する。動作モードについては後述する。
タブレット端末110は、通信インタフェース120と、入力部130と、表示部140と、記憶部150と、プロセッサ160とを備える。
通信インタフェース120は、タブレット端末110を通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークN上の他の端末と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース120は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。
入力部130は、各種操作ボタンやタッチパネル131等の入力デバイスであり、新規顧客の順番待ちの受付や、順番待ちのステータスの変更等の入力操作を受け付ける。
表示部140は、例えば液晶ディスプレイにより構成され、順番待ちを受け付けるための操作画面や順番待ち状況等を表示する。
記憶部150は、例えば、物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。物理デバイスは、例えば、ディスクドライブまたは半導体メモリ(ROM、RAMなど)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶部150は、複数の物理デバイスを1つの論理デバイスにマッピングして構築してもよいし、1つの物理デバイスを複数の論理デバイスにマッピングして構築してもよい。
記憶部150は、オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、各種データ等を記憶する。ドライバプログラムとしては、例えば、通信インタフェース120を制御するための通信インタフェースドライバプログラム等がある。また、記憶部150は、これら各種プログラムや各種データのほか、プロセッサ160が実行することにより、顧客の順番待ちを管理するための順番管理アプリケーションAP1を記憶している。
プロセッサ160は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット(CPUなど)および各種レジスタから構成され、記憶部150に格納されている各種プログラムを実行することでタブレット端末110の各部を中枢的に制御する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。
プロセッサ160が順番管理アプリケーションAP1を実行することにより実現される機能部には、施設を訪れた顧客にタブレット端末110を操作させて順番待ちの受付を行うお客様モードを実行するお客様モード実行部161と、施設の店員や管理者にタブレット端末110を操作させて順番待ちステータスを管理する店員モードを実行する店員モード実行部162と、お客様モードと店員モードとを切り換えるモード切換部163とが含まれる。この他、タブレット端末110を大型の外部ディスプレイに接続し、順番待ち状況の一覧等をこの外部ディスプレイに表示させるモードを設けても良い。
図3は、表示部140に表示されるモード切換ウィンドウを例示した図である。図3に示すように、モード切換ウィンドウM1には、お客様モードを選択するためのボタンm11と、店員モードを選択するためのボタンm12と、変更内容を決定するための変更ボタンm13と、モード切換ウィンドウM1を閉じるための操作ボタンm14とが設けられている。
モード切換操作は、施設の店員や管理者などの操作権限を有する者によって行われる。操作権限を有する者が正しい施設IDおよびパスコードをタブレット端末110に入力し、認証に成功すると、モード切換部163は、図3に示すモード切換ウィンドウM1を表示部140に表示する。操作権限を有する者がタッチパネル131を操作することにより、お客様モードと店員モードと外部ディスプレイモードとのいずれかを選択し、モード切換ウィンドウM1を閉じると、選択されたモードが当該タブレット端末110に設定される。
<お客様モード>
お客様モードは、現在の順番待ち状況の概要を表示すると共に、施設を訪れた顧客にタッチパネル131を操作させることで新規の順番待ちの入力を受け付け可能とするモードである。
図4は、お客様モード実行部161の制御の下で表示部140に表示される操作画面を例示した図であり、タッチパネル131の操作により新規の順番待ちを受け付ける受付画面M2を示している。受付画面M2は、順番待ちをしている顧客(グループ)にそれぞれ与えられる受付番号のリストが表示される番号リスト表示欄m21と、順番待ちをしているグループの数(待ち組数)が表示される待ち組数表示欄m22と、受付開始ボタンm23とを含む。なお、待ち組数の代わりに、あるいは待ち組数と共に、待ち時間の目安を表示しても良い。
なお、いかなる項目を入力対象とするかについては、施設の管理者等の意向に応じて決定すればよい。例えば、銀行、病院、役所等の施設においては、複数の受付項目(例えば銀行の場合、口座開設、出入金取引、融資相談等)を設け、受付項目別に順番待ちを受け付けることとしても良い。また、レストランの場合には、希望する席のタイプ(テーブル席、カウンター等)を入力させるようにしても良い。
お客様モード実行部161は、上述した受付画面M2を表示部140に表示させると共に、順番管理サーバ400から最新の順番待ちステータスに関する情報(以下、ステータス情報という)を受信し、このステータス情報に基づいて、番号リストを更新する。
また、お客様モード実行部161は、受付画面M2の受付開始ボタンm23に所定の操作(例えばタップ操作)がなされると、新規の順番待ちを受け付けた旨を示す受付情報を生成し、通信ネットワークNを介して順番管理サーバ400に送信する。受付情報には、受付番号、受付時刻、人数等が含まれる。
なお、本実施形態においては、順番待ちをする顧客に与えられる識別情報として受付番号を用いるが、識別情報はこれに限定されない。例えば、アルファベットや仮名等の符号、数字とアルファベット若しくは仮名の組み合わせ、または顧客に入力させた特定の語(例えば姓や名)等を用いることができる。また、受付番号を用いる場合であっても、必ずしも連番(昇順)の数字を用いる必要はなく、ランダムに発行した数字であっても良い。
さらに、お客様モード実行部161は、順番待ちの受付が完了した際に、受付番号が表示された受付伝票(番号表)をプリンタ200に出力させる。あるいは、お客様モード実行部161は、受付操作を行った顧客が所持する携帯電話やスマートフォン等の携帯端末に受付番号を送信し、画面に表示させても良い。
<店員モード>
店員モードは、受付番号ごとに順番待ちステータスを表示すると共に、施設の店員にタッチパネル131を操作させることで順番待ちステータスの変更を受け付けるモードである。
図5は、店員モード実行部162の制御の下で表示部140に表示される操作画面を例示した図であり、タッチパネル131の操作により順番待ちステータスの更新を受け付けるステータス操作画面M3を示している。ステータス操作画面M3は、順番待ちをする顧客(グループ)に与えられた受付番号がリスト形式で表示されるリスト表示欄m31と、現在呼出中の受付番号が表示される呼出番号表示欄m34と、店員が順番待ちを受け付ける際に操作される受付ボタンm35とを含む。
リスト表示欄m31の各行m32には、受付番号と、受付時刻と、1グループの人数と、現在の順番待ちステータスとが表示されている。店員モード実行部162は、最新のステータス情報を順番管理サーバ400から受信すると、受信したステータス情報に基づいて、リスト表示欄m31を更新する。
ここで、順番待ちステータスには、まだ顧客の順番が到来していない状態である「未呼出」と、順番が到来して顧客を呼び出している状態である「呼出中」と、呼び出した顧客を席に案内した状態である「案内済」とがある。
本実施形態においては、順番待ちステータスを変更するための操作ボタン群m33が、所定の操作により各行m32に表示されるようになっている。操作ボタン群m33を表示させるための操作としては、例えば、ステータスの変更対象とする行を右から左へとスワイプする操作が挙げられる。なお、図5は、受付番号「104」の行m32に対して操作ボタン群m33を表示させた状態を示している。
操作ボタン群m33のうち、「取消」は、順番待ちをキャンセルすることを意味する。「変更」は、いったん入力された順番待ちの詳細(人数等)を変更することを意味する。「呼出」は、順番が到来した顧客を呼び出すことを意味する。具体的には、順番が到来した受付番号をディスプレイに表示したり、顧客が携帯する端末に電話やメールなどで通知したりする。この操作により、順番待ちステータスが、「未呼出」から「呼出中」に変更される。「案内」は、順番が到来した顧客を受付窓口等に案内したことを意味する。この操作により、順番待ちステータスが、「呼出中」から「案内済」に変更される。なお、変更操作は、「取消」、「変更」、「呼出」、「案内」に限定する趣旨ではなく、施設の業務形態等に応じて、管理者等が適宜設定および変更することが可能である。
店員モード実行部162は、ステータス操作画面M3の操作ボタン群m33のいずれかに対して所定の操作(例えばタップ操作)がなされると、順番待ちステータスの変更を指示するステータス変更情報を生成し、通信ネットワークNを介して順番管理サーバ400に送信する。
また、店員モードにおいて、店員が顧客と対話しながら新規の順番待ちの受付を行うことも可能である。この場合、受付ボタンm35に対して所定の操作(例えばタップ操作)がなされると、店員モード実行部162は新規の受付動作を開始させる。
本実施形態においては、タブレット端末110に順番管理アプリケーションAP1を実装し、お客様モードに設定したタブレット端末110を受付端末100として使用し、店員モードに設定したタブレット端末110を順番管理端末300として使用する。受付端末100として使用するタブレット端末110と、順番管理端末300として使用するタブレット端末110とは同じ機種であっても良いし、異なる機種であっても良い。
図6は、順番管理サーバ400の主要構成を示すブロック図である。順番管理サーバ400は、例えば、演算処理能力の高いコンピュータによって構成され、所定のプログラムを実行することにより、受付端末100および順番管理端末300と連携して順番待ちを管理するサーバ機能を実現するものである。ここで、順番管理サーバ400を構成するコンピュータは、必ずしも1台である必要はなく、通信ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。
図6に示すように、順番管理サーバ400は、通信インタフェース410と、記憶部420と、プロセッサ430とを備える。
通信インタフェース410は、通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークN上の他の端末と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース410は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。
記憶部420は、例えば、物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。物理デバイスは、例えば、ディスクドライブまたは半導体メモリ(ROM、RAMなど)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶部420は、複数の物理デバイスを1つの論理デバイスにマッピングして構築してもよいし、1つの物理デバイスを複数の論理デバイスにマッピングして構築してもよい。
記憶部420は、オペレーティングシステムプログラムやドライバプログラムを含む各種プログラムおよびこれらのプログラムの実行中に使用される各種データを格納する。具体的には、記憶部420は、プロセッサ430に実行させる順番管理プログラムAP2と、このプログラムの実行中に使用される順番管理データベースDB1と、顧客管理データベース(DB)DB2と、チケット管理データベース(DB)DB3とを記憶している。
順番管理データベースDB1は、施設ごとに受付端末100および順番管理端末300を管理するためのデータベースであり、クライアント管理テーブルTA1およびステータス管理テーブルTA2を含む。
クライアント管理テーブルTA1には、施設ごとに固有のIDとパスコード(アカウント)が対応づけて登録されている。例えば、複数の支店が存在する場合、「支店A」で利用される受付端末100および順番管理端末300に対して「ID:A1・・・」、「パスコード:AA2・・・」が設定されている。施設ごとのIDおよびパスコードは、例えば、システム導入の際に各施設で順番待ちの管理を行う管理者によって設定される。1つの施設で受付端末100および順番管理端末300を複数台ずつ利用する場合には、同一のIDとパスコードを利用しても良いが、例えば所定の条件に従い、複数のIDとパスワードを使い分けるようにしても良い。
ステータス管理テーブルTA2には、各施設での順番待ちリストが登録されている。この順番待ちリストは、順番待ちの受付番号の一覧と、各受付番号の順番待ちステータスとを含む。ステータス管理テーブルTA2の登録内容は、受付端末100から送信される受付情報と、順番管理端末300から送信されるステータス変更情報と、後述する割込み処理部434から入力される情報とに基づいて更新される。
顧客管理データベースDB2は、施設を利用する顧客に関する情報を格納する。具体的には、顧客識別情報(顧客ID)、パスワード、顧客の氏名、年齢、性別等の属性情報、施設の利用履歴、後述するチケットに関する情報等が格納されている。この他、顧客管理データベースDB2に、施設での利用金額の累計や、車いすの利用など特別なサポートが必要な旨を登録しても良い。
ここで、チケットとは、顧客が施設で特別なサービスを受けることができる権利(特典)と引き換え可能な電子的な証券である。特典としては、一般の顧客が順番待ちをする並び順の先頭に割り込むことができる権利や、指定した時刻に割り込むことができる権利等が挙げられる。本実施形態においては、施設がチケットを発行する形で特典を顧客に提供し、顧客はチケットを提示することで特典のサービスを受けることができる。
チケットは、例えば1年間の利用金額の累計が所定額以上の得意客や、特別なサポートが必要な旨を予め登録した顧客などに対して無料で提供しても良い。あるいは、顧客が有料でチケットを購入できるようにしても良い。チケットの金額は、1回分ごとに設定しても良いし、複数回分(例えば5回分)のセットの割引価格を設定しても良いし、月額や年額といった定額で設定しても良い。
顧客管理データベースDB2に格納されるチケットに関する情報は、顧客が保有するチケットの枚数、各チケットの識別情報(チケット番号や記号等)、各チケットの有効期限、所定期間内に顧客がチケットを利用した回数等の情報を含む。
チケット管理データベースDB3は、特典としてのチケットの管理情報を格納する特典管理データベースである。チケットの管理情報は、チケット番号や記号といったチケットの識別情報、チケットの有効期限、チケットの利用権を有する顧客の識別情報(顧客ID)、チケットの利用状況を表すステータス、施設が所定期間中にチケットの利用を受け付ける上限回数(例えば1日上限5回まで)等の情報を含む。
ここで、チケットの利用状況を表すステータス(以下、チケットの利用ステータス)は、当該チケットがまだ利用されてない状態である「未行使」(第1ステータス)と、当該チケットの利用を伴う順番待ちが受け付けられている状態である「仮行使」(第2ステータス)と、当該チケットが利用済みであることを示す「行使済」(第3ステータス)とを含む。各チケットの管理情報は、当該チケットを保有する顧客の顧客情報と紐づけられて管理されている。
プロセッサ430は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット(CPUなど)および各種レジスタから構成され、記憶部420に格納されている各種プログラムを実行することにより順番管理サーバ400の各部を中枢的に制御する。また、プロセッサ430は、順番管理プログラムAP2を実行することにより、受付端末100および順番管理端末300と連携して順番管理機能を実現する。
詳細には、プロセッサ430が順番管理プログラムAP2を実行することにより実現される機能部には、テーブル作成部431と、順番待ちステータス変更部432と、ウェブ受付処理部433と、割込み処理部434と、チケット管理部(特典管理部)435とが含まれる。
テーブル作成部431は、受付端末100から受付情報を受信した場合に、ステータス管理テーブルTA2に新たな順番待ちを時系列順に追加登録することにより、受付端末100における受付時刻順に順番待ちが並べられたステータス管理テーブルTA2を作成する。
順番待ちステータス変更部432は、順番管理端末300からステータス変更情報を受信した場合に、受信したステータス変更情報に従って、ステータス管理テーブルTA2における順番待ちステータスを更新する。
ウェブ受付処理部433は、顧客端末500から入力される予約情報に基づいて、受付端末100とは別に新規の順番待ちを受け付ける。
割込み処理部434は、ウェブ受付処理部433が受け付けた順番待ちに関して、予約情報が所定の条件を満たす場合に、この順番待ちを、既にステータス管理テーブルTA2に格納されている順番待ちの並び順の所定の順位に挿入する。ここで、所定の条件とは、例えば、予約情報が特典を利用するための有効なチケット番号を含んでいる、順番待ちの受付時刻がチケットの利用可能な期間または時間帯である、施設において当日中にチケットを利用受付が可能な回数を超えていない等である。
チケット管理部435は、チケット管理データベースDB3に登録されているチケットの利用ステータスを管理する。具体的には、割込み処理部434によりチケットの利用を伴う順番待ちがステータス管理テーブルTA2に挿入された場合、チケットの利用ステータスを「未行使」から「仮行使」に変更する。また、ステータス管理テーブルTA2において、チケットの利用を伴う順番待ちステータスが「案内済」に変更された場合、チケットの利用ステータスを「仮行使」から「行使済」に変更する。また、ステータス管理テーブルTA2において、チケットの利用を伴う順番待ちがキャンセルされた場合、チケットの利用ステータスを「仮行使」から「未行使」に戻す。
(2)実施形態の動作
次に、順番管理システム1の動作を説明する。図7は、順番管理システム1の動作を示すシーケンス図である。以下においては、施設「レストランABC」に順番管理システム1を適用する場合を説明する。
顧客は、レストランABCを訪れると、まず、受付端末100に表示された受付画面M2(図4参照)を見て、受付開始ボタンm23をタップする。この際、受付端末100の画面において、人数や席の希望等の入力を要求しても良く、顧客は必要に応じて情報を入力する。また、顧客に代わって、レストランABCの店員が受付端末100を操作しても良い。
受付端末100は、タッチパネル131に対する入力操作を検知すると(ステップS100:Yes)、新規の順番待ちの受付番号を発行すると共に、この受付番号を含む受付情報を生成し、通信ネットワークNを介して順番管理サーバ400に送信する(ステップS101)。
続いて、受付端末100は、番号券を発行してプリンタ200に出力させる(ステップS102)。この際、受付端末100は、受付番号とおおよその待ち時間を画面に表示し、顧客に通知することとしても良い。また、2次元コード付きの番号券を発行し、この2次元コードを顧客の携帯端末で読み取らせることにより、呼出状況の確認や、メールや電話による呼出サービスを行っても良い。あるいは、受付端末100は、操作を行った顧客の携帯端末に受付情報を送信し、携帯端末の画面に受付番号を表示させることとしても良い。
一方、受付端末100がタッチパネル131に対する入力操作を検知しない場合(ステップS100:No)、受付端末100の動作はそのままステップS103に移行する。
順番管理サーバ400は、受付端末100から受付情報を受信すると(ステップS200:Yes)、受信した受付情報に基づいてステータス管理テーブルTA2を更新する(ステップS201)。具体的には、新規の順番待ちをステータス管理テーブルTA2の最後尾に追加登録する。
続いて、順番管理サーバ400は、更新したステータス管理テーブルTA2に基づいて、最新のステータス情報を受付端末100および順番管理端末300に送信する(ステップS202)。
ここで、順番管理サーバ400は、ステータス管理テーブルTA2を更新するたびに、ステータス情報を受付端末100および順番管理端末300に送信しても良いし、ステータス管理テーブルTA2を更新したか否かにかかわらず、所定の時間間隔でステータス情報を上記各端末に送信しても良い。あるいは、順番管理サーバ400は、受付端末100および順番管理端末300から要求が来たときのみ、ステータス情報を送信するようにしても良い。この場合、受付端末100および順番管理端末300は、所定の時間間隔で順番管理サーバ400にステータス情報を要求するように設定される。
一方、順番管理サーバ400が受付端末100から受付情報を受信しない場合(ステップS200:No)、順番管理サーバ400の動作はそのままステップS203に移行する。
顧客は、チケットを利用した順番待ちを行いたい場合、顧客端末500を使用してレストランABCの予約サイトにアクセスする。図8〜図12は、レストランABCの予約サイトにアクセスした顧客端末500に表示される画面を例示した図である。顧客はまず、図8に示すログイン画面M4において、入力欄m41にユーザID(顧客ID)およびパスワードを入力し、ログインボタンm42をタップする。
予約サイトにログインすると、顧客端末500の画面は、図9に示す予約開始画面M5に遷移する。顧客は、この予約開始画面M5において、希望する予約の種類を選択する。予約の種類には、可能な範囲で最も早い順番待ちを受け付ける「今すぐ」と、希望する予約時間近傍での順番待ちを受け付ける「時間指定」とがある。顧客は、予約の種類を示すアイコンm51、m52をタップすることにより、所望の予約を選択する。また、予約開始画面M5に顧客が利用可能なチケットm53が表示されている場合、顧客はチケットm53を利用して予約を行うことができる。
顧客が「時間指定」のアイコンm52を選択した場合、顧客端末500の画面は、図10に示す予約時間入力画面M6に遷移する。顧客は、予約時間入力画面M6において、所望の予約時間を時間入力欄m61に入力し、OKボタンをタップする。それにより、顧客端末500の画面が図11に示すチケット番号入力画面M7に遷移する。また、図9に示す予約開始画面において顧客が「今すぐ」のアイコンm51を選択した場合には、チケット番号入力画面M7に直接遷移する。
顧客は、チケット番号入力画面M7において、人数等の必要な情報を入力欄m71に入力すると共に、利用可能なチケットのチケット番号をチケット番号入力欄m72に入力し、OKボタンm73をタップする。ここに入力するチケット番号は、図9に示す予約開始画面M5に表示されたチケットm53のチケット番号であっても良いし、別途郵送等によって施設から通知されたチケットのチケット番号であっても良い。いずれにしても、顧客IDと関連付けられた有効なチケットであれば良い。
順番管理サーバ400は、ウェブ予約サイトへのアクセスを検出すると(ステップS203:Yes)、入力されたチケット番号が有効であるか否かを判定する(ステップS204)。具体的には、チケット番号と顧客IDとの組み合わせが正しい正規のチケットであるか、チケットは有効期限内のものかといった判断を行う。さらに、順番管理サーバ400は、店舗に設定された1日におけるチケットの利用回数の上限を超えていないか、利用可能時間帯であるかといったチケットの利用条件を判定しても良い。
入力されたチケット番号が有効である場合(ステップS204:Yes)、順番管理サーバ400は、予約の種類が「時間指定」であるか否かを判定する(ステップS205)。
予約の種類が「時間指定」でない場合(ステップS205:No)、順番管理サーバ400は、当該予約に関する順番待ちを、ステータス管理テーブルTA2に登録された順番待ちの並び順の先頭に挿入して登録する(ステップS206)。
一方、予約の種類が「時間指定」である場合(ステップS205:Yes)、順番管理サーバ400は、ステータス管理テーブルTA2に登録された各順番待ちについて順番が到来する時間を推定し、推定された時間が予約で指定された時間に近い順位に、当該予約に関する順番待ちを挿入して登録する(ステップS207)。
さらに、順番管理サーバ400は、予約に関する順番待ちに対して受付番号を発行し(ステップS208)、顧客端末500に送信する。それにより、図12に示す予約完了画面M8の番号表示欄m81に受付番号が表示される。なお、このときに発行する受付番号は、受付端末100による通常の順番待ちの際に発行される受付番号と異なる番号体系(または記号体系)にしても良い。
続いて、順番管理サーバ400は、予約の際に用いられたチケットの利用ステータスを「仮行使」に変更する(ステップS209)。
一方、チケット番号が有効でない場合(ステップS204:No)、あるいは、チケットを利用しない場合(顧客が利用可能なチケットを保有していない場合)、順番管理サーバ400は、当該予約に関する順番待ちを、通常の順番待ちと同様に、ステータス管理テーブルTA2の最後尾に追加登録する(ステップS210)。あるいは、順番管理サーバ400は、顧客端末500を介して、最後尾の順番待ちで良いかどうかを顧客に確認した上で、順番待ちを追加またはキャンセルしても良い。
続いて、順番管理サーバ400は、更新したステータス管理テーブルTA2に基づいて、最新のステータス情報を受付端末100および順番管理端末300に送信する(ステップS211)。
受付端末100は、順番管理サーバ400から最新のステータス情報を受信すると(ステップS103:Yes)、受信したステータス情報に基づいて受付画面M2(図4参照)を更新表示する(ステップS104)。
一方、受付端末100が順番管理サーバ400から最新のステータス情報を受信しない場合(ステップS103:No)、受付端末100の動作はそのままステップS105に移行する。
順番管理端末300は、順番管理サーバ400から最新のステータス情報を受信すると(ステップS300:Yes)、受信したステータス情報に基づいてステータス操作画面M3(図5参照)の順番待ちリストを更新表示する(ステップS301)。例えば、チケットを利用した予約(図12参照)による順番待ちが挿入されたステータス情報を受信した場合、順番管理端末300は、図13に示すように、新たな受付番号「501」の順番待ちの行m36をリスト表示欄m31の先頭に表示する。
一方、順番管理端末300が順番管理サーバ400から最新のステータス情報を受信しない場合(ステップS300:No)、順番管理端末300の動作はそのままステップS302に移行する。
レストランABCの店員は、順番待ちステータスを変更する場合、順番管理端末300に表示されたステータス操作画面M3(図5参照)に対してステータス変更操作を行う。具体的には、順番待ちリストの先頭の行をスワイプして操作ボタン群m33を表示させ、所望の操作ボタンをタップすることでステータスの変更操作を行う。
順番管理端末300は、ステータス変更操作を検知すると(ステップS302:Yes)、この変更操作に応じて順番待ちステータスを変更する(ステップS303)。この際、順番管理端末300は、併せて、タップされた操作ボタンに応じた処理を実行する。例えば、並び順の先頭の受付番号の行に対して「呼出」の操作ボタンがタップされると、順番管理端末300は、当該受付番号のステータスを「未呼出」から「呼出中」に変更すると共に、受付番号と紐付けられたメールアドレスに呼出メールを送ったり、電話をかけたりして顧客を呼び出す。また、並び順の先頭の受付番号の行に対して「案内」の操作ボタンがタップされると、順番管理端末300は、当該受付番号のステータスを「呼出中」から「案内済」に変更すると共に、当該行を画面から消去し、後続の受付番号の行を先頭の位置に繰り上げて表示する。
さらに、順番管理端末300は、ステータス変更情報を生成し、通信ネットワークNを介して順番管理サーバ400に送信する(ステップS304)。一方、順番管理端末300がステータス変更操作を検知しない場合(ステップS302:No)、順番管理端末300の動作はそのままステップS305に移行する。
順番管理サーバ400は、順番管理端末300からステータス変更情報を受信すると(ステップS212:Yes)、受信したステータス変更情報に基づいてステータス管理テーブルTA2を更新する(ステップS213)。例えば、ある受付番号の順番待ちステータスを「案内済」に変更するステータス変更情報を受信すると、順番管理端末300は、その順番待ちステータスを「案内済」に変更し、当該受付番号を順番待ちの並び順から消去する。
続いて、順番管理サーバ400は、ステータスを更新した順番待ちが、チケットを用いた予約(割込み)によって登録されたものであるか否かを判定する(ステップS214)。順番待ちが割込みである場合(ステップS214:Yes)、順番管理サーバ400は、当該順番待ちを登録する際に用いられたチケットの利用ステータスを変更する(ステップS215)。具体的には、順番待ちステータスが「案内済」に変更された場合、チケットの利用ステータスを「行使済」に変更する。また、順番待ちがキャンセルされた場合には、チケットの利用ステータスを「未行使」に戻す。
一方、順番待ちが割込みでない場合(ステップS214:No)、順番管理サーバ400の動作はそのままステップS216に移行する。
順番管理サーバ400は、更新したステータス管理テーブルTA2に基づいて、最新のステータス情報を受付端末100および順番管理端末300に送信する(ステップS216)。
一方、順番管理サーバ400が順番管理端末300からステータス変更情報を受信しない場合(ステップS212:No)、順番管理サーバ400の動作はそのままステップS217に移行する。
その後、順番管理システム1が動作を継続する場合(ステップS105、S217、S305:No)、受付端末100、順番管理端末300、および順番管理サーバ400の動作はステップS100、S200、S300にそれぞれ戻る。一方、順番管理システム1が動作を終了する場合(例えば、1日の業務を終了する場合、ステップS105、S217、S305:Yes)、受付端末100、順番管理端末300、および順番管理サーバ400の動作は終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、受付端末100を用いた受付時刻順の順番待ちに対して、顧客端末500を介してチケットの利用を伴う予約を受け付け、この予約に関する順番待ちを、既に並べられた順番待ちの並び順の先頭または指定時間の近傍に挿入するので、一般の顧客の順番待ちに対し、特定の顧客の順番を優先して受け付けることが可能となる。
1…順番管理システム
100…受付端末
110…タブレット端末
120…通信インタフェース
130…入力部
131…タッチパネル
140…表示部
150…記憶部
160…プロセッサ
161…客様モード実行部
162…店員モード実行部
163…モード切換部
200…プリンタ
300…順番管理端末
400…順番管理サーバ
410…通信インタフェース
420…記憶部
430…プロセッサ
431…テーブル作成部
432…順番待ちステータス変更部
433…ウェブ受付処理部
434…割込み処理部
435…チケット管理部
500…顧客端末
AP1…順番管理アプリケーション
AP2…順番管理プログラム
DB1…順番管理データベース
DB2…顧客管理データベース
DB3…チケット管理データベース
TA1…クライアント管理テーブル
TA2…ステータス管理テーブル
N…通信ネットワーク

Claims (8)

  1. 施設における顧客の順番待ちを管理する順番管理システムであって、
    新規の順番待ちの入力操作を受け付け、該順番待ちを受け付けた旨を表す受付情報を生成する受付端末と、
    各順番待ちの状況を表す順番待ちステータスの変更操作を受け付け、該順番待ちステータスを変更した旨を表すステータス変更情報を生成する順番管理端末と、
    前記受付端末および前記順番管理端末と通信ネットワークを介して接続され、前記受付情報および前記ステータス変更情報に基づいて順番待ちを管理する順番管理サーバと、
    を備え、
    前記順番管理サーバは、
    前記受付端末が受け付けた順番待ちを受付時刻順に並べたテーブルを作成するテーブル作成部と、
    前記通信ネットワークを介して当該順番管理サーバと接続可能な端末装置から入力される予約情報に基づいて、前記受付端末とは別に新規の順番待ちを受け付ける受付処理部と、
    前記予約情報が所定の条件を満たす場合に、該予約情報に対応する順番待ちを、前記テーブルにおける順番待ちの並び順の所定の順位に挿入する割込み処理部と、
    を有する、順番管理システム。
  2. 前記所定の条件は、前記予約情報が前記顧客に予め与えられた特典を特定するための識別情報を含むことである、請求項1に記載の順番管理システム。
  3. 前記割込み処理部は、前記予約情報に対応する順番待ちを前記並び順の先頭に挿入する、請求項1または2に記載の順番管理システム
  4. 前記割込み処理部は、前記予約情報が予約時間を指定する情報を含む場合、前記テーブルに並べられた各順番待ちの順番が到来する時刻を見積り、該見積もった時刻に基づいて、前記予約情報に対応する順番待ちを前記並び順に挿入する際の順位を決定する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の順番管理システム。
  5. 前記順番管理サーバは、
    前記特典を特定するための識別情報と、前記特典の利用状況を表す利用ステータスとを格納する特典管理データベースと、
    前記特典管理データベースを管理する特典管理部と、
    をさらに有し、
    前記利用ステータスは、前記特典がまだ利用されていない状態である第1ステータスと、前記特典の利用を伴う順番待ちが受け付けられている状態である第2ステータスと、前記特典が利用済みの状態である第3ステータスと、を含み、
    前記特典管理部は、
    前記特典の利用を伴う順番待ちが前記並び順に挿入された際に、当該特典の利用ステータスを前記第1ステータスから前記第2ステータスに変更し、
    前記特典の利用を伴う順番待ちの順番が到来した際に、当該特典の利用ステータスを前記第2ステータスから前記第3ステータスに変更する、
    請求項2に記載の順番管理システム。
  6. 前記特典管理部は、前記特典の利用を伴う順番待ちが前記並び順に挿入された後でキャンセルされた場合、当該特典の利用ステータスを前記第2ステータスから前記第1ステータスに変更する、請求項5に記載の順番管理システム。
  7. 施設における顧客の順番待ちを管理する順番管理システムにおいて用いられる順番管理装置であって、
    新規の順番待ちの入力操作を受け付け、該順番待ちを受け付けた旨を表す受付情報を生成する受付端末、および各順番待ちの状況を表す順番待ちステータスの変更操作を受け付け、該順番待ちステータスを変更した旨を表すステータス変更情報を生成する順番管理端末との間で通信ネットワークを介して情報の送受信を行う通信インタフェースと、
    前記受付端末が受け付けた順番待ちを受付時刻順に並べたテーブルを作成するテーブル作成部と、
    前記通信ネットワークを介して当該順番管理装置と接続可能な端末装置から入力される予約情報に基づいて、前記受付端末とは別に新規の順番待ちを受け付ける受付処理部と、
    前記予約情報が所定の条件を満たす場合に、該予約情報に対応する順番待ちを、前記テーブルにおける順番待ちの並び順の所定の順位に挿入する割込み処理部と、
    を備える順番管理装置。
  8. 施設における顧客の順番待ちを管理する順番管理システムにおいて用いられる順番管理装置に実行させるプログラムであって、
    前記順番管理装置は、新規の順番待ちの入力操作を受け付け、該順番待ちを受け付けた旨を表す受付情報を生成する受付端末、および各順番待ちの状況を表す順番待ちステータスの変更操作を受け付け、該順番待ちステータスを変更した旨を表すステータス変更情報を生成する順番管理端末と、通信ネットワークを介して接続され、
    前記受付端末が受け付けた順番待ちを受付時刻順に並べたテーブルを作成するステップ(a)と、
    前記通信ネットワークを介して前記順番管理装置と接続可能な端末装置から入力される予約情報に基づいて、前記受付端末とは別に新規の順番待ちを受け付けるステップ(b)と、
    前記予約情報が所定の条件を満たす場合に、該予約情報に対応する順番待ちを、前記テーブルにおける順番待ちの並び順の所定の順位に挿入するステップ(c)と、
    を実行させるプログラム。
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