JP2016088747A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コスト上昇を抑えつつ、補助積載部材を装着し忘れたとしても、補助側端規制部材への衝突前に積載部材を停止可能なシート給送装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】シート給送装置は、サイド規制部材のシートに臨む内壁面に取り付けられ、補助積載部材上のシートの側端位置を規制可能な補助サイド規制部材2と、積載部材上の異物を検知する異物検知センサ68と、積載部材の上昇中、異物検知センサ68による検知信号に基づき積載部材の上昇動作を停止させるように駆動機構を制御する制御部とを備える。補助サイド規制部材2は、サイド規制部材に取り付け可能な規制本体部2fと、サイド規制部材に取り付けられた規制本体部2fから積載部材に向かって突出する突出部2bと、積載部材の上昇動作で突出部2bが規制本体部2f側に押し込まれた際に異物検知センサ68を検知動作させる凸部8とを有している。【選択図】図9
Description
本発明は、積載されたシートを給送するシート給送装置、及びこのシート給送装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ等の画像形成装置は、シート収納部と、シート収納部に収納されたシートを送り出す給送ローラ等の給送手段とを備え、シート収納部に収納されたシートを給送手段により画像形成部に給送する構成を備えたものが知られている。近年、数千枚もの大量のシートを補給可能な大容量のシート収納部を備えるものが増えてきている。
このような画像形成装置では、シートに対する正確な位置に画像を形成することが求められており、シート収納部では、シート規制板等を使用して適正な位置でシートを収納する必要がある。シートを適正な位置に収納すれば、曲がりや片寄り等を抑えてシートを画像形成部に送り出すことができるので、シートに対する正確な位置で画像を形成することが可能になる。
また、定型サイズのカットシート以外にも多種多様なシートの使用が急増しており、それらのシートのサイズに対応して、シートを積載する積載部のサイズを可動調整できるように構成したものが知られている。例えば、宛名書き印刷等の対象となる封筒や葉書など、厚手シートの場合に、通常シートより幅の狭いものから広いものまでサイズや種類が極めて多岐に亘っている。そのため、シートが積載される積載部を、封筒等の厚手のシートのサイズに対応させて調整を行うにも限界がある。
厚手シートの例として、貼り合わせ部分や入口フラップによる膨らみがあるような封筒を、積載部に積載した状態から1枚ずつピックアップして分離搬送する場合には、以下のようになり易い。つまり、膨らみ等のためにピックアップローラの回転摩擦による押圧力が変動して繰り出し不良や、1度にシートを複数枚送り出してしまう重送や、紙間が無い状態で送り出してしまう連送などといった、給送不良を引き起こし易い。
このような問題を解消するために、封筒専用のガイドユニットを、既存の給紙カセットに着脱可能に装着してシート給送を行うように構成したシート給送装置が提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1におけるガイドユニットは、シートを直接積載する中板を、厚手シートの膨らみやフラップを押さえる爪状の押さえ部材に向けて押さえ付けることで、膨らみやフラップによる押圧力の変動を抑制し、給送不良を回避する。
しかし、特許文献1記載の構成では、具体的には図13に示すように、封筒状の膨らみを生じているシートやフラップを有する厚手のシートSを多数枚積載可能にする際に、以下のような問題を生じるおそれがある。即ち、厚手のシートSを、給紙カセット96に装着したガイドユニットGの中板610上に積載した場合、最上位のシートSが常に爪状の押さえ部材214に突き当たるように、中板610ごとシートSを下から押上バネ209で押し上げる方向に付勢する。しかし、数百枚以上に及ぶシートSを中板610上に積載する際には、押上バネ209で押し上げるのに必要な力を増加させることが必要になる。
このように押上バネ209の押し上げ力を増加させると、給送動作を行う場合に、積載シートの残量が減少してくると、最上位のシートSを押さえ部材214に突き当てる押しつけ力が増大する。そのため、ピックアップローラ123でシートSを繰り出す際の負荷が大きくなって給送不良が発生する可能性がある。即ち、押さえ部材214にシートSを突き当てる際に発生する両者間の摺動力が増大するため、この摺動力によって、ピックアップローラ123でシートSを送り出す力が打ち消され、給送不良が発生することが考えられる。
一方、上記のような給紙カセットにガイドユニットを装着する構成ではなく、大容量のペーパーデッキにおいて封筒等の厚手シートの送り出しに対処できるように構成したシート給送装置が提案されている(特許文献2参照)。この特許文献2記載の装置は、大容量のシート収納庫を備えており、この収納庫内には、積載されたシートを給送ローラに押し付けるように昇降可能に支持されたトレイが配置されている。さらに、シート収納庫内には、積載されたシートの幅方向に移動可能な一対のサイド規制部材と、これらサイド規制部材の各下流端部に支持されてシートの端部を規制するように回動可能な一対の補助サイド規制部材とが配置されている。そして、通常サイズのシートの側端位置を規制する際には、一対の補助サイド規制部材をシートから離れる退避位置に回動させておき、シートの側端位置を規制する際には、一対の補助サイド規制部材をシートに近接するセット位置に回動させる。
しかし、特許文献2記載の装置では、シートをセットする際、補助サイド規制部材によりシートの側端位置を規制することはできても、シート側端部に対するガイド機能が不十分な領域を生じていた。ガイド機能が不十分な領域があると、給送後に1枚ずつ分離する分離手段でシートが斜めになることを十分に規制できなくなり、シートに斜行(スキュー)が発生する頻度が高くなり、シートの安定な送り出しが困難になる等の問題が生じるおそれがある。
ところで、特許文献1の構成において給送不良が発生するおそれや、特許文献2の構成においてシートの安定な送り出しが困難になる問題を生じるおそれを解消可能な構成として、以下のようなものが考えられる。即ち、封筒等の厚手のシートに専用で、機能ごとに分割された補助積載部材や補助サイド規制部材から構成されたガイドユニットを、装置本体に対して追加装着する構成が考えられる。
しかしこのような構成とする場合、上述した積載部やトレイ等の積載部材上に装着するはずの補助積載部材を装着し忘れると、以下のようになるおそれがある。即ち、積載部やトレイ等の積載部材は、積載したシートが上方のピックアップローラに当接するまで上昇作動し、当接の時点で検知センサがシート(シートが無い場合は積載部材そのもの)を検知し、これに基づいて積載部材が上昇を停止する。
ここで、封筒等の幅狭で厚手のシートを使用するモードでトレイ等の積載部材の上に補助積載部材を装着し忘れると、検知センサは補助積載部材を検知することができず、その下方の積載部材を検知するまで積載部材の上昇が継続されることになる。そのため、上昇し続ける積載部材がサイド規制部材(側端規制部材)の内面に装着された補助サイド規制部材(補助側端規制部材)に下方から衝突することで、補助サイド規制部材が外れてしまう。著しい場合には、補助サイド規制部材が破損するなどの可能性がある。
しかし、上昇し続ける積載部材が補助サイド規制部材に衝突する前に積載部材を停止させる構成として、専用のセンサを用いようとすると、製品コストが上昇する。そのため、補助サイド規制部材への衝突防止が可能な構成を、コスト上昇を抑えながら実現することが望まれる。
そこで、本発明は、専用のセンサを用いずコスト上昇を抑えながら、補助積載部材を装着し忘れたとしても、補助側端規制部材に衝突する前に積載部材を停止させることが可能なシート給送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、シート給送装置において、シートが積載される積載部材と、前記積載部材を昇降させる昇降手段と、前記積載部材に積載されたシートの給送方向と直交する幅方向の側端位置を規制可能で少なくとも一方が幅方向に移動可能な一対の側端規制部材と、前記積載部材の上側に着脱可能に取り付けられ、前記一対の側端規制部材による側端位置の規制が可能なシートよりも厚いシートを積載可能な補助積載部材と、前記一対の側端規制部材それぞれのシートに臨む内壁面に取り付けられ、前記補助積載部材に積載されたシートの側端位置を規制可能な一対の補助側端規制部材と、前記積載部材の上方に位置して前記積載部材上の異物を検知する異物検知手段と、前記積載部材の上昇中、前記異物検知手段による検知信号に基づき前記積載部材の上昇動作を停止させるように前記昇降手段を制御する制御手段と、を備え、前記一対の補助側端規制部材の少なくとも一方は、前記側端規制部材に取り付け可能な規制本体部と、前記側端規制部材に取り付けられた前記規制本体部から前記積載部材に向かって突出する突出部と、前記積載部材の上昇動作で前記突出部が前記規制本体部側に押し込まれた際に前記異物検知手段を検知動作させる連動部と、を有することを特徴とする。
本発明によると、専用のセンサを用いずコスト上昇を抑えながら、補助積載部材を装着し忘れたとしても、補助側端規制部材に衝突する前に積載部材を停止させることが可能なシート給送装置及び画像形成装置を実現できる。
以下、本発明の実施形態に係るシート給送装置及びこれを備えた画像形成装置について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図1は、本実施形態における画像形成装置の一例であるプリンタを示す断面図である。
[画像形成装置]
図1において、1000は画像形成装置である。この画像形成装置1000は、画像形成装置本体(以下、装置本体という)900と、この装置本体900の上面に配置されたスキャナ装置2000と、装置本体900に接続されたペーパーデッキ3000とを備えている。
図1において、1000は画像形成装置である。この画像形成装置1000は、画像形成装置本体(以下、装置本体という)900と、この装置本体900の上面に配置されたスキャナ装置2000と、装置本体900に接続されたペーパーデッキ3000とを備えている。
原稿を読み取るスキャナ装置2000は、走査光学系光源201、プラテンガラス202、開閉可能な原稿圧板203、レンズ204、受光素子(光電変換)205、画像処理部206、及びメモリ部208等を備えている。メモリ部208は、画像処理部206で処理された画像処理信号を記憶する。
スキャナ装置2000は、原稿を読み取る際に、プラテンガラス202上に載置された原稿(不図示)に走査光学系光源201から光を照射して読み取るように構成されている。そして、読み取られた原稿像は、画像処理部206で処理された後、電気的に符号化された電気信号207に変換されて、装置本体900内のレーザスキャナ(作像手段)111に伝送される。
なお、画像処理部206で処理され、符号化された画像情報をメモリ部208に一旦記憶させ、後述するコントローラ120からの信号により、必要に応じてレーザスキャナ111に伝送することもできる。また、ペーパーデッキ3000内には、コントローラ120の指令に従ってペーパーデッキ3000を制御する、CPU、RAM、ROMを有する制御部41(図12も参照)が設けられている。
また、装置本体900は、シートSを給送する第1〜第4シート給送装置1001〜1004と、シート給送装置1001〜1004により給送されたシートSを画像形成部901に搬送するシート搬送装置902とを備えている。装置本体900は、画像形成装置1000の各部を制御する、CPU、RAM、ROMを有するコントローラ120を備えている。
ここで、第1〜第4シート給送装置1001〜1004は、それぞれシートSを収納する給紙カセット10と、ピックアップローラ11と、フィードローラ22及びリタードローラ23から構成される分離搬送ローラ対25とを備えている。給紙カセット10内に収納されたシートSは、所定のタイミングで昇降動作して回転するピックアップローラ11と分離搬送ローラ対25とによって1枚ずつ分離されて給送される。
また、フィードローラ22とリタードローラ23とのシート給送方向の下流側近傍には給送センサ24が配置されており、この給送センサ24によりシートSの通過が検出され、その検知信号がコントローラ120に送信される。
シート搬送装置902は、搬送ローラ対15、プレレジストローラ対130、及びレジストローラ対110を備えている。シート給送装置1001〜1004から給送されたシートSは、搬送ローラ対15及びプレレジストローラ対130により、シート搬送路108を通過させられた後、レジストローラ対110に導かれる。この後、シートSは、レジストローラ対110によって、所定のタイミングで画像形成部901に送り込まれる。
画像形成部901は、感光ドラム112、レーザスキャナ111、現像器114、転写帯電器115、及び分離帯電器116等を備えている。そして、画像形成時には、レーザスキャナ111からのレーザ光がミラー113で折り返されて、時計回り方向に回転する感光ドラム112に照射されることで、感光ドラム上に静電潜像が形成される。さらに、このようにして感光ドラム上に形成された静電潜像は、この後、現像器114によってトナー像として顕像化される。
この後、感光ドラム上のトナー像は、転写部112bにおいて転写帯電器115によりシートSに転写される。さらに、このようにトナー像が転写されたシートSは、分離帯電器116により感光ドラム112から静電分離された後、搬送ベルト117により定着装置118に搬送されてトナー像の定着が行われ、この後、排出ローラ119によって排出される。なお、画像形成部901及び定着装置118により、シート給送装置30(或いはシート給送装置1001〜1004)から給送されたシートSに画像を形成する画像形成手段が構成される。
また、定着装置118と排出ローラ119との間の搬送経路中に排出センサ122が配置されており、この排出センサ122の検知信号に基づき、コントローラ120が、排出されるシートSの通過を検出する。
なお、本実施形態では、装置本体900とスキャナ装置2000とは別体に構成されているが、装置本体900とスキャナ装置2000とが一体に構成されることも可能である。また、装置本体900はスキャナ装置2000と別体でも一体でも、レーザスキャナ111にスキャナ装置2000の処理信号を入力すれば複写機として機能し、FAXの送信信号を入力すればFAXとして機能する。さらに、パーソナルコンピュータ(PC)からの信号を入力すれば、プリンタとしても機能する。
逆に、スキャナ装置2000の画像処理部206の処理信号を、他のFAXに送信すれば、FAXとして機能する。また、スキャナ装置2000において、圧板203に代えて、二点鎖線で示すような原稿自動送り装置250を装着するように構成すれば、原稿(不図示)を自動的に読み取ることも可能になる。
[ペーパーデッキ]
次に、本実施形態に係る画像形成装置1000のシート給送装置30について、大容量デッキであるペーパーデッキ3000を例に挙げて説明する。図2は、カバーを取り外した状態でのペーパーデッキ3000の要部を示す斜視図である。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1000のシート給送装置30について、大容量デッキであるペーパーデッキ3000を例に挙げて説明する。図2は、カバーを取り外した状態でのペーパーデッキ3000の要部を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、ペーパーデッキ3000は、装置本体3000aと、装置本体3000a内に収容された大容量デッキ収納庫62と、シート給送装置30とを有している。このシート給送装置30は、大容量デッキ収納庫62内に積載・収容されたシートSを画像形成部901に向けて送り出す。
シート給送装置30は、通常のシートSを積載する積載部材61と、この積載部材61に積載されたシートSを送り出すピックアップローラ51と、フィードローラ12及びリタードローラ13から構成される分離搬送ローラ対31とを備える。ピックアップローラ51は、シート給送方向(矢印b方向)の先端部の近傍に、積載部材61上の最上位シートに適宜の力で圧接可能となるように配置されている。なお、ピックアップローラ51は、積載部材61の上方に設けられ、上昇した積載部材61に積載されたシートSの最上位シートと当接して給送する給送手段を構成している。
積載部材61は、通常シート(封筒や葉書ではない、B5やA4といった通常サイズのシート)が積載可能で、後述の補助積載部材3を装着可能に構成され、昇降モータ55を含む駆動機構54(図12参照)により昇降動作されるように支持されている。また、積載部材61上側におけるピックアップローラ51の上流側には上面検知センサ50が配置され、積載部材61上側における上流端の近傍には異物検知センサ68が配置されている。なお、異物検知センサ68は、積載部材61の上方に位置してこの積載部材上の異物73を検知する異物検知手段を構成している。上面検知センサ50は、積載部材61の上方に位置して積載部材上のシートSを検知するシート検知手段を構成している。
シート給送装置30は、後述するガイドユニット1(図7、図8参照)と、積載部材61と、一対のサイド規制部材80,80とを備えている。サイド規制部材80,80は、積載部材61に積載されたシートSの給送方向(図2の矢印b方向)と直交する幅方向(図2の矢印h方向)の側端位置を規制可能、且つ双方が幅方向に移動可能に構成されている。
これらサイド規制部材(側端規制部材)80,80は、シートSに臨む内壁面80aに夫々一対の補助サイド規制部材(補助側端規制部材)2,2を取り付け可能に構成されている。シート給送装置30では、ガイドユニット1の装着時、補助サイド規制部材2,2がサイド規制部材80,80に夫々取り付けられると共に、補助積載部材3が積載部材61上に取り付けられることで、ガイドユニット1が容易に装着される。
なお、本実施形態では、積載部材61上(積載部材上)及び補助積載部材3上(補助積載部材上)のシートSが中央基準で搬送される。そのため、一対のサイド規制部材80,80双方の移動が求められるが、片側基準で搬送される構成の場合には一対のサイド規制部材80,80のいずれか対応する側の移動で良い。
本実施形態では、ピックアップローラ51が積載部材上のシートSの最上位のシートに適正な力で圧接可能となるように構成されている。積載部材61上のシートSは、所定のタイミングで昇降動作して回転するピックアップローラ51と分離搬送ローラ対31とにより1枚ずつ分離給送される。
ペーパーデッキ3000の装置本体900との接続部には、ペーパーデッキ3000側から装置本体900側のプレレジストローラ対130にシートSを送り出す接続搬送路32が配置されている。
大容量デッキ収納庫62内には、シート給送方向(矢印b方向)と直交する方向(本実施形態では幅方向)の両側に配置された一対のサイド規制部材80,80が配置されている。一対のサイド規制部材80,80は、仕様上対応した全てのシートサイズ幅までスライドして、積載部材61上のシートSをガイド可能となるように構成されている。即ち、サイド規制部材80,80は、幅方向に移動可能に支持されて、積載されたシートSの両端部に当接してシートSの両側位置を規制する。なお、図2中の符号86は、積載部材61上のシートSの前端部を規制する前端規制部である。
また、積載部材61上のシートSの後端部を規制するように後端規制部材87が配置されている。後端規制部材87は、シート給送方向(矢印b方向)と平行な方向に移動可能に支持されて、シートSの後端位置を規制している。この後端規制部材87は、積載部材61の中央部に形成された位置決め長穴部61a(図2)に沿って移動させられる。
図2に示すように、ピックアップローラ51が駆動手段(不図示)により駆動されて、シートSを給送する方向(矢印a方向)に回転すると、最上位のシートSが矢印b方向に送り出される。これにより、シートSは、ピックアップローラ51の出口側に隣接している分離搬送ローラ対31のニップ部に当接する。
ピックアップローラ51で送り出されるシートSに重送が発生すると、次のようになる。つまり、矢印aと同じ方向(矢印c方向)に回転するフィードローラ12とは逆方向に従動回転するリタードローラ13が、ニップ部に2枚以上のシートSが介在することでフィードローラ12と同じ方向に回転する。すると、このリタードローラ13により、ニップ部内の2枚目以降のシートSが積載部材61の方向に押し戻され、フィードローラ12により最上位の1枚のシートSだけが矢印b方向に送り出される。
以上の構成を有するペーパーデッキ3000から給送され、或いは前述した第1〜第4シート給送装置1001〜1004の何れかからシートSが給送されると、シートSの先端は、プレレジストローラ対130のニップ部に突き当たる。プレレジストローラ対130は、一対の対向ローラで構成されて、駆動手段(不図示)により図2中の矢印dの方向に回転可能に、シートSの搬送路上に配置されている。プレレジストローラ対130のニップ部に一旦突き当たったシートSは、給送タイミングに合わせて回転するこのローラ対130により、装置本体900内部に搬送される。
[異物検知センサ及びその配置]
ここで、図3、図4(a),(b)及び図5を参照して、異物検知センサ68及びその配置について説明する。なお、図3は、シート積載部にシートを含む異物を置いた状態を示す斜視図である。図4(a)は、異物検知フラグと異物検知サンサの位置関係を示す図、図4(b)は、異物検知フラグが異物と干渉し異物検知センサが異物を検知した状態を示す図である。図5は、着脱可能なガイドユニットを結合した状態のペーパーデッキの斜視図である。
ここで、図3、図4(a),(b)及び図5を参照して、異物検知センサ68及びその配置について説明する。なお、図3は、シート積載部にシートを含む異物を置いた状態を示す斜視図である。図4(a)は、異物検知フラグと異物検知サンサの位置関係を示す図、図4(b)は、異物検知フラグが異物と干渉し異物検知センサが異物を検知した状態を示す図である。図5は、着脱可能なガイドユニットを結合した状態のペーパーデッキの斜視図である。
即ち、図3、図4(a),(b)及び図5に示すように、積載部材61上側における上流端の近傍には、両端部が回動軸72を介して装置本体3000aに支持された、幅方向(矢印h方向)に長い長尺形状を呈する異物検知フラグ70が配置されている。異物検知フラグ70の遮光板部70aに対向する位置には、フォト・インタラプタ71が配置されている。異物検知フラグ70は、シート給送方向(矢印b方向)の前端側に、下方から異物73(シートSを含む)が当接した際に回動軸72を中心として異物検知フラグ70全体を回動させるための当接部70bを有している。
積載部材61のシート積載位置以外の場所に異物73を置いた場合、異物73を置いた状態で積載部材61が上昇しても、予め設置されている異物検知フラグ70と異物73が干渉する。これにより、図4(a)に示す異物検知フラグ70が回動してフォト・インタラプタ71の検知位置に図4(b)のように回動する。これにより、異物検知センサ68から、制御手段としての制御部41へ信号が伝達され、モータドライバ53を介して昇降モータ55(駆動機構54)を停止して積載部材61の上昇を停止させる。
これにより、積載部材61と大容量デッキ収納庫62との間に異物73を挟み込んで異物73やペーパーデッキ3000を破損するような不都合を防止することができる。異物検知センサ68は、異常時のみ作動するように構成されており、正常にシートSが積載された場合にはシート上面が異物検知フラグ70に接触することはない。
ここで、積載部材61を含む大容量デッキ収納庫62を収納庫と呼ぶこととする。ペーパーデッキ3000には、図6(a),(b)に示すように収納庫開放ボタン74が配置されている。収納庫開放ボタン74を押圧操作することで、積載部材61がペーパーデッキ3000内部に格納されている状態(図6(a))から、シート積載可能な位置(図6(b))まで移動するように構成される。なお、図6(a)は、大容量デッキ収納庫62がペーパーデッキ3000内部に格納されている状態を示す斜視図、図6(b)は、収納庫開放ボタン74を押圧操作して大容量デッキ収納庫62が積載可能位置に移動した状態を示す斜視図である。
ユーザが積載部材61上にシートを積載する場合、まず、収納庫開放ボタン74を押圧操作して、ペーパーデッキ3000から大容量デッキ収納庫62を引き出す。これにより、積載部材61上にシートSの積載が可能な位置に大容量デッキ収納庫62を移動させた後、シートSを積載部材61上に積載し、大容量デッキ収納庫62をペーパーデッキ内部に戻す。
すると、ペーパーデッキ3000に配置されている収納庫検知センサ49(図12)が大容量デッキ収納庫62を検知し、積載されたシートSの上面がピックアップローラ51に接触する給送位置にセットされるように積載部材61が上昇する。これにより、積載部材61は、上面検知センサ50でシート上面が検知されるまで上昇され続ける。
後述する着脱可能な補助サイド規制部材2等を使用する場合には、収納庫開放ボタン74を押圧操作し、ペーパーデッキ3000から大容量デッキ収納庫62を移動させる。この後、積載部材61上にシートを積載する前に、着脱可能な補助サイド規制部材2、補助積載部材3、シート分離部材4、追加用積載部材5等を装着する。
ここで、図12を参照して、本実施形態における制御系について説明する。なお、図12は、ペーパーデッキの構成を制御するセンサ等を示すブロック図である。
即ち、図12に示すように、ペーパーデッキ3000の制御系には、装置本体900に設けられた操作パネル40と送受信可能な装置本体900が接続されている。この制御系は、制御部41と、各種モータ44と、各種モータ44を作動させるモータドライバ43と、モータドライバ43を制御部41に接続するI/O42とを有している。更に制御系は、積載部材61を昇降動作させる昇降モータ55を有する駆動機構54と、昇降モータ55を作動させるモータドライバ53とを有している。モータドライバ53は、I/O42を介して制御部41に接続されている。
なお、昇降モータ55を含む駆動機構54は、積載部材61を昇降させる昇降手段を構成している。制御部41は、積載部材61の上昇中、異物検知センサ(異物検知手段)68による検知信号に基づき積載部材61の上昇動作を停止させるように駆動機構(昇降手段)54を制御する制御手段を構成する。制御部41は、上面検知センサ(シート検知手段)50の検知に基づき、積載部材61上のシートSの上面がピックアップローラ(給送手段)51により給送可能な位置に移動するように昇降モータ(昇降手段)55を制御する。
制御部41は、ドライバ45を介してソレノイド46を作動させる。制御部41には、中板待機位置検知センサ48と、収納庫検知センサ49と、上面検知センサ50と、異物検知センサ68とが、データバス69を介してそれぞれに検知信号を送信可能となるように接続されている。また、制御部41には、収納庫開放ボタン47がデータバス75を介して収納庫開放要求の信号を送信可能となるように接続されている。
以上のペーパーデッキ3000は、装置本体900と通信可能となるように接続されている。そして、装置本体900上でペーパーデッキ3000を使用して印刷動作を要求されると、装置本体900からペーパーデッキ3000内の制御部41に給送開始の給送動作信号が送信される。これにより、ペーパーデッキ3000を使用しての給送動作が開始される。
[ガイドユニット]
次に、図3、図5、図7及び図8(a),(b)を用いて、本実施形態におけるガイドユニット1について説明する。なお、図7は、ペーパーデッキに装着した状態を模して配置したガイドユニットを示す斜視図である。図8(a),(b)は、ガイドユニットの部品をペーパーデッキに装着する際の位置決め状態を示す斜視図である。
次に、図3、図5、図7及び図8(a),(b)を用いて、本実施形態におけるガイドユニット1について説明する。なお、図7は、ペーパーデッキに装着した状態を模して配置したガイドユニットを示す斜視図である。図8(a),(b)は、ガイドユニットの部品をペーパーデッキに装着する際の位置決め状態を示す斜視図である。
図7及び図8(a),(b)のようにガイドユニット1は、封筒や葉書等の厚手シート(厚いシート)を積載可能な補助積載部材3と、補助積載部材3に積載されるシートよりは大きいシートを積載するための追加用積載部材5とを有する。更にガイドユニット1は、一対の補助サイド規制部材2,2を有している。補助積載部材3の上部には、シート束の最終シートを補助積載部材3から分離して搬送するためのシート分離部材4が固定されている。補助積載部材3は、積載部材61の上側に着脱可能に取り付けられ、一対のサイド規制部材80,80による側端位置の規制が可能なシートよりも幅方向の長さが短いシートを積載可能に構成されている。
追加用積載部材5は、補助積載部材3の上側に着脱可能に取り付けられ、補助積載部材3に積載されるシートよりも大きいシートを積載可能に構成されている。一対の補助サイド規制部材2,2は、補助積載部材3もしくは追加用積載部材5に積載されたシートSの側端位置を規制可能な一対の補助側端規制部材を構成している。
即ち、ガイドユニット1を装着していない図2及び3に示す状態から、ガイドユニット1を装置本体3000aに装着(即ち大容量デッキ収納庫62に装着)すると、図5のようになる。図5において、ガイドユニット1の補助サイド規制部材2,2は、一対のサイド規制部材80,80の各シート側の面(内壁面80a)に取り外し可能に装着されて使用される。補助サイド規制部材(補助側端規制部材)2,2は、サイド規制部材80,80それぞれのシートSに臨む内壁面80aに取り付けられ、補助積載部材3に積載されたシートSの側端位置を規制可能に構成されている。
図8(a)に示すように、補助サイド規制部材2,2(便宜上、一方のみ図示)は、装置本体3000a内に配置されているサイド規制部材80,80(一方のみ図示)の上縁部80cに夫々設けられた位置決め凹部6,6を基準として装着される。即ち、図7及び図8(a)に示すように、補助サイド規制部材2,2の各一縁部2a,2aには、位置決め凹部6,6に対応する位置に係合凸部2d,2dが設けられている(便宜上、他方の係合凸部2dは図示省略)。なお、本実施形態では、係合凸部2dは補助サイド規制部材2側に設けられ、位置決め凹部6はサイド規制部材80側に設けられているが、この関係は逆でも良い。
ここで、ガイドユニット1を装置本体3000aに装着する場合、図8(b)に示すように、ガイドユニット1の補助積載部材3は、その底部の凸部3bを、積載部材61に設けられた位置決め長穴部61aに挿通した状態で装着される。
積載されるシートSに対してシート分離部材4の保持面積が不足するような場合には、図7に示すように、シート分離部材4上に追加用積載部材5を設置することもできる。なお、本実施形態では、追加用積載部材5を使用する構成例を挙げて説明する。
また本実施形態では、位置決め長穴部61aを用いた補助積載部材3の位置決めと、係合凸部2d、位置決め凹部6及びマグネット7等を用いた補助サイド規制部材2の装着とを行っているが、位置決めの方法や装着方法はこれらに限定されるものではない。
[ペーパーデッキの動作]
図2及び図3において、積載されたシートSは、積載部材61上に積載され、各種モータ44(図12)の内のデッキ駆動モータ(不図示)により昇降可能に支持されている。シートを積載した後、給送準備のために積載部材61が上昇し始めると、シート上面がピックアップローラ51を押し上げる。上面検知センサ50(図1、図12参照)が、ピックアップローラ51と連動して動作する上面検知センサ50の検知フラグ(不図示)を検知するまで、積載部材61が上昇され続ける。
図2及び図3において、積載されたシートSは、積載部材61上に積載され、各種モータ44(図12)の内のデッキ駆動モータ(不図示)により昇降可能に支持されている。シートを積載した後、給送準備のために積載部材61が上昇し始めると、シート上面がピックアップローラ51を押し上げる。上面検知センサ50(図1、図12参照)が、ピックアップローラ51と連動して動作する上面検知センサ50の検知フラグ(不図示)を検知するまで、積載部材61が上昇され続ける。
また、サイド規制部材80は、シート給送方向(矢印b方向)と直交する幅方向(矢印h方向:本実施の形態では幅方向)に移動可能に支持されており。一対のサイド規制部材80,80は、積載されたシートSの両側に当接してシートSの両側位置を規制しており、シートSの幅を検知する検知手段としても機能する。後端規制部材87は、シート給送方向(矢印b方向)に沿って移動可能になるように支持されており、シート給送方向(矢印b方向)の後端の位置を規制するシート後端規制部材として機能する。
[ペーパーデッキの積載部材の動作とガイド検知時の動作]
次に、図4、図6及び図9(a),(b)を参照してペーパーデッキ3000の積載部材61の動作とガイド検知時の動作について説明する。なお、図9(a)は、通常時での通紙待機位置でのガイドユニットの様子を示す図、図9(b)は、上昇しすぎが発生した場合のガイドユニットの様子を示す図である。
次に、図4、図6及び図9(a),(b)を参照してペーパーデッキ3000の積載部材61の動作とガイド検知時の動作について説明する。なお、図9(a)は、通常時での通紙待機位置でのガイドユニットの様子を示す図、図9(b)は、上昇しすぎが発生した場合のガイドユニットの様子を示す図である。
まず、着脱可能な補助サイド規制部材2の装着を忘れた場合のペーパーデッキ3000の動作について説明する。
例えば、着脱可能な一対の補助サイド規制部材2,2の一方を装着し忘れた場合、シートSをセットし、大容量デッキ収納庫62をペーパーデッキ3000に格納した後、シート上面を上面検知センサ50が検知するまで積載部材61が上昇する。この際、着脱可能な補助サイド規制部材2は、図9(a)に示す位置で停止する。
着脱可能な補助積載部材3を積載部材61上の取付け忘れた場合、大容量デッキ収納庫62をペーパーデッキ3000に格納した後、シート上面を上面検知センサ50に検知させようと積載部材61が上昇する。しかし、積載部材61上に補助積載部材3が無く、積載部材61上に積載したシート束の高さが補助サイド規制部材2の高さよりも低いため、積載部材上のシート上面を上面検知センサ50が検知する前に積載部材61が補助サイド規制部材2を押し上げてしまう。このため、積載部材61と大容量デッキ収納庫62との間に補助サイド規制部材2が挟まれるおそれがある。この場合、積載部材61の上昇力が補助サイド規制部材2もしくは大容量デッキ収納庫62の剛性よりも強ければ、補助サイド規制部材2もしくは大容量デッキ収納庫62の一部が破損するおそれがある。
ここで、補助サイド規制部材2やペーパーデッキ3000の破損を防止する構成について図9(a),(b)及び図10(a),(b)を参照して説明する。なお、図10(a)は、本実施形態における異物検知のための第1の構成例を示す図、図10(b)は、異物検知のための第2の構成例を示す図である。図10(a),(b)の双方とも、凸部8が突出した図9(b)の状態に対応している。
図10(a)に示す構成例では、補助サイド規制部材2を、積載部材61の昇降しすぎを検知可能な構成としている。図10(a)に示す構成を表側から見ると、図9(b)に示すように、異物検知フラグ70の直下に凸部8が突出可能に設けられることで、凸部8等の部品の形状が小さくされている。規制本体部2fの凸部8に対応する部位には、棒状の凸部8を上下方向に摺動自在にガイドするガイド溝2eが設けられている。
図9(a),(b)及び図10(a)に示すように、補助サイド規制部材2は、サイド規制部材80に取り付け可能な規制本体部2fと、サイド規制部材80に取り付けられた規制本体部2fから積載部材61に向かって突出する突出部2bとを有している。更に補助サイド規制部材2は、積載部材61の上昇動作で突出部2bが規制本体部側に押し込まれた際に異物検知センサ(異物検知手段)68を検知動作させる凸部(連動部)8を有している。突出部2bは、その長手方向両端部の突起部2g,2gを、規制本体部2fの長手方向両端部に設けられた案内長穴部2h,2hにて案内され、自由状態においては自重で図9(a)のように規制本体部2fから下方に突出する。なお、図9(a),(b)における符号2jはシート押さえ部材を、2kは規制本体部2fの縦方向(上下方向)に切り込まれた櫛歯状の長穴部をそれぞれ示す。
なお、この構成は、一対の補助サイド規制部材2,2の内の少なくとも一方に設けられていれば、補助サイド規制部材2もしくは大容量デッキ収納庫62が破損に至る前に積載部材61の上昇を確実に停止するという効果を得ることができる。この場合、上記構成を備えない補助サイド規制部材2は、突出部2b及び凸部8が設けられない規制本体部2fのみの構成となる。これは、後述する図10(b)の構成例においても同様である。
図10(a)に示す第1の構成例では、異物検知フラグ70の当接部70bの直下に凸部8が存在する(図9(b)参照)。このため、積載部材上に補助積載部材3を装着し忘れるなどで積載部材61が所定高さより高い位置まで上昇した際に、補助サイド規制部材2の上端部から凸部8が突出する。これにより、異物検知フラグ70の当接部70bを凸部8が押し上げることで異物検知フラグ70が反応し、制御部41が補助サイド規制部材2の突出を検知する。これにより、制御部41は、補助サイド規制部材2もしくは大容量デッキ収納庫62が破損に至る前に積載部材61の上昇を確実に停止することができる。
その後、制御部41及びコントローラ120が、積載部材61上に補助積載部材3を装着し忘れていることを示すUI(User Interface)を装置本体900の操作パネル40に表示する。これにより、ユーザに、積載部材61上への補助積載部材3等の装着し忘れを認識させることができ、装着し忘れた補助積載部材3等を設置させることができる。このように、凸部(連動部)8と突出部2bとが一体に形成されて規制本体部2fに支持された第1の構成例によると、部品点数の増加を抑えることができ、組み立て工程を簡素化し、コスト削減を図ることが可能になる。
一方、図10(b)に示す第2の構成例では、基本的な構成は図10(a)に示した第1の構成例とほぼ同様であるが、突出部2bと凸部(連動部)8とが別体に形成されて規制本体部2fにそれぞれ支持されている。このような第2の構成例によると、例えば凸部8が破損したような場合であっても、突出部2bと別体の凸部8のみを交換すれば良いので、コスト削減を図ることが可能になる。また、図10(a)のように突出部2bに凸部8が一体に形成されていないので、突出部2bを最小限度のサイズにすることができる。
このような第2の構成例においても、異物検知フラグ70の当接部70bの直下に凸部8が存在する。そのため、積載部材61が所定の高さよりも高い位置まで上昇した際に、凸部8が補助サイド規制部材2から突出して当接部70bを押し上げてフォト・インタラプタ71を反応させる。このため、補助サイド規制部材2の存在を制御部41が検出し、補助サイド規制部材2もしくは大容量デッキ収納庫62が破損に至る前に積載部材61の上昇を確実に停止することができる。
第1の構成例もしくは第2の構成例を備えた本実施形態では、補助積載部材3等の取り付け忘れ時に、異物検知センサ68で補助サイド規制部材2を検知した後、収納庫開放ボタン74を押圧操作すると、以下のようになることがある。即ち、補助サイド規制部材2から凸部8が飛び出した状態のまま、大容量デッキ収納庫62が図6(b)のシート積載可能位置まで移動することで、凸部8が装置本体3000aと干渉する場合がある。なお、図11(a),(b)は、補助サイド規制部材2の離間動作を示す断面図である。
本実施形態では、補助サイド規制部材2を、サイド規制部材80の積載部材61を臨む内壁面80aに着脱可能に装着する着脱手段が備えられている。この着脱手段は、補助サイド規制部材2に下側から上方に力が加わった際、補助サイド規制部材2にサイド規制部材80から離脱する方向の力F(図11(b))を付与するように構成されている。
着脱手段は、図11(a),(b)に示すように、サイド規制部材80に設けられた凹部80d(図8(a)も参照)と、補助サイド規制部材2に設けられた凸部90と、サイド規制部材80に設けられた磁性体56とを有している。更に着脱手段は、補助サイド規制部材2が磁性体56に吸着するように設けられたマグネット(磁石)7を有している。なお、磁性体56とマグネット7の関係は逆でも良く、サイド規制部材80にマグネット7が設けられ、補助サイド規制部材2に磁性体56が設けられていても良く、その場合も同様の効果を得ることができる。
そして、着脱手段は、補助サイド規制部材2の上方への移動により凸部90と凹部80dとを離反させる力Fを発生させる方向に傾斜する傾斜面90aを凸部90に有している。なお、本実施形態では、傾斜面90aは凸部90に設けられているが、これに限らず、傾斜面90aと同様の傾斜面を凹部80d側に設けても良く、或いは凸部90と凹部80dの双方に傾斜面を設けることも可能である。その場合も同様の効果を得ることができる。
本実施形態では、以上の構成を有するので、位置決め凹部6に係合凸部2dを係合させた状態で、磁性体56を有するサイド規制部材80に、補助サイド規制部材2の各対向面2cを向けた状態でマグネット7を吸着させる。同時に、サイド規制部材80側の凹部80dに補助サイド規制部材2側の凸部90を係合させる。
これにより、補助サイド規制部材2,2をサイド規制部材80,80に簡単に装着できると共に、もし仮に積載部材61が上昇し続けてきて補助サイド規制部材2,2に当接しても、破損しないように容易に外れる。また、収納庫開放ボタン74を押圧操作した後、大容量デッキ収納庫62がシート積載可能位置まで移動する途中で、サイド規制部材80から補助サイド規制部材2を脱落させることが可能なため、干渉を確実に防止できる。
本実施形態では、積載部材61の衝突前に異物検知センサ68が補助サイド規制部材2の凸部8を検知するようにして補助積載部材3の取付け忘れに対処している。これにより、コスト上昇を抑え、補助サイド規制部材2を装着し忘れたとしても、補助サイド規制部材2への衝突前に積載部材61を停止可能なシート給送装置30及び画像形成装置1000を実現することができる。
本実施形態によると、封筒等の幅狭で厚手のシートを多数枚積載可能なガイドユニット1において、補助サイド規制部材2を検知するセンサを、既存の異物検知センサ68を利用して検知できるように構成した。このため、部品点数の増加を抑えながら、補助サイド規制部材2の破損を抑えることができる。
また、これに限らず、以下のように構成することも可能である。即ち、積載部材61が上昇しすぎた場合でも補助サイド規制部材2をサイド規制部材80から脱落させず、補助サイド規制部材2と大容量デッキ収納庫62の干渉を防止できるように、以下のように構成できる。つまり、積載量に応じて積載部材61の上昇時間をカウントするように構成し、制御部41が上昇時間を制限することで干渉を防止するのである。
また、以下のような構成を備えることも可能である。即ち、シート積載面の位置と連動して積載部材61の昇降方向に沿う方向に移動可能な凸部8を異物検知センサ68で検知した後、一定時間シート積載面を上昇させ、サイド規制部材80から補助サイド規制部材2が必ず脱落するように構成することができる。これにより、収納庫開放ボタン74を押圧操作した際に、大容量デッキ収納庫62がシート積載可能位置まで移動する途中で、補助サイド規制部材2が装置本体3000aに干渉する不都合を確実に防止することが可能になる。
2…補助サイド規制部材/2b…突出部/2f…規制本体部/3…補助積載部材/5…追加用積載部材/7,56,80d,90…着脱手段(磁石(マグネット),磁性体,凹部,凸部)/8…連動部(凸部)/30…シート給送装置/41…制御手段(制御部)/50…シート検知手段(上面検知センサ)/51…給送手段(ピックアップローラ)/55…昇降手段(昇降モータ)/61…積載部材/68…異物検知手段(異物検知センサ)/73…異物/80…側端規制部材(サイド規制部材)/80a…内壁面/90a…傾斜面/118,901…画像形成手段(定着装置,画像形成部)/1000…画像形成装置/b…シートの給送方向/F…離脱する方向の力/h…幅方向/S…シート
Claims (8)
- シートが積載される積載部材と、
前記積載部材を昇降させる昇降手段と、
前記積載部材に積載されたシートの給送方向と直交する幅方向の側端位置を規制可能で少なくとも一方が幅方向に移動可能な一対の側端規制部材と、
前記積載部材の上側に着脱可能に取り付けられ、前記一対の側端規制部材による側端位置の規制が可能なシートよりも厚いシートを積載可能な補助積載部材と、
前記一対の側端規制部材それぞれのシートに臨む内壁面に取り付けられ、前記補助積載部材に積載されたシートの側端位置を規制可能な一対の補助側端規制部材と、
前記積載部材の上方に位置して前記積載部材上の異物を検知する異物検知手段と、
前記積載部材の上昇中、前記異物検知手段による検知信号に基づき前記積載部材の上昇動作を停止させるように前記昇降手段を制御する制御手段と、を備え、
前記一対の補助側端規制部材の少なくとも一方は、
前記側端規制部材に取り付け可能な規制本体部と、
前記側端規制部材に取り付けられた前記規制本体部から前記積載部材に向かって突出する突出部と、
前記積載部材の上昇動作で前記突出部が前記規制本体部側に押し込まれた際に前記異物検知手段を検知動作させる連動部と、を有する、
ことを特徴とするシート給送装置。 - 前記突出部と前記連動部とは一体に形成されて前記規制本体部に支持されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。 - 前記突出部と前記連動部とは別体に形成されて前記規制本体部にそれぞれ支持されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。 - 前記側端規制部材の前記内壁面に前記補助側端規制部材を着脱可能に装着する着脱手段を備え、
前記着脱手段は、前記補助側端規制部材に下側から上方に力が加わった際、前記補助側端規制部材に前記側端規制部材から離脱する方向の力を付与する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記着脱手段は、
前記側端規制部材に設けられた凹部と、前記補助側端規制部材に設けられた凸部と、前記側端規制部材及び前記補助側端規制部材の一方に設けられた磁性体と、前記側端規制部材及び前記補助側端規制部材の他方に前記磁性体に吸着するように設けられた磁石と、を有すると共に、
前記補助側端規制部材の上方への移動により前記凸部と前記凹部とを離反させる力を発生させる方向に傾斜する傾斜面を、前記凹部と前記凸部の少なくとも一方に有する、
ことを特徴とする請求項4に記載のシート給送装置。 - 前記補助積載部材の上側に着脱可能に取り付けられ、前記補助積載部材上に積載可能なシートよりも幅方向の長さが長く且つ前記側端規制部材による側端位置の規制が可能なシートよりも幅方向の長さが短いシートを積載可能な追加用積載部材を備える、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記積載部材の上方に設けられ、上昇した前記積載部材に積載されたシートの最上位シートと当接して給送する給送手段と、
前記積載部材の上方に位置して前記積載部材上のシートを検知するシート検知手段と、を備え、
前記制御手段は、前記シート検知手段の検知に基づき、前記積載部材上のシートの上面が前記給送手段により給送可能な位置に移動するように前記昇降手段を制御する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
前記シート給送装置から給送されたシートに画像を形成する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014229325A JP2016088747A (ja) | 2014-11-11 | 2014-11-11 | シート給送装置及び画像形成装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018104130A (ja) * | 2016-12-26 | 2018-07-05 | キヤノンファインテックニスカ株式会社 | 給紙装置 |
-
2014
- 2014-11-11 JP JP2014229325A patent/JP2016088747A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP2018104130A (ja) * | 2016-12-26 | 2018-07-05 | キヤノンファインテックニスカ株式会社 | 給紙装置 |
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