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JP2017088087A - 車両用冷却システム - Google Patents

車両用冷却システム Download PDF

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Yumi Shono
由美 正野
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Abstract

【課題】本明細書は、ウォータポンプの目標出力を算出するための圧力損失カーブを簡易に生成するための技術を提供する。
【解決手段】本明細書が開示する車両用冷却システムは、ウォータポンプが所定の入力で駆動される場合の冷媒の水温及びウォータポンプの回転数に対する冷媒の圧力損失の関係を示すマップを記憶しており、ウォータポンプが所定の入力で駆動されている間に、当該マップを用いて、水温及び回転数から圧力損失PAを算出し(S16)、圧力損失PAが算出された後に、ウォータポンプへの入力を停止し(S30)、ウォータポンプへの入力停止後のウォータポンプの回転数から所定の入力でウォータポンプが駆動されている間の冷媒の流量FAを算出し(S34)、圧力損失PAと流量FAを用いて、圧力損失と流量との関係を示す圧力損失カーブを生成し(S40)、圧力損失カーブに従って、目標出力を算出する(S56)コントローラを備える。
【選択図】図3

Description

本明細書が開示する技術は、車両に搭載される機器を冷却するための車両用冷却システムに関する。
電気自動車に搭載されるインバータを冷却するための冷却システムが、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1には、冷媒を循環させるためのウォータポンプと、インバータに含まれる電力制御素子の温度を検出する温度センサの検出温度に基づいて冷媒の流量を算出し、当該流量に基づいてウォータポンプを駆動するための信号を生成する制御装置と、を含む冷却システムが開示されている。流量は、電力制御素子を一時的に発熱させ、その後、電力制御素子の発熱を低減させ、その間における温度センサの検出温度の低下度合に基づいて算出される。
特開2012−205448号公報
流量は、冷媒が循環する管路の圧力損失に影響される。特許文献1に開示の技術は、ウォータポンプを駆動するための信号の生成に圧力損失を考慮しておらず、当該信号により想定される流量と実際の流量との間に差が生じる場合がある。本明細書は、圧力損失を考慮してウォータポンプの目標出力を算出する技術を提供する。
本明細書が開示する車両用冷却システムは、管路内に冷媒を循環させるウォータポンプと、ウォータポンプを駆動させるための指令値をウォータポンプに供給するコントローラと、を備えている。コントローラは、ウォータポンプが所定の入力で駆動される場合の冷媒の水温及びウォータポンプの回転数に対する冷媒の圧力損失の関係を示すマップを記憶しており、ウォータポンプが所定の入力で駆動されている間に、マップを用いて、冷媒の水温と前記ウォータポンプの回転数から冷媒の圧力損失を算出し、この圧力損失が算出された後に、ウォータポンプへの入力を停止し、ウォータポンプへの入力停止後のウォータポンプの回転数から所定の入力でウォータポンプが駆動されている間の冷媒の流量を算出し、算出済みの圧力損失と算出済みの流量を用いて、管路の圧力損失と冷媒の流量との関係を示す圧力損失カーブを生成し、冷媒の水温から目標流量を算出し、圧力損失カーブに従って、目標流量に対する想定圧力損失を算出し、想定圧力損失に従って、ウォータポンプの目標出力を算出し、ウォータポンプを目標出力で駆動させるための指令値をウォータポンプに供給する。
この構成では、コントローラは、ウォータポンプを所定の入力で駆動させることによって、予め記憶されているマップから圧力損失を算出する。また、コントローラは、入力停止後のウォータポンプの回転数から流量を算出する。そして、コントローラは、算出済みの値を用いて、圧力損失カーブを生成する。この構成によれば、コントローラは、圧力損失カーブを用いて、目標流量に対して想定される圧力損失を算出することができる。これにより、圧力損失を考慮してウォータポンプの目標出力を算出することができる。また、上記の冷却システムは、圧力損失カーブを生成するために新たなセンサを必要としない。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
ハイブリッド車の電力系のブロック図である。 実施例の車両用冷却システムを示すブロック図である。 ポンプコントローラが実行する処理を示すフローチャート図である。 圧力損失カーブを示す図である。
図面を参照して実施例の車両用冷却システムを説明する。先ず、図1を参照して、車両用冷却システム100を搭載するハイブリッド車200を説明する。図1は、ハイブリッド車200のブロック図である。
ハイブリッド車200は、走行用の駆動源として、モータ8とエンジン6を備えている。モータ8の出力トルクとエンジン6の出力トルクは、動力分配機構7で適宜に分配/合成されて出力される。動力分配機構7は、例えばプラネタリギアである。動力分配機構7は、エンジン6の出力軸及びモータ8の出力軸に接続されており、両出力軸から伝達される動力を、所定比率で分配/合成してデファレンシャルギヤ9を介して駆動輪9a、9bに伝達する。また、動力分配機構7は、エンジン6の出力軸から伝達される動力を分配し、モータ8の出力軸と駆動輪9a、9bに伝達する場合もある。この場合、モータ8は発電機として機能する。なお、図1では、本明細書の説明に要する部品だけを表しており、説明に関係のない部品は図示を省略していることに留意されたい。
モータ8は、システムメインリレー3及びインバータ4を介して、メインバッテリ2に接続されている。インバータ4は、メインバッテリ2の直流電力をモータ8の駆動に適した交流電力に変換する電力変換器である。メインバッテリ2の直流電力は、インバータ4により変換され、変換後の交流電力がモータ8に供給される。また、モータ8が発電機として機能する場合、インバータ4は、モータ8により発電される交流電力をメインバッテリ2の充電に適した直流電力に変換する。モータ8が発電した交流電力は、インバータ4により変換され、変換後の直流電力がメインバッテリ2に供給される。インバータ4は、直流電力と交流電力の相互の変換を実現するためのインバータ回路を含んでいる。インバータ回路は、複数のスイッチング素子により構成される。インバータ回路は、よく知られた技術であるので詳細な説明は省略する。また、複数のスイッチング素子は発熱するので、インバータ4は、複数のスイッチング素子を冷却するためのインバータクーラ(図1では不図示)を備える。
ハイブリッド車200は、メインバッテリ2の他にサブバッテリ12を備える。サブバッテリ12は、DCDCコンバータ10を介してメインバッテリ2に接続されている。DCDCコンバータ10は、メインバッテリ2の出力電圧をサブバッテリ12の充電に適した電圧まで降圧する。例えば、メインバッテリ2の出力電圧は300Vであり、サブバッテリ12の出力電圧は12Vである。メインバッテリ2の電力は、DCDCコンバータ10により12Vの電圧まで降圧され、降圧後の電力がサブバッテリ12に供給される。
サブバッテリ12は、メインバッテリ2の出力電圧より低い電圧(例えば、12V)で駆動するデバイス群(通称「補機」と呼ばれる)と接続される。このデバイス群は、例えば、カーナビゲーション装置やルームランプ等である。また、後述する車両用冷却システム100のウォータポンプ14もサブバッテリ12に接続されている。ウォータポンプ14はサブバッテリ12の電力により駆動する。
ハイブリッド車200は、ポンプコントローラ50と、ポンプコントローラ50の上位コントローラであるHVコントローラ60と、を備える。ポンプコントローラ50は、ウォータポンプ14を駆動させるための指令値を供給するコントローラである。HVコントローラ60は、ハイブリッド車200に関係する情報を取得し、当該情報を利用して、システムメインリレー3の開閉、インバータ4、DCDCコンバータ10を制御するコントローラである。ハイブリッド車200に関係する情報は、例えば、イグニションスイッチ(不図示)のON/OFF情報、アクセル開度情報、車速情報等である。
図2を参照して、ハイブリッド車200に搭載される車両用冷却システム100を説明する。図2は、車両用冷却システム100のブロック図である。車両用冷却システム100は、ウォータポンプ14、リザーブタンク15、ラジエータ16、インバータクーラ17及びオイルクーラ18と、それらを一巡する冷却パイプ13を備える。リザーブタンク15には、冷媒である冷却液80が貯蔵されている。冷却液80は、ウォータポンプ14により圧送されて、冷却パイプ13内を循環する。循環する冷却液80により、インバータクーラ17及びオイルクーラ18が冷却される。冷却液80は、例えばLLC(Long life Coolantの略)である。なお、冷却液80は水等の他の液体でもよい。
インバータクーラ17は、インバータ4に備えられている。インバータ4内の複数のスイッチング素子は、インバータクーラ17により冷却される。オイルクーラ18は、オイルポンプ93の圧送によりオイル冷却パイプ91内を循環するオイルによりモータ8と動力分配機構7を含むドライブトレイン19を冷却する冷却装置である。即ち、モータ8や動力分配機構7は、オイル冷却パイプ91を循環するオイルにより冷却される。
ウォータポンプ14は、モータにより内部のインペラを回転させてその遠心力によりポンプ内の冷却液80を送出する機能を有する。このモータへの入力電力は、ポンプコントローラ50からの指令値に従って、PWM(Pulse Width Modulationの略)制御される。ウォータポンプ14は、モータをPWM制御するための制御基板を備えている。ポンプコントローラ50からの指令値は、PWMのデューティ比である。ポンプコントローラ50は、HVコントローラ60から情報を取得し、当該情報に従って算出するデューティ比をウォータポンプ14の制御基板に供給することにより、ウォータポンプ14を制御する。
車両用冷却システム100は、インバータクーラ17の温度を検出する温度センサ41と、ウォータポンプ14のモータの回転数を検出する回転センサ42を備えている。温度センサ41及び回転センサ42は、HVコントローラ60に接続されている。HVコントローラ60は、温度センサ41及び回転センサ42から測定値を取得する。HVコントローラ60は、予め実験により特定されHVコントローラ60に記憶されている数式を用いて、温度センサ41の測定値を補正し、冷却液80の水温を算出する。
図3を参照して、ポンプコントローラ50が実行する処理について説明する。図3に示す処理は、ハイブリッド車200のイグニションスイッチがOFFからONに切り替わる場合に、開始される。
S10では、ポンプコントローラ50は、ウォータポンプ14のHi駆動が可能か否かを判断する。具体的には、ポンプコントローラ50は、HVコントローラ60から取得する車速情報を用いて、車速情報が示す車速が所定の時速(例えば、時速30km)以上である場合、Hi駆動が可能であると判断する。ウォータポンプ14は、駆動時に騒音が発生する。所定の時速は、ウォータポンプ14のHi駆動時の騒音より、ハイブリッド車200の走行に起因する騒音、例えば、ロードノイズ等が大きくなる程度の速度に設定される。これにより、ウォータポンプ14がHi駆動する場合に、ウォータポンプ14の騒音による運転手の不快感が低減される。ここで、Hi駆動は、ウォータポンプ14によって許容される最大の入力電力がウォータポンプ14のモータに入力され、最大入力電力によりウォータポンプ14が駆動する状態を示す。なお、ポンプコントローラ50は、車速情報以外の情報を用いて、Hi駆動が可能か否かを判断してもよい。例えば、ポンプコントローラ50は、エンジン6の回転数を用いて、Hi駆動が可能か否かを判断してもよい。
ウォータポンプ14のHi駆動が可能である判断される場合(S10でYES)、ポンプコントローラ50は、S12に進む。S12では、ポンプコントローラ50は、ウォータポンプ14にHi駆動デューティを供給する。これにより、ウォータポンプ14は、Hi駆動で駆動される。Hi駆動デューティは、ウォータポンプ14をHi駆動で駆動させるためのデューティ比である。一方、ウォータポンプ14のHi駆動が可能でないと判断される場合(S10でNO)、ポンプコントローラ50は、S10に戻る。
S14では、ポンプコントローラ50は、S12でHi駆動を開始してから所定の時間が経過した後に、HVコントローラ60からウォータポンプ14の回転数N1と冷却液80の水温T1を取得する。所定の時間は、ウォータポンプ14の回転数が略一定となる程度の時間に設定される。略一定は、例えば、ウォータポンプ14の回転数が一定又は一定と見なせる程度(例えば±5%)の変動幅内で変動することを示す。
S16では、ポンプコントローラ50は、圧力損失マップを用いて、回転数N1と水温T1からウォータポンプ14がHi駆動で駆動している間の圧力損失PAを算出する。圧力損失マップは、ウォータポンプ14がHi駆動デューティで駆動される場合の冷却液80の水温及びウォータポンプ14の回転数に対する冷却パイプ13を流れる冷媒の圧力損失の関係を示す。圧力損失マップは、ハイブリッド車200の製造時に実験により得られる。ポンプコントローラ50は、圧力損失マップを予め記憶している。
S20では、ポンプコントローラ50は、ウォータポンプ14の停止が可能か否かを判断する。具体的には、ポンプコントローラ50は、インバータ4からスイッチング素子の温度情報を取得し、この温度情報が示す温度が所定の温度以下である場合に、ウォータポンプ14の停止が可能であると判断する。これにより、ウォータポンプ14が停止することに起因してインバータ4が過熱することを防止できる。なお、ポンプコントローラ50は、スイッチング素子の温度を示す温度情報以外の情報を用いて、ウォータポンプ14の停止が可能か否かを判断してもよい。例えば、ポンプコントローラ50は、モータ8及び動力分配機構7の温度を示す温度情報を用いてもよい。
ウォータポンプ14の停止が可能であると判断される場合(S20でYES)、ポンプコントローラ50は、S30に進む。一方、ウォータポンプ14の停止が可能でないと判断される場合(S20でNO)、ポンプコントローラ50は、S22に進む。S22では、ポンプコントローラ50は、ウォータポンプ14をHi駆動で駆動される前の駆動状態に復帰させる。その後、ポンプコントローラ50は、S10に戻る。
S30では、ポンプコントローラ50は、ウォータポンプ14への入力を停止させる。具体的には、ポンプコントローラ50は、停止信号をウォータポンプ14へ供給し、停止信号に従ってウォータポンプ14にウォータポンプ14のモータへの入力を停止させる。
S32では、ポンプコントローラ50は、S30でウォータポンプ14への入力を停止してから所定の時間が経過した後に、HVコントローラ60からウォータポンプ14の回転数N2を取得する。所定の時間は、例えば、0.1から1秒の間に設定される。ウォータポンプ14への入力停止後も、冷却液80は、慣性により流れ続ける。回転数N2は、慣性により流れ続ける冷却液80により回転するウォータポンプ14の回転数である。
S34では、ポンプコントローラ50は、回転数N2からウォータポンプ14がHi駆動で駆動している間の流量FAを算出する。一般に、ウォータポンプ14の回転数と流量との間には正の相関関係にある。流量FAは、具体的には、以下のように算出される。ポンプコントローラ50は、回転数N2を用いてウォータポンプ14への入力が停止されてから所定の時間が経過した後の流量を算出する。この流量は、流量FA以下である。ポンプコントローラ50は、回転数N2から算出した流量に補正値を加えて、流量FAを算出する。例えば、この補正値は、ウォータポンプ14がHi駆動で駆動している間の回転数N1から回転数N2まで低下する場合の勾配と補正値との関係を示すマップを用いて算出される。このマップは、ハイブリッド車200の製造時に実験により得られ、ポンプコントローラ50に予め記憶されている。
S40では、ポンプコントローラ50は、圧力損失PAと流量FAを用いて、冷却パイプ13の圧力損失と冷却液80の流量との関係を示す圧力損失カーブを生成する。圧力損失カーブは、一般に原点を通る二次曲線に近似することができる。原点以外の1点、即ち、圧力損失PAと流量FAを用いることにより、圧力損失カーブを生成することができる。図4に、圧力損失カーブの一例を示す。
S50では、ポンプコントローラ50は、現在の冷却液80の水温T2をHVコントローラ60から取得する。S52では、ポンプコントローラ50は、流量マップを用いて、目標流量FTを算出する。流量マップは、冷却液80の水温と目標流量との関係を示す。流量マップは、ポンプコントローラ50に予め記憶されている。流量マップは、インバータクーラ17の冷却性能等に従って、ハイブリッド車200の製造時に設計される。
S54では、ポンプコントローラ50は、S40で生成済みの圧力損失カーブに従って、S52で算出済みの目標流量FTに対する想定圧力損失PSを算出する(図4を参照)。想定圧力損失は、冷却液80が目標流量で流れると仮定する場合に想定される圧力損失である。
S56では、ポンプコントローラ50は、目標流量FTと想定圧力損失PSに従って、ウォータポンプ14の目標出力を算出する。仮に、圧力損失を考慮せずに目標出力を算出する場合、冷却パイプ13を実際に流れる冷却液80の流量は、圧力損失により、目標流量FTより低下する。S56で算出する目標出力は、目標流量FTに必要な出力に想定圧力損失PSにより想定される損失分の出力を加えた出力である。
S58では、ポンプコントローラ50は、デューティマップを用いて、駆動デューティを算出する。デューティマップは、ポンプコントローラ50に予め記憶されているマップであり、冷却液80の水温及び目標出力に対する駆動デューティの関係を示すマップである。デューティマップは、ウォータポンプ14の性能に従って、ハイブリッド車200の製造時に設計される。駆動デューティは、ウォータポンプ14を目標出力で駆動させるためのデューティ比である。
S60では、ポンプコントローラ50は、算出済みの駆動デューティをウォータポンプ14に供給する。これにより、ウォータポンプ14は目標出力で駆動し、冷却パイプ13内には、目標出力に応じた目標流量FTの冷却液80が流れる。
本実施例の効果を説明する。上述したように、圧力損失カーブを生成するための圧力損失PAは、圧力損失マップを用いて算出される(図3のS16)。また、圧力損失カーブを生成するための流量FAは、入力停止後のウォータポンプの回転数N2から算出される(図3のS32)。即ち、圧力損失PAと流量FAは、新たなセンサ、例えば、圧力センサ、流量センサ等を車両用冷却システム100に追加することなく、算出することができる。これにより、ウォータポンプ14の目標出力を算出するための圧力損失カーブを簡易に生成することができる。
また、圧力損失カーブを用いることにより、圧力損失を考慮したウォータポンプ14の目標出力を算出することができる。仮に、圧力損失を考慮しない場合、圧力損失による流量の低下を防止するために、必要以上の流量の冷却液80を冷却パイプ13に流すことが考えられる。圧力損失を考慮することにより、適切な流量の冷却液80を冷却パイプ13に流すことができる。これにより、ハイブリッド車200の燃費向上に寄与し得る。
以下、実施例で示した技術に関する留意点を述べる。冷却パイプ13が、「管路」の一例である。デューティ比が、「指令値」の一例である。
最大入力電力が、「所定の入力」の一例である。例えば、ポンプコントローラ50は、許容される最大の入力電力より小さく、ゼロより大きい所定の入力電力でウォータポンプが駆動される場合の圧力損失マップを記憶していてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:メインバッテリ
3:システムメインリレー
4:インバータ
6:エンジン
7:動力分配機構
8:モータ
9:デファレンシャルギヤ
9a、9b:駆動輪
10:DCDCコンバータ
12:サブバッテリ
13:冷却パイプ
14:ウォータポンプ
15:リザーブタンク
16:ラジエータ
17:インバータクーラ
18:オイルクーラ
41:温度センサ
42:回転センサ
50:ポンプコントローラ
60:HVコントローラ
80:冷却液
91:オイル冷却パイプ
93:オイルポンプ
100:車両用冷却システム
200:ハイブリッド車

Claims (1)

  1. 管路内に冷媒を循環させるウォータポンプと、
    前記ウォータポンプを駆動させるための指令値を前記ウォータポンプに供給するコントローラと、
    を備えており、
    前記コントローラは、
    前記ウォータポンプが所定の入力で駆動される場合の前記冷媒の水温及び前記ウォータポンプの回転数に対する前記冷媒の圧力損失の関係を示すマップを記憶しており、
    前記ウォータポンプが前記所定の入力で駆動されている間に、前記マップを用いて、前記冷媒の水温と前記ウォータポンプの回転数から前記冷媒の圧力損失を算出し、
    前記圧力損失が算出された後に、前記ウォータポンプへの入力を停止し、
    前記ウォータポンプへの入力停止後の前記ウォータポンプの回転数から前記所定の入力で前記ウォータポンプが駆動されている間の前記冷媒の流量を算出し、
    算出済みの圧力損失と算出済みの流量を用いて、前記管路の圧力損失と前記冷媒の流量との関係を示す圧力損失カーブを生成し、
    前記冷媒の水温から目標流量を算出し、
    前記圧力損失カーブに従って、前記目標流量に対する想定圧力損失を算出し、
    前記目標流量と前記想定圧力損失に従って、前記ウォータポンプの目標出力を算出し、
    前記ウォータポンプを前記目標出力で駆動させるための指令値を前記ウォータポンプに供給する、
    ことを特徴とする車両用冷却システム。
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