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JP2015201529A - 加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】分割予定ラインに凹部が配置されている場合にも、デブリを発生させることなく適切な改質層を形成できる被加工物の加工方法を提供する。【解決手段】被加工物(11)の裏面(11b)側から被加工物に対して透過性を有する波長のレーザービーム(L1)の集光点(P1)を凹部(21)の底部よりも被加工物の表面(11a)側の第一位置に位置付け、分割予定ラインに沿ってレーザービームを照射して第一改質層(23)を形成する第一レーザービーム照射ステップと、被加工物の裏面側からレーザービーム(L2)の集光点(P2)を凹部の底部よりも被加工物の裏面側の第二位置に位置付け、分割予定ラインに沿ってレーザービームを照射して第二改質層(25)を形成する第二レーザービーム照射ステップと、を備え、第一レーザービーム照射ステップでは、分割予定ライン(17)上の凹部においてレーザービームの照射を停止する構成とした。【選択図】図4

Description

本発明は、半導体ウェーハ等の板状の被加工物にレーザービームを照射して、分割の起点となる改質層を形成する加工方法に関する。
半導体ウェーハに代表される板状の被加工物を複数のチップへと分割するために、被加工物の内部にレーザービームを集光して、分割の起点となる改質層を形成する加工方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この加工方法では、被加工物に吸収され難い波長のレーザービームを、被加工物の内部に集光しながら分割予定ライン(ストリート)に沿って照射し、改質層を形成する。改質層の形成後に外力を加えることで、被加工物を分割予定ラインに沿って分割できる。
特開2002−192370号公報
ところで、被加工物の表面側にMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等の構造体を設ける場合には、当該構造体を構成する凹部(溝や細孔等)の一部を分割予定ラインと重なる領域に配置することがある。
このような被加工物に改質層を形成するため、凹部と同程度の深さに集光点を位置付けてレーザービームを照射すると、凹部の近傍で被加工物はアブレーションし、表面側にデブリが発生してしまう。また、この場合、凹部の近傍に適切な改質層を形成できないので、被加工物が分割不良となる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、分割予定ラインに凹部が配置されている場合にも、デブリを発生させることなく適切な改質層を形成できる被加工物の加工方法を提供することである。
本発明によれば、複数の分割予定ラインを有した被加工物に対して透過性を有する波長のレーザービームを照射して被加工物を加工する加工方法であって、被加工物の表面には、該分割予定ライン上において局所的に凹部が形成されており、被加工物の裏面側から被加工物に対して透過性を有する波長の該レーザービームの集光点を該凹部の底部よりも被加工物の表面側の第一位置に位置付け、該分割予定ラインに沿って該レーザービームを照射して第一改質層を形成する第一レーザービーム照射ステップと、該第一レーザービーム照射ステップを実施した後、被加工物の裏面側から該レーザービームの集光点を該凹部の該底部よりも被加工物の裏面側の第二位置に位置付け、該分割予定ラインに沿って該レーザービームを照射して第二改質層を形成する第二レーザービーム照射ステップと、を備え、該第一レーザービーム照射ステップでは、該分割予定ライン上の該凹部において該レーザービームの照射を停止することを特徴とする加工方法が提供される。
本発明において、該第一レーザービーム照射ステップを実施する前に、被加工物の裏面にエキスパンドシートを貼着するエキスパンドシート貼着ステップと、該第二レーザービーム照射ステップを実施した後、該エキスパンドシートを拡張することで被加工物に外力を付与して被加工物を該分割予定ラインに沿って分割する分割ステップと、を備えることが好ましい。
本発明の加工方法は、凹部の底部よりも被加工物の表面側に集光点を位置付けてレーザービームを照射する第一レーザービーム照射ステップにおいて、凹部にレーザービームを照射しないので、分割予定ラインに形成された凹部の近傍で被加工物がアブレーションすることはない。
また、分割に適した改質層を凹部の近傍に形成できる。このように、本発明によれば、分割予定ラインに凹部が配置されている場合にも、デブリを発生させることなく適切な改質層を形成可能な被加工物の加工方法を提供できる。
被加工物を模式的に示す斜視図である。 図2(A)は、被加工物の表面側を模式的に示す平面図であり、図2(B)は、被加工物を模式的に示す断面図である。 エキスパンドシート貼着ステップを実施した後の被加工物を模式的に示す斜視図である。 図4(A)は、第一レーザービーム照射ステップを模式的に示す断面図であり、図4(B)は、第二レーザービーム照射ステップを模式的に示す断面図である。 図5(A)及び図5(B)は、分割ステップを模式的に示す一部断面側面図である。
添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る加工方法は、エキスパンドシート貼着ステップ(図3参照)、第一レーザービーム照射ステップ(図4(A)参照)、第二レーザービーム照射ステップ(図4(B)参照)、及び分割ステップ(図5参照)を含む。
エキスパンドシート貼着ステップでは、表面側の分割予定ライン(ストリート)に凹部が形成された被加工物の裏面側にエキスパンドシートを貼着する。第一レーザービーム照射ステップでは、被加工物の裏面側から、凹部の底(底部)より被加工物の表面側に集光点を位置付けてレーザービームを照射し、第一改質層を形成する。この時、凹部にはレーザービームを照射しない。
第二レーザービーム照射ステップでは、被加工物の裏面側から、凹部の底より被加工物の裏面側に集光点を位置付けてレーザービームを照射し、第二改質層を形成する。分割ステップでは、エキスパンドシートを拡張して外力を付与し、分割予定ラインに沿って被加工物を分割する。以下、本実施の形態に係る加工方法について詳述する。
図1は、本実施の形態で加工される被加工物を模式的に示す斜視図である。図1に示すように、被加工物11は、例えば、円盤状(板状)の半導体ウェーハであり、表面11aは、中央のデバイス領域13と、デバイス領域13を囲む外周余剰領域15とに分けられる。
デバイス領域13は、格子状に配列された分割予定ライン(ストリート)17でさらに複数の領域に区画されており、各領域にはMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等のデバイス19が形成されている。被加工物11の外周11cは面取り加工されており、断面形状は円弧状である。
図2(A)は、被加工物11の表面11a側を模式的に示す平面図であり、図2(B)は、被加工物11を模式的に示す断面図である。なお、図2(B)では、図2(A)のAA断面を示している。図2(A)及び図2(B)に示すように、デバイス19は、複数の凹部21を含んでいる。各凹部21は、第1の方向に伸びる分割予定ライン17aと平行な溝状に形成されている。
また、各凹部21は、第2の方向に伸びる分割予定ライン17bを挟んで隣接する2個のデバイス19に跨って形成されており、各凹部21の一部は、分割予定ライン17b上に位置付けられている。すなわち、分割予定ライン17b上には、局所的に凹部21が形成されている。なお、本実施の形態では、溝状の凹部21を例示しているが、凹部21の形状は孔状(細孔状)等でも良い。
本実施の形態の被加工物の加工方法では、まず、上述した被加工物11の裏面11b側にエキスパンドシートを貼着するエキスパンドシート貼着ステップを実施する。図3は、エキスパンドシート貼着ステップを実施した後の被加工物11を模式的に示す斜視図である。
図3に示すように、エキスパンドシート貼着ステップでは、被加工物11の裏面11bにエキスパンドシート31の接着面を当接させて、被加工物11にエキスパンドシート31を貼着する。また、エキスパンドシート31の外周部分には、環状のフレーム33を固定しておく。
エキスパンドシート貼着ステップを実施した後には、凹部21の底(底部)より表面11a側の第一位置に改質層(第一改質層)を形成する第一レーザービーム照射ステップを実施する。図4(A)は、第一レーザービーム照射ステップを模式的に示す断面図である。
第一レーザービーム照射ステップは、図4(A)に示すレーザー加工装置2で実施される。レーザー加工装置2は、被加工物11を保持する保持テーブル(不図示)を備えている。保持テーブルの周囲には、環状のフレーム33を挟持固定するクランプ(不図示)が設置されている。
保持テーブルは、モータ等の回転駆動源(不図示)と連結されており、鉛直軸の周りに回転する。また、保持テーブルの下方には、移動機構(不図示)が設けられており、保持テーブルは、この移動機構で水平方向に移動する。
保持テーブルの上方には、レーザー加工ヘッド4が配置されている。レーザー加工ヘッド4は、レーザー発振器(不図示)で発振されたレーザービームL1を、保持テーブルに保持された被加工物11の内部に集光させる。
第一レーザービーム照射ステップでは、保持テーブルに被加工物11の表面11a側を保持させる。次に、保持テーブルを移動、回転させて、レーザー加工ヘッド4を加工対象の分割予定ライン17aに位置合わせする。
位置合わせの後には、エキスパンドシート31を介して被加工物11の裏面11b側にレーザービームL1を照射し、保持テーブル及びレーザー加工ヘッド4を加工対象の分割予定ライン17aと平行な方向に相対移動(加工送り)させる。
レーザービームL1の波長は、被加工物11に吸収され難い波長(透過性を有する波長)とする。例えば、被加工物11がシリコンウェーハの場合、YAG又はYVO4パルスレーザー発振器をレーザー発振器として用い、1064nmの波長のレーザービームL1を照射すると良い。
また、レーザービームL1の集光点P1は、表面11aからの距離がd1となる第一位置に位置付けられる。この第一位置は、凹部21の底(底部)より表面11a側に位置し、d1は、凹部21の深さより小さな値をとる。
このようなレーザービームL1を被加工物11に照射すると、集光点P1の近傍は多光子吸収で改質される。そのため、レーザービームL1を、上述のように相対移動させながら照射することで、加工対象の分割予定ライン17aに沿う改質層(第一改質層)23を形成できる。
加工対象の分割予定ライン17aに沿う改質層23を形成した後には、レーザービームL1の照射を停止して、保持テーブルとレーザー加工ヘッド4とを加工対象の分割予定ライン17aと垂直な方向に相対移動(割り出し送り)させる。これにより、レーザー加工ヘッド4は、隣接する分割予定ライン17aに位置合わせされる。
位置合わせの後には、隣接する分割予定ライン17aに沿って同様の改質層23を形成する。この動作を繰り返し、第1の方向に伸びる全ての分割予定ライン17aに沿って改質層23を形成した後には、保持テーブルを鉛直軸の周りに回転させて、第2の方向に伸びる分割予定ライン17bにレーザー加工ヘッド4を位置合わせする。そして、この分割予定ライン17bに沿う改質層23を形成する。
分割予定ライン17bに沿う改質層23を形成する際の加工の条件、手順等は、分割予定ライン17aに沿う改質層23を形成する場合と略同じである。ただし、図4(A)に示すように、分割予定ライン17b上には凹部21が形成されているので、全く同じ条件、手順等でレーザービームL1を照射すると、凹部21の近傍において被加工物11はアブレーションする。また、凹部21の近傍に適切な改質層23を形成できない。
そこで、本実施の形態の加工方法では、レーザー加工ヘッド4が凹部21の上方を通過する期間において、レーザービームL1の照射を停止する。すなわち、凹部21にはレーザービームL1を照射しない。
これにより、凹部21の近傍において、被加工物11のアブレーションを防止できる。また、被加工物11の分割に適した改質層23を、凹部21の近傍に形成できる。全ての分割予定ライン17bに沿って改質層23が形成されると、第一レーザービーム照射ステップは終了する。
第一レーザービーム照射ステップを実施した後には、凹部21の底より裏面11b側の第二位置に改質層(第二改質層)を形成する第二レーザービーム照射ステップを実施する。図4(B)は、第二レーザービーム照射ステップを模式的に示す断面図である。
図4(B)に示すように、第二レーザービーム照射ステップは、第一レーザービーム照射ステップと同じレーザー加工装置2で実施される。第一レーザービーム照射ステップでは、まず、保持テーブルを移動、回転させて、レーザー加工ヘッド4を加工対象の分割予定ライン17aに位置合わせする。
位置合わせの後には、エキスパンドシート31を介して被加工物11の裏面11b側にレーザービームL2を照射し、保持テーブル及びレーザー加工ヘッド4を加工対象の分割予定ライン17aと平行な方向に相対移動(加工送り)させる。
レーザービームL2の集光点P2は、表面11aからの距離がd2となる第二位置に位置付けられる。この第二位置は、凹部21の底より裏面11b側に位置し、d2は、凹部21の深さより大きな値をとる。なお、レーザービームL2の波長は、レーザービームL1と同じで良い。
このようなレーザービームL2を被加工物11に照射すると、集光点P2の近傍は多光子吸収で改質される。そのため、レーザービームL2を、上述のように相対移動させながら照射することで、加工対象の分割予定ライン17aに沿う改質層(第二改質層)25を形成できる。
加工対象の分割予定ライン17aに沿う改質層25を形成した後には、レーザービームL2の照射を停止して、保持テーブルとレーザー加工ヘッド4とを加工対象の分割予定ライン17aと垂直な方向に相対移動(割り出し送り)させる。これにより、レーザー加工ヘッド4は、隣接する分割予定ライン17aに位置合わせされる。
位置合わせの後には、隣接する分割予定ライン17aに沿って同様の改質層25を形成する。この動作を繰り返し、第1の方向に伸びる全ての分割予定ライン17aに沿って改質層25を形成した後には、保持テーブルを鉛直軸の周りに回転させて、第2の方向に伸びる分割予定ライン17bにレーザー加工ヘッド4を位置合わせする。そして、この分割予定ライン17bに沿う改質層25を形成する。
分割予定ライン17bに沿う改質層25を形成する際の加工の条件、手順等は、分割予定ライン17aに沿う改質層25を形成する場合と同じで良い。全ての分割予定ライン17bに沿って改質層25が形成されると、第二レーザービーム照射ステップは終了する。
第二レーザービーム照射ステップを実施した後には、裏面11b側に貼着されたエキスパンドシート31を拡張して被加工物11を分割する分割ステップを実施する。図5(A)及び図5(B)は、分割ステップを模式的に示す一部断面側面図である。
図5(A)に示すように、分割ステップは、エキスパンド装置10で実施される。エキスパンド装置10は、被加工物11を支持する被加工物支持機構12と、被加工物11の裏面11b側に貼着されたエキスパンドシート31を拡張する円筒状の拡張ドラム14とを備えている。拡張ドラム14の内径は、被加工物11の径より大きく、拡張ドラムの外径は、フレーム33の内径より小さい。
被加工物支持機構12は、フレーム33を支持する環状のフレーム支持テーブル16を含む。このフレーム支持テーブル16の上面は、フレーム33を載置する載置面となっている。フレーム支持テーブル16の外周部分には、フレーム33を挟持固定する複数のクランプ18が設けられている。
被加工物支持機構12の下方には、昇降機構20が設けられている。昇降機構20は、基台(不図示)に固定されたシリンダケース22と、シリンダケース22に挿通されたピストンロッド24とを備えている。ピストンロッド24の上端部には、フレーム支持テーブル16が固定されている。
この昇降機構20は、フレーム支持テーブル16の上面(載置面)を、拡張ドラム14の上端と略等しい高さの基準位置と、拡張ドラム14の上端より下方の拡張位置との間で移動させるように、被加工物支持機構12を昇降させる。
分割ステップでは、まず、図5(A)に示すように、基準位置に位置付けられたフレーム支持テーブル16の上面に被加工物11を保持したフレーム33を載置し、クランプ18でフレーム33を挟持固定する。これにより、拡張ドラム14の上端は、被加工物11の外周とフレーム33の内周との間に位置するエキスパンドシート31に接触する。
次に、昇降機構20で被加工物支持機構12を下降させ、図5(B)に示すように、フレーム支持テーブル16の上面を拡張ドラム14の上端より下方の拡張位置に位置付ける。その結果、拡張ドラム14はフレーム支持テーブル16に対して相対的に上昇し、エキスパンドシート31は拡張ドラム14で押し上げられて拡張する。
上述のように、被加工物11には、破断の起点となる改質層23,25が分割予定ライン17に沿って形成されている。そのため、エキスパンドシート33を拡張して外力を付与すると、被加工物11は、改質層23,25を起点に複数のチップに分割される。
以上のように、本実施の形態の加工方法は、凹部21の底(底部)よりも被加工物11の表面11a側に集光点P1を位置付けてレーザービームL1を照射する第一レーザービーム照射ステップにおいて、凹部21にレーザービームL1を照射しないので、分割予定ライン17bに形成された凹部21の近傍で被加工物11がアブレーションすることはない。
また、分割に適した改質層(第一改質層)23を凹部21の近傍に形成できる。このように、本実施の形態の加工方法によれば、分割予定ライン17に凹部21が配置されている場合にも、デブリを発生させることなく適切な改質層23を形成可能な被加工物11の加工方法を提供できる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施の形態の被加工物11には、第2の方向に伸びる分割予定ライン17b上に凹部21が形成されているが、凹部21は、第1の方向に伸びる分割予定ライン17a上に形成されても良い。
また、上記実施の形態では、第一レーザービーム照射ステップ及び第二レーザービーム照射ステップにおいて、第1の方向に伸びる分割予定ライン17aに改質層23,25を形成した後に、第2の方向に伸びる分割予定ライン17bに改質層23,25を形成しているが、本発明はこれに限定されない。第2の方向に伸びる分割予定ライン17bに改質層23,25を形成した後に、第1の方向に伸びる分割予定ライン17aに改質層23,25を形成しても良い。
さらに、上記実施の形態では、エキスパンドシート31を拡張して外力を付与し、被加工物11を複数のチップに分割しているが、他の方法で被加工物11に外力を付与して分割することもできる。その場合、エキスパンドシート貼着ステップ、及び分割ステップを省略、変更できる。
例えば、エキスパンドシート貼着ステップを実施せずに、第一レーザービーム照射ステップ及び第二レーザービーム照射ステップを実施して、その後、被加工物11の裏面11b側を研削する研削ステップを実施することもできる。この場合、研削ステップで被加工物11を薄く加工するとともに、外力を付与して被加工物11を複数のチップに分割できる。また、この場合、第一レーザービーム照射ステップ及び第二レーザービーム照射ステップを実施する前後で、被加工物11の表面11a側にテープを貼着しておけば、分割後のチップを容易にハンドリングできる。
その他、上記実施の形態に係る構成、方法などは、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
11 被加工物
11a 表面
11b 裏面
11c 外周
13 デバイス領域
15 外周余剰領域
17,17a,17b 分割予定ライン(ストリート)
19 デバイス
21 凹部
23 改質層(第一改質層)
25 改質層(第二改質層)
31 エキスパンドシート
33 フレーム
2 レーザー加工装置
4 レーザー加工ヘッド
10 エキスパンド装置
12 被加工物支持機構
14 拡張ドラム
16 フレーム支持テーブル
18 クランプ
20 昇降機構
22 シリンダケース
24 ピストンロッド
L1,L2 レーザービーム
P1,P2 集光点

Claims (2)

  1. 複数の分割予定ラインを有した被加工物に対して透過性を有する波長のレーザービームを照射して被加工物を加工する加工方法であって、
    被加工物の表面には、該分割予定ライン上において局所的に凹部が形成されており、
    被加工物の裏面側から被加工物に対して透過性を有する波長の該レーザービームの集光点を該凹部の底部よりも被加工物の表面側の第一位置に位置付け、該分割予定ラインに沿って該レーザービームを照射して第一改質層を形成する第一レーザービーム照射ステップと、
    該第一レーザービーム照射ステップを実施した後、被加工物の裏面側から該レーザービームの集光点を該凹部の該底部よりも被加工物の裏面側の第二位置に位置付け、該分割予定ラインに沿って該レーザービームを照射して第二改質層を形成する第二レーザービーム照射ステップと、を備え、
    該第一レーザービーム照射ステップでは、該分割予定ライン上の該凹部において該レーザービームの照射を停止することを特徴とする加工方法。
  2. 該第一レーザービーム照射ステップを実施する前に、被加工物の裏面にエキスパンドシートを貼着するエキスパンドシート貼着ステップと、
    該第二レーザービーム照射ステップを実施した後、該エキスパンドシートを拡張することで被加工物に外力を付与して被加工物を該分割予定ラインに沿って分割する分割ステップと、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の加工方法。
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