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JP2016082182A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法 Download PDF

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JP2016082182A
JP2016082182A JP2014214998A JP2014214998A JP2016082182A JP 2016082182 A JP2016082182 A JP 2016082182A JP 2014214998 A JP2014214998 A JP 2014214998A JP 2014214998 A JP2014214998 A JP 2014214998A JP 2016082182 A JP2016082182 A JP 2016082182A
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典昭 池田
Noriaki Ikeda
典昭 池田
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Abstract

【課題】微細化が進展した半導体装置において、横方向の配線と縦方向の配線の間に生ずる寄生容量を小さくする。
【解決手段】半導体装置1は、層間絶縁膜12の上面に沿って延在するように形成されるビット線BLと、層間絶縁膜12の上面と交差する方向に延在するように形成される容量コンタクトプラグCCと、ビット線BLと容量コンタクトプラグCCとを隔てるように配置される絶縁膜とを備え、この絶縁膜は、相対的に小さな比誘電率を有し、かつビット線BLの側面を覆うサイドウォール絶縁膜21と、相対的に大きな比誘電率を有し、かつサイドウォール絶縁膜21を介してビット線BLの側面を覆うライナー絶縁膜22とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関し、特に縦型トランジスタを備える半導体装置に関する。
DRAM(Dynamic Randam Access Memory)などの半導体装置では、それぞれ横方向に延在しかつ平行に配置される2本の配線の間に、縦方向の配線が配置される場合がある。例えば、半導体基板の表面上に形成された2本のビット線の間に、半導体基板の表面内に埋め込まれた不純物拡散層と、ビット線の上方に形成される記憶素子とを接続するコンタクトプラグを配置する場合などである。
上記の場合において、以前は、横方向の配線をシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜によって覆った状態でこの層間絶縁膜にコンタクトホールを設け、その中に導電膜を埋め込むことにより、縦方向の配線が形成されていた。しかし、この方法では、近年の半導体装置の微細化の進展に伴って横方向の配線間の距離が近づいてくるにしたがい、縦方向の配線と横方向の配線の接触を避けることが困難になってきた。そこで、層間絶縁膜を形成する前に横方向の配線の上面及び側面をシリコン窒化膜で覆い、コンタクトホールを設ける際のエッチングとして、シリコン窒化膜に対するシリコン酸化膜の選択比が十分に大きいエッチングを用いる、という方法(SAC(Self Alignment Contact)法)が利用されるようになってきた。この方法によれば、コンタクトホール形成後にも、横方向の配線の上面及び側面がシリコン窒化膜で覆われた状態を維持することができるので、縦方向の配線と横方向の配線の接触を防止することが可能になる。
特許文献1および特許文献2には、ビット線の上面および側面にシリコン窒化膜が配置されたDRAMの例が開示されている。
特開2012−84738号公報 特開2012−99793号公報
しかしながら、上記したSAC法には、横方向の配線と縦方向の配線の間に大きな寄生容量が生ずるという問題がある。すなわち、SAC法によって形成された半導体装置においては横方向の配線と縦方向の配線の間がシリコン窒化膜のみによって隔てられることになるが、シリコン窒化膜には、シリコン酸化膜に比べて比誘電率が大きいという性質がある。具体的には、シリコン酸化膜の比誘電率が約3.9であるのに対し、シリコン窒化膜の比誘電率は約2倍の7.5に達する。寄生容量の大きさは、配線間に配置される誘電体の比誘電率に比例するので、比誘電率の大きいシリコン窒化膜が間にあることで、横方向の配線と縦方向の配線の間に生ずる寄生容量が大きくなるのである。
横方向の配線と縦方向の配線の間に生ずる寄生容量が大きくなることは、様々な問題を引き起こす。例えば、上述したDRAMのビット線とコンタクトプラグの例で言えば、キャパシタ容量Csとビット線の寄生容量Cbとの比(Cs/Cb)が小さくなり、DRAMのセンスマージンが低下してしまうという問題の原因となる。したがって、微細化が進展した半導体装置において、横方向の配線と縦方向の配線の間に生ずる寄生容量を小さくすることのできる技術が必要とされている。
本発明の一側面による半導体装置は、第1の平面内に沿って延在するように形成される第1の配線と、前記第1の平面と交差する方向に延在するように形成される第2の配線と、前記第1の配線と前記第2の配線とを隔てるように配置される絶縁膜とを備え、前記絶縁膜は、相対的に小さな比誘電率を有し、かつ前記第1の配線の側面を覆う第1の絶縁膜と、相対的に大きな比誘電率を有し、かつ前記第1の絶縁膜を介して前記第1の配線の側面を覆う第2の絶縁膜とを含むことを特徴とする。
本発明の他の一側面による半導体装置は、それぞれ半導体基板の主面と平行な第1の平面に沿って延在し、かつ互いに平行に形成される複数の第1の配線と、前記複数の第1の配線それぞれの上面を覆うマスク膜と、前記第1の平面と交差する方向に延在し、かつ隣接する2本の前記第1の配線の間を通過するように形成される第2の配線と、前記第1の配線と前記第2の配線とを隔てるように配置される絶縁膜とを備え、前記絶縁膜は、相対的に小さな比誘電率を有し、かつ前記第1の配線の側面を覆う第1の絶縁膜と、相対的に大きな比誘電率を有し、かつ前記第1の絶縁膜を介して前記第1の配線の側面を覆う第2の絶縁膜とを含み、前記第1の絶縁膜は、上端が前記マスク膜の上面より低い場所に位置するよう形成されることを特徴とする。
本発明のさらに他の一側面による半導体装置は、半導体基板の主面に埋め込まれることにより、該主面と平行な第1の方向に並ぶ複数の活性領域を該主面に区画する素子分離用絶縁膜と、前記複数の活性領域のそれぞれを前記主面に平行かつ前記第1の方向と直交する第2の方向の一端側から順に第1乃至第3の活性領域に区分するように、それぞれ前記第1の方向に延在する2本の第4の配線と、前記複数の活性領域のそれぞれに対応して前記第1の方向に延在し、かつ下面で対応する前記第2の活性領域と電気的に接続する複数の第1の配線と、前記複数の活性領域のそれぞれに対応して隣接する2本の前記第1の配線の間を前記第1及び第2の方向と直交する第3の方向に延在し、かつ底面で対応する前記第1の活性領域と電気的に接続する複数の第2の配線と、前記複数の活性領域のそれぞれに対応して隣接する2本の前記第1の配線の間を前記第3の方向に延在し、かつ下面で対応する前記第3の活性領域と電気的に接続する複数の第3の配線と、前記複数の第1の配線と前記複数の第2及び第3の配線とを隔てるように配置される絶縁膜とを備え、前記絶縁膜は、相対的に小さな比誘電率を有し、かつ前記複数の第1の配線それぞれの側面を覆う第1の絶縁膜と、相対的に大きな比誘電率を有し、かつ前記第1の絶縁膜を介して前記複数の第1の配線それぞれの側面を覆う第2の絶縁膜とを含むことを特徴とする。
本発明の一側面による半導体装置の製造方法は、上面がマスク膜で覆われた第1の配線を形成する工程と、相対的に小さな比誘電率を有する第1の絶縁膜を成膜してエッチバックすることにより、前記マスク膜の側面の一部及び前記第1の配線の側面を前記第1の絶縁膜で覆う工程と、前記第1の絶縁膜を形成した後、相対的に大きな比誘電率を有する第2の絶縁膜を成膜してエッチバックすることにより、前記第1の絶縁膜の露出面を前記第2の絶縁膜で覆う工程と、前記第1の配線並びに前記第1及び第2の絶縁膜を含んでなる配線構造体の間の領域を埋める膜厚で層間絶縁膜を形成し、該配線構造体の上面が露出するまで該層間絶縁膜の上面を平坦化する工程と、前記層間絶縁膜に第1の貫通孔を設ける工程と、前記第1の貫通孔内に導電膜を埋め込むことにより、前記第1及び第2の絶縁膜によって前記第1の配線と隔てられた第2の配線を形成する工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、相対的に大きな比誘電率を有する第2の絶縁膜が第2の配線を形成するためのエッチングから第1の絶縁膜を保護する役割を果たすので、第1の配線と第2の配線の間に、相対的に小さな比誘電率を有する第1の絶縁膜を介在させることができる。したがって、微細化が進展した半導体装置において、横方向の配線と縦方向の配線の間に生ずる寄生容量を小さくすることが可能になる。
(a)は、本発明の好ましい第1の実施の形態による半導体装置1が備える構成の平面的な位置関係を示す図であり、(b)は、(a)に示したA−A線に対応する半導体装置1の垂直断面図であり、(c)は、(a)に示したB−B線に対応する半導体装置1の垂直断面図である。 図1(b)に示した領域Cの拡大図である。 (a)は、図1に示した半導体装置1の製造工程における上面図であり、(b)は、(a)に示したA−A線に対応する半導体装置1の垂直断面図であり、(c)は、(a)に示したB−B線に対応する半導体装置1の垂直断面図である。 (a)は、図1に示した半導体装置1の製造工程(図3に続く工程)における上面図であり、(b)は、(a)に示したA−A線に対応する半導体装置1の垂直断面図であり、(c)は、(a)に示したB−B線に対応する半導体装置1の垂直断面図である。 (a)は、図1に示した半導体装置1の製造工程(図4に続く工程)における上面図であり、(b)は、(a)に示したA−A線に対応する半導体装置1の垂直断面図であり、(c)は、(a)に示したB−B線に対応する半導体装置1の垂直断面図である。 (a)は、図1に示した半導体装置1の製造工程(図5に続く工程)における上面図であり、(b)は、(a)に示したA−A線に対応する半導体装置1の垂直断面図であり、(c)は、(a)に示したB−B線に対応する半導体装置1の垂直断面図である。 (a)は、図1に示した半導体装置1の製造工程(図6に続く工程)における上面図であり、(b)は、(a)に示したA−A線に対応する半導体装置1の垂直断面図であり、(c)は、(a)に示したB−B線に対応する半導体装置1の垂直断面図である。 (a)は、図1に示した半導体装置1の製造工程(図7に続く工程)における上面図であり、(b)は、(a)に示したA−A線に対応する半導体装置1の垂直断面図であり、(c)は、(a)に示したB−B線に対応する半導体装置1の垂直断面図である。 (a)は、図1に示した半導体装置1の製造工程(図8に続く工程)における上面図であり、(b)は、(a)に示したA−A線に対応する半導体装置1の垂直断面図であり、(c)は、(a)に示したB−B線に対応する半導体装置1の垂直断面図である。 (a)は、図1に示した半導体装置1の製造工程(図9に続く工程)における上面図であり、(b)は、(a)に示したA−A線に対応する半導体装置1の垂直断面図であり、(c)は、(a)に示したB−B線に対応する半導体装置1の垂直断面図である。 (a)は、図1に示した半導体装置1の製造工程(図10に続く工程)における上面図であり、(b)は、(a)に示したA−A線に対応する半導体装置1の垂直断面図であり、(c)は、(a)に示したB−B線に対応する半導体装置1の垂直断面図である。 (a)は、図1に示した半導体装置1の製造工程(図11に続く工程)における上面図であり、(b)は、(a)に示したA−A線に対応する半導体装置1の垂直断面図であり、(c)は、(a)に示したB−B線に対応する半導体装置1の垂直断面図である。 (a)は、図1に示した半導体装置1の製造工程(図12に続く工程)における上面図であり、(b)は、(a)に示したA−A線に対応する半導体装置1の垂直断面図であり、(c)は、(a)に示したB−B線に対応する半導体装置1の垂直断面図である。 (a)は、図1に示した半導体装置1の製造工程(図13に続く工程)における上面図であり、(b)は、(a)に示したA−A線に対応する半導体装置1の垂直断面図であり、(c)は、(a)に示したB−B線に対応する半導体装置1の垂直断面図である。 (a)は、図1に示した半導体装置1の製造工程(図14に続く工程)における上面図であり、(b)は、(a)に示したA−A線に対応する半導体装置1の垂直断面図であり、(c)は、(a)に示したB−B線に対応する半導体装置1の垂直断面図である。 (a)は、図1に示した半導体装置1の製造工程(図15に続く工程)における上面図であり、(b)は、(a)に示したA−A線に対応する半導体装置1の垂直断面図であり、(c)は、(a)に示したB−B線に対応する半導体装置1の垂直断面図である。 (a)は、図1に示した半導体装置1の製造工程(図16に続く工程)における上面図であり、(b)は、(a)に示したA−A線に対応する半導体装置1の垂直断面図であり、(c)は、(a)に示したB−B線に対応する半導体装置1の垂直断面図である。 (a)は、図1に示した半導体装置1の製造工程(図17に続く工程)における上面図であり、(b)は、(a)に示したA−A線に対応する半導体装置1の垂直断面図であり、(c)は、(a)に示したB−B線に対応する半導体装置1の垂直断面図である。 (a)は、図1に示した半導体装置1の製造工程(図18に続く工程)における上面図であり、(b)は、(a)に示したA−A線に対応する半導体装置1の垂直断面図であり、(c)は、(a)に示したB−B線に対応する半導体装置1の垂直断面図である。 本発明の比較例による半導体装置の製造工程における垂直断面図であり、(a)は図15(b)に、(b)は図16(b)に、(c)は図17(b)に、(d)は図18(b)にそれぞれ対応している。 (a)は、本発明の好ましい第2の実施の形態による半導体装置1が備える構成の平面的な位置関係を示す図であり、(b)は、(a)に示したA−A線に対応する半導体装置1の垂直断面図であり、(c)は、(a)に示したB−B線に対応する半導体装置1の垂直断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。なお、本実施の形態では、DRAM(Dynamic Random Access Memory)である半導体装置に本発明を適用した例を取り上げて説明する。また、リソグラフィの解像限界で規定されるフィーチャーサイズ(Feature Size)、すなわちF値は40nmであるとして説明する。ただし、本発明は、DRAM以外の半導体装置や、F値が40nmでない場合にも適用可能である。
本発明の第1の実施の形態による半導体装置1は、図1に示すように、半導体基板2を備えて構成される。半導体基板2としてはp型単結晶シリコン基板を用いることが好適であるが、他の種類の基板を用いてもよい。半導体基板2の主面には、多数のメモリセルが形成されるセルアレイ部と、セルアレイ部に対してリードやライトなどの各種制御を行うための各種回路が配置される周辺回路部とが設けられる。図1には、このうちセルアレイ部の一部分を示している。
半導体基板2の主面のうちセルアレイ部に相当する領域においては、図1に示すように、それぞれ平行四辺形の平面形状を有する複数の活性領域Kがマトリクス状に配置される。これらの活性領域Kは、いわゆるSTI(Shallow Trench Isolation)法による素子分離領域を構成する素子分離用絶縁膜5によって区画されるもので、1つ1つが島状に独立している。素子分離用絶縁膜5は、半導体基板2の主面に埋め込まれたシリコン酸化膜によって構成される。
各活性領域Kのy方向の幅は上述したF値(40nm)であり、y方向の配置ピッチはF値の2倍(80nm)である。また、各活性領域Kのx方向の幅はF値の5倍(200nm)であり、x方向の配置ピッチはF値の6倍(240nm)である。各活性領域Kは、半導体基板2の主面内で互いに直交するx方向(第2の方向)及びy方向(第1の方向)のそれぞれに沿って、等間隔で配置される。また、長さがF値に等しい短辺がy方向と平行になるように配置される。ここで、図1(b)(c)に示すz方向は、x方向及びy方向の両方に直交する方向(第3の方向)であり、図1(a)(c)に示すv方向は、図1(a)に示すB−B線の延在方向である。
各活性領域Kには、図1(c)に示すように、それぞれnチャネルMOSトランジスタである2つのセルトランジスタTr,Tr(第1及び第2のセルトランジスタ)と、それぞれキャパシタである2つの記憶素子SN,SN(第1及び第2の記憶素子)とが形成される。なお、本明細書では、この記憶素子SN,SNのように符号の右下に「A」又は「B」の符号を付す場合があるが、これは、その符号によって示される構成がセルトランジスタTr,Trのいずれに対応するものであるかを示している。
半導体基板2の主面には、ゲート絶縁膜10を介して、それぞれy方向に延在する複数のワード線WL(第4の配線)が埋め込まれている。各ワード線WLのx方向の幅XWLは、上述したF値(40nm)である。各ワード線WLの上面には、例えばシリコン窒化膜である埋込絶縁膜13が配置される。埋込絶縁膜13は、後述するビット線BLや容量コンタクトプラグCCなどの半導体基板2の表面に配置される各種の導電体と、各ワード線WLとの間の絶縁を確保する役割を果たす。
各ワード線WLのx方向の配置は、y方向に並ぶ一連の活性領域Kを2本のワード線WL,WLが通過することとなるように決定される。また、1つの活性領域Kに対応する2本のワード線WL,WLは、F値の2倍(80nm)に等しい配置ピッチPWLで、対応する活性領域Kのx方向の中心軸から見て線対称となる位置に配置される。これにより各活性領域Kは、対応する2本のワード線WL,WLによってx方向に3つの領域に等分割される。図1(c)には、この分割により得られる活性領域K内の各領域を、x方向の一端側から順に活性領域K1〜K3と表している。
ワード線WL,WLは、それぞれセルトランジスタTr,Trの制御電極を構成する。また、活性領域K1〜K3内に位置する半導体基板2の表面には、それぞれ不純物拡散層8,7,8が形成される。不純物拡散層8,7,8はいずれも、リンなどのn型の不純物を半導体基板2内にイオン注入することによって形成されるn型不純物拡散層である。不純物拡散層7(第1の不純物拡散層)はセルトランジスタTr,Trに共通な一方の被制御電極を構成し、不純物拡散層8,8(第2の不純物拡散層)はそれぞれセルトランジスタTr,Trの他方の被制御電極を構成する。この構成により、セルトランジスタTrのチャネルは、半導体基板2のうちワード線WLの周囲に位置する領域に形成され、セルトランジスタTrのチャネルは、半導体基板2のうちワード線WLの周囲に位置する領域に形成される。
半導体基板2の表面には、例えばシリコン酸化膜である層間絶縁膜12が配置される。層間絶縁膜12の上面は、上述した埋込絶縁膜13の上面と同一の平面を構成する。
層間絶縁膜12の上面(第1の平面)には、それぞれx方向に延在する複数のビット線BL(第1の配線)が配置される。各ビット線BLは、金属シリサイド膜と、金属シリサイド膜の上面に接する金属窒化膜と、金属窒化膜の上面に接する金属膜と、からなる金属積層膜により構成される。各ビット線BLの上面には、例えばシリコン窒化膜であるマスク膜20が配置される。マスク膜20の側面とビット線BLの側面とは、同一の平面を構成している。各ビット線BLのy方向の幅YBLは、F値(40nm)より小さい26nmである。また、図2に示すビット線BLの高さZBLは30nmであり、マスク膜20の高さZ20は120nmである。したがって、ビット線BLの下面からマスク膜20の上面までの距離(ZBL+Z20)は150nmとなる。
各ビット線BLのy方向の配置は、x方向に並ぶ一連の活性領域Kそれぞれの活性領域K2の上方を、1本のビット線BLが通過することとなるように決定される。したがって、図1に示すビット線BLのy方向の配置ピッチPBLは、活性領域Kのy方向の配置ピッチと同じF値の2倍(80nm)となる。各ビット線BLは、層間絶縁膜12を貫通するビット線コンタクトプラグBLCにより、対応する各活性領域K2に形成された不純物拡散層7と接続される。ビット線コンタクトプラグBLCは、n型不純物含有シリコン膜によって構成される。ここで、本実施の形態では各ビット線BLが直線状であるとしているが、必ずしも直線状でなくてもよく、x方向に並ぶ一連の活性領域Kそれぞれの活性領域K2の上方を通過しつつ、全体としてx方向に延在していればよい。
各ビット線BLのy方向の両端部には、例えばシリコン酸化膜(SiO)からなるサイドウォール絶縁膜21(第1の絶縁膜)と、例えばシリコン窒化膜(SiN)からなるライナー絶縁膜22(第2の絶縁膜)とが配置される。これらサイドウォール絶縁膜21及びライナー絶縁膜22は、ビット線BL及びマスク膜20とともに、図1(a)に示すビット線構造体BLS(配線構造体)を構成している。以下、このビット線構造体BLSの内部構造について、図2も参照しながら詳しく説明する。
サイドウォール絶縁膜21は、ビット線BL及びマスク膜20を形成した後、ALD(Atomic Layer Deposition)法によって5nm厚のシリコン酸化膜を成膜し、エッチバックすることによって形成されたサイドウォール状の絶縁膜である。したがって、サイドウォール絶縁膜21の膜厚Y21(y方向の膜厚)は5nmとなる。エッチバックは、層間絶縁膜12の上面からサイドウォール絶縁膜21の上端21aまでの高さZ21が130nmとなるように行われる。上述したように、ビット線BLの下面からマスク膜20の上面までの距離(ZBL+Z20)は150nmであるから、エッチバックの結果、マスク膜20のy方向の側面のうち上端から距離Z1=20nmの部分はサイドウォール絶縁膜21によって覆われていない状態となる。
一方、ライナー絶縁膜22は、サイドウォール絶縁膜21を形成した後、ALD法により、サイドウォール絶縁膜21の成膜時の膜厚より厚い膜厚でシリコン窒化膜を成膜することによって得られるサイドウォール状の絶縁膜である。本実施の形態では、ライナー絶縁膜22の成膜時の膜厚を10nmとする。サイドウォール絶縁膜21のようなエッチバックは行わないので、図1(c)に示すように、ライナー絶縁膜22は、マスク膜20の上面及び層間絶縁膜12の上面にも残存している。なお、図1(b)(c)及び図2では、マスク膜20の上面に残るライナー絶縁膜22をライナー絶縁膜22b、層間絶縁膜12の上面に残るライナー絶縁膜22をライナー絶縁膜22c、その他のライナー絶縁膜22をライナー絶縁膜22aと表記している。
ライナー絶縁膜22bの膜厚Z22bは、成膜時の膜厚に等しい10nmである(ライナー絶縁膜22cも同様)。したがって、ライナー絶縁膜22bの上面からサイドウォール絶縁膜21までの距離Z2(=Z1+Z22b)は30nmとなる。ここで、本実施の形態では、距離Z2の値がライナー絶縁膜22の成膜時の膜厚(10nm)の3倍となるように、距離Z1、すなわちサイドウォール絶縁膜21のエッチバック量を決定している。より詳細には、距離Z1は、距離Z2の値がライナー絶縁膜22の成膜時の膜厚の3倍〜8倍(=距離Z1がライナー絶縁膜22の成膜時の膜厚の2倍〜7倍)となるように決定される。これは、距離Z2の値がライナー絶縁膜22の成膜時の膜厚の3倍より小さいと、コンタクトホールH4を形成する際のエッチングによりサイドウォール絶縁膜21が消滅するおそれが大きくなる一方、距離Z2の値がライナー絶縁膜22の成膜時の膜厚の8倍より小さいと、サイドウォール絶縁膜21の上端21aの位置を制御することが困難になることを考慮したものである。なお、サイドウォール絶縁膜21の上端21aの位置をより高精度に制御する観点から、距離Z2の値がライナー絶縁膜22の成膜時の膜厚の3倍〜5倍(=距離Z1がライナー絶縁膜22の成膜時の膜厚の2倍〜4倍)となるように距離Z1を決定することが、より好適である。
ライナー絶縁膜22aは、後述するコンタクトホールH4が形成されない部分では、10nmの一定膜厚でビット線BL及びマスク膜20の側面に残存する。しかし、コンタクトホールH4が形成される部分では、コンタクトホールH4形成のためのエッチングによって削られる部分が生ずるため、図2に示すような複雑な形状となる。以下、コンタクトホールH4が形成される部分におけるライナー絶縁膜22aの形状について、図2を参照しながら詳しく説明する。
図2に示すように、コンタクトホールH4が形成される部分におけるライナー絶縁膜22aは、6つの部分ライナー絶縁膜22aa〜22afによって構成される。
部分ライナー絶縁膜22aaは、ライナー絶縁膜22aの最上部であり、ライナー絶縁膜22bと接続している。部分ライナー絶縁膜22aaの上面はマスク膜20の側面に対して傾斜しているが、これは成膜時に形成される傾斜が残存しているものである。また、部分ライナー絶縁膜22aaのy方向の最大膜厚Y22aaは、成膜時の10nmより小さくなっているが、これは、コンタクトホールH4を形成する際のエッチングにより削られたためである。ビット線BLのy方向の幅YBL及び配置ピッチPBL、並びにコンタクトホールH4のy方向の幅YH4を用いると、膜厚Y22aaは(PBL−YBL−YH4)/2に等しい値となる。YBL,PBLはそれぞれ上述したように26nm,80nmであり、幅YH4は後述するように40nmであるので、上記の式より膜厚Y22aaは7nmとなる。なお、幅YH4をより大きな値に設定すれば、部分ライナー絶縁膜22aaは完全に除去され、膜厚Y22aaは0となる。
部分ライナー絶縁膜22abは、部分ライナー絶縁膜22aaの下端に接続する部分であり、サイドウォール絶縁膜21を介さずに直接マスク膜20を覆っている。部分ライナー絶縁膜22abの膜厚は、コンタクトホールH4を形成する際のエッチングにより、部分ライナー絶縁膜22aaの最大膜厚Y22aaに等しくなっている。部分ライナー絶縁膜22abの側面は、マスク膜20の側面と平行である。したがって、部分ライナー絶縁膜22abの部分におけるビット線構造体BLS(図2に示す部分BLSa)のy方向の幅Y3は、ビット線BLのy方向の幅YBLに膜厚Y22aaの2倍を足してなる値となる。
部分ライナー絶縁膜22acは、部分ライナー絶縁膜22abの下端に接続する部分である。部分ライナー絶縁膜22acの上面は、コンタクトホールH4を形成する際のエッチングによって部分ライナー絶縁膜22aaの上面が下降したものであり、部分ライナー絶縁膜22aaと同様にマスク膜20の側面に対して傾斜している。部分ライナー絶縁膜22acの上端はサイドウォール絶縁膜21の上端21aより上側に位置しているが、これは意図的にそのようにしているものであり、これにより、コンタクトホールH4を形成する際にサイドウォール絶縁膜21がコンタクトホールH4内に露出し、その結果として後述する層間絶縁膜23とともにサイドウォール絶縁膜21がエッチングされてしまうことが防止されている。この点については、後ほど半導体装置1の製造方法を説明する際に、再度より詳しく説明する。
部分ライナー絶縁膜22adは、部分ライナー絶縁膜22acの下端に接続する部分であり、サイドウォール絶縁膜21を介してマスク膜20を覆っている。ライナー絶縁膜22が形成される際、マスク膜20の側面にサイドウォール絶縁膜21が存在していることから、ライナー絶縁膜22の表面にはサイドウォール絶縁膜21の上端21aに対応する傾斜面が形成される。部分ライナー絶縁膜22adは、この傾斜面がコンタクトホールH4を形成する際のエッチングで削られることによって形成されたものである。したがって、部分ライナー絶縁膜22adの膜厚Y22adは成膜時の10nmより小さくなり、具体的には10−Y21に等しい値となる。Y21は上述したように5nmであるから、Y22adも5nmとなる。また、部分ライナー絶縁膜22adの部分におけるビット線構造体BLS(図2に示す部分BLSb)のy方向の幅Y2は、YBL+2・Y21+2・Y22ad=46nmとなる。
部分ライナー絶縁膜22aeは、部分ライナー絶縁膜22adの下端に接続する部分である。部分ライナー絶縁膜22aeの上面は、上述した傾斜面(サイドウォール絶縁膜21に起因してライナー絶縁膜22の表面に生ずる傾斜面)がコンタクトホールH4を形成する際のエッチングによって下降したものである。
部分ライナー絶縁膜22afは、部分ライナー絶縁膜22aeの下端に接続する部分であり、サイドウォール絶縁膜21を介してマスク膜20を覆っている。部分ライナー絶縁膜22afは、コンタクトホールH4を形成する際のエッチングによって削られずに残存したライナー絶縁膜22であり、その膜厚Y22afは10nmとなっている。したがって、ビット線BL付近におけるビット線構造体BLS(図2に示す部分BLSa)のy方向の幅Y1は、YBL+2・Y21+2・Y22af=56nmとなる。これは、ビット線構造体BLSのy方向の幅の最大値であることから、y方向に隣接するビット線構造体BLS間のスペースのy方向の幅Yは、PBL−Y1=24nmとなる。
さて、以上のような形状を有するサイドウォール絶縁膜21及びライナー絶縁膜22は、2つの役割を担っている。ひとつは、コンタクトホールH4を形成する際に、ビット線BLがコンタクトホールH4内に露出してしまうことを防止する役割である。仮にライナー絶縁膜22がシリコン酸化膜で形成されているとすると、シリコン酸化膜である層間絶縁膜23にコンタクトホールH4を形成するためのエッチングの際に、少し位置がずれただけで、ビット線BLがコンタクトホールH4内に露出してしまう。これに対して半導体装置1では、ライナー絶縁膜22をシリコン窒化膜によって構成していることから、コンタクトホールH4を形成するためのエッチングにシリコン酸化膜に対するシリコン窒化膜の選択比が小さいエッチングを用いることで、仮にコンタクトホールH4の位置がビット線BLに近づく方向にずれたとしても、ビット線BLがライナー絶縁膜22によって覆われた状態を維持できる。したがって、コンタクトホールH4を形成する際に、コンタクトホールH4内へのビット線BLの露出が防止されることになる。
もうひとつは、コンタクトホールH4内に形成される容量コンタクトプラグCCと、ビット線BLとの間の寄生容量を小さくする役割である。サイドウォール絶縁膜21は、シリコン窒化膜(比誘電率:約7.5)より比誘電率の小さいシリコン酸化膜(比誘電率:約3.9)で形成されているので、半導体装置1では、サイドウォール絶縁膜21を用いない場合に比べ、容量コンタクトプラグCCとビット線BLとの間の寄生容量が小さくなっている。
なお、本実施の形態ではライナー絶縁膜22の構成材料としてシリコン窒化膜(SiN)を用いているが、ドライエッチング法におけるエッチング速度がシリコン酸化膜よりも遅いものであれば、シリコン窒化膜以外の材料によってライナー絶縁膜22を構成することも可能である。そのような材料としては、例えば、カーボン含有シリコン窒化膜(SiCN)や、シリコン窒化膜(SiN)の上にシリコン酸窒化膜(SiON)を積層してなる積層膜などが挙げられる。中でもカーボン含有シリコン窒化膜(SiCN)は、比誘電率が約4.8とシリコン窒化膜に比べて小さいため、カーボン含有シリコン窒化膜(SiCN)によってライナー絶縁膜22を構成することで、容量コンタクトプラグCCとビット線BLとの間の寄生容量をより低減することが可能になる。
また、サイドウォール絶縁膜21としては、シリコン酸化膜(SiO)以外の低比誘電率の膜、例えばフッ素含有シリコン酸化膜(SiOF、比誘電率:約3.5)や炭素含有シリコン酸化膜(SiOC、比誘電率:3.0)などを用いることも可能である。
その他の構成についての説明を続ける。図1(b)(c)に示すように、層間絶縁膜12の上面に残存するライナー絶縁膜22cの上面には、シリコン酸化膜である層間絶縁膜23が形成される。層間絶縁膜23の上面は、ライナー絶縁膜22bの上面と同一の平面を構成している。
層間絶縁膜23には、不純物拡散層8(不純物拡散層8,8)の上方に相当する位置に、コンタクトホールH4(コンタクトホールH4,H4)が形成される。コンタクトホールH4は層間絶縁膜23を貫通する貫通孔であり、底面に対応する不純物拡散層8が露出している。コンタクトホールH4の平面形状は、本実施の形態では、図1(a)に示すようにx方向の幅XH4及びy方向の幅YH4がともにF値(40nm)に等しい正方形である。ただし、コンタクトホールH4の平面形状として、円形、角丸四角形、楕円形、長方形などの他の形状を採用することも可能である。
コンタクトホールH4のy方向の位置は、隣接するビット線構造体BLS間のちょうど真ん中となるように決定される。しかし、上述したように、隣接するビット線構造体BLS間のスペースのy方向の幅Yは24nmであり、これはコンタクトホールH4のy方向の幅YH4(=40nm)より小さな値であることから、コンタクトホールH4を設けるために層間絶縁膜23をエッチングする際には、必然的に、ビット線構造体BLSの一部も削られることになる。その結果、上述したように、ライナー絶縁膜22が複雑な形状を呈することになる。
コンタクトホールH4の内側面には、サイドウォール状に形成されたシリコン窒化膜であるサイドウォール絶縁膜30(第3の絶縁膜)が配置される。サイドウォール絶縁膜30のy方向の膜厚Y30は5nmである。サイドウォール絶縁膜30は、コンタクトホールH4の内側面全体を覆っている。なお、サイドウォール絶縁膜30とライナー絶縁膜22aとは、図1(a)のA−A線に対応する断面で見た場合、図2に示すように、ひとつのサイドウォール窒化膜60を構成する。
コンタクトホールH4の内部(サイドウォール絶縁膜30の内側)には、容量コンタクトプラグCCが埋め込まれる。より具体的には、コンタクトホールH4(第1の貫通孔)には容量コンタクトプラグCC(第2の配線)が埋め込まれ、コンタクトホールH4(第2の貫通孔)には容量コンタクトプラグCC(第3の配線)が埋め込まれる。容量コンタクトプラグCCは、図1(c)に示すように、下部コンタクトプラグ31と上部コンタクトプラグ32の積層膜によって構成される導電体であり、上部コンタクトプラグ32の上面は、ライナー絶縁膜22bの上面と同一の平面を構成している。
容量コンタクトプラグCCの下面は対応する不純物拡散層8に接続され、上面は対応する記憶素子SNに接続される。同様に、容量コンタクトプラグCCの下面は対応する不純物拡散層8に接続され、上面は対応する記憶素子SNに接続される。これにより各容量コンタクトプラグCCは、対応する不純物拡散層8と、対応する記憶素子SNとを互いに接続する役割を果たす。
容量コンタクトプラグCCはまた、図2に示すように、ビット線構造体BLSの部分BLSaに対応する部分CCaと、ビット線構造体BLSの部分BLSbに対応する部分CCbと、ビット線構造体BLSの部分BLScに対応する部分CCcとを有して構成される。部分CCaのy方向の幅C1は、y方向に隣接するビット線構造体BLS間のスペースのy方向の幅Y(24nm)からサイドウォール絶縁膜30のy方向の膜厚Y30(5nm)の2倍を引いてなる値(14nm)となる。部分CCbのy方向の幅C2は、y方向に隣接するビット線構造体BLS間のスペースのy方向の幅Y(24nm)に等しい値(24nm)となる。部分CCcのy方向の幅C3は、コンタクトホールH4のy方向の幅YH4(40nm)からサイドウォール絶縁膜30のy方向の膜厚Y30(5nm)の2倍を引いてなる値(30nm)となる。
層間絶縁膜23の上面には、下から順に、シリコン窒化膜であるストッパー膜40と、シリコン酸化膜である層間絶縁膜41とが配置される。これらストッパー膜40及び層間絶縁膜41には、容量コンタクトプラグCCごとに、円筒状の貫通孔であるシリンダーホールH5が設けられる。各シリンダーホールH5の内部には、シリンダーホールH5の内表面の全体を覆うように形成された有底筒状の導電膜である下部電極42が配置される。この下部電極42は、対応する記憶素子SNの一方の電極を構成しており、下面で対応する容量コンタクトプラグCCの上面に接続される。
記憶素子SNは、上記の下部電極42に加え、容量絶縁膜43と、各記憶素子SNに共通な上部電極44とを含んで構成される。上部電極44は、有底筒状の下部電極42の内側と下部電極42の上側とに配置され、容量絶縁膜43を挟んで各下部電極42と対向している。したがって、本実施の形態による記憶素子SNは、シリンダ状のキャパシタとなっている。なお、記憶素子SNとしては、クラウン型又はピラー型のキャパシタを用いてもよいし、相変化素子や抵抗変化素子などのキャパシタ以外の素子を用いてもよい。
上部電極44の上面にはシリコン酸化膜である層間絶縁膜45が形成され、層間絶縁膜45の上面には各種の金属配線47が形成される。上部電極44は、層間絶縁膜45を貫通するコンタクトプラグ46により、いずれかの金属配線47に接続される。金属配線47の上面には、シリコン酸化膜である保護膜48が形成される。保護膜48は、金属配線47を保護する役割を果たす。
以上説明したように、本実施の形態による半導体装置1によれば、相対的に大きな比誘電率を有するライナー絶縁膜22が容量コンタクトプラグCCを形成するためのエッチングからサイドウォール絶縁膜21を保護する役割を果たすので、ビット線BLと容量コンタクトプラグCCの間に、相対的に小さな比誘電率を有するサイドウォール絶縁膜21を介在させることができる。したがって、微細化が進展した半導体装置1において、横方向に延在するビット線BLと縦方向に延在する容量コンタクトプラグCCの間に生ずる寄生容量を小さくすることが可能になる。
次に、本実施の形態による半導体装置1の製造方法について、図3〜図19を参照しながら説明する。
まず熱酸化法により、図3に示すように、P型のシリコン基板である半導体基板2の上面にシリコン酸化膜(SiO)からなる犠牲膜3を形成する。続いて、その上面に、熱CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、シリコン窒化膜(Si)からなるマスク膜4を形成する。
次に、フォトリソグラフィ法およびドライエッチング法を用いて、犠牲膜3及びマスク膜4を活性領域Kのパターン(X方向に対して傾斜する方向に延在する島状のパターン)にパターニングする。このパターンの短辺は、F値に等しい40nmとする。そして、このパターンをマスクとするドライエッチング法により、活性領域Kを区画するための素子分離溝H1を半導体基板2に形成する。素子分離溝H1は、活性領域Kを取り囲む凹形状のパターンとなる。このとき、活性領域Kとなる半導体基板2の領域は、マスク膜4で覆われている。
次に、CVD法により素子分離溝H1を埋設する膜厚でシリコン酸化膜を形成し、図4に示すように、マスク膜4の上面が露出するまでCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理を行う。これにより、素子分離溝H1に素子分離用絶縁膜5が埋め込まれる。この後さらにウェットエッチング法により、図5に示すように、半導体基板2の上面より上方に形成されているマスク膜4、犠牲膜3、及び素子分離用絶縁膜5を除去する。そして、半導体基板2の表面にリンなどのN型不純物をイオン注入することにより、各活性領域Kの表面近傍にn型の不純物拡散層6を形成する。
次に、CVD法により、図6に示すように、半導体基板2の上面に例えば厚さ50nmのシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜12と、図示しない非晶質カーボン膜などのハードマスク膜とを順次形成する。そして、フォトリソグラフィ法及びドライエッチング法によって、ハードマスク膜および層間絶縁膜12をゲート電極溝H2のパターン(ゲートトレンチパターン)にパターニングする。ゲートトレンチパターンは、y方向に並置される複数の活性領域Kに跨る直線パターンとなる。また、1つの活性領域Kあたり2本のゲートトレンチパターンが平行に配置される。ゲートトレンチパターンの底面には、半導体基板2の表面と、素子分離用絶縁膜5の表面とがy方向に交互に露出する。
続いて、半導体基板2と素子分離用絶縁膜5とを等速でエッチングすることにより、半導体基板2にゲート電極溝H2を形成する。なお、半導体基板2と素子分離用絶縁膜5と別々にエッチングすることにより、半導体基板2にゲート電極溝H2を形成してもよい。ゲート電極溝H2の形成により、各活性領域Kが活性領域K1〜K3の3つに分割される。その後、図示しないハードマスク膜を選択的に除去する。
次に、図7に示すように、ゲート電極溝H2の内面にゲート絶縁膜10を形成する。ゲート絶縁膜10としては、熱酸化法で形成したシリコン酸化膜などが好適に利用できる。その後、CVD法によって、窒化チタン(TiN)やタングステン(W)からなる導電膜を順次堆積し、ドライエッチング法によって、ゲート電極溝H2の底部だけに残留するように導電膜をエッチバックする。これにより、ゲート電極溝H2の下部を埋設するワード線WLが形成される。
次に、CVD法によって全面にシリコン窒化膜を成膜することにより、ゲート電極溝H2の内部をシリコン窒化膜によって埋設する。そして、層間絶縁膜12の上面が露出するまでこのシリコン窒化膜をエッチバックすることにより、図8に示すように、ゲート電極溝H2の上部を、ワード線WLの上面を覆う埋込絶縁膜13によって埋設する。この工程の後、埋込絶縁膜13の上面と層間絶縁膜12の上面とは同一の平面を構成する。
次に、プラズマCVD法によって厚さ60nmの非晶質シリコン膜などを成膜することにより、全面にマスク膜50を形成する。そして、フォトリソグラフィ法およびドライエッチング法を用いて活性領域K2の上方におけるマスク膜50を除去することにより、マスク膜50をビット線コンタクトプラグBLCのパターンにパターニングした後、マスク膜50をマスクとするドライエッチング法により、マスク膜50の除去によって露出した層間絶縁膜12をエッチングする。これにより、図9に示すように、底面に不純物拡散層6が露出したホール状のビットコンタクト開口H3が形成される。その後、ビットコンタクト開口H3を通じて半導体基板2の表面にヒ素などのN型不純物を再度イオン注入することにより、ビットコンタクト開口H3の底面に露出した不純物拡散層6を不純物拡散層7とする。不純物拡散層7は、上述したように、セルトランジスタTr,Trに共通な一方の被制御電極(ソース又はドレイン)として機能する。
続いて、熱CVD法により、リンなどのN型の不純物を含有するシリコン膜からなる導電膜を堆積する。そして、層間絶縁膜12の上面および埋込絶縁膜13の上面が露出するまで、この導電膜とマスク膜50とを除去する。この工程の後、ビットコンタクト開口H3の内部には導電膜が残留し、図10に示すように、下面で不純物拡散層7に接続するビット線コンタクトプラグBLCを構成する。
次に、チタン(Ti)膜、窒化チタン(TiN)膜、タングステンシリサイド(WSi)膜およびタングステン(W)膜を、スパッタ法もしくはCVD法により順次堆積することにより、積層導電膜を形成する。なお、シリコンからなるビット線コンタクトプラグBLCの上面に形成されたチタン膜は成膜と同時にチタンシリサイドに変換され、接触抵抗の低減に寄与する。積層導電膜の膜厚は30nmとする。積層導電膜を形成したら、さらにプラズマCVD法により、厚さ120nmのシリコン窒化膜を成膜する。そして、フォトリソグラフィ法およびドライエッチング法を用いてシリコン窒化膜及び積層導電膜を順次パターニングすることにより、図11に示すように、ビット線BLと、ビット線BLの上面を覆うマスク膜20とを形成する。ビット線BLの幅YBL及び配置ピッチPBLはそれぞれ、上述したように26nm、80nmとする。したがって、ビット線BL間のスペース幅YS1は54nmとなる。ビット線BLの下面は、x方向に並ぶ一連のビット線コンタクトプラグBLCの上面と接続している。
次に、ALD法により、ビット線BLの側面を覆うように、厚さ5nmのシリコン酸化膜を全面に成膜する。そして、シリコン酸化膜のエッチバックを行うことにより、図12に示すように、y方向の最大厚みY21が5nmであるサイドウォール絶縁膜21をビット線BLの側面に形成する。このエッチバックにより、サイドウォール絶縁膜21の上面は、図12(b)(c)に示すように傾斜する。
上記エッチバックでは、図2を参照して上述したように、マスク膜20の上面からサイドウォール絶縁膜21の上端21aまでの距離Z1が後に成膜するライナー絶縁膜22の成膜時の膜厚(10nm)の2倍〜7倍、より好ましくは2倍〜4倍となるように、エッチバック量を制御する。その理由は、上述したとおりである。本実施の形態では、距離Z1が20nmとなるように、エッチバック量を制御している。その結果、層間絶縁膜12の上面からサイドウォール絶縁膜21の上端21aまでの距離Z21(図2参照)は130nmとなるので、ビット線BLのy方向の側面はサイドウォール絶縁膜21により完全に覆われた状態となる。
なお、サイドウォール絶縁膜21は、厚さ0.5〜1.0nm(サイドウォール絶縁膜21の厚みの10%〜20%)の範囲の膜厚を有するシリコン窒化膜の上にシリコン酸化膜を形成してなる積層膜としてもよい。こうすることで、ビット線BLの側面の酸化を防止することが可能になる。
次に、ALD法により、図13に示すように、厚さY22が10nmのシリコン窒化膜からなるライナー絶縁膜22を全面に成膜する。これにより、隣接するビット線BL間のスペースの幅Y(ライナー絶縁膜22の表面間の距離)は、上述したように24nmとなる。この時点でライナー絶縁膜22には、図13に示すように、上述した部分ライナー絶縁膜22aa,22ae(図2を参照)に相当する傾斜部が形成される。
次に、隣接するビット線BL間のスペースを充填するように、回転塗布法によりポリシラザン有機膜を形成する。そして、オゾン等の酸化性雰囲気で熱処理することにより、ポリシラザン有機膜をシリコン酸化膜に変換する。その後、CMP法によってライナー絶縁膜22の上面が露出するまでシリコン酸化膜の上面を平坦化することにより、図14に示すように、層間絶縁膜23を形成する。層間絶縁膜23の高さZ23は、150nmとなる。なお、ライナー絶縁膜22は、厚さ0.5〜2.0nm(ライナー絶縁膜22の厚みの5%〜20%)の範囲の膜厚を有するシリコン酸窒化膜(SiON)をシリコン窒化膜(SiN)上に形成してなる積層膜としてもよい。こうすることで、層間絶縁膜23の形成が容易になる。
次に、CVD法によって、図15に示すように、層間絶縁膜23の上面及びライナー絶縁膜22の上面を覆う厚さ20nmのシリコン窒化膜からなるマスク膜51を成膜する。そして、フォトリソグラフィ法とドライエッチング法によって、マスク膜51に、容量コンタクトプラグCCの形成位置に対応する開口H4aを設ける。本実施の形態では、開口H4aの平面形状を、x方向の幅及びy方向の幅がともにF値(40nm)に等しい正方形とする。隣接するビット線BL間のスペースの幅Yが24nmであることから、開口H4aは、平面的に見てライナー絶縁膜22の一部と重なっている。また、各開口H4aは、平面的に見て、素子分離用絶縁膜5と、活性領域K1,K3のいずれか一方と重なる位置に形成される。
次に、異方性ドライエッチング法によって開口H4aの底面に露出する層間絶縁膜23を除去することにより、図16に示すように、開口H4bを形成する。開口H4bの底面には、層間絶縁膜12の上面に形成されたライナー絶縁膜22が露出する。また、開口H4bの側面には、ライナー絶縁膜22及び層間絶縁膜23が露出する。このエッチングは、開口H4bの側面にライナー絶縁膜22が露出している部分に関しては、いわゆるSAC(Self Alignment Contact)法によるエッチングとなる。また、このエッチングは、流量25sccmのヘキサフルオロ−1,3−ブタジエン(C)と流量25sccmの酸素(O)とを原料ガスとして用い、ソースパワーを1700W、バイアスパワーを3000W、ステージ温度を30℃、圧力を30mTorrとする条件で行うことが好ましい。この条件で行うエッチングにおけるシリコン酸化膜とシリコン窒化膜の選択比(=シリコン酸化膜のエッチング速度/シリコン窒化膜のエッチング速度)は、20となる。
図15と図16を比較すると理解されるように、上記エッチングにより、シリコン酸化膜だけでなくシリコン窒化膜も、少しではあるがエッチングされる。具体的に説明すると、まずマスク膜51の膜厚は20nmから12.5nmまで、7.5nmだけ減少する。また、ライナー絶縁膜22に生じている傾斜部分(部分ライナー絶縁膜22aa,22ae)がそれぞれの上面からエッチングされ、その結果として、図16に示すように、部分ライナー絶縁膜22aaの一部が7.5nmだけ下降して部分ライナー絶縁膜22acを形成するとともに、部分ライナー絶縁膜22aeの位置が7.5nmだけ下降する。
なお、下降後の部分ライナー絶縁膜22aeはサイドウォール絶縁膜21の上端より低い場所に位置することになるが、ライナー絶縁膜22の膜厚(10nm)がサイドウォール絶縁膜21の膜厚(5nm)より大きいので、上記エッチングによってサイドウォール絶縁膜21が開口H4b内に露出することはない。
次に、異方性ドライエッチング法によって開口H4bの底面に露出するライナー絶縁膜22を除去することにより、図17に示すように、開口H4cを形成する。開口H4cのy方向の側面はライナー絶縁膜22によって構成され、x方向の側面は層間絶縁膜23によって構成される。また、開口H4cの底面は、層間絶縁膜12と、開口H4cの位置によっては埋込絶縁膜13とで構成される。このエッチングは、流量80sccmのトリフルオロメタン(CHF)と流量20sccmの酸素(O)と流量150sccmのアルゴン(Ar)とを原料ガスとして用い、ソースパワーを1700W、バイアスパワーを3000W、ステージ温度を30℃、圧力を30mTorrとする条件で行うことが好ましい。
上記エッチングは、10nm厚のシリコン窒化膜からなるライナー絶縁膜22を除去するために行うものである。したがって、マスク膜51の膜厚は12.5nmから2.5nmまで、10nm減少する。また、部分ライナー絶縁膜22ac,22aeそれぞれの位置が10nmずつ下降する。このエッチングによっても、ライナー絶縁膜22の膜厚(10nm)がサイドウォール絶縁膜21の膜厚(5nm)より大きいことから、サイドウォール絶縁膜21が開口H4c内に露出することはない。
次に、異方性ドライエッチング法によって開口H4cの底面に露出する層間絶縁膜12を除去することにより、図18に示すように、コンタクトホールH4を完成させる。ここでは、シリコン窒化膜からなるライナー絶縁膜22をマスクとするSAC法によってシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜12をエッチングすることにより、開口H4cを層間絶縁膜12内に延長している。コンタクトホールH4の側面は、ライナー絶縁膜22及び層間絶縁膜12,23と、コンタクトホールH4の位置によっては埋込絶縁膜13とで構成される。また、コンタクトホールH4の底面には、不純物拡散層6と素子分離用絶縁膜5とが露出する。このエッチングは、開口H4aの底面に露出する層間絶縁膜23を除去したときと同じ条件の下で行うことが好適である。その場合、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜の選択比は、上述したように20となる。
上記の条件で膜厚50nmのシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜12を除去すると、2.5nm分のシリコン窒化膜がエッチングされる。したがって、残厚2.5nmのマスク膜51は完全に除去されるので、コンタクトホールH4の形成領域以外の領域では、図18(a)に示すように、ライナー絶縁膜22と層間絶縁膜23とが露出する。また、部分ライナー絶縁膜22ac,22aeそれぞれの位置がさらに2.5nmずつ下降する。このエッチングによっても、ライナー絶縁膜22の膜厚(10nm)がサイドウォール絶縁膜21の膜厚(5nm)より大きいことから、サイドウォール絶縁膜21がコンタクトホールH4内に露出することはない。
ここで、もし仮にサイドウォール絶縁膜21の上端がより高い位置にあるとすると、上記のようにエッチングを進めた結果、サイドウォール絶縁膜21がコンタクトホールH4内に露出してしまうおそれがある。以下、図20を参照しながら詳しく説明する。
図20に示した例では、図20(a)に示すように、サイドウォール絶縁膜21の上端21aがマスク膜20の上面と同じ高さに位置している。したがって、マスク膜20の上面からサイドウォール絶縁膜21の上端21aまでの距離Z1は0nmである。また、部分ライナー絶縁膜22aeに相当する傾斜部は形成されない。
この場合において、上記と同様のエッチングを進めることにより開口H4a,H4b,H4c及びコンタクトホールH4を順次形成していくと、図20(c)(d)の領域Xに示すように、サイドウォール絶縁膜21の表面に形成されたライナー絶縁膜22の一部が極めて薄い状態となる。したがって、ほんの少し開口H4aの位置がずれただけで開口内にサイドウォール絶縁膜21が露出してしまう。コンタクトホールH4の形成ではシリコン酸化膜に対する選択比の大きいエッチングを用いるので、露出したサイドウォール絶縁膜21が大きく削られてしまい、半導体装置1の品質を保つことが困難になる。具体的には、サイドウォール絶縁膜21が削られることによって生ずる凹部に容量コンタクトプラグCCの構成材料が入り込むことにより、ビット線BLと容量コンタクトプラグCC、或いは、x方向に隣接する容量コンタクトプラグCC同士がショートするという事態が発生するおそれが高まる。本実施の形態では、図12に示したように、サイドウォール絶縁膜21の上端21aをマスク膜20の上面からある程度離している(具体的には、距離Z1を20nmとしている)ので、エッチング中にライナー絶縁膜22の一部が極めて薄い状態となってしまうことが回避される。したがって、上記のようなショートの発生が回避されるので、半導体装置1の品質を保つことが可能となっている。
半導体装置1の製造方法の説明に戻る。コンタクトホールH4を形成したら、熱CVD法により膜厚5nmのシリコン窒化膜を成膜し、さらにエッチバックを行うことで、図19に示すように、コンタクトホールH4の内側面を覆うように、y方向の膜厚Y30が5nmであるサイドウォール絶縁膜30を形成する。続いて、熱CVD法により、コンタクトホールH4の内側にリンを含有したシリコン膜を堆積させる。そして、このシリコン膜をエッチバックすることにより、コンタクトホールH4の底部だけに、このシリコン膜からなる下部コンタクトプラグ31を残存させる。この工程で、コンタクトホールH4の底面に露出している不純物拡散層6内にリンが拡散し、上面で下部コンタクトプラグ31の下面と接触する不純物拡散層8(不純物拡散層8,8)が形成される。不純物拡散層8,8は、上述したように、セルトランジスタTr,Trそれぞれの他方の被制御電極(ソース又はドレイン)として機能する。
続いて、スパッタ法により下部コンタクトプラグ31の上面にコバルトシリサイド(CoSi)からなる介在層(図示せず)を形成した後、CVD法によりコンタクトホールH4内を充填する膜厚でタングステン膜を成膜し、CMP法により層間絶縁膜23及びライナー絶縁膜22の上面が露出するまで平坦化を行うことにより、コンタクトホールH4内に上部コンタクトプラグ32を埋め込む。これにより、下部コンタクトプラグ31と上部コンタクトプラグ32の積層膜によって構成される容量コンタクトプラグCCが形成される。この後、図1に示したように、記憶素子SN及び金属配線47を形成し、さらに保護膜48を形成することにより、半導体装置1が完成する。
以上説明したように、本実施の形態による半導体装置1の製造方法によれば、ビット線BLと容量コンタクトプラグCCの間に、相対的に小さな比誘電率を有するサイドウォール絶縁膜21を介在させることが可能になる。したがって、上述したように、微細化が進展した半導体装置1において、横方向に延在するビット線BLと縦方向に延在する容量コンタクトプラグCCの間に生ずる寄生容量を小さくすることが可能になる。
ここで、寄生容量の低下について、具体的な数値を挙げて説明する。
半導体装置1では、図2に示すように、隣接するビット線BLと容量コンタクトプラグCCの間は、膜厚Y21(=5nm)のサイドウォール絶縁膜21と、膜厚Y22af(=10nm)のライナー絶縁膜22と、膜厚Y30(=5nm)のサイドウォール絶縁膜30とによって絶縁される。したがって、シリコン酸化膜の比誘電率εsioを3.9、シリコン窒化膜の比誘電率εsinを7.0、真空誘電率をεとすると、隣接するビット線BLと容量コンタクトプラグCCの間の単位面積当りにおける寄生容量Cb1は、次の式(1)に示すように0.29εと算出される。
Cb1=1/(1/(εsin×ε/(Y30+Y22af))+1/(εsio×ε/Y21))=1/(1/(7.0×ε/(5+10))+1/(3.9×ε/5))≒0.29ε ・・・(1)
これに対し、もし仮に、サイドウォール絶縁膜30の部分がシリコン窒化膜であったとすると、隣接するビット線BLと容量コンタクトプラグCCの間の単位面積当りにおける寄生容量Cb2は、次の式(2)に示すように0.35εと算出される。
Cb2=1/(1/(εsin×ε/(Y30+Y22af+Y21))=7.0×ε/(5+10+5)=0.35ε ・・・(2)
以上の算出結果から明らかなように、寄生容量Cb1は寄生容量Cb2に比べて17%小さな値となっている。したがって、本実施の形態による半導体装置1によれば、隣接するビット線BLと容量コンタクトプラグCCの間の寄生容量を17%低減することが可能になっていると言える。
なお、寄生容量の具体的な低減量は、サイドウォール絶縁膜30の膜厚Y30、ライナー絶縁膜22の膜厚Y22af、及びサイドウォール絶縁膜21の膜厚Y21によって変動する。いずれにしても、本実施の形態による半導体装置1では、サイドウォール絶縁膜30をシリコン窒化膜より比誘電率が小さいシリコン酸化膜で構成しているので、すべてシリコン窒化膜で構成する従来技術に比べ、寄生容量を低減させることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態による半導体装置1について、図21を参照しながら説明する。本実施の形態による半導体装置1は、サイドウォール絶縁膜30に代え、シリコン窒化膜であるサイドウォール絶縁膜35と、シリコン酸化膜であるサイドウォール絶縁膜36との積層膜を用いる点で第1の実施の形態による半導体装置1と異なり、その他の点では、第1の実施の形態による半導体装置1と同様である。したがって、第1の実施の形態による半導体装置1と同一の構成には同一の符号を付し、以下では、第1の実施の形態による半導体装置1との相違点に着目して説明する。
本実施の形態では、コンタクトホールH4を設けた後、まず熱CVD法により膜厚3nmのシリコン窒化膜を成膜し、さらにエッチバックを行うことで、コンタクトホールH4の内側面を覆うように、y方向の膜厚が3nmであるサイドウォール絶縁膜35を形成する。続いて、膜厚2nmのシリコン酸化膜を成膜し、さらにエッチバックを行うことで、サイドウォール絶縁膜35の表面を覆うように、y方向の膜厚が2nmであるサイドウォール絶縁膜36を形成する。サイドウォール絶縁膜35,36の合計厚さは、第1の実施の形態におけるサイドウォール絶縁膜30と同じ5nmとなる。
本実施の形態による半導体装置1によれば、サイドウォール絶縁膜36を設けた分、第1の実施の形態による半導体装置1よりもさらに、ビット線BLと容量コンタクトプラグCCの間の寄生容量を低減することが可能になる。
なお、本実施の形態ではサイドウォール絶縁膜36をシリコン酸化膜(SiO)としたが、サイドウォール絶縁膜21と同様、シリコン酸化膜以外の低比誘電率の膜、例えばフッ素含有シリコン酸化膜(SiOF、比誘電率:約3.5)や炭素含有シリコン酸化膜(SiOC、比誘電率:3.0)などによりサイドウォール絶縁膜36を構成することも可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
1 半導体装置
2 半導体基板
3 犠牲膜
4 マスク膜
5 素子分離用絶縁膜
6〜8 不純物拡散層
10 ゲート絶縁膜
12,23,41,45,60 層間絶縁膜
13 埋込絶縁膜
20 マスク膜
21,30,35,36 サイドウォール絶縁膜
21a サイドウォール絶縁膜21の上端
22,22a〜22c ライナー絶縁膜
22aa〜22af 部分ライナー絶縁膜
31 下部コンタクトプラグ
32 上部コンタクトプラグ
40 ストッパー膜
42 下部電極
43 容量絶縁膜
44 上部電極
46 コンタクトプラグ
47 金属配線
48 保護膜
50,51 マスク膜
BL ビット線
BLC ビット線コンタクトプラグ
BLS ビット線構造体
BLSa〜BLSc ビット線構造体BLSの部分
CC 容量コンタクトプラグ
CCa〜CCc 容量コンタクトプラグCCの部分
H1 素子分離溝
H2 ゲート電極溝
H3 ビットコンタクト開口
H4 コンタクトホール
H4a〜H4c 開口
H5 シリンダーホール
K,K1〜K3 活性領域
SN 記憶素子
Tr セルトランジスタ
WL ワード線

Claims (20)

  1. 第1の平面に沿って延在するように形成される第1の配線と、
    前記第1の平面と交差する方向に延在するように形成される第2の配線と、
    前記第1の配線と前記第2の配線とを隔てるように配置される絶縁膜とを備え、
    前記絶縁膜は、
    相対的に小さな比誘電率を有し、かつ前記第1の配線の側面を覆う第1の絶縁膜と、
    相対的に大きな比誘電率を有し、かつ前記第1の絶縁膜を介して前記第1の配線の側面を覆う第2の絶縁膜とを含む
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1の絶縁膜はシリコン酸化膜であり、
    前記第2の絶縁膜はシリコン窒化膜である
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1の配線を覆う層間絶縁膜をさらに備え、
    前記第2の配線は、前記層間絶縁膜を貫通する貫通孔内に形成される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記貫通孔の内側面を覆う第3の絶縁膜をさらに備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記第3の絶縁膜はシリコン窒化膜である
    ことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記第3の絶縁膜を介して前記貫通孔の内側面を覆う第4の絶縁膜をさらに備える
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体装置。
  7. 前記第4の絶縁膜はシリコン酸化膜である
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 互いに平行に形成される複数の前記第1の配線を備え、
    前記第2の配線は、隣接する2本の前記第1の配線の間を通過するように形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記第1の平面は、半導体基板の主面と平行な平面であり、
    前記半導体装置は、
    それぞれ前記主面に埋め込まれた第1及び第2の不純物拡散層を有するセルトランジスタと、
    前記複数の第1の配線の上方に形成される記憶素子とをさらに備え、
    前記複数の第1の配線はそれぞれビット線であり、
    前記複数の第1の配線のうちのひとつは下面で前記第1の不純物拡散層と接触し、
    前記第2の配線は、前記第2の不純物拡散層と前記記憶素子とを接続するコンタクトプラグである
    ことを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. それぞれ半導体基板の主面と平行な第1の平面に沿って延在し、かつ互いに平行に形成される複数の第1の配線と、
    前記複数の第1の配線それぞれの上面を覆うマスク膜と、
    前記第1の平面と交差する方向に延在し、かつ隣接する2本の前記第1の配線の間を通過するように形成される第2の配線と、
    前記第1の配線と前記第2の配線とを隔てるように配置される絶縁膜とを備え、
    前記絶縁膜は、
    相対的に小さな比誘電率を有し、かつ前記第1の配線の側面を覆う第1の絶縁膜と、
    相対的に大きな比誘電率を有し、かつ前記第1の絶縁膜を介して前記第1の配線の側面を覆う第2の絶縁膜とを含み、
    前記第1の絶縁膜は、上端が前記マスク膜の上面より低い場所に位置するよう形成される
    ことを特徴とする半導体装置。
  11. 前記第1の絶縁膜はシリコン酸化膜であり、
    前記第2の絶縁膜はシリコン窒化膜である
    ことを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  12. それぞれ前記主面に埋め込まれた第1及び第2の不純物拡散層を有するセルトランジスタと、
    前記複数の第1の配線の上方に形成される記憶素子とをさらに備え、
    前記複数の第1の配線はそれぞれビット線であり、
    前記複数の第1の配線のうちのひとつは下面で前記第1の不純物拡散層と接触し、
    前記第2の配線は、前記不純物拡散層と前記記憶素子とを接続するコンタクトプラグである
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載の半導体装置。
  13. 半導体基板の主面に埋め込まれることにより、該主面と平行な第1の方向に並ぶ複数の活性領域を該主面に区画する素子分離用絶縁膜と、
    前記複数の活性領域のそれぞれを前記主面に平行かつ前記第1の方向と直交する第2の方向の一端側から順に第1乃至第3の活性領域に区分するように、それぞれ前記第1の方向に延在する2本の第4の配線と、
    前記複数の活性領域のそれぞれに対応して前記第1の方向に延在し、かつ下面で対応する前記第2の活性領域と電気的に接続する複数の第1の配線と、
    前記複数の活性領域のそれぞれに対応して隣接する2本の前記第1の配線の間を前記第1及び第2の方向と直交する第3の方向に延在し、かつ底面で対応する前記第1の活性領域と電気的に接続する複数の第2の配線と、
    前記複数の活性領域のそれぞれに対応して隣接する2本の前記第1の配線の間を前記第3の方向に延在し、かつ下面で対応する前記第3の活性領域と電気的に接続する複数の第3の配線と、
    前記複数の第1の配線と前記複数の第2及び第3の配線とを隔てるように配置される絶縁膜とを備え、
    前記絶縁膜は、
    相対的に小さな比誘電率を有し、かつ前記複数の第1の配線それぞれの側面を覆う第1の絶縁膜と、
    相対的に大きな比誘電率を有し、かつ前記第1の絶縁膜を介して前記複数の第1の配線それぞれの側面を覆う第2の絶縁膜とを含む
    ことを特徴とする半導体装置。
  14. 前記第1の絶縁膜はシリコン酸化膜であり、
    前記第2の絶縁膜はシリコン窒化膜である
    ことを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
  15. 前記複数の活性領域それぞれの前記第1乃至第3の活性領域には不純物拡散層が形成されており、
    前記複数の活性領域のそれぞれに対応して設けられ、対応する前記第1の活性領域に形成された前記不純物拡散層を一方の被制御電極とし、対応する前記第2の活性領域に形成された前記不純物拡散層を他方の被制御電極とし、対応する前記第1の活性領域と対応する前記第2の活性領域の間に位置する前記第4の配線を制御電極とする複数の第1のセルトランジスタと、
    前記複数の活性領域のそれぞれに対応して設けられ、対応する前記第3の活性領域に形成された前記不純物拡散層を一方の被制御電極とし、対応する前記第2の活性領域に形成された前記不純物拡散層を他方の被制御電極とし、対応する前記第3の活性領域と対応する前記第2の活性領域の間に位置する前記第4の配線を制御電極とする複数の第2のセルトランジスタと、
    前記複数の活性領域のそれぞれに対応して設けられ、下面で対応する前記第2の配線に接続される第1の記憶素子と、
    前記複数の活性領域のそれぞれに対応して設けられ、下面で対応する前記第3の配線に接続される第2の記憶素子と
    をさらに備えることを特徴とする請求項13又は14に記載の半導体装置。
  16. 上面がマスク膜で覆われた第1の配線を形成する工程と、
    相対的に小さな比誘電率を有する第1の絶縁膜を成膜してエッチバックすることにより、前記マスク膜の側面の一部及び前記第1の配線の側面を前記第1の絶縁膜で覆う工程と、
    前記第1の絶縁膜を形成した後、相対的に大きな比誘電率を有する第2の絶縁膜を成膜してエッチバックすることにより、前記第1の絶縁膜の露出面を前記第2の絶縁膜で覆う工程と、
    前記第1の配線並びに前記第1及び第2の絶縁膜を含んでなる配線構造体の間の領域を埋める膜厚で層間絶縁膜を形成し、該配線構造体の上面が露出するまで該層間絶縁膜の上面を平坦化する工程と、
    前記層間絶縁膜に第1の貫通孔を設ける工程と、
    前記第1の貫通孔内に導電膜を埋め込むことにより、前記第1及び第2の絶縁膜によって前記第1の配線と隔てられた第2の配線を形成する工程と
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 前記第1の絶縁膜はシリコン酸化膜であり、
    前記第2の絶縁膜はシリコン窒化膜である
    ことを特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 半導体基板の主面に素子分離用絶縁膜を埋め込むことにより、該主面に活性領域を区画する工程と、
    前記主面に互いに平行な2本の第4の配線を埋め込むことにより、前記活性領域を第1乃至第3の活性領域に区分する工程と、
    前記主面に不純物を注入することにより、前記第1乃至第3の活性領域それぞれに不純物拡散層を形成する工程とをさらに備え、
    前記第1の配線は、下面で前記第2の活性領域に形成された前記不純物拡散層と電気的に接続するように形成され、
    前記第1の貫通孔は、底面に前記第1の活性領域が露出するように形成され、それによって前記第2の配線は、下面で前記第1の活性領域に形成された前記不純物拡散層と電気的に接続する
    ことを特徴とする請求項16又は17に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記層間絶縁膜に第2の貫通孔を設ける工程と、
    前記第2の貫通孔内に導電膜を埋め込むことにより、前記第1及び第2の絶縁膜によって前記第1の配線と隔てられた第3の配線を形成する工程とをさらに備え、
    前記第2の貫通孔は、底面に前記第3の活性領域が露出するように形成され、それによって前記第3の配線は、下面で前記第3の活性領域に形成された前記不純物拡散層と電気的に接続する
    ことを特徴とする請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記第1の配線を形成する工程では、互いに平行になるよう複数の前記第1の配線を形成し、
    前記第1の貫通孔は、隣接する2本の前記第1の配線の間を通過するように形成される
    ことを特徴とする請求項16乃至19のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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