本発明の第1実施形態に係る窓口受付システムを図1および図2を参照して以下に説明する。窓口受付システム11は、例えば金融機関の店舗に設置されるものであり、顧客を順番に窓口に案内するためのものである。
図1に示すように、第1実施形態に係る窓口受付システム11は、受付装置12と、複数台の伝票作成装置13a,13bと、複数台の顧客呼出装置14a,14bと、を有している。第1実施形態に係る窓口受付システム11では、説明の便宜上、伝票作成装置として2台の伝票作成装置13a,13bを備える場合を例にとり説明するが、勿論、伝票作成装置の数はこれに限定されるものではなく、1台あるいは3台以上とすることができる。また、第1実施形態に係る窓口受付システム11では、説明の便宜上、顧客呼出装置として2台の顧客呼出装置14a,14bを備える場合を例にとり説明するが、勿論、顧客呼出装置の数はこれに限定されるものではなく、1台あるいは3台以上とすることができる。なお、顧客呼出装置は、基本的には窓口毎に設けられることになり、その数は窓口の数と同じになる。
受付装置12は、顧客が行き来する顧客スペースに設置されるもので、例えば店舗の入口付近に設置される。受付装置12は、受付操作の入力を受け付ける受付操作部21と、受付番号票を発行する受付番号票印刷発行部22と、これらを制御する受付装置制御部23(受付番号採番部)とを有している。受付装置12は、例えば、これら受付操作部21、受付番号票印刷発行部22および受付装置制御部23が一つのユニットに組み込まれて構成されている。
受付操作部21は、顧客に対し表示を行う表示部25と、顧客により操作される操作部26とを有しており、具体的には、表示部25である液晶画面の表面に操作位置を検出する操作部26であるタッチパネルが設けられたタッチパネル式の入力装置となっている。受付操作部21の表示部25には、待機画面として、選択する取引内容(例えば、入金取引、預金払い出し取引、振り込み取引、両替取引、口座開設取引、相談等)を表示する複数の受付用選択ボタン表示領域が表示されている。各受付用選択ボタン表示領域には、他の受付用選択ボタン表示領域とは異なる取引内容が表示される。
受付装置制御部23は、受付操作部21の操作部26へ入力された受付操作に基づいて受付番号を採番する。具体的に、受付装置制御部23は、受付操作部21の複数の選択ボタン表示領域の中から一の選択ボタン表示領域が選択操作されたことを操作部26が検出すると、この一の選択ボタン表示領域に対応する取引内容を含む取引内容群に対し設定された番号群の中から、発行していない未発行番号のうち最小の番号を今回の受付番号として採番するとともに、この番号の設定を未発行番号から発行済番号に変更する。
受付装置制御部23は、発行済番号を、顧客呼出装置14a,14bでまだ窓口に呼び出していない未呼出番号と、顧客呼出装置14a,14bで既に窓口に呼び出し済みの呼出済番号とにさらに分類する。つまり、受付装置制御部23は、発行済番号を、その未発行番号からの設定変更当初は、未呼出番号に設定する。そして、この未呼出番号が窓口への呼び出しのため顧客呼出装置14a,14bで読み出されると、受付装置制御部23は、この未呼出番号の設定を呼出済番号に変更する。言い換えれば、後述するように顧客呼出装置14a,14bは、受付番号を表示して顧客を窓口に呼び出す際に、受付装置制御部23と通信して発行済番号の中から未呼出番号の最小の番号を読み出して表示することになるが、その際に、受付装置制御部23は、顧客呼出装置14a,14bで読み出された未呼出番号の設定を呼出済番号に変更する。
受付装置制御部23は、取引内容群毎に、その時点での最小の呼出済番号と、発行済番号と呼出済番号とから割り出される待ち人数とを、受付操作部21の表示部25の上記複数の受付用選択ボタン表示領域とは別の領域に常に表示させている。
ここで、例えば、上記の一の選択ボタン表示領域が第1の選択ボタン表示領域である場合に、第1の選択ボタン表示領域に対応する第1の取引内容(例えば、入金取引)を含む、所定の複数の伝票発行を伴う第1の取引内容群(例えば、入金取引、預金払い出し取引、振り込み取引、両替取引等)に対して番号「1〜499」の第1の番号群が設定されており、この一の選択ボタン表示領域が第2の選択ボタン表示領域である場合に、第2の選択ボタン表示領域に対応する第2の取引内容(例えば、口座開設取引)を含む所定の複数の、伝票発行を伴わない第2の取引内容群(例えば、口座開設取引、相談等)に対して番号「601〜999」の第2の番号群が設定される等、複数の取引内容群毎に番号群が設定され、このような番号群が複数群設定されている。
より具体的に、今回選択操作された選択ボタン表示領域が第1の選択ボタン表示領域である場合に、これに対応する第1の取引内容を含む第1の取引内容群に対し設定された番号群が第1の番号群「1〜499」であって、それまでに第1の番号群のうちの番号「1〜30」が発行済番号に設定されていて、番号「31〜499」が未発行番号に設定されている場合、受付装置制御部23は、番号「31〜499」の未発行番号の中の最小の番号「31」を今回の受付番号として採番するとともに、この番号「31」の設定を未発行番号から発行済番号に変更する。
ここで、この番号「31」の設定を未発行番号から発行済番号に変更した後、伝票作成装置13a,13bから第1の取引内容群の取引内容を示す後述の採番要求信号を受信することなく、受付操作部21に次の選択操作が行われ、その取引内容が第1の取引内容群に含まれる場合に、受付装置制御部23は、この選択操作の取引内容に対して、その時点での第1の番号群の未発行番号の中の最小の番号「32」を受付番号として採番するとともに、この番号「32」の設定を未発行番号から発行済番号に変更することになる。他方、上記のように番号「31」の設定を未発行番号から発行済番号に変更した後、伝票作成装置13a,13bから第1の取引内容群の取引内容を示す後述の採番要求信号を受信すると、受付装置制御部23は、この採番要求信号に対して、その時点での第1の番号群の未発行番号の中の最小の番号「32」を受付番号として採番するとともに、この番号「32」の設定を未発行番号から発行済番号に変更することになる。
また、今回選択操作された選択ボタン表示領域が第2の選択ボタン表示領域である場合に、これに対応する第2の取引内容を含む第2の取引内容群に対し設定された番号群が第2の番号群「601〜999」であって、それまでに第2の番号群のうちの番号「601〜630」が発行済番号に設定されていて、番号「631〜999」が未発行番号に設定されている場合、受付装置制御部23は、番号「631〜999」の未発行番号の中の最小の番号「631」を今回の受付番号として採番するとともに、この番号「631」の設定を未発行番号から発行済番号に変更する。
ここで、この番号「631」の設定を未発行番号から発行済番号に変更した後、受付操作部21に次の選択操作が行われ、その取引内容が第2の取引内容群に含まれる場合に、受付装置制御部23は、この選択操作の取引内容に対して、その時点での第2の番号群の未発行番号の中の最小の番号「632」を受付番号として採番するとともに、この番号「632」の設定を未発行番号から発行済番号に変更する。
なお、店舗の営業開始等に合わせて窓口受付システム11の電源が立ち上げられると、初期設定としてすべての番号「1〜499,601〜999」が未発行番号に設定される。また、第1の番号群「1〜499」は、すべてが発行済番号に設定されると、自動的に、未呼出番号を除いて未発行番号に設定が変更されることになり、第2の番号群「601〜999」も、すべて発行済番号に設定されると、自動的に、未呼出番号を除いて未発行番号に設定が変更される。
そして、受付装置制御部23は、上記のようにして採番した受付番号を示す受付番号情報信号を受付番号票印刷発行部22に出力する。
受付番号票印刷発行部22は、受付番号情報信号を受けると、これが示す今回採番した受付番号を受付番号票用紙に印刷して、受付番号が表示された受付番号票として発行する。受付操作部21は、基本的には顧客により操作されるものであり、受付番号票印刷発行部22は、基本的には顧客に向けて受付番号票を発行する。
伝票作成装置13a,13bは、顧客が行き来する顧客スペースに設置されるもので、例えば店舗入口側の受付装置12と、後述する店舗奥側の窓口カウンタつまり顧客呼出装置14a,14bとの間に設置される。
伝票作成装置13a,13bは、それぞれが、伝票作成のデータ入力を受け付ける伝票作成操作部31と、入力されたデータに基づく伝票印刷情報を伝票用紙に印刷して発行する伝票印刷発行部32と、これらを制御する伝票作成制御部33(伝票印刷情報作成部)とを有している。伝票作成装置13a,13bは、それぞれ、伝票作成操作部31と伝票作成制御部33とが一つのユニットに組み込まれており、このユニットに対しプリンタからなる伝票印刷発行部32が別体で有線接続されている。勿論、伝票作成操作部31と伝票作成制御部33と伝票印刷発行部32とを一つのユニットに組み込んでも良い。
伝票作成操作部31は、キャッシュカード等のIDカードから例えば磁気情報からなる顧客識別情報(顧客氏名、科目、店番、口座番号を含む)を読み取るカードリーダ35と、通帳から例えば磁気情報からなる顧客識別情報(顧客氏名、科目、店番、口座番号を含む)を読み取る通帳リーダ36と、顧客に対し表示を行う表示部37と、顧客により操作される操作部38とを有している。表示部37および操作部38は、具体的には、表示部37である液晶画面の表面に操作位置を検出する操作部38であるタッチパネルが設けられたタッチパネル式の入力装置である。
伝票作成操作部31の表示部37には、待機画面として、選択する取引内容(例えば、入金取引、預金払い出し取引、振り込み取引、両替取引)を表示する複数の選択ボタン表示領域が表示されている。なお、伝票作成装置13a,13bでは、表示部37に表示する選択可能な取引内容は、すべて伝票作成を伴うものである。つまり、伝票作成装置13a,13bでは、伝票作成が不要な取引(例えば、口座開設取引、相談等)については選択可能な取引内容には含まれない。
伝票作成制御部33は、伝票作成操作部31への入力に基づいて伝票データを作成する。具体的に、伝票作成制御部33は、表示部37の待機画面の複数の選択ボタン表示領域の中から一の選択ボタン表示領域が選択操作されたことを操作部38が検出すると、この一の選択ボタン表示領域に対応する取引内容に対応する伝票フォーマットを表示部37に表示させるとともに、カードリーダ35によるIDカードの読み取りおよび通帳リーダ36による通帳の読み取りのうちのいずれか一方を促す表示を表示部37に表示させる。
その後、カードリーダ35および通帳リーダ36のいずれか一方が顧客識別情報を読み取ると、伝票作成制御部33は、この顧客識別情報に含まれる情報(例えば科目、店番、口座番号)を、伝票フォーマットの対応部分に表示させる。その後は、表示部37への案内表示と、表示部37への入力画面の表示および操作部38での入力の受け付けとを適宜行いながら、伝票フォーマットへのデータの入力を操作部38を介して行わせる。伝票フォーマットへの入力データとしては、例えば、入金取引および預金払い出し取引の場合は、金額および依頼者の氏名であり、振り込み取引の場合は、金額、依頼者の氏名、電話番号および住所、振り込み先情報等であり、両替取引の場合は金額、依頼者の氏名、両替パターンである。なお、依頼者の氏名については、操作部38へのタッチペンによる手書き入力の筆跡の電子データを取得する。
そして、上記の伝票作成操作部31へ伝票作成のデータ入力が行われると、伝票作成制御部33は、このデータ入力に基づいて伝票データを作成するとともに、最低必要事項を含む伝票データを作成し終わると、表示部37に伝票発行ボタン表示領域を表示させ、表示された伝票発行ボタン表示領域が選択操作されたことを操作部38が検出すると、受付装置12の受付装置制御部23と連携して受付番号を採番する。つまり、最低必要事項を含む伝票データを作成し終わって、伝票発行ボタン表示領域が選択操作されると、伝票作成制御部33は、受付装置12の受付装置制御部23に、この伝票作成制御部33を他の伝票作成制御部に対して識別する識別情報と取引内容とを含む採番要求信号を出力する。
採番要求信号を受信すると、受付装置制御部23は、採番要求信号が示す今回の取引内容を含む取引内容群に対し設定された番号群の中から、未発行である未発行番号のうち最小の番号を今回の受付番号として採番するとともに、この番号の設定を未発行番号から発行済番号に変更する。また、受付装置制御部23は、この発行済番号についても、上述したように、顧客呼出装置14a,14bの読み出し状況に応じて、顧客呼出装置14a,14bでまだ窓口に呼び出していない未呼出番号と、顧客呼出装置14a,14bで既に窓口に呼び出し済みの呼出済番号とにさらに分類する。つまり、受付装置制御部23は、発行済番号を、その未発行番号からの設定変更当初は未呼出番号に設定し、この未呼出番号が窓口への呼び出しのため顧客呼出装置14a,14bで読み出されると、この未呼出番号の設定を呼出済番号に変更する。
上記のように、伝票フォーマットへの最低必要事項が入力された時点で、伝票作成操作部31は、表示部37への伝票発行ボタン表示領域の表示および操作部38のこの伝票発行ボタン表示領域の選択操作を受け付ける状態になる。つまり、最低必要事項が入力されれば伝票は発行可能となる。最低必要事項は、例えば科目、店番、口座番号、依頼者の氏名、金額であり、最低必要事項以外の事項とは、例えば、電話番号、住所の全部または一部であり、最低必要事項以外の事項についてはインクペンによる手書きでの記載も可能となっている。
より具体的には、例えば、受付装置12の受付装置制御部23は、伝票作成装置13aの伝票作成制御部33からの、設定された取引内容を含む採番要求信号に基づいて判断する伝票作成装置13aの今回の取引内容が、例えば、上記と同様の第1の取引内容(例えば、入金取引)である場合に、第1の取引内容を含む、伝票発行を伴う第1の取引内容群(例えば、入金取引、預金払い出し取引、振り込み取引、両替取引等)に対し設定された第1の番号群「1〜499」の中から、例えばそれまでに番号「1〜31」が発行済番号に設定されていて番号「32〜499」が未発行番号に設定されているとすると、未発行番号の中の最小の番号「32」を今回の採番要求信号に対する受付番号として採番するとともに、この番号「32」の設定を未発行番号から発行済番号に変更することになる。そして、受付装置12の受付装置制御部23は、上記のようにして今回採番した受付番号を含む受付番号情報信号を今回の採番要求信号の送信元の伝票作成装置13aの伝票作成制御部33に出力する。
すると、伝票作成装置13aの伝票作成制御部33は、このように受付装置12の受付装置制御部23から送信された受付番号情報信号が示す受付番号「32」を含んで伝票データに基づく伝票印刷情報(取引内容、店番、科目、口座番号、金額、氏名(手書き入力データ)、電話番号、住所等)を作成し、この伝票印刷情報を、同じ伝票作成装置13aの伝票印刷発行部32に出力する。すると、この伝票印刷発行部32が、この受付番号「32」を含む伝票印刷情報を伝票用紙に印刷して発行する。
例えば、入金取引の場合、印刷された伝票用紙は、図2に示すようになる。つまり、取引内容が入金であることの表示を含む「入金伝票」のタイトルの伝票フォーマットが伝票用紙に印刷され、その領域A1に日付が、領域A2に採番された受付番号(具体的には番号「32」)が、領域A3に、IDカードあるいは通帳から読み取った顧客識別情報に含まれる店番が、領域A4に、IDカードあるいは通帳から読み取った顧客識別情報に含まれる科目が、領域A5に、IDカードあるいは通帳から読み取った顧客識別情報に含まれる口座番号が、領域A6に、操作部38に入力された金額が、領域A7に、操作部38に入力された手書きの筆跡での依頼者氏名が、それぞれ印刷されたものとなる。
上記のように番号「32」の設定を未発行番号から発行済番号に変更した後、受付装置12の受付操作部21に第1の取引内容群の取引内容の選択操作が行われることなく、次の第1の取引内容群の取引内容を示す採番要求信号を受信すると、受付装置制御部23は、この採番要求信号に対して、その時点で第1の番号群の未発行番号の中の最小の番号「33」を受付番号として採番するとともに、この番号「33」の設定を未発行番号から発行済番号に変更することになる。他方、上記のように番号「32」の設定を未発行番号から発行済番号に変更した後、受付装置12の受付操作部21に第1の取引内容群の取引内容の選択操作が行われると、受付装置制御部23は、この選択操作の取引内容に対して、その時点での第1の番号群の未発行番号の中の最小の番号「33」を受付番号として採番するとともに、この番号「33」の設定を未発行番号から発行済番号に変更することになる。
また、例えば、受付装置12の受付装置制御部23は、伝票作成装置13bの伝票作成制御部33からの、設定された取引内容を含む採番要求信号に基づいて判断する伝票作成装置13bの今回の取引内容が、例えば、上記と同様の第1の取引内容(例えば、入金取引)である場合に、第1の取引内容を含む、伝票発行を伴う第1の取引内容群(例えば、入金取引、預金払い出し取引、振り込み取引、両替取引等)に対し設定された第1の番号群「1〜499」の中から、例えばそれまでに番号「1〜32」が発行済番号に設定されていて番号「33〜499」が未発行番号に設定されているとすると、未発行番号の中の最小の番号「33」を今回の採番要求信号に対する受付番号として採番するとともに、この番号「33」の設定を未発行番号から発行済番号に変更することになる。そして、受付装置12の受付装置制御部23は、上記のようにして今回採番した受付番号を含む受付番号情報信号を送信元の伝票作成装置13bの伝票作成制御部33に出力する。
すると、伝票作成装置13bの伝票作成制御部33は、このように受付装置12の受付装置制御部23から送信された受付番号情報信号が示す受付番号「33」を含んで伝票データに基づく伝票印刷情報(取引内容、店番、科目、口座番号、金額、氏名(手書き入力データ)、電話番号、住所等)を作成し、この伝票印刷情報を、同じ伝票作成装置13bの伝票印刷発行部32に出力する。すると、この伝票印刷発行部32が、この受付番号「33」を含む伝票印刷情報を伝票用紙に印刷して発行する。
この場合も、上記のように番号「33」の設定を未発行番号から発行済番号に変更した後、受付装置12の受付操作部21に第1の取引内容群の取引内容の選択操作が行われることなく、次の第1の取引内容群の取引内容を示す採番要求信号を受信すると、受付装置制御部23は、この採番要求信号に対して、その時点で第1の番号群の未発行番号の中の最小の番号「34」を受付番号として採番するとともに、この番号「34」の設定を未発行番号から発行済番号に変更することになる。他方、上記のように番号「33」の設定を未発行番号から発行済番号に変更した後、受付装置12の受付操作部21に第1の取引内容群の取引内容の選択操作が行われると、受付装置制御部23は、この選択操作の取引内容に対して、その時点での第1の番号群の未発行番号の中の最小の番号「34」を受付番号として採番するとともに、この番号「34」の設定を未発行番号から発行済番号に変更することになる。
以上により、複数の伝票作成装置13a,13bが、同じ取引内容群に含まれる取引内容の伝票作成を行うように並行して操作入力が行われても、伝票作成操作部31へ伝票作成のデータ入力が終了して、伝票作成操作部31の伝票発行ボタン表示領域が先に選択操作された方の伝票に、小さい受付番号つまり先に呼び出される受付番号が付与されて印刷されることになる。また、伝票作成装置13a,13bの少なくともいずれか一方に、取引内容の伝票作成を行うように操作入力が行われていても、伝票作成操作部31へ伝票作成のデータ入力が終了して伝票作成操作部31の伝票発行ボタン表示領域が選択操作されないうちに、受付装置12の受付操作部21に、この取引内容と同じ取引内容群に含まれる取引内容の選択操作が行われると、この受付操作部21への選択操作に対して、小さい受付番号つまり先に呼び出される受付番号が付与されることになる。
基本的には係員のみが行き来する店舗奥側の係員スペースと、店舗入口側の顧客スペースとの境界位置には、係員が顧客と対面して取引を行うための窓口カウンタが設置されている。この窓口カウンタには、複数の窓口が設けられ、顧客呼出装置14a,14bは、それぞれ対応する窓口に設置される。
顧客呼出装置14a,14bは、それぞれが、切替操作部41と受付番号表示部42と受付番号表示制御部43とを有している。
顧客呼出装置14aは、一方の窓口に設けられており、顧客呼出装置14aの切替操作部41はこの一方の窓口の窓口係員により切替操作が入力され、顧客呼出装置14aの受付番号表示制御部43は、この切替操作に基づき受付装置12の受付装置制御部23と連携して、顧客呼出装置14aの受付番号表示部42に受付番号を表示させて、この一方の窓口に顧客を呼び出す。
顧客呼出装置14bは、他方の窓口に設けられており、顧客呼出装置14bの切替操作部41はこの他方の窓口の窓口係員により切替操作が入力され、顧客呼出装置14bの受付番号表示制御部43は、この切替操作に基づき受付装置12の受付装置制御部23と連携して、顧客呼出装置14bの受付番号表示部42に受付番号を表示させて、この他方の窓口に顧客を呼び出す。切替操作部41は、対応する窓口の窓口カウンタ上に設置される操作ボタン等であり、受付番号表示部42は、対応する窓口の窓口カウンタの上方に設置される電光掲示板等である。
複数の窓口は、それぞれが、複数の取引内容群のうちの一の取引内容群に対応する。例えば、顧客呼出装置14aが設けられた窓口は、伝票発行を伴う第1の取引内容群に対応し、よって、顧客呼出装置14aも第1の取引内容群に対応する。他方、顧客呼出装置14bが設けられた窓口は、伝票発行を伴わない第2の取引内容群に対応し、よって、顧客呼出装置14bも第2の取引内容群に対応する。
顧客呼出装置14a,14bは、それぞれ、切替操作部41が押圧操作される度に、受付番号表示制御部43が受付装置12の受付装置制御部23と通信して、対応する取引内容群に対する番号群のうちの未呼出番号の中から最小の番号を読み出して、これを受付番号表示部42に表示させる。
つまり、顧客呼出装置14aの切替操作部41が押圧操作されると、顧客呼出装置14aの受付番号表示制御部43が、受付装置12の受付装置制御部23と通信して、顧客呼出装置14aに対応する番号群のうちの未呼出番号の中から最小の番号を読み出して、これを顧客呼出装置14aの受付番号表示部42に表示させる。その際に、受付装置12の受付装置制御部23は、この番号の設定を未呼出番号から呼出済番号に変更する。
また、顧客呼出装置14bの切替操作部41が押圧操作されると、顧客呼出装置14bの受付番号表示制御部43が、受付装置12の受付装置制御部23と通信して、顧客呼出装置14bに対応する番号群のうちの未呼出番号の中から最小の番号を読み出して、これを顧客呼出装置14bの受付番号表示部42に表示させる。その際に、受付装置12の受付装置制御部23が、この番号の設定を未呼出番号から呼出済番号に変更する。
より具体的に、顧客呼出装置14aの切替操作部41が押圧操作されると、顧客呼出装置14aの受付番号表示制御部43は、この受付番号表示制御部43を他の受付番号表示制御部に対して識別する識別情報を含む呼出番号要求信号を、受付装置12の受付装置制御部23に送信する。すると、受付装置制御部23は、この呼出番号要求信号が示す受付番号表示制御部43つまり顧客呼出装置14aに対応する、伝票発行を伴う第1の取引内容群に対し設定された第1の番号群「1〜499」の中から、例えばそれまでに番号「1〜20」が呼出済番号に設定されていて番号「21〜33」が未呼出番号に設定されている場合には、未呼出番号の中の最も小さい番号「21」を今回呼び出す受付番号として、この受付番号を示す呼出番号情報信号を送信元の顧客呼出装置14aの受付番号表示制御部43に返信する。それとともに、受付装置12の受付装置制御部23は、この番号「21」の設定を未呼出番号から呼出済番号に変更する。
受付装置12の受付装置制御部23から、この呼出番号情報信号を受けると、顧客呼出装置14aの受付番号表示制御部43は、この呼出番号情報信号が示す番号「21」を今回呼び出す受付番号として顧客呼出装置14aの受付番号表示部42に表示させる。このようにして、番号「21」の受付番号が印刷された受付番号票または伝票を持った顧客を、顧客呼出装置14aが設置された窓口に呼び出す。上記のように、受付装置12の受付装置制御部23が番号「21」の設定を未呼出番号から呼出済番号に変更することにより、次に顧客呼出装置14aの切替操作部41が押圧操作されると、顧客呼出装置14aの受付装置制御部23は、受付装置12の受付装置制御部23と通信して、番号「22」を、顧客呼出装置14aで呼び出す受付番号とすることになる。
また、顧客呼出装置14bの切替操作部41が押圧操作されると、顧客呼出装置14bの受付番号表示制御部43は、この受付番号表示制御部43を他の受付番号表示制御部に対して識別する識別情報を含む呼出番号要求信号を、受付装置12の受付装置制御部23に送信する。すると、受付装置制御部23は、この呼出番号要求信号が示す受付番号表示制御部43つまり顧客呼出装置14bに対応する、伝票発行を伴わない第2の取引内容群に対し設定された第2の番号群「601〜999」の中から、例えばそれまでに番号「601〜620」が呼出済番号に設定されていて番号「621〜633」が未呼出番号に設定されている場合には、未呼出番号の中の最も小さい番号「621」を今回呼び出す受付番号として、この受付番号を示す呼出番号情報信号を送信元の顧客呼出装置14bの受付番号表示制御部43に返信する。それとともに、受付装置12の受付装置制御部23は、この番号「621」の設定を未呼出番号から呼出済番号に変更する。
受付装置制御部23から、この呼出番号情報信号を受けると、顧客呼出装置14bの受付番号表示制御部43は、この呼出番号情報信号が示す番号「621」を今回呼び出す受付番号として顧客呼出装置14bの受付番号表示部42に表示させる。このようにして、番号「621」の受付番号が印刷された受付番号票を持った顧客を、顧客呼出装置14bが設置された窓口に呼び出す。上記のように受付装置12の受付装置制御部23が番号「621」の設定を未呼出番号から呼出済番号に変更することにより、次に顧客呼出装置14bの切替操作部41が押圧操作されると、顧客呼出装置14bの受付装置制御部23は、受付装置12の受付装置制御部23と通信して、番号「622」を、顧客呼出装置14bで呼び出す受付番号とすることになる。
以上に述べた第1実施形態に係る窓口受付システム11によれば、受付装置12は、受付操作部21が受付操作の入力を受け付けると、受付装置制御部23がこの受付操作に基づいて受付番号を採番し、受付番号票印刷発行部22が、この採番した受付番号を受付番号票用紙に印刷して発行することになる。他方で、伝票作成装置13a,13bは、それぞれ、伝票作成制御部33が伝票作成のデータ入力を受け付けると、この入力に基づいて伝票データを作成するとともに、この伝票データを作成し終わると受付装置12の受付装置制御部23と連携して受付番号を採番しこの受付番号を含んで伝票データに基づく伝票印刷情報を作成する。そして、伝票印刷発行部32が、伝票作成制御部33で作成した受付番号を含む伝票印刷情報を伝票用紙に印刷して発行する。
つまり、伝票作成装置13a,13bで伝票印刷情報を作成する際に、受付装置12と連携して、受付装置12で既に採番された受付番号とは別の(つまりこれよりも後の)受付番号を伝票用紙に印刷して発行する。これにより、受付装置12が受付番号を発行した対象者と、伝票作成装置13a,13bが伝票を作成した対象者とを関連付ける必要がなくなり、受付装置12に、磁気カードや磁気通帳等から識別情報を読み取る装置や、この読み取った識別情報を連携機器に問い合わせて参照対象者を特定する装置等が不要となる。したがって、仕組みが簡素となり、製品コストを低減することができる。また、伝票が受付番号票を兼用できるため、ランニングコストを低減することができる。
また、複数台の伝票作成装置13a,13bを設けても、それぞれの伝票作成制御部33が共通の受付装置制御部23と連携して受付番号を採番するため、受付装置12およびすべての伝票作成装置13a,13bは、いずれかで既に採番された受付番号とは別の(つまりこれよりも後の)受付番号を、受付番号票用紙および伝票用紙のいずれか対応するものに印刷して発行する。したがって、受付装置12と複数台の伝票作成装置13a,13bとを用いる場合も適正に受付番号を採番できる。
次に、本発明の第2実施形態に係る窓口受付システムを主に図3を参照して、第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第2実施形態においては、伝票発行が必要な取引内容について、伝票作成装置13a,13bのそれぞれの伝票作成制御部33が互いに連携して受付番号を採番し、採番した受付番号を印刷した伝票を発行するようになっている。そして、これに伴い、受付装置12は、伝票発行が必要な取引内容については受付番号票を発行せずに、伝票発行が不要な取引内容についてのみ受付番号票を発行するようになっている。
伝票作成装置13a,13bと顧客呼出装置14aとが通信可能に接続されており、受付装置12と顧客呼出装置14bとが通信可能に接続されている。ここでは、伝票作成装置13a,13bのうちの一方である伝票作成装置13aの伝票作成制御部33が受付番号の採番を管理し、伝票作成装置13a,13bのうちの他方である伝票作成装置13bの伝票作成制御部33が伝票作成装置13aの伝票作成制御部33と連携して受付番号の採番を行う場合を例にとり説明する。なお、伝票作成装置13bの伝票作成制御部33が受付番号の採番を管理し、伝票作成装置13aの伝票作成制御部33が伝票作成装置13bの伝票作成制御部33と連携して受付番号の採番を行うようにしても良い。
伝票作成装置13aにおいて、その伝票作成操作部31が伝票作成のデータ入力を受け付けると、同じ伝票作成装置13aの伝票作成制御部33が、第1実施形態と同様に、この伝票作成操作部31へのデータ入力に基づいて伝票データを作成する。そして、最低必要事項を含む伝票データを作成し終わり、同じ伝票作成装置13aの伝票作成操作部31の表示部37に表示された伝票発行ボタン表示領域が選択操作されたことを同じ伝票作成操作部31の操作部38が検出すると、伝票作成装置13aの伝票作成制御部33は、受付番号を採番する。
つまり、伝票作成装置13aの伝票作成制御部33は、伝票発行を伴う第1の取引内容群(例えば、入金取引、預金払い出し取引、振り込み取引、両替取引等)に対し設定された第1の番号群の中から、未発行である未発行番号のうち最小の番号を今回の受付番号として採番するとともに、この番号の設定を未発行番号から発行済番号に変更する。
伝票作成装置13aの伝票作成制御部33は、上記のようにして今回採番した受付番号を含んで伝票データに基づく伝票印刷情報(取引内容、店番、科目、口座番号、金額、氏名(手書き入力データ)、電話番号、住所等)を作成し、この伝票印刷情報を、同じ伝票作成装置13aの伝票印刷発行部32に出力する。すると、この伝票印刷発行部32が、伝票作成制御部33で作成した、今回採番した受付番号を含む伝票印刷情報を伝票用紙に印刷して発行する(図2参照)。
伝票作成装置13bにおいて、その伝票作成操作部31が伝票作成のデータ入力を受け付けると、同じ伝票作成装置13bの伝票作成制御部33が、第1実施形態と同様に、この伝票作成操作部31へのデータ入力に基づいて伝票データを作成する。そして、最低必要事項を含む伝票データを作成し終わり、同じ伝票作成装置13bの伝票作成操作部31の表示部37に表示された伝票発行ボタン表示領域が選択操作されたことを同じ伝票作成操作部31の操作部38が検出すると、伝票作成装置13bの伝票作成制御部33は、他の伝票作成装置13aの伝票作成制御部33と連携して受付番号を採番する。
つまり、伝票作成装置13bの伝票作成制御部33は、伝票作成装置13aの伝票作成制御部33と通信して、伝票発行を伴う第1の取引内容群(例えば、入金取引、預金払い出し取引、振り込み取引、両替取引等)に対し設定された第1の番号群の中から、伝票作成装置13aの伝票作成制御部33で設定された未発行である未発行番号のうち最小の番号を今回の受付番号として採番する。このとき、伝票作成装置13aの伝票作成制御部33は、この番号の設定を未発行番号から発行済番号に変更する。
伝票作成装置13bの伝票作成制御部33は、上記のようにして今回採番した受付番号を含んで伝票データに基づく伝票印刷情報(取引内容、店番、科目、口座番号、金額、氏名(手書き入力データ)、電話番号、住所等)を作成し、この伝票印刷情報を、同じ伝票作成装置13bの伝票印刷発行部32に出力する。すると、この伝票印刷発行部32が、今回採番した受付番号を含む伝票印刷情報を伝票用紙に印刷して発行する。
伝票作成装置13aの伝票作成制御部33は、発行済番号を、顧客呼出装置14aでまだ窓口に呼び出していない未呼出番号と、顧客呼出装置14aで既に窓口に呼び出し済みの呼出済番号とにさらに分類する。つまり、伝票作成装置13aの伝票作成制御部33は、発行済番号を、その未発行番号からの設定変更当初は未呼出番号に設定する。そして、この未呼出番号が窓口への呼び出しのため顧客呼出装置14aで読み出されると、伝票作成装置13aの伝票作成制御部33は、この未呼出番号を呼出済番号に設定変更する。
以上により、複数台の伝票作成装置13a,13bは、互いの伝票作成制御部33が連携して受付番号を重ならないように採番する。また、複数の伝票作成装置13a,13bは、同じ取引内容群に含まれる取引内容の伝票作成を行うように並行して操作入力が行われても、伝票作成操作部31へ伝票作成のデータ入力が終了して、伝票作成操作部31の伝票発行ボタン表示領域が先に選択操作された方の伝票に、小さい受付番号つまり先に呼び出される受付番号が付与されて印刷されることになる。
伝票発行を伴う第1の取引内容群に対応する窓口に設けられた顧客呼出装置14aは、切替操作部41が押圧操作される度に、受付番号表示制御部43が、伝票作成装置13a,13bのうちの一方である伝票作成装置13aの伝票作成制御部33と通信して対応する第1の番号群のうちの未呼出番号の中から最小の番号を読み出して、これを受付番号表示部42に表示させる。この読み出しによって、伝票作成装置13aの伝票作成制御部33は、この番号の設定を未呼出番号から呼出済番号に変更する。
つまり、顧客呼出装置14aの切替操作部41が押圧操作されると、顧客呼出装置14aの受付番号表示制御部43が、伝票作成装置13aの伝票作成制御部33と通信して、顧客呼出装置14aに対応する番号群のうちの未呼出番号の中から最小の番号を読み出して、これを顧客呼出装置14aの受付番号表示部42に表示させる。その際に、伝票作成装置13aの伝票作成制御部33は、この番号の設定を未呼出番号から呼出済番号に変更する。
受付装置12は、その受付操作部21で選択操作が入力される取引内容として伝票発行が必要な取引内容が選択された場合には、受付番号票を発行せずに、伝票作成装置13a,13bでの伝票作成を促す表示を表示部25に表示させ、伝票発行が不要な取引内容についてのみ受付番号票を発行する。
受付装置12の受付装置制御部23は、受付操作部21の操作部26へ入力された受付操作に基づいて、伝票発行を伴わない取引内容が選択操作された場合に限り、受付番号を採番する。また、伝票発行を伴う取引内容が選択操作されると、受付装置制御部23は、受付番号票を発行せずに、伝票作成装置13a,13bでの伝票作成を促す表示を表示部25に表示させる。
受付装置12の受付装置制御部23は、受付操作部21の複数の選択ボタン表示領域の中から伝票発行を伴わない取引内容の一の選択ボタン表示領域が選択操作されたことを操作部26が検出すると、伝票発行を伴わない第2の取引内容群(例えば、口座開設取引、相談等)に対し設定された第2の番号群の中から、発行していない未発行番号のうち最小の番号を今回の受付番号として採番するとともに、この番号の設定を未発行番号から発行済番号に変更する。
受付装置制御部23は、発行済番号を、顧客呼出装置14bでまだ窓口に呼び出していない未呼出番号と、顧客呼出装置14bで既に窓口に呼び出し済みの呼出済番号とにさらに分類する。つまり、受付装置制御部23は、発行済番号を、その未発行番号からの設定変更当初は未呼出番号に設定する。そして、この未呼出番号が窓口への呼び出しのため顧客呼出装置14bで読み出されると、受付装置制御部23は、この未呼出番号を呼出済番号に設定変更する。
受付装置制御部23は、その時点での最小の呼出済番号と、発行済番号と呼出済番号とから割り出される待ち人数とを、受付操作部21の表示部25の上記複数の受付用選択ボタン表示領域とは別の領域に常に表示させている。
そして、受付装置制御部23は、上記のようにして採番した受付番号を示す受付番号情報信号を受付番号票印刷発行部22に出力する。すると、受付番号票印刷発行部22は、受付番号情報信号が示す今回採番した受付番号を受付番号票用紙に印刷して、受付番号が表示された受付番号票として発行する。
以上に述べた第2実施形態に係る窓口受付システム11によれば、伝票作成装置13a,13bの伝票作成操作部31が伝票作成のデータ入力を受け付けると、伝票作成装置13a,13bの伝票作成制御部33が、この入力に基づいて伝票データを作成するとともに受付番号を採番しこの受付番号を含んで伝票データに基づく伝票印刷情報を作成する。そして、伝票作成装置13a,13bの伝票印刷発行部32が、伝票作成装置13a,13bの伝票作成制御部33で作成した受付番号を含む伝票印刷情報を伝票用紙に印刷して発行する。これにより、受付装置12と伝票作成装置13a,13bとが連携しないシステムとすることができる。したがって、仕組みが簡素となり、製品コストを低減することができる。また、伝票が受付番号票を兼用できるため、ランニングコストを低減することができる。
また、複数台の伝票作成装置13a,13bを設けても、これらは互いの伝票作成制御部33が連携して受付番号を採番するため、すべての伝票作成装置13a,13bは、いずれかで既に採番された受付番号とは別の受付番号を、伝票用紙に印刷して発行する。したがって、複数台の伝票作成装置13a,13bを用いる場合も適正に受付番号を採番できる。
以上の実施形態では、IDカードおよび通帳に記憶させる顧客識別情報が、顧客氏名、科目、店番、口座番号を含む場合を例にとり説明した。これにより、IDカードあるいは通帳から顧客識別情報を読み取れば、顧客氏名、科目、店番、口座番号を取得でき、制御を簡素化できる。これに対し制御が若干複雑化するが、IDカードおよび通帳に記憶する顧客識別情報に、顧客氏名、科目、店番、口座番号を含まず、これらの顧客氏名、科目、店番、口座番号を別途のサーバと通信して取得するようにしても良い。