JP2017066677A - 洗浄水タンク装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、便器に洗浄水を供給する装置として、上述した特許文献1に記載されているフラッシュバルブ装置以外にも、特許文献2に記載されているように、便器本体に供給する洗浄水を貯水する貯水タンクが、便器本体の後方側のキャビネットの内部に隠蔽されている洗浄水タンク装置も知られている。
さらに、従来から、便器に洗浄水を供給する洗浄水タンク装置として、特許文献3に記載されているように、貯水タンクの下部の排水口を開閉するフラッパー弁と、このフラッパー弁を引き上げる引き上げ部材と、この引き上げ部材を回転駆動する電動モータとを備えており、フラッパー弁の開弁操作を行う際に、リモコンからの信号に基づいて電動モータが引き上げ部材を回転駆動することにより、引き上げ部材がフラッパー弁を自動で引き上げるものも知られている。
しかしながら、手動操作装置の操作ボタンの押し込み量が大きくなる程、使用者にとって操作ボタンの押圧操作を行う際により大きな操作力(押圧力)や操作ボタンを十分に押し込み可能な十分な設置スペースも要求されるため、手動操作装置の汎用性も低くなるという問題がある。
また、上述した特許文献3に記載されている従来の洗浄水タンク装置については、上述した特許文献2に記載されているように、貯水タンクが便器本体の後方側のキャビネットの内部に隠蔽されている場合、停電時に電動モータが作動しなくなると、フラッパー弁の開弁操作を手動で行い、便器洗浄操作を行わなければならない。
しかしながら、このような停電による非常時の手動によるフラッパー弁の開弁操作について、例えば、キャビネットの一部を開放する等して、キャビネット内の貯水タンクにおけるフラッパー弁の引き上げ部材の操作部にアクセスし、この引き上げ部材の操作部を手動で操作しなければならず、停電による非常時の便器洗浄の開始操作をキャビネットの外部から容易に手動操作することができないという問題がある。
さらに、このような停電による非常時の便器洗浄操作をキャビネットの外部で操作可能にするには、上述した特許文献1に記載されている操作ボタンをキャビネットの外部に適用することにより、キャビネットの外部から操作ボタンを手動で押圧操作してフラッパー弁を開弁操作することも考えられる。
しかしながら、このようなフラッパー弁を効率よく引き上げるためには、可能な限り大きなストローク量でフラッパー弁を引き上げる必要があるため、操作ボタンの押し込み量では、大きなストローク量が得られ難いという問題がある。
このように構成された本発明においては、非常用の手動操作ユニットが、壁面に設けられて手動により壁面の表側に引き出し操作が可能な表側操作部を含む表側操作ユニットと、壁面の裏側領域内の通常時/非常時兼用操作部に隣接して設けられた裏側操作部を含む裏側操作ユニットと、表側操作部に連結される前端部から裏側操作部に連結される後端部まで延びるワイヤ部材を含むワイヤ操作ユニットと、を備えているため、停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際に、非常用の手動操作ユニットの表側操作ユニットの表側操作部を壁面の表側に手動で引き出し操作を行うことによりワイヤ操作ユニットのワイヤ部材を介して裏側操作ユニットの裏側操作部を操作して、通常時/非常時兼用操作部を回転操作することができる。したがって、便器本体の後方側の壁面の裏側領域内に隠蔽された貯水タンクであっても、停電による非常時において給水部の給水動作又は排水部の排水動作を壁面の表側から容易に手動操作することができ、貯水タンクから便器本体に洗浄水を供給して確実な便器洗浄を行うことができる。また、停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際に、表側操作ユニットの表側操作部を壁面の表側に手動で引き出し操作を行うことによりワイヤ部材を直接的に且つ比較的大きなストローク量で移動させることができるため、通常時/非常時兼用操作部を比較的大きな操作量で操作することができ、給水部による給水動作又は排水部による排水動作を効率よく操作することができる。
このように構成された本発明においては、停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際に、非常用の手動操作ユニットの表側操作ユニットの表側操作部を壁面の表側に手動で引き出し操作を行うことによりワイヤ操作ユニットのワイヤ部材を介して第2操作レバー部材を操作して、この第2操作レバー部材の先端部により通常時/非常時兼用操作部の第1操作レバー部材を比較的大きな操作量で回転操作することができ、回転軸を介して給水部の給水弁による開弁動作を効率よく操作することができる。したがって、便器本体の後方側の壁面の裏側領域内に隠蔽された貯水タンクであっても、停電による非常時において、貯水タンクから便器本体に洗浄水を供給して確実な便器洗浄を行うことができる。
このように構成された本発明においては、停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際に、非常用の手動操作ユニットの表側操作ユニットの表側操作部を壁面の表側に手動で引き出し操作を行うことによりワイヤ操作ユニットのワイヤ部材を介して第2操作レバー部材を操作して、この第2操作レバー部材の先端部により通常時/非常時兼用操作部の第1操作レバー部材を比較的大きな操作量で回転操作することができ、回転軸を介して排水部の排水弁による開弁動作(引き上げ動作)を効率よく操作することができる。したがって、便器本体の後方側の壁面の裏側領域内に隠蔽された貯水タンクであっても、停電による非常時において、貯水タンクから便器本体に洗浄水を供給して確実な便器洗浄を行うことができる。
このように構成された本発明においては、非常用の手動操作ユニットの裏側操作ユニットの第2操作レバー部材が、通常時の自動便器洗浄操作が行われている状態の第1操作レバー部材と常時干渉しないように第1操作レバー部材に隣接して配置されていることにより、回転操作時の第1操作レバー部材や回転軸に対して、第2操作レバー部材の干渉による回転の負荷や消耗等を無くすことができる。また、通常時の自動便器洗浄操作が行われる毎に、第2操作レバー部材が第1操作レバー部材に接触したり、第1操作レバー部材の回転と連動したりすることも防ぐことができるため、第2操作レバー部材の使用頻度を停電による非常時に制限することができ、第2操作レバー部材やこれに関与するその他の部品の消耗を防ぐことができる。
このように構成された本発明においては、ワイヤ部材の後端部が連結される第2操作レバー部材の連結部が、第2操作レバー部材の回転軸である第2回転軸の外側端部に取り付けられた基端部から最大距離に位置する先端部の近傍に設けられているため、非常用の手動操作ユニットの表側操作ユニットの表側操作部を壁面の表側に手動で引き出し操作を行う際に比較的小さな操作力でワイヤ部材を介して第2操作レバー部材の連結部を操作して、第2操作レバー部材を容易に回動操作することができる。したがって、停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際に、第2操作レバー部材の操作性を向上させることができ、第1操作レバー部材を効率よく回転操作することができる。また、第2操作レバー部材の基端部から先端部まで形成される第1操作レバー部材側の面が、通常時の自動便器洗浄操作が行われている状態の第1操作レバー部材と常時接触しないように湾曲状に形成されていることにより、回転操作時の第1操作レバー部材や第1回転軸に対して、第2操作レバー部材の干渉による回転の負荷や消耗等を無くすことができる。さらに、通常時の自動便器洗浄操作が行われる毎に、第2操作レバー部材が第1操作レバー部材に接触したり、第1操作レバー部材の回転と連動したりすることを防ぐこともできるため、第2操作レバー部材の使用頻度を停電による非常時に制限することができ、第2操作レバー部材及び第2回転軸や、これらに関与する他の部品の消耗を防ぐことができる。
このように構成された本発明においては、非常用の手動操作ユニットの裏側操作ユニットの第2回転軸をその回転時の回転方向とは反対方向に付勢する裏側操作用の付勢部材により、表側操作ユニットの表側操作部を壁面の表側に手動で引き出し操作を行う前の状態である待機位置の第2操作レバー部材が、表側操作部を壁面の表側に手動で引き出し操作を行うことにより第1回転方向に回転して第1操作レバー部材を回転操作した後、この引き出し操作を解除したときに第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転して待機位置に戻るように第2回転軸を付勢することができる。したがって、その後、停電による非常時の便器洗浄操作を繰り返し行うことができる。
このように構成された本発明においては、チューブ部材の後端部が、固定部材の肩部から第1アーム部を経て、この第1アーム部の下端から第1操作レバー部材側に屈曲して延びる第2アーム部に固定されており、ワイヤ部材の後端部が、チューブ部材の後端部から所定長さ伸ばした状態で待機位置の第2操作レバー部材の連結部に連結されている。さらに、待機位置の第2操作レバー部材の連結部及びワイヤ部材の後端部が、停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際に、表側操作部を壁面の表側に手動で引き出し操作を行う毎に、チューブ部材の後端部に近接する最大操作位置まで一定のストローク量で移動可能にチューブ部材の後端部に対して所定距離だけ離間して位置決めされているため、ワイヤ部材をチューブ部材に対して一定のストローク量で精度良く移動させることができ、第2操作レバー部材を安定して操作することができる。したがって、停電による非常時の便器洗浄操作を繰り返しても、安定した便器洗浄を実行することができる。
上記ワイヤ操作ユニットは、更に、上記ワイヤ部材が摺動可能に挿入されるチューブ部材を備え、このチューブ部材は、上記ワイヤ部材の前端部が突出した状態で上記表側操作ユニットに固定される前端部と、上記ワイヤ部材の後端部が突出した状態で上記第3固定部に固定される後端部と、を備え、上記ワイヤ部材の後端部は、上記第3固定部に固定された上記チューブ部材の後端部から所定長さ伸ばした状態で上記待機位置の上記第2操作レバー部材の上記連結部に連結され、上記待機位置の上記第2操作レバー部材の上記連結部及び上記ワイヤ部材の後端部は、上記停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際に、上記表側操作部を上記第1壁面の表側に手動で引き出し操作を行う毎に、上記チューブ部材の後端部に近接する最大操作位置まで一定のストローク量で移動可能に上記チューブ部材の後端部に対して所定距離だけ離間して位置決めされている。
このように構成された本発明においては、チューブ部材の後端部が、固定部材の第3固定部に固定されており、ワイヤ部材の後端部が、チューブ部材の後端部から所定長さ伸ばした状態で待機位置の第2操作レバー部材の連結部に連結され、待機位置の第2操作レバー部材の連結部及びワイヤ部材の後端部が、停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際に、表側操作部を第1壁面の表側に手動で引き出し操作を行う毎に、チューブ部材の後端部に近接する最大操作位置まで一定のストローク量で移動可能にチューブ部材の後端部に対して所定距離だけ離間して位置決めされているため、ワイヤ部材をチューブ部材に対して一定のストローク量で精度良く移動させることができ、第2操作レバー部材を安定して操作することができる。したがって、停電による非常時の便器洗浄操作を繰り返しても、安定した便器洗浄を確保することができる。
このように構成された本発明においては、チューブ部材の後端部が固定部材に取り外し可能に取り付けられ、ワイヤ部材の後端部が第2操作レバー部材の連結部に取り外し可能に取り付けられているため、例えば、ワイヤ部材の後端部を第2操作レバー部材の連結部から取り外すと共に、チューブ部材の後端部を固定部材から取り外すことにより、これらのチューブ部材やワイヤ部材を含むワイヤ操作ユニットや表側操作ユニット、並びに、貯水タンク側の関連要素について、保守点検や交換等のメンテナンスを容易に独立して行うことができる。
このように構成された本発明においては、表側操作ユニットが、壁面に取り付けられて、この壁面の表側から壁面の裏側領域内に向かって筒状に形成されるケース本体部を備えており、このケース本体部の後端部には、チューブ部材の前端部が固定され、表側操作ユニットの表側操作部が、ワイヤ部材の前端部が連結されて使用者が把持可能にケース本体部の内部に設けられた環状部材を備えていることにより、使用者は、停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際には、環状部材を容易に把持することができ、この環状部材を把持した状態でケース本体部に対して壁面の表側に手動で引き出し操作が容易になる。したがって、環状部材を把持して表側操作ユニットのケース本体部に対して手動で引き出す簡易な操作により、停電による非常時の便器洗浄操作を容易に行うことができ、確実な便器洗浄を行うことができる。
このように構成された本発明においては、表側操作ユニットの蓋部材が、ケース本体部の表側に形成される開口部を表側から覆うように着脱可能に取り付けられているため、停電による非常時の便器洗浄操作を行わないときには、ケース本体部の表側の開口部を覆うように蓋部材を取り付けることにより、表側操作ユニットのケース本体部内に環状部材を収納して隠蔽することができる。一方、停電による非常時の便器洗浄操作を行うときには、蓋部材を適宜表側操作ユニットのケース本体部から取り外すことによりケース本体部内の環状部材にアクセスして手動操作を行うことができる。また、停電による非常時の便器洗浄操作を行わない状況において、蓋部材が表側操作ユニットのケース本体部の表側の開口部に取り付けられて、環状部材がケース本体部内に収納されて隠蔽されることにより、表側操作ユニットのケース本体部内の環状部材が不用意に操作されたり、悪戯されたりすることを防ぐことができる。さらに、環状部材及びワイヤ部材以外の表側操作ユニットのケース本体部の内部と蓋部材とを接続する抜け止め部材により、蓋部材を取り外した状態で蓋部材がケース本体部から脱落することを防ぐことができるため、蓋部材の紛失や盗難を防ぐことができる。
このように構成された本発明においては、表側操作ユニットのケース本体部が、環状部材を収納する第1ケース本体部と、この第1ケース本体部の後端側に設けられた第2ケース本体部とを備えており、表側操作ユニットが、第2ケース本体部内に設けられた表側操作用の付勢部材と、第2ケース本体部内に摺動可能に設けられて表側操作用の付勢部材を保持する保持部材とを備えているため、環状部材を壁面の表側に手動で引き出し操作を行うことにより、保持部材がワイヤ部材の移動と共に摺動して表側操作用の付勢部材を付勢し、その後、引き出し操作を解除すると、表側操作用の付勢部材の付勢力により保持部材が元の位置に移動して環状部材を第1ケース本体部内に収納することができる。したがって、停電による非常時の便器洗浄操作を繰り返し行うことができる。
このように構成された本発明においては、非常用の手動操作ユニットが貯水タンクの仕様に関わらず貯水タンクに適用可能であるため、あらゆる仕様の貯水タンクにおいても非常時の便器洗浄操作を行うことができる汎用性の高い非常用の手動操作ユニットを提供することができる。
まず、図1及び図2により、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置が適用される水洗大便器の概略について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置が適用される水洗大便器を示す正面図であり、図2は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置が適用される水洗大便器を示す左側面図である。
なお、本実施形態の洗浄水タンク装置1においては、上述した壁掛け式の水洗大便器2に適用した形態について説明するが、このような壁掛け式の水洗大便器2に限られず、便器本体がその設置場所の床面Fに固定された、いわゆる、床置き式の水洗大便器に適用してもよい。
また、水洗大便器2では、その便器本体8内のほぼ中央に形成されるボウル部(図示せず)の高さ方向の落差によりボウル部(図示せず)内の汚物について、ボウル部(図示せず)の下部から後方側に延びる便器本体8のトラップ排水路(図示せず)からキャビネット4内の排水管10に排出する、いわゆる、洗い落とし式の水洗大便器であってもよいし、サイホン作用を利用してボウル部(図示せず)内の汚物を吸い込んでトラップ排水路(図示せず)からキャビネット4内の排水管10に外部に排出する、いわゆる、サイホン式便器の形態等、他の水洗大便器の形態についても適用可能である。
さらに、図2に示すように、キャビネット4の内部スペースI内には、下水管(図示せず)接続される排水配管10以外にも、上流側が水道管等の給水源(図示せず)に接続される給水管12や通気管14、並びに、雑排水用の配管16等の複数の配管が配置されている。
まず、図1及び図2に示すように、本実施形態の洗浄水タンク装置1は、便器本体8に供給する洗浄水を貯水する貯水タンク18を備えており、この貯水タンク18は、便器本体8の後方側に設けられたキャビネット4の表側壁面4aの裏側領域内であるキャビネット4の内部スペースI内に隠蔽されるように配置されている。
より具体的に説明すると、図1及び図2に示すように、支持構造体6の正面から見て左右両側の側面の取付部6aのそれぞれには、貯水タンク18の底部を支持するためのタンク支持部材20の下端部20aがそれぞれ固定されている。このタンク支持部材20は、各下端部20aから支持構造体6の取付部6aの後方側に突出した後、所定高さまで上方に立ち上がる縦部20bと、それぞれの水平左右方向に対向する縦部20bの上端同士を互いに水平左右方向に延びて接続する横部20cとを備えており、これらの縦部20b及び横部20cにより全体がコの字のフレーム状に形成されている。これにより、貯水タンク18は、キャビネット4の内部スペースI内において、便器本体8の上面の高さ位置に対して所定距離上方に離間した高さ位置に配置されるようになっている。
なお、図3において、便宜上、図4及び図5に示す洗浄水タンク装置のジェットポンプユニットの内部構造の一部を省略すると共に、各構造のいくつかの配置についても、図4及び図5に示されたものと異なる配置に描かれている。
つぎに、洗浄水タンク装置1は、給水管22aの上端(下流側端部)に接続されて給水管22aから供給される洗浄水を給止水する給水弁装置24を含むジェットポンプユニット26を備えている。
また、洗浄水タンク装置1は、通常時の自動便器洗浄操作を開始する際に、リモコン(図示せず)等によって使用者側から送信された信号、或いは、便器本体8の一部に設けられた人感センサ(図示せず)が使用者を検知した信号に基づいて、給水弁装置24による給水動作を自動(電動)で操作する自動便器洗浄ユニット28(詳細は後述する)を備えている。
さらに、洗浄水タンク装置1は、自動便器洗浄ユニット28が停電や不具合等によって作動できなくなった非常時において、便器洗浄操作をキャビネット4の表側から手動で操作可能にする非常用の手動操作ユニット30(詳細は後述する)を備えている。
さらに、ジェットポンプユニット26は、ジェットノズル34から噴射される洗浄水が進行する流路方向をスロート管32の内部方向に差し向ける流路からスロート管32の外部方向に差し向ける流路に切り替える流路切替弁36aと、貯水タンク18内に貯水された洗浄水の水位に応じて上下動することにより流路切替弁36aを作動させるフロート36bとを備えた流路切替弁装置36を備えている。
さらに、スロート管32の上昇管部32aの上流側端部(入口部)には、吸引口32cが形成されており、この吸引口32cは、貯水タンク18内の下部に位置するようになっている。
また、スロート管32の下降管部32bの出口部は、貯水タンク18の底面に形成された排水口18aに接続され、この排水口18a(図3参照)は、便器本体8の導水路(図示せず)と接続されている排水管37(図2及び図5参照)に接続されている。
さらに、図3に示すように、スロート管32の吸引口32cに対向するように、ジェットノズル34が配置され、スロート管32の吸引口32cとジェットノズル34は、常時、貯水タンク18内で水没した状態となっている。
また、二次側の給水管22bと給水弁装置24との間には、真空破壊弁40が設けられており、この真空破壊弁40は、外部から空気を吸入することにより、ジェットノズル34までの給水管22bの流路内が負圧にならないようにするためのものである。
さらに、給水弁装置24は、図3に示すように、パイロット式ダイアフラム弁である主弁体42と、この主弁体42が着座する主弁座44と、内部の圧力により主弁体42を主弁座44に対して移動させる圧力室46とを備えており、主弁体42が、主弁座44に着座して止水する止水状態と主弁座44から離間して給水する給水状態とを切り換えるようになっている。
また、図3に示すように、主弁体42には、ブリード穴(図示せず)が設けられており、止水状態のとき、このブリード穴(図示せず)により給水管22aの一次側流路Aと圧力室46の内部とが連通するようになっている。ここで、第一穴48は、その開口面積が第二穴50の開口面積よりも大きく形成されている。また、第一穴48は、第二穴50よりも、上方位置に形成されている。
図6は、図4のVI−VI線に沿って見た断面図であり、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置における給水装置のポペット弁の部分を拡大した部分拡大断面図であり、閉弁状態のポペット弁を示す。
まず、図3〜図6に示すように、自動便器洗浄ユニット28は、従来のものと同様のものであり、貯水タンク18の内側から外側まで貫くように延びる駆動回転軸58と、この駆動回転軸58に対して軸方向に連結される中間回転軸60と、この中間回転軸60と給水弁装置24のポペット弁52とを連結する従動回転軸62とを備えている。
また、自動便器洗浄ユニット28は、駆動回転軸58を電動駆動するギヤモータ(図示せず)等が内蔵されている電動駆動ユニット64を備えている。この電動駆動ユニット64は、通常時の自動便器洗浄操作を開始する際に、使用者側から送信された信号、或いは、使用者を検知した信号に基づいて駆動回転軸58を回転駆動させることにより、中間回転軸60を介して従動回転軸62が回転し、給水弁装置24のポペット弁52の開閉動作が操作されるようになっている。
さらに、図6に示すように、ポペット弁52の弁体52aが第一穴48を閉鎖している状態では、圧縮コイルばね66の付勢力により押圧された本体部52bの先端部が、従動回転軸62の最も外側の外周面62aよりも半径方向内側に形成される外周面62bに当接するようになっている。
図7に示すように、ポペット弁52の弁体52aが第一穴48を開放している状態では、図6に示すポペット弁52の弁体52aが第一穴48を閉鎖している状態の待機位置P1の従動回転軸62に対して、従動回転軸62が所定回転角度(例えば、45度〜60度)回転した最大操作位置P2(図7参照)となっている。このとき、従動回転軸62の最も外側の外周面62aは、ポペット弁52の本体部52bの先端部を圧縮コイルばね66の付勢力に抗して押圧し、これにより、弁体52aが第一穴48を開放するように軸方向に移動して、圧力室46の圧力が開放されるようになっている。
また、二次側流路Bは大気開放され、主弁体42に水圧が作用する面積の方が一次側流路Aの面積よりも大きくなるため、主弁体42は主弁座44に押付けられて閉弁するようになっている。
なお、このとき、一次側流路Aの洗浄水が、圧力室46内へブリード穴から少しずつ注入されるため、第一穴48及び第二穴50を塞いでから、所定時間遅れて、主弁体42が閉弁状態(止水状態)となるようになっている。
図4、図5及び図8に示すように、貯水タンク18の上部には、自動便器洗浄ユニット28の電動駆動ユニット64を貯水タンク18に対して固定する固定部材68が設けられている。
また、自動便器洗浄ユニット28の駆動回転軸58の外側端部には、電動駆動ユニット64及び固定部材68を介して、通常時/非常時兼用の操作レバー部材70が取り付けられている。
この通常時/非常時兼用の操作レバー部材70は、キャビネット4の内部スペースI内で操作可能であり、この操作レバー部材70は、自動便器洗浄ユニット28による通常時の自動便器洗浄操作を開始する際には、電動駆動ユニット64の電動駆動により駆動回転軸58と共に回転する通常時の回転操作が行われるようになっている。
一方、通常時/非常時兼用の操作レバー部材70は、停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際には、詳細は後述する非常用の手動操作ユニット30の手動操作により回転し、電動駆動ユニット64に関わることなく駆動回転軸58を手動で回転操作が可能となる、通常時/非常時兼用操作部として機能するようになっている。
なお、図8においては、非操作状態(待機状態)の操作レバー部材70を実線で示し、大洗浄モード操作状態の操作レバー部材70A及び小洗浄モード操作状態の操作レバー部材70Bのそれぞれについて鎖線で示している。
なお、本明細書中に記載されている「ジェットポンプ作用」という用語については、ジェットノズルからスロート管の吸引口に向けて噴射される勢いのある洗浄水の流れ自体が、ポンプ等の他の機械要素に依存することなく、直接的にスロート管の吸引口の近傍等の周囲の洗浄水を引き込むような負圧を形成し、この負圧を利用してスロート管内に吸い込んだ貯水タンク内の洗浄水を便器本体側へ圧送する作用を意味している。
より具体的に説明すると、この区画壁78は、上下方向に延びる壁面を形成し、その上方が開放されて前後方向及び左右方向の四方から取り囲んだカップ形状の小タンク80を形成している。
さらに、大小洗浄切替機構76は、この開口部82に開閉可能に設けられた大小切替弁84を備えており、この大小切替弁84が開口部82を開閉することにより、ジェットポンプユニット26を通じて便器本体8へ供給する洗浄水量を変更することができ、大洗浄モードと小洗浄モードとを切り替えることができるようになっている。
一方、操作レバー部材70が図8に示す回転方向C2(貯水タンク18の手前側)に回転操作され、小洗浄モードによる便器洗浄が開始された場合には、玉鎖86により大小切替弁84が引き上げられ、大小切替弁84が開口部82を閉じた状態となるようになっている。
また、図3に示すように、水位WL1は、小洗浄が終了したときの貯水タンク18内の領域R1のみの最低水位(死水水位)DWLにもなっており、これらの最低水位(死水水位)DWLである水位WL1は、区画壁78の開口部82の上端よりも下方に位置している。
さらに、図3に示すように、水位WL2は、小洗浄が終了したときの貯水タンク18内の領域R2の水位を示している。
また、水位WL3は、貯水タンク18内に貯水される洗浄水の初期状態における止水水位であり、且つ大洗浄又は小洗浄後に給水弁装置24により貯水タンク18内に洗浄水が給水されその後給水が停止される満水水位である。
まず、図1及び図2に示すように、非常用の手動操作ユニット30は、キャビネット4の表側壁面4aに設けられて手動により壁面4aの表側に引き出し操作が可能な表側操作ユニット30Aを備えている。
また、図1及び図2に示すように、非常用の手動操作ユニット30は、キャビネット4の内部スペースI内の通常時/非常時兼用の操作レバー部材70に隣接して設けられた裏側操作ユニット30Bを備えている。
さらに、図1及び図2に示すように、非常用の手動操作ユニット30は、これらの表側操作ユニットU1と裏側操作ユニット30Bとを連結するワイヤ操作ユニット30Cを備えている。
まず、図9に示すように、非操作状態(待機位置P1)の非常用の手動操作ユニット30の表側操作ユニット30Aは、キャビネット4の前壁部4bを貫く取付穴4cに挿入されて取り付けられて表側壁面4aからキャビネット4の内部スペースI内に向かってほぼ筒状に形成される第1ケース本体部88と、この第1ケース本体部88の後端部に接続された細長い筒状の第2ケース本体部90とを備えている。第1ケース本体部88の外周面には、ねじ溝88aが形成されており、キャビネット4の内部スペースI内で締結部材91がねじ溝88aに螺合されて、第1ケース本体部88がキャビネット4の前壁部4bに対して固定されている。
また、図9に示すように、非常用の手動操作ユニット30のワイヤ操作ユニット30Cは、表側操作ユニット30Aの第2ケース本体部90の後端部に一端が固定されるチューブ部材92と、このチューブ部材94の中に挿入された状態でチューブ部材94に対して摺動可能なワイヤ部材94とを備えている。
さらに、図9に示すように、表側操作ユニット30Aは、使用者が把持可能に第1ケース本体部88の内部に設けられた環状部材であるリング96を備えている。
ここで、図9に示す非操作状態の非常用の手動操作ユニット30においては、ワイヤ部材94の前端部94aが、第2ケース本体部90の後端部に固定されたチューブ部材92の前端部92aから前方側に延びて第2ケース本体部90aを通過し、第1ケース本体部88内でリング96に連結されている。
また、表側操作ユニット30Aは、第1ケース本体部88の裏側面に前後方向に貫くように形成された貫通穴88cに挿通可能に取り付けられたワイヤ部材100を備えている。このワイヤ部材100の前端部100aは、キャップ98の裏側面の中央部にビス101等によって固定されている。
図10に示すように、取り外した状態のキャップ98を手前側に最大に引き出すと、ワイヤ部材100の突起状の後端部100bが、第1ケース本体部88の背面に当接し、穴径の小さい貫通穴88cを通過することができないようになっている。したがって、このワイヤ部材100は、取り外した状態のキャップ98が第1ケース本体部88から脱落することを防ぐ抜け止め部材として機能するようになっている。
また、保持部材104の凹部104a内付近に位置するワイヤ部材94の途中部分には、突起部94bが設けられている。
一方、図10に示すように、操作状態(操作位置P2)の非常用の手動操作ユニット30においては、キャップ98を取り外した状態でリング96を手前側にストローク量S(例えば、S=40mm〜60mm)で最大操作位置P2まで引き出す操作を行うことによりワイヤ部材94が前方側に移動すると、ワイヤ部材94の突起部94bが保持部材104の凹部104aを前方側に押圧し、保持部材104が前方側に移動して、圧縮コイルばね102が圧縮されて付勢されるようになっている。そして、リング96を手前側に引き出す操作を解除すると、圧縮された状態の圧縮コイルばね102が保持部材104を後方側へ押圧する方向の付勢力(復元力)により、保持部材104が引き出し操作前の元の位置に戻ると共にワイヤ部材94が後方側に移動して、図9に示すように、リング96が第1ケース本体部88内に収納されるようになっている。
図4、図5、図8及び図11に示すように、非常用の手動操作ユニット30の裏側操作ユニット30Bは、貯水タンク18の内側から外側まで貫くように延びる回転軸であるスピンドル106と、このスピンドル106の軸方向の外側端部106aに取り付けられる非常用の操作レバー部材108とを備えている。
また、図11に示すように、裏側操作ユニット30Bは、スピンドル106の軸方向の中間部106bを回転可能に保持するガイド部材110を備えており、このガイド部材110とスピンドル106の軸方向の中間部106bとの間には、ねじりコイルばね112が内蔵されている。このねじりコイルばね112は、回転時のスピンドル106について、その回転方向とは反対方向に付勢するようになっている。
さらに、図11に示すように、裏側操作ユニット30Bは、スピンドル106の軸方向の中間部106bの軸方向の内側からガイド部材110に螺合されて締結されるナット114と、ガイド部材110の軸方向の外側端部110aが挿入されるワッシャ116とを備えている。
また、図8及び図11に示すように、裏側操作ユニット30Bは、スピンドル106の軸方向の外側端部106a及びガイド部材110の軸方向の外側端部110aが挿入された状態のワッシャ116が固定部材68の取付穴68aに嵌め込まれた状態で、ガイド部材110の軸方向の外側端部110aの外側に螺合されて締結されるナット118と、スピンドル106の軸方向の外側端部106aに非常用の操作レバー部材108の基端部108aを締結するビス120とを備えている。
これらにより、裏側操作ユニット30Bの全体が固定部材68によって貯水タンク18に対して固定されている。
また、図4、図5、図8及び図11に示すように、非常用の操作レバー部材108は、その基端部108aから最大距離に位置し且つ非操作状態で下端に位置する先端部108bと、この先端部108bの近傍に設けられてワイヤ部材94の後端部94c(図8及び図9参照)が連結される連結部108cとを備えている。
さらに、図8に示すように、非常用の操作レバー部材108の連結部108cには、ワイヤ部材94の後端部94cを取り外し可能にする切欠き溝108dが形成されている。この切欠き溝108dは、待機位置P1の操作レバー部材108の連結部108c内の穴の中心から半径方向外側(下方)に向かって形成されており、この切欠き溝108dから周方向片側に沿って所定長さだけ係止溝(図示せず)が形成されている。
したがって、ワイヤ部材94の後端部94cが操作レバー部材108の連結部108cから取り外す際には、図8に鎖線で示すワイヤ部材94のように、ワイヤ部材94の後端部94cを操作レバー部材108の連結部108c内の穴の中心軸線A1回りに回転させて、ワイヤ部材94を係止溝(図示せず)から切欠き溝108dまで移動させた後、ワイヤ部材94を切欠き溝108dに合わせて上下方向に延びる姿勢にした状態で、連結部108cの軸方向外側に引き出すことにより、ワイヤ部材94の後端部94cが操作レバー部材108の連結部108cから外れるようになっている。
また、この第2アーム部68dの先端部(後端部68e)は、非操作状態の操作レバー部材70の軸方向外側面70aに隣接する付近に位置している。
さらに、第2アーム部68dの上部には、チューブ部材92の後端部92bが取り外しか可能に嵌め込まれるスナップフィット部68fが設けられている。
これにより、図8及び図9に示すように、ワイヤ部材94の後端部94cは、第2アーム部68dのスナップフィット部68fに固定されたチューブ部材92の後端部92bから所定長さL1(例えば、L1=50mm〜80mm)だけ伸ばした状態で待機位置P1の操作レバー部材108の連結部108cに連結されるようになっている。
図8に示す待機位置P1の操作レバー部材108の連結部108c及びワイヤ部材94の後端部94cは、図10及び図12に示すように、停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際に、表側操作ユニット30Aのリング96による引き出し操作を行う毎に、チューブ部材92の後端部92bに近接する最大操作位置P2まで一定のストローク量S(例えば、S=40mm〜60mm)で移動可能に位置決めされている。
すなわち、図8に示すように、待機位置P1の操作レバー部材108の連結部108c及びワイヤ部材94の後端部94cは、チューブ部材92の後端部92bに対して所定距離L1(例えば、L1=50mm〜80mm)だけ離間して位置決めされている。
このとき、図11に示す表側操作ユニット30Aのねじりコイルばね112においては、スピンドル106の回転力によりスピンドル106の中間部106bを介してねじりコイルばね112が付勢されるため、このねじりコイルばね112の付勢力(復元力)が、スピンドル106の中間部106bに対して反対の回転方向に作用するようになっている。
また、非常用の操作レバー部材108が最大操作位置P2まで回転することにより、非常用の操作レバー部材108の先端部108bが通常時/非常時兼用の操作レバー部材70における非常用の操作レバー部材108側の面70bに係合して押圧するようになっている。これにより、通常時/非常時兼用の操作レバー部材70は、図12に示す回転方向C1(貯水タンク18の奥側)に所定回転角度(例えば、45度〜60度)回転操作されて、大洗浄モード操作状態の操作レバー部材70Aとなるようになっている。
ここで、自動便器洗浄ユニット28の駆動回転軸58は、電動駆動ユニット64が停電状態であっても、通常時/非常時兼用の操作レバー部材70と共に回転するようになっている。この駆動回転軸58の回転により、図7に示すように、従動回転軸62は、中間回転軸60を介して回転して、所定回転角度(例えば、45度〜60度)回転した最大操作位置P2となり、ポペット弁52が開弁して、大洗浄モードによる停電時の非常用の便器洗浄が開始されるようになっている。
同様に、自動便器洗浄ユニット28においても、裏側操作ユニット30Bのねじりコイルばね112と同様なねじりコイルばね(図示せず)が駆動回転軸58に設けられており、このねじりコイルばね(図示せず)の付勢力(復元力)が、駆動回転軸58に対して反対の回転方向に作用するようになっている。したがって、このねじりコイルばね(図示せず)の付勢力により、通常時/非常時兼用の操作レバー部材70についても、図8に示す回転方向C2(貯水タンク18の手前側)に回転操作され、図8に示す待機位置P1に復帰するようになっている。
なお、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置1による通常時の自動便器洗浄操作、並びに、その大洗浄モード及び小洗浄モードの各洗浄モードによる自動便器洗浄動作については、従来と同様であるため、これらの説明を省略し、停電による非常時の便器洗浄操作に関わる内容のみについて説明する。
まず、図3、図8及び図9に示すように、停電による非常時の便器洗浄操作を開始する前の待機状態の洗浄水タンク装置1においては、貯水タンク18内の水位が通常状態の水位WL3であり、給水弁装置24において、第一穴48及び第二穴50はいずれも閉じられており、主弁体42は主弁座44上に着座し、止水状態となっている。
このとき、図12に示すように、非常用の操作レバー部材108の先端部108bが通常時/非常時兼用の操作レバー部材70における非常用の操作レバー部材108側の面70bに係合して押圧することにより、通常時/非常時兼用の操作レバー部材70が大洗浄モードによる洗浄操作が行われる回転方向C1に回転操作される(図12に示す通常時/非常時兼用の操作レバー部材70A参照)。
同時に、通常時/非常時兼用の操作レバー部材70と共に、駆動回転軸58及び中間回転軸60を介して、従動回転軸62が回転し、給水弁装置24のポペット弁52が図6に示す閉弁状態から図7に示す開弁状態となり、第一穴48が開く。
このとき、第二穴50は閉じられたままの状態であるため、従動回転軸62が回転しても、玉鎖86(図3及び図4参照)はたるむだけで、大小切替弁84は小タンク80の開口部82を開いた状態のままであり、大小洗浄切替機構76が大洗浄状態となる。
これにより、図3〜図5に示すように、外部の給水源(図示せず)から供給される洗浄水は、一次側給水管22a、定流量弁38、給水弁装置24、及び二次側給水管22bを経てジェットノズル34に到達し、このジェットノズル34からスロート管32の吸引口32cに向けて洗浄水が噴射される。
このとき、スロート管32の吸引口32c付近は負圧となるので、貯水タンク18内に貯水された洗浄水もスロート管32内に吸引され、洗浄水タンク装置1により外部から供給される洗浄水と貯水タンク18内の洗浄水が一緒になってスロート管32内を流れ、便器本体8に供給され、ボウル部6の洗浄が開始される。
また、図3〜図5に示すように、二次側給水管22b内の給水のうちの一部は、補給水用の分岐管72に分岐され、オーバーフロー管74から便器本体8の導水路(図示せず)を経て、便器本体8のボウル部(図示せず)内に補給水として供給される。
したがって、流路切替弁36aは下降し、ジェットノズル34の前方側を開放している状態となる。これにより、貯水タンク18内に貯水された洗浄水は、ジェットノズル34及びスロート管32の吸引口32cに向かう流れを形成している。
すなわち、流路切替弁36aによってジェットノズル34から噴射される洗浄水は、その進行方向がスロート管32の内部方向からスロート管32の外部方向へと切り替えられ、貯水タンク18内に貯水される。
このとき、貯水タンク18内の水位は上昇するが、流路切替弁36aが洗浄水の勢いにより移動できないので、フロート36bも上昇することなく、その位置に保持される。
また、給水弁装置24の給水フロート54は、貯水タンク18の水位の上昇に連動して上昇するが、第二穴50は開状態のままであり、それにより給水弁装置24による給水状態が継続されることになる。
そして、貯水タンク18の水位の上昇により、流路切替弁36のフロート36bが上昇して、流路切替弁36aが、ジェットノズル34から噴射される洗浄水が進行する流路方向をスロート管32の内部方向に差し向ける流路からスロート管32の外部方向(貯水タンク18内)に差し向ける流路に切り替え、さらに、貯水タンク18内の水位が上昇する。
なお、上述した本実施形態による洗浄水タンク装置1においては、大洗浄モードによる停電時の非常用の便器洗浄を行う代わりに、小洗浄モードによる停電時の非常用の便器洗浄を行うようにしてもよい。これにより、停電による非常時に1回の便器洗浄毎に使用される洗浄水量を抑制することができる。
同時に、裏側操作ユニット30Bのねじりコイルばね112の付勢力により、非常用の操作レバー部材108は、図12に示す最大操作位置P2から、スピンドル106と共に、図12に示す回転方向D2に回転し、図8に示す待機位置P1に復帰する。
また、通常時/非常時兼用の操作レバー部材70についても、裏側操作ユニット30Bのねじりコイルばね112と同様なねじりコイルばね(図示せず)の付勢力により、通常時/非常時兼用の操作レバー部材70についても、図8に示す回転方向C2(貯水タンク18の手前側)に回転操作され、図8に示す待機位置P1に復帰する。
そして、非常用の手動操作ユニット30の各操作ユニット30A,30B,30Cは、次回の非常時の便器洗浄操作が可能な待機状態となる。
したがって、便器本体8の後方側のキャビネット4の内部スペースI内に隠蔽された貯水タンク18であっても、停電による非常時において給水弁装置24の給水動作をキャビネット4の表側壁面4aの表側から容易に手動操作することができ、貯水タンク18から便器本体8に洗浄水を供給して確実な便器洗浄を行うことができる。
また、停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際に、表側操作ユニット30Aのリング96をキャビネット4の表側壁面4aの表側に手動で引き出し操作を行うことによりワイヤ部材94を直接的に且つ比較的大きなストローク量Sで移動させることができるため、通常時/非常時兼用の操作レバー部材70を比較的大きな操作量(ストローク量S)で操作することができ、給水弁装置24による給水動作を効率よく操作することができる。
したがって、便器本体8の後方側のキャビネット4の内部スペースI内に隠蔽された貯水タンク18であっても、停電による非常時において、貯水タンク18から便器本体8に洗浄水を供給して確実な便器洗浄を行うことができる。
また、通常時の自動便器洗浄操作が行われる毎に、非常用の操作レバー部材108が通常時/非常時兼用の操作レバー部材70に接触したり、通常時/非常時兼用の操作レバー部材70の回転と連動したりすることも防ぐことができるため、非常用の操作レバー部材108の使用頻度を停電による非常時に制限することができ、非常用の操作レバー部材108やこれに関与するその他の部品の消耗を防ぐことができる。
したがって、停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際に、非常用の操作レバー部材108の操作性を向上させることができ、通常時/非常時兼用の操作レバー部材70を効率よく回転操作することができる。
また、非常用の操作レバー部材108の基端部108aから先端部108bまで形成される通常時/非常時兼用の操作レバー部材70側の面が、通常時の自動便器洗浄操作が行われている状態の通常時/非常時兼用の操作レバー部材70と常時接触しないように湾曲状に形成されている湾曲部108eにより、回転操作時の通常時/非常時兼用の操作レバー部材70や駆動回転軸58に対して、非常用の操作レバー部材108の干渉による回転の負荷や消耗等を無くすことができる。
さらに、通常時の自動便器洗浄操作が行われる毎に、非常用の操作レバー部材108が通常時/非常時兼用の操作レバー部材70に接触したり、通常時/非常時兼用の操作レバー部材70の回転と連動したりすることを防ぐこともできるため、非常用の操作レバー部材108の使用頻度を停電による非常時に制限することができ、非常用の操作レバー部材108及びスピンドル106や、これらに関与する他の部品の消耗を防ぐことができる。
さらに、待機位置P1の非常用の操作レバー部材108の連結部108c及びワイヤ部材94の後端部94cが、停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際に、リング96をキャビネット4の表側壁面4aの表側に手動で引き出し操作を行う毎に、チューブ部材92の後端部92bに近接する最大操作位置P2まで一定のストローク量Sで移動可能にチューブ部材の後端部に対して所定距離L1だけ離間して位置決めされているため、ワイヤ部材94をチューブ部材92に対して一定のストローク量Sで精度良く移動させることができ、非常用の操作レバー部材108を安定して操作することができる。
したがって、停電による非常時の便器洗浄操作を繰り返しても、安定した便器洗浄を実行することができる。
したがって、リング96を把持して表側操作ユニット30Aの第1ケース本体部88に対して手動で引き出す簡易な操作により、停電による非常時の便器洗浄操作を容易に行うことができ、確実な便器洗浄を行うことができる。
一方、停電による非常時の便器洗浄操作を行うときには、キャップ98を適宜表側操作ユニット30Aの第1ケース本体部88から取り外すことにより第1ケース本体部88内のリング96にアクセスして手動操作を行うことができる。
また、停電による非常時の便器洗浄操作を行わない状況において、キャップ98が表側操作ユニット30Aの第1ケース本体部88の表側の開口部88bに取り付けられて、リング96が第1ケース本体部88内に収納されて隠蔽されることにより、表側操作ユニット30Aの第1ケース本体部88内のリング96が不用意に操作されたり、悪戯されたりすることを防ぐことができる。
さらに、リング96及びワイヤ部材94以外の表側操作ユニット30Aの第1ケース本体部88の内部とキャップ98とを接続する抜け止め部材であるワイヤ部材100により、キャップ98を取り外した状態でキャップ98が第1ケース本体部88から脱落することを防ぐことができるため、キャップ98の紛失や盗難を防ぐことができる。
また、本実施形態による洗浄水タンク装置1の非常用の手動操作ユニット30は、既に設置されている貯水タンクに対して、後付けで適用することもできるため、あらゆる仕様の貯水タンクにおいても、非常時の便器洗浄操作を行うことができる汎用性の高い非常用の手動操作ユニットを提供することができる。
まず、図13は、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置が適用される水洗大便器の部分右側側面図である。
つぎに、図14は、図13に示す本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置について、水洗大便器の後方側のキャビネットの天板を取り外した状態で貯水タンクの部分を上方から見た部分拡大平面図である。
また、図15は、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置の貯水タンクの内部構造を示す正面中央断面図である。
さらに、図16は、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置において、貯水タンクにおける右側面の上方部分を拡大した部分拡大図であり、非常時の便器洗浄操作を開始した状態の通常時/非常時兼用の操作レバー部材及び非常用の操作レバー部材をそれぞれ示す。
また、図17は、図15のXVII−XVII線に沿って見た断面図であり、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置の非常時の便器洗浄操作を開始した状態を示す。
ここで、図13〜図17において、上述した本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置1の部分と同一部分については同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
したがって、以下、本発明の第2実施形態による洗浄タンク装置200については、上述した本発明の第1実施形態による洗浄タンク装置1の特徴部分と異なる特徴部分のみについて説明し、その他の部分については説明を省略する。
しかしながら、図13に示すように、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置200の貯水タンク218では、その底部の排水口218aが便器本体8の上面8aとほぼ同一の高さ位置にある。すなわち、便器本体8に対する高さ方向の貯水タンク218の位置が全体的に本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置1の貯水タンク18の位置よりも低い位置に配置されている点で、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置1の貯水タンク18と異なっている。
しかしながら、図14、図15及び図17に示すように、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置200では、自動便器洗浄ユニット28が、通常時の自動便器洗浄操作を開始する際に、リモコン(図示せず)等によって使用者側から送信された信号、或いは、便器本体8の一部に設けられた人感センサ(図示せず)が使用者を検知した信号に基づいて、貯水タンク218の底面に形成された排水口218aを開閉する排水弁装置220による排水動作を自動(電動)で操作するようになっている点で、上述した本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置1の給水弁装置24による給水動作を自動(電動)で操作する自動便器洗浄ユニット28と異なっている。
また、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置200においては、図10に示す本発明の第1実施形態の洗浄水タンク装置1の非常用の手動操作ユニット30の表側操作ユニット30Aと同様に、リング96を手動で引き出し操作を行うと、図15〜図17に示すように、ワイヤ操作ユニット30Cのワイヤ部材94を介して裏側操作ユニット30Bの非常用の操作レバー部材108が回転操作され、排水弁装置220による排水動作を手動で操作することができるようになっている点で、上述した本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置1の給水弁装置24による給水動作を手動で操作する非常用の手動操作ユニット30と異なっている。
すなわち、図13〜図16に示すように、固定部材268は、キャビネット4の前壁部4bの後側壁面(第1壁面)とキャビネット4の後壁部4dの前側壁面(第2壁面)との間に設けられて且つ貯水タンク216の右側上方に配置されており、自動便器洗浄ユニット28及び非常用の手動操作ユニット30の裏側操作ユニット30Bのそれぞれを貯水タンク218に対して位置決めしている。
一方、図14に示すように、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置200では、固定部材270の後端部270aが、キャビネット4の前壁部4bに固定された支持フレーム4fに固定されている。
すなわち、図13、図14及び図16に示すように、固定部材270は、キャビネット4の前壁部4bの後側壁面(第1壁面)とキャビネット4の後壁部4dの前側壁面(第2壁面)との間に設けられて且つ貯水タンク216の右側上方に配置されており、非常用の手動操作ユニット30のワイヤ操作ユニット30Cのチューブ部材92の後端部92bを貯水タンク218に対して位置決めしている。
なお、固定部材268については、その前端部をキャビネット4の前壁部4b側に固定してもよく、固定部材270については、その後端部をキャビネット4の後壁部4d側に固定してもよい。
したがって、例えば、ワイヤ部材94の後端部94cを非常用の操作レバー部材108の連結部108cから取り外すと共に、チューブ部材92の後端部92bを固定部材270から取り外すことにより、これらのチューブ部材92やワイヤ部材94を含むワイヤ操作ユニット30Cや表側操作ユニット30A、並びに、貯水タンク18側の関連要素について、保守点検や交換等のメンテナンスを容易に独立して行うことができるようになっている。
また、図14及び図16に示すように、非常用の操作レバー部材108の基端部108aは、固定部材268を貯水タンク218の側方に貫き且つ駆動回転軸58に対して平行に延びるスピンドル106の外側端部106aに固定部材268を介して取り付けられている。
さらに、図14及び図16に示すように、固定部材270は、通常時/非常時兼用の操作レバー部材70に対して非常用の操作レバー部材108とは貯水タンク218の前後方向の反対側に位置している。
また、図14及び図16に示すように、固定部材270は、通常時/非常時兼用の操作レバー部材70及び非常用の操作レバー部材108のそれぞれと常時干渉しないように、それぞれの操作レバー部材70,108の軸方向外側に位置しており、図13に示すように、固定部材270の前端部270bは、非操作状態の操作レバー部材70の軸方向外側面70aに隣接する付近まで延びている。
これにより、図13に示すように、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置1と同様に、ワイヤ部材94の後端部94cは、固定部材270に固定されたチューブ部材92の後端部92bから所定長さL1(例えば、L1=50mm〜80mm)だけ伸ばした状態で待機位置P1の操作レバー部材108の連結部108cに連結されるようになっている。これにより、待機位置P1の操作レバー部材108の連結部108c及びワイヤ部材94の後端部94cが、停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際に、リング98をキャビネット4の大手側壁面4aの表側に手動で引き出し操作を行う毎に、チューブ部材92の後端部92bに近接する最大操作位置P2まで一定のストローク量Sで移動可能にチューブ部材92の後端部92bに対して所定距離L1だけ離間して位置決めされており、ワイヤ部材94をチューブ部材92に対して一定のストローク量Sで精度良く移動させることができ、非常用の操作レバー部材108を安定して操作することができるようになっている。
給水弁装置224は、フロート224aと、給水管22aと連通して貯水タンク218に洗浄水を吐水する吐水管224bと、フロート224aにレバー38を介して連結される給水バルブ224dとを備えており、従来のものと同様な構造であるため、説明を省略する。
したがって、以下、排水弁装置220の構造については、従来の排水弁装置の構造と同様であるため、詳細な説明については省略し、いくつかの主要な構造のみについて説明する。
同様に、停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際に、図10に示す本発明の第1実施形態の洗浄水タンク装置1の非常用の手動操作ユニット30の表側操作ユニット30Aと同様に、リング96を手動で引き出し操作を行うと、ワイヤ操作ユニット30Cのワイヤ部材94を介して裏側操作ユニット30Bの非常用の操作レバー部材108が、図13に示す待機位置P1から図16に示す最大操作位置P2まで操作され、図16に示すように、通常時/非常時兼用の操作レバー部材70及び駆動回転軸58が大洗浄モードによる洗浄操作が行われる回転方向C1に回転操作されるようになっている。これにより、従動回転軸62が一方側(図17に示す大洗浄時の回転方向C1)に回転し、第1の引き上げ部材226のみが揺動して第1玉鎖230のみを引き上げるようになっている。
一方、通常時の自動便器洗浄操作を開始する際に、自動便器洗浄ユニット28の電動駆動ユニット64の駆動回転軸58の駆動により、従動回転軸62が他方側(図17に示す小洗浄時及びエコ小洗浄時の回転方向C2)に回転すると、第1の引き上げ部材226及び第2の引き上げ部材228の両方が、その他方側に揺動して第1玉鎖230及び第2玉鎖232の両方を引き上げるようになっている。
また、図15及び図17に示すように、排水弁装置220は、貯水タンク22の底部に接続されて且つ下方側が排水口218aと連通する制御筒240と、この制御筒240の外側と取り囲むように配置される筒体242と、制御筒240内に配置されて制御筒240内の水位に応じて上下動するフロート244とを備えている。
さらに、図15に示すように、排水弁装置220は、オーバーフロー管238と第1玉鎖230とを接続する接続部材246と、筒体242の側面に形成される開口部248を開閉する切替弁250,252とを備えており、切替弁252の一部は第2玉鎖232の下端部と接続されている。
まず、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置200による通常時の自動便器洗浄操作、並びに、その大洗浄モード及び小洗浄モードの各洗浄モードによる自動便器洗浄動作については、従来と同様であるため、これらの説明を省略し、停電による非常時の便器洗浄操作に関わる内容のみについて説明する。
まず、図15に示すように、停電による非常時の便器洗浄操作を開始する前の待機状態の洗浄水タンク装置200においては、排水弁装置220の排水弁体236が弁座234に当接して排水口218aを閉止した状態となっている。
このとき、図16に示すように、非常用の操作レバー部材108の先端部108bが通常時/非常時兼用の操作レバー部材70における非常用の操作レバー部材108側の面70bに係合して押圧することにより、通常時/非常時兼用の操作レバー部材70が大洗浄モードによる洗浄操作が行われる回転方向C1に回転操作される(図16に示す通常時/非常時兼用の操作レバー部材70A参照)。
同時に、図15及び図17に示すように、通常時/非常時兼用の操作レバー部材70と共に、駆動回転軸58及び中間回転軸60を介して、従動回転軸62が回転する。これにより、第1の引き上げ部材226のみが揺動され、第1玉鎖230を介してオーバーフロー管238及び排水弁体236が、図15に示す閉弁位置から図17に示す距離H1だけ上方の最高高さ位置まで引き上げられる。そして、排水口218aが開いて、貯水タンク218内の洗浄水が排水口218aから便器本体8の導水路(図示せず)に排水され、便器本体8のボウル部(図示せず)内において大洗浄モードによる非常用の便器洗浄が開始される。
このとき、第2の引き上げ部材60(図15参照)は揺動されないので、筒体242の開口部248を開閉する各切替弁250,252は、図15に示すように、開口部248から離間した位置のままである。よって、筒体242の開口部248は全開であり、その開口断面積も変わらない。
同時に、裏側操作ユニット30Bのねじりコイルばね112の付勢力により、非常用の操作レバー部材108は、図16に示す最大操作位置P2から、スピンドル106と共に、図16に示す回転方向D2に回転し、図13に示す待機位置P1に復帰する。
また、通常時/非常時兼用の操作レバー部材70についても、裏側操作ユニット30Bのねじりコイルばね112と同様なねじりコイルばね(図示せず)の付勢力により、通常時/非常時兼用の操作レバー部材70についても、図16に示す回転方向C2(貯水タンク18の奥側)に回転操作され、図13に示す待機位置P1に復帰する。
そして、非常用の手動操作ユニット30の各操作ユニット30A,30B,30Cは、次回の非常時の便器洗浄操作が可能な待機状態となる。
なお、上述した本実施形態による洗浄水タンク装置200においては、大洗浄モードによる停電時の非常用の便器洗浄を行う代わりに、小洗浄モード或いはエコ小洗浄モードによる停電時の非常用の便器洗浄を行うようにしてもよい。これらにより、停電による非常時に1回の便器洗浄毎に使用される洗浄水量を抑制することができる。
したがって、便器本体8の後方側のキャビネット4の内部スペースI内に隠蔽された貯水タンク18であっても、停電による非常時において、貯水タンク18から便器本体8に洗浄水を供給して確実な便器洗浄を行うことができる。
したがって、停電による非常時の便器洗浄操作を繰り返しても、安定した便器洗浄を確保することができる。
2 水洗大便器
4 キャビネット
4a キャビネットの表側壁面(壁面)
4b キャビネットの前壁部
4c 取付穴
4d キャビネットの後壁部
4e 支持フレーム
4f 支持フレーム
6 支持構造体
6a 取付部
8 便器本体
8a 便器本体の上面
10 排水管
12 給水管
14 通気管
16 雑排水用の配管
18 貯水タンク
18a 排水口(排水部)
20 タンク支持部材
20a タンク支持部材の下端部
20b タンク支持部材の縦部
20c タンク支持部材の横部
22 給水管
22a 一次側給水管
22b 二次側給水管
24 給水弁装置(給水部)
26 ジェットポンプユニット
28 自動便器洗浄ユニット
30 非常用の手動操作ユニット
30A 表側操作ユニット
30B 裏側操作ユニット
30C ワイヤ操作ユニット
32 スロート管
32a 上昇管部
32b 下降管部
32c 吸引口
34 ジェットノズル
36 流路切替弁装置
36a 流路切替弁
36b フロート
37 排水管
38 定流量弁
40 真空破壊弁
42 主弁体
44 主弁座
46 圧力室
48 第一穴
50 第二穴
52 ポペット弁(給水弁)
52a 弁体
52b 本体部
54 給水フロート
56 パイロット弁
58 駆動回転軸(回転軸、第1回転軸)
60 中間回転軸
62 従動回転軸
62a 外周面
62b 外周面
64 電動駆動ユニット
66 圧縮コイルばね
68 固定部材
68a 取付穴
68b 肩部
68c 第1アーム部
68d 第2アーム部
68e 第2アーム部の後端部
68f 第2アーム部のスナップフィット部
70 通常時/非常時兼用の操作レバー部材(通常時/非常時兼用操作部、第1操作レバー部材)
70A 大洗浄モード操作状態の操作レバー部材
70B 小洗浄モード操作状態の操作レバー部材
70a 通常時/非常時兼用の操作レバー部材の軸方向外側面
70b 通常時/非常時兼用の操作レバー部材における非常用の操作レバー部材側の面
72 補給水用の分岐管
74 オーバーフロー管
76 大小洗浄切替機構
78 区画壁
80 小タンク
80a 前側区画壁
82 開口部
84 大小切替弁
86 玉鎖
88 表側操作ユニットの第1ケース本体部(ケース本体部)
88a ねじ溝
88b 開口部
88c 貫通穴
90 表側操作ユニットの第2ケース本体部
91 締結部材
92 ワイヤ操作ユニットのチューブ部材
92a チューブ部材の前端部
92b チューブ部材の後端部
94 ワイヤ操作ユニットのワイヤ部材
94a ワイヤ部材の前端部
94b ワイヤ部材の突起
94c ワイヤ部材の後端部
96 リング(表側操作部、環状部材)
98 キャップ(蓋部材)
100 ワイヤ部材(抜け止め部材)
100a ワイヤ部材の前端部
100b ワイヤ部材の後端部
101 ビス
102 圧縮コイルばね(表側操作用の付勢部材)
104 保持部材
104a 保持部材の前端部(凹部)
106 スピンドル(第2回転軸)
106a スピンドルの軸方向の外側端部
106b スピンドルの軸方向の中間部
108 非常用の操作レバー部材(裏側操作部、第2操作レバー部材)
108a 非常用の操作レバー部材の基端部
108b 非常用の操作レバー部材の先端部
108c 非常用の操作レバー部材の連結部(連結部)
108d 非常用の操作レバー部材の連結部の切欠き溝
108e 非常用の操作レバー部材の湾曲部
110 ガイド部材
110a ガイド部材の軸方向の外側端部
112 ねじりコイルばね(裏側操作用の付勢部材)
114 ナット
116 ワッシャ
118 ナット
120 ビス
200 洗浄水タンク装置
218 貯水タンク
218a 排水口(排水部)
220 排水弁装置(排水部、排水弁)
224 給水弁装置
224a フロート
224b 吐水管
224c レバー
224d 給水バルブ
226 第1の引き上げ部材
228 第2の引き上げ部材
230 第1玉鎖
232 第2玉鎖
234 弁座
236 排水弁体
238 オーバーフロー管
238a 弁体保持部
240 制御筒
242 筒体
244 フロート
246 接続部材
248 開口部
250 切替弁
252 切替弁
268 固定部材(第1固定部、第2固定部)
268a 固定部材の後端部
270 固定部材(第3固定部)
270a 固定部材の後端部
270b 固定部材の前端部
A 一次側流路
A1 非常用の操作レバー部材の連結部の中心軸線
B 二次側流路
C1 通常時/非常時兼用の操作レバー部材の操作方向
C2 通常時/非常時兼用の操作レバー部材の操作方向
D1 非常用の操作レバー部材の回転方向(第1回転方向)
D2 非常用の操作レバー部材の回転方向(第2回転方向)
F 床面
I キャビネットの内部スペース(壁面の裏側領域)
L1 ワイヤ部材の引き出し長さ、ワイヤ部材の後端部とチューブ部材の後端部との距離
W トイレ室壁面
WL 水位
DWL 最低水位(死水水位)
WL1 最低水位(死水水位)
WL2 水位
WL3 止水水位(満水水位)
P1 待機位置
P2 最大操作位置
R1 外側空間領域
R2 小空間領域
S ストローク量
α 一次側流路圧力
Claims (13)
- 便器に洗浄水を供給する洗浄水タンク装置であって、
便器本体の後方側に設けられた壁面の裏側領域内に隠蔽され、上記便器本体に供給する洗浄水を貯水する貯水タンクと、
この貯水タンク内に設けられ、上記貯水タンクの外部の給水源から上記貯水タンク内に給水する給水部と、
上記貯水タンク内に設けられ、上記貯水タンク内の洗浄水を上記便器本体に排水する排水部と、
上記貯水タンクの内側から外側まで貫くように延びて、その内側端部が上記給水部又は上記排水部の一部と連結される回転軸と、
上記貯水タンク内に設けられ、通常時の自動便器洗浄操作を開始する際に、使用者側から送信された信号又は上記使用者を検知した信号に基づいて上記回転軸を回転駆動させて、上記給水部による給水動作又は上記排水部による排水動作を操作する電動駆動ユニットと、
上記回転軸の外側端部に上記電動駆動ユニットを介して取り付けられて上記壁面の裏側領域内で操作可能であり、上記通常時の自動便器洗浄操作を開始する際には、上記電動駆動ユニットの電動駆動により上記回転軸と共に回転する通常時の回転操作が行われ、停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際には、上記電動駆動ユニットに関わることなく上記回転軸と共に回転する非常時の回転操作が行われる通常時/非常時兼用操作部と、
上記停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際に、上記壁面の裏側領域内の上記通常時/非常時兼用操作部を上記壁面の表側領域内において手動で操作可能にする非常用の手動操作ユニットと、を有し、
この非常用の手動操作ユニットは、
上記壁面に設けられて手動により上記壁面の表側に引き出し操作が可能な表側操作部を含む表側操作ユニットと、
上記壁面の裏側領域内の上記通常時/非常時兼用操作部に隣接して設けられた裏側操作部を含む裏側操作ユニットと、
上記表側操作部に連結される前端部から上記裏側操作部に連結される後端部まで延びるワイヤ部材を含むワイヤ操作ユニットと、を備えており、
上記停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際に、上記表側操作部を上記壁面の表側に手動で引き出し操作を行うことにより上記ワイヤ部材を介して上記裏側操作部を操作して上記通常時/非常時兼用操作部を回転操作し、上記給水部による給水動作又は上記排水部による排水動作を操作可能に構成されていることを特徴とする洗浄水タンク装置。 - 上記給水部は、上記回転軸に連結されて上記給水源から上記貯水タンクに延びる給水路を開閉することにより上記給水源から上記貯水タンク内に洗浄水を給止水する給水弁を備え、
上記通常時/非常時兼用操作部は、上記回転軸を介して上記給水弁に連結された第1操作レバー部材を備え、
上記裏側操作部は、上記貯水タンクに対して回動可能に設けられた第2操作レバー部材を備え、この第2操作レバー部材は、上記停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際に、上記表側操作部を上記壁面の表側に手動で引き出し操作を行うことにより上記第1操作レバー部材側に回動して上記第1操作レバー部材に係合する先端部を備えており、この第2操作レバー部材の先端部が上記第1操作レバー部材を回転操作することにより、上記回転軸を介して上記給水弁を開弁させるように構成されている請求項1記載の洗浄水タンク装置。 - 上記排水部は、上記回転軸に連結されて上記貯水タンクの底面に形成された排水口に対して上下動することにより開閉して上記貯水タンク内の洗浄水を上記便器本体に給止水する排水弁を備え、
上記通常時/非常時兼用操作部は、上記回転軸を介して上記排水弁に連結された第1操作レバー部材を備え、
上記裏側操作部は、上記貯水タンクに対して回動可能に設けられた第2操作レバー部材を備え、この第2操作レバー部材は、上記停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際に、上記表側操作部を上記壁面の表側に手動で引き出し操作を行うことにより上記第1操作レバー部材側に回動して上記第1操作レバー部材に係合する先端部を備えており、この第2操作レバー部材の先端部が上記第1操作レバー部材を回転操作することにより、上記回転軸を介して上記排水弁を引き上げて開弁させるように構成されている請求項1記載の洗浄水タンク装置。 - 上記第2操作レバー部材は、上記通常時の自動便器洗浄操作が行われている状態の上記第1操作レバー部材と常時干渉しないように上記第1操作レバー部材に隣接して配置されている請求項2又は3に記載の洗浄水タンク装置。
- 上記回転軸は、上記給水弁又は上記排水弁に連結される第1回転軸であり、
上記裏側操作ユニットは、更に、上記貯水タンクの内側から外側まで貫くように延びて上記第2操作レバー部材の回転軸である第2回転軸を備え、
上記第2操作レバー部材は、更に、上記第2回転軸の外側端部に取り付けられる基端部と、上記先端部の近傍に設けられて上記ワイヤ部材の後端部が連結される連結部と、を備え、
上記第2操作レバー部材の上記基端部から上記先端部まで形成される上記第1操作レバー部材側の面は、上記通常時の自動便器洗浄操作が行われている状態の上記第1操作レバー部材と常時接触しないように湾曲状に形成されている請求項4記載の洗浄水タンク装置。 - 上記裏側操作ユニットは、更に、上記第2回転軸をその回転時の回転方向とは反対方向に付勢する裏側操作用の付勢部材を備え、この裏側操作用の付勢部材は、上記表側操作部を上記壁面の表側に手動で引き出し操作を行う前の状態である待機位置の上記第2操作レバー部材が、上記引き出し操作により第1回転方向に回転して上記第1操作レバー部材を回転操作した後、上記引き出し操作を解除したときに上記第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転して上記待機位置に戻るように上記第2回転軸を付勢する請求項5記載の洗浄水タンク装置。
- 更に、上記貯水タンクの上部に設けられて、上記第1回転軸、上記電動駆動ユニット、上記第1操作レバー部材、上記第2回転軸、及び上記第2操作レバー部材のそれぞれを上記貯水タンクに対して固定する固定部材を有し、
上記第1操作レバー部材は、上記固定部材を上記貯水タンクの側方に貫く上記第1回転軸の外側端部に上記固定部材を介して取り付けられ、上記第2操作レバー部材の上記基端部は、上記固定部材を上記貯水タンクの側方に貫き且つ上記第1回転軸に対して平行に延びる上記第2回転軸の外側端部に上記固定部材を介して取り付けられ、
上記固定部材は、上記第1操作レバー部材に対して上記第2操作レバー部材とは反対側に設けられた肩部と、
この肩部から上記第1操作レバー部材及び上記第2操作レバー部材のそれぞれと常時干渉しないように上記第1回転軸及び上記第2回転軸の軸方向外側且つ斜め下方に向かって突出して延びる第1アーム部と、
上記第1操作レバー部材及び上記第2操作レバー部材と常時干渉しないように上記第1アーム部の下端から上記第1操作レバー部材側に屈曲して延びる第2アーム部と、を備え、この第2アーム部の先端部は、非操作状態の上記第1操作レバー部材の軸方向外側面に隣接する付近に位置し、
上記ワイヤ操作ユニットは、更に、上記ワイヤ部材が摺動可能に挿入されるチューブ部材を備え、このチューブ部材は、上記ワイヤ部材の前端部が突出した状態で上記表側操作ユニットに固定される前端部と、上記ワイヤ部材の後端部が突出した状態で上記第2アーム部に固定される後端部と、を備え、
上記ワイヤ部材の後端部は、上記第2アーム部に固定された上記チューブ部材の後端部から所定長さ伸ばした状態で上記待機位置の上記第2操作レバー部材の上記連結部に連結され、
上記待機位置の上記第2操作レバー部材の上記連結部及び上記ワイヤ部材の後端部は、上記停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際に、上記引き出し操作を行う毎に、上記チューブ部材の後端部に近接する最大操作位置まで一定のストローク量で移動可能に上記チューブ部材の後端部に対して所定距離だけ離間して位置決めされている請求項6記載の洗浄水タンク装置。 - 上記壁面は、上記貯水タンクよりも前方に設けられた第1壁面であり、上記貯水タンクよりも後方側には、第2壁面が設けられており、
更に、上記第1壁面と上記第2壁面との間に設けられて且つ上記貯水タンクの側方側の上方に配置され、上記第1回転軸、上記電動駆動ユニット、及び上記第1操作レバー部材を上記貯水タンクに対して位置決めする第1固定部と、上記第2回転軸及び上記第2操作レバー部材を上記貯水タンクに対して位置決めする第2固定部と、を備えた固定部材を有し、
上記第1操作レバー部材は、上記第1固定部を上記貯水タンクの側方に貫く上記第1回転軸の外側端部に上記第1固定部を介して取り付けられ、上記第2操作レバー部材の上記基端部は、上記第2固定部を上記貯水タンクの側方に貫き且つ上記第1回転軸に対して平行に延びる上記第2回転軸の外側端部に上記第2固定部を介して取り付けられ、
上記固定部材は、更に、上記第1操作レバー部材に対して上記第2操作レバー部材とは反対側に位置する上記第1壁面又は上記第2壁面に設けられた第3固定部を備え、この第3固定部は、上記第1操作レバー部材及び上記第2操作レバー部材のそれぞれと常時干渉しないように上記第1回転軸及び上記第2回転軸の軸方向外側に位置し、上記第2操作レバー部材とは反対側に位置する上記第1壁面又は上記第2壁面から上記第1操作レバー部材側に延びており、
上記ワイヤ操作ユニットは、更に、上記ワイヤ部材が摺動可能に挿入されるチューブ部材を備え、このチューブ部材は、上記ワイヤ部材の前端部が突出した状態で上記表側操作ユニットに固定される前端部と、上記ワイヤ部材の後端部が突出した状態で上記第3固定部に固定される後端部と、を備え、
上記ワイヤ部材の後端部は、上記第3固定部に固定された上記チューブ部材の後端部から所定長さ伸ばした状態で上記待機位置の上記第2操作レバー部材の上記連結部に連結され、
上記待機位置の上記第2操作レバー部材の上記連結部及び上記ワイヤ部材の後端部は、上記停電による非常時の便器洗浄操作を開始する際に、上記表側操作部を上記第1壁面の表側に手動で引き出し操作を行う毎に、上記チューブ部材の後端部に近接する最大操作位置まで一定のストローク量で移動可能に上記チューブ部材の後端部に対して所定距離だけ離間して位置決めされている請求項6記載の洗浄水タンク装置。 - 上記チューブ部材の後端部は、上記固定部材に取り外し可能に取り付けられ、上記ワイヤ部材の後端部は、上記第2操作レバー部材の上記連結部に取り外し可能に取り付けられている請求項7又は8に記載の洗浄水タンク装置。
- 上記表側操作ユニットは、上記壁面に取り付けられて、上記壁面の表側から上記壁面の裏側領域内に向かって筒状に形成されるケース本体部を備え、このケース本体部の後端部には、上記チューブ部材の前端部が固定され、上記表側操作部は、上記ワイヤ部材の前端部が連結されて使用者が把持可能に上記ケース本体部の内部に設けられた環状部材を備え、この環状部材は、使用者が把持した状態で上記ケース本体部に対して上記壁面の表側に手動で引き出し操作が可能である請求項7乃至9の何れか1項に記載の洗浄水タンク装置。
- 上記表側操作ユニットは、更に、上記ケース本体部の表側に形成される開口部を表側から覆うように着脱可能に取り付けられる蓋部材と、上記環状部材及び上記ワイヤ部材以外の上記ケース本体部の内部と上記蓋部材とを接続して上記蓋部材を取り外した状態で上記蓋部材が上記ケース本体部から脱落することを防ぐ抜け止め部材と、を備えている請求項10記載の洗浄水タンク装置。
- 上記ケース本体部は、上記環状部材を収納する第1ケース本体部と、この第1ケース本体部の後端側に設けられた第2ケース本体部と、を備え、
上記表側操作ユニットは、更に、上記第2ケース本体部内に設けられた表側操作用の付勢部材と、上記第2ケース本体部内に摺動可能に設けられて上記表側操作用の付勢部材を保持する保持部材と、を備えており、上記環状部材を上記壁面の表側に手動で引き出し操作を行うことにより、上記保持部材が上記ワイヤ部材の移動と共に摺動して上記表側操作用の付勢部材を付勢し、その後、上記引き出し操作を解除すると、上記表側操作用の付勢部材の付勢力により上記保持部材が元の位置に移動して上記環状部材が上記第1ケース本体部内に収納されるように構成されている請求項10又は11に記載の洗浄水タンク装置。 - 上記非常用の手動操作ユニットは、上記貯水タンクの仕様に関わらず上記貯水タンクに適用可能である請求項1乃至12の何れか1項に記載の洗浄水タンク装置。
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