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JP2016025785A - モータ駆動装置およびモータ駆動システム - Google Patents

モータ駆動装置およびモータ駆動システム Download PDF

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JP2016025785A JP2014149510A JP2014149510A JP2016025785A JP 2016025785 A JP2016025785 A JP 2016025785A JP 2014149510 A JP2014149510 A JP 2014149510A JP 2014149510 A JP2014149510 A JP 2014149510A JP 2016025785 A JP2016025785 A JP 2016025785A
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幸太郎 久保
坪内 耕介
Kosuke Tsubouchi
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Abstract

【課題】モータの待機時にモータ駆動装置の動作を停止させない制御方式にて、モータの待機時における電力損失を低減する。【解決手段】フルブリッジ回路61は複数のスイッチング素子を含み、モータコイル71に供給する電流を制御する。クロック供給回路63は制御回路62にクロック信号を供給する。制御回路62は、モータコイル71の電流路を形成する2つのスイッチング素子の制御端子にPWM(Pulse Width Modulation)信号を供給する。モータの待機時に制御回路62は、前記2つのスイッチング素子の制御端子に逆位相のPWM信号を供給する。クロック供給回路63は、前記PWM信号を生成するためのクロック信号の周波数を、モータ70の待機時に低下させる。【選択図】図1

Description

本発明は、モータを駆動するためのモータ駆動装置およびモータ駆動システムに関する。
モータは電源がオンの状態でも待機状態となることがある。例えば電気自動車やハイブリッド車には通常、同期モータまたは誘導モータが使用されるが、信号待ち等の一時停止時にはモータが待機状態となる。また、半導体露光装置における位置決めステージ装置では、載置台を移動させるためにリニアモータが使用されるが、載置台上の半導体ウエハが交換される際にはリニアモータが待機状態となる。
モータの駆動回路としてフルブリッジ回路が広く用いられている。フルブリッジ回路では、モータコイルに供給する電流の向きを変えることができる。またフルブリッジ回路を構成するスイッチング素子を駆動するためのPWM(Pulse Width Modulation)信号のデューティ比を変えることにより、モータコイルに供給する電流量を変えることができる。
モータの待機時にフルブリッジ回路の動作を停止させると、モータの稼働再開時にフルブリッジ回路を再起動する必要がある。この再起動に遅延が生じるとモータの稼働再開にも遅延が生じることになる。
そこでモータの待機時に、フルブリッジ回路の出力電流が実質ゼロの状態でフルブリッジ回路のスイッチング動作を継続させることが考えられる。フルブリッジ回路を構成する複数のスイッチング素子の内、モータコイルの電流路を形成する2つのスイッチング素子を駆動するためのPWM信号の位相を逆にすれば、出力電流が実質ゼロの状態でフルブリッジ回路の動作を継続できる。
特開平09−201092号公報
モータの待機時に、上記の2つのスイッチング素子を駆動するためのPWM信号の位相を逆にすれば、モータコイルへの電流供給を停止できるが、それらのスイッチング素子のスイッチング動作が継続しているためスイッチング損失が発生する。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、モータの待機時にモータ駆動装置の動作を停止させない制御方式にて、モータの待機時における電力損失を低減する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のモータ駆動装置は、複数のスイッチング素子を含み、モータコイルに供給する電流を制御するブリッジ回路と、前記複数のスイッチング素子の制御端子に信号を供給する制御回路と、前記制御回路にクロック信号を供給するクロック供給回路と、を備える。前記制御回路は、前記モータコイルの電流路を形成する2つのスイッチング素子の制御端子にPWM信号を供給する。モータの待機時に前記制御回路は、前記2つのスイッチング素子の制御端子に逆位相のPWM信号を供給する。前記クロック供給回路は、前記PWM信号を生成するためのクロック信号の周波数を、前記モータの待機時に低下させる。
本発明の別の態様は、モータ駆動システムである。このモータ駆動システムは、モータを駆動するモータ駆動装置と、当該モータ駆動装置に電源を供給する電源装置と、を備える。前記モータ駆動装置は、複数のスイッチング素子を含み、モータコイルに供給する電流を制御するブリッジ回路と、前記複数のスイッチング素子の制御端子に信号を供給する制御回路と、前記制御回路にクロック信号を供給するクロック供給回路と、を備える。前記制御回路は、前記モータコイルの電流路を形成する2つのスイッチング素子の制御端子にPWM信号を供給する。モータの待機時に前記制御回路は、前記2つのスイッチング素子の制御端子に逆位相のPWM信号を供給する。前記モータの待機時に前記電源装置は、前記モータ駆動装置に供給する出力電圧を低下させる。
本発明によれば、モータの待機時にモータ駆動装置の動作を停止させない制御方式にて、モータの待機時における電力損失を低減できる。
本発明の実施の形態に係るモータ駆動システムの構成を示す図である。 図1の駆動装置の構成例を示す図である。 図3(a)−(b)は、モータの待機時に、制御回路から第1スイッチング素子−第4スイッチング素子の制御端子に供給されるゲート信号を示す図である。 図1のDC−DCコンバータの構成例を示す図である。 図1のPFC回路の構成例1を示す図である。 図1のPFC回路の構成例2を示す図である。
図1は、本発明の実施の形態に係るモータ駆動システム100の構成を示す図である。モータ駆動システム100はモータ70を駆動するためのシステムであり、電源装置20及び駆動装置60を備える。モータ70は電磁モータであり、電磁モータは固定子と可動子を備える。図1では固定子として電磁石となるモータコイル71、可動子として永久磁石を備えるロータ72を用いる例を示している。なおモータ70の構成は一例であり、モータコイルを使用する形態であれば、モータ70の構成は限定されない。例えば可動子に電磁石となるモータコイルを用い、固定子に永久磁石を備える構成であってもよい。
状態管理装置80は、モータ70の状態を管理する管理装置である。状態管理装置80は、可動子の位置を検出する図示しないセンサ(例えばホール素子)から入力される検出位置信号と、目標位置信号とを比較して両者を近づけるためのサーボ信号(以下、フィードバック信号という)を生成する。状態管理装置80は、生成したフィードバック信号を駆動装置60に送信する。また状態管理装置80は、ユーザの操作または設定プログラムによりモータ70が待機状態に遷移すると、待機信号を生成して駆動装置60及び電源装置20に供給する。
電源装置20は、交流電源(商用電源)10から供給される交流電圧を直流電圧に変換するAC−DCコンバータである。電源装置20は整流回路30、PFC回路40及びDC−DCコンバータ50を備える。整流回路30は、交流電源10から供給される交流電圧を整流する。整流回路30は例えば、ダイオードブリッジ回路で構成できる。PFC回路(Power Factor Correction)40は、整流回路30により整流された電力の力率を改善する。DC−DCコンバータ50は、PFC回路40から入力される直流電圧を、設定された値の直流電圧に変換する。DC−DCコンバータ50は、変換した直流電圧を駆動装置60に供給する。なおPFC回路40及びDC−DCコンバータ50の構成例は後述する。
図2は、図1の駆動装置60の構成例を示す図である。駆動装置60は、電源装置20から電源供給を受けモータ70を駆動するモータ駆動装置である。駆動装置60はフルブリッジ回路61、制御回路62及びクロック供給回路63を備える。フルブリッジ回路61は、第1スイッチング素子S1−第4スイッチング素子S4を含み、モータコイル71に供給する電流を制御する。
フルブリッジ回路61はハイサイド基準電位とローサイド基準電位の間に、第1スイッチング素子S1と第2スイッチング素子S2が直列接続された第1アームと、第3スイッチング素子S3と第4スイッチング素子S4が直列接続された第2アームが並列に接続されて構成されるHブリッジ回路である。第1アームの中点はモータコイル71の一端に接続され、第2アームの中点はモータコイル71の他端に接続される。
なお図2ではフルブリッジ回路61とモータコイル71の間に、出力フィルタ90が挿入されている。出力フィルタ90は、第1インダクタL1、第2インダクタL2及び第1容量C1で構成されるLCフィルタである。出力フィルタ90を挿入することにより、フルブリッジ回路61から出力される矩形波状の駆動信号を、正弦波状の駆動信号に近づけることができる。なお出力フィルタ90が挿入されない構成も可能である。モータコイル71もインダクタンス成分を持つため、出力フィルタ90が挿入されなくても一定のフィルタリング効果は発生する。
第1スイッチング素子S1−第4スイッチング素子S4には、MOSFETまたはIGBTを使用できる。図2には第1スイッチング素子S1−第4スイッチング素子S4にnチャンネル型のMOSFETを使用する例を描いている。第1スイッチング素子S1−第4スイッチング素子S4には、それぞれソースからドレイン方向に導通する第1ダイオードD1−第4ダイオードD4が並列に形成または接続される。なおハイサイドの第1スイッチング素子S1及び第3スイッチング素子S3に、pチャンネル型のMOSFETを使用してもよい。
制御回路62は、フルブリッジ回路61を構成する第1スイッチング素子S1−第4スイッチング素子S4の制御端子(MOSFETの場合はゲート端子)に供給するゲート信号を生成する。具体的にはモータ70を正回転させる場合(または正方向に移動させる場合)、第1スイッチング素子S1及び第4スイッチング素子S4をオン、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3をオフするためのゲート信号を生成する。制御回路62は、生成したゲート信号を第1スイッチング素子S1−第4スイッチング素子S4の制御端子にそれぞれ供給する。モータ70を逆回転させる場合(または逆方向に移動させる場合)、第1スイッチング素子S1及び第4スイッチング素子S4をオフ、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3をオンするためのゲート信号を生成する。制御回路62は、生成したゲート信号を第1スイッチング素子S1−第4スイッチング素子S4の制御端子にそれぞれ供給する。
制御回路62は、モータコイル71の電流路を形成する2つのスイッチング素子の制御端子にPWM信号を供給する。本実施の形態ではモータコイル71に正方向の電流が供給される状態では、上記の2つのスイッチング素子は第1スイッチング素子S1及び第4スイッチング素子S4が該当する。一方、モータコイル71に逆方向の電流が供給される状態では、上記の2つのスイッチング素子は第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3が該当する。
制御回路62は、状態管理装置80から入力されるフィードバック信号に応じて、オン期間中のスイッチング素子のデューティ比を調整する。ロータ72の位置が遅れておりトルク増大を指示するフィードバック信号を受信すると、制御回路62はデューティ比を上げてモータコイル71に供給する電流量を増やす。反対にロータ72の位置が進んでおりトルク低下を指示するフィードバック信号を受信すると、制御回路62はデューティ比を下げてモータコイル71に供給する電流量を減らす。
クロック供給回路63は、制御回路62にPWM信号生成用のクロック信号を供給する。クロック供給回路63は、分周器64及び発振器65を備える。発振器65は、基準となるクロック信号を生成する。発振器65には水晶振動子などが用いられる。分周器64は、発振器65により生成されたクロック信号を1/Nで分周して、制御回路62に供給すべきクロック信号を生成する。例えば発振器65の発振周波数が500kHzで、第1スイッチング素子S1〜第4スイッチング素子S4のスイッチング周波数が100kHzに設定される場合、分周器64の分周比は1/5に設定される。
制御回路62は、状態管理装置80から待機信号を受信することによりモータ70の待機状態を認識する。モータ70の待機時に制御回路62は、モータコイル71の電流路を形成する2つのスイッチング素子の制御端子に逆位相のPWM信号を供給する。モータ70の待機時にクロック供給回路63は、当該PWM信号を生成するためのクロック信号の周波数を低下させる。例えばモータ70の待機時における当該クロック信号の周波数を、モータ70の稼働時における当該クロック信号の周波数の1/2に設定する。この周波数切替処理は、制御回路62が分周器64の分周比を切り替えることにより実現できる。上述の例では分周比を1/5から1/10に切り替える。
図3(a)−(b)は、モータ70の待機時に、制御回路62から第1スイッチング素子S1−第4スイッチング素子S4の制御端子に供給されるゲート信号を示す図である。図3(a)は従来のゲート信号を示し、図3(b)は実施の形態に係るゲート信号を示す。
制御回路62は、モータコイル71の電流路を形成する第1スイッチング素子S1及び第4スイッチング素子S4の制御端子にデューティ比が50%のPWM信号を供給する。その際、第1スイッチング素子S1及び第4スイッチング素子S4にそれぞれ逆位相のPWM信号を供給する。制御回路62は、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3の制御端子に、固定のローレベル信号をゲート信号として供給する。
図3(a)−(b)に示すように第1スイッチング素子S1と第4スイッチング素子S4に逆位相のPWM信号を供給すると、モータコイル71への出力電流を実質ゼロにできる。ただし第1スイッチング素子S1及び第4スイッチング素子S4のスイッチングによるリップル電流は発生している。このリップル電流が出力フィルタ90で除去されるとしても、リップル電流による損失は発生している。また第1スイッチング素子S1のターンオン時に、第2ダイオードD2にリカバリ電流が流れる。
このようにモータコイル71への出力電流が実質ゼロの状態でも、第1スイッチング素子S1及び第4スイッチング素子S4によるスイッチング損失が発生している。従来、モータコイル71の稼働時と待機時でスイッチング周波数は共通であった。これに対して本実施の形態では、モータコイル71の待機時にスイッチング周波数を低下させる。これにより第1スイッチング素子S1及び第4スイッチング素子S4によるスイッチング損失を低減できる。図3(b)に示すようにスイッチング周波数を1/2に切り替えれば、スイッチング損失も1/2にできる。
なおスイッチング周波数を大きく低下させれば、スイッチング損失をより低減できるが、第1インダクタL1及び第2インダクタL2のコアが発熱しやすくなる。スイッチング周波数が低下すると第1インダクタL1及び第2インダクタL2が磁気飽和しやすくなり、磁気飽和すると磁性体としての作用を失う。磁性体としての作用を失うと大きな電流が流れ発熱する。磁気飽和しにくくするには巻線数を多くすればよいが、面積が大きくなる。従って小型の第1インダクタL1及び第2インダクタL2でも磁気飽和しない程度に、スイッチング周波数を維持する必要がある。
本実施の形態では、スイッチング損失の低減、第1インダクタL1及び第2インダクタL2の磁気飽和防止、及び分周器64の分周比切り替えの容易さを考慮し、スイッチング周波数を1/2にしている。なお1/2は一例であり、1/4などにしてもよい。
第1スイッチング素子S1−第4スイッチング素子S4によるスイッチング損失を低減するために、スイッチング周波数を低下させる方法以外に、フルブリッジ回路61の動作電圧を下げる方法がある。フルブリッジ回路61の動作電圧を下げるには、電源装置20が駆動装置60に出力する電圧を低下させる必要がある。本実施の形態では、モータ70の待機時に、電源装置20は駆動装置60に供給する出力電圧を低下させる。以下、より具体的に説明する。
図4は、図1のDC−DCコンバータ50の構成例を示す図である。DC−DCコンバータ50は、フルブリッジ回路51、トランス52、整流回路53、平滑回路54、出力電圧検出回路55、制御回路56、クロック供給回路57を備える。フルブリッジ回路51は、PFC回路40から供給される直流電圧を交流電圧に変換して、トランス52の一次コイルに供給する。
フルブリッジ回路51はハイサイド基準電位とローサイド基準電位の間に、第5スイッチング素子S5と第6スイッチング素子S6が直列接続された第1アームと、第7スイッチング素子S7と第8スイッチング素子S8が直列接続された第2アームが並列に接続されて構成されるHブリッジ回路である。第1アームの中点はトランス52の一次コイルの一端に接続され、第2アームの中点はトランス52の一次コイルの他端に接続される。
第5スイッチング素子S5−第8スイッチング素子S8にも、MOSFETまたはIGBTを使用できる。第5スイッチング素子S5−第8スイッチング素子S8には、それぞれソースからドレイン方向に導通する第5ダイオードD5−第8ダイオードD8が並列に形成または接続される。なおハイサイドの第5スイッチング素子S5及び第7スイッチング素子S7に、pチャンネル型のMOSFETを使用してもよい。
トランス52は、一次コイル及び二次コイルを備える。トランス52は、一次側と二次側を絶縁するとともに、一次コイルと二次コイルの巻線比に応じて変圧する。整流回路53は、トランス52の二次コイルから入力される交流電圧を直流電圧に整流する。平滑回路54は、整流回路53の出力電圧を平滑化する。平滑回路54により平滑化された電圧が、DC−DCコンバータ50の出力電圧として駆動装置60に供給される。
出力電圧検出回路55は、DC−DCコンバータ50の出力電圧を検出して制御回路56に出力する。制御回路56は、フルブリッジ回路51を構成する第5スイッチング素子S5−第8スイッチング素子S8の制御端子に供給するゲート信号を生成する。具体的にはトランス52の一次コイルに順方向電流を供給する場合、第5スイッチング素子S5及び第8スイッチング素子S8をオン、第6スイッチング素子S6及び第7スイッチング素子S7をオフするためのゲート信号を生成する。制御回路56は、生成したゲート信号を第5スイッチング素子S5−第8スイッチング素子S8の制御端子にそれぞれ供給する。トランス52の一次コイルに逆方向電流を供給する場合、第5スイッチング素子S5及び第8スイッチング素子S8をオフ、第6スイッチング素子S6及び第7スイッチング素子S7をオンするためのゲート信号を生成する。制御回路56は、生成したゲート信号を第5スイッチング素子S5−第8スイッチング素子S8の制御端子にそれぞれ供給する。
制御回路56は、トランス52の一次コイルの電流路を形成する2つのスイッチング素子の制御端子にPWM信号を供給する。制御回路56は、出力電圧検出回路55からの検出値に応じて、オン期間中のスイッチング素子のデューティ比を適応的に変化させる。これによりDC−DCコンバータ50の出力電圧を一定に保つ。DC−DCコンバータ50の出力電圧が目標電圧より低い場合、制御回路56はデューティ比を上げてトランス52の一次コイルに供給する電流量を増やす。反対にDC−DCコンバータ50の出力電圧が目標電圧より高い場合、制御回路62はデューティ比を下げてトランス52の一次コイルに供給する電流量を減らす。
制御回路56は、状態管理装置80から待機信号を受信することによりモータ70の待機状態を認識する。モータ70の待機時に制御回路56は、オン期間中のスイッチング素子のデューティ比を低下させることにより、DC−DCコンバータ50の出力電圧を低下させる。例えばモータ70の待機時の出力電圧を、モータ70の稼働時の出力電圧の1/2にする。これにより駆動装置60のフルブリッジ回路61のスイッチング損失を1/4にできる。スイッチング損失は動作電圧の2乗に比例するため、動作電圧の低下はスイッチング損失の低減に大きく寄与する。
クロック供給回路57は、制御回路56にPWM信号生成用のクロック信号を供給する。クロック供給回路57は、分周器58及び発振器59を備える。発振器59は、駆動装置60の発振器65と共通化してもよい。分周器58は、発振器59または本モータ駆動システム100の共通の発振器により生成されたクロック信号を1/Nで分周して、制御回路56に供給すべきクロック信号を生成する。
モータ70の待機時にクロック供給回路57は、制御回路56に供給すべきクロック信号の周波数を低下させる。例えばモータ70の待機時における当該クロック信号の周波数を、モータ70の稼働時における当該クロック信号の周波数の1/2に設定する。この周波数切替処理は、制御回路56が分周器58の分周比を切り替えることにより実現できる。
このようにモータ70の待機時に、第5スイッチング素子S5−第8スイッチング素子S8のスイッチング周波数を低下させることにより、第5スイッチング素子S5−第8スイッチング素子S8によるスイッチング損失を低減できる。
図5は、図1のPFC回路40の構成例1を示す図である。図5に示すPFC回路40は、昇圧型のPFC回路である。図5に示すPFC回路40は、第3インダクタL3、第9スイッチング素子S9、第11ダイオードD11、第2容量C2、制御回路41及びクロック供給回路42を備える。第3インダクタL3の入力端子は、整流回路30のハイサイド出力端子に接続され、第3インダクタL3の出力端子は、第11ダイオードD11のアノード端子に接続される。第9スイッチング素子S9の入力端子は、第3インダクタL3と第11ダイオードD11との間のノードに接続され、第9スイッチング素子S9の出力端子は、整流回路30のローサイド出力端子に接続される。第2容量C2のハイサイド端子は、第11ダイオードD11のカソード端子に接続され、第2容量C2のローサイド端子は、ローサイド基準電位線に接続される。
第9スイッチング素子S9にも、MOSFETまたはIGBTを使用できる。第9スイッチング素子S9には、ソースからドレイン方向に導通する第9ダイオードD9が並列に形成または接続される。第9スイッチング素子S9が高周波でスイッチングされることにより、第3インダクタL3に流れる電流が高周波でオンオフされ、力率が改善される。それとともにPFC回路40の出力電圧が昇圧される。PFC回路40の出力電圧は、第2容量C2により平滑化されて、DC−DCコンバータ50に出力される。
制御回路41は、第9スイッチング素子S9の制御端子にPWM信号を供給する。制御回路41は、状態管理装置80から待機信号を受信することによりモータ70の待機状態を認識する。モータ70の待機時に制御回路41は、第9スイッチング素子S9のスイッチング周波数を低下させる。クロック供給回路42は、制御回路31にPWM信号生成用のクロック信号を供給する。クロック供給回路42は、分周器43及び発振器44を備える。発振器44は、駆動装置60の発振器65及びDC−DCコンバータ50の発振器59と共通化してもよい。分周器43は、発振器44または本モータ駆動システム100の共通の発振器により生成されたクロック信号を1/Nで分周して、制御回路41に供給すべきクロック信号を生成する。
モータ70の待機時にクロック供給回路42は、制御回路41に供給すべきクロック信号の周波数を低下させる。例えばモータ70の待機時における当該クロック信号の周波数を、モータ70の稼働時における当該クロック信号の周波数の1/2に設定する。この周波数切替処理は、制御回路41が分周器43の分周比を切り替えることにより実現できる。
このようにモータ70の待機時に、第9スイッチング素子S9のスイッチング周波数を低下させることにより、第9スイッチング素子S9によるスイッチング損失を低減できる。
図6は、図1のPFC回路40の構成例2を示す図である。図6に示すPFC回路40は、昇降圧型のPFC回路である。図6に示すPFC回路40は、図5に示すPFC回路40の構成に第10スイッチング素子S10及び第12ダイオードD12が追加された構成である。
整流回路30のハイサイド出力端子と第3インダクタL3の入力端子の間に、第10スイッチング素子S10が挿入される。第12ダイオードD12のカソード端子は、第10スイッチング素子S10と第3インダクタL3との間のノードに接続され、第12ダイオードD12のアノード端子は整流回路30のローサイド出力端子に接続される。第10スイッチング素子S10にも、MOSFETまたはIGBTを使用できる。第10スイッチング素子S10には、ソースからドレイン方向に導通する第10ダイオードD10が並列に形成または接続される。
図6に示すPFC回路40では、第10スイッチング素子S10、第3インダクタL3及び第12ダイオードD12で降圧チョッパを構成している。また第2インダクタL2、第9スイッチング素子S9及び第11ダイオードD11で昇圧チョッパを構成している。
クロック供給回路42は、分周器43及び発振器44に加えて分周器45をさらに含む。分周器43は、基本となるクロック信号を1/Nで分周して、第9スイッチング素子S9をスイッチングするためのクロック信号を生成して制御回路41に供給する。分周器45は、基本となるクロック信号を1/Nで分周して、第10スイッチング素子S10をスイッチングするためのクロック信号を生成して制御回路41に供給する。
モータ70の待機時に制御回路41は、第10スイッチング素子S10のデューティ比を下げることにより、整流回路30からの入力電圧を降圧する。第10スイッチング素子S10のデューティ比を下げるほど、入力電圧の降圧率が大きくなる。このように構成例2では、DC−DCコンバータ50に入力される電圧が構成例1より低くなる。
モータ70の待機時に、第10スイッチング素子S10のデューティ比を下げて入力電圧を降圧することにより、PFC回路40内の昇圧チョッパ、DC−DCコンバータ50及び駆動装置60の動作電圧を低下させることができる。これにより、それらで使用されるスイッチング素子のスイッチング損失を低減できる。
以上説明したように本実施の形態によれば、モータの待機時にモータ駆動装置の動作を停止させない制御方式にて、モータの待機時における電力損失を低減できる。駆動装置60のスイッチング周波数を低下させることにより、駆動装置60におけるスイッチング損失を低減できる。またDC−DCコンバータ50の出力電圧を低下させることにより駆動装置60におけるスイッチング損失を低減できる。またDC−DCコンバータ50のスイッチング周波数を低下させることによりDC−DCコンバータ50におけるスイッチング損失を低減できる。またPFC回路40のスイッチング周波数を低下させることによりPFC回路40におけるスイッチング損失を低減できる。またPFC回路40の出力電圧を低下させることにより、PFC回路40、DC−DCコンバータ50及び駆動装置60におけるスイッチング損失を低減できる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上述の実施の形態では、モータ70の待機時に、
(1)駆動装置60のスイッチング周波数を低下させる制御、
(2)DC−DCコンバータ50の出力電圧を低下させる制御、
(3)DC−DCコンバータ50のスイッチング周波数を低下させる制御、
(4)PFC回路40のスイッチング周波数を低下させる制御、
(5)PFC回路40の出力電圧を低下させる制御、
の5つの制御を説明した。設計者はこの5つの制御の内、1つ以上の任意の制御を採用できる。
また上述の実施の形態では、モータコイル71を単相交流で駆動する方式を示したが、三相交流で駆動する方式を用いてもよい。この場合、フルブリッジ回路61としてHブリッジ回路ではなく三相ブリッジ回路が使用される。三相ブリッジ回路を使用する場合でも、三相ブリッジ回路を構成する複数のスイッチング素子の内、モータコイル71の電流路を形成する2つのスイッチング素子に対して、Hブリッジ回路を使用する場合と同様の制御を適用できる。
また上述の実施の形態では交流電源10を使用する例を説明したが、交流電源10の代わりに二次電池が用いられてもよい。その場合、電源装置20内の整流回路30及びPFC回路40は不要となる。この場合でも、(1)駆動装置60のスイッチング周波数を低下させる制御、(2)DC−DCコンバータ50の出力電圧を低下させる制御、(3)DC−DCコンバータ50のスイッチング周波数を低下させる制御の内、1つ以上の任意の制御を採用できる。
100 モータ駆動システム、 10 交流電源、 20 電源装置、 30 整流回路、 40 PFC回路、 41 制御回路、 42 クロック供給回路、 50 DC−DCコンバータ、 53 整流回路、 56 制御回路、 57 クロック供給回路、 60 駆動装置、 62 制御回路、 63 クロック供給回路、 70 モータ、 71 モータコイル。

Claims (7)

  1. 複数のスイッチング素子を含み、モータコイルに供給する電流を制御するブリッジ回路と、
    前記複数のスイッチング素子の制御端子に信号を供給する制御回路と、
    前記制御回路にクロック信号を供給するクロック供給回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記モータコイルの電流路を形成する2つのスイッチング素子の制御端子にPWM(Pulse Width Modulation)信号を供給し、
    モータの待機時に前記制御回路は、前記2つのスイッチング素子の制御端子に逆位相のPWM信号を供給し、
    前記クロック供給回路は、前記PWM信号を生成するためのクロック信号の周波数を、前記モータの待機時に低下させることを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記クロック供給回路は、前記モータの待機時における前記クロック信号の周波数を、前記モータの稼働時における前記クロック信号の周波数の1/2に設定することを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 請求項1または2に記載のモータ駆動装置と、
    前記モータ駆動装置に電源を供給する電源装置と、を備え、
    前記モータの待機時に前記電源装置は、前記モータ駆動装置に供給する出力電圧を低下させることを特徴とするモータ駆動システム。
  4. 前記電源装置は、
    スイッチング素子を含むDC−DCコンバータを有し、
    前記モータの待機時に、前記DC−DCコンバータは、当該スイッチング素子のスイッチング周波数を低下させることを特徴とする請求項3に記載のモータ駆動システム。
  5. 前記電源装置は、
    交流電源から供給される交流電圧を整流する整流回路と、
    前記整流回路により整流された電力の力率を改善し、前記DC−DCコンバータに出力するPFC(Power Factor Correction)回路と、をさらに備え、
    前記PFC回路はスイッチング素子を含み、前記モータの待機時に当該スイッチング素子のスイッチング周波数を低下させることを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動システム。
  6. 前記PFC回路は、昇降圧回路を含み、前記モータの待機時に入力電圧を降圧して前記DC−DCコンバータに出力することを特徴とする請求項5に記載のモータ駆動システム。
  7. モータを駆動するモータ駆動装置と、当該モータ駆動装置に電源を供給する電源装置と、を備えるモータ駆動システムであって、
    前記モータ駆動装置は、
    複数のスイッチング素子を含み、モータコイルに供給する電流を制御するブリッジ回路と、
    前記複数のスイッチング素子の制御端子に信号を供給する制御回路と、
    前記制御回路にクロック信号を供給するクロック供給回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記モータコイルの電流路を形成する2つのスイッチング素子の制御端子にPWM(Pulse Width Modulation)信号を供給し、
    モータの待機時に前記制御回路は、前記2つのスイッチング素子の制御端子に逆位相のPWM信号を供給し、
    前記モータの待機時に前記電源装置は、前記モータ駆動装置に供給する出力電圧を低下させることを特徴とするモータ駆動システム。
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