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JP2015126340A - 画像処理方法並びに画像投影装置 - Google Patents

画像処理方法並びに画像投影装置 Download PDF

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JP2015126340A JP2013268761A JP2013268761A JP2015126340A JP 2015126340 A JP2015126340 A JP 2015126340A JP 2013268761 A JP2013268761 A JP 2013268761A JP 2013268761 A JP2013268761 A JP 2013268761A JP 2015126340 A JP2015126340 A JP 2015126340A
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Naoki Kobayashi
小林  直樹
洋祐 加治
Yosuke Kaji
洋祐 加治
高橋 巨成
Naomasa Takahashi
巨成 高橋
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Hisafumi Norizuki
尚史 法月
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Abstract

【課題】提示画像が最大面積となるように投影画像の幾何歪みを補正する。
【解決手段】境界条件計算部は、矩形の対角線と歪み四角形の辺nとの交点のうち中心位置(x,y)までの距離が短くなるものをzとしたときに、(x,y,z)が満たす関係式に基づいて、辺nについての境界条件(n)を計算する。解候補計算部は、歪み四角形の各辺について、辺n以外のすべての辺についての境界条件を満たす最大のzと、そのときの(x,y,)で辺nについての境界条件を満たすzとの小さい方を、解候補nとして計算する。最適解選択部は、最も大きいzを与える解候補を最適解として選択する。
【選択図】 図1

Description

本明細書で開示する技術は、メディアの再生画像やコンピューターの画面などをスクリーンに投影する画像を処理する画像処理方法並びに画像投影装置に係り、特に、スクリーンに投影された画像の幾何学歪みを補正する画像処理方法並びに画像投影装置に関する。
最近、テレビの受信画像やブルーレイなどメディアから再生した画像、パーソナル・コンピューター(PC)画面などを、投影型画像表示装置を用いて大画面スクリーンに投影して、複数人で観賞したりプレゼンテーションを行なったりする機会が増えてきている。また、手のひらに乗せて使用したり携帯機器経に搭載したりすることを意図した、小型の投影型画像表示装置(ピコ・プロジェクター)も出現している。
画像をスクリーンに投影する際、被投射体(スクリーン壁面など)に対し斜めから投影したために画像が台形に歪んでしまうなど、元の画像とは異なる形状に投影されるという幾何歪みの問題がある。投影画像の幾何歪みの自動補正機能は、スクリーンへテスト・パターンを投影し、スクリーン上に投影されたテスト・パターンの画像を内蔵カメラで撮像し、得られたスクリーンの4隅の位置とテスト・パターンの4隅の位置に基づいてスクリーンの3次元情報を得て、投影画像の幾何歪みを補正するものが一般的である(例えば、特許文献1を参照のこと)。投影画像が垂直方向に台形に歪んでいる場合には、表示画像を、スクリーン上の投影画像の幾何歪みと逆方向に故意に歪ませるように射影変換することによって、スクリーン上に投影される提示画像が本来の元画像の形状(例えば、四角形)と同じになるようにすることができる。
投影型画像表示装置がスクリーンに投影する補正前の歪み画像は、投影できる最大範囲に相当する。したがって、補正後にスクリーンに投影される提示画像を、補正前の歪み画像の内側に形成する必要がある。
例えば、投写画像の台形歪を補正したときの画像の輪郭に相当する補正枠画像信号を生成し、入力画像信号による投写画像上に補正枠画像信号による補正枠画像を表示することで、台形歪みを補正後の投写画像の大きさと補正前の投写画像の大きさを比較することができるようにしたプロジェクタについて提案がなされている(例えば、特許文献2を参照のこと)。
本明細書で開示する技術の目的は、スクリーンに投影された画像の幾何学歪みを好適に補正することができる、優れた画像処理方法並びに画像投影装置を提供することにある。
本願は、上記課題を参酌してなされたものであり、請求項1に記載の技術は、
投影型画像表示装置からスクリーンに投影される補正前の歪み画像を検出する検出ステップと、
前記歪み画像の内側で最大面積となる入力画像と同じ形状を探索する探索ステップと、
前記歪み画像が前記探索された最大面積の形状となるように前記入力画像を補正する補正ステップと、
を有する画像処理方法である。
本願の請求項2に記載の技術によれば、請求項1に記載の画像処理方法は、前記検出ステップでは、前記スクリーンに投影される補正前の歪み画像をカメラで撮影した画像、又は、前記投影型画像表示装置と前記スクリーンの3次元的な位置関係に基づいて、前記歪み画像を検出するように構成されている。
本願の請求項3に記載の技術によれば、請求項1に記載の画像処理方法は、前記検出ステップでは、前記スクリーンに投影される歪み四角形の位置及び大きさを検出し、前記探索ステップでは、入力画像と同じアスペクト比で最大面積となる矩形を前記歪み四角形の内側で探索するように構成されている。
本願の請求項4に記載の技術によれば、請求項3に記載の画像処理方法は、前記探索ステップでは、前記歪み四角形の辺までの対角線の方向の距離の最小値が最大となる中心位置を探索し、その中心位置で前記歪み四角形に内接する最大の前記アスペクト比の矩形を最大面積の矩形に決定するように構成されている。
本願の請求項5に記載の技術によれば、請求項4に記載の画像処理方法は、前記探索ステップでは、前記中心位置を探索するための境界条件を前記歪み四角形の各辺について計算し、すべての境界条件を満たし、前記歪み四角形の各辺までの対角線の方向の距離の最小値が最大となる中心位置を探索し、その中心位置で前記歪み四角形に内接する最大の前記アスペクト比の矩形を決定するように構成されている。
本願の請求項6に記載の技術によれば、請求項5に記載の画像処理方法は、前記探索ステップでは、歪み四角形の内側に任意に中心位置(x,y,0)が設定された前記矩形の対角線と辺nとの交点から中心位置(x,y,0)までの距離をz軸とした点(x,y,z)と辺nをともに含む3次元空間中の境界平面を表す方程式の形式で、辺nについての境界条件を計算するように構成されている。
本願の請求項7に記載の技術によれば、請求項6に記載の画像処理方法は、前記探索ステップでは、着目する辺以外の辺についてのすべての境界条件を満たす解候補を辺毎に計算し、各辺の解候補の中から最適解を選択するように構成されている。
本願の請求項8に記載の技術によれば、請求項7に記載の画像処理方法は、前記探索ステップでは、着目する辺以外のすべての辺についての境界条件を満たす最大のzと、そのときの(x,y)で着目する辺についての境界条件を満たすzのうち小さい方を、着目する辺についての解候補とするように構成されている。
本願の請求項9に記載の技術によれば、請求項8に記載の画像処理方法は、前記探索ステップでは、着目する辺以外のすべての辺についての境界条件をそれぞれ表す3境界平面の交点のzを、着目する辺以外のすべての辺についての境界条件を満たす最大のzとして計算するように構成されている。
本願の請求項10に記載の技術によれば、請求項8又は9のいずれかに記載の画像処理方法は、前記探索ステップでは、辺毎に計算したすべての解候補の中で最も大きいzを与えるものを最適解として選択し、最適解に対応する(x,y)を中心位置とする前記歪み四角形に内接する最大の矩形を最大面積の矩形として求めるように構成されている。
また、本願の請求項11に記載の技術は、
入力画像を投影部と、
前記投影部表示装置からスクリーンに投影される補正前の歪み画像を検出する検出部と、
前記歪み画像の内側で最大面積となる前記入力画像と同じ形状を探索する探索部と、
前記歪み画像が前記探索された最大面積の形状となるように前記入力画像を補正する補正部と、
を具備する画像投影装置である。
本願の請求項12に記載の技術によれば、請求項11に記載の画像投影装置の前記検出部は、前記スクリーンに投影される歪み四角形の位置及び大きさを検出するように構成されている。また、前記探索部は、前記歪み四角形の4辺について境界条件を計算する境界条件計算部と、前記歪み四角形の各辺について、着目する辺以外のすべての辺の境界条件を満たす解候補を計算する解候補計算部と、前記歪み四角形の辺毎に算出された解候補の中から最適解を選択する最適解選択部を備えている。
本願の請求項13に記載の技術によれば、請求項12に記載の画像投影装置の前記境界条件計算部は、歪み四角形の内側に任意に中心位置(x,y,0)が設定された前記矩形の対角線と辺nとの交点から中心位置(x,y,0)までの距離をz軸とした点(x,y,z)と辺nをともに含む3次元空間中の境界平面を表す方程式の形式で、辺nについての境界条件を計算するように構成されている。
本願の請求項14に記載の技術によれば、請求項13に記載の画像投影装置の前記解候補計算部は、着目する辺以外のすべての辺についての境界条件を満たす最大のzと、そのときの(x,y)で着目する辺についての境界条件を満たすzとの小さい方を、着目する辺についての解候補とするように構成されている。
本願の請求項15に記載の技術によれば、請求項14に記載の画像投影装置の前記最適解選択部は、辺毎に計算したすべての解候補の中で最も大きいzを与えるものを最適解として選択し、最適解に対応する(x,y)を中心位置とする前記歪み四角形に内接する最大の矩形を最大面積の矩形として求めるように構成されている。
本明細書で開示する技術によれば、スクリーンに投影された画像の幾何学歪みを好適に補正することができる、優れた画像処理方法並びに画像投影装置を提供することができる。
本明細書で開示する技術によれば、補正後にスクリーンに投影される提示画像が最大面積となるように投影画像の幾何歪みを補正することができる、優れた画像処理方法並びに画像投影装置を提供することができる。したがって、本明細書で開示する技術によれば、画像投影装置が投影できる面積を有効に活用することができる。
なお、本明細書に記載された効果は、あくまでも例示であり、本発明の効果はこれに限定されるものではない。また、本発明が、上記の効果以外に、さらに付加的な効果を奏する場合もある。
本明細書で開示する技術のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
図1は、本明細書で開示する技術の一実施形態に係る投影型画像表示装置100の構成を模式的に示した図である。 図2は、投影部101の内部構成例を示した図である。 図3は、画像処理部102の内部構成例を示した図である。 図4は、補正量検出部105の内部構成例を示した図である。 図5は、歪み四角形501の内側で16:9矩形502を探索する方法を説明するための図である。 図6は、歪み四角形601の内側で16:9矩形602を探索する方法を説明するための図である。 図7は、歪み四角形701の内側で16:9矩形702を探索する方法を説明するための図である 図8は、歪み四角形の内側の最大の16:9矩形802が補正後投影画像となるように幾何学歪みを補正した様子を示した図である。 図9は、歪み四角形901の内側で決めた中心位置(x,y)で最大面積となる16:9矩形903を示した図である。 図10は、歪み四角形に内接する最大の16:9矩形を探索するための境界条件を計算する方法を説明するための図である。 図11は、歪み四角形に内接する最大の16:9矩形を探索するための境界条件を計算する方法を説明するための図である。 図12は、歪み四角形に内接する最大の16:9矩形を探索するための境界条件を計算する方法を説明するための図である。 図13は、歪み四角形1301の辺毎に計算された4つの解候補を例示した図である。 図14は、歪み四角形に内接する最大面積の16:9矩形を例示した図である。 図15は、歪み四角形に内接する最大面積の所定アスペクト比の矩形を探索するための処理手順を示したフローチャートである。 図16は、歪み四角形に内接する最大面積の所定アスペクト比の矩形を探索するための機能的構成を模式的に示した図である。
以下、図面を参照しながら本明細書で開示する技術の実施形態について詳細に説明する。
図1には、本明細書で開示する技術の一実施形態に係る投影型画像表示装置100の構成を模式的に示している。図示の投影型画像表示装置100は、投影部101と、画像処理部102と、画像入力部103と、カメラ部104と、補正量検出部105を備えている。以下、各部について説明する。
画像入力部103は、パーソナル・コンピューターやTV受像機、ブルーレイ・ディスク再生装置、ゲーム機(いずれも図示しない)などの投影画像の供給源から画像信号を入力する。
画像処理部102は、投影部101から投影出力する画像の処理を行なう。画像処理部102から出力される画像は、画像入力部103から供給される外部画像と、画像処理部102内で生成するテスト・パターンである。画像処理部102内では、補正量検出部105から供給される補正パラメーターに基づいて、投射画像の歪み補正も行なう。投影画像の歪みには、投影部101と被投射体との3次元的な位置関係に基づく台形歪みなどの幾何歪みの他、投影部101やカメラ部104の光学系に起因する光学歪みが含まれる。但し、以下では、補正の対象となる歪みは、幾何歪みに限定して説明する。
投影部101は、画像処理部102から出力される画像を、スクリーン(図示しない)などの被投射体に投影する。投影部101からスクリーンに対し斜め方向から投影すると、補正前の投影画像には台形歪みなどの幾何歪みが発生する。
カメラ部104は、投影部101からスクリーンに補正なしで投影されたテスト・パターンを撮影する。補正量検出部105は、カメラ104で撮影したテスト・パターン像を用いて、投影部101からの投影画像に含まれる幾何歪みを補正するための補正量を計算して、画像処理部102に出力する。出力画像に対して射影変換を行なうことにより幾何歪みを補正することができる。補正量検出部105は、補正量として、歪み画像を所望の提示画像に射影変換するための射影変換パラメーターを算出する。
カメラ部104は、投影部101の照射位置と異なる位置に配設され、撮像範囲が投影部101の照射範囲を極力包含するように光軸が設定されている。投影部101から特定のテスト・パターンを照射すると、カメラ部104で撮影する。そして、補正量検出部105は、撮影画像から、被投射体までの距離と方向を求め、射影変換パラメーターを計算して、画像処理部102に出力する。以降、画像処理部102では画像入力部103から入力されるすべてに画像を射影変換パラメーターで射影変換し、投影部101からは幾何歪みが補正された画像が照射される。
なお、補正の対象を幾何歪みに限定する場合、投影画像を撮影するカメラ部104は必須ではなく、投影部101による投影画像の位置や大きさを投影部101とスクリーンとの3次元的な位置関係などに基づいて測定できるその他の方法に置き換えることもできる。
図2には、投影部101の内部構成例を示している。図示の投影部101は、液晶パネル201と、照明光学部202と、液晶パネル駆動部204と、投影光学部203を備えている。
液晶パネル駆動部204は、画像処理部102から入力される画像信号に基づいて液晶パネル201を駆動して、その表示画面に投影画像やテスト・パターンを描画する。但し、テスト・パターンは歪み補正なしで描画され、入力画像は歪み補正した後に描画される。
照明光学部202は、液晶パネル201を背面から照射する。投影型画像表示装置100がピコ・プロジェクターの場合、照明光学部202の光源には例えばLED(Light Emitting Diode)やレーザーが用いられる。
投影光学部203は、液晶パネル201を透過した光を、スクリーン(図示しない)に拡大投影する。投影光学部203は、1枚又は2枚以上の光学レンズからなる。投影光学部203がレンズ歪みを持ち、投影画像には幾何歪みの他に光学歪みも生じることが想定されるが、以下では光学歪みを考慮せずに説明する。
投影部101からは、画像入力部103への入力画像、又は、投影型画像表示装置100内で発生したテスト・パターンが投影される。テスト・パターンは、歪み補正が施されない歪み画像としてスクリーンに投影され、入力画像は、歪み補正が施され、入力画像と同じ形状の提示画像としてスクリーンに投影される。
図3には、画像処理部102の内部構成例を示している。図示の画像処理部102は、画像書き込み読み出し制御部301と、フレーム・メモリー302と、画像補正部303と、画質調整部304と、テスト・パターン発生部305と、出力画像切り替え部305を備えている。
フレーム・メモリー302には、画像入力部103から供給される画像を記憶する。画像書き込み読み出し制御部301は、フレーム・メモリー302への画像フレームの書き込み及び読み出しを制御する。
画像補正部303は、補正量検出部105から受け取った射影変換パラメーターに基づいて、フレーム・メモリー302から読み出した画像に射影変換して、投影部101から被写体に投影した際に幾何歪みが解消するよう、補正を行なう。
画質調整部304は、歪み補正を行なった後の投影画像が所望の表示状態となるよう、輝度、コントラスト、同期、トラッキング、色の濃さ、色合いなどの画質調整を行なう。
テスト・パターン発生部305は、補正量検出部105で射影変換パラメーターを計算する際に用いるテスト・パターンを発生する。テスト・パターンは、一般に、被投射体であるスクリーン(図示しない)の3次元情報を得易い幾何学形状を持つ。
出力画像切り替え部306は、投影部101に出力する画像の切り替えを行なう。例えば、パーソナル・コンピューターやTV受像機、メディア再生装置、ゲーム機(いずれも図示しない)などの画像供給源からの入力画像をスクリーンに投影してプレゼンテーションなどを行なうときには、出力画像切り替え部306は、画質補正部304からの出力画像を投影部101に出力する。また、投影画像の幾何歪みを補正するための射影変換パラメーターを計算するときには、出力画像切り替え部306は、テスト・パターン発生部305で発生したテスト・パターンを投影部101に出力する。
図4には、補正量検出部105の内部構成例を示している。図示の補正量検出部105は、撮影画像書き込み読み出し制御部401と、撮影画像メモリー402と、特徴点計算部403と、射影変換パラメーター計算部404を備えている。
撮影画像メモリー402は、カメラ部104がスクリーン(図示しない)を撮影した撮影画像を記憶する。カメラ部104は、スクリーンに投影されたテスト・パターンの投影像を撮影する。
撮影画像書き込み読み出し制御部401は、撮影画像メモリー402への撮影画像の書き込み及び読み出しを制御する。
特徴点計算部403は、撮影画像メモリー402から読み出した撮影画像を使って、撮影画像に含まれるテスト・パターンの4隅などの特徴点の座標を求める。そして、射影変換パラメーター計算部404は、算出された特徴点の座標に基づいて、投影部101からスクリーンまでの距離と方向を求め、スクリーンに投影される画像の幾何歪みを補正するための射影変換パラメーターを計算する。後述する幾何歪みの補正を行なう場合には、特徴点計算部403は、スクリーンに投影された補正前の歪み四角形の4頂点を計算できればよい。
投影部101がスクリーンに投影する補正前の歪み画像は、通常は台形など歪んだ四角形(以下、「歪み四角形」とする)投影できる最大範囲に相当する。したがって、入力画像をスクリーンに投影する提示画像は、補正前の歪み画像の内側に形成する必要がある。例えば、入力画像がアスペクト比16:9の矩形(以下、「16:9矩形」とする)である場合、歪み四角形の内側で16:9矩形を探索して、歪み四角形がこの16:9矩形の提示画像となるように、入力画像を射影変換して幾何歪み補正する。
図5〜図7には、歪み四角形501、601、701の内側で16:9矩形502、602、702を探索する方法をそれぞれ例示している。
図5に示す例では、歪み四角形501の4辺の最も内側を制限として、最大の16:9矩形502を設定している。歪み四角形501の4辺の最も内側は、頂点を水平並びに垂直方向に横切る各2本の平行な線511と512、521と522で規定される、歪み四角形501に内接する最大面積の矩形である。
また、図6に示す例では、提示画像の中心を歪み四角形601の中心として、最大の16:9矩形602を設定している。歪み四角形601の中心は、対角線611、612の交点である。16:9矩形602はこの交点を中心として、歪み四角形601に内接する。
また、図7に示す例では、歪み四角形701の重心を中心として、最大の16:9矩形702を設定している。図示の例では、歪み四角形701の重心は、対向する各2辺の中点を結んだ線分711、712の交点としている。
しかしながら、いずれの方法で探索した16:9矩形502、602、702も歪み四角形501、601、701の内側で最大面積となる16:9矩形ではない。
図8に示すように、歪み四角形801の内側で最大面積となる16:9矩形802が提示画像となるように入力画像に幾何学歪み補正を行なうようにすれば、投影型画像表示装置100がスクリーン上に投影できる面積を有効に活用することができる。
歪み四角形の内側でアスペクト比16:9の最大面積の矩形を探索する方法の一例について、以下で説明する。
歪み四角形の内側で16:9矩形の中心位置を決めると、その中心位置で歪み四角形に内接する最大の16:9矩形は一意に決定することができる。図9には、歪み四角形901の内側で決めた中心位置(x,y)で最大面積となる16:9矩形903を探索する方法を図解している。但し、xy平面は投影部101が投影するスクリーン平面とする。
歪み四角形901の各辺をなす直線をl0〜l3とし、16:9矩形の中心位置(x,y)の一方の対角線902と各直線l0〜l3との交点をz0〜z3とする。中心位置(x,y)から最も短い交点z1を対角線とする16:9矩形903がその中心位置(x,y)での最大面積の16:9矩形である。歪み四角形901の各辺l0〜l3までの距離の最小値が最大となる位置(xmax,ymax)が歪み多角形901の内側で最大面積となる16:9矩形を与える。
したがって、歪み四角形901の各辺l0〜l3までの距離の最小値が最大となる中心位置(xmax,ymax)を歪み四角形901の中で探索し、この中心位置(xmax,ymax)で歪み四角形901に内接する最大の16:9矩形を決定すれば、それが歪み四角形901の内側で最大面積となる16:9矩形となる。
まず、歪み四角形の内側で最大面積となる16:9矩形の中心位置を探索するための境界条件を、歪み四角形の各辺について計算する。歪み四角形の1辺nについて境界条件を計算する方法を、図10〜図12を参照しながら説明する。
ここで、図10に示すように、歪み四角形1001の内側の任意の点(x,y)を16:9矩形1002の中心位置に設定する。以下では、説明の便宜上、歪み四角形1001の重心位置(xv,yv)を中心位置(x,y)とする16:9矩形1002を設定することにする。ここで言う重心位置(xv,yv)は、例えば歪み四角形1001の4頂点の平均位置でよい。
そして、16:9矩形1002の中心位置(x,y)からの対角線1003、1004と歪み四角形1001の辺nとの各交点1005、1006のうち中心位置(x,y)までの距離が短くなるものをzとしたときに、(x,y,z)が満たす以下の関係式(1)を求める。但し、xy平面は投影部101が投影するスクリーン平面とする。このとき、点(x,y,0)が以下の不等式(2)を満たすようにパラメーターを求める。
上記の関係式(1)は、図11に示すように、スクリーン平面xyと垂直に、16:9矩形1002の中心位置(x,y,0)から交点1005までの距離をz軸にした、3次元空間中の平面1101すなわち境界平面を表す方程式である。図示のように、平面1101は辺nと点(x,y,z)をともに含んでいる。
上記の関係式(1)で表される平面1101よりも上側は、16:9矩形の対角線が歪み四角形1001の外側にはみ出すことになる。したがって、平面1101より下側すなわち上記の不等式(2)が、辺nについて16:9矩形の中心位置を求める境界条件の1つとなる。
上記では、図10、図11を参照しながら、歪み四角形1001の辺nに着目して、不等式(2)で表される境界条件を求めた。歪み四角形901の各辺l0〜l3の各辺についての境界条件は、下式(3)〜(6)のように表わされる。
上記の各式(3)〜(6)で表される境界条件は、歪み四角形の内側に中心位置(x,y,0)が設定された16:9矩形の対角線と対応する辺l0〜l3との交点から中心位置(x,y,0)までの距離をz軸とした点(x,y,z)と、対応する辺l0〜l3をともに含む3次元空間中の境界平面を表す方程式の形式で記述される。また、上記の各式(3)〜(6)は、歪み四角形の重心位置(xv,yv)を中心位置(x,y)とする16:9矩形の対角線が、歪み四角形の各辺l0〜l3までの距離の最小値が最大となるための境界条件である。
上式(3)〜(6)で表される境界条件をすべて満たして、zを最大にする(x,y)を16:9矩形の中心位置として探索すればよい。16:9矩形の中心位置(x,y)を決めると、その位置で歪み四角形に内接する最大の16:9矩形は一意に決定することができ、それが最大面積の16:9矩形となる。16:9矩形の中心位置(x,y)の探索は、線形計画問題である。
続いて、上式(3)〜(6)で表される境界条件から16:9矩形の中心を計算する方法の一例を説明する。
上記の各式(3)〜(6)で表される各境界条件は、着目している1点(x,y,z)と着目している歪み四角形の1辺をそれぞれ通る4つの平面である。
平行でない3つの平面が1点で交わることは幾何学的に明らかである。例えば、3つの平面のうち2つの平面の交線を求め、この交線と残りの1つの平面との交点を計算すればよい。
例えば、境界条件(3)以外の3つの境界条件(0)〜(2)でそれぞれ表される3つの境界平面の交点(x3,y3,z3)を計算して、z3をzの最大値の候補とする。また、そのときの(x3,y3)を残りの境界条件(3)の式に代入して、点(x3,y3,0)を通過するz軸に平行な直線と式(3)で表される境界平面との交点(x3,y3,z3´)を求め、z3とz3´を大小比較する。言い換えれば、3つの境界平面の交点(x3,y3,z3)が残りの境界条件(3)を満たしているかどうかをチェックする。z3がz3´より小さく、交点(x3,y3,z3)が残りの境界条件(3)を満たしていれば、z3をzの最大値の候補とする。また、満たしていなければ、z3にz3´を代入して、zの最大値の候補とする。図12には、3つの境界平面の交点(x3,y3,z3)が残りの境界条件(3)を満たしている様子を例示している。
同様に、境界条件(0)以外の3つの境界条件(1)〜(3)でそれぞれ表される3つの境界平面の交点(x0,y0,z0)を計算し、そのときの(x0,y0)でz0が残りの境界条件(0)を満たすかどうかをチェックして、zの最大値の候補z0を得る。
また、境界条件(1)以外の3つの境界条件(2)、(3)、(0)でそれぞれ表される3つの境界平面の交点(x1,y1,z1)を計算し、そのときの(x1,y1)でz1が残りの境界条件(1)を満たすかどうかをチェックして、zの最大値の候補z1を得る。
また、境界条件(2)以外の3つの境界条件(3)、(0)、(1)でそれぞれ表される3つの境界平面の交点(x2,y2,z2)を計算し、そのときの(x2,y2)でz2が残りの境界条件(2)を満たすかどうかをチェックして、zの最大値の候補z2を得る。
このようにして、4つのzの最大値の候補z0、z1、z2、z3が求まる。図13には、歪み四角形1301の辺毎に計算された4つの解候補を表す4点(x0,y0,z0)、(x1,y1,z1)、(x2,y2,z2)、(x3,y3,z3)を例示している。図示の例では、点(x0,y0,z0)のz0が最大となるので、この点を最適解(xmax,ymax,zmax)として選択する。
そして、最適解に対応する(xmax,ymax)が歪み四角形に内接する最大面積の16:9矩形の中心位置である。中心位置(xmax,ymax)を持つ歪み四角形に内接する最大の16:9矩形は一意に決定される。図14には、歪み四角形1401に内接する最大面積の16:9矩形1402を例示している。
なお、図10〜図14に示した例では、歪み四角形の重心位置(xv,yv)に着目し、その点に16:9矩形の中心位置(x,y)を設定して最大内接矩形の探索を行なうが、歪み四角形の内側の重心位置(xv,yv)以外の任意の点に着目しても、同様に最大内接矩形を探索することができる。
図4に示したような補正量検出部105の構成によれば、例えば射影変換パラメーター計算部404が、特徴点計算部403が算出した歪み四角形の4頂点の位置情報を入力して、図10〜図14を参照しながら説明したような手順に従って、歪み四角形に内接する最大面積の16:9矩形を算出すると、歪み四角形を16:9矩形に射影変換するための射影変換行列を求め、画像補正部303に出力する。
図15には、歪み四角形に内接する最大の所定アスペクト比の矩形を探索するための処理手順をフローチャートの形式で示している。図示の処理手順は、例えば射影変換パラメーター計算部404で実行される。
まず、nに初期値0を代入するとともに(ステップS1501)、歪み四角形の内側の任意の位置(例えば、歪み四角形の重心位置)に、矩形の中心位置(x,y)を設定する。
そして、歪み四角形の辺nについての境界条件(n)を計算する(ステップS1502)。具体的には、矩形の対角線と歪み四角形の辺nとの交点のうち中心位置(x,y)までの距離が短くなるものをzとしたときに、(x,y,z)が満たす関係式に基づいて、辺nについての境界条件(n)を計算する。
そして、nに1を加算して(ステップS1503)、nが4に到達するまで(ステップS1504のNo)、ステップS1502に戻り、歪み四角形のすべての辺について境界条件を計算する。
本実施形態では、歪み四角形の内側に任意に中心位置(x,y,0)が設定された16:9矩形の対角線と辺nとの交点から中心位置(x,y,0)までの距離をz軸とした点(x,y,z)と、辺nをともに含む3次元空間中の平面を表す方程式の形式で、辺nについての境界条件を計算する。
続いて、nに再び初期値0を代入して(ステップS1505)、辺n以外のすべての辺の境界条件を満たす解候補nを計算する(ステップS1506)。
本実施形態では、辺n以外のすべての辺についての境界条件を満たす最大のzと、そのときの(x,y,)で辺nについての境界条件を満たすzとの小さい方を、解候補nとする(例えば、図12を参照のこと)。
また、本実施形態では、辺n以外のすべての辺についての境界条件を表す境界平面の交点のzを、辺n以外のすべての辺についての境界条件を満たす最大のzとして、幾何学計算により求める(例えば、図12を参照のこと)。
そして、nに1を加算して(ステップS1507)、nが4に到達するまで(ステップS1508のNo)、ステップS1506に戻り、歪み四角形のすべての辺について解候補を計算する。
次いで、歪み四角形の辺毎に算出された解候補の中から、最適解を選択し(ステップS1509)、最適解に基づいて、歪み四角形の内側で最大面積の16:9矩形を決定する(ステップS1510)。解候補の中で、最も大きいzを与えるものが、歪み四角形の辺までの対角線の方向の距離の最小値が最大となるので、そのときの(xmax,ymax)を中心位置として歪み四角形に内接する最大の16:9矩形を探索すれば、これが歪み四角形の内側で最大面積を持つ16:9矩形となる。
そして、最大矩形情報を出力する(ステップS1511)。歪み四角形を最大面積の16:9矩形に射影変換するための射影変換行列が補正パラメーターとなる。入力画像に対して射影変換を行なうことで、スクリーンには最大面積の16:9矩形となる提示画像を投影することができる。
図16には、歪み四角形に内接する最大面積の所定アスペクト比の矩形を探索するための機能的構成を模式的に示している。
境界条件計算部1601は、歪み四角形の情報1611を入力する。歪み四角形の情報1611は、スクリーンに投影された歪み四角形の4頂点の位置情報などからなる。例えば、投影部101がスクリーンにテスト・パターンを投影したときに、カメラ部104がその投影画像を撮影し、特徴点計算部403が特徴点として4頂点の位置情報を計算することで歪み四角形の情報1611が得られる。
そして、境界条件計算部1601は、歪み四角形の4辺について境界条件1612を計算する。境界条件計算部1601は、矩形の対角線と歪み四角形の辺nとの交点のうち中心位置(x,y)までの距離が短くなるものをzとしたときに、(x,y,z)が満たす関係式に基づいて、辺nについての境界条件(n)を計算する。本実施形態では、境界条件計算部1601は、歪み四角形の内側に任意に中心位置(x,y,0)が設定された16:9矩形の対角線と辺nとの交点から中心位置(x,y,0)までの距離をz軸とした点(x,y,z)と、辺nをともに含む3次元空間中の平面を表す方程式の形式で、辺nについての境界条件を計算する。
解候補計算部1602は、歪み四角形の各辺について、着目する辺以外のすべての辺の境界条件を満たす解候補1613を計算する。本実施形態では、辺n以外のすべての辺についての境界条件を満たす最大のzと、そのときの(x,y,)で辺nについての境界条件を満たすzとの小さい方を、解候補nとする(例えば、図12を参照のこと)。また、本実施形態では、辺n以外のすべての辺についての境界条件を表す境界平面の交点のzを、辺n以外のすべての辺についての境界条件を満たす最大のzとして、幾何学計算により求める(例えば、図12を参照のこと)。
最適解選択部1603は、歪み四角形の辺毎に算出された解候補の中から、最適解を選択する。解候補1613の中で、最も大きいzを与えるものが、歪み四角形の辺までの対角線の方向の距離の最小値が最大となるので、そのときの(xmax,ymax)を中心位置として歪み四角形に内接する最大の16:9矩形を探索すれば、これが歪み四角形の内側で最大面積を持つ16:9矩形となる。
そして、最適解選択部1603は、最適解に基づいて、歪み四角形の内側で最大面積の16:9矩形を決定して、最大矩形情報1614として出力する。歪み四角形を最大面積の16:9矩形に射影変換するための射影変換行列が補正パラメーターとなる。入力画像に対して射影変換を行なうことで、スクリーンには最大面積の16:9矩形となる提示画像を投影することができる。
以上説明してきたように、本実施形態に係る投影型画像表示装置100は、投影部101の投影画像の面積が最大となるように幾何歪み補正を行なうので、投影型画像表示装置100がスクリーンに投影できる面積を有効に活用することができる。また、本実施形態に係る投影型画像表示装置100は、投影部101がスクリーンに投影できる面積(歪み四角形)に内接する所望アスペクト比の矩形を、簡単な探索処理で計算することができる。
特開2011−193332号公報 特開2009−251542号公報
以上、特定の実施形態を参照しながら、本明細書で開示する技術について詳細に説明してきた。しかしながら、本明細書で開示する技術の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、カメラ一体型の投影型画像表示装置に関する実施形態について説明してきたが、カメラが投影型画像表示装置本体と分離可能若しくは本体に外付け接続されるように構成される場合、あるいは、カメラの代わりに投影部とスクリーンとの3次元的な位置関係などに基づいて投影画像の位置や大きさを測定できる方法を用いる場合であっても、同様に本明細書で開示する技術を適用することができる。
要するに、例示という形態により本明細書で開示する技術について説明してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本明細書で開示する技術の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
なお、本明細書の開示の技術は、以下のような構成をとることも可能である。
(1)投影型画像表示装置からスクリーンに投影される補正前の歪み画像を検出する検出ステップと、
前記歪み画像の内側で最大面積となる入力画像と同じ形状を探索する探索ステップと、
前記歪み画像が前記探索された最大面積の形状となるように前記入力画像を補正する補正ステップと、
を有する画像処理方法。
(2)前記検出ステップでは、前記スクリーンに投影される補正前の歪み画像をカメラで撮影した画像、又は、前記投影型画像表示装置と前記スクリーンの3次元的な位置関係に基づいて、前記歪み画像を検出する、
上記(1)に記載の画像処理方法。
(3)前記検出ステップでは、前記スクリーンに投影される歪み四角形の位置及び大きさを検出し、
前記探索ステップでは、入力画像と同じアスペクト比で最大面積となる矩形を前記歪み四角形の内側で探索する、
上記(1)に記載の画像処理方法。
(4)前記探索ステップでは、前記歪み四角形の辺までの対角線の方向の距離の最小値が最大となる中心位置を探索し、その中心位置で前記歪み四角形に内接する最大の前記アスペクト比の矩形を最大面積の矩形に決定する、
上記(3)に記載の画像処理方法。
(5)前記探索ステップでは、前記中心位置を探索するための境界条件を前記歪み四角形の各辺について計算し、すべての境界条件を満たし、前記歪み四角形の各辺までの対角線の方向の距離の最小値が最大となる中心位置を探索し、その中心位置で前記歪み四角形に内接する最大の前記アスペクト比の矩形を決定する、
上記(4)に記載の画像処理方法。
(6)前記探索ステップでは、歪み四角形の内側に任意に中心位置(x,y,0)が設定された前記矩形の対角線と辺nとの交点から中心位置(x,y,0)までの距離をz軸とした点(x,y,z)と辺nをともに含む3次元空間中の境界平面を表す方程式の形式で、辺nについての境界条件を計算する、
上記(5)に記載の画像処理方法。
(7)前記探索ステップでは、着目する辺以外の辺についてのすべての境界条件を満たす解候補を辺毎に計算し、各辺の解候補の中から最適解を選択する、
上記(6)に記載の画像処理方法。
(8)前記探索ステップでは、着目する辺以外のすべての辺についての境界条件を満たす最大のzと、そのときの(x,y)で着目する辺についての境界条件を満たすzのうち小さい方を、着目する辺についての解候補とする、
上記(7)に記載の画像処理方法。
(9)前記探索ステップでは、着目する辺以外のすべての辺についての境界条件をそれぞれ表す3境界平面の交点のzを、着目する辺以外のすべての辺についての境界条件を満たす最大のzとして計算する、
上記(8)に記載の画像処理方法。
(10)前記探索ステップでは、辺毎に計算したすべての解候補の中で最も大きいzを与えるものを最適解として選択し、最適解に対応する(x,y)を中心位置とする前記歪み四角形に内接する最大の矩形を最大面積の矩形として求める、
上記(8)又は(9)のいずれかに記載の画像処理方法。
(11)入力画像を投影部と、
前記投影部表示装置からスクリーンに投影される補正前の歪み画像を検出する検出部と、
前記歪み画像の内側で最大面積となる前記入力画像と同じ形状を探索する探索部と、
前記歪み画像が前記探索された最大面積の形状となるように前記入力画像を補正する補正部と、
を具備する画像投影装置。
(12)前記検出部は、前記スクリーンに投影される歪み四角形の位置及び大きさを検出し、
前記探索部は、前記歪み四角形の4辺について境界条件を計算する境界条件計算部と、前記歪み四角形の各辺について、着目する辺以外のすべての辺の境界条件を満たす解候補を計算する解候補計算部と、前記歪み四角形の辺毎に算出された解候補の中から最適解を選択する最適解選択部を備える、
上記(11)に記載の画像投影装置。
(13)前記境界条件計算部は、歪み四角形の内側に任意に中心位置(x,y,0)が設定された前記矩形の対角線と辺nとの交点から中心位置(x,y,0)までの距離をz軸とした点(x,y,z)と辺nをともに含む3次元空間中の境界平面を表す方程式の形式で、辺nについての境界条件を計算する、
上記(12)に記載の画像投影装置。
(14)前記解候補計算部は、着目する辺以外のすべての辺についての境界条件を満たす最大のzと、そのときの(x,y)で着目する辺についての境界条件を満たすzとの小さい方を、着目する辺についての解候補とする、
上記(13)に記載の画像投影装置。
(15)前記最適解選択部は、辺毎に計算したすべての解候補の中で最も大きいzを与えるものを最適解として選択し、最適解に対応する(x,y)を中心位置とする前記歪み四角形に内接する最大の矩形を最大面積の矩形として求める、
上記(14)に記載の画像投影装置。
100…投影型画像表示装置
101…投影部
102…画像処理部
103…画像入力部
104…カメラ部
105…補正量検出部
201…照明光学部、202…液晶パネル、203…投影光学部
301…画像書き込み読み出し制御部、302…フレーム・メモリー
303…画像補正部、304…画質調整部
305…テスト・パターン発生部、305…出力画像切り替え部
401…撮影画像書き込み読み出し制御部、402…撮影画像メモリー
403…特徴点計算部、404…射影変換パラメーター計算部
1601…境界条件計算部、1602…解候補計算部
1603…最適解選択部

Claims (15)

  1. 投影型画像表示装置からスクリーンに投影される補正前の歪み画像を検出する検出ステップと、
    前記歪み画像の内側で最大面積となる入力画像と同じ形状を探索する探索ステップと、
    前記歪み画像が前記探索された最大面積の形状となるように前記入力画像を補正する補正ステップと、
    を有する画像処理方法。
  2. 前記検出ステップでは、前記スクリーンに投影される補正前の歪み画像をカメラで撮影した画像、又は、前記投影型画像表示装置と前記スクリーンの3次元的な位置関係に基づいて、前記歪み画像を検出する、
    請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記検出ステップでは、前記スクリーンに投影される歪み四角形の位置及び大きさを検出し、
    前記探索ステップでは、入力画像と同じアスペクト比で最大面積となる矩形を前記歪み四角形の内側で探索する、
    請求項1に記載の画像処理方法。
  4. 前記探索ステップでは、前記歪み四角形の辺までの対角線の方向の距離の最小値が最大となる中心位置を探索し、その中心位置で前記歪み四角形に内接する最大の前記アスペクト比の矩形を最大面積の矩形に決定する、
    請求項3に記載の画像処理方法。
  5. 前記探索ステップでは、前記中心位置を探索するための境界条件を前記歪み四角形の各辺について計算し、すべての境界条件を満たし、前記歪み四角形の各辺までの対角線の方向の距離の最小値が最大となる中心位置を探索し、その中心位置で前記歪み四角形に内接する最大の前記アスペクト比の矩形を決定する、
    請求項4に記載の画像処理方法。
  6. 前記探索ステップでは、歪み四角形の内側に任意に中心位置(x,y,0)が設定された前記矩形の対角線と辺nとの交点から中心位置(x,y,0)までの距離をz軸とした点(x,y,z)と辺nをともに含む3次元空間中の境界平面を表す方程式の形式で、辺nについての境界条件を計算する、
    請求項5に記載の画像処理方法。
  7. 前記探索ステップでは、着目する辺以外の辺についてのすべての境界条件を満たす解候補を辺毎に計算し、各辺の解候補の中から最適解を選択する、
    請求項6に記載の画像処理方法。
  8. 前記探索ステップでは、着目する辺以外のすべての辺についての境界条件を満たす最大のzと、そのときの(x,y)で着目する辺についての境界条件を満たすzのうち小さい方を、着目する辺についての解候補とする、
    請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 前記探索ステップでは、着目する辺以外のすべての辺についての境界条件をそれぞれ表す3境界平面の交点のzを、着目する辺以外のすべての辺についての境界条件を満たす最大のzとして計算する、
    請求項8に記載の画像処理方法。
  10. 前記探索ステップでは、辺毎に計算したすべての解候補の中で最も大きいzを与えるものを最適解として選択し、最適解に対応する(x,y)を中心位置とする前記歪み四角形に内接する最大の矩形を最大面積の矩形として求める、
    請求項8又は9のいずれかに記載の画像処理方法。
  11. 入力画像を投影部と、
    前記投影部表示装置からスクリーンに投影される補正前の歪み画像を検出する検出部と、
    前記歪み画像の内側で最大面積となる前記入力画像と同じ形状を探索する探索部と、
    前記歪み画像が前記探索された最大面積の形状となるように前記入力画像を補正する補正部と、
    を具備する画像投影装置。
  12. 前記検出部は、前記スクリーンに投影される歪み四角形の位置及び大きさを検出し、
    前記探索部は、前記歪み四角形の4辺について境界条件を計算する境界条件計算部と、前記歪み四角形の各辺について、着目する辺以外のすべての辺の境界条件を満たす解候補を計算する解候補計算部と、前記歪み四角形の辺毎に算出された解候補の中から最適解を選択する最適解選択部を備える、
    請求項11に記載の画像投影装置。
  13. 前記境界条件計算部は、歪み四角形の内側に任意に中心位置(x,y,0)が設定された前記矩形の対角線と辺nとの交点から中心位置(x,y,0)までの距離をz軸とした点(x,y,z)と辺nをともに含む3次元空間中の境界平面を表す方程式の形式で、辺nについての境界条件を計算する、
    請求項12に記載の画像投影装置。
  14. 前記解候補計算部は、着目する辺以外のすべての辺についての境界条件を満たす最大のzと、そのときの(x,y)で着目する辺についての境界条件を満たすzとの小さい方を、着目する辺についての解候補とする、
    請求項13に記載の画像投影装置。
  15. 前記最適解選択部は、辺毎に計算したすべての解候補の中で最も大きいzを与えるものを最適解として選択し、最適解に対応する(x,y)を中心位置とする前記歪み四角形に内接する最大の矩形を最大面積の矩形として求める、
    請求項14に記載の画像投影装置。
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