JP2016112730A - ブロー成形方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】パリソンと内蔵部品の融着面を内蔵部品の重力方向と垂直にして、内蔵部品を所定の場所に溶着するブロー成形方法を提供する。【解決手段】ブロー成形金型20は、スライドコア26を設け、スライドコア26の先端に内蔵部品取付部12を保持するスライドコア保持部26aを形成する。内蔵部品保持棒41は、内蔵部品保持孔11に挿入されるとともに、内蔵部品保持棒41と内蔵部品保持孔11は摺動摩擦が生じるように保持される。ブロー成形金型20を開いて、キャビティー22に対向する位置に内蔵部品10を保持し、ブロー成形金型20を閉じて、パリソン8と内蔵部品10がスライドコア26で保持されるとともに、内蔵部品取付部12をパリソン8を挟んでスライドコア保持部26aで保持した後、内蔵部品保持棒41を下方に下げて、摺動摩擦により内蔵部品取付部12をパリソン8に押圧して溶着する。【選択図】図2
Description
本発明は、熱可塑性合成樹脂製の内蔵部品を内部に有するブロー成形品を成形するブロー成形方法に関するものである。
従来、中空状のブロー成形品、例えば、自動車用等の燃料タンクの構造としては、金属製のものが用いられていたが、近年、車両の軽量化や、錆が発生しないこと、所望の形状に成形しやすいことなどによって中空状の熱可塑性合成樹脂製のものが用いられるようになってきた。
熱可塑性合成樹脂製の中空状の製品の製造は、中空体を成形することの容易性からブロー成形方法が多く用いられてきた。ブロー成形方法では、溶融した熱可塑性合成樹脂部材のパリソンを円筒状にして上から押出して、そのパリソンを金型で挟みパリソン中に空気を吹き込み、中空体を製造していた。
一方、ブロー成形方法においても、ブロー成形品、例えば、燃料タンクの内部にバルブ類や燃料の流動音を抑制するためのバッフルプレート等の内蔵部品を設けることが求められている場合がある。
そこで、ブロー成形品の内部に内蔵部品を設ける場合には、図13に示すような製造装置を使用している(例えば、特許文献1及び2参照。)。内蔵部品110を内蔵部品保持棒141でブロー成形金型120のキャビティー内に保持して、パリソン8を下降させて、その後、スライドコア126で内蔵部品110を挟持して、ブロー成形金型120を閉じるとともに、ピンチ板135でパリソン8を挟持して、ブロー成形品を成形している。
そこで、ブロー成形品の内部に内蔵部品を設ける場合には、図13に示すような製造装置を使用している(例えば、特許文献1及び2参照。)。内蔵部品110を内蔵部品保持棒141でブロー成形金型120のキャビティー内に保持して、パリソン8を下降させて、その後、スライドコア126で内蔵部品110を挟持して、ブロー成形金型120を閉じるとともに、ピンチ板135でパリソン8を挟持して、ブロー成形品を成形している。
しかし、この場合において、内蔵部品110が大きくなると、図14に示すように、内蔵部品保持棒241に保持された内蔵部品210をブロー成形金型220で成形するときに、パリソン8内に内蔵部品保持棒241で内蔵部品210を保持して、内蔵部品保持棒241をスライドさせ、内蔵部品210を挿入し、その後、スライドコア226で内蔵部品210を挟持している。
この場合には、内蔵部品210をブロー成形金型220の両側の割型に取付けられたスライドコア226で挟持するため、内蔵部品210は、両側のスライドコア226で挟持されることができるための幅を有する必要がある。さらに、内蔵部品210とパリソンの融着面が重力方向と平行であるため、内蔵部品210の重量により、パリソン8の内面の所定の位置からずれて固定される場合がある。
また、両側のスライドコア226で挟持される部分の内蔵部品210は、挟持される押圧力に対向して、ブロー成形中は金型内で自重を支える強度も必要となる。
また、両側のスライドコア226で挟持される部分の内蔵部品210は、挟持される押圧力に対向して、ブロー成形中は金型内で自重を支える強度も必要となる。
そのため、内蔵部品210の機能としては不要な部分も含まれるため、内蔵部品210が大型化して、内蔵部品210を取付けたブロー成形品の重量も増加するとともに、大型化した内蔵部品210を配置するスペースが増加し、内蔵部品210をブロー成形品内に取付ける取り付け部分の制約も多くなる。
そのため、本発明は、内蔵部品を有するブロー成形品の製造において、パリソンと内蔵部品の融着面を内蔵部品の重力方向と垂直にして、内蔵部品を所定の場所に溶着するブロー成形方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、内部に内蔵部品が取付けられるブロー成形品を成形するブロー成形方法において、
ブロー成形方法は、パリソンを押出するダイコアと、ブロー成形品の外壁を成形するブロー成形金型と、パリソンの下端を挟持するパリソン挟持装置と、ブロー成形前に内蔵部品を保持する内蔵部品保持装置を使用し、
ブロー成形金型は、パーティングラインで2つに分割して形成された割型を有し、開閉面にブロー成形品を形成するキャビティーが形成され、キャビティーの内面に進退自在にスライドコアを設け、スライドコアの先端に内蔵部品の外面に形成された内蔵部品取付部を保持するスライドコア保持部を形成し、スライドコア保持部で内蔵部品を保持して、キャビティーでブロー成形品の外壁を成形し、
ブロー成形金型の下方に、パリソンの下端を挟持するパリソン挟持装置が設けられ、
内蔵部品保持装置は、内蔵部品を保持して上下方向にスライド可能な内蔵部品保持棒を有し、内蔵部品保持棒は、内蔵部品に形成された内蔵部品保持孔に挿入されるとともに、内蔵部品保持棒は、内蔵部品保持孔に摺動摩擦が生じるように挿入され、
ブロー成形金型を開いて、パリソンの下端から内蔵部品保持棒をスライドさせて、内蔵部品をパリソン内に位置させて、キャビティーに対向する位置に内蔵部品を保持し、ブロー成形金型を閉じて、パリソンの内部に内蔵部品を位置させ、パリソンをスライドコアに当接させるとともに、内蔵部品取付部をパリソンを挟んでスライドコア保持部で保持した後、内蔵部品保持棒を下方に下げて、摺動摩擦により内蔵部品取付部をスライドコアで保持されたパリソンに押圧して溶着し、
ブロー成形金型を閉じて、パリソンの上部と下部をブロー成形金型の上端と下端で挟持した後に、パリソン内に気体を吹き込み、ブロー成形品を成形するブロー成形方法である。
ブロー成形方法は、パリソンを押出するダイコアと、ブロー成形品の外壁を成形するブロー成形金型と、パリソンの下端を挟持するパリソン挟持装置と、ブロー成形前に内蔵部品を保持する内蔵部品保持装置を使用し、
ブロー成形金型は、パーティングラインで2つに分割して形成された割型を有し、開閉面にブロー成形品を形成するキャビティーが形成され、キャビティーの内面に進退自在にスライドコアを設け、スライドコアの先端に内蔵部品の外面に形成された内蔵部品取付部を保持するスライドコア保持部を形成し、スライドコア保持部で内蔵部品を保持して、キャビティーでブロー成形品の外壁を成形し、
ブロー成形金型の下方に、パリソンの下端を挟持するパリソン挟持装置が設けられ、
内蔵部品保持装置は、内蔵部品を保持して上下方向にスライド可能な内蔵部品保持棒を有し、内蔵部品保持棒は、内蔵部品に形成された内蔵部品保持孔に挿入されるとともに、内蔵部品保持棒は、内蔵部品保持孔に摺動摩擦が生じるように挿入され、
ブロー成形金型を開いて、パリソンの下端から内蔵部品保持棒をスライドさせて、内蔵部品をパリソン内に位置させて、キャビティーに対向する位置に内蔵部品を保持し、ブロー成形金型を閉じて、パリソンの内部に内蔵部品を位置させ、パリソンをスライドコアに当接させるとともに、内蔵部品取付部をパリソンを挟んでスライドコア保持部で保持した後、内蔵部品保持棒を下方に下げて、摺動摩擦により内蔵部品取付部をスライドコアで保持されたパリソンに押圧して溶着し、
ブロー成形金型を閉じて、パリソンの上部と下部をブロー成形金型の上端と下端で挟持した後に、パリソン内に気体を吹き込み、ブロー成形品を成形するブロー成形方法である。
請求項1の本発明では、ブロー成形方法は、パリソンを押出するダイコアと、ブロー成形品の外壁を成形するブロー成形金型と、パリソンの下端を挟持するパリソン挟持装置と、ブロー成形前に内蔵部品を保持する内蔵部品保持装置を使用している。このため、ダイコアで押出されたパリソンをブロー成形前にパリソンの下端を保持して、パリソンの下端を広げて、内蔵部品保持装置によりパリソン内に内蔵部品を挿入して、内部に内蔵部品を有するブロー成形品を得ることができる。
ブロー成形金型は、パーティングラインで2つに分割して形成された型を有し、開閉面にブロー成形品を形成するキャビティーが形成され、キャビティーの内面に進退自在にスライドコアを設ける。このため、パリソン内に内蔵部品をスライドコアで保持して、キャビティー内で内蔵部品を所定の位置に有するブロー成形品を成形することができる。
スライドコアの先端に内蔵部品の先端に形成された内蔵部品取付部を保持するスライドコア保持部を形成し、スライドコア保持部で内蔵部品を保持して、キャビティーでブロー成形品の外壁を成形する。このため、スライドコア保持部で内蔵部品の内蔵部品取付部を保持できるため、内蔵部品の重量を重力と垂直方向のスライドコア保持部で受けて、内蔵部品を所定の位置に融着して、スライドコアで内蔵部品を両側から挟んで挟持する必要が無く、内蔵部品の剛性を大きくする必要が無く、小型化することができる。
ブロー成形金型の下方に、パリソンの下端を挟持するパリソン挟持装置が設けられている。このため、パリソンの下端を開いて、内蔵部品をパリソンの下端に挿入することができ、プリブローを行い、パリソンを膨らませて内蔵部品をパリソン内に挿入するときに、パリソンの内壁に内蔵部品が接触することを防止できる。
内蔵部品保持装置は、内蔵部品を保持して上下方向にスライド可能な内蔵部品保持棒を有し、内蔵部品保持棒は、内蔵部品に形成された内蔵部品保持孔に挿入される。このため、内蔵部品保持棒を内蔵部品保持孔に挿入して、内蔵部品を保持して、パリソン内に挿入するとともに、内蔵部品保持孔から内蔵部品保持棒を着脱自在にスライドして、内蔵部品保持棒を抜くことができる。
内蔵部品保持棒は、内蔵部品保持孔に摺動摩擦が生じるように挿入されている。このため、内蔵部品保持棒を内蔵部品保持孔から抜くときに、摺動摩擦により内蔵部品を下方に引張ることができ、スライドコア保持部に保持されたパリソンへ内蔵部品取付部を押圧することができ、内蔵部品取付部をパリソンに強固に押圧することができる。
ブロー成形金型を開いて、パリソンの下端から内蔵部品保持棒をスライドさせて、内蔵部品をパリソン内に位置させて、キャビティーに対向する位置に内蔵部品を保持し、ブロー成形金型を閉じて、パリソンの内部に内蔵部品を位置させ、パリソンをスライドコアに当接させる。このため、内蔵部品をパリソン内部の所定の位置に確実に取付けることができる。
内蔵部品取付部をパリソンを挟んでスライドコア保持部で保持した後、内蔵部品保持棒を下方に下げて、摺動摩擦により内蔵部品取付部をスライドコアで保持されたパリソンに押圧して溶着する。このため、スライドコア保持部で内蔵部品の重量を重力方向と垂直に保持して、内蔵部品を所定の位置に溶着するとともに、内蔵部品保持部材が下方に下がる時に、スライドコア保持部で保持されたパリソンに摺動摩擦により内蔵部品取付部を強く押圧することができ、内蔵部品取付部をパリソンに強く圧着して、溶融状態にあるパリソンに溶着することができる。
ブロー成形金型を閉じて、パリソンの上部と下部をブロー成形金型の上端と下端で挟持した後に、パリソン内に気体を吹き込み、ブロー成形品を成形するこのため、パリソンの上部と下部をブロー成形金型で閉じて、内蔵部品をキャビティー内の所定の位置に保持したままブロー成形をすることができ、内蔵部品が所定の位置に配置されたブロー成形品を得ることができる。
請求項2の本発明は、内蔵部品保持棒又は内蔵部品保持孔の断面は、凹凸形状に形成され、内蔵部品は、内蔵部品保持棒に摺動摩擦が生じるように保持されたブロー成形方法である。
請求項2の本発明では、内蔵部品保持棒又は内蔵部品保持孔の断面は、凹凸形状に形成され、内蔵部品は、内蔵部品保持棒に摺動摩擦が生じるように保持された。このため、内蔵部品保持棒又は内蔵部品保持孔の断面の凹凸形状により確実に、内蔵部品保持棒が内蔵部品保持孔と摺動摩擦を生じることができる。
請求項3の本発明は、内蔵部品に複数の内蔵部品保持棒が挿入され、それぞれの内蔵部品保持棒は、複数の内蔵部品保持孔に挿入されたブロー成形方法である。
請求項3の本発明では、内蔵部品に複数の内蔵部品保持棒が挿入されたため、安定して内蔵部品を保持することができる。
それぞれの内蔵部品保持棒は、複数の内蔵部品保持孔に挿入されたため、それぞれの内蔵部品保持棒は、複数の内蔵部品保持孔から抜出されるときに、摺動摩擦が大きくなり、強固に内蔵部品取付部をパリソンに押圧することができる。
それぞれの内蔵部品保持棒は、複数の内蔵部品保持孔に挿入されたため、それぞれの内蔵部品保持棒は、複数の内蔵部品保持孔から抜出されるときに、摺動摩擦が大きくなり、強固に内蔵部品取付部をパリソンに押圧することができる。
本発明は、スライドコアの先端に内蔵部品の先端に形成された内蔵部品取付部を保持するスライドコア保持部を形成し、スライドコア保持部で内蔵部品取付部を保持して、キャビティーでブロー成形品の外壁を成形するため、内蔵部品の重量を重力方向と垂直なスライドコア保持部で保持して、所定の位置に内蔵部品を溶着することができ、スライドコアで内蔵部品を挟持する必要が無く、内蔵部品を小型化することができる。
内蔵部品取付部をパリソンを挟んでスライドコア保持部で保持した後、内蔵部品保持棒を下方に下げて、摺動摩擦により内蔵部品取付部をスライドコアで保持されたパリソンに押圧して溶着するため、スライドコア保持部で保持されたパリソンに摺動摩擦により内蔵部品取付部を強く押圧することができ、内蔵部品取付部をパリソンに強く溶着することができる。
本発明の実施の形態のブロー成形方法について、ブロー成形品である自動車用の燃料タンク1を製造するブロー成形方法を例にとり、図1〜図12に基づき説明する。本発明は、内蔵部品10を有する燃料タンク1を例にとり説明するが、内蔵部品10を有する他のブロー成形品についても使用することができる。
図1は、本発明の実施の形態のブロー成形方法により製造された燃料タンク1の斜視図である。
本発明の実施の形態において、ブロー成形装置で製造される燃料タンク1は、図1に示すように、その燃料タンク1に燃料ポンプ(図示せず)等を出し入れするためにポンプユニット取付孔4が上面に形成されている。また、燃料タンク1の側面又は上面には、インレットパイプ(図示せず)から燃料を注入する燃料注入孔5が形成されている。
本発明の実施の形態において、ブロー成形装置で製造される燃料タンク1は、図1に示すように、その燃料タンク1に燃料ポンプ(図示せず)等を出し入れするためにポンプユニット取付孔4が上面に形成されている。また、燃料タンク1の側面又は上面には、インレットパイプ(図示せず)から燃料を注入する燃料注入孔5が形成されている。
また、燃料タンク1の周囲には外周リブ2が全周に亘り形成されており、外周リブ2のコーナー部等の所定箇所には、数箇所に亘り取付用孔3が形成され、取付用孔3と車体をボルト締めすることにより、燃料タンク1を車体に取付けている。
さらに、燃料タンク1の上面には、内部の燃料蒸気を回収するホース等を接続する各所の取付孔6が形成されている。
さらに、燃料タンク1の上面には、内部の燃料蒸気を回収するホース等を接続する各所の取付孔6が形成されている。
本実施の形態において製造される燃料タンク1は、後述するブロー成形の製造装置で製造されるが、燃料タンク1の外壁は、ブロー成形で形成され、その外壁は、1層又は多層で形成され、多層の場合は、例えば、外側から順に表皮層、外部本体層、外部接着剤層、バリヤ層、内部接着剤層及び内部本体層から形成されている。
燃料タンク1の内部には、例えば、燃料タンク1の補強のための柱や、燃料の波うちを防止して、波うち音の発生を防止することができるための仕切り板や、燃料ポンプ、キャニスター等を取付ける箱状物等が内蔵部品10として取付けられている。
内蔵部品10は、ポリアセタール、高密度ポリエチレン(HDPE)等の耐燃料油性の熱可塑性合成樹脂で形成することができる。これにより燃料タンク1の強度を向上させることができるとともに、燃料タンク1の内部に取付けられても、燃料油による膨潤等で剛性が低下することがない。また、燃料タンク1の外壁と同種の材料を使用すれば、強固に内蔵部品10を溶着することができる。
内蔵部品10は、ポリアセタール、高密度ポリエチレン(HDPE)等の耐燃料油性の熱可塑性合成樹脂で形成することができる。これにより燃料タンク1の強度を向上させることができるとともに、燃料タンク1の内部に取付けられても、燃料油による膨潤等で剛性が低下することがない。また、燃料タンク1の外壁と同種の材料を使用すれば、強固に内蔵部品10を溶着することができる。
本発明の実施の形態であるブロー成形による内蔵部品10を有する燃料タンク1の製造方法を、図2〜図10に基づき説明する。本発明の実施の形態に使用するブロー成形装置は、パリソン8を押出するダイコア60と、ブロー成形品を成形するブロー成形金型20と、パリソン8の下端を挟持するパリソン挟持装置30と、内蔵部品10を内蔵部品気密ガイド筒42内に保持するとともに、ブロー成形金型20内にあるパリソン8内に挿入する内蔵部品保持装置40とから構成されている。
図2に示すように、ブロー成形品である燃料タンク1の内部に取付けられる内蔵部品10は、外面から横方向に張り出して形成され、後述するスライドコア26のスライドコア保持部26aに保持されて、パリソン8に溶着される複数の内蔵部品取付部12が設けられている。
更に、内蔵部品10には、後述する内蔵部品保持装置40の内蔵部品保持棒41が挿入される内蔵部品保持孔11が設けられている。
更に、内蔵部品10には、後述する内蔵部品保持装置40の内蔵部品保持棒41が挿入される内蔵部品保持孔11が設けられている。
図10に示すように、内蔵部品10が大型で中空状或いは板状で屈曲して形成されている場合には、内蔵部品保持孔11は、上下に2個形成されることができる。その場合には、内蔵部品保持棒根元部41bが挿入される内蔵部品10の下方の内蔵部品保持孔11が大きく形成され、内蔵部品保持棒先端部41aが挿入される上方の内蔵部品保持孔11は小さく形成される。
内蔵部品保持孔11が上下に2個形成されているため、内蔵部品保持棒41が安定して内蔵部品10を保持することができる。
また、内蔵部品10が大型の場合には、複数の内蔵部品保持棒41を内蔵部品10に挿入して保持することが好ましい。この場合には、それぞれの内蔵部品保持棒41が、内蔵部品保持孔11を2個ずつ挿入することが好ましい。
また、内蔵部品10が大型の場合には、複数の内蔵部品保持棒41を内蔵部品10に挿入して保持することが好ましい。この場合には、それぞれの内蔵部品保持棒41が、内蔵部品保持孔11を2個ずつ挿入することが好ましい。
図11に示すように、下方の内蔵部品保持孔11は、中心方向に向けて内蔵部品保持孔突起部11aを形成する。内蔵部品保持棒根元部41bが内蔵部品保持孔11に挿入されると、内蔵部品保持孔突起部11aが内蔵部品保持棒根元部41bと接触して、内蔵部品保持棒41の上下方向の昇降に対して摺動抵抗が生じることができる。
また、内蔵部品保持棒根元部41bの周囲に突起部を形成して、内蔵部品保持孔11との間に摺動抵抗を生じさせることもできる。
また、内蔵部品保持棒根元部41bの周囲に突起部を形成して、内蔵部品保持孔11との間に摺動抵抗を生じさせることもできる。
図12に示すように、上方の内蔵部品保持孔11も同様に、中心方向に向けて内蔵部品保持孔突起部11aを形成する。内蔵部品保持棒先端部41aが内蔵部品保持孔11に挿入されると、内蔵部品保持孔突起部11aが内蔵部品保持棒根元部41bと接触して、内蔵部品保持棒41の上下方向の昇降に対して摺動抵抗が生じることができる。
上方と下方の内蔵部品保持孔11の2箇所によりそれぞれ摺動抵抗が生じるため、内蔵部品取付部12を強くスライドコア保持部26aに保持されたパリソン8に押圧することができる。
また、内蔵部品保持棒根元部41bと同様に、内蔵部品保持棒先端部41aの周囲に突起部を形成して、内蔵部品保持孔11との間に摺動抵抗を生じさせることもできる。
また、内蔵部品保持棒根元部41bと同様に、内蔵部品保持棒先端部41aの周囲に突起部を形成して、内蔵部品保持孔11との間に摺動抵抗を生じさせることもできる。
ダイコア60は、パリソン8を押出して、ブロー成形金型20を開いたときに、その内部にパリソン8を位置させるとともに、パリソン8の上端を保持して、後述するプリブロー時の、パリソン8内からの気体の流出を防止する。なお、パリソン8の上端は、上部ピンチ板を用いて気密にすることができる。
次に、図2に基づきブロー成形金型20の説明をする。
ブロー成形金型20は、パーティングラインで2つに分割して形成され、ブロー成形金型移動装置(図示せず)で左右に開くことが可能なようにスライドされる。ブロー成形金型20は、内部に燃料タンク1を形成するキャビティー22が形成されている。更に、左右のブロー成形金型20のキャビティー22にはそれぞれスライド可能なスライドコア26が設けられている。
ブロー成形金型20は、パーティングラインで2つに分割して形成され、ブロー成形金型移動装置(図示せず)で左右に開くことが可能なようにスライドされる。ブロー成形金型20は、内部に燃料タンク1を形成するキャビティー22が形成されている。更に、左右のブロー成形金型20のキャビティー22にはそれぞれスライド可能なスライドコア26が設けられている。
スライドコア26は、ブロー成形金型20が閉じて、スライドコア26が後退したときにキャビティー22の内面の一部を形成し、ブロー成形金型20が開いて、キャビティー22内に進出したときに後述する内蔵部品10とパリソン8を保持する。スライドコア26は、左右のブロー成形金型20にそれぞれ、複数個が内蔵部品10の形状に応じて設けられる。
スライドコア26の先端に内蔵部品10の先端に形成された内蔵部品取付部12を保持するスライドコア保持部26aを形成し、スライドコア保持部26aで内蔵部品10を保持する。スライドコア保持部26aは、階段状に形成され、内蔵部品取付部12を支えるように保持することができる。スライドコア保持部26aで内蔵部品10を保持できるため、内蔵部品10の重量を内蔵部品10の重力と垂直方向のスライドコア保持部26aで受けることができ、スライドコア26で内蔵部品10を横方向から挟持する必要が無く、内蔵部品10の自重により、内蔵部品10がずれることがなく、ずれを防止するための剛性を大きくする必要が無く、内蔵部品10を小型化することができる。
ブロー成形金型20の下方にパリソン8の下端を挟持するパリソン挟持装置30が設けられ、パリソン挟持装置30は、ブロー成形金型20の下部から出たパリソン8の下端の内部に挿入されるパリソンエキスパンダ31と、パリソンの下端の外面を挟持するパリソン外側挟持板32を有する。
パリソンエキスパンダ31は、パリソン8の下端を拡張できるように複数個取付けられている。本実施の形態では後述する内蔵部品気密ガイド筒42の4隅に対応するように4個取付けられている。
図2に示すように、パリソンエキスパンダ31の先端には、パリソン8内に空気等の気体を噴き出すことができるように、プリブロー吹き出し口34が形成されている。
図2に示すように、パリソンエキスパンダ31の先端には、パリソン8内に空気等の気体を噴き出すことができるように、プリブロー吹き出し口34が形成されている。
次に、図2〜図8に基づいて、内蔵部品保持装置40について説明する。内蔵部品保持装置40は、筒状の内蔵部品気密ガイド筒42と、内蔵部品気密ガイド筒42に取付けられた内蔵部品10を内部に有する内蔵部品保持蛇腹部44と、内蔵部品気密ガイド筒42の内部に内蔵部品10を保持してパリソン8内に内蔵部品10を挿入可能に上下方向に移動な内蔵部品保持棒41と、内蔵部品保持蛇腹部44の下部を塞ぐことができる内蔵部品下ガイド板43から構成される。
内蔵部品保持蛇腹部44は、中空の蛇腹筒状に形成され、中空内部に内蔵部品10を収納して、上下方向に移動可能に保持している。内蔵部品保持蛇腹部44の断面形状は、内蔵部品10が収納できるように、円形、楕円形又は多角形のいずれの形状にもすることができる。
内蔵部品保持蛇腹部44は、上部にパリソン8の下端が当接し、パリソン挟持装置30のパリソン外側挟持板32によりパリソンの下端を保持する内蔵部品気密ガイド筒42を有し、内蔵部品気密ガイド筒42と内蔵部品下ガイド板43が取付けられる部分との間に上下方向に伸縮可能な蛇腹状に形成されている。
このため、内蔵部品10を内蔵部品保持棒41に取付けて、内蔵部品保持棒41をスライドさせてパリソン8内に挿入するときに、内蔵部品保持蛇腹部44も収縮することができ、内蔵部品保持棒41のスライド距離を短くすることができる。したがって、内蔵部品保持棒41のスライドのために必要なスペースを小さくして、内蔵部品保持装置40下方に内蔵部品保持棒41を収納するための特別なピットを設ける必要がない。
内蔵部品保持棒41は、内蔵部品10を昇降自在に内部に保持するとともに、パリソン8の下端を内蔵部品気密ガイド筒42に挟持したときに、内蔵部品気密ガイド筒42を気密にすることができる。保持する内蔵部品10が大型の場合には、内蔵部品保持棒41は、複数本設けることができる。
内蔵部品保持棒41は、図10に示し、前述のように、内蔵部品保持棒先端部41aは、細く形成し、内蔵部品保持棒根元部41bは内蔵部品保持棒先端部41aよりも太く形成してもよい。内蔵部品保持棒根元部41bと内蔵部品保持棒先端部41aは、内蔵部品保持孔11に挿入されたときに、内蔵部品保持孔11との間で摺動摩擦が生じるように形成されている。摺動摩擦が生じるためには、内蔵部品保持棒根元部41bと内蔵部品保持棒先端部41aの外周に突起部や溝部を形成しても、内蔵部品保持孔11の内周に突起部や切欠きを形成してもよい。
また、内蔵部品10は内蔵部品保持蛇腹部44の内部に保持できればよく、幅広いサイズの内蔵部品10を使用することが可能である。さらに、内蔵部品10の挿入前待機位置を内蔵部品保持蛇腹部44にすることにより内蔵部品10の仕様変更が容易である。
次に、本発明の実施の形態のブロー成形装置を使用したブロー成形品である自動車用の燃料タンク1の製造方法を、図2〜図11に基づき説明する。
ブロー成形金型20の上部には、ダイコア60が設けられている。ブロー成形金型20の下部には、図2〜図8に示すように、パリソン挟持装置30が取付けられている。
図2に示すように、ブロー成形は、まず始めに、ブロー成形金型20が開いて、キャビティー22を構成する空間が開いて、その中にダイコア60からパリソン8が押出される。そして、パリソン8の下端がブロー成形金型20の金型下部24よりも下まで到達する。
ブロー成形金型20の上部には、ダイコア60が設けられている。ブロー成形金型20の下部には、図2〜図8に示すように、パリソン挟持装置30が取付けられている。
図2に示すように、ブロー成形は、まず始めに、ブロー成形金型20が開いて、キャビティー22を構成する空間が開いて、その中にダイコア60からパリソン8が押出される。そして、パリソン8の下端がブロー成形金型20の金型下部24よりも下まで到達する。
次に、複数のパリソンエキスパンダ31がパリソン8の下端の内面入り、当接する。そして、パリソンエキスパンダ31が図2の矢印に示すようにパリソン8の中心から離れる方向に開いて、パリソン8の下端を広げる。
その時、内蔵部品10を内部に保持した内蔵部品保持装置40がパリソン8の下端の下方に位置する。
その時、内蔵部品10を内部に保持した内蔵部品保持装置40がパリソン8の下端の下方に位置する。
次に、図3に示すように、パリソン8の上端は、ダイコア60に保持されてパリソン8の上部は、気密状態で保持される。
そして、内蔵部品気密ガイド筒42の上端がパリソン8の下端の内部に挿入される。そして、パリソンエキスパンダ31が内蔵部品気密ガイド筒42に当接する。パリソン8の下端の外面は、パリソン外側挟持板32により押さえられて、内蔵部品気密ガイド筒42の方向へ移動する。
そして、内蔵部品気密ガイド筒42の上端がパリソン8の下端の内部に挿入される。そして、パリソンエキスパンダ31が内蔵部品気密ガイド筒42に当接する。パリソン8の下端の外面は、パリソン外側挟持板32により押さえられて、内蔵部品気密ガイド筒42の方向へ移動する。
そして、パリソン8の下端は、パリソン外側挟持板32と内蔵部品気密ガイド筒42により挟持される。このとき、パリソンエキスパンダ31は、内蔵部品気密ガイド筒42と一体になり、パリソン8の下端の内面を挟持している。そして、内蔵部品保持蛇腹部44の下端は、内蔵部品下ガイド板43により閉じられて、パリソン8の下端は気密になる。
次に、図4に示すように、プリブローを行う。プリブローは、パリソンエキスパンダ31の先端から気体をパリソン8内に吹き込むことによりパリソン8を膨らませることで行うことができる。図4に示すように、パリソンエキスパンダ31の先端にはプリブロー吹き出し口34が形成されている。このプリブロー吹き出し口34からパリソン8内に気体を吹き込むことができる。パリソン8内に吹き込む気体は、本実施の形態では空気を使用している。
このとき、パリソン8の上部では、上述のとおり、ダイコア60でパリソン8を塞いでいる。パリソン8の下部では、上述のとおり内蔵部品気密ガイド筒42、パリソンエキスパンダ31及び内蔵部品保持蛇腹部44でパリソン8を塞いで、空気の逃げを防止している。また、内蔵部品保持蛇腹部44の下部では、内蔵部品下ガイド板43が塞いで空気の逃げを防止している。
次に、図5に示すように、プリブローにより膨らませたパリソン8内に、内蔵部品気密ガイド筒42から内蔵部品10を保持した内蔵部品保持棒41を上方にスライドさせて、ブロー成形金型20のキャビティー22の位置に内蔵部品10を位置させる。このとき、パリソン8はプリブローで膨らんでいるため、内蔵部品10がパリソン8の内壁と接触することがない。
さらに、内蔵部品10を内蔵部品保持棒41をスライドさせて、ブロー成形金型20のキャビティー22に対向する位置に内蔵部品10を保持するときに、内蔵部品保持蛇腹部44を圧縮して、内蔵部品気密ガイド筒42内の空気をパリソン8内に送り2回目のプリブローをすることができる。このため、パリソン8をさらに膨らませることができる。この2段階のプリブローによりパリソン8を膨張させて、さらに内蔵部品10がパリソン8と接触することなく、より確実にパリソン8内に挿入することができる。
そして、図6に示すように、ブロー成形金型20を若干閉じるとともに、ブロー成形金型20に設けられた複数のスライドコア26をスライドさせる。このとき、複数のスライドコア26は、内蔵部品取付部12と対応する位置に設けられて、スライドコア保持部26aは内蔵部品取付部12を保持する位置にスライドする。そして、パリソン8は、ブロー成形金型20のスライドコア26の表面に当接する。
次に、図7に示すように、内蔵部品保持棒41を下方に下げる。そうすると、内蔵部品10の内蔵部品取付部12は、スライドコア26のスライドコア保持部26aの上に当接したパリソン8の上に当接する。更に、内蔵部品保持棒41を下方にスライドさせると、内蔵部品保持棒41の内蔵部品保持棒根元部41bと内蔵部品保持棒先端部41aは、内蔵部品保持孔11との間で摺動摩擦が生じるように形成されているため、図9に示すように、スライドコア保持部26aの上のパリソン8に内蔵部品取付部12が押圧される。従って、摺動摩擦による押圧力のため、内蔵部品取付部12をパリソン8に強く押圧することができる。
そうすると、パリソン8の内面はまだ溶融状態にあるため、内蔵部品10の内蔵部品取付部12とパリソン8が融着することができる。このとき、内蔵部品10は、スライドコア保持部26aにより保持されているので、内蔵部品10は、燃料タンク1の外壁の内面の所定の位置に確実に取付けられることができる。
その後、内蔵部品取付部12をスライドコア保持部26aにより保持したままで、内蔵部品保持棒41を下降させて、ブロー成形金型20から抜く。このとき、パリソン挟持装置30のパリソン外側挟持板32でパリソン8の下端を保持してシールし、内蔵部品保持蛇腹部44の下端に内蔵部品下ガイド板43が位置してシールされているため、パリソン8内から空気が漏れることはない。
さらに、図8に示すように、ブロー成形金型20をさらに閉じて、ブロー成形金型20を完全に閉じる。これによりパリソン8の上部と下部は、ブロー成形金型20により完全に閉じられることができる。
パリソン8は、パーティングラインで2つに分割して形成されたブロー成形金型20のそれぞれの金型上部23の上部当接面と金型下部24の下部当接面が当接して、パリソン8の上部と下部を閉じることができる。あるいは、ブロー成形金型20とパリソン挟持装置30との間に、従来技術で示すようなピンチ板を設けてパリソン8の上部又は下部を閉じてもよい。
パリソン8は、パーティングラインで2つに分割して形成されたブロー成形金型20のそれぞれの金型上部23の上部当接面と金型下部24の下部当接面が当接して、パリソン8の上部と下部を閉じることができる。あるいは、ブロー成形金型20とパリソン挟持装置30との間に、従来技術で示すようなピンチ板を設けてパリソン8の上部又は下部を閉じてもよい。
そして、ブロー成形金型20の上下に設けたスライドカッター(図示せず)でパリソン8の上下を切断する。そして、エアノズル27からパリソン8の内部に空気を吹き込み、パリソン8の外面をブロー成形金型20のキャビティー22の内面に押圧して、燃料タンク1の形状を形成する。
このとき、スライドコア26の先端面とブロー成形金型20のキャビティー22の内面とはスライドコア保持部26aを除き同一平面になることができる。そして、さらにエアノズル27からパリソン8の内部に空気を吹き込み、パリソン8の外面をブロー成形金型20に完全に押圧して、燃料タンク1の形状を完全に形成する。そして、パリソン8の内部に空気を循環させてブロー成形を完了する。その後、ブロー成形金型20を開き、燃料タンク1を取出す。
1 燃料タンク
8 パリソン
10 内蔵部品
11 内蔵部品保持孔
12 内蔵部品取付部
20 ブロー成形金型
22 キャビティー
26 スライドコア
26a スライドコア保持部
30 パリソン挟持装置
40 内蔵部品保持装置
41 内蔵部品保持棒
8 パリソン
10 内蔵部品
11 内蔵部品保持孔
12 内蔵部品取付部
20 ブロー成形金型
22 キャビティー
26 スライドコア
26a スライドコア保持部
30 パリソン挟持装置
40 内蔵部品保持装置
41 内蔵部品保持棒
Claims (3)
- 内部に内蔵部品が取付けられるブロー成形品を成形するブロー成形方法において、
該ブロー成形方法は、パリソンを押出するダイコアと、ブロー成形品の外壁を成形するブロー成形金型と、パリソンの下端を挟持するパリソン挟持装置と、ブロー成形前に上記内蔵部品を保持する内蔵部品保持装置を使用し、
上記ブロー成形金型は、パーティングラインで2つに分割して形成された割型を有し、開閉面に上記ブロー成形品を形成するキャビティーが形成され、上記キャビティーの内面に進退自在にスライドコアを設け、該スライドコアの先端に上記内蔵部品の外面に形成された内蔵部品取付部を保持するスライドコア保持部を形成し、上記スライドコア保持部で上記内蔵部品取付部を保持して、上記キャビティーでブロー成形品の外壁を成形し、
上記ブロー成形金型の下方に、上記パリソンの下端を挟持するパリソン挟持装置が設けられ、
上記内蔵部品保持装置は、上記内蔵部品を保持して上下方向にスライド可能な内蔵部品保持棒を有し、上記内蔵部品保持棒は、上記内蔵部品に形成された内蔵部品保持孔に挿入されるとともに、上記内蔵部品保持棒は、上記内蔵部品保持孔に摺動摩擦が生じるように挿入され、
上記ブロー成形金型を開いて、上記パリソンの下端から上記内蔵部品保持棒をスライドさせて、上記内蔵部品を上記パリソン内に位置させて、上記キャビティーに対向する位置に上記内蔵部品を保持し、上記ブロー成形金型を閉じて、上記パリソンの内部に上記内蔵部品を位置させ、上記パリソンを上記スライドコアに当接させるとともに、上記内蔵部品取付部を上記パリソンを挟んで上記スライドコア保持部で保持した後、上記内蔵部品保持棒を下方に下げて、摺動摩擦により上記内蔵部品取付部を上記スライドコアで保持された上記パリソンに押圧して溶着し、
上記ブロー成形金型を閉じて、上記パリソンの上部と下部を上記ブロー成形金型の上端と下端で挟持した後に、上記パリソン内に気体を吹き込みブロー成形品を成形するブロー成形方法。 - 上記内蔵部品保持棒又は上記内蔵部品保持孔の断面は、凹凸形状に形成され、上記内蔵部品は、上記内蔵部品保持棒に摺動摩擦が生じるように保持された請求項1に記載のブロー成形方法。
- 上記内蔵部品に複数の上記内蔵部品保持棒が挿入され、それぞれの上記内蔵部品保持棒は、複数の上記内蔵部品保持孔に挿入された請求項1又は請求項2に記載のブロー成形方法。
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JP2021098324A (ja) * | 2019-12-23 | 2021-07-01 | キョーラク株式会社 | 金型及び成形方法 |
-
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