JP2016140837A - 排ガス処理装置及び排ガス処理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)第一発明
ボイラを備えた焼却炉から排出される排ガスに含まれる酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、
ボイラからの排ガスを煙突に向け下流側に導く排ガス煙道に、下流側に向け順次設けられたエコノマイザ、反応部、集塵装置と、
反応部に苛性ソーダ水溶液を供給する苛性ソーダ供給装置と、
反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給する粉末アルカリ剤供給装置とを有し、
エコノマイザは、ボイラからの排ガスを受け熱回収すると共に排ガス温度を粉末アルカリ剤と酸性ガスとの反応に適した温度範囲に低下させ、
反応部は、苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受け酸性ガスの少なくとも一部を中和し、
粉末アルカリ剤供給装置は、反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給し酸性ガスの残部を中和することを特徴とする排ガス処理装置。
ボイラを備えた焼却炉から排出される排ガスに含まれる酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、
ボイラからの排ガスを煙突に向け下流側に導く排ガス煙道に、下流側に向け順次設けられたエコノマイザ、反応部、集塵装置と、
反応部に苛性ソーダ水溶液を供給する苛性ソーダ供給装置と、
反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給する粉末アルカリ剤供給装置と、
苛性ソーダ供給装置からの苛性ソーダ水溶液供給量を制御する苛性ソーダ供給制御部及び粉末アルカリ剤供給装置からの粉末アルカリ剤供給量を制御する粉末アルカリ剤供給制御部を備えた制御装置と、
エコノマイザと反応部との間で排ガスの酸性ガス濃度を測定する上流側酸性ガス濃度計と、
集塵装置よりも下流側で排ガスの酸性ガス濃度を測定する下流側酸性ガス濃度計とを有し、
エコノマイザは、ボイラからの排ガスを受け熱回収すると共に排ガス温度を粉末アルカリ剤と酸性ガスとの反応に適した温度範囲に低下させ、
反応部は、苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受け酸性ガスの少なくとも一部を中和し、
粉末アルカリ剤供給装置は、反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給し酸性ガスの残部を中和し、
苛性ソーダ供給制御部は、上流側酸性ガス濃度計による測定値に基づき、苛性ソーダ水溶液供給量を該測定値に対応して予め定めた関係から導かれる量に制御し、
粉末アルカリ剤供給制御部は、上流側酸性ガス濃度計からの測定値と下流側酸性ガス濃度計からの測定値に基づき、粉末アルカリ剤供給量を該測定値に対応して予め定めた関係から導かれる量に制御する、
ことを特徴とする排ガス処理装置。
ボイラを備えた焼却炉から排出される排ガスに含まれる酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、
ボイラからの排ガスを煙突に向け下流側に導く排ガス煙道に、下流側に向け順次設けられたエコノマイザ、反応部、集塵装置と、
反応部に苛性ソーダ水溶液を供給する苛性ソーダ供給装置と、
反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給する粉末アルカリ剤供給装置と、
苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受け反応部へ噴霧粒を供給する苛性ソーダ噴霧装置と、
苛性ソーダ供給装置から供給される苛性ソーダ水溶液の供給量と濃度を制御する苛性ソーダ供給制御部、そして苛性ソーダ噴霧装置で噴霧する噴霧条件を制御する苛性ソーダ噴霧制御部を備えた制御装置と、
エコノマイザと反応部との間で排ガスの温度を測定する反応部入口温度計、反応部内部の排ガスの温度を測定する反応部内部温度計及び反応部と集塵装置との間で排ガスの温度を測定する反応部出口温度計のうち少なくとも一つの温度計とを有し、
エコノマイザは、ボイラからの排ガスを受け熱回収し排ガス温度を低下させ、
反応部は、苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受け酸性ガスの少なくとも一部を中和し、
粉末アルカリ剤供給装置は、反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給し酸性ガスの残部を中和し、
苛性ソーダ供給制御部は、温度計で測定された排ガス温度測定値に基づき、反応部出口での排ガス温度を粉末アルカリ剤と酸性ガスとの反応に適した温度範囲にするように、苛性ソーダ供給装置における苛性ソーダ水溶液供給量そして苛性ソーダ水溶液の濃度を制御し、
苛性ソーダ噴霧制御部は、苛性ソーダ供給制御部により定められる苛性ソーダ水溶液供給量と苛性ソーダ水溶液の濃度と、温度計で測定された排ガス温度測定値とに基づき、噴霧粒が反応部内で蒸発するように苛性ソーダ噴霧装置の噴霧条件を制御する、
ことを特徴とする排ガス処理装置。
ボイラを備えた焼却炉から排出される排ガスに含まれる酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、
ボイラからの排ガスを煙突に向け下流側に導く排ガス煙道に、下流側に向け順次設けられたエコノマイザ、反応部、集塵装置と、
反応部に苛性ソーダ水溶液を供給する苛性ソーダ供給装置と、
反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給する粉末アルカリ剤供給装置と、
苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受け反応部へ噴霧粒を供給する苛性ソーダ噴霧装置と、
苛性ソーダ供給装置から供給される苛性ソーダの供給量を算出する苛性ソーダ供給量算出部及び粉末アルカリ剤供給装置からの粉末アルカリ剤供給量を制御する粉末アルカリ剤供給制御部を備えた第一制御装置と、
苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ噴霧装置へ供給される苛性ソーダ水溶液の供給量と濃度を制御する苛性ソーダ供給制御部、そして苛性ソーダ噴霧装置で噴霧する噴霧条件を制御する苛性ソーダ噴霧制御部を備えた第二制御装置と、
エコノマイザと反応部との間で排ガスの酸性ガス濃度を測定する上流側酸性ガス濃度計と、
集塵装置よりも下流側で排ガスの酸性ガス濃度を測定する下流側酸性ガス濃度計と、
エコノマイザと反応部との間で排ガスの温度を測定する反応部入口温度計、反応部内部の排ガスの温度を測定する反応部内部温度計及び反応部と集塵装置との間で排ガスの温度を測定する反応部出口温度計のうち少なくとも一つの温度計とを有し、
エコノマイザは、ボイラからの排ガスを受け熱回収し排ガス温度を低下させ、
反応部は、苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受け酸性ガスの少なくとも一部を中和し、
粉末アルカリ剤供給装置は、反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給し酸性ガスの残部を中和し、
第一制御装置は、苛性ソーダ供給量算出部が、上流側酸性ガス濃度計による測定値に基づき、苛性ソーダ供給量を該測定値に対応して予め定めた関係から導かれる量に算出し、粉末アルカリ剤供給制御部が、上流側酸性ガス濃度計からの測定値と下流側酸性ガス濃度計からの測定値に基づき、粉末アルカリ剤供給量を該測定値に対応して予め求めた関係から導かれる量に制御し、
第二制御装置は、苛性ソーダ供給制御部が、第一制御装置の苛性ソーダ供給量算出部により算出された供給量で苛性ソーダを供給し、かつ、温度計で測定された排ガス温度測定値に基づき、反応部出口での排ガス温度を粉末アルカリ剤と排ガスの酸性ガスとの反応に適した温度範囲にするように、苛性ソーダ供給装置における苛性ソーダ水溶液供給量そして苛性ソーダ水溶液の濃度を制御し、
苛性ソーダ噴霧制御部が、苛性ソーダ供給制御部により定められる苛性ソーダ水溶液供給量と苛性ソーダ水溶液の濃度と、温度計で測定された排ガス温度測定値とに基づき、噴霧粒が反応部内で蒸発するように噴霧条件を制御する、
ことを特徴とする排ガス処理装置。
(5)第五発明
ボイラを備えた焼却炉から排出される排ガスに含まれる酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、
ボイラからの排ガスを煙突に向け下流側に導く排ガス煙道に、下流側に向け順次設けられたエコノマイザ、反応部、集塵装置と、
反応部に苛性ソーダ水溶液を供給する苛性ソーダ供給装置と、
反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給する粉末アルカリ剤供給装置とを有し、
エコノマイザで、ボイラからの排ガスを受け熱回収すると共に排ガス温度を粉末アルカリ剤と酸性ガスとの反応に適した温度範囲に低下させ、
反応部で、苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受け酸性ガスの少なくとも一部を中和し、
粉末アルカリ剤供給装置で、反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給し酸性ガスの残部を中和することを特徴とする排ガス処理方法。
ボイラを備えた焼却炉から排出される排ガスに含まれる酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、
ボイラからの排ガスを煙突に向け下流側に導く排ガス煙道に、下流側に向け順次設けられたエコノマイザ、反応部、集塵装置と、
反応部に苛性ソーダ水溶液を供給する苛性ソーダ供給装置と、
反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給する粉末アルカリ剤供給装置と、
苛性ソーダ供給装置からの苛性ソーダ水溶液供給量を制御する苛性ソーダ供給制御部及び粉末アルカリ剤供給装置からの粉末アルカリ剤供給量を制御する粉末アルカリ剤供給制御部を備えた制御装置と、
エコノマイザと反応部との間で排ガスの酸性ガス濃度を測定する上流側酸性ガス濃度計と、
集塵装置よりも下流側で排ガスの酸性ガス濃度を測定する下流側酸性ガス濃度計とを有し、
エコノマイザで、ボイラからの排ガスを受け熱回収すると共に排ガス温度を粉末アルカリ剤と酸性ガスとの反応に適した温度範囲に低下させ、
反応部で、苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受け酸性ガスの少なくとも一部を中和し、
粉末アルカリ剤供給装置で、反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給し酸性ガスの残部を中和し、
苛性ソーダ供給制御部で、上流側酸性ガス濃度計による測定値に基づき、苛性ソーダ水溶液供給量を該測定値に対応して予め定められた関係から導かれる量に制御し、
粉末アルカリ剤供給制御部は、上流側酸性ガス濃度計からの測定値と下流側酸性ガス濃度計からの測定値に基づき、粉末アルカリ剤供給量を該測定値に対応して予め定められた関係から導かれる量に制御することを特徴とする排ガス処理方法。
ボイラを備えた焼却炉から排出される排ガスに含まれる酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、
ボイラからの排ガスを煙突に向け下流側に導く排ガス煙道に、下流側に向け順次設けられたエコノマイザ、反応部、集塵装置と、
反応部に苛性ソーダ水溶液を供給する苛性ソーダ供給装置と、
反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給する粉末アルカリ剤供給装置と、
苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受けてこれを反応部へ噴霧粒として噴霧供給する苛性ソーダ噴霧装置と、
苛性ソーダ供給装置から供給される苛性ソーダ水溶液の供給量と濃度を制御する苛性ソーダ供給制御部、そして苛性ソーダ噴霧装置で噴霧する噴霧条件を制御する苛性ソーダ噴霧制御部を備えた制御装置と、
エコノマイザと反応部との間で排ガスの温度を測定する反応部入口温度計、反応部内部の排ガスの温度を測定する反応部内部温度計及び反応部と集塵装置との間で排ガスの温度を測定する反応部出口温度計のうち少なくとも一つの温度計とを有し、
エコノマイザで、ボイラからの排ガスを受け熱回収し排ガス温度を低下させ、
反応部で、苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受け酸性ガスの少なくとも一部を中和し、
粉末アルカリ剤供給装置で、反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給し酸性ガスの残部を中和し、
苛性ソーダ供給制御部で、温度計で測定された排ガス温度測定値に基づき、反応部出口での排ガス温度を粉末アルカリ剤と酸性ガスとの反応に適した温度範囲にするように、苛性ソーダ供給装置における苛性ソーダ水溶液供給量そして苛性ソーダ水溶液の濃度を制御し、
苛性ソーダ噴霧制御部で、苛性ソーダ供給制御部により定められる苛性ソーダ水溶液供給量と苛性ソーダ水溶液の濃度と、温度計で測定された排ガス温度測定値とに基づき、噴霧粒が反応部内で蒸発するように苛性ソーダ噴霧装置の噴霧条件を制御することを特徴とする排ガス処理方法。
ボイラを備えた焼却炉から排出される排ガスに含まれる酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、
ボイラからの排ガスを煙突に向け下流側に導く排ガス煙道に、下流側に向け順次設けられたエコノマイザ、反応部、集塵装置と、
反応部に苛性ソーダ水溶液を供給する苛性ソーダ供給装置と、
反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給する粉末アルカリ剤供給装置と、
苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受けてこれを反応部へ噴霧粒として噴霧供給する苛性ソーダ噴霧装置と、
苛性ソーダ供給装置から供給される苛性ソーダの供給量を算出する苛性ソーダ供給量算出部及び粉末アルカリ剤供給装置からの粉末アルカリ剤供給量を制御する粉末アルカリ剤供給制御部を備えた第一制御装置と、
苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ噴霧装置へ供給される苛性ソーダ水溶液の供給量と濃度を制御する苛性ソーダ供給制御部、そして苛性ソーダ噴霧装置で噴霧する噴霧条件を制御する苛性ソーダ噴霧制御部を備えた第二制御装置と、
エコノマイザと反応部との間で排ガスの酸性ガス濃度を測定する上流側酸性ガス濃度計と、
集塵装置よりも下流側で排ガスの酸性ガス濃度を測定する下流側酸性ガス濃度計と、
エコノマイザと反応部との間で排ガスの温度を測定する反応部入口温度計、反応部内部の排ガスの温度を測定する反応部内部温度計及び反応部と集塵装置との間で排ガスの温度を測定する反応部出口温度計のうち少なくとも一つの温度計とを有し、
エコノマイザで、ボイラからの排ガスを受け熱回収し排ガス温度を低下させ、
反応部で、苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受け酸性ガスの少なくとも一部を中和し、
粉末アルカリ剤供給装置で、反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給し酸性ガスの残部を中和し、
第一制御装置で、苛性ソーダ供給量算出部が、上流側酸性ガス濃度計による測定値に基づき、苛性ソーダ供給装置における苛性ソーダ供給量を、該測定値に対応して予め定められた関係から導かれる量に算出し、粉末アルカリ剤供給制御部が、上流側酸性ガス濃度計からの測定値と下流側酸性ガス濃度計からの測定値に基づき、粉末アルカリ剤供給量を該測定値に対応して予め求められた関係から導かれる量に制御し、
第二制御装置で、苛性ソーダ供給制御部が、第一制御装置の苛性ソーダ供給量算出部により算出された供給量で苛性ソーダを供給し、かつ、温度計で測定された排ガス温度測定値に基づき、反応部出口での排ガス温度を粉末アルカリ剤と排ガスの酸性ガスとの反応に適した温度範囲にするように、苛性ソーダ供給装置における苛性ソーダ水溶液供給量そして苛性ソーダ水溶液の濃度を制御し、
苛性ソーダ噴霧制御部で、苛性ソーダ供給制御部により定められる苛性ソーダ水溶液供給量と苛性ソーダ水溶液の濃度と、温度計で測定された排ガス温度測定値とに基づき、噴霧粒が反応部内で蒸発するように噴霧条件を制御することを特徴とする排ガス処理方法。
図1は、本発明の第一実施形態装置の概要構成を示すブロック図であり、図中、排ガスそしてアルカリ剤(苛性ソーダ、粉末アルカリ剤)の流れを実線で、そして、電気信号の流れを破線で示してある。粉末アルカリ剤としては、消石灰又は重曹の粉末を用いる。
エコノマイザ4は、ボイラ1Aで熱回収された排ガスの廃熱をさらに回収してボイラ1Aで蒸気発生効果を上げるためにボイラ1Aへのボイラ給水を加熱する。したがって、このエコノマイザにより、排ガスからの廃熱回収量を増加させ、廃熱回収量を極大値にまで到達させることができる。
反応塔5は、該反応塔5を流通する排ガスに、苛性ソーダ供給装置8から苛性ソーダ水溶液の供給し、排ガス中の酸性ガスを中和させる空間を形成している。
集塵装置6は、排ガス中のダストと粉末アルカリ剤と酸性ガスとの反応生成物とを捕集する。集塵装置6としては、濾過式、電気式、サイクロン式等各種公知の集塵形式のものが適用可能であり、特に限定はないが、例えば、濾過式のバグフィルタ形式が好適に用いられる。
苛性ソーダ供給装置8は、苛性ソーダ原液を水で希釈して所定濃度の苛性ソーダ水溶液とし、この苛性ソーダ水溶液を反応塔5へ供給する。供給される苛性ソーダ水溶液を微粒化し噴霧粒として反応塔5内に噴霧する苛性ソーダ噴霧装置については後述する。
粉末アルカリ剤供給装置9は、反応塔5と集塵装置6との間、特に集塵装置6の入口寄位置で排ガス煙道3に接続されていて、排ガス煙道3中の排ガスに粉末アルカリ剤を吹き込む。反応塔5で酸性ガスが苛性ソーダにより中和された後に、排ガスに残存する酸性ガスと粉末アルカリ剤が反応して、反応生成物を生ずる。この反応生成物は上記集塵装置6で捕集され除去される。
制御装置10は、苛性ソーダ供給制御部10Aと粉末アルカリ剤供給制御部10Bとを有している。
このように構成される本実施形態装置において、焼却炉1で発生する排ガスはボイラ1Aで熱回収された後、排ガス煙道3を通り、エコノマイザ4、反応塔5そして集塵装置6を経て煙突2から大気へ放出される。
次に、図3にもとづき、本発明の第二実施形態について説明する。
次に、図4にもとづき、本発明の第三実施形態について説明する。
下流側酸性ガス濃度計12、そして第二実施形態と同様なエコノマイザ4と反応塔5との間で排ガスの温度を測定する反応塔入口温度計21、反応塔内部の排ガスの温度を測定する反応塔内部温度計22及び反応塔と集塵装置との間で排ガスの温度を測定する反応塔出口温度計23を有している。
SO2+2NaOH+1/2O2→Na2SO4+H2O (2)
その後、反応塔の出口から集塵装置の入口までの間の煙道または集塵装置の入口で、粉末アルカリ剤供給装置から排ガス中に消石灰が噴霧される。
比較例1、2として、焼却炉、ボイラ、エコノマイザ、ガス冷却塔、バグフィルタで構成されるごみ焼却炉設備において排ガス量10,000Nm3/hで酸性ガス除去処理を行い、運転条件と結果を表2に示す。薬剤は24%苛性ソーダ水溶液と高反応性消石灰を用いた。エコノマイザ出口で温度290〜315℃の排ガスに、ガス冷却塔で減温水と24%苛性ソーダ水溶液を噴霧し冷却した。24%苛性ソーダ水溶液と消石灰の供給量は酸性ガス濃度測定値に応じた制御を行わず、それぞれ15kg/h、5kg/hの一定量で供給した。比較例1はエコノマイザ出口での酸性ガス濃度の変動が小さい場合であり、バグフィルタ出口での酸性ガス濃度を目標値(10ppm)まで低減できた。しかし、比較例2のエコノマイザ出口での酸性ガス濃度の変動が大きい場合には、バグフィルタ出口での酸性ガス濃度が目標値を上回り酸性ガスを十分に除去できなかった。
[実施例1、2]
実施例1、2として、図1の構成のごみ焼却炉設備において排ガス量10,000Nm3/hで酸性ガス除去処理を行い、運転条件と結果を表3に示す。薬剤は24%苛性ソーダ水溶液と高反応消石灰を用いた。エコノマイザ出口温度をバグフィルタにおける酸性ガス除去に適した160℃まで低下させた後、反応塔で24%苛性ソーダ水溶液のみを噴霧した。24%苛性ソーダ水溶液の供給量を上流側酸性ガス濃度計の測定値に基づきフィードフォワード制御により制御した。消石灰の供給量を上流側酸性ガス濃度計および下流側酸性ガス濃度計の測定値に基づき、フィードフォワード制御およびフィードバック制御の併用制御により制御した。実施例1はエコノマイザ出口での酸性ガス濃度の変動が小さい場合であり、バグフィルタ出口での酸性ガス濃度を目標値(10ppm)まで低減できた。さらに、比較例1と比較してボイラおよびエコノマイザにおける排熱回収量を約30%向上させることができた。
実施例3として、図4の構成のごみ焼却炉設備において排ガス量10,000Nm3/hで苛性ソーダ水溶液と高反応性消石灰を用い酸性ガス除去処理を行い、運転条件と結果を表4に示す。上流側酸性ガス濃度計の測定値に基づきフィードフォワード制御により苛性ソーダの供給量を制御し、さらにエコノマイザ出口温度と反応塔出口温度の測定値に基づき反応塔出口温度が160℃となるように苛性ソーダ水溶液濃度を制御した。消石灰の供給量を上流側酸性ガス濃度計および下流側酸性ガス濃度計の測定値に基づき、フィードフォワード制御およびフィードバック制御の併用制御により制御した。実施例4では同じごみ焼却炉設備において24%苛性ソーダ水溶液と高反応性消石灰を用い、それぞれの供給量の制御は行わず15kg/h、6kg/hの一定量で供給した。
1A ボイラ
2 煙突
3 排ガス煙道
4 エコノマイザ
5 反応塔
5A 拡管部
6 集塵装置
8 苛性ソーダ供給装置
9 粉末アルカリ剤供給装置
10 制御装置
10A 苛性ソーダ供給制御部
10B 粉末アルカリ剤供給制御部
11 上流側酸性ガス濃度計
12 下流側酸性ガス濃度計
20 制御装置
20A 苛性ソーダ供給制御部
20B 苛性ソーダ噴霧制御部
30 第一制御装置
30A 苛性ソーダ供給量算出部
30B 粉末アルカリ剤供給制御部
40 第二制御装置
40A 苛性ソーダ供給制御部
40B 苛性ソーダ噴霧制御部
Claims (10)
- ボイラを備えた焼却炉から排出される排ガスに含まれる酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、
ボイラからの排ガスを煙突に向け下流側に導く排ガス煙道に、下流側に向け順次設けられたエコノマイザ、反応部、集塵装置と、
反応部に苛性ソーダ水溶液を供給する苛性ソーダ供給装置と、
反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給する粉末アルカリ剤供給装置とを有し、
エコノマイザは、ボイラからの排ガスを受け熱回収すると共に排ガス温度を粉末アルカリ剤と酸性ガスとの反応に適した温度範囲に低下させ、
反応部は、苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受け酸性ガスの少なくとも一部を中和し、
粉末アルカリ剤供給装置は、反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給し酸性ガスの残部を中和することを特徴とする排ガス処理装置。 - ボイラを備えた焼却炉から排出される排ガスに含まれる酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、
ボイラからの排ガスを煙突に向け下流側に導く排ガス煙道に、下流側に向け順次設けられたエコノマイザ、反応部、集塵装置と、
反応部に苛性ソーダ水溶液を供給する苛性ソーダ供給装置と、
反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給する粉末アルカリ剤供給装置と、
苛性ソーダ供給装置からの苛性ソーダ水溶液供給量を制御する苛性ソーダ供給制御部及び粉末アルカリ剤供給装置からの粉末アルカリ剤供給量を制御する粉末アルカリ剤供給制御部を備えた制御装置と、
エコノマイザと反応部との間で排ガスの酸性ガス濃度を測定する上流側酸性ガス濃度計と、
集塵装置よりも下流側で排ガスの酸性ガス濃度を測定する下流側酸性ガス濃度計とを有し、
エコノマイザは、ボイラからの排ガスを受け熱回収すると共に排ガス温度を粉末アルカリ剤と酸性ガスとの反応に適した温度範囲に低下させ、
反応部は、苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受け酸性ガスの少なくとも一部を中和し、
粉末アルカリ剤供給装置は、反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給し酸性ガスの残部を中和し、
苛性ソーダ供給制御部は、上流側酸性ガス濃度計による測定値に基づき、苛性ソーダ水溶液供給量を該測定値に対応して予め定められた関係から導かれる量に制御し、
粉末アルカリ剤供給制御部は、上流側酸性ガス濃度計からの測定値と下流側酸性ガス濃度計からの測定値に基づき、粉末アルカリ剤供給量を該測定値に対応して予め定められた関係から導かれる量に制御することを特徴とする排ガス処理装置。 - ボイラを備えた焼却炉から排出される排ガスに含まれる酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、
ボイラからの排ガスを煙突に向け下流側に導く排ガス煙道に、下流側に向け順次設けられたエコノマイザ、反応部、集塵装置と、
反応部に苛性ソーダ水溶液を供給する苛性ソーダ供給装置と、
反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給する粉末アルカリ剤供給装置と、
苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受けてこれを反応部へ噴霧粒として噴霧供給する苛性ソーダ噴霧装置と、
苛性ソーダ供給装置から供給される苛性ソーダ水溶液の供給量と濃度を制御する苛性ソーダ供給制御部、そして苛性ソーダ噴霧装置で噴霧する噴霧条件を制御する苛性ソーダ噴霧制御部を備えた制御装置と、
エコノマイザと反応部との間で排ガスの温度を測定する反応部入口温度計、反応部内部の排ガスの温度を測定する反応部内部温度計及び反応部と集塵装置との間で排ガスの温度を測定する反応部出口温度計のうち少なくとも一つの温度計とを有し、
エコノマイザは、ボイラからの排ガスを受け熱回収し排ガス温度を低下させ、
反応部は、苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受け酸性ガスの少なくとも一部を中和し、
粉末アルカリ剤供給装置は、反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給し酸性ガスの残部を中和し、
苛性ソーダ供給制御部は、温度計で測定された排ガス温度測定値に基づき、反応部出口での排ガス温度を粉末アルカリ剤と酸性ガスとの反応に適した温度範囲にするように、苛性ソーダ供給装置における苛性ソーダ水溶液供給量そして苛性ソーダ水溶液の濃度を制御し、
苛性ソーダ噴霧制御部は、苛性ソーダ供給制御部により定められる苛性ソーダ水溶液供給量と苛性ソーダ水溶液の濃度と、温度計で測定された排ガス温度測定値とに基づき、噴霧粒が反応部内で蒸発するように苛性ソーダ噴霧装置の噴霧条件を制御することを特徴とする排ガス処理装置。 - ボイラを備えた焼却炉から排出される排ガスに含まれる酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、
ボイラからの排ガスを煙突に向け下流側に導く排ガス煙道に、下流側に向け順次設けられたエコノマイザ、反応部、集塵装置と、
反応部に苛性ソーダ水溶液を供給する苛性ソーダ供給装置と、
反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給する粉末アルカリ剤供給装置と、
苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受けてこれを反応部へ噴霧粒として噴霧供給する苛性ソーダ噴霧装置と、
苛性ソーダ供給装置から供給される苛性ソーダの供給量を算出する苛性ソーダ供給量算出部及び粉末アルカリ剤供給装置からの粉末アルカリ剤供給量を制御する粉末アルカリ剤供給制御部を備えた第一制御装置と、
苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ噴霧装置へ供給される苛性ソーダ水溶液の供給量と濃度を制御する苛性ソーダ供給制御部、そして苛性ソーダ噴霧装置で噴霧する噴霧条件を制御する苛性ソーダ噴霧制御部を備えた第二制御装置と、
エコノマイザと反応部との間で排ガスの酸性ガス濃度を測定する上流側酸性ガス濃度計と、
集塵装置よりも下流側で排ガスの酸性ガス濃度を測定する下流側酸性ガス濃度計と、
エコノマイザと反応部との間で排ガスの温度を測定する反応部入口温度計、反応部内部の排ガスの温度を測定する反応部内部温度計及び反応部と集塵装置との間で排ガスの温度を測定する反応部出口温度計のうち少なくとも一つの温度計とを有し、
エコノマイザは、ボイラからの排ガスを受け熱回収し排ガス温度を低下させ、
反応部は、苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受け酸性ガスの少なくとも一部を中和し、
粉末アルカリ剤供給装置は、反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給し酸性ガスの残部を中和し、
第一制御装置は、苛性ソーダ供給量算出部が、上流側酸性ガス濃度計による測定値に基づき、苛性ソーダ供給装置における苛性ソーダ供給量を、該測定値に対応して予め定められた関係から導かれる量に算出し、粉末アルカリ剤供給制御部が、上流側酸性ガス濃度計からの測定値と下流側酸性ガス濃度計からの測定値に基づき、粉末アルカリ剤供給量を該測定値に対応して予め求められた関係から導かれる量に制御し、
第二制御装置は、苛性ソーダ供給制御部が、第一制御装置の苛性ソーダ供給量算出部により算出された供給量で苛性ソーダを供給し、かつ、温度計で測定された排ガス温度測定値に基づき、反応部出口での排ガス温度を粉末アルカリ剤と排ガスの酸性ガスとの反応に適した温度範囲にするように、苛性ソーダ供給装置における苛性ソーダ水溶液供給量そして苛性ソーダ水溶液の濃度を制御し、
苛性ソーダ噴霧制御部で、苛性ソーダ供給制御部により定められる苛性ソーダ水溶液供給量と苛性ソーダ水溶液の濃度と、温度計で測定された排ガス温度測定値とに基づき、噴霧粒が反応部内で蒸発するように噴霧条件を制御することを特徴とする排ガス処理装置。 - 反応部は反応塔であることとする請求項1ないし請求項4のうちの一つに記載の排ガス処理装置。
- 反応部は、煙道を部分的に拡径した拡管部として形成されていることとする請求項1ないし請求項4のうちの一つに記載の排ガス処理装置。
- ボイラを備えた焼却炉から排出される排ガスに含まれる酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、
ボイラからの排ガスを煙突に向け下流側に導く排ガス煙道に、下流側に向け順次設けられたエコノマイザ、反応部、集塵装置と、
反応部に苛性ソーダ水溶液を供給する苛性ソーダ供給装置と、
反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給する粉末アルカリ剤供給装置とを有し、
エコノマイザで、ボイラからの排ガスを受け熱回収すると共に排ガス温度を粉末アルカリ剤と酸性ガスとの反応に適した温度範囲に低下させ、
反応部で、苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受け酸性ガスの少なくとも一部を中和し、
粉末アルカリ剤供給装置で、反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給し酸性ガスの残部を中和することを特徴とする排ガス処理方法。 - ボイラを備えた焼却炉から排出される排ガスに含まれる酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、
ボイラからの排ガスを煙突に向け下流側に導く排ガス煙道に、下流側に向け順次設けられたエコノマイザ、反応部、集塵装置と、
反応部に苛性ソーダ水溶液を供給する苛性ソーダ供給装置と、
反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給する粉末アルカリ剤供給装置と、
苛性ソーダ供給装置からの苛性ソーダ水溶液供給量を制御する苛性ソーダ供給制御部及び粉末アルカリ剤供給装置からの粉末アルカリ剤供給量を制御する粉末アルカリ剤供給制御部を備えた制御装置と、
エコノマイザと反応部との間で排ガスの酸性ガス濃度を測定する上流側酸性ガス濃度計と、
集塵装置よりも下流側で排ガスの酸性ガス濃度を測定する下流側酸性ガス濃度計とを有し、
エコノマイザで、ボイラからの排ガスを受け熱回収すると共に排ガス温度を粉末アルカリ剤と酸性ガスとの反応に適した温度範囲に低下させ、
反応部で、苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受け酸性ガスの少なくとも一部を中和し、
粉末アルカリ剤供給装置で、反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給し酸性ガスの残部を中和し、
苛性ソーダ供給制御部で、上流側酸性ガス濃度計による測定値に基づき、苛性ソーダ水溶液供給量を該測定値に対応して予め定められた関係から導かれる量に制御し、
粉末アルカリ剤供給制御部は、上流側酸性ガス濃度計からの測定値と下流側酸性ガス濃度計からの測定値に基づき、粉末アルカリ剤供給量を該測定値に対応して予め定められた関係から導かれる量に制御することを特徴とする排ガス処理方法。 - ボイラを備えた焼却炉から排出される排ガスに含まれる酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、
ボイラからの排ガスを煙突に向け下流側に導く排ガス煙道に、下流側に向け順次設けられたエコノマイザ、反応部、集塵装置と、
反応部に苛性ソーダ水溶液を供給する苛性ソーダ供給装置と、
反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給する粉末アルカリ剤供給装置と、
苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受けてこれを反応部へ噴霧粒として噴霧供給する苛性ソーダ噴霧装置と、
苛性ソーダ供給装置から供給される苛性ソーダ水溶液の供給量と濃度を制御する苛性ソーダ供給制御部、そして苛性ソーダ噴霧装置で噴霧する噴霧条件を制御する苛性ソーダ噴霧制御部を備えた制御装置と、
エコノマイザと反応部との間で排ガスの温度を測定する反応部入口温度計、反応部内部の排ガスの温度を測定する反応部内部温度計及び反応部と集塵装置との間で排ガスの温度を測定する反応部出口温度計のうち少なくとも一つの温度計とを有し、
エコノマイザで、ボイラからの排ガスを受け熱回収し排ガス温度を低下させ、
反応部で、苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受け酸性ガスの少なくとも一部を中和し、
粉末アルカリ剤供給装置で、反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給し酸性ガスの残部を中和し、
苛性ソーダ供給制御部で、温度計で測定された排ガス温度測定値に基づき、反応部出口での排ガス温度を粉末アルカリ剤と酸性ガスとの反応に適した温度範囲にするように、苛性ソーダ供給装置における苛性ソーダ水溶液供給量そして苛性ソーダ水溶液の濃度を制御し、
苛性ソーダ噴霧制御部で、苛性ソーダ供給制御部により定められる苛性ソーダ水溶液供給量と苛性ソーダ水溶液の濃度と、温度計で測定された排ガス温度測定値とに基づき、噴霧粒が反応部内で蒸発するように苛性ソーダ噴霧装置の噴霧条件を制御することを特徴とする排ガス処理方法。 - ボイラを備えた焼却炉から排出される排ガスに含まれる酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、
ボイラからの排ガスを煙突に向け下流側に導く排ガス煙道に、下流側に向け順次設けられたエコノマイザ、反応部、集塵装置と、
反応部に苛性ソーダ水溶液を供給する苛性ソーダ供給装置と、
反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給する粉末アルカリ剤供給装置と、
苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受けてこれを反応部へ噴霧粒として噴霧供給する苛性ソーダ噴霧装置と、
苛性ソーダ供給装置から供給される苛性ソーダの供給量を算出する苛性ソーダ供給量算出部及び粉末アルカリ剤供給装置からの粉末アルカリ剤供給量を制御する粉末アルカリ剤供給制御部を備えた第一制御装置と、
苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ噴霧装置へ供給される苛性ソーダ水溶液の供給量と濃度を制御する苛性ソーダ供給制御部、そして苛性ソーダ噴霧装置で噴霧する噴霧条件を制御する苛性ソーダ噴霧制御部を備えた第二制御装置と、
エコノマイザと反応部との間で排ガスの酸性ガス濃度を測定する上流側酸性ガス濃度計と、
集塵装置よりも下流側で排ガスの酸性ガス濃度を測定する下流側酸性ガス濃度計と、
エコノマイザと反応部との間で排ガスの温度を測定する反応部入口温度計、反応部内部の排ガスの温度を測定する反応部内部温度計及び反応部と集塵装置との間で排ガスの温度を測定する反応部出口温度計のうち少なくとも一つの温度計とを有し、
エコノマイザで、ボイラからの排ガスを受け熱回収し排ガス温度を低下させ、
反応部で、苛性ソーダ供給装置から苛性ソーダ水溶液を受け酸性ガスの少なくとも一部を中和し、
粉末アルカリ剤供給装置で、反応部と集塵装置の間で排ガスに粉末アルカリ剤を供給し酸性ガスの残部を中和し、
第一制御装置で、苛性ソーダ供給量算出部が、上流側酸性ガス濃度計による測定値に基づき、苛性ソーダ供給装置における苛性ソーダ供給量を、該測定値に対応して予め定められた関係から導かれる量に算出し、粉末アルカリ剤供給制御部が、上流側酸性ガス濃度計からの測定値と下流側酸性ガス濃度計からの測定値に基づき、粉末アルカリ剤供給量を該測定値に対応して予め求められた関係から導かれる量に制御し、
第二制御装置で、苛性ソーダ供給制御部が、第一制御装置の苛性ソーダ供給量算出部により算出された供給量で苛性ソーダを供給し、かつ、温度計で測定された排ガス温度測定値に基づき、反応部出口での排ガス温度を粉末アルカリ剤と排ガスの酸性ガスとの反応に適した温度範囲にするように、苛性ソーダ供給装置における苛性ソーダ水溶液供給量そして苛性ソーダ水溶液の濃度を制御し、
苛性ソーダ噴霧制御部で、苛性ソーダ供給制御部により定められる苛性ソーダ水溶液供給量と苛性ソーダ水溶液の濃度と、温度計で測定された排ガス温度測定値とに基づき、噴霧粒が反応部内で蒸発するように噴霧条件を制御することを特徴とする排ガス処理方法。
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